JPH11337620A - 集積回路、集積回路を含むシステムおよびシステムをテストする方法 - Google Patents

集積回路、集積回路を含むシステムおよびシステムをテストする方法

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JPH11337620A
JPH11337620A JP10141930A JP14193098A JPH11337620A JP H11337620 A JPH11337620 A JP H11337620A JP 10141930 A JP10141930 A JP 10141930A JP 14193098 A JP14193098 A JP 14193098A JP H11337620 A JPH11337620 A JP H11337620A
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node
voltage
integrated circuit
circuit
analog element
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JP10141930A
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English (en)
Inventor
Akira Matsuzawa
昭 松澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 集積回路を含むシステム全体のテストカバレ
ージを向上させる。 【解決手段】 集積回路20は、アナログ素子10aに
よって影響を受ける電圧が印加されているノード22a
と、ノード22aの電圧に関連する情報を集積回路20
の外部に出力する出力部24とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路、集積回
路を含むシステムおよびシステムをテストする方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路(例えば、LSIチッ
プ)およびこれを用いた回路基板の小型化に伴い、これ
ら回路のテスト技術が注目されている。
【0003】図9は、集積回路920と集積回路930
とを含む従来のシステム900の構成を示す。集積回路
920と集積回路930との間には、配線912や抵抗
914が接続されている。集積回路920の端子には水
晶発振子916が接続されている。
【0004】これらの回路間の接続が完全であるか否か
をテストする必要がある。従来、そのようなテストは、
回路上の各端子にテストピンを立て、その端子間の接続
をチェックすることによって行われていた。しかし、こ
のテスト方法には、以下の1)〜3)に示す課題があっ
た。
【0005】1)回路の微細化とともにテストピンが立
てにくくなりつつある。
【0006】2)集積回路が表面実装された場合、端子
がチップの下になりテストピンが接続できない。
【0007】3)テストピンが容量を持つため被測定回
路に影響を与え正確な測定ができない。
【0008】これらの課題に対処し得る技術として、バ
ウンダリスキャン技術が注目されている。
【0009】図10は、バウンダリスキャン技術を適用
可能な従来のシステム900の構成を示す。システム9
00は、集積回路920と、集積回路930と、集積回
路920の端子927と集積回路930の端子937と
に接続された抵抗914とを含む。
【0010】集積回路920は、抵抗914をテストす
る構成として、ディスコネクトスイッチ924と、スイ
ッチ925、926とを有している。集積回路930
は、抵抗914をテストする構成として、スイッチ93
5を有している。
【0011】システム900が通常動作を行う場合に
は、ディスコネクトスイッチ924はオンにされ、他の
スイッチ925、926、935はオフにされる。その
結果、集積回路920の内部回路922から出力される
信号が抵抗914を介して集積回路930に伝達され
る。
【0012】システム900がテスト動作を行う場合に
は、ディスコネクトスイッチ924はオフにされ、他の
スイッチ925、926、935はオンにされる。その
結果、内部回路922は、端子927から電気的に切り
離される。これは、抵抗914が正しく接続されている
か否かのテストに内部回路922が影響を与えないよう
にするためである。スイッチ926、935がオンにさ
れることにより、電流源929から出力される定電流I
が、スイッチ926、端子927、抵抗914、端子9
37およびスイッチ935という順番に流れる。スイッ
チ935の一端は接地されている。スイッチ925がオ
ンにされることにより、抵抗914の両端の電圧Vが電
圧計928によって検出される。抵抗914の値Rは、
R=V/Iによって求められる。
【0013】集積回路920と集積回路930との間に
接続されるアナログ素子が容量やインダクタである場合
にも、同様にして、そのアナログ素子に定電流を流し、
そのアナログ素子の両端の電圧を測定することにより、
そのアナログ素子のインピーダンスの値を計算によって
得ることができる。この場合には、電流源929を交流
信号源とし、電圧計928を交流電圧計にすればよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このテスト方法によれ
ば、テストピンを用いることなく回路の完全性のテスト
が可能である。しかし、このテスト方法には、以下の
1)〜4)に示す課題がある。
【0015】1)ディスコネクトスイッチ924はオン
抵抗923を有する。オン抵抗923は、通常100Ω以
下にすることは困難である。従って、オン抵抗923が
回路特性に影響を与える場合には、このテスト方法は用
いることができない。
【0016】2)ディスコネクトスイッチ924のオン
抵抗923は電圧依存性を有するため、信号ひずみが発
生する。従って、信号ひずみが低レベルであることを要
