JPH11337634A - 車両用レーダ装置 - Google Patents

車両用レーダ装置

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JPH11337634A
JPH11337634A JP10144701A JP14470198A JPH11337634A JP H11337634 A JPH11337634 A JP H11337634A JP 10144701 A JP10144701 A JP 10144701A JP 14470198 A JP14470198 A JP 14470198A JP H11337634 A JPH11337634 A JP H11337634A
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JP
Japan
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light
radar device
laser
light receiving
vehicle
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Application number
JP10144701A
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English (en)
Inventor
Toyoji Nozawa
豊史 野澤
Kunihiro Miyauchi
邦宏 宮内
Tsukasa Miyake
司 三宅
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊の仕様の回路構成を用いることなく、簡
単に光軸調整を行うようにした車両用レーダ装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 工場内に配置してなる車両に仮止めした
レーダ装置Rの光軸調整にあたり、遮光板160を、そ
の開口部61がレーダ装置Rの受光軸に一致するよう
に、カバーガラス30に貼り付ける。そして、ターゲッ
ト部材をカバーガラス30の前方にて開口部61に対向
するように配置する。この状態にて、レーダ装置Rの出
射系統からの出射レーザ光がターゲット部材により反射
されて開口部61を通しレーダ装置Rの受光系統で受光
されたとき、この受光結果に基づきレーダ装置Rの光軸
の所定方向からのずれ量を算出表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用レーダ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用レーダ装置としては、レー
ザレーダユニットの発光部が発するレーザ光を自車両よ
り前方に向けて出射するとともに、前方車両の後面によ
り反射されるレーザ光を受光部により受光して、出射後
受光までの時間に基づきコントロールユニットにより車
間距離を算出するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記レーダ
装置では、この装置を車両に取り付ける際にレーザレー
ダユニットの発光部の光軸が所定方向からずれることが
多い。このため、レーダ装置から実際にターゲットに向
け光を発してその反射光を用いて調整する。しかし、レ
ーダ装置の取り付け及び光軸調整は、通常、工場内にて
なされるため、工場内の本来のターゲット以外の種々の
物体からの反射光がノイズ光としてレーダ装置により受
光される。
【0004】このため、光軸のずれ調整を精度よく行う
ことができない。これに対しては、特開平4−2428
99号公報にて示すように、レーダ装置の出力光の強度
を弱めることで光軸調整を行うことが考えられる。しか
し、このレーダ装置では、光軸調整が、光軸調整用スイ
ッチの操作のもとに、発光駆動回路中において出力光の
強度を弱めることで行われるため、発光駆動回路の回路
構成として特殊な仕様のものを採用しなければならない
という不具合が生ずる。
【0005】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、特殊な仕様の回路構成を用いることなく、
簡単に光軸調整を行うようにした車両用レーダ装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、車両用レーダ装置
は、レーザ素子(41)から発光されるレーザ光を車両
の進行方向に向けて透光壁(30)を通し出射する出射
系統(40、50、60)と、車両の進行方向に位置す
る物体により上記レーザ光が反射されたときこの反射レ
ーザ光を受光軸(P)に沿い透光壁を通し受光して受光
信号を発生する受光系統(70、80、90)と、上記
受光信号に基づき物体との間の測距処理をする測距処理
手段(290)とを備える。
