JP4398315B2 - 多気筒エンジンの燃料制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数気筒に対し燃料噴射弁からの燃料の供給量を個別に制御するようにした多気筒エンジンの燃料制御方法に関し、詳しくは、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったときにエンジンの振動を積極的に低減させる対策に係わる。
一般に、ディーゼルエンジンなどの多気筒エンジンにあっては、運転性のより一層の向上を図る観点から、エンジンの運転状態に応じて電気的に燃料の噴射制御(即ち、燃料噴射量制御と噴射時期制御)を行う電子燃料噴射装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような電子燃料噴射装置では、エンジンの各気筒に対し燃料噴射弁からの燃料の供給量を個別に制御することが行われている。
特公平4−59458号公報
ところで、電子燃料噴射装置を備えた多気筒エンジンでは、図7に示すように、6気筒のうちのある気筒(図7では第4気筒)に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、エンジンの出力を確保する上で、第4気筒の燃焼サイクルの後側に位置する第2気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量を増量させる制御が行われている。
しかし、第2気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量を増量させた分だけその燃焼サイクルの後側に位置する第6気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量を減少させる制御が行われるため、この第6気筒の燃焼サイクルの後側に位置する第3気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量を第6気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量の減少に応じて増量させ、更に、この第3気筒の燃焼サイクルの後側に位置する第5気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量を第3気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量の増加に応じて減量させることが行われることになる。これは、各気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給によってクランク軸の回転量を当該気筒の燃焼サイクルの前の例えば2気筒分を認識して決定しているからである。
このため、各気筒の燃料噴射弁からの燃料の供給量が交互に増減してバラツキが生じ、エンジンの振動が非常に大きなものとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料供給が不能となったときに、エンジンの振動を積極的に低減させることができる多気筒エンジンの燃料制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、複数気筒に対し燃料噴射弁からの燃料の供給量を個別に制御するようにした多気筒エンジンの燃料制御方法として、気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給によって回転するクランク軸の回転量を当該気筒の燃焼サイクル以前の少なくとも2以上の気筒により認識する回転認識手段を備える。そして、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、前記回転認識手段は、燃料の供給が不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識するように、対象気筒の気筒数を増加すべく変更し、当該少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識して燃料の供給量を決定するとともに、その燃料供給不能な気筒を挟んで燃焼サイクルの前後両側に位置する気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一となるように、燃料供給不能な気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁の燃料供給を停止するように制御している。
この特定事項により、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料供給が不能となったとき、回転認識手段による対象気筒の気筒数を燃料供給不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒に変更して各気筒毎のクランク軸の回転量を認識し、その燃料供給不能な気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁の燃料供給を停止して、燃料供給しない気筒を挟んで燃焼サイクルの前後両側に位置する気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一となるようにしているので、燃料供給不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識して燃料の供給量が決定される上、燃料噴射弁から燃料供給されない気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一なものとなる。これにより、燃料噴射弁から燃料供給されない気筒によって生じるエンジンの振動を積極的に低減させることが可能となる。
