JPH11336164A - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

人体局部洗浄装置

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JPH11336164A
JPH11336164A JP14814498A JP14814498A JPH11336164A JP H11336164 A JPH11336164 A JP H11336164A JP 14814498 A JP14814498 A JP 14814498A JP 14814498 A JP14814498 A JP 14814498A JP H11336164 A JPH11336164 A JP H11336164A
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Hideki Furukawa
秀記 古川
Yuji Sugiyama
祐司 杉山
Tadashi Tomita
正 冨田
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 人体局部洗浄装置において、洗浄水の供給路
と上記各流路との連通を切替える流路切替手段をコンパ
クトに構成するとともに、洗浄後の各流路内の残圧を速
やかに除去可能とすること。 【解決手段】 ロータリバルブ438と、ロータリバル
ブ438の切替動作を制御するマイクロコンピュータ8
と、洗浄状態において洗浄水流路を流動する洗浄水の流
量を調節するとともに洗浄状態からドレン状態に切り替
る際に洗浄水流路を流動する洗浄水の流量を減少させる
ように形成された流量調節溝711b、712b、71
3bを備えた人体局部洗浄装置とすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体局部洗浄装置に
関し、特に、洗浄手段への水路の切替構造に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の人体局部洗浄装置に使用する洗浄
ノズルの構造として、特開平6−88370に示される
ような洗浄ノズルが公知である。これは、図8に示すよ
うに、洗浄水タンク101に連通し人体の肛門を洗浄す
るための肛門洗浄用主流路111及び肛門洗浄用副流路
112と、肛門洗浄用主流路111に連通する肛門洗浄
用主ノズル孔102及び肛門洗浄用副流路112に連通
する肛門洗浄用副ノズル孔103を設けた肛門洗浄ノズ
ル体104と、肛門洗浄用副流路112を開閉制御する
開閉弁105を備えた洗浄ノズルであり、開閉弁105
を閉成すると洗浄水は肛門洗浄用主流路111のみを流
れて肛門肛門洗浄用主ノズル孔102からのみ洗浄水が
噴出し、集中的な強い体感が得られる洗浄パターンと、
開閉弁105を閉成すると洗浄水は肛門洗浄用主流路1
11及び肛門洗浄用副流路112を流れて肛門洗浄用主
ノズル孔102、副ノズル孔103の両方から洗浄水が
噴出し、分散的でやさしい体感が得られる洗浄パターン
が好みに応じて選択できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のよ
うな、洗浄ノズルに2流路(主流路及び副流路)が構成
された場合に加え、女性局部を洗浄するビデ洗浄ノズル
を設けようとすると、ビデ洗浄用の流路も構成しなけれ
ばならず、計3流路が必要である。つまり、洗浄水タン
クから洗浄水が供給される供給路を上記3流路に選択的
に連通させる流路切替手段が必要となる。このような3
流路に切替える流路切替手段としては、たとえば2枚の
回転プレート及び固定プレートで構成されるロータリバ
ルブが考えられるが、可動プレートが2枚あることか
ら、流路切替手段が大型化してしまうとともに、部品点
数が増加してコストアップを招来するという問題があ
る。
【0004】また、上記した従来技術に限らず、肛門洗
浄用主流路のみで構成された洗浄ノズルにおいても、洗
浄停止時に、流路内の圧力によってノズルの動作(例え
ば洗浄停止後にノズルがシリンダ内に戻る動作)に悪影
響を与えたり、また、ノズルがシリンダ内に戻る際に流
路内の残圧により残留洗浄水がノズル孔から吹出して使
用者に不快感を与えてしまうという問題がある。
【0005】故に、本発明は、上記実情に鑑みなされた
ものであり、人体局部洗浄装置において、洗浄水の供給
路と上記各流路との連通を切替える流路切替手段をコン
パクトに構成するとともに、洗浄後の各流路内の残圧を
除去可能として使用者に不快感を与えない構成とするこ
とを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1の発明は、人体局部を洗浄す
るための洗浄手段と、それぞれ前記洗浄手段に連通した
第1の流路、第2の流路、及び第3の流路と、人体局部
を洗浄する洗浄水が貯えられる洗浄水タンクと、前記洗
浄水タンクに連通した洗浄水供給流路と、前記第1の流
路に連通する第1連通部、前記第2の流路に連通する第
2連通部、前記第3の流路に連通する第3連通部、及び
大気に連通するドレンポートが形成された固定プレート
と、該固定プレートに対して回転可能に取り付けられ前
記洗浄水タンクから供給される洗浄水が流動するスリッ
ト部及び前記第1連通部と前記ドレンポートとを連通可
能並びに前記第3連通部と前記ドレンポートとを連通可
能な連通窓部が形成された回転プレートとを備えた流路
切替手段と、前記スリット部と前記第1連通部とを対面
させて洗浄水を前記第1連通部に流動させる第1の状
態、前記スリット部と前記第2連通部とを対面させて洗
浄水を前記第2連通部に流動させる第2の状態、前記ス
リット部と前記第3連通部とを対面させて洗浄水を前記
第3連通部に流動させる第3の状態、前記連通窓部によ
り前記第1連通部と前記ドレンポートとを連通させた第
4の状態、及び前記連通窓部により前記第3連通部と前
記ドレンポートとを連通させた第5の状態を、選択的に
取り得るように前記回転プレートの回転を制御する制御
手段とを備えた人体局部洗浄装置としたことである。
【0007】上記発明によれば、人体局部洗浄装置は、
人体局部を洗浄するための洗浄ノズルなどの洗浄手段
と、それぞれが洗浄手段に連通した第1の流路、第2の
流路、第3の流路と、人体局部を洗浄する洗浄水が貯え
られる洗浄水タンクと、固定プレート及び該固定プレー
トに対して回転可能に取り付けられた1枚の回転プレー
トを有する流路切替手段と、回転プレートの回転を制御
する制御手段とを具備する。また、固定プレートは、第
1の流路に連通する第1連通部、第2の流路に連通する
第2連通部、第3の流路に連通する第3連通部、及び大
気に連通するドレンポートが形成されており、回転プレ
ートは、洗浄水タンクから供給される洗浄水が流動する
スリット部及び、第1連通部とドレンポートとを連通可
能並びに第3連通部とドレンポートとを連通可能な連通
窓部が形成されている。そして、制御手段は、スリット
部と第1連通部とを対面させてスリット部を流動する洗
浄水を第1連通部に流動させる第1の状態、スリット部
と第2連通部とを対面させて洗浄水を第2連通部に流動
させる第2の状態、スリット部と第3連通部とを対面さ
せて洗浄水を第3連通部に流動させる第3の状態、連通
窓部により第1連通部とドレンポートとを連通させた第
4の状態、連通窓部により第3連通部とドレンポートと
を連通させた第5の状態とを選択的に取り得るように回
転プレートの回転を制御するものである。
【0008】本発明は、上記構成のため、例えば第1の
流路を肛門洗浄用ノズルへの主流路、第2の流路を肛門
洗浄用ノズルへの副流路、第3の流路をビデ用ノズルへ
のビデ流路とすると、第1の状態では、洗浄水タンクか
ら供給され回転プレートのスリット部を流動する洗浄水
は、該スリット部と対面した固定プレートの第1連通部
に流動し、この第1連通部から該第1連通部に連通した
第1の流路、即ち肛門洗浄用ノズルへの主流路に流動す
る。これにより主流路から人体の肛門への洗浄が可能と
なるものである。また、第2の状態では、洗浄水は、ス
リット部から該スリット部と対面した固定プレートの第
2連通部に流動し、この第2連通部から該第2連通部に
連通した第2の流路、即ち肛門洗浄用ノズルへの副流路
に流動する。これにより副流路から人体の肛門への洗浄
が可能となるものである。また、第3の状態では、洗浄
水は、スリット部から該スリット部と対面した固定プレ
ートの第3連通部に流動し、この第3連通部から該第3
連通部に連通した第3の流路、即ちビデ用ノズルへのビ
デ流路に流動する。これによりビデ流路からの女性局部
への洗浄が可能となるものである。
【0009】このように、本発明では、1枚の回転プレ
ートで3流路の切替が可能となるものである。
【0010】また、第4の状態では、回転プレートに形
成された連通窓部により固定プレートの第1連通部とド
レンポートとが連通される。このため、第1連通部に連
通した第1の流路内の残留水が連通窓部を経てドレンポ
ートに流れ、さらにドレンポートから大気に排出される
ものである。従って、第1流路内の水圧は、ドレンポー
トから残留水が排出されることにより減少し、第1流路
内の残留洗浄水の水圧により洗浄ノズル等の動作に悪影
響を与えたり、ノズルから残留水が噴出することを防止
することができるものである。
【0011】また、第5の状態では、回転プレートに形
成された連通窓部により固定プレートの第3連通部とド
レンポートとが連通される。このため、第3連通部に連
通した第3の流路内の残留水が連通窓部を経てドレンポ
ートに流れ、さらにドレンポートから大気に排出される
ものである。従って、第3の流路内の水圧は、ドレンポ
ートから残留水が排出されることにより減少し、第3の
流路内の残留洗浄水の水圧により洗浄ノズル等の動作に
悪影響を与えたり、ノズルから残留水が噴出することを
防止することができるものである。
【0012】以上のように、請求項1の発明によれば、
1枚の回転プレートを使用するのみで、第1の流路、第
2の流路、第3の流路への流路の切替を可能としている
ので、回転プレートが複数枚必要となることはなく、流
路切替手段をコンパクトに構成することができるもので
ある。また、第1の流路内及び第3の流路内の残留水が
ドレンポートから大気に排出されるので、これらの流路
内の残留洗浄水の水圧を減少させることができ、流路内
残圧による洗浄ノズルの動作への悪影響、ノズルからの
