JPH11334061A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

Info

Publication number
JPH11334061A
JPH11334061A JP14621498A JP14621498A JPH11334061A JP H11334061 A JPH11334061 A JP H11334061A JP 14621498 A JP14621498 A JP 14621498A JP 14621498 A JP14621498 A JP 14621498A JP H11334061 A JPH11334061 A JP H11334061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric film
film
ink jet
jet head
upper electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14621498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Satake
健一 佐武
Masakatsu Hayashi
政克 林
Koichi Baba
弘一 馬場
Keisuke Sumita
圭介 住田
Junko Hatta
順子 八田
Seiji Tsuji
辻  清治
Masatake Hayashi
昌毅 林
Masayuki Fujishima
正之 藤島
Koji Kuramasu
浩二 倉増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP14621498A priority Critical patent/JPH11334061A/ja
Publication of JPH11334061A publication Critical patent/JPH11334061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 とくに湿度上昇などの環境変化によって、圧
電膜の短絡、絶縁性の低下などを生じるおそれがないた
めに、各ノズルからのインクの吐出性能が常に均一かつ
良好で、良好な画像を形成できるインクジェットヘッド
を提供する。 【解決手段】 振動板2上に形成された圧電膜3を、絶
縁性でかつ可撓性を有する封止膜6で封止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ用のインクジェットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるオンデマンド方式のインクジェ
ットプリンタにおいてインク滴の吐出に用いられるイン
クジェットヘッドは通常、1つの基板上に、複数の、イ
ンク滴吐出のためのノズルと、各ノズルにインクを供給
するための、圧電素子を備えた加圧室とを設けることで
構成される。
【0003】具体的には、たとえば図4に示すように複
数の加圧室91aが配列された基板91の、各加圧室9
1aの直上に、少なくともその上面が導電性とされた振
動板92を介して、各加圧室91aごとに独立した圧電
膜93と上部電極94とをこの順に積層するとともに、
上記基板91の下面側に、各加圧室91aに対応する複
数のノズル95aが形成されたノズル板95を積層する
ことにより、インクジェットヘッド9が構成される。
【0004】かかるインクジェットヘッド9において
は、振動板92の、導電性とされた上面を下部電極とし
て、この下部電極と、複数あるうちの任意の上部電極9
4との間に、印刷のデータに応じて電界を印加すると、
両電極間の圧電膜93が撓んで、振動板92を介して直
下の加圧室91aが加圧される。
【0005】そしてこの加圧により、当該加圧室91a
中にあらかじめ充てんされているインクの所定量が、連
通されたノズル95aからインク滴として吐出され、こ
の繰り返しによって印刷が行われる。
【0006】上記のインクジェットヘッドおいては従
来、たとえばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)などの、
圧電材料の焼結体を薄板状に研磨したチップを、振動板
92上の、各加圧室91aの直上の位置に接着して圧電
膜93を形成していた。
【0007】しかし近時、インクジェットプリンタの高
速化に対応して、1つの基板91上に形成するノズル9
5aおよび加圧室91aの数が増加する傾向にあり、上
記のようにチップを1枚ずつ接着していたのでは、かか
る増加傾向に十分に対応できなくなりつつあった。
【0008】そこでこれに対応するために、たとえば上
記圧電材料の粉末をペースト化したものを、スクリーン
印刷などの方法によって、振動板92上の、各加圧室9
1aの直上の位置に印刷したのち、およそ1000〜1
200℃の温度で焼結して圧電膜93を形成する方法が
一般化しつつある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
を採用するためには、とくに振動板92として、上記の
ような高温での焼成に耐え、しかも圧電膜93の撓みに
対応して十分に変形して加圧室91aを加圧するため
