JPH1133033A - 高周波切開装置 - Google Patents

高周波切開装置

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JPH1133033A
JPH1133033A JP9195320A JP19532097A JPH1133033A JP H1133033 A JPH1133033 A JP H1133033A JP 9195320 A JP9195320 A JP 9195320A JP 19532097 A JP19532097 A JP 19532097A JP H1133033 A JPH1133033 A JP H1133033A
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JP
Japan
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conductive wire
sheath
wire
distal end
base end
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JP9195320A
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English (en)
Inventor
Akito Sadamasa
明人 定政
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性及び体腔内への挿通性(押し込み性)
が高く、低コストな高周波切開装置を提供する。 【解決手段】 本願発明に係る高周波切開装置は、電気
絶縁性を有するシース本体と、シース本体内の少なくと
も1つの内孔内に進退自在に挿入されるとともに、その
一部を処置電極部とた導電性ワイヤと、からなり、前記
導電性ワイヤに高周波電流を流し、前記処置電極部にて
生体組織を切開する高周波切開装置において、前記導電
性ワイヤは、柔軟性の高い先端部分と、先端部分よりも
剛性の高い基端部分とからなる1本の単線ワイヤによっ
て形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その一部が処置電
極として機能する導電性ワイヤに高周波電流を流すこと
で生体組織を切開する高周波切開装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の体腔内の組織を切開する手段とし
ては、病変組織を焼灼して切開する高周波切開装置が広
く知られている。
【0003】具体的な例を挙げると、特開平7−299
078号公報には、可撓性を有する細径の導電性ワイヤ
を可撓性のシースに内装し、導電性ワイヤの先端部を該
シース内にて固定するとともに、導電性ワイヤの基端側
を該挿入部内にて押し引き操作自在とし、かつ、シース
の先端側で導電性ワイヤの一部をシースの外部に露呈し
て処置電極部を形成する高周波切開装置が記載されてい
る。
【0004】上記公報には、上記高周波切開装置にて生
体組織を切開する手順として、導電性ワイヤを引き操作
することでシースを撓ませ、シースの先端および導電性
ワイヤの処置電極部を弓状のナイフ部とし、このナイフ
部を生体組織に接触させつつ、導電性ワイヤに高周波電
流を流して生体組織を焼灼することが記載されている。
【0005】また、上記公報には、導電性ワイヤを押し
操作することで導電性ワイヤを撓ませて円弧状部とし、
この円弧状部に高周波電流を流して病変組織を焼灼する
こと、が記載されいている。
【0006】ところで、上記処置電極部を構成する導電
性ワイヤは、押し操作により導電性ワイヤ自体を円弧状
に撓ませたり、引き操作によりシースを弓状に撓ませた
り、さらには、細い体腔(管腔)内等へのシースの挿通
性を向上するため、その先端部においては柔軟性の高さ
が、その他の基端部側においては剛性の高さが必要とさ
れる。
【0007】一般的には、先端部側に柔軟性の高い導電
性ワイヤを用いるとともに、基端部側にワイヤに剛性の
