JPH11332380A - 健全なネギ属作物の苗の育成方法 - Google Patents
健全なネギ属作物の苗の育成方法Info
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- JPH11332380A JPH11332380A JP10146220A JP14622098A JPH11332380A JP H11332380 A JPH11332380 A JP H11332380A JP 10146220 A JP10146220 A JP 10146220A JP 14622098 A JP14622098 A JP 14622098A JP H11332380 A JPH11332380 A JP H11332380A
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- JP
- Japan
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- amino acid
- seedling
- allium
- acid fermentation
- seedlings
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- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 健全なネギ属作物の苗を育成する方法を提供
する。 【解決手段】 糖類、尿素あるいはアンモニウム塩、酵
母エキスその他の無機物および有機物を含むアミノ酸発
酵原料にアミノ酸発酵菌を作用させて得たアミノ酸発酵
液をネギ属作物の育苗期間中に散布あるいは灌注し、作
物体に施用することにより健全なネギ属作物の苗を育成
する。
する。 【解決手段】 糖類、尿素あるいはアンモニウム塩、酵
母エキスその他の無機物および有機物を含むアミノ酸発
酵原料にアミノ酸発酵菌を作用させて得たアミノ酸発酵
液をネギ属作物の育苗期間中に散布あるいは灌注し、作
物体に施用することにより健全なネギ属作物の苗を育成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高生産、高品質の
ネギ作物の収穫物を得るための、ネギ属作物の育苗方法
に関し、具体的には苗の育成期間中にアミノ酸発酵液を
散布することにより、健全なネギ属作物の苗を育成する
方法に関する。
ネギ作物の収穫物を得るための、ネギ属作物の育苗方法
に関し、具体的には苗の育成期間中にアミノ酸発酵液を
散布することにより、健全なネギ属作物の苗を育成する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネギやタマネギを代表するネギ属作物
は、人間の食生活には重要な食物のひとつであり、量的
にも品質的にも供給の豊富さ、新鮮さ、高品質さが要求
されている。そのため、それらを栽培するのに様々な方
法が行われているが、高生産、高品質の収穫物を得るに
は大変な手間と労力を必要としている。
は、人間の食生活には重要な食物のひとつであり、量的
にも品質的にも供給の豊富さ、新鮮さ、高品質さが要求
されている。そのため、それらを栽培するのに様々な方
法が行われているが、高生産、高品質の収穫物を得るに
は大変な手間と労力を必要としている。
【0003】昔から「苗半作」といわれているように、
作物の栽培において、苗の栽培は、その作物の生育にお
いて非常に大きな影響を及ぼす。つまり、高生産、高品
質のネギ属作物の収穫物を得るためには、健全なネギ属
作物の苗を育成する必要がある。
作物の栽培において、苗の栽培は、その作物の生育にお
いて非常に大きな影響を及ぼす。つまり、高生産、高品
質のネギ属作物の収穫物を得るためには、健全なネギ属
作物の苗を育成する必要がある。
【0004】ネギ属作物の苗供給においては、自家の温
室で苗を栽培したり、温室で栽培した苗をメーカーから
購入して、それを圃場に移植する方法が一般的に行われ
ている。しかし、そのような苗の中には、根の数が少な
く見た目にも弱々しい、いわゆる不健全な苗が少なくな
い。そのようなネギ属作物の不健全な苗は、根が活着す
るのに時間がかかったり、また非常に徒長しやすく、倒
れやすい、ネギ属作物の茎や葉が倒れると、それが原因
で病気になりやすくなる。不健全な苗を圃場に移植する
と環境馴化に時間がかかったり、環境変化に伴う生育抑
制ががしばしば見られる。不健全な苗に見られるこれら
の傾向は、特に高温条件で温度制御された温室で苗を栽
培した場合顕著となる。このように、ネギ属作物の栽培
にとって、健全なネギ属作物の苗を育成することは非常
に重要である。
室で苗を栽培したり、温室で栽培した苗をメーカーから
購入して、それを圃場に移植する方法が一般的に行われ
ている。しかし、そのような苗の中には、根の数が少な
く見た目にも弱々しい、いわゆる不健全な苗が少なくな
い。そのようなネギ属作物の不健全な苗は、根が活着す
るのに時間がかかったり、また非常に徒長しやすく、倒
れやすい、ネギ属作物の茎や葉が倒れると、それが原因
で病気になりやすくなる。不健全な苗を圃場に移植する
と環境馴化に時間がかかったり、環境変化に伴う生育抑
