JPH11338436A - 液晶表示装置付端末 - Google Patents

液晶表示装置付端末

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JPH11338436A
JPH11338436A JP15986398A JP15986398A JPH11338436A JP H11338436 A JPH11338436 A JP H11338436A JP 15986398 A JP15986398 A JP 15986398A JP 15986398 A JP15986398 A JP 15986398A JP H11338436 A JPH11338436 A JP H11338436A
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voltage
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display device
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Osamu Tanigawa
修 谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて液晶表示装置の視野を変えるこ
とができるようにされた液晶表示装置付端末を提供す
る。 【解決手段】 液晶表示装置の電極3,4に印加する電
圧を、スイッチ12及びリミッタ14により、必要に応
じて視野の広い通常の表示時に印加する電圧範囲0〜3
Vよりも狭い電圧範囲0〜1.5Vの電圧に切替て印加
することにより、液晶表示装置の視野を制限するように
した。あるいは、液晶表示部30と液晶フィルタ部40
とを一体化し、そのフィルタ部に必要に応じて液晶表示
部30の視野よりも狭い視野になるような電圧を印加す
ることにより、液晶表示部30の視野を制限するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置付端
末に関し、特に携帯用のノート型パーソナルコンピュー
タや携帯型情報器機(Personal Digita
l Assisitant)の液晶表示装置の視野制限
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータ等の表
示装置には、ブラウン管を用いたCRT(Cathod
e−Ray Tube)と液晶パネルを用いたLCD
(Liquid Crystal Display、液
晶表示装置)がある。このうち、液晶表示装置はCRT
に比べて視野が狭いため、従来より、液晶表示装置の視
野を広げる努力がなされており、近時では、CRTと比
べて遜色のない程度まで視野の広い液晶表示装置も開発
されている。このように視野の広い液晶表示装置を用い
ることは、例えばパーソナルコンピュータの出力結果を
多人数で見る場合に非常に好都合である。
【0003】また、近時、ノート型パーソナルコンピュ
ータの小型軽量化や、移動体通信によるコンピュータ通
信環境の整備や、電子手帳等の携帯型情報器機の普及に
より、パーソナルコンピュータ等を携帯して、外出先や
電車等による移動中に使用する機会が増えてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外出先
等でパーソナルコンピュータや携帯型情報器機を使用す
る場合、液晶表示装置の視野が広いと、隣の人から表示
内容が見えてしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、必要に応じて液晶表示装置の視野を変え
ることができるようにされた液晶表示装置付端末を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、液晶
表示装置付端末において、対向する電極間に液晶層が設
けられてなる液晶表示装置と、前記電極間に画像信号に
基づき第1範囲の電圧を印加して通常の視野で表示を行
うための電圧印加手段と、前記第1範囲の下限電圧より
も高い電圧を下限電圧とした第2範囲の電圧を前記電極
間に印加して液晶表示装置の視野を狭くするための電圧
制限手段と、前記電極間に印加する電圧範囲を、前記第
1範囲または前記第2範囲のいずれか一方に切替る切替
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、液晶表示装置付端末に
おいて、対向する電極間に液晶層が設けられてなる液晶
表示装置と、通常モ−ド時には、前記電極間に画素信号