高い導電性ワイヤを用い、これらをハンダ付けやロー付
け等の接合手段で接合したものが用いられている。
【0008】また、柔軟性と剛性とを兼ね備えた導電性
ワイヤのその他の例として、特開平4−307055公
報所載の技術がある。上記公報には、導電性ワイヤに芯
線を有する導電性の撚線ワイヤを用い、その先端部側の
み撚線を除去して芯線を露出することにより、先端部側
の柔軟性を高めるとともに基端部側の剛性を高めること
が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−29907
8号公報に記載されたような高周波切開装置において、
導電性ワイヤが可撓性を重視するばかりにあまりに細い
ワイヤであると、押し操作、即ち、シースを体腔内に押
し込む操作を行う場合、シースとワイヤとを組み合わせ
た状態での装置自体の可撓性が高すぎてしまい、シース
先端にかかるはずの力が分散されてしまうので、シース
の体腔内への挿通性(押し込み性)が低下してしまう。
【0010】また、導電性ワイヤをハンダ付けやロー付
けによって接合する場合、筒状の接続コマに両ワイヤの
端部を挿入した後にハンダ付けやロー付けを行っている
ため、接合部分の剛性だけが非常に高くなってしまう。
【0011】つまり、接合部付近のシースの可撓性が低
下するので、例えば、シースを挿入している内視鏡を湾
曲させたとき、導電性ワイヤが内視鏡の湾曲に十分追従
できずに、導電性ワイヤの操作性が損なわれる場合があ
る。
【0012】また、接続コマを必要とする以上、導電性
ワイヤの外径が部分的に太くなってしまうので、シース
本体の内孔を大きくする必要がある。そのため、シース
外径が全体的に大径となり、体腔内や内視鏡へのシース
の挿通性が低下する。
【0013】また、ハンダ付けやロー付けで導電性ワイ
ヤを接合したり、撚り線ワイヤの芯線を露呈するには、
その作業に手間と時間がかかるため、コスト高となって
しまう。
【0014】上記課題に鑑み、本発明は、操作性及び体
腔内への挿通性(押し込み性)が高く、低コストな高周
波切開装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
に係る高周波切開装置は、電気絶縁性を有するシース本
体と、シース本体内の少なくとも1つの内孔内に進退自
在に挿入されるとともに、その一部を処置電極部とした
導電性ワイヤと、からなり、前記導電性ワイヤに高周波
電流を流し、前記処置電極部にて生体組織を切開する高
周波切開装置において、前記導電性ワイヤは、柔軟性の
高い先端部分と、先端部分よりも剛性の高い基端部分と
からなる1 本の単線ワイヤによって形成されていること
を特徴とする。
【0016】上記構成からなる高周波切開装置による
と、柔軟性の高い先端部分と、先端部分よりも剛性の高
い基端部分とからなる導電性ワイヤを用いているため、
導電性ワイヤを押し操作する際、シース内でワイヤが撓
み難くくなるとともに、シース自体もその基端側の剛性
が高くなるので、体腔内へのシースの押し込みが容易と
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本実施の形態は、高周波電流を用いて
体腔内の十二指腸乳頭括約筋切開術(EST)に用いら
れる乳頭切開具(パピロトミーナイフ)を有する高周波
切開装置に関し、その詳細について、図1乃至図4を用
いて説明する。
【0018】図1は本実施の形態における高周波切開装
置の概略構成を示す図、図2は図1における高周波切開
装置の先端部分の拡大断面図、図3は本実施の形態で使
用する内視鏡の挿入部先端の構造を説明するための図、
図4は本実施の形態における高周波切開装置にて十二指
腸乳頭括約筋を切開する様子を示す図である。
【0019】図1に示す高周波切開装置は、可撓性を有
するチューブ状のシース本体1と、シース本体1の基端
に固定された操作部2と、を有する。上記シース本体1
は、図2に示す通り、その内孔1aにステンレス等の金
属からなるとともに、図示省略した高周波電源装置に接