制ががしばしば見られる。不健全な苗に見られるこれら
の傾向は、特に高温条件で温度制御された温室で苗を栽
培した場合顕著となる。このように、ネギ属作物の栽培
にとって、健全なネギ属作物の苗を育成することは非常
に重要である。
【0005】一方、ネギ属作物の直播き栽培が一部の農
家で現在も行われている。このような場合においても、
生育初期においてネギ属作物を健全に生育させることは
非常に重要である。ネギの場合では、特に、薬味などに
用いられている小ネギは定植している苗よりも小さいネ
ギを収穫して出荷している。このように、初期生育した
ものをそのまま収穫物とする場合もあり、生育初期にお
いて健全に生育することは非常に重要である。
家で現在も行われている。このような場合においても、
生育初期においてネギ属作物を健全に生育させることは
非常に重要である。ネギの場合では、特に、薬味などに
用いられている小ネギは定植している苗よりも小さいネ
ギを収穫して出荷している。このように、初期生育した
ものをそのまま収穫物とする場合もあり、生育初期にお
いて健全に生育することは非常に重要である。
【0006】そこで、植物の生育を促進する物質があれ
ば、栽培温度を比較的高温にしなくても健全に苗を育成
することができるのではないかと考えられてきた。つま
り、温度制御を抑えることができ、健全な苗を育成でき
れば、定植後の苗の活着も良く、さらに温度制御にかか
るコストも抑えることができるのではないかと考えられ
てきた。
ば、栽培温度を比較的高温にしなくても健全に苗を育成
することができるのではないかと考えられてきた。つま
り、温度制御を抑えることができ、健全な苗を育成でき
れば、定植後の苗の活着も良く、さらに温度制御にかか
るコストも抑えることができるのではないかと考えられ
てきた。
【0007】植物の生育を促進する物質として、オーキ
シン、ジベレリン、サイトカイニン、ビタミンB1、ニ
コチンアミドなどがある。これらは葉面散布処理による
方法が行われており、生育時に処理することによって生
育が促進することが分かっている。
シン、ジベレリン、サイトカイニン、ビタミンB1、ニ
コチンアミドなどがある。これらは葉面散布処理による
方法が行われており、生育時に処理することによって生
育が促進することが分かっている。
【0008】一方、本発明者らは、すでに、アミノ酸発
酵液よりなる植物生育促進剤について特許出願している
(特開平1-172310)。その後、製法に改良を加え、製剤
の作用について種々検討を行った結果、アミノ酸発酵液
を施用することによる、稲移植苗の活着及び分けつを促
進する方法(特開平3-201914)、稲の低温障害を軽減す
る方法(特開平4-58833)、豆科作物の低温障害を軽減
する方法(特開平4-58825)、植物病害防除方法(特開
平6-80530)、花き類の栽培方法(特開平7-8115)、豆
科作物の落莢を防止する方法(特開平7-10718)、植物
の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法(特願平8-15
7317)を提供している。とはいえ、アミノ酸発酵液がネ
ギ属作物の苗の健全な育成に寄与し得るか否かは全く不
明であった。
酵液よりなる植物生育促進剤について特許出願している
(特開平1-172310)。その後、製法に改良を加え、製剤
の作用について種々検討を行った結果、アミノ酸発酵液
を施用することによる、稲移植苗の活着及び分けつを促
進する方法(特開平3-201914)、稲の低温障害を軽減す
る方法(特開平4-58833)、豆科作物の低温障害を軽減
する方法(特開平4-58825)、植物病害防除方法(特開
平6-80530)、花き類の栽培方法(特開平7-8115)、豆
科作物の落莢を防止する方法(特開平7-10718)、植物
の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法(特願平8-15
7317)を提供している。とはいえ、アミノ酸発酵液がネ
ギ属作物の苗の健全な育成に寄与し得るか否かは全く不
明であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上に
記載した従来技術の欠点を克服した、安定して健全なネ
ギ属作物の苗を育成する方法を提供することにある。
記載した従来技術の欠点を克服した、安定して健全なネ
ギ属作物の苗を育成する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸発
酵原料中でアミノ酸発酵菌を培養して得られたアミノ酸
発酵液を、ネギ属作物の育苗期間中に施用すると、健全
な苗を育成、栽培できるということを見いだし、本発明
を完成するに至った。
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸発
酵原料中でアミノ酸発酵菌を培養して得られたアミノ酸
発酵液を、ネギ属作物の育苗期間中に施用すると、健全
な苗を育成、栽培できるということを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、ネギ属作物の苗の育成期
