JPH11336629A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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JPH11336629A
JPH11336629A JP10141243A JP14124398A JPH11336629A JP H11336629 A JPH11336629 A JP H11336629A JP 10141243 A JP10141243 A JP 10141243A JP 14124398 A JP14124398 A JP 14124398A JP H11336629 A JPH11336629 A JP H11336629A
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気筒毎に供給される燃料温度が異なることに
起因して生じる内燃機関の回転変動を抑制あるいは防止
すること。 【解決手段】 デリバリパイプと燃料タンクとに設けら
れた2つの燃温センサにて検出されたデリバリパイプを
流れる燃料の温度分布が、許容範囲を越えている場合に
は(S110で「NO」)、噴射量に対応した燃料を圧
送する調量圧送処理(S120)を止めて、デリバリパ
イプに流れる燃料流量をインジェクタから噴射される燃
料量を越えた量に増加させる定量圧送処理(S130)
に切り換えている。このことにより、デリバリパイプ内
を流れる燃料は大量となって、ガソリンエンジンからの
熱量により昇温される程度が低下して、全体として燃料
の温度分布の範囲が狭く抑えられる。したがって、気筒
間の出力トルク差が小さくなり、ガソリンエンジンの回
転変動が抑制あるいは防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリンエンジン
やディーゼルエンジンなどの内燃機関の各気筒に燃料を
供給するための燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数気筒を備えた内燃機関において、各
気筒に直接あるいは間接(予燃焼室や吸気ポートへ)に
燃料を供給するためのデリバリパイプ(コモンレールと
も言う)などの燃料分配管が知られている。
【0003】このような燃料分配管は、燃料供給源とし
ての燃料ポンプから圧送されて来る高圧の燃料を各気筒
用に設けられた燃料噴射弁にに分配する役目を果たして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した機能を果たす
ために、燃料分配管は内燃機関に近接状態で設けられて
いるので、内燃機関から発生する熱の影響を大きく受け
る。すなわち、燃料分配管に供給される燃料は加熱され
て昇温する。
【0005】しかし、この昇温の程度は、燃料分配管の
燃料経路を流れている時間が長いほど大きくなる。した
がって、各気筒へ燃料を供給するための分岐位置が異な
っているため、気筒毎に供給される燃料温度は自ずと異
なることになる。
【0006】燃料分配管から分配された燃料を噴射する
燃料噴射弁はその開弁時間により各気筒に供給する燃料
量を調整している。すなわち、燃料の重量ではなく燃料
の体積により燃料量を調整しているので、燃料の温度が
高いほど燃料の熱膨張に起因して少ない量の燃料が気筒
に供給されることになる。
【0007】単に全気筒に対する燃料温度が同等に上昇
するのであれば、フィードバック制御により燃料不足量
は補償されるので問題は生じないが、前述したごとく気
筒間で燃料の温度が異なる場合には、気筒間で同じ燃料
量になるように補償することはできず、気筒毎に燃料に
過不足が生じる。
【0008】このため、気筒毎に出力トルクが異なる状
況を招き、内燃機関の回転変動を生じるおそれがある。
V型6気筒内燃機関の各バンクに設置されている2つの
デリバリパイプの間での燃料温度差の低減を図る技術
(特開平5−240122号公報)が提案されている
が、この技術は異なるデリバリパイプ間の温度差低減で
あり、一つのデリバリパイプ内での温度差の低減はでき
ず、気筒毎に供給される燃料温度が異なることによる内
燃機関の回転変動の抑制あるいは防止には至っていな
い。この他、6気筒内燃機関において第3気筒と第4気
筒との間から燃料をデリバリパイプに供給するもの(特
開平6−323220号公報)、同じく6気筒内燃機関
においてデリバリパイプに両端側から燃料を供給するも
の(特開平6−58219号公報)も提案されている
が、共に十分な回転変動の抑制あるいは防止がなされて
いない。更に、インジェクタにて噴射されなかった燃料
を燃料タンクに返す際に冷却する技術(特開平5−33
741号公報)も提案されているが、気筒間の燃料温度
差を解消するものではなく、やはり回転変動の抑制ある
いは防止となっていない。
【0009】本発明は、このような気筒毎に燃料温度が
異なることに起因して生じる内燃機関の回転変動を抑制
あるいは防止することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の燃料供給装置
は、過剰な燃料を排出するためのリリーフ弁を有して複
数気筒のそれぞれへ燃料供給源からの燃料を分配して供
給する燃料分配管と、前記燃料分配管における燃料の温
度分布を検出する燃料温度分布検出手段と、前記燃料温
度分布検出手段にて検出された燃料の温度分布が許容範
囲を越えている場合には、越えていない場合に比較し
て、前記燃料供給源から前記燃料分配管へ供給される燃
料流量を増加させる燃料流量調整手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】燃料温度分布検出手段により検出された燃
料分配管を流れる燃料の温度分布が、許容範囲を越えて
いる場合には、燃料流量調整手段は、許容範囲を越えて
いない場合に比較し、燃料流量を増加させている。この
ことにより、内燃機関から与えられる熱量を多量の燃料
にて吸収することになり、燃料分配管内を流れる燃料が
内燃機関の熱量により昇温される程度が低下し、全体と
して燃料の温度分布の範囲が狭く抑えられる。
【0012】したがって、気筒間の出力トルク差が小さ
くなり、内燃機関の回転変動が抑制あるいは防止され
る。請求項2の燃料供給装置は、請求項1の構成に対し
て、前記燃料流量調整手段は、前記燃料温度分布検出手
段にて検出された燃料の温度分布が許容範囲を越えてい
ない場合には、前記燃料供給源から前記燃料分配管へ供
給される燃料流量を、前記複数気筒で必要とされる燃料
量に対応させ、前記燃料温度分布検出手段にて検出され
た燃料の温度分布が許容範囲を越えている場合には、前
記燃料供給源から前記燃料分配管へ供給される燃料流量
を、前記複数気筒で必要とされる燃料量よりも増加させ
ることを特徴とする。
【0013】このように、燃料流量調整手段が燃料流量
を増加させる手法として、全気筒にて燃焼に用いられる
燃料量を基準として、この噴射量よりも増加させること
によりなすことができる。この場合、必要量を越えた燃
料分は、過剰な燃料としてリリーフ弁を介して、燃料分
配管から排出されるので、燃焼に必要な燃料より多い燃
料を燃料分配管内で流動させることができる。
【0014】請求項3の燃料供給装置は、請求項1また
は2の構成に対して、前記リリーフ弁は前記燃料分配管
の一端側に設けられ、前記燃料供給源からの燃料供給は
前記燃料分配管の他端側にて受けることを特徴とする。
【0015】このように供給側と排出側とを設定するこ
とにより、燃料分配管内を燃料が淀むことなく円滑に流
れるので、一層、燃料分配管内の燃料温度分布を狭くし
て、内燃機関の回転変動低下に効果的となる。
【0016】請求項4の燃料供給装置は、一端側に過剰
な燃料を排出するためのリリーフ弁を有し他端側にて燃
料供給源からの燃料を受けて複数気筒のそれぞれへ分配
する燃料分配管と、前記燃料供給源から前記燃料分配管
への燃料流量を前記複数気筒で必要とされる燃料量より
も過剰とする燃料供給手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】本請求項4の燃料供給手段のごとく、請求
項1〜3のように燃料流量を燃料流量調整手段の判断に
より増減調整しなくても、常に、複数気筒で必要とされ
る燃料量よりも過剰とすることとしてもよい。
