JP2002270555A - 研磨屑除去方法 - Google Patents

研磨屑除去方法

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JP2002270555A
JP2002270555A JP2001066260A JP2001066260A JP2002270555A JP 2002270555 A JP2002270555 A JP 2002270555A JP 2001066260 A JP2001066260 A JP 2001066260A JP 2001066260 A JP2001066260 A JP 2001066260A JP 2002270555 A JP2002270555 A JP 2002270555A
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Yoshiki Takahashi
剛紀 高橋
Yoshikatsu Sudo
義勝 須藤
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 研磨布の使用回数、使用時間を増加させ、コ
ストの低減を図るため、研磨布から研磨屑を除去する研
磨屑除去方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ用研磨布6の研磨面6a上
に蓄積する研磨屑を、研磨面6a上にPH12.5以上
の強アルカリ性液Sを供給する第1工程と、クリーニン
グ部材5によって研磨面6a上を擦る第2工程とによ
り、研磨屑を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの鏡
面研磨において使用される研磨布から研磨屑を除去する
研磨屑除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化・高密
度化に伴い、半導体ウエハの表面を高精度に平坦化する
技術が要求されている。このような半導体ウエハの平坦
化技術の一つに化学的機械研磨(CMP)方法がある。
この方法は、回転する研磨布に半導体ウエハを押し付
け、化学研磨液を供給しながら、前記研磨布でウエハ表
面を鏡面研磨するものである。
【0003】従来、このCMP方法においては、図5に
示すような研磨装置が用いられている。この研磨装置6
1は、図5に示すように、ウエハWが装着される上方定
盤62と、前記上方定盤62に対峙して配置され、その
上面に研磨布が貼付される下方定盤63と、前記研磨布
の上面に研磨液を供給する研磨液供給用ノズル64とを
備えている。
【0004】更に、前記上方定盤62について詳しく述
べると、上方定盤62はウエハ装着用のプレートであっ
て、上方定盤62の上面には鉛直軸65が取り付けら
れ、前記鉛直軸65によって上方定盤62は、上下動及
び回動可能に構成されている。また、前記上方定盤62
の下面に、真空吸引あるいはワックスによって半導体ウ
エハWが装着されるように構成されている。一方、前記
下方定盤63は、研磨布貼付用のプラテンであって、前
記上方定盤62の下方に回転自在に配置されている。ま
た、前記下方定盤63の上面には研磨布66が貼付さ
れ、この研磨布66によって、前記上方定盤62の下面
に装着された半導体ウエハWを研磨するように構成され
ている。
【0005】また、研磨液供給用ノズル64は、下方定
盤63の上方であって、かつ上方定盤62の側方に配置
されている。この研磨液供給用ノズル64は、下方定盤
63上の研磨布66の研磨面66a上にコロイダルシリ
カ系研磨剤等の化学研磨液Aを供給するものである。な
お、同図中、符号Pは研磨時に研磨布66の研磨面66
a上に半導体ウエハWを押し付ける力を示す。
【0006】このような研磨装置61を用いて半導体ウ
エハWを鏡面研磨するには、まず、下方定盤63に研磨
布66を貼付した後、上方定盤62に半導体ウエハWを
装着する。その後、前記上方定盤62及び下方定盤63
を所定の速度で回転させながら、前記上方定盤62を下
降させ、研磨布66の研磨面66a上に半導体ウエハW
の表面を力Pで押し付ける。
【0007】このとき、研磨布66の研磨面66aと半
導体ウエハWの表面(被研磨面)との間に化学研磨液A
が供給され、半導体ウエハWの被研磨面を研磨した後、
廃液として研磨屑とともに排出される。
【0008】ところで、このような鏡面研磨において使
用される研磨布は、使用回数・時間が増えると、研磨屑
による目詰まりを起こす。この目詰まりした状態で研磨