残留水の噴出等の不具合を防止することができるもので
ある。
【0013】また、上記技術的課題を解決するにあた
り、請求項2の発明のように、前記固定プレートには、
第1バイパス流路により前記第1連通部に連通した第4
連通部が形成され、前記第2の状態において前記スリッ
ト部と前記第4連通部とが対面することを特徴とする請
求項1に記載の人体局部洗浄装置とすることが好まし
い。
【0014】上記請求項2の発明によれば、固定プレー
トには、第2の状態において回転スリットと対面する第
4連通部が形成されている。また、第4連通部は第1バ
イパス流路により第1連通部に連通しているものであ
る。
【0015】このため、第2の状態では、洗浄水タンク
から供給され回転プレートのスリット部を流動する洗浄
水は、スリット部から該スリット部と対面した固定プレ
ートの第2連通部及び第4連通部に流動する。さらに洗
浄水は第2連通部から該第2連通部に連通した第2の流
路に流動する。また、第4連通部は第1バイパス流路に
より第1連通部に連通しており、第1連通部は第1の流
路に連通しているので、第4連通部に流動した洗浄水は
第1の流路にも流動する。この場合、例えば第1の流路
を肛門洗浄用ノズルへの主流路と、第2の流路を肛門洗
浄用ノズルへの副流路とすると、第2の状態では、肛門
洗浄用ノズルの主流路及び副流路のいずれからも洗浄水
が噴出する。これは、肛門洗浄用ノズルの主流路のみか
ら洗浄水が噴出する場合と比較して、副流路からも洗浄
水が噴出するので、洗浄水の噴出面積が増加して分散的
でやさしい体感が得られる洗浄パターンとすることがで
きるものである。
【0016】従って、第1の状態では洗浄水が主流路の
みから噴出する比較的勢いの強い集中洗浄を、第2の状
態では洗浄水が主流路及び副流路の両方から噴出する比
較的ソフトな分散洗浄を行うことができ、制御手段によ
ってこれらの洗浄パターンを切替えることが可能となる
ものである。
【0017】また、より好ましくは、請求項3の発明の
ように、前記連通窓部は第1連通窓部及び第2連通窓部
を備え、前記第4の状態において前記第1連通窓部によ
り前記第1連通部と前記ドレンポートが連通され、前記
第5の状態において前記第2連通窓部により前記第3連
通部と前記ドレンポートが連通することを特徴とする請
求項1に記載の人体局部洗浄装置とすることである。
【0018】上記請求項3の発明によれば、連通窓部は
第1連通窓部と第2連通窓部とを備える。第1連通窓部
は、第4の状態において第1連通部とドレンポートとを
連通するものである。第2連通窓部は、第5の状態にお
いて第3連通部とドレンポートとを連通するものであ
る。
【0019】このように、連通窓部を複数設け、第4の
状態において使用する連通窓部と第5の状態において使
用する連通窓部とを異なったものとしてあるので、各洗
浄状態(第1の状態、第2の状態、第3の状態)から各
ドレン状態(第4の状態、第5の状態)とする際に、使
用していない流路にドレン水が漏れる等の不具合を防止
することができるものである。
【0020】また、請求項4の発明は、前記固定プレー
トには連通孔が形成されているとともに前記ドレンポー
トは第1ドレンポート及び第2ドレンポートを備え、前
記連通孔は第2バイパス流路により前記第2ドレンポー
トと連通されてなり、前記第4の状態において前記第1
連通窓部により前記第1連通部と前記第1ドレンポート
が連通するとともに前記連通孔と前記スリット部とが対
面し、前記第5の状態において前記第2連通窓部により
前記第3連通部と前記第1ドレンポートが連通するとと
もに前記スリット部と前記第2ドレンポートとが対面す
ることを特徴とする請求項3に記載の人体局部洗浄装置
とすることである。
【0021】上記請求項4の発明によれば、固定プレー
トには連通孔が形成されている。またドレンポートは第
1ドレンポートと第2ドレンポートとを備える。そし
て、連通孔は第2バイパス流路により第2ドレンポート
と連通されているものである。また、第4の状態におい
ては、第1連通部は第1連通窓部により第1ドレンポー
トと連通されるとともに、連通孔と回転プレートのスリ
ット部とが対面する。第5の状態においては、第3連通
部は第2連通窓部により第1ドレンポートと連通される
とともに、第2ドレンポートとスリット部とが対面する
ものである。
【0022】本発明は、上記構成のため、第4の状態に
おいては、第1連通部と第1ドレンポートとが第1連通
窓部により連通する。これにより、第1連通部に連通し
た第1の流路内の残圧及び洗浄水を第1ドレンポートか
ら排出することができる。これに加え、第4の状態にお
いて、回転プレートのスリット部は固定プレートに形成
された連通孔に対面している。この連通孔は大気に連通
した第2ドレンポートに第2バイパス流路で連通してい
るので、スリット部は、連通孔、第2バイパス流路、第
2ドレンポート及び大気に連通することとなる。従っ
て、スリット部に連通している洗浄水タンク側からの洗
浄水の残圧及び残留水が、スリット部から連通孔、第2
バイパス流路、第2ドレンポートを経て大気へと排出さ
れるものである。
【0023】また、第5の状態においては、第3連通部
と第1ドレンポートとが第2連通窓部により連通する。
これにより、第3連通部に連通した第3の流路内の残圧
及び洗浄水を第1ドレンポートから排出することができ
る。これに加え、第5の状態において、回転プレートの
スリット部は第2ドレンポートに対面している。従っ
て、スリット部に連通している洗浄水タンク側からの洗
浄水の残圧及び残留水が、スリット部から第2ドレンポ
ートを経て大気へと排出されるものである。
【0024】このように、本発明によれば、簡単な構成
で、洗浄手段側の残圧及び残留洗浄水のみならず、洗浄
タンク側の残圧及び残留洗浄水も排出する構成を実現で
きるものである。
【0025】また、請求項5の発明は、前記第1連通部
は、前記第1の流路に連通する第1出口ポートと、前記
第1の状態において前記回転プレートの回転に伴い前記
第1の流路を流動する洗浄水の流量を変化させる第1流
量調節部を備え、前記第2連通部は、前記第2の流路に
連通する第2出口ポートと、前記第2の状態において前
記回転プレートの回転に伴い前記第2の流路を流動する
洗浄水の流量を変化させる第2流量調節部を備え、前記
第3連通部は、前記第3の流路に連通する第3出口ポー
トと、前記第3の状態において前記回転プレートの回転
に伴い前記第3の流路を流動する洗浄水の流量を変化さ
せる第3流量調節部とを備え、前記第4連通部は、前記
第1バイパス流路に連通する第4出口ポートと、前記第
2の状態において前記回転プレートの回転に伴い前記第
1バイパス流路を流動する洗浄水の流量を変化させる第
4流量調節部とを備え、前記第1流量調節部は、前記第
1出口ポートから前記回転プレートの回転方向に沿って
遠ざかるに従いその断面積が小さくされた第1流量調節
溝であり、前記第2流量調節部は、前記第2出口ポート
から前記回転プレートの回転方向に沿って遠ざかるに従
いその断面積が小さくされた第2流量調節溝であり、前
記第3流量調節部は、前記第3出口ポートから前記回転
プレートの回転方向に沿って遠ざかるに従いその断面積
が小さくされた第3流量調節溝であり、前記第4流量調
節部は、前記第4出口ポートから前記回転プレートの回
転方向に沿って遠ざかるに従いその断面積が小さくされ
た第4流量調節溝であることを特徴とする請求項2〜4
に記載の人体局部洗浄装置としたことである。
【0026】上記請求項5の発明によれば、各連通部
(第1連通部、第2連通部、第3連通部、第4連通部)
は、各流路(第1の流路、第2の流路、第3の流路、第
1バイパス流路)に連通する各出口ポート(第1出口ポ
ート、第2出口ポート、第3出口ポート、第4出口ポー
ト)及び、各状態(第1の状態、第2の状態、第3の状
態、第2の状態)において回転プレートの回転に伴い各
流路(第1の流路、第2の流路、第3の流路、第1バイ
パス流路)を流動する洗浄水の流量を変化させる各流量
調節部(第1流量調節部、第2流量調節部、第3流量調
節部、第4流量調節部)を備えるものである。
【0027】このため、各状態(第1の状態、第2の状
態、第3の状態、第2の状態)において、回転プレート
を回転させることにより各流路(第1の流路、第2の流
路、第3の流路、第1バイパス流路)を流動する洗浄水
の流量を変化させることができるものである。
【0028】従って、第1、第2、第3の各状態におい
て回転プレートを回転させることにより洗浄水の流量が
調節可能となり、使用者の好みに応じた洗浄を行うこと
ができるものである。
【0029】また、各流量調節部(第1流量調節部、第
2流量調節部、第3流量調節部、第4流量調節部)は、
固定プレートに形成され、各出口ポート(第1出口ポー
ト、第2出口ポート、第3出口ポート、第4出口ポー
ト)から回転プレートの回転方向に沿って遠ざかるに従
いその断面積が小さくされた各流量調節溝(第1流量調
節溝、第2流量調節溝、第3流量調節溝、第4流量調節
溝)とされる。
【0030】従って、使用者が、各洗浄状態(第1の状
態、第2の状態、第3の状態、第2の状態)において、
回転プレートを回転させると、スリット部と対面する各
流量調節溝(第1流量調節溝、第2流量調節溝、第3流
量調節溝、第4流量調節溝)の断面積が、該回転スリッ
トの回転量により変化する。この断面積の変化は、各出
口ポート(第1出口ポート、第2出口ポート、第3出口
ポート、第4出口ポート)から回転プレートの回転方向
に沿って遠ざかるに従い小さくされているので、回転プ
レートの回転量に比例してその断面積が小さくなる。即
ち、回転プレートの回転量に比例して各流量調節溝を流
動する洗浄水の流路断面積が小さくなる。つまり、回転
プレートの回転量に比例して各流路(第1の流路、第2
の流路、第3の流路、第1バイパス流路)を流動する洗
浄水の流量が小さくなるものである。このため、洗浄手
段からの洗浄水の噴出を停止させようとした場合、第
1、第2、第3の各状態から回転プレートを回転させる
ことにより洗浄水がフェードアウトして(噴出量が徐々
に減少して)洗浄水の噴出を停止させることができる。
このように洗浄水をフェードアウトした後、各ドレン状
態(第4の状態、第5の状態)として、残留水を除去す
るものである。
【0031】人体局部洗浄装置において、洗浄水が洗浄
ノズルなどの洗浄手段から噴出して人体局部を洗浄可能
な洗浄状態(第1の状態、第2の状態、第3の状態)か