【0018】このように、常に、燃焼用に必要な量を越
えて大量に、燃料分配管内を燃料が流れることにより、
燃料に対する内燃機関からの熱量が昇温できる温度は低
く維持され、常に全体として燃料の温度分布が狭く抑え
られる。したがって、気筒間の出力トルク差が小さくな
り、内燃機関の回転変動が抑制あるいは防止される。
【0019】請求項5の燃料供給装置は、複数気筒のそ
れぞれへ燃料供給源からの燃料を分配して供給する燃料
分配管と、前記燃料分配管の内、気筒aに供給される燃
料と該気筒a対して点火の順番において直前に位置する
気筒bに供給される燃料との温度差と、気筒aに供給さ
れる燃料と該気筒a対して点火の順番において直後に位
置する気筒cに供給される燃料との温度差との関係が、
符号が逆で絶対値において差が小さくなる供給位置から
前記燃料分配管に燃料を供給する燃料供給部とを備えた
ことを特徴とする。
【0020】上述したごとく「気筒b→気筒a→気筒c
→…」の順で点火が実行されている場合、燃料温度の違
いに伴う気筒bと気筒aとの出力トルク差と、気筒bと
気筒cとの出力トルク差とが、符号が逆で絶対値におい
てほぼ同じ(すなわち、差が小さいか差が0)であれ
ば、出力トルクは「大→小→大→…」あるいは「小→大
→小→…」を繰り返す。このような繰り返しでは、出力
トルクの変動周期は細かくなり、実質的に内燃機関の回
転変動への影響は小さくなる。
【0021】もし、前の気筒bとの燃料の温度差と、次
の気筒cとの燃料の温度差が、符号は逆でも絶対値に大
きな差を有していると、例えば、出力トルクは「大→中
→小→…」、「小→中→大→…」、「大→大→小→…」
あるいは「小→小→大→…」等のパターンを繰り返す。
このような繰り返しでは、出力トルクの変動周期は大き
くなり、内燃機関の回転変動にそのまま現れてしまい、
回転変動を抑制することはできない。
【0022】したがって、前の気筒bとの燃料の温度差
と、次の気筒cとの燃料の温度差が、符号は逆で絶対値
の差が小さい(差が0の場合も含める)と、内燃機関の
回転変動が抑制あるいは防止される。
【0023】請求項6の燃料供給装置は、請求項5の構
成に対して、前記燃料分配管は4気筒内燃機関に設けら
れて4気筒の全てに燃料を分配するとともに、前記燃料
供給部は前記燃料分配管の両端から燃料を供給すること
を特徴とする。
【0024】このように4気筒の場合の一例として、両
端から燃料を供給すると、各気筒の燃料温度は、燃料分
配管上の配列では、「低−高−高−低」というように2
種類の温度の配置となるが、点火の順番では、「低→高
→低→高」となり、隣接する気筒間の燃料温度差は、
「(+大)→(−大)→(+大)→…」となる。したが
って、請求項5の条件を満たし、内燃機関の回転変動が
抑制あるいは防止される。なお、6気筒の場合では燃料
分配管の両端から燃料を供給したとしても、燃料温度は
「低−中−高−高−中−低」の3種類の温度の配列であ
り、いかなる点火の順番でも、隣接する気筒間の燃料温
度差は、「(+大)→(−大)→(+大)→…」とはな
らないので、内燃機関の回転変動の抑制あるいは防止は
なされない。
【0025】請求項7の燃料供給装置は、複数気筒のそ
れぞれへ燃料供給源からの燃料を分配して供給する燃料
分配管と、前記燃料分配管の一端側から燃料を供給する
燃料供給部と、前記燃料分配管の燃料経路の内で、前記
燃料供給部とは反対側に偏らせて分布させた前記各気筒
への燃料分岐部とを備えたことを特徴とする。
【0026】燃料分配管における燃料の温度上昇速度
は、燃料が燃料分配管に入った当初は高いが次第に上昇
が鈍くなり最終的には頭打ちとなる。すなわち、長期
間、燃料分配管内を流れているほど燃料の温度は安定し
ほとんど上昇しなくなる。
【0027】したがって、燃料分岐部を、燃料分配管の
燃料経路の内で、燃料供給部とは反対側に偏らせて分布
させると、燃料が燃料分配管に入ってから燃料分岐部に
至るまでの距離が長くなり、十分に昇温されると共に、
各気筒への燃料分岐部間の移動における燃料の温度上昇
はわずかなものとなる。このため、各気筒に供給される
燃料の温度分布は狭いものとなり、内燃機関の回転変動
を抑制あるいは防止できる。
【0028】請求項8の燃料供給装置は、請求項7の構
成に対して、前記燃料分配管内の燃料経路は、中間に折
り曲げ部を設けてU字状に形成され、該折り曲げ部より
も下流側に前記燃料分岐部の全てを配置したことを特徴
とする。
【0029】このようにすることにより、同じ燃料分配
管でも燃料経路が長く形成できると共に、請求項7にて
述べたごとく、少なくとも燃料供給部から折り曲げ部ま
での比較的長い燃料経路にて、燃料が十分に昇温して、
これ以上の昇温速度が鈍くなる。したがって、各気筒へ
の燃料分岐部間の移動における燃料の温度上昇は一層わ
ずかなものとなって、各気筒に供給される燃料の温度分
布は十分に狭いものとなり、内燃機関の回転変動を抑制
あるいは防止できる。
【0030】上述した請求項7,8に示したごとく、燃
料分配管に入ってきた燃料を冷却するのではなく、逆に
燃料分岐部に達する前に十分に昇温されるようにして
も、温度分布を狭めることができるので、内燃機関の回
転変動を抑制あるいは防止できる。
【0031】請求項9の燃料供給装置は、複数気筒のそ
れぞれへ燃料供給源からの燃料を分配して供給する燃料
分配管と、前記燃料分配管へ燃料を供給する燃料供給部
と、前記燃料分配管の外面に設けられ前記燃料供給部か
ら離れるほど冷却能力を大きくされた冷却用フィンとを
備えたことを特徴とする。
【0032】このように冷却用フィンにより、燃料供給
部から離れるほど強力に冷却されることから、燃料分配
管を流れる燃料の昇温が鈍くなり、各気筒に分岐される
燃料の温度分布が狭く抑えられる。このため、内燃機関
の回転変動を抑制あるいは防止できる。
【0033】請求項10の燃料供給装置は、複数気筒の
それぞれへ燃料供給源からの燃料を分配して供給する燃
料分配管と、前記燃料分配管へ燃料を供給する燃料供給
部と、冷却用液体の循環経路の一部が前記燃料分配管と
の間で熱伝導可能に配置され、前記循環経路の一部に熱
交換器が配置されることで、前記燃料分配管内の燃料を
冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする。
【0034】冷却用液体が、燃料分配管から熱を吸収し
て熱交換器から熱を排出するため、燃料分配管を流れる
燃料の昇温が鈍くなり、各気筒に分岐される燃料の温度
分布が狭く抑えられる。このため、内燃機関の回転変動
を抑制あるいは防止できる。
【0035】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が4気筒ガソリンエンジンに適用された燃料供給
装置の概略を表す構成図である。
【0036】燃料タンク4内の燃料6は、フィードポン
プ8にて汲み上げられ、フィルタ10を介して高圧サプ
ライポンプ12に至る。そして高圧サプライポンプ12
により高圧化された燃料は、燃料供給部14aを介して
燃料供給経路14からデリバリパイプ16(燃料分配管
に相当する)の燃料分配経路16cの一端に供給され
る。
【0037】燃料分配経路16c内の高圧燃料は、4つ
の気筒(図示していない)のそれぞれに設けられたイン
ジェクタ18,20,22,24から各気筒内へ直接噴
射される。これらインジェクタ18,20,22,24
の開弁タイミングと開弁期間は、電子制御ユニット(以
下、ECUと称する)26により、ガソリンエンジンの
運転状態に応じて調整される。
【0038】前記デリバリパイプ16の燃料分配経路1
6cの端部の内、燃料供給部14aとは反対側の端部に
は、リリーフ弁28が設けられている。このリリーフ弁
28はインジェクタ18,20,22,24の噴射量よ
りも過剰な燃料が高圧サプライポンプ12からデリバリ
パイプ16へ供給された場合に、その過剰分の燃料を燃
料タンク4側に排出するものである。
【0039】前記高圧サプライポンプ12は、ガソリン
エンジンのクランクシャフトの回転に連動するシャフト
(吸気弁あるいは排気弁用のカムシャフト)30に取り
付けられたポンプカム32と、このポンプカム32によ
り往復動するピストン34と、ピストン34により押し
出される燃料を、燃料供給経路14側に供給するかある
いはリターン経路36により燃料タンク4側へ返すかを
ECU26により調整されている電磁式吐出量制御バル
