JPH11337364A - ナビゲーションシステム及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体 - Google Patents

ナビゲーションシステム及び方法並びにナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体

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JPH11337364A
JPH11337364A JP10148658A JP14865898A JPH11337364A JP H11337364 A JPH11337364 A JP H11337364A JP 10148658 A JP10148658 A JP 10148658A JP 14865898 A JP14865898 A JP 14865898A JP H11337364 A JPH11337364 A JP H11337364A
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JP10148658A
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Takashi Namiki
丘 並木
Jun Otsuka
順 大塚
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認識した全ての語句を、処理するかどうかと
は関係なく画面表示することで、ナビゲーションシステ
ムを円滑に操作できるようにする。 【解決手段】 認識判定部41は、語句が認識できたか
どうかを判定する。認識不可表示部43は、どの語句が
発話されたか認識できなかったときに、そのことを出力
する。処理可能判定部44は、認識された語句に応じた
処理がその時点で実行できるかどうかを判定する。処理
不可表示部45は、認識された語句に応じた処理を実行
することができないときに、そのことを出力する。表示
制御部46は、表示部10に画面表示する図形や文字な
どの内容を描画する。処理部47は、どの語句が認識さ
れたかに応じた処理を行う。語句表示部42は、語句が
認識できたときは、その語句に応じた処理が実行できる
かどうかとは関係なく、認識された語句を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ナビゲーション
にかかわる技術の改良に関するもので、より具体的に
は、認識した全ての語句を、処理するかどうかとは関係
なく画面表示することで、ナビゲーションシステムを円
滑に操作できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車などの移動体について道案
内を自動的に行う電子機器として、ナビゲーションシス
テムが知られている。ナビゲーションシステムは、人工
衛星からの電波やジャイロなどを使って、搭載している
自動車(自車)の現在位置(自車位置)を計算し、液晶
表示パネルなどの表示画面で、自車位置を地図上でコン
ピュータグラフィックス表示しながら、次にどこをどち
らへ曲がればよいといった道案内をするものである。
【0003】そして、音声認識を使ってこのようなナビ
ゲーションシステムを操作する例も知られている。この
音声認識では、典型的には、認識しようとする語句ごと
の特徴を表す特徴パラメータや波形などのデータ(認識
辞書などと呼ばれる)をあらかじめ用意しておき、マイ
クロホンで拾った音声をデジタル信号に変換したうえ、
上に述べた認識辞書とパタンマッチングすることで、発
話された語句を認識する。
【0004】このような音声認識を行う装置の具体的な
構成例としては、例えば、1つの音声認識ユニット内
に、上に述べたような信号の変換を行う回路、認識辞書
を記録したROM(辞書ROMと呼ばれる)、パタンマ
ッチングに使うCPUやワークメモリなどを設け、認識
された語句のコード番号を出力するものなどが考えられ
る。
【0005】この場合、音声認識ユニット内の辞書RO
Mは、認識可能な語句を次のようにテーブル単位で管理
していた。つまり、音声認識でナビゲーションシステム
を操作するとき、いろいろな操作は階層的なメニューや
操作の経路を経て呼び出す。一方、これに対応させて辞
書ROMも階層的に構成し、画面の状態ごとに、その状
態で認識の対象となるいくつかの語句をテーブルごとに
まとめて登録しておく。そして、画面の状態が新しく変
わると、認識対象となるテーブルをその画面の状態に対
応するものに切り替えて音声認識に使用する。
【0006】ここで、従来の音声認識ユニットにおける
辞書ROMの構造を、図3の概念図に示す。この例で
は、階層的なメニューに対応して複数のテーブルが階層
的に構成されている。具体的には、メインメニューに対
応するいくつかの語句が、第1階層のテーブルT0に登
録され、このテーブルT0に登録されているある語句に
よって次の段階のメニューが呼び出される。そして、こ
