JPH11331082A - 光伝送監視装置および光伝送システム - Google Patents

光伝送監視装置および光伝送システム

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JPH11331082A
JPH11331082A JP31652398A JP31652398A JPH11331082A JP H11331082 A JPH11331082 A JP H11331082A JP 31652398 A JP31652398 A JP 31652398A JP 31652398 A JP31652398 A JP 31652398A JP H11331082 A JPH11331082 A JP H11331082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成であって、多波長信号光の強度変
動の原因を識別することができる光伝送監視装置を提供
する。 【解決手段】 光伝送監視装置31に入力した光の一部
は、光分岐素子311により取り出され光検出器313
により検出される。光検出器313が受光する光は、8
波長λ1 〜λ8 の他にASE雑音光も含む。また、光伝
送監視装置31に入力した光の一部は、光分岐素子31
2により取り出され、そのうちの4波長λ5 〜λ8 を含
む帯域の光が光ファイバグレーティング314を透過し
て検出器315により検出される。光検出器315が受
光する光長帯域の光は、4波長λ5〜λ8 の信号光の他
に、これらの信号光の波長帯域にあるASE雑音光も含
む。監視部316では、光検出器313および315そ
れぞれにより検出された光の強度の変化率が互いに比較
され、その比較結果に基づいて光伝送が監視される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WDM方式により
大容量かつ高速の光通信を行う光伝送システム、およ
び、この光伝送システムにおいて用いられる光伝送監視
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】WDM(Wavelength Division Multiple
xing)方式を採用した光伝送システムは、多波長の信号
光を光ファイバ伝送路網を介して伝送するものであり、
大容量かつ高速の通信を行うことができるものである。
この光伝送システムは、信号光の伝送媒体である光ファ
イバ伝送路の他、多波長信号光を一括光増幅する光増幅
器や、多波長信号光のうちの一部の波長の信号光を取り
出したり追加したりする光ADM(Add-Drop Multiplex
er)等を備えて構成される。
【0003】このような光伝送システムにおいて光増幅
器の監視制御が重要な課題の1つとなっている。すなわ
ち、送信器から送出される信号光の波数が変動する場合
や、光伝送経路の途中に設けられた光ADMにより信号
光の波数が変動する場合や、光ファイバ伝送路等におけ
る伝送損失が変動する場合などにおいても、光増幅器に
より光増幅されて出力される多波長信号光それぞれの強
度を一定に制御することが望まれる。この課題を解決す
べく種々の提案がなされている。
【0004】例えば、「1996年電子情報通信学会通
信ソサイエティ大会B−1096」で提案されている
「WDM用光アンプの出力レベル制御方式」は、光増幅
器の出力端子に接続された光伝送路上に設けられた分岐
素子により多波長信号光それぞれの一部を分岐して取り
出し、この取り出された多波長信号光を周波数掃引され
た音響光学フィルタに入力させ、音響光学フィルタから
出力される光の強度の時間変化を観察してそのパルス数
を計数し、これにより多波長信号光の波数を求めて、こ
の波数に基づいて光増幅器の出力一定制御(ALC: Au
tomatic Level Control )を行うものである。また、
「1996年電子情報通信学会総合大会C−254」の
「ダブルステージ型偏光無依存音響光学可変波長フィル
タの広帯域低サイドローブ動作」には、上記の音響光学
フィルタについて記載されている。
【0005】「1996年電子情報通信学会通信ソサイ
エティ大会B−1092」に記載されている「ALC付
き光増幅器の波長数変動及び入力レベル変動に対する特
性」では、光増幅器の増幅帯域にある波長のパイロット
光を用い、光増幅器の出力端子に接続された光伝送路上
に設けられた分岐素子によりパイロット光を分岐して取
り出し、この取り出されたパイロット光の強度を検出
し、このパイロット光の強度が一定になるよう光増幅器
を制御する方法が提案されている。
【0006】また、「1996年電子情報通信学会通信
ソサイエティ大会B−1127」に記載されている「フ
ァイバグレーティングを用いた波長監視方式の検討」で
は、光増幅器の出力端子に接続された光伝送路上に設け
られた分岐素子により多波長信号光それぞれの一部を分
岐して取り出し、この取り出された多波長信号光を音響
光学スイッチにより短パルスとし、短パルスとされた多
波長信号光それぞれに対して光サーキュレータおよび光
ファイバグレーティングにより波長に応じた遅延を与
え、この遅延が与えられた光の強度の時間変化を観察し
てそのパルス数を計数し、これにより多波長信号光の波
数を求めて、この波数に基づいて光増幅器の出力一定制
御を行う方式が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例それぞれには以下のような問題点がある。すなわ
ち、音響光学フィルタ、音響光学スイッチおよび光サー
キュレータの特別な素子を用いるものやパイロット光を
用いるものは、システム構成が複雑となり高価となる。
【0008】また、音響光学フィルタを用いるものは、
多波長信号光の波数を検出することができるものの、多
波長信号光のうちの特定波長の信号光の強度変動に対応
することができない。また、パイロット光を用いるもの
は、多波長信号光の波数を検出することができず、多波
長信号光のうちの特定波長の信号光の強度変動に対応す
ることもできない。したがって、上記従来例の何れも、
多波長信号光の強度変動の原因が特定波長の信号光の強
度変動および光伝送路損失変動の何れにあるのかを検出
することができない。この問題は光ADMが用いられる
光伝送システムで特に大きい。
【0009】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、簡易な構成であって、多波長信号光の
強度変動の原因を識別することができる光伝送監視装
置、および、この光伝送監視装置を備えた光伝送システ
ムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光伝送監視
装置は、(1) 光伝送路を伝送される多波長の信号光を含
む信号光波長帯域の光の一部を該伝送路から分岐して取
り出す光分岐手段と、(2) 光分岐手段により取り出され
た信号光波長帯域の光のうちの第1の波長帯域の光の強
度を検出する第1の光検出器と、(3) 光分岐手段により
取り出された信号光波長帯域の光のうち第1の波長帯域
と異なる第2の波長帯域の光の強度を検出する第2の光
検出器と、(4) 第1の光検出器により検出された第1の
波長帯域の光の強度の変化率と、第2の光検出器により
検出された第2の波長帯域の光の強度の変化率とを比較
し、その比較結果に基づいて光伝送を監視する監視部と
を備えることを特徴とする。
【0011】この光伝送監視装置によれば、入力した多
波長の信号光を含む信号光波長帯域の光の一部が該伝送
路から光分岐手段により分岐して取り出され、その取り