ら流路内の洗浄水をドレンとして排水するドレン状態
(第4の状態、第5の状態)に移行させる際に、洗浄水
の流量を大きくさせてしまうと、洗浄手段からの洗浄水
の噴出が停止する直前では洗浄水の流量が極めて大きく
なり、人体局部に強烈に洗浄水が噴出して使用者に不快
感を与えてしまう。また、洗浄状態からドレン状態に移
行させる際に、洗浄水の流量を一定とすると、洗浄水の
流量を調節する流量調節機能を果たすことができない。
これに対し、本発明は、洗浄状態からドレン状態に移行
する際に、洗浄水の流量を小さくさせ、フェードアウト
した状態でドレン状態とするので、洗浄手段からの洗浄
水の噴出が停止する直前でも洗浄水が強烈に噴出するこ
ともなく、使用者に不快感を与えることもないととも
に、洗浄状態において洗浄水の流量も調節できるもので
ある。さらに、本発明は、複数の流路を備えた人体局部
洗浄装置において、上記のフェードアウト機能及び流量
調節機能を、1枚の固定プレートを巧みに利用すること
によりよりコンパクトに実現することを可能としたもの
である。
【0032】また、各流量調節部を、上記説明の構造の
各流量調節溝で形成することにより、より簡素な構成で
各流路(第1の流路、第2の流路、第3の流路、第1バ
イパス流路)を流動する洗浄水の流量を調節することが
できるものである。
【0033】また、上記技術的課題を解決するに当り、
請求項6において講じた発明のように、前記第1の水路
は人体の肛門を洗浄するための肛門洗浄用主流路であ
り、前記第2の水路は人体の肛門を洗浄するための肛門
洗浄用副流路であり、前記第3の水路は女性局部を洗浄
するためのビデ洗浄用流路であることを特徴とする請求
項1〜5に記載の人体局部洗浄装置とすることが好まし
い。
【0034】上記発明によれば、第1の水路は肛門洗浄
用主流路であり、第2の水路は肛門洗浄用副流路であ
り、第3の水路はビデ洗浄用流路であるので、請求項1
〜9において講じた発明を使用して、コンパクトでかつ
残留水による悪影響が防止された流路切替弁を持つ人体
局部洗浄装置を提供することができるものである。
【0035】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0036】図1は、本例における人体局部洗浄装置の
全体斜視図である。図において、人体局部洗浄装置1
は、便器2と、水洗水が貯えられた水洗タンク3と、便
器2の上部に載置された本体4とを主な構成とするもの
である。
【0037】本体4は、便器2の上部外周に該便器2を
後側から取り巻くように載置されており、全閉状態にお
いて便器2の上面を覆う便座41、全閉状態(図示せ
ず)において便座41の上部を覆う便蓋42、及び、便
器2の使用時に種々の機能を実行するための機能部43
を内部に収容した本体ケース44と、本体ケース44の
上部表面に設置され使用者の操作により種々の機能が選
択可能とされた操作パネル45、便座41の下部に突出
し人体局部を洗浄する洗浄手段としての肛門洗浄ノズル
装置46、同じく便座41の下部に突出し女性局部を洗
浄するビデ洗浄ノズル装置47を備えるものである。便
座41及び便蓋42は、夫々の基端辺に図示せぬ回動軸
が一体に取り付けられており、これらの回動軸は本体ケ
ースに形成された軸孔により回動可能に軸支されてい
る。従って、便座及び便蓋は、上記軸孔に対して回動し
て開閉可能であり、この回動に伴いそれぞれの回動軸も
回動する構造である。
【0038】図2は、内部の機能部43が示された本体
4の図である。図において、本体4は、前述したよう
に、便座41、便蓋42、機能部43、該機能部43を
内部に収容した本体ケース44、肛門洗浄ノズル装置4
6、ビデ洗浄ノズル装置47を備えるものである。機能
部43は、図1に示す操作パネル45の下部に配設され
該操作パネル45に配列した操作ボタンが押圧されたこ
とを検知するスイッチ基板431、該スイッチ基板43
1の下部に取り付けられマイクロコンピュータ等の制御
手段よりなるコントロール基板432、該コントロール
基板432の下部に配置し肛門洗浄ノズル装置46やビ
デ洗浄ノズル装置47に供給する洗浄水を貯える洗浄水
タンク433、洗浄ノズル装置46、47の横部に配設
され局部乾燥時に温風を供給するための温風ファン43
4、温風ファン434の隣りに配設され便器使用時の脱
臭を行うための脱臭ファン435、脱臭ファン435の
隣りに配設されトイレ室の暖房を行うための部屋暖房フ
ァン436、等の、各種機能を実行するための要素が設
置されている他、洗浄ノズル装置46、47に対して温
風ファン434とは反対側の横部には、便座の開閉状態
を検知する便座開閉検知手段及び便蓋の開閉状態を検知
する便蓋開閉検知手段が収納された検知ユニット437
が、肛門洗浄ノズル装置46及びビデ洗浄ノズル装置4
7の図示上方には、これらのノズル装置46、47への
洗浄水の流路(洗浄水流路)と洗浄水タンク433との
連通を選択的に切替えてそれぞれのノズル装置46、4
7に洗浄水を選択的に供給したり、洗浄水流路と洗浄水
タンク433とが連通してノズル装置46、47から洗
浄水が噴出可能な洗浄状態と、洗浄水流路と後述の大気
に連通するドレン流路とが連通して洗浄水流路内の洗浄
水を大気へ排出可能なドレン状態とを選択的に切替える
ための流路切替手段としてのロータリバルブ438が配
設されている。また、便座41の内部には、静電容量式
物体検知センサ48が埋設されている。この静電容量式
物体検知センサ48は、便座41の上部に物体が配置さ
れたときの静電容量の変化を検知し、この静電容量の変
化量で便座上部の物体を検知するものである。
【0039】図3は、本例における人体局部洗浄装置1
において、ロータリバルブ438、肛門洗浄ノズル装置
46、ビデ洗浄ノズル装置47の部分断面及びこれらの
接続構成を示す図である。図に示すように、肛門洗浄ノ
ズル装置46は、その先端部に肛門洗浄主ノズル孔46
1と肛門洗浄副ノズル孔462を備えた伸縮可能な肛門
洗浄用可動ノズル463と、肛門洗浄用可動ノズル46
3を内部に収納又は内部から突出可能に構成された肛門
洗浄用シリンダ464とを主構成とするものである。肛
門洗浄用シリンダ464には、その側部に形成された副
流路用入口465及びその後部(図示左側部)に形成さ
れる主流路用入口466を備える。主流路用入口466
には、該主ノズル用入口466からシリンダ464に入
り肛門洗浄用主ノズル孔461に連通する第1の流路と
しての肛門洗浄用主流路51が連通されている。副流路
用入口465には、該副流路用入口465からシリンダ
464に入り肛門洗浄用副ノズル孔462に連通する第
2の流路としての肛門洗浄用副流路52が連通されてい
る。ビデ洗浄用ノズル装置47は、その先端部にビデ洗
浄ノズル孔471を備えた伸縮可能なビデ洗浄用可動ノ
ズル472と、ビデ洗浄用可動ノズル472を内部に収
納又は内部から突出可能に構成されたビデ洗浄用シリン
ダ473を主構成とするものである。ビデ洗浄用シリン
ダ473には、その後部(図示左側部)にビデ流路用入
口474が形成され、このビデ流路用入口474には該
ビデ流路用入口474からシリンダ473内に入りビデ
洗浄ノズル孔471に連通するビデ洗浄用流路61が連
通しているものである。
【0040】ロータリバルブ438は、固定プレート7
1と、回転プレート72と、シールパッキン73と、こ
れらを内部に収容するケース74と、回転プレート72
を回転させるためのモータ75とを有する。また、モー
タ75は、該モータ75の駆動を制御する制御手段とし
てのマイクロコンピュータ8に電気的に接続されてい
る。このマイクロコンピュータ8は、コントロール基板
432に配置しており、モータ75の駆動を制御するこ
とにより回転プレート72の回転を制御するものであ
る。
【0041】固定プレート71は、ケース74内に固定
されて配設されており、回転プレート72は、ケース7
4内で固定プレート71に対面するとともに面接触する
ようにされ、回転可能に配設されている。シールパッキ
ン73は、ロータリバルブ438内の液洩れを防ぐため
にゴム性の材質で形成されており、その一面は固定プレ
ート71の回転プレート72が対面する側と反対側の面
に、その他面はケース74の内壁に密着している。ま
た、ケース74には、洗浄水タンク433からの洗浄水
が供給される洗浄水供給口741と、肛門洗浄用主流路
51に連通した主流路用洗浄水排出口742と、肛門洗
浄用副流路52に連通した副流路用洗浄水排出口743
と、ビデ洗浄用流路61に連通したビデ用洗浄水排出口
744が形成されている。尚、洗浄水タンク433と洗
浄水供給口741とは洗浄水供給流路91により連通さ
れているものである。
【0042】図4は、図3におけるロータリバルブ43
8を矢印A方向から見た場合の部分断面図である。図3
及び図4に示すように、ケース内74には、第1連絡流
路74a、第2連絡流路74b、第3連絡流路74c、
第1ドレン流路74d、第2ドレン流路74e、第1バ
イパス流路74f、及び、図3、図4では図示しない第
2バイパス流路74gが形成されている。第1連絡流路
74aは主流路用洗浄水排出口742に開口し、この主
流路用洗浄水排出口742から肛門洗浄用主流路51に
連通している。第2連絡流路74bは副流路用洗浄水排
出口743に開口し、この副流路用洗浄水排出口743
から肛門洗浄用副流路52に連通している。第3連絡流
路74cはビデ用洗浄水排出口744に開口し、このビ
デ用洗浄水排出口744からビデ洗浄用流路61に連通
している。第1ドレン流路74dはケース表面に形成さ
れた第1ドレン排出口745aに開口し、この排出口7
45aから大気に開放されているものである。同様に、
第2ドレン流路74eはケース表面に形成された第2ド
レン排出口745bに開校し、この排出口から大気に開
放されているものである。尚、上記第1連絡流路74
a、第2連絡流路74b、第3連絡流路74c、第1及
び第2ドレン流路74d及び74eは、シールパッキン
73が当接している側のケース内壁に開口部を持つもの
である。また、第1バイパス流路74f及び第2バイパ
ス流路74gは、それぞれ溝状にケース内壁(シールパ
ッキン73が当接している側のケース内壁)に形成され
ているものである。
【0043】図5は、図4におけるB−B断面図であ
り、ケース74の内壁面を示すものである。図におい
て、ケース74の内壁面には第1バイパス流路74f
と、第2バイパス流路74gが形成されている。また、
