JPH11333695A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨方法

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JPH11333695A
JPH11333695A JP14028898A JP14028898A JPH11333695A JP H11333695 A JPH11333695 A JP H11333695A JP 14028898 A JP14028898 A JP 14028898A JP 14028898 A JP14028898 A JP 14028898A JP H11333695 A JPH11333695 A JP H11333695A
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polishing
polishing pad
polished
wafer
pad
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JP14028898A
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Inventor
Akira Ishikawa
彰 石川
Akira Miyaji
章 宮地
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の研磨装置は研磨パッド表面の凹部に
研磨剤中の固形成分や、SiO2 絶縁膜や金属電極膜か
ら研磨によって除去されたSiO2 や金属、及び研磨パ
ットの破片、等、の研磨クズが堆積する問題があった。
堆積した研磨剤や研磨クズが多数集まると、これらが凝
集を起こし、大きな塊を生じ、これらの塊が研磨中にウ
ェハと研磨パットの間に巻き込まれた場合に、キズ発生
の原因となる。本発明の目的は、これら研磨剤や研磨ク
ズの堆積物の問題を解決した、キズ発生のない研磨装置
を提供することである。 【解決手段】研磨パッド表面の凹部に堆積した研磨剤
や、研磨クズを排出するための、ナイロンブラシあるい
は噴射水を吹き付ける機構を研磨装置に具備させること
により、研磨剤や研磨クズの堆積物による研磨面の傷の
発生を防止することが出来、且つ、研磨パッドの研磨性
能をウェハを多数枚研磨した後に於いても良好に維持出
来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばULSI、
等の半導体デバイスを製造するプロセスにおいて実施さ
れる半導体デバイスの平坦化研磨に用いるのに好適なC
MP研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高集積化、微細化に伴
って半導体デバイス製造プロセスの工程が増加し複雑に
なってきている。これに伴い、半導体デバイスの表面は
必ずしも平坦ではなくなってきている。表面に於ける段
差の存在は配線の段切れ、局所的な抵抗の増大などを招
き、断線や電気容量の低下をもたらす。また、絶縁膜で
は耐電圧劣化やリークの発生にもつながる。一方、半導
体集積回路の高集積化、微細化に伴って光リソグラフィ
の光源波長は短くなり、開口数いわゆるNAが大きくな
ってきていることに伴い、半導体露光装置の焦点深度が
実質的に浅くなってきている。焦点深度が浅くなること
に対応するためには、今まで以上にデバイス表面の平坦
化が要求されている。さらに、金属電極層の埋め込みで
あるいわゆる象嵌(プラグ、ダマシン)の要求も高く、
この場合、金属層の積層後の余分な金属層の除去及び平
坦化が不可欠な工程となる。
【0003】このような半導体表面を平坦化する方法と
しては、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Poli
shing 又はChemical Mechanical Planarization 、これ
よりCMPと呼ぶ)技術が有望な方法と考えられてい
る。CMPはシリコンウェハの鏡面研磨法を基に発展し
ており、図9に示すような装置を用いて行われている。
図9(a)はCMP研磨装置を横から見た図であり、図
9(b)は上から見た図である。101は研磨パッド、
100は研磨パッドを保持する研磨定盤(プラテン)、
102は被研磨部材(ウェハ)、103はウェハを保持
