JPH11330443A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH11330443A
JPH11330443A JP10150729A JP15072998A JPH11330443A JP H11330443 A JPH11330443 A JP H11330443A JP 10150729 A JP10150729 A JP 10150729A JP 15072998 A JP15072998 A JP 15072998A JP H11330443 A JPH11330443 A JP H11330443A
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JP
Japan
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silicon nitride
film
nitride film
solid
sih
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JP10150729A
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English (en)
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Toru Hachitani
透 蜂谷
Maki Saito
牧 斉藤
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固体撮像素子のスミアと暗電流を同時に低減す
る。 【解決手段】固体撮像素子の表面を被覆するための表面
保護膜16を、プラズマCVDにより、組成比(Si/
N)が0.85以下であるシリコン窒化膜によって成膜
する。また、キャリアガスN2とソースガスSiH4及び
NH3の導入流量比(N2/SiH4)を30以上に設定
することで、組成比(Si/N)が0.85以下である
シリコン窒化膜を成膜する。また、キャリアガスN2
ソースガスSiH4及びNH3の導入流量比(NH3
2)/SiH4)を25以上に設定することで、組成比
(Si/N)が0.85以下であるシリコン窒化膜を成
膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、特に、固体撮像素子を保護するために設けられる表
面保護膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像素子は、外気湿度などに
よる特性劣化を防止するため、図8に示すように、半導
体基板1上に形成された受光エレメントとなるフォトダ
イオード2や、電荷転送路3、アルミ遮光膜4、その他
の素子及び配線などの構成要素全体がパッシベーション
膜と呼ばれる表面保護膜5で被覆されている。この表面
保護膜5には、シリコン窒化膜(SiN)やシリコン酸
化膜(SiO2)、シリコン窒化酸化膜(SiON)が
用いられ、一般的にプラズマCVDにより成膜されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリコン窒化
膜を表面保護膜に用いた場合、比較的暗電流が低減され
るが、スミアが増加するという問題があった。
【0004】このスミア増加の原因としては、表面保護
膜に用いられるシリコン窒化膜の屈折率が高いことによ
るものと考えられる。
【0005】すなわち、表面保護膜の屈折率が高いと、
フォトダイオードの受光面を覆う表面保護膜での光干渉
効果が強まると共に、表面保護膜の膜厚ばらつきによる
分光感度の変化が顕著となって、スミアが増加する。
【0006】更に、図8に示すように、フォトダイオー
ド2以外の領域への光の入射を防止するためにアルミ遮
光膜4が形成され、更に、この防止効果を高めるため
に、アルミ遮光膜4のフォトダイオード2に面した先端
部分が、フォトダイオード2の若干内側までオーバーラ
ップして形成されている。そして、上記の先端部分に表
面保護膜5がオーバーハングして積層されている。この
ため、表面保護膜5の屈折率が高いと、本来遮光される
べき光が、オーバーハングした部分で大きく屈折してフ