出された信号光波長帯域の光のうち第1および第2の波
長帯域それぞれの光の強度が第1および第2の光検出器
により検出され、監視部により、第1および第2の波長
帯域それぞれの光の強度の変化率が互いに比較され、そ
の比較結果に基づいて光伝送が監視され、伝送路損失変
動および波数変動が分離して検出される。
【0012】ここで、第1および第2の波長帯域それぞ
れは、互いに異なるものであり、多波長の信号光のうち
少なくとも1波長の信号光が第1および第2の波長帯域
のうち一方には含まれ他方には含まれない。第1および
第2の波長帯域それぞれは、互いに重なる帯域が全く無
くてもよいし、一部が互いに重なるものであってもよ
い。また、第1および第2の波長帯域のうち一方は他方
の全てを含んでいてもよく、何れか一方は多波長の信号
光の全てを含んでいてもよい。さらに、第1または第2
の波長帯域は、信号光を含まず、信号光波長間のASE
雑音光のみを含むものであってもよく、この場合には、
櫛波型フィルタを用いることによりこのASE雑音光を
抽出することができる。
【0013】また、本発明に係る光伝送監視装置は、信
号光波長帯域の光を一括増幅する光増幅器の後段に接続
されるものであって、信号光波長帯域における光増幅器
の平均利得と略等しい利得となる波長を中心として第1
および第2の波長帯域それぞれが設定されることを特徴
とする。この場合には、光増幅器に入力する光の強度が
変動して光増幅器が利得偏差を有するようになった場合
でも、伝送路損失変動および波数変動が分離して検出さ
れる。特に、信号光波長帯域や多波長の信号光の波数が
変化すれば光増幅器の平均利得と略一致する信号光の波
長域も変化するので、第1および第2の波長帯域それぞ
れは信号光波長帯域および多波長の信号光の波数に応じ
て設定されるのが好適である。
【0014】また、本発明に係る光伝送システムは、上
記光伝送監視装置と、その光伝送監視装置に対し光伝送
路上の上流または下流に設けられ多波長の信号光のうち
の一部の波長の信号光を取り出し又は追加する光ADM
とを備え、光伝送監視装置における第1および第2の波
長帯域のうちの何れか一方が、光ADMが取り出し又は
追加する一部の波長の信号光を含む波長帯域であること
を特徴とする。この光伝送システムによれば、光伝送監
視装置により、多波長の信号光のうち光ADMが取り出
し又は追加する上記一部の波長の信号光の監視が好適に
行われる。そして、この監視結果に基づいて光増幅器の
信号光利得の制御が好適に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。また、以下では8波長の信号光が伝送される場
合について説明するが、波数はこれに限られるものでは
ない。
【0016】まず、本発明に係る光伝送監視装置が用い
られた光伝送システムについて説明する。図1は、この
光伝送システムの構成図である。この図には、光伝送シ
ステムの構成の他、この光伝送システム上の2地点それ
ぞれを通過する光のスペクトルも示されている。図1
(a)に示す光伝送システムは、互いに異なる8波長λ
1 〜λ8 の信号光を送出する送信器10と、送信器10
から送出された8波長の信号光を一括光増幅する光増幅
器20と、光増幅器20から出力された8波長の信号光
を監視する光伝送監視装置30とを備え、これらが光フ
ァイバ伝送路41〜43により接続されている。
【0017】この光伝送システムにおいて、送信器10
から送出された光は、図1(b)に示すように、8波長
λ1 〜λ8 の信号光のみからなり、雑音光は殆ど無い。
この8波長の信号光は、光ファイバ伝送路41を経て光
増幅器20に入力して一括光増幅される。光増幅器20
から出力された光は、図1(c)に示すように、一括光
増幅された8波長λ1 〜λ8 の信号光の他、ASE(Am
plified SpontaneousEmission)雑音光も含む。光増幅
器20から出力された光は、光ファイバ伝送路42を経
て光伝送監視装置30に入力し、更に光ファイバ伝送路
43を伝送していく。
【0018】光伝送監視装置30では、入力した8波長
の信号光を含む信号光波長帯域の光の一部が該伝送路か
ら分岐して取り出され、その取り出された信号光波長帯
域の光のうち第1および第2の波長帯域それぞれの光の
強度が検出され、第1および第2の波長帯域それぞれの
光の強度の変化率が互いに比較され、その比較結果に基
づいて光伝送が監視される。ここで、第1および第2の
波長帯域それぞれは、互いに異なるものであり、8波長
の信号光のうち少なくとも1波長の信号光が第1および
第2の波長帯域のうち一方には含まれ他方には含まれな
い。第1および第2の波長帯域それぞれは、互いに重な
る帯域が全く無くてもよいし、一部が互いに重なるもの
であってもよい。また、第1および第2の波長帯域のう
ち一方は他方の全てを含んでいてもよく、何れか一方は
8波長の信号光の全てを含んでいてもよい。さらに、第
1または第2の波長帯域は、信号光を含まず、信号光波
長間のASE雑音光のみを含むものであってもよく、こ
の場合には、櫛波型フィルタを用いることによりこのA
SE雑音光を抽出することができる。
【0019】次に、第1の実施形態に係る光伝送監視装
置について説明する。図2は、第1の実施形態に係る光
伝送監視装置の構成図である。この図には、本実施形態
に係る光伝送監視装置31および光ファイバ伝送路42
の他、所定の4地点それぞれにおける光のスペクトルも
示されている。
【0020】この光伝送監視装置31は、光ファイバ伝
送路42上に設けられた光分岐素子311および312
と、光分岐素子311に接続された光検出器313と、
光分岐素子312に一端が接続された光ファイバグレー
ティング314と、光ファイバグレーティング314の
他端に接続された光検出器315と、光検出器313お
よび315に接続された監視部316とを備えて構成さ
れる。
【0021】光分岐素子311および312それぞれ
は、例えば光ファイバカプラ等であり、光ファイバ伝送
路42を伝送される8波長の信号光λ1 〜λ8 を含む信
号光波長帯域の光の一部を分岐して取り出す。光検出器
313は、例えばフォトダイオードであり、光分岐素子
311により取り出された光の強度を検出する。光ファ
イバグレーティング314は、光ファイバの光軸に沿っ
て周期的に屈折率変調が形成されたものであり、光分岐
素子312と光検出器315との間に設けられ、光分岐
素子312により取り出された光のうち4波長λ5 〜λ
8 の波長帯域の光を透過させる。光検出器315は、例
えばフォトダイオードであり、光ファイバグレーティン
グ314を透過した光の強度を検出する。監視部316
は、光検出器313および315それぞれにより検出さ
れた光の強度の変化率を互いに比較し、その比較結果に
基づいて光伝送を監視する。
【0022】光ファイバ伝送路42を経て光伝送監視装
置31に入力する光は、光増幅器20から出力されたも
のであり、図2(b)(図1(c)と同じ)に示すよう
に、光増幅器20により一括光増幅された8波長λ1 〜
λ8 の信号光の他、ASE雑音光も含む。光伝送監視装
置31に入力した光の大部分は、光分岐素子311およ
び312を透過して出力される。光伝送監視装置31か
ら出力される光のスペクトルは、図2(c)に示すよう
に、入力した光のスペクトル(図2(b))と同様のも
のである。
【0023】光伝送監視装置31に入力した光の一部
は、光分岐素子311により分岐されて取り出され、光
検出器313により強度が検出される。光検出器313
が受光する光(第1の波長帯域の光)は、図2(d)に
示すように、8波長λ1 〜λ8の他にASE雑音光も含
む。また、光伝送監視装置31に入力した光の一部は、