に、セラミックス製の、ごく薄い板材が必要であり、そ
れがノズル95aおよび加圧室91aの数を増加させる
上での妨げとなっていた。
【0010】すなわち1つのインクジェットヘッド9上
に形成するノズル95aおよび加圧室91aの数を増加
させるためには、基板91、および振動板92を、これ
までよりも大面積化する必要がある。
【0011】しかし、上記両者のうちとくに、上述した
ようにごく薄いセラミックス製の板材にて形成される振
動板92は、大面積化すればするほどその製造が容易で
なく、製造の歩留りが低くなる上、取り扱いも決して容
易でなく、基板91上に形成するまでの過程で割れたり
欠けたりしやすいために、その大面積化には自ずと限界
があり、それが前記のようにノズル95aおよび加圧室
91aの数を増加させる上での妨げとなっていたのであ
る。
【0012】そこで発明者らは、 圧電材料のもとになる各金属を含有する有機金属化
合物から形成したゾルペーストを、スクリーン印刷など
の方法によって振動板上に塗布、乾燥し、有機物を除去
するために仮焼成したのち、およそ400〜900℃の
温度で焼成して、いわゆるゾル−ゲル法、またはMOD
法(有機金属化合物の熱分解法)により圧電膜を形成す
る、あるいは 振動板上に、反応性スパッタリング法、反応性真空
蒸着法、反応性イオンプレーティング法などの気相成長
法によって圧電膜を形成する、などの方法によって、こ
れまでよりも低温で、振動板上に圧電膜を形成すること
を検討した。
【0013】かかる方法によれば振動板を、セラミック
スよりも割れにくいために大面積化、薄肉化が容易な金
属材料にて形成でき、振動板の大面積化の制限がなくな
るので、ノズルおよび加圧室の数を増加するための、イ
ンクジェットヘッドのさらなる大面積化が期待される。
【0014】ところが発明者らが実際に、金属製の振動
板上に、前述したゾル−ゲル法によって圧電膜を形成し
てインクジェットヘッドを試作したところ、使用環境の
変化、とくに湿度上昇にともなって圧電膜が短絡して全
く撓み変形しなかったり、あるいは撓み変形の量にばら
つきが生じたりするなどして、各ノズルからのインクの
吐出性能に問題を生じるおそれのあることが明らかとな
った。
【0015】そこでこの原因について、発明者らがさら
に検討したところ、前記ゾル−ゲル法や気相成長法によ
って形成された圧電膜は薄い上に、とくにゾル−ゲル法
で形成された圧電膜は、その仮焼成および焼成の工程
で、ゾルペースト中の有機物や溶媒などが除去された跡
がピンホールとして存在する、いわゆるポーラスな状態
となっているために、湿度が高くなると印加電圧に対し
て絶縁破壊を生じやすく、短絡やあるいは絶縁性の低下
により、前記のような種々の問題を生じることが判明し
た。
【0016】本発明の目的は、とくに湿度上昇などの環
境変化によって、圧電膜の短絡、絶縁性の低下などを生
じるおそれがないために、各ノズルからのインクの吐出
性能が常に均一かつ良好で、良好な画像を形成できるイ
ンクジェットヘッドを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明のインクジェットヘッドは、複数の加圧室が
配列された基板上に、振動板を介して、圧電膜と、当該
圧電膜を挟む、少なくとも一方が加圧室ごとに分離形成
された上部電極および下部電極とを設けるとともに、振
動板上の少なくとも圧電膜を、絶縁性でかつ可撓性を有
する封止膜によって封止したことを特徴とするものであ
る。
【0018】かかる本発明のインクジェットヘッドによ
れば、振動板上の圧電膜を、(a) 絶縁性を有するために
上部電極と下部電極との間で短絡を生じることがなく、
しかも(b) 可撓性を有するために圧電膜の撓み変形特性
に影響しない 封止膜によって封止して、とくに湿度の上昇などの環境
変化から隔離、保護しているために、各ノズルからのイ
ンクの吐出性能が、環境変化に関係なく常に均一かつ良
好となり、常に良好な画像を形成することが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェットヘ
ッドを、その実施の形態の一例を示す図面を参照しつつ
説明する。
【0020】図1(a)(b)の例のインクジェットヘッドH
は、複数の加圧室11が配列された基板1上に、当該基
板1上の全ての加圧室11を覆う大きさに連続形成され
た、少なくともその上面が下部電極として機能するよう
に導電性とされた振動板2を介して、同じく基板1上の
全ての加圧室11を覆う大きさに連続形成された圧電膜
3と、各加圧室11ごとに分離形成された上部電極4と
をこの順に積層し、かつ上記基板1の下面側に、各加圧
室11に対応する複数のノズル51が形成されたノズル
板5を積層するとともに、上記各部のうち振動板2上の
圧電膜3と上部電極4とを、絶縁性でかつ可撓性を有す
る封止膜6によって封止したものである。
【0021】上記のうち複数の加圧室11は、インクジ
ェットヘッドHの、封止膜6で封止する前の外観を示す
図3において規則的に配列された、複数の矩形状の上部
電極4の下に、同様に規則的に配列されている。なお図
では、上部電極4と、その下の加圧室11とを、8列×
10桁の合計80か所に形成されているように、数を省
