JP3377873B2 - 植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法 - Google Patents
植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物栽培において、ア
ミノ酸発酵液を生育期間中に散布し、植物の耐乾燥性ま
たは耐塩性を増加させる方法に関する。
ミノ酸発酵液を生育期間中に散布し、植物の耐乾燥性ま
たは耐塩性を増加させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の生体重の70〜90%は水であ
る。水は代謝が行われる細胞質,細胞器官を正常に保つ
ため欠くことのできない物質で、比熱が高いことによっ
て温度の急激な変動から植物体を緩衝保護し、蒸発潜熱
が大きいことにより水の蒸散による葉の冷却効率を高め
ている。さらに、水はアミノ酸類、低分子の炭水化物や
蛋白質などの有機溶質、カリウムイオン、カルシウムイ
オン、硝酸イオンなどの主要な栄養素の荷電したイオ
ン、酸素、窒素などの大気中の気体のような小さい分子
を溶解させる特に優れた溶媒でもある。また、光合成や
加水分解反応のような重要な生化学反応の基質でもあ
る。
る。水は代謝が行われる細胞質,細胞器官を正常に保つ
ため欠くことのできない物質で、比熱が高いことによっ
て温度の急激な変動から植物体を緩衝保護し、蒸発潜熱
が大きいことにより水の蒸散による葉の冷却効率を高め
ている。さらに、水はアミノ酸類、低分子の炭水化物や
蛋白質などの有機溶質、カリウムイオン、カルシウムイ
オン、硝酸イオンなどの主要な栄養素の荷電したイオ
ン、酸素、窒素などの大気中の気体のような小さい分子
を溶解させる特に優れた溶媒でもある。また、光合成や
加水分解反応のような重要な生化学反応の基質でもあ
る。
【0003】植物の栽培期間中のある時期から土壌に水
分が供給されなかった場合、生長に伴い土壌から植物体
に水が移動するが、次第に、土壌中の有効水分が低下
し、さらにこの状態が続くと土壌中の有効水分がなくな
り、土壌に水を加えなければ植物は萎れついには枯死し
てしまう。
分が供給されなかった場合、生長に伴い土壌から植物体
に水が移動するが、次第に、土壌中の有効水分が低下
し、さらにこの状態が続くと土壌中の有効水分がなくな
り、土壌に水を加えなければ植物は萎れついには枯死し
てしまう。
【0004】土壌中に有効な水分が含まれている場合で
も、急速な蒸散が行われている間には、しばしば水の供
給が需要に追いつかず、土壌の永久萎れ点に達する前か
ら植物の葉がときどき萎れたり、水分ストレスを生じた
りすることもある。植物の正常な生育のためには、水分
ストレスの回避は大変重要な課題である。
も、急速な蒸散が行われている間には、しばしば水の供
給が需要に追いつかず、土壌の永久萎れ点に達する前か
ら植物の葉がときどき萎れたり、水分ストレスを生じた
りすることもある。植物の正常な生育のためには、水分
ストレスの回避は大変重要な課題である。
【0005】我が国のような湿潤地帯では畑地において
作物が水不足の極限状態に陥るような危険性は比較的少
ないが、作物の安定的多収と品質向上の観点から、土地
及び労働生産性を向上させることを目的として、潅漑が
実施されている。畑地潅漑は潅水手法により人力移動
式、自走式、固定式、半固定式、多孔ホースなどにより
行われているが、現在の設置実績としては、潅水を必要
とする面積の約2割程度の導入率となっている。畑地の
水不足は、気象、土壌の水分供給能や作物の生育状態に
よって変化する蒸発散量が関係しており、適切な潅水を
行うためには土壌の水分消費量などの調査が必要とな
る。
作物が水不足の極限状態に陥るような危険性は比較的少
ないが、作物の安定的多収と品質向上の観点から、土地
及び労働生産性を向上させることを目的として、潅漑が
実施されている。畑地潅漑は潅水手法により人力移動
式、自走式、固定式、半固定式、多孔ホースなどにより
行われているが、現在の設置実績としては、潅水を必要
とする面積の約2割程度の導入率となっている。畑地の
水不足は、気象、土壌の水分供給能や作物の生育状態に
よって変化する蒸発散量が関係しており、適切な潅水を
行うためには土壌の水分消費量などの調査が必要とな
る。
【0006】これら畑地潅漑には設置コストの問題や、
設備の維持管理、対象地の土壌条件の把握、気象条件に
よる潅水量の変更の必要性など種々の課題を抱えてい
る。潅漑による増収率は気象条件や栽培方法などにより
大きく変動し、乾燥年は効果が高いが、平均10〜20
%といわれており、設備の導入にあたっては、設置・維
持管理コストとの経済性を考慮する必要がある。
設備の維持管理、対象地の土壌条件の把握、気象条件に
よる潅水量の変更の必要性など種々の課題を抱えてい
る。潅漑による増収率は気象条件や栽培方法などにより
大きく変動し、乾燥年は効果が高いが、平均10〜20
%といわれており、設備の導入にあたっては、設置・維
持管理コストとの経済性を考慮する必要がある。
【0007】さらに、潅水では、高温が必要な時期(例
えばバレイショの塊茎肥大期)に低温の水を散布した場
合、地温を低下させ、2次生長を抑制し収量を低下させ
ることもある。また、土壌が適湿となるため作物の生育
が盛んになり、養分収奪量が多くなるとともに、腐植や
土壌窒素の減耗を早めたり、水の移動に伴って窒素、カ
リ、塩基類の流亡や、土壌の団粒構造を破壊するなどの
影響も認められる。
えばバレイショの塊茎肥大期)に低温の水を散布した場
合、地温を低下させ、2次生長を抑制し収量を低下させ
ることもある。また、土壌が適湿となるため作物の生育
が盛んになり、養分収奪量が多くなるとともに、腐植や
土壌窒素の減耗を早めたり、水の移動に伴って窒素、カ
リ、塩基類の流亡や、土壌の団粒構造を破壊するなどの
影響も認められる。
【0008】施設園芸や家庭菜園,鉢物においても植物
の栽培にとって潅水は重要な作業であり、自動潅水シス
テムの導入などが進められているが、コスト面や、散布
ムラが生じることなどからシステムの導入はそれほど多
くなく、人力による散水が主流であり、栽培期間中、植
物を枯らせないためにはほとんど毎日潅水する必要があ
るため、管理にかかる手間は計り知れないものがある。
の栽培にとって潅水は重要な作業であり、自動潅水シス
テムの導入などが進められているが、コスト面や、散布
ムラが生じることなどからシステムの導入はそれほど多
くなく、人力による散水が主流であり、栽培期間中、植
物を枯らせないためにはほとんど毎日潅水する必要があ
るため、管理にかかる手間は計り知れないものがある。
【0009】これまで、水分ストレスに対する植物の抵
抗性を増強することにより栽培の安定化と増収を図るた
めの技術が開発されている。例えば、アセチレン化合物
及びフェニルベンジル尿素を処理し、植物の蒸散を抑制
する方法(特開平1-226801)、木材を乾留して得られる
粗木酢液からタール・樹脂成分を分離した精製木酢液と
糖からなる植物活性剤を処理する方法(特開平4-14500
8) が開示されているが、これまでの技術では、安全面
や実用的な効果という点で十分とはいえない。
抗性を増強することにより栽培の安定化と増収を図るた
めの技術が開発されている。例えば、アセチレン化合物