74a’、74b’、74c’、74d’、74e’
は、それぞれ第1連絡流路74a、第2連絡流路74
b、第3連絡流路74c、第1ドレン流路74d、第2
ドレン流路74eのケース内壁面における開口部であ
る。図より明らかなように、第1バイパス流路74fの
一端は、第1連絡流路74aの開口部74a’に連通し
ている。また、第2バイパス流路74gの一端は、第2
ドレン流路74eの開口部74e’に連通しているもの
である。
【0044】図6は、各プレート71、72を示す図で
あり、図6(a)は回転プレート72、図6(b)は固
定プレート71である。
【0045】図6(a)において、回転プレート72は
円盤状に形成されており、その一表面(固定プレートに
対面する側の面)にスリット部721、第1連通窓部7
22、第2連通窓部723が形成されている。スリット
部721は、回転プレート72の中心から径方向に向か
って該回転プレート72の縁部まで延びた有底溝として
形成される。第1及び第2連通窓部722、723は、
回転プレート72の中心を中心とした扇型状の有底凹部
として形成されるものである。スリット部721は、洗
浄水タンク433と洗浄水供給流路91により連通され
ており、洗浄水タンク433の上流側に配置された電磁
弁92が開くことにより、洗浄水タンク433内の洗浄
水が洗浄水供給流路91を経てスリット部721に流動
するようになっているものである。第1連通窓部722
は、回転プレート72と固定プレート71とが所定の状
態で対面している場合において、後述する固定プレート
71の第1出口ポート711aと第1ドレンポート71
5とに対面して第1出口ポート711aと第1ドレンポ
ート715とを連通するものである。第2連通窓部72
3は、回転プレート72と固定プレート71とが所定の
状態で対面している場合において、後述する固定プレー
ト71の第3出口ポート713aと第1ドレンポート7
15とに対面して第3出口ポート713aと第1ドレン
ポート715とを連通するものである。
【0046】図6(b)において、固定プレート71
は、第1連通部711、第2連通部712、第3連通部
713、第4連通部714、第1ドレンポート715、
第2ドレンポート716、及び、連通孔717が形成さ
れている。第1連通部711はケース438に形成され
た第1連絡流路74aのケース内壁での開口部74a’
と対面している。従って、この第1連通部711は第1
連絡流路74aを経て肛門洗浄用主流路51に連通する
ものである。第2連通部712はケース438に形成さ
れた第2連絡流路74bのケース内壁での開口部74
b’と対面している。従って、第2連通部712は第2
連絡流路74bを経て肛門洗浄用副流路52に連通する
ものである。第3連通部713はケース438に形成さ
れた第3連絡流路74cのケース内壁での開口部74
c’と対面している。従って、第3連通部713は第3
連絡流路74cを経てビデ洗浄用流路61に連通するも
のである。第4連通部714はケース438の内壁に形
成された第1バイパス流路74fに対面している。この
第1バイパス流路74fはその一端が第1連絡流路74
aの開口部74a’に連絡しているので、第4連通部7
14は第1バイパス流路74f、第1連絡流路74aの
開口部74a’を経て第1連通部711に連通するもの
である。第1ドレンポート715はケース438に形成
された第1ドレン流路74dのケース内壁での開口部7
4d’と対面している。また第2ドレンポート716は
ケースに形成された第2ドレン流路74eのケース内壁
での開口部74e’と対面している。第1及び第2ドレ
ン流路74d及び74eはその先が大気に開放されてい
るので、第1及び第2ドレンポート715及び716は
第1及び第2ドレン流路74d及び74eを経て大気と
連通するものである。
【0047】図に示すように、第1連通部711、第3
連通部713、第4連通部714、第1ドレンポート7
15、及び第2ドレンポート716は、固定プレート7
1の中心からの距離がほぼ等しい径方向位置に形成され
ている。これに対し、第2連通部712は、これ以外の
連通部及びポートよりも、固定プレート71の中心から
の距離が短い径方向位置に形成されている。また、第2
連通部712と第4連通部714は、回転プレート72
のスリット部721に双方が対面可能な周方向位置関係
とされているものである。
【0048】第1連通部711は、第1出口ポート71
1a及び第1流量調節溝711bで形成されている。第
1出口ポート711aは、固定プレート71の表裏を貫
通した孔で形成されており、この孔状に形成された第1
出口ポート711aに肛門洗浄用主流路51が連通して
いる。第1流量調節溝711bは第1出口ポート711
aに連通しており、図において第1出口ポート711a
から反時計回りの周方向に延びて溝状に形成されてい
る。
【0049】第2連通部712は、第2出口ポート71
2a及び第2流量調節溝712bで形成されている。第
2出口ポート712aは、第1出口ポート711aと同
様固定プレート71の表裏を貫通した孔で形成されてお
り、この孔状に形成された第2出口ポート712aに肛
門洗浄用副流路52が連通している。第2流量調節溝7
12bは第2出口ポート712aに連通しており、図に
おいて第2出口ポート712aから時計回りの周方向に
延びて溝状に形成されている。
【0050】第3連通部713は、第3出口ポート71
3a及び第3流量調節溝713bで形成されている。第
3出口ポート713aは、第1出口ポート711aと同
様固定プレート71の表裏を貫通した孔で形成されてお
り、この孔状に形成された第3出口ポート713aにビ
デ洗浄用流路61が連通している。第3流量調節溝71
3bは第3出口ポート713aに連通しており、図にお
いて第3出口ポート713aから時計回りの周方向に延
びて溝状に形成されている。
【0051】第4連通部714は、第4出口ポート71
4a及び第4流量調節溝714bで形成されている。第
4出口ポート714aは、第1出口ポート711aと同
様固定プレート71の表裏を貫通した孔で形成されてお
り、この孔状に形成された第4出口ポート714aに第
1バイパス流路74fが連通され、さらに第1バイパス
流路74fから第1連通部711に連通している。第4
流量調節溝714bは第4出口ポート714aに連通し
ており、図において第4出口ポート714aから時計回
りの周方向に延びて溝状に形成さている。
【0052】尚、各流量調節溝711b、712b、7
13b、714bは、それぞれが連通する各出口ポート
711a、712a、713a、714aから遠ざかる
に従い、その断面積が小さくなるように、溝高さまたは
溝幅が徐々に変化して形成されているものである。
【0053】また、固定プレート71には、連通孔71
7が形成されている。この連通孔717は、ケース内壁
に形成された第2バイパス流路74gに開口している。
第2バイパス流路74gは、その一端が第2ドレン流路
74eのケース内壁開口部74e’に連絡しているの
で、連通孔717は、第2バイパス流路74g、第2ド
レン流路74eを経て大気に連通しているものである。
【0054】上記構成において、以下にその作動につい
て、図7を参照して説明する。
【0055】図7は、各種の状態におけるロータリバル
ブ438内の固定プレート71と回転プレート72との
相対配置関係を示したものである。
【0056】使用者が本例に示す人体局部洗浄装置1を
使用し、用便後に洗浄強さが強い集中的な洗浄を行うた
めには、操作パネル45の操作スイッチの内、パワフル
洗浄ボタン(図示せず)を押圧する。すると、ロータリ
バルブ438において、モータ75が駆動するとともに
マイクロコンピュータ8によりモータ75の駆動が制御
される。これにより、ロータリバルブ438の回転プレ
ート72が所定角度回転し、固定プレート71と回転プ
レート72は図7(a)に示す配置関係となる。その
後、洗浄水タンク433の上流側に配置された電磁弁9
2が開き、水道圧により洗浄水タンク433から洗浄水
を洗浄水供給路91に圧送する。図7(a)において、
回転プレート72のスリット部721は、固定プレート
71の第1連通部711のうちの第1出口ポート711
aに対面している。この状態であると、洗浄タンク43
3内の洗浄水は、水道圧により圧送されて洗浄水供給路
91を通り、ケース74に形成された洗浄水供給口74
1からケース74内に進入する。ケース74内に進入し
た洗浄水は、回転プレート72の縁部にまで形成された
スリット部721内を流動する。このときスリット部7
21と固定プレート71の第1出口ポート711aとは
対面しているので、洗浄水はスリット部721内から第
1出口ポート711aに流動する。そして、洗浄水は第
1出口ポート711aからケース74に形成された第1
連絡流路74aを流れ、第1連絡流路74aが開口した
主流路用洗浄水排出口742から肛門洗浄用主流路51
に流動するものである。このようにして肛門洗浄用主流
路51に流動した洗浄水は、肛門洗浄用ノズル装置46
の肛門洗浄ノズル463に形成された肛門洗浄用主ノズ
ル孔461から人体の肛門に噴出され、人体局部を洗浄
するものである。尚、この状態では、洗浄水は第1連通
部711のみを流動し、その他の連通部(第2連通部7
12、第3連通部713、第4連通部714)からは流
動しないので、肛門洗浄用主流路51のみからの勢いの
強い集中的な洗浄を行うことができる。また、スリット
部721と第1出口ポート711aとが対面している状
態から、回転プレートを反時計回りに回転させ、スリッ
ト部721と第1流量調節溝711bとを対面させた場
合、スリット部721を流動する洗浄水は、まず該スリ
ット部721に対面する第1流量調節溝711bに流
れ、その後に該第1流量調節溝711bに連通した第1
出口ポート711aに流れる。洗浄水は、この第1流量
調節溝711bにより流路断面積が絞られ、第1出口ポ
ート711aを経て肛門洗浄用主流路51に流れる洗浄
水の流量が減少される。このように、第1流量調節溝7
11bは、上記状態において回転プレートの回転に伴い
肛門洗浄用主流路51内を流動する洗浄水の流量を可変
させることを可能とする第1流量調節部としての機能を
果たすものである。尚、この図7(a)に示すような、
スリット部712と第1出口ポート711aとが対面し
た状態、及び、スリット部712と第1流量調節溝71
1bとが対面した状態が、本発明における第1の状態の
一例である。