する研磨ヘッド、104は研磨剤(スラリー)供給部、
105は研磨剤(スラリー)である。研磨パッド101
は、研磨定盤(プラテン)100の上に貼り付けられて
いる。研磨パッド101としては、発泡タイプのものの
他、無発泡タイプのものがある。
【0004】研磨は以下のように行われる。ウェハ10
2を研磨ヘッド103に保持し、研磨パッド101に所
定の圧力で押し付け、研磨ヘッド103は回転させなが
ら揺動させ、研磨パッド102は回転させ、ウェハ10
2と研磨パッドとの間で相対運動を行わせる。この状態
で、研磨剤105を研磨剤供給部104から研磨パッド
101上に供給する、研磨剤105は研磨パッド101
上で拡散し、研磨パッド101とウェハ102との相対
運動に伴って研磨パッド101とウェハ102の間に入
り込み、ウェハ102の表面を研磨する。研磨パッド1
01とウェハ102との相対運動による機械的作用と、
研磨剤105の化学的作用とが相乗的に作用して良好な
研磨が行われる。
【0005】ところで、研磨パッドは、その表面に研磨
剤の流動性と保持性を高めるために凹凸の構造(例えば
溝)が形成されることが多い。これの形成のため、成型
金型、等に凹凸の構造を持たせたり、成型後の機械加工
により研磨パット表面に凹凸の構造を形成するのが一般
的である。 研磨パッドの材料としては、アクリル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩ビ樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フッ
素樹脂が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
研磨装置は研磨パッド表面の凹部に研磨剤中の固形成分
(一般にはSiO2 コロイド粒子)が堆積する問題があ
った。また、CMPによりウェハ表面のSiO2 絶縁膜
や金属電極膜から研磨によって除去されたSiO 2 や金
属、及び研磨パットの破片(研磨により研磨パット自身
もすり減る)、等、いわゆる研磨クズの堆積が生じる問
題もあった。堆積した研磨剤や研磨クズが多数集まる
と、これらが凝集を起こし、大きな塊を生じ、これらの
塊が研磨中にウェハと研磨パットの間に巻き込まれた場
合に、キズ発生の原因となる。
【0007】本発明の目的は、これら研磨剤や研磨クズ
の堆積物の問題を解決し、キズ発生のない研磨装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、研磨パッド表面の凹部に堆積した研磨剤
や、研磨クズの堆積物を排出する機構を研磨装置に持た
せた。このため本発明は第一に、「表面に凹凸構造を有
する研磨パッドと被研磨部材との間に研磨剤を介在さ
せ、前記研磨パッドと前記被研磨部材との間に相対運動
を与えることにより前記被研磨部材を研磨する第一の段
階を有する研磨方法であって、前記研磨パッドの表面に
堆積した堆積物の除去を行う第二の段階を更に有するこ
とを特徴とする研磨方法(請求項1)」を提供する。
【0009】第二に、「前記第二の段階を前記第一の段
階の間に行うことを特徴とする請求項1記載の研磨方法
(請求項2)」を提供する。第三に、「前記第二の段階
を前記第一の段階の前または前記第一の段階の後に行う
ことを特徴とする請求項1記載の研磨方法(請求項
3)」を提供する。第四に、「表面に凹凸構造を有する
研磨パッドと被研磨部材を保持する研磨ヘッドとを具
え、前記研磨パッドと前記被研磨部材との間に研磨剤を
介在させ、前記研磨パッドと前記被研磨部材との間に相
対運動を与えることにより前記被研磨部材を研磨する研
磨装置において、前記研磨パッドの表面に堆積した堆積
物の除去を行うための堆積物除去部を更に具えることを
特徴とする研磨装置(請求項4)」を提供する。
【0010】第五に、「前記堆積物除去部が、ブラシを
回転させることにより堆積物を除去する回転ブラシを有
することを特徴とする請求項4記載の研磨装置(請求項
5)」を提供する。第六に、「前記堆積物除去部が、噴
射流体を吹き付けることにより堆積物を除去する機構を
有することを特徴とする請求項4記載の研磨装置(請求
項6)」を提供する。
【0011】第七に、「前記堆積物除去部が、ブラシを
回転させると共に噴射流体を吹き付けることにより研磨
剤を除去する機構を有することを特徴とする請求項4記
載の研磨装置(請求項7)」を提供する。第八に、「噴