に基づき第1範囲の電圧を印加して通常の視野で表示を
行うための電圧印加手段と、視野制限モ−ド時には、前
記第1範囲の中で電圧のしきい値を設定し、通常モ−ド
時にこのしきい値よりも高い電圧が印加される画素に対
しては前記第1範囲の上限電圧またはそれに近い電圧を
電極間に印加し、また通常モ−ド時にこのしきい値より
も低い電圧が印加される画素に対しては前記しきい値の
電圧を電極間に印加して、液晶表示装置の視野を狭くす
るための手段と、前記通常モ−ドと視野制限モ−ドとの
一方を選択するモ−ド切替手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0008】また本発明は、画素分割法を利用した液晶
表示装置を備えたものに対しても適用でき、この場合、
対向する電極間に液晶層が設けられ、液晶層の各画素は
複数の副画素に分割されている液晶表示装置と、通常モ
−ド時には、各副画素に対応する電極間に画素信号に基
づいて電圧を印加すると共に、一画素を構成する複数の
副画素の中で特定の副画素に他の副画素の電圧よりも低
い電圧を印加して通常の視野で表示を行うための電圧印
加手段と、視野制限モ−ド時には、前記特定の副画素に
対して、通常モ−ド時における印加電圧よりも高い電圧
を印加して液晶表示装置の視野を制限するための手段
と、前記通常モ−ドと視野制限モ−ドとの一方を選択す
るモ−ド切替手段と、を備えた構成とする。
【0009】更に本発明は、配向分割法を利用した液晶
表示装置を備えたものに対しても適用でき、この場合、
対向する電極間に液晶層が設けられ、液晶層の各画素は
互いに液晶分子の配向の向きが異なる複数の分割領域に
分割されている液晶表示装置と、通常モ−ド時には、各
分割領域に対応する電極間に画素信号に基づいて電圧を
印加する電圧印加手段と、視野制限モ−ド時には、特定
の分割領域に対して電圧を印加しないようにして液晶表
示装置の視野を制限するための手段と、前記通常モ−ド
と視野制限モ−ドとの一方を選択するモ−ド切替手段
と、を備えた構成とする。
【0010】また本発明は、液晶表示装置に重ねて設け
られ、互に対向する電極及びこれら電極間に液晶層を備
えた視野制限フィルタと、前記視野制限フィルタの電極
間に、視野制限フィルタの液晶層の視野が前記液晶表示
装置の視野よりも狭い視野となるように電圧を印加する
視野制限用の電圧印加手段と、を備え、前記視野制限用
の電圧印加手段により液晶表示装置の視野を制限できる
ように構成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をアクティブマト
リクス方式の液晶表示装置を備えた端末に適用した場合
について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図2及び図3には、薄膜トランジスタ(以
下、TFTとする)を用いたアクティブマトリクス方式
の液晶表示パネルが示されている。TFT液晶表示パネ
ルは、ガラス基板1上にR(赤)、G(緑)、B(青)
の各画素ごとに敷き並べて設けられた画素電極3と、そ
れら画素電極3に対向する共通電極4との間に、例えば
ねじれネマティック(TN)型の液晶層5を設け、各画
素電極3ごとにスイッチ手段としてTFT2を設けたも
のである。そして、隣接するR(赤)、G(緑)及びB
(青)の3つの画素で一点を表示し、R(赤)、G
(緑)及びB(青)の各画素と共通電極4との間の電位
差を、例えば0〜3V(または4V)の間で16〜25
6段階に変化させることにより、表示点を多数の色で表
示するようになっている。
【0013】図1には、本発明に係る液晶表示装置の駆
動回路の一例の要部が示されている。この駆動回路は、
液晶表示パネルの画素電極3に印加する電圧を生成して
出力する電圧出力部10、その電圧出力部10から出力
された電圧信号の出力経路を切替るスイッチ12、電圧
出力部10から出力された電圧信号の電圧レベルを制限
するリミッタ14を備えている。液晶表示パネルの共通
電極4の電位レベルは、接地レベルである。
【0014】電圧出力部10は、外部から入力される画
素信号Sd に基づいて、液晶パネルの透過率を略0〜1
00%の範囲で変え得るような電圧、特に限定しない
が、例えば0〜3Vの範囲内の電圧を出力するようにな
っている。液晶パネルがノーマリホワイトの場合には、
電圧が印加されていないときに液晶分子が90度捩じれ
ており、かつ2枚の偏向フィルタの偏向方向が直交して
いるため、電圧出力部10の出力電圧が最小の時に液晶
パネルの透過率が略100%となる。即ち一方の偏向フ