【0057】使用者が洗浄強さの強い集中的な洗浄を行
った後、この洗浄を終了するためには、操作パネル45
内の停止ボタン(図示せず)を押圧する。すると、洗浄
水タンク433の上流側に配置された電磁弁92が閉
じ、洗浄水タンク433から洗浄水供給路91への洗浄
水の圧送は停止される。これと同時に、ロータリバルブ
438においては、モータ75が駆動するとともにマイ
クロコンピュータ8によりモータ75の駆動が制御され
る。これにより、ロータリバルブ438の回転プレート
72が所定角度半時計回りに回転し、固定プレート71
と回転プレート72は図7(d)に示す配置関係とな
る。図7(d)において、回転プレート72の第1連通
窓部722は、第1連通部711の第1出口ポート71
1a及び第1ドレンポート715に部分的に対面してい
る。このため、第1連通部711の第1出口ポート71
1aは第1連通窓部722を経て第1ドレンポート71
5と連通状態とされている。また、スリット部721
は、固定プレート71の連通孔717に対面している状
態である。この状態であると、肛門洗浄用主流路51内
及び肛門洗浄用主流路51につながる肛門洗浄ノズル装
置46の内空間は、第1出口ポート711aから第1連
通窓部722を経て第1ドレンポート715と連通して
いることになる。このため、肛門洗浄用主流路51内及
び肛門洗浄用主流路51につながる肛門洗浄ノズル装置
46の内空間に残留した洗浄水は、その残圧により第1
出口ポート711aまで逆流し、第1連通窓部722を
経て第1ドレンポート715に流れ込む。そして、第1
ドレンポート715からケース内の第1ドレン流路74
dを流動し、該第1ドレン流路74dから大気へと排出
されるものである。
【0058】また、この状態であると、回転プレート7
2のスリット部721は、固定プレート71の連通孔7
17に対向している。また、連通孔717は第2バイパ
ス流路74gに開口し、このバイパス流路74gはケー
ス74に形成された第2ドレン流路74eのケース内壁
開口部74e’に連絡している。従って、スリット部7
21に連通した洗浄水供給路91は、スリット部721
から連通孔717、第2バイパス流路74g、第2ドレ
ン流路74eに連通し、さらに第2ドレン流路74eか
ら大気に連通することになる。このため、洗浄水供給路
91内の残留洗浄水は、その残圧によりスリット部72
1に流れ、さらにスリット部721から連通孔717、
第2バイパス流路74gを経て第2ドレン流路74eに
流れ、この第2ドレン流路74eから大気へと排出され
るものである。
【0059】このように、図7(d)の状態にすること
により、肛門洗浄用主流路51内及び肛門洗浄用主流路
51内に連通した肛門洗浄ノズル装置46の内空間の残
留水を第1ドレン流路74dからドレン排水として排出
することができるとともに、洗浄水供給路91内の残留
水も第2ドレン流路74eから排出することができるも
のである。尚、図7(e)に示す状態が、本発明におけ
る第4の状態に該当する。
【0060】また、第1の状態から第4の状態に切り替
る際に、回転プレート72は図7(a)に示す第1の状
態から半時計回りに回転して第4の状態となる。このた
め、スリット部721と第1出口ポート711aとが対
面した状態からスリット部721と連通孔717とが対
面した第4の状態となるまでに、スリット部721と第
1流量調節溝711とが対面した状態を経由する。この
状態において、回転プレート72が半時計回りに回転す
ると、第1流量調節溝711bのスリット部721との
対面部分も徐々に変わるが、第1流量調節溝711bの
断面積は、第1出口ポートから遠ざかって回転プレート
72が半時計方向、つまり、第2流量調節溝712bに
近づく方向に回転するにつれて小さくされているので、
この断面積は、回転プレート72の回転量が増すに従い
小さくなる。このため、第1流量調節溝711bのスリ
ット部721との対面部分の断面積も、回転プレート7
2の回転量が増すに従い小さくなる。従って、回転プレ
ート72の回転に伴い第1連通部711bに連通する肛
門洗浄用主流路51を流れる洗浄水の流量も徐々に少な
くなる。その後、第4の状態となり、残留洗浄水を排出
するものである。このように、第1の状態から第4の状
態に移行する際に、洗浄水の流量を小さくさせ、フェー
ドアウトした状態で第4の状態とするので、肛門洗浄ノ
ズル装置46からの洗浄水の噴出が停止する直前で洗浄
水が強烈に噴出することがなく、洗浄水の停止直前での
洗浄水の強烈な噴出により使用者に不快感を与えること
はないものである。
【0061】使用者が本例に示す人体局部洗浄装置を使
用し、用便後に洗浄強さが比較的弱い分散したマイルド
な洗浄を行うためには、操作パネル45の操作スイッチ
の内、マイルド洗浄ボタン(図示せず)を押圧する。す
ると、ロータリバルブ438において、モータ75が駆
動するとともにマイクロコンピュータ8によりモータ7
5の駆動が制御される。これにより、ロータリバルブ4
38の回転プレート72が所定角度回転し、固定プレー
ト71と回転プレート72は図7(b)に示す配置関係
となる。その後、洗浄水タンク433の上流側に配置さ
れた電磁弁92が開き、水道圧により洗浄水タンク43
3から洗浄水を洗浄水供給路91に圧送する。図7
(b)において、回転プレート72のスリット部721
は、固定プレート71の第2出口ポート712aに対面
しているとともに、第4出口ポート714aにも対面し
ている。この状態であると、洗浄タンク433内の洗浄
水は、水道圧により圧送されて洗浄水供給路91を通
り、ケース74に形成された洗浄水供給口741からケ
ース74内に進入する。ケース74内に進入した洗浄水
は、回転プレート72の縁部にまで形成されたスリット
部721内を流動する。このときスリット部721と固
定プレート71の第2出口ポート712aとは対面して
いるので、洗浄水はスリット部721内から第2出口ポ
ート712aに流動する。そして、洗浄水は第2出口ポ
ート712aからケース74に形成された第2連絡流路
74bを流れ、第2連絡流路74bが開口した副流路用
洗浄水排出口743から肛門洗浄用副流路52に流動す
る。このようにして肛門洗浄用副流路52に流動した洗
浄水は、肛門洗浄ノズル装置46に形成された肛門洗浄
用副ノズル孔462から人体の肛門に噴出され、人体局
部を洗浄するものである。
【0062】また、スリット部721は固定プレート7
1の第4出口ポート714aとも対面しているので、洗
浄水はスリット部721内から第4出口ポート714a
にも流動する。第4出口ポート714aはケース内壁に
形成された第1バイパス流路74fにより第1連絡流路
74aの開口部74a’に連絡しているので、第4出口
ポート714aに流動した洗浄水は第1バイパス流路7
4fを流れ、開口部74a’を経てケース74に形成さ
れた第1連絡流路74aを流動する。そして、第1連絡
流路74aが開口した主流路用洗浄水排出口742から
肛門洗浄用主流路51に流動する。このようにして肛門
洗浄用主流路51に流動した洗浄水は、肛門洗浄用ノズ
ル装置46に形成された肛門洗浄用主ノズル孔461か
ら人体の肛門に噴出され、人体局部を洗浄するものであ
る。
【0063】このように、図7(b)に示す状態では、
肛門洗浄用主ノズル孔461及び肛門洗浄用副ノズル孔
462の双方から洗浄水が噴出される。このため、洗浄
水の噴出面積が拡大され、洗浄強さの弱い分散したマイ
ルドな洗浄を行うことができるものである。また、スリ
ット部721と第2出口ポート712a及び第4出口ポ
ート714aとが対面している状態から、回転プレート
を時計回りに回転させ、スリット部721と第2流量調
節溝712b及び第4流量調節溝714bとを対面させ
た場合、スリット部721を流動する洗浄水は、まず該
スリット部721に対面する第2流量調節溝711b及
び第4流量調節溝714bに流れ、その後に第2流量調
節溝712bに連通した第2出口ポート712a及び第
4流量調節溝714bに連通した第4出口ポート714
aに流れる。洗浄水は、第2流量調節溝712bにより
流路断面積が絞られ、第2出口ポート712aを経て肛
門洗浄用副流路52に流れる洗浄水の流量が減少される
とともに、第4流量調節溝714bにより流路断面積が
絞られ、第4出口ポート714aを経て肛門洗浄用主流
路51に流れる洗浄水の流量が減少される。このよう
に、第2流量調節溝712bは、上記状態において回転
プレートの回転に伴い肛門洗浄用副流路52内を流動す
る洗浄水の流量を可変させることを可能とする第2流量
調節部としての機能を果たすものであり、また第4流量
調節溝714bは、上記状態において回転プレートの回
転に伴い肛門洗浄用主流路51内を流動する洗浄水の流
量を可変させることを可能とする第4流量調節部として
の機能を果たすものである。尚、この図7(b)に示す
ような、スリット部712と第2出口ポート712a及
び第4出口ポート714aとが対面した状態、及び、ス
リット部712と第2流量調節溝712b及び第4流量
調節溝714bとが対面した状態が、本発明における第
2の状態の一例である。
【0064】使用者が洗浄強さの弱い分散的な洗浄を行
った後、この洗浄を終了するためには、本体側操作パネ
ル45の停止ボタン(図示せず)を押圧する。すると、
電磁弁が閉じ、洗浄水タンク433から洗浄水供給路9
1への洗浄水の圧送を停止する。これと同時に、ロータ
リバルブ438においては、モータ75が駆動するとと
もにマイクロコンピュータ8によりモータ75の駆動が
制御される。これにより、ロータリバルブの回転プレー
トが所定角度時計回りに回転し、固定プレートと回転プ
レートは前述した図7(d)に示す配置関係となり、肛
門洗浄用主流路51内及び洗浄水供給流路91内の残留
洗浄水が排出される。また、肛門洗浄用副流路52内の
残留洗浄水は、肛門洗浄用ノズルと肛門洗浄用シリンダ
との隙間より外部に排出される。
【0065】このように、図7(d)の状態にすること
により、肛門洗浄用主流路51内及び肛門洗浄用主流路
51内に連通した肛門洗浄ノズル装置46の内空間の残
留水及び、肛門洗浄用副流路52内及び肛門洗浄用副流
路52内に連通した肛門洗浄ノズル装置46の内空間の
残留水をドレン排水として排出することができるととも
に、洗浄水供給路91内の残留水も排出することができ
るものである。
【0066】また、第2の状態から第4の状態に切り替
る際に、回転プレート72は図7(b)に示す第2の状