求する回路にはこのテスト方法は用いることはできな
い。
【0017】3)電圧計や電流源は寄生容量の大きなア
ナログバスを介して被テスト回路に接続されるため、こ
の寄生容量が回路動作に影響を与える回路にはこのテス
ト方法を用いることはできない。
【0018】4)この方法では集積回路外部の回路のテ
ストは可能であるが集積回路内部のアナログ回路のテス
トを行うことができず、集積回路を含む回路全体のテス
トを行うことができない。
【0019】従って、従来のテスト方法では適用範囲が
限られており回路不良の発見に限界があった。
【0020】本発明の目的は、従来技術の課題を解決
し、集積回路を含むシステム全体のテストカバレージを
向上させることが可能な集積回路、集積回路を含むシス
テムおよびシステムをテストする方法を提供することで
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路は、第
1素子によって影響を受ける電圧が印加されている第1
ノードと、前記第1ノードの電圧に関連する情報を集積
回路の外部に出力する出力部とを備えており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0022】前記第1ノードの電圧に関連する情報は、
前記第1ノードの電圧であってもよい。
【0023】前記集積回路は、前記第1ノードの電圧と
所定の値とを比較する比較部をさらに備えており、前記
第1ノードの電圧に関連する情報は、前記第1ノードの
電圧と前記所定の値との比較結果であってもよい。
【0024】前記集積回路は、前記第1ノードと前記出
力部との間に設けられたバッファ回路をさらに備えてい
てもよい。
【0025】前記バッファ回路は、入力インピーダンス
が高くなり、かつ、出力インピーダンスが低くなるよう
にインピーダンスを変換するインピーダンス変換器を含
んでいてもよい。
【0026】前記バッファ回路は、前記第1ノードの電
圧に対応する信号の周波数を変換する周波数変換回路を
含んでいてもよい。
【0027】前記周波数変換回路は、標本化回路であ
り、前記第1ノードの電圧に対応する信号の周波数より
低い周波数を有する2種類の標本化信号を使用してもよ
い。
【0028】本発明の他の集積回路は、第1素子によっ
て影響を受ける電圧が印加されている第1ノードと、第
2素子によって影響を受ける電圧が印加されている第2
ノードと、前記第1ノードの電圧に関連する情報と前記
第2ノードの電圧に関連する情報とを集積回路の外部に
選択的に出力する選択出力部とを備えており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0029】前記選択出力部は、バスと、前記第1ノー
ドと前記第2ノードとを前記バスに選択的に接続するス
イッチとを備えていてもよい。
【0030】本発明の方法は、第1素子と、第1ノード
を含む集積回路とを含むシステムをテストする方法であ
って、前記第1素子が前記集積回路に含まれる前記第1
ノードの電圧に影響を与えるステップと、前記第1ノー
ドの電圧を検出するステップと、前記第1ノードの前記
検出された電圧に基づいて、前記第1素子の機能を検査
するステップとを包含しており、これにより、上記目的
が達成される。
【0031】前記システムは、第2素子をさらに含み、
前記集積回路は、第2ノードをさらに含み、前記方法
は、前記第2素子が前記集積回路に含まれる前記第2ノ
ードの電圧に影響を与えるステップと、前記第2ノード
の電圧を検出するステップと、前記第2のノードの前記
検出された電圧に基づいて、前記第2素子の機能を検査
するステップとをさらに包含してもよい。
【0032】本発明のシステムは、第1素子と、前記第
1素子によって影響を受ける電圧が印加されている第1
ノードを含む集積回路と、前記第1ノードの電圧を検出
する検出部と、前記検出部によって検出された前記第1
ノードの電圧に基づいて、前記第1素子の機能を検査す
る検査部とを備えており、これにより、上記目的が達成
される。
【0033】前記システムは、第2素子をさらに含み、
前記集積回路は、前記第2素子によって影響を受ける電
圧が印加されている第2ノードをさらに含み、前記検出
部は、前記第2ノードの電圧をさらに検出し、前記検査
部は、前記検出部によって検出された前記第2のノード
の電圧に基づいて、前記第2素子の機能を検査してもよ
い。
【0034】前記検出部は、バスと、前記第1ノードと
前記第2ノードとを前記バスに選択的に接続するスイッ
チとを備えていてもよい。
【0035】前記システムは、前記第1素子に電圧を印
加する電圧印加部をさらに備えていてもよい。
【0036】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の原理を説明す
る。
【0037】図1Aは、アナログ素子10aと、集積回
路20とを含むシステム1の構成を示す。アナログ素子
10aと集積回路20とが協動することにより、システ
ム1は所望の機能を実行すると仮定する。システム1が
所望の機能を実行するためには、アナログ素子10aお
よび集積回路20のそれぞれが所望の機能を実行する必
要がある。
【0038】集積回路20は、アナログ素子10aが所
望の機能を実行するか否かをテストする(すなわち、ア
ナログ素子10aの「機能テスト」を行う)構成を有し
ている。すなわち、集積回路20は、アナログ素子10
aの「機能テスト」を行う構成として、ノード22a
と、出力部24とを有している。
【0039】ノード22aには、アナログ素子10aに
よって影響を受ける電圧が印加されている。ノード22
aは、集積回路20に含まれる任意のノードであり得
る。ノード22aは、集積回路20の内部のノードであ
ってもよいし、集積回路20を他の回路と接続するため
の接続端子であってもよい。
【0040】本発明では、テスト対象であるアナログ素
子10aによって影響を受ける電圧が印加されているノ
ード22aが存在することが要求される。さらに、本発