及びフェニルベンジル尿素を処理し、植物の蒸散を抑制
する方法(特開平1-226801)、木材を乾留して得られる
粗木酢液からタール・樹脂成分を分離した精製木酢液と
糖からなる植物活性剤を処理する方法(特開平4-14500
8) が開示されているが、これまでの技術では、安全面
や実用的な効果という点で十分とはいえない。
【0010】また、現代農業においては、化学肥料偏重
及び連作によって土壌には特定養分の集積が認められる
ようになり、さらに、有機物の施用が減少したことによ
り土壌の緩衝能が弱まり、土壌の塩類集積に拍車がかか
っている。
及び連作によって土壌には特定養分の集積が認められる
ようになり、さらに、有機物の施用が減少したことによ
り土壌の緩衝能が弱まり、土壌の塩類集積に拍車がかか
っている。
【0011】特に露地野菜畑土壌や施設栽培土壌では、
高作付け頻度、窒素多肥、生理的酸性肥料の連用の影響
により、土壌の酸性化あるいは塩類の集積が認められ
る。現行の栽培体系では作物の養分吸収量を上回って養
分が供給されているので、栽培年数の増加とともに養分
が蓄積している。
高作付け頻度、窒素多肥、生理的酸性肥料の連用の影響
により、土壌の酸性化あるいは塩類の集積が認められ
る。現行の栽培体系では作物の養分吸収量を上回って養
分が供給されているので、栽培年数の増加とともに養分
が蓄積している。
【0012】このような土壌の管理は、土壌診断のもと
に行われ、該当する塩基が欠乏状態の場合は、当該資材
を基準値にもっていくために施用し、適正領域の場合、
施肥標準そのものを適用している。過剰領域,障害領域
での除塩法としては、当該肥料の減肥、基肥無施用+追
肥、肥料無施用、表土排土などがあげられる。
に行われ、該当する塩基が欠乏状態の場合は、当該資材
を基準値にもっていくために施用し、適正領域の場合、
施肥標準そのものを適用している。過剰領域,障害領域
での除塩法としては、当該肥料の減肥、基肥無施用+追
肥、肥料無施用、表土排土などがあげられる。
【0013】減肥、肥料無施用に基づく除塩法では、厳
密な土壌中の塩基濃度の定量が必要で、適切な土壌診断
が行われなければ、減肥、肥料の無施用は作物の生産性
を著しく低下させる要因となる。適切な土壌診断が除塩
法の大前提であるが、土壌中の塩基濃度は、どの場所も
一定であるとは考えられず、サンプリング地点により大
きな違いが生じ、さらに、塩基の集積は長年の栽培の蓄
積によるものであり、作物の生育抑制現象は単純な要因
でなく、種々複雑な要因により発生しており、土壌診断
に基づく施肥量の決定には困難な面が多い。また、表土
排土では、排土後の客土など大がかりな圃場改良が必要
となるため、実際はあまり実施されていない。
密な土壌中の塩基濃度の定量が必要で、適切な土壌診断
が行われなければ、減肥、肥料の無施用は作物の生産性
を著しく低下させる要因となる。適切な土壌診断が除塩
法の大前提であるが、土壌中の塩基濃度は、どの場所も
一定であるとは考えられず、サンプリング地点により大
きな違いが生じ、さらに、塩基の集積は長年の栽培の蓄
積によるものであり、作物の生育抑制現象は単純な要因
でなく、種々複雑な要因により発生しており、土壌診断
に基づく施肥量の決定には困難な面が多い。また、表土
排土では、排土後の客土など大がかりな圃場改良が必要
となるため、実際はあまり実施されていない。
【0014】除塩法として有機物を導入する方法もあ
る。有機物の施用は、土壌の物理性、微生物性の向上に
効果が高い。しかし、ハウス土壌では、有機物の分解・
消耗が激しいため、多量の有機物の施用が必要となり、
多大な労力を要する。我が国のような集約農業では、こ
のような塩類障害の認められる圃場においても栽培せざ
るを得ない状況にある。さらに、家庭菜園や鉢物栽培に
おいては、一般に多肥栽培となっており、短期間の栽培
でも養分が過剰供給されている。
る。有機物の施用は、土壌の物理性、微生物性の向上に
効果が高い。しかし、ハウス土壌では、有機物の分解・
消耗が激しいため、多量の有機物の施用が必要となり、
多大な労力を要する。我が国のような集約農業では、こ
のような塩類障害の認められる圃場においても栽培せざ
るを得ない状況にある。さらに、家庭菜園や鉢物栽培に
おいては、一般に多肥栽培となっており、短期間の栽培
でも養分が過剰供給されている。
【0015】塩類ストレス抵抗性を増強する方法とし
て、置換複素環化合物又はその塩を有効成分とする植物
生長調節剤を施用する方法(特開平4-342507) が開示さ
れているが、安全性の面から問題がないわけではない。
て、置換複素環化合物又はその塩を有効成分とする植物
生長調節剤を施用する方法(特開平4-342507) が開示さ
れているが、安全性の面から問題がないわけではない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上に
記載した従来技術の欠点を克服した、実用的で安全な方
法で植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させ、畑作物、
露地・施設園芸作物に限らず家庭菜園や花き・観葉植物
などの鉢物など全ての植物栽培の安定化を図る方法を提
供することにある。
記載した従来技術の欠点を克服した、実用的で安全な方
法で植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させ、畑作物、
露地・施設園芸作物に限らず家庭菜園や花き・観葉植物
などの鉢物など全ての植物栽培の安定化を図る方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況を改善すべく、鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸
発酵菌をもちいて得られたアミノ酸発酵液を投与するこ
とによって、水分ストレスにおかれる条件下でも植物が
健全な生育をし、さらに、塩類濃度の著しく高まった土
壌中でも健全な土壌条件での栽培に近い状態で植物が生
育することを見出し、この発明を完成するに至った。
な状況を改善すべく、鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸
発酵菌をもちいて得られたアミノ酸発酵液を投与するこ
とによって、水分ストレスにおかれる条件下でも植物が
健全な生育をし、さらに、塩類濃度の著しく高まった土
壌中でも健全な土壌条件での栽培に近い状態で植物が生
育することを見出し、この発明を完成するに至った。
【0018】本発明者らは、すでに、アミノ酸発酵液よ
りなる植物生育促進剤について特許出願している(特開
平1-172310)。その後、製法に改良を加え、製剤の作用
について種々検討を行った結果、アミノ酸発酵液を投与
することによる、稲移植苗の活着及び分けつを促進する
方法(特開平3-201914)、稲の低温障害を軽減する方法
(特開平4-58833)、豆科作物の低温障害を軽減する方法
(特開平4-58825)、植物病害防除方法(特開平6-8053
0)、花き類の栽培方法(特願平5-150290)、豆科作物の
落莢を防止する方法(特願平5-150291)を提供してい
る。
りなる植物生育促進剤について特許出願している(特開
平1-172310)。その後、製法に改良を加え、製剤の作用