のように呼び出される個々のメニューで使えるいくつか
ずつの語句が、それぞれ第2階層のテーブルT1やT2
に登録され、以下同じように第3階層以降のテーブルが
辞書ROMに格納されている。
【0007】このような従来技術では、それぞれの画面
の状態ごとに認識できる語句、すなわち発話可能な語句
は、選ばれている辞書ROMのテーブルにどのような語
句が登録されているかに依存していた。また、個々の画
面の状態で、発話可能な語句以外を発話しても、認識の
対象として選ばれているテーブルに登録されていない語
句の場合は、別のテーブルに登録してあったとしても認
識することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上に述
べたような従来技術では、発話した語句に対して期待し
ていた処理をナビゲーションシステムが行わないとき、
語句を認識はできているが内容的にその時点では実行で
きないだけなのか、それともそもそも語句の認識自体が
できていないのか、わからないという問題点があった。
【0009】つまり、従来の音声認識では、画面ごとに
音声認識できる語句を音声認識ユニットの側で、テーブ
ルを切り換えることで制限していたため、画面ごとに認
識できる語句が異なっていて、ある画面では認識できる
語句も別の画面では認識できない。そして、その画面上
で認識されない語句を発話した場合、認識できない、す
なわち認識エラーとしてしか判断できなかった。
【0010】特に、他のテーブルには登録されていてナ
ビゲーションシステム上では使える語句であるが、たま
たまその画面では使えないのか、それとも音声認識ユニ
ット上に全く情報がない語句であるため、そもそもどの
場面でも使えないのかについては、エラーメッセージな
どの表示も行われていなかった。
【0011】このため、ユーザは、ある語句が認識され
なかった場合でも、発音が悪かったり、辞書ROM内の
どのテーブルにも登録していないためにどの場面でも認
識できないのか、それとも辞書ROMのどこかには登録
してあるが、たまたまその場面では有効でなかったの
か、といった理由を知ることはできなかった。このた
め、その理由に応じて発話する語句を変えたり、別の画
面から発話するといった対応が難しく、円滑な操作が困
難という問題があった。
【0012】この発明は、上に述べたような従来技術の
問題点を解決するために提案されたもので、その目的
は、使える全ての語句を認識対象にし、認識した全ての
語句を、処理するかどうかとは関係なく画面表示するこ
とで、ナビゲーションシステムを円滑に操作できるよう
にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上に述べた目的を達成す
るため、請求項1のナビゲーションシステムは、あらか
じめ決められた語句のうちどの語句が発話されたかを認
識する手段と、どの語句が認識されたかに応じた処理を
行う手段と、どの語句が認識されたかを表示する手段
と、を備えたことを特徴とする。請求項4のナビゲーシ
ョン方法は、請求項1の発明を方法という見方からとら
えたもので、あらかじめ決められた語句のうちどの語句
が発話されたかを認識するステップと、どの語句が認識
されたかに応じた処理を行うステップと、どの語句が認
識されたかを表示するステップと、を含むことを特徴と
する。請求項7の発明は、請求項1,4の発明を、コン
ピュータのソフトウェアを記録した記録媒体という見方
からとらえたもので、コンピュータを使って、語句を音
声認識して移動体のナビゲーションを行うためのナビゲ
ーション用ソフトウェアを記録した記録媒体において、
そのソフトウェアは前記コンピュータに、あらかじめ決
められた語句のうちどの語句が発話されたかを認識さ
せ、どの語句が認識されたかに応じた処理を行わせ、ど
の語句が認識されたかを表示させることを特徴とする。
請求項1,4,7の発明では、音声認識の対象とする語
句を画面ごとに制限せず、使えるすべての語句を対象と
し、認識したすべての語句について、対応する処理が実
行できるかどうかとは関係なく文字列として画面上に表
示する。このため、語句に応じた処理が実行されなくて
も、ユーザは、発話した語句自体は音声認識の対象とし
て認識されていることを理解でき、ユーザインタフェー
スが改善される。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のナビゲ
ーションシステムにおいて、どの語句が発話されたか認
識できなかったときに、そのことを出力する手段を備え
たことを特徴とする。請求項5の発明は、請求項2の発
明を方法という見方からとらえたもので、請求項4記載
のナビゲーション方法において、どの語句が発話された
か認識できなかったときに、そのことを出力するステッ
プを含むことを特徴とする。請求項8の発明は、請求項
2,5の発明を、コンピュータのソフトウェアを記録し
た記録媒体という見方からとらえたもので、請求項7記
載のナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体
前記ソフトウェアは前記コンピュータに、どの語句が発
話されたか認識できなかったときに、そのことを出力さ
せることを特徴とする。請求項2,5,8の発明では、
発話された語句が、辞書ROMに登録されていなかった
り、発音が悪いなどのために認識できなかった場合、そ
のことが「該当なし」といった文字列や、「聞き取れま
せんでした」「もう一度お願いします」といった合成音
声などで出力される。このため、ユーザは、発話した語
句がその時点で使えない語句とは限らないということを
理解でき、もう一度言い直すなどスムースな対応が可能
になる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
ナビゲーションシステムにおいて、認識された語句に応
じた処理を実行することができないときに、そのことを
出力する手段を備えたことを特徴とする。請求項6の発
明は、請求項3の発明を方法という見方からとらえたも
ので、請求項4又は5記載のナビゲーション方法におい
て、認識された語句に応じた処理を実行することができ
ないときに、そのことを出力するステップを含むことを
特徴とする。請求項9の発明は、請求項3,6の発明
を、コンピュータのソフトウェアを記録した記録媒体と
いう見方からとらえたもので、請求項7又は8記載のナ
ビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体におい
て、前記ソフトウェアは前記コンピュータに、認識され
た語句に応じた処理を実行することができないときに、
そのことを出力させることを特徴とする。請求項3,
6,9の発明では、認識された語句に応じた処理が現在
の状態で実行可能ならば実行するが、実行不可能でエラ
ーとなるようなときでも、そのことを「ここでは使えな
い語句です」などの文字などで表示する。このため、ユ
ーザは、発話した語句自体は認識されたが、その画面で
はたまたま使えないということを理解でき、スムースな
操作が容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、この発明のナビゲーション
システムの実施の形態(以下「実施形態」という)につ
いて、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の
説明で使うそれぞれの図について、それより前で説明し
た図と同じ部材や同じ種類の部材については同じ符号を
つけ、説明は省略する。
【0017】また、この実施形態は、いろいろなハード
ウェア装置と、ソフトウェアによって制御されるコンピ
ュータとを使って実現される。この場合、そのソフトウ
ェアは、この明細書の記載にしたがった命令を組み合わ
せることで作られ、上に述べた従来技術と共通の部分に
は従来技術で説明した手法も使われる。また、そのソフ
トウェアは、プログラムコードだけでなく、プログラム
コードの実行のときに使うために予め用意されたデータ
も含む。そして、そのソフトウェアは、ナビゲーション
システムに組み込まれたCPU、各種チップセットとい
った物理的な処理装置を活用することでこの発明の作用
効果を実現する。
【0018】但し、この発明を実現する具体的なハード
ウェアやソフトウェアの構成はいろいろ変更することが
できる。例えば、回路の構成やCPUの処理能力に応じ
て、ある機能を、LSIなどの物理的な電子回路で実現
する場合も、ソフトウェアによって実現する場合も考え
られる。また、ソフトウェアを使う部分についても、ソ
フトウェアの形式には、コンパイラ、アセンブラなどい
ろいろ考えられる。また、この発明を実現するソフトウ
ェアを記録した記録媒体は、それ単独でもこの発明の一
態様である。
【0019】以上のように、コンピュータを使ってこの
発明を実現する態様はいろいろ考えられるので、以下で
は、この発明や実施形態に含まれる個々の機能を実現す
る仮想的回路ブロックを使って、この発明と実施形態と
を説明する。
【0020】〔1.構成〕 〔1−1.全体の構成〕まず、図1は、この実施形態の
構成を示す機能ブロック図である。すなわち、この実施
形態は、絶対位置・方位検出部1と、相対方位検出部2
と、車速検出部3と、メインCPU及びその周辺回路4
と、メモリ群Mと、表示部10と、入力部11と、CD
−ROM制御部12と、FM多重受信及び処理部13
と、音声認識部14と、を備えている。
【0021】このうち、絶対位置・方位検出部1は、G
PS衛星から送られてくるGPS電波を受信すること
で、自動車(自車)の現在位置について地表での絶対的
な位置座標や方位を計算する手段である。また、相対方
位検出部2は、ジャイロなどを使って自動車の相対的な
方位を検出する部分である。また、車速検出部3は、自
動車より得られる車速パルスを処理することで、車の速
度を計算する部分である。
【0022】また、CD−ROM制御部12は、ナビゲ
ーションシステム用のプログラムや道路地図データなど
