JPH11338991A - インレットおよびicカード - Google Patents
インレットおよびicカードInfo
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Abstract
可能なインレットを提供する。 【解決手段】 絶縁基板35上に形成された3本の導線
33,43,44の端部33a,43a,44aと端部
33b,43b,44bとの間にICモジュール32が
配置される。ICモジュール32におけるプリント配線
板51の一方の面には、端部33a,43a,44aと
接続される接続パターン52c,52b,52aと、端
部33b,43b,44bと接続される接続パターン5
3c,53b,53aとが形成されている。接続パター
ン53cと接続パターン52b、および接続パターン5
3bと接続パターン52aがプリント配線板51の他方
の面に形成された導線56により接続され、これにより
スパイラル形状のプリントアンテナが形成される。
Description
よびアンテナを有するインレット、およびこれを有する
ICカードに関する。
部記憶手段として、あるいはクレジットカード、IDカ
ード、キャッシュカードなどとして実用化されている。
このうち、非接触のICカードについては、カード内へ
のデータの書き込みを外部の書込装置から発した電磁波
または光によって非接触で行うことができ、かつ記録し
たデータも電磁波または光を用いて外部の送受信装置で
読み取ることが可能となっている。従って、接触式のI
Cカードの問題点である通信端子の接触不良が回避さ
れ、データの読み書き装置も簡略化でき、遠隔通信も可
能であるなどの利点がある。
磁誘導方式の非接触ICカードは、電磁波等を用いて外
部装置との送受信を行うカードであり、データ処理や通
信処理を制御する制御部やメモリなどを備えたICモジ
ュールと呼ばれる部分と電磁波の送受信のためのアンテ
ナとからなるインレットがプラスチック製のカード基体
に埋設されることにより、非接触式のICカードが形成
されている。
るアンテナ1およびICモジュール2を示す。同図に示
すように、アンテナ1は、絶縁基板3と、絶縁基板3上
にスパイラル状のパターンに形成された導線4とを有し
ている。導線4の両端には、ICモジュール2と電気的
に接続される接続用パターン5が形成されている。ま
た、絶縁基板3におけるICモジュール2が装着される
位置には、凹部9が形成されている。
実装されたICチップ7と、基板6上に形成され、アン
テナ1の接続用パターン5と接続される接続用パターン
8とを有している。接続用パターン5と接続用パターン
8とが接続されることにより、ICチップ7はアンテナ
1を介して外部とデータの送受等を行うことができる。
図1に示すように、ICモジュール2のICチップ7が
絶縁基板3に形成された凹部9内に配置されるように、
アンテナ1とICモジュール2が接続され、インレット
が形成されている。
うなインレットにおけるアンテナ1とICモジュール2
の接続部分は、図2に示すような状態となっている。同
図に示すように、このインレットでは、基板6に設けら
れた接続用パターン8の間に2本の導線4が配置される
ことになる。このように基板6には、導線4が配置され
るスペースが必要とされる。つまり、面積の大きな基板
6が必要となり、コストアップの要因となる。
非接触式のICカードでは、外部装置の発信した電磁界
により、アンテナ1に発生する起電力を利用してICチ
ップ7を動作させている。したがって、アンテナ1に効
率よく起電力を発生させることが要求され、このために
アンテナ1はより低い直流抵抗値のものが好ましい。ア
ンテナ1の直流抵抗値を低くするためには、導線4の幅
を大きくする方法があるが、導線4の幅を大きくした場
合、さらに面積の大きな基板6が必要となる。
ものであり、製造コストを低減することが可能であり、
かつ効率のよいアンテナを有するインレット、およびこ
れを備えるICカードを提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1に記載のインレットは、ICチッ
プと、いずれか一方の面に前記ICチップを保持する基
板とを有するICモジュールと、保持部と、前記保持部
上に形成され、前記ICモジュールと電気的に接続され
る導電体とを有するアンテナ部とを備えるインレットに
おいて、前記導電体は、その一部分が分断された形状に
形成されており、前記基板における前記ICチップが保
持された面と異なる面には、前記導電体における分断さ
れた部分を電気的に接続し、前記保持部上に形成された
前記導電体とともに前記アンテナ部を構成する接続手段
が設けられていることを特徴とする。
分は、基板に設けられた接続手段により接続され、これ
によりアンテナ部がアンテナとしての機能を有する。従
来、導電体がスパイラル形状になされている場合、基板
のICチップが保持される面には、ICチップを保持す
るスペースと、スパイラル形状になされた導電体の一部
