JPH11333236A - 気体分離装置 - Google Patents
気体分離装置Info
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- JPH11333236A JPH11333236A JP14152398A JP14152398A JPH11333236A JP H11333236 A JPH11333236 A JP H11333236A JP 14152398 A JP14152398 A JP 14152398A JP 14152398 A JP14152398 A JP 14152398A JP H11333236 A JPH11333236 A JP H11333236A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はガス分離膜の分離性能を安定化させ
ることを課題とする。 【解決手段】 窒素ガス発生装置11は、ガス分離膜か
らなる中空糸膜が充填された膜モジュール12,13を
用いて窒素ガスを分離生成するよう構成されている。窒
索ガス発生装置11が起動された当初、温度センサ30
による計測温度bが設定ガス温度aに達するまでバイパ
ス管路15を介してアフタークーラ19から吐出される
約60°Cの圧縮空気が膜モジュール12,13に供給
される。そのため、膜モジュール12,13の温度を短
時間で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジ
ュール12,13の分離性能の安定化を促進することが
できる。
ることを課題とする。 【解決手段】 窒素ガス発生装置11は、ガス分離膜か
らなる中空糸膜が充填された膜モジュール12,13を
用いて窒素ガスを分離生成するよう構成されている。窒
索ガス発生装置11が起動された当初、温度センサ30
による計測温度bが設定ガス温度aに達するまでバイパ
ス管路15を介してアフタークーラ19から吐出される
約60°Cの圧縮空気が膜モジュール12,13に供給
される。そのため、膜モジュール12,13の温度を短
時間で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジ
ュール12,13の分離性能の安定化を促進することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気体分離装置に係
り、特に空気から窒素ガスを分離するガス分離膜に空気
圧縮機より圧縮空気を供給して窒素ガスを取り出すよう
構成された気体分離装置に関する。
り、特に空気から窒素ガスを分離するガス分離膜に空気
圧縮機より圧縮空気を供給して窒素ガスを取り出すよう
構成された気体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に窒素ガス発生装置における窒素ガ
ス分離方法には、深冷分離式、PSA式や膜分離
式等がある。 深冷分離式の窒素ガス分離方法では、空気を冷却して
液化し、液化温度の違いにより窒素と酸素及びその他の
ガスを分離する方法である。
ス分離方法には、深冷分離式、PSA式や膜分離
式等がある。 深冷分離式の窒素ガス分離方法では、空気を冷却して
液化し、液化温度の違いにより窒素と酸素及びその他の
ガスを分離する方法である。
【0003】PSA式は、窒素と酸素の吸着材に対す
る吸脱着速度差を利用して分離する方法である。このP
SA式の場合、小型化も可能であり、窒素ボンベの代替
えとして酸素を嫌う食品の充填剤として利用されている
が、機器構成や制御が複雑になる。 膜分離式は、多数の中空糸が充填された膜モジュール
に空気を通気すると、中空糸を透過する酸素と透過しな
い窒素とに分離することができる。この膜分離式は、上
記PSA式のものよりもさらに小型化が可能であり、同
容量のPSA式のものに比べて取り出される窒素ガスの
純度が若干低くなる。
る吸脱着速度差を利用して分離する方法である。このP
SA式の場合、小型化も可能であり、窒素ボンベの代替
えとして酸素を嫌う食品の充填剤として利用されている
が、機器構成や制御が複雑になる。 膜分離式は、多数の中空糸が充填された膜モジュール
に空気を通気すると、中空糸を透過する酸素と透過しな
い窒素とに分離することができる。この膜分離式は、上
記PSA式のものよりもさらに小型化が可能であり、同
容量のPSA式のものに比べて取り出される窒素ガスの
純度が若干低くなる。
【0004】上記従来の深冷分離式の窒素ガス分離方法
では、大量に処理できる利点はあるが、冷却等に多くの
エネルギを要するため、ガスを取り扱うガスメーカの大
規模プラントなどでしか採用できない。また、上記従来
の空気圧縮機を利用したPSA式のものは、一対の吸着
槽へ交互に圧縮空気を供給して窒素と酸素に分離させる
構成であり、窒素ガス取り出し後には吸着槽内のガスを
排気して吸着剤を再生させる必要がある。そのため、各
吸着槽の給気側及び排気側に電磁弁を設け、複数の電磁
弁を各工程毎に開閉制御しなればならない。
では、大量に処理できる利点はあるが、冷却等に多くの
エネルギを要するため、ガスを取り扱うガスメーカの大
規模プラントなどでしか採用できない。また、上記従来
の空気圧縮機を利用したPSA式のものは、一対の吸着
槽へ交互に圧縮空気を供給して窒素と酸素に分離させる
構成であり、窒素ガス取り出し後には吸着槽内のガスを
排気して吸着剤を再生させる必要がある。そのため、各
吸着槽の給気側及び排気側に電磁弁を設け、複数の電磁
弁を各工程毎に開閉制御しなればならない。
【0005】これに対し、膜分離式のものは、空気圧縮
機と膜モジュールのみという簡単な構成となるため、装
