JPH11331117A - 位相制御装置 - Google Patents

位相制御装置

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JPH11331117A
JPH11331117A JP10151888A JP15188898A JPH11331117A JP H11331117 A JPH11331117 A JP H11331117A JP 10151888 A JP10151888 A JP 10151888A JP 15188898 A JP15188898 A JP 15188898A JP H11331117 A JPH11331117 A JP H11331117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路を介して送信側および受信側のクロッ
クを周波数だけでなく位相も制御することができる位相
制御装置を提供すること。 【解決手段】 スタッフ情報生成回路27によって生成
されたスタッフ情報により、送信データ(SD)29を
スタッフ化し、これとともにスタッフ情報(Δs)およ
び周波数情報生成回路44によって生成された送信周波
数情報(Δfs)47を多重化して伝送する。位相制御
回路45は、送信周波数情報(Δfs)48と受信クロ
ック(fr)34とから位相制御情報49を生成し、P
LL回路46で、スタッフ情報(Δs)32と位相制御
回路45からの位相制御情報49とから伝送路クロック
(fl)26と受信クロック(fr)34との周波数差
および位相差を調整することで、送信クロック(fs)
33と受信クロック(fr)34の周波数および位相の
同期制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相制御装置に係
わり、詳細には非同期の送信データをスタッフ多重化
し、受信側にて非同期データをデスタッフ分離するとと
もにクロック再生を行う位相制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伝送システムにおいて、特にディ
ジタル系の伝送交換システムの送信側と受信側とを同一
クロックで動作させる必要のある場合がある。ところ
が、実際には構成素子のばらつきなどが原因となり、互
いのクロック周波数を同一にすることは難しい。このよ
うなクロック周波数の異なる互いのパルス列を同期化す
る方法の1つにスタッフ同期方式を用いたスタッフ同期
装置がある。
【0003】図13は、このようなスタッフ同期方式の
原理を説明するために、スタッフ同期方式における一連
のパルス列の状態を表わしたものである。図13(a)
に示すように、ここでは送信側ではある周波数のパルス
列を受信側に対して伝送するものとする。通常、スタッ
フ同期方式ではこの入力パルス列の伝送速度よりも幾分
早い伝送速度で受信側に送信され、その際に図13
(b)のようにスタッフパルスと呼ばれる同期用のパル
ス101、102が挿入される。これは、送信側と受信側
のクロック周波数により予め挿入位置が決まっていた
り、直接これらのクロックの周波数の違いによりスタッ
フパルスが挿入されたりする。挿入されたスタッフパル
スの位置情報は、スタッフ情報として伝送信号の一部を
用いて多重化されるなどして受信側に通知される。
【0004】受信側では、図13(c)に示すようにこ
のスタッフ情報よりスタッフパルスの挿入位置を認識し
て、伝送されてきたパルス列からスタッフパルス列を取
り除く。このとき受信側では、瞬時的にパルス列が「歯
抜け」状態になるため、その「歯抜け」部分にジッタが
発生する。しかし、フェーズ・ロックド・ループ(Phas
e Locked Loop:以下、PLLと略す。)により平滑化
することで、このジッタを取り除くことができる(図1
3の(d))。
【0005】このスタッフ同期方式を用いて、さらに受
信側でクロックを再生することによって、送信側のクロ
ックと受信側のクロックの周波数同期をとる位相制御装
置がある。
【0006】図14は、従来提案された位相制御装置の
構成の概要を表わしたものである。この位相制御装置
は、スタッフ多重化回路20と、スタッフ分離回路21
とを備えており、これらは伝送路22を介して接続され
ている。伝送路22はスタッフ多重化回路20によって
送出された多重データ23を、所定の伝送路クロックで
伝送し、多重データ24としてスタッフ分離回路21に
送出する。また、伝送路22から、スタッフ多重化回路
20には伝送路クロック(fl)25として、スタッフ
分離回路21には伝送路クロック(fl)26として、
それぞれ同一周波数の伝送路クロックが供給されてい
る。さらにこの位相制御装置は、スタッフ多重化回路2
0にスタッフ情報を供給するスタッフ情報生成回路27
と、スタッフ分離回路21によって分離されたデータに
基づいて受信クロックを生成するPLL回路28とを有
している。
【0007】スタッフ多重化回路20は、送信データ
(SD)29を、スタッフ情報生成回路27によって生
成されたスタッフ情報(Δs)30を用いてスタッフ化
し、スタッフ情報(Δs)30とともに多重化し、多重
データ23として伝送路22に送出する。すなわちスタ
ッフ多重化回路20に入力された送信データ(SD)2
9は送信クロック33に同期して、一旦図示しないメモ
リに書き込まれ、スタッフ情報(Δs)30に基づいて
伝送路クロック(fl)23に同期した読み出し信号に
より読み出された後、スタッフ情報(Δs)30ととも
に多重化されて多重データとして送出されるようになっ
ている。
【0008】スタッフ分離回路21は、伝送路22を介
して伝送されてくる多重データ24を受信し、受信デー
タ(RD)31と、スタッフ情報(Δs)32とを分離
する。その際、受信データ(RD)31は、スタッフ情
報(Δs)32を用いてスタッフ分離を行って出力され
る。すなわちスタッフ分離回路21に入力された多重デ
ータ24は、伝送データと、スタッフ情報(Δs)32