について種々検討を行った結果、アミノ酸発酵液を投与
することによる、稲移植苗の活着及び分けつを促進する
方法(特開平3-201914)、稲の低温障害を軽減する方法
(特開平4-58833)、豆科作物の低温障害を軽減する方法
(特開平4-58825)、植物病害防除方法(特開平6-8053
0)、花き類の栽培方法(特願平5-150290)、豆科作物の
落莢を防止する方法(特願平5-150291)を提供してい
る。
【0019】本発明において用いるアミノ酸発酵液はア
ミノ酸発酵原料にアミノ酸発酵菌を作用させてアミノ酸
発酵を行わせしめ、通常除菌処理したものである。
ミノ酸発酵原料にアミノ酸発酵菌を作用させてアミノ酸
発酵を行わせしめ、通常除菌処理したものである。
【0020】本発酵に用いるアミノ酸発酵原料として
は、アミノ酸発酵菌を作用させることができる何れのも
のであっても良い。
は、アミノ酸発酵菌を作用させることができる何れのも
のであっても良い。
【0021】糖原料としては、グルコース、フラクトー
ス、シュークロース、廃糖密、異性化糖などの何れでも
構わない。アミノ酸発酵原料中の糖濃度は1〜50重量%
が好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%である。
ス、シュークロース、廃糖密、異性化糖などの何れでも
構わない。アミノ酸発酵原料中の糖濃度は1〜50重量%
が好ましく、さらに好ましくは5〜20重量%である。
【0022】窒素原料としては尿素もしくはアンモニウ
ム塩の何れでも良い。アンモニウム塩としては硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなどの
無機アンモニウム塩や酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニ
ウムなどの有機アンモニウム塩が用いられる。尿素もし
くはアンモニウム塩は単独で用いても併用しても構わな
いが、発酵原料中の濃度は合計で 0.5〜20重量%が好ま
しく、さらに好ましくは1〜10重量%である。
ム塩の何れでも良い。アンモニウム塩としては硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなどの
無機アンモニウム塩や酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニ
ウムなどの有機アンモニウム塩が用いられる。尿素もし
くはアンモニウム塩は単独で用いても併用しても構わな
いが、発酵原料中の濃度は合計で 0.5〜20重量%が好ま
しく、さらに好ましくは1〜10重量%である。
【0023】酵母エキスを添加する場合のアミノ酸発酵
液中の濃度は、 0.1〜20重量%が好ましく、さらに好ま
しくは 0.2〜5重量%である。また、酵母エキスは培養
終了後にさらに添加してもよく、これによって本発明の
効果が高められる場合がある。
液中の濃度は、 0.1〜20重量%が好ましく、さらに好ま
しくは 0.2〜5重量%である。また、酵母エキスは培養
終了後にさらに添加してもよく、これによって本発明の
効果が高められる場合がある。
【0024】その他の発酵原料として、例えば、燐酸カ
リウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マン
ガン、硫酸鉄、硫酸亜鉛などの無機物及び酵母エキス、
コーンスティープリカー、肉エキス、ペプトン、麦芽エ
キスなどの有機物をあげることができる。さらに用いる
微生物の栄養要求性によっては特定のビタミンなどの微
量成分を追加することが望ましい。
リウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マン
ガン、硫酸鉄、硫酸亜鉛などの無機物及び酵母エキス、
コーンスティープリカー、肉エキス、ペプトン、麦芽エ
キスなどの有機物をあげることができる。さらに用いる
微生物の栄養要求性によっては特定のビタミンなどの微
量成分を追加することが望ましい。
【0025】アミノ酸発酵に用いられる菌は、コリネバ
クテリウム属、バチルス属、ブレビバクテリウム属、ア
ースロバクター属、セラチア属細菌のようなアミノ酸発
酵菌であり、具体例(種名)として、コリネバクテリウ
ム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)、バチ
ルス・スブチリス(Bacillus subtilis) 、ブレビバクテ
リウム・フラバム(Brevibacterium flavum) 、アースロ
バクター・シトレウス(Arthrobacter citreus) 、セラ
チア・マルセッセンス(Serratia marcescens)等をあげ
ることができる。
クテリウム属、バチルス属、ブレビバクテリウム属、ア
ースロバクター属、セラチア属細菌のようなアミノ酸発
酵菌であり、具体例(種名)として、コリネバクテリウ
ム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)、バチ
ルス・スブチリス(Bacillus subtilis) 、ブレビバクテ
リウム・フラバム(Brevibacterium flavum) 、アースロ
バクター・シトレウス(Arthrobacter citreus) 、セラ
チア・マルセッセンス(Serratia marcescens)等をあげ
ることができる。
【0026】アミノ酸発酵は、用いられるアミノ酸発酵
菌の種類に応じて通常の条件により行うことができる。
アミノ酸発酵液は単独にアミノ酸を含むものであっても
良いし複数のアミノ酸を含むものであっても良い。
菌の種類に応じて通常の条件により行うことができる。
アミノ酸発酵液は単独にアミノ酸を含むものであっても
良いし複数のアミノ酸を含むものであっても良い。
【0027】このようにして生産されたアミノ酸発酵液
は、通常濾過または遠心分離により除菌する。除菌後の
発酵液は多量の有機物、無機物を含んでおり、そのまま
では雑菌の増殖により成分変化を起こすため、直ちに使
用する場合を除き、品質の安定化のためにpHを3以下
に調整して保存するとよい。以上の操作以外にアミノ酸
発酵液に煩雑な精製、加工処理を施す必要はない。
は、通常濾過または遠心分離により除菌する。除菌後の
発酵液は多量の有機物、無機物を含んでおり、そのまま
では雑菌の増殖により成分変化を起こすため、直ちに使
用する場合を除き、品質の安定化のためにpHを3以下
に調整して保存するとよい。以上の操作以外にアミノ酸
発酵液に煩雑な精製、加工処理を施す必要はない。
【0028】本発明ではアミノ酸発酵液であればそのア
ミノ酸の種類は問わないが、特に主成分がプロリンであ
るものが一般的である。プロリンは植物細胞内の浸透圧
調節物質としての役割を果たしているため、投与による
プロリンの細胞内での蓄積が植物に効果を発揮するもの
と考えられるが、実施例にあるようにプロリンその他の
アミノ酸の実用濃度での施用では顕著な効果は認められ
ない。
ミノ酸の種類は問わないが、特に主成分がプロリンであ
るものが一般的である。プロリンは植物細胞内の浸透圧
調節物質としての役割を果たしているため、投与による
プロリンの細胞内での蓄積が植物に効果を発揮するもの