置の小型化や低価格化が図れると共に、高純度を必要と
しない使用方法に好適である。そのため、膜分離式の気
体分離装置の開発が促進されている。
機と膜モジュールのみという簡単な構成となるため、装
置の小型化や低価格化が図れると共に、高純度を必要と
しない使用方法に好適である。そのため、膜分離式の気
体分離装置の開発が促進されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記膜
分離式の気体分離装置では、窒素の分離性能を膜モジュ
ールの性状に依存しており、所定の分離性能を保つため
には、膜モジュールへ供給される原料空気の性状(例え
ば、流量、圧力、含水量、温度など)を安定させること
が重要である。特に、膜モジュールは、供給される空気
温度の使用可能範囲が決められており、例えば40〜6
0°C程度に設定されている。
分離式の気体分離装置では、窒素の分離性能を膜モジュ
ールの性状に依存しており、所定の分離性能を保つため
には、膜モジュールへ供給される原料空気の性状(例え
ば、流量、圧力、含水量、温度など)を安定させること
が重要である。特に、膜モジュールは、供給される空気
温度の使用可能範囲が決められており、例えば40〜6
0°C程度に設定されている。
【0007】一方、空気圧縮機は、大略、圧縮空気を生
成するピストン・シリンダ部を有する空気圧縮部と、空
気圧縮部から吐出された圧縮空気を貯溜する空気タンク
とから構成されている。この種の空気圧縮機において
は、空気圧縮部で圧縮された空気温度が約200°Cま
で上昇しているので、このままでは空気が膨張し過ぎて
空気タンクに圧縮空気を溜める際の効率が悪い。そのた
め、空気圧縮部から吐出された圧縮空気は、アフタクー
ラで冷却された後、空気タンクに供給される。そして、
空気タンクでは、所定圧力に加圧された圧縮空気を貯溜
することにより、圧縮空気の安定供給が可能になると共
に、貯溜時間によって空気温度を低下させることができ
る。
成するピストン・シリンダ部を有する空気圧縮部と、空
気圧縮部から吐出された圧縮空気を貯溜する空気タンク
とから構成されている。この種の空気圧縮機において
は、空気圧縮部で圧縮された空気温度が約200°Cま
で上昇しているので、このままでは空気が膨張し過ぎて
空気タンクに圧縮空気を溜める際の効率が悪い。そのた
め、空気圧縮部から吐出された圧縮空気は、アフタクー
ラで冷却された後、空気タンクに供給される。そして、
空気タンクでは、所定圧力に加圧された圧縮空気を貯溜
することにより、圧縮空気の安定供給が可能になると共
に、貯溜時間によって空気温度を低下させることができ
る。
【0008】そのため、空気圧縮機では、空気圧縮部で
生成された圧縮空気が供給される空気タンク内が所定圧
力となり、空気タンク内の空気温度が膜モジュールに適
した温度(例えば40〜60°C程度)に達するまで時
間を要する。従って、従来は、膜モジュールに供給され
る圧縮空気の温度が徐々に上昇して膜モジュールが所定
温度に達して安定するまでには、約1時間以上要するこ
とがある。
生成された圧縮空気が供給される空気タンク内が所定圧
力となり、空気タンク内の空気温度が膜モジュールに適
した温度(例えば40〜60°C程度)に達するまで時
間を要する。従って、従来は、膜モジュールに供給され
る圧縮空気の温度が徐々に上昇して膜モジュールが所定
温度に達して安定するまでには、約1時間以上要するこ
とがある。
【0009】よって、従来の膜分離式の気体分離装置で
は、上記のような理由により膜モジュールの分離性能が
安定するのは起動後1時間以上経ってからであり、窒素
ガスが安定的に取り出されるまでにはかなりの時間を要
するといった問題がある。そこで、本発明は上記問題を
解決した気体分離装置を提供することを目的とする。
は、上記のような理由により膜モジュールの分離性能が
安定するのは起動後1時間以上経ってからであり、窒素
ガスが安定的に取り出されるまでにはかなりの時間を要
するといった問題がある。そこで、本発明は上記問題を
解決した気体分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、圧縮空気を生成する空気圧縮部と該空気
圧縮部で生成された圧縮空気を貯蔵する空気タンクとか
らなる空気圧縮機と、空気を窒素と酸素とに分離するガ
ス分離膜に空気タンクからの圧縮空気を供給し、該ガス
分離膜から窒素又は酸素の一方を製品ガスとして取り出
す気体分離装置において、前記ガス分離膜の温度が低い
とき、前記空気圧縮部により生成された圧縮空気を前記
空気タンクを介さずに前記ガス分離膜へ供給する空気供
給手段を設けたことを特徴とするものである。
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、圧縮空気を生成する空気圧縮部と該空気
圧縮部で生成された圧縮空気を貯蔵する空気タンクとか
らなる空気圧縮機と、空気を窒素と酸素とに分離するガ
ス分離膜に空気タンクからの圧縮空気を供給し、該ガス
分離膜から窒素又は酸素の一方を製品ガスとして取り出
す気体分離装置において、前記ガス分離膜の温度が低い
とき、前記空気圧縮部により生成された圧縮空気を前記
空気タンクを介さずに前記ガス分離膜へ供給する空気供
給手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】従って、上記請求項1記載の発明によれ
ば、ガス分離膜の温度が低いとき、空気圧縮部により生
成された圧縮空気を空気タンクを介さずに直接ガス分離
膜へ供給するため、ガス分離膜の分離性能が安定するま
での時間を短縮することができる。また、上記請求項2
記載の発明は、前記請求項1記載の気体分離装置におい