また、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、エンジンの運転可能領域をエンジンの振動に応じて変更している場合には、燃料噴射弁から燃料供給されない気筒と燃料噴射弁から燃料供給される気筒との燃焼サイクル間でのバラツキが抑制され、無理のないエンジンの運転可能領域でエンジンの振動を効果的に低減させることが可能となる。
そして、複数気筒のうちの燃焼サイクルが連続する複数の気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、残る全ての気筒に対し燃料噴射弁からの燃料供給を行うように制御している場合には、残る全ての気筒に対する燃料供給によってエンジンの運転可能領域を確保することが可能となる。
更に、各気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁からの燃料噴射量をブーストコンペンセータによるブースト圧に応じて調整しており、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、ブーストコンペンセータによる燃料噴射量調整を解除するように制御している場合には、燃料噴射弁から燃料供給されない気筒によってブースト圧が低下していても、ブーストコンペンセータによるブースト圧に応じた燃料噴射量調整の解除によってエンジンの出力低下に伴い燃料噴射量が抑制されることがない。これにより、複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったときに、ブーストコンペンセータによる燃料噴射量調整によってエンジンの出力が制限されることがなく、エンジンの運転可能領域を拡大させることが可能となる。
以上、要するに、ある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料供給が不能となったとき、回転認識手段による対象気筒の気筒数を燃料供給不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒に変更して各気筒毎のクランク軸の回転量を認識し、その燃料供給不能な気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁の燃料供給を停止して燃料供給しない気筒の燃焼サイクル前後両側に位置する気筒間での燃焼サイクルの間隔を均一にすることで、燃料供給不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識して燃料の供給量を決定する上、燃料噴射弁から燃料供給されない気筒間での燃焼サイクルの間隔を均一なものにし、エンジンの振動を積極的に低減させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる多気筒ディーゼルエンジンに用いられるコモンレール式燃料噴射システムの全体構成を示している。
このコモンレール式燃料噴射システムは、舶用の6気筒ディーゼルエンジン1(以下、エンジンと称する)の各気筒毎に搭載された複数個(本例では6個)の燃料噴射弁としてのインジェクタ2,…と、エンジン1により回転駆動されるサプライポンプ3と、このサプライポンプ3より吐出された高圧燃料を蓄圧する蓄圧室を形成するコモンレール5と、各気筒のインジェクタ2およびサプライポンプ3を電子制御する電子制御ユニット10とを備えている。
各気筒のインジェクタ2は、コモンレール5より分岐する複数の分岐管(高圧配管経路)16の下流端に連結された高圧パイプ(図示せず)に接続され、コモンレール5に蓄圧された高圧燃料をエンジン1の各気筒の燃焼室内に噴射供給する燃料噴射ノズルである。これらのインジェクタ2からエンジン1への燃料の噴射は、インジェクタ2内の燃料通路の途中に設けられた噴射制御用電磁弁(図示せず)への通電および通電停止(ON/OFF)により電子制御される。つまり、各気筒のインジェクタ2の噴射制御用電磁弁が開弁している間、コモンレール5に蓄圧された高圧燃料がエンジン1の各気筒の燃焼室内に噴射供給される。
サプライポンプ3は、エンジン1のクランク軸11の回転に伴ってポンプ駆動軸12が回転することで燃料タンク9内の燃料を汲み上げる周知のフィードポンプ(図示せず)と、ポンプ駆動軸12により駆動されるプランジャ(図示せず)と、このプランジャの往復運動により燃料を加圧する加圧室(図示せず)とを有している。そして、サプライポンプ3は、フィードポンプにより吸い出された燃料を加圧して吐出口からコモンレール5へ高圧燃料を吐出する高圧供給ポンプである。このサプライポンプ3の加圧室への燃料流路の入口側には、その燃料流路を開閉することで、サプライポンプ3からコモンレール5への燃料の吐出量を変更する入り口調量弁4が取り付けられている。