と考えられるが、実施例にあるようにプロリンその他の
アミノ酸の実用濃度での施用では顕著な効果は認められ
ない。
【0029】本発明の効果は、アミノ酸の作用はもちろ
んのこと、発酵原料の残留物及びアミノ酸発酵代謝産物
の総合的な作用によるところが大きいものと推察され
る。アミノ酸発酵液は、作物体の地上部に与えても地下
部に与えても良く、噴霧や潅注処理などにより投与する
ことができる。噴霧、潅注処理する場合、アミノ酸の合
計濃度が5〜200ppmが好ましい。それ以上の濃度のもの
を施用しても効果は変わらないので、実用的にはこの範
囲となるように水で希釈して用いる。
んのこと、発酵原料の残留物及びアミノ酸発酵代謝産物
の総合的な作用によるところが大きいものと推察され
る。アミノ酸発酵液は、作物体の地上部に与えても地下
部に与えても良く、噴霧や潅注処理などにより投与する
ことができる。噴霧、潅注処理する場合、アミノ酸の合
計濃度が5〜200ppmが好ましい。それ以上の濃度のもの
を施用しても効果は変わらないので、実用的にはこの範
囲となるように水で希釈して用いる。
【0030】また、投与の時期は、出芽から栽培終了ま
での何れの時期でもよいが、ストレス回避のためには、
ストレスを受ける前段階での散布が、ストレスからの回
復のためには、ストレスを受けている最中または直後の
散布が必要である。投与の回数は、ストレスのかかる前
後の1回の処理でも構わないが、好ましくは、1週間の
間隔をおいて2回以上、さらに好ましくは、出芽2週間
目から1週間毎に散布を続けることが望ましい。
での何れの時期でもよいが、ストレス回避のためには、
ストレスを受ける前段階での散布が、ストレスからの回
復のためには、ストレスを受けている最中または直後の
散布が必要である。投与の回数は、ストレスのかかる前
後の1回の処理でも構わないが、好ましくは、1週間の
間隔をおいて2回以上、さらに好ましくは、出芽2週間
目から1週間毎に散布を続けることが望ましい。
【0031】散布量は作物体の生育段階によって適宜決
められるが、葉が一様に濡れる程度の量を散布すること
が好ましく、作物種により異なるが、通常散布量として
は株あたり10〜40ml(10アールあたり50〜 200リット
ル)が適当である。
められるが、葉が一様に濡れる程度の量を散布すること
が好ましく、作物種により異なるが、通常散布量として
は株あたり10〜40ml(10アールあたり50〜 200リット
ル)が適当である。
【0032】また、本発明による植物の耐乾燥性、耐塩
性を増加させる方法では、アミノ酸発酵液を用いている
ため、人体に対してなんら影響はなく、散布箇所をその
まま食べても安全である。
性を増加させる方法では、アミノ酸発酵液を用いている
ため、人体に対してなんら影響はなく、散布箇所をその
まま食べても安全である。
【0033】さらに、葉面散布という簡単な方法である
ため、家庭菜園や観葉植物,花きなどの鉢物の栽培など
に取り入れてもなんら問題ない。
ため、家庭菜園や観葉植物,花きなどの鉢物の栽培など
に取り入れてもなんら問題ない。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。
【0035】製造例1(アミノ酸発酵液Aの調製)
下記組成を有する滅菌したアミノ酸発酵原料(pH 7.0)
1000mlに、コリネバクテリウム・グルタミカム(Coryne
bacterium glutamicum ATCC21157)を接種し、2500mlジ
ャーで30℃で96時間通気撹拌培養を行った。pH調節剤に
はアンモニア水を用いた。次いで遠心分離を行い、菌を
取り除いた培養液をアミノ酸発酵液Aとした。得られた
アミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調べたところ、プロ
リン22g/リットル、アラニン8g/リットル、バリン
4g/リットル、グルタミン酸5g/リットルであっ
た。成分 濃度(g/リットル) グルコース 200.0 塩化アンモニウム 50.0 尿素 10.0 酵母エキス 10.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.5 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005
1000mlに、コリネバクテリウム・グルタミカム(Coryne
bacterium glutamicum ATCC21157)を接種し、2500mlジ
ャーで30℃で96時間通気撹拌培養を行った。pH調節剤に
はアンモニア水を用いた。次いで遠心分離を行い、菌を
取り除いた培養液をアミノ酸発酵液Aとした。得られた
アミノ酸発酵液中のアミノ酸組成を調べたところ、プロ
リン22g/リットル、アラニン8g/リットル、バリン
4g/リットル、グルタミン酸5g/リットルであっ
た。成分 濃度(g/リットル) グルコース 200.0 塩化アンモニウム 50.0 尿素 10.0 酵母エキス 10.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.5 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005
【0036】製造例2(アミノ酸発酵液Bの調製)
バッフル付 500ml三角フラスコに下記組成を有するアミ
ノ酸発酵原料(pH7.2)を 100ml分注し、滅菌後、ブレビ
バクテリウム・フラバム(Brevibacterium flavum ATCC
15940)を接種し、30℃で72時間振盪培養を行った。次い
で遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液をアミノ酸発
酵液Bとした。得られたアミノ酸発酵液中のアミノ酸組
成を調べたところ、プロリン13g/リットル、アラニン
3g/リットル、バリン2g/リットル、グルタミン酸
4g/リットル、グリシン3g/リットルであった。成分 濃度(g/リットル) 異性化糖液(固形分75%)130.0 硫酸アンモニウム 30.0 酵母エキス 10.0 コーンスティープリカー 20.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸マンガン五水塩 0.01 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
ノ酸発酵原料(pH7.2)を 100ml分注し、滅菌後、ブレビ
バクテリウム・フラバム(Brevibacterium flavum ATCC
15940)を接種し、30℃で72時間振盪培養を行った。次い
で遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液をアミノ酸発
酵液Bとした。得られたアミノ酸発酵液中のアミノ酸組
成を調べたところ、プロリン13g/リットル、アラニン
3g/リットル、バリン2g/リットル、グルタミン酸
4g/リットル、グリシン3g/リットルであった。成分 濃度(g/リットル) 異性化糖液(固形分75%)130.0 硫酸アンモニウム 30.0 酵母エキス 10.0 コーンスティープリカー 20.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸マンガン五水塩 0.01 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