て、前記ガス分離膜により分離された製品ガスを取り出
す製品ガス取り出し管路に温度検出手段を設け、前記空
気供給手段は、前記温度検出手段により検出された温度
が予め設定された所定温度以下のとき、前記空気圧縮部
により生成された圧縮空気を前記空気タンクを介さずに
前記ガス分離膜へ供給することを特徴とするものであ
る。
ば、ガス分離膜の温度が低いとき、空気圧縮部により生
成された圧縮空気を空気タンクを介さずに直接ガス分離
膜へ供給するため、ガス分離膜の分離性能が安定するま
での時間を短縮することができる。また、上記請求項2
記載の発明は、前記請求項1記載の気体分離装置におい
て、前記ガス分離膜により分離された製品ガスを取り出
す製品ガス取り出し管路に温度検出手段を設け、前記空
気供給手段は、前記温度検出手段により検出された温度
が予め設定された所定温度以下のとき、前記空気圧縮部
により生成された圧縮空気を前記空気タンクを介さずに
前記ガス分離膜へ供給することを特徴とするものであ
る。
【0012】従って、上記請求項2記載の発明によれ
ば、温度検出手段により検出された温度が予め設定され
た所定温度以下のとき、空気圧縮部により生成された圧
縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供給するた
め、ガス分離膜の分離性能が不安定な状態であるときに
空気圧縮部により生成された圧縮空気が直接供給されて
ガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間を短縮する
ことができる。
ば、温度検出手段により検出された温度が予め設定され
た所定温度以下のとき、空気圧縮部により生成された圧
縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供給するた
め、ガス分離膜の分離性能が不安定な状態であるときに
空気圧縮部により生成された圧縮空気が直接供給されて
ガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間を短縮する
ことができる。
【0013】また、上記請求項3記載の発明は、前記請
求項1記載の気体分離装置において、起動開始から予め
設定された所定時間が経過するまで前記空気圧縮部によ
り生成された圧縮空気を前記空気タンクを介さずに前記
ガス分離膜へ供給する空気供給手段を設けたことを特徴
とするものである。
求項1記載の気体分離装置において、起動開始から予め
設定された所定時間が経過するまで前記空気圧縮部によ
り生成された圧縮空気を前記空気タンクを介さずに前記
ガス分離膜へ供給する空気供給手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0014】従って、上記請求項3記載の発明によれ
ば、起動開始から予め設定された所定時間が経過するま
で空気圧縮部により生成された圧縮空気を空気タンクを
介さずにガス分離膜へ供給するため、起動開始当初のガ
ス分離膜の分離性能が不安定な状態であるときに空気圧
縮部により生成された圧縮空気が直接供給されてガス分
離膜の分離性能が安定するまでの時間を短縮することが
できる。
ば、起動開始から予め設定された所定時間が経過するま
で空気圧縮部により生成された圧縮空気を空気タンクを
介さずにガス分離膜へ供給するため、起動開始当初のガ
ス分離膜の分離性能が不安定な状態であるときに空気圧
縮部により生成された圧縮空気が直接供給されてガス分
離膜の分離性能が安定するまでの時間を短縮することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる気体分離装
置の一実施例としての窒素ガス発生装置の概略構成図で
ある。図1に示されるように、気体分離装置としての窒
素ガス発生装置11は、空気圧縮機10により生成され
た圧縮空気を窒素と酸素に分離するガス分離膜からなる
中空糸膜が充填された膜モジュール12,13を用いて
空気を酸素と窒素に分離させ、分離された窒素ガスを製
品ガスとして抽出するよう構成されている。尚、本実施
の形態では、空気から窒素ガスを分離生成する窒素ガス
発生装置11について説明するが、酸素ガス発生装置に
も適用できるのは勿論である。
形態について説明する。図1は本発明になる気体分離装
置の一実施例としての窒素ガス発生装置の概略構成図で
ある。図1に示されるように、気体分離装置としての窒
素ガス発生装置11は、空気圧縮機10により生成され
た圧縮空気を窒素と酸素に分離するガス分離膜からなる
中空糸膜が充填された膜モジュール12,13を用いて
空気を酸素と窒素に分離させ、分離された窒素ガスを製
品ガスとして抽出するよう構成されている。尚、本実施
の形態では、空気から窒素ガスを分離生成する窒素ガス
発生装置11について説明するが、酸素ガス発生装置に
も適用できるのは勿論である。
【0016】また、窒素ガス発生装置11は、膜モジュ
ール12,13に圧縮空気を供給する空気供給管路14
と、空気供給管路14をバイパスするバイパス管路15
と、膜モジュール12,13で分離された製品ガスとし
ての窒素ガスを取り出す窒素ガス供給管路16とからな
る系路を有する。空気供給管路14に配設された空気圧
縮機10は、空気を圧縮する空気圧縮部18と、膜モジ
ュール12,13を保護するため空気圧縮部18から吐
出された圧縮空気を冷却するアフタークーラ19と、ア
フタークーラ19から吐出された空気が加圧された状態
で溜められる加圧タンク(空気タンク)20とから構成
されている。さらに、空気供給管路14には、加圧タン
ク20の余分が空気を排気させるための三方電磁弁23