とに分離される。そして、伝送データは伝送路クロック
(fl)26に同期して、一旦図示しないメモリに書き
込まれ、スタッフ情報(Δs)32に基づいて受信クロ
ックfr(34)に同期した読み出し信号により受信デ
ータ31として読み出される。また、スタッフ情報(Δ
s)32は、PLL回路28に入力される。
【0009】スタッフ情報生成回路27は、送信データ
(SD)29に同期した送信クロック(fs)33と、
伝送路に同期した伝送路クロック(fl)25とからス
タッフ情報(Δs)30を生成する。PLL回路28
は、スタッフ分離回路21によって分離されたスタッフ
情報(Δs)32と、伝送路クロック(fl)26とか
ら、受信クロック(fr)34を生成する。
【0010】このような位相制御装置では、送信側にお
いて伝送路クロック(fl)25と送信クロック(f
s)33との周波数差による位相の違いからスタッフ情
報(Δs)30を生成し、伝送路22と非同期の送信デ
ータ(SD)29とともに多重化して伝送する。一方、
受信側において、伝送データとスタッフ情報(Δs)3
2に分離した後、スタッフ情報(Δs)32と伝送路ク
ロック(fl)26とから受信クロック(fr)34を
再生する。この受信クロック(fr)34に同期して、
受信して分離した伝送データを読み出すことで受信デー
タ(RD)31として出力することができる。したがっ
て、送信側で生成したスタッフ情報(Δs)30を送信
データ(RD)29とともに受信側に送信することによ
って、互いに非同期のデータの送受を同期化し、送信ク
ロック(fs)33および受信クロック(fr)34の
周波数同期をとることが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相制御装置で
は、上述したようにスタッフ情報を送信データとともに
受信側に伝送することで、送信クロックおよび受信クロ
ックの周波数を同期させることができる。しかし、より
大容量伝送などが要求され、送信クロックおよび受信ク
ロックの周波数が高くなった場合、送信クロックと受信
クロックとの間の位相差を無視することができなくな
り、伝送データの取りこぼしなどが生じてしまう可能性
がある。すなわち、これまで説明した位相制御装置で
は、周波数を同期させることができるが、位相の調整す
ることができないという問題がある。例えば、送信クロ
ックおよびあるいは受信クロックが長時間ドリフトした
場合、これを補償する位相変動を行うことができず、伝
送システムとしての信頼性を低下させる。
【0012】このように従来の位相制御装置では、スタ
ッフ情報として例えば“正スタッフ/スタッフなし/負
スタッフ”の3通りの情報しか伝送しないため、これに
合わせて周波数を調整するだけであった。
【0013】また、特開平5−3463号公報「スタッ
フ多重通信受信回路」には、例えば多重データの1フレ
ーム中に情報がまったく入らないビットが多数存在した
場合に生じる受信側の書き込みクロックと読み出しクロ
ックとの周波数差の拡大により生じするジッタをPLL
回路で抑圧できなくなるという問題に対処する技術が開
示されている。すなわち、伝送されたデータから生成し
たクロックを1フレーム周期に分周するとともに、スタ
ッフの有無によりメモリへの書き込みビット数を変更す
る一方、スタッフの有無により可変分周して伝送データ
から生成したクロックの位相に同期させて読み出させる
ようにしている。しかし、この特開平5−3463号公
報に開示されている技術では、受信側の同期用バッファ
メモリの書き込みクロックと読み出しクロックの位相差
によるジッタを抑圧するに過ぎず、例えば伝送路を介し
て送信側と受信側の各クロックの位相を調整することが
できない。
【0014】そこで本発明の目的は、伝送路を介して送
信側および受信側のクロックを周波数だけでなく位相も
制御することができる位相制御装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)スタッフ多重化された伝送データを所定の伝
送路クロックに同期して伝送するための伝送路と、
(ロ)この伝送路クロックと送信クロックとの位相差に
応じた送信周波数情報を生成する送信周波数情報生成手
段と、(ハ)送信クロックに同期した送信データがスタ
ッフ化された伝送データと送信周波数情報生成手段によ
って生成された送信周波数情報と多重化して伝送路に送
出する多重化手段と、(ニ)伝送路を介して多重化手段
によって送出された伝送データを受信し伝送データとを
送信周波数情報を分離する分離手段と、(ホ)この分離
手段によって分離された送信周波数情報に基づいて伝送
路クロックと受信クロックの位相差を調整する位相差調
整手段と、(ヘ)この位相差調整手段によって位相差が
調整された受信クロックに同期して分離手段によって分
離された伝送データを受信データとして出力する受信デ
ータ出力手段とを位相制御装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項1記載の発明では、送信周
波数情報生成手段により伝送路クロックと送信クロック
との位相差に応じた送信周波数情報を生成するようにし
ている。生成した送信周波数情報は、スタッフ化された
伝送データとともに多重化して受信側に伝送する。そし
て、受信側で分離した送信周波数情報から伝送路クロッ
クと受信クロックとの位相を調整することによって、送
信クロックと受信クロックに位相同期を行うようにして
いる。
【0017】請求項2記載の発明では、(イ)伝送デー
タを所定の伝送路クロックに同期して伝送するための伝
送路と、(ロ)この伝送路クロックと送信クロックとの
位相差に応じた送信周波数情報を生成する送信周波数情
報生成手段と、(ハ)伝送路クロックと送信クロックと
の周波数差に応じたスタッフ情報を生成するスタッフ情
報生成手段と、(ニ)送信クロックに同期した送信デー
タをこのスタッフ情報生成手段によって生成されたスタ
ッフ情報に基づいてスタッフ化するスタッフ化手段と、
(ホ)このスタッフ化手段によってスタッフ化された送