ィルタから入光した光は液晶分子により90度回転し、
他方の偏向フィルタから出ていく。
【0015】これに対して電圧出力部10の出力電圧が
最大の時には、液晶分子が直立して捩じれが取れるの
で、一方の偏向フィルタから入光した光は液晶分子によ
りそのまま通過するが、他方の偏向フィルタにより通過
が阻止され、この結果液晶パネルの透過率が略0%とな
る。表示色は、液晶パネルの透過率が略100%の時に
白色となり、透過率が略0%の時に黒色となる。
【0016】スイッチ12は、外部の制御手段(図示省
略)から入力されるモード信号Smに基づいて、電圧出
力部10から出力された電圧信号を液晶表示パネルの画
素電極3に直接印加するか、リミッタ14を介して印加
するかの切替を行う。従って、スイッチ12は、切替手
段としての機能を有しているとともに、電圧出力部10
とともに、電圧印加手段としての機能も有している。モ
ード信号Sm は、通常動作時、すなわち視野制限がされ
ていない状態の時に、相対的に電位レベルの低い“ロ
ー”レベル(または相対的に電位レベルの高い“ハイ”
レベル)となり、この液晶表示装置を備えた端末の使用
者が視野を制限するための動作を行った時に、“ハイ”
レベル(または“ロー”レベル)に切り替わる。
【0017】リミッタ14は、電圧出力部10から出力
される電圧信号の範囲の下限値を制限して、画素電極3
に印加する。従って、リミッタ14は、電圧出力部10
及びスイッチ12とともに、電圧制限手段としての機能
を有している。
【0018】さらにリミッタ14について、例えば液晶
パネルがノーマリホワイトであり、電圧出力部10の出
力電圧範囲が0〜3Vの場合を例に挙げて、その機能を
説明する。リミッタ14は、電圧出力部10の出力電圧
が0〜3Vで変化しても下限値を1.5Vに制限する。
なおリミッタ14は、外部の制御手段(図示省略)から
入力されるリミッタ電圧制御信号Sv に基づいて、リミ
ッタ電圧を、電圧出力部10の出力電圧範囲内の任意の
電圧に設定することができるようになっている。 この
液晶表示装置を備えた端末の作用は以下の通りである。
すなわち、視野制限をしていない通常動作時(通常モ−
ド時)には、画素信号に基づいて電圧出力部10から出
力された第1範囲である出力電圧(0〜3V)はそのま
ま液晶パネルに印加されるので広い視野が得られる。そ
れに対して、視野制限時(視野制限モ−ド時)には、モ
ード信号Sm の電位レベルが切り替わり、それに伴って
スイッチ12が切り替わって、電圧出力部10から出力
された電圧信号はリミッタ14に供給される。リミッタ
14では、入力した電圧信号が1.5〜3Vの場合には
そのまま画素電極3に出力し、0〜1.5Vの場合には
1.5Vの電圧を画素電極3に出力する。
【0019】視野制限モ−ドでは、液晶パネルの印加電
圧が第2範囲である1.5〜3Vの範囲となり、印加電
圧が本来1.5V以下で液晶分子の捩じれが大きいはず
の領域について、印加電圧が1.5Vに制限されるた
め、液晶分子の捩じれが少ない状態になる(液晶分子は
この例では3Vの電圧が印加されたときに捩じれのない
状態となる)。この結果斜めの方向からみると、液晶分
子の捩じれによる偏向方向の規制(回転)を受けなくな
ることから画面が見えにくくなる。つまり、液晶に印加
する電圧を、電圧出力部10の出力電圧範囲(0〜3
V)の中間値(1.5V)とした場合には、図4に示す
ように、液晶分子8が少しだけ立ち上がり、矢印Aの方
向では、液晶分子8による光の偏光方向のねじれが弱
く、偏光板6を透過した光が偏光板7により十分に遮断
されなくなって、液晶パネルを斜めから見た時に見え難
くなる。なおこの場合、通常モ−ドの画面に対して黒側
にスライドするので画面はやや暗くなる。すなわち視野
が制限された状態となる。従って図5に示すように液晶
表示装置100の視野(一点鎖線の範囲内)を必要に応
じて制限し、その表示内容を隣の人200から見えない
ようにすることができる。
【0020】上記実施形態によれば、視野制限時に、本
来の白側の表示色がすべて黒側の同一色に統一され、液
晶パネルを斜めから見た場合に視認し難くなるので、必
要に応じて、液晶表示装置の視野を制限して、その表示
内容を隣の人から見えないようにすることができる。
【0021】なお上述の実施の形態において、視野制限
モード時に、入力した電圧が1.5V〜3Vの場合には
そのまま画素電極3に出力するのではなく、第1範囲の
上限電圧、つまりこの例では3Vの電圧を画素電極3に
出力するようにしてもよい。このような手法の利点は次