略して記載しているが、実際のインクジェットヘッドH
においては、上部電極4とその下の加圧室11とは、た
とえば18列×57桁の合計1026か所など、もっと
数多く形成される。
【0022】上記各加圧室11は、上部電極4よりも少
し大きい矩形状に形成されており、その長手方向の一端
側が、前記ノズル51と接続されているとともに、他端
側が、基板1の上面に設けたインクの供給口13から各
加圧室11にインクを供給するための共通流路12と接
続されている。
【0023】基板1に、上記のような加圧室11や共通
流路12を形成するには、その寸法精度等を考慮して、
いわゆるフォトリソグラフ法を利用したエッチングなど
が採用される。
【0024】具体的には、上記加圧室11や共通流路1
2などが、図にみるように複雑に交差した形状に形成さ
れるため、フォトリソグラフ法を利用したエッチングな
どによって各部となる孔を形成した複数種の薄板を、所
定の順序で積層、一体化して、全体としての基板1を構
成するのが好ましい。
【0025】基板1に形成する加圧室11や共通流路1
2などの寸法、形状、あるいは基板1の厚みなどは、イ
ンクジェットヘッドHの仕様にあわせて適宜、変更すれ
ばよい。
【0026】ゾル−ゲル法などによる、振動板2上への
圧電膜3の形成工程は、当該振動板2が、後述するよう
に極めて薄い板材にて形成されるために、基板1上に振
動板2を積層して両者を一体化した後で行うのが好まし
く、それゆえかかる工程を採用する場合には、基板1と
して、振動板2を構成する金属材料や、あるいは圧電膜
3を構成する圧電材料と熱膨張率の近い材料を使用する
のが、振動板2のところで後述するように、当該振動板
2や圧電膜3に影響を及ぼさないために望ましい。上記
の材料としては、種々のセラミックス材料や、あるいは
以下に述べる、振動板2を構成するのと同様の、各種の
金属材料などが好適に使用される。とくに基板1と振動
板2とを一体化する工程の容易さなどを考慮すると、基
板1は、振動板2と同じ金属材料にて形成するのが好ま
しい。
【0027】ただし、振動板2上に圧電膜3や上部電極
4を形成した後、当該振動板2を基板1上に積層、一体
化してもよく、その場合には、基板1の材料は、上記の
ものには限定されない。
【0028】振動板2は、前述したように金属材料にて
形成するのが好ましい。
【0029】金属材料の種類は限定されないが、圧電膜
3を、とくに前記のようにゾル−ゲル法によって形成す
る場合は、焼成によって振動板2上に形成された圧電膜
3、および振動板2自体に、焼成時、および焼成後の冷
却時に、熱膨張率の違いに基づいて大きな残留歪みが生
じて、圧電膜3の撓み変形の効率が著しく低下したり、
あるいは撓み変形の量にばらつきが生じたりしやすい。
圧電膜3となる圧電材料の薄膜の蒸着工程で、振動板2
の表面が、熱や、あるいは励起したプラズマイオンなど
に曝される気相成長法においても同様である。
【0030】そこで、かかる残留歪みの問題を防止すべ
く、振動板2を構成する金属材料としては、圧電膜3を
構成する圧電材料と熱膨張率の近い材料を使用するのが
好ましい。
【0031】たとえば前記ジルコン酸チタン酸鉛(PZ
T)などの圧電材料と熱膨張率の近い、振動板2を構成
する金属材料としては、モリブデン、タングステン、タ
ンタル、チタン、白金、鉄、ニッケルなどの単体金属
や、あるいはINCO(International Nickel Company)
社のNi−Cr−Fe系合金「インコネル(Inconel) 」シリー
ズのうちインコネル600(Ni:72%以上、Cr:14
〜17%、Fe:6〜10%)、インコネル625(Ni:
58%以上、Cr:20〜23%、Fe:5%以上、Mo:
8〜10%)などの合金があげられる。
【0032】なお圧電膜3が、前述したゾル−ゲル法に
よって形成される場合は、振動板2が、その上に形成さ
れたゾルペーストの層とともに、前記のようにおよそ4
00〜900℃の温度で焼成されるので、振動板2を構
成する金属材料としては、上記例示の各種単体金属、合
金の中でもとくに、かかる焼成温度に耐えうる耐熱性を
有するものが好ましい。
【0033】耐熱性のない金属材料は、上記の焼成によ
って酸化劣化して、たとえば脆くかつ割れやすくなった
り、硬くなって圧電膜3の撓み変形の効率を低下させた
りする他、反りなどの形状劣化を生じるおそれもあるか
らである。
【0034】上記ゾル−ゲル法による圧電膜3の形成工
程、とくに焼成工程に耐えうる耐熱性を有する金属材料
としては、前記例示の中でもとくにチタン、白金および
ニッケルなどがあげられる。
【0035】ただし圧電膜3が、前述した気相成長法に
て形成される場合は、その加熱温度がおよそ300℃以
下程度であるので、振動板2を構成する金属材料として
は、上記3種の金属材料だけでなく、その他の金属材料
がいずれも、好適に使用できる。
【0036】振動板2の厚みはとくに限定されない。
【0037】圧電膜3の撓み変形の効率を低下させない
ことを考慮すると、振動板2の厚みは薄ければ薄いほど
好ましく、たとえば金属加工上の限界である、厚みおよ
そ2μm程度の、延伸加工された金属板などを使用する
ことも、理論的には可能である。
【0038】しかし、振動板2の厚みがあまりに薄すぎ
ると、とくにインクジェットヘッドHが大面積化すれば
