JPH11333681A - 伝動ベルトの加工装置とその方法 - Google Patents

伝動ベルトの加工装置とその方法

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JPH11333681A
JPH11333681A JP14426898A JP14426898A JPH11333681A JP H11333681 A JPH11333681 A JP H11333681A JP 14426898 A JP14426898 A JP 14426898A JP 14426898 A JP14426898 A JP 14426898A JP H11333681 A JPH11333681 A JP H11333681A
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宏巳 道倉
Katsuhiko Hirao
勝彦 平尾
Shinji Kotani
紳二 小谷
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Mitsuboshi Belting Ltd
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトのベルト走行部への取り付け、研磨加
工、そして取り出しまでの一連の連続したベルト加工時
間を大きく短縮した伝動ベルトの加工装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ベルト4の側面を研磨してなる伝動ベル
トの加工装置1であり、ベルトハンガー11に配置した
ベルト2群を所定ピッチだけ移動させるベルト設置部1
0と、ベルト待機場所12に配置したベルト4を摘み上
げて挙げて多軸方向へ移動させる搬送部20と、ベルト
4を駆動プーリ31と従動プーリ32に掛張して走行さ
せる一対のベルト走行部30a、30bと、一対のベル
ト走行部30a、30bをそれぞれ互い違いにベルト脱
着位置2からベルト加工位置3まで往復動可能にする走
行部旋回手段60と、該ベルトの両側面に位置してベル
ト側面を研磨するベルト加工部70から構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝動ベルトの加工装
置とその方法に係り、詳しくは伝動ベルトを少なくとも
2つのプーリに挿入掛架し、そして張力を付与して走行
させながらからその側面をV状に研磨加工し、加工した
ベルトを取り出すまでの時間を短縮した伝動ベルトの加
工装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に伝動ベルトであるVベルトは円筒
状スリーブに成形され、これを台形状に切断して金型に
て加硫するか、あるいはスリーブ状に加硫した後、これ
を台形状に切断加工することによって製造されていた。
この場合、製造されたVベルトは一般に構成材料の熱収
縮、心線の位置変位、切削加工時の加工誤差により各ベ
ルトの長さ、断面形状に誤差を有していた。特に、部分
的な断面寸法変化では、Vベルトがプーリ溝へ嵌まった
場合にベルトの位置がプーリ軸芯に対してラジカル方向
へ変動することになり、これによってベルト走行時にベ
ルトの振動ならびにテンション変動を起こし、更には機
械の振動原因になっていた。このため、成形された個々
のベルトは検尺機によって設定範囲の長さをもつ合格品
とそうでない不合格品に分別され、不合格品になったV
ベルトは更にベルト側面を研磨することで合格品にして
いた。
【0003】また、他の方法としては、マンドレル上に
ゴム層を逆成形により加硫されたスリーブを置き、この
マンドレルを回転させつつ砥石板によりV型に削り、次
いでカッターにより個々のVベルトに分離する方法が米
国特許第3818576号明細書に、またその装置が米
国特許第3711996号明細書に開示されている。
【0004】更に、特公平4−2425号公報には、ベ
ルトを駆動プーリと案内棒に沿って移動する従動プーリ
に掛張して回転させるベルト走行部と、ベルト側面を切