【0007】また、車両用レーダ装置は、出射系統から
のレーザ光の出射方向を調整するときに、透光壁に貼り
付けられる遮光板であって受光軸とほぼ同心的に位置す
る開口部(161)を有する遮光板(160)と、上記
受光軸上にて透光壁に対向して配置した反射部材(17
2)により出射系統の出射レーザ光が遮光板の開口部及
び透光壁を通して受光系統により受光されたときこの受
光系統から生ずる受光信号に基づき、出射系統からのレ
ーザ光の出射方向の所定方向(20)からのずれ量を算
出する算出手段(250)と、この算出手段の算出ずれ
量を報知する報知手段(260、150)とを具備す
る。
【0008】このように構成した本発明においては、当
該車両を出荷するときのレーダ装置の光軸調整時や、そ
の出荷後のユーザーによる使用の経過に伴いレーダ装置
の光軸がずれたときに、レーダ装置を仮止めした車両を
工場等内にて反射部材に透光壁を上述のように対向させ
るように配置する。そして、出射系統から出射するレー
ザ光が反射体により反射されたときこの反射レーザ光を
受光系統で受光し、その受光結果に基づき算出手段によ
りずれ量の算出を行う。そして、この算出ずれ量に対す
る報知手段の報知内容を用いることで、レーダ装置の受
光軸、換言すれば、レーダ装置の光軸を所定方向に精度
よく簡単に調整できる。
【0009】この場合、上述のように遮光板を透光壁に
貼り付けるとともに反射部材を透光壁に対向するように
配置すれば、上記ずれ量は、算出手段による算出処理の
もと簡単に算出されるので、光軸調整にあたり、出射系
統の発光回路構成に特殊な仕様を要することなく、レー
ダ装置の光軸調整を精度よくかつ簡単に行える。また、
遮光板の開口部の開口面積を適正に設定しておけば、工
場等内の反射部材以外の物体による反射レーザ光等の外
乱光が、当該開口部を通して受光系統により受光される
ことがない。その結果、上記ずれ量に外乱光によるノイ
ズが混入することもない。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、出射系統が、レーザ素子からの
レーザ光を左右方向に掃引させる掃引手段(50)を備
えて、この掃引手段により掃引に応じて前記レーザ光を
車両の進行方向に向けて出射し、遮光板が、上記開口部
を有する遮光用紙からなる。これによっても、掃引手段
による出射レーザ光の掃引のもと、反射部材の反射レー
ザ光を遮光用紙の開口部及び透光壁を通し受光系統に受
光させることで、請求項1に記載の発明と同様の作用効
果を達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両用レー
ダ装置Rのブロック構成を示している。レーダ装置R
は、図2にて示すごとく、当該車両(以下、自車両とい
う)のフロントバンパー10の左右方向中央部(当該自
車両の車幅中央を通る前後方向軸20上にある)に装着
されている。このレーダ装置Rは、その出射面を構成す
るカバーガラス30(図1参照)を通し前方車両の後部
に向けてレーザ光を出射し、当該前方車両の後面からの
反射レーザ光をカバーガラス30を通して受光するよう
に構成されている。
【0012】また、レーダ装置Rは、図1にて示すごと
く、発光回路40、掃引機構50及び投光レンズ60を
備えている。発光回路40は、レーザダイオード41
と、このレーザダイオード41を駆動するレーザダイオ
ード駆動回路42とにより構成されている。レーザダイ
オード駆動回路42は、後述するマイクロコンピュータ
120による制御を受けてレーザダイオード41を駆動
する。
【0013】これにより、レーザダイオード41は、レ
ーザ光をパルス状に発光する。なお、このレーザ光は、
例えば、860nm程度の近赤外線である。掃引機構5
0は、回動ミラー51を備えており、この回動ミラー5
1は、鉛直軸(図示しない)により図1にて図示左右方
向に回動可能に軸支した板状固定具52の前側開口部内
に固定されている。
【0014】これにより、回動ミラー51は、投光軸S
(図1参照)を中心として、左右方向に回動しながら、
その反射面51aにてレーザダイオード41からのレー
ザ光を掃引しつつ投光レンズ60に向けて反射する。ま
た、固定具52の背面には、セクターギア52aが、図
1にて示すごとく、装着されており、このセクターギア
52aには、モータMに軸支した駆動ギア52bが噛合
している。
【0015】これにより、モータMがその正逆転により
駆動ギア52bを駆動すると、この駆動ギア52bがセ
クターギア52aを介し固定具52を左右方向に回動さ
せる。モータ駆動回路53は、マイクロコンピュータ1
20による制御を受けてモータMを駆動する。
【0016】投光レンズ60は、凸レンズからなるもの
で、この投光レンズ60は、カバーガラス30と回動ミ
ラー51との間に位置している。これにより、この投光
レンズ60は、回動ミラー51の反射レーザ光を受けて
カバーガラス30を通して前方に出射する。なお、投光