態から半時計回りに回転して第4の状態となる。このた
め、スリット部721と第2及び第4出口ポート712
a及び714aとが対面した状態からスリット部721
と連通孔717とが対面した第4の状態となるまでに、
スリット部721と第2及び第4流量調節溝712b及
び714bとが対面した状態を経由する。この状態にお
いて、回転プレート72が時計回りに回転すると、第2
及び第4流量調節溝712b及び714bのスリット部
721との対面部分も徐々に変わるが、第2及び第4流
量調節溝712b及び714bの断面積は、第1出口ポ
ート712a及び第4出口ポート714aから遠ざかっ
て回転プレート72が時計方向、つまり、第1流量調節
溝711bに近づく方向に回転するにつれて小さくされ
ているので、これらの断面積は、回転プレート72の回
転量が増すに従いそれぞれ小さくなる。このため、第2
及び第4流量調節溝712b及び714bのスリット部
721との対面部分の断面積も、回転プレート72の回
転量が増すに従いそれぞれ小さくなる。従って、回転プ
レート72の回転に伴い第2連通部712に連通する肛
門洗浄用副流路52及び第4連通部714に第1バイパ
ス流路74fを介して連通する肛門洗浄用主流路51を
それぞれ流れる洗浄水の流量も徐々に少なくなる。その
後、第4の状態となり、残留洗浄水を排出するものであ
る。このように、第2の状態から第4の状態に移行する
際に、洗浄水の流量を小さくさせ、フェードアウトした
状態で第4の状態とするので、肛門洗浄ノズル装置46
からの洗浄水の噴出が停止する直前で洗浄水が強烈に噴
出することがなく、洗浄水の停止直前での洗浄水の強烈
な噴出により使用者に不快感を与えることはないもので
ある。
【0067】使用者が本例に示す人体局部洗浄装置1を
使用し、女性局部の洗浄を行うためには、操作パネル4
5の操作スイッチの内、ビデ洗浄ボタン(図示せず)を
押圧する。すると、ロータリバルブ438において、モ
ータ75が駆動するとともにマイクロコンピュータ8に
よりモータ75の駆動が制御される。これにより、ロー
タリバルブ438の回転プレート72が所定角度回転
し、固定プレート71と回転プレート72は図7(c)
に示す配置関係となる。その後、洗浄水タンク433の
上流側に配置された電磁弁92が開き、水道圧により洗
浄水タンク433から洗浄水を洗浄水供給路91に圧送
する。図7(c)において、回転プレート72のスリッ
ト部721は、固定プレート71の第3出口ポート71
3aに対面している。この状態であると、洗浄タンク4
33内の洗浄水は、水道圧により圧送されて洗浄水供給
路91を通り、ケース74に形成された洗浄水供給口7
41からケース74内に進入する。ケース74内に進入
した洗浄水は、回転プレート72の縁部にまで形成され
たスリット部721内を流動する。このときスリット部
721と固定プレート71の第3出口ポート713aと
は対面しているので、洗浄水はスリット部721内から
第3出口ポート713aに流動する。そして、洗浄水は
第3出口ポート713aからケース74に形成された第
3連絡流路74cを流れ、第3連絡流路74cが開口し
たビデ用洗浄水排出口744からビデ洗浄用流路61に
流動するものである。このようにしてビデ洗浄用流路6
1に流動した洗浄水は、ビデ洗浄用ノズル装置47に形
成されたビデ洗浄ノズル孔471から女性局部に噴出さ
れ、女性局部を洗浄するものである。また、スリット部
721と第3出口ポート713aとが対面している状態
から、回転プレート72を時計回りに回転させ、スリッ
ト部721と第3流量調節溝713bとを対面させた場
合、スリット部721を流動する洗浄水は、まず該スリ
ット部721に対面する第3流量調節溝713bに流
れ、その後に該第3流量調節溝713bに連通した第3
出口ポート713aに流れる。洗浄水は、この第3流量
調節溝713bにより流路断面積が絞られ、第3出口ポ
ート713aを経てビデ洗浄用流路61に流れる洗浄水
の流量が減少される。このように、第3流量調節溝71
3bは、上記状態において回転プレート72の回転に伴
いビデ洗浄用流路61内を流動する洗浄水の流量を可変
させることを可能とする第3流量調節部としての機能を
果たすものである。尚、この図7(c)に示すような、
スリット部712と第3出口ポート713aとが対面し
た状態、及び、スリット部712と第3流量調節溝71
3bとが対面した状態が、本発明における第3の状態の
一例である。
【0068】使用者がビデ洗浄を行った後、この洗浄を
終了するためには、本体側操作パネル45内の停止ボタ
ン(図示せず)を押圧する。すると、電磁弁が閉じ、洗
浄水タンク433から洗浄水供給路91への洗浄水の圧
送が停止される。これと同時に、ロータリバルブ438
においては、モータ75が駆動するとともにマイクロコ
ンピュータ8によりモータ75の駆動が制御される。こ
れにより、ロータリバルブ438の回転プレート72が
所定角度時計回りに回転し、固定プレート71と回転プ
レート72は図7(e)に示す配置関係となる。図7
(e)において、回転プレート72のスリット部721
は、第2ドレンポート716に対面している。第2ドレ
ンポート716は、ケース74に形成された第2ドレン
流路74eに連絡している。従って、スリット部721
に連通した洗浄水供給路91は、スリット部721から
第2ドレンポート716、第2ドレン流路74eに連通
し、大気に連通する。従って、洗浄水供給路91内の残
留洗浄水は、その残圧によりスリット部721に流れ、
さらにスリット部721から第2ドレンポート716、
第2ドレン流路74eを流動し、大気へと排出されるも
のである。
【0069】また、回転プレート72の第2連通窓72
3は、第3連通部713の第3出口ポート713a及び
第1ドレンポート715に対面している。このため、第
3出口ポート713aは第2連通窓723を経て第1ド
レンポート715と連通状態とされている。この状態で
あると、ビデ洗浄用流路61内及びビデ洗浄用流路61
につながるビデ洗浄ノズル装置47の内空間は、第3出
口ポート713aから第2連通窓723を経て第1ドレ
ンポート715と連通していることになる。このため、
ビデ洗浄用流路61内及びビデ洗浄用流路61につなが
るビデ洗浄ノズル装置47の内空間の残留水は、その残
圧により第3連絡流路74cを経て第3出口ポート71
3aまで逆流し、第2連通窓723を経て第1ドレンポ
ート715に流れ込む。そして、第1ドレンポート71
5からケース74内の第1ドレン流路74dを流動し、
大気へと排出されるものである。尚、この状態が本発明
における第5の状態である。
【0070】また、第3の状態から第5の状態に切り替
る際に、回転プレート72は図7(c)に示す第3の状
態から時計回りに回転して第5の状態となる。このた
め、スリット部721と第3出口ポート713aとが対
面した状態からスリット部721と第2ドレンポート7
16とが対面した第5の状態となるまでに、スリット部
721と第3流量調節溝713bとが対面した状態を経
由する。この状態において、回転プレート72が時計回
りに回転すると、第3流量調節溝713bのスリット部
721との対面部分も徐々に変わるが、第3流量調節溝
713bの断面積は、第3出口ポート713aから遠ざ
かって回転プレート72が時計方向に回転するにつれて
小さくされているので、この断面積は、回転プレート7
2の回転量が増すに従い小さくなる。このため、第3流
量調節溝713bのスリット部721との対面部分の断
面積も、回転プレート72の回転量が増すに従い小さく
なる。従って、回転プレート72の回転に伴い第3連通
部713に連通するビデ洗浄用流路61を流れる洗浄水
の流量も徐々に少なくなる。その後、第5の状態とな
り、残留洗浄水を排出するものである。このように、第
3の状態から第5の状態に移行する際に、洗浄水の流量
を小さくさせ、フェードアウトした状態で第5の状態と
するので、ビデ洗浄ノズル装置47からの洗浄水の噴出
が停止する直前で洗浄水が強烈に噴出することがなく、
洗浄水の停止直前での洗浄水の強烈な噴出により使用者
に不快感を与えることはないものである。
【0071】以上のように、人体局部を洗浄する際に、
洗浄強さの強い集中的な洗浄を行うときは第1の状態
(図7(a)の状態)となるように、この洗浄を終了さ
せるときは第4の状態(図7(d)の状態)となるよう
に、また、洗浄強さの弱い分散的な洗浄を行うときは、
第2の状態(図7(b)の状態)となるように、この洗
浄を終了させるときは第4の状態(図7(d)の状態)
となるように、女性局部の洗浄を行うときは、第3の状
態(図7(c)の状態)となるように、この洗浄を終了
させるときは第5の状態(図7(e)の状態)となるよ
うにモータ75の駆動を制御して回転プレート72の回
転、つまりロータリバルブ438の切替動作を制御する
ものである。
【0072】以上のように、本例の人体局部洗浄装置1
は、人体局部を洗浄するための洗浄手段としての肛門洗
浄ノズル装置46及びビデ洗浄ノズル装置47と、肛門
洗浄ノズル装置46に連通した第1の流路としての肛門
洗浄用主流路51、第2の流路としての肛門洗浄用副流
路52、及び、ビデ洗浄ノズル装置47に連通したビデ
洗浄用流路61と、人体局部を洗浄する洗浄水が貯えら
れる洗浄水タンク433と、洗浄水タンクに連通した洗
浄水供給流路91と、固定プレート71及び該固定プレ
ート71に対して回転可能に取り付けられた1枚の回転
プレート72を有する流路切替手段としてのロータリバ
ルブ438と、回転プレート72の回転を制御する制御
手段としてのマイクロコンピュータ8を具備する。ま
た、固定プレート72は、肛門洗浄用主流路51に連通
する第1連通部711、肛門洗浄用副流路52に連通す
る第2連通部712、ビデ洗浄用流路61に連通する第
3連通部713、及び大気に連通する第1ドレンポート
715が形成されており、回転プレート72は、洗浄水
タンク433から供給される洗浄水が流動するスリット
部721及び、第1連通部711と第1ドレンポート7
15とを連通可能な第1連通窓部722並びに第3連通
部713と第1ドレンポート715とを連通可能な第2
連通窓部723が形成されている。そして、マイクロコ
ンピュータ8は、スリット部721と第1連通部711
とを対面させてスリット部721を流動する洗浄水を第
1連通部711に流動させる第1の状態、スリット部7
21と第2連通部722とを対面させて洗浄水を第2連
