JPH11338010A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH11338010A
JPH11338010A JP14483298A JP14483298A JPH11338010A JP H11338010 A JPH11338010 A JP H11338010A JP 14483298 A JP14483298 A JP 14483298A JP 14483298 A JP14483298 A JP 14483298A JP H11338010 A JPH11338010 A JP H11338010A
Authority
JP
Japan
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cover
lens
protective cover
front cover
label
Prior art date
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Pending
Application number
JP14483298A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Takeshi Mikami
勇志 三上
Shoichi Uchida
祥一 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14483298A priority Critical patent/JPH11338010A/ja
Publication of JPH11338010A publication Critical patent/JPH11338010A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解・組立性が良好でリサイクル利用に最適
な構造のレンズ付きフイルムユニットを提供することを
目的とする。 【解決手段】 前カバー15の爪52と本体基部17の
爪55とを係合させ、前カバー15を本体基部17に爪
止めしている。前カバー15の前面には、撮影レンズ7
を覆う不使用位置とこれを露呈する撮影位置との間で移
動自在な保護カバー16が取り付けられている。爪52
を一体成形するために前カバー15にできた穴52a
は、撮影位置と不使用位置との間で移動される範囲全域
において保護カバー16で隠される。不使用位置で穴5
2aに一致する治具挿入穴60を保護カバー16に形成
し、この治具挿入穴60を通して治具を穴52aに挿入
することで係合を解除して、保護カバー16を取り付け
たまま前カバー15を取り外すことかできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め写真フイルム
カートリッジを内蔵するレンズ付きフイルムユニットに
関し、さらに詳しくは撮影レンズを保護するための保護
カバーを設けたレンズ付きフイルムユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】誰でも手軽に撮影を楽しめるように、簡
単な撮影機構を備えたユニット本体に予め未露光のフイ
ルムとカートッリッジを装填し、面倒なフイルム装填と
巻き戻し操作を不要にしたレンズ付きフイルムユニット
が知られている。このようなレンズ付きフイルムユニッ
トは一般のカメラに比べて小型なので、ポケットに入れ
て手軽に持ち運ぶことができる。
【0003】しかしながら、上述したレンズ付きフイル
ムユニットの場合、ユニット本体の前カバーの前面に撮
影レンズが露呈されているので、ポケットに入れて持ち
運んだ際に撮影レンズに擦り傷や塵埃が付いて撮影に支
障を来すことがある。特に、カートリッジを収納してい
る部分と撮影レンズを組み込んだ部分以外の厚みをカー
トリッジの外形以下にした「写ルンですSuper80
0(商品名)」や、135タイプのフイルムカートリッ
ジよりも小型なIX240フイルムカートリッジを装填
した分、輪郭外形の小型化を図った「写ルンですスーパ
ースリム(商品名)」では、撮影レンズがその他の部分
よりも突出して配置されているので、汚れや傷付きを生
じやすかった。
【0004】安価なコンパクトタイプのカメラとして、
撮影レンズの汚れや傷付きを防止する横移動式の保護カ
バーを備える「スマートショット モーター(商品
