JPH11335338A - アミノ酸又はその塩の製造方法 - Google Patents

アミノ酸又はその塩の製造方法

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JPH11335338A
JPH11335338A JP14635298A JP14635298A JPH11335338A JP H11335338 A JPH11335338 A JP H11335338A JP 14635298 A JP14635298 A JP 14635298A JP 14635298 A JP14635298 A JP 14635298A JP H11335338 A JPH11335338 A JP H11335338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2級又は3級アミノ基と3以上のカルボキシル
基を有するアミノ酸アルカリ金属塩の水溶液から効率的
にアルカリ金属イオンを減少させるアミノ酸又はその塩
の製造方法を提供すること。 【解決手段】電気透析を行うことにより、2級又は3級
アミノ基と3以上のカルボキシル基を有するアミノ酸ア
ルカリ金属塩の水溶液からアルカリ金属イオンを減少さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、2級又は3級アミノ
基と3以上のカルボキシル基を有するアミノ酸(以下
「AADA」と記すことがある。)アルカリ金属塩の水
溶液から効率的にアルカリ金属イオンを減少させる製造
方法に関し、より詳しくはAADAアルカリ金属塩の水
溶液からアルカリ金属イオンを減少させてpHの低いA
ADA塩水溶液又はAADAの酸体を収率よく製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレンジアミン四酢酸(以下「EDT
A」と記すことがある。)、ジエチレントリアミン五酢
酸(以下「DTPA」と記すことがある。)の金属塩や
アミン塩は、洗剤添加剤や農業用微量金属補給剤、写真
用薬剤などとして従来から使用されている。特に、ED
TAやDTPAの鉄塩やアンモニウム塩はカラー写真焼
付の際の酸化剤として多量に使用されている。しかし、
これらのキレート塩化合物は生物による分解が起こりに
くいため、近年の環境保護の観点からこれらに代わる生
分解性の良いキレート塩化合物の開発が行われ、アミノ
酸を原料とする生分解性の良いキレート塩化合物が種々
開発された。中でも、生分解性が良好であることからア
ミノ酸二酢酸塩が注目されている。かかるアミノ酸二酢
酸塩の中でも特に、グルタミン酸を原料とするグルタミ
ン酸−N,N−二酢酸(以下、「GLDA」と記すこと
がある。)の需要がもっとも多い。
【0003】AADA塩の製法としては、対応するアミ
ノ酸を、実験室的製法ではモノクロロ酢酸ソーダ(特開
平6−59422公報)、工業的製法ではシアン化ソー
ダとホルマリン(米国特許第2500019号)と反応
させる方法が一般に使用されている。いずれの製法で
も、生成されるのはAADAのナトリウム塩の溶液であ
り、液中に多量のナトリウムイオンを含み、液性は強ア
ルカリ性を示す。このため、洗浄剤と混合した場合には
相溶性が悪く、白濁・沈殿物が生じることがある。ま
た、例えばシャンプーなどpHを中性として使用する製
品の材料としては、このままでは使用することができな
い。さらにカリウム塩やアンモニウム塩、アミン塩を製
造する場合、原料としてナトリウムイオンを全く含まな
いAADAが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から使用されてい
るEDTAやDTPAでは、それら酸体の溶解度が低い
ため、硫酸や塩酸を添加してpHを下げることによって
ナトリウムイオンを含まない酸体の結晶が容易に得るこ
とができたが、AADAは溶解度が高いため、pHを下
げても、ナトリウムイオンを含まない酸体の結晶を得る
ことは困難であり、また得られたとしても歩留まりが悪
くコスト上好ましくない。
【0005】そこで、AADAのナトリウム塩溶液に無
機酸を添加して酸性化し、有機溶剤を貧溶媒としてAA
DA塩を固形回収する方法やイオン交換樹脂を使用して
アルカリ金属イオンを除去する方法、硫酸を添加して芒