ブ(以下、PCVと称する)38とを備えている。
【0040】なお、デリバリパイプ16には燃圧センサ
16aと燃温センサ16bとが設けられている。なお、
燃温センサ16bは燃料供給経路14から燃料が供給さ
れている側とは最も離れているインジェクタ24の燃料
分岐部分近傍に設けられている。
【0041】前記ECU26は、中央処理制御ユニット
(CPU)40、所定のプログラムやマップ等を予め記
憶した読出専用メモリ(ROM)42、CPU40の演
算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RA
M)44、予め記憶されたデータ等を保存するバックア
ップメモリ(RAM)46等を備えているとともに、イ
ンジェクタ18,20,22,24とPCV38との電
磁弁に駆動信号を出力する外部出力回路48、および燃
料タンク4に設けられた燃温センサ4a,燃圧センサ1
6a,燃温センサ16bからの信号を入力する外部入力
回路50等を備えている。また、上記各部40〜46
と、外部出力回路48および外部入力回路50とはバス
52によって接続されている。
【0042】CPU40は、ROM42に格納されたプ
ログラムおよびデータに基づいて処理を行う。ここで
は、高圧サプライポンプ12によるデリバリパイプ16
への燃料供給制御、インジェクタ18,20,22,2
4からの燃料噴射タイミングおよび燃料噴射量制御を実
行している。
【0043】特に、燃料供給制御は、調量圧送処理と定
量圧送処理とを行う。調量圧送処理とは、デリバリパイ
プ16に設けられた燃圧センサ16aにて燃料分配経路
16c内の燃料の圧力を燃料噴射に必要な圧力に維持
し、かつ、インジェクタ18,20,22,24から噴
射される燃料量に対応する燃料量を過不足無く燃料分配
経路16cに供給するように、ポンプカム32の回転に
応じて生じるピストン34の圧送行程において、PCV
38の開タイミングを、燃圧センサ16aにて検出され
た燃料の圧力および燃料噴射量に基づいて調整すること
により行われる。この場合、過剰な燃料は燃料分配経路
16cへは供給されないので、リリーフ弁28からは燃
料タンク4へ燃料が戻されることはない。
【0044】定量圧送処理とは、燃圧センサ16aにて
検出された燃料の圧力および燃料噴射量に基づくことな
く、燃料噴射量よりも過剰な量の一定量を常に高圧サプ
ライポンプ12から燃料分配経路16cへ供給する処理
である。例えば、高圧サプライポンプ12による、最大
圧送量にて圧送する処理が行われる。したがって、定量
圧送処理が行われている場合は、リリーフ弁28からは
常に燃料が燃料タンク4へ戻されている。
【0045】前述した調量圧送処理と定量圧送処理と
は、図2のフローチャートに示す燃料圧送モード選択処
理にて選択設定される。本燃料圧送モード選択処理は、
時間周期で繰り返し実行される。なお処理に対応するフ
ローチャート中のステップを「S〜」で表す。
【0046】燃料圧送モード選択処理が開始されると、
まず、燃温センサ4aにて検出されている燃料タンク4
内の燃料温度Ftと、燃温センサ16bにて検出されて
いる燃料分配経路16cの内、燃料供給部より最も離れ
た位置の燃料温度Dtとの関係が、次式1を満足してい
るか否かを判定する(S110)。
【0047】
【数1】 Ft + t0 ≧ Dt … [式1] ここで、温度差基準値t0は、燃料の温度差に基づいて
調量圧送処理を行うか定量圧送処理を行うかを決定する
ための正の基準値である。燃料タンク4に設けられた燃
温センサ4aが検出している燃料温度Ftは、燃料供給
部14aから燃料分配経路16cへ入ってきた当初の燃
料温度をほぼ表していると考えることができる。したが
って、前記式1の判定は、燃料供給部14a近傍のイン
ジェクタ18へ分配される燃料温度と、燃料供給部から
最も離れた位置のインジェクタ24へ分配される燃料温
度とで表される、燃料分配経路16c内の燃料温度分布
の範囲を判定していることに相当する。
【0048】前記式1を満足する場合は、燃料分配経路
16c内での燃料温度分布が許容範囲よりも狭く、前記
式1を満足しない場合は、燃料分配経路16c内での燃
料温度分布が許容範囲よりも広いと判断できる。
【0049】前記式1の関係が満足された場合(燃料温
度分布が許容範囲よりも狭い状態)、すなわち、デリバ
リパイプ16がガソリンエンジンから熱量を受けても、
燃料分配経路16cの燃料温度Dtが燃料タンク4内の
燃料温度Ftよりも温度差基準値t0分越えていない場
合は(S110で「YES」)、調量圧送処理が設定さ
れる(S120)。したがって、燃料分配経路16c内
の燃圧を維持し、かつインジェクタ18,20,22,
24の噴射量の確保に必要な量の燃料が常に高圧サプラ
イポンプ12から燃料分配経路16cに供給される。
【0050】一方、前記式1の関係が満足されなかった
場合(燃料温度分布が許容範囲よりも広い状態)、すな
わち、デリバリパイプ16がガソリンエンジンから受け
る熱量によって、燃料温度Dtが燃料温度Ftよりも温
度差基準値t0を越えて高くなった場合は(S110で
「NO」)、定量圧送処理が設定される(S130)。
したがって、インジェクタ18,20,22,24から
噴射される燃料量を越えた過剰な燃料が燃料分配経路1
6cへ常に供給され、リリーフ弁28からは常に過剰分
の燃料が燃料タンク4側へ排出される。
【0051】なお、調量圧送処理(S120)から定量
圧送処理(S130)への切り替えにより、燃料分配経
路16cを流れる燃料の流量が増加することで、燃温セ
ンサ16bの検出する燃料温度Dtが低下して、再度、
前記式1が満足されて(S110で「YES」)、調量
圧送処理(S120)に戻ることがある。そして、更
に、調量圧送処理(S120)に戻ったことで燃料分配
経路16cを流れる燃料の流量が減少し、燃温センサ1
6bの検出する燃料温度Dtが上昇し、再度、前記式1
が不満足となって(S110で「NO」)、定量圧送処
理(S130)になり、このようにして調量圧送処理
(S120)と定量圧送処理(S130)とを繰り返す
ことがある。
【0052】しかし、このような燃料温度の変化に伴う
制御のハンチングは、燃料温度の変化が急激に生じるこ
とはなく長い周期であることから大きな問題はない。ま
た、温度差基準値t0を低めに設定しておけば、定量圧
送処理(S130)が継続しても最終的に前記式1を満
足した状態も継続するので、ハンチングを抑制すること
ができる。
【0053】上述した実施の形態1の内容と請求項1,
2,3との関係は、デリバリパイプ16が燃料分配管に
相当し、燃温センサ4a,16bが燃料温度分布検出手
段に相当し、図2の燃料圧送モード選択処理が燃料流量
調整手段としての処理に相当する関係にある。
【0054】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).燃温センサ4a,16bにて検出されたデリバ
リパイプ16を流れる燃料の温度分布が、許容範囲を越
えている場合には、ECU26は高圧サプライポンプ1
2を調整して、デリバリパイプ16に流れる燃料流量
を、インジェクタ18〜24から噴射される燃料量を越
えた量に増加させている。このことにより、デリバリパ
イプ16内を流れる燃料は大量となって、ガソリンエン
ジンからの熱量により昇温される程度が低下して、全体
として燃料の温度分布の範囲が狭く抑えられる。ここで
は温度が低い側で温度分布が狭く抑えられる。
【0055】したがって、気筒間の出力トルク差が小さ
くなり、ガソリンエンジンの回転変動が抑制あるいは防
止される。 (ロ).リリーフ弁28は、デリバリパイプ16におい
ては、燃料供給経路14が接続している燃料供給側とは
反対側に設けられているので、特に定量圧送処理時には
燃料分配経路16c内での燃料の淀みが少なくなって円
滑に流れる。したがって、一部の燃料が淀んで著しく高
温となることが無く、一層、デリバリパイプ16内の燃
料温度分布を狭くできて、ガソリンエンジンの回転変動
低下に効果的となる。
【0056】[実施の形態2]本実施の形態2が前述し
た実施の形態1と異なるのは、図2に示した燃料圧送モ
ード選択処理の代わりに、図3に示す燃料圧送モード選
択処理を実行する点であり他の構成は実施の形態1と同
じである。
【0057】図3の燃料圧送モード選択処理が開始され