続されている導電性のワイヤ3を1本挿通している。
【0020】導電性ワイヤ3は、その先端がシース1の
外部に露呈して処置電極部3cを形成しているととも
に、その先端がシース本体1の先端にて固定されてい
る。また、導電性ワイヤ3の基端は、図示省略した固定
手段によって、図1に示す操作部2のスライダ4に固定
されている。
【0021】スライダ4は、シース本体1を同軸に固定
した操作部本体5に対して、シース本体1の軸方向にス
ライド自在となっている。上記構成により、操作部本体
5に対してスライダ4を軸方向に進退することで、シー
ス本体1内における導電性ワイヤ3の押し操作及び引き
操作が可能となり、導電性ワイヤ3を引き操作すること
で、シースの先端が弓状に撓む。
【0022】次に、導電性ワイヤ3及びシース本体1の
詳細について図2を用いて説明する。図2に示す通り、
導電性ワイヤ3の基端側はシース本体1の内孔1aに挿
通されているが、導電性ワイヤ3の先端側は、シース本
体1の先端側に形成されたワイヤ導出口1bから一旦シ
ース本体1の外部に露呈して処置電極部3cを形成する
とともに、ワイヤ導出口1bよりさらに先端側に形成さ
れたワイヤ導出口1cから再び内孔1aに挿通されてい
る。
【0023】シース本体1は、電気絶縁性及び可撓性を
有するフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂製の可撓製チュー
ブからなり、その内孔1aには、内孔1aと同軸で、筒
状かつステンレス等のX線不透過性を有する金属製の固
定部材6が圧入又は接着剤等にて固定されている。
【0024】固定部材6の孔部には、ハンダ付け、ロー
付け、或いは接着等の接合手段により、上記導電性ワイ
ヤ3の先端部が挿入、接合されている。導電性ワイヤ3
は、先端部分Aと基端部分Bとが一体的に形成された断
面円形の単線ワイヤであり、テーパ状の段差である境界
部3bより先端側の先端部分Aの径を、境界部3bより
基端側の基端部分Bの径よりも細径としている。
【0025】これによって、導電性ワイヤ3の先端部分
Aは、基端部分Bよりも柔軟性が高く(剛性が低く)な
っている。言い換えれば、基端部分Bは先端部分Aより
も剛性性が高く(柔軟性が低く)なっている。
【0026】次に、本実施の形態において、上記高周波
切開装置と共に使用する側視型内視鏡の先端部分の構成
について説明する。図3に示す通り、側視型内視鏡の挿
入部7の先端を構成する先端部材8は、側方(図3にお
いては上方)に開口部8aを有する有底(図3 において
は左端)の円筒状で、その内径部には、図示省略した対
物レンズ、ライトガイドが開口部8aに向けて備えられ
ているとともに、処置具をガイドするガイド部材9が固
定されている。
【0027】ガイド部材9には、基端(右端)側が内視
鏡の挿入部7と同軸方向、かつ、先端(左端)側が上記
開口部8a方向に連続した曲線状の案内孔9aが形成さ
れている。
【0028】案内孔9aの基端側には筒状の接続部材1
0が、螺合、圧入、接着、溶接等により嵌め込み固定さ
れており、この接続部材10には、挿入部7内に挿通さ
れるとともに、内視鏡の操作部(図示省略)に接続され
たテフロンチューブ11が接続されている一方、案内孔
9aの先端側には、ピン12を中心に上記開口部8a方
向に回動自在な起上台13が備えられている。
【0029】この起上台13には、内視鏡の操作部にて
押し引き操作自在となるよう、挿入部7内に挿通された
操作ワイヤ(図示省略)が接続されているとともに、そ
の基端側が上記案内孔9aと連続し、かつ、その先端側
が上記開口部8a方向に延びた曲線状の案内部13aが
形成されている。
【0030】この案内部13aは、上記開口部8aより
押し出されて使用される上記高周波切開装置のシース本
体1の進退方向を決めるためのものである。即ち、シー
ス本体1は案内部13aによって湾曲するため、湾曲す
る部分に位置する導電性ワイヤ3は高い柔軟性が必要で
ある。
【0031】従って、本実施の形態では、上記高周波切
開装置の導電性ワイヤ3における先端部分Aと基端部分