名)」が販売されている。また、保護カバーを、ユニッ
ト本体の前カバーの前面に取り付けたレンズ付きフイル
ムユニットが本出願人から提案されている(特願平9−
272661号)。この保護カバーは、撮影レンズを露
呈させる撮影位置とこれを覆う不使用位置との間でスラ
イド操作されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
レンズ付きフイルムユニットでは、市販のレンズ付きフ
イルムユニットと同様にユニット本体を分解してリサイ
クル利用できるようにする必要があるので、分解・組立
性に優れた構造が望まれている。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、分解・組立性が良好でリサイクル利用に最適な構
造のレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、前カ
バーには、前記撮影レンズを覆う不使用位置とこれを露
呈する撮影位置との間で移動自在な保護カバーが取り付
けられ、治具が挿入される穴は撮影位置と不使用位置と
の間で移動される範囲全域において前記保護カバーで隠
されるようにして、外観を損なわないようにしたもので
ある。
【0008】保護カバーを不使用位置にしたときに前カ
バーの穴に一致する治具挿入穴を保護カバーに形成し
て、保護カバーを取り付けだまま前カバーの取り外しを
可能にしたものである。また、保護カバーの前面にラベ
ルを貼付して治具挿入穴を覆うようにして外観を損なわ
ないようにしたものである。ラベルの治具挿入穴を覆う
部分に切り込みを入れて治具でラベルを突き破る際にか
かる挿入抵抗を少なくしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】レンズ付きフイルムユニット2
は、図2に示すように、巻き上げノブ3、シャッタボタ
ン4、ストロボ発光部5、ストロボ充電スイッチ6、撮
影レンズ7、ファインダー対物窓8、充電完了表示用の
ライトガイド9、撮影枚数表示窓10等が外部に露呈し
て設けられ、右手グリップ部11側の底に撮影済のフイ
ルムカートリッジを取り出すための開閉自在な底蓋12
が露呈して設けられたユニット本体13と、このユニッ
ト本体13の前面から底面、背面、及び、上面に沿って
海苔巻状に貼り付けた外装用のラベル14とからなる。
【0010】ユニット本体13の前カバー15の前面に
は、撮影レンズ7を保護する保護カバー16が水平方向
に沿って移動自在に設けられている。保護カバー16
は、上下端の一部をフック状に折り曲げ形成しており、
これらの折り曲げ部17a,17b(図4参照)を前カ
バー15の前面の上下端に設けたレール部19a,19
bに挿入することで係合させて離脱の防止がなされてい
る。
【0011】保護カバー16は、図3に示す不使用位置
(閉じ位置)と図2に示す撮影位置(全開位置)との間
でスライド移動する。保護カバー16の前面には、グリ
ップ部11側に指掛け部16aが突出して設けられてい
る。不使用位置のときには、ファインダー対物窓8と撮
影レンズ7を露呈する開口7bを塞ぎ、撮影位置のとき
には、これらを露呈する。
【0012】保護カバー16の移動スペースは、前カバ
ー15の前面中央から右手グリップ11側にかけて設け
られている。前カバー15の前面は、ストロボ充電スイ
ッチ6と右手グリップ部11の間の移動スペースを除い
た部分が、保護カバー16の右側縁の輪郭に沿って隆起
している。この隆起部15aは保護カバー16の前面と
ほぼ同じ高さの面になっており、保護カバー16の不使
用位置で一体感が得られるようになっている。
【0013】充電完了表示用ライトガイド9は、ストロ
ボ充電スイッチ6をON位置(上位置)にするのに連動
して外部に突出する突出位置(図2参照)に移動し、O
FF位置(下位置)にするのに連動して外形輪郭内に退
避する退避位置(図3参照)に移動するようになってい
る。
【0014】図5に示すように、ラベル14は、帯状ラ
ベルを保護カバー16の前面と相似形にカットしてでき
た第1ラベル14aと、第1ラベル14aのカットによ
って一端部が細長く形成された第2ラベル14bとで構
成されている。第1ラベル14aは、保護カバー16の
前面に貼り付けられる。第2ラベル14bは、ユニット
本体13の前面の隆起部15a、底面、背面、上面にか