ると、まず、調量圧送処理中か否かが判定される(S2
10)。調量圧送処理中であれば(S210で「YE
S」)、次に、燃温センサ4aにて検出されている燃料
タンク4内の燃料温度Ftと、燃温センサ16bにて検
出されているデリバリパイプ16の燃料温度Dtとの関
係が、次式2を満足しているか否かを判定する(S22
0)。
【0058】
【数2】 Ft + t1 ≧ Dt … [式2] ここで、温度差基準値t1は、調量圧送処理時におけ
る、燃料の温度差に基づいて調量圧送処理を行うか定量
圧送処理を行うかを決定するための正の基準値である。
前記式2を満足する場合は、デリバリパイプ16内での
燃料温度分布が許容範囲よりも狭く、前記式2を満足し
ない場合は、デリバリパイプ16内での燃料温度分布が
許容範囲よりも広いと判断できる点は実施の形態1と同
じである。
【0059】前記式2の関係が満足された場合(燃料温
度分布が許容範囲よりも狭い状態)、すなわち、デリバ
リパイプ16がガソリンエンジンから受ける熱量によっ
ても燃料温度Dtが燃料タンク4内の燃料温度Ftより
も温度差基準値t1分越えていない場合は(S220で
「YES」)、調量圧送処理が設定される(S24
0)。したがって、デリバリパイプ16内の燃圧を維持
し、かつインジェクタ18,20,22,24の噴射量
を確保できる必要量の燃料が常に高圧サプライポンプ1
2からデリバリパイプ16に供給される。
【0060】一方、前記式2の関係が満足されなかった
場合(燃料温度分布が許容範囲よりも広い状態)、すな
わち、デリバリパイプ16がガソリンエンジンから受け
る熱量によって燃料温度Dtが燃料温度Ftよりも温度
差基準値t1を越えて高くなった場合は(S220で
「NO」)、定量圧送処理が設定される(S250)。
したがって、インジェクタ18,20,22,24から
噴射される燃料量を越える量の燃料がデリバリパイプ1
6へ常に供給され、リリーフ弁28からは常に過剰分の
燃料が燃料タンク4側へ排出される。
【0061】一旦、定量圧送処理が設定されると(S2
50)、次の制御周期では、ステップS210にて「N
O」と判定されて、次に、燃温センサ4aにて検出され
ている燃料タンク4内の燃料温度Ftと、燃温センサ1
6bにて検出されているデリバリパイプ16の燃料温度
Dtとの関係が、次式3を満足しているか否かを判定す
る(S230)。
【0062】
【数3】 Ft + t2 ≧ Dt … [式3] ここで、温度差基準値t2は、定量圧送処理時におけ
る、燃料の温度差に基づいて調量圧送処理を行うか定量
圧送処理を行うかを決定するための正の基準値であり、
調量圧送処理時の温度差基準値t1より小さい値であ
る。
【0063】前記式3を満足する場合は、デリバリパイ
プ16内での燃料温度分布が許容範囲よりも狭く、前記
式3を満足しない場合は、デリバリパイプ16内での燃
料温度分布が許容範囲よりも広いと判断できる。
【0064】前記式3の関係が満足された場合(燃料温
度分布が許容範囲よりも狭い状態)、すなわち、デリバ
リパイプ16がガソリンエンジンから受ける熱量によっ
ても燃料温度Dtが燃料温度Ftよりも更に温度差基準
値t2分越えていない場合は(S230で「YE
S」)、調量圧送処理が設定される(S240)。した
がって、デリバリパイプ16内の燃圧を維持し、かつイ
ンジェクタ18,20,22,24の噴射量を確保でき
る必要量の燃料が常に高圧サプライポンプ12からデリ
バリパイプ16に供給される状態に戻る。
【0065】一方、前記式3の関係が満足されなかった
場合(燃料温度分布が許容範囲よりも広い状態)、すな
わち、デリバリパイプ16がガソリンエンジンから受け
る熱量によって燃料温度Dtが燃料温度Ftよりも温度
差基準値t1を越えて高くなっている場合は(S230
で「NO」)、定量圧送処理の設定が維持される(S2
50)。したがって、インジェクタ18,20,22,
24から噴射される燃料量を越える量の燃料がデリバリ
パイプ16へ常に供給され続け、リリーフ弁28からは
常に過剰分の燃料が燃料タンク4側へ排出される状態が
継続する。
【0066】上述した実施の形態2の内容と請求項1,
2,3との関係は、図3の燃料圧送モード選択処理が燃
料流量調整手段としての処理に相当する関係にある。以
上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得ら
れる。
【0067】(イ).前記実施の形態1の(イ)および
(ロ)で述べた作用効果と同じ作用効果が存在する。 (ロ).調量圧送処理中では、式2の判定を行い、定量
圧送処理中では式3の判定を行っている。ここでは、温
度差基準値t2が温度差基準値t1の値よりも小さくさ
れているため、調量圧送処理から定量圧送処理に切り替
わったことによるデリバリパイプ16の燃料温度Dtの
低下があっても、直ちにステップS230にて「YE
S」と判定されることがなく、調量圧送処理と定量圧送
処理との間のハンチングを抑制することができ、回転変
動を一層迅速に抑制できる。
【0068】[実施の形態3]図4は、上述した発明が
4気筒ディーゼルエンジンに適用された燃料供給装置の
概略を表す構成図である。
【0069】燃料タンク304内の燃料306は、燃料
ポンプ312により汲み上げられ高圧化されて、燃料供
給部314aを介して燃料供給経路314からデリバリ
パイプ316(燃料分配管に相当する)内に供給され
る。
【0070】デリバリパイプ316には、その内部の燃
料分配経路316aに沿って各インジェクタ318,3
20,322,324への燃料分岐部318a,320
a,322a,324aが配列されている。前記燃料供
給部314aはこの4つの燃料分岐部318a〜324
aの内、中央部分、すなわち、2つの燃料分岐部320
a,322aの間を供給位置として、燃料分配経路31
6aに燃料を供給している。
【0071】これら燃料分岐部318a〜324aを経
て、各インジェクタ318〜324へ達した燃料は、各
気筒内へ直接噴射される。これらインジェクタ318〜
324の開弁タイミングと開弁期間は、ECU326に
より、ディーゼルエンジンの運転状態に応じて調整され
る。
【0072】前記デリバリパイプ316の燃料分配経路
316aの一端には、リリーフ弁328が設けられてい
る。このリリーフ弁328はインジェクタ318〜32
4の噴射量よりも過剰な燃料が燃料ポンプ312から供
給された場合に、過剰分を燃料タンク304側に排出す
るものである。また、燃料分配経路316aにおいて、
リリーフ弁328が設けられているのとは反対側の端部
には、燃圧センサ329が設けられて、燃料分配経路3
16a内の燃料の圧力を検出している。
【0073】なお、前記燃料ポンプ312は、実施の形
態1のフィードポンプ8,フィルタ10および高圧サプ
ライポンプ12を組み合わせたものであり、これらと同
様に機能する。
【0074】前記ECU326は、実施の形態1のEC
U26と同じ構成であり、同様な機能を果たす。ただ
し、ECU326内のCPUが行う処理の内、燃料ポン
プ312によるデリバリパイプ316への燃料供給制御
では、定量圧送処理は行わず、常に調量圧送処理を行
う。
【0075】上述した実施の形態3の内容と請求項5と
の関係は、デリバリパイプ316が燃料分配管に相当す
る。以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果
が得られる。
【0076】(イ).前述したごとく、中央の2つの燃
料分岐部320a,322aの間を供給位置として燃料
供給部314aを形成して、左右に振り分けるようにし
て燃料分配経路316aに燃料を供給している。このた
め、燃料供給部314aから4つの燃料分岐部318a
〜324aへの燃料の移動は、最初に、第2気筒の燃料
分岐部320aおよび第3気筒の燃料分岐部322aに
到達し、次に、第1気筒の燃料分岐部318aおよび第
4気筒の燃料分岐部324aに到達する。
【0077】すなわち、燃料がデリバリパイプ316内
に存在する時間は、第2気筒および第3気筒に供給され
る燃料が短く、第1気筒および第4気筒に供給される燃
料が長くなる。この結果、第1気筒および第4気筒に供
給される燃料温度は第2気筒および第3気筒に供給され
る燃料温度よりも高くなる。
【0078】4気筒の点火の順序が「第1気筒→第3気
筒→第4気筒→第2気筒」であることから、気筒に供給