を続けると、研磨加工レート(単位時間あたりの研磨
量)が低下したり、品質の悪化を起こすため、所定の使
用回数・時間に達した場合には、新規の研磨布と交換す
るのが望ましい。しかし、研磨布がきわめて高価なもの
であることから、研磨布を交換する代わりに、研磨布か
ら研磨屑を除去したいわゆる再生研磨布が使用されてい
る。この研磨布の再生方法、すなわち、従来の研磨屑除
去方法にあっては、使用された研磨布の研磨面上に洗浄
液としての純水を噴射するとともに、研磨面をブラシで
擦ることにより、研磨屑を除去している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の研磨
屑除去方法においては、前記したように純水とブラシを
併用して行うものであるが、研磨屑を十分に除去するこ
とができないという技術的課題があった。すなわち、従
来の研磨屑除去方法において研磨屑を十分に除去するに
は、純水の噴射速度(研磨布への衝突速度)を高くする
こと、及び研磨布をブラシで強く擦ること(高加圧力)
が必要となる。しかしながら、純水の噴射速度を高く、
研磨布をブラシで強く擦ると、研磨布が損傷する虞れが
あるため、純水の噴射速度を所定の速度以下にし、研磨
布をブラシの加圧力を所定力以下にしなければならなか
った。
【0010】そのため、従来の研磨屑除去方法において
は、研磨屑を十分に除去することができず、研磨布を再
生することによって、研磨布の使用回数・時間を増加さ
せることができず、使用回数等の増加によるコストダウ
ンを図ることができないという技術的課題があった。
【0011】本発明者らは、前記課題を解決するため
に、まず目詰まりの発生メカニズムおよび研磨屑の除去
メカニズムについて、鋭意、検討を行った。この目詰ま
りの発生メカニズムについて説明すると、図6(a)に
示すように、鏡面研磨において、コロイダルシリカ系研
磨剤(pH10.0〜11.0程度のアルカリ性を示
す)中に含まれる水酸基(OH- )が、半導体ウエハ
(Si)Wの表面上を腐食(エッチング)して、その表
面にSi(OH-x 中間体を形成する(図6
(b))。
【0012】このSi(OH-x 中間体(弱アルカリ
性を示す)は、コロイダルシリカ系研磨剤の溶剤には溶
解されずに、ゲル状になって半導体ウエハWの表面上に
残留するが、この残留膜が図6(c)に示すようにコロ
イダルシリカ系研磨剤(砥粒)によって剥離する。この
剥離したSi(OH-x 中間体(弱アルカリ性を示
す)は、その後、研磨布の繊維内に入り込み、これが酸
化し、この酸化物(SiO2 )が蓄積して目詰まりが発
生することが判明した。
【0013】また、本発明者らは、研磨屑は酸化物(S
iO2 )であるため、強アルカリ性を示す薬液によって
溶解、軟化させることができることに着目し、さらにク
リーニング部材で研磨布の研磨面を擦ることによって、
研磨布からほぼ完全に研磨屑を除去することできるとの
結論に至った。
【0014】本発明はこのような技術的課題を解決する
ため、上記知見に基づいてなされたものであり、研磨布
の目詰まりの原因となる生成物(研磨屑)が酸化膜であ
ることに着目し、この酸化膜をアルカリ性液で化学的に
溶解、軟化させ、クリーニング部材によって物理的(機
械的)に掻き出すことにより、研磨屑をほぼ完全に除去
することができる研磨屑除去方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
なされた本発明にかかる研磨屑除去方法は、半導体ウエ
ハ用研磨布の研磨面上に蓄積する研磨屑を除去する方法
において、前記研磨面上にpH12.5以上のアルカリ
性液からなる薬液を供給する第1工程と、前記研磨面を
クリーニング部材によって擦る第2工程とを含むことを
特徴としている。このように、本発明にかかる研磨屑除
去方法は、研磨面上にアルカリ性液からなる薬液が供給
され、クリーニング部材によって前記研磨面を擦ること
により行われる。特に、薬液がアルカリ性液であるた
め、研磨布の目詰まりの原因となる生成物(研磨屑)を
化学的に溶解、軟化させることができ、またクリーニン
グ部材によって物理的(機械的)に掻き出すことによっ
て、前記研磨屑をほぼ完全に除去することができる。
【0016】ここで、前記研磨面上に供給されるアルカ
リ性液からなる薬液が、pH12.5以上であることが
望ましい。それ以下の場合には、短時間では研磨屑を化
学的に十分に溶解、軟化させることが難しく、前記研磨
屑が残存することがあり、好ましくない。
【0017】また、前記研磨面上に供給されるアルカリ
性液からなる薬液が、無機アルカリであることが望まし