の通りである。即ち例えばノーマリホワイトの場合であ
って、下地にあたる部分の液晶表示セルに何らかの電圧
が印加されている場合を想定する。このとき色付き下地
に白文字であれば、白文字の領域は強制的に電圧を立上
げているので(1.5Vの電圧を印加しているので)、
斜めから見ると文字は黒く見えるが、下地は色付きなの
で、色付き下地に黒文字の表示に見えることになる。そ
こで1.5V以上電圧が印加される画素については3V
の電圧を印加するようにして、表示内容の輝度信号を2
値化(画素電極への印加電圧が1.5か3Vのいずれか
となる)すれば、下地も斜めから見ると黒色になるの
で、視野制限が効果的になる。
【0022】このことはノーマリブラックの場合でも同
じであり、この例の手法の概念を図6(a)、(b)に
示す。なおこのような手法を実現する回路としては、前
記リミッタ14の代わりに、図6(c)に示すように
1.5Vを参照電圧とするコンパレータ16を設け、コ
ンパレータ16の出力に応じてつまり「1」、「0」に
応じて、1.5Vまたは3Vのいずれかが電源部17に
て選択されて画素電極3に印加されるように構成すれば
よい。15は通常モードと視野制限モードとを切り替え
るためのモード切替手段である。ただし2値化された一
方の電圧は第1範囲の上限電圧に限らず、それよりも多
少低くても、ほとんどバックグラウンドと文字情報とが
区別つかない程度であれば本発明の範囲に含まれる。
【0023】図7には、本発明に係る液晶表示装置の駆
動回路の他の例が示されている。なお、図1に示す回路
と同じ構成要素については同じ符号を付し、説明を省略
する。図7に示す駆動回路は、視野制限のない通常動作
時に、液晶表示パネルの画素電極3に印加する電圧を生
成して出力する第1電圧出力部20、視野制限時に、液
晶表示パネルの画素電極3に印加する電圧を生成して出
力する第2電圧出力部22、第1電圧出力部20及び第
2電圧出力部22のいずれか一方を選択するスイッチ1
2を備えている。
【0024】第1電圧出力部20は、スイッチ12を介
して外部から入力される画素信号Sd に基づいて、液晶
パネルの透過率を略0〜100%の範囲で変え得るよう
な電圧、特に限定しないが、例えば0〜3Vの範囲内の
電圧を出力するようになっている。液晶パネルがノーマ
リホワイトの場合には、第1電圧出力部20の出力電圧
が最小の時に液晶パネルの透過率が略100%となり、
第1電圧出力部20の出力電圧が最大の時に液晶パネル
の透過率が略0%となる。表示色は、液晶パネルの透過
率が略100%の時に白色となり、透過率が略0%の時
に黒色となる。
【0025】第2電圧出力部22は、スイッチ12を介
して外部から入力される画素信号Sd に基づいて、第1
電圧出力部20の出力電圧範囲(0〜3V)よりも狭い
電圧範囲、例えば1.5〜3Vの電圧を出力するように
なっている。即ち画素信号の範囲が1.5〜3Vに割り
振られるようになっている。
【0026】スイッチ12は、外部の制御手段(図示省
略)から入力されるモード信号Smに基づいて、駆動信
号Sd を第1電圧出力部20と第2電圧出力部22の何
れに供給するかを切替る。従って、スイッチ12は、切
替手段としての機能を有しているとともに、第1電圧出
力部20とともに、電圧印加手段としての機能も有して
いる。また、スイッチ12及び第2電圧出力部22は、
電圧制限手段としての機能も有している。
【0027】図7に示す液晶表示装置を備えた端末の作
用は以下の通りである。すなわち、視野制限をしていな
い通常動作時には、第1電圧出力部20の出力電圧(0
〜3V)が液晶パネルに印加されるので、広い視野が得
られる。それに対して、視野制限時には、モード信号S
m の電位レベルが切り替わり、それに伴ってスイッチ1
2が切り替わって、第2電圧出力部22の出力電圧
(1.5V〜3V)が液晶パネルに印加されるので、上
述した図1に示す回路と同様に、液晶パネルを斜めから
見た時に白色に見えて視認し難くなる。すなわち、視野
が制限された状態となる。従って、図5に示すように、
液晶表示装置100の視野(一点鎖線の範囲内)を必要
に応じて制限して、その表示内容を隣の人200から見
えないようにすることができる。
【0028】図7に示す実施の形態によれば、視野制限
時に、本来の黒側の表示色がすべて白側の同一色に統一
され、液晶パネルを斜めから見た場合に視認し難くなる
ので、必要に応じて、液晶表示装置の視野を制限して、
その表示内容を隣の人から見えないようにすることがで
きる。また、図1に示す上記第1の実施形態では、視野
制限時の液晶パネルの印加電圧範囲が1.5〜3Vの時