射流体を吹き付けるノズルを研磨パッドに対する垂線方
向よりも、研磨パッドの中心から外周方向に偏向させた
方向に向けて配置することを特徴とする請求項6、7何
れか1項記載の研磨装置(請求項8)」を提供する。
【0012】第九に、「前記堆積物除去部が、前記研磨
パッドの回転と同期して中心から円周方向に向かって移
動することを特徴とする請求項4記載の研磨装置(請求
項9)」を提供する。第十に、「前記回転ブラシの軸方
向が、研磨パッドの動径方向に対して0〜90度の角度
で取り付けられたことを特徴とする請求項5記載の研磨
装置(請求項10)」を提供する。
【0013】第十一に、「前記被研磨部材が半導体ウェ
ハであることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載
の研磨方法(請求項11)」を提供する。第十二に、
「前記被研磨部材が半導体ウェハであることを特徴とす
る請求項4〜10何れか1項記載の研磨装置(請求項1
2)」を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の、研磨剤や研磨クズの排
出機構は、発泡パッドの表面部分が潰れたり研磨剤で目
詰まりした部分をダイアモンド砥粒、等で除去し、研磨
パッドの状態を維持するためのいわゆるドレッシング
(目立て)機構とは異なる。本発明の、研磨剤や研磨ク
ズの堆積物の排出機構は、あくまでも研磨パッドの凹部
に堆積した研磨剤や研磨クズの堆積物(以下単に堆積物
と呼ぶ)を排出することを目的とするため、ドレッシン
グ機構のように荷重を加えることも、研磨パッドの表面
を荒らすこともしない。
【0015】以下本実施形態を図1、図2、図3、図4
を用いて説明するが、本実施形態はこれらの図に限定さ
れるものでなく、また、本発明を以下二つの実施形態で
説明するが本発明はこれら実施形態に限定されるもので
なく、当業者が容易に修正できる全ての範囲を含む。 [第一の実施の形態]本実施の形態では、研磨剤や研磨
クズの排出機構にブラシによる掻き出しを行う排出機構
を設けた。この例を図1と図2を用いて説明する。
【0016】図1(a)は本研磨装置の研磨パッド部分
の側面図であり、図1(b)は上面図である。1は研磨
パッドであり、2は堆積物である。堆積物除去部とし
て、堆積物2を研磨パッド1の凹部から掻き出すための
回転ブラシ3(回転方向を10で示す)と回転ブラシ3
を動径方向(4)に移動する移動機構(移動方向4のみ
を示す)を具える。図1(b)で示すように、回転ブラ
シ3の回転軸の方向を研磨パッド1の回転の動径方向か
ら偏向させた方向で回転させ、且つ回転ブラシ3全体が
動径方向への移動することを繰り返す。回転ブラシ3は
外側から内側に戻るときには上昇し、毛先が研磨パッド
に触れない。従って、堆積物2は回転ブラシ3と移動機
構とにより研磨パッド1の凹部から掻き出されつつ研磨
パッド1の外方向に移動して行き、遂には研磨パッド1
の外側に排出される。
【0017】ここで、回転ブラシの毛の材料としては合
成樹脂、植物繊維、動物繊維、が好ましく、ナイロン、
等の合成樹脂が特に好ましい。また、回転ブラシ3の回
転軸の方向と、研磨パッド1の回転の動径方向のとのな
す角度θは堆積物の効果的な排除のために、好ましくは
0〜90度である。また、回転ブラシの軸方向を研磨パ
ッド1の回転の動径方向から偏向させ、回転ブラシの軸
方向の長さの、研磨パッドの動径方向への射影長を研磨
パッドの半径とほぼ等しくすれば、移動機構を省くこと
ができる。回転ブラシを一個でなく、複数具え、各回転
ブラシの、研磨パッドの動径方向への各射影が研磨パッ
ドの半径をほぼカバーするようにしても良い。
【0018】回転ブラシの回転軸の方向は、図1のよう
に、研磨パッド1の表面に平行に設けても良いし、図3
のように垂直に設けても良い。 [第二の実施の形態]本実施の形態では、高速流体を研
磨パッド1の凹凸部にある堆積物2に吹きつけ、堆積物
2を研磨パッド1の外側に向けて吹き飛ばす機構を設け
た。この例を図2に説明する。図2は本研磨装置の研磨
パッド部分の側面図である。1は研磨パッドであり、2
は堆積物である。堆積物除去部には、研磨パッド1の凹
部にある堆積物2を研磨パッド1の内側から外側に向け
て吹き飛ばす噴射流体のノズル7と噴射流体のノズル7
を動径方向(11)に移動する移動機構(移動方向11
のみを示す)を具える。