い。具体的に例示すれば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどを挙げることができる。無機アルカリを用い
るのは、有機アルカリと比べ溶解力が大きいからであ
る。
【0018】また、前記研磨面上にアルカリ性液からな
る薬液を供給する第1工程と、前記研磨面をクリーニン
グ部材によって擦る第2工程とを同時に進行させても良
い。一般的には、第1工程後、第2工程の工程に移る
が、作業の能率上、第1工程と第2工程とを同時に進行
させても良い。
【0019】また、前記薬液中に前記半導体ウエハ用研
磨布を浸漬することにより薬液を供給し、その後、前記
研磨面をクリーニング部材で擦るすることが望ましい。
このように、薬液中に前記半導体ウエハ用研磨布が浸漬
されることにより、研磨屑を化学的に十分に溶解、軟化
させることができるため、クリーニング部材で擦ること
によって、前記研磨屑をほぼ完全に除去することができ
る。なお、前記薬液を、噴射、あるいは滴下することに
より供給するように構成しても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明にかかる研磨屑除去方法を
説明する際し、まず研磨屑除去方法を実施するために用
いられる研磨屑除去装置について、図1に基づいて説明
する。なお、図1(a)および(b)は本発明の第1実
施形態に係る研磨屑除去方法を実施するために用いられ
る研磨屑除去装置を示す平面図と断面図である。図1に
おいて、符号1で示す研磨屑除去装置は、研磨布6を保
持する定盤2と、前記定盤2の側方に配置されると共
に、薬液貯溜用のタンク9等が配置されるステージ3
と、前記定盤2の上方に配置され、薬液貯溜用のタンク
9等から薬液が供給され、前記研磨布6に供給する洗浄
・薬液供給用ノズル4と、前記洗浄・薬液供給用ノズル
4に隣接して前記定盤2の上方に配置された、前記研磨
布6を擦るクリーニング部材5とを備えている。
【0021】また、前記定盤2は、研磨布6を着脱可能
に保持する平面円形状の保持面2aを有し、回転機構
(図示せず)に連結されている。これによって、前記定
盤2は保持面2aの中心軸線の回り(矢印R方向)に回
転する。
【0022】また、前記ステージ3上には、テーブル7
を案内するガイドレール8と、このガイドレール8の側
方に位置する薬液貯溜用のタンク9と、洗浄液貯溜用の
タンク10とが配設されている。前記テーブル7上に
は、薬液貯溜用のタンク9と洗浄液貯溜用のタンク10
に可撓性ホース11、12を介して接続された切換バル
ブ13a付きのポンプ装置13と、前記クリーニング部
材5に回転力を付与する回転モータ14とが設けられて
いる。
【0023】なお、前記テーブル7は、テーブル移動機
構(図示せず)によって矢印a方向にガイドレール8上
を移動するように構成されている。したがって、テーブ
ル7が矢印a方向に移動すると、これに伴いポンプ装置
13および回転モータ14が同方向に移動し、また前記
洗浄・薬液供給用ノズル4及びクリーニング部材5は、
前記定盤2の中心を通る径方向に移動する。
【0024】更に、前記洗浄・薬液供給用ノズル4は、
定盤2の上方にクリーニング部材5に並列して配置さ
れ、かつポンプ装置13にパイプ15を介して連結され
ている。その結果、薬液としての強アルカリ性液(例え
ばKOH液)Sは、薬液貯溜用のタンク9から可撓性ホ
ース11、ポンプ装置13およびパイプ15を経由し、
またバルブ切換後に洗浄液としての純水が洗浄液貯留用
タンク10から可撓性ホース12、ポンプ装置13およ
びパイプ15を経由して洗浄・薬液供給用ノズル4に供
給され、この洗浄・薬液供給用ノズル4から定盤2上に
おける研磨布6のクリーニング部材接触位置付近に所定
の圧力で噴射される。
【0025】また、前記クリーニング部材5はブラシ等
からなり、回転モータ14にロッド16を介して連結さ
れ、かつ先端部が折曲し定盤2上における研磨布6の研
磨面6aに所定の押圧力をもって接触するように配置さ
れている。このように、クリーニング部材5の先端部
が、研磨布6の研磨面6a上に押し付けながら、矢印b
方向に回転することによって、研磨布の目詰まりの原因
となる生成物(研磨屑)は物理的(機械的)に掻き出さ
れる。
【0026】次に、本実施形態における研磨屑除去方法
について、図1(a)および(b)に基づいて説明す
る。すなわち、目詰まりが発生した研磨布6から研磨屑
を除去するには、予め定盤2の保持面2aに保持された
研磨布6の研磨面6a上に、洗浄・薬液供給用ノズル4