ォトダイオード2やそれ以外の領域に入射し、この入射
光で励起される不要な光電荷によってもスミアが増加す
る。
【0007】一方、上記のシリコン酸化膜やシリコン窒
化酸化膜を表面保護膜に用いた場合には、シリコン窒化
膜に較べてスミアの低減効果が得られるが、シリコン窒
化膜に較べて暗電流が増加するという問題があった。
【0008】このように、従来の表面保護膜では、スミ
アと暗電流の低減を同時に実現することが困難であり、
より高品質の画像を得るための固体撮像素子を製造する
上で大きな課題となっていた。
【0009】本発明は、このような従来技術の課題を克
服するためになされたものであり、スミアと暗電流を同
時に低減することができる固体撮像素子及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、シリコン窒化膜からなる表面保護膜
を備えた固体撮像素子において、前記表面保護膜のSi
とNの組成比(Si/N)を0.85以下にした。
【0011】かかる構造によれば、シリコン窒化膜の屈
折率が低くなることでスミアが低減され、更に、暗電流
も同時に低減されて、高品質の画像撮像が可能な固体撮
像素子を実現することができる。
【0012】また、シリコン窒化膜からなる表面保護膜
を備えた固体撮像素子の製造方法において、前記表面保
護膜を、少なくともN2からなるキャリアガスとSiH4
及びNH3からなるソースガスとを導入すると共に、N2
とSiH4の流量比(N2/SiH4)を30以上に設定
して、プラズマCVDにより成膜することとした。
【0013】また、シリコン窒化膜からなる表面保護膜
を備えた固体撮像素子の製造方法において、前記表面保
護膜を、少なくともN2からなるキャリアガスとSiH4
及びNH3からなるソースガスとを導入すると共に、N
3とN2に対するSiH4の流量比(NH3+N2)/S
iH4)を25以上に設定して、プラズマCVDにより
成膜することとした。
【0014】これらの固体撮像素子の製造方法によれ
ば、組成比(Si/N)が0.85以下のシリコン酸化
膜を形成することができるため、シリコン窒化膜の屈折
率が低くなってスミアが低減され、更に、暗電流も同時
に低減されて、高品質の画像撮像が可能な固体撮像素子
を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、本
発明の固体撮像素子をインターライン型のCCD撮像素
子に適用した場合について説明する。
【0016】図1は、本実施の形態に係るインターライ
ン型のCCD撮像素子(以下、ILCCDという)にお
ける受光エレメント及びその近傍のコラム構造を示す要
部縦断面図である。
【0017】同図において、n型半導体基板6上に形成
されたp型ウェル領域7に、フォトダイオードを構成す
るn型半導体領域8と、垂直転送路を構成するn型半導
体領域9、これらn型半導体領域8,9を囲むp-型半
導体からなるチャネルストッパ領域10,11が形成さ
れ、更に、図示していないn型半導体からなる水平転送
路やその他の素子などの構成要素が形成されている。
【0018】これらの構成要素が形成された半導体基板
6上に、SiO2からなるゲート酸化膜12が積層さ
れ、更に、ゲート酸化膜12上の所定部分に、いずれも
ポリシリコンからなる第1の電極層13と第2の電極層
(図示略)が積層されている。これら第1,第2の電極
層は、いわゆる多層配線構造で形成されており、上記の
垂直転送路と水平転送路に電荷転送用の駆動信号を供給
するための転送電極や、露光によってn型半導体領域8
に感光蓄積された信号電荷をn型半導体領域9へ転送す
るためのトランスファゲート用のゲート電極や、その他
MOFETなどの素子のゲート電極を構成している。
【0019】また、SiO2からなる層間絶縁膜14中
に埋設されたアルミ層によって、素子間配線(図示略)
とアルミ遮光膜15が形成され、更に、層間絶縁膜14
の表面全体を被覆するシリコン窒化膜からなる表面保護
膜16が積層されている。
【0020】なお、アルミ遮光膜15は、n型半導体領
域8以外の領域上を覆うように形成されており、これに
よって、n型半導体領域8以外の領域への光の入射を防
止している。更に、この防止効果を高めるために、アル
