JPH11337690A - 使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置 - Google Patents
使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置Info
- Publication number
- JPH11337690A JPH11337690A JP14818298A JP14818298A JPH11337690A JP H11337690 A JPH11337690 A JP H11337690A JP 14818298 A JP14818298 A JP 14818298A JP 14818298 A JP14818298 A JP 14818298A JP H11337690 A JPH11337690 A JP H11337690A
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- Japan
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- pressure
- storage container
- nuclear fuel
- spent nuclear
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Abstract
(57)【要約】
【課題】乾燥作業を効率良く行い得る収納用容器の真空
乾燥装置を提供する。 【解決手段】使用済核燃料を収納するための収納用容器
2内の空気を吸引配管11を介して吸引する真空ポンプ
12と、この吸引配管11の途中に介装されて水分を除
去するコールドトラップ13と、このコールドトラップ
13より上流側の吸引配管11の途中に介装された電磁
開閉弁15と、収納用容器2内の空気圧力(蒸気圧力)
を検出するとともにこの検出圧力値に基づき電磁開閉弁
15を開閉する圧力指示調節器14とから構成し、かつ
圧力指示調節器14および電磁開閉弁15により、収納
用容器1内の圧力が、水分が凍結する温度以下とならな
いように制御するものである。
乾燥装置を提供する。 【解決手段】使用済核燃料を収納するための収納用容器
2内の空気を吸引配管11を介して吸引する真空ポンプ
12と、この吸引配管11の途中に介装されて水分を除
去するコールドトラップ13と、このコールドトラップ
13より上流側の吸引配管11の途中に介装された電磁
開閉弁15と、収納用容器2内の空気圧力(蒸気圧力)
を検出するとともにこの検出圧力値に基づき電磁開閉弁
15を開閉する圧力指示調節器14とから構成し、かつ
圧力指示調節器14および電磁開閉弁15により、収納
用容器1内の圧力が、水分が凍結する温度以下とならな
いように制御するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済核燃料収納
用容器の真空乾燥装置に関するものである。
用容器の真空乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、原子力発電所などの原子力施設で
発生する使用済核燃料は、特別に製作された使用済核燃
料収納用容器に格納されて輸送(または貯蔵)されてい
る。
発生する使用済核燃料は、特別に製作された使用済核燃
料収納用容器に格納されて輸送(または貯蔵)されてい
る。
【0003】この収納用容器においては、内部に、水が
充填されるとともに、この水の中に使用済核燃料が浸漬
されて、冷却および放射線の遮蔽が行われている。とこ
ろで、最近、この使用済核燃料を輸送するのに、水に浸
漬させないで、すなわち乾式で使用済核燃料を収納する
方法が提案されており、この場合、使用済核燃料を乾燥
させるのに、真空装置を使用することが考えられる。
充填されるとともに、この水の中に使用済核燃料が浸漬
されて、冷却および放射線の遮蔽が行われている。とこ
ろで、最近、この使用済核燃料を輸送するのに、水に浸
漬させないで、すなわち乾式で使用済核燃料を収納する
方法が提案されており、この場合、使用済核燃料を乾燥
させるのに、真空装置を使用することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空装置に
より、収納用容器内を乾燥させる場合、収納用容器内を
大気圧以下(蒸気圧以下)に減圧して水分を蒸発させる
とともにこの蒸気を含む空気を吸引することにより行う
が、水が蒸発する際に、周囲から熱を奪いすぎて容器内
の温度が0℃以下になると、凍結が発生する。このよう
に、水分が凍結すると、氷が気化する(昇華現象)のに
時間を要し、乾燥作業を効率良く行うことができないと
いう問題が発生する。
より、収納用容器内を乾燥させる場合、収納用容器内を
大気圧以下(蒸気圧以下)に減圧して水分を蒸発させる
とともにこの蒸気を含む空気を吸引することにより行う
が、水が蒸発する際に、周囲から熱を奪いすぎて容器内
の温度が0℃以下になると、凍結が発生する。このよう
に、水分が凍結すると、氷が気化する(昇華現象)のに
時間を要し、乾燥作業を効率良く行うことができないと
いう問題が発生する。
【0005】そこで、本発明は、乾燥作業を効率良く行
い得る収納用容器の真空乾燥装置を提供することを目的
とする。
い得る収納用容器の真空乾燥装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の真空乾燥装置は、使用済核燃料を収納する
ための収納用容器内の空気を吸引管路を介して吸引する
真空ポンプと、この吸引管路の途中に介装されて水分を
除去するコールドトラップと、このコールドトラップよ
り上流側の吸引管路の途中に介装された開閉弁と、上記
収納用容器内の空気圧力(蒸気圧力)を検出するととも