硝にしてアルカリ金属イオンを除去する方法などがこれ
まで試みられた。
【0006】しかしながら、有機溶剤を貧溶媒としてA
ADA塩を固形回収する方法では、共存する無機塩の溶
解度も低下するので、得られたAADA中に無機塩が混
入する問題がある。無機塩の混入を少なくするには有機
溶剤の添加を少なくする必要があるが、有機溶剤の添加
量を少なくすると得られるAADAの収率も悪くなる。
【0007】また、イオン交換樹脂を使用する方法は、
一般的に低濃度のアルカリ金属イオンを除去する手段と
して採用される方法であって、AADA反応液のような
高濃度のナトリウムイオンを除去する手段としてはむい
ていない。高濃度のナトリウムイオンを除去するには、
多量のイオン交換樹脂が必要となり、しかも当該樹脂を
頻繁に再生する必要が生じ、生産効率が悪くなるからで
ある。加えてイオン交換樹脂に付着したAADA塩が当
該樹脂の再生処理過程で廃液中に散出してしまうのでA
ADA塩の収率がきわめて悪くなる。
【0008】硫酸を添加して芒硝にしてナトリウムイオ
ンを除去する方法は、低温度でも芒硝の溶解度が大きい
ため、AADA塩水溶液中のナトリウムイオン濃度を3
%以下という低濃度に減らすことは難しい。またこの方
法の場合、硫酸イオンが高濃度でAADA塩水溶液中に
混入するという大きな欠点がある。
【0009】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、アルカリ金属イオンを減少させた、ま
たは全くアルカリ金属イオンを含まない生分解性に優れ
た2級又は3級アミノ基と3以上のカルボキシル基を有
するアミノ酸アルカリ金属塩の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電気透
析を行うことにより、2級又は3級アミノ基と3以上の
カルボキシル基を有するアミノ酸アルカリ金属塩の水溶
液からアルカリ金属イオンを減少させることを特徴とす
る2級又は3級アミノ基と3以上のカルボキシル基を有
するアミノ酸又は当量以下のアルカリ金属との塩を製造
する方法が提供される。
【0011】かかる電気透析において、陽極側に水素イ
オン選択透過膜を、陰極側に陽イオン透過膜を配置して
電気透析を行う、又は陽極側及び陰極側に陽イオン透過
膜を配置して電気透析を行うことが好ましい。
【0012】また電気透析を行う前に、2級又は3級ア
ミノ基と3以上のカルボキシル基を有するアミノ酸アル
カリ金属塩の水溶液に、無機酸または有機酸を添加し
て、無機酸アルカリ金属塩または有機酸アルカリ金属塩
を生成させ、その後陽極側に陰イオン透過膜、陰極側に
陽イオン透過膜を配置して電気透析を行ってもよい。
【0013】2級又は3級アミノ基と3以上のカルボキ
シル基を有するアミノ酸アルカリ金属塩は下記一般式
(1)で表されるものであることが好ましく、アミノ酸
−N,N−二酢酸アルカリ金属塩であることがより好ま
しく、グルタミン酸−N,N−二酢酸アルカリ金属塩で
あることがさらに好ましい。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、Mはアルカリ金属を表し、mは0
又は1〜2の整数、nは0又は1〜3の整数を表す。) 本願請求項1に係る製造方法では、電気透析を行うによ
ってAADAアルカリ金属塩の水溶液からアルカリ金属
イオンを減少させることが大きな特徴である。電気透析
では、イオン交換樹脂を使用する場合のような樹脂の再
生操作を必要とせず、また有機溶媒を添加する場合のよ
うなAADA塩の結晶の晶析分離を必要とせず、AAD
Aアルカリ金属塩の水溶液中からアルカリ金属イオンを
効率的に減らすことができる。
【0016】電気透析は、電解質の水溶液中に+−の電
極を入れて電位勾配を与えると、溶液中の正および負の
イオンが、それぞれ反対符号の電極方向へ移動する原理
を利用したもので、両電極間にイオン交換膜と半透膜を
おいて膜間にある溶液中の両イオンを別方向に移動させ
て膜外へ出す処理を言う。
【0017】本願請求項2における電気透析では、陽極
側に水素イオン選択透過膜を、陰極側に陽イオン透過膜
を配置して電気透析を行う。図1を参照して、本願請求
項2の製造方法で使用する電気透析では、AADAアル
カリ金属塩の水溶液(図中では「AADAナトリウム