入り口調量弁4は、図示しないポンプ駆動回路を介して電子制御ユニット10からの制御信号(ポンプ駆動信号)によって電子制御されることにより、サプライポンプ3の加圧室内に吸入される燃料の吸入量を調整する吸入量調整用電磁弁(ポンプ吸入弁)であって、各インジェクタ2からエンジン1へ噴射供給する噴射圧力(燃料圧)に相当するコモンレール5内の圧力(以下、コモンレール圧と称する)を変更するようになされている。この入り口調量弁4は、通電が停止されると弁状態が全開状態となるノーマリオープンタイプのポンプ流量制御弁(電磁弁)である。
コモンレール5には、連続的に噴射圧力に相当する高い圧力が蓄圧される必要があり、そのために燃料配管(高圧配管経路)13を介して高圧燃料を吐出するサプライポンプ3の吐出口と接続されている。なお、インジェクタ2からのリーク燃料およびサプライポンプ3からのリーク燃料は、リーク配管(低圧通路)14を経て燃料タンク9にリターンされる。また、コモンレール5から燃料タンク9へ燃料をリリーフするリリーフ配管(低圧通路)15には、コモンレール圧が限界蓄圧圧力(限界設定圧)を超えることがないように圧力を逃がすためのプレッシャリミッタ6が取り付けられている。
プレッシャリミッタ6は、高圧配管経路内の燃料圧、すなわち、実コモンレール圧が限界設定圧を超えた際に開弁して燃料圧を限界設定圧以下に抑えるための圧力安全弁である。このプレッシャリミッタ6は、バルブボディ(弁本体)と、このバルブボディに形成された弁孔を開閉するボールバルブ(弁体)と、このボールバルブと一体的に動作するピストンと、ボールバルブおよびピストンが弁座に着座する側(閉弁方向)に所定の付勢力で付勢するスプリング等とを備えている。そして、ボールバルブのシート径とスプリングのセット荷重とでプレッシャリミッタ6の開弁圧が決定されている。
電子制御ユニット10は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存するROM、RAM、入力回路、出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路およびポンプ駆動回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータを備えている。そして、各種センサからのセンサ信号は、A/D変換器でA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
また、電子制御ユニット10は、エンジン1の運転条件に応じた最適な目標噴射時期(噴射開始時期)、各気筒のインジェクタ2からエンジン1に噴射する燃料の目標噴射量(噴射期間)を決定する噴射量・噴射時期決定手段と、エンジン1の運転条件および目標噴射量に応じた噴射パルス時間(噴射パルス幅)のインジェクタ噴射パルスを演算する噴射パルス幅決定手段と、インジェクタ駆動回路を介して各インジェクタ2の噴射制御用電磁弁にインジェクタ噴射パルスを印加するインジェクタ駆動手段とを備えている。すなわち、電子制御ユニット10は、回転速度センサ21によって検出されたエンジン回転速度(以下、エンジン回転数と称する)およびアクセル開度センサ22によって検出されたアクセル開度等のエンジン運転情報に基づいて目標噴射量を算出し、エンジン1の運転条件および目標噴射量から算出された噴射パルス幅に応じて各気筒のインジェクタ2の噴射制御用電磁弁にインジェクタ噴射パルスを印加するように構成されている。これにより、エンジン1が運転される。
そして、電子制御ユニット10は、エンジン1の運転条件に応じた最適な燃料噴射圧力に相当する目標コモンレール圧を演算し、ポンプ駆動回路を介してサプライポンプ3の入り口調量弁4を駆動する吐出量制御手段でもある。すなわち、電子制御ユニット10は、回転速度センサ21によって検出されたエンジン回転数およびアクセル開度センサ22によって検出されたアクセル開度等のエンジン運転情報、更には冷却水温センサ23によって検出されたエンジン冷却水温の補正を加味して目標コモンレール圧を算出し、この目標コモンレール圧を達成するために、サプライポンプ3の入り口調量弁4に制御信号を出力するように構成されている。
また、電子制御ユニット10には、第1気筒、第4気筒、第2気筒、第6気筒、第3気筒、第5気筒の順で繰り返される燃焼サイクルでの各気筒毎のクランク軸11の回転量がクランク軸回転量センサ24によって入力されている。そして、電子制御ユニット10は、図2に示すように、例えば第5気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給によって回転するクランク軸11の回転量を当該気筒(インジェクタ2から燃料が噴射供給された第5気筒)の燃焼サイクル以前の2つ以上の気筒(図2では第6気筒および第3気筒)により認識する回転認識手段100を備えている。この回転認識手段100は、図3に示すように、6気筒のうちのある気筒(図では第4気筒)に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、当該気筒(第4気筒)の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する6つの気筒全てのクランク軸の回転量が認識されるように、対象気筒の気筒数を2気筒から6気筒に変更している。この場合、6気筒のうちのある気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったことの検出は、コモンレール5内に設けられた燃料圧力検出センサ25により行われ、この燃料圧力検出センサ25によって、任意の気筒に対しインジェクタ2から燃料の噴射供給がなされているにも係わらず噴射供給によるコモンレール圧の低下が発生しないことにより検出されるようにしている。