各種の情報をCD−ROMから読み出す部分である。ま
た、FM多重受信及び処理部13は、複数のアンテナを
受信状態に応じて切り換えることで、ラジオのFM放送
を受信する部分である。また、音声認識部14は、認識
しようとする語句ごとの特徴を表す特徴パラメータや波
形のデータ、すなわち認識辞書141を備えた音声認識
ユニットで、マイクロホンから入力される音声をデジタ
ル信号に変換し、認識辞書141とパタンマッチングす
ることで、発話された語句を認識し、どの語句が発話さ
れたかを語句コードとして出力する部分である。
【0023】また、図3に示した従来の認識辞書では、
認識対象となる語句が複数のテーブルに分けられていた
が、この音声認識部14では、ナビゲーションシステム
の制御に使える全ての語句が、単一の認識辞書141に
まとめて登録してあるため、どのような状態でもすべて
の語句について認識することが可能となっている。
【0024】また、メインCPU及びその周辺回路4
は、メモリ群Mと、表示部10と、入力部11とを利用
しながら、自車位置を計算したり地図上にコンピュータ
グラフィックス表示したり、与えられた目的地まで道案
内したりといったナビゲーションのための各種情報処理
を行う部分である。このメインCPU及びその周辺回路
4は、上に述べたような各部分との間でいろいろな情報
を入出力し、そのとき、図示しないI/O制御回路やド
ライバなどを含むユーザインタフェースを使う。
【0025】また、メモリ群Mは、この実施形態のナビ
ゲーションシステムが動作するのに必要な各種のメモ
リ、すなわち、BIOSやブートアッププログラムなど
を格納しているROM5、ワークエリアなどに使うDR
AM6、登録ファイル等の情報を記録する不揮発性メモ
リとしてのSRAM7、ビデオ表示などに使うVRAM
8を含んでいる。
【0026】また、表示部10は、地図や操作メニュー
など各種の情報を液晶表示パネルなどを使って表示する
ための部分であり、入力部11は、ユーザが命令や目的
地などさまざまな情報を入力するための部分であり、リ
モコンによる操作を赤外線信号などの形で受け取るため
の受光部などの手段を備えている。
【0027】〔1−2.メインCPU及びその周辺回路
の役割〕また、メインCPU及びその周辺回路4は、ナ
ビゲーションシステム全体を制御する制御回路の役割を
果たす部分であり、上に述べたソフトウェアの作用によ
って、認識判定部41と、語句表示部42と、認識不可
表示部43と、処理可能判定部44と、処理不可表示部
45と、表示制御部46と、処理部47と、の役割を果
たす。
【0028】このうち、認識判定部41は、音声認識部
14から送られてくる語句コードに基づいて、語句が認
識できたかどうかを判定する部分であり、認識不可表示
部43は、音声認識部14が、どの語句が発話されたか
認識できなかったときに、そのことを出力する手段であ
る。また、処理可能判定部44は、認識された語句に応
じた処理がその時点で実行できるかどうかを判定する部
分であり、処理不可表示部45は、認識された語句に応
じた処理を実行することができないときに、そのことを
出力する手段である。
【0029】また、表示制御部46は、表示部10に画
面表示する図形や文字などの内容を描画する部分であ
る。また、処理部47は、どの語句が認識されたかに応
じた処理を行う手段であり、語句表示部42は、語句が
認識できたときは、その語句に応じた処理が実行できる
かどうかとは関係なく、認識された語句を表示する手段
である。
【0030】〔2.作用〕上に述べたように構成された
この実施形態は、次のように作用する。ここで、図2
は、この実施形態における語句の認識にかかわる処理の
手順を示すフローチャートである。
【0031】〔2−1.語句の認識と語句コードの転
送〕すなわち、この手順では、ユーザが任意の語句を発
話すると、まず、音声認識部14が発話された語句の認
識を試みて(ステップ1)、このように認識した結果を
メインCPU及びその周辺回路4に語句コードとして送
る。このとき、発話された語句が音声認識部14内の認
識辞書141内の語句のデータとマッチすれば、その語
句の語句コードが送られるが、どの語句のデータともマ
ッチしないときは、認識できなかったことを示す情報と
して、他のどの語句コードとも重複しない特定のコード
(認識不可コードと呼ぶ)が語句コードの代わりに送ら
れる。
【0032】〔2−2.認識できたかどうかにかかわる
処理〕このように音声認識部14から送られてきたコー
ド、すなわち語句コード又は認識不可コードを受け取っ
たメインCPU及びその周辺回路4では、まず、認識判
定部41が、語句が認識されたかどうか、すなわち、送
られてきたコードが上に述べた認識不可コードでないか
どうかを判定する(ステップ2)。このとき、送られて
きたコードが認識不可コードであった場合は、認識不可
表示部43が、語句の認識自体ができなかったことを
「該当なし」といった文字列などを、表示制御部46を
経て表示部10に表示する(ステップ4)。