削する回転可能な切削刃を有するベルト加工部と、加工
中のベルト背面を押し付けるプッシュロールとからなる
装置を使用し、ベルトをベルト走行部に掛張して走行さ
せ、プッシュロールをベルト背面に当接させた後、一対
の切削刃を回転させることによりVベルトを成形するこ
とが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、ベルト走行部に掛張して走行させ、プッシュロール
をベルト背面に当接させた後、一対の切削刃を回転させ
ることによりVベルトに成形し、成形されたVベルトを
プーリから取り出す一連の工程を有していた。そのた
め、それぞれ成形するベルト毎に形成されたVベルトを
プーリから取り出す時間やこれをベルト走行部に掛張す
る時間が必要になり、これらの工程を合理化して成形時
間を短縮することが強く望まれていた。
【0006】本発明は、このような問題点を改善するも
のであり、ベルトのベルト走行部への取り付け、研磨加
工、そして取り出しまでの一連の連続したベルト加工時
間を大きく短縮した伝動ベルトの加工装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載の発明では、ベルトを少なくとも2つのプーリに掛張
して走行させながら該ベルトの側面を研磨してなる伝動
ベルトの加工装置において、ベルトハンガーに配置した
ベルトを所定ピッチだけ移動させるベルト設置部と、ベ
ルト待機場所に配置したベルトを摘み上げて挙げて多軸
方向へ移動させる搬送部と、ベルトを少なくとも固定側
のプーリと移動可能なプーリに掛張して走行させる一対
のベルト走行部と、一対の該ベルト走行部をそれぞれ互
い違いにベルト脱着位置からベルト加工位置まで往復動
可能にする走行部旋回手段と、該ベルトの両側面に位置
してベルト側面を研磨するベルト加工部とを備えた伝動
ベルトの加工装置にある。
【0008】この伝動ベルトの加工装置では、ベルトを
固定側のプーリと移動可能なプーリに掛張して走行させ
る一対のベルト走行部を相対向する状態で配置し、しか
もこのベルト走行部を旋回手段によりそれぞれ互い違い
にベルト脱着位置からベルト加工位置まで旋回すること
により、特に一方のベルト走行部でベルトを研磨加工し
ている間に、他方のベルト走行部をベルト脱着位置に配
置して未加工のベルトをプーリに設置することができ
る。従って、一方のベルト走行部でベルトを研磨してい
る間に、他方のベルト走行部で加工したベルトを取出
し、未加工のベルトをプーリに取り付けできるため、ベ
ルトの脱着時間を短縮することができる。
【0009】本願の請求項2記載の発明では、走行部旋
回手段が各ベルト走行部を回転軸に対して90°旋回さ
せる伝動ベルトの加工装置にある。
【0010】本願の請求項3記載の発明では、ベルト走
行部の移動可能なプーリ側には、圧縮空気を該プーリの
軸芯から装着したベルトの底面に向かって噴出させる粉
体除去装置を具備している伝動ベルトの加工装置にあ
り、研磨加工中にベルト表面に付着した研磨粉を吹き付
けた圧縮空気により除去することにより精度よくベルト
側面を研磨することができる。
【0011】本願の請求項4記載の発明では、ベルト走
行部には、固定側のプーリに設置したベルトの振れを抑
制してプーリに掛張できるようにした遮蔽板が移動可能
なプーリ側に装着されている伝動ベルトの加工装置にあ
り、固定側のプーリに設置したベルトがたとえ振れを起
こしても遮蔽板でその振れを短時間に押さえることがで
き、正確に2つのプーリに取り付けることができる。
【0012】本願の請求項5記載の発明では、心線をゴ
ム弾性体に埋設したベルトを少なくとも2つのプーリに
掛張して走行させながらベルト側面を研磨してなる伝動
ベルトの加工方法において、ベルト側面を研磨するベル
ト加工位置でベルト走行部のプーリに掛張して走行させ
たベルトを研磨加工している間に、他方のベルト走行部
に掛張したベルトをベルト脱着位置に配置して加工した
ベルトをプーリから取出し、続いて未加工のベルトをプ
ーリに設置し、上記一対のベルト走行部をベルト加工位
置からベルト脱着位置まで互い違いに旋回させる伝動ベ
ルトの加工方法にあり、一方のベルト走行部でベルトを