するほど、基板1上に貼りつけるまでの過程での取り扱
いが容易でなく、またとくに前述したゾル−ゲル法など
によって、振動板2の上に圧電膜3を形成する工程や、
さらにその上に上部電極4を形成する工程などにおいて
破損しやすくなって、製造の歩留りが低下するおそれが
ある。
【0039】よって、かかる問題点を考慮すると、振動
板2の厚みはおよそ10〜200μm程度であるのが好
ましく、また上記取扱性などと、前述した圧電膜3の撓
み変形の効率を低下させないこととの兼ね合いを考慮す
ると、上記の範囲内でもとくに30〜100μm程度で
あるのがさらに好ましい。
【0040】振動板2は、図の例の場合、下部電極を兼
ねるために、前述したように少なくともその表面が導電
性とされている必要がある。振動板2は金属材料にて形
成されるため、基本的に全て導電性を有しているが、圧
電膜3に印加される電界が微弱であることや、インクジ
ェットヘッドHを長期間使用した際に導電性が低下して
動作不良を生じたりしないこと、などを考慮すると、圧
電膜3を形成する前の振動板2の表面に、下部電極とし
て機能する導電性の薄膜を形成しておくのが好ましい。
【0041】かかる導電性の薄膜としては、たとえば金
や白金などの気相成長膜、湿式めっき膜、スクリーン印
刷法により形成した膜などが好ましく、とくに白金の薄
膜が、前記のように振動板2を構成する金属材料や、あ
るいは圧電膜3を構成する圧電材料と熱膨張率が近く、
たとえばゾル−ゲル法による圧電膜3の形成時などに、
当該圧電膜3や振動板2に影響せず、またそれ自身も、
これら圧電膜3や振動板2からの影響を受けないため
に、最も好適に採用される。
【0042】振動板2上の圧電膜3は、前述したように
基板1上の全ての加圧室11を覆う大きさに連続形成さ
れている。
【0043】このように圧電膜3を、基板1上の全ての
加圧室11を覆う大きさに連続形成した場合には、加圧
室11の数や密度、配置などに関係なしに圧電膜3を形
成できるので、作業性が向上して、インクジェットヘッ
ドHのさらなる多ノズル化、高密度化および微細化が可
能になるという利点がある。
【0044】かかる圧電膜3は、前述したように、 圧電材料のもとになる各金属を含有する有機金属化
合物から形成したゾルペーストを、スクリーン印刷など
の方法によって振動板2上に塗布、乾燥し、有機物を除
去するために仮焼成したのち、およそ400〜900℃
の温度で焼成して、いわゆるゾル−ゲル法、またはMO
D法(有機金属化合物の熱分解法)によって、あるいは 振動板2上に、反応性スパッタリング法、反応性蒸
着法などの気相成長法によって形成される。
【0045】なお圧電膜3は、2か所以上の加圧室11
を覆う複数の部分に分離形成してもよく、各加圧室11
ごとに1か所ずつ完全に分離形成してもよい。
【0046】ゾル−ゲル法によって圧電膜3を形成する
際に、当該圧電膜3を、上記のように分離形成するに
は、スクリーン印刷などの印刷方法を採用すればよい。
また気相成長法によって圧電膜3を形成する際には、振
動板2の、圧電膜3を形成しない部分をマスクすればよ
い。さらに、圧電材料の焼結体を薄板状に研磨したチッ
プを貼りつけて圧電膜3を形成する場合には、いうまで
もなく、所定の大きさに分離形成された複数枚のチップ
を、所定の位置に順次、貼りつければよい。
【0047】圧電膜3の厚みはとくに限定されないが、
とくに上記のように、2か所以上の、好ましくは基板1
上の全ての加圧室11を覆う大きさに圧電膜3を連続形
成する場合は、当該圧電膜3の、1か所の加圧室11に
対応した領域での撓みが、その周囲の加圧室11に対応
した領域での圧電膜3の撓み変形特性に影響を及ぼす、
いわゆるクロストークが発生するのを防止することを考
慮して、圧電膜3の厚みは30μm以下であるのが好ま
しく、とくに1〜5μm程度であるのがさらに好まし
い。
【0048】圧電膜3を構成する圧電材料としては、前
述したPZTを主要成分とするPZT系の材料の他、た
とえばマグネシウムニオブ酸鉛(PMN)、ニッケルニ
オブ酸鉛(PNN)、亜鉛ニオブ酸鉛、マンガンニオブ
酸鉛、アンチモン鈴酸鉛、チタン酸鉛、チタン酸バリウ
ムなどを主要成分とする材料があげられる。また、これ
らの成分の2種以上を含む複合材料も使用できる。ま
た、上記PZT系の圧電材料としてはPZTそのものの
他、PZTにランタン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッ
ケル、マンガンなどの酸化物の1種または2種以上を添
加したもの、たとえばPLZTなどがあげられる。
【0049】圧電膜3上に形成される上部電極4は、た
とえば金、銀、白金、銅などの導電性微粉末を含有する
導電性ペーストを、前記スクリーン印刷などの印刷法に
よって、圧電膜3上の所定の位置に印刷したのち、さら
に必要に応じて焼き付けて形成される他、マスクを用い
た気相成長法や湿式めっき法などによっても形成するこ
とができる。
【0050】かかる上部電極4は、インクジェットヘッ
ドHの面方向において、対応する加圧室11よりも少し
小さく形成されるのが好ましい。
【0051】このように構成した場合には、上部電極4
によって規定される、圧電膜3の、電界の印加によって