間中にアミノ酸発酵液を施用することを特徴とする、健
全なネギ属作物の苗を育成する方法である。
間中にアミノ酸発酵液を施用することを特徴とする、健
全なネギ属作物の苗を育成する方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において用いるアミノ酸発
酵液はアミノ酸発酵原料中でアミノ酸発酵菌を培養して
アミノ酸発酵を行わせしめ、通常得られた培養液を除菌
処理したものである。
酵液はアミノ酸発酵原料中でアミノ酸発酵菌を培養して
アミノ酸発酵を行わせしめ、通常得られた培養液を除菌
処理したものである。
【0013】本発酵に用いるアミノ酸発酵原料として
は、アミノ酸発酵菌を作用させることができるいずれの
ものであっても良い。好ましくは、糖原料、窒素原料、
その他のアミノ酸発酵原料を水に溶解した培地として用
いるのがよい。
は、アミノ酸発酵菌を作用させることができるいずれの
ものであっても良い。好ましくは、糖原料、窒素原料、
その他のアミノ酸発酵原料を水に溶解した培地として用
いるのがよい。
【0014】糖原料としては、グルコース、フラクトー
ス、シュークロース、廃糖蜜、異性化糖などのいずれで
も構わない。アミノ酸発酵原料中の糖濃度は1〜50重
量%が好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%であ
る。
ス、シュークロース、廃糖蜜、異性化糖などのいずれで
も構わない。アミノ酸発酵原料中の糖濃度は1〜50重
量%が好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%であ
る。
【0015】窒素原料としては尿素もしくはアンモニウ
ム塩のいずれでも良い。アンモニウム塩としては硫酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなど
の無機アンモニウム塩や酢酸アンモニウム、ギ酸アンモ
ニウムなどの有機アンモニウム塩が用いられる。尿素も
しくはアンモニウム塩は単独で用いても併用しても構わ
ないが、発酵原料中の濃度は合計で0.5〜20重量%
が好ましく、さらに好ましくは1〜10重量%である。
ム塩のいずれでも良い。アンモニウム塩としては硫酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなど
の無機アンモニウム塩や酢酸アンモニウム、ギ酸アンモ
ニウムなどの有機アンモニウム塩が用いられる。尿素も
しくはアンモニウム塩は単独で用いても併用しても構わ
ないが、発酵原料中の濃度は合計で0.5〜20重量%
が好ましく、さらに好ましくは1〜10重量%である。
【0016】酵母エキスを添加する場合のアミノ酸発酵
液中の濃度は、0.1〜20重量%が好ましく、さらに
好ましくは0.2〜5重量%である。また、酵母エキス
は培養終了後にさらに添加しても良く、これによって本
発明の効果が高められる場合がある。
液中の濃度は、0.1〜20重量%が好ましく、さらに
好ましくは0.2〜5重量%である。また、酵母エキス
は培養終了後にさらに添加しても良く、これによって本
発明の効果が高められる場合がある。
【0017】その他の発酵原料として、例えば、リン酸
カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マ
ンガン、硫酸鉄、硫酸亜鉛などの無機物及び酵母エキ
ス、コーンスティーブリカー、肉エキス、ペプトン、麦
芽エキスなどの有機物を挙げることができる。さらに用
いる微生物の栄養要求性によっては特定のビタミン類、
核酸類などの微量成分を追加することが好ましい。
カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マ
ンガン、硫酸鉄、硫酸亜鉛などの無機物及び酵母エキ
ス、コーンスティーブリカー、肉エキス、ペプトン、麦
芽エキスなどの有機物を挙げることができる。さらに用
いる微生物の栄養要求性によっては特定のビタミン類、
核酸類などの微量成分を追加することが好ましい。
【0018】アミノ酸発酵に用いられるアミノ酸発酵菌
は、コリネバクテリウム属、バチルス属、ブレビバクテ
リウム属、アースロバクター属、セラチア属細菌のよう
なアミノ酸発酵菌であり、具体名(種名)として、コリ
ネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glut
amicum)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtili
s)、ブレビバクテリウム・フラバム(Brevibacterium
flavum)、アースロバクター・シトレウス(Arthrobact
er citreus)、セラチア・マルセッセンス(Serratia m
arcescens)等を挙げることができる。
は、コリネバクテリウム属、バチルス属、ブレビバクテ
リウム属、アースロバクター属、セラチア属細菌のよう
なアミノ酸発酵菌であり、具体名(種名)として、コリ
ネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glut