光分岐素子312により分岐されて取り出され、そのう
ちの4波長λ5 〜λ8 を含む帯域の光が光ファイバグレ
ーティング314を透過して検出器315により強度が
検出される。光検出器315が受光する光(第2の波長
帯域の光)は、図2(e)に示すように、4波長λ5 〜
λ8 の信号光の他に、これらの信号光の波長帯域にある
ASE雑音光も含む。そして、監視部316では、光検
出器313により検出された第1の波長帯域の光の強度
の変化率と、光検出器315により検出された第2の波
長帯域の光の強度の変化率とが比較され、その比較結果
に基づいて光伝送が監視される。
【0024】図3は、第1の実施形態に係る光伝送監視
装置における監視方法を説明する図である。この図にお
いて、実線で示す曲線は、光検出器313により検出さ
れた第1の波長帯域の光の強度I1 の時間変化を示すも
のであり、破線で示す曲線は、光検出器315により検
出された第2の波長帯域の光の強度I2 の時間変化を示
すものである。なお、この図では、比較を容易にする
為、第2の波長帯域の光の強度I2 を2倍にして記して
ある。光伝送監視装置31の監視部316は、これら光
の強度I1 およびI2 それぞれの変化率を互いに比較し
て、その比較結果に基づいて以下のように判断する。
【0025】この図において、時刻t<t1 ,t1 <t
<t2 およびt2 <tそれぞれの時間範囲では、第1お
よび第2の波長帯域の光の強度I1 ,I2 の変化率は略
一致しているので、光ファイバ伝送路42を伝送される
信号光の波数変動はなく、光ファイバ伝送路42を含む
上流の伝送路における伝送損失変動または上流の光増幅
器等の出力レベル変動に起因して信号光の強度変動が生
じていると、監視部316により判断される。一方、時
刻t1 およびt2 それぞれでは、第1の波長帯域の光の
強度I1 の変化率と第2の波長帯域の光の強度I2 の変
化率とは互いに異なるので、光ファイバ伝送路42を伝
送される信号光の波数が変動したと、監視部316によ
り判断される。
【0026】次に、第2の実施形態に係る光伝送監視装
置について説明する。図4は、第2の実施形態に係る光
伝送監視装置の構成図である。この図には、本実施形態
に係る光伝送監視装置32および光ファイバ伝送路42
の他、所定の4地点それぞれにおける光のスペクトルも
示されている。
【0027】この光伝送監視装置32は、光ファイバ伝
送路42上に設けられた光分岐素子321と、光分岐素
子321に接続された分波フィルタ322と、分波フィ
ルタ322に接続された光検出器323および324
と、光検出器323および324に接続された監視部3
25とを備えて構成される。光分岐素子321は、光フ
ァイバ伝送路42を伝送される8波長の信号光λ1 〜λ
8 を含む信号光波長帯域の光の一部を分岐して取り出
す。分波フィルタ322は、例えばダイクロイックミラ
ーであり、光分岐素子321により取り出された光のう
ち4波長の信号光λ1 〜λ4 を含む波長帯域の光と、残
りの4波長の信号光λ5 〜λ8 を含む波長帯域の光と、
を分波してそれぞれを出力する。光検出器323は、例
えばフォトダイオードであり、分波フィルタ322から
出力された4波長の信号光λ5 〜λ8を含む波長帯域の
光の強度を検出する。光検出器324は、例えばフォト
ダイオードであり、分波フィルタ322から出力された
4波長の信号光λ1 〜λ4 を含む波長帯域の光の強度を
検出する。監視部325は、光検出器323および32
4それぞれにより検出された光の強度の変化率を互いに
比較し、その比較結果に基づいて光伝送を監視する。
【0028】光ファイバ伝送路42を経て光伝送監視装
置32に入力する光は、光増幅器20から出力されたも
のであり、図4(b)(図1(c)と同じ)に示すよう
に、光増幅器20により一括光増幅された8波長λ1 〜
λ8 の信号光の他、ASE雑音光も含む。光伝送監視装
置32に入力した光の大部分は、光分岐素子321を透
過して出力される。光伝送監視装置32から出力される
光のスペクトルは、図4(c)に示すように、入力した
光のスペクトル(図4(b))と同様のものである。
【0029】光伝送監視装置32に入力した光の一部
は、光分岐素子321により分岐されて取り出され、分
波フィルタ322により、4波長の信号光λ1 〜λ4 を
含む波長帯域の光と、4波長の信号光λ5 〜λ8 を含む
波長帯域の光とに分波される。分波フィルタ322から
出力された4波長の信号光λ5 〜λ8 を含む波長帯域の
光は、光検出器323により強度が検出される。光検出
器323が受光する光(第1の波長帯域の光)は、図4
(d)に示すように、4波長λ5 〜λ8 の他にASE雑
音光も含む。分波フィルタ322から出力された残りの
4波長の信号光λ1 〜λ4 を含む波長帯域の光は、光検
出器324により強度が検出される。光検出器324が
受光する光(第2の波長帯域の光)は、図4(e)に示
すように、4波長λ1 〜λ4 の他にASE雑音光も含
む。そして、監視部325では、光検出器323により
検出された第1の波長帯域の光の強度の変化率と、光検
出器324により検出された第2の波長帯域の光の強度
の変化率とが比較され、その比較結果に基づいて光伝送
が監視される。
【0030】図5は、第2の実施形態に係る光伝送監視
装置における監視方法を説明する図である。この図にお
いて、実線で示す曲線は、光検出器323により検出さ
れた第1の波長帯域の光の強度I1 の時間変化を示すも
のであり、破線で示す曲線は、光検出器324により検
出された第2の波長帯域の光の強度I2 の時間変化を示
すものである。光伝送監視装置31の監視部325は、
これら光の強度I1 およびI2 それぞれの変化率を互い
に比較して、その比較結果に基づいて以下のように判断
する。
【0031】この図において、時刻t<t1 ,t1 <t
<t2 およびt2 <tそれぞれの時間範囲では、第1お
よび第2の波長帯域の光の強度I1 ,I2 の変化率は略
一致しているので、光ファイバ伝送路42を伝送される
信号光の波数変動はなく、光ファイバ伝送路42を含む
上流の伝送路における伝送損失変動または上流の光増幅
器等の出力レベル変動に起因して信号光の強度変動が生
じていると、監視部316により判断される。一方、時
刻t1 およびt2 それぞれでは、第1の波長帯域の光の
強度I1 の変化率と第2の波長帯域の光の強度I2 の変
化率とは互いに異なるので、光ファイバ伝送路42を伝
送される信号光の波数が変動したと、監視部316によ
り判断される。
【0032】次に、第3の実施形態に係る光伝送監視装
置について説明する。図6は、第3の実施形態に係る光
伝送監視装置の構成図である。この図には、本実施形態
に係る光伝送監視装置33、これの前段に設けられた光
増幅器20および光ファイバ伝送路42の他、所定の4
地点それぞれにおける光のスペクトルも示されている。
【0033】この光伝送監視装置33は、光ファイバ伝
送路42上に設けられた光分岐素子331および332
と、光分岐素子331に接続された光検出器333と、
光分岐素子332に一端が接続されたバンドパスフィル
タ334と、バンドパスフィルタ334の他端に接続さ
れた光検出器335と、光検出器333および335に
接続された監視部336とを備えて構成される。
【0034】光分岐素子331および332それぞれ
は、例えば光ファイバカプラ等であり、光ファイバ伝送
路42を伝送される8波長の信号光λ1 〜λ8 を含む信
号光波長帯域の光の一部を分岐して取り出す。光検出器
333は、例えばフォトダイオードであり、光分岐素子
331により取り出された光の強度を検出する。バンド