にこの検出圧力値に基づき上記開閉弁を制御する圧力制
御器とから構成し、さらに圧力制御器および開閉弁によ
り、収納用容器内の圧力が、水分が凍結する温度での蒸
気圧以下とならないように、制御するものである。
に、本発明の真空乾燥装置は、使用済核燃料を収納する
ための収納用容器内の空気を吸引管路を介して吸引する
真空ポンプと、この吸引管路の途中に介装されて水分を
除去するコールドトラップと、このコールドトラップよ
り上流側の吸引管路の途中に介装された開閉弁と、上記
収納用容器内の空気圧力(蒸気圧力)を検出するととも
にこの検出圧力値に基づき上記開閉弁を制御する圧力制
御器とから構成し、さらに圧力制御器および開閉弁によ
り、収納用容器内の圧力が、水分が凍結する温度での蒸
気圧以下とならないように、制御するものである。
【0007】上記の構成によると、真空乾燥装置によ
り、収納用容器内の空気を吸引して圧力を下げて収納用
容器内の水分を蒸発させる際に、収納用容器内の圧力
が、水分が凍結するような値に近づくと、吸引管路途中
に介装された開閉弁が閉じられて、水分が凍結しないよ
うにする。
り、収納用容器内の空気を吸引して圧力を下げて収納用
容器内の水分を蒸発させる際に、収納用容器内の圧力
が、水分が凍結するような値に近づくと、吸引管路途中
に介装された開閉弁が閉じられて、水分が凍結しないよ
うにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置を、図面に基
づき説明する。
る使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置を、図面に基
づき説明する。
【0009】図1において、1は使用済核燃料を乾式に
て輸送(または貯蔵)するための収納用容器2の内部を
乾燥させるための真空乾燥装置で、収納用容器2内の蒸
気を含む空気(以下、単に空気という)を吸引配管(吸
引管路)11を介して吸引する真空ポンプ12と、この
吸引配管11の途中に介装されて空気の冷却により含有
されている水分を凍結させて除去(捕獲)するコールド
トラップ13と、このコールドトラップ13より上流側
の吸引配管11の途中に設けられて収納用容器2内の圧
力を検出する圧力指示調節器(圧力制御器)14と、こ
の圧力指示調節器14とコールドトラップ13との間の
吸引配管11途中に介装されて上記圧力指示調節器14
からの指示(信号)により開閉(制御)される電磁開閉
弁15とから構成されている。
て輸送(または貯蔵)するための収納用容器2の内部を
乾燥させるための真空乾燥装置で、収納用容器2内の蒸
気を含む空気(以下、単に空気という)を吸引配管(吸
引管路)11を介して吸引する真空ポンプ12と、この
吸引配管11の途中に介装されて空気の冷却により含有
されている水分を凍結させて除去(捕獲)するコールド
トラップ13と、このコールドトラップ13より上流側
の吸引配管11の途中に設けられて収納用容器2内の圧
力を検出する圧力指示調節器(圧力制御器)14と、こ
の圧力指示調節器14とコールドトラップ13との間の
吸引配管11途中に介装されて上記圧力指示調節器14
からの指示(信号)により開閉(制御)される電磁開閉
弁15とから構成されている。
【0010】そして、上記圧力指示調節器14において
は、水が凍結する温度まで低下しないような圧力[4.
6トール(torr)]を維持するために、収納用容器
2内の圧力が、例えば5トール以下(正確には、4.7
トール以上で5トール近傍の値が好ましい)になると、
電磁開閉弁15が閉じられるように構成されている。
は、水が凍結する温度まで低下しないような圧力[4.
6トール(torr)]を維持するために、収納用容器
2内の圧力が、例えば5トール以下(正確には、4.7
トール以上で5トール近傍の値が好ましい)になると、
電磁開閉弁15が閉じられるように構成されている。
【0011】なお、上記コールドトラップ13は、外筒
体と内筒体とにより構成されるとともに、内筒体の内部
に−70℃程度の冷却材(例えば、アルコール中にドラ
イアイスを浸漬させたもの)が充填され、そして外筒体
と内筒体との間に形成される環状冷却室に空気が通され
て、水分を凍結させて分離するものである。
体と内筒体とにより構成されるとともに、内筒体の内部
に−70℃程度の冷却材(例えば、アルコール中にドラ
イアイスを浸漬させたもの)が充填され、そして外筒体
と内筒体との間に形成される環状冷却室に空気が通され
て、水分を凍結させて分離するものである。
【0012】上記収納用容器2にて、使用済核燃料を乾
式輸送する場合、まず、使用済核燃料を収納用容器2内
に収納させた後、吸引配管11途中の電磁開閉弁15を
開いた状態で真空ポンプ12を駆動して、収納用容器2
内の空気を吸引する。これにより、収納用容器2内が減
圧されるにつれて水分が蒸発するとともに、この水分を
含んだ空気が、吸引配管11を介して外部に吸引され
て、収納用容器2内が乾燥される。
式輸送する場合、まず、使用済核燃料を収納用容器2内
に収納させた後、吸引配管11途中の電磁開閉弁15を
開いた状態で真空ポンプ12を駆動して、収納用容器2
内の空気を吸引する。これにより、収納用容器2内が減
圧されるにつれて水分が蒸発するとともに、この水分を
含んだ空気が、吸引配管11を介して外部に吸引され
て、収納用容器2内が乾燥される。
【0013】ところで、収納用容器2内の圧力が5トー
ルになると、圧力指示調節器14からの指示により電磁
開閉弁15が閉じられ、収納用容器2内の温度が0℃以
下にならないように制御される。なお、収納用容器2内
の圧力が、例えば5トールを超える所定の設定温度にな
った場合には、圧力指示調節器14からの指示により、
電磁開閉弁15が再度開かれて、空気の吸引が続けられ
る。すなわち、乾燥作業が効率良く行われる。