研磨している間に、他方のベルト走行部で゛加工したベ
ルトを取出しあるいは未加工のベルトをプーリに取り付
けできるため、ベルトの取出し時間及び取り付け時間を
短縮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
の伝動ベルトの加工装置を説明する。図1は本発明に係
る伝動ベルトの加工装置の全体図、図2は図1をA−A
方向からみた図、図3は図2をB−B方向から見た図、図
4は図3に示すベルト加工部の拡大平面図、図5は本発
明に係る伝動ベルトの加工装置に使用する搬送部を正面
図、そして図6はベルト待機場所の斜視図である。
【0014】本発明の伝動ベルトの加工装置1は、ベル
トハンガーに配置したベルトを所定ピッチだけ移動させ
るベルト設置部10と、ベルト待機場所に配置したベル
トを摘み上げて挙げて多軸方向へ移動させる搬送部20
と、ベルトを固定側のプーリと移動可能なプーリに掛張
して走行させる一対のベルト走行部30a、30bと、
一対のベルト走行部30a、30bをそれぞれ互い違い
にベルト脱着位置2からベルト加工位置3まで往復動可
能にする走行部旋回手段60と、該ベルトの両側面に位
置してベルト側面を研磨するベルト加工部70から構成
されている。
【0015】ベルト設置部10では、複数のベルト4を
設置するための棒状のハンガー11が支柱(図示せず)
に固定されている。ハンガー11に設置されたベルト4
群はプッシュ板(図示せず)によって所定ピッチ(この
場合には一本のベルト幅に相当する長さ)だけ先端方向
へ送り出され、最先端のベルト4がハンガー11の先端
に設けたベルト待機場所12へ送られる。ここで、ベル
ト4はハンガー11から傾斜面13に沿ってベルト待機
場所12へ移動して待機する。
【0016】ベルト待機場所12は、図6に示すように
傾斜面13と凹状のベルト収容部14と上方へ突出した
ストッパー15を連続して設けた一対の板状体16を所
定の間隔を置いて平行に配置している。この板状体16
の間隔は把持部材23が入る充分なスペースをもって設
定されている。板状体16が一枚であれば、ベルト4の
接触面積が小さく、ベルトの向き(傾き)が非常に不安
定なものになり、ベルト4を把持することが困難なばか
りか、把持部材23の構造も複雑になる。ベルト収容部
14はベルト4を安定して設置する充分な幅を有し、ま
たストッパー15はベルト4を凹状のベルト収容部14
内に収め、ベルト4の落下を防止している。この高さは
ベルト4が落下しない程度であり、特に制限はない。
【0017】搬送部20は、ベルトを挟持する摘まみ部
21とこれを多軸方向へ搬送させる移動手段22からな
っているが、摘まみ部21は一対の相対向した把持部材
23をチャック24により開閉してベルト4を掴むこと
ができる。また、移動手段22はハンガー11の先端に
設けたベルト待機場所12から固定された駆動プーリ3
1側に近づく方向へ移動するX方向第1シリンダー25
と、該X方向第1シリンダー25の作動によって移動す
るX方向第2シリンダー26と、摘まみ部21を上下方
向へ移動させるZ方向シリンダー27と、これらのシリ
ンダー25、26、27をX方向と直交する方向へ移動
させるロッドレスシリンダーのようなY方向シリンダー
29を有しており、摘まみ部21を上下方向、左右方
向、これと直交する方向の3軸方向へ移動させる。
【0018】X方向第1シリンダー25はX方向第2シ
リンダー26を移動させ、X方向第2シリンダー26は
Z方向シリンダー27を移動させ、またY方向シリンダ
ー29はX方向第1シリンダー25、X方向第2シリン
ダー26、そしてZ方向シリンダー27を一緒に移動さ
せる。
【0019】ベルト走行部30は固定された駆動プーリ
31とガイド棒33に沿って移動してベルト4に一定の
張力を付与する従動プーリ32からなり、上記駆動プー
リ31の回転は支持台34に設置した原動機35から伝
動ベルト36を介して伝達される。また、駆動プーリ3
1はベルト4を簡単に取出せるようにしたベルト取出し
補助装置37を装着し、プーリの外周を旋回するガイド
板38を配置している。即ち、図7と図8に示すよう