と、三方電磁弁23からの空気を所定圧に減圧する減圧
弁24と、減圧弁24からの空気に含まれる不純物を除
去するエアフィルタ25と、エアフィルタ25を通過し
た空気を加熱するヒータ26と、空気の逆流を防止する
逆止弁27が配設されている。
ール12,13に圧縮空気を供給する空気供給管路14
と、空気供給管路14をバイパスするバイパス管路15
と、膜モジュール12,13で分離された製品ガスとし
ての窒素ガスを取り出す窒素ガス供給管路16とからな
る系路を有する。空気供給管路14に配設された空気圧
縮機10は、空気を圧縮する空気圧縮部18と、膜モジ
ュール12,13を保護するため空気圧縮部18から吐
出された圧縮空気を冷却するアフタークーラ19と、ア
フタークーラ19から吐出された空気が加圧された状態
で溜められる加圧タンク(空気タンク)20とから構成
されている。さらに、空気供給管路14には、加圧タン
ク20の余分が空気を排気させるための三方電磁弁23
と、三方電磁弁23からの空気を所定圧に減圧する減圧
弁24と、減圧弁24からの空気に含まれる不純物を除
去するエアフィルタ25と、エアフィルタ25を通過し
た空気を加熱するヒータ26と、空気の逆流を防止する
逆止弁27が配設されている。
【0017】また、バイパス管路15は、上流側端部が
加圧タンク20の吐出側に連通され、下流側端部が膜モ
ジュール12,13の流入側に連通されている。そし
て、バイパス管路15には、アフタークーラ15より吐
出された高温(約60°C)の空気を膜モジュール1
2,13に供給するための流量調節弁28、電磁弁29
が配設されている。このバイパス管路15及び流量調節
弁28、電磁弁29は、上記請求項1記載の空気供給手
段に相当する。
加圧タンク20の吐出側に連通され、下流側端部が膜モ
ジュール12,13の流入側に連通されている。そし
て、バイパス管路15には、アフタークーラ15より吐
出された高温(約60°C)の空気を膜モジュール1
2,13に供給するための流量調節弁28、電磁弁29
が配設されている。このバイパス管路15及び流量調節
弁28、電磁弁29は、上記請求項1記載の空気供給手
段に相当する。
【0018】また、窒素ガス供給管路16には、膜モジ
ュール12,13から吐出された窒素ガスの温度を測定
する温度センサ(温度検出手段)30と、窒素ガスの濃
度を測定させるための三方電磁弁31と、窒素ガスの流
量を所定値に調整する流量調整器32と、窒素ガスの取
り出し弁として機能する電磁弁33が配設されている。
尚、温度センサ30は、膜モジュール12,13から吐
出された空気の温度を測定しており、実質的に膜モジュ
ール12,13自体の温度を測定することができる。
ュール12,13から吐出された窒素ガスの温度を測定
する温度センサ(温度検出手段)30と、窒素ガスの濃
度を測定させるための三方電磁弁31と、窒素ガスの流
量を所定値に調整する流量調整器32と、窒素ガスの取
り出し弁として機能する電磁弁33が配設されている。
尚、温度センサ30は、膜モジュール12,13から吐
出された空気の温度を測定しており、実質的に膜モジュ
ール12,13自体の温度を測定することができる。
【0019】空気圧縮部18において圧縮された空気
は、アフタークーラ19を通過して約200°Cから約
60°Cまで冷却された後、加圧タンク20へ導かれ
る。加圧タンク20内の圧力は、圧力計21により監視
されている。アフタークーラ19により空気圧縮機18
から吐出された空気が冷却されるのは、加圧タンク20
内に圧縮された空気を貯溜させる際の効率を高めるため
である。また、アフタークーラ19は、空気圧縮機18
から吐出された空気を冷却するため、バイパス管路15
を介して膜モジュール12,13に供給される圧縮空気
の温度を低下させて膜モジュール12,13が損傷する
ことを防止している。
は、アフタークーラ19を通過して約200°Cから約
60°Cまで冷却された後、加圧タンク20へ導かれ
る。加圧タンク20内の圧力は、圧力計21により監視
されている。アフタークーラ19により空気圧縮機18
から吐出された空気が冷却されるのは、加圧タンク20
内に圧縮された空気を貯溜させる際の効率を高めるため
である。また、アフタークーラ19は、空気圧縮機18
から吐出された空気を冷却するため、バイパス管路15
を介して膜モジュール12,13に供給される圧縮空気
の温度を低下させて膜モジュール12,13が損傷する
ことを防止している。
【0020】加圧タンク20内にて凝縮された水分は、
ドレン弁22より系外に排出される。また、加圧タンク
20にて40°Cまで冷却された空気は、三方電磁弁2
3、減圧弁24、エアフィルタ25を介してヒータ26
により約50°Cまで再度加熱され、逆止弁27を介し
て膜モジュール12,13へ導かれる。図2は膜モジュ
ール12,13の構成を示す縦断面図である。
ドレン弁22より系外に排出される。また、加圧タンク
20にて40°Cまで冷却された空気は、三方電磁弁2
3、減圧弁24、エアフィルタ25を介してヒータ26
により約50°Cまで再度加熱され、逆止弁27を介し
て膜モジュール12,13へ導かれる。図2は膜モジュ
ール12,13の構成を示す縦断面図である。
【0021】図2に示されるように、膜モジュール1
2,13は、筒状のハウジング35の内部35aに窒素
富化膜として機能する中空糸膜36が多数収納されてい
る。多数の中空糸膜36は、一本に結束されており、上
流側端部が空気供給管路14に連通され、下流側端部が
窒素ガス供給管路16に連通されている。各中空糸膜3
6は、微細な通路36aを有する管であり、加圧された
空気が流入されると、窒素分子より小さい酸素分子が中
空糸膜36の内壁を通過してハウジング35の内部35