を配置するスペースが必要となるが、このインレットで
は、基板におけるICチップを保持する面に導電体の一
部を配置するスペースが必要ないため、基板の面積を小
さくすることが可能となり、コストを低減することがで
きる。また、基板の面積を大きくすることなく、導電体
の幅を大きく形成することが可能となり、より効率のよ
いアンテナを備えるインレットを製造することが可能と
なる。
求項1に記載のインレットと、前記インレットが挿入さ
れるカード基体とを具備することを特徴とする。
備えたICカードを低コストで製造することができる。
実施形態について説明する。まず、図3は本発明の一実
施形態に係るインレット30を示す。同図に示すよう
に、このインレット30は、アンテナ31と、アンテナ
31と電気的に接続されるICモジュール32とから構
成されている。
基板(保持部)35と、絶縁基板35上に形成されたプ
リントアンテナ31aとを有する。プリントアンテナ3
1aは、C字状に形成された3本の導線(導電体)3
3,43,44とを有しており、導線33,43,44
としては、銅などの導電性材料が用いられる。絶縁基板
35上の導線33,43,44の形成方法としては、印
刷やエッチング法などが用いられる。
3,44の端部33a,43a,44aと端部33b,
43b,44bとの間には凹部34が形成されており、
アンテナ31と絶縁基板35が接続されたときには、こ
の凹部34内に後述するICモジュール32のICチッ
プが配置されるようになっている。
Cモジュール32を示す図である。図5(a)、(b)
に示すように、このICモジュール32は、プリント配
線板(基板)51を備えており、プリント配線板51の
一方の面には、マイクロプロセッサ等の制御部およびメ
モリを備えたICチップ50が実装されている。このI
Cチップ50は、図示せぬエポキシ樹脂等により封止さ
れている。
キシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ等をもちいること
ができ、他にもPET(ポリエチレンテレフタラート)
やPVC(ポリ塩化ビニル)等の通常のプリント配線板
に用いられる材料を使用することができる。ICチップ
50の実装は、ワイヤーボンディング方式やフリップチ
ップ方式などの公知の方法を用いることができる。IC
チップ50の樹脂封止方法としては、ポッティング法や
トランスファーモールド法などを用いることができる。
(図示は上部)には、アンテナ31とICモジュール3
2を接続したときに上述した導線33,43,44の端
部33a,43a,44aとそれぞれ接続される接続パ
ターン52c,52b,52aが形成されている。ま
た、プリント配線板51における他方の端部には、導線
33,43,44の端部33b,43b,44bと接続
される接続パターン53c,53b,53aが形成され
ている。これらの接続パターンのうち接続パターン52
cおよび接続パターン53aはICチップ50と接続さ
れている。これらの接続パターンは、エッチング法など
によりプリント配線板51上の銅箔等が所定のパターン
になされ、その上に金メッキ等を施すことにより形成さ
れている。
51におけるICチップ50が実装された面と反対側の
面には、接続パターン52a,52bと対向する位置に
配線パターン54a,54bが形成されており、接続パ
ターン53b,53cと対向する位置に配線パターン5
5b,55cが形成されている。
ン54a,54bとは、それぞれプリント配線板51に
形成されたスルーホールにより導通させられており、ま
た、接続パターン53b,53cと配線パターン55
b,55cとが、スルーホールにより導通させられてい
る。配線パターン54bと配線パターン55cとが導線
56により接続されており、また配線パターン54aと
配線パターン55bとが導線56により接続されてい
る。
ール32の接続部分を示す。同図に示すように、絶縁基
板35に形成された凹部34内に樹脂で封止されたIC
チップ50が嵌合されている。つまり、プリント配線板
51におけるICチップ50が実装された面と、絶縁基
板35における導線33,43,44が形成された面と
が向かい合うようにアンテナ31とICモジュール32
とが接続されている。
a,43a,44aは、それぞれ接続パターン52c,
52b,52aと接続されており、端部33b,43
b,44bは、それぞれ接続パターン53c,53b,
53aと接続されている。これにより、導線33の端部
33bと導線43の端部43aとが接続パターン53
c、配線パターン55c、導線56、配線パターン54
bおよび接続パターン52bを介して接続される。ま
た、導線43の端部43bと導線44の端部44aとが
接続パターン53b、配線パターン55b、導線56、
配線パターン54aおよび接続パターン52aを介して
接続される。つまり、接続パターン53c、配線パター
ン55c、導線56、配線パターン54bおよび接続パ
ターン52bは、導線33と導線43と電気的に接続す