塩」)の通過する膜室のプラス電極側の半透膜として水
素イオン選択透過膜を使用し、マイナス電極側のイオン
交換膜として陽イオン透過膜を使用し、水素イオン選択
透過膜および陽イオン透過膜の両側にはそれぞれ酸水溶
液(図中では「硫酸」)を流す。このとき、AADAア
ルカリ金属塩の水溶液中のアルカリ金属イオンは、反対
符号の電極側、すなわちマイナス電極側に移動するが、
マイナス電極側の透過膜は陽イオン透過膜であるため、
アルカリ金属イオンは当該膜をそのまま通過し酸水溶液
中に浸入する。一方、AADAアルカリ金属塩の水溶液
中には水素イオン選択透過膜を通ってプラス電極側の酸
水溶液から水素イオンが浸入する。これによりAADA
アルカリ金属塩の水溶液中のアルカリ金属イオンは水素
イオンに交換され、AADA塩水溶液中のアルカリ金属
イオンが減少するのである。
【0018】ここで、水素イオン選択透過膜とは、水素
イオンのみが透過でき、他のカチオンやアニオンは透過
できない機能をもった膜で、その構造はカチオン交換膜
とアニオン交換膜を張り合わされたハイブリッド膜であ
る。当該膜に電位勾配を与えると水が分解して水素イオ
ンと水酸化イオンが生成し、水素イオンがマイナス電極
側、水酸化イオンがプラス電極側にそれぞれ移動し、水
酸化イオンは酸水溶液中の水素イオンと反応して水とな
る結果、見掛け上、水素イオンのみが当該膜を透過でき
ることになる。水素イオン選択透過膜としては、市販品
であれば例えば「SelemionHSV」(旭硝子社
製)、「NEOSEPTA BP1」(徳山曹達社製)
などを挙げることができる。
【0019】陽イオン透過膜とは、カチオンを透過し、
アニオンを透過しない機能をもった膜を言う。当該膜
は、スルホン酸基やカルボン酸基など電離して負の電荷
を持つ解離基を高密度に保持する膜であって、スチレン
系の重合型均質膜でできたものが好適に使用できる。市
販されていてるものとして、例えば「Selemion
CMV」(旭硝子社製)、「AciplexCK−1,
CK−2,K−101,K−102」(旭化成社製)、
「NeoseptaCL−25T,CH−45T,C6
6−5T,CHS−45T」(徳山曹達社製)、「Na
fion120,315,415」(DuPont社
製)などを使用することができる。膜の選択は、アミノ
酸二酢酸アルカリ金属塩の種類や除去したい不純物など
に応じて選択すればよい。
【0020】本願請求項3における電気透析では、陽極
側及び陰極側に陽イオン透過膜を配置して電気透析を行
う。図2を参照して、本願請求項3の製造方法で使用す
る電気透析では、AADAアルカリ金属塩の水溶液(図
中では「サンプル」と表示する。)の通過する膜室のプ
ラス電極側及びマイナス電極側の半透膜として、いずれ
も陽イオン透過膜を使用し、陽イオン透過膜(図中では
「C」と表示する。)の両側にはそれぞれ酸水溶液を流
す。このとき、AADAアルカリ金属塩の水溶液中のア
ルカリ金属イオンは、反対符号の電極側、すなわちマイ
ナス電極側に移動し、マイナス電極側の透過膜は陽イオ
ン透過膜であるから、アルカリ金属イオンは当該膜をそ
のまま通過し酸水溶液中に浸入する。一方、AADAア
ルカリ金属塩の水溶液中にはプラス電極側の陽イオン透
過膜を通ってプラス電極側の酸水溶液から水素イオンが
浸入してくる。これによりAADAアルカリ金属塩の水
溶液中のアルカリ金属イオンは水素イオンに交換され、
AADA塩水溶液中のアルカリ金属イオンが減少するの
である。また同時に含有する低分子量の不純物、例えば
グリコール酸、原料のアミノ酸、ハロゲン化ソーダ等も
除去できる。本願請求項3の製造方法で使用できる電気
透析装置としては、上記構造を有する装置であればいず
れも使用できる。市販されているものとしては、例えば
「マイクロアシライザーEX3」(旭化成社製)が好適
に使用できる。
【0021】陽イオン透過膜としては、上記請求項2の
方法に使用できるものがここでも使用できる。本願請求
項4に係る製造方法では、2級又は3級アミノ基と3以
上のカルボキシル基を有すアミノ酸アルカリ金属塩の水
溶液に、無機酸または有機酸を添加し、無機酸アルカリ
金属塩または有機酸アルカリ金属塩を生成させ、この水
溶液を陽極側に陰イオン透過膜、陰極側に陽イオン透過
膜を配置して、電気透析を行う。かかる電気透析によれ