信データと、スタッフ情報生成手段によって生成された
スタッフ情報と、送信周波数情報生成手段によって生成
された送信周波数情報とを多重化して伝送路に送出する
多重化手段と、(ヘ)伝送路を介して多重化手段によっ
て送出された伝送データを受信し伝送データとスタッフ
情報と送信周波数情報とを分離する分離手段と、(ト)
この分離手段によって分離されたスタッフ情報に基づい
て分離手段によって分離された伝送データをデスタッフ
化するデスタッフ化手段と、(チ)分離手段によって分
離されたスタッフ情報と送信周波数情報とに基づいて伝
送路クロックと受信クロックの周波数差および位相差を
調整して同期化するクロック同期化手段と、(リ)この
クロック同期化手段によって周波数差および位相差を調
整して同期化された受信クロックに同期してデスタッフ
化手段によってデスタッフ化された伝送データを受信デ
ータとして出力する受信データ出力手段とを位相制御装
置に具備させる。
【0018】すなわち請求項2記載の発明では、送信周
波数情報生成手段により伝送路クロックと送信クロック
との位相差に応じた送信周波数情報を生成するようにし
ている。また、スタッフ情報生成手段により伝送路クロ
ックと送信クロックとの周波数差に応じたスタッフ情報
を生成するようにしている。そして、生成した送信周波
数情報およびスタッフ情報は、スタッフ化された伝送デ
ータとともに多重化して受信側に伝送する。そして、受
信側で分離した送信周波数情報およびスタッフ情報から
伝送路クロックと受信クロックとの位相差および周波数
差を調整することによって、送信クロックと受信クロッ
クに位相同期および周波数同期を行うようにしている。
【0019】請求項3記載の発明では、(イ)伝送デー
タを所定の伝送路クロックに同期して伝送するための伝
送路と、(ロ)この伝送路クロックと送信クロックとの
位相差に応じた送信周波数情報を生成する送信周波数情
報生成手段と、(ハ)伝送路クロックと送信クロックと
の周波数差に応じてスタッフ情報を生成する第1のスタ
ッフ情報生成手段と、(ニ)送信クロックに同期した送
信データをこの第1のスタッフ情報生成手段によって生
成されたスタッフ情報に基づいてスタッフ化するスタッ
フ化手段と、(ホ)このスタッフ化手段によってスタッ
フ化された送信データと、送信周波数情報生成手段によ
って生成された送信周波数情報とを多重化して伝送路に
送出する多重化手段と、(ヘ)伝送路を介して多重化手
段によって送出された伝送データを受信し伝送データと
送信周波数情報とを分離する分離手段と、(ト)この分
離手段によって分離された送信周波数情報と伝送路クロ
ックによってラッチされた送信周波数情報との前値差分
に応じてスタッフ情報を生成する第2のスタッフ情報生
成手段と、(チ)この第2のスタッフ情報生成手段によ
って生成されたスタッフ情報に基づいて分離手段によっ
て分離された伝送データをデスタッフ化するデスタッフ
化手段と、(リ)第2のスタッフ情報生成手段によって
生成されたスタッフ情報と分離手段によって分離された
送信周波数情報とに基づいて伝送路クロックと受信クロ
ックの周波数差および位相差を調整して同期化するクロ
ック同期化手段と、(ヌ)このクロック同期化手段によ
って周波数差および位相差を調整して同期化された受信
クロックに同期してデスタッフ化手段によってデスタッ
フ化された伝送データを受信データとして出力する受信
データ出力手段とを位相制御装置に具備させる。
【0020】すなわち請求項3記載の発明では、送信周
波数情報生成手段により伝送路クロックと送信クロック
との位相差に応じた送信周波数情報を生成するようにし
ている。また、第1のスタッフ情報生成手段により伝送
路クロックと送信クロックとの周波数差に応じたスタッ
フ情報を生成するようにしている。そして、第1のスタ
ッフ情報生成手段によって生成されたスタッフ情報を用
いて送信データをスタッフ化して、送信情報周波数情報
生成手段によって生成された送信周波数情報とともに多
重化して受信側に伝送するようにしている。受信側で
は、第2のスタッフ情報生成手段により、分離した送信
周波数情報と伝送路クロックの前値差分に応じたスタッ
フ情報を生成し、これを用いて分離した伝送データをデ
スタッフ化して受信データとして出力させる。さらに、
分離した送信周波数情報と第2のスタッフ情報生成手段
によって生成されたスタッフ情報とに基づいて、伝送路
クロックと受信クロックとの位相差および周波数差を調
整して、これらを同期化させるようにしている。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項3または
請求項4記載の位相制御装置で、クロック同期化手段
は、スタッフ情報に基づいて伝送路クロックと受信クロ
ックの周波数差を調整して同期化するクロック周波数同
期化手段と、送信周波数情報に基づいて伝送路クロック
と受信クロックの位相差を調整して同期化するクロック
位相差同期化手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0022】すなわち請求項4記載の発明では、第2の
スタッフ情報生成手段によって生成されたスタッフ情報
を用いて伝送路クロックと受信クロックの周波数差を調
整して周波数同期を行うようにしている。また、送信周
波数情報を用いて伝送路クロックと受信クロックの位相
差を調整して位相同期を行うようにしている。
【0023】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
位相制御装置で、第2のスタッフ情報生成手段は、伝送
路クロックで送信周波数情報をラッチするラッチ手段
と、ラッチ手段によるラッチ出力と送信周波数情報との
前値差分を計算する減算手段と、この減算手段による減
算結果の閾値を記憶する記憶手段とを備え、減算手段に
よる減算結果が記憶手段に予め記憶されている閾値との
比較結果に応じてスタッフ情報を生成することを特徴と
している。
【0024】すなわち請求項5記載の発明では、記憶手