amicum)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtili
s)、ブレビバクテリウム・フラバム(Brevibacterium
flavum)、アースロバクター・シトレウス(Arthrobact
er citreus)、セラチア・マルセッセンス(Serratia m
arcescens)等を挙げることができる。
【0019】アミノ酸発酵は、用いられるアミノ酸発酵
菌の種類に応じて通常の条件により行うことができる。
アミノ酸発酵液は単独のアミノ酸を含むものであっても
良いし複数のアミノ酸を含むものであっても良い。この
ようにして生産されたアミノ酸発酵液は、通常濾過また
は遠心分離により除菌する。
菌の種類に応じて通常の条件により行うことができる。
アミノ酸発酵液は単独のアミノ酸を含むものであっても
良いし複数のアミノ酸を含むものであっても良い。この
ようにして生産されたアミノ酸発酵液は、通常濾過また
は遠心分離により除菌する。
【0020】除菌後の発酵液は多量の有機物、無機物を
含んであり、そのままでは雑菌の増殖により成分劣化を
起こすため、直ちに使用する場合を除き、品質の安定化
のためにpHを3以下に調製して保存すると良い。以上
の操作以外にアミノ酸発酵液に煩雑な生成、加工処理を
施す必要はない。
含んであり、そのままでは雑菌の増殖により成分劣化を
起こすため、直ちに使用する場合を除き、品質の安定化
のためにpHを3以下に調製して保存すると良い。以上
の操作以外にアミノ酸発酵液に煩雑な生成、加工処理を
施す必要はない。
【0021】本発明ではアミノ酸発酵液であればそのア
ミノ酸の種類は問わないが、特に主成分がプロリンであ
るものが一般的である。プロリンは植物細胞内の浸透圧
調整物質としての役割を果たしているため、施用による
プロリンの細胞内での蓄積が植物に効果を発揮するもの
と考えられる。
ミノ酸の種類は問わないが、特に主成分がプロリンであ
るものが一般的である。プロリンは植物細胞内の浸透圧
調整物質としての役割を果たしているため、施用による
プロリンの細胞内での蓄積が植物に効果を発揮するもの
と考えられる。
【0022】アミノ酸発酵液は、作物体の地上部に与え
ても地下部に与えても良く、噴霧や灌注処理などにより
施用することができる。噴霧する場合はアミノ酸の合計
濃度が5〜200ppmが好ましいが、灌注処理する場
合は土壌中の微生物によってアミノ酸が分解される可能
性があるので、噴霧する場合よりも散布量を多くする
か、高い濃度の散布液を散布することが望まれる。ま
た、これ以上の濃度のものを施用しても効果は変わらな
いので、実用的にはこの範囲となるように水で希釈して
用いる。
ても地下部に与えても良く、噴霧や灌注処理などにより
施用することができる。噴霧する場合はアミノ酸の合計
濃度が5〜200ppmが好ましいが、灌注処理する場
合は土壌中の微生物によってアミノ酸が分解される可能
性があるので、噴霧する場合よりも散布量を多くする
か、高い濃度の散布液を散布することが望まれる。ま
た、これ以上の濃度のものを施用しても効果は変わらな
いので、実用的にはこの範囲となるように水で希釈して
用いる。
【0023】また、施用の時期は、出芽から定植までの
いずれの時期でも良い。施用の回数は、ストレスのかか
る1回の処理でも構わないが、好ましくは、できるだけ
回数を多くした方が効果が安定的に現れ、望ましい。散
布量は作物体の生育段階によって適宜決められるが、葉
に均一に散布できる程度の量を散布することが望まし
い。
いずれの時期でも良い。施用の回数は、ストレスのかか
る1回の処理でも構わないが、好ましくは、できるだけ
回数を多くした方が効果が安定的に現れ、望ましい。散
布量は作物体の生育段階によって適宜決められるが、葉
に均一に散布できる程度の量を散布することが望まし
い。
【0024】また、本発明による健全なネギ属作物の苗
を育成する方法では、アミノ酸発酵液を用いているた
め、人体に対しては何ら影響はなく、散布箇所をそのま
ま食べても安全である。
を育成する方法では、アミノ酸発酵液を用いているた
め、人体に対しては何ら影響はなく、散布箇所をそのま
ま食べても安全である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。 製造例1(アミノ酸発酵液Aの調整) 下記組成を有する滅菌したアミノ酸発酵原料(pH
7.0)1000mlに、コリネバクテリウム・グルタ
ミカム(Corynebacterium glutamicum ATCC 21157)を
接種し、2500ml容培養槽で30℃で96時間通気
攪拌培養を行った。pH調節剤にはアンモニア水を用い
た。次いで遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液をア
ミノ酸発酵液Aとした。得られたアミノ酸発酵液中のア
ミノ酸組成を調べたところ、プロリン22g/l、アラ
ニン8g/l、バリン4g/l、グルタミン酸5g/l
であった。
するが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。 製造例1(アミノ酸発酵液Aの調整) 下記組成を有する滅菌したアミノ酸発酵原料(pH
