JPH11330518A - 薄膜半導体の分離方法、光電変換装置の製造方法および太陽電池 - Google Patents

薄膜半導体の分離方法、光電変換装置の製造方法および太陽電池

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JPH11330518A
JPH11330518A JP10133916A JP13391698A JPH11330518A JP H11330518 A JPH11330518 A JP H11330518A JP 10133916 A JP10133916 A JP 10133916A JP 13391698 A JP13391698 A JP 13391698A JP H11330518 A JPH11330518 A JP H11330518A
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layer
thin film
film semiconductor
hole
porous
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Application number
JP10133916A
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English (en)
Inventor
Masaaki Iwane
正晃 岩根
Kiyobumi Sakaguchi
清文 坂口
Takao Yonehara
隆夫 米原
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Original Assignee
Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換効率の大きい単結晶Si太陽電池
を、低コストで製造する方法を提供する。 【解決手段】 Siウェハを多孔質化して、非多孔質S
i層101上に薄い多孔質Si層102がある基板を製
造する(a)。多孔質Si層102上にp- 型エピタキ
シャル単結晶Si層104を成長させる(b)。p-
Si層104に、部分的なレーザ照射をすることによ
り、スルーホール106を形成する(c)。n+ 型エピ
タキシャル単結晶Si層105をp- 型Si層の表面上
とスルーホール106の側面に成長させる。支持材料1
07をn+ 型Si層105の表面に貼り付け、エピタキ
シャルSi層104,105を支持しながら、スルーホ
ール106にピン108を差し込み、ピン108で多孔
質Si層102か非多孔質Si層101を押すことによ
って、非多孔質Si層とエピタキシャルSi層とを分離
する。ピン108はスルーホールのコンタクト電極とし
て使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池やエリア
センサなどの薄型の光電変換装置を組み込む薄膜半導体
の分離方法、および太陽電池やエリアセンサとなる光電
変換装置の製造方法、およびスルーホールを有する太陽
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電による石油の燃焼や、自動車の
エンジンによるガソリンの燃焼などにより、二酸化炭
素、酸化窒素などの地球温暖化ガスの排出が、地球環境
の問題になっている。また、将来の原油の枯渇の心配も
あり、太陽電池発電に関心が高まっている。
【0003】このような太陽電池のうち、薄膜シリコン
(Si)太陽電池は発電層が薄く、使用するSi原料が
少ないので、低コスト化ができる。また、結晶Siを発
電層とするので、アモルファスSiなどの太陽電池に比
べて、変換効率も高い。さらに、薄膜Si太陽電池は、
ある程度折り曲げることができるので、自動車のボディ
や家電製品や屋根瓦などの曲面部に貼って使用できるの
で、応用範囲が広いというメリットを有している。
【0004】薄膜Si太陽電池を実現するために、三菱
電機技報、Vol.69,No.6,1995は、Si
基板上のSiO2 膜に発電層となる薄膜多結晶Siをバ
イアホールと称するスルーホールを使って、SiO2
をエッチングし、薄膜多結晶Siを分離することを開示
している。
【0005】図23は、この分離方法の製造工程を表す
断面図である。まず、図23(a)のように、SiO2
層402に覆われた基板401上に厚さ約100(μ
m)の薄膜多結晶Si(404)を形成する。つぎに、
図23(b)のように、エッチングによって選択的にス
ルーホール406を設けた後、テクスチャ構造420を
形成する。その後、図23(c)のように、フッ酸に浸
し、スルーホール406周辺の一部のSiO2 膜402
をエッチングした後、リン拡散を行い、表面とスルーホ
ール406を通して、裏面側にもn型領域421を形成
する。
【0006】この後、再びフッ酸に浸し、残りのSiO
2 層402をエッチングすることによって、図23
(d)のように、薄膜多結晶Si(404)を基板40
1から分離する。基板401は、最初の薄膜多結晶Si
形成工程に戻して再利用する。分離した薄膜多結晶Si
(404)は、図23(e)のように、透明樹脂422
を使ってガラス423に貼り付ける。そして、裏面側に
p電極424とn電極425を形成して太陽電池ユニッ
トセルが完成する。
【0007】また、薄膜Si太陽電池を実現するため
に、特開平8−213645号公報は、多孔質Si層上
のエピタキシャル層を利用して、薄膜単結晶Siを分離
することを開示している。図24は、この方法の製造工
程を表す断面図である。図中、601はSiウェハ、6
02は多孔質Si層、603はp+ 型Si層、604は
p型Si層、605はn+ 型Si層、606は保護膜、
607は接着剤、608,609は治具である。
【0008】この薄膜Si太陽電池の形成には、まず、
Siウェハ601を陽極化成して、表面に多孔質Si層
602を形成する。その後、多孔質Si層602上に、
+型Si層603、p型Si層604、n+ 型Si層
605の順でエピタキシャル成長させる。そして、保護
膜606を付けて、両面に接着剤607を介して、治具
608と治具609を接着し、治具608と治具609
に引っ張り力を加えて、多孔質Si層602で、p+
Si層603、p型Si層604、n+ 型Si層605
と、Siウェハ601を分離する。そして、p+ 型Si
層603、p型Si層604、n+ 型Si層605をフ
レキシブルな薄膜太陽電池として使うことを開示してい
る。
【0009】また、特開平5−299673号公報は、
スルーホールを持った単結晶Siの太陽電池について開
示している。図25は、この構造を表す断面図である。
701はp型のSi基板であり、その基板中をスルーホ
ール702が形成されている。そして、スルーホール7
02を通して、熱拡散やイオン注入によってSi基板7
01の表面だけでなく裏面にもn領域703が形成され
ている。この構造では、裏面のみにn側電極705と、
p型Si基板に更に濃くしたp+領域704を設けて形