段に記憶されている所定の閾値を用いて判定すること
で、非常に簡素な構成でスタッフ情報を生成することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】第1の実施例
【0028】図1は、本発明の第1の実施例における位
相制御装置の構成の概要を表わしたものである。但し、
図14に示す従来提案された位相制御装置と同一の部分
には同一符号を付している。この位相制御装置は、スタ
ッフ多重化回路40と、スタッフ分離回路41と備えて
おり、これらは伝送路22を介して接続されている。伝
送路22はスタッフ多重化回路40によって送出された
多重データ42を所定の伝送路クロックで伝送し、多重
データ43としてスタッフ分離回路41に送出する。ま
た、伝送路22からスタッフ多重化回路40には伝送路
クロック(fl)25として、スタッフ分離回路21に
は伝送路クロック(fl)26として、それぞれ同一周
波数の伝送路クロックが供給されている。
【0029】さらにこの位相制御装置は、スタッフ多重
化回路40にスタッフ情報を供給する公知のスタッフ情
報生成回路27と、スタッフ多重回路40に送信周波数
情報を供給する周波数情報生成回路44と、送信周波数
情報により位相同期の制御を行う位相制御回路45と、
位相制御回路45の制御によりスタッフ情報に基づいて
受信クロックを生成するPLL回路46とを有してい
る。
【0030】スタッフ多重化回路40は、送信データ
(SD)29を、スタッフ情報生成回路27によって生
成されたスタッフ情報(Δs)30を用いてスタッフ化
し、スタッフ情報(Δs)30と周波数情報生成回路4
4によって生成された送信周波数情報(Δfs)47と
ともに多重化し、多重データ42として伝送路22に送
出する。スタッフ分離回路41は、伝送路22を介して
伝送されてくる多重データ43を受信し、受信データ
(RD)31と、スタッフ情報(Δs)32と、送信周
波数情報(Δfs)48とを分離する。その際、受信デ
ータ(RD)31は、スタッフ情報(Δs)32を用い
たスタッフ分離が行われて出力される。
【0031】スタッフ情報生成回路27は、送信データ
(SD)29に同期した送信クロック(fs)33と、
伝送路に同期した伝送路クロック(fl)25とからス
タッフ情報(Δs)を生成する。周波数情報生成回路4
4は、送信クロック(fs)33と、伝送路クロック
(fl)25とから送信周波数情報(Δfs)47を生
成する。位相制御回路45は、伝送路クロック(fl)
26と、送信周波数情報(Δfs)48と、受信クロッ
ク(fr)34とから位相制御情報49を生成する。P
LL回路46は、伝送路クロック(fl)26と、スタ
ッフ情報(Δs)32と、位相制御回路45からの位相
制御情報49とから受信クロック(fr)34を生成す
る。
【0032】このように第1の実施例における位相制御
装置は、伝送路と非同期の伝送データをスタッフ多重化
して送信し、受信側にて非同期のデータをデスタッフす
るとともに同時に送信したスタッフ情報と送信周波数情
報とにより、送信クロックと周波数同期および位相同期
が施された受信クロックを生成することができるように
なっている。
【0033】以下では、図1に示した第1の実施例にお
ける位相制御装置の構成要部について詳細に説明する。
【0034】図2は、図1に示したスタッフ多重化回路
40の構成要部の概要を表わしたものである。スタッフ
多重化回路40は、送信データ(SD)29をバッファ
リングするバッファメモリ50と、バッファメモリ50
の読み出し制御を行う読出制御回路51と、伝送データ
およびスタッフ情報(Δs)30および送信周波数情報
(Δfs)47を多重化する多重化回路(Multiplex Ci
rcuit:以下、MUXと略す。)52とを備えている。
送信データ(SD)29は、送信クロック(fs)33
に同期してバッファメモリ50に書き込まれる。そし
て、スタッフ情報生成回路27によって生成されたスタ
ッフ情報(Δs)30に基づいて、伝送路クロック(f
l)25に同期した読出信号53によりバッファメモリ
50からスタッフ化された伝送データとして読み出され
る。MUX52では、バッファメモリ50から読み出さ
れスタッフ化された伝送データと、スタッフ情報(Δ
s)30と、送信周波数情報(Δfs)47とが多重化
され、多重データ42として出力される。
【0035】このように、送信データ(SD)29は、
一旦バッファメモリ50に送信クロック(fs)33に
同期して書き込まれる。そして、スタッフ情報生成回路
27で検出されたスタッフ挿入位置に基づくスタッフ情
報(Δs)30に応じて、伝送路クロック(fl)25
で同期して読み出される。これにより、送信クロック
(fs)33と伝送路クロック(fl)25との周波数
の違いにより伝送ミスを防ぎ、非同期伝送系の安定した
通信を可能としている。
【0036】図3は、図1に示したスタッフ分離回路4
1の構成要部の概要を表わしたものである。スタッフ分
離回路41は、多重データ43を受信して伝送データお
よびスタッフ情報(Δs)32および送信周波数情報
(Δfs)48を分離する分離回路(Demultiplex Circ
uit:以下、DMUXと略す。)54と、DMUX54で
分離された伝送データをバッファリングするバッファメ
モリ55と、バッファメモリ55の読み出し制御を行う
読出制御回路56とを備えている。多重データ43は、
DMUX54において、伝送データと、スタッフ情報
(Δs)32と、送信周波数情報(Δfs)48とに分
離される。伝送データは、伝送路クロック(fl)26
に同期してバッファメモリ55に書き込まれる。そし
て、分離したスタッフ情報(Δs)32に基づいて、受
信クロック(fr)34に同期した読出信号57により
バッファメモリ55からデスタッフ化された受信データ
(RD)31として読み出される。
【0037】このように、DMUX54により分離され
た伝送データを、伝送路クロック(fl)26に同期し
て一旦バッファメモリ55に書き込み、同時に分離した