Bとの境界部3bは、上記高周波切開装置を開口部8a
より最大に突出させた場合において、少なくとも、起上
台13より基端側に位置させた。
【0032】(作用)次に、上記構成からなる内視鏡及
び高周波切開装置を用い、十二指腸乳頭括約筋を切開す
る作用について説明する。まず、図4に示す通り、十二
指腸14内に内視鏡の挿入部7を挿入し、乳頭部15を
確認したら内視鏡の操作部側から上記テフロンチューブ
11内に高周波切開装置のシース本体1を挿入するとと
もに、先端部材8の開口部8aからシース本体1の先端
を突出する。
【0033】そして、起上台13(図3参照)の操作ワ
イヤを引き操作し、起上台13を起上してシース本体1
を内視鏡の基端側に向ける、あるいは、起上台13の操
作ワイヤを押し操作し、起上台13を寝かせてシース本
体1を内視鏡の先端側に向ける、といった操作を行い、
シース本体1の向きを定めつつ、シース本体1の先端
を、憩室16の奥にある乳頭部15から胆管17内に所
定長さ挿入する。
【0034】このとき、図3にて図示の如く、導電性ワ
イヤ3の境界部3aは、起上台13よりも基端側に位置
しているため、起上台13の案内部13aの方向に無理
なく追従する。
【0035】また、導電性ワイヤ3の基端部分Bは、先
端部分Aよりも剛性を高くしていることにより、シース
本体1の基端側の剛性が高くなっているので、胆管17
内に無理なく挿入される。
【0036】しかる後、スライダ4(図1参照)を後退
し、導電性ワイヤ3を引き操作することでシース本体1
の先端を弓状に撓ませ、シース本体1と処置電極部3c
とにより弓状部を形成するとともに、この弓状部を乳頭
部15に接触させ、この状態で高周波電源装置より導電
性ワイヤ3に高周波電流を通電し、処置電極部3cにて
乳頭部15を焼灼し、切開する。
【0037】切開が終了したら、スライダ4(図1参
照)を押し操作してシース本体1の撓みを元に戻すとと
もに、内視鏡の操作部7を十二指腸14より引き抜くと
ともに、内視鏡から高周波切開装置のシース本体1を引
き抜く。
【0038】(効果)本実施の形態における高周波切開
装置によると、処置電極部を含む導電性ワイヤの先端部
分に柔軟性を持たせたことにより、シース本体の先端部
分の柔軟性が高くなるため、十二指腸から胆管内にシー
ス本体を挿入するとき、生体への物理的なダメージを最
低限に抑えることができる。また、導電性ワイヤの基端
部分の剛性を高くしたことにより、シース本体とワイヤ
とを組み合わせた状態での装置全体の剛性が高くなるの
で、シース本体の先端を胆管の様な細い管路に挿入する
際の押し込み性が向上する。
【0039】また、導電性ワイヤにおける柔軟な先端部
分と、剛性の高い基端部分との境界部を起上台よりも基
端側としたため、起上台の案内部にて湾曲される部分の
柔軟性を高い状態に保てる。
【0040】従って、導電性ワイヤが起上台の動作を妨
げることがないため、シース先端の向きを確実かつ容易
に定めることができる。尚、本実施の形態では、導電性
ワイヤを引き操作して導電性ワイヤを張り、シースを撓
ませて弓状としたが、押し操作でワイヤの先端部分Aの
みを撓ませ、処置電極部を円弧状(もしくは円形状)に
してもよい。
【0041】この場合、ワイヤの先端部分の柔軟性が高
いことと、先端部分に比べて基端部分の剛性が高いこと
により、シース内でワイヤが撓むことなく、処置電極を
容易に円弧状(もしくは円形状)とすることができる。
【0042】(実施の形態2)本実施の形態における高
周波切開装置について、図5乃至図8を用いて説明す
る。尚、実施の形態1と重複する点についての説明は省
略する。図5は本実施の形態における高周波切開装置の
先端部分の断面図、図6は図5のX−X断面図、図7は
シースにワイヤ導出口を形成する過程を説明するための
図であり、図7(a)はシースを側方からみた断面図、
図7(b)は図7(a)のX−X断面図、図8は本実施
の形態における高周波切開装置の概略構成を示す図、図
9は本実施の形態における高周波切開装置にて十二指腸
乳頭括約筋を切開する様子を示す図である。