パスフィルタ334は、光分岐素子332と光検出器3
35との間に設けられ、光分岐素子332により取り出
された光のうち4波長λ3 〜λ6 の波長帯域の光を透過
させる。光検出器335は、例えばフォトダイオードで
あり、バンドパスフィルタ334を透過した光の強度を
検出する。監視部336は、光検出器333および33
5それぞれにより検出された光の強度の変化率を互いに
比較し、その比較結果に基づいて光伝送を監視する。
【0035】光ファイバ伝送路42を経て光伝送監視装
置33に入力する光は、光増幅器20から出力されたも
のであり、図6(b)(図1(c)と同じ)に示すよう
に、光増幅器20により一括光増幅された8波長λ1 〜
λ8 の信号光の他、ASE雑音光も含む。光伝送監視装
置33に入力した光の大部分は、光分岐素子331およ
び332を透過して出力される。光伝送監視装置33か
ら出力される光のスペクトルは、図6(c)に示すよう
に、入力した光のスペクトル(図6(b))と同様のも
のである。
【0036】光伝送監視装置33に入力した光の一部
は、光分岐素子331により分岐されて取り出され、光
検出器333により強度が検出される。光検出器333
が受光する光(第1の波長帯域の光)は、図6(d)に
示すように、8波長λ1 〜λ8の他にASE雑音光も含
む。また、光伝送監視装置33に入力した光の一部は、
光分岐素子332により分岐されて取り出され、そのう
ちの4波長λ3 〜λ6 を含む帯域の光がバンドパスフィ
ルタ334を透過して検出器335により強度が検出さ
れる。光検出器335が受光する光(第2の波長帯域の
光)は、図6(e)に示すように、4波長λ3 〜λ6 の
信号光の他に、これらの信号光の波長帯域にあるASE
雑音光も含む。そして、監視部336では、光検出器3
33により検出された第1の波長帯域の光の強度の変化
率と、光検出器335により検出された第2の波長帯域
の光の強度の変化率とが比較され、その比較結果に基づ
いて光伝送が監視される。この監視の態様は、図3を用
いて説明したものと同様である。
【0037】光増幅器20は、一般には多波長の信号光
それぞれに対する利得の偏差が無いことが望まれ、この
場合、均一な強度の多波長の信号光が入力すると、光増
幅器20から均一な強度の多波長の信号光が出力され
る。光増幅器20は、出力パワーを一定値に維持するよ
う出力一定制御を行うが、光ファイバ伝送路42におけ
る伝送損失変動等に因り入力光パワーが変動すると、そ
の旨を検知して新たな利得を設定して出力一定制御を行
う。このように新たな利得が設定されると利得偏差が生
じ、多波長の信号光それぞれに対する利得は互いに異な
ったものとなる場合がある。このとき、均一な強度の多
波長の信号光が入力しても、光増幅器20からは、不均
一な強度の多波長の信号光が出力される。
【0038】図7は、光増幅器の出力光スペクトルを示
す図である。この図に示すように、入力光パワーが変動
すると、光増幅器20の出力光スペクトルも変動する。
しかし、光増幅器20が一括光増幅する信号光波長帯域
における中央付近の波長における利得は、信号光波長帯
域における光増幅器20の平均利得と略等しい。そこ
で、本実施形態に係る光伝送監視装置33は、信号光波
長帯域における光増幅器20の平均利得と略等しい利得
となる波長を中心として第1および第2の波長帯域それ
ぞれが設定されていることを特徴としている。
【0039】以下では、第1の実施形態に係る光伝送監
視装置31の場合と対比しながら、本実施形態に係る光
伝送監視装置33の作用について説明する。図8は、第
3の実施形態に係る光伝送監視装置の作用について説明
する図であり、光増幅器20から出力される光のスペク
トルを示している。
【0040】光増幅器20が利得偏差を有しない場合に
は、第1の波長帯域の光の強度P1の変化率と第2の波
長帯域の光の強度P2 の変化率とは互いに略等しい(図
8(a))。したがって、この場合には、第1の実施形
態に係る光伝送監視装置31でも、本実施形態に係る光
伝送監視装置33でも、同様にして、光ファイバ伝送路
42を伝送される信号光の波数が変動した場合と、光フ
ァイバ伝送路42における伝送損失変動等が生じた場合
とを判別することができる。
【0041】しかし、第1の実施形態に係る光伝送監視
装置31では、光ファイバ伝送路42を伝送される信号
光の波数が変動した場合だけでなく、光ファイバ伝送路
42における伝送損失変動等に因り光増幅器20の利得
偏差が生じた場合にも、第1の波長帯域(λ1 〜λ8 )
の光の強度P1 の変化率と第2の波長帯域(λ5 〜λ8
)の光の強度P2 の変化率とが互いに異なる(図8
(b),(c))。したがって、第1の実施形態に係る
光伝送監視装置31は、上記の2つの場合のうちの何れ
であるかを判別することができない。
【0042】これに対して、本実施形態に係る光伝送監
視装置33では、信号光波長帯域における光増幅器20
の平均利得と略等しい利得となる波長を中心として第1
および第2の波長帯域それぞれが設定されているので、
光ファイバ伝送路42における伝送損失変動等に因り光
増幅器20の利得偏差が生じた場合であっても、第1の
波長帯域(λ1 〜λ8 )の光の強度P1 の変化率と第2
の波長帯域(λ3 〜λ6 )の光の強度P2 の変化率とが
互いに略等しい(図8(d),(e))。したがって、
本実施形態に係る光伝送監視装置33は、光ファイバ伝
送路42を伝送される信号光の波数が変動した場合と、
光ファイバ伝送路42における伝送損失変動等が生じた
場合とを、常に判別することができる。
【0043】また、信号光波長帯域や多波長の信号光の
波数が変化すれば、光増幅器20の平均利得と略一致す
る信号光の波長域も変化するので、本実施形態では、第
1および第2の波長帯域それぞれは、信号光波長帯域お
よび多波長の信号光の波数に応じて設定されるのが好適
である。
【0044】図9は、第3の実施形態に係る光伝送監視
装置の変形例の構成図である。この図に示すものは、光
伝送監視装置本体33Aとは別に波長選択素子334A
が設けられている。この波長選択素子334Aは、光伝
送監視装置本体33Aの光分岐素子332と光検出器3
35との間に着脱自在であって交換可能であり、伝送波
長数や信号光波長帯域に応じて最適なものが光伝送監視
装置本体33Aに接続される。
【0045】波長選択素子334Aとしてバンドパスフ
ィルタが用いられる場合には、図6に示したものと実質
的に同様の構成となる。波長選択素子334Aとして光
ファイバグレーティングが用いられる場合には、光検出
器335が受光する光(第2の波長帯域の光)は、図9
(e)に示すように、4波長λ1 ,λ2 ,λ7 およびλ
8 の信号光の他に、これらの信号光の波長帯域にあるA
SE雑音光をも含むよう構成することができる。このよ
うに、この図9に示す構成の光伝送監視装置も、図6に
示すものと同様の作用・効果を奏するだけでなく、光伝
送路の本線を切断することなく光伝送監視装置の選択波
長域を最適に設定することができるという効果をも有す
る。
【0046】次に、光伝送システムにおける光伝送監視
装置の適用の第1の例について説明する。図10は、本
発明に係る光伝送監視装置が挿入された光伝送システム
の構成図であり、図11は、この光伝送システムの3地
点それぞれにおける光のスペクトルを示す図である。
【0047】図10に示す光伝送システムは、光増幅器
21、光ADM50、光増幅器22、光増幅器23、光
伝送監視装置30および光増幅器24が光ファイバ伝送
路41〜47を介して順に縦続接続されて構成されてい
る。ここで、光増幅器21および22、光ADM50、