成したp側電極706があるので、表面に入射光を遮る
電極が存在せず、変換効率を高めることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池において、上述の特開平8−213645号公報のよ
うな製造方法では、多孔質Si層できれいに分離できる
とは限らない。このため、エピタキシャル層に割れ目が
生じることが多く、歩留まりが小さい可能性が大きい。
また、この方法は、多孔質Si層を引っ張って分離して
いるので、治具と単結晶Si層の間に強力な接着が必要
であり、太陽電池の量産に向かない。
【0011】また、三菱電機技報の方法は多結晶の太陽
電池しか製造できないため、その方法は変換効率や劣化
の面で特性のよい単結晶の太陽電池に比べると、性能の
劣るものしか製造できない。
【0012】また、上述の特開平5−299673号公
報や三菱電機技報のスルーホール型太陽電池は、基板7
01の裏側でn+ 型Si層703が広がっているため、
スルーホール703からp側電極706が遠く、スルー
ホール703近くで光励起されたホールが再結合してし
まいp側電極706までたどり着かない可能性が大き
い。このため、変換効率が小さくなる可能性がある。
【0013】そこで、本発明は、従来の薄膜結晶太陽電
池やエリアセンサなどの光電変換装置の製造方法を低コ
ストで、製造効率及び変換効率をよくすることを第1の
目的とする。また、薄膜結晶太陽電池やエリアセンサな
どに利用することのできる薄膜半導体を低コストで確実
に分離する方法を提供することを第2の目的とする。さ
らに、本発明は、スルーホール近くでキャリアの再結合
が起こり難く、光電変換効率の大きい太陽電池を提供す
ることを第3の目的とする。さらにまた、本発明は、ス
ルーホールを使ったコンタクト電極の数が少なくても、
入射光の有効使用面積が大きく、さらにコンタクト電極
の製造しやすい太陽電池を提供することを第4の目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の課題
を解決するために、鋭意努力した結果、以下の発明を得
た。すなわち、本発明の薄膜半導体の分離方法は、基板
上に分離層を形成し、前記分離層上に薄膜半導体を形成
し、前記薄膜半導体に前記分離層に達する貫通口を形成
し、前記分離層で前記基板と前記薄膜半導体を分離する
方法において、前記貫通口に押圧物を挿入し、前記押圧
物を使って前記分離層または前記基板を押すことによっ
て、前記基板から前記薄膜半導体を分離することを特徴
とする。この製造方法によれば、本発明の第2の目的を
達成することができる。このなかで、前記押圧物は先端
が広がる構造をしており、前記先端が前記分離層に達し
たとき、前記先端が広がって前記薄膜半導体が前記基板
から離れる引っ張り力を伝えることができる。このと
き、前記押圧物は筒構造の部分と前記筒構造の中を滑る
軸構造の部分を有し、前記軸構造の部分を滑らせること
によって、前記先端を広がらせることもできる。また、
前記押圧物は筒構造をしており、前記筒構造の中を気
体、または液体を流してもよい。また、前記押圧物は筒
構造をしており、前記筒構造の中を液体、または液体と
固体の中間物質の材料を流し、前記材料を前記先端で固
体にすることにより、前記引っ張り力を伝える部分を形
成してもよい。また、前記貫通口の近傍の分離層を、前
記貫通口を通してあらかじめエッチングしておくことも
できる。
【0015】また、以上の薄膜半導体の分離方法を、前
記薄膜半導体を光電変換層として使用し、前記薄膜半導
体に電極を接続することによって、光電変換装置の製造
方法とすることもできる。この製造方法によれば、本発
明の第1の目的を達成することができる。
【0016】また、本発明は太陽電池自体も含む。すな
わち、本発明の第1の太陽電池は、光電変換層となる薄
膜半導体と、前記薄膜半導体の光入射側の一方の面から
他方の面に、前記薄膜半導体の貫通口を通じてつながる
一方の電極と、前記他方の面で前記薄膜半導体と接する
他方の電極とを有する太陽電池において、前記一方の電
極は、前記薄膜半導体の一方の面上を広がっていること
を特徴とする。この構造によれば、本発明の第4の目的
を達成することができる。
【0017】また、本発明の第2の太陽電池は、第1の
導電型領域と、前記第1の導電型と反対導電型の第2の
導電型領域と、前記第1の導電型と前記第2の導電型領
域に貫通口を有する薄膜半導体と、前記第1の導電型領
域に接続した一方の電極と、前記第2の導電型領域に接
続した他方の電極とを具備する太陽電池において、前記
第1の導電型領域は、前記第2の導電型領域の光入射側
の表面上と、前記第2の導電型領域と前記貫通口の間の
みにあることを特徴とする。この構造によれば、本発明
の第3の目的を達成することができる。ここで、前記貫
通口にある第1の導電型領域の中心を、前記一方の電極
の一部となる金属の軸が通じているとさらによい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を6つの実施形態で
説明する。各実施形態を概略説明すれば、実施形態1〜
5は、光電変換装置として太陽電池を製造する形態であ
る。このなかで、実施形態1と2は、エピタキシャル層
を支持しながら、スルーホールにピンを差し込むことに
よって、エピタキシャル層と基板の分離をする。実施形
態3は、先端が広がる器具をスルーホールに差し込み、
基板を押すことで、エピタキシャル層と基板の分離を行
う。実施形態4は、先端が広がる器具をスルーホールに
差し込み、基板を真空チャックで引くことによってエピ
タキシャル層と基板の分離を行う。実施形態5は、スル
ーホールに近いところの多孔質半導体領域を、予めエッ
チングしてから、先端が広がる器具をスルーホールに差
し込むことで、エピタキシャル層と基板の分離を行う。
また、実施形態6は、光電変換装置としてエリアセンサ
を製造する形態である。本発明は、以下のそれぞれの実
施形態だけでなく、以下のあらゆる実施形態の組み合わ
せも本発明の範囲内である。
【0019】(実施形態1)本発明による実施形態1は
太陽電池を製造する実施形態である。本実施形態は、基
板をSiウェハとして説明するが、基板に金属級Si基
板、GaAsなどの化合物半導体基板などを使用しても
よい。また、分離層を多孔質Si層、薄膜半導体に単結
晶エピタキシャルSi層として説明するが、分離層を一
般の多孔質半導体層、薄膜半導体を多結晶を含めた一般
の半導体層としてもよい。
【0020】図1、図6、図7は、実施形態1の製造工
程を表す断面図である。図1(a)は、Siウェハを陽
極化成して、非多孔質Si層上に薄い多孔質Si層を形
成する工程を表す。Siウェハ101の表面を多孔質化
するためには、Siウェハにフッ酸系のエッチング液で
陽極化成を行う。図2は、Siウェハをフッ酸系のエッ
チング液で陽極化成をする装置の断面図である。図中、
21はSiウェハ、216はフッ酸系のエッチング液、
217,218は金属電極を表す。陽極化成するウェハ