レンズ60の光軸は、投光軸Sと一致している。
【0017】また、レーダ装置Rは、受光レンズ70、
受光回路80、信号処理回路90、操作スイッチ10
0、光軸調整用スイッチ110及びマイクロコンピュー
タ120を備えている。受光レンズ70は、例えば、フ
レネルレンズからなるもので、この受光レンズ70は、
カバーガラス30の内側及び投光レンズ60の左方に配
設されている。そして、この受光レンズ70は、当該自
車両の前方からの反射レーザ光を受光軸P(図1参照)
に沿いカバーガラス30を通して受光する。なお、受光
レンズ70の光軸は受光軸Pと一致している。
【0018】受光回路80は、図1にて示すごとく、フ
ォトトランジスタからなる受光素子81と抵抗82との
直列回路により構成されており、受光素子81は、その
受光部にて、受光軸Pに沿い受光レンズ70からレーザ
光を直接受光して受光電流を発生する。これにより、受
光回路80は、上記直流電源からの直流電圧+Vcのも
と、抵抗82を通し流れる受光素子81の受光電流に応
じ、受光素子81と抵抗82との共通端子から受光電圧
を発生する。
【0019】信号処理回路90は、受光回路80の受光
電圧を所定の閾値電圧Vrefと比較するように信号処
理して処理信号を発生する。ここで、この処理信号は、
受光回路80の受光電圧が閾値電圧Vref以上のとき
ハイレベルとなり、また、受光回路80の受光電圧が閾
値電圧Vref未満のときローレベルとなる。操作スイ
ッチ100は、レーダ装置による測距を必要とするとき
オンされてマイクロコンピュータ120に対し測距指令
を出す。なお、この操作スイッチ100は、そのオフに
より、測距指令の出力を停止する。
【0020】また、光軸調整用スイッチ110は、レー
ダ装置Rの光軸の調整を要するとき一時的にオンされて
マイクロコンピュータ120に対し光軸調整指令を出
す。マイクロコンピュータ120は、図6及び図7にて
示すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実
行し、この実行中において、信号処理回路90の出力に
基づく測距処理、レーダ装置Rの光軸調整処理及びその
表示処理並びに警報処理を行う。
【0021】車速コントローラ130は、マイクロコン
ピュータ120の測距処理に基づき当該車両の車速を制
御する。接近警報機140は、マイクロコンピュータ1
20の測距処理に基づき前方車両に対する接近警報を報
知する。表示器150は、マイクロコンピュータ120
による光軸調整出力を表示する。このように構成した本
実施形態において、レーダ装置Rをフロントバンパー1
0の左右方向中央に仮り止めしてなる当該自車両が、そ
の出荷に先立ち、レーダ装置Rの光軸調整のために、工
場内にその床面上にて配置されているものとする。
【0022】ここで、上記光軸調整のため、図4にて示
す形状の遮光板160を、レーダ装置Rのカバーガラス
30の外表面に図3にて示すことく貼りつけるととも
に、ターゲット部材170(図2及び図5参照)を、当
該自車両の前方、約5(m)の位置に前後方向軸20に
合わせて配置する。遮光板160は、遮光用紙、スモー
ク材料からなる遮光シートや遮光膜その他各種の遮光材
料からなる遮光板であって、この遮光板160には、円
形状の開口部161が、レーダ装置Rの受光軸Pと同心
的に位置するように形成されている。
【0023】本実施形態では、開口部161の内径は、
レーダ装置Rとターゲット部材170との間の距離を考
慮して、このターゲット部材170以外の工場内の障害
物による反射レーザ光等の外乱光を受光レンズ70によ
り受光させないように、約6(mm)に設定されてい
る。なお、開口部161の内径は、レーダ装置Rとター
ゲット部材170との間の距離の変更に応じて、上記外
乱光を受光レンズ70により受光させない範囲で、適宜
変更してもよい。また、開口部161の開口形状は、円
形状に限ることなく、四角形状、三角形状や楕円形状等
の各種の形状であってもよい。
【0024】また、遮光板160のL字形状の切り欠き
部162は、レーダ装置Rにおける凸レンズ60からの
レーザ光の前方への出射を邪魔しないように形成したも
のである。ターゲット部材170は、図5にて示すごと
く、その基台171にて、工場内の床面上に配置されて
いる。このターゲット部材170は、直方体形状の反射
体172を備えており、この反射体172は、図5にて
示すごとく、基台171から鉛直状に延出する支柱17
3の上端部に一体に嵌着されている。
【0025】反射体172は、反射面172aを有して
おり、この反射面172aは、その反射中心にて、前後
方向軸20と同一高さにてこれと同軸的に位置し、遮光
板160の開口部161に対向している。このような状
態において、レーダ装置Rを作動させれば、マイクロコ
ンピュータ120が図6及び図7のフローチャートに従
いコンピュータプログラムの実行を開始する。
【0026】ステップ200では、初期設定がなされ