受信器61ならびに送信器11は第1の中継器1を構成
しており、光増幅器23および24ならびに光伝送監視
装置30は第2の中継器2を構成しており、第1および
第2の中継器1,2それぞれは光増幅器が2段構成とな
っている。また、この図において、地点Aは第1の中継
器1の光増幅器21の入力端子近傍の地点であり、地点
Bは第1の中継器1の光増幅器22の出力端子近傍の地
点であり、地点Cは第2の中継器2の光増幅器23の入
力端子近傍の地点である。
【0048】光増幅器21〜24それぞれは、入力した
光を増幅して出力するものであり、多波長の信号光が入
力した場合にこれらを一括光増幅して出力する。光伝送
監視装置30は、光増幅器23および光増幅器24の間
に設けられており、本発明に係るものである。光ADM
50は、光増幅器21および光増幅器22の間に設けら
れており、また、受信器61および送信器11とも接続
されている。
【0049】光ADM50の構成は以下のとおりであ
る。光ADM50は、光カプラ501および502なら
びに光ファイバグレーティング503を備えて構成され
ている。光カプラ501は、光増幅器21から光ファイ
バ伝送路42を経て到達した8波長λ1 〜λ8 の信号光
を入力して分波し、4波長λ1 〜λ4 の信号光を受信器
61に対して出力するとともに、残りの4波長λ5 〜λ
8 の信号光を光ファイバグレーティング503に対して
出力する。光ファイバグレーティング503は、光カプ
ラ501から到達した4波長λ5 〜λ8 の信号光を透過
させるとともに、4波長λ1 〜λ4 の信号光を遮断す
る。光カプラ502は、光ファイバグレーティング50
3から到達した4波長λ5 〜λ8 の信号光と、送信器1
1から入力した4波長λ1 〜λ4 の信号光とを合波し、
これらを光ファイバ伝送路43を経て光増幅器22に対
して出力する。
【0050】この光伝送システムでは、光ファイバ伝送
路41を経て光増幅器21に入力した8波長λ1 〜λ8
の信号光は、光増幅器21により一括光増幅されて出力
され、光ファイバ伝送路42を経て光ADM50に入力
する。光ADM50に入力した8波長λ1 〜λ8 の信号
光のうち、4波長λ1 〜λ4 の信号光は、光カプラ50
1を経て受信器61により受信され、残りの4波長λ5
〜λ8 の信号光は、光カプラ501および光ファイバグ
レーティング503を経て光カプラ502に入力し、送
信器11から出力された4波長λ1 〜λ4 の信号光と光
カプラ502により合波されて出力される。
【0051】光ADM50で合波されて出力された8波
長λ1 〜λ8 の信号光は、光ファイバ伝送路43を経て
光増幅器22に入力して光増幅器22により一括光増幅
されて出力され、さらに、光ファイバ伝送路44を経て
光増幅器23に入力して光増幅器23により一括光増幅
されて出力される。光増幅器23から出力された8波長
λ1 〜λ8 の信号光は、光ファイバ伝送路45を経て光
伝送監視装置30に入力して光伝送が監視され、さら
に、光ファイバ伝送路46を経て光増幅器24に入力し
て一括光増幅されて光ファイバ伝送路47に出力され
る。
【0052】第1の中継器1の入力地点である地点Aに
到達した光は、図11(a)に示すように、互いに略等
しいレベルの8波長λ1 〜λ8 の信号光と、信号光波長
帯域の全体に亘るASE雑音光とを含むものであるとす
る。もし、この光伝送システムが正常であるとすれば、
第1の中継器1の出力地点である地点Bから出力される
光は、図11(b)に示すように、互いに略等しいレベ
ルの8波長λ1 〜λ8の信号光と、波長λ5 〜λ8 の範
囲のASE雑音光とを含む。このとき波長λ1〜λ4 の
範囲のASE雑音光が含まれないのは、この波長帯域の
光は、光ADM50の光カプラ501により受信器61
へと伝送され、かつ、光ファイバグレーティング503
により遮断されるからである。同様に、第2の中継器2
の入力地点である地点Cに到達する光は、図11(c)
に示すように、互いに略等しいレベルの8波長λ1 〜λ
8 の信号光と、波長λ1 〜λ4 の範囲のASE雑音光と
を含む。
【0053】しかし、もし、地点Aより上流の何れかの
地点において伝送損失が増加した場合には、地点Aに到
達する光は、図11(d)に示すように、互いに略等し
いレベルの8波長λ1 〜λ8 の信号光と、信号光波長帯
域の全体に亘るASE雑音光とを含むが、正常な場合に
おける強度(図11(a))と比較して全体の強度が低
下する。地点Bから出力される光は、図11(e)に示
すように、波長λ1 〜λ4 の波長帯域では正常な場合に
おける強度(図11(b))と同じ強度の4波長λ1 〜
λ4 の信号光のみからなり、波長λ5 〜λ8 の波長帯域
では正常な場合における強度(図11(b))と比較し
て強度が低下する。これは、光ADM50を通過する波
長λ5 〜λ8 の波長帯域の光は、地点Aより上流の何れ
かの地点における伝送損失の増加の影響を受けて強度が
低下するのに対して、光ADM50で挿入された波長λ
1 〜λ4 の波長帯域の光は、該伝送損失の影響を受けな
いからである。同様に、地点Cに到達する光は、図11
(f)に示すように、波長λ1 〜λ4 の波長帯域では正
常な場合における強度(図11(c))と同じ強度の4
波長λ1 〜λ4 の信号光のみからなり、波長λ5 〜λ8
の波長帯域では正常な場合における強度(図11
(c))と比較して強度が低下する。
【0054】また、もし、送信器11から出力され光A
DM50の光カプラ502により合波されるべき4波長
λ1 〜λ4 の信号光が、送信器11または光カプラ50
2の故障により強度が低下した場合には、地点Bに出力
される光および地点Cに到達する光それぞれは、図11
(g)に示すように、波長λ1 〜λ4 の波長帯域では正
常な場合における強度(図11(b),(c))と比較
して強度が小さくなり、波長λ5 〜λ8 の波長帯域では
正常な場合における強度(図11(b),(c))と同
じ強度の4波長λ5 〜λ8 の信号光およびASE雑音光
からなる。また、もし、地点Bと地点Cとの間において
伝送損失が増加した場合には、地点Bに到達する光は、
図11(h)に示すように、正常な場合における強度
(図11(c))と比較して強度が低下する。
【0055】このように、地点Aより上流において伝送
損失が増加した場合、光ADM50において挿入される
べき4波長λ1 〜λ4 の信号光の強度が低下した場合、
および、地点Bと地点Cとの間において伝送損失が増加
した場合それぞれにおいて、地点Cに到達する光の全強
度が互いに略同一であっても、波長λ1 〜λ4 の波長帯
域の光の強度の変化率と波長λ5 〜λ8 の波長帯域の光
の強度の変化率とは互いに異なる。
【0056】すなわち、地点Aより上流において伝送損
失が増加した場合には、地点Cに到達する光のうち波長
λ5 〜λ8 の波長帯域の光の強度の変化率の方が、波長
λ1〜λ4 の波長帯域の光の強度の変化率より大きい
(図11(f))。光ADM50において挿入されるべ
き4波長λ1 〜λ4 の信号光の強度が低下した場合に
は、地点Cに到達する光のうち波長λ1 〜λ4 の波長帯
域の光の強度の変化率の方が、波長λ5 〜λ8 の波長帯
域の光の強度の変化率より大きい(図11(g))。ま
た、地点Bと地点Cとの間において伝送損失が増加した
場合には、地点Cに到達する光のうち波長λ1 〜λ4 の
波長帯域の光の強度の変化率は、波長λ5 〜λ8 の波長
帯域の光の強度の変化率と同程度である(図11
(h))。
【0057】したがって、第2の中継器2に設けられた
光伝送監視装置30は、波長λ1 〜λ4 の波長帯域の光