【0043】尚、上記実施の形態1と同一の符号を付し
た構成についての説明は省略する。まず、本実施の形態
におけるシース本体について説明する。図5及び図6に
示す通り、シース本体18は、導電性ワイヤ19が挿入
されるワイヤルーメン18a、及び、ガイドワイヤの挿
通及び造影剤等の液体の注入が行われる多目的ルーメン
18bの2つのルーメンを有する可撓性の多孔チューブ
より構成される。
【0044】ワイヤルーメン18a内には、上記実施の
形態1と同様の固定部材6が固定さているとともに、そ
の先端が固定部材6にて固定された導電性ワイヤ19が
挿通されている。
【0045】導電性ワイヤ19は、境界部19bより先
端部分Aの径を基端部分Bの径より細くしたものであ
り、境界部19bから処置電極部19cのほぼ中央に位
置する部位にかけて、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂から
なる可撓性の絶縁チューブ22によって被覆した点以外
は、上記実施の形態1における導電性ワイヤ3と同様の
ものである。
【0046】また、上記シース本体18において、導電
性ワイヤ19の先端付近、即ち、処置電極部19cをシ
ース本体18の外部へ導出するための導出口18c、d
は、例えば、図7(a)に示すように、シース本体18
のワイヤルーメン18aに対してカッター20を当て、
カッター20を垂直に下ろしてスリット18eを形成し
た後、スリット18eからワイヤルーメン18aに向っ
て斜めに棒材21を押し込みつつ、上記スリット18e
を押し広げることで形成するとよい。
【0047】このようにワイヤ導出口18c、dの開口
面積を大きくすることにより、導電性ワイヤ19をワイ
ヤ導出口18c、dに挿通する際に導電性ワイヤ19が
ワイヤ導出口18c、dに引っかかることを防止し、高
周波切開装置の組み立て作業を容易なものとしている。
【0048】次に、上記シース本体18を用いた高周波
切開装置について説明する。図8に示す通り、本実施の
形態における高周波切開装置は、シース本体18と、シ
ース本体18の基端に固定された分岐部23と、分岐部
23に連結された操作部24とより構成される。
【0049】分岐部23は、シース本体18に形成され
た2つのルーメン18a、b(図5参照)を分岐するも
のであり、多目的ルーメン18bに連通する口金25を
固定しているとともに、ワイヤルーメン18aに連通す
る操作部本体26を固定している。
【0050】操作部本体26には、操作部24を構成す
るスライダ27が、実施の形態1と同様に、操作部本体
26に対してスライド自在に備えられている。また、口
金25は、例えば、多目的ルーメン18bから体腔内に
造影剤等の液体を供給するための注射筒等の液体供給手
段を装着可能なよう、液体供給手段の形状に促した形状
を呈している。
【0051】(作用)次に、上記構成からなる高周波切
開装置と側視型内視鏡を用いてESTを施行する作用に
ついて説明する。まず、図9に示す通り、上記実施の形
態1と同様の手順にて十二指腸14内に内視鏡の操作部
7を挿入する。次に、図8にて図示の口金25から多目
的ルーメン18bにガイドワイヤ(図示省略)を挿入
し、実施の形態1と同様にシースの向きを操作してガイ
ドワイヤのみを先に胆管17内に挿入した後、ガイドワ
イヤにシース本体18を沿わせながらシース本体18を
胆管17内に挿入する。
【0052】造影剤等を注入する場合は、ガイドワイヤ
を引き抜いた後に、造影剤等を入れた注射筒等を口金2
5に装着して注入を行う。以後、上記実施の形態1と同
様にして弓状部17を形成し、この弓状部17に乳頭1
5を接触させ、処置電極部19cに高周波電流をかけて
乳頭部15を焼灼、切開する。
【0053】このとき、絶縁チューブ22によって被覆
されている部分と憩室の辺縁部分28とが接触しても、
導電性ワイヤ30が絶縁チューブ22によって絶縁され
ているので、辺縁部分28は焼灼されない。以後の操作
については、上記実施の形態1と同様である。
【0054】(効果)本実施の形態によると、処置電極