撓みを生じる領域が、基板1の構造、とくに加圧室11
を囲む周囲の部分からの影響を受けないので、上記領域
における圧電膜3の撓み変形特性が良好になるという利
点がある。
【0052】上部電極4の厚みはとくに限定されない
が、圧電膜3の撓みを阻害せず、しかも圧電膜3に十分
な電界を印加するためには、およそ0.2〜4μm程度
であるのが好ましく、とくに0.2〜0.3μm程度で
あるのがさらに好ましい。
【0053】振動板2上の圧電膜3と上部電極4とを封
止する封止膜6としては、前記のように絶縁性でかつ可
撓性を有する必要があることから、とくに樹脂製の封止
膜が好適に使用される。
【0054】かかる封止膜6を構成する樹脂としては、
たとえばエポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、シリコー
ン樹脂系などの、主に電子機器分野で封止材として広く
利用されている種々の樹脂を使用することができ、とく
に前述した絶縁性、可撓性や、あるいは耐候性、耐薬品
性、耐水性、耐湿性などを考慮するとシリコーン樹脂、
とくに空気中の湿気による縮合反応や、紫外線照射によ
るラジカル架橋反応を利用した、常温硬化型の電子部品
保護用シリコーン樹脂ワニスなどが好適に使用される。
【0055】図1(a) に示すように封止膜6は、各上部
電極4に対応させて複数の通孔61を備えており、かか
る通孔61を通して、それぞれの上部電極4の一部が外
部に露出されて、外部の回路71と電気的に接続される
ように構成される。
【0056】このように複数の通孔61を備えた封止膜
6は、たとえば当該封止膜6のもとになる、上述したシ
リコーン樹脂ワニスなどの、樹脂を含むペーストを、ス
クリーン印刷などの方法によって、振動板2上の圧電膜
3上、および上部電極4の、通孔61が形成される部分
以外の他の部分を覆うように選択的に塗布、乾燥し、樹
脂を硬化させることによって形成される。
【0057】上記の通孔61を通して、上部電極4を、
外部の回路71と電気的に接続する際には、圧電膜3の
撓み変形特性に影響が出ないようにするために、両者
を、弾性を有する導電性の接触部材を介して接続するの
が好ましい。
【0058】かかる、弾性を有する導電性の接続部材と
しては、たとえば図2(a) に示すように、プリント基板
70上に形成された回路71上に形成した、ゴムなどの
弾性材料の小突起72aの表面に、メッキなどによっ
て、回路71と電気的に接続された導電膜72bを設け
たもの(図中符号72)や、あるいは図示していないが
金属製のスプリングを利用したもの、柔軟な導電性接着
剤を利用したものなどがあげられる。
【0059】そして図2(a) の例の場合は、上記の接続
部材72を、図中白抜きの矢印で示すように、封止膜6
の通孔61に挿入して、その先端を、当該通孔61の部
分で露出した上部電極4に圧接させることで、上部電極
4が、回路71と電気的に接続される。
【0060】なお本発明においては、たとえば図2(b)
に示すように振動板2上の圧電膜3を封止膜6で封止し
た後、当該封止膜6上に、上部電極4を形成してもよ
い。
【0061】この場合にも、上部電極4と外部の回路7
1とは、圧電膜3の撓み変形特性に影響が出ないように
するために、以上で説明した、弾性を有する導電性の接
触部材を介して、電気的に接続するのが好ましい。
【0062】また、図示していないがたとえば上部電極
4と、外部の回路71とを、柔軟な導電性接着剤などに
よって電気的に接続した後、両者の隙間に樹脂の封止材
を流し込んで、封止膜6を形成してもよい。
【0063】封止膜6の厚みはとくに限定されないが、
たとえば前記シリコーン樹脂などの樹脂製の封止膜6の
場合は、およそ5〜30μm程度であるのが好ましい。
【0064】封止膜6の厚みが上記の範囲未満では、当
該封止膜6による、圧電膜3を環境変化から隔離、保護
する効果が不十分となって、とくに湿度上昇などの環境
変化によって、圧電膜3の短絡、絶縁性の低下と、それ
にともなう圧電膜3の動作不良の問題を生じるおそれが
ある。また逆に、封止膜6の厚みが上記の範囲を超えた
場合には、圧電膜3の撓み変形特性が阻害されて、やは
り圧電膜3の動作不良が生じるおそれがある。
【0065】なお封止膜6の厚みは、上述した種々の効
果の兼ね合いを考慮すると、上記の範囲内でもとくに5
〜20μm程度であるのが好ましく、10〜20μm程
度であるのがさらに好ましい。
【0066】また、前述した図2(b) の構造において
は、封止膜6の厚みが、圧電膜3に印加される電界の大
きさに直接に影響するので、上述した各効果に加えて、
インクジェットヘッドHの仕様、とくに上下両電極間に
印加される印加電圧値なども合わせ考慮して、封止膜6
の厚みを設定するのが好ましい。
【0067】基板1の、上記振動板2、圧電膜3および
上部電極4が形成され、かつ封止膜6で封止された側と
反対側、すなわち基板1の下面側に設けられる、複数の
ノズル51を備えたノズル板5としては、金属あるいは
セラミックスからなる種々の板体が使用できる。
【0068】ノズル板5は通常、振動板2、圧電膜3お
よび上部電極4が形成された後の基板1と積層、一体化
されるため、振動板2などのように熱膨張率その他を考
慮して材料を選択する必要がなく、それよりもむしろ、