スタッフ情報(Δs)32に応じて、受信クロック(f
r)34に同期して受信データ(RD)31として読み
出すようにしている。これにより、伝送路クロック(f
l)26と受信クロック(fr)34との周波数の違い
による伝送ミスを防ぎ、非同期伝送系の安定した通信を
可能としている。
【0038】図4は、図1に示した周波数情報生成回路
44の構成要部の概要を表わしたものである。周波数情
報生成回路44は、送信クロック(fs)33をカウン
トするnビットカウンタ58と、伝送路クロック(f
l)25を1/m分周する1/m分周回路59と、nビ
ットカウンタ58によるカウント結果を1/m分周回路
59によって分周されたクロックでラッチするフリップ
フロップ60とを備えている。nビットカウンタ58の
出力を、伝送路クロック(fl)25を1/m分周した
クロックでラッチしたフリップフロップ60の出力は一
般に実数となり、次の(1)式で表わすことができる。
【0039】 フリップフロップ60の出力 = (m×fs/fl)/2n = ki.kd ・・・(1) (但し、kiは整数部、kdは小数点以下の部分を示
す。)
【0040】したがって、周波数情報生成回路44から
出力される送信周波数情報(Δfs)47は、nビット
構成であり、“2n×kd”のデータとして出力され
る。ここで、分周比(m,n)を任意に設定することで
送信周波数情報(Δfs)47が表わす周波数精度を調
整することができる。
【0041】図5は、図1に示したPLL回路46の構
成要部の概要を表わしたものである。このPLL回路4
6は、スタッフ情報(Δs)32あるいは位相制御情報
49に応じて分周比が可変の分周回路61と、分周回路
61の分周クロックと伝送路クロック(fl)26との
位相を比較する位相比較回路62と、位相比較回路62
の出力の高調波成分を除去する低域フィルタ(Low Pass
Filter:LPF)63と、送信クロック(Δfs)の
(N±Sn±fn)逓倍の周波数のクロックを出力する
電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:V
CO)64とを備えている。分周回路61は、本来の1
/N分周から、スタッフ情報(Δs)32に応じて“±
Sn”だけ可変であり、受信クロック(fr)34と送
信クロック(fs)の周波数同期のための周波数制御が
行われる。さらに、この分周回路61は、図5に示した
位相制御回路45で生成された位相制御情報49に応じ
て“±fn”だけ分周比が可変になっており、受信クロ
ック(fr)34と送信クロック(fs)との位相同期
のための位相制御が行われる。
【0042】図6は、図1に示した位相制御回路45の
構成要部の概要を表わしたものである。この位相制御回
路45は、受信クロック(fr)34をカウントすると
ともに初期化信号65で送信周波数情報(Δfs)48
をロードするnビットカウント66と、伝送路クロック
(fl)26を1/m分周する1/m分周回路59と、
nビットカウンタ66のカウント結果を1/m分周回路
59によって伝送路クロック(fl)26が1/m分周
したクロックでラッチするフリップフロップ67と、n
ビットの送信周波数情報(Δfs)48とフリップフロ
ップ67の出力としてのnビットの受信周波数情報(Δ
fr)68との減算を行う減算器69と、減算器69に
よる減算結果の符号およびその絶対値が予め設定されて
いる第1の閾値(±Th1)よりも大きいか否かを判定
する閾値判定回路70とを備えている。閾値判定回路7
0は、減算結果が第1の閾値(±Th1)よりも大きい
か小さいかを示す2ビットの位相制御情報49を出力す
るとともに、第2の閾値(±Th2)を越えたときに初
期化信号65をnビットカウンタ66に対して出力する
(Th1≦Th2)。
【0043】このように位相制御回路45は、送信周波
数情報(Δfs)48と受信周波数情報(Δfr)68
との差分より、送信クロック(fs)と受信クロック
(fr)との位相差を検出することができる。
【0044】図7は、図6に示した位相制御回路45に
よる位相制御の概要を表わしたものである。縦軸は、送
信周波数情報(Δfs)と受信周波数情報(Δfr)4
8の差分である位相情報(Δph)71であり、この位
相情報(Δph)71を時間経過とともに表わしたもの
である。また、“±Th1”は閾値判定回路70で予め
設定されている閾値である。すなわち、位相情報(Δp
h)71が“±Th1”の範囲内にあるとき(図7の7
2)は、位相制御情報49は分周回路61の分周比の補
正は行わない(分周比=1/(N±Sn))。しかし、
位相情報(Δph)71が、“+Th1”より大きくな
ると(図7の73)、分周回路61の分周比を“+f
n”だけ補正するような位相制御情報49を生成する
(分周比=1/(N±Sn+fn))。一方、位相情報
(Δph)71が、“−Th”より小さくなると(図7
の74)、分周回路61の分周比を“−fn”だけ補正
するような位相制御情報49を生成する(分周比=1/
(N±Sn−fn))。また、初期化状態あるいはPL
L回路46の過渡状態により位相情報(Δph)が第2
の閾値(±Th2)を超えた場合には、初期化信号65
をnビットカウンタ66に対して出力する。
【0045】このようにして生成された位相制御情報4
9を用いて、図5に示したPLL回路46によって生成
される受信クロック(fr)34のきめこまかい制御を
行う。
【0046】これまで説明したように本発明の第1の実
施例における位相制御装置は、スタッフ情報のみならず
送信周波数情報を伝送データに多重化して伝送すること
で、送信クロックと受信クロックの周波数同期および位
相同期を行うことができる。
【0047】第2の実施例
【0048】第1の実施例における位相制御装置は、送
信側から伝送データとともにスタッフ情報および送信周
波数情報を多重化して受信側に伝送することで、送信ク
ロックと受信クロックとの周波数同期制御および位相同
期制御を行っていた。しかし、第2の実施例における位