明では、アナログ素子10aが所望の機能を実行するか
否かとアナログ素子10aがノード22aの電圧に与え
る影響とが所定の関係を有していることが要求される。
すなわち、アナログ素子10aが所望の機能を実行する
場合には、アナログ素子10aは、ノード22aの電圧
に第1の影響を与える。アナログ素子10aが所望の機
能を実行しない場合には、アナログ素子10aはノード
22aの電圧に第1の影響とは異なる第2の影響を与え
る。
【0041】しかし、アナログ素子10aがどのような
態様でノード22aの電圧に影響を与えるかは本発明に
とって重要ではない。例えば、アナログ素子10aが集
積回路20に電気的に接続されている場合には、アナロ
グ素子10aから出力される電気信号によってノード2
2aの電圧が変動され得る。あるいは、アナログ素子1
0aから出力される光信号によってノード22aの電圧
が変動されてもよい。
【0042】出力部24は、ノード22aの電圧に関連
する情報Iaを接続パッド26aを介して集積回路20
の外部に出力する。情報Iaは、例えば、ノード22a
の電圧である。あるいは、情報Iaは、ノード22aの
電圧と所定の電圧との比較結果であってもよい。
【0043】接続パッド26aから出力される情報Ia
をモニターすることにより、アナログ素子10aがノー
ド22aの電圧に与える影響を分析することが可能にな
る。その分析結果が期待値に一致する場合には、アナロ
グ素子10aは所望の機能を実行していると判定され
る。その分析結果が期待値に一致しない場合には、アナ
ログ素子10aは所望の機能を実行していないと判定さ
れる。このようにして、アナログ素子10aの「機能テ
スト」が行われる。
【0044】図2は、システム1をテストする方法の手
順を示す。
【0045】ステップS1では、アナログ素子10aに
よって影響を受ける電圧がノード22aに印加される。
【0046】ステップS2では、ノード22aの電圧が
検出される。ノード22aの電圧は、例えば、電圧計に
よって検出され得る。
【0047】ステップS3では、ステップS2において
検出されたノード22aの電圧に基づいて、アナログ素
子10aの機能が検査される。例えば、ノード22aの
電圧に関連する情報Iaとしてノード22aの電圧が出
力部24から出力される場合には、出力電圧をモニター
することにより、または、出力電圧と所定の値とを比較
することにより、アナログ素子10aの機能が検査され
る。
【0048】なお、システム1がテスト対象となる複数
のアナログ素子を含む場合には、その複数のアナログ素
子のそれぞれについて、上記ステップS1〜S3の手順
を繰り返せばよい(ステップS4)。
【0049】例えば、図1Bおよび図1Cに示すよう
に、システム1がアナログ素子10a、10bおよび1
0cを含み、集積回路20は、アナログ素子10a、1
0bおよび10cによって影響を受ける電圧が印加され
るノード22a、22bおよび22cを有していると仮
定する。この場合には、出力部24は、ノード22aの
電圧に関連する情報Iaとノード22bの電圧に関連す
る情報Ibとノード22cの電圧に関連する情報Icと
をそれぞれ集積回路20の外部に出力する。
【0050】情報Ia、IbおよびIcは、図1Bに示
されるように、集積回路20に設けられた互いに異なる
接続パッド26a、26bおよび26cを介して集積回
路20の外部に出力されてもよいし、図1Cに示される
ように、集積回路20に設けられた共通の接続パッド2
6dを介して集積回路20の外部に出力されてもよい。
【0051】なお、情報Ia、IbおよびIcが、図1
Cに示されるように、集積回路20に設けられた共通の
接続パッド26dを介して集積回路20の外部に出力さ
れる場合には、それらの情報は、互いに識別可能な態様
で集積回路20の外部に出力される必要がある。例え
ば、情報Ia、IbおよびIcは、予め決められた順番
に従って1つずつ集積回路20の外部に出力される。あ
るいは、情報Ia、IbおよびIcは、対応するノード
を識別する識別情報とともに出力されてもよい。
【0052】なお、テスト対象となるアナログ素子の数
およびアナログ素子によって影響を受ける電圧が印加さ
れているノードの数は、1以上の任意の整数であり得る
ことはいうまでもない。
【0053】本発明のテスト方法によれば、従来のアナ
ログバウンダリスキャン技術(図10)に基づくテスト
方法と異なり、集積回路20内にディスコネクトスイッ
チを設ける必要がない。従って、ディスコネクトスイッ
チのオン抵抗に起因する課題が解決される。すなわち、
本発明のテスト方法によれば、ディスコネクトスイッチ
のオン抵抗によってシステム1の回路特性が影響を受け
たり、信号ひずみが発生したりすることがない。
【0054】また、本発明のテスト方法によれば、アナ
ログバスを介して電流源や電圧計を集積回路20に接続
する必要がない。従って、アナログバスの寄生容量に起
因する課題が解決される。すなわち、本発明のテスト方
法によれば、アナログバスの寄生容量によってシステム
1の動作が影響を受けることがない。
【0055】さらに、本発明のテスト方法は、集積回路
20の外部に接続されたアナログ素子のみならず、集積
回路20の内部に含まれるアナログ素子にも適用され得
る。これにより、本発明のテスト方法を広い範囲のアナ
ログ素子に適用することが可能となる。
【0056】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
の形態を説明する。
【0057】(実施の形態1)図3は、本発明の実施の
形態1のシステム100の構成を示す。システム100
は、アナログ素子110と、集積回路120とを含んで
いる。実施の形態1では、アナログ素子110を集積回
路120に接続した場合において、アナログ素子110
の機能テストを実行する例を説明する。
【0058】アナログ素子110は、水晶発振子112
と容量114とを含む。アナログ素子110は、接続パ
ッド129を介して集積回路120の内部に設けられて
いるインバータ127の入力と出力とに接続される。そ