インクジェットプリンタの画質に直接に影響するノズル
51の位置精度などを考慮して、できるだけ加工しやす
く、しかもインクによって腐食にくい材料を選択するの
が好ましい。かかる、ノズル板5に好適な材料として
は、たとえば前述した18−8ステンレス鋼などがあげ
られる。
【0069】上記ノズル板5に形成されるノズル51の
寸法や配列などは、やはりインクジェットヘッドの仕様
にあわせて適宜、変更すればよく、たとえば印字ドット
数が600〜720dpi程度のインクジェットプリン
タ用の場合には、ノズル51の直径が30〜70μm程
度、間隔が0.07〜1.3mm程度に形成される。
【0070】ノズル板5にノズル51を形成するには、
その寸法精度等を考慮して、いわゆるフォトリソグラフ
法を利用したエッチングなどが採用される。
【0071】なおこの例では、前記のように上部電極4
を、各加圧室11ごとに分離形成しているが、振動板2
の表面に形成される下部電極を、各加圧室11ごとに分
離形成して、上部電極4は、全ての加圧室11を覆う大
きさに連続形成してもよい。
【0072】また上下両電極をともに、各加圧室11ご
とに分離形成してもよい。
【0073】なお後2者の場合には、各下部電極間を絶
縁するために、振動板2と下部電極との間に絶縁層を形
成すればよい。
【0074】また図の例では、圧電膜3を、基板1上の
全ての加圧室11を覆う大きさに連続形成していたが、
前述したように、少なくとも2か所以上の加圧室11を
覆う大きさに分離形成してもよい。この場合でも、各加
圧室11ごとに独立した圧電膜を形成する場合に比べれ
ば、作業性はよい。また作業性はよくないが、各加圧室
11ごとに独立した圧電膜を形成してもよい。そしてこ
れらの場合は封止膜6を、それぞれ独立した圧電膜を封
止すべく、各圧電膜ごとに分離形成してもよい要する
に、振動板上の少なくとも圧電膜を、絶縁性でかつ可撓
性を有する封止膜によって封止していれば、その他の構
成はとくに限定されないのである。
【0075】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。
【0076】実施例1 〈ゾル−ゲル法用のゾルペーストの作製〉下記の溶液1
〜3を個別に作製し、混合して溶液4を調製した。
【0077】(溶液1) Ti(O−nBu)4 アセチルアセトン 2−メトキシエタノール (溶液2) Zr(O−nBu)4 アセチルアセトン 2−メトキシエタノール (溶液3) 酢酸鉛・3水和物 モノエタノールアミン 2−メトキシエタノール なお上記各成分の、溶液4における含有量は下記の通り
であった。
【0078】 (成 分) (重量部) Ti(O−nBu)4 12 Zr(O−nBu)4 15 酢酸鉛・3水和物 31 アセチルアセトン 5 2−メトキシエタノール 29 モノエタノールアミン 5 ついで、100重量部の溶液4に、増粘剤としてのエチ
ルセルロース25重量部を混合してゾルペーストを作製
した。
【0079】〈インクジェットヘッドの製造〉厚み30
μmのチタン(293Kにおけるα=8.6×10-6
K)製で、かつその表面に下部電極となる白金製の薄膜
が形成された振動板2上に、スクリーン印刷法によっ
て、上記のゾルペーストを、基板上の全ての加圧室を覆
う大きさに印刷し、乾燥したのち仮焼成した。この工程
を10回、繰り返したのち、600℃で10時間、焼成
して厚み4μmの圧電膜3を形成した。
【0080】つぎにこの圧電膜3上に、スクリーン印刷
法によって、金の微粉末を含有する導電性ペーストを印
刷したのち焼き付けて、厚み0.3μmの金製の上部電
極4を、各加圧室11ごとに分離形成した。なお上部電
極4の、インクジェットヘッドHの面方向の寸法は、対
応する加圧室11よりも少し小さい、縦2mm、横0.
4mmとした。
【0081】そしてこの振動板2と圧電膜3と上部電極
4との積層体を、縦2mm、横0.5mmの矩形状でか
つ深さ200μmの加圧室11が18列×57桁の計1
026か所、配列された、それ自体の寸法が縦80m
m、横90mm、厚み1mmである18−8ステンレス
鋼製の基板1上に、接着剤によって固定するとともに、
当該基板1の下面側に、直径30μmのノズル51が、
加圧室11のピッチに合わせて計1026か所、配列さ
れたノズル板5を、同じく接着剤によって固定した。
【0082】そして振動板2上に、スクリーン印刷法に
よって、常温湿気硬化型の電子部品保護用シリコーン樹
脂ワニスを、圧電膜3を覆うように印刷したのち乾燥、
硬化させて、厚み20μmで、かつ各上部電極4に対応
する直径0.3mmの複数の通孔61を有する封止膜6
を形成して、インクジェットヘッドを製造した。
【0083】比較例1 振動板2上に封止膜6を形成しなかったこと以外は実施
例1と同様にして、インクジェットヘッドを製造した。
【0084】上記実施例、比較例のインクジェットヘッ
ドの、下部電極と上部電極との間に25Vの直流電界を
印加して、圧電膜の、両電極間に挟まれた部分を撓ませ
た。そして加圧室の中心位置における、圧電膜の垂直方
向の撓み量を、各加圧室ごとに、レーザードップラーメ
ータを用いて測定して、実施例、比較例ごとの撓み量の
最大値、最小値、および両者の差ΔAを求めて、撓み量
