JPH11330177A - バーイン方法および装置ならびに半導体チップの製造方法 - Google Patents

バーイン方法および装置ならびに半導体チップの製造方法

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JPH11330177A
JPH11330177A JP13894798A JP13894798A JPH11330177A JP H11330177 A JPH11330177 A JP H11330177A JP 13894798 A JP13894798 A JP 13894798A JP 13894798 A JP13894798 A JP 13894798A JP H11330177 A JPH11330177 A JP H11330177A
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wafer
semiconductor chip
chip
test
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JP13894798A
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Takanori Asai
孝則 浅井
Koji Yano
功次 矢野
Kenji Kobayashi
謙治 小林
Ken Iwai
建 岩井
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Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
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Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 KGD製品の品質の向上とバーイン検査のス
ループット向上とを安価な設備で行う。 【解決手段】 複数のバーインウェハ1を収容した際に
それぞれのバーインウェハ1のバーイン用端子1cに電
気的に接続する接続端子4aおよびこの接続端子4aと
電気的に接続された入出力端子4bが設けられたウェハ
バーイン治具4と、バーイン検査の際にウェハバーイン
治具4に収容されたバーインウェハ1のバーイン用端子
1cを介してそれぞれの半導体チップに前記バーイン検
査用のバーイン信号を送信する制御部5と、バーインウ
ェハ1を収容したウェハバーイン治具4が配置されて前
記バーイン検査が行われるバーイン炉6とからなり、ウ
ェハ状態でそれぞれの前記半導体チップのバーイン検査
を行ってKGDを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特にウェハ状態でバーイン検査を行って取得する
KGD(Known Good Die)に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】良品の半導体チップ(ベアチップ)を取得
する技術としてKGDと呼ばれる技術が知られている。
【0004】KGDでは、ウェハ状態で個々の半導体チ
ップに所定のプローブ検査(以降、P検という)を行っ
た後、半導体ウェハをダイシング(切断)して個々の半
導体チップに分離している。
【0005】その後、前記P検の結果に基づいて半導体
チップを選別し、これにより、良品の半導体チップのみ
をバーイン検査(スクリーニング検査)する。
【0006】この際、良品の半導体チップのみをバーイ
ン用のチップトレイまたはキャリアソケットに収容し、
KGD専用治具および専用装置を用いてチップ状態での
バーイン検査(以降、チップバーインと呼ぶ)を行い、
さらに、選別した後、バーイン用のチップトレイ(ある
いはキャリアソケット)から半導体チップを取り出し、
良品の半導体チップを出荷用のトレイに移し換えて梱包
および出荷を行っている。
【0007】なお、KGDの取得技術については、例え
ば、株式会社プレスジャーナル、1994年7月20日
発行、「月刊 Semiconductor World、1994年8月
号」、121〜122頁に記載され、また、ベアチップ
のバーイン方法については、例えば、特開平8−124
980号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術のKGDにおいては、チップバーインの際にチップト
レイに半導体チップを装着しなければならず、また、バ
ーイン終了後、チップトレイから半導体チップを取り出
さなければならない。
【0009】したがって、前記装着のための工数と前記
取り出しのための工数とが必要となり、その結果、工数
の増加が問題とされる。
【0010】さらに、チップトレイに半導体チップを収
容してチップバーインを行う際には、チップトレイに設
けられたコンタクトピンと半導体チップのパッド(表面
電極)とを接触させて検査を行っている。
【0011】したがって、チップトレイのコンタクトピ
ンおよび半導体チップのパッドの両者が損傷し、その結
果、ベアチップ(半導体チップ)などの製品の品質が低
下することが問題とされる。
【0012】また、チップトレイの寿命は、検査の回数
に対して約500〜1000回と短く、その結果、製造
コストが高くなることが問題とされる。
【0013】本発明の目的は、KGD製品の品質の向上
とバーイン検査のスループット向上とを安価な設備で行
うことを実現するバーイン方法および装置ならびに半導