21はp型の方が望ましいが、低抵抗であるならn型で
もよい。また、n型のウェハでも光を照射し、ホールを
生成した状態にすれば多孔質化することができる。p型
のSiウェハを使用するときは、(100)基板で、抵
抗率が0.001〜0.1Ωmのものを使うのが望まし
い。また、より望ましくは、0.01〜0.02Ωmの
ものがよい。図2のように、左の金属電極217を正電
圧に、右の金属電極218を負電圧にして両電極間に電
圧をかけ、この電圧が引き起こす電界がウェハ21の面
に垂直な方向にかかるように設置すると、ウェハ21の
負の金属電極218側から多孔質化される。フッ酸系の
エッチング液216は、濃フッ酸(49%HF)を用い
る。陽極化成中は、ウェハ21から気泡が発生するの
で、この気泡を効率よく取り除く目的から、界面活性剤
としてアルコールを加える場合がある。アルコールとし
てメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノールなどが望ましい。また、界面活性剤の代わりに撹
拌器を用いて、撹拌しながら陽極化成をしてもよい。多
孔質化する表面の厚さは、1〜30(μm)がよく、よ
り好ましくは1〜10(μm)程度がよい。
【0021】金属電極217,218には、フッ酸溶液
等のエッチング液216に対して浸食されないような材
料、例えば金(Au)、白金(Pt)などを用いるのが
望ましい。陽極化成を行う電流密度は、最大、数100
mA/cm2 であり、最小値は0でなければよい。
【0022】陽極化成の工程では、電流密度の時間的な
調整を行う。多孔質Siは、陽極化成時に電流密度が大
きい場合、多孔質Si層の密度が小さくなる。このた
め、電流密度が大きいほど孔の体積が大きくなり、多孔
度(porosity;多孔度はバルクSiの密度に対する多孔
質Siの密度の割合で定義する)が大きくなる。多孔質
Si層はSi層の内部に多くの孔があるが、その単結晶
性は維持されている。このため、多孔質Si層の上部に
単結晶Si層をエピタキシャル成長させることが可能で
ある。
【0023】しかし、異常成長や積層欠陥のないエピタ
キシャルSi層を形成するためには、エピタキシャルS
i層に接する多孔質Si層の多孔度は小さい方がよい。
一方、多孔質Si層を、エピタキシャルSi層に比べて
選択的にエッチングするためには、多孔質Si層の多孔
度が大きい方がよい。つまり、多孔質Si層の薄膜半導
体表面側は多孔度が小さく、多孔質Si層の内部側は多
孔度が大きいのが理想的な形である。図3は、この多孔
質Si層の理想的な形を表す断面図である。101はS
iウェハの多孔質化されなかった非多孔質Si層、10
2は多孔質Si層である。本形態は、多孔質Si層10
2の表面側に多孔度の小さい多孔質Si層102aを形
成し、多孔質Si層102のSiウェハ101内部側に
多孔度の大きい多孔質Si層102bを形成する。
【0024】この構造を形成するためには、102aの
部分を陽極化成する始めのうちは小さい電流密度で陽極
化成をして、後の102bの部分の陽極化成をするとき
は大きい電流密度で陽極化成を行う。この結果、多孔質
Si層をエピタキシャルSi層に比べて選択的にエッチ
ングすることができ、しかも、多孔質Si層102a上
に異常成長や積層欠陥のない薄膜半導体に用いるエピタ
キシャルSi層を形成することができる。
【0025】図1(a)のように、非多孔質Si層10
1層上に多孔質Si層102を形成したら、次に図1
(b)のように、多孔質Si層102上にp- 型エピタ
キシャル単結晶Si層104を成長させる。エピタキシ
ャルSi層104は液相成長法、分子線エピタキシャル
成長、プラズマCVD、減圧CVD、光CVD、バイア
ス・スパッター法などで形成するのが望ましい。その
後、p- 型Si層104に部分的にレーザを照射するこ
とによって、後にコンタクト電極を埋め込むスルーホー
ル106を図1(c)のように開ける。スルーホール1
06はフォトリソグラフィを使っても開けることができ
るが、量産性を考えると、レーザで開ける方が望まし
い。また、スルーホール106は、表面から多孔質Si
層102または非多孔質Si層101が顔を出すところ
まで開ける。
【0026】さらに、図1(d)のようにp- 型Si層
104の表面とスルーホール106内にn+ 型エピタキ
シャル単結晶Si層105を成長させる。p- 型Si層
104とn+ 型Si層105の成長を液相成長で行う場
合の装置について説明する。図4は、液相成長法でエピ
タキシャルSi層104,105を成長させる量産型の
ディッピングタイプの液相成長装置の断面図である。図
中、501は複数の成長基板を支える基板カセット、5
02は水素アニール室、503,504はp -型Si層
成長室、505はn+ 型Si層成長室、506,50
7,508はメルト、509,510,511,512
は電気炉、513は基板カセット501の搬送室であ
る。多孔質Si層102,103上にエピタキシャル成
長させるためには、多孔質Si層102,103の表面
を水素雰囲気中で、アニールすることによって表面を平
坦化しておくことが望ましい。このため、まず、水素ア
ニール室502内で、液相成長装置に導入した基板カセ
ット501を水素雰囲気中で、約1040℃でアニール
する。
【0027】その後、基板カセット501を搬送室51
3を通して、p- 型Si層成長室503に導入して、液
相でp- 型Si層104を多孔質Si層102上にエピ
タキシャル成長させる。p- 型Si層成長室が503,
504と複数あるのは、p-型Si層をn+ 型Si層よ
り厚く成長させるからであり、本形態では、p- 型Si
層成長室が6つ、n+ 型Si層成長室が1つ、水素アニ
ール室が1つであることを想定している。p- 型Si層
104の望ましい厚みは、発電光の有効利用、原料の有
効利用、太陽電池のフレキシビリティの観点から、10
〜50(μm)であり、さらに望ましくは、20〜40
(μm)である。p- 型Si層104を成長させるため
には、まず、InやSnからなるメルト506を電気炉
510を使って約960℃まで熱し、溶かし込み用のp
- 型Si基板をメルト506に浸入させ、p- 型Siを
メルト506の中に溶かし込み、溶かし込み用のp-
Si基板を引き上げる。その後、メルト506の温度を
約950℃にして、メルト506にp- 型Siを過飽和
状態に維持する。そして、基板カセット501をメルト
506に浸入させ、電気炉510の温度を調整すること
により、メルト506の温度を徐々に下げ、多孔質Si
層102上にエピタキシャルp- 型Si層104を成長
させていく。成長時間は、約30分と長いので、複数あ
るp- 型Si層成長室504などを使いながら、複数の
基板カセットに同時にp- 型Si層を成長させながら生
産の効率化を図る。
【0028】その後、基板カセット501を搬送室51
3に戻して、不図示のレーザ照射を行い、スルーホール
106を形成して搬送室513を通して、n+ 型Si層
成長室505に導入して、液相でn+ 型Si層104を
- 型Si層104上にエピタキシャル成長させる。n