のばらつきを求める試験と、短絡が発生して圧電膜が撓
まなかった加圧室の数の、全加圧室数に占める割合(短
絡率%)を計数する試験とを、湿度50%RH、温度2
5℃の常温常湿環境下と、湿度80%RH、温度30℃
の高温高湿環境下で行って、その特性を評価した。
【0085】結果を表1に示す。
【0086】
【表1】 上記表の結果より、振動板上の圧電膜を封止膜で封止し
た実施例1のインクジェットヘッドは、封止しなかった
比較例1に比べて、湿度上昇による圧電膜の短絡が生じ
ず、かつ撓み量のばらつきの増加もないことから、環境
変化に強いことが確認された。
【0087】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
とくに湿度上昇などの環境変化によって、圧電膜の短
絡、絶縁性の低下などを生じるおそれがないために、各
ノズルからのインクの吐出性能が常に均一かつ良好で、
良好な画像を形成できるインクジェットヘッドを提供で
きるという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの、実施の形態
の一例を示す図であって、同図(a) はその要部を拡大し
た断面図、同図(b) は、図(a) と直交する方向の断面図
である。
【図2】同図(a) は、図1(a)(b)の例のインクジェット
ヘッドの上部電極を、外部の回路と電気的に接続する構
造の一例を示す拡大断面図、同図(b) は、本発明のイン
クジェットヘッドの、他の例を示す拡大断面図である。
【図3】上記例のインクジェットヘッドの、封止膜で封
止する前の外観を示す斜視図である。
【図4】従来のインクジェットヘッドの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
H インクジェットヘッド 1 基板 11 加圧室 2 振動板 3 圧電膜 4 上部電極 6 封止膜
フロントページの続き (72)発明者 住田 圭介 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 八田 順子 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 辻 清治 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 林 昌毅 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 藤島 正之 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 倉増 浩二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の加圧室が配列された基板上に、振動
    板を介して、圧電膜と、当該圧電膜を挟む、少なくとも
    一方が加圧室ごとに分離形成された上部電極および下部
    電極とを設けたインクジェットヘッドであって、振動板
    上の少なくとも圧電膜を、絶縁性でかつ可撓性を有する
    封止膜によって封止したことを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
  2. 【請求項2】圧電膜が、圧電材料のもとになる金属を含
    有する有機金属化合物から形成したゾルペーストを、振
    動板上に塗布、乾燥し、有機物を除去するために仮焼成
    したのち焼成して形成されている請求項1記載のインク
    ジェットヘッド。
  3. 【請求項3】封止膜が、シリコーン樹脂にて形成されて
    いる請求項1記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】上部電極が、圧電膜とともに封止膜によっ
    て封止され、かつその一部が、封止膜に設けた通孔を通
    して外部に露出されているとともに、当該露出部分に、
    弾性を有する導電性の接触部材を介して、外部の回路が
    電気的に接続される請求項1記載のインクジェットヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】上部電極が封止膜上に露出、形成されてい
    るとともに、この露出した上部電極に、弾性を有する導
    電性の接触部材を介して、外部の回路が電気的に接続さ
    れる請求項1記載のインクジェットヘッド。
JP14621498A 1998-05-27 1998-05-27 インクジェットヘッド Pending JPH11334061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14621498A JPH11334061A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 インクジェットヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14621498A JPH11334061A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 インクジェットヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11334061A