JPH11335485A

JPH11335485A - トルマリン粉末含有樹脂

Info

Publication number: JPH11335485A
Application number: JP15995298A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Kusakari; 良雄草苅
Original assignee: TM TECHNO KK
Current assignee: TM TECHNO KK
Priority date: 1998-05-25
Filing date: 1998-05-25
Publication date: 1999-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】遠赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、防
カビ、化学物質過敏症に対する効果及び鮮度保持等の特
性を付与した樹脂を提供する。【解決手段】トルマリン粉末を重量比で０．１％〜７
０％含有させたトルマリン粉末含有樹脂であり、建材、
内装材、インテリア材又は包装材として用いられ、また
フィルム、板材、他の材料との積層材、食品トレイにも
用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、トルマリン粉末含
有した樹脂に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より熱可塑性系又は熱硬化性系の樹
脂、樹脂の発泡材は、その成形性、断熱性、軽量の特性
を生かし、建材、内装材、インテリア材又は包装材とし
て用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
建物は高気密化されており、従来の熱可塑性系材、熱硬
化性系材、樹脂及び発泡材の有している断熱性、軽量に
加え、建材は居住者の健康への影響を考慮し、脱臭、抗
菌、防カビ、及び化学物質過敏症に対する効果特性も要
求されている。また包装材、梱包材においても断熱性、
防水性等に加え、脱臭、抗菌、防カビ、鮮度保持等の特
性が要求されている。本発明は、トルマリン（電気石）
を含有させ、遠赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、
防カビ、化学物質過敏症に対する効果及び鮮度保持等の
特性を付与した樹脂を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂にトルマ
リン粉末を重量比で０．１％〜７０％含有させたことを
特徴とするトルマリン粉末含有樹脂である。また本発明
は、樹脂にトルマリン粉末及び天然鉱石粉末を混合しを
重量比で０．１％〜７０％含有させたことを特徴とする
トルマリン粉末含有樹脂である。また本発明は、建材又
は包装材として用いられることを特徴とするものであ
る。

【０００５】

【作用】本発明においては、熱可塑性系、熱硬化性系の
樹脂に、また樹脂の発泡材にトルマリン粉末を重量比で
０．１％〜７０％含有させたことにより本来の特性に加
え、トルマリン（電気石）の持つ電位的、電磁的特性に
より遠赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、防カビ、
化学物質過敏症に対する効果及び鮮度保持等の特質を付
与するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明において、トルマリン粉末
は樹脂、すなわち熱可塑性樹脂であるポリエチレン、ポ
リスチレン、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンなど、あ
るいは熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂、アミノ樹脂
（ユリア樹脂、メラミン樹脂）、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂などに加えて混合し、押出機等で成形
するものである。本発明において、樹脂に含有させるト
ルマリン（ｔｏｕｒｍａｌｉｎｅ）は、電気石ともいわ
れ、遠赤外線電磁波放射特性を有するもので、次のよう
に示される。組成一般式ＸＹ_９Ｂ_３Ｓｉ_６Ｏ_２７（Ｏ，ＯＨ，
Ｆ）_４で表されもので、Ｘ＝Ｃａ，Ｎａ，Ｋ，Ｍｎ，Ｙ＝Ｍｇ，Ｆｅ，Ａｌ，Ｃｒ，Ｍｎ，Ｔｉ，Ｌｉまた、組成一般式ＸＹ_３Ａｌ_６（ＯＨ）_４（ＢＯ_３）_３（Ｓｉ_６Ｏ_１８）
で表されものもある。これらは、化学成分により、例え
ば次のように分けられるものである。ドラバイト（Ｄｒａｖｉｔｅｔｏｒｕｍａｌｉｎ
ｅ）、Ｘ，Ｙ＝Ｎａ，ＭｇＮａＭｇ₃Ａｌ₆Ｂ_３Ｓｉ
₆(Ｏ，Ｈ）₃₀（ＯＨ，Ｆ）ショール（Ｓｃｈｏｒｉｔｏｒｕｍａｌｉｎｅ）、
Ｘ，Ｙ＝Ｎａ，Ｆｅ（Ｎａ，Ｋ，Ｃａ）（Ｆｅ，Ｍｎ）
₃Ａｌ₆Ｂ₃Ｓｉ₆（Ｏ，Ｈ）₃₀（ＯＨ，Ｆ）エルバイト（Ｅｌｂａｉｔｅｔｏｒｕｍａｌｉｎ
ｅ）、Ｘ，Ｙ＝Ｎａ，Ｌｉ（Ｎａ，Ｋ，Ｃａ）（Ｌｉ，
Ａｌ）₃Ａｌ₆Ｂ₃Ｓｉ₆（Ｏ，Ｈ）₃₀（ＯＨ，Ｆ）