る。ここで、光軸調整用スイッチ110及び操作スイッ
チ100が共にオフのままにあれば、両ステップ210
及び220における各判定が共にNOとなる。ここで、
光軸調整用スイッチ110を一時的にオンすれば、ステ
ップ210における判定がYESとなる。これに伴い、
ステップ220において、レーザダイオード41の発光
駆動処理及びモータMの正逆転処理がなされる。
【0027】このため、レーザダイオード41がレーザ
ダイオード駆動回路42により発光駆動されて回動ミラ
ー51に向けてレーザ光をパルス状に出射し、モータM
がモータ駆動回路53により正逆転駆動を開始され駆動
ギア52bによりセクタギア52aを往復駆動し始め
る。そして、ステップ230にて次のようにして掃引デ
ータ記憶処理がなされる。上述のように、セクタギア5
2aが往復駆動されると、掃引機構50の固定具52が
左右方向に回動し、回動ミラー51が同様に回動してレ
ーザダイオード41からのレーザ光を反射しながら図8
にて図示揺動角度範囲θに亘り掃引させて投光レンズ6
0及びカバーガラス30を通しターゲット部材170に
向け出射させる。
【0028】但し、上述のように当該自車両に仮止めし
てなるレーダ装置Rの受光軸Pは、図8にて示すごと
く、前後方向軸20から所定角αだけ図示右側にずれて
いるものとする。このため、仮止めしてなるレーダ装置
Rのカバーガラス30から出射されるレーザ光は、図8
にて示すごとく、前後方向軸20よりも右寄りの位置に
おいて、図示実線L1とL2との範囲にて左右に揺動角
度範囲θに亘り掃引される。
【0029】なお、当該自車両の外形寸法に比べて、投
光軸Sと受光軸Pとの間隔は非常に小さいため、これら
投光軸S及び受光軸Pは互いに一致しているとみなして
よい。その後、出射レーザ光がターゲット部材170の
反射面172aにより反射されると、この反射レーザ光
が、前後方向軸20に沿い進行して遮光部材160の開
口部161、カバーガラス30及び受光レンズ70を通
り受光素子81により受光される。
【0030】この場合、レーダ装置Rの掃引レーザ光の
うち反射面172aに入射しないレーザ光が、工場内の
種々の物体により外乱光として反射されても、遮光板1
60の開口部161が前後方向軸20に一致して位置し
ており、かつ、当該開口部161の内径が上述のごとく
6(mm)程度に設定されていることから、上記外乱光
がノイズとして開口部161を通り受光レンズ70側へ
入射することは殆どない。
【0031】また、開口部161の内径が上述のごとく
6(mm)程度に設定されていることから、ターゲット
部材170の反射面172aによる反射レーザ光の断面
に広がりがあっても、開口部161により当該反射レー
ザ光の断面中心部分以外の部分が遮断される。その結
果、ターゲット部材170の反射レーザ光のうち余分な
広がり部分がノイズとして開口部161を通り受光レン
ズ70側へ入射することは殆どない。
【0032】上述のように、受光素子81が反射レーザ
光を受光すると、受光回路80がこの受光素子81から
その受光により生ずる受光電流に基づき受光電圧を発生
する。ここで、凸レンズ60からの出射レーザ光は上述
のごとく掃引されるため、受光素子81により受光され
る反射レーザ光の強度は上記掃引の角度(即ち、この角
度に位置する物体)に応じて変わる。
【0033】従って、受光回路80が発生する受光電圧
も、上記掃引の角度に応じた反射レーザ光の強度に対応
したものとなる。このようにして受光回路80が順次受
光電圧を発生すると、この受光電圧が、信号処理回路9
0により上記閾値電圧Vrefと順次比較される。ここ
で、工場内の種々の物体は、ターゲット部材170より
も十分にレーダ装置Rから離れて位置していると考えら
れるから、上記外乱光の強度は、ターゲット部材170
の反射面172aによる反射レーザ光の強度に比べて小
さい。しかも、当該外乱光は遮光板160により殆ど遮
光される。
【0034】このため、受光回路80の受光電圧のう
ち、ターゲット部材170の反射面172aによる反射
レーザ光に対応する受光電圧は、上記外乱光に対応する
受光電圧よりもかなり大きい。従って、信号処理回路9
0による上記比較作動においては、ターゲット部材17
0の反射面172aによる反射レーザ光に対応する受光
電圧だけが閾値電圧Vrefよりも高くなる。そして、
これに基づき、信号処理回路90が処理信号を順次発生
しマイクロコンピュータ120に出力する。
【0035】このようにマイクロコンピュータ120に
出力される処理信号は、ターゲット部材170の反射面
172aの図8にて図示左端172bと右端172cと
の間の角度範囲に亘り入射するレーザ光が順次反射され
て受光素子81に受光される反射レーザ光に対応する。
図8では、反射面172aの左端172bに入射するレ
ーザ光が実線L3により示され、反射面172aの右端
172cに入射するレーザ光が実線L4により示されて