けて、保護カバー16の移動スペースを除いた範囲に帯
状にくるんだ形態で貼付される。
【0015】図7において、ユニット本体13は、前カ
バー15、保護カバー16、本体基部17、露光装置1
8、ストロボユニット19、後カバー20で構成されて
いる。露光装置18は本体基部17に一体に設けられて
おり、各部品は本体基部17に爪止めで取り付けられて
いる。前カバー15、保護カバー16、後カバー20は
粉砕ペレット化されてリサイクル利用されるため、色を
含めて同じ種類の樹脂で構成されている。
【0016】写真フイルムカートリッジ21は、カート
リッジ22とこれから引き出されてフイルムロール23
aの形態にされた未露光の写真フイルム23からなる。
本体基部17には、カートリッジ22と写真フイルム2
3をそれぞれ収納するカートリッジ室24とフイルムロ
ール室25とが一体に設けられている。
【0017】カートリッジ室24とフイルムロール室2
5の背面側と底は開口とされている。この開口は、写真
フイルムカートリッジ21を装填した後に、後カバー2
0とこれに一体に設けたプルトップ式の蓋12,27に
よってそれぞれ塞がれる。蓋12,27は、それぞれに
設けた弾性自在な係止爪で前カバー15の内壁に開閉自
在に結合されている。
【0018】カートリッジ室24の側の蓋12は、撮影
済カートリッジ22を取り出すときに開かれる蓋であ
り、他方の蓋27は、フイルム装填作業時にフイルムロ
ール23aを担持する軸の挿入用開口を塞ぐためのもの
である。蓋12,27の一部は第2ラベル14bが貼り
付けられて補強されるため、輸送中やユーザーの不注意
によるレンズ付きフイルムユニット2の落下による衝撃
にも耐えることができる。
【0019】カートリッジ室24の上には、巻き上げノ
ブ3が回動自在に配置されている。巻き上げノブ3に
は、スプール22aに係合する軸が一体に形成されてい
る。巻き上げノブ3は、一部が後カバー20の開口26
から外部に露呈されており、この露呈された部分をフイ
ルム巻き上げ方向に回転させることによりスプール22
aが従動して回転し、撮影済の写真フイルム23をカー
トリッジ22の内部に巻き上げる。
【0020】カートリッジ室24とフイルムロール室2
5との間には、露光開口28(図1参照)が形成されて
おり、撮影によって露光開口28と同じ大きさの撮影コ
マ23bが写真フイルム23に潜像として形成される。
この露光開口28の前面には露光装置18が一体に設け
られている。露光装置18の右横には、ストロボユニッ
ト19が取り付けられる。前カバー15は、ストロボユ
ニット19を取り付けた本体基部17を前方向から覆う
ように取り付けられている。
【0021】露光装置18は、シャッタ機構、シャッタ
チャージ機構、フイルム巻き止め機構、及びファインダ
光学系等からなる。フイルム巻き止め機構は、1コマ分
のフイルム移送を検知してフイルム移送と巻き上げ操作
とをロックする。シャッタチャージは、フイルム1コマ
分の長さの移送力を利用してシャッタ機構をチャージす
る。シャッタ機構は、外部に露呈されたシャッタボタン
4の押下操作により、その下部に設けられた押圧ロッド
4a(図4参照)の変位によって作動する。作動完了後
は、フイルム巻き止め機構のロックを解除する。なお、
露光装置18をユニット化部品とし、これを本体基部1
7の露光開口28の前面に爪止めにより着脱可能に設け
るようにしてもよい。
【0022】ストロボユニット19は、充電回路、及び
ストロボ回路を形成したストロボ基板にメインコンデン
サ等の電気部品を実装し、且つストロボ発光部5や電源
電池19a等を取り付けて一体的に取り扱えるようにユ
ニット化した部品である。外部に露呈されるストロボ充
電ボタン6は、スライド板30の前面に形成されてい
る。スライド板30は、支持板31によって背後から上
下方向に沿ってスライド自在に支持される。支持板31
は、ストロボ基板の前面に取り付けられる。これらの支
持板31とスライド板30は、前カバー15の内面との
間に挟持されている。
【0023】スライド板30は、ライトガイド9と保護
カバー16に連係している。ストロボ充電ボタン6をO
N位置にすると、スライド板30がライトガイド9を突
出位置に移動し、ストロボ基板の充電回路をONにす
る。ストロボ充電ボタン6をOFF位置にすると、ライ
トガイド9を退避位置に移動させ、充電回路をOFFに
する。保護カバー16を不使用位置にすると、保護カバ