7.0)1000mlに、コリネバクテリウム・グルタ
ミカム(Corynebacterium glutamicum ATCC 21157)を
接種し、2500ml容培養槽で30℃で96時間通気
攪拌培養を行った。pH調節剤にはアンモニア水を用い
た。次いで遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液をア
ミノ酸発酵液Aとした。得られたアミノ酸発酵液中のア
ミノ酸組成を調べたところ、プロリン22g/l、アラ
ニン8g/l、バリン4g/l、グルタミン酸5g/l
であった。
【0026】 成 分 濃度(g/l) グルコース 200.0 塩化アンモニウム 50.0 尿素 10.0 酵母エキス 10.0 リン酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.5 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005
【0027】実施例1 発泡スチロール箱(奥行き:50cm×幅:30cm×
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤
(3%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区
4連で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の6
0%水分となるように行った。播種後54日目から72
日目まで4回(4回処理区)、アミノ酸の合計濃度が5
0ppmとなるように水で希釈した発酵液Aを作物体全
体に散布した。散布量は、0.2l/m2であった。さ
らに、播種後40日目から72日目まで6回(6回処理
区)および播種後27日目から72日目まで10回(1
0回処理区)、発酵液を処理した区も設定した。また、
水を同量散布した区を無処理区とした。播種後76日目
に各区50株ずつサンプリングし、葉数、茎径(根元よ
り5mmの部分の幅)、根数の測定を行い、各処理区の平
均値を求め、その結果を無処理区と比較し、表1に示
す。表1から明らかなように、ネギにアミノ酸発酵液を
散布した場合、葉数、茎径、根数が増加し、健全な苗を
育成できることが認められた。さらに、その効果は、ア
ミノ酸発酵液を散布する回数を増加させた方がより顕著
であることも認められた。
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤
(3%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区
4連で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の6
0%水分となるように行った。播種後54日目から72
日目まで4回(4回処理区)、アミノ酸の合計濃度が5
0ppmとなるように水で希釈した発酵液Aを作物体全
体に散布した。散布量は、0.2l/m2であった。さ
らに、播種後40日目から72日目まで6回(6回処理
区)および播種後27日目から72日目まで10回(1
0回処理区)、発酵液を処理した区も設定した。また、
水を同量散布した区を無処理区とした。播種後76日目
に各区50株ずつサンプリングし、葉数、茎径(根元よ
り5mmの部分の幅)、根数の測定を行い、各処理区の平
均値を求め、その結果を無処理区と比較し、表1に示
す。表1から明らかなように、ネギにアミノ酸発酵液を
散布した場合、葉数、茎径、根数が増加し、健全な苗を
育成できることが認められた。さらに、その効果は、ア
ミノ酸発酵液を散布する回数を増加させた方がより顕著
であることも認められた。
【0028】
【表1】 (括弧内の数値は対照区を100とした指数)
【0029】製造例2(アミノ酸発酵液Bの調整) バッフル付き500ml三角フラスコに下記組成を有す
るアミノ酸発酵原料(pH7.2)を100ml分注
し、滅菌後、ブレビバクテリウム・フラバム(Brevibac
terium flavum ATCC 15940)を接種し、30℃で72時
間振とう培養を行った。次いで遠心分離を行い、菌を取
り除いた培養液をアミノ酸発酵液Bとした。得られたア
ミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調べたところ、プロリ
ン13g/l、アラニン3g/l、バリン2g/l、グ
ルタミン酸4g/l、グリシン3g/lであった。
るアミノ酸発酵原料(pH7.2)を100ml分注
し、滅菌後、ブレビバクテリウム・フラバム(Brevibac
terium flavum ATCC 15940)を接種し、30℃で72時
間振とう培養を行った。次いで遠心分離を行い、菌を取
り除いた培養液をアミノ酸発酵液Bとした。得られたア
ミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調べたところ、プロリ
ン13g/l、アラニン3g/l、バリン2g/l、グ
ルタミン酸4g/l、グリシン3g/lであった。