【0033】〔2−3.処理可能かどうかにかかわる処
理〕ステップ2において、語句が認識されたと判定され
た場合は、続いて、処理可能判定部44が、認識された
語句コードに対応した処理が、現在の画面の状態で実行
可能かどうかを判定する(ステップ5)。このような判
定は、例えば、各時点で使える語句コードの一覧を特定
のワークエリアに列挙しておき、メインCPUがソフト
ウェアにしたがって、このワークエリアの内容を書き換
えたり、ソフトウェアのどこを実行しているかに応じて
どの語句コードが有効かをマップのようなデータとして
表しておき、受け取った語句コードがマップの現在位置
に登録されているかどうかなどで行うことができる。
【0034】そして、認識された語句が現在の状態で処
理可能ならば、処理部47が、認識された語句に応じた
処理を実行する(ステップ6)。一方、認識された語句
に応じた処理が現在の状態では処理可能でない場合は、
処理部47は、語句に対する処理を実行せず、その代わ
り、処理不可表示部45が、語句が実行されなかったこ
とやその理由を文字列のメッセージなどで、表示制御部
46を経て表示部10の画面に表示する(ステップ
7)。
【0035】例えば、目的地が設定されていない状態で
「再計算」という命令を発話しても、ナビゲーションシ
ステムとしては対応する処理を実行できない。このよう
な場合に、「再計算」という語句に応じた処理が実行で
きないことを、例えば「ここでは使えない語句です」や
「目的地が設定されていません」といったメッセージと
して表示する。
【0036】〔2−4.認識された語句の表示〕また、
語句が認識された場合は(ステップ2)、語句に応じた
処理が実行できたかどうかに関わらず、語句表示部42
が、認識された語句を文字列として、表示制御部46を
経て表示部10の画面上に表示する(ステップ8)。例
えば、ユーザが「さいけいさん」といった発話を行った
のに対して、「再計算」といった語句が認識されてその
語句コードが送られてきた場合、対応する処理が行われ
た場合でも行われなかった場合でも、表示部10の表示
画面には「再計算」といった文字列が表示される。
【0037】ステップ7の説明で述べた例では、目的地
が設定されていない状態で「再計算」という命令を発話
しても対応する処理は実行できないが、画面には、「再
計算」という文字列は表示される。すなわち、認識した
語句をこのように画面に表示することで、この状態では
使えない語句ではあったが、辞書ROMには「再計算」
という語句自体は登録されていて、語句自体が間違って
いるわけではなく、次回は目的地を設定した後で発話す
ればよい、という情報をユーザに提供することができ
る。
【0038】なお、ユーザが、単語を取り違えるなどし
て、辞書ROMに登録していない語句を発話したとき
は、音声認識部14はどの語句が発話されたか認識でき
ないので、ステップ2と4の説明で述べたように、認識
された語句の代わりに「該当なし」等の文字列が画面に
表示される。
【0039】〔3.効果〕以上のように、この実施形態
では、音声認識部14において、音声認識の対象とする
語句を画面ごとに制限せず、すべての語句を対象とし、
語句表示部42が、認識したすべての語句について、対
応する処理が実行できるかどうかとは関係なく文字列と
して画面上に表示する。このため、語句に応じた処理が
実行されなくても、ユーザは、発話した語句自体は音声
認識の対象として認識されていることを理解でき、ユー
ザインタフェースが改善される。
【0040】また、この実施形態では、音声認識部14
において、発話された語句が、辞書ROMに登録されて
いなかったり、発音が悪いなどのために認識できなかっ
た場合、認識不可表示部43が、そのことを「該当な
し」といった文字列や、「聞き取れませんでした」「も
う一度お願いします」といった合成音声などで出力す
る。このため、ユーザは、発話した語句がその時点で使
えない語句とは限らないということを理解でき、もう一
度言い直すなどスムースな対応が可能になる。
【0041】また、この実施形態では、認識された語句
に応じた処理が現在の状態で実行可能ならば、処理部4
7がその処理を実行するが、実行不可能でエラーとなる
ようなときでも、処理不可表示部45が、そのことを
「ここでは使えない語句です」などの文字などで表示す
る。このため、ユーザは、発話した語句自体は認識され
たが、その画面ではたまたま使えないということを理解
でき、スムースな操作が容易になる。
【0042】〔4.他の実施の形態〕なお、この発明は
上に述べた実施形態に限定されるものではなく、次に例
示するような他の実施の形態も含むものである。例え
ば、この発明のナビゲーションシステムは、自動車に搭
載するいわゆるカーナビゲーションシステムだけでな
く、二輪車など他の種類の移動体に使うこともできる。
【0043】また、音声認識部14の具体的な構造や音
声認識のアルゴリズムは自由であり、例えば、ナビゲー
ションシステムのメインCPU及びその周辺回路4を含
む本体と音声認識部14は一体に構成することもでき