+ 型Si層105を成長させるためには、まず、Inや
Snからなるメルト508を電気炉512を使って約9
60℃まで熱し、溶かし込み用のn+ 型Si基板をメル
ト508に浸入させ、n+ 型Siをメルト508の中に
溶かし込み、溶かし込み用のn+ 型Si基板を引き上げ
る。または、低濃度の基板と一緒に、P(リン)、As
(ヒ素)などのn型不純物を溶かし込んでもよい。その
後、メルト508の温度を約950℃にして、メルト5
08にp - 型Siを過飽和状態に維持する。そして、基
板カセット501をメルト508に浸入させ、電気炉5
12の温度を調整することにより、メルト508の温度
を徐々に下げ、p-型Si層104上にエピタキシャル
+ 型Si層105を成長させていく。成長時間は、約
30秒である。
【0029】図5は、基板カセット501の詳細な斜視
図である。支柱61が4つあり、複数のSiウェハ21
を4個所で支える。支柱61は、Siウェハ21が表面
でエピタキシャル成長ができるように、Siウェハの端
の部分だけで支える構造になっている。太陽電池を製造
する後の工程で、発電層となるエピタキシャルSi層1
04,105をそのへき開性を使って点線のように四角
に切り落とすので、支柱61はオリエンテーションフラ
ット62を含めてSiウェハ21を切り落とす部分だけ
で支えるのが望ましい。支柱21は、図4のようなディ
ッピングタイプの液相成長装置では、支柱61を100
0℃程度のメルトの中に浸すことになるので、石英など
の耐熱材料で製造するのが望ましい。この構造の基板カ
セット501は、液相成長装置だけでなく、CVDなど
の気相成長装置にも使える。
【0030】エピタキシャル層104,105の成長が
終わった後、n+ 型Si層105の表面にTiO2 やI
TO(Indium Tin Oxide)などからなる反射防止膜を塗
布と焼成、またはスパッタ法などして形成しておく。そ
して、図1(e)のようにn + 型Si層105の表面に
スルーホール106の位置に合わせて穴の開いたシート
状の支持材料107を貼り付ける。そして、支持材料1
07で、エピタキシャルSi層104,105を支持し
ながら、スルーホール106にピン108を差し込み、
多孔質Si層102または非多孔質Si層101を押し
下げる。ここで、ピン108は、太陽電池が完成したと
き、スルーホールを通じるコンタクト電極として使用す
る。ピン108を差し込んだ結果、図6(a)のよう
に、多孔質Si層102で、エピタキシャルSi層10
4,105と非多孔質Si層101が分離できる。
【0031】その後、エピタキシャルSi層104,1
05と非多孔質Si層101に残った多孔質Si層を選
択エッチングによって、取り除く。選択エッチングは、
図6(a)の両基板をエッチング液に浸すことで行う。
すると、図6(b)のように、多孔質Si層102が取
り除ける。エッチング液は、通常のSiのエッチング
液、多孔質Siのエッチング液であるフッ酸、フッ酸と
アルコールの混合液、フッ酸と過酸化水素水の混合液、
バッファードフッ酸、バッファードフッ酸とアルコール
の混合液、バッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液
などがある。または、エッチング液に、エチレンジアミ
ンとピロカテコールと純水の混合液、室温に近いところ
で効果の高いKOHなどを使用することができる。エッ
チング液が、支持材料107やピン108を犯す場合、
一旦、支持材料107とピン108をエピタキシャルS
i層104,105から取り除いてから、エッチング液
に浸し、多孔質Si層102のエッチングが終わってか
ら、ピン108と支持部材107を取り付け直してもよ
い。この場合、反射防止膜は、多孔質Si層102のエ
ッチングが終わってからつける方がよい。
【0032】また、この段階で、太陽電池の入射光の反
射損を低減するために、表面のテクスチャー処理をして
おいてもよい。テクスチャー処理は、エピタキシャルS
i層104を高温のヒドラジン、NaOH、KOHなど
に浸すことによって、エピタキシャルSi層104の表
面にピラミッド状の凹凸構造を形成するものである。
【0033】その後、図6(c)のように、p- 型Si
層104の裏面に裏面電極109を取り付ける。裏面電
極109は、集電電極と光反射層の両方として機能する
材料では、Alなどで形成するのが、望ましい。また、
裏面電極109は、穴を持ったAlシートをスルーホー
ル106の位置と裏面電極108の穴の位置を位置合わ
せして、貼り付けることで形成できる。または、銀ペー
ストやスクリーン印刷などでも形成できる。Al材料で
裏面電極109を形成したときは、熱処理をすることに
よって、Si中にAlが浸入して、裏面電極109近く
のSiがp+ になる。
【0034】図6(d)は、裏面電極109の裏に絶縁
層110を形成する工程を表す。絶縁層110は、スル
ーホール106の位置に、裏面電極109の穴より少し
小さい穴をもつ絶縁シートを位置合わせして貼り付ける
などして形成する。
【0035】図7(a)は、下地導電性基板111を貼
り付ける工程を表す。下地導電性基板111は、SU
S、導電コートしたプラスティック板、ガラスなどでも
よい。エピタキシャルSi層104,105は、非常に
薄いためフレキシブルであり、下地導電性基板110は
曲がった基板であってもかまわない。
【0036】なお、図6の(c)(d)と図7の(a)
の工程は、どのような順に行ってもよい。例えば、まず
下地導電性基板111と絶縁層110を貼り付け、その
上にスルーホール106の位置に穴の開いた裏面電極を
貼り付けた基板を用意する。そして、その基板と図6
(c)の基板を貼り合わせてもよい。
【0037】その後、支持材料107が太陽電池の保護
材料を兼ねるときは、図7(b)のように、支持材料1
07の端を織り込むことによって、側面の保護をする。
そして、図7(c)のように支持材料107の穴の位置
に保護材料112を被せる。支持材料107が保護材料
を兼ねないときは、支持材料107を取り除いて、シー
ト状の保護材料を太陽電池全体に被せてもよい。以上の
工程で、ユニットセルの完成となる。
【0038】そして、この1サイクルのプロセスで残っ
た図6(a)の非多孔質Si層をSiウェハとして、次
のサイクルを行い大量のユニットセルを作っていく。
【0039】また、図8は、以前の工程で作製したユニ
ットセルの平面図(a)と、ユニットセルを含む太陽電
池モジュールの等価回路図(b)である。ユニットセル
の表面には、反射防止膜を通してn+ 型Si層105の
表面とコンタクト電極103の頭の部分が見えている。
左下の部分は、ユニットセル123の一部に作製したバ
イパスダイオード121であり、太陽電池の逆流防止の
役目を果たす。バイパスダイオードは、図1(c)のス
ルーホールを製造する工程と同じ工程で、レーザでp-
型Si層104を分離するなどの方法で形成する。バイ
パスダイオード121は、ユニットセル123とバイパ
スダイオード121は図8(b)の等価回路のように接