ー16の内面下方に設けた突出片32で押し下げられて
ストロボ充電ボタン6をOFF位置に移動させる。保護
カバー16が不使用位置のときには、スライド板30の
移動が阻止される。
【0024】保護カバー16に連係するレリーズロック
機構が設けられている。図4に示すように、レリーズロ
ック機構は、ロックレバー34とこれに係合するカム溝
35とで構成されている。ロックレバー34は、前カバ
ー15に回転自在に設けられている。この回転は、先端
が前カバー15の開口36を通して露呈される押圧ロッ
ド4aに係合して、シャッタレリーズに伴う変位をシャ
ッタ機構に伝達するのを阻止するレリーズロック位置
と、これから退避して前記変位がシャッタ機構に伝達さ
れるのを許容するレリーズ許容位置との間で行われる。
ロックレバー34は、撮影位置と不使用位置との間で移
動される範囲全域において保護カバー16で隠されてい
る。
【0025】カム溝35は、保護カバー16の内面に形
成されており、保護カバー16が撮影位置のときにロッ
クレバー34をレリーズ許容位置に移動させるロック解
除用溝35bと、保護カバー16が撮影位置以外の範囲
に位置している間でロックレバー34をレリーズロック
位置に移動させるロック用溝35aとから構成されてお
り、保護カバー16が撮影位置に完全に位置していない
と、シャッタレリーズを許容しないようになっている。
そこで、保護カバー16が撮影位置に移動したことをク
リック感で触知させるためのクリック機構が設けられて
いる。
【0026】クリック機構は、クリック爪38と2つの
係合突起39,40とから構成されている。クリック爪
38は、前カバー19の前面の一部をU字状に切り欠い
て弾性自在に形成したベンド部41に突出して形成され
ている。2つの係合突起39,40は、保護カバー16
の内壁に形成されており、一方の係合突起39は保護カ
バー16が撮影位置のときに、また他方の係合突起40
は不使用位置のときにそれぞれクリック爪38に係合す
る。各位置に完全に操作したタイミングでクリック感が
得られ、それぞれの位置で保護カバー16を保持する作
用も備えている。
【0027】ところで、ストロボユニット19とを取り
付けた本体基部17に前カバー15を取り付け、この本
体基部17を治具で定位置に位置決めした状態で、写真
フイルムカートリッジ21の装填と、後カバー20の取
り付けとを行うことにより、カートリッジ22と写真フ
イルム23の組み込みと、後カバー20の取り付けとを
確実に行うことができる。
【0028】この位置決めに利用される位置決め穴5
0,51を、前カバー15の前面に形成している。位置
決め穴50は右手グリップ部11の右側に形成されてお
り、撮影位置と不使用位置との間で移動される範囲全域
において保護カバー16で隠される。位置決め穴50は
貫通しており、本体基部17の位置決めボス50aの先
端が挿入されている。位置決めボス50aが挿入される
と、位置決め穴50は塞がれて、塵埃等の異物の進入が
防止される(図1参照)。
【0029】位置決め穴51は、前カバー15の隆起部
15aの上部に形成されている。この位置決め穴51
は、支持板31を覆う部分に位置するので貫通しておら
ず、隆起部15aに貼り付けられるラベル14b(図1
参照)で隠される。そのため、レンズ付きフイルムユニ
ット2の良好な外観を損なわない。位置決め穴50は、
保護カバー16の取り付けによって隠れる位置に設けら
れている。そのため、保護カバー16を前カバー15に
取り付ける前に、写真フイルムカートリッジ21の装填
と、後カバー20の取り付けとが行われる。
【0030】前カバー15の裏面には、本体基部17の
前面に爪止めするための爪52,53が一体に設けられ
ている。爪52を成形するためにできた穴52aは、グ
リップ部11の右側に配置されている。爪53を成形す
るためにできた穴53aは、隆起部15aに配置されて
いる。
【0031】本体基部17の前面には、前カバー15を
爪止めするための爪55,56が一体に設けられてい
る。爪55は、カートリッジ収納室24の外周面右側に
設けられている。爪56は、露光開口28とフイルム収
納室25との間に設けられている。前カバー15は、図
1に示すように爪52と爪55、爪53と爪56がそれ
ぞれ係合することで本体基部17に爪止めされている。
【0032】また、ストロボユニット19は、構造が複