ルになると、圧力指示調節器14からの指示により電磁
開閉弁15が閉じられ、収納用容器2内の温度が0℃以
下にならないように制御される。なお、収納用容器2内
の圧力が、例えば5トールを超える所定の設定温度にな
った場合には、圧力指示調節器14からの指示により、
電磁開閉弁15が再度開かれて、空気の吸引が続けられ
る。すなわち、乾燥作業が効率良く行われる。
【0014】このように、真空乾燥装置1により、収納
用容器2内の空気を吸引して圧力を下げて収納用容器2
内の水分を蒸発させる際に、収納用容器2内の圧力が、
水分が凍結するような値に近づくと(例えば5トールに
以下になると)、吸引配管11途中に介装された電磁開
閉弁15が閉じられて、水分が凍結しないようにされる
ため、乾燥作業が効率良く行われる。
用容器2内の空気を吸引して圧力を下げて収納用容器2
内の水分を蒸発させる際に、収納用容器2内の圧力が、
水分が凍結するような値に近づくと(例えば5トールに
以下になると)、吸引配管11途中に介装された電磁開
閉弁15が閉じられて、水分が凍結しないようにされる
ため、乾燥作業が効率良く行われる。
【0015】ところで、上記実施の形態においては、圧
力指示調節器を吸引配管途中に接続するように説明した
が、例えば収納用容器内の圧力を直接検出しても良く、
また圧力指示調節器により、電磁開閉弁を開閉するよう
にしたが、例えば単に圧力を検出する圧力計と、この圧
力計の検出圧力値を入力するとともにこの圧力値に応じ
て電磁開閉弁の駆動部に制御信号を出力する制御部とを
具備させるようにしても良い。
力指示調節器を吸引配管途中に接続するように説明した
が、例えば収納用容器内の圧力を直接検出しても良く、
また圧力指示調節器により、電磁開閉弁を開閉するよう
にしたが、例えば単に圧力を検出する圧力計と、この圧
力計の検出圧力値を入力するとともにこの圧力値に応じ
て電磁開閉弁の駆動部に制御信号を出力する制御部とを
具備させるようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、真
空乾燥装置により、収納用容器内の空気を吸引して圧力
を下げて収納用容器内の水分を蒸発させる際に、収納用
容器内の圧力が、水分が凍結するような値に近づくと、
吸引管路途中に介装された開閉弁が閉じられて、水分が
凍結しないようにされるため、乾燥作業を効率良く行う
ことができる。
空乾燥装置により、収納用容器内の空気を吸引して圧力
を下げて収納用容器内の水分を蒸発させる際に、収納用
容器内の圧力が、水分が凍結するような値に近づくと、
吸引管路途中に介装された開閉弁が閉じられて、水分が
凍結しないようにされるため、乾燥作業を効率良く行う
ことができる。
【図1】本発明の実施の形態における収納用容器の真空
乾燥装置の概略構成を示す図である。
乾燥装置の概略構成を示す図である。
1 真空乾燥装置 2 収納用容器 11 吸引配管 12 真空ポンプ 13 コールドトラップ 14 圧力指示調節器 15 電磁開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 裕之 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 高木 義信 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 辻 勝彦 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】使用済核燃料を収納するための収納用容器
内の空気を吸引管路を介して吸引する真空ポンプと、こ
の吸引管路の途中に介装されて水分を除去するコールド
トラップと、このコールドトラップより上流側の吸引管
路の途中に介装された開閉弁と、上記収納用容器内の空
気圧力を検出するとともにこの検出圧力値に基づき上記
開閉弁を制御する圧力制御器とから構成したことを特徴
とする使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置。 - 【請求項2】圧力制御器および開閉弁により、収納用容
器内の圧力が、水分が凍結する温度以下とならないよう
に、制御することを特徴とする請求項1記載の使用済核
燃料収納用容器の真空乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14818298A JPH11337690A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14818298A JPH11337690A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11337690A true JPH11337690A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15447087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14818298A Pending JPH11337690A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済核燃料収納用容器の真空乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11337690A (ja) |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP14818298A patent/JPH11337690A/ja active Pending
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