る。また、どの語句が発話されたか認識できなかったと
きに、具体的にどのような文字列や合成音声などを出力
するかも自由であり、例えば「該当なし」のかわりに
「?」のようなマークを出力するなども考えられる。ま
た、認識された語句に応じた処理を実行することができ
ないときに、具体的にどのような文字列や合成音声など
を出力するかも自由であり、例えばブザー音などでエラ
ーを知らせることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、認識
した全ての語句を、処理するかどうかとは関係なく画面
表示することで、ナビゲーションシステムの円滑な操作
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の構成を示す機能ブロック
図。
【図2】この発明の実施形態における処理手順を示すフ
ローチャート。
【図3】従来の認識辞書の構造を示す概念図。
【符号の説明】
1…絶対位置・方位検出部 2…相対方位検出部 3…車速検出部 4…メインCPU及びその周辺回路 M…メモリ群 5…ROM 6…DRAM 7…SRAM 8…VRAM 10…表示部 11…入力部 12…CD−ROM 13…FM多重受信及び処理部 14…音声認識部 141…認識辞書 41…認識判定部 42…語句表示部 43…認識不可表示部 44…処理可能判定部 45…処理不可表示部 46…表示制御部 47…処理部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ決められた語句のうちどの語
    句が発話されたかを認識する手段と、 どの語句が認識されたかに応じた処理を行う手段と、 どの語句が認識されたかを表示する手段と、 を備えたことを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 【請求項2】 どの語句が発話されたか認識できなかっ
    たときに、そのことを出力する手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
  3. 【請求項3】 認識された語句に応じた処理を実行する
    ことができないときに、そのことを出力する手段を備え
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーショ
    ンシステム。
  4. 【請求項4】 あらかじめ決められた語句のうちどの語
    句が発話されたかを認識するステップと、 どの語句が認識されたかに応じた処理を行うステップ
    と、 どの語句が認識されたかを表示するステップと、 を含むことを特徴とするナビゲーション方法。
  5. 【請求項5】 どの語句が発話されたか認識できなかっ
    たときに、そのことを出力するステップを含むことを特
    徴とする請求項4記載のナビゲーション方法。
  6. 【請求項6】 認識された語句に応じた処理を実行する
    ことができないときに、そのことを出力するステップを
    含むことを特徴とする請求項4又は5記載のナビゲーシ
    ョン方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータを使って、語句を音声認識
    して移動体のナビゲーションを行うためのナビゲーショ
    ン用ソフトウェアを記録した記録媒体において、 そのソフトウェアは前記コンピュータに、 あらかじめ決められた語句のうちどの語句が発話された
    かを認識させ、 どの語句が認識されたかに応じた処理を行わせ、 どの語句が認識されたかを表示させることを特徴とする
    ナビゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記ソフトウェアは前記コンピュータ
    に、 どの語句が発話されたか認識できなかったときに、その
    ことを出力させることを特徴とする請求項7記載のナビ
    ゲーション用ソフトウェアを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記ソフトウェアは前記コンピュータ
    に、 認識された語句に応じた処理を実行することができない
    ときに、そのことを出力させることを特徴とする請求項
    7又は8記載のナビゲーション用ソフトウェアを記録し
    た記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019144348A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 アルパイン株式会社 情報処理システム及びコンピュータプログラム
JP2019144759A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム

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