の強度の変化率と、波長λ5 〜λ8 の波長帯域の光の強
度の変化率とを比較し、その比較結果に基づいて、光伝
送システム中の何れの領域で伝送損失が増加したか、光
ADM50における4波長λ1 〜λ4 の信号光の挿入が
正常か否か、或いは、波数の変動があったか否か、を識
別することができる。そして、光伝送監視装置30は、
この光伝送の監視の結果に基づいて、光増幅器23およ
び24のそれぞれの利得を制御するのが好適である。
【0058】次に、光伝送システムにおける光伝送監視
装置の適用の第2の例について説明する。図12は、本
発明に係る光伝送監視装置が挿入される光伝送システム
の構成図であり、図13は、この光伝送システムの中継
器の構成図である。
【0059】図12(a)に示す光伝送システムは、送
信器10および中継器1j が光ファイバ伝送路40j
介して縦続接続されて構成されており、各中継器1j
は少なくと光増幅器が含まれている(j=0,1,2,…)。送
信器10と中継器10 とは光ファイバ伝送路400 を介
して接続されており、中継器1j-1 と中継器1j とは光
ファイバ伝送路40j を介して接続されている(j=1,2,
3,…)。ここで、各光ファイバ伝送路40j における伝
送損失をαj とし、各中継器1j における光増幅利得を
t,j とし、各中継器1j の入力端における光の強度を
a,j とし、各中継器1j の出力端における光の強度を
d,j とする。これらのパラメータの間には、ASE雑
音光を考慮しなければ、 αj = Pa,j/Pd,j-1 …(1) Gt,j = Pd,j/Pa,j …(2) なる関係がある。
【0060】しかし、実際には各中継器からASE雑音
光が出力され(図12(b))、そのASE雑音光は、
次段の中継器で光増幅されるとともに、その中継器で生
じたASE雑音光が加算される(図12(c))。そし
て、その加算されたASE雑音光は、さらに次段の中継
器で光増幅されるとともに、その中継器で生じたASE
雑音光が更に加算される(図12(d))。このような
ASE雑音光を考慮すると、上記 (2)式に替えて、 Pd,j = Gt,j・(K+Pa,j) …(3) なる関係が成り立つ。ここで、Kは、中継器内の光増幅
器における光増幅帯域幅および雑音指数に比例し、入力
光強度に依存する値である。
【0061】図13(a)に示すように、光増幅器10
1、光伝送監視装置130および光増幅器102が縦続
接続されて中継器1j が構成される場合には以下のよう
になる。前段の光増幅器101の出力端における光の強
度をPb,j とし、後段の光増幅器102の入力端におけ
る光の強度をPc,j とする。また、前段の光増幅器10
1の出力端から後段の光増幅器102の入力端に到るま
での伝送路の伝送損失をαthru,jとし、前段の光増幅器
101の光増幅率をGb,j とし、後段の光増幅器102
の光増幅率をGc,j とする。各中継器1j における光増
幅利得Gt,j は、 Gt,j = Gb,j・αthru,j・Gt,j …(4) で表される。
【0062】図13(b)に示すように、光増幅器10
1、光ADM150、光伝送監視装置130および光増
幅器102が縦続接続されて中継器1j が構成されてい
る場合には以下のようになる。ここで、光ADM150
は、光カプラ103および105ならびに光ファイバグ
レーティング104を備えている。また、中継器1
jは、光ADM150に接続された受信器106および
送信器107を備えている。前段の光増幅器101の出
力端における光の強度をPb,j とし、後段の光増幅器1
02の入力端における光の強度をPc,j とする。また、
前段の光増幅器101の出力端から光カプラ103、光
ファイバグレーティング104および光カプラ105を
経て後段の光増幅器102の入力端に到るまでの伝送路
の伝送損失をαthru,jとし、前段の光増幅器101の光
増幅率をGb,j とし、後段の光増幅器102の光増幅率
をGc,j とする。この場合も、各中継器1j における光
増幅利得Gt,j は上記 (4)式で表される。
【0063】図13(a)および(b)の何れに示す中
継器の場合にも、光伝送監視装置130は、信号光波長
帯域の光のうちの互いに異なる第1および第2の波長帯
域それぞれの光の強度を検出して、第1の波長帯域の光
の強度の変化率と第2の波長帯域の光の強度の変化率と
を比較して、その比較結果に基づいて光伝送を監視す
る。ここで、図13(b)に示すように中継器内1j
光ADM150が設けられている場合には、第1および
第2の波長帯域のうちの何れかは、光ADM150によ
り取り出し又は追加される信号光を含む帯域であるのが
好適である。
【0064】そして、図13(a)および(b)の何れ
に示す中継器の場合にも、光ファイバ伝送路40j の伝
送損失αj が変動したか、および、伝送される信号光の
波数が変動したかが、光伝送監視装置130により検出
される。その検出結果に基づいて、各中継器1j の光増
幅利得Gt,j を前区間の光ファイバ伝送路40j の伝送
損失αj の逆数に設定することで、光伝送システムを伝
送する多波長信号光の強度は、各中継器1j それぞれの
出力端において互いに等しく保たれる。また、各中継器
j の出力光の目標強度を、入力光強度Pa,j と光増幅
利得Gt,j との積に、その中継器1j で発生するASE
雑音光の強度を上乗せして設定する。
【0065】次に、図12に示した光伝送システムの動
作について図14〜図16を用いて説明する。
【0066】図14および図15それぞれは、図13
(b)に示す構成の中継器1と中継器2とが光ファイバ
伝送路40を介して接続されている光伝送システムの構
成図である。これらの図には、また、前段の中継器1の
入力端近傍の地点1Aにおける光の強度I1A、前段の中
継器1内の前段の光増幅器101の出力端近傍の地点1
Bにおける光の強度I1B、前段の中継器1内の後段の光
増幅器102の入力端近傍の地点1Cにおける光の強度
1C、および、前段の中継器1の出力端近傍の地点1D
における光の強度I1Dそれぞれの時間変化を示すグラフ
が示されている。また、後段の中継器2の入力端近傍の
地点2Aにおける光の強度I2A、後段の中継器2内の前
段の光増幅器201の出力端近傍の地点2Bにおける光
の強度I2B、後段の中継器2内の後段の光増幅器202
の入力端近傍の地点2Cにおける光の強度I2C、およ
び、後段の中継器2の出力端近傍の地点2Dにおける光
の強度I2Dそれぞれの時間変化を示すグラフが示されて
いる。これら光強度の時間変化を示す各グラフにおい
て、ハッチングで示したものは、各中継器内の光ADM
150,250それぞれにより取り出し又は追加される
4波長λ1 〜λ4 の信号光を含む帯域の光の強度を表
す。また、前段の中継器1内の地点1Cおよび後段の中
継器2内の地点2Cそれぞれに光伝送監視装置130,
230が設けられているものとする。
【0067】図14に示す光伝送システムでは、前段の
中継器1に入力すべき8波長λ1 〜λ8 の信号光の強度
が、上流の光ファイバ伝送路の伝送損失の増加等に因
り、時刻t1 に突然低下した場合について説明する。こ
の場合、前段の中継器1の地点1Aにおける光の強度I
1Aは時刻t1 以降低下する。地点1Bにおける光の強度
1Bは、地点1Aにおける光の強度I1Aに光増幅器10
1の信号光利得を乗じたものであり、時刻t1 に低下す
るものの、出力一定制御された光増幅器101により時
刻t1 以降は次第に増加していく。
【0068】地点1Cにおける光の強度I1Cのうち、波
長λ1 〜λ4 の信号光の帯域の光の強度については、光
ファイバグレーティング104により遮断されるが送信