相制御装置は、受信側にスタッフ情報を伝送することな
く送信周波数情報のみで送信クロックと受信クロックの
周波数同期制御および位相同期制御を行う。
【0049】図8は、本発明の第2の実施例における位
相制御装置の構成の概要を表わしたものである。但し、
図1に示す第1の実施例における位相制御装置と同一の
部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。この位
相制御装置は、スタッフ多重化回路80と、スタッフ分
離回路81とを備えており、これらは伝送路22を介し
て接続されている。伝送路22はスタッフ多重化回路8
0によって送出された多重データ82を所定の伝送路の
伝送路クロックで伝送し、多重データ83としてスタッ
フ分離回路81に送出する。
【0050】さらに、この位相制御装置は、周波数情報
生成回路84と、位相制御回路82と、PLL回路46
とを有している。周波数情報生成回路84は、送信クロ
ック(fs)33および伝送路クロック(fl)25か
らスタッフ情報(Δs)86および送信周波数情報(Δ
fs)87を生成し、スタッフ多重化回路80に供給す
る。位相制御回路85は、受信クロック(fr)34お
よび伝送路クロック(fl)26およびスタッフ分離回
路81によって分離された送信周波数情報(Δfs)8
8を用いて2ビットの位相制御情報89を生成する。さ
らに、この位相制御回路85は送信周波数情報(Δf
s)88からスタッフ情報(Δs)90を生成してスタ
ッフ分離回路81に供給することができるようになって
いる。PLL回路46は、伝送路クロック(fl)26
から位相制御回路85によって生成された位相制御情報
89とスタッフ情報(Δs)80とに基づいて受信クロ
ック(fr)34の周波数制御および位相制御を行う。
【0051】図9は、図8に示したスタッフ多重化回路
80の構成要部の概要を表わしたものである。スタッフ
多重化回路80は、送信データ(SD)29をバッファ
リングするバッファメモリ90と、バッファメモリ90
の読み出し制御を行う読出制御回路91と、伝送データ
およびスタッフ情報(Δs)86および送信周波数情報
(Δfs)87を多重化するMUX92とを備えてい
る。送信データ(SD)29は、送信クロック(fs)
33に同期してバッファメモリ90に書き込まれる。そ
して、周波数情報生成回路84によって生成されたスタ
ッフ情報(Δs)86に基づいて、伝送路クロック(f
l)25に同期した読出信号93によりバッファメモリ
90からスタッフ化された伝送データとして読み出され
る。MUX92では、バッファメモリ90から読み出さ
れスタッフ化された伝送データと送信周波数情報(Δf
s)87のみが多重化され、多重データ82として出力
されることになる。
【0052】このように第1の実施例におけるスタッフ
多重化回路40と異なるところは、スタッフ情報(Δ
s)を用いて送信データ(SD)をスタッフ多重化する
が、スタッフ情報(Δs)は多重して伝送することな
く、送信周波数情報(Δfs)のみを伝送データに多重
化して伝送路に送出する点である。
【0053】図10は、図8に示したスタッフ分離回路
81の構成要部の概要を表わしたものである。このスタ
ッフ分離回路81は、多重データ83を受信して伝送デ
ータおよび送信周波数情報(Δfs)88を分離するD
MUX94と、DMUX94で分離された伝送データを
バッファリングするバッファメモリ95と、バッファメ
モリ95の読み出し制御を行う読出制御回路96とを備
えている。多重データ83は、DMUX94において、
伝送データと送信周波数情報(Δfs)88とに分離さ
れる。伝送データは、伝送路クロック(fl)26に同
期してバッファメモリ95に書き込まれる。そして、位
相制御回路85によって生成されて入力されたスタッフ
情報(Δs)90に基づいて、受信クロック(fr)3
4に同期した読出信号97によりバッファメモリ95か
らデスタッフ化された受信データ(RD)31として読
み出される。
【0054】このように第1の実施例におけるスタッフ
分離回路41と異なるところは、分離した伝送データか
らスタッフ情報(Δs)を用いて受信データ(RD)を
デスタッフ分離化するが、このスタッフ情報(Δs)は
位相制御回路85において送信周波数情報(Δfs)を
用いて生成されたものが入力される点である。
【0055】図11は、図8に示した周波数情報生成回
路84の構成要部の概要を表わしたものである。この周
波数情報生成回路84は、送信クロック(fs)33を
カウントするnビットカウンタ98と、伝送路クロック
(fl)25を1/m分周する1/m分周回路59と、
nビットカウンタ98のカウント結果を1/m分周回路
59によって伝送路クロック(fl)25を1/m分周
したクロックでラッチして送信周波数情報(Δfs)8
7として出力するフリップフロップ99と、nビットカ
ウンタ98のカウント結果と送信周波数情報(Δfs)
87の差分を周波数情報の差分として計算する減算器1
00と、減算器100の減算結果に応じてスタッフ情報
(Δs)86を生成するための閾値を記憶する読み出し
専用メモリ(Read Only Memory:以下、ROMと略
す。)101とを備えている。すなわち減算器100に
おいて周波数情報の前値差分を計算し、ROM101に
記憶されている予め定められてた閾値を超えたか否かを
判定してスタッフ情報(Δs)86を出力することがで
きるようになっている。
【0056】このように周波数情報生成回路84は、送
信クロック(fs)33および伝送路クロック(fl)
25から送信周波数情報(Δfs)87のみならず、ス
タッフ情報(Δs)86を生成することができる。
【0057】図12は、図8に示した位相制御回路85
の構成の概要を表わしたものである。但し、図6に示し
た第1の実施例における位相制御回路45と同一部分に
は同一符号を付し、適宜説明を省略する。この位相制御
回路85は、図6に示したように受信クロック(fr)
34および伝送路クロック(fl)26を1/m分周し