続する。一番右側のユニットセル123用のバイパスダ
イオードには、外付けのバイパスダイオード122を利
用する。
【0040】また、図9(b)は太陽電池モジュールの
光起電力部の平面図、図13(a)は光起電力部である
平面図(b)のA−A′での断面図、図13(c)はバ
イパスダイオード部である平面図(b)のB−B′での
断面図である。図中、124は正電極、125は負電
極、126はp側電極タブ、127はn側電極タブ、1
28はバイパスダイオードタブである。他の部材番号
は、図6,図7等で説明した部材と同じなので、説明を
省略する。
【0041】バイパスダイオードタブ128は、バイパ
スダイオード121のカソードを、ユニットセル123
のp側電極タブ126と電気的に接続させるとともに、
バイパスダイオード121の光遮光層としても働く。材
料的には、AlやCrなどで形成するのが望ましい。左
端のユニットセル123以外は、そのp側電極タブ12
6を右隣のユニットセル123のn側電極タブ127に
接続する。左端のユニットセル123は、そのp側電極
タブ126を正電極124に接続する。右端のユニット
セル123は、そのn側電極タブ127を負電極125
と外付ダイオード122のアノードに接続し、そのp側
電極タブ126を外付ダイオード122のカソードに接
続する。この結果、正電極124と負電極125の間
に、起電力を起こさせ、太陽電池として電力を出力する
ことができる。
【0042】上述の実施形態1は、半導体基板にエピタ
キシャル半導体層を成長させ、そのエピタキシャル半導
体層にスルーホールを開け、エピタキシャル半導体層を
支持しながら、スルーホールにピンを差し込むことによ
り、エピタキシャル半導体層を半導体基板から分離して
いる。本実施形態で、図1(e)で使ったピン108を
そのまま、図8(a)の太陽電池のコンタクト電極10
3として使ったが、ピン108に、エピタキシャル半導
体と非多孔質半導体の分離専用の器具にして、コンタク
ト電極103を別に形成してもよい。この場合、ピン1
08は、剣山のような形が望ましい。
【0043】また、実施形態1によれば、低コストで変
換効率の高い薄膜結晶太陽電池を製造することができ
る。また、実施形態1の太陽電池はエピタキシャル成長
させた単結晶で、アモルファスや多結晶のものに比べ
て、光電変換効率や劣化の面で優れている。
【0044】実施形態1の太陽電池は、図7(c)の断
面図で示すように、n+ 型半導体領域がスルーホール1
06の裏面まで周り込んでいない。つまり、n+ 型半導
体領域となる第1の導電型領域は、p+ 型半導体領域と
なる第2の導電型領域の光入射側の表面上と、第2の導
電型領域と前記貫通口の間のみにある。このため、図2
5で示す従来のスルーホールに比べて、スルーホール付
近で発生したホールがn+ 型領域で再結合しにくいた
め、光電変換効率が高い。また、細いピン108でコン
タクト電極103を形成するので、裏面電極109を大
きく広げることができ、ホールはp電極への到達確率が
大きく、電子はn電極への到達確率が大きいことも、変
換効率の向上に寄与する。さらに、n型半導体領域より
も導電率の大きい金属のコンタクト電極がn型半導体領
域に接しながら太陽電池の表面まで延びているので、電
子がうまく、コンタクト電極に流れる。ここで、第1の
導電型領域をp型半導体領域、第2の導電型領域をn型
半導体領域としてもよい。
【0045】(実施形態2)本発明の実施形態2につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態2
も、太陽電池の形態で実施形態1とほぼ同じだが、裏面
の構造と製造方法が違う。図10は、実施形態2の太陽
電池の裏面の平面図(a)と、平面図(a)のAA′の
部分の断面図(b)と、BB′の部分の断面図(c)で
ある。
【0046】この構造は、実施形態1の図6(c)の段
階で、p+ 型Si層104の裏面に、ちょうどスルーホ
ール106の位置で穴の開いた裏面電極109を形成
し、スルーホール106の部分の裏面には、裏面電極1
09と接しないように、負電極115を形成する。そし
て、図10(a)の裏面の平面図のように、配線114
を引くところだけ、絶縁領域113を予め引いておき、
配線114を形成しておく。配線114の端はn側電極
タブ140として使用する。実施形態2は、実施形態1
に比べて、太陽電池の裏面全体に広がる絶縁層110を
形成しなくてもよいので、薄くフレキシビリティの高い
太陽電池を製造することができる。
【0047】(実施形態3)本発明の実施形態3につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態3も
太陽電池を製造する形態であるが、発電層のpn接合の
形状と、エピタキシャル半導体層と非多孔質半導体層の
分離に先端が広がる器具を使うことが、実施形態1と違
う。本形態も、基板をSiウェハとして説明するが、基
板に金属級Si基板、GaAsなどの化合物半導体基板
などを使用してもよい。また、分離層を多孔質Si層、
薄膜半導体に単結晶エピタキシャルSi層として説明す
るが、分離層を一般の多孔質半導体層、薄膜半導体を、
多結晶を含めた一般の半導体層としてもよい。
【0048】図11、12、13は、実施形態3の太陽
電池の製造工程を表す断面図である。まず、図11
(a)のように、Siウェハ101を図2で説明したよ
うな装置で多孔質化して、非多孔質Si層101上に多
孔質Si層102がある基板を形成する。そして、図4
と図5で説明したような装置を使って、図11(b)の
ように多孔質Si層102上にp- 型エピタキシャル単
結晶Si層104を成長させ、さらに、図11(c)の
ようにn+ 型エピタキシャル単結晶Si層105を成長
させる。そして、レーザなどを使って、図11(d)の
ようにn+ 型エピタキシャルSi層105の表面から多
孔質Si層102の表面まで通じるスルーホール106
を開ける。
【0049】その後、エピタキシャルSi層104,1
05のスルーホール106に面する壁を、酸素雰囲気中
や水蒸気雰囲気中でレーザ照射することなどによって、
図11(e)のように、スルーホール106内に、絶縁
領域116を形成する。
【0050】その後、図12(a)のように、分離器具
117,118の先端をスルーホール106に差し込
む。分離器具117,118は、図14の断面図のよう
な分離器具の軸118が分離器具の筒117の中を自由
に動く構造になっている。
【0051】図14(a)は、分離器具の軸118が分
離器具の先端部119から離れたときを表しており、図
14(b)は、分離器具の軸118が分離器具の先端部
119に近づき、先端部119が開いた構造を表す。分
離器具の筒は、ヒンジ120で先端部119を横方向に
広げられるようになっている。図14は断面図なので表
れていないが、筒117は軸に平行に見ると、正方形を
しており、その正方形の4つの辺にそれぞれ4つのヒン
ジ120が付いていて、4つの先端部119が四方に広