aに抽出されると共に、窒素分子が中空糸膜36の通路
36aを通過して窒素ガス供給管路16に吐出される。
また、ハウジング35の内部35aに抽出された酸素ガ
スは、排気口35bから外部に排気される。
2,13は、筒状のハウジング35の内部35aに窒素
富化膜として機能する中空糸膜36が多数収納されてい
る。多数の中空糸膜36は、一本に結束されており、上
流側端部が空気供給管路14に連通され、下流側端部が
窒素ガス供給管路16に連通されている。各中空糸膜3
6は、微細な通路36aを有する管であり、加圧された
空気が流入されると、窒素分子より小さい酸素分子が中
空糸膜36の内壁を通過してハウジング35の内部35
aに抽出されると共に、窒素分子が中空糸膜36の通路
36aを通過して窒素ガス供給管路16に吐出される。
また、ハウジング35の内部35aに抽出された酸素ガ
スは、排気口35bから外部に排気される。
【0022】上記中空糸膜36に分離性能は、膜モジュ
ール12,13へ供給される原料空気の性状(例えば、
流量、圧力、含水量、温度など)によって変動するた
め、膜モジュール12,13へ供給される空気の温度が
変動すると、窒素ガス供給管路16に吐出される窒素ガ
スの流量も変動してしまう。そのため、膜モジュール1
2,13に分離性能を安定させるためには、膜モジュー
ル12,13の温度を安定させる必要がある。
ール12,13へ供給される原料空気の性状(例えば、
流量、圧力、含水量、温度など)によって変動するた
め、膜モジュール12,13へ供給される空気の温度が
変動すると、窒素ガス供給管路16に吐出される窒素ガ
スの流量も変動してしまう。そのため、膜モジュール1
2,13に分離性能を安定させるためには、膜モジュー
ル12,13の温度を安定させる必要がある。
【0023】このように、膜モジュール12,13にお
いて、圧縮された空気が窒素富化ガスと酸素富化ガスに
分離される。そして、窒素冨化ガスは、窒素ガス供給管
路16に吐出され、温度センサ30、三方電磁弁31を
介して流量調整弁32に供給される。そして、流量調整
弁32では、空気供給量を所望の流量に調整した後、電
磁弁33を介して系外へ吐出される。
いて、圧縮された空気が窒素富化ガスと酸素富化ガスに
分離される。そして、窒素冨化ガスは、窒素ガス供給管
路16に吐出され、温度センサ30、三方電磁弁31を
介して流量調整弁32に供給される。そして、流量調整
弁32では、空気供給量を所望の流量に調整した後、電
磁弁33を介して系外へ吐出される。
【0024】ここで、アフタークーラ15より吐出され
た高温(約60°C)の空気は、後述するように流量調
節バルブ28、電磁弁29の開弁動作によりバイパス管
路15を介して膜モジュール12,13へ供給される。
そのため、膜モジュール12,13は、通常流通する空
気の温度(約50°C)よりやや高い温度の空気(約6
0°C)によって暖められるため、中空糸膜36の安定
時間が短くなる。
た高温(約60°C)の空気は、後述するように流量調
節バルブ28、電磁弁29の開弁動作によりバイパス管
路15を介して膜モジュール12,13へ供給される。
そのため、膜モジュール12,13は、通常流通する空
気の温度(約50°C)よりやや高い温度の空気(約6
0°C)によって暖められるため、中空糸膜36の安定
時間が短くなる。
【0025】また、このとき、膜モジュール12,13
へ供給されない余分な空気は、加圧タンク20に供給さ
れる。そして、加圧タンク20に供給された圧縮空気
は、三方電磁弁23の切り替え動作により流量調整バル
ブ37を介して系外に放出される。これは、空気圧縮部
18の容量が膜モジュール12,13の容量よりも大き
く設定されており、膜モジュール12,13の分離可能
な流量よりも空気圧縮部18の空気吐出流量の方が充分
な余裕が持たせてあるからである。また、何らかの原因
で吐出が停止した場合、減圧弁24に設けられた消音器
38より系外へ排出される。
へ供給されない余分な空気は、加圧タンク20に供給さ
れる。そして、加圧タンク20に供給された圧縮空気
は、三方電磁弁23の切り替え動作により流量調整バル
ブ37を介して系外に放出される。これは、空気圧縮部
18の容量が膜モジュール12,13の容量よりも大き
く設定されており、膜モジュール12,13の分離可能
な流量よりも空気圧縮部18の空気吐出流量の方が充分
な余裕が持たせてあるからである。また、何らかの原因
で吐出が停止した場合、減圧弁24に設けられた消音器
38より系外へ排出される。
【0026】窒索ガスの純度は、三方電磁弁31より分
岐された分岐管路39に配設された流量調整弁40を介
して分岐管路39に導かれる酸素濃度計41にて酸素濃
度を計測することで求まる。上記のように構成された窒
素ガス発生装置11の各機器は、制御回路42により制
御される。
岐された分岐管路39に配設された流量調整弁40を介
して分岐管路39に導かれる酸素濃度計41にて酸素濃
度を計測することで求まる。上記のように構成された窒
素ガス発生装置11の各機器は、制御回路42により制
御される。
【0027】ここで、制御回路42が実行する制御処理
について説明する。図3は制御回路42が実行する制御
処理のフローチャートである。図3に示されるように、
制御回路42は先ずステップSP1(以下「ステップ」
を省略する)で窒素ガス発生装置11を起動した後、S
P2にてバイパス管路15に設けられた電磁弁29を開
くと共に、空気供給管路14に設けられた三方電磁弁2
3を加圧タンク20と流量調整バルブ37とが連通され
るように切り替え動作させる。これにより、アフターク
ーラ19から吐出される約60°Cの圧縮空気がバイパ