【0019】噴射流体のノズル7は、高速流体を吹き付
けながら、移動機構は内側から外側への移動を繰り返
す。外側から内側へ戻るときは噴射流体のノズル7の流
体吹き出しをOFF する。更に噴射流体のノズル7の吹き
付けの向きを研磨パッド1の面法線方向よりも若干外側
(動径方向)に偏向させているため、堆積物2が研磨パ
ッドの外に向けて移動するので、これら噴射流体のノズ
ル7から吹き出す高速流体8と移動機構とにより、堆積
物2は研磨パッド1の内側から外側に向けて吹き飛ばさ
れて運搬され、終には研磨パッドの外に排出される。
【0020】ここで噴射流体としては水、空気が好まし
いが、水が特に好ましい。また、噴射流体のノズルをそ
の噴出向きを研磨パッド1の面法線方向よりも若干外側
に偏向させ、研磨パッド上の半径方向に複数設ける場合
は、移動機構を省くことができる。 [第三の実施の形態]第一の実施の形態または第二の実
施の形態の堆積物除去装置を用いる堆積物の除去はウェ
ハの研磨と研磨との間、即ちウェハの研磨が完了後、次
のウェハの研磨が開始するまでの間に行っても、またウ
ェハの研磨を行いながら研磨パッドの他の面で行っても
好ましい結果が得られた。
【0021】
【実施例】以下実施例を用い、本発明を具体的に説明す
る。 [実施例1]本実施例の研磨装置を図5に示す。基本的
には図9に示される従来例の研磨装置に、図3に示す回
転ブラシ3を有する堆積物除去部を具備させた構造を有
する。
【0022】螺旋状溝(凹部)とピッチ0.5mm、高
さ0.2mmの格子状溝(凹部)を有するエポキシ樹脂
をφ600mm、厚さ20mmのアルミニウム製ベース
プレートに成型し、研磨パッド1を作製した。この研磨
パッド1を図5の研磨装置のプラテン100に固定し
た。研磨ヘッドに熱酸化SiO2 膜が1μm形成された
6インチシリコンウェハを固定し、以下に示す加工条件
で研磨を行った。堆積物の除去は、25枚のウェハの研
磨完了毎に、次のウェハに交換して研磨を始めるまでの
間に研磨パッド1の中央部から外周部に向けて水を流し
ながら、且つ研磨パッドを回転させながら、研磨パッド
1をその動径方向に2往復、回転ブラシ3でブラッシン
グすることによって行った。荷重は50g/cm2だった。ウ
ェハは200枚連続で処理した。
【0023】加工条件 ・研磨パッド回転数:50rpm ・研磨ヘッド回転数:50rpm ・揺動距離(振幅の2倍):60mm ・揺動速度:600mm/min ・荷重:400g/cm2 ・研磨剤:SiO2 アルカリ水溶液(Cabot 社製の商品
名SS12を使用) ・研磨時間:3分 研磨量(膜厚)はいずれのウェハにおいても500nm
で、研磨速度は180nm/分、ウェハ面内の研磨量の
均一性は200枚とも±3%以内だった。研磨後のウェ
ハをフッ酸水溶液で1分間エッチングし、ゴミ検査機を
用いて、ウェハ表面のキズの有無を検査したところ、キ
ズは発見されなかった。これより、回転するナイロンブ
ラシで、研磨パッド面を処理することにより、凹部に堆
積する堆積物を除去でき、連続研磨を行っても研磨レー
トを落とすことなく、研磨キズの少ない研磨ができるこ
とが分かった。 [実施例2]本実施例の研磨装置を図6に示す。実施例
1との違いは、図3に示す回転ブラシ3の替わりに図1
に示す回転ブラシ3を有する堆積物除去部を具備させた
点である。
【0024】実施例1と同様な研磨パッド1を作製し、
この研磨パッド1を図6に示すCMP研磨装置のプラテ
ン100に固定し、研磨ヘッドに熱酸化SiO2 膜が1
μm形成された6インチシリコンウェハを固定し、実施
例1と同様な加工条件で研磨を行った。堆積物の除去
は、25枚のウェハの研磨完了毎に、次のウェハに交換
して研磨を始めるまでの間に、研磨パッド1の中央部か
ら外周部に向けて水を流しながら、且つ研磨パッドを回
転させながら、研磨パッド1をその動径方向に2往復、
回転ブラシ3でブラッシングすることによって行った。
ウェハは200枚連続で処理した。
【0025】研磨量(膜厚)は500nmで、研磨速度
は180nm/分、ウェハ面内の研磨量の均一性は20
0枚とも±3%以内だった。研磨後のウェハをフッ酸水
溶液で1分間エッチングし、ゴミ検査機を用いて、ウェ
ハ表面のキズの有無を検査したところ、キズは発見され
なかった。これより、回転するナイロンブラシで、研磨
パッド面を処理することにより、凹部に堆積する堆積物
を除去でき、連続研磨を行っても研磨レートを落とすこ