雑で高価なので、本体基部17から取り外して機能検査
や清掃・点検等が行われた後、新たな本体基部17に組
み込まれで再使用するのが前提となっている。穴52
a,53aに専用の治具やドライバー等の先端が尖った
治具を挿入して各係合を解除することで、前カバー15
を本体基部17から取り外せるようにして、ストロボユ
ニット19の取り外しが可能な構造になっている。
【0033】穴52aは、撮影位置と不使用位置との間
で移動される範囲全域において保護カバー16で隠され
る移動スペースに形成されている。また、輸送中やユー
ザーの不注意によるレンズ付きフイルムユニット2の落
下による衝撃により、保護カバー16が前カバー15か
ら外れないようにすることを重視して、折り曲げ部17
a,17bとレール部19a,19bとの係合部分を大
きくとって両者が強く係合するようにして、保護カバー
16が前カバー15から簡単に外れない構造になってい
る。
【0034】したがって、前カバー15を本体基部17
から外すときは、保護カバー16を前カバー15に取り
付けたまま爪52と爪55の係合を解除して、前カバー
15を本体基部17から取り外せるようにする必要があ
る。そのため、保護カバー16の指掛け部16a側の端
部に治具挿入穴60を形成した。この治具挿入穴60
は、保護カバー16が不使用位置のときに穴52aに一
致して、治具挿入穴60を通して穴52aに治具を挿入
するのを可能にしている(図1参照)。
【0035】保護カバー16の治具挿入穴60は、保護
カバー16の前面に貼り付けられるラベル14aによっ
て隠され、隆起部15aの穴53aは、隆起部15aに
貼り付けらるラベル14bで隠されるため、外観が損な
われない。したがって、治具挿入穴60に治具を挿入す
る場合や、穴53aに治具を挿入する場合にはラベル1
4を治具で突き破る必要がある。
【0036】ラベル14を突き破る際に治具の挿入抵抗
を小さくして挿入を安定させるのが、挿入位置ズレを無
くし、挿入トルクを小さくする上で重要である。そのた
め、第1ラベル14aには、治具挿入穴60を覆う部分
にコ字形の切り込み61を形成しており、第2ラベル1
4bには、穴53aを覆う部分にコ字形の切り込み62
を形成している。切り込み61,62は、シート材料を
第1ラベル14a,第2ラベル14bの形に裁断する際
に形成される。
【0037】また、この切り込み61,62を、後述す
るユニット本体13の分解時にリサイクル工場の設備で
形成するようにしてもよい。ユニット本体13の分解時
に形成すると、治具挿入穴60や穴53aを覆う部分の
ラベル14の強度が増す。なお、切り込み61,62を
市販のレーザーマーカーや、ナイフ等の刃物によって形
成してもよい。
【0038】ロックレバー34は、前カバー15と保護
カバー16の間に挟み込まれており、保護カバー16を
前カバー15から簡単に取り外せないようにしたので、
前カバー15にロックレバー34,保護カバー16を取
り付けたまま樹脂ペレットに戻すことになる。そのた
め、前カバー15,ロックレバー34,保護カバー16
に色を含めて同じ材質の樹脂を用いて、そのまま樹脂ペ
レットに戻せるようしている。
【0039】また、第2ラベル14bは、ユニット本体
13の上面と底面を覆う部分が前カバー15と後カバー
20にかかるように貼付されている。第2ラベル14b
を剥がすか、前カバー15と後カバー20との合わせ目
部分でカットするかして、前カバー15を本体基部17
から取り外しやすくする必要があった。
【0040】従来のレンズ付きフイルムユニットで用い
られる帯状の1枚もののラベルでは、ラベルの一端を引
っ張ってユニット本体を回転しながら簡単にラベルを剥
がすことができるが、このレンズ付きフイルムユニット
2のラベル14は2つに分割されているため、上述した
ように簡単に剥がすことはできない。そのため、ラベル
14bが前カバー15と後カバー20との合わせ目でカ
ットされる。
【0041】前カバー15と後カバー20との合わせ目
で第2ラベル14bをカットする際のカッターの幅方向
のブレを吸収するため、合わせ目にV字状の溝62を設
けている(図4参照)。後カバー20の合わせ目部分の
端面をテーパ面63とし、このテーパ面63と前カバー
15の合わせ目部分の端面との間で溝62を形成してい
るが、テーパ面を、カッターの大きさ,カット角度,カ
ット深さ等に応じて前カバー15のみや、前カバー15