【0037】製造例3(アミノ酸発酵液Cの調製)
バッフル付 500ml三角フラスコに下記組成を有するアミ
ノ酸発酵原料(pH7.2)を 100ml分注し、滅菌後、コリネ
バクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutam
icum ATCC21157)を接種し、30℃で96時間振盪培養を行
った。次いで遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液を
アミノ酸発酵液Cとした。得られたアミノ酸発酵液中の
アミノ酸組成は、プロリン18g/リットル、アラニン4
g/リットル、バリン2g/リットル、グルタミン酸5
g/リットルであった。成分 濃度(g/l) 廃糖密 100.0 (甜菜由来,糖含量≒10%) シュークロース 50.0 塩化アンモニウム 50.0 酵母エキス 20.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
ノ酸発酵原料(pH7.2)を 100ml分注し、滅菌後、コリネ
バクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutam
icum ATCC21157)を接種し、30℃で96時間振盪培養を行
った。次いで遠心分離を行い、菌を取り除いた培養液を
アミノ酸発酵液Cとした。得られたアミノ酸発酵液中の
アミノ酸組成は、プロリン18g/リットル、アラニン4
g/リットル、バリン2g/リットル、グルタミン酸5
g/リットルであった。成分 濃度(g/l) 廃糖密 100.0 (甜菜由来,糖含量≒10%) シュークロース 50.0 塩化アンモニウム 50.0 酵母エキス 20.0 燐酸水素二カリウム 1.0 硫酸マグネシウム七水塩 0.25 硫酸第一鉄七水塩 0.02 硫酸マンガン五水塩 0.02 硫酸亜鉛七水塩 0.01 ビオチン 0.00003 チアミン塩酸塩 0.0005 炭酸カルシウム 30.0
【0038】実施例1アミノ酸発酵液の果菜類の乾燥に対する影響試験
6寸の素焼鉢にトマト(桃太郎)を3粒播種し、出芽後
1鉢1本立とし、最低気温を15℃に管理した温室内で生
育させた。試験には、園芸培土「スーパーソイル2号」
(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成分は施与せず、
園芸培土中の成分のみとした。試験は1区5連で実施し
た。出芽後3週間目から6週目まで4回、週に連続2日
間、無潅水の日を設けた。その他の日は、土壌の最大容
水量の60%水分となるように潅水した。出芽後2週間目
から1週間毎に5回、アミノ酸の合計濃度が50ppm とな
るように水で希釈した発酵液A、B及びCを作物体全体
に散布した。散布量は、10ml/鉢であった。水を同量散
布した対照区を設けた。また、栽培期間中、土壌の最
大容水量の60%水分となるように毎日潅水した対照区
を設けた。出芽後7週間目にサンプリングし、草丈、葉
数、地上部・根部の乾物重の測定を行い、各試験区の平
均値を求め、その結果を対照区を 100としたときの相
対指数で表し、表1に示す。
1鉢1本立とし、最低気温を15℃に管理した温室内で生
育させた。試験には、園芸培土「スーパーソイル2号」
(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成分は施与せず、
園芸培土中の成分のみとした。試験は1区5連で実施し
た。出芽後3週間目から6週目まで4回、週に連続2日
間、無潅水の日を設けた。その他の日は、土壌の最大容
水量の60%水分となるように潅水した。出芽後2週間目
から1週間毎に5回、アミノ酸の合計濃度が50ppm とな
るように水で希釈した発酵液A、B及びCを作物体全体
に散布した。散布量は、10ml/鉢であった。水を同量散
布した対照区を設けた。また、栽培期間中、土壌の最
大容水量の60%水分となるように毎日潅水した対照区
を設けた。出芽後7週間目にサンプリングし、草丈、葉
数、地上部・根部の乾物重の測定を行い、各試験区の平
均値を求め、その結果を対照区を 100としたときの相
対指数で表し、表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、水分ストレスを
受けた植物体にアミノ酸発酵液を散布した場合、水のみ
を散布した場合と比較して生育量が増大し、ストレスか
らの回復が認められた。
受けた植物体にアミノ酸発酵液を散布した場合、水のみ
を散布した場合と比較して生育量が増大し、ストレスか
らの回復が認められた。
【0041】実施例2アミノ酸の濃度の果菜類の耐乾燥性の増強に対する影響
試験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。6寸の素焼鉢にトマト(桃太郎)を3粒
播種し、出芽後1鉢1本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。試験には、園芸培土「スーパ
ーソイル2号」(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成
分は施与せず、園芸培土中の成分のみとした。試験は1
区5連で実施した。出芽後3週間目から6週目まで4
回、週に連続2日間、無潅水の日を設けた。その他の日
は、土壌の最大容水量の60%水分となるように潅水し
た。出芽後2週間目から1週間毎に5回、アミノ酸の合
計濃度が5〜1000ppmとなるように水で希釈調製
した発酵液Aと5〜200ppmとなるように水で希釈した4
種のアミノ酸混合液を作物体全体に散布した。散布量
は、10ml/鉢であった。水を同量散布した対照区を設
けた。また、栽培期間中、土壌の最大容水量の60%水分
となるように毎日潅水した対照区を設けた。出芽後7
週間目にサンプリングし、草丈、葉数、地上部・根部の
乾物重の測定を行い、各試験区の平均値を求め、その結
果を対照区を 100としたときの相対指数で表し、表2
に示す。
試験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。6寸の素焼鉢にトマト(桃太郎)を3粒
播種し、出芽後1鉢1本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。試験には、園芸培土「スーパ
ーソイル2号」(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成
分は施与せず、園芸培土中の成分のみとした。試験は1
区5連で実施した。出芽後3週間目から6週目まで4
回、週に連続2日間、無潅水の日を設けた。その他の日
は、土壌の最大容水量の60%水分となるように潅水し
た。出芽後2週間目から1週間毎に5回、アミノ酸の合
計濃度が5〜1000ppmとなるように水で希釈調製
した発酵液Aと5〜200ppmとなるように水で希釈した4
種のアミノ酸混合液を作物体全体に散布した。散布量
は、10ml/鉢であった。水を同量散布した対照区を設