ス管路15を介して膜モジュール12,13に供給され
ると共に、加圧タンク20に供給された余分な空気が流
量調整バルブ37を介して排気される。
について説明する。図3は制御回路42が実行する制御
処理のフローチャートである。図3に示されるように、
制御回路42は先ずステップSP1(以下「ステップ」
を省略する)で窒素ガス発生装置11を起動した後、S
P2にてバイパス管路15に設けられた電磁弁29を開
くと共に、空気供給管路14に設けられた三方電磁弁2
3を加圧タンク20と流量調整バルブ37とが連通され
るように切り替え動作させる。これにより、アフターク
ーラ19から吐出される約60°Cの圧縮空気がバイパ
ス管路15を介して膜モジュール12,13に供給され
ると共に、加圧タンク20に供給された余分な空気が流
量調整バルブ37を介して排気される。
【0028】次のSP3では、予め設定された設定ガス
温度aを読み込む。そして、SP4では、温度センサ3
0により計測された温度、すなわち膜モジュール12,
13から吐出された窒素ガスの計測温度bを読み込む。
そして、SP5において、設定ガス温度aと計測温度b
とが等しくない場合(a≠b)、SP6に進み、設定ガ
ス温度aより計測温度bが大きいかどうかを判定する。
また、SP6において、設定ガス温度aより計測温度b
が小さい場合(a>b)は膜モジュール12,13の温
度が設定ガス温度aに達してしないので、上記SP4に
戻り、SP4〜SP6の処理を繰り返す。これにより、
膜モジュール12,13の温度が徐々に上昇し、やがて
設定ガス温度aに達する。これで、膜モジュール12,
13の温度が安定化され、膜モジュール12,13から
吐出される窒素ガス流量が所定の目標値となり膜モジュ
ール12,13の分離性能が安定する。
温度aを読み込む。そして、SP4では、温度センサ3
0により計測された温度、すなわち膜モジュール12,
13から吐出された窒素ガスの計測温度bを読み込む。
そして、SP5において、設定ガス温度aと計測温度b
とが等しくない場合(a≠b)、SP6に進み、設定ガ
ス温度aより計測温度bが大きいかどうかを判定する。
また、SP6において、設定ガス温度aより計測温度b
が小さい場合(a>b)は膜モジュール12,13の温
度が設定ガス温度aに達してしないので、上記SP4に
戻り、SP4〜SP6の処理を繰り返す。これにより、
膜モジュール12,13の温度が徐々に上昇し、やがて
設定ガス温度aに達する。これで、膜モジュール12,
13の温度が安定化され、膜モジュール12,13から
吐出される窒素ガス流量が所定の目標値となり膜モジュ
ール12,13の分離性能が安定する。
【0029】また、SP5において、設定ガス温度aと
計測温度bとが等しい場合(a=b)、あるいはSP6
において、設定ガス温度aより計測温度bが大きい場合
(a<b)、SP7に進み、バイパス管路15に設けら
れた電磁弁29を閉じると共に、空気供給管路14に設
けられた三方電磁弁23を加圧タンク20と減圧弁24
とが連通されるように切り替え動作させる。
計測温度bとが等しい場合(a=b)、あるいはSP6
において、設定ガス温度aより計測温度bが大きい場合
(a<b)、SP7に進み、バイパス管路15に設けら
れた電磁弁29を閉じると共に、空気供給管路14に設
けられた三方電磁弁23を加圧タンク20と減圧弁24
とが連通されるように切り替え動作させる。
【0030】次のSP8では、空気供給管路14を介し
て膜モジュール12,13に圧縮空気を供給することに
より、中空糸膜36により分離生成された窒素ガスが膜
モジュール12,13から得られる。そして、SP9で
は窒索ガス発生装置11が停止されるたかどうかをチェ
ックする。SP9において、窒索ガス発生装置11が停
止されていないときは、SP8とSP9の処理を繰り返
しており、膜モジュール12,13から吐出される窒素
ガスの抽出を行う。そして、SP9において、窒索ガス
発生装置11が停止されたときは、今回の処理を終了さ
せる。
て膜モジュール12,13に圧縮空気を供給することに
より、中空糸膜36により分離生成された窒素ガスが膜
モジュール12,13から得られる。そして、SP9で
は窒索ガス発生装置11が停止されるたかどうかをチェ
ックする。SP9において、窒索ガス発生装置11が停
止されていないときは、SP8とSP9の処理を繰り返
しており、膜モジュール12,13から吐出される窒素
ガスの抽出を行う。そして、SP9において、窒索ガス
発生装置11が停止されたときは、今回の処理を終了さ
せる。
【0031】このように、窒索ガス発生装置11が起動
された当初、温度センサ30による計測温度bが設定ガ
ス温度aに達するまで加圧タンク20を介さず、バイパ
ス管路15を介してアフタークーラ19から吐出される
約60°Cの圧縮空気が直接膜モジュール12,13に
供給されるため、膜モジュール12,13の温度を短時
間で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジュ
ール12,13の分離性能の安定化を促進することがで
きる。
された当初、温度センサ30による計測温度bが設定ガ
ス温度aに達するまで加圧タンク20を介さず、バイパ
ス管路15を介してアフタークーラ19から吐出される
約60°Cの圧縮空気が直接膜モジュール12,13に
供給されるため、膜モジュール12,13の温度を短時
間で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジュ
ール12,13の分離性能の安定化を促進することがで
きる。
【0032】図4は制御回路42が実行する制御処理の
変形例のフローチャートである。図4に示されるよう