と後カバー20の両方に設けてもよい。また、溝形状は
テーパ面によるV字でなくてもよく、コ字状の四角い溝
でもよい。
【0042】溝62は、ラベル14bの全幅に渡って設
けなくてもよい。例えば、ラベル14bの端から1mm
程度内側にしてラベル14bに隠れるようにすれば、外
観上、問題なく、カット性も損なわれない。さらに、ユ
ニット本体13の下面の前カバー15と後カバー20と
の合わせ目にも同様の溝を形成してもよい。カッターと
しては、複雑な溝形状に対応できる市販のレーザーマー
カーを利用するのが好ましいが、レーザーマーカーの代
わりにナイフ等の刃物や、水圧カッター等の別の方式の
カッターを用いてもよい。
【0043】第2ラベル14bのカットや、ラベル14
の貼付を行う場合、ユニット本体13を位置決めする必
要がある。この位置決めに利用される位置決め穴65,
66を、後カバー20の背面の左右両側のラベル貼付範
囲外に設けたので、位置決め穴65,66に治具を取り
付けた状態でラベル14bのカットや貼付を行うことが
できる(図7参照)。また、正面から見たときのレンズ
付きフイルムユニット2の外観が損なわれないようにな
っている。
【0044】また、図6に示すように、位置決め穴6
7,68を後カバー20の背面の対角線方向の上下両端
に配置してもよい。後カバー20の高さよりも幅が狭い
搬送ベルト70を用い、この搬送ベルト70上にユニッ
ト本体13を前面を上にしてセットして搬送させること
により、搬送ベルト70上に載せたまま位置決め穴6
7,68に治具を取り付けることができる。また、この
搬送ベルト70を各種部品の組立工程で利用すれば、組
立システムの汎用性が高くなるとともに、設備コストを
縮小にも役立つ。
【0045】上記したレンズ付きフイルムユニット2の
自動組立工程において、ユニット本体13の組立ライン
では、露光装置18を構成する巻き止めレバーやシャッ
タ羽根等を本体基部17に組み込んで露光装置18を組
立後、メインコンデンサやトランス等が回路基板に実装
された形態のストロボユニット19が取り付けられる。
その後に、位置決め穴50と位置決めボス50aが一致
するように位置決めして、前カバー15を前方向から覆
うように本体基部17に取り付ける。
【0046】前カバー15が取り付けられた本体基部1
7は、写真フイルムカートリッジ21の装填工程に送ら
れる。装填工程では、位置決め穴50,51に治具が取
り付けられて本体基部17の位置決めが行われ、写真フ
イルムカートリッジ21の装填と、後カバー20の取り
付けとが行われる。その後、前カバー15の前面にロッ
クレバー34を組み込んだ後、保護カバー16を取り付
けてユニット本体13の組立が完了する。
【0047】保護カバー16を前カバー15に取り付け
ると、治具の取り付けや位置決め、前カバー15の取り
外しに必要な位置決め穴50,爪52を設けるためにで
きた穴52a等が塞がれる。
【0048】組立が完了したユニット本体13はラベル
貼付工程に送られる。ラベル貼付工程では、ユニット本
体13にラベル14が貼付される。位置決め穴65,6
6に治具を取り付けて、ユニット本体13を前面を上に
した状態でセットする。ラベル14の第1ラベル14
a,第2ラベル14bとが同時に一度、別ドラムに吸引
され、最初にユニット本体13の前面に2枚同時に貼り
付けられる。
【0049】このとき、第1ラベル14aは保護カバー
16の前面に貼り付けられ、第2ラベル14bの一端部
が前カバー15の隆起部15aに貼り付けられる。その
後、ユニット本体13を回転させて、第2ラベル14b
の残りの部分をユニット本体13の全周に巻き付けなが
ら貼付する。ラベル14がユニット本体13に貼付され
たレンズ付きフイルムユニット2は、外観検査後に出荷
される。
【0050】ラベル14が貼り付けられると、治具の取
り付けや位置決めに利用される前カバー15の隆起部1
5aに設けられた位置決め穴51,前カバー15の取り
外しに利用される治具挿入穴60とが塞がれた形態とな
る。これにより、外観の見栄え、防塵性を向上すること
ができる。
【0051】レンズ付きフイルムユニット2の購入時に
は保護カバー16が不使用位置になっており、撮影レン
ズ7とファインダー対物窓8等が保護カバー16で覆わ
れている。また、レリーズロック機構により、不用意な
シャッタレリーズにより撮影が行われるのを確実に防止
している。また、保護カバー16が不使用位置にあるこ