の結果、水晶発振器112と容量114とインバータ1
27とによって発振回路116が形成される。
【0059】発振回路116の出力(すなわち、インバ
ータ127の出力)は、バッファ128を介して内部回
路130に供給される。
【0060】集積回路120は、アナログ素子110の
「機能テスト」を実行する構成として、ノード122
と、出力部124とを有している。
【0061】ノード122には、バッファ128から出
力される電圧が印加される。ノード122の電圧は、ア
ナログ素子110によって影響を受ける。すなわち、ア
ナログ素子110が正常に機能する場合には、ノード1
22の電圧は、発振回路116の発振動作に応じた所望
の周波数および振幅で変動するはずである。
【0062】出力部124は、スイッチ124aと接続
パッド124bとを含む。スイッチ124aは、システ
ム100が通常動作を行う場合にはオフにされている。
スイッチ124aは、システム100がテスト動作を行
う場合のみオンにされる。その結果、システム100が
テスト動作を行う場合には、ノード122の電圧が接続
パッド124bを介して集積回路120の外部に出力さ
れる。
【0063】スイッチ124aのオンオフは、集積回路
120に設けられたスイッチ制御回路131によって制
御される。スイッチ制御回路131は、クロック信号C
LKに同期したスイッチデータDataに従ってスイッ
チ124aのオンオフを制御する。クロック信号CLK
とスイッチデータDataとは、集積回路120の外部
からスイッチ制御回路131に供給される。
【0064】システム100がテスト動作を行う場合に
は、接続パッド124bにモニター132が接続され
る。接続パッド124bを介して出力される電圧が発振
回路116の発振動作に応じた所望の周波数および振幅
で変動するか否かがモニター132によってモニターさ
れる。これにより、アナログ素子110が正常に機能し
ているか否かが判定される。
【0065】従来のアナログバウンダリスキャン技術
(図10)に基づくテスト方法では、電流源と電圧計と
を用いてアナログ素子110のインピーダンスを測定
し、その測定結果に基づいてアナログ素子110が集積
回路120に正しく接続されているか否かを判定してい
た。本発明のテスト方法によれば、アナログ素子110
のインピーダンスを測定することなく、アナログ素子1
10の「機能テスト」を実行することができる。従っ
て、本発明のテスト方法によれば、従来のテスト方法で
は評価することが困難であった複雑なインピーダンス特
性を有するアナログ素子(例えば、水晶発振回路)を容
易に評価することが可能になる。
【0066】このように、本発明のテスト方法は、アナ
ログ素子のインピーダンスを測定することにより回路の
完全性を評価する従来のテスト方法とは根本的に異な
り、アナログ素子が集積回路の内部に設けられた回路に
与える影響を測定することにより回路の完全性を評価す
るものである。
【0067】また、本発明のテスト方法によれば、アナ
ログ素子110とインバータ127との間にディスコネ
クトスイッチを設ける必要がない。従って、システム1
00が通常動作する場合において、ディスコネクトスイ
ッチのオン抵抗によって発振回路116の発振動作が影
響を受けることはない。同様の理由により、寄生容量や
寄生インダクタンスが発振回路116に付加されること
もない。その結果、発振回路116の発振条件がずれた
り、発振周波数が変化したり、発振が停止したりする不
都合が生じない。
【0068】図4は、集積回路120(図3)の変形例
である集積回路120aを含むシステム100aの構成
を示す。集積回路120aは、集積回路120(図3)
に含まれる構成要素に加えて、比較部134と、基準電
圧出力部136とをさらに含む。図4において、図3に
示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号
を付し、その説明を省略する。
【0069】比較部134には、ノード122の電圧と
基準電圧出力部136から出力される基準電圧とが供給
される。比較部134は、ノード122の電圧と基準電
圧出力部136から出力される基準電圧とを比較し、そ
の比較結果を出力部124を介して集積回路120aの
外部に出力する。その比較結果は、例えば、ノード12
2の電圧と基準電圧とが一致したか否かを示すデジタル
信号によって表される。
【0070】基準電圧がDC電圧である場合には、比較
部134として、例えば、ウインドコンパレータなどの
比較器が使用され得る。基準電圧がAC電圧である場合
において、ノード122の電圧の周波数と基準電圧の周
波数とを比較する場合には、比較部134として、例え
ば、位相比較器などを用いた周波数比較器が使用され得
る。基準電圧がAC電圧である場合において、ノード1
22の電圧の振幅と基準電圧の振幅とを比較する場合に
は、比較部134として、例えば、全波整流回路とウイ
ンドコンパレータなどが使用され得る。
【0071】システム100aによれば、集積回路12
0aからノード122の電圧と基準電圧との比較結果が
出力される。その比較結果はデジタル信号によって表現
可能であるため、ノード122の電圧をアナログ信号と
してモニターする場合に比べて、アナログ素子110の
テストの精度を向上させることができる。また、その比
較結果はマイクロコンピュータなどのプロセッサによっ
て簡単に処理され得るため、アナログ素子110の機能
テストを自動化することが容易となる。
【0072】なお、図4の例では、基準電圧出力部13
6は、集積回路20の内部に設けられている。しかし、
基準電圧出力部136を集積回路20の外部に設けるよ
うにしてもよい。
【0073】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2のシステム200の構成を示す。システム200
は、アナログ素子110、210と、集積回路220と
を含んでいる。実施の形態2では、アナログ素子11
0、210を集積回路220に接続した場合において、