ば、アルカリ金属イオンが効率的に除去できると共に、
不要な有機アニオン、無機アニオンも除去できるという
利点がある。図3を参照して、本願発明で使用する電気
透析では、アミノ酸−N,N−二酢酸アルカリ金属塩の
水溶液(図中では「サンプル」と表示する。)の通過す
る膜室のプラス電極側の半透膜として陰イオン透過膜
(図中では「A」と表示する。)を使用し、マイナス電
極側の半透膜として陽イオン透過膜(図中では「C」と
表示する。)を使用し、透過膜の両側にはそれぞれ酸水
溶液を流す。このとき、無機酸または有機酸で中和され
たAADAアルカリ金属塩の水溶液中には、アルカリ金
属イオンとアミノ酸−N,N−二酢酸イオン、水素イオ
ン、有機又は無機アニオンとが存在している。アルカリ
金属イオンは、反対符号の電極側、すなわちマイナス電
極側に移動し、マイナス電極側の透過膜は陽イオン透過
膜であるから、アルカリ金属イオンは当該膜をそのまま
通過し酸水溶液中に浸入する。原理的には水素イオン
も、アルカリ金属イオンと同じように陽イオン透過膜を
通過し酸水溶液中に移動するはずであるが、アミノ酸−
N,N−二酢酸塩水溶液中の水素イオンの大半はアミノ
酸−N,N−二酢酸塩に取り込まれているため、陽イオ
ン透過膜を越えて酸水溶液へ移動することはなく、アミ
ノ酸−N,N−二酢酸塩水溶液中に残留する。これによ
り結果的に、AADAアルカリ金属塩の水溶液中のアル
カリ金属イオンは、水素イオンに交換されたことにな
る。同時に、有機又は無機アニオンも反対符号の電極
側、すなわちプラス電極側に移動し、マイナス電極側の
透過膜は陰イオン透過膜であるから、有機又は無機アニ
オンは当該膜をそのまま通過し酸水溶液中に浸入する。
これにより、本願請求項4に係る製造方法によれば、A
ADAアルカリ金属塩水溶液から有機又は無機アニオン
をも除去することができる。
【0022】ここで陰イオン透過膜とは、アニオンを透
過し、カチオンを透過しない機能を持った膜を言い、具
体的にはグリコール酸アニオンや無機アニオン、硫酸ア
ニオン、ハロゲンアニオンなど低分子量アニオンは透過
でき、カチオンや分子量の大きいアニオンは透過できな
い膜を言う。当該膜は、第四級アンモニウム基など正の
固定電荷をもつ膜であって、スチレン系重合型均質膜で
できたものが好適に使用できる。市販されていてるもの
として、例えば「SelemionAMV,ASV」
(旭硝子社製)、「AciplexCA−1,CA−
2,A−101,A−102」(旭化成社製)、「Ne
oseptaAV−4T,AF−4T,AFS−4T,
ACH−45T」(徳山曹達社製)、「Nepton6
1AZL386」(Ionics社製)などを使用する
ことができる。
【0023】陽イオン透過膜としては、請求項2に係る
製造方法で例示したものが使用できる。本発明に係る製
法で使用できる電気透析装置としては、上記構造を有す
るものであればいずれも使用することができる。市販さ
れている装置としては、例えば「マイクロアシライザー
S3」(旭化成社製)を挙げることができる。
【0024】本願請求項4の製造方法で中和に使用でき
る有機酸としては、ギ酸や酢酸など一般に使用される低
分子量の有機酸であればよい。中和に使用できる無機酸
としては、塩酸や硫酸など一般に使用される無機酸であ
ればよい。
【0025】電気透析で使用する酸水溶液の酸として
は、例えば硫酸や塩酸、リン酸、硝酸、等の無機酸や酢
酸、グリコール酸、クエン酸等を使用できるが、コスト
の点から硫酸が好適に使用できる。酸水溶液量は除去し
たいアルカリ金属イオン量により算出されるが、過剰に
使用すれば当然ながらコストアップにつながる。酸水溶
液は、算出された所定量の全量を一度に使用すると電気
効率が悪くなるので、分割して、電気透析中に入れ替え
て使用するのが望ましい。かかる分割使用により、AA
DAアルカリ金属塩水溶液中のアルカリ金属イオン濃度
を効率的に低くすることができる。酸水溶液は循環使用
すればよい。
【0026】酸水溶液の濃度としては1〜40wt%が
好ましい。より好ましい範囲について述べると、下限側
としては5wt%以上、さらに好ましくは8wt%以上
であり、他方上限側としては20wt%以下、さらに好
ましくは15wt%以下である。酸水溶液の濃度が40
wt%より大きいと、AADA塩水溶液中へ浸入する硫