に表示階調が一階調に統一されてしまうが、それに対し
て、図7に示す実施の形態では、視野制限時において
も、第1電圧出力部の出力電圧により得られる階調数と
同じ階調数が得られる。
【0029】以上において、本発明は2枚の偏向フィル
タの偏向方向が直交しているノ−マリホワイト型の液晶
パネルに限定されるものではなく、2枚の偏向フィルタ
の偏向方向が平行な液晶パネルに用いることもできる。
この場合にも本来の出力電圧の下限を制限して、液晶分
子の捩じれが通常モ−ドでは大きな領域について液晶分
子の捩じれを小さくし、視野を制限するが、視野は通常
モ−ドよりも明るくなる。
【0030】ここで本発明は、画素分割法を用いたLC
Dに対しても適用することができ、その一例について述
べる。
【0031】即ち画素分割法では画素への印加電圧が視
野の狭くなる明るさ(電圧レベル)になるとき、視野を
確保するため、予め画素の一部を2分割あるいは4分割
などに分割して異なる電圧を加えることにより視野を拡
大している。図8に分割数が2の場合についての回路図
を示している。CLC1、CLC2は副画素の容量であ
り、これらが一つの画素をなしている。CC2は一方の
副画素CLC2に電圧VLC1を分圧した電圧VLC2
を印加するためのコンデンサである。6はTFTであ
る。
【0032】本発明では一つの画素を構成する副画素の
中で、低い電圧に制限されている副画素について、視野
制限モードでは印加電圧を高くすることにより視野を制
限することができる。図9及び図10はこのような例を
示す等価回路図である。図9の例ではコンデンサCC2
の両端に短絡スイッチ61が設けられ、このスイッチS
61は、通常のモードでは開かれ、視野制限モードでは
閉じられるように構成されている。通常のモードではT
FT6を介して画素信号に対応する電圧(本来の電圧)
が副画素CLC1に、また本来の電圧よりも低い電圧V
CL2が副画素CLC2に印加されて、視野の拡大が図
られているが、視野制限モードでは、副画素CLC2に
も本来の電圧が印加されるので、画素分割法による効果
が解除され、結果として視野が制限されることになる。
【0033】また図10の例では副画素CLC2に対し
て、容量が可変な素子62を接続し、通常モードではこ
の素子12の容量を切替部15からの例えば電圧信号
(モード信号)により所定の値とし、視野制限モードで
はその容量を前記所定の値よりも小さい値例えば0と
し、副画素CLC2の印加電圧を通常モード時よりも大
きくするようにして、視野を制限するようにしている。
【0034】また本発明は配向分割法を用いたLCDに
対しても適用することができる。配向分割法とは、画素
を構成するR、G、B夫々のドットにおいて、電圧を印
加したときに液晶分子が立上がる向きが異なる領域を持
たせた構造であり、通常は図11に示すようにドットを
2分割し、夫々異なる配向処理を施す。図12(a)、
(b)は、互に液晶分子の配向が異なる2つの分割領域
A、Bに夫々対応する視野角特性であり、図12(c)
はこれら分割領域A、Bを合わせた画素全体の視野角特
性である。この図から分かるように配向分割化によって
視野が広がる。
【0035】そこで本発明では配向分割された画素(分
割領域)の夫々に電圧印加手段を設け、視野を制限した
い方向により、特定の配向方向の分割領域についてのみ
電圧を印加しないようにして、両方の分割領域に電圧を
印加する場合よりも視野を狭くするように構成する。例
えばTFT駆動式であれば、図13に示すようにドット
に対応する画素600の分割領域A、B毎にTFT60
1、602を設け、通常モードまたは視野制限モードを
指定するモード信号SmによってTFT駆動部603を
介してTFT601、602の駆動を制御する。例えば
画素600をオンにする画素信号が入力されれば、通常
モードであればTFT601、602がオンになり、視
野制限モードであればTFT、601、602のうちの
一方がオフになる。
【0036】図14は、本発明に係る液晶表示装置付端
末の他の例が示されている。この端末の液晶表示装置
は、通常の表示、すなわち視野制限されていない表示を
行う液晶パネルよりなる表示部30と、表示部30の視
野制限を行う液晶パネルよりなる視野制限フィルタ40
とが一体化されたものである。この液晶表示装置では、
例えば、表示部30の対向する電極31,32間に、電
圧出力部(図示省略)により0〜3Vの範囲の電圧を印
加することができるようになっているとともに、フィル
タ40の対向する電極41,42間に、電圧出力部50