に、ベルト4を駆動プーリ31に取り付ける場合には、
ガイド板38を駆動プーリ31の下側に位置させ、ベル
トを取出す場合にはこのガイド板38を180°旋回さ
せてベルト4をガイド板38上に持ち上げる。
【0020】従動プーリ32はシリンダー39の作動に
よって2本のガイド棒41を上下方向にスライドしてベ
ルトに張力を付与し、また圧縮空気を該プーリの軸芯か
ら装着したベルトの底面に向かって噴出させてベルトに
付着した粉体を除去する粉体除去装置42や、ベルトの
振れを抑制して従動プーリ32に確実に掛けるようにし
た遮蔽板43も具備し、これらは従動プーリ32ととも
に移動する。
【0021】上記の一対のベルト走行部30a、30b
は相対向した状態で配置し、走行部旋回手段60により
ベルト加工位置3からベルト脱着位置2まで互い違いに
旋回する。即ち、一方のベルト走行部30aでベルト4
を研磨している間に、他方のベルト走行部30bには加
工したベルト4を取出しあるいは未加工のベルト4をプ
ーリに取り付けることができる。
【0022】この走行部旋回手段60はベルト走行部3
0a、30bを設置した支持台34をベルト加工部70
の設置台71に固定したシリンダー61のロッド62に
連結し、更に支持台34には軸受け63に挿入された回
転軸64を設けている。上記シリンダー61を作動させ
ると、支持台34は図3に示す旋回線Lのように回転軸
64を中心にしてベルト加工位置3からベルト脱着位置
2まで90°旋回する。即ち、上記一対のベルト走行部
30a、30bの動きは互い違いに挙動し、一方のベル
ト走行部30aがベルトを研磨している間には、他方の
ベルト走行部30bはベルト脱着位置2で加工したベル
ト4を取出しあるいは未加工のベルト4をプーリに取り
付ける。
【0023】ベルト加工部70は図3と図4に示すよう
に、設置台71上に配置された一対のテーブル72上に
置かれている。一対の原動機73がそれぞれ図中(イ)
方向に移動可能なそれぞれのテーブル72上に配置さ
れ、この原動機73には増速機75、軸受け79、そし
て駆動軸76が直列に連結している。サンディングぺー
パのような研磨部材78は上記駆動軸76と他の軸受け
79に支持された従動軸77の間に走行可能に装着し、
ベルト4側面を研磨するときはベルト4側面に当接する
まで移動して、研磨加工する。
【0024】ベルト側面の研磨角の調節は調節原動機7
3を設置したテーブル72設置台71上に敷設された円
弧状のレールを軌道させるとにより行うことができ、ま
た一対の研磨部材78は図中矢印方向(イ)に移動可能
でベルト4に離反または当接可能になっている。なお、
ベルトの研磨加工を精度よく行うために、ベルト背面を
押すプッシュロール(図示せず)をテーブル72上に設
けることもできる。
【0025】以下に本発明に係る伝動ベルトの加工装置
の動作について説明する。ここで使用するベルト4は断
面台形状に切断されたものであり、図9に示すように円
筒状成形ドラム80に伸縮性を有する帆布81、例えば
経糸と緯糸との交叉角が90°から155°の伸縮性良
好なバイアス帆布を上記ドラムの円周方向、即ちベルト
長手方向に1から数プライ巻き付け、次いで下部ゴム層
82を積層し、更にポリエステル繊維などの高強度で低
伸度のロープ状の心線83を螺旋状に巻き付け、更に下
部ゴム層84よりも薄い上部ゴム層85を積層し、そし
て表面層に前記伸縮性を有する帆布86を1から数プラ
イ巻き付ける。尚、上下部ゴム層82、85にベルト幅
方向に配列した短繊維を、例えば綿、ナイロン、アラミ
ド等の繊維を混入してもよい。このようにして得られた
積層体は公知の加圧加熱手段により加硫され加硫スリー
ブとなり、該加硫スリーブはマンドレルを使用すること
なくカッターにより断面台形状のベルト単体に切断さ
れ、上記の伝動ベルトの加工装置により表面を研磨加工
される。
【0026】図5に示すように、ベルト設置部10のハ
ンガー11上には、複数のベルト4が吊り下げられ、プ
ッシュ板の作動によって長手方向に沿って移動すると、
ハンガー11に設置されたベルト4群を所定ピッチだけ
送り出し、最先端のベルト4をベルト待機場所12へ送