酸イオンなどの塩基の量が多くなおそれがあり、また液
温が低いときには硫酸ナトリウムなどのアルカリ金属塩
の結晶が析出して膜が詰まるおそれがある。一方、酸水
溶液の濃度が1wt%未満では酸水溶液の循環液量を多
くする必要が生じ、このため貯槽の容量を大きくしなけ
ればならないという問題が起こる。
【0027】AADAアルカリ金属塩水溶液の濃度とし
ては、5〜60wt%が好ましい。より好ましい範囲に
ついて述べると、下限側としては10wt%以上、さら
に好ましくは20wt%以上であり、他方上限側として
は50wt%以下、さらに好ましくは40wt%以下で
ある。AADAアルカリ金属塩水溶液の濃度が60wt
%より大きいと、液の粘度が高くなって液の拡散性が悪
くなり、時間当たりの透析効率が低下する。また透析膜
にかかる圧力が大きくなり過ぎ膜を破壊するおそれがあ
る。さらに膜間の均圧を図る必要性が生じ装置の運転性
が損なわれる。一方、AADAアルカリ金属塩水溶液の
濃度が5wt%未満では、生産効率が落ち、透析後に濃
縮操作が必要となることがあるため実用的でない。
【0028】なお生成するAADAがグルタミン酸−
N,N−二酢酸やセリン二酢酸の場合は、それらの水に
対する溶解度が非常に高いため、AADA塩の水溶液を
高濃度で処理することができる。またアルカリ金属イオ
ンの完全な除去でない場合、例えばAADAの当量に対
して半分以下のアルカリ金属イオンを除去する場合であ
れば、生成するAADA又はその塩の水に対する溶解度
は高いので、高い濃度で処理することができる。
【0029】またAADAアルカリ金属塩水溶液からア
ルカリ金属イオンを全量近く除去する場合には、透析中
にAADAの結晶が析出しないよう予め濃度調整してお
くことが必要である。
【0030】電極室に循環させる電極液は透析に用いる
酸と同じ種類の酸を使用することが好ましく、その濃度
は1〜2wt%程度が好ましい。電極液の濃度が2wt
%よりも高いと極板の腐食が早くなるおそれがあり、他
方1wt%よりも低いと電流が流れにくくなるおそれが
ある。
【0031】電気透析の電極電流を制御する方法は、定
電圧法、定電流法いずれでもよい。電流量が多いほど処
理時間は短くなるが、通電による発熱で液温が上昇する
ので、膜を劣化させないよう液を冷却する必要が生じ
る。このため、膜を劣化させないような液温に抑えるよ
う電流量の上限を調整することが望まれる。
【0032】電気透析操作は通常バッチ処理で行い、一
回の透析操作が終了すればAADAアルカリ金属塩水溶
液は入れ替える。ただし、このとき酸水溶液まで同時に
入れ替える必要はなく、次バッチの途中まで使用して新
しい酸水溶液に入れ替えればよい。これにより、AAD
Aアルカリ金属塩水溶液中のアルカリ金属イオン濃度を
効率よく低下させることができる。もちろん、透析装置
を多段に連結して電気透析を連続で行ってもよい。
【0033】バッチ処理において、電気透析操作の終了
は、AADAアルカリ金属塩水溶液の濃度又はpH値が
所定の値になったかどうかで判断する。アルカリ金属イ
オンを除去したAADA水溶液の生成を目的とする場合
は、アルカリ金属イオン濃度が許容下限以下となった時
に電気透析操作を終了するのがよい。アルカリ金属イオ
ンを完全に除去しようと過剰に電気透析すると電流効率
が低下し、またAADA液に混入する硫酸イオンなどの
塩基量が多くなるので好ましくないからである。電気透
析によってアルカリ金属イオンを減少させたAADA塩
水溶液には硫酸イオンなど微量の塩基が混入しているの
で、必要であれば、水酸化バリウム又は炭酸バリウムを
所定量添加して硫酸バリウムを生成させ、濾別すること
によって硫酸イオンを除去することができる。
【0034】本願発明に係る製造方法において、電気透
析を行う被対象物である2級又は3級アミノ基と3以上
のカルボキシル基を有するアミノ酸アルカリ金属塩とし
ては、一般式(1)で表されるアルカリ金属塩が好まし
い。かかる金属塩として、例えばアミノ酸−N,N−二
酢酸アルカリ金属塩やイミノジコハク酸アルカリ金属
塩、エチレンジアミンジコハク酸アルカリ金属塩等を挙
げることができる。この中でも、アミノ酸−N,N−二
酢酸アルカリ金属塩が好ましい。
【0035】アミノ酸−N,N−二酢酸アルカリ金属塩