がる構造をしている。先端部119は、図14(b)の
ように軸118に押されることによって、横に広がるよ
うになっている。
【0052】実際のエピタキシャルSi層104,10
5と非多孔質Si層101の分離を行うときは、先端部
119をすぼめる状態で、筒117をスルーホール10
6に押し込み、先端部119が多孔質Si層102に達
したところで、軸118を押し込むことによって、多孔
質Si層102中で、図14(b)のように先端部11
9を広げ、先端部119をp- 型エピタキシャルSi層
104の下部に引っかける。多孔質Si層102は、非
多孔質Si層101やエピタキシャルSi層104,1
05に比べて脆弱なため、多孔質Si層102中を先端
部119が広がることは可能である。
【0053】そして、さらに、軸118を押し込むこと
によって、軸118で非多孔質Si層101を押す。こ
のとき、p- 型エピタキシャルSi層104にひっかか
っている先端部119が、エピタキシャルSi層10
4,105が上に押され、図12(b)のように、多孔
質Si層102での分離ができる。その後、実施形態1
で説明した選択エッチングを行うことにより、図12
(c)のように、多孔質Si層102を完全に取り除
く。
【0054】その後、図13(a)に示すように、導電
性下地基板111上に絶縁層110があり、その上にス
ルーホール106の位置で穴の開いた裏面電極109を
形成した基板と、分離した基板104,105,116
のスルーホール106の位置合わせを図13(a)のよ
うに行う。そして、図13(b)のように両基板を貼り
合わせる。そして、銀ペーストや銅ペーストなどで、図
13(c)のようにコンタクト電極を形成し、図13
(d)のように保護膜112を太陽電池の表面に形成す
る。
【0055】完成した太陽電池の表面の形状は、図8
(a)と同じである。また、本形態の分離器具は、ある
程度幅が必要になってしまうので、スルーホール106
が大きくなってしまい、図8(a)のようなコンタクト
電極では、入射面の光電変換の有効面積を狭めてしまう
可能性がある。そこで、太陽電池の表面を図15や図1
6のような構造にしておいてもよい。
【0056】図15(a)は、太陽電池の表面の別構造
を表している。図中、103はコンタクト電極で、その
下のn+ 型Si層104とp- 型Si層105に大きめ
のスルーホールが掘られている。その大きいスルーホー
ルは分離器具が入る穴として使う。それ以外に、小さい
スルーホールを使ったコンタクト電極136があって、
小さいスルーホールは、分離工程では使用しない。この
構造により、分離も容易にでき、光電変換の有効面積の
損失も抑えられる。
【0057】図15(b)は、太陽電池の表面のさらな
る別構造を表している。コンタクト電極103に電気的
に接続した表面電極137をn+ 型Si層105に接続
しておく。コンタクト電極103の下に、スルーホール
があり、それを使って、分離をする。表面電極137
は、Alペーストの塗布と焼成や、スクリーン印刷など
で作る。図16(a),(b)は、表面電極137とコ
ンタクト電極103の別形態である。この図15(b)
や図16(a),(b)などの構造の太陽電池は、光電
変換層となる薄膜半導体と、前記薄膜半導体の光入射側
の一方の面から他方の面に、前記薄膜半導体の貫通口を
通じてつながる一方の電極と、前記他方の面で前記薄膜
半導体と接する他方の電極とを有する太陽電池におい
て、前記一方の電極は、前記薄膜半導体の一方の面上を
広がっている本発明の太陽電池である。
【0058】実施形態3の太陽電池の製造方法によれ
ば、支持部材とエピタキシャル半導体を貼り付ける工程
を省くことができるので、工程の短縮に役立つ。また、
本形態の図15(b)や図16(a),(b)などの太
陽電池によれば、少ないスルーホールで、効率よく光電
流を集めることができる。このため、スルーホールを作
る数が少なくでき、スルーホールを作る工程が簡略化で
きる。しかも、通常の太陽電池の端部から延びるグリッ
ド電極を使うほど、表面の有効面積を削減することがな
い。これは、グリッド電極に比べて、長く延ばさなくて
もよいからである。
【0059】(実施形態4)本発明の実施形態4につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態4
も、実施形態3とほぼ同様の形態であるが、分離すると
き、スルーホールに差し込む治具と、非多孔質半導体層
の裏面に付けた真空チャックを使って引っ張る。図17
は、実施形態4の分離工程を表す断面図(a)と、分離
器具の断面図(b),(c)である。図17(b)は、
分離器具の筒117の断面図である。筒の中を、必要な
時に固体化することのできる液体、または固体と液体の
中間物質の材料を流すことができる。図17(c)は、
筒117を通じて、液体、または固体と液体の中間物質
の材料を先端部に流し、先端部を固体化した様子を表す
断面図である。
【0060】この分離器具117を、図17(a)のよ
うに、分離工程でスルーホール106に差し込み、分離
器具117の先端部が多孔質Si層102に達したとこ
ろで、先端部に液体、または固体と液体の中間物質の材
料を流し、熱硬化や自然な硬化などを利用して、図17
(c)のように、分離器具の先端部を膨らませる。そし
て、その膨らませた部分で、エピタキシャルSi層10
4の裏側から、エピタキシャルSi層104,105を
上方向に引っ張りながら、非多孔質Si層101の裏側
に密着させた真空チャック134で、非多孔質Si層1
01を下方向に引っ張る。すると、多孔質Si層102
で、非多孔質Si層101とエピタキシャルSi層10
4,105などの基板の分離ができる。
【0061】図18は、分離器具の他の形態を表す断面
図である。図18(a),(b)は、先端部に形状記憶
合金を使った分離器具の側面図を表す。図中、130は
分離器具の軸、131は針金上の形状記憶合金である。
形状記憶合金131は、図18(a)のようにスルーホ
ール106に導入するとき縮まっているが、先端部が多
孔質Si層102に達したとき、暖めたり、冷却するこ
とによって、形状記憶合金131部分を多孔質Si層1
02内で広げて、図17(a)と同じように分離を行っ
てもよい。
【0062】また、図18(c),(d)は、先端部か
ら針金を広げる分離器具の断面図を表す。図18(c)
は、針金132を広げていない状態を表し、この状態で
分離器具の筒117をスルーホール106に差し込む。
そして、分離器具の筒117の先端が多孔質Si層10
2に達したら、針金132を押し出して、針金を外に広
げる支持部材133を使って、図18(d)のように針
金を横方向に広げる。その後、図17(a)で説明した
のと同じような方法で分離を行う。針金132の先端は
図18(c),(d)のように、少し窪みが付いてい
て、多孔質Si層102に引っかかる構造になっている
方が望ましい。
【0063】さらに、図17(b)の筒117をスルー
ホール106に差し込み、筒117を通じて、水やアル
コールなどの液体のジェットや、気体のジェットを使っ