たクロックを用いて受信周波数情報(Δfr)68を生
成して、送信周波数情報(Δfs)88との差分により
位相制御情報89を生成する。さらに、伝送路クロック
(fl)26を1/m分周したクロックで送信周波数情
報(Δfs)88をラッチするフリップフロップ102
と、送信周波数情報(Δfs)88とフリップフロップ
102の出力との差分を計算する減算器103と、スタ
ッフ情報(Δs)90を出力するために減算器103の
減算結果と比較する予め定められた閾値を記憶するRO
M104とを備えている。すなわち、減算器103にお
いて周波数情報の前値差分を計算し、ROM104にお
いてその値が予め定められた閾値を超えたか否かを判定
し、スタッフ情報(Δs)90として出力する。
【0058】このように、位相制御回路85は、送信周
波数情報(Δfs)88からスタッフ情報(Δs)90
を生成し、PLL回路46およびスタッフ分離回路81
に供給することができる。
【0059】これまで説明したように本発明の第2の実
施例における位相制御装置は、送信側で送信データをス
タッフ多重化して伝送する際に、送信周波数情報のみを
多重化して受信側に伝送する。受信側では、受信して分
離した送信周波数情報からスタッフ情報を生成すること
で、送信データのデスタッフ分離化を行うことができ
る。
【0060】なお第1および第2の実施例では、位相制
御情報として2ビットとして扱っているが、ビット数を
増やすことで、より細かい制御を行うこともできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、伝送データとともに伝送路クロックと送信ク
ロックとの位相差に応じた送信周波数情報を多重化して
伝送するようにしたので、受信側では分離した送信周波
数情報に応じて位相を調整するようにすることで、送信
側の送信データに同期した送信クロックと、受信側の受
信データに同期した受信クロックとの位相同期を制御で
きるようになる。
【0062】また請求項2記載の発明によれば、伝送路
クロックと送信クロックとの位相差に応じた送信周波数
情報を生成し、伝送路クロックと送信クロックとの周波
数差に応じたスタッフ情報を生成し、これらを伝送デー
タとともにスタッフ多重化して伝送するようにしたの
で、受信側で分離した送信周波数情報とスタッフ情報と
により、伝送路クロックと受信クロックとの位相差およ
び周波数差を調整することで、送信クロックと受信クロ
ックに位相同期および周波数同期を行うことができるよ
うになる。
【0063】また請求項3記載の発明によれば、送信側
で生成したスタッフ情報を用いて送信データをスタッフ
化し、伝送路クロックと受信クロックとの位相差に応じ
た送信周波数情報とともに多重化して受信側に伝送する
ようにした。そして、受信側では、分離した送信周波数
情報より周波数情報の前値差分を計算することでスタッ
フ情報を生成するようにしたので、送信データに多重す
べき同期制御情報を少なくすることができるにもかかわ
らず、伝送路クロックと受信クロックとの位相差および
周波数差を調整し、送信クロックと受信クロックに位相
同期および周波数同期を行うことができるようになる。
【0064】さらに請求項4記載の発明によれば、まず
スタッフ情報のみを用いて伝送路クロックと受信クロッ
クの周波数差を調整して周波数同期を行い、送信周波数
情報のみを用いて伝送路クロックと受信クロックの位相
差を調整して位相同期を行うようにしているので、周波
数調整および位相差調整を行うクロック同期化手段の構
成を簡素化することができる。
【0065】さらに請求項5記載の発明によれば、スタ
ッフ情報の生成に記憶手段に記憶されている所定の閾値
を用いて判定することで、非常に簡素な構成でスタッフ
情報を生成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における位相制御装置の
構成の概要を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるスタッフ多重化回路の構
成の概要を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるスタッフ分離回路の構成
の概要を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例における周波数情報生成回路の構
成の概要を示すブロック図である。
【図5】第1の実施例におけるPLL回路の構成の概要
を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例における位相制御回路の構成の概
要を示すブロック図である。
【図7】第1の実施例における位相制御回路の制御の概
要を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例における位相制御装置の
構成の概要を示すブロック図である。
【図9】第2の実施例におけるスタッフ多重化回路の構
成の概要を示すブロック図である。
【図10】第2の実施例におけるスタッフ分離回路の構
成の概要を示すブロック図である。
【図11】第2の実施例における周波数情報生成回路の
構成の概要を示すブロック図である。
【図12】第2の実施例における位相制御回路の構成の
概要を示すブロック図である。
【図13】スタッフ同期方式の原理を説明するための一
連のパルス列の状態を表わした説明図である。
【図14】従来提案された位相制御装置の構成の概要を
示すブロック図である。
【符号の説明】
22 伝送路 25,26 伝送路クロック(fl) 27 スタッフ情報生成回路 29 送信データ(SD) 30,32 スタッフ情報(Δs) 31 受信データ(RD) 33 送信クロック(fs) 34 受信クロック(fr) 40 スタッフ多重化回路 41 スタッフ分離回路 42,43 多重データ 44 周波数情報生成回路 45 位相制御回路 46 PLL回路 47,48 送信周波数情報(Δfs) 49 位相制御情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッフ多重化された伝送データを所定