によって、薬液貯溜用のタンク9からの強アルカリ性液
A(所定の温度,濃度に希釈した水酸化カリウム)を一
定時間供給(噴射)する。このとき、定盤2を矢印R方
向に回転させるとともに、テーブル7を矢印a方向に移
動させることによって、洗浄・薬液供給用ノズル4を定
盤2の中心から外周に向かって移動させる。これによ
り、強アルカリ性液Aを研磨布6の全面に供給すること
ができる。
【0027】そして、所定時間経過後、クリーニング部
材5(ブラシ)で研磨面6a上を擦る。クリーニング部
材5(ブラシ)で研磨面6a上を擦る際、洗浄・薬液供
給用ノズル4から、洗浄液貯溜用のタンク10からの洗
浄液(例えば、純水)を供給(噴射)しながら行う。前
記したように所定時間経過後に、クリーニング部材5
(ブラシ)で研磨面6a上を擦るのは、研磨屑を溶解、
軟化させるためである。したがって、研磨屑を溶解、軟
化させる点からすれば十分な時間をおくことが望ましい
が、作業能率上好ましくない。強アルカリ性液Aのアル
カリ度によっても変わるが、好ましくは、10〜15分
程度おくことが好ましい。
【0028】また、クリーニング部材5(ブラシ)で研
磨面6a上を擦る時間(ドレッシング時間は、研磨面6
aの大きさ、クリーニング部材5の材質等によっても異
なるが、3分〜10分程度が好ましい。前記ドレッシン
グ時間が、あまり長い時間に及ぶと研磨面6aに損傷を
与えるため好ましくない。一方、短過ぎると、十分な除
去を行うことができないためである。
【0029】以上のように、本実施形態においては、研
磨布6からの研磨屑の除去が、研磨面6a上に強アルカ
リ性液Sを供給するともに、クリーニング部材5によっ
て研磨面6aを擦ることにより行われるため、研磨布6
から研磨屑を十分に除去することができ、研磨布6の使
用回数・時間を確実に増加させることができる。
【0030】この場合、強アルカリ性液Aおよび洗浄液
の噴射圧(噴射速度)を高圧(高速)に設定すること、
及びクリーニング部材5で研磨布6を強く擦ることは必
要ないため、研磨布6の損傷を防止することができる。
【0031】なお、上記実施形態の説明では、薬液を供
給する工程と、クリーニング部材(ブラシ)で研磨面上
を擦る工程とを、別々の工程として説明したが、特にこ
れに限定されるものではなく、薬液を供給する工程と、
クリーニング部材(ブラシ)で研磨面上を擦る工程とを
同時に行ってもよい。この際、薬液を供給しながら、ク
リーニング部材(ブラシ)で研磨面上を擦るため、クリ
ーニング終了後、純水で研磨面を洗い流すのが好まし
い。
【0032】また、上記実施形態では、洗浄・薬液供給
用ノズルから洗浄・薬液が所定の圧力で噴射されるよう
に構成されているが、特にこれに限定されるものではな
く、滴下されるものでもあっても良い。なお、噴射され
る場合に、ノズルの直径、研磨布までの高さ等にもよる
が、研磨面の損傷を考慮して、150kg/cm2 以下
の圧力が好ましい。
【0033】
【実施例】本発明にかかる研磨屑除去方法の効果につい
て検証を行った。研磨使用開始時(加工レート1.5μ
m/min)からライフまで研磨加工を継続して、目詰
まりが発生した研磨布から研磨屑を除去することを試み
た。まず、研磨開始後、1回毎に従来の研磨屑除去方
法、すなわち、クリーニング部材と純水を用いて、各回
数間に1分程度研磨屑の除去を行った。そこで、加工開
始から加工レートが0.6μm/minに低下した時点
で、ライフとし(回数50回)加工をストップした。な
お、研磨布洗浄方法としては、研磨布面上をクリーニン
グ部材で擦りながら、洗浄、薬液供給用ノズルで洗浄液
貯留用のタンクから純水を供給して研磨布を洗浄した。
この際の定盤の回転数は60rpm、クリーニング部材
の回転数は20rpm、クリーニング部材の水平方法の
移動速度は2cm/sでありドレッシング時間を10分
とした。
【0034】ライフまで加工レートが低下した研磨布に
対して、水酸化カリウムのpHをそれぞれ12.0、1
3.0、14.0に調整し、溶液lLを研磨布上に流
し、そのまま5、10、15分とそれぞれ放置した。放
置後、研磨布面上をクリーニング部材で洗浄した。クリ
ーニング後、ウェーハを加工し、洗浄後の加工レートを
把握して、実施前後の両者の加工レート差を比較した。
【0035】(実験結果)下記の表1は、ライフとなっ
た研磨布(加工レート0.6μm/min)が下記条件
にて洗浄した場合での加工レートの変化状況である。本
結果から考察すると、pH12.0では、長い時間放置
してもわずかしか加工レートが向上しない。pH13.