って、ここで待機させる。
【0027】搬送部20の摘まみ部21をZ方向シリン
ダー27の作動により下降させて待機しているベルト4
を一対の把持部材23により掴むと、Z方向シリンダー
27の作動により上昇させ、そしてこの位置でX方向第
1シリンダー25によって把持部材23を前方へ突出さ
せてベルト4をベルト待機場所12から移動させる。
【0028】図5に示すように、把持部材23はこの状
態でY方向シリンダー29の作動により、ベルト脱着位
置3に待機している一方のベルト走行部30aの固定さ
れた駆動プーリ31に近づき、ベルト4を落下させて駆
動プーリ31に装着するが、このとき落下したベルト4
の振れは遮蔽板43で減衰される。 従動プーリ32は
シリンダー39の作動によりガイド棒41に沿って下降
し、ベルトに張力を与える。
【0029】このとき、他方のベルト走行部30bは研
磨加工中であり、加工が終了すると90°旋回してベル
ト脱着位置2に移動する。一方、前述の未加工ベルト4
を装着したベルト走行部30aは90°旋回してベルト
加工位置3まで移動する。その後、ベルト加工部70の
一対の原動機73は近接移動して回転中の研磨部材78
を走行中の未加工ベルト4に当接させ、研磨加工を行
う。このとき、研磨中のベルト底面には、従動プーリ3
2の軸芯から圧縮空気を送り込んで、表面に付着してい
る粉体を除去する。
【0030】上記の研磨加工中にベルト脱着位置2に移
動した加工済みベルトを装着したベルト走行部30にお
いては、従動プーリ32を上昇させてベルト張力を開放
した後、ベルト取出し補助装置37のガイド板38をプ
ーリの下側から上側の位置まで180°旋回してベルト
をガイド板38上に持ち上げる搬送部部の把持部材23
によりベルト4を摘みあげて駆動プーリ31から取出
し、収容部(図示せず)へ落下させる。
【0031】研磨加工されたベルト4は側面が凹凸ある
いは短繊維が突出した表面状態になり、かかるベルトを
走行させると騒音が減少する効果がある。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1〜2記載
の発明では、ベルトハンガーに配置したベルトを所定ピ
ッチだけ移動させるベルト設置部と、ベルト待機場所に
配置したベルトを摘み上げて挙げて多軸方向へ移動させ
る搬送部と、ベルトを少なくとも固定側のプーリと移動
可能なプーリに掛張して走行させる一対のベルト走行部
と、該一対のベルト走行部をそれぞれ互い違いにベルト
脱着位置からベルト加工位置まで往復動可能にする走行
部旋回手段と、該ベルトの両側面に位置してベルト側面
を研磨するベルト加工部とを備えた伝動ベルトの加工装
置にあり、ベルトを固定側のプーリと移動可能なプーリ
に掛張して走行させる一対のベルト走行部を相対向する
状態で配置し、しかもこのベルト走行部を旋回手段によ
りそれぞれ互い違いにベルト脱着位置からベルト加工位
置まで旋回することにより、特に一方のベルト走行部で
ベルトを研磨加工している間に、他方のベルト走行部を
ベルト脱着位置に配置して未加工のベルトをプーリに設
置することができる。従って、一方のベルト走行部でベ
ルトを研磨している間に、他方のベルト走行部で加工し
たベルトを取出し、未加工のベルトをプーリに取り付け
することができるため、ベルトの脱着時間を短縮するこ
とができる。
【0033】本願の請求項3記載の発明では、ベルト走
行部の移動可能なプーリ側には、圧縮空気を該プーリの
軸芯から装着したベルトの底面に向かって噴出させる粉
体除去装置を具備している伝動ベルトの加工装置にあ
り、研磨加工中にベルト表面に付着した研磨粉を吹き付
けた圧縮空気により除去することにより精度よくベルト
側面を研磨することができる。
【0034】本願の請求項4記載の発明では、ベルト走
行部には、固定側のプーリに設置したベルトの振れを抑
制してプーリに掛張できるようにした遮蔽板が移動可能
なプーリ側に装着されている伝動ベルトの加工装置にあ
り、固定側のプーリに設置したベルトがたとえ振れを起
こしても遮蔽板でそれを短時間に押さえることができ、
正確に2つのプーリに取り付けることができる。