いる。
【0036】以上のようにして信号処理回路90の処理
信号が順次マイクロコンピュータ120に入力される
と、反射面172aの左端172b及び右端172cか
らの各反射レーザ光に対応して信号処理回路90から発
生される各処理信号に基づき、左端172bへの入射レ
ーザ光の掃引角度β(図8参照)、及び右端172cへ
の入射レーザ光の掃引角度γ(図8参照)が決定され、
共に、掃引データとして、マイクロコンピュータ120
のRAMの一次的に記憶される。
【0037】ここで、具体的には、信号処理回路90か
ら発生される処理信号の立ち上がりと立ち下がりに対応
する各掃引角度が、実線L1から実線L2にかけての揺
動角度範囲θの掃引角度単位の何倍にそれぞれ相当する
かで、各掃引角度β、γが決定される。ついで、回動ミ
ラー51が一往復動して掃引機構50の掃引作動が一周
期分終了すると、ステップ240における判定がYES
となる。
【0038】この判定後、ステップ250において、上
記所定角αが上記掃引データに基づき以下のようにして
ずれ量として算出される。まず、上記掃引データに特定
される各掃引角度β及びγの平均値が算出される。ここ
で、各掃引角度β及びγは、図8にて示すように、レー
ダ装置Rの受光軸P(即ち、投光軸S)とのなす角度で
あるから、これら掃引角度β及びγの平均値は、所定角
度αに相当する。
【0039】このことは、レーダ装置Rの受光軸Pは、
当該自車両の前後方向軸20に対し、掃引角度β及びγ
の平均値だけずれていることを意味する。このため、レ
ーダ装置Rの光軸ずれ量(即ち、所定角α)は、掃引角
度β及びγの平均値として算出される。この算出に伴
い、ステップ260において、上記光軸ずれ量は、掃引
角度β及びγの平均値として、表示処理される。このた
め、表示器150は、マイクロコンピュータ120の表
示処理に基づき、当該自車両に仮止めしたレーダ装置R
の光軸のずれ量を表示する。このことは、表示器150
が上記光軸のずれ量を報知することを意味する。
【0040】これに伴い、作業者は、表示器150の表
示内容に基づき、レーダ装置Rの光軸(具体的には、受
光軸P)を当該自車両の前後方向軸20に一致させるよ
うに、レーダ装置Rのフロントバンパー10に対する取
り付け位置を調整した後、当該レーダ装置Rをフロント
バンパー10にしっかりと装着する。その後、遮光板1
60をレーダ装置Rのカバーガラス30から引き離す。
【0041】この場合、上述のように、遮光板160を
カバーガラス30に貼り付けるとともにターゲット部材
170を当該自車両の前方に配置すれば、上記ずれ量
は、上述のように、受信号処理回路90による比較処理
のもとマイクロコンピュータ120による簡単な演算処
理でもって算出される。従って、発光駆動回路の回路構
成に特殊な仕様を要することなく、レーダ装置Rの光軸
調整を精度よくかつ簡単に行える。
【0042】このような調整は、当該自車両を出荷した
後、ユーザーによるその使用の経過に伴いレーダ装置R
の光軸がずれた場合にも、上述と同様に行うことで、上
述と同様の精度のよい光軸調整を行うことができる。ま
た、上述のようにレーダ装置Rからのレーザ光がターゲ
ット部材170に入射するにあたり、このレーザ光の入
射位置がターゲット部材170の反射面172aの位置
からずれる場合、当該レーザ光はある程度の広がりを有
するため、このレーザ光の外周部が、強度の比較的低い
漏れ光として反射面172aに入射して反射される。
【0043】しかし、この反射漏れ光は、遮光板160
により確実に遮断されるので、ターゲット部材170の
反射面172aからの本来の反射レーザ光として受光回
路80により誤って受光されることはない。上述のよう
な光軸調整後、当該自車両が出荷された後走行状態にお
かれたものとする。このような状態にて操作スイッチ1
00がオンされて測距指令を出せば、ステップ270に
おいてYESとの判定がなされる。これに伴い、ステッ
プ280において、ステップ220における場合と同様
に、レーザダイオード41の発光駆動処理及びモータM
の正逆転処理がなされる。
【0044】このため、上述と同様に、レーザダイオー
ド41がレーザ光をパルス状に出射し、回動ミラー52
がレーザダイオード41からのレーザ光を反射しながら
揺動角度範囲θ(図1参照)に亘り掃引させて投光レン
ズ60及びカバーガラス30を通し前方車両に向け出射
させる。その後、出射レーザ光が前方車両の後面により
反射されると、この反射レーザ光がカバーガラス30及
び受光レンズ70を通り受光素子81により受光され
る。ついで、受光回路80がこの受光素子81からその
受光により生ずる受光電流に基づき受光電圧を発生し、
信号処理回路90が当該受光電圧を上述と同様に信号処
理してマイクロコンピュータ120に出力する。これに
より、当該自車両と前方車両との間隔や車速等の測距処
理がステップ290にてなされる。
【0045】この場合、上述のごとく、レーダ装置Rの