る接続手段となっており、接続パターン53b、配線パ
ターン55b、導線56、配線パターン54aおよび接
続パターン52aは、導線43と導線44とを電気的に
接続する接続手段となっている。
配線板51の各接続パターンとは、導電性の接着剤また
は異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Fil
m)を用いる方法や、はんだ付け、または圧着などの公
知の方法により接続することができる。
線43の端部43a、導線43の端部43bと導線44
の端部44aが接続されることにより、図3に示すよう
に、導線33,43,44は1本に接続され、スパイラ
ル形状のプリントアンテナ31aが形成されている。こ
のプリントアンテナ31aの両端部33a,44aがそ
れぞれICモジュール32と接続され、これによりIC
モジュール32はアンテナ31を介して外部装置との送
受信を行うことができる。
ンレット30を表側カード基体71と裏側カード基体7
2との間に挟み込んだ状態で、加熱プレス(熱ラミネー
ション法)または接着剤により表側カード基体71と裏
側カード基体72とが接合されることにより非接触式の
ICカードが形成される。
72の材料としては、PVC、ABS(アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体)、PET、PC
(ポリカーボネート)、PI(ポリイミド)、エポキシ
などの合成樹脂のほか、従来からICカードの基体に使
用される公知の材料が用いられる。
線33,43,44の端部33a,43a,44aと端
部33b,43b,44bとの間は、プリント配線板5
1におけるICチップ50が実装された面と反対側の面
に形成された導線56等を介して電気的に接続され、こ
れによりプリントアンテナ31aがアンテナとしての機
能を有する。従来、ICモジュールとプリントアンテナ
とを有するインレットでは、ICモジュールのプリント
配線板におけるICチップが実装された面に、プリント
アンテナを構成する導線を配置するスペースが必要とな
っていた(図2参照)。つまり、プリント配線板の一方
の面に、ICチップを実装するスペースとアンテナを構
成する導線を配置するスペースとを必要としていたが、
このインレット30においては、プリント配線板51に
おけるICチップ50を実装する面に、導線を配置する
スペースを必要としない。従って、このインレット30
においては、従来のインレットと比較して面積の小さい
プリント配線板51を用いることができ、製造コストを
低減することが可能となる。
リントアンテナ31aを構成する導線33,43,44
の幅を大きくする場合、プリント配線板51におけるI
Cチップ50が実装された面の反対側の面に形成された
導線56の幅を、導線33,43,44の幅に合わせて
大きくすればよい。従って、プリント配線板51の面積
を大きくする必要がない。つまり、プリント配線板51
の面積を大きくすることなく、導線の幅を大きく形成す
ることが可能であり、効率のよいプリントアンテナ31
aを形成することができる。
備えるICカードは、プリントアンテナ31aの形成方
法や使用する材料などは、従来のインレットおよびIC
カードと同様である。従って、従来のインレットおよび
ICカードの製造設備を使用することが可能であり、製
造コストの増加を招くことがない。
を備えるICカードを実際に試作した例について述べ
る。プリント配線板51上の部品の配置、配線パターン
および接続パターン等は図5に従った。
300μmのPETシートを用い、このPETシート上
に厚さ35μmの銅箔を貼り付けた後、エッチング法で
パターニングして導線33,43,44からなるプリン
トアンテナ31aを形成した。各導線間の間隔は150
μmとした。そして、打ち抜き加工によりPETシート
に凹部34を形成し、アンテナ31を作製した。
0mm角、厚さ15μmのガラスエポキシ基板の両面に
銅箔を貼り付けたものを用い、プリント配線板51の両
面に接続パターン、配線パターンおよび導線等をエッチ
ングにより形成した。このように形成した接続パターン
等の上には金メッキを施した。そして、プリント配線板
51の一方の面に外形3.5mm角、厚さ150μmの
ICチップ50を実装した後、ICチップ50の周囲を
エポキシ樹脂で封止し、ICモジュール32を作製し
た。
3,43,44の端部33a,43a,44a,33
b,43b,44bのそれぞれに、メタルマスクを用い
てはんだペーストをスクリーン印刷法により形成した
後、ICモジュール32を搭載した。この状態で、加熱
・加圧することによりアンテナ31とICモジュール3
2を接続し、インレット30を作製した。
72として、厚さ150μmのABSシートを用い、上
述のように作製したインレット30を挟み込んだ状態で
ホットコールド法によりラミネートした後、所定のカー
ド寸法に切断してICカードを作製した。
効率のよいアンテナを有するインレットを低コストで製
造することが可能である。