される燃料温度の順番としては、「高→低→高→低」と
なり、ある気筒において、前の気筒との燃料の温度差
と、次の気筒との燃料の温度差が、符号は逆で絶対値は
同じ(絶対値の差が0)となる。
【0079】温度が高いほど燃料は膨張することから、
同じ容積の噴射では温度が高いほど、出力トルクは低く
なる。このため、出力トルクの順番は「小→大→小→
大」となる。このような繰り返しとなると、出力トルク
の変動周期は細かくなって、実質的にディーゼルエンジ
ンの回転変動への影響は小さくなる。したがって、ディ
ーゼルエンジンの回転変動が抑制あるいは防止される。
【0080】なお、燃料供給部314aが、もし燃圧セ
ンサ329の位置に存在すれば、第4気筒への燃料温度
が最低となり、順次、第3気筒、第2気筒、第1気筒と
高くなる。したがって、点火の順番において、気筒に供
給される燃料温度は「高→低めの中→低→高めの中」と
なり、出力トルクの順番は「小→大きめの中→大→小さ
めの中」となる。したがって変動周期が大きくなり、デ
ィーゼルエンジンの回転変動を抑制できない。
【0081】また、6気筒の場合では、本実施の形態3
のごとく、デリバリパイプの中央、すなわち第3気筒の
燃料分岐部と第4気筒の燃料分岐部との間から、燃料を
供給したとしても、燃料温度は「高−中−低−低−中−
高」の3種類の温度の配列であり、いかなる点火の順番
でも、隣接する気筒間の燃料温度差は、「(+大)→
(−大)→(+大)→…」とはならないので、ディーゼ
ルエンジンの回転変動の抑制あるいは防止はなされな
い。
【0082】(ロ).なお、燃料供給部314aから燃
料が入ることによりデリバリパイプ316内部に発生す
る燃料供給圧の脈動波が、デリバリパイプ316の両端
で反射する脈動波と打ち消し合うようにデリバリパイプ
316の長さを適宜調整すれば、脈動音を低減すること
ができる。
【0083】[実施の形態4]図5に示すごとく、本実
施の形態4のデリバリパイプ416(燃料分配管に相当
する)には、実施の形態3と同様に、内部の燃料分配経
路416aに沿って各インジェクタ418,420,4
22,424への燃料分岐部418a,420a,42
2a,424aが配列されている。このデリバリパイプ
416に対しては、両端に接続されている燃料供給部4
14c,414dを介して燃料供給経路414a,41
4bから燃料が供給されている。
【0084】4つのインジェクタ418〜424への燃
料分岐部418a〜424aの内、中央部分、すなわ
ち、2つのインジェクタ420,422の燃料分岐部4
20a,422a間を排出位置としてリリーフ弁428
が設けられ、デリバリパイプ416内の過剰な燃料を排
出するようにされている。インジェクタ418〜424
の開弁タイミングと開弁期間は、ECU426により、
ディーゼルエンジンの運転状態に応じて調整される。
【0085】また、デリバリパイプ416には、燃圧セ
ンサ429が設けられて、燃料分配経路416aの燃料
圧力を検出している。他の構成については、実施の形態
3と同じである。
【0086】上述した実施の形態4の内容は請求項6に
相当している。以上説明した本実施の形態4によれば、
以下の効果が得られる。 (イ).前述したごとく、デリバリパイプ416の両端
を供給位置として燃料供給部414c,414dを形成
して、左右から中心に向かってデリバリパイプ416内
の燃料分配経路416aに燃料を供給している。このた
め、各燃料供給部414c,414dから4つの燃料分
岐部418a〜424aへの燃料の移動は、最初に、第
1気筒の燃料分岐部418aおよび第4気筒の燃料分岐
部424aに到達し、次に、第2気筒の燃料分岐部42
0aおよび第3気筒の燃料分岐部422aに到達する。
【0087】すなわち、燃料がデリバリパイプ416内
に存在する時間は、第1気筒および第4気筒に供給され
る燃料が短く、第2気筒および第3気筒に供給される燃
料が長くなる。この結果、第2気筒および第3気筒に供
給される燃料温度は第1気筒および第4気筒に供給され
る燃料温度よりも高くなる。
【0088】前記実施の形態3でも述べたごとく、4気
筒の点火の順序が「第1気筒→第3気筒→第4気筒→第
2気筒」であることから、気筒に供給される燃料温度の
順番としては、「低→高→低→高」となり、ある気筒に
対して、前の気筒との燃料の温度差と、次の気筒との燃
料の温度差が、符号は逆で絶対値は同じ(絶対値の差
0)となる。
【0089】そして、実施の形態3で述べた理由と同じ
理由で、温度が高いほど出力トルクは低くなる。このた
め、出力トルクの順番は「大→小→大→小」となる。こ
のような繰り返しとなると、出力トルクの変動周期は細
かく、実質的にディーゼルエンジンの回転変動への影響
は小さい。したがって、ディーゼルエンジンの回転変動
が抑制あるいは防止される。
【0090】なお、6気筒の場合では、本実施の形態4
のごとく、デリバリパイプの両端から燃料を供給したと
しても、燃料温度は「低−中−高−高−中−低」の3種
類の温度の配列であり、いかなる点火の順番でも、隣接
する気筒間の燃料温度差は、「(+大)→(−大)→
(+大)→…」とはならないので、ディーゼルエンジン
の回転変動の抑制あるいは防止はなされない。
【0091】[実施の形態5]図6に示すごとく、本実
施の形態5のデリバリパイプ516(燃料分配管に相当
する)内の燃料分配経路(燃料分配管の燃料経路に相当
する)516aは、デリバリパイプ516内でU字状に
曲折して形成されているので、デリバリパイプ516の
約2倍長の経路を形成している。
【0092】この燃料分配経路516aには、4つのイ
ンジェクタ518,520,522,524への燃料分
岐部518a,520a,522a,524aが配列さ
れ、燃料分配経路516aの一端に接続されている燃料
供給部514aから燃料が供給され、また気筒で燃焼さ
れない過剰な燃料は他端に接続されているリリーフ弁5
28から排出される。
【0093】ここで、燃料分岐部518a〜524aの
配列は燃料分配経路516aの中間位置にある折り曲げ
部516bよりも下流側に偏った位置(リリーフ弁52
8側に偏った位置)に配置されている。したがって、燃
料供給部514aから燃料分配経路516aに入った燃
料は、デリバリパイプ516とほぼ同長の経路を移動し
て折り曲げ部516bを通過した後、はじめて、順番に
燃料分岐部518a〜524aを経て各インジェクタ5
18〜524に分配される。
【0094】なお、インジェクタ518〜524の開弁
タイミングと開弁期間が、ECU526により、ディー
ゼルエンジンの運転状態に応じて調整される点や、その
他の構成は、実施の形態3と同じである。
【0095】上述した実施の形態5の内容は請求項7,
8に相当している。以上説明した本実施の形態5によれ
ば、以下の効果が得られる。 (イ).デリバリパイプ516における燃料の温度上昇
速度は、最初は高いが次第に鈍くなり最終的には頭打ち
となる。すなわち、長期間、デリバリパイプ516内を
流れているほど燃料の温度はほとんど上昇しなくなる。
【0096】したがって、燃料分岐部518a〜524
aを、燃料分配経路516aの内で、燃料供給部514
aとは反対側に偏らせて分布させると、燃料が燃料分配
経路516aに入ってから燃料分岐部518a〜524
aに至るまでの距離が長くなり、その間に十分に昇温さ
れると共に、各気筒への燃料分岐部518a〜524a
間の移動における燃料の温度上昇はわずかなものとな
る。このため、各気筒に供給される燃料の温度分布は狭
いものとなり、ディーゼルエンジンの回転変動を抑制あ
るいは防止できる。
【0097】(ロ).特に、燃料分配経路516aは、
中間に折り曲げ部516bを設けてデリバリパイプ51
6内でU字状に形成され、この折り曲げ部516bより
も下流側に燃料分岐部518a〜524aの全てを配置
している。このため、同じデリバリパイプ516でも燃
料経路が長く形成でき、燃料供給部514aから折り曲
げ部516bまでが十分に長い燃料経路とすることがで
きる。このため、この間に燃料が十分に昇温して、最初
の燃料分岐部524aに到達した時点以後は、昇温速度
が極めて鈍くなり、最後の燃料分岐部518aに至るま
で温度上昇はほとんどない。したがって、各気筒に供給
される燃料の温度分布は極めて狭いものとなり、ディー
ゼルエンジンの回転変動を一層抑制あるいは防止でき
る。