光軸が精度よく調整されているから、ステップ290に
おける測距処理の結果得られるデータも精度よく得られ
る。そして、ステップ300にて、この測距処理に伴
い、車速コントローラ130が当該自車両の車速を制御
する。また、上記測距処理が前方車両に接近しているこ
とを示しておれば、接近警報機140が当該接近情報を
報知する。なお、ステップ310にて200msの経過
に伴いYESとの判定がなされる。このことは、掃引機
構50の一周期の掃引動作の終了を意味する。
【0046】なお、本発明の実施にあたっては、レーダ
装置を例えば車両の後部に配設してもよい。また、本発
明の実施にあたり、表示器150に代えて、音声発生器
等の各種の報知手段を採用してもよい。また、本発明の
実施にあたり、カバーガラス30に代えて、透光壁を採
用してもよい。
【0047】また、上記実施形態のフローチャートにお
ける各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハー
ドロジック構成により実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーダ装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】図1のレーダ装置を車両に装着した状態を示す
平面図である。
【図3】図1のレーダ装置のカバーガラスに遮光板を貼
り付けた状態を示す正面図である。
【図4】図3の遮光板の平面図である。
【図5】図2のターゲット部材の斜視図である。
【図6】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの一部である。
【図7】当該フローチャートの残りの部分である。
【図8】光軸調整するときのレーダ装置からの出射レー
ザ光の掃引状態とターゲット部材との関係を説明するた
めの平面図である。
【符号の説明】
20…前後方向軸、40…発光回路、41…レーザダイ
オード、30…カバーガラス、50…掃引機構、60…
投光レンズ、70…受光レンズ、80…受光回路、90
…信号処理回路、110…光軸調整用スイッチ、120
…マイクロコンピュータ、150…表示器、160…遮
光板、161…開口部、170…ターゲット部材、17
2…反射体、P…光軸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ素子(41)から発光されるレー
    ザ光を車両の進行方向に向けて透光壁(30)を通し出
    射する出射系統(40、50、60)と、 車両の進行方向に位置する物体により前記レーザ光が反
    射されたときこの反射レーザ光を受光軸(P)に沿い前
    記透光壁を通し受光して受光信号を発生する受光系統
    (70、80、90)と、 前記受光信号に基づき前記物体との間の測距処理をする
    測距処理手段(290)とを備える車両用レーダ装置に
    おいて、 前記出射系統からのレーザ光の出射方向を調整するとき
    に、前記透光壁に貼り付けられる遮光板であって前記受
    光軸とほぼ同心的に位置する開口部(161)を有する
    遮光板(160)と、 前記受光軸上にて前記透光壁に対向して配置した反射部
    材(172)により前記出射系統の出射レーザ光が前記
    遮光板の開口部及び前記透光壁を通して前記受光系統に
    より受光されたときこの受光系統から生ずる受光信号に
    基づき、前記出射系統からのレーザ光の出射方向の所定
    方向(20)からのずれ量を算出する算出手段(25
    0)と、 この算出手段の算出ずれ量を報知する報知手段(26
    0、150)とを具備することを特徴とする車両用レー
    ダ装置。
  2. 【請求項2】 前記出射系統が、前記レーザ素子からの
    レーザ光を左右方向に掃引させる掃引手段(50)を備
    えて、この掃引手段により掃引に応じて前記レーザ光を
    車両の進行方向に向けて出射し、 前記遮光板が、前記開口部を有する遮光用紙からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用レーダ装置。
JP10144701A 1998-05-26 1998-05-26 車両用レーダ装置 Pending JPH11337634A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180097347A (ko) * 2017-02-23 2018-08-31 한국과학기술원 광 위치 감지 장치
JP2021182001A (ja) * 2018-03-29 2021-11-25 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両

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