アナログ素子110、210の機能テストを実行する例
を説明する。図5において、図3に示される構成要素と
同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を
省略する。
【0074】アナログ素子210は、演算増幅器227
の発振を防止するための位相補償用容量である。アナロ
グ素子210は、接続パッド229を介して集積回路2
20の内部に設けられている演算増幅器227に接続さ
れる。
【0075】演算増幅器227の出力は、内部回路23
0に供給される。なお、バッファ128の出力が供給さ
れる内部回路130と演算増幅器227の出力が供給さ
れる内部回路230とは異なる回路であってもよいし、
同一の回路であってもよい。
【0076】集積回路220は、アナログ素子110、
210の「機能テスト」を実行する構成として、ノード
122と、ノード222と、選択出力部224とを有し
ている。
【0077】ノード122には、バッファ128から出
力される電圧が印加される。ノード122の電圧は、ア
ナログ素子110によって影響を受ける。すなわち、ア
ナログ素子110が正常に機能する場合には、ノード1
22の電圧は、発振回路116の発振動作に応じた所望
の周波数および振幅で変動するはずである。
【0078】ノード222には、演算増幅器227から
出力される電圧が印加される。ノード222の電圧は、
アナログ素子210によって影響を受ける。すなわち、
アナログ素子210が正常に機能する場合には、ノード
222の電圧は、発振しないはずである。
【0079】出力部224は、スイッチ224a、22
4bとバス224cと接続パッド224dとを含む。ス
イッチ224a、224bは、システム200が通常動
作を行う場合にはオフにされている。スイッチ224
a、224bは、システム200がテスト動作を行う場
合のみ選択的にオンにされる。アナログ素子110の機
能テストを実行する場合には、スイッチ224aがオフ
にされ、かつ、スイッチ224bがオンにされる。この
場合、ノード122がバス224cに電気的に接続され
る。その結果、ノード122の電圧が接続パッド224
dを介して集積回路220の外部に出力される。アナロ
グ素子210の機能テストを実行する場合には、スイッ
チ224aがオンにされ、かつ、スイッチ224bがオ
フにされる。この場合、ノード222がバス224cに
電気的に接続される。その結果、ノード222の電圧が
接続パッド224dを介して集積回路220の外部に出
力される。
【0080】このように、ノード122の電圧とノード
222の電圧とは、共通の接続パッド224dを介して
集積回路220の外部に出力される。このような構成
は、テスト対象となるアナログ素子の数が増加しても、
接続パッドの数を増加させなくてすむという利点を提供
する。
【0081】スイッチ224a、224bのオンオフ
は、集積回路220に設けられたスイッチ制御回路23
1によって制御される。スイッチ制御回路231は、ク
ロック信号CLKに同期したスイッチデータDataに
従ってスイッチ224a、224bのオンオフを制御す
る。クロック信号CLKとスイッチデータDataと
は、集積回路220の外部からスイッチ制御回路231
に供給される。
【0082】システム200がテスト動作を行う場合に
は、接続パッド224dにモニター132が接続され
る。アナログ素子110の機能テストを実行する場合に
は、接続パッド224dを介して出力される電圧が発振
回路116の発振動作に応じた所望の周波数および振幅
で変動するか否かがモニター132によってモニターさ
れる。これにより、アナログ素子110が正常に機能し
ているか否かが判定される。アナログ素子210の機能
テストを実行する場合には、接続パッド224dを介し
て出力される電圧が発振しているか否かがモニター13
2によってモニターされる。これにより、アナログ素子
210が正常に機能しているか否かが判定される。
【0083】本発明のテスト方法によれば、アナログ素
子210と演算増幅器227との間にディスコネクトス
イッチを設ける必要がない。従って、システム200が
通常動作する場合において、ディスコネクトスイッチの
オン抵抗や寄生容量によって演算増幅器227の位相補
償条件が影響を受けることはない。
【0084】なお、実施の形態2のシステム200によ
っても、実施の形態1のシステム100と同様の効果が
得られることはいうまでもない。
【0085】図6は、集積回路220(図5)の変形例
である集積回路220aを含むシステム200aの構成
を示す。集積回路220aは、集積回路220(図5)
に含まれる構成要素に加えて、バッファ回路232、2
34をさらに含む。図6において、図5に示される構成
要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その
説明を省略する。
【0086】システム200aがテスト動作を行う場合
には、バス224cの容量がノード122、222に対
して並列に接続される。このことは、ノード122、2
22の電圧に影響を与える可能性がある。また、ノード
122、222の電圧が高周波信号である場合には、バ
ス224cを駆動することができないため、出力信号の
レベルが大幅に低下する可能性がある。
【0087】システム200aは、ノード122、22
2の電圧をバッファ回路232、234を介して集積回
路220aの外部に出力することにより、上述した課題
に対処できるようにしたものである。
【0088】バッファ回路232は、入力インピーダン
スが高くなり、かつ、出力インピーダンスが低くなるよ
うにインピーダンスを変換する。これにより、ノード2
22に接続される寄生容量や寄生抵抗、寄生インダクタ
ンスの影響を最小限にすることが可能である。
【0089】バッファ回路234は、標本化信号に同期
してノード122の電圧を標本化し、標本化された電圧
を出力する。標本化信号は、接続パッド236を介して
標本化信号生成器238から供給される。このように標