となく、研磨キズの少ない研磨ができることが分かっ
た。 [実施例3]本実施例の研磨装置を図7に示す。実施例
1との違いは、図3に示す回転ブラシ3の替わりに図2
に示す噴射流体のノズル7を有する堆積物除去部を具備
させた点である。
【0026】実施例1と同様な研磨パッド1を作製し、
この研磨パッド1を図5に示すCMP研磨装置のプラテ
ン100に固定し、研磨ヘッドに熱酸化SiO2 膜が1
μm形成された6インチシリコンウェハを固定し、実施
例1と同様な加工条件で研磨を行った。堆積物の除去
は、ウェハ研磨完了後、次のウェハに交換して研磨を始
めるまでの間に、ウェハを25枚研磨完了毎にφ0.5
mmのノズル7より100ml/minのイオン交換水
8を研磨パッド1の表面に吹き付けることによって行っ
た。
【0027】研磨量(膜厚)は500nmで、研磨速度
は180nm/分、ウェハ面内の研磨量の均一性は10
0枚とも±3%以内だった。研磨後のウェハをフッ酸水
溶液で1分間エッチングし、ゴミ検査機を用いて、ウェ
ハ表面のキズの有無を検査したところ、キズは発見され
なかった。これより、回転するナイロンブラシで、研磨
パッド面を処理することにより、凹部に堆積する堆積物
を除去でき、連続研磨を行っても研磨レートを落とすこ
となく、研磨キズの少ない研磨ができることが分かっ
た。 [実施例4]本実施例の研磨装置を図8に示す。実施例
1との違いは、図3に示す回転ブラシ3の替わりに図4
に示す毛がナイロン製の回転ブラシ3と噴射水のノズル
5とを両方有する堆積物除去部を具備させた点である。
【0028】実施例1と同様な研磨パッド1を作製し、
この研磨パッド1を図8に示すCMP研磨装置のプラテ
ン100に固定し、研磨ヘッドに熱酸化SiO2 膜が1
μm形成された6インチシリコンウェハを固定し、実施
例1と同様な加工条件で研磨を行った。堆積物の除去
は、ウェハ研磨完了後、次のウェハに交換して研磨を始
めるまでの間に、ウェハを25枚研磨完了毎に、研磨パ
ッド1を回転させながら、研磨パッド1を回転ブラシ1
2でブラッシングし、且つφ0.5mmのノズル13に
より100ml/minのイオン交換水を研磨パッド1
の表面に吹き付けることによって行った。
【0029】研磨量(膜厚)は500nmで、研磨速度
は180nm/分、ウェハ面内の研磨量の均一性は10
0枚とも±3%以内だった。研磨後のウェハをフッ酸水
溶液で1分間エッチングし、ゴミ検査機を用いて、ウェ
ハ表面のキズの有無を検査したところ、キズは発見され
なかった。これより、回転するナイロンブラシと噴射水
のノズルとを有する堆積物除去部により、凹部に堆積す
る堆積物を除去でき、連続研磨を行っても研磨レートを
落とすことなく、研磨キズの少ない研磨ができることが
分かった。 [比較例]実施例1、実施例2、及び実施例3の操作を
行わずに複数のウェハの連続研磨を行ったところ、処理
数を増すと共に研磨パッドの凹部に堆積、凝集した研磨
剤、研磨クズによると思われるキズがウェハ面に少数観
察された。
【0030】
【発明の効果】研磨パッド表面の凹部に堆積した研磨剤
や研磨クズの堆積物(堆積物)を除去するための、ナイ
ロンブラシあるいは噴射水を吹き付ける機構を研磨装置
に具備させることにより、研磨剤や研磨クズの堆積物
(堆積物)による研磨面の傷の発生を防止することが出
来、且つ、研磨パッドの研磨性能をウェハを多数枚研磨
した後に於いても良好に維持出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2の研磨装置の回転ブラシの作用の説明
図である。
【図2】実施例3の研磨装置の噴射水のノズルの作用の
説明図である。
【図3】実施例1の研磨装置の堆積物の除去部に具わる
回転ブラシの概要図である。
【図4】実施例4の研磨装置の回転ブラシと噴射水のノ
ズルとを両方具える堆積物の除去装置の概要図である。
【図5】実施例1の研磨装置の概要図ある。
【図6】実施例2の研磨装置の概要図ある。
【図7】実施例3の研磨装置の概要図ある。
【図8】実施例4の研磨装置の概要図ある。
【図9】従来の研磨装置の概要図ある。
【符号の説明】