部の約半分が絶縁チューブによって被覆されているの
で、憩室の縁辺部分等、十二指腸乳頭部以外の場所に処
置電極部が接触し、十二指腸乳頭部以外の生体組織を焼
灼、切開することを未然に防ぐことができる。
【0055】(実施の形態3)図10乃至図12を用い
て実施の形態3について説明する。図10及び図11は
本実施の形態における高周波切開装置の先端部分の断面
図、図12は本実施の形態における高周波切開装置にて
十二指腸乳頭括約筋を切開する様子を示す図である。
【0056】図10及び図11に示すシース本体29は
可撓性を有するテフロンチューブからなり、その内孔2
9aの先端側には、導電性ワイヤ30の先端部分Aより
若干大径である貫通孔31aを有する筒状のストッパ3
1が圧入、接着等により固定されている。
【0057】ストッパ31は、その貫通孔31aがシー
ス本体29と同軸となるよう固定され、その基端側に前
記貫通孔31aと連通する円錐状のテーパ部31bを有
し、かつ、その貫通孔31aには、導電性ワイヤ30の
先端部が挿通されている。
【0058】導電性ワイヤ30は、シース本体29の内
孔29a内にてシース本体29の軸方向に進退自在であ
り、導電性ワイヤ30の境界部30aより先端側の先端
部分Aは、処置電極部30bとしてシース本体29の先
端開口部29bから突出、引込み自在となっている。
【0059】また、導電性ワイヤ30の先端部分Aに
は、シース本体29の内孔29aより小さい外径であっ
て、導電性ワイヤ30の基端部分Bの外径と同じかそれ
以下の外径を有する筒状のストッパ32が、ロー付け、
ハンダ付け、接着剤による接着等の手段にて固定されて
いる。その他の構成は、上記実施の形態1と同様の構成
である。
【0060】(作用)次に、上記構成からなる高周波切
開装置を用い、十二指腸乳頭括約筋を焼灼、切開する作
用について説明する。
【0061】図12に示す通り、上記実施の形態1と同
様に、内視鏡の挿入部7を十二指腸14内に挿入した
後、導電性ワイヤ30の処置電極部30bをシース本体
29内に収納した状態(図10参照)で上記シース本体
29を内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿入するととも
に、先端部材8の開口部8aより突出させる。
【0062】そして、上記実施の形態1と同様に、起上
台13を操作してワイヤの向きを決めるとともに、先端
開口部29bから処置電極部30bを突出し(図11参
照)、導電性ワイヤ30の押し出し量を操作して処置電
極部30bを乳頭(乳頭括約筋)15に接触させ、導電
性ワイヤ30に高周波電流を通電し、乳頭15を焼灼、
切開する。
【0063】このとき、シース本体29からの処置電極
部30bの突出長は、図11に示す通り、ストッパ31
のテーパ31bと導電性ワイヤ30に固定されたストッ
パ32とが当接することで規制される。切開を終了後、
導電性ワイヤ30を内視鏡の操作部側へ引いてシース本
体29の内孔29a内に収納し、この状態でシース本体
29を内視鏡の処置具挿通チャンネルから引き抜く。
【0064】(効果)本実施の形態によると、上記実施
の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、ス
トッパにより処置電極部の突出長を規制できるので、剛
性の高い基端部分が、誤って鉗子起上台にて屈曲される
ことを防止できる。
【0065】尚、本発明は、以下の構成を包含する。 (1)内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通可能で電
気絶縁性を有するシース本体と、シース本体内の少なく
とも1つの内腔内に進退自在に挿入された導電性ワイヤ
と、導電性ワイヤの一部がシース本体の先端部近傍で外
部に露出してなる処置電極と、からなり、 この処置電
極に高周波電流を流して、生体部分を切開する内視鏡用
高周波切開装置において、 導電性ワイヤは柔軟性の高
い先端部分と、先端部分よりも剛性のある基端部分とか
らなる1 本のワイヤによって形成されていることを特徴