本化された電圧は、一定の期間一定の電圧値をとる。バ
ッファ回路234は、ノード122の電圧を標本化する
ことにより、ノード122の電圧が高周波信号である場
合でもその高周波信号を変化の小さい信号に変換するこ
とができる。バッファ回路234から出力される信号を
用いてバス224cが駆動される。これにより、バス2
24cが大きい容量を有する場合でも、出力信号のレベ
ルが低下することはない。
【0090】図7Aは、バッファ回路232の構成を示
す。バッファ回路232は、入力インピーダンスが高く
なり、かつ、出力インピーダンスが低くなるようにイン
ピーダンスを変換するインピーダンス変換器242を含
む。インピーダンス変換器242の電圧利得は、通常、
1に設定される。しかし、インピーダンス変換器242
の電圧利得を1以上に設定してもよい。
【0091】図7Bは、バッファ回路234の構成を示
す。バッファ回路234は、標本化信号に同期して入力
信号を標本化する標本化回路244を含む。バッファ回
路234において、通常は、標本化回路244の前後に
インピーダンス変換器242が挿入される。しかし、イ
ンピーダンス変換器242は省略されてもよい。図7C
は、バッファ回路234aの構成を示す。バッファ回路
234aは、バッファ回路234と置換可能である。バ
ッファ回路234aは、変換信号に同期して入力信号の
周波数を変換する周波数ミキサ246を含む。バッファ
回路234aにおいて、通常は、周波数ミキサ246の
後にインピーダンス変換器242が挿入される。しか
し、インピーダンス変換器242は省略されてもよい。
バッファ回路234aは、周波数ミキサ246を用いて
ノード122からの高周波信号を低周波信号に変換する
ことができる。バッファ回路234aから出力される信
号を用いてバス224cが駆動される。これにより、バ
ス224cが大きい容量を有する場合でも、出力信号の
レベルが低下することはない。
【0092】なお、バッファ回路234を使用する場合
には、入力信号の周波数よりも低い周波数を有する2種
類の標本化信号を使用することが好ましい。1種類の標
本化信号を使用したのでは、ノード122からの高周波
信号を評価することができないからである。
【0093】以下、2種類の標本化信号を用いて、ノー
ド122からの高周波信号を評価する手順を説明する。
【0094】バッファ回路234の標本化回路244か
ら出力される出力信号の周波数fou tは、標本化定理に
基づき、(数1)および(数2)によって表される。た
だし、より高い周波数成分は、フィルタなどにより除去
されていると仮定する。
【0095】
【数1】fout=fin−N・fs≦fs/2
【0096】
【数2】fin=fout+N・fs ここで、finは標本化回路244に入力される入力信号
の周波数を示し、fsは標本化信号の周波数を示す。
【0097】(数1)および(数2)において、Nは0
以上の任意の整数である。標本化信号の周波数fsが入
力信号の周波数finよりも低い場合には整数Nの値を特
定することができない。整数Nの値を特定するために、
周波数(fs+Δfs)を有するもう1つの標本化信号が
使用される。
【0098】周波数(fs+Δfs)を有する標本化信号
を用いて、入力信号を標本化した場合の出力信号の周波
数foutdは、(数3)によって表される。また、(数
3)から(数4)が導出される。
【0099】
【数3】foutd=fin−N・(fs+Δfs)=fout
N・Δfs
【0100】
【数4】N=(fout−foutd)/Δfs (数4)によって特定された整数Nを(数2)に代入す
ることにより、入力信号の周波数finが算出される。
【0101】このようにして、標本化回路244と2種
類の標本化信号とを用いることにより、ノード122か
らの高周波信号を評価することが可能になる。これによ
り、本発明のテスト方法の実際的な適用範囲が飛躍的に
拡大する。
【0102】(実施の形態3)図8は、本発明の実施の
形態3のシステム300の構成を示す。システム300
は、アナログ素子310と、集積回路320と、集積回
路330とを含んでいる。実施の形態3では、アナログ
素子310を集積回路320と集積回路330との間に
接続した場合において、アナログ素子310の機能テス
トを実行する例を説明する。
【0103】アナログ素子310は、抵抗312と容量
314とを含む。アナログ素子310は、集積回路32
0の電圧印加部326(例えば、D/Aコンバータ)に
よって印加される電圧をフィルタして、フィルタされた
電圧を集積回路330の電圧制御発振器337の制御端
子に供給する。
【0104】電圧制御発振器337は、アナログ素子3
10によってフィルタされた電圧に応じて、発振周波数
を変化させる。電圧制御発振器337の出力は、バッフ
ァ338を介して内部回路340に供給される。
【0105】集積回路330は、アナログ素子310の
「機能テスト」を実行する構成として、ノード332
と、出力部334とを有している。
【0106】ノード332には、バッファ338から出
力される電圧が印加される。ノード332の電圧は、ア
ナログ素子310によって影響を受ける。しかし、集積
回路320の電圧印加部326は、ロジック回路322
からの信号に応じて電圧を印加するため、ロジック回路
322の論理状態が変化しない限り、ノード332の電
圧レベルも変化しないことになる。このような状況下で
は、ノード332の電圧をモニターすることによって、
アナログ素子310の機能を評価することは困難であ
る。
【0107】このような課題を解決するために、集積回
路320は、アナログ素子310の「機能テスト」を実
行する構成として、スイッチ324と、接続パッド32
8とを有している。
【0108】システム300が通常動作を行う場合に
は、スイッチ324は、ロジック回路322と電圧印加
部326とを電気的に接続するように制御される。シス
テム300がテスト動作を行う場合には、スイッチ32
4は、信号源329と電圧印加部326とを電気的に接