けた。また、栽培期間中、土壌の最大容水量の60%水分
となるように毎日潅水した対照区を設けた。出芽後7
週間目にサンプリングし、草丈、葉数、地上部・根部の
乾物重の測定を行い、各試験区の平均値を求め、その結
果を対照区を 100としたときの相対指数で表し、表2
に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2から明らかなように、単なるアミノ酸
混合液の散布では水分ストレスからの回復効果はほとん
ど認められないが、アミノ酸発酵液を散布した場合では
ストレスからの回復が認められた。
混合液の散布では水分ストレスからの回復効果はほとん
ど認められないが、アミノ酸発酵液を散布した場合では
ストレスからの回復が認められた。
【0044】実施例3アミノ酸の濃度の葉菜類の耐乾燥性の増強に対する影響
試験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。4寸の素焼鉢に小松菜(おそめ)を10粒
播種し、出芽後1鉢5本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。試験には、園芸培土「スーパ
ーソイル2号」(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成
分は施与せず、園芸培土中の成分のみとした。試験は1
区5連で実施した。出芽後3週間目から6週目まで4
回、週に連続2日間、無潅水の日を設けた。その他の日
は、土壌の最大容水量の60%水分となるように潅水し
た。出芽後2週間目から1週間毎に5回、アミノ酸の合
計濃度が5〜1000ppm となるように水で希釈調製した発
酵液Aと5〜200ppmとなるように水で希釈した4種のア
ミノ酸混合液を作物体全体に散布した。散布量は、10ml
/鉢であった。水を同量散布した対照区を設けた。ま
た、栽培期間中、土壌の最大容水量の60%水分となるよ
うに毎日潅水した対照区を設けた。出芽後7週間目に
サンプリングし、葉数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の
測定を行い、各試験区の平均値を求め、その結果を対照
区を 100としたときの相対指数で表し、表3に示す。
試験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。4寸の素焼鉢に小松菜(おそめ)を10粒
播種し、出芽後1鉢5本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。試験には、園芸培土「スーパ
ーソイル2号」(三井東圧肥料製)を使用した。肥料成
分は施与せず、園芸培土中の成分のみとした。試験は1
区5連で実施した。出芽後3週間目から6週目まで4
回、週に連続2日間、無潅水の日を設けた。その他の日
は、土壌の最大容水量の60%水分となるように潅水し
た。出芽後2週間目から1週間毎に5回、アミノ酸の合
計濃度が5〜1000ppm となるように水で希釈調製した発
酵液Aと5〜200ppmとなるように水で希釈した4種のア
ミノ酸混合液を作物体全体に散布した。散布量は、10ml
/鉢であった。水を同量散布した対照区を設けた。ま
た、栽培期間中、土壌の最大容水量の60%水分となるよ
うに毎日潅水した対照区を設けた。出芽後7週間目に
サンプリングし、葉数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の
測定を行い、各試験区の平均値を求め、その結果を対照
区を 100としたときの相対指数で表し、表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3から明らかなように、単なるアミノ酸
混合液の散布では水分ストレスからの回復効果はほとん
ど認められないが、アミノ酸発酵液を散布した場合では
ストレスからの回復が認められ、20ppm 以上のアミノ酸
発酵液を散布すると水分ストレスを受けていないとほぼ
同様の生育量を示した。
混合液の散布では水分ストレスからの回復効果はほとん
ど認められないが、アミノ酸発酵液を散布した場合では
ストレスからの回復が認められ、20ppm 以上のアミノ酸
発酵液を散布すると水分ストレスを受けていないとほぼ
同様の生育量を示した。
【0047】実施例4葉茎類の圃場レベルでの乾燥に対するアミノ酸発酵液の
効果調査 試験を行った1994年の北海道中空知地方は、初夏よ
り高温少雨が続き、まれにみる干害年であった。通常の
年より倒伏の開始が早く、干害の影響が著しく現れた。
温室で育苗したタマネギ(ひぐま)の苗を圃場に30cm×
10cmの栽植密度で移植した。栽培圃場のpHは炭酸カルシ
ウムを用いて 6.0となるように調製した。施肥量は、基
肥として窒素15kg/10アール、リン酸25kg/10アール、
カリ15kg/10アールおよび苦土 4.5kg/10アールを施し
た。栽培管理は農家の慣行法に従った。試験は1区1ア
ール、2連で実施した。倒伏開始期にアミノ酸発酵液A
由来のアミノ酸の合計濃度が50ppm となるように水で希
釈し、 200リットル/10アールの散布量で地上部全体に
散布した。対照区は水のみを同量散布した。アミノ酸発
酵液Aの散布回数は1回のみであった。収穫期に収量調
査を行い、その結果を対照区の収量を 100としたときの
相対指数で表し、表4に示した。
効果調査 試験を行った1994年の北海道中空知地方は、初夏よ
り高温少雨が続き、まれにみる干害年であった。通常の
年より倒伏の開始が早く、干害の影響が著しく現れた。
温室で育苗したタマネギ(ひぐま)の苗を圃場に30cm×
10cmの栽植密度で移植した。栽培圃場のpHは炭酸カルシ
ウムを用いて 6.0となるように調製した。施肥量は、基
肥として窒素15kg/10アール、リン酸25kg/10アール、
カリ15kg/10アールおよび苦土 4.5kg/10アールを施し
た。栽培管理は農家の慣行法に従った。試験は1区1ア
ール、2連で実施した。倒伏開始期にアミノ酸発酵液A
由来のアミノ酸の合計濃度が50ppm となるように水で希
釈し、 200リットル/10アールの散布量で地上部全体に
散布した。対照区は水のみを同量散布した。アミノ酸発
酵液Aの散布回数は1回のみであった。収穫期に収量調
査を行い、その結果を対照区の収量を 100としたときの
相対指数で表し、表4に示した。
【0048】
【表4】
【0049】表4から明らかなように、アミノ酸発酵液
を散布した方が1球重が重くなり、収量が増加した。
を散布した方が1球重が重くなり、収量が増加した。
【0050】実施例5アミノ酸発酵液の葉菜類の濃度障害に対する影響試験
肥料を基肥として窒素1200mg/鉢,リン酸2400mg/鉢,
カリ1200mg/鉢,苦土360mg/鉢を含む圃場より採取し
た黒ボク土に炭酸カルシウムを加えてpHを 6.0に調製し
た土壌を4寸の素焼鉢に入れ、小松菜(おそめ)を10粒
播種し、出芽後1鉢5本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。本試験の施肥設計は通常の栽
培よりはるかに多肥条件となっている。試験は1区5連
で実施した。出芽後2週間目から1週間毎に4回、アミ
ノ酸の合計濃度が50ppm となるように水で希釈した発酵