【0098】(ハ).また、折り曲げ部516bを境と
して、燃料分配経路516aは上流側が下流側の熱量を
吸収することができる。このため、より一層、燃料分配
経路516a内での燃料の温度分布は狭い範囲となり、
ディーゼルエンジンの回転変動を一層抑制あるいは防止
できる。
【0099】[実施の形態6]図7に示すごとく、本実
施の形態6のデリバリパイプ616(燃料分配管に相当
する)には、実施の形態3と同様に、内部の燃料分配経
路616aに沿って各インジェクタ618,620,6
22,624への燃料分岐部618a,620a,62
2a,624aが配列されている。この燃料分配経路6
16aに対しては、一端に接続されている燃料供給部6
14aから燃料が供給されている。
【0100】4つのインジェクタ618〜624への燃
料分岐部618a〜624aの内、中央部分、すなわ
ち、2つのインジェクタ620,622の燃料分岐部6
20a,622a間を排出位置としてリリーフ弁628
が設けられて、デリバリパイプ616内の過剰な燃料を
排出するようにされている。インジェクタ618〜62
4の開弁タイミングと開弁期間は、ECU626によ
り、ディーゼルエンジンの運転状態に応じて調整され
る。また、デリバリパイプ616には、燃圧センサ62
9が設けられて、燃料分配経路616a内の燃料の圧力
を検出している。
【0101】また、デリバリパイプ616には、放熱す
るための冷却用フィン660が設けられている。この冷
却用フィン660はデリバリパイプ616の外面に均一
に配置されているのではなく、燃料供給部614aから
少し離れた位置から設けられ、更に、燃料供給部614
aから離れているほど長くされている。その他の構成に
ついては、実施の形態3と同じである。
【0102】上述した実施の形態6の内容は請求項9に
相当している。以上説明した本実施の形態6によれば、
以下の効果が得られる。 (イ).デリバリパイプ616には、放熱するための冷
却用フィン660が設けられているため、デリバリパイ
プ616へディーゼルエンジンから伝達してくる熱量の
放出が大きくなり、内部の燃料分配経路616aを流れ
る燃料の温度上昇が鈍くなる。このため、各気筒に分岐
される燃料の温度分布が狭く抑えられ、ディーゼルエン
ジンの回転変動を抑制できる。
【0103】(ロ).更に、燃料供給部614aから離
れるほど冷却用フィン660が長くなって冷却能力が大
きくされているので、燃料供給部614aから離れるほ
ど強力に冷却される。このため、デリバリパイプ616
を流れる燃料の昇温が一層鈍くなり、各気筒に分岐され
る燃料の温度分布が一層狭く抑えられる。このため、デ
ィーゼルエンジンの回転変動を一層強力に抑制あるいは
防止できる。
【0104】[実施の形態7]図8に示すごとく、本実
施の形態7のデリバリパイプ716(燃料分配管に相当
する)には、実施の形態3と同様に、内部の燃料分配経
路716aに沿って各インジェクタ718,720,7
22,724への燃料分岐部718a,720a,72
2a,724aが配列されている。この燃料分配経路7
16aに対しては、一端に接続されている燃料供給部7
14aを介して燃料供給経路714から燃料が供給され
ている。
【0105】実施の形態6と同様に、4つのインジェク
タ718〜724への燃料分岐部718a〜724aの
内、中央部分の燃料分岐部720a,722a間を排出
位置としており、そこにはリリーフ弁728が設けら
れ、デリバリパイプ716内の過剰な燃料を排出するよ
うにしている。インジェクタ718〜724の開弁タイ
ミングと開弁期間は、ECU726により、ディーゼル
エンジンの運転状態に応じて調整される。また、デリバ
リパイプ716には、燃圧センサ729が設けられて、
デリバリパイプ716内の燃料の圧力を検出している。
【0106】また、デリバリパイプ716に部分的に沿
って配置されている冷却水循環経路770(冷却手段に
相当する)が設けられている。この冷却水循環経路77
0は、熱伝導によりデリバリパイプ716からの熱を吸
収する吸熱経路771と、コルゲートフィン772aを
備えて空気との間で熱交換する熱交換器772と、冷却
水循環経路770内に冷却水(冷却用液体に相当する)
を循環させるためのポンプ774とを備えている。
【0107】ポンプ774は冷却水の流動方向を、デリ
バリパイプ716の燃料分配経路716aにおける燃料
の流動方向とは、吸熱経路771にて反対方向となるよ
うにしている。
【0108】上述した実施の形態7の内容は請求項10
に相当している。以上説明した本実施の形態7によれ
ば、以下の効果が得られる。 (イ).デリバリパイプ716に接触している吸熱経路
771内の冷却水が、デリバリパイプ716の熱を吸収
し、熱交換器772にて放熱しているので、燃料分配経
路716aを流れる燃料の昇温が鈍くなり、各気筒に分
岐される燃料の温度分布が狭く抑えられる。このため、
ディーゼルエンジンの回転変動を抑制あるいは防止でき
る。
【0109】(ロ).更に、吸熱経路771において
は、燃料分配経路716aの燃料の流動方向とは、逆方
向に冷却水が流動するので、燃料が燃料供給部714a
から離れてデリバリパイプ716内を長く流動するほ
ど、強く冷却される。このため、各気筒に分岐される燃
料の温度分布が一層狭く抑えられ、ディーゼルエンジン
の回転変動を一層強力に抑制あるいは防止できる。
【0110】[実施の形態8]図9に示すごとく、本実
施の形態8のデリバリパイプ816(燃料分配管に相当
する)には、燃圧センサ829は設けられているが、実
施の形態1と異なり、燃温センサ16bは設けられてい
ない。更に、ECU826は実施の形態1と異なり、定
量圧送処理のみを実行している。他の構成は実施の形態
1と同じである。
【0111】すなわち、ECU826にては、燃圧セン
サ829にて検出された燃料の圧力および燃料噴射量に
基づくことなく、常に、燃料噴射量よりも過剰な量の燃
料を高圧サプライポンプ(図示していない)から燃料分
配経路816aへ供給する処理(燃料供給手段としての
処理に相当する)がなされる。したがって、リリーフ弁
828からは噴射されなかった過剰分の燃料が常に燃料
タンクへ戻されている。
【0112】上述した実施の形態8の内容は請求項4に
相当している。以上説明した本実施の形態8によれば、
以下の効果が得られる。 (イ).ECU826は常に燃料噴射量を越える量の燃
料を燃料分配経路816a内に供給しているので、常に
リリーフ弁828から燃料タンクへ過剰な燃料が戻され
る。更に、燃料供給部814aは、デリバリパイプ81
6内の燃料分配経路816aの一端に接続し、これとは
反対側の端にリリーフ弁828が設けられているので、
絶えず、燃料は燃料分配経路816a内部の全ての燃料
を入れ替えている。このため、燃料分配経路816a内
部で燃料が淀んでいる部分は存在しない。
【0113】このことにより、常に燃料分配経路816
a全体として燃料の温度分布が狭く抑えられる。したが
って、気筒間の出力トルク差が小さくなり、ガソリンエ
ンジンの回転変動が抑制あるいは防止される。
【0114】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態1,2において、燃料タンク4に燃温
センサ4aを設ける代わりに、燃料供給部14aあるい
はその近くのデリバリパイプ16に燃温センサを設ける
ことにより、リリーフ弁28側に設けられた燃温センサ
16bとともに燃料分配経路16c内の温度分布を検出
するようにしてもよい。
【0115】・前記実施の形態1,2において、燃料の
温度分布が広い場合は、定量圧送処理(例えば、最大圧
送量にての圧送)を行っていたが、燃料噴射量よりも過
剰な量の燃料がデリバリパイプへ供給されればよいの
で、例えば、燃料噴射量に対して増量補正を行った燃料
量(例えば、燃料噴射量の2倍)を高圧サプライポンプ
からデリバリパイプへ供給するようにしてもよい。前記
実施の形態8においても同様である。
【0116】・前記実施の形態3において、リリーフ弁
は燃料分配経路の一端に設けたが、図10に示すごと
く、燃料分配経路316aの両端にリリーフ弁328を
設けてもよい。このように両端にリリーフ弁328を設
けた場合は、噴射量を越える量の燃料を燃料分配経路3
16aへ供給した場合に、燃料の淀みが特に少なくなる
ので、一層、温度分布を狭い範囲にでき、ディーゼルエ