としては、例えばグルタミン酸−N,N−二酢酸アルカ
リ金属塩、アスパラギン酸−N,N−二酢酸アルカリ金
属塩、グリシン−N,N−二酢酸アルカリ金属塩、α−
アラニン−N,N−二酢酸アルカリ金属塩、β−アラニ
ン−N,N−二酢酸アルカリ金属塩、セリン−N,N−
二酢酸アルカリ金属塩などを挙げることができる。この
なかでも特にグルタミン酸−N,N−二酢酸アルカリ金
属塩が好適に使用できる。
【0036】本発明の方法で得られたアルカリ金属イオ
ンを減量又は除去したAADA又はその塩水溶液は、洗
剤添加剤や農業用微量金属補給剤の原料としてAADA
金属塩やAADA有機アミン塩の形で使用される。AA
DA水溶液をAADA金属塩とするには、金属単体、金
属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩等と反応させれば
よく、これらの2種類以上あるいは混合物としても使用
できる。
【0037】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。
【0038】実施例1 本実施例で使用する電気透析装置(旭硝子:DU−Ob
型電解槽)の概要を図1に示す。硫酸液は、貯槽(図示
せず。)から循環ポンプ(図示せず。)によって、図中
「硫酸」と表記された膜間を通過して貯槽に循環され
る。硫酸の濃度は10wt%である。極液としての希硫
酸は、貯槽(図示せず。)から循環ポンプ(図示せ
ず。)によって、電気透析装置の両極室に送液され貯槽
に循環される。図中「AADA」と表記された部屋はA
ADA液が流入する部屋で、AADA液は貯槽(図示せ
ず。)から循環ポンプ(図示せず。)によって電気透析
装置の膜間を通過して貯槽に循環される。
【0039】水素イオン選択透過膜(旭硝子:セレミオ
ンHSV、図中「H」と表記)、カチオン透過膜(旭硝
子:セレミオンCMV、図中「C」と表記)、厚膜カチ
オン透過膜(旭硝子:セレミオンCMT図中「T」と表
記)を図1に示す配置でセットした。透析の有効セット
数は8セットで各膜の有効面積は209平方センチメー
トルであった。グルタミン酸−N,N−二酢酸4ナトリ
ウム液18.0kg(グルタミン酸−N,N−二酢酸4ナ
トリウム:35.2%、Na濃度:10.2%、pH1
2.0)、硫酸液は初期40kg(10%)(途中で2
回同量の硫酸液に更新)、極液10kg(2%硫酸)を各
貯槽に入れて、それぞれの液をポンプで循環をしながら
電気透析を行い、52時間で684AHrの電気量を流
した。電圧は15V一定とした。初期の最高電流は15
Aであったが、後半は9Aまで低下した。得られたグル
タミン酸−N,N−二酢酸液は、13.2kg(グルタミ
ン酸−N,N−二酢酸:34.2%、Na濃度:0.0
07%、pH1.1)で、硫酸イオン混入量はNa2
4 として、0.2%であった。GLDAの収率は9
5.4%であった。
【0040】実施例2 本実施例で使用する電気透析装置(旭硝子:マイクロア
シライザーEX3)の概要を図2に示す。GLDA4ナ
トリウム塩の水溶液(図中「サンプル」と表示。)は、
循環ポンプ(図示せず。)によって、貯槽(図示せ
ず。)からカチオン透過膜(旭化成社製「K501S
B」、図中は「C」と表記)間を通過し、貯槽に循環さ
れる。プラス電極側のカチオン透過膜を隔てた次の部屋
には2Nの硫酸(図中「酸水溶液」と表記)が循環さ
れ、他方マイナス電極側のカチオン透過膜を隔てた次の
部屋には水が循環される。電極液としては1Nの硫酸ナ
トリウムを使用する。
【0041】かかる装置に、グルタミン酸−N,N−二
酢酸4ナトリウム液1kg(グルタミン酸−N,N−二酢
酸4ナトリウム:40.1%、Na濃度:11.6%、
pH13.0)をポンプで循環をしながら電気透析を行
い、6時間で溶液のpHを7とした。溶液のナトリウム
濃度は8.8wt%に低下した。得られたのは、濃度4
0.3wt%のグルタミン酸−N,N−二酢酸3ナトリ
ウム1水素塩液で、当該塩の収率は99%であった。結
果をまとめて表2に示す。
【0042】実施例3〜9 電気透析の被対象物、電気透析時間を表1に示す条件に
よって、実施例1と同様にして電気透析を行った。結果
を表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】GLDA−4Na:グルタミン酸−N,N