0、放置時間5分では、レートがさほど向上しないが1
0分以上で大きく向上する。以上の結果からpH12.
0でも放置時間を長くすれば加工レート向上が期待でき
るが生産性上問題があるため、pHは12.5以上、好
ましくは、pHは13.0以上、放置時間10分以上で
大きい加工レート向上効果を得ることが可能となる。
【0036】
【表1】 *単位:μm/min
【0037】図3に、研磨布の加工レートの変化を連続
加工中1時間毎に評価した結果を示す。これからも、ラ
イフ(使用限界点)前に研磨加工レートが急激に低くな
っていることが確認され、ドレッシング後(クリーニン
グ後)以降、研磨布が使用可能レベルまで改善されるこ
とが認められた。
【0038】また、図4に研磨布のウエハ平坦度(TT
V)を同じく連続加工中1時間毎に評価した結果を示
す。これからも、ドレッシング前では、急激にウエハ平
坦度が悪くなっているにもかかわらず、ドレッシング後
(クリーニング後)には、元のレベルまで回復している
ことが認められた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、研
磨布からの研磨屑の除去が、研磨面上に強アルカリ性液
からなる薬液を供給し、クリーニング部材によって研磨
面を擦ることにより行われるから、研磨布から研磨屑を
ほぼ完全に除去することができる。したがって、研磨布
の使用回数・時間を確実に増加させることができ、研磨
布のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の第1実施形態に
係る研磨屑除去方法を実施するために用いられる研磨屑
除去装置を示す平面図と断面図である。
【図2】本発明の実施例1における研磨布の研磨加工レ
ートおよびウエハ平坦度の変化を評価した結果を示す図
である。
【図3】本発明の実施例2における研磨布の研磨加工レ
ートの変化を評価した結果を示す図である。
【図4】本発明の実施例2における研磨布のウエハ平坦
度の変化を評価した結果を示す図である。
【図5】半導体ウエハの研磨装置を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は鏡面研磨のメカニズムを説明
するために示す図である。
【符号の説明】
1 研磨屑除去装置 2 定盤 2a 保持面 3 ステージ 4 洗浄・薬液供給用ノズル 5 クリーニング部材 6 研磨布 6a 研磨面 7 テーブル 8 ガイドレール 9 薬液貯溜用タンク 10 洗浄液貯溜用タンク 11,12 可撓性ホース 13 ポンプ装置 13a 切換バルブ 14 回転モータ 15 パイプ S 強アルカリ性液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハ用研磨布の研磨面上に蓄積
    する研磨屑を除去する方法において、前記研磨面上にp
    H12.5以上のアルカリ性液からなる薬液を供給する
    第1工程と、前記研磨面をクリーニング部材によって擦
    る第2工程とを含むことを特徴とする研磨屑除去方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨面上に供給されるアルカリ性液
    からなる薬液が、無機アルカリであることを特徴とする
    請求項1に記載された研磨屑除去方法。
JP2001066260A 2001-03-09 2001-03-09 研磨屑除去方法 Pending JP2002270555A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015049829A1 (ja) * 2013-10-03 2015-04-09 信越半導体株式会社 研磨布の洗浄方法及びウェーハの研磨方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015049829A1 (ja) * 2013-10-03 2015-04-09 信越半導体株式会社 研磨布の洗浄方法及びウェーハの研磨方法
JP2015071205A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 信越半導体株式会社 研磨布の洗浄方法及びウェーハの研磨方法

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