通部722に流動させる第2の状態、スリット部721
と第3連通部713とを対面させて洗浄水を第3連通部
713に流動させる第3の状態、第1連通窓部722に
より第1連通部711と第1ドレンポート715とを連
通させた第4の状態、第2連通窓部723により第3連
通部713と第1ドレンポート715とを連通させた第
5の状態とを選択的に取り得るように、モータ75の駆
動を制御して回転プレート72の回転を制御するもので
ある。
【0073】このため、第1の状態では、洗浄水タンク
433から供給され回転プレート72のスリット部72
1を流動する洗浄水は、該スリット部721と対面した
固定プレート71の第1連通部711に流動し、この第
1連通部711から該第1連通部711に連通した肛門
洗浄用主流路51に流動する。これにより主流路51か
ら人体の肛門への洗浄が可能となる。また、第2の状態
では、洗浄水は、スリット部721から該スリット部7
21と対面した固定プレート71の第2連通部712に
流動し、この第2連通部712から該第2連通部712
に連通した肛門洗浄用副流路52に流動する。これによ
り副流路52から人体の肛門への洗浄が可能となる。ま
た、第3の状態では、洗浄水は、スリット部721から
該スリット部721と対面した固定プレート71の第3
連通部713に流動し、この第3連通部713から該第
3連通部713に連通したビデ洗浄用流路61に流動す
る。これによりビデ洗浄用流路61からの女性局部への
洗浄が可能となる。このように、本発明では、1枚の回
転プレート72で3流路の切替が可能となるものであ
る。
【0074】また、第4の状態では、回転プレート72
に形成された第1連通窓部722により固定プレート7
2の第1連通部711と第1ドレンポート715とが連
通される。このため、第1連通部に連通した肛門洗浄用
主流路51内の残留水が第1連通窓部722を経て第1
ドレンポート715に流れ、さらに第1ドレンポート7
15から第1ドレン流路74dを経て大気に排出され
る。従って、肛門洗浄用主流路51内の水圧は、第1ド
レンポート715から残留水が排出されることにより減
少し、肛門洗浄用主流路51内の残留洗浄水の水圧によ
り洗浄ノズル等の動作に悪影響を与えたり、肛門洗浄用
ノズルから残留水が噴出することを防止することができ
るものである。
【0075】また、第5の状態では、回転プレート72
に形成された第2連通窓部723により固定プレート7
1の第3連通部713と第1ドレンポート715とが連
通される。このため、第3連通部713に連通したビデ
洗浄用流路61内の残留水が第2連通窓部723を経て
第1ドレンポート715に流れ、さらに第1ドレンポー
ト715から第1ドレン流路74dを経て大気に排出さ
れるものである。従って、ビデ洗浄用流路61内の水圧
は、第1ドレンポート715から残留水が排出されるこ
とにより減少し、ビデ洗浄用流路61内の残留洗浄水の
水圧により洗浄ノズル等の動作に悪影響を与えたり、ビ
デ洗浄用ノズルから残留水が噴出することを防止するこ
とができるものである。
【0076】このように、本例によれば、1枚の回転プ
レート72を使用するのみで、肛門洗浄用主流路51、
肛門洗浄用副流路52、ビデ洗浄用流路61の各流路へ
の線上水の切替を可能としているので、回転プレート7
2が複数枚必要となることはなく、ロータリバルブ43
8をコンパクトに構成することができるものである。ま
た、肛門洗浄用主流路51内及びビデ洗浄用流路61内
の残留水がドレンポートから大気に排出されるので、こ
れらの流路内の残留洗浄水の水圧を減少させることがで
き、流路内残圧による洗浄ノズルの動作への悪影響、ノ
ズルからの残留水の噴出等の不具合を防止することがで
きるものである。
【0077】また、固定プレート71には第1連通部7
11に連通した第4連通部714が形成され、第2の状
態においてスリット部721と第4連通部714とが対
面する。このため、第2の状態では、洗浄水タンク43
3から供給され回転プレート72のスリット部721を
流動する洗浄水は、スリット部721から該スリット部
721と対面した固定プレート71の第2連通部712
及び第4連通部714に流動し、さらに第2連通部71
2からは該第2連通部712に連通した肛門洗浄用副流
路52に流動する。一方、第4連通部は第1連通部と連
通しており、この第1連通部は肛門洗浄用主流路51に
連通しているので、第4連通部を流れる洗浄水は、第4
連通部714から肛門洗浄用主流路51にも流動する。
このようにして、肛門洗浄用ノズルの主流路のみなら
ず、副流路からも洗浄水が噴出するので、洗浄水の噴出
面積が増加して分散的でやさしい体感が得られる洗浄パ
ターンとすることができるものである。
【0078】従って、第1の状態では洗浄水が主流路5
1のみから噴出する比較的勢いの強い集中洗浄を、第2
の状態では洗浄水が主流路51及び副流路52の両方か
ら噴出する比較的ソフトな分散洗浄を行うことができ、
マイクロコンピュータ8によってこれらの洗浄パターン
を切替えることが可能となるものである。
【0079】また、ロータリバルブ438は固定プレー
ト71及び回転プレート72を収納するケース74を備
え、第4連通部714はケース74の内壁に形成された
第1バイパス流路74fにより第1連通部711に連通
されている。このようにケース内壁に形成された第1バ
イパス流路74fで第4連通部714と第1連通部71
1を連通することで、ケース外部に連絡流路を設ける構
成よりもコンパクトに構成することができるものであ
る。
【0080】また、固定プレート71には大気に連通し
た第2ドレンポート716及び第2ドレンポート716
に連通する連通孔717が形成されており、第4の状態
において連通孔717はスリット部721に対面されて
いる。このため、スリット部721は、連通孔717か
ら第2ドレンポート716に連通することとなる。従っ
て、スリット部721に連通している洗浄水タンク側か
らの洗浄水の残留水が、スリット部721から連通孔7
17、第2ドレンポート716を流れ、さらに第2ドレ
ンポート716が連通する第2ドレン流路74eから大
気に排出される、つまり、洗浄タンク側の残留洗浄水も
排出することができるものである。
【0081】また、第2ドレンポート716は、ケース
74の内壁に形成された第2バイパス流路74gにより
連通孔717に連通している。このようにケース内壁に
形成された第2バイパス流路74gで第2ドレンポート
716と連通孔717を連通することで、ケース外部に
連絡流路を設ける構成よりもコンパクトに構成すること
ができるものである。
【0082】また、第1連通部711は、肛門洗浄用主
流路51に連通する第1出口ポート711a及び第1の
状態において回転プレート72の回転に伴い肛門洗浄用
主流路51を流動する洗浄水の流量を変化させる第1流
量調節部としての第1流量調節溝711bとを備え、第
2連通部712は、肛門洗浄用副流路52に連通する第
2出口ポート712a及び第2の状態において回転プレ
ート72の回転に伴い肛門洗浄用副流路52を流動する
洗浄水の流量を変化させる第2流量調節部としての第2
流量調節溝712bを備え、第3連通部713は、ビデ
洗浄用流路61と連通する第3出口ポート713a及び
第3の状態において回転プレート72の回転に伴いビデ
洗浄用流路61を流動する洗浄水の流量を変化させる第
3流量調節部としての第3流量調節溝713bを備え、
第4連通部714は、第1バイパス流路74fと連通す
る第4出口ポート714a及び第2の状態において回転
プレート72の回転に伴い第1バイパス流路74fを流
動する洗浄水の流量を変化させる第4流量調節部として
の第4流量調節溝714bを備える。このため、各状態
(第1の状態、第2の状態、第3の状態)において、回
転プレート72を回転させるという簡単な動作により各
流路(第1の流路、第2の流路、第3の流路)を流動す
る洗浄水の流量を変化させることができるものである。
従って、第1、第2、第3の各状態において回転プレー
ト72を回転させることにより洗浄水の流量が調節可能
となり、使用者の好みに応じた洗浄を行うことができる
ものである。
【0083】また、第1流量調節溝711bは、第1出
口ポート711aから周方向、つまり回転プレート72
の回転方向に沿って遠ざかるに従いその断面積が小さく
され、同様に、第2流量調節溝712bは、第2出口ポ
ート712aから回転プレート72の回転方向に沿って
遠ざかるに従いその断面積が小さくされ、第3流量調節
溝713bは、第3出口ポート713aから回転プレー
ト72の回転方向に沿って遠ざかるに従いその断面積が
小さくされ、第4流量調節溝714bは、第4出口ポー
ト714aから回転プレート72の回転方向に沿って遠
ざかるに従いその断面積が小さくされている。
【0084】このため、第1連通部711とスリット部
721が対面する第1の状態から、連通孔717とスリ
ット部721が対面する第4の状態に移る際に、第1流
量調節溝711bのスリット部721と対面する部分の
断面積は、回転プレート72の回転量が増すに従い小さ
くなり、第1連通部711と連通する肛門洗浄用主流路
51の流路を流れる洗浄水の流量も徐々に少なくなる。
その後、第4の状態となり、肛門洗浄用主流路51内の
残留洗浄水は第1ドレンポート715を経て第1ドレン
流路74dから排出されるとともに、洗浄水供給流路9
1内の残留水は連通孔717、第2ドレンポート716
を経て第2ドレン流路74eから排出される。このよう
に第1の状態において洗浄水の流量がフェードアウトし
た後に第4の状態となり、残留水が排出される。同様
に、第2連通部712及び第4連通部714とスリット
部721が対面する第2の状態から第4の状態に移る際
に、第2流量調節溝712b及び第4流量調節溝714
bのスリット部721と対面する部分の断面積は、回転
プレート72の回転量が増すに従い小さくなり、第2連
通部712と連通する肛門洗浄用副流路第2及び第4連
通部714と第1バイパス流路74fを経て連通する肛
門洗浄用主流路51の流路を流れる洗浄水の流量も徐々
に少なくなる。その後、第4の状態となり、肛門洗浄用
主流路51内及び洗浄水供給流路91内の残留洗浄水が
排出される。このように、洗浄状態である第1の状態、
第2の状態からドレン状態である第4の状態に移行する
際に、洗浄水の流量を小さくさせ、フェードアウトした
状態でドレン状態とするので、ノズル装置46からの洗