液A、B及びCを作物体全体に散布した。散布量は、10
ml/鉢であった。水を同量散布した対照区を設けた。
また、肥料を基肥として各養分とも前述の試験区の1/
3の量を加えた対照区を設けた。出芽後6週間目にサ
ンプリングし、葉数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の測
定を行い、各試験区の平均値を求め、その結果を対照区
を 100としたときの相対指数で表し、表5に示す。
カリ1200mg/鉢,苦土360mg/鉢を含む圃場より採取し
た黒ボク土に炭酸カルシウムを加えてpHを 6.0に調製し
た土壌を4寸の素焼鉢に入れ、小松菜(おそめ)を10粒
播種し、出芽後1鉢5本立とし、最低気温を15℃に管理
した温室内で生育させた。本試験の施肥設計は通常の栽
培よりはるかに多肥条件となっている。試験は1区5連
で実施した。出芽後2週間目から1週間毎に4回、アミ
ノ酸の合計濃度が50ppm となるように水で希釈した発酵
液A、B及びCを作物体全体に散布した。散布量は、10
ml/鉢であった。水を同量散布した対照区を設けた。
また、肥料を基肥として各養分とも前述の試験区の1/
3の量を加えた対照区を設けた。出芽後6週間目にサ
ンプリングし、葉数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の測
定を行い、各試験区の平均値を求め、その結果を対照区
を 100としたときの相対指数で表し、表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】表5から明らかなように、アミノ酸発酵液
の散布により濃度障害からの回復効果が認められた。
の散布により濃度障害からの回復効果が認められた。
【0053】実施例6アミノ酸の濃度の葉菜類の耐塩性増強に対する影響試験
比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。肥料を基肥として窒素1200mg/鉢、リン
酸2400mg/鉢、カリ1200mg/鉢、苦土360mg/鉢を含む
北海道砂川市内の圃場より採取した黒ボク土に炭酸カル
シウムを加えてpHを 6.0に調製した土壌を4寸の素焼鉢
に入れ、小松菜(おそめ)を10粒播種し、出芽後1鉢5
本立とし、最低気温を15℃に管理した温室内で生育させ
た。本試験の施肥設計は通常の栽培よりはるかに多肥条
件となっている。試験は1区5連で実施した。出芽後2
週間目から1週間毎に4回、アミノ酸の合計濃度が5〜
1000ppm となるように水で希釈した発酵液Aと5〜200p
pmとなるように水で希釈した4種のアミノ酸混合液を作
物体全体に散布した。散布量は、10ml/鉢であった。水
を同量散布した対照区を設けた。また、肥料を基肥と
して各養分とも前述の試験区の1/3の量を加えた対照
区を設けた。出芽後6週間目にサンプリングし、葉
数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の測定を行い、各試験
区の平均値を求め、その結果を対照区を 100としたとき
の相対指数で表し、表6に示す。
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。肥料を基肥として窒素1200mg/鉢、リン
酸2400mg/鉢、カリ1200mg/鉢、苦土360mg/鉢を含む
北海道砂川市内の圃場より採取した黒ボク土に炭酸カル
シウムを加えてpHを 6.0に調製した土壌を4寸の素焼鉢
に入れ、小松菜(おそめ)を10粒播種し、出芽後1鉢5
本立とし、最低気温を15℃に管理した温室内で生育させ
た。本試験の施肥設計は通常の栽培よりはるかに多肥条
件となっている。試験は1区5連で実施した。出芽後2
週間目から1週間毎に4回、アミノ酸の合計濃度が5〜
1000ppm となるように水で希釈した発酵液Aと5〜200p
pmとなるように水で希釈した4種のアミノ酸混合液を作
物体全体に散布した。散布量は、10ml/鉢であった。水
を同量散布した対照区を設けた。また、肥料を基肥と
して各養分とも前述の試験区の1/3の量を加えた対照
区を設けた。出芽後6週間目にサンプリングし、葉
数、葉長、葉巾、地上部の乾物重の測定を行い、各試験
区の平均値を求め、その結果を対照区を 100としたとき
の相対指数で表し、表6に示す。
【0054】
【表6】
【0055】表6から明らかなように、単なるアミノ酸
混合液でも濃度障害からの回復効果が認められたが、ア
ミノ酸発酵液の場合にはより低濃度で効果を発揮してい
る。
混合液でも濃度障害からの回復効果が認められたが、ア
ミノ酸発酵液の場合にはより低濃度で効果を発揮してい
る。
【0056】実施例7
アミノ酸の合計濃度の豆類の耐塩性増強に対する影響試
験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。肥料を基肥として窒素 225mg/鉢、リン
酸1200mg/鉢、カリ 600mg/鉢、苦土300mg/鉢を含む
圃場より採取した黒ボク土に炭酸カルシウムを加えてpH
を 6.0に調製した土壌を6寸の素焼鉢に入れ、インゲン
(サーベル)を5粒播種し、出芽後1鉢3本立とし、最
低気温を15℃に管理した温室内で生育させた。本試験の
施肥設計は通常の栽培よりはるかに多肥条件となってい
る。試験は1区5連で実施した。出芽後2週間目から1
週間毎に4回、アミノ酸の合計濃度が5〜1000ppm とな
るように水で希釈した発酵液Aと5〜200ppmとなるよう
に水で希釈した4種のアミノ酸混合液を作物体全体に散
布した。散布量は、10ml/鉢であった。水を同量散布し
た対照区を設けた。また、肥料を基肥として各養分と
も前述の試験区の1/3の量を加えた対照区を設け
た。出芽後6週間目にサンプリングし、草丈、葉数、地
上部・根部の乾物重の測定を行い、各試験区の平均値を
求め、その結果を対照区を 100としたときの相対指数で
表し、表7に示す。
験 比較試験用として、アミノ酸発酵液Aに含まれる4種の
アミノ酸を発酵液Aと同じ量だけ水に溶解したアミノ酸
液を用意した。肥料を基肥として窒素 225mg/鉢、リン
酸1200mg/鉢、カリ 600mg/鉢、苦土300mg/鉢を含む
圃場より採取した黒ボク土に炭酸カルシウムを加えてpH
を 6.0に調製した土壌を6寸の素焼鉢に入れ、インゲン
(サーベル)を5粒播種し、出芽後1鉢3本立とし、最
低気温を15℃に管理した温室内で生育させた。本試験の
施肥設計は通常の栽培よりはるかに多肥条件となってい
る。試験は1区5連で実施した。出芽後2週間目から1
週間毎に4回、アミノ酸の合計濃度が5〜1000ppm とな
るように水で希釈した発酵液Aと5〜200ppmとなるよう
に水で希釈した4種のアミノ酸混合液を作物体全体に散
布した。散布量は、10ml/鉢であった。水を同量散布し
た対照区を設けた。また、肥料を基肥として各養分と
も前述の試験区の1/3の量を加えた対照区を設け
た。出芽後6週間目にサンプリングし、草丈、葉数、地
上部・根部の乾物重の測定を行い、各試験区の平均値を
求め、その結果を対照区を 100としたときの相対指数で
表し、表7に示す。
【0057】
【表7】
【0058】表7から明らかなように、単なるアミノ酸