−二酢酸4ナトリウム塩液 ASDA−4Na:アスパラギン酸−N,N−二酢酸4
ナトリウム塩液 SDA−4Na :セリン−N,N−二酢酸4ナトリウ
ム塩液 αADA−3Na:α−アラニン−N,N−二酢酸3ナ
トリウム塩液 βADA−3Na:β−アラニン−N,N−二酢酸3ナ
トリウム塩液 IDS−4Na :イミノジコハク酸二酢酸4ナトリウ
ム塩液
【0045】
【表2】
【0046】GLDA−3Na1H:グルタミン酸−
N,N−二酢酸3ナトリウム塩液 GLDA−2Na2H:グルタミン酸−N,N−二酢酸
2ナトリウム塩液 GLDA−4H :グルタミン酸−N,N−二酢酸
液 ASDA−2Na2H:アスパラギン酸−N,N−二酢
酸ナトリウム塩液 SDA−3H :セリン−N,N−二酢酸液 αADA−2Na1H:α−アラニン−N,N−二酢酸
2ナトリウム塩液 βADA−2Na1H:β−アラニン−N,N−二酢酸
2ナトリウム塩液 IDS−2Na2H :イミノジコハク酸二酢酸2ナト
リウム塩液 実施例10 本実施例で使用する電気透析装置(旭硝子:マイクロア
シライザーS3)の概要を図3に示す。GLDA4ナト
リウム塩の水溶液(図中「サンプル」と表示。)は、循
環ポンプ(図示せず。)によって、貯槽(図示せず。)
からカチオン透過膜とアニオン透過膜(旭化成社製「A
C−110−800」カートリッジタイプ、図中は
「C」、「A」と表記)との間を通過し、貯槽に循環さ
れる。プラス電極側の透過膜としてアニオン透過膜を用
い、他方マイナス電極側の透過膜としてカチオン透過膜
を用いる。このアニオン透過膜およびカチオン透過膜に
より隔てられた次の部屋にはそれぞれ2Nの硫酸(図中
「酸水溶液」と表記)が循環される。電極液としては1
Nの硫酸ナトリウムを使用する。
【0047】まず、試料であるグルタミン酸−N,N−
二酢酸4ナトリウム液1kg(グルタミン酸−N,N−二
酢酸4ナトリウム:35.2%、Na濃度:10.2
%、pH12.0)に濃塩酸100gを加え、溶液のp
Hを7とした。つぎに中和した試料をポンプで循環をし
ながら電気透析を行った。3時間の透析処理により、溶
液中のClイオン濃度は5ppm(硝酸銀滴定法)に減
少した。得られたのは、濃度36.1wt%のグルタミ
ン酸−N,N−二酢酸3ナトリウム1水素塩液で、当該
塩の収率は99%であった。最終的なナトリウム濃度は
7.5wt%で、溶液のpHは7であった。またグリコ
ール酸ナトリウム量が6.5wt%から1.1wt%に
減少した。結果をまとめて表4に示す。
【0048】実施例11〜13 電気透析の被対象物、電気透析時間を表3に示す条件に
よって、実施例10と同様にして電気透析を行った。結
果を表4に示す。
【0049】比較例1 実施例2のグルタミン酸−N,N−二酢酸4ナトリウム
溶液に塩酸を加えてpH1とし析出した塩化ナトリウム
をろ別し、ろ液を3倍容量のメタノール中に添加した。
析出固形で得られたグルタミン酸−N,N−二酢酸の純
度は30%で残りは塩化ナトリウムであり、グルタミン
酸−N,N−二酢酸の収率は40%であった。
【0050】比較例2 実施例5のアスパラギン酸−N,N−二酢酸4ナトリウ
ム溶液に硫酸を加えてpH4とし3倍容量のメタノール
中に添加した。析出固形で得られたアスパラギン酸−
N,N−二酢酸2ナトリウムでの純度は30%で残りは
硫酸ソーダであり、アスパラギン酸−N,N−二酢酸2
ナトリウムの収率は45%であった。
【0051】比較例3 実施例2のグルタミン酸−N,N−二酢酸4ナトリウム
溶液1kgにオルガノ製H型イオン交換樹脂IRA−1
20BをpH4になるまでバッチで加え攪拌した。約イ
オン交換樹脂1リットルを要した。その後、樹脂をろ過
してグルタミン酸−N,N−二酢酸2ナトリウム溶液を
得た。グルタミン酸−N,N−二酢酸2ナトリウムの樹
脂への付着ロスが大きく、収率は80%であった。
【0052】
【表3】
【0053】EDDS−4Na:エチレンジアミンジコ
ハク酸4ナトリウム塩液
【0054】
【表4】
【0055】EDDS−2Na2H:エチレンジアミン
ジコハク酸2ナトリウム塩液 本願請求項2に係る製造方法に該当する実施例1では、
収率が95.4%と極めて高い収率でグルタミン酸−
N,N−二酢酸が得られている。本願請求項3に係る製