    の伝送路クロックに同期して伝送するための伝送路と、 この伝送路クロックと送信クロックとの位相差に応じた
    送信周波数情報を生成する送信周波数情報生成手段と、 前記送信クロックに同期した送信データがスタッフ化さ
    れた伝送データと送信周波数情報生成手段によって生成
    された送信周波数情報とを多重化して前記伝送路に送出
    する多重化手段と、 前記伝送路を介して多重化手段によって送出された伝送
    データを受信し伝送データと送信周波数情報を分離する
    分離手段と、 この分離手段によって分離された送信周波数情報に基づ
    いて前記伝送路クロックと受信クロックの位相差を調整
    する位相差調整手段と、 この位相差調整手段によって位相差が調整された受信ク
    ロックに同期して前記分離手段によって分離された伝送
    データを受信データとして出力する受信データ出力手段
    とを具備することを特徴とする位相制御装置。
  2. 【請求項2】 伝送データを所定の伝送路クロックに同
    期して伝送するための伝送路と、 この伝送路クロックと送信クロックとの位相差に応じた
    送信周波数情報を生成する送信周波数情報生成手段と、 前記伝送路クロックと送信クロックとの周波数差に応じ
    たスタッフ情報を生成するスタッフ情報生成手段と、 前記送信クロックに同期した送信データをこのスタッフ
    情報生成手段によって生成されたスタッフ情報に基づい
    てスタッフ化するスタッフ化手段と、 このスタッフ化手段によってスタッフ化された送信デー
    タと、前記スタッフ情報生成手段によって生成されたス
    タッフ情報と、前記送信周波数情報生成手段によって生
    成された送信周波数情報とを多重化して前記伝送路に送
    出する多重化手段と、 前記伝送路を介して多重化手段によって送出された伝送
    データを受信し伝送データとスタッフ情報と送信周波数
    情報とを分離する分離手段と、 この分離手段によって分離されたスタッフ情報に基づい
    て分離手段によって分離された伝送データをデスタッフ
    化するデスタッフ化手段と、 前記分離手段によって分離されたスタッフ情報と送信周
    波数情報とに基づいて前記伝送路クロックと受信クロッ
    クの周波数差および位相差を調整して同期化するクロッ
    ク同期化手段と、 このクロック同期化手段によって周波数差および位相差
    を調整して同期化された受信クロックに同期して前記デ
    スタッフ化手段によってデスタッフ化された伝送データ
    を受信データとして出力する受信データ出力手段とを具
    備することを特徴とする位相制御装置。
  3. 【請求項3】 伝送データを所定の伝送路クロックに同
    期して伝送するための伝送路と、 この伝送路クロックと送信クロックとの位相差に応じた
    送信周波数情報を生成する送信周波数情報生成手段と、 前記伝送路クロックと送信クロックとの周波数差に応じ
    てスタッフ情報を生成する第1のスタッフ情報生成手段
    と、 前記送信クロックに同期した送信データをこの第1のス
    タッフ情報生成手段によって生成されたスタッフ情報に
    基づいてスタッフ化するスタッフ化手段と、 このスタッフ化手段によってスタッフ化された送信デー
    タと、前記送信周波数情報生成手段によって生成された
    送信周波数情報とを多重化して前記伝送路に送出する多
    重化手段と、 前記伝送路を介して多重化手段によって送出された伝送
    データを受信し伝送データと送信周波数情報とを分離す
    る分離手段と、 この分離手段によって分離された送信周波数情報と前記
    伝送路クロックによってラッチされた送信周波数情報と
    の前値差分に応じてスタッフ情報を生成する第2のスタ
    ッフ情報生成手段と、 この第2のスタッフ情報生成手段によって生成されたス
    タッフ情報に基づいて分離手段によって分離された伝送
    データをデスタッフ化するデスタッフ化手段と、 前記第2のスタッフ情報生成手段によって生成されたス
    タッフ情報と前記分離手段によって分離された送信周波
    数情報とに基づいて前記伝送路クロックと受信クロック
    の周波数差および位相差を調整して同期化するクロック
    同期化手段と、 このクロック同期化手段によって周波数差および位相差
    を調整して同期化された受信クロックに同期して前記デ
    スタッフ化手段によってデスタッフ化された伝送データ
    を受信データとして出力する受信データ出力手段とを具
    備することを特徴とする位相制御装置。
  4. 【請求項4】 前記クロック同期化手段は、前記スタッ
    フ情報に基づいて前記伝送路クロックと受信クロックの
    周波数差を調整して同期化するクロック周波数同期化手
    段と、前記送信周波数情報に基づいて前記伝送路クロッ
    クと受信クロックの位相差を調整して同期化するクロッ
    ク位相差同期化手段とを備えていることを特徴とする請
    求項3または請求項4記載の位相制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のスタッフ情報生成手段は、前
    記伝送路クロックで前記送信周波数情報をラッチするラ
    ッチ手段と、ラッチ手段によるラッチ出力と前記送信周
    波数情報との前値差分を計算する減算手段と、この減算
    手段による減算結果の閾値を記憶する記憶手段とを備
    え、減算手段による減算結果が記憶手段に予め記憶され
    ている閾値との比較結果に応じて前記スタッフ情報を生
    成することを特徴とする請求項3記載の位相制御装置。
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