【0030】 成 分 濃度(g/l) 異性化糖液(固形分75%) 130.0 硫酸アンモニウム 30.0 酵母エキス 10.0 コーンスティーブリカー 20.0 リン酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸マンガン五水塩 0.01 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
【0031】実施例2 発泡スチロール箱(奥行き:50cm×幅:30cm×
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤(3
%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区4連
で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の60%
水分となるように行った。播種後54日目から72日目
まで4回(4回処理区)、アミノ酸の合計濃度が50p
pmとなるように水で希釈した発酵液Bを作物体全体に
散布した。散布量は、0.2l/m2であった。さら
に、播種後40日目から72日目まで6回(6回処理
区)および播種後27日目から72日目まで10回(1
0回処理区)、発酵液を処理した区も設定した。また、
水を同量散布した区を無処理区とした。播種後76日目
に各区50株ずつサンプリングし、葉数、茎径、根数の
測定を行い、各処理区の平均値を求め、その結果を無処
理区と比較し、表2に示す。表2から明らかなように、
ネギにアミノ酸発酵液を散布した場合、葉数、茎径、根
数が増加し、健全な苗を育成できることが認められた。
さらに、その効果は、アミノ酸発酵液を散布する回数を
増加させた方がより顕著であることも認められた。
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤(3
%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区4連
で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の60%
水分となるように行った。播種後54日目から72日目
まで4回(4回処理区)、アミノ酸の合計濃度が50p
pmとなるように水で希釈した発酵液Bを作物体全体に
散布した。散布量は、0.2l/m2であった。さら
に、播種後40日目から72日目まで6回(6回処理
区)および播種後27日目から72日目まで10回(1
0回処理区)、発酵液を処理した区も設定した。また、
水を同量散布した区を無処理区とした。播種後76日目
に各区50株ずつサンプリングし、葉数、茎径、根数の
測定を行い、各処理区の平均値を求め、その結果を無処
理区と比較し、表2に示す。表2から明らかなように、
ネギにアミノ酸発酵液を散布した場合、葉数、茎径、根
数が増加し、健全な苗を育成できることが認められた。
さらに、その効果は、アミノ酸発酵液を散布する回数を
増加させた方がより顕著であることも認められた。
【0032】
【表2】 (括弧内の数値は対照区を100とした指数)
【0033】実施例3 発泡スチロール箱(奥行き:50cm×幅:30cm×
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤(3
%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区4連
で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の60%
水分となるように行った。播種後40日目から72日目
まで6回、アミノ酸の合計濃度が、それぞれ次の濃度と
なるように水で希釈した(実施例1で示した)発酵液A
を作物体全体に散布した。散布液のアミノ酸の合計濃度
は、5ppm、20ppm、50ppm、100pp
m、200ppmとした。散布量は、0.2l/m2で
あった。また、水を同量散布した区を無処理区とした。
播種後76日目に各区50株ずつサンプリングし、葉
数、茎径、根数の測定を行い、各処理区の平均値を求
め、その結果を無処理区と比較し、表3に示す。
高さ:10cm)にネギ(金長3号)を約300粒播種
した。市販されているシーダテープ(ビニール上に12
0粒/mの間隔でネギの種子が付着しているもの)を土
壌中に入れ、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、黒ボク土5Kgを用い、燻炭
0.6Kg、化成肥料(S121)15g、VC粒剤(3
%)1.4gを混合したものを用いた。試験は1区4連
で実施した。灌水は、毎日、土壌の最大容水量の60%
水分となるように行った。播種後40日目から72日目
まで6回、アミノ酸の合計濃度が、それぞれ次の濃度と
なるように水で希釈した(実施例1で示した)発酵液A
を作物体全体に散布した。散布液のアミノ酸の合計濃度
は、5ppm、20ppm、50ppm、100pp
m、200ppmとした。散布量は、0.2l/m2で
あった。また、水を同量散布した区を無処理区とした。
播種後76日目に各区50株ずつサンプリングし、葉
数、茎径、根数の測定を行い、各処理区の平均値を求