ミ遮光膜15のn型半導体領域8に面した先端部分が、
n型半導体領域8の若干内側までオーバーラップして形
成されている。
【0021】次に、かかる構造を有するILCCDの製
造工程を図2を参照して説明する。
【0022】まず、同図(a)に示す第1の工程で、n
型半導体基板6上にp型ウェル領域7を成長させた後、
フォトリソグラフィー、イオン注入、熱処理などの周知
の半導体製造技術によって、垂直転送路となるn型半導
体領域4と水平転送路となるn型半導体領域(図示
略)、及びp-型半導体からなるチャンネルストッパ領
域10,11を形成する。
【0023】次に、同図(b)に示す第2の工程におい
て、SiO2からなるゲート酸化膜12を形成した後、
ポリシリコン層を堆積させ、更に、このポリシリコン層
をパターニング処理することにより、前記の垂直転送路
や水平転送路用の転送電極とトランスファゲートやその
他の素子用のゲート電極のための第1の電極層13を形
成する。なお、図示していないが、これに引き続いて、
第1の電極層13上に酸化膜を形成した後、ポリシリコ
ンによる前記第2の電極層(図示略)を形成する。
【0024】次に、同図(c)に示す第3の工程で、p
型ウェル領域7の所定部分にイオン注入することによ
り、フォトダイオード用のn型半導体領域8を形成す
る。
【0025】次に、同図(d)に示す第4の工程で、全
面にSiO2からなる層間絶縁膜14を積層した後、ア
ルミ層によって前記の素子間配線とアルミ遮光膜15を
形成する。
【0026】そして、第5の工程において、プラズマC
VDで、SiとNの組成比(Si/N)が0.85以
下、すなわち、(Si/N)≦0.85のシリコン窒化
膜からなる表面保護膜16を成長させることにより、図
1に示したILCCDを完成させる。
【0027】なお、上記第5の工程では、少なくとも、
ソースガスとしてSiH4とNH3、キャリアガスとして
2をプラズマCVD装置に導入し、更に、N2とSiH
4の流量比(N2/SiH4)を30以上に設定するか、
または、NH3とN2に対するSiH4の流量比((NH3
+N2)/SiH4)を25以上に設定することにより、
(Si/N)≦0.85のシリコン窒化膜を成長させ、
このシリコン窒化膜を表面保護膜16とする。
【0028】このように、本実施の形態によれば、(S
i/N)≦0.85のシリコン窒化膜によって表面保護
膜16を形成すると、シリコン窒化膜の屈折率が低くな
るためスミアが低減され、更に暗電流も同時に低減され
て、高品質の画像撮像が可能なILCCDを実現するこ
とができる。
【0029】次に、(Si/N)≦0.85のシリコン
窒化膜によって表面保護膜16を形成することの有用性
について、より具体的な実験例に基づいて説明する。
【0030】上記第5の工程では、図3に示す2周波励
起型のプラズマCVD装置を使用し、図4に示すプロセ
ス条件下でシリコン窒化膜の表面保護膜16を成長させ
た。
【0031】すなわち、高周波電源17からマッチング
回路MC1及びハイパスフィルタHPFを介してチャン
バー18内のアノード19に供給する高周波電力を、周
波数13.56MHz、電力0.50〜1.00KWに
設定した。
【0032】更に、低周波電源20からマッチング回路
MC2及びローパスフィルタLPFを介してサセプター
21に供給する低周波電力を、周波数270KHz、電
力0.10〜0.70KWに設定した。
【0033】そして、上記第1ないし第4の工程で処理
されたウェーハ22をサセプター21上に載せ、チャン
バー18内の温度を350℃、圧力を2.0〜2.5T
orrに設定し、更に、ソースガスであるSiN4とNH3
をそれぞれ流量100〜200sccm、200〜1000
sccm、キャリアガスであるN2を流量10000〜15
000sccmでチャンバー18内に導入することにより、
厚み約3000〜10000 のシリコン窒化膜を成長
させた。
【0034】このシリコン窒化膜の組成比(Si/N)
は約0.8であり、図5(a)に示すように、入射光を
遮断した状態で電荷読み出しを行って得られた出力電
圧、すなわち暗電流に比例した出力電圧(以下、暗時出
力という)が約0.2mV、スミアが約0.050%で
あった。また、同図(b)に示すように、屈折率が1.