true JPH11334061A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15402701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14621498A Pending JPH11334061A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 インクジェットヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11334061A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1616701A2 (en) 2004-07-16 2006-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head unit
US7413291B2 (en) 2004-09-30 2008-08-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet head, connecting sheet, composite sheet, and method of manufacturing ink jet head and composite sheet

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1616701A2 (en) 2004-07-16 2006-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head unit
US7413291B2 (en) 2004-09-30 2008-08-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet head, connecting sheet, composite sheet, and method of manufacturing ink jet head and composite sheet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0587346B1 (en) Ink jet print head having members with different coefficients of thermal expansion
JP3329125B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3414227B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2006187188A (ja) 圧電アクチュエータ及び液体吐出装置
JP5170356B2 (ja) 圧電素子及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP4774666B2 (ja) 液滴吐出装置
US20090244212A1 (en) Liquid ejecting head, liquid ejecting apparatus, and actuator
JPH1134321A (ja) インクジェットヘッド
EP1748500B1 (en) Piezoelectric element, droplet-ejecting head, and droplet-ejecting apparatus
JPH11334087A (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP3280349B2 (ja) マイクロアクチュエータ及びこれを適用したインクジェットプリンタヘッド
JP4917426B2 (ja) 液体吐出装置
JP2004096068A (ja) 圧電素子、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射ヘッド
JPH11334061A (ja) インクジェットヘッド
JP2007268838A (ja) インクジェットヘッド
JPH11334062A (ja) インクジェットヘッド
JP2987944B2 (ja) インクジェット式印字ヘッド
JP5260900B2 (ja) 液体吐出ヘッド
GB2403186A (en) Piezoelectric converter
JPH1134323A (ja) インクジェットヘッド
JP2006303425A (ja) 圧電素子及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JPH11334060A (ja) インクジェットヘッド
JP2009049433A (ja) 圧電素子及びその製造方法、液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2007180387A (ja) 圧電アクチュエータおよびその製造方法、並びに液体吐出装置
JP2007267550A (ja) 圧電アクチュエータおよびその分極方法