とから、ストロボ充電スイッチ6のON位置への操作も
阻止されている。
【0052】フイルムユニット2を使用する時には、保
護カバー16を撮影位置に向けてスライド移動させる。
保護カバー16を不使用位置から撮影位置に向けて移動
させる。その際に前述した機構によりクリック感が得ら
れて、保護カバー16の移動を認識することができる。
保護カバー16が撮影位置に移動されると、撮影窓7b
とファインダー対物窓8とが露呈され、レリーズロック
が解除される。ストロボ充電スイッチ6のON位置への
移動阻止も解除される。
【0053】撮影は、フイルム巻き上げ操作を行った後
に、ファインダー接眼窓を覗いてフレーミングを行い、
シャッタボタン4を押下することで行われる。撮影を終
了する場合には、保護カバー16を再び不使用位置に向
けて移動させる。その際に前述した機構によりクリック
感が得られて、保護カバー16の移動を認識することが
できる。
【0054】写真フイルム23のすべてのコマ23bに
撮影が行われ、写真フイルム23がフイルム巻き上げに
よってカートリッジ22にすべて巻き込み収納される
と、レンズ付きフイルムユニット2は使用済となる。使
用済となったレンズ付きフイルムユニット2は現像所に
提出される。現像所では、第2ラベル14bの一部を切
り込み71に沿って破いて蓋12がこじ開けられ、撮影
済の写真フイルム23をすべて収納したカートリッジ2
2が取り出される。使用済となったレンズ付きフイルム
ユニット2は製造メーカーによって回収される。
【0055】回収されたレンズ付きフイルムユニットは
製造メーカーのリサイクル工場に送られる。リサイクル
工場では、保護カバー16が不使用位置になっているか
どうか検査される。保護カバー16が不使用位置になっ
ているものはラベルカット工程に送られる。保護カバー
16が不使用位置ではないものは、保護カバー16を不
使用位置にしてからラベルカット工程に送られる。
【0056】ラベルカット工程では、前カバー15と後
カバー20の合わせ目部分の第2ラベル14bがカット
される。位置決め穴65,66に治具が取り付けられ
て、ユニット本体13を前面を上にした状態でセットさ
れる。溝62の位置にカッターを入れて溝62に沿って
カッターを移動させるので、溝62内でカッターの振れ
や誤差を吸収して、前カバー15と後カバー20との合
わせ目に沿って正確にカットすることができる。
【0057】第2ラベル14bをカットした後、前カバ
ー取り外し工程に送られる。前カバー取り外し工程で
は、前カバー15が取り外される。前カバー15の取り
外しは、ラベル14を突き破って穴53a,治具挿入穴
60に治具を挿入することで行われる。穴53aと治具
挿入穴60を覆っている部分に設けられている切り込み
61,62により、小さな挿入抵抗でラベル14を突き
破ることができる。
【0058】保護カバー16を不使用位置にして穴52
aと治具挿入穴60を一致させている。そのため、治具
を治具挿入穴60を通して穴52aに挿入して、爪52
と爪55の係合を解除する。これと同時に、治具を穴5
3aに挿入して爪53と爪56の係合を解除して、前カ
バー15を本体基部17から取り外す。
【0059】前カバー15を本体基部17から取り外す
と、ストロボユニット19が露呈される。ストロボユニ
ット19は高価なので、本体基部17から取り外されて
外観や機能の検査が行われた後、新たな本体基部に組み
込まれて再使用される。次に本体基部17から後カバー
20が取り外される。本体基部17は露光装置18が組
み込まれて構造が複雑なので、外観や機能の検査が行わ
れた後、新たなユニット本体のベースとして再使用され
る。
【0060】前カバー15と後カバー20は、別々の粉
砕ペレット工程に送られて粉砕され、材料に戻されて再
使用される。この工程が別々なのは、前カバー15と後
カバー20の材料が異なるからである。後カバー20
は、本体基部17との間でカードリッジ収納室24とフ
イルムロール収納室25とを光密にするため、カーボン
ブラック等の添加割合が多い遮光性を備える材料で成形
されている。それに対して、前カバー15は、遮光性を
あまり考慮しなくてもよいため、見た目を重視して明る
めの材料で成形されている。
【0061】なお、前カバー15と後カバー20を遮光
性を備える同じ材料で成形し、前カバー15と後カバー
20を一緒に粉砕するようにしてもよい。また、ユニッ