【0035】本願の請求項5記載の発明では、ベルト側
面を研磨するベルト加工位置でベルト走行部のプーリに
掛張して走行させたベルトを研磨加工している間に、他
方のベルト走行部に掛張したベルトをベルト脱着位置に
配置して加工したベルトをプーリから取出し、続いて未
加工のベルトをプーリに設置し、上記一対のベルト走行
部をベルト加工位置からベルト脱着位置まで互い違いに
旋回させる伝動ベルトの加工方法にあり、一方のベルト
走行部でベルトを研磨している間に、他方のベルト走行
部に加工したベルトを取出しあるいは未加工のベルトを
プーリに取り付けすることができるため、ベルトの取出
し時間及び取り付け時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝動ベルトの加工装置の全体図で
ある。
【図2】図1をA−A方向からみた図である。
【図3】図2をB−B方向から見た図である。
【図4】図3に示すベルト加工部の平面拡大図である。
【図5】本発明に係る伝動ベルトの加工装置に使用する
搬送部を正面図である。
【図6】ベルト待機場所の斜視図である。
【図7】ベルトを駆動プーリに取り付ける場合における
ガイド板を駆動プーリの関係を示す図である。
【図8】ベルトを取出す場合におけるガイド板を駆動プ
ーリの関係を示す図である。
【図9】ベルト単体の製造例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 伝動ベルトの加工装置 2 ベルト脱着位置 3 ベルト加工位置 4 ベルト 10 ベルト設置部 20 搬送部 30a ベルト走行部 30b ベルト走行部 31 駆動プーリ 32 従動プーリ 42 粉体除去装置 43 遮蔽板 60 走行部旋回手段 70 ベルト加工部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトを少なくとも2つのプーリに掛張
    して走行させながら該ベルトの側面を研磨してなる伝動
    ベルトの加工装置において、ベルトハンガーに配置した
    ベルトを所定ピッチだけ移動させるベルト設置部と、ベ
    ルト待機場所に配置したベルトを摘み上げて挙げて多軸
    方向へ移動させる搬送部と、ベルトを少なくとも固定側
    のプーリと移動可能なプーリに掛張して走行させる一対
    のベルト走行部と、一対の該ベルト走行部をそれぞれ互
    い違いにベルト脱着位置からベルト加工位置まで往復動
    可能にする走行部旋回手段と、該ベルトの両側面に位置
    してベルト側面を研磨するベルト加工部とを備えたこと
    を特徴とする伝動ベルトの加工装置。
  2. 【請求項2】 走行部旋回手段が各ベルト走行部を回転
    軸に対して90°旋回させる請求項1記載の伝動ベルト
    の加工装置。
  3. 【請求項3】 ベルト走行部の移動可能なプーリ側に
    は、圧縮空気を該プーリの軸芯からベルトの底面に向か
    って噴出させる粉体除去装置を具備している請求項1記
    載の伝動ベルトの加工装置。
  4. 【請求項4】 ベルト走行部には、固定側のプーリに設
    置したベルトの振れを抑制してプーリに掛張できるよう
    にした遮蔽板が移動可能なプーリ側に装着されている請
    求項1記載の伝動ベルトの加工装置。
  5. 【請求項5】 ベルトを少なくとも2つのプーリに掛張
    して走行させながらベルト側面を研磨してなる伝動ベル
    トの加工方法において、ベルト側面を研磨するベルト加
    工位置でベルト走行部のプーリに掛張して走行させたベ
    ルトを研磨加工している間に、他方のベルト走行部に掛
    張したベルトをベルト脱着位置に配置して加工したベル
    トをプーリから取出し、続いて未加工のベルトをプーリ
    に設置し、上記一対のベルト走行部をベルト加工位置か
    らベルト脱着位置まで互い違いに旋回させることを特徴
    とする伝動ベルトの加工方法。
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