そして、電子制御ユニット10は、6気筒のうちのある気筒(図3では第4気筒)に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、図4に示すように、その燃料の噴射供給不能な第4気筒を挟んで燃焼サイクルの前後両側に位置する第1気筒と第2気筒との間での燃焼サイクルの間隔(1気筒とばしの間隔)が均一となるように、燃料の噴射供給不能な第4気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する第6気筒および第5気筒に対し燃料を噴射供給するインジェクタ2の燃料噴射を停止するように制御している。このとき、インジェクタ2から燃料が噴射供給された気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する4つの気筒(燃料が噴射供給されない気筒も含む)のクランク軸11の回転量が認識されるように、回転認識手段100による対象気筒の気筒数が4気筒に変更されている。また、3つの気筒に対するインジェクタ2からの燃料噴射量は、6つの気筒全てにインジェクタ2からの燃料噴射が行われている場合に比べて約倍増され、エンジンの出力維持が図られている。
また、電子制御ユニット10は、6気筒のうちのある気筒(図3では第4気筒)に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、エンジン1の運転可能領域をエンジン1の振動に応じて変更している。この場合、図5に示すように、エンジン1の振動により予め決定された、回転数に対する各気筒に対するインジェクタ2の燃料噴射量の2つの特性(図では一点鎖線と二点鎖線で示す特性)に応じて選択される。なお、図5中実線で示す特性は、全ての気筒に対するインジェクタ2からの燃料噴射が支障なく行われている通常の場合を示している。また、それぞれの特性は、図6に示すように、エンジン回転数に対するエンジントルクの特性からも窺える。
加えて、電子制御ユニット10は、複数気筒のうちの燃焼サイクルが連続する2つ以上の気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、残る全ての気筒に対しインジェクタ2からの燃料の噴射供給を行うように制御している。例えば、燃焼サイクルが連続する第1気筒と第4気筒との2つの気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、残る第2気筒、第6気筒、第3気筒および第5気筒の全ての気筒に対しインジェクタ2からの燃料の噴射供給を行うように制御している。
更に、各気筒に対し燃料を噴射供給するインジェクタ2は、ブーストコンペンセータによるブースト圧に応じて燃料噴射量が調整されている。そして、電子制御ユニット10は、6気筒のうちのある気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、ブーストコンペンセータによる燃料噴射量調整を解除するように制御している。
したがって、上記実施形態では、6気筒のうちのある気筒(例えば第4気筒)に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、回転認識手段100による対象気筒の気筒数を燃料の噴射供給不能な第4気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する6つの全ての気筒に変更して各気筒毎のクランク軸11の回転量を認識し、その燃料の噴射供給不能な第4気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する第6気筒および第5気筒に対し燃料を噴射供給するインジェクタ2の燃料噴射を停止して、燃料を噴射供給しない気筒を挟んで燃焼サイクルの前後両側に位置する気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一となるようにしているので、燃料の噴射供給不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する6つの全ての気筒毎のクランク軸11の回転量を認識して燃料の噴射量が決定される上、インジェクタ2から燃料が噴射供給されない気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一なものとなる。これにより、インジェクタ2から燃料が噴射供給されない気筒によって生じるエンジン1の振動を積極的に低減させることができる。
また、6気筒のうちのある気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、エンジン1の振動により予め決定された、回転数に対する各気筒に対するインジェクタ2の燃料噴射量の2つの特性(図5では一点鎖線と二点鎖線で示す特性)に応じて、エンジン1の運転可能領域が変更されるので、インジェクタ2から燃料が噴射供給されない気筒とインジェクタ2から燃料が噴射供給される気筒との燃焼サイクル間でのバラツキが抑制され、無理のないエンジン1の運転可能領域でエンジン1の振動を効果的に低減させることができる。