め、その結果を無処理区と比較し、表3に示す。
【0034】表3から明らかなように、ネギにアミノ酸
発酵液を散布した場合、葉数、茎径、根数が増加し、健
全な苗を育成できることが認められた。さらに、その効
果は、散布したアミノ酸発酵液のアミノ酸濃度に関係な
く一様に高いことも認められた。
発酵液を散布した場合、葉数、茎径、根数が増加し、健
全な苗を育成できることが認められた。さらに、その効
果は、散布したアミノ酸発酵液のアミノ酸濃度に関係な
く一様に高いことも認められた。
【0035】
【表3】 (括弧内の数値は対照区を100とした指数)
【0036】製造例3(アミノ酸発酵液Cの調整)バッ
フル付き500ml三角フラスコに下記組成を有する滅
菌したアミノ酸発酵原料(pH 7.2)を100ml
分注し、滅菌後、コリネバクテリウム・グルタミカム
(Corynebacterium glutamicum ATCC 21157)を接種
し、30℃で96時間振とう培養を行った。次いで遠心
分離を行い、菌を取り除いた培養液をアミノ酸発酵液C
とした。得られたアミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調
べたところ、プロリン18g/l、アラニン4g/l、
バリン2g/l、グルタミン酸5g/lであった。
フル付き500ml三角フラスコに下記組成を有する滅
菌したアミノ酸発酵原料(pH 7.2)を100ml
分注し、滅菌後、コリネバクテリウム・グルタミカム
(Corynebacterium glutamicum ATCC 21157)を接種
し、30℃で96時間振とう培養を行った。次いで遠心
分離を行い、菌を取り除いた培養液をアミノ酸発酵液C
とした。得られたアミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調
べたところ、プロリン18g/l、アラニン4g/l、
バリン2g/l、グルタミン酸5g/lであった。
【0037】 成 分 濃度(g/l) 廃糖蜜 100.0 (甜菜由来、糖含量≒10%) シュークロース 50.0 塩化アンモニウム 50.0 酵母エキス 20.0 リン酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
【0038】実施例4 タマネギ育苗箱(奥行き:60cm×幅:30cm×高
さ:3cm)にタマネギ(スーパー北もみじ)を約45
0粒播種し、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、タマネギ育苗用培土(みのる
製)を用いた。試験は1区4連で実施した。灌水は、毎
日、土壌の最大容水量の60%水分となるように行った。
播種後19日目から47日目まで5回、アミノ酸の合計
濃度が50ppmとなるように水で希釈した発酵液Cを
作物体全体に散布した。散布量は、0.2l/m2であっ
た。また、水を同量散布した区を無処理区とした。播種
後48日目に各区50株ずつサンプリングし、葉長、茎
径、根数、地上部重の測定を行い、各処理区の平均値を
求め、その結果を無処理区と比較し、表4に示す。表4
から明らかなように、タマネギにアミノ酸発酵液を散布
した場合、葉長、茎径、根数、地上部重が増加し、健全
な苗を育成できることが認められた。
さ:3cm)にタマネギ(スーパー北もみじ)を約45
0粒播種し、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、タマネギ育苗用培土(みのる
製)を用いた。試験は1区4連で実施した。灌水は、毎
日、土壌の最大容水量の60%水分となるように行った。
播種後19日目から47日目まで5回、アミノ酸の合計
濃度が50ppmとなるように水で希釈した発酵液Cを
作物体全体に散布した。散布量は、0.2l/m2であっ
た。また、水を同量散布した区を無処理区とした。播種
後48日目に各区50株ずつサンプリングし、葉長、茎
径、根数、地上部重の測定を行い、各処理区の平均値を
求め、その結果を無処理区と比較し、表4に示す。表4
から明らかなように、タマネギにアミノ酸発酵液を散布
した場合、葉長、茎径、根数、地上部重が増加し、健全
な苗を育成できることが認められた。
【0039】
【表4】 (括弧の数値は対照区を100とした指数)
【0040】実施例5 タマネギ育苗箱(奥行き:60cm×幅:30cm×高
さ:3cm)にタマネギ(スーパー北もみじ)を約45
0粒播種し、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、タマネギ育苗用培土(みのる
社製)を用いた。試験は1区4連で実施した。灌水は、
毎日、土壌の最大容水量の60%水分となるように行っ
た。播種後19日目から47日目まで5回、アミノ酸の
合計濃度が50ppmとなるように水で希釈した(実施
例2で示した)発酵液Bを作物体全体に散布した。散布
量は、0.2l/m2であった。また、水を同量散布し
た区を無処理区とした。播種後48日目に各区50株ずつ
サンプリングし、葉長、茎径、根数、地上部重の測定を
行い、各処理区の平均値を求め、その結果を無処理区と
比較し、表5に示す。表5から明らかなように、タマネ