造方法に該当する実施例2〜9では、所望の生成化合物
を比較例に比べ遙かに高い収率で得ている。また本願請
求項4に係る製造方法に該当する実施例10〜13で
は、実施例2〜9と同様に高い収率で目的の生成化合物
を得ることができた。また実施例10〜13では、グリ
コール酸ナトリウムや臭化ナトリウムといった中和反応
による副生成物をも除去することができる。
【0056】
【発明の効果】本願発明に係るAADA又は当量以下の
アルカリ金属との塩を製造する方法では、電気透析を行
い、AADAアルカリ金属塩の水溶液からアルカリ金属
イオンを減少させるので、イオン交換樹脂を使用する場
合のような樹脂の再生操作を必要とせず、また有機溶媒
を添加する場合のようなAADA塩の結晶の晶析分離を
必要とせず、従来に比べ遥かに高い収率でAADA塩を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項2に係る発明で使用する電気透析機
の概略図である。
【図2】本願請求項3に係る発明で使用する電気透析機
の概略図である。
【図3】本願請求項4に係る発明で使用する電気透析機
の概略図である。
【符号の説明】
H:水素イオン選択透過膜 C:陽イオン透過膜 A:陰イオン透過膜 T:厚膜陽イオン透過膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 正法 三重県四日市市日永東3丁目3−3 中部 キレスト株式会社四日市工場内 (72)発明者 斉藤 信 神奈川県川崎市川崎区千鳥町2−3 昭和 電工株式会社川崎工場内 (72)発明者 山本 徹 神奈川県川崎市川崎区千鳥町2−3 昭和 電工株式会社川崎工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気透析を行うことにより、2級又は3
    級アミノ基と3以上のカルボキシル基を有するアミノ酸
    アルカリ金属塩の水溶液からアルカリ金属イオンを減少
    させることを特徴とする2級又は3級アミノ基と3以上
    のカルボキシル基を有するアミノ酸又は当量以下のアル
    カリ金属との塩を製造する方法。
  2. 【請求項2】 陽極側に水素イオン選択透過膜を、陰極
    側に陽イオン透過膜を配置して電気透析を行う請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 陽極側及び陰極側に陽イオン透過膜を配
    置して電気透析を行う請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 電気透析を行う前に、2級又は3級アミ
    ノ基と3以上のカルボキシル基を有するアミノ酸アルカ
    リ金属塩の水溶液に、無機酸または有機酸を添加して、
    無機酸アルカリ金属塩または有機酸アルカリ金属塩を生
    成させ、陽極側に陰イオン透過膜、陰極側に陽イオン透
    過膜を配置して電気透析する請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 2級又は3級アミノ基と3以上のカルボ
    キシル基を有するアミノ酸アルカリ金属塩が下記一般式
    (1)で表されるものである請求項1乃至4のいずれか
    に記載の製造方法。 【化1】 (式中、Mはアルカリ金属を表し、mは0又は1〜2の
    整数、nは0又は1〜3の整数を表す。)
  6. 【請求項6】 2級又は3級アミノ基と3以上のカルボ
    キシル基を有するアミノ酸アルカリ金属塩がアミノ酸−
    N,N−二酢酸アルカリ金属塩である請求項5記載の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 アミノ酸−N,N−二酢酸アルカリ金属
    塩がグルタミン酸−N,N−二酢酸アルカリ金属塩であ
    る請求項6記載の製造方法。
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CN114685320A (zh) * 2020-12-31 2022-07-01 武汉远大弘元股份有限公司 胍基丁胺牛磺酸盐及其制备方法、应用

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