器107から出力された信号光が追加されるので略一定
であるのに対して、波長λ5〜λ8 の信号光の帯域の光
の強度については、時刻t1 に小さくなり、時刻t1以
降は次第に増加していく。地点1Dにおける光の強度I
1Dは、地点1Cにおける光の強度I1Cに光増幅器102
の信号光利得を乗じたものであり、出力一定制御された
光増幅器102により時刻t1 以降は次第に増加してい
く。
【0069】しかし、前段の中継器1内の地点1Cに設
けられた光伝送監視装置130により、時刻t1 に8波
長λ1 〜λ8 の信号光の強度が低下したことが検知され
ると、光増幅器101および102それぞれの信号光利
得が制御される。これにより信号光利得が制御された時
刻t2 (>t1 )以降では、光増幅器101の出力光は
殆ど零になり、光増幅器102から出力される4波長λ
1 〜λ4 の信号光それぞれの強度は時刻t1 前と略同一
の値に維持される。
【0070】後段の中継器2の地点2Aにおける光の強
度I2Aは、地点1Dにおける光の強度I1Dに対して光フ
ァイバ伝送路40の伝送損失を乗じたものである。地点
2Bにおける光の強度I2Bは、地点2Aにおける光の強
度I2Aに光増幅器201の信号光利得を乗じたものであ
り、時刻t1 に低下するものの、出力一定制御された光
増幅器201により時刻t1 以降は次第に増加してい
く。
【0071】地点2Cにおける光の強度I2Cのうち、波
長λ1 〜λ4 の信号光の帯域の光の強度については、光
ファイバグレーティング204により遮断されるが送信
器207から出力された信号光が追加されるので略一定
であるのに対して、波長λ5〜λ8 の信号光の帯域の光
の強度については、時刻t1 に小さくなり、時刻t1以
降は次第に増加していく。地点2Dにおける光の強度I
2Dは、地点2Cにおける光の強度I2Cに光増幅器202
の信号光利得を乗じたものであり、出力一定制御された
光増幅器202により時刻t1 以降は次第に増加してい
く。
【0072】しかし、後段の中継器2内の地点2Cに設
けられた光伝送監視装置230により、時刻t1 に信号
光の波数が減少したことが検知されると、光増幅器20
1および202それぞれの信号光利得が制御される。こ
れにより信号光利得が制御された時刻t2 (>t1 )以
降では、光増幅器201および光増幅器202それぞれ
から出力される4波長λ1 〜λ4 の信号光それぞれの強
度は時刻t1 前と略同一値に維持される。
【0073】図15に示す光伝送システムでは、前段の
中継器1内の光ADM150により追加すべき4波長λ
1 〜λ4 の信号光の全てが、送信器107の故障等に因
り、時刻t1 に入力しなくなった場合について説明す
る。この場合、前段の中継器1の地点1Aおよび1Bそ
れぞれにおける光の強度I1A,I1Bは時刻t1 の前後に
亘って略一定である。
【0074】地点1Cにおける光の強度I1Cのうち、波
長λ1 〜λ4 の信号光の帯域の光の強度については、光
ファイバグレーティング104により遮断され、また、
時刻t1 以降では送信器107から出力された信号光が
追加されることがないので、略零になるのに対して、波
長λ5 〜λ8 の信号光の帯域の光の強度については、時
刻t1 の前後に亘って略一定である。地点1Dにおける
光の強度I1Dは、地点1Cにおける光の強度I1Cに光増
幅器102の信号光利得を乗じたものであり、時刻t1
に波数の減少に因り低下するものの、出力一定制御され
た光増幅器102により時刻t1 以降は次第に増加して
いく。
【0075】しかし、前段の中継器1内の地点1Cに設
けられた光伝送監視装置130により、時刻t1 に波数
が変動したことが検知されると、光増幅器101および
102それぞれの信号光利得が制御される。これにより
信号光利得が制御された時刻t2 (>t1 )以降では、
光増幅器202から出力される4波長λ5 〜λ8 の信号
光それぞれの強度は時刻t1 前と略同値に維持される。
【0076】後段の中継器2の地点2Aにおける光の強
度I2Aは、地点1Dにおける光の強度I1Dに対して光フ
ァイバ伝送路40の伝送損失を乗じたものである。地点
2Bにおける光の強度I2Bは、地点2Aにおける光の強
度I2Aに光増幅器201の信号光利得を乗じたものであ
り、時刻t1 に波数の減少に因り低下するものの、出力
一定制御された光増幅器201により時刻t1 以降は次
第に増加していく。
【0077】地点2Cにおける光の強度I2Cのうち、波
長λ1 〜λ4 の信号光の帯域の光の強度については、光
ファイバグレーティング204により遮断されるが送信
器207から出力された信号光が追加されるので略一定
であるのに対して、波長λ5〜λ8 の信号光の帯域の光
の強度については、時刻t1 以降は次第に増加してい
く。地点2Dにおける光の強度I2Dは、地点2Cにおけ
る光の強度I2Cに光増幅器202の信号光利得を乗じた
ものであり、出力一定制御された光増幅器202により
時刻t1 以降は、波長λ1 〜λ4 の信号光については次
第に減少していき、波長λ5 〜λ8 の信号光については
次第に増加していく。
【0078】しかし、後段の中継器2内の地点2Cに設
けられた光伝送監視装置230により、時刻t1 に波長
λ1 〜λ4 の信号光の強度が変動せず波長λ5 〜λ8 の
信号光の強度が増加したことが検知されると、光増幅器
201および202それぞれの信号光利得が制御され
る。これにより信号光利得が制御された時刻t2 (>t
1 )以降では、光増幅器201および光増幅器202そ
れぞれから出力される8波長λ1 〜λ8 の信号光それぞ
れの強度は時刻t1 前と略同一値に維持される。
【0079】図16は、図13(b)に示す構成の中継
器1と他の構成の中継器3とが光ファイバ伝送路40を
介して接続されている光伝送システムの構成図である。
この図には、また、前段の中継器1の入力端近傍の地点
1Aにおける光の強度I1A、前段の中継器1内の前段の
光増幅器101の出力端近傍の地点1Bにおける光の強
度I1B、前段の中継器1内の後段の光増幅器102の入
力端近傍の地点1Cにおける光の強度I1C、および、前
段の中継器1の出力端近傍の地点1Dにおける光の強度
1Dそれぞれの時間変化を示すグラフが示されている。
また、後段の中継器3の入力端近傍の地点3Aにおける
光の強度I3A、後段の中継器3内の前段の光増幅器30
1の出力端近傍の地点3Bにおける光の強度I3B、後段
の中継器3内の後段の光増幅器302の入力端近傍の地
点3Cにおける光の強度I3C、および、後段の中継器3
の出力端近傍の地点3Dにおける光の強度I3Dそれぞれ
の時間変化を示すグラフが示されている。これら光強度
の時間変化を示す各グラフにおいて、ハッチングで示し
たものは、中継器1内の光ADM150により取り出し
又は追加される4波長λ1 〜λ4 の信号光を含む帯域の
光の強度を表す。また、前段の中継器1内の地点1Cに
光伝送監視装置130が設けられているものとする。
【0080】図16に示す光伝送システムの前段の中継
器1の作用については、図14に示す光伝送システムの
前段の中継器1の作用と同様である。
【0081】後段の中継器3の地点3Aにおける光の強
度I3Aは、地点1Dにおける光の強度I1Dに対して光フ
ァイバ伝送路40の伝送損失を乗じたものである。地点
3Bにおける光の強度I3Bは、地点3Aにおける光の強
度I3Aに光増幅器301の信号光利得を乗じたものであ
り、時刻t1 に低下するものの、出力一定制御された光
増幅器301により時刻t1 以降は次第に増加してい
く。
【0082】地点3Cにおける光の強度I3Cは、地点3