1 研磨パッド 2 研磨剤や研磨クズの凝集した堆積物(堆積物) 3 回転ブラシ 4 回転ブラシの移動方向 5 噴射水のノズル 6 研磨パッドの回転方向 7 噴射流体(水)のノズル 8 水 9 堆積物除去部 10 回転ブラシの回転方向 11 堆積物除去部の移動方向 100 研磨定盤(プラテン) 101 研磨パッド 102 被研磨部材(ウェハ) 103 研磨ヘッド 104 研磨剤供給部 105 研磨剤(スラリー)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に凹凸構造を有する研磨パッドと被研
    磨部材との間に研磨剤を介在させ、前記研磨パッドと前
    記被研磨部材との間に相対運動を与えることにより前記
    被研磨部材を研磨する第一の段階を有する研磨方法であ
    って、前記研磨パッドの表面に堆積した堆積物の除去を
    行う第二の段階を更に有することを特徴とする研磨方
    法。
  2. 【請求項2】前記第二の段階を前記第一の段階の間に行
    うことを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  3. 【請求項3】前記第二の段階を前記第一の段階の前また
    は前記第一の段階の後に行うことを特徴とする請求項1
    記載の研磨方法。
  4. 【請求項4】表面に凹凸構造を有する研磨パッドと被研
    磨部材を保持する研磨ヘッドとを具え、前記研磨パッド
    と前記被研磨部材との間に研磨剤を介在させ、前記研磨
    パッドと前記被研磨部材との間に相対運動を与えること
    により前記被研磨部材を研磨する研磨装置において、前
    記研磨パッドの表面に堆積した堆積物の除去を行うため
    の堆積物除去部を更に具えることを特徴とする研磨装
    置。
  5. 【請求項5】前記堆積物除去部が、ブラシを回転させる
    ことにより堆積物を除去する回転ブラシを有することを
    特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】前記堆積物除去部が、噴射流体を吹き付け
    ることにより堆積物を除去する機構を有することを特徴
    とする請求項4記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】前記堆積物除去部が、ブラシを回転させる
    と共に噴射流体を吹き付けることにより研磨剤を除去す
    る機構を有することを特徴とする請求項4記載の研磨装
    置。
  8. 【請求項8】噴射流体を吹き付けるノズルを研磨パッド
    に対する垂線方向よりも、研磨パッドの中心から外周方
    向に偏向させた方向に向けて配置することを特徴とする
    請求項6、7何れか1項記載の研磨装置。
  9. 【請求項9】前記堆積物除去部が、前記研磨パッドの回
    転と同期して中心から円周方向に向かって移動すること
    を特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】前記回転ブラシの軸方向が、研磨パッド
    の動径方向に対して0〜90度の角度で取り付けられた
    ことを特徴とする請求項5記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】前記被研磨部材が半導体ウェハであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の研磨方
    法。
  12. 【請求項12】前記被研磨部材が半導体ウェハであるこ
    とを特徴とする請求項4〜10何れか1項記載の研磨装
    置。
JP14028898A 1998-05-21 1998-05-21 研磨装置及び研磨方法 Pending JPH11333695A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002001651A (ja) * 2000-01-18 2002-01-08 Applied Materials Inc 基板を研磨する物品
JP2007253294A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Opto Inc 研磨パッドのドレッシング方法
KR100940638B1 (ko) * 2003-12-23 2010-02-05 동부일렉트로닉스 주식회사 씨엠피 장비의 그루브 패드 세척 장치

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