て、エピタキシャルSi層104,105と非多孔質S
i層101の分離を行うこともできる。
【0064】(実施形態5)本発明の実施形態5につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態5
も、実施形態3とほぼ同様の形態であるが、分離すると
き、多孔質半導体部分をスルーホールを通じてある程
度、選択エッチングした後、スルーホールに治具を差し
込むことによって、容易に分離を行う実施形態である。
【0065】図19は、本形態の製造工程を表す断面図
である。図19(a)は、Siウェハ101と多孔質S
i層102上にp- 型エピタキシャル単結晶Si層10
4とn+ 型エピタキシャル単結晶Si層105を積層さ
せ、スルーホール106を開けたところを表し、図11
(d)と同じ状態である。その後、図19(a)の基板
をエッチング液に浸けて、スルーホール106の近くの
多孔質Si層102を選択エッチングによって取り除
く。エッチング液は、通常のSiのエッチング液、多孔
質Siのエッチング液であるフッ酸、フッ酸とアルコー
ルの混合液、フッ酸と過酸化水素水の混合液、バッファ
ードフッ酸、バッファードフッ酸とアルコールの混合
液、バッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液などが
ある。または、エッチング液に、エチレンジアミンとピ
ロカテコールと純水の混合液、室温に近いところで効果
のあるKOHなどを使用することができる。すると、図
19(b)のように、スルーホール106に近いところ
の多孔質Si層102が取り除けられる。
【0066】図19(c)は、スルーホール106に絶
縁領域116を形成する工程を表す。この絶縁工程は、
絶縁シートを被せることや、酸素あるいは水蒸気雰囲気
中でレーザ照射することによって、スルーホール106
の表面のSiを酸化することによって形成できる。そし
て、図19(d)のように、実施形態3と同じ分離器具
117,118を使って、スルーホール106を通して
挿入し、押圧を加えて、図19(e)のようにエピタキ
シャルSi層104,105と非多孔質Si層101を
分離する。他の工程は、実施形態3と同様である。
【0067】本実施形態によれば、予めスルーホールの
近く、多孔質Siをさらに脆弱にしているので、実施形
態3よりもさらに分離が容易になる。
【0068】(実施形態6)本発明の実施形態6につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態6
は、本発明によってエリアセンサなどの光電変換装置を
製造する形態である。まず、実施形態3で説明したよう
に、図11(a)(b)(c)までと同じ工程で、非多
孔質Si層101の多孔度の大きい多孔質Si層102
b、多孔度の小さい多孔質Si層102a、p- 型Si
層104、n+ 型Si層105を形成する。その後、レ
ーザなどで、p- 型Si層104とn+ 型Si層105
を貫通して、多孔質Si層102まで通じるスルーホー
ル106を複数箇所開ける。それと同一の工程で、図2
0に示すように、エリアセンサの行またはラインを絶縁
分離するためのスクライブライン151,152を作っ
ておく。そして、実施形態1の図1(e)や、実施形態
3の図12(a)や、実施形態4の図17や、実施形態
5の図19(e)を使って説明したのと同じ工程で、非
多孔質Si層101とエピタキシャルSi層104,1
05を分離し、多孔質Si層102の選択エッチングを
行い、多孔質Si層102を取り除く。その結果、図2
1(a)のような断面図のエピタキシャルSi層10
4,105が得られる。
【0069】そして、図21(b)のようにエピタキシ
ャルSi層104の裏面に、スクライブライン151と
垂直な方向にストライプ状に走る裏面電極153を貼り
付ける。つぎに、図21(c)のように支持基板154
を貼り付ける。そして、スルーホール106やスクライ
ブライン151を絶縁領域156で埋めた後、表面にI
TOなどの透明導電膜155を形成する。
【0070】そして、図22(a)の断面図のように表
面に反射防止膜157を付けてエリアセンサが完成す
る。図22(b−1)は、表面から見た平面図であり、
図22(b−2)は裏面から見た平面図である。表面は
透明電極155が縦方向にストライプ状に走り、裏面電
極153は横方向にストライプ状に走る。そして、単純
マトリックスをなす透明電極155と裏面電極153
が、フォトダイオードとなるp- 型Si層104aとn
+ 型Si層104bを挟む形状になっている。
【0071】上記各実施形態で説明した半導体の分離方
法により、スルーホールを通して、Siウェハを機械的
に押圧して分離することを示したが、この分離された半
導体は太陽電池に有用であるが、光電変換素子に加えて
周辺回路を同一半導体内に形成することで、1チップ光
電変換装置を製造する可能性もある。
【0072】(実施形態7)また、上記実施形態に示し
た分離層を形成するために、特開平9−331077号
公報のように、半導体基板にイオン注入し、空孔を有す
る層を形成してもよい。つまり、半導体基板の両面に水
素イオンなどを注入し、空孔を有する分離層を形成し
て、上記実施形態と同様の方法によって、薄膜半導体層
を分離する。
【0073】
【発明の効果】本発明の薄膜半導体の分離方法によれ
ば、太陽電池やエリアセンサに応用できる薄膜半導体
を、薄膜半導体層にダメージを与えることなく、低コス
トで確実に分離することができる。また、本発明の光電
変換装置によれば、太陽電池やエリアセンサを、光電変
換層にダメージを与えることなく、低コストで製造する
ことができる。
【0074】また、本発明の光電変換層となる薄膜半導
体と、前記薄膜半導体の光入射側の一方の面から他方の
面に、前記薄膜半導体の貫通口を通じてつながる一方の
電極と、前記他方の面で前記薄膜半導体と接する他方の
電極とを有する太陽電池において、前記一方の電極は、
前記薄膜半導体の一方の面上を広がっている太陽電池に
よれば、スルーホールを多数作ることなく、光電変換層
の有効面積を稼ぐことができる太陽電池を提供すること
ができる。さらに、第1の導電型領域と前記第1の導電
型と反対の第2の導電型領域を有し、貫通口を有する薄
膜半導体と、前記第1の導電型領域に接続した一方の電
極と、前記第2の導電型領域に接続した他方の電極とを
具備する太陽電池において、前記第1の導電型領域は、
前記第2の導電型領域の光入射側の表面上と、前記第2
の導電型領域と前記貫通口の間のみにある太陽電池によ
れば、貫通口近くのキャリアの再結合を防止し、変換効
率の高い太陽電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の太陽電池の製造工程を表
す断面図である。
【図2】本発明の実施形態1の陽極化成装置の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態1の多孔質Si層を形成した
Siウェハの断面図である。