ト化部品とした露光装置18を本体基部17から取り外
した後、本体基部17に後カバー20を取り付けたまま
で、本体基部17と後カバー20を一緒に粉砕するよう
にしてもよい。
【0062】前カバー15には、保護カバー16とロッ
クレバー34が取り付けられており、保護カバー16は
簡単に取り外せないようになっているが、これらは色を
含めて同じ種類の樹脂で形成されているため、前カバー
15は保護カバー16とロックレバー34を取り付けた
まま粉砕され、材料に戻されて再使用される。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明のフイルムユニッ
トによれば、保護カバーを不使用位置にして保護カバー
の治具挿入穴を前カバーの穴に一致させ、治具挿入穴を
通して治具を挿入することで、保護カバーを取り付けた
まま前カバーを取り外すことができるようにしたので、
前カバーの取り外しが簡単となり、自動分解に最適であ
る。また、治具挿入穴はラベルで隠されるので、レンズ
付きフイルムユニットの外観を損なわれない。さらに、
治具の挿入時にラベルが切り込みで切れるようにしたの
で挿入トルクを少なくして治具の確実な挿入を可能と
し、爪止め解除の作業性を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットを上方から見た断
面図である。
【図2】保護カバーを撮影位置にした状態のフイルムユ
ニットを示す斜視図である。
【図3】保護カバーを不使用位置にしたレンズ付きフイ
ルムユニットを示す斜視図である。
【図4】保護カバーと前カバーを示した分解斜視図であ
る。
【図5】ラベルの展開図である。
【図6】レンズ付きフイルムユニットを背面から見た平
面図である。
【図7】ユニット本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 15 前カバー 16 保護カバー 17 本体基部 20 後カバー 52,53 ,55,56 爪 52a,53a 穴 60 治具挿入穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを挟んだ一方側と他方側にフ
    イルム収納室とカートリッジ収納室と一体に設けた本体
    基部と、前記本体基部を前方向から覆うように本体基部
    に爪止めされており、前記撮影レンズを外部に露呈させ
    る開口を備えた前カバーとからなり、前カバーの爪を一
    体成形するために前カバーにできた穴から治具を挿入す
    ることで、前記爪止めを解除して前カバーを本体基部か
    ら取り外せるようにしたレンズ付きフイルムユニットに
    おいて、 前記前カバーには、前記撮影レンズを覆う不使用位置と
    これを露呈する撮影位置との間で移動自在な保護カバー
    が取り付けられ、治具が挿入される前記穴は撮影位置と
    不使用位置との間で移動される範囲全域において前記保
    護カバーで隠されることを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニット。
  2. 【請求項2】 前記保護カバーを不使用位置にしたとき
    に前記前カバーの穴に一致する治具挿入穴を保護カバー
    に形成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ付き
    フイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記保護カバーの前面にラベルを貼付し
    て前記治具挿入穴を覆うようにしたことを特徴とする請
    求項2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記ラベルの治具挿入穴を覆う部分に切
    り込みを入れたことを特徴とする請求項3記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
JP14483298A 1998-05-26 1998-05-26 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH11338010A (ja)

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