示す斜視図である。
ICモジュールとの接続部分を示す図である。
斜視図である。
アンテナを示す図である。
素であるICモジュールの一方の面を示す図であり、
(b)は前記ICモジュールの側面図であり、(c)は
前記ICモジュールの他方の面を示す図である。
テナとICモジュールとの接続部分を示す図である。
ドの構成要素を示す斜視図である。
アンテナ、32…ICモジュール、33,43,44…
導線(導電体)、34…凹部、35…絶縁基板(保持
部)、50…ICチップ、51…プリント配線板(基
板)、52a,52b,52c…接続パターン、53
a,53b,53c…接続パターン、54a,54b,
54c…配線パターン、55a,55b,55c…配線
パターン、56…導線、71…表側カード基体、72…
裏側カード基体
Claims (2)
- 【請求項1】 ICチップと、いずれか一方の面に前記
ICチップを保持する基板とを有するICモジュール
と、 保持部と、前記保持部上に形成され、前記ICモジュー
ルと電気的に接続される導電体とを有するアンテナ部と
を備えるインレットにおいて、 前記導電体は、その一部分が分断された形状に形成され
ており、 前記基板における前記ICチップが保持された面と異な
る面には、前記導電体における分断された部分を電気的
に接続し、前記保持部上に形成された前記導電体ととも
に前記アンテナ部を構成する接続手段が設けられている
ことを特徴とするインレット。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインレットと、 前記インレットが挿入されるカード基体とを具備するこ
とを特徴とするICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14009098A JP3965778B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | インレットおよびicカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14009098A JP3965778B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | インレットおよびicカード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11338991A true JPH11338991A (ja) | 1999-12-10 |
JP3965778B2 JP3965778B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=15260730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14009098A Expired - Fee Related JP3965778B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | インレットおよびicカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3965778B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003085507A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Nec Tokin Corp | 外部端子付icカードの製造方法 |
KR100881480B1 (ko) | 2001-07-19 | 2009-02-05 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 브리지 회로 조립체를 구비한 rfid 태그 및 그 이용방법 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP14009098A patent/JP3965778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100881480B1 (ko) | 2001-07-19 | 2009-02-05 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 브리지 회로 조립체를 구비한 rfid 태그 및 그 이용방법 |
JP2003085507A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-20 | Nec Tokin Corp | 外部端子付icカードの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3965778B2 (ja) | 2007-08-29 |
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