続するように制御される。
【0109】スイッチ324のオンオフは、集積回路3
20に設けられたスイッチ制御回路321によって制御
される。スイッチ制御回路321は、クロック信号CL
Kに同期したスイッチデータDataに従ってスイッチ
324のオンオフを制御する。クロック信号CLKとス
イッチデータDataとは、集積回路320の外部から
スイッチ制御回路321に供給される。
【0110】信号源329は、ロジック回路322から
出力される信号をシミュレートするテスト信号を接続パ
ッド328を介して電圧印加部326に供給する。その
結果、テスト信号に応じた電圧がアナログ素子310に
印加され、アナログ素子310によってフィルタされた
電圧が電圧制御発振器337に供給される。このように
して、テスト信号に対応する電圧信号がノード332に
現れる。
【0111】出力部334は、スイッチ334aと接続
パッド334bとを含む。スイッチ334aは、システ
ム300が通常動作を行う場合にはオフにされている。
スイッチ334aは、システム300がテスト動作を行
う場合のみオンにされる。その結果、システム300が
テスト動作を行う場合には、ノード332の電圧が接続
パッド334bを介して集積回路330の外部に出力さ
れる。
【0112】スイッチ334aのオンオフは、集積回路
330に設けられたスイッチ制御回路341によって制
御される。スイッチ制御回路341は、クロック信号C
LKに同期したスイッチデータData’に従ってスイ
ッチ334aのオンオフを制御する。クロック信号CL
KとスイッチデータData’とは、集積回路330の
外部からスイッチ制御回路341に供給される。
【0113】システム300がテスト動作を行う場合に
は、接続パッド334bにモニター132が接続され
る。接続パッド334bを介して出力される電圧が信号
源329から出力されるテスト信号に応じた所望の波
形、発振周波数および応答時定数を有しているか否かが
モニター132によってモニターされる。これにより、
アナログ素子310が正常に機能しているか否かが判定
される。
【0114】なお、図8に示される例では、集積回路3
20の電圧印加部326によって、デジタル信号がアナ
ログ信号に変換される。そのアナログ信号がアナログ素
子310に印加される。しかし、集積回路320におい
てD/A変換を行うことは、本発明にとって必須ではな
い。集積回路320においてD/A変換を行うことな
く、アナログ信号を直接的にアナログ素子310に印加
してもよい。
【0115】さらに、図8に示される例では、アナログ
素子310は、2つの集積回路間に接続されている。ア
ナログ素子310は3以上の集積回路間に接続されてい
てもよく、同一の集積回路に接続されていてもよい。
【0116】このように、本発明のテスト方法は、アナ
ログ素子のインピーダンスを測定することにより回路の
完全性を評価する従来のテスト方法とは根本的に異な
り、アナログ素子に意図的に電圧を印加してその電圧が
集積回路の内部に設けられた回路に与える影響を測定す
ることにより回路の完全性を評価するものである。すな
わち、本発明のテスト方法は、アナログ素子に印加した
電圧に基づきそのアナログ素子の伝達関数を求めること
に特徴がある。
【0117】また、本発明のテスト方法によれば、アナ
ログ素子310と電圧制御発振器337との間にディス
コネクトスイッチを設ける必要がない。従って、システ
ム300が通常動作する場合において、ディスコネクト
スイッチのオン抵抗によって電圧制御発振器337の発
振動作が影響を受けることはない。
【0118】
【発明の効果】本発明のテスト方法によれば、アナログ
素子のインピーダンスを測定することによりそのアナロ
グ素子を含む回路系の完全性を評価する従来のアナログ
バウンダリスキャン技術に基づくテスト方法とは異な
り、アナログ素子によって影響を受ける電圧に基づいて
そのアナログ素子の機能を検査することによりそのアナ
ログ素子を含む回路系の完全性が評価される。
【0119】本発明によれば、アナログ素子のインピー
ダンスを測定しないため、従来のアナログスキャン技術
に不可欠であったアナログ素子と内部回路とを遮断する
ディスコネクトスイッチを設ける必要がない。従って、
従来、ディスコネクトスイッチによって引き起こされて
いた不都合は生じない。すなわち、ディスコネクトスイ
ッチのオン抵抗によってシステムの周波数特性やひずみ
特性が悪化することはない。
【0120】また、本発明によれば、集積回路の外部に
接続されたアナログ素子に加えて、従来のアナログバウ
ンダリスキャン技術では不可能であった集積回路の内部
に含まれるアナログ素子をテストすることが可能とな
る。本発明によれば、集積回路の内部のノードの電圧を
モニターすることができるからである。
【0121】さらに、本発明によれば、バッファ回路を
用いて、アナログバスの容量が被測定ノードの電圧に与
える影響を抑制することができる。また、本発明によれ
ば、標本化回路およびミキサー回路などの周波数変換回
路を用いて、高周波の被測定信号を低周波の信号に変換
することにより、高周波信号の減衰や測定精度劣化を招
くことなく被測定ノードの電圧を評価することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の原理を説明するためのシステム1の
構成を示す図である。
【図1B】本発明の原理を説明するためのシステム1の
他の構成を示す図である。
【図1C】本発明の原理を説明するためのシステム1の
他の構成を示す図である。
【図2】システム1をテストする方法の手順を示す図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1のシステム100の構成
を示す図である。
【図4】システム100の変形例であるシステム100
aの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2のシステム200の構成
を示す図である。