とする内視鏡用高周波切開装置。上記構成(1)による
と、処置電極を構成する導電性ワイヤが、柔軟性の高い
先端部分と先端部分よりも剛性のある基端部分とを有す
るため、体腔内への挿通性、及び導電性ワイヤの押し操
作、引き操作等の操作性が向上する、といった作用、効
果が得られる。
【0066】(2)鉗子起上台を備えた内視鏡と組み合
わせて使用する際、起上台を上げたときに接触するシー
ス本体部分の内部に、導電性ワイヤの柔軟性の高い先端
部分がくるように、先端部分の長さを有する構成(1)
記載の内視鏡用高周波切開装置。上記構成(2)による
と、上記構成(1)の作用、効果に加え、起上台を有す
る側視型の内視鏡に上記高周波切開装置を用いる際、起
上台によって屈曲する先端部分の柔軟性が高くしている
ため、導電性ワイヤによって起上台の作動が妨げられな
い、といった作用、効果が得られる。
【0067】
【発明の効果】処置電極を構成する導電性ワイヤを1本
の単線ワイヤとするとともに、、導電性ワイヤの先端部
の柔軟性を高くし、かつ、導電性ワイヤの基端部分の剛
性を高めているため、体腔内への挿通性(押し込み
性)、及び、導電性ワイヤの押し操作、引き操作等の操
作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における高周波切開装置の概略構
成を示す面図。
【図2】図1における高周波切開装置の先端部分の拡大
断面図。
【図3】実施の形態1にて使用した内視鏡の挿入部先端
の構造を説明するための図。
【図4】実施の形態1における高周波切開装置にて十二
指腸乳頭括約筋を切開する様子を示す図。
【図5】実施の形態2における高周波切開装置の先端部
分の断面図。
【図6】図5のX−X断面図。
【図7】実施の形態2におけるシースにワイヤ導出口を
形成する過程を説明するための図であり、(a)はシー
スを側方からみた断面図、(b)はシースの軸方向から
みた断面図である。
【図8】実施の形態2における高周波切開装置の概略構
成を示す図。
【図9】実施の形態2における高周波切開装置にて十二
指腸乳頭括約筋を切開する様子を示す図。
【図10】実施の形態3における高周波切開装置の先端
部分の断面図。
【図11】実施の形態3における高周波切開装置の先端
部分の断面図。
【図12】実施の形態3における高周波切開装置にて十
二指腸乳頭括約筋を切開する様子を示す図。
【符号の説明】
1、 18、 29 シース本体 3、 30、 30 導電性ワイヤ 3c、19c、31b 処置電極部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性を有するシース本体と、 シース本体内の少なくとも1つの内孔内に進退自在に挿
    入されるとともに、その一部を処置電極部とした導電性
    ワイヤと、からなり、 前記導電性ワイヤに高周波電流を流し、前記処置電極部
    にて生体組織を切開する高周波切開装置において、 前記導電性ワイヤは、柔軟性の高い先端部分と、先端部
    分よりも剛性の高い基端部分とからなる1 本の単線ワイ
    ヤによって形成されていることを特徴とする高周波切開
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301360A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Olympus Medical Systems Corp 処置具挿脱用補助装置
US7967819B2 (en) 2006-04-17 2011-06-28 Olympus Medical Systems Corp. Soft bipolar forceps
JP2018533386A (ja) * 2015-11-20 2018-11-15 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc. 付属装置の為の駆動ハンドル

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