ンジンの回転変動抑制・防止に一層効果的である。
【0117】・前記各実施の形態において、インジェク
タからの燃料噴射は直接各気筒内へ行っているが、吸気
ポートへ噴射するタイプでも適用できる。 ・前記実施の形態1,2,8はガソリンエンジンの例を
示したが、ディーゼルエンジンにも同様に適用して、同
様な作用効果を得ることができる。また、実施の形態3
〜7はディーゼルエンジンの例を示したが、ガソリンエ
ンジンにも同様に適用して、同様な作用効果を得ること
ができる。
【0118】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0119】(1).前記燃料分配管は4気筒内燃機関
に設けられて4気筒の全てに燃料を分配するとともに、
前記燃料供給部は前記4気筒を2つずつに分割する位置
から前記燃料分配管に燃料を供給することを特徴とする
請求項5記載の燃料供給装置。
【0120】(2).前記冷却用液体の循環経路と前記
燃料分配管とが熱伝導する部分では、冷却用液体の流動
方向と、燃料の流動方向とが逆方向に設定されているこ
とを特徴とする請求項10記載の燃料供給装置。
【0121】(3).複数気筒のそれぞれへ燃料供給源
からの燃料を分配して供給する燃料分配管と、前記燃料
分配管へ燃料を供給する燃料供給部と、前記燃料分配管
内の燃料の温度分布を狭くする温度分布調整手段と、を
備えたことを特徴とする燃料供給装置。
【0122】(4).前記(3)における温度分布調整
手段は、前記燃料分配管の外面に設けられ前記燃料供給
部から離れるほど断熱能力を大きくされた断熱材である
ことを特徴とする燃料供給装置。
【0123】(5).前記(3)における温度分布調整
手段は、前記燃料分配管の外面に設けられ前記燃料供給
部に近いほど内燃機関の熱の伝達能力を大きくされた熱
伝達手段であることを特徴とする燃料供給装置。
【0124】(6).複数気筒のそれぞれへ燃料供給源
からの燃料を分配して供給する燃料分配管と、前記複数
気筒へ分配される燃料温度が2種類となり、点火の順番
において、前記2種類の燃料温度の気筒が交互に配列さ
れるように、前記燃料分配管に燃料を供給する燃料供給
部と、を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
【0125】
【発明の効果】請求項1の燃料供給装置は、燃料温度分
布検出手段により検出された燃料分配管を流れる燃料の
温度分布が、許容範囲を越えている場合には、燃料流量
調整手段は、許容範囲を越えていない場合に比較し、燃
料流量を増加させている。このことにより、内燃機関か
ら与えられる熱量を多量の燃料にて吸収することにな
り、燃料分配管内を流れる燃料が内燃機関の熱量により
昇温される程度が低下し、全体として燃料の温度分布の
範囲が狭く抑えられる。したがって、気筒間の出力トル
ク差が小さくなり、内燃機関の回転変動が抑制あるいは
防止される。
【0126】請求項2の燃料供給装置は、請求項1の構
成に対して、燃料流量調整手段は、燃料流量を増加させ
る手法として、全気筒にて燃焼に用いられる燃料量を基
準とし、この噴射量よりも増加させることによりなして
いる。このことにより、気筒間の出力トルク差が小さく
なり、内燃機関の回転変動が抑制あるいは防止される。
【0127】請求項3の燃料供給装置は、請求項1また
は2の構成に対して、リリーフ弁は燃料分配管の一端側
に設けられ、燃料供給源からの燃料供給は前記燃料分配
管の他端側にて受けるように供給側と排出側とを設定し
ている。このことにより、燃料分配管内を燃料が淀むこ
となく円滑に流れるので、一層、燃料分配管内の燃料温
度分布を狭くして、内燃機関の回転変動低下に効果的と
なる。
【0128】請求項4の燃料供給装置においては、燃料
供給手段は、請求項1〜3のように燃料流量を燃料流量
調整手段の判断により増減調整せず、常に、複数気筒で
必要とされる燃料量よりも過剰とすることとしている。
このように、常に、燃焼用に必要な量を越えて大量に、
燃料分配管内を燃料が流れることにより、燃料に対する
内燃機関からの熱量が昇温できる温度は低く維持され、
常に全体として燃料の温度分布が狭く抑えられる。した
がって、気筒間の出力トルク差が小さくなり、内燃機関
の回転変動が抑制あるいは防止される。
【0129】請求項5の燃料供給装置においては、燃料
供給部は、燃料分配管の内、気筒aに供給される燃料と
該気筒a対して点火の順番において直前に位置する気筒
bに供給される燃料との温度差と、気筒aに供給される
燃料と該気筒a対して点火の順番において直後に位置す
る気筒cに供給される燃料との温度差との関係が、符号
が逆で絶対値において差が小さくなる供給位置から前記
燃料分配管に燃料を供給する。
【0130】「気筒b→気筒a→気筒c→…」の順で点
火が実行されている場合、燃料温度の違いに伴う気筒b
と気筒aとの出力トルク差と、気筒bと気筒cとの出力
トルク差とが、符号が逆で絶対値においてほぼ同じ(す
なわち、差が小さいか差が0)としているので、出力ト
ルクは「大→小→大→…」あるいは「小→大→小→…」
を繰り返す。このような繰り返しでは、出力トルクの変
動周期は細かくなり、実質的に内燃機関の回転変動への
影響は小さくなる。したがって、内燃機関の回転変動が
抑制あるいは防止される。
【0131】請求項6の燃料供給装置は、請求項5の構
成に対して、4気筒内燃機関の場合に、燃料供給部は燃
料分配管の両端から燃料を供給する。燃料分配管の両端
から燃料を供給すると、各気筒の燃料温度は、燃料分配
管上の配列では、「低−高−高−低」となるが、点火の
順番では、「低→高→低→高」となり、隣接する気筒間
の燃料温度差は、「(+大)→(−大)→(+大)→
…」となる。したがって、請求項5の条件を満たし、内
燃機関の回転変動が抑制あるいは防止される。
【0132】請求項7の燃料供給装置においては、燃料
分岐部は、燃料供給部とは反対側に偏らせて分布させて
いる。燃料分配管における燃料の温度上昇速度は、燃料
が燃料分配管に入った当初は高いが次第に上昇が鈍くな
り最終的には頭打ちとなる。すなわち、長期間、燃料分
配管内を流れているほど燃料の温度は安定しほとんど上
昇しなくなる。したがって、燃料分岐部を、燃料分配管
の燃料経路の内で、燃料供給部とは反対側に偏らせて分
布させると、燃料が燃料分配管に入ってから燃料分岐部
に至るまでの距離が長くなり、十分に昇温されると共
に、各気筒への燃料分岐部間の移動における燃料の温度
上昇はわずかなものとなる。このため、各気筒に供給さ
れる燃料の温度分布は狭いものとなり、内燃機関の回転
変動を抑制あるいは防止できる。
【0133】請求項8の燃料供給装置は、請求項7の構
成に対して、燃料分配管内の燃料経路は、中間に折り曲
げ部を設けてU字状に形成され、該折り曲げ部よりも下
流側に前記燃料分岐部の全てを配置している。このよう
にすることにより、同じ燃料分配管でも燃料経路が長く
形成できると共に、請求項7にて述べたごとく、少なく
とも燃料供給部から折り曲げ部までの比較的長い燃料経
路にて、燃料が十分に昇温して、これ以上の昇温速度が
鈍くなる。したがって、各気筒への燃料分岐部間の移動
における燃料の温度上昇は一層わずかなものとなって、
各気筒に供給される燃料の温度分布は十分に狭いものと
なり、内燃機関の回転変動を抑制あるいは防止できる。
【0134】請求項9の燃料供給装置は、燃料分配管の
外面に設けられ燃料供給部から離れるほど冷却能力を大
きくされた冷却用フィンを備えている。このように冷却
用フィンにより、燃料供給部から離れるほど強力に冷却
されることから、燃料分配管を流れる燃料の昇温が鈍く
なり、各気筒に分岐される燃料の温度分布が狭く抑えら
れる。このため、内燃機関の回転変動を抑制あるいは防
止できる。
【0135】請求項10の燃料供給装置は、冷却用液体
の循環経路の一部が燃料分配管との間で熱伝導可能に配
置され、前記循環経路の一部に熱交換器が配置されるこ
とで、前記燃料分配管内の燃料を冷却する冷却手段を備
えている。冷却用液体が、燃料分配管から熱を吸収して
熱交換器から熱を排出するため、燃料分配管を流れる燃
料の昇温が鈍くなり、各気筒に分岐される燃料の温度分
布が狭く抑えられる。このため、内燃機関の回転変動を
抑制あるいは防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4気筒ガソリンエンジンに適用された実施の