【０００７】本発明において、樹脂すなわち熱可塑性樹
脂あるいは熱硬化性樹脂に、また樹脂の発泡材に含有さ
せるトルマリンの粒子の量を重量比で０．１％〜７０％
と限定した理由は、０．１％より少ない含有量では、遠
赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、防カビ、化学物
質過敏症及び鮮度保持等の特性が得られない。７０％よ
り多いと熱可塑性系材、熱硬化性系材、プラスチック及
び発泡材にトルマリンの粒子を均一に含浸、含有させる
ことが困難になるのでこの範囲に限定し、好ましくは、
５％〜１０％である。

【０００８】また、含有させるトルマリンの粒子は、
０．１μｍより小さいものでは、遠赤外線の機能が得ら
れず、１０μｍより大きいと、均一に含有されないの
で、トルマリン粉末の粒径は０．１μｍ〜１０μｍの範
囲が好ましい。また、本発明においては、トルマリン粉
末及び天然鉱石粉末を混合し重量比で０．１％〜７０％
含有させるものである。

【０００９】本発明において、樹脂の発泡材の場合、そ
の製造は発泡ビーズ成形または押出成形により発泡させ
て成形する。例えば、ビーズ（発泡性ポリスチロール、
ビーズに発泡剤として炭化水素を用い予備発泡）を９０
℃で予熱後発泡させ、ほぼ成形品の比重になるまで発泡
させる。その後さらに加熱して２次発泡を行わせ、見掛
け比重で０．０２〜０．１０の高発泡体を得る。また、
ウレタン系材料は、ウレタン結合（ＮＨ−ＣＯ−Ｏ
−）をもつ高分子化合物で、ウレタンゴムやウレタンフ
ォームとして用いられる。発泡体の原料として飽和ポリ
エステル、不飽和ポリエステル、トリレンジイソシアネ
ート等の発泡材等が用いられ、この反応過程で発生する
アンモニアガスによって発泡するものである。

【００１０】本発明のトルマリン粉末を含有させた発泡
スチロール材またはウレタン系材は、建材、内装材、イ
ンテリア材又は包装材として用いられるもので、具体的
には、フィルム、板材、他の材料との積層材、食品トレ
イ等に成形して用いられる。

【００１１】

【実施例】本発明の実施例について、図１を参照して説
明する。トルマリンの粒径、約３μｍの粉末を重量比で
２％含有させ、トルマリン粉末含有ポリプロピレンを得
た。

【００１２】このトルマリン粉末含有ポリプロピレンの
遠赤外線放射強度について温度２５℃で測定し、図１に
示す。図１は、横軸にＷＡＶＥＬＥＮＧＴＨ（ＭＩＣＲ
ＯＮ）、縦軸に放射強度、Ｒ（ｗ・ｃｍ^−２・ｓｔｒ
^−１）×１０を示している。図１に示す測定結果におい
て、線（イ）は本発明実施例のトルマリン粉末含有スチ
ロール材のＲ（放射強度）を示し、線（ロ）は黒体（Ｂ
ｌａｃｋｂｏｄｙ）のＲ（放射強度）であり、線（ハ）
は比較例のトルマリン粉末含有していない発泡スチロー
ル材のＲ（放射強度）である。

【００１３】図１から明らかなように、線（ハ）の比較
例に比べ、線（イ）の実施例のトルマリン粉末含有のも
のは、強い放射強度を示している。この実施例で放射強
度について説明すると、ここで放射強度として表示した
ものは放射輝度の測定で求めた放射率である。放射率と
は熱放射体の放射発散度と同じ温度の黒体の放射発散度
の比である。線（ロ）の黒体（Ｂｌａｃｋｂｏｄｙ）と
は完全放射体といわれるもので、放射率は１．０（１０
０％）である。これに対して線（イ）に示す本発明の実
施例のものは、２５℃、波長１０μｍで、分散放射率
１．０（１００％）で、線（ハ）の０．８（８０％）に
対して２０％向上した例である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱可塑性系、熱硬化性系の樹脂に、また樹脂の発泡材に
トルマリン粉末を重量比で０．１％〜７０％含有させる
ことにより、トルマリン（電気石）の持つ電位的、電磁
的特性により遠赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、
防カビ、化学物質過敏症に対する効果及び鮮度保持の特
質を付与するもので、建材又は包装材として優れた効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を説明する図

【符号の説明】

イ本発明実施例のトルマリン粉末含有したもののＲ
（放射強度）を示す線ロ黒体（Ｂｌａｃｋｂｏｄｙ）のＲ（放射強度）を示
す線ハ比較例のトルマリン粉末含有していないものＲ（放
射強度）を示す線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】樹脂にトルマリン粉末を重量比で０．１％
〜７０％含有させたことを特徴とするトルマリン粉末含
有樹脂。
【請求項２】樹脂にトルマリン粉末及び天然鉱石粉末を
混合しを重量比で０．１％〜７０％含有させたことを特
徴とするトルマリン粉末含有樹脂。
【請求項３】建材又は包装材として用いられることを特
徴とする請求項１または２に記載のトルマリン粉末含有
樹脂。