【図6】システム200の変形例であるシステム200
aの構成を示す図である。
【図7A】バッファ回路232の構成を示す図である。
【図7B】バッファ回路234の構成を示す図である。
【図7C】バッファ回路234aの構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3のシステム300の構成
を示す図である。
【図9】従来のシステム900の構成を示す図である。
【図10】従来のシステム900の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 システム 10a アナログ素子 20 集積回路 22a ノード 24 出力部 26a 接続パッド

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1素子によって影響を受ける電圧が印
    加されている第1ノードと、 前記第1ノードの電圧に関連する情報を集積回路の外部
    に出力する出力部とを備えた集積回路。
  2. 【請求項2】 前記第1ノードの電圧に関連する情報
    は、前記第1ノードの電圧である、請求項1に記載の集
    積回路。
  3. 【請求項3】 前記集積回路は、前記第1ノードの電圧
    と所定の値とを比較する比較部をさらに備えており、 前記第1ノードの電圧に関連する情報は、前記第1ノー
    ドの電圧と前記所定の値との比較結果である、請求項1
    に記載の集積回路。
  4. 【請求項4】 前記集積回路は、前記第1ノードと前記
    出力部との間に設けられたバッファ回路をさらに備えて
    いる、請求項1に記載の集積回路。
  5. 【請求項5】 前記バッファ回路は、入力インピーダン
    スが高くなり、かつ、出力インピーダンスが低くなるよ
    うにインピーダンスを変換するインピーダンス変換器を
    含む、請求項4に記載の集積回路。
  6. 【請求項6】 前記バッファ回路は、前記第1ノードの
    電圧に対応する信号の周波数を変換する周波数変換回路
    を含む、請求項4に記載の集積回路。
  7. 【請求項7】 前記周波数変換回路は、標本化回路であ
    り、前記第1ノードの電圧に対応する信号の周波数より
    低い周波数を有する2種類の標本化信号を使用する、請
    求項6に記載の集積回路。
  8. 【請求項8】 第1素子によって影響を受ける電圧が印
    加されている第1ノードと、 第2素子によって影響を受ける電圧が印加されている第
    2ノードと、 前記第1ノードの電圧に関連する情報と前記第2ノード
    の電圧に関連する情報とを集積回路の外部に選択的に出
    力する選択出力部とを備えた集積回路。
  9. 【請求項9】 前記選択出力部は、バスと、前記第1ノ
    ードと前記第2ノードとを前記バスに選択的に接続する
    スイッチとを備えている、請求項8に記載の集積回路。
  10. 【請求項10】 第1素子と、第1ノードを含む集積回
    路とを含むシステムをテストする方法であって、 前記第1素子が前記集積回路に含まれる前記第1ノード
    の電圧に影響を与えるステップと、 前記第1ノードの電圧を検出するステップと、 前記第1ノードの前記検出された電圧に基づいて、前記
    第1素子の機能を検査するステップとを包含する方法。
  11. 【請求項11】 前記システムは、第2素子をさらに含
    み、 前記集積回路は、第2ノードをさらに含み、 前記方法は、前記第2素子が前記集積回路に含まれる前
    記第2ノードの電圧に影響を与えるステップと、 前記第2ノードの電圧を検出するステップと、 前記第2のノードの前記検出された電圧に基づいて、前
    記第2素子の機能を検査するステップとをさらに包含す
    る、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1素子と、 前記第1素子によって影響を受ける電圧が印加されてい
    る第1ノードを含む集積回路と、 前記第1ノードの電圧を検出する検出部と、 前記検出部によって検出された前記第1ノードの電圧に
    基づいて、前記第1素子の機能を検査する検査部とを備
    えたシステム。
  13. 【請求項13】 前記システムは、第2素子をさらに含
    み、 前記集積回路は、前記第2素子によって影響を受ける電
    圧が印加されている第2ノードをさらに含み、 前記検出部は、前記第2ノードの電圧をさらに検出し、 前記検査部は、前記検出部によって検出された前記第2
    のノードの電圧に基づいて、前記第2素子の機能を検査
    する、請求項12に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記検出部は、バスと、前記第1ノー
    ドと前記第2ノードとを前記バスに選択的に接続するス
    イッチとを備えている、請求項13に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記システムは、前記第1素子に電圧
    を印加する電圧印加部をさらに備えている、請求項12
    に記載のシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122376A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Innolux Display Corp 集積回路システムにおける接触抵抗値の評価方法

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JP2008122376A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Innolux Display Corp 集積回路システムにおける接触抵抗値の評価方法

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