に、SP11で窒素ガス発生装置11を起動した後、S
P2にてバイパス管路15に設けられた電磁弁29を開
くと共に、空気供給管路14に設けられた三方電磁弁2
3を加圧タンク20と流量調整バルブ37とが連通され
るように切り替え動作させる。これにより、アフターク
ーラ19から吐出される約60°Cの圧縮空気がバイパ
ス管路15を介して膜モジュール12,13に供給され
ると共に、加圧タンク20に供給された余分な空気が流
量調整バルブ37を介して排気される。
変形例のフローチャートである。図4に示されるよう
に、SP11で窒素ガス発生装置11を起動した後、S
P2にてバイパス管路15に設けられた電磁弁29を開
くと共に、空気供給管路14に設けられた三方電磁弁2
3を加圧タンク20と流量調整バルブ37とが連通され
るように切り替え動作させる。これにより、アフターク
ーラ19から吐出される約60°Cの圧縮空気がバイパ
ス管路15を介して膜モジュール12,13に供給され
ると共に、加圧タンク20に供給された余分な空気が流
量調整バルブ37を介して排気される。
【0033】次のSP13では、予め設定された時間T
を読み込む。そして、SP14では、所定時間Tが経過
したかどうかをチェックする。SP14において、所定
時間Tが経過すると、上記SP7〜SP9と同様にSP
15〜SP17の処理を実行する。このように、窒索ガ
ス発生装置11が起動された当初の所定時間Tは、バイ
パス管路15を介してアフタークーラ19から吐出され
る約60°Cの圧縮空気が膜モジュール12,13に供
給されるため、膜モジュール12,13の温度を短時間
で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジュー
ル12,13の分離性能の安定化を促進することができ
る。
を読み込む。そして、SP14では、所定時間Tが経過
したかどうかをチェックする。SP14において、所定
時間Tが経過すると、上記SP7〜SP9と同様にSP
15〜SP17の処理を実行する。このように、窒索ガ
ス発生装置11が起動された当初の所定時間Tは、バイ
パス管路15を介してアフタークーラ19から吐出され
る約60°Cの圧縮空気が膜モジュール12,13に供
給されるため、膜モジュール12,13の温度を短時間
で上昇させることができ、従来の装置よりも膜モジュー
ル12,13の分離性能の安定化を促進することができ
る。
【0034】尚、上記実施の形態では、一対の膜モジュ
ール12,13が並列に設けられた構成を一例として挙
げたが、これに限らず、1個の膜モジュールあるいは3
個以上の膜モジュールを設ける構成としても良いのは勿
論である。
ール12,13が並列に設けられた構成を一例として挙
げたが、これに限らず、1個の膜モジュールあるいは3
個以上の膜モジュールを設ける構成としても良いのは勿
論である。
【0035】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
ガス分離膜の温度が低いとき、空気圧縮部により生成さ
れた圧縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供給
するため、ガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間
を短縮することができる。また、上記請求項2記載の発
明によれば、温度検出手段により検出された温度が予め
設定された所定温度以下のとき、空気圧縮部により生成
された圧縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供
給するため、ガス分離膜の分離性能が不安定な状態であ
るときに空気圧縮部により生成された圧縮空気が直接供
給されてガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間を
短縮することができる。
ガス分離膜の温度が低いとき、空気圧縮部により生成さ
れた圧縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供給
するため、ガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間
を短縮することができる。また、上記請求項2記載の発
明によれば、温度検出手段により検出された温度が予め
設定された所定温度以下のとき、空気圧縮部により生成
された圧縮空気を空気タンクを介さずにガス分離膜へ供
給するため、ガス分離膜の分離性能が不安定な状態であ
るときに空気圧縮部により生成された圧縮空気が直接供
給されてガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間を
短縮することができる。
【0036】また、上記請求項3記載の発明によれば、
起動開始から予め設定された所定時間が経過するまで空
気圧縮部により生成された圧縮空気を空気タンクを介さ
ずにガス分離膜へ供給するため、起動開始当初のガス分
離膜の分離性能が不安定な状態であるときに圧縮空気が
供給されてガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間
を短縮することができる。
起動開始から予め設定された所定時間が経過するまで空
気圧縮部により生成された圧縮空気を空気タンクを介さ
ずにガス分離膜へ供給するため、起動開始当初のガス分
離膜の分離性能が不安定な状態であるときに圧縮空気が
供給されてガス分離膜の分離性能が安定するまでの時間
を短縮することができる。
【図1】本発明になる気体分離装置の一実施例としての
窒素ガス発生装置の概略構成図である。