ギにアミノ酸発酵液を散布した場合、葉長、茎径、根
数、地上部重が増加し、健全な苗を育成できることが認
められた。
さ:3cm)にタマネギ(スーパー北もみじ)を約45
0粒播種し、最低気温を15℃に管理した温室内で生育
させた。試験土壌として、タマネギ育苗用培土(みのる
社製)を用いた。試験は1区4連で実施した。灌水は、
毎日、土壌の最大容水量の60%水分となるように行っ
た。播種後19日目から47日目まで5回、アミノ酸の
合計濃度が50ppmとなるように水で希釈した(実施
例2で示した)発酵液Bを作物体全体に散布した。散布
量は、0.2l/m2であった。また、水を同量散布し
た区を無処理区とした。播種後48日目に各区50株ずつ
サンプリングし、葉長、茎径、根数、地上部重の測定を
行い、各処理区の平均値を求め、その結果を無処理区と
比較し、表5に示す。表5から明らかなように、タマネ
ギにアミノ酸発酵液を散布した場合、葉長、茎径、根
数、地上部重が増加し、健全な苗を育成できることが認
められた。
【0041】
【表5】 (括弧の数値は対照区を100とした指数)
【0042】
【発明の効果】本発明により、ネギ属作物の育苗期間中
に、アミノ酸発酵液を葉面散布するという、簡易で安全
な方法により、健全なネギ属作物の苗を育成できる新規
な方法が提供される。後述の実施例から明らかなよう
に、本発明の方法によると、育苗期間中のアミノ酸発酵
液処理により、葉の数が多い、茎の径の大きい、根の本
数が多い(根の張りがよい)、地上部の重量の大きい、
いわゆる健全なネギ属作物の苗を育成できる。したがっ
て、本発明はネギ属作物の栽培において、大いに貢献す
る。
に、アミノ酸発酵液を葉面散布するという、簡易で安全
な方法により、健全なネギ属作物の苗を育成できる新規
な方法が提供される。後述の実施例から明らかなよう
に、本発明の方法によると、育苗期間中のアミノ酸発酵
液処理により、葉の数が多い、茎の径の大きい、根の本
数が多い(根の張りがよい)、地上部の重量の大きい、
いわゆる健全なネギ属作物の苗を育成できる。したがっ
て、本発明はネギ属作物の栽培において、大いに貢献す
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ネギ属作物の苗の育成期間中にアミノ酸
発酵液を施用することを特徴とする、健全なネギ属作物
の苗を育成する方法。 - 【請求項2】 施用の際のアミノ酸発酵液中のアミノ酸
の合計濃度が5〜200ppmである請求項1記載の健
全なネギ属作物の苗を育成する方法。 - 【請求項3】 アミノ酸発酵液が、糖類、尿素および/
またはアンモニウム塩および酵母エキスを含む原料溶液
をアミノ酸発酵して得られたものである請求項1又は2
記載の健全なネギ属作物の苗を育成する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10146220A JPH11332380A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 健全なネギ属作物の苗の育成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10146220A JPH11332380A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 健全なネギ属作物の苗の育成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11332380A true JPH11332380A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15402836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10146220A Pending JPH11332380A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 健全なネギ属作物の苗の育成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11332380A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2819974B1 (en) | 2012-02-28 | 2020-11-11 | Biokasvu OY | A fertilizer, its use and process for preparing it |
-
1998
- 1998-05-27 JP JP10146220A patent/JPH11332380A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2819974B1 (en) | 2012-02-28 | 2020-11-11 | Biokasvu OY | A fertilizer, its use and process for preparing it |
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