により1.5V〜3Vの範囲の電圧を印加することがで
きるようになっている。
【0037】フィルタ部40の液晶パネルは、例えば、
ノーマリホワイトで、本来、電極41,42間の印加電
圧が0Vの時に液晶パネルの透過率が略100%(白
色)となり、電極41,42間の印加電圧が3Vの時に
液晶パネルの透過率が略0%(黒色)となる。なお、図
14において、33,34,43は偏光板、35,44
は液晶層、36,37,45はガラス基板である。
【0038】この例では、通常モ−ドでは電極41,4
2間に電圧を印加せず、視野制限モ−ドにおいては、電
極41,42間に例えば1.5Vの電圧を印加する。
【0039】上記図14の実施形態によれば、必要に応
じて液晶表示装置の視野を制限することができ、その表
示内容を隣の人から見えないようにすることができる。
また、本来の表示部に視野制限用のフィルタを後付けす
るようにした技術が公知である(特開平2−29382
0号公開公報に記載されている)が、そのような後付け
技術と比較して、この第3実施形態には、液晶表示装置
の製造時に表示部とフィルタ部の両方を同一工程内で作
製することができるという利点と、表示部及びフィルタ
部の構成部材のうち、偏光板とガラス基板をそれぞれ1
枚ずつ共用することにより、部品点数を削減して装置の
簡略化及びコストダウンを図ることができるという利点
がある。
【0040】なお、本発明は、上記各実施形態に限ら
ず、本発明の範囲内で種々変更及び変形が可能である。
【0041】また、上記各実施形態においては、本発明
を液晶表示装置に適用した場合について説明したが、図
14に示す装置のフィルタ部40のみを独立させて、C
RTに取り付けてもよいのは勿論である。この場合に
は、図15及び図16に示すように、CRTにおいても
有効に視野(一点鎖線の範囲内)を制限することがで
き、隣り合う端末300の作業者400がお互いの表示
内容に気を取られたり、背後から覗かれたりすることに
よる作業効率の低下を防ぐことができる。図15及び図
16に示すような携帯用でない固定された端末の場合に
は、従来、各端末の作業空間を間仕切り等で仕切るよう
にしていたが、コストが極めて高かったり、端末の配置
レイアウト等により間仕切りを設けることができない場
合があるなどの不都合があったが、このような不都合を
回避することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、必要に応じて液晶表示
装置の視野を狭めることができ、それによって、外出先
等でパーソナルコンピュータや携帯型情報器機を使用す
る場合に、液晶表示装置の表示内容を隣の人から見えな
いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示装
置用駆動回路の一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示装
置の一例の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示装
置の一例の側面図である。
【図4】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示装
置における視野制限の原理を説明する図である。
【図5】本発明に係る液晶表示装置付端末における視野
制限状態を示す模式図である。
【図6】本発明の他の例を示す説明図及び回路図であ
る。
【図7】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示装
置用駆動回路の他の例を示す概略図である。
【図8】画素分割法を用いた液晶表示装置の一般的な回
路を示す回路図である。
【図9】本発明を、画素分割法を用いた液晶表示装置に
適用した実施の形態の一例を示す回路図である。
【図10】本発明を画素分割法を用いた液晶表示装置に
適用した実施の形態の他の例を示す回路図である。
【図11】配向分割法を用いた液晶表示装置を示す説明
図である。
【図12】配向分割された各画素の視野角特性と各画素
全体の視野角特性とを示す特性図である。
【図13】本発明を、配向分割法を用いた液晶表示装置
に適用した実施の形態の一例を示す回路図である。
【図14】本発明に係る液晶表示装置付端末の液晶表示
装置の他の例を示す概略断面図である。
【図15】本発明の応用例における視野制限状態を示す
模式図である。
【図16】本発明の応用例における視野制限状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