9未満であった。
【0035】更に、同様のプラズマCVDにより、組成
比(Si/N)が約0.9のシリコン窒化膜と、組成比
(Si/N)が0.95のシリコン窒化膜を成長させ
た。この結果によると、図5(a)に示すように、組成
比(Si/N)が約0.9のシリコン窒化膜では、暗時
出力が約0.40mV、スミアが約0.15%、屈折率
が約1.95となり、組成比(Si/N)が0.95の
シリコン窒化膜では、暗時出力が約0.80mV、スミ
アが約0.20%であった。
【0036】更に、プラスマCVD装置のチャンバー1
8内の温度を350℃から400℃に変更して、上記同
様のプロセス条件の下でシリコン窒化膜を形成した結
果、図5(b)に示す屈折率の変化が得られた。
【0037】図5(a)に示す実験結果から明らかなよ
うに、(Si/N)=0.9を境にして、それより組成
比(Si/N)が小さいと、スミアと暗時出力が共に減
少し、それより組成比(Si/N)が大きいと、スミア
と暗時出力が急増する。
【0038】したがって、(Si/N)≦0.85にし
たことで、スミアと暗時出力(暗電流)を同時に低減す
ることの有用性が確認された。
【0039】更に、組成比(Si/N)が小さいほどシ
リコン窒化膜の屈折率が下がることか確認された。この
結果、フォトダイオードの受光面を覆う表面保護膜16
での光干渉効果が弱まると共に、表面保護膜16の膜厚
ばらつきによる分光感度の変化が低減されるためスミア
が減少する。
【0040】更に、アルミ遮光膜15とフォトダイオー
ドとがオーバーラップした部分に表面保護膜16がオー
バーハングして積層されたとしても、このオーバーハン
グした部分は低屈折率となる。このため、不要な光がこ
のオーバーハングした部分に入射しても、大きく屈折さ
れることはなく、アルミ遮光膜15で遮光されることと
なるため、従来技術のような不要な光電荷の発生に起因
するスミアが低減される。
【0041】更に、(Si/N)≦0.85となるシリ
コン窒化膜を製造するためのプロセス条件を実験により
求めた。
【0042】図6(a)は、実験により得られた流量比
(N2/SiH4)に対する組成比(Si/N)の関係を
示す特性図である。同図(a)から明らかなように、流
量比(N2/SiH4)を30以上に設定することで、シ
リコン窒化膜の組成比(Si/N)を0.85以下にす
ることができることが確認された。すなわち、このプロ
セス条件によれば、図5(a)(b)に示したのと同様
の特性を有するシリコン窒化膜を形成することができ、
スミアと暗時出力を同時に低減することができる。
【0043】更に、他のプロセス条件として、図6
(b)に示すように、流量比((NH3+N2)/SiH
4)を25以上に設定することで、シリコン窒化膜の組
成比(Si/N)を0.85以下にすることができるこ
とが確認された。すなわち、このプロセス条件によって
も、図5(a)(b)に示したのと同様の特性を有する
シリコン窒化膜を形成することができ、スミアと暗時出
力を同時に低減することができる。
【0044】次に、組成比(Si/N)が0.85の場
合のシリコン窒化膜と、組成比(Si/N)が0.95
の場合のシリコン窒化膜とのそれぞれのFTIRスペク
トルに基づいて、(Si/N)≦0.85のシリコン窒
化膜がスミアと暗時出力を同時に低減させ得る根拠につ
いて考察する。
【0045】図7は、そのFTIRスペクトルの実測図
であり、実線にて示す特性曲線Xが、(Si/N)≒
0.85のシリコン窒化膜、 点線にて示す特性曲線Y
が、(Si/N)≒0.95のシリコン窒化膜を示して
いる。
【0046】このFTIRスペクトルによると、(Si
/N)≒0.95のシリコン窒化膜では、波数2000
〜2400cm-1にピークがあり、Si−H基の含有量
が多いことが分かる。すなわち、(Si/N)≒0.9
5のシリコン窒化膜をプラズマCVDによって成膜する
と、その成膜過程で、NH3とSiH4から分離した水素
がSi−H基の形で膜中に多く取り込まれたことを示し
ている。そして、Si−H基の結合は比較的弱く、低エ
ネルギーのイオンボンバートメントの影響を受けて容易
に結合が壊れるため、このシリコン窒化膜では、多くの
水素基(−H)の存在によって屈折率が高くなり、スミ
アの増加を招くものと推察される。
【0047】一方、(Si/N)≒0.85のシリコン
窒化膜では、波数2000〜2400cm-1でのピーク
が減衰し、代わりに波数3200〜3400cm-1の範
囲内にピークが生じている。したがって、Si−H基の
含有量が少なく、代わりにSi−N基の含有量が増加し
たことが分かる。
【0048】この結果、(Si/N)≒0.85のシリ
コン窒化膜では、Si−H基が減少することで屈折率が
低下し、スミアの低減化を可能にするものと推察され
る。更に、(Si/N)≒0.85のシリコン窒化膜で
は、水素基(−H)が、Si−H基よりもN−H基の形
で膜中に取り込まれることとなり、このN−H基の結合
は強く安定であることから、このシリコン窒化膜で被覆
された各構成要素に対して悪影響を及ぼすことがないた
め、スミアの低減化に加えて、暗時出力(暗電流)の低
減化をも同時に実現するものと推察される。