形態1としての燃料供給装置の概略構成図。
【図2】 実施の形態1にて行われる燃料圧送モード選
択処理のフローチャート。
【図3】 実施の形態2にて行われる燃料圧送モード選
択処理のフローチャート。
【図4】 4気筒ディーゼルエンジンに適用された実施
の形態3としての燃料供給装置の概略構成図。
【図5】 デリバリパイプを中心として示す実施の形態
4としての燃料供給装置の概略構成図。
【図6】 デリバリパイプを中心として示す実施の形態
5としての燃料供給装置の概略構成図。
【図7】 デリバリパイプを中心として示す実施の形態
6としての燃料供給装置の概略構成図。
【図8】 デリバリパイプを中心として示す実施の形態
7としての燃料供給装置の概略構成図。
【図9】 デリバリパイプを中心として示す実施の形態
8としての燃料供給装置の概略構成図。
【図10】 実施の形態3の変形例としての燃料供給装
置の概略構成図。
【符号の説明】
4…燃料タンク、4a…燃温センサ、6…燃料8…フィ
ードポンプ、10…フィルタ、12…高圧サプライポン
プ、14…燃料供給経路、14a…燃料供給部、16…
デリバリパイプ、16a… 燃圧センサ、16b…燃温
センサ、16c…燃料分配経路、18,20,22,2
4…インジェクタ、26…電子制御ユニット(EC
U)、28…リリーフ弁、30…シャフト、32…ポン
プカム、34…ピストン、36…リターン経路、38…
電磁式吐出量制御バルブ(PCV)、40…中央処理制
御ユニット(CPU)、42…ROM、42…読出専用
メモリ(ROM)、44…ランダムアクセスメモリ(R
AM)、46…バックアップメモリ(RAM)、48…
外部出力回路、50…外部入力回路、52…バス、30
4…燃料タンク、306…燃料、312…燃料ポンプ、
314…燃料供給経路、314a…燃料供給部、316
…デリバリパイプ、316a…燃料分配経路、318,
320,322,324…インジェクタ、318a,3
20a,322a,324a…燃料分岐部、326…E
CU、328…リリーフ弁、329…燃圧センサ、41
4a,414b…燃料供給経路、414c,414d…
燃料供給部、416…デリバリパイプ、416a…燃料
分配経路、418,420,422,424…インジェ
クタ、418a,420a,422a,424a…燃料
分岐部、426…ECU、428…リリーフ弁、429
…燃圧センサ、514a…燃料供給部、516…デリバ
リパイプ、516a…燃料分配経路、516b…折り曲
げ部、518,520,522,524…インジェク
タ、518a,520a,522a,524a…燃料分
岐部、526…ECU、528…リリーフ弁、614a
…燃料供給部、616…デリバリパイプ、616a…燃
料分配経路、618,620,622,624…インジ
ェクタ、618a,620a,622a,624a…燃
料分岐部、626…ECU、628…リリーフ弁、62
9…燃圧センサ、660…冷却用フィン、714…燃料
供給経路、714a…燃料供給部、716…デリバリパ
イプ、716a…燃料分配経路、718,720,72
2,724…インジェクタ、718a,720a,72
2a,724a…燃料分岐部、726…ECU、728
…リリーフ弁、729…燃圧センサ、770…冷却水循
環経路、771…吸熱経路、772…熱交換器、772
a…コルゲートフィン、774…ポンプ、814a…燃
料供給部、816…デリバリパイプ、816a…燃料分
配経路、826…ECU、828…リリーフ弁、829
…燃圧センサ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過剰な燃料を排出するためのリリーフ弁
    を有して複数気筒のそれぞれへ燃料供給源からの燃料を
    分配して供給する燃料分配管と、 前記燃料分配管における燃料の温度分布を検出する燃料
    温度分布検出手段と、 前記燃料温度分布検出手段にて検出された燃料の温度分
    布が許容範囲を越えている場合には、越えていない場合
    に比較して、前記燃料供給源から前記燃料分配管へ供給
    される燃料流量を増加させる燃料流量調整手段と、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料流量調整手段は、 前記燃料温度分布検出手段にて検出された燃料の温度分
    布が許容範囲を越えていない場合には、前記燃料供給源
    から前記燃料分配管へ供給される燃料流量を、前記複数
    気筒で必要とされる燃料量に対応させ、 前記燃料温度分布検出手段にて検出された燃料の温度分
    布が許容範囲を越えている場合には、前記燃料供給源か
    ら前記燃料分配管へ供給される燃料流量を、前記複数気
    筒で必要とされる燃料量よりも増加させることを特徴と
    する請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記リリーフ弁は前記燃料分配管の一端
    側に設けられ、前記燃料供給源からの燃料供給は前記燃
    料分配管の他端側にて受けることを特徴とする請求項1
    または2記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 一端側に過剰な燃料を排出するためのリ
    リーフ弁を有し他端側にて燃料供給源からの燃料を受け
    て複数気筒のそれぞれへ分配する燃料分配管と、 前記燃料供給源から前記燃料分配管への燃料流量を前記
    複数気筒で必要とされる燃料量よりも過剰とする燃料供
    給手段と、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 複数気筒のそれぞれへ燃料供給源からの
    燃料を分配して供給する燃料分配管と、 前記燃料分配管の内、気筒aに供給される燃料と該気筒
    a対して点火の順番において直前に位置する気筒bに供
    給される燃料との温度差と、気筒aに供給される燃料と
    該気筒a対して点火の順番において直後に位置する気筒
    cに供給される燃料との温度差との関係が、符号が逆で
    絶対値において差が小さくなる供給位置から前記燃料分
    配管に燃料を供給する燃料供給部と、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料分配管は4気筒内燃機関に設け
    られて4気筒の全てに燃料を分配するとともに、前記燃
    料供給部は前記燃料分配管の両端から燃料を供給するこ
    とを特徴とする請求項5記載の燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 複数気筒のそれぞれへ燃料供給源からの
    燃料を分配して供給する燃料分配管と、 前記燃料分配管の一端側から燃料を供給する燃料供給部
    と、 前記燃料分配管の燃料経路の内で、前記燃料供給部とは
    反対側に偏らせて分布させた前記各気筒への燃料分岐部
    と、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料分配管内の燃料経路は、中間に
    折り曲げ部を設けてU字状に形成され、該折り曲げ部よ
    りも下流側に前記燃料分岐部の全てを配置したことを特
    徴とする請求項7記載の燃料供給装置。
  9. 【請求項9】 複数気筒のそれぞれへ燃料供給源からの
    燃料を分配して供給する燃料分配管と、 前記燃料分配管へ燃料を供給する燃料供給部と、 前記燃料分配管の外面に設けられ前記燃料供給部から離
    れるほど冷却能力を大きくされた冷却用フィンと、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  10. 【請求項10】 複数気筒のそれぞれへ燃料供給源から
    の燃料を分配して供給する燃料分配管と、 前記燃料分配管へ燃料を供給する燃料供給部と、 冷却用液体の循環経路の一部が前記燃料分配管との間で
    熱伝導可能に配置され、前記循環経路の一部に熱交換器
    が配置されることで、前記燃料分配管内の燃料を冷却す
    る冷却手段と、 を備えたことを特徴とする燃料供給装置。
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