Bにおける光の強度I3Bに光増幅器301および光増幅
器302の間の伝送損失を乗じたものである。地点3D
における光の強度I3Dは、地点3Cにおける光の強度I
3Cに光増幅器302の信号光利得を乗じたものであり、
時刻t1 に減少し、その後、出力一定制御された光増幅
器302により次第に増加して所定値に漸近し、また、
時刻t2 に減少し、その後再び、出力一定制御された光
増幅器302により次第に増加して所定値に漸近する。
【0083】以上のように、中継器に光伝送監視装置が
設けられていない場合には、その中継器から出力される
光の全体強度は一定に維持されるものの、その中継器か
ら出力される各波長の信号光それぞれの強度は一定に維
持されない。しかし、各中継器に設けられた光伝送監視
装置を用いて、信号光波長帯域のうちの互いに異なる第
1および第2の波長帯域それぞれの光の強度の変化率を
比較することにより光伝送を監視し、その監視結果に基
づいて波数変動と伝送損失変動とを識別して、波数変動
の場合と伝送損失変動の場合それぞれに応じて中継器内
の光増幅器の信号光利得を適切に制御することで、中継
器から出力される各波長の信号光それぞれの強度は一定
に維持される。
【0084】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光伝送監視装置によれば、入力した多波長の信号光
を含む信号光波長帯域の光の一部が該伝送路から光分岐
手段により分岐して取り出され、その取り出された信号
光波長帯域の光のうち第1および第2の波長帯域それぞ
れの光の強度が第1および第2の光検出器により検出さ
れ、監視部により、第1および第2の波長帯域それぞれ
の光の強度の変化率が互いに比較され、その比較結果に
基づいて光伝送が監視され、これにより伝送路損失変動
および波数変動が分離して検出される。また、従来技術
で用いたような特別な素子やパイロット光を用いる必要
がなく、システム構成が簡単となり安価となる。
【0085】また、本発明に係る光伝送監視装置が光増
幅器の後段に接続され、信号光波長帯域における光増幅
器の平均利得と略等しい利得となる波長を中心として第
1および第2の波長帯域それぞれが設定される場合に
は、光増幅器に入力する光の強度が変動して光増幅器が
利得偏差を有するようになった場合でも、伝送路損失変
動および波数変動が分離して検出される。
【0086】また、本発明に係る光伝送システムによれ
ば、上記光伝送監視装置と、その光伝送監視装置に対し
光伝送路上の上流または下流に設けられ多波長の信号光
のうちの一部の波長の信号光を取り出し又は追加する光
ADMとを備え、光伝送監視装置における第1および第
2の波長帯域のうちの何れか一方が、光ADMが取り出
し又は追加する一部の波長の信号光を含む波長帯域であ
るので、光伝送監視装置により、多波長の信号光のうち
光ADMが取り出し又は追加する上記一部の波長の信号
光の監視が好適に行われ、この監視結果に基づいて光増
幅器の信号光利得の制御が好適に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光伝送監視装置が用いられた光伝
送システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る光伝送監視装置の構成図
である。
【図3】第1の実施形態に係る光伝送監視装置における
監視方法を説明する図である。
【図4】第2の実施形態に係る光伝送監視装置の構成図
である。
【図5】第2の実施形態に係る光伝送監視装置における
監視方法を説明する図である。
【図6】第3の実施形態に係る光伝送監視装置の構成図
である。
【図7】光増幅器の出力光スペクトルを示す図である。
【図8】第3の実施形態に係る光伝送監視装置の作用に
ついて説明する図である。
【図9】第3の実施形態に係る光伝送監視装置の変形例
の構成図である。
【図10】本発明に係る光伝送監視装置が挿入された光
伝送システムの構成図である。
【図11】光伝送システムの3地点それぞれにおける光
スペクトルを示す図である。
【図12】本発明に係る光伝送監視装置が挿入される光
伝送システムの構成図である。
【図13】中継器の構成図である。
【図14】本発明に係る光伝送監視装置が挿入される光
伝送システムの構成図である。
【図15】本発明に係る光伝送監視装置が挿入される光
伝送システムの構成図である。
【図16】本発明に係る光伝送監視装置が挿入される光
伝送システムの構成図である。
【符号の説明】
1〜3…中継器、10,11…送信器、20〜24…光
増幅器、30〜33…光伝送監視装置、40〜46…光
ファイバ伝送路、50…光ADM、61…受信器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送路を伝送される多波長の信号光を
    含む信号光波長帯域の光の一部を該伝送路から分岐して
    取り出す光分岐手段と、 前記光分岐手段により取り出された前記信号光波長帯域
    の光のうちの第1の波長帯域の光の強度を検出する第1
    の光検出器と、 前記光分岐手段により取り出された前記信号光波長帯域
    の光のうち前記第1の波長帯域と異なる第2の波長帯域
    の光の強度を検出する第2の光検出器と、 前記第1の光検出器により検出された前記第1の波長帯
    域の光の強度の変化率と、前記第2の光検出器により検
    出された前記第2の波長帯域の光の強度の変化率とを比
    較し、その比較結果に基づいて光伝送を監視する監視部
    とを備えることを特徴とする光伝送監視装置。
  2. 【請求項2】 前記信号光波長帯域の光を一括増幅する
    光増幅器の後段に接続される光伝送監視装置であって、
    前記信号光波長帯域における前記光増幅器の平均利得と
    略等しい利得となる波長を中心として前記第1および前
    記第2の波長帯域それぞれが設定されることを特徴とす
    る請求項1記載の光伝送監視装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および前記第2の波長帯域それ
    ぞれが前記信号光波長帯域および前記多波長の信号光の
    波数に応じて設定されることを特徴とする請求項2記載
    の光伝送監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光伝送監視装置と、その
    光伝送監視装置に対し光伝送路上の上流または下流に設
    けられ多波長の信号光のうちの一部の波長の信号光を取
    り出し又は追加する光ADMとを備え、 前記光伝送監視装置における前記第1および前記第2の
    波長帯域のうちの何れか一方が、前記光ADMが取り出
    し又は追加する前記一部の波長の信号光を含む波長帯域
    であることを特徴とする光伝送システム。
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PCT/JP1999/003857 WO2000028681A1 (fr) 1998-11-06 1999-07-16 Procede et appareil de surveillance de communication optique, systeme amplificateur optique, procede de commande dudit systeme amplificateur optique et systeme de communication optique
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