窒素ガス発生装置の概略構成図である。
【図2】膜モジュール12,13の構成を示す縦断面図
である。
である。
【図3】制御回路42が実行する制御処理のフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】制御回路42が実行する制御処理の変形例のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
11 窒素ガス発生装置 12,13 膜モジュール 14 空気供給管路 15 バイパス管路 16 窒素ガス供給管路 18 空気圧縮部 19 アフタークーラ 20 加圧タンク 23,31 三方電磁弁 24 減圧弁 25 エアフィルタ 26 ヒータ 27 逆止弁 28 流量調節弁 29,33 電磁弁 30 温度センサ 32 流量調整器 35 ハウジング 36 中空糸膜 39 分岐管路 40 流量調整弁 41 酸素濃度計 42 制御回路
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮空気を生成する空気圧縮部と該空気
圧縮部で生成された圧縮空気を貯蔵する空気タンクとか
らなる空気圧縮機と、空気を窒素と酸素とに分離するガ
ス分離膜に空気タンクからの圧縮空気を供給し、該ガス
分離膜から窒素又は酸素の一方を製品ガスとして取り出
す気体分離装置において、 前記ガス分離膜の温度が低いとき、前記空気圧縮部によ
り生成された圧縮空気を前記空気タンクを介さずに前記
ガス分離膜へ供給する空気供給手段を設けたことを特徴
とする気体分離装置。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の気体分離装置におい
て、 前記ガス分離膜により分離された製品ガスを取り出す製
品ガス取り出し管路に温度検出手段を設け、 前記空気供給手段は、前記温度検出手段により検出され
た温度が予め設定された所定温度以下のとき、前記空気
圧縮部により生成された圧縮空気を前記空気タンクを介
さずに前記ガス分離膜へ供給することを特徴とする気体
分離装置。 - 【請求項3】 前記請求項1記載の気体分離装置におい
て、 前記空気供給手段は、起動開始から予め設定された所定
時間が経過するまで前記空気圧縮部により生成された圧
縮空気を前記空気タンクを介さずに前記ガス分離膜へ供
給することを特徴とする気体分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14152398A JPH11333236A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 気体分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14152398A JPH11333236A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 気体分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11333236A true JPH11333236A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15293958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14152398A Pending JPH11333236A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 気体分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11333236A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7384451B2 (en) | 2003-10-29 | 2008-06-10 | Fujifilm Corporation | Gas-liquid separation method and unit |
US7470391B2 (en) | 2003-10-29 | 2008-12-30 | Fujifilm Corporation | Method and unit for continuously producing metal microparticle |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14152398A patent/JPH11333236A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7384451B2 (en) | 2003-10-29 | 2008-06-10 | Fujifilm Corporation | Gas-liquid separation method and unit |
US7470391B2 (en) | 2003-10-29 | 2008-12-30 | Fujifilm Corporation | Method and unit for continuously producing metal microparticle |
US7717977B2 (en) | 2003-10-29 | 2010-05-18 | Fujifilm Corporation | Method and unit for continuously producing metal microparticle |
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