そして、6気筒のうちの燃焼サイクルが連続する2つ以上の気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、残る全ての気筒に対しインジェクタ2からの燃料の噴射供給が行われるように制御されているので、残る全ての気筒に対する燃料の噴射供給によってエンジン1の運転可能領域を確保することができる。
更に、6気筒のうちのある気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったとき、ブーストコンペンセータによるブースト圧に応じた燃料噴射量調整が解除されるように制御されているので、インジェクタ2から燃料が噴射供給されない気筒によってブースト圧が低下していても、ブーストコンペンセータによるブースト圧に応じた燃料噴射量調整の解除によってエンジン1の出力低下に伴い燃料噴射量が抑制されることがない。これにより、6気筒のうちのある気筒に対するインジェクタ2からの燃料の噴射供給が不能となったときに、ブーストコンペンセータによる燃料噴射量調整によってエンジン1の出力が制限されることがなく、エンジン1の運転可能領域を拡大させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、多気筒エンジンとして6気筒エンジンを用いたが、4気筒以上の偶数気筒エンジンであれば、舶用を問わずあらゆるエンジンに適用することができる。
本発明の実施形態に係わる舶用6気筒エンジンに適用したコモンレール式燃料噴射システムの全体構成を示す概略構成図である。 通常状態での燃焼サイクルの各気筒の燃料噴射量を示す特性図である。 ある気筒に対しインジェクタからの燃料の噴射供給が不能となった状態での燃焼サイクルの各気筒の燃料噴射量を示す特性図である。 燃料の噴射供給不能な第4気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する第6気筒および第5気筒に対し燃料を噴射供給するインジェクタの燃料噴射を停止した状態での燃焼サイクルの各気筒の燃料噴射量を示す特性図である。 通常状態および各気筒に対するインジェクタの燃料噴射を停止した状態でのエンジンの回転数に対する燃料噴射量特性を示す特性図である。 通常状態および各気筒に対するインジェクタの燃料噴射を停止した状態でのエンジンの回転数に対するエンジントルクの特性を示す特性図である。 従来例に係わるエンジンのある気筒に対しインジェクタからの燃料の噴射供給が不能となった状態での燃焼サイクルの各気筒の燃料噴射量を示す特性図である。
符号の説明
1 6気筒ディーゼルエンジン(多気筒エンジン)
11 クランク軸
100 回転認識手段
2 インジェクタ(燃料噴射弁)

Claims (4)

  1. 複数気筒に対し燃料噴射弁からの燃料の供給量を個別に制御するようにした多気筒エンジンの燃料制御方法であって、
    気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給によって回転するクランク軸の回転量を当該気筒の燃焼サイクル以前の少なくとも2以上の気筒により認識する回転認識手段を備え、
    複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、前記回転認識手段は、燃料の供給が不能な気筒の燃焼サイクル以前で燃焼サイクルが連続する少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識するように、対象気筒の気筒数を増加すべく変更し、当該少なくとも4つの気筒毎のクランク軸の回転量を認識して燃料の供給量を決定するとともに、その燃料供給不能な気筒を挟んで燃焼サイクルの前後両側に位置する気筒間での燃焼サイクルの間隔が均一となるように、燃料供給不能な気筒と燃焼サイクルの間隔が一致する気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁の燃料供給を停止するように制御していることを特徴とする多気筒エンジンの燃料制御方法。
  2. 上記請求項1に記載の多気筒エンジンの燃料制御方法において、
    複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、エンジンの運転可能領域をエンジンの振動に応じて変更していることを特徴とする多気筒エンジンの燃料制御方法。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載の多気筒エンジンの燃料制御方法において、
    複数気筒のうちの燃焼サイクルが連続する複数の気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、残る全ての気筒に対し燃料噴射弁からの燃料供給を行うように制御していることを特徴とする多気筒エンジンの燃料制御方法。
  4. 上記請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の多気筒エンジンの燃料制御方法において、
    各気筒に対し燃料を供給する燃料噴射弁は、ブーストコンペンセータによるブースト圧に応じて燃料噴射量が調整されており、
    複数気筒のうちのある気筒に対する燃料噴射弁からの燃料の供給が不能となったとき、ブーストコンペンセータによる燃料噴射量調整を解除するように制御していることを特徴とする多気筒エンジンの燃料制御方法。
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