混合液でも濃度障害からの回復効果が認められるが、ア
ミノ酸発酵液の場合にはより低濃度で効果を発揮してい
る。
混合液でも濃度障害からの回復効果が認められるが、ア
ミノ酸発酵液の場合にはより低濃度で効果を発揮してい
る。
【0059】
【発明の効果】本発明により、植物の栽培期間中に、ア
ミノ酸発酵液を葉面散布するという、簡単で安全な方法
で、植物の耐乾燥性および耐塩性を増加させることがで
きる新規な方法が提供された。後述の実施例から明らか
なように、本発明の方法によると、生育期間中のアミノ
酸発酵液処理により乾燥および濃度障害のストレス下に
おかれた植物の乾物生産能が回復し、健全な状態に近い
栽培が可能となり、生育量が増加し、ひいては収量の増
加,品質の安定につながる。従って、本発明は、植物の
栽培において、収益性向上に大いに貢献する。
ミノ酸発酵液を葉面散布するという、簡単で安全な方法
で、植物の耐乾燥性および耐塩性を増加させることがで
きる新規な方法が提供された。後述の実施例から明らか
なように、本発明の方法によると、生育期間中のアミノ
酸発酵液処理により乾燥および濃度障害のストレス下に
おかれた植物の乾物生産能が回復し、健全な状態に近い
栽培が可能となり、生育量が増加し、ひいては収量の増
加,品質の安定につながる。従って、本発明は、植物の
栽培において、収益性向上に大いに貢献する。
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(56)参考文献 特開 平4−58833(JP,A)
特開 平4−58825(JP,A)
特開 平3−201914(JP,A)
特開 平1−172310(JP,A)
特開 平6−86691(JP,A)
特開 平2−209801(JP,A)
特開 平1−272504(JP,A)
特開 平8−193018(JP,A)
特開 平8−151304(JP,A)
特開 平7−10718(JP,A)
特開 平7−8115(JP,A)
特開 平6−80530(JP,A)
特開 昭62−230707(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01N 63/02
A01G 7/06
C05F 5/00
CA(STN)
JICSTファイル(JOIS)
Claims (3)
- 【請求項1】植物栽培において、生育期間中にアミノ酸
発酵液を投与することを特徴とする植物の耐乾燥性また
は耐塩性を増加させる方法。 - 【請求項2】散布時のアミノ酸発酵液中のアミノ酸の合
計濃度が5〜200ppmである請求項1記載の植物の耐乾燥
性または耐塩性を増加させる方法。 - 【請求項3】アミノ酸発酵液が、糖類、尿素および/ま
たはアンモニウム塩および酵母エキスを含む原料溶液を
アミノ酸発酵して得られたものである請求項1または2
記載の植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法。
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---|---|---|---|
JP30061094A JP3377873B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30061094A JP3377873B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157317A JPH08157317A (ja) | 1996-06-18 |
JP3377873B2 true JP3377873B2 (ja) | 2003-02-17 |
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ID=17886932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30061094A Expired - Fee Related JP3377873B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 植物の耐乾燥性または耐塩性を増加させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3377873B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106857674A (zh) * | 2017-02-09 | 2017-06-20 | 河北省科学院生物研究所 | 甲基营养型芽孢杆菌bh21的应用及其微生物肥料和制备方法 |
CN109187863A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-01-11 | 河北省农林科学院滨海农业研究所 | 一种绿化苗木苗期耐盐性鉴定方法 |
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ES2665686T3 (es) | 2004-02-26 | 2018-04-26 | Ajinomoto Co., Inc | Fertilizante/revitalizante para plantas |
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JP5866710B2 (ja) * | 2012-02-04 | 2016-02-17 | 国立大学法人 千葉大学 | 植物の乾燥耐性付与方法及びそれに用いられる植物乾燥耐性付与剤 |
CN102613017B (zh) * | 2012-03-04 | 2013-10-09 | 中国农业科学院棉花研究所 | 棉花叶片抗盐鉴定方法 |
WO2014036474A1 (en) * | 2012-08-31 | 2014-03-06 | Bayer Cropsciece Lp | Method of increasing abiotic stress resistance of a plant |
-
1994
- 1994-12-05 JP JP30061094A patent/JP3377873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106857674A (zh) * | 2017-02-09 | 2017-06-20 | 河北省科学院生物研究所 | 甲基营养型芽孢杆菌bh21的应用及其微生物肥料和制备方法 |
CN106857674B (zh) * | 2017-02-09 | 2019-02-26 | 河北省科学院生物研究所 | 甲基营养型芽孢杆菌bh21的应用及其微生物肥料和制备方法 |
CN109187863A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-01-11 | 河北省农林科学院滨海农业研究所 | 一种绿化苗木苗期耐盐性鉴定方法 |
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JPH08157317A (ja) | 1996-06-18 |
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