【図4】本発明の実施形態1のエピタキシャル層を成長
させる液相成長装置の断面図である。
【図5】本発明の実施形態1の基板カセットの断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態1の太陽電池の製造工程を表
す断面図である。
【図7】本発明の実施形態1の太陽電池の製造工程を表
す断面図である。
【図8】本発明の実施形態1の太陽電池の平面図(a)
と太陽電池モジュールの等価回路図(b)である。
【図9】本発明の実施形態1の太陽電池モジュールの断
面図(a)(c)と平面図(b)である。
【図10】本発明の実施形態2の太陽電池の裏面の平面
図(a)と断面図(b)(c)である。
【図11】本発明の実施形態3の太陽電池の製造工程を
表す断面図である。
【図12】本発明の実施形態3の太陽電池の製造工程を
表す断面図である。
【図13】本発明の実施形態3の太陽電池の製造工程を
表す断面図である。
【図14】本発明の分離工程で使用する器具の断面図で
ある。
【図15】本発明の実施形態4の分離工程(a)と分離
工程で使用する器具の断面図(b)(c)である。
【図16】本発明の分離工程で使用する器具の断面図で
ある。
【図17】本発明の実施形態5の太陽電池の製造工程を
表す断面図である。
【図18】本発明の太陽電池の表面の平面図である。
【図19】本発明の太陽電池の表面の平面図である。
【図20】本発明の実施形態6のエリアセンサの製造工
程を表す断面図である。
【図21】本発明の実施形態6のエリアセンサの製造工
程を表す断面図である。
【図22】本発明の実施形態6のエリアセンサの断面図
(a)と平面図(b)である。
【図23】従来の太陽電池の製造工程を表す断面図であ
る。
【図24】従来の太陽電池の製造工程を表す断面図であ
る。
【図25】従来の太陽電池の断面図である。
【符号の説明】
21 Siウェハ 62 オリエンテーションフラット 101 非多孔質Si層 102 多孔質Si層 103,136 コンタクト電極 104 p- 型エピタキシャル単結晶Si層 105 n+ 型エピタキシャル単結晶Si層 106 スルーホール 107 支持材料 108 ピン 109,153 裏面電極 110,154 絶縁層 111 導電性下地基板 112,157 保護材料 114 負電極配線 115 負電極 113,116 絶縁領域 117 分離器具の筒 118,130 分離器具の軸 119 分離器具の先端部 120 ヒンジ 121 バイパスダイオード 122 外付けバイパスダイオード 123 ユニットセル 124 正電極 125 負電極 126 p側電極タブ 127,140 n側電極タブ 128 バイパスダイオードタブ 131 形状記憶合金 132 針金 133 針金を外に広げる支持部材 134 真空チャック 135 固体になった材料 137 表面電極 151 スクラブライン 155 透明電極 216 フッ酸系のエッチング液 217,218 金属電極 330 支持基板 331 反射防止膜 501 基板カセット 502 水素アニール室 503,504 p- 型Si層成長室 505 n+ 型Si層成長室 506,507,508 メルト 509,510,511,512 電気炉 513 搬送室

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に分離層を形成し、前記分離層上
    に薄膜半導体を形成し、前記薄膜半導体に前記分離層に
    達する貫通口を形成し、前記分離層で前記基板と前記薄
    膜半導体を分離する薄膜半導体の分離方法において、 前記貫通口に押圧物を挿入し、前記押圧物を使って前記
    分離層または前記基板を押すことによって、前記基板か
    ら前記薄膜半導体を分離することを特徴とする薄膜半導
    体の分離方法。
  2. 【請求項2】 前記押圧物は先端が広がる構造をしてお
    り、前記先端が前記分離層に達したとき、前記先端が広
    がって前記薄膜半導体が前記基板から離れる引っ張り力
    を伝える請求項1に記載の薄膜半導体の分離方法。
  3. 【請求項3】 前記押圧物は筒構造の部分と前記筒構造
    の中を滑る軸構造の部分を有し、前記軸構造の部分を滑
    らせることによって、前記先端を広がらせる請求項2に
    記載の薄膜半導体の分離方法。
  4. 【請求項4】 前記押圧物は筒構造をしており、前記筒
    構造の中を気体、または液体を流す請求項1に記載の薄
    膜半導体の分離方法。
  5. 【請求項5】 前記押圧物は筒構造をしており、前記筒
    構造の中を液体、または液体と固体の中間物質の材料を
    流し、前記材料を前記先端で固体にすることにより、前
    記引っ張り力を伝える部分を形成する請求項2に記載の
    薄膜半導体の分離方法。
  6. 【請求項6】 前記貫通口の近傍の分離層を、前記貫通
    口を通してあらかじめエッチングしておく請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の薄膜半導体の分離方法。
  7. 【請求項7】 前記薄膜半導体を光電変換層として使用
    し、前記薄膜半導体に電極を接続し、請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の薄膜半導体の分離方法を用いたこと
    を特徴とする光電変換装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記押圧物は、気体又は液体のジェット
    であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置
    の分離方法。
  9. 【請求項9】 光電変換層となる薄膜半導体と、前記薄
    膜半導体の光入射側の一方の面から他方の面に、前記薄
    膜半導体の貫通口を通じてつながる一方の電極と、前記
    他方の面で前記薄膜半導体と接する他方の電極とを有す
    る太陽電池において、 前記一方の電極は、前記薄膜半導体の一方の面上を広が
    っていることを特徴とする太陽電池。
  10. 【請求項10】 第1の導電型領域と、前記第1の導電
    型領域と反対導電型の第2の導電型領域と、前記第1の
    導電型領域と前記第2の導電型領域の貫通口とを有する
    薄膜半導体と、前記第1の導電型領域に接続した一方の
    電極と、前記第2の導電型領域に接続した他方の電池と
    を具備する太陽電池において、 前記第1の導電型領域は、前記第2の導電型領域の光入
    射側の表面上と、前記第2の導電型領域と前記貫通口の
    間のみにあることを特徴とする太陽電池。
  11. 【請求項11】 前記貫通口にある第1の導電型領域の
    中心を、前記一方の電極の一部となる金属の軸が通じて
    いる請求項10に記載の太陽電池。
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