【0049】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、組成比(Si/N)が0.85以下のシリコン窒化
膜で表面保護膜を形成したので、スミアと暗電流を同時
に低減することができ、高品質の画像撮像が可能な固体
撮像素子を実現することができる。
【0050】また、(Si/N)≦0.85のシリコン
窒化膜は、低温プラズマCVDで形成することができる
ため、アルミ配線のヒロックを抑え、画像出力のばらつ
きやオプティカルブラック領域での光漏れを低減するこ
とができる。
【0051】なお、本実施の形態では、ILCCDにつ
いて説明したが、本発明はこれに限らず、他の方式のC
CDやMOS型固体撮像素子など、表面保護膜を備える
固体撮像素子のいずれにも適用することができ、スミア
と暗電流を同時に低減することができる。
【0052】また、表面保護膜を2周波励起プラズマC
VDで成膜する場合を説明したが、単一周波数のプラズ
マCVDで成膜することも可能である。また、電界型の
プラズマCVDを適用する場合を述べたが、誘導コイル
を用いた電磁誘導型のプラズマCVDを適用してもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
面保護膜を、組成比(Si/N)が0.85以下である
シリコン窒化膜で形成したので、スミアと暗電流を同時
に低減することができ、高品質の画像撮像が可能な固体
撮像素子を実現することができる。
【0054】また、少なくともN2からなるキャリアガ
スとSiH4及びNH3からなるソースガスとを導入して
プラズマCVDで成膜する際に、N2とSiH4の流量比
(N2/SiH4)を30以上に設定して、組成比(Si
/N)が0.85以下であるシリコン窒化膜の表面保護
膜を形成することができ、スミアと暗電流を同時に低減
することができる。
【0055】また、少なくともN2からなるキャリアガ
スとSiH4及びNH3からなるソースガスとを導入して
プラズマCVDで成膜する際に、NH3とN2に対するS
iH4の流量比(NH3+N2)/SiH4)を25以上に
設定して、組成比(Si/N)が0.85以下のシリコ
ン窒化膜の表面保護膜を形成することができて、スミア
と暗電流を同時に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るILCCDの要部構造を示
す縦断面図である。
【図2】図1に示すILCCDの製造工程を示す説明図
である。
【図3】本実施の形態に係る表面保護層を製造するため
のプラズマCVD装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】本実施の形態に係る表面保護層を製造するため
の典型的なプロセス条件を示す説明図である。
【図5】本実施の形態に係る表面保護層の組成比(Si
/N)に対するスミアと暗時出力及び屈折率の関係を示
す説明図である。
【図6】本実施の形態に係る表面保護層を製造するため
のプロセス条件を示す特性図である。
【図7】本実施の形態に係る表面保護層の特性を示すF
TIRスペクトル図である。
【図8】従来のILCCDの構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
6…n型半導体基板 8,9…n型半導体領域 16…表面保護膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン窒化膜からなる表面保護膜を備
    えた固体撮像素子において、 前記表面保護膜のSiとNの組成比(Si/N)が0.
    85以下であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 シリコン窒化膜からなる表面保護膜を備
    えた固体撮像素子の製造方法において、 前記表面保護膜を、少なくともN2からなるキャリアガ
    スとSiH4及びNH3からなるソースガスとを導入する
    と共に、N2とSiH4の流量比(N2/SiH4)を30
    以上に設定して、プラズマCVDにより成膜することを
    特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリコン窒化膜からなる表面保護膜を備
    えた固体撮像素子の製造方法において、 前記表面保護膜を、少なくともN2からなるキャリアガ
    スとSiH4及びNH3からなるソースガスとを導入する
    と共に、NH3とN2に対するSiH4の流量比(NH3
    2)/SiH4)を25以上に設定して、プラズマCV
    Dにより成膜することを特徴とする固体撮像素子の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016046466A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
JP2019067826A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 キヤノン株式会社 撮像装置およびその製造方法ならびに機器

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