浄水の噴出が停止する直前でも洗浄水が強烈に噴出する
こともなく、使用者に不快感を与えることもないもので
ある。
【0085】また、第3流量調節溝713bは回転プレ
ート72の回転方向に沿って第3出口ポートから遠ざか
り第2ドレンポート716に近づくに従いその断面積が
小さくされているので、第3連通部713とスリット部
721が対面する第3の状態から、第2ドレンポート7
16とスリット部721が対面する第5の状態に移る際
に、第3流量調節溝713bのスリット部721と対面
する部分の断面積は、回転プレート72の回転量が増す
に従い小さくなり、第3連通部713と連通するビデ洗
浄用主流路61の流路を流れる洗浄水の流量も徐々に少
なくなる。その後、第5の状態となり、スリット部72
1に連通する洗浄水供給流路91内の残留洗浄水は第2
ドレンポート716を経て第2ドレン流路74eから排
出される。このように、洗浄状態である第3の状態から
ドレン状態である第5の状態に移行する際に、洗浄水の
流量を小さくさせ、フェードアウトした状態でドレン状
態とするので、ノズル装置47からの洗浄水の噴出が停
止する直前でも洗浄水が強烈に噴出することもなく、使
用者に不快感を与えることもないものである。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
人体局部洗浄装置において、洗浄水の供給路と上記各流
路との連通を切替える流路切替手段をコンパクトに構成
するとともに、洗浄後の各流路内の残圧を除去可能とし
て使用者に不快感を与えない構成とすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、人体局部洗浄装
置の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における、本体及び本体内
の機能部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における、ケース、肛門洗
浄ノズル装置、ビデ洗浄ノズル装置の外観及び部分断面
図であり、またこれらの接続構成を示す図である。
【図4】図3において、ロータリバルブを図示矢印A方
向から見た場合の部分断面図である。
【図5】図4におけるB−B断面図であり、本発明の実
施の形態における、ケースの内壁面の構造を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態における、可動プレート及
び固定プレートの構成を示す正面図であり、図6(a)
が可動プレートを、図6(b)が固定プレートを示す。
【図7】本発明の実施の形態における、固定プレートと
可動プレートとの相対的位置関係を示す図であり、図7
(a)が第1の状態、図7(b)が第2の状態、図7
(c)が第3の状態、図7(d)が第4の状態、図7
(e)が第5の状態を示す。
【図8】従来技術における、肛門洗浄ノズルの断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・人体局部洗浄装置 2・・・便器 4・・・本体 41・・・便座 42・・・便蓋 43・・・機能部 432・・・コントロール基板、433・・・洗浄水タ
ンク、438・・・流路切替手段 44・・・ケース 45・・・操作パネル 46・・・肛門洗浄ノズル装置 461・・・肛門洗浄主ノズル孔、462・・・肛門洗
浄副ノズル孔 47・・・ビデ洗浄ノズル装置 471・・・ビデ洗浄ノズル孔 51・・・肛門洗浄用主流路(第1の流路) 52・・・肛門洗浄用副流路(第2の流路) 61・・・ビデ洗浄用流路(第3の流路) 71・・・固定プレート 711・・・第1連通部 711a・・・第1出口ポート、711b・・・第1流
量調節溝(第1流量調節部) 712・・・第2連通部 712a・・・第2出口ポート、712b・・・第2流
量調節溝(第2流量調節部) 713・・・第3連通部 713a・・・第3出口ポート、713b・・・第3流
量調節溝(第3流量調節部) 714・・・第4連通部 714a・・・第4出口ポート、714b・・・第4流
量調節溝(第4流量調節部) 715・・・第1ドレンポート、716・・・第2ドレ
ンポート、717・・・連通孔 72・・・回転プレート 721・・・スリット部、722・・・第1連通窓部、
723・・・第2連通窓部 74・・・ケース 74a・・・第1連絡流路、74b・・・第2連絡流
路、74c・・・第3連絡流路、74d・・・第1ドレ
ン流路、74e・・・第2ドレン流路、74f・・・第
1バイパス流路(バイパス流路)、74g・・・第2バ
イパス流路 75・・・モータ 8・・・マイクロコンピュータ(制御手段) 91・・・洗浄水供給流路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体局部を洗浄するための洗浄手段と、 それぞれ前記洗浄手段に連通した第1の流路、第2の流
    路、及び第3の流路と、 人体局部を洗浄する洗浄水が貯えられる洗浄水タンク
    と、 前記洗浄水タンクに連通した洗浄水供給流路と、 前記第1の流路に連通する第1連通部、前記第2の流路
    に連通する第2連通部、前記第3の流路に連通する第3
    連通部、及び大気に連通するドレンポートが形成された
    固定プレートと、該固定プレートに対して回転可能に取
    り付けられ前記洗浄水タンクから供給される洗浄水が流
    動するスリット部及び前記第1連通部と前記ドレンポー
    トとを連通可能並びに前記第3連通部と前記ドレンポー
    トとを連通可能な連通窓部が形成された回転プレートと
    を備えた流路切替手段と、前記スリット部と前記第1連
    通部とを対面させて洗浄水を前記第1連通部に流動させ
    る第1の状態、前記スリット部と前記第2連通部とを対
    面させて洗浄水を前記第2連通部に流動させる第2の状
    態、前記スリット部と前記第3連通部とを対面させて洗
    浄水を前記第3連通部に流動させる第3の状態、前記連
    通窓部により前記第1連通部と前記ドレンポートとを連
    通させた第4の状態、及び前記連通窓部により前記第3
    連通部と前記ドレンポートとを連通させた第5の状態
    を、選択的に取り得るように前記回転プレートの回転を
    制御する制御手段とを備えた人体局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記固定プレートには、第1バイパス流
    路により前記第1連通部に連通した第4連通部が形成さ
    れ、前記第2の状態において前記スリット部と前記第4
    連通部とが対面することを特徴とする請求項1に記載の
    人体局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記連通窓部は第1連通窓部と第2連通
    窓部を備え、前記第4の状態において前記第1連通窓部
    により前記第1連通部と前記ドレンポートが連通され、
    前記第5の状態において前記第2連通窓部により前記第
    3連通部と前記ドレンポートとが連通することを特徴と
    する請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記固定プレートには連通孔が形成され
    ているとともに前記ドレンポートは第1ドレンポートと
    第2ドレンポートを備え、前記連通孔は第2バイパス流
    路により前記第2ドレンポートと連通されてなり、前記
    第4の状態において前記第1連通窓部により前記第1連
    通部と前記第1ドレンポートが連通するとともに前記連
    通孔と前記スリット部とが対面し、前記第5の状態にお
    いて前記第2連通窓部により前記第3連通部と前記第1
    ドレンポートが連通するとともに前記スリット部と前記
    第2ドレンポートとが対面することを特徴とする請求項
    3に記載の人体局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記第1連通部は、前記第1の流路に連
    通する第1出口ポートと、前記第1の状態において前記
    回転プレートの回転に伴い前記第1の流路を流動する洗
    浄水の流量を変化させる第1流量調節部を備え、前記第
    2連通部は、前記第2の流路に連通する第2出口ポート
    と、前記第2の状態において前記回転プレートの回転に
    伴い前記第2の流路を流動する洗浄水の流量を変化させ
    る第2流量調節部を備え、前記第3連通部は、前記第3
    の流路に連通する第3出口ポートと、前記第3の状態に
    おいて前記回転プレートの回転に伴い前記第3の流路を
    流動する洗浄水の流量を変化させる第3流量調節部とを
    備え、前記第4連通部は、前記第1バイパス流路に連通
    する第4出口ポートと、前記第2の状態において前記回
    転プレートの回転に伴い前記第1バイパス流路を流動す
    る洗浄水の流量を変化させる第4流量調節部とを備え、
    前記第1流量調節部は、前記第1出口ポートから前記回
    転プレートの回転方向に沿って遠ざかるに従いその断面
    積が小さくされた第1流量調節溝であり、前記第2流量
    調節部は、前記第2出口ポートから前記回転プレートの
    回転方向に沿って遠ざかるに従いその断面積が小さくさ
    れた第2流量調節溝であり、前記第3流量調節部は、前
    記第3出口ポートから前記回転プレートの回転方向に沿
    って遠ざかるに従いその断面積が小さくされた第3流量
    調節溝であり、前記第4流量調節部は、前記第4出口ポ
    ートから前記回転プレートの回転方向に沿って遠ざかる
    に従いその断面積が小さくされた第4流量調節溝である
    ことを特徴とする請求項2〜4に記載の人体局部洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の流路は人体の肛門を洗浄する
    ための肛門洗浄用主流路であり、前記第2の流路は人体
    の肛門を洗浄するための肛門洗浄用副流路であり、前記
    第3の流路は女性局部を洗浄するためのビデ洗浄用流路
    であることを特徴とする請求項1〜5に記載の人体局部
    洗浄装置。
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