3,4,41,42 電極 5 液晶層 10,20,50 電圧印加手段 12 切替手段 14,22 電圧制限手段 30 液晶表示装置 40 視野制限フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する電極間に液晶層が設けられてな
    る液晶表示装置と、 前記電極間に画像信号に基づき第1範囲の電圧を印加し
    て通常の視野で表示を行うための電圧印加手段と、 前記第1範囲の下限電圧よりも高い電圧を下限電圧とし
    た第2範囲の電圧を前記電極間に印加して液晶表示装置
    の視野を狭くするための電圧制限手段と、 前記電極間に印加する電圧範囲を、前記第1範囲または
    前記第2範囲のいずれか一方に切り替える切替手段と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置付端末。
  2. 【請求項2】 対向する電極間に液晶層が設けられてな
    る液晶表示装置と、 通常モ−ド時には、前記電極間に画素信号に基づき第1
    範囲の電圧を印加して通常の視野で表示を行うための電
    圧印加手段と、 視野制限モ−ド時には、前記第1範囲の中で電圧のしき
    い値を設定し、通常モ−ド時にこのしきい値よりも高い
    電圧が印加される画素に対しては前記第1範囲の上限電
    圧またはそれに近い電圧を電極間に印加し、また通常モ
    −ド時にこのしきい値よりも低い電圧が印加される画素
    に対しては前記しきい値の電圧を電極間に印加して、液
    晶表示装置の視野を狭くするための手段と、 前記通常モ−ドと視野制限モ−ドとの一方を選択するモ
    −ド切替手段と、を備えたことを特徴とする液晶表示装
    置付端末。
  3. 【請求項3】 対向する電極間に液晶層が設けられ、液
    晶層の各画素は複数の副画素に分割されている液晶表示
    装置と、 通常モ−ド時には、各副画素に対応する電極間に画素信
    号に基づいて電圧を印加すると共に、一画素を構成する
    複数の副画素の中で特定の副画素に他の副画素の電圧よ
    りも低い電圧を印加して通常の視野で表示を行うための
    電圧印加手段と、 視野制限モ−ド時には、前記特定の副画素に対して、通
    常モ−ド時における印加電圧よりも高い電圧を印加して
    液晶表示装置の視野を制限するための手段と、 前記通常モ−ドと視野制限モ−ドとの一方を選択するモ
    −ド切替手段と、を備えたことを特徴とする液晶表示装
    置付端末。
  4. 【請求項4】 対向する電極間に液晶層が設けられ、液
    晶層の各画素は互いに液晶分子の配向の向きが異なる複
    数の分割領域に分割されている液晶表示装置と、 通常モ−ド時には、各分割領域に対応する電極間に画素
    信号に基づいて電圧を印加する電圧印加手段と、 視野制限モ−ド時には、特定の分割領域に対して電圧を
    印加しないようにして液晶表示装置の視野を制限するた
    めの手段と、 前記通常モ−ドと視野制限モ−ドとの一方を選択するモ
    −ド切替手段と、を備えたことを特徴とする液晶表示装
    置付端末。
  5. 【請求項5】 液晶表示装置と、 この液晶表示装置に重ねて設けられ、互に対向する電極
    及びこれら電極間に液晶層を備えた視野制限フィルタ
    と、 前記視野制限フィルタの電極間に、視野制限フィルタの
    液晶層の視野が前記液晶表示装置の視野よりも狭い視野
    となるように電圧を印加する視野制限用の電圧印加手段
    と、を備え、 前記視野制限用の電圧印加手段により液晶表示装置の視
    野を制限できるように構成したことを特徴とする液晶表
    示装置付端末。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158582A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
US8760379B2 (en) 2007-02-20 2014-06-24 Samsung Display Co., Ltd. Driving circuit for display panel having user selectable viewing angle, display having the same, and method for driving the display

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