体チップの製造方法を提供することにある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】すなわち、本発明のバーイン方法は、複数
の半導体チップが形成されるとともに非チップ形成領域
に複数のチップサイズのバーイン用端子が形成され、前
記半導体チップの表面電極とこれに対応する前記バーイ
ン用端子とが、前記半導体チップに隣接する切断領域に
形成された複数の配線により電気的に接続されたバーイ
ンウェハを準備する工程と、前記半導体チップが備える
メモリに対してのバーイン実行命令の書き込み・読み出
しを含む前記半導体チップの第1プローブ検査を行う工
程と、前記バーイン用端子を介してバーイン信号を各半
導体チップに送信して前記バーインウェハによるウェハ
状態で各半導体チップのバーイン検査を行う工程と、前
記バーイン検査終了後、前記半導体チップの前記メモリ
の動作テストを含む前記半導体チップの第2プローブ検
査を行って良品の前記半導体チップを選別する工程とを
有するものである。
【0017】これにより、バーインウェハに半導体チッ
プの表面電極と電気的に接続されたチップサイズのバー
イン用端子が形成されたため、半導体チップのバーイン
検査を行う際に、高精度な位置決めを行わずにバーイン
ウェハのバーイン用端子とウェハバーイン治具の接続端
子とを接触させて半導体チップのバーイン検査を行うこ
とができる。
【0018】したがって、バーイン検査の際にバーイン
ウェハを収容するウェハバーイン治具を複雑な構造とす
ることなく、簡単な構造にすることができ、これによ
り、安価な治具とすることができる。
【0019】また、本発明のバーイン装置は、複数の半
導体チップと主面の非チップ形成領域に複数のチップサ
イズのバーイン用端子とが形成されかつ前記半導体チッ
プの表面電極と前記バーイン用端子とが電気的に接続さ
れたバーインウェハを収容し、複数の前記バーインウェ
ハを収容した際にそれぞれの前記バーインウェハの前記
バーイン用端子に電気的に接続する接続端子およびこの
接続端子と電気的に接続された外部信号用の入出力端子
が設けられたウェハバーイン治具と、バーイン検査の際
に、前記ウェハバーイン治具に収容された前記バーイン
ウェハの前記バーイン用端子を介してそれぞれの前記半
導体チップに前記バーイン検査用のバーイン信号を送信
する制御部と、前記バーインウェハを収容した前記ウェ
ハバーイン治具が配置され、前記ウェハバーイン治具に
収容された前記バーインウェハの個々の前記半導体チッ
プの前記バーイン検査が行われる検査部とを有するもの
である。
【0020】さらに、本発明の半導体チップの製造方法
は、複数の半導体チップが形成されるとともに非チップ
形成領域に複数のチップサイズのバーイン用端子が形成
され、前記半導体チップの表面電極とこれに対応する前
記バーイン用端子とが、前記半導体チップに隣接する切
断領域に形成された複数の配線により電気的に接続され
たバーインウェハを準備する工程と、前記半導体チップ
が備えるメモリに対してのバーイン実行命令の書き込み
・読み出しを含む前記半導体チップの第1プローブ検査
を行う工程と、前記バーイン用端子を介してバーイン信
号を各半導体チップに送信して前記バーインウェハによ
るウェハ状態で各半導体チップのバーイン検査を行う工
程と、前記バーイン検査終了後、前記半導体チップの前
記メモリの動作テストを含む前記半導体チップの第2プ
ローブ検査を行って良品の前記半導体チップを選別する
工程と、選別後、前記バーインウェハを前記切断領域に
おいて切断して個々の前記半導体チップに分離して良品
の前記半導体チップを取得する工程とを有するものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明のバーイン方法によってバー
イン検査が行われるバーインウェハの構造の実施の形態
の一例を示す平面図、図2は図1に示すバーインウェハ
のA部の構造を示す拡大部分平面図、図3は図2に示す
バーインウェハにおける半導体チップのB部の構造を示
す拡大部分平面図、図4は本発明のバーイン装置の構造
の実施の形態の一例を示す構成概念図、図5は図4に示
すバーイン装置に設けられたウェハバーイン治具の構造
の一例を示す斜視図、図6は図5に示すウェハバーイン
治具によるバーインウェハの固定状態の一例を示す図で
あり、(a) は図5のC部の部分拡大図、(b) は拡大
部分断面図、図7は図5に示すウェハバーイン治具に設
けられたウェハ押し付け板の構造の一例を示す拡大部分
斜視図、図8は図5に示すウェハバーイン治具にバーイ
ンウェハを収容した状態の構造の一例を示す平面図、図
9は本発明の半導体チップの製造方法における製造手順
の一例を示すプロセス図、図10は図1に示すバーイン
ウェハの半導体チップに設定された動作モードとテスト
モードの一例を示すモード設定図である。
【0023】本実施の形態の図4に示すバーイン装置
は、KGDとして出荷するベアチップである半導体チッ
プ2を取得する際に、その検査・選別工程において、半
導体チップ2をダイシング前のウェハ状態でバーイン検
査(スクリーニングテストともいう)するものであり、
このウェハ状態でバーイン検査を行うことを、以降、ウ
ェハバーインと呼ぶとともに、その際にバーイン検査が
行われる半導体ウェハをバーインウェハ1と呼ぶ。
【0024】したがって、図4に示すバーイン装置は、
図1〜図3に示すバーインウェハ1をバーイン検査する
ものである。
【0025】まず、図1〜図3に示すバーインウェハ1
の構成について説明すると、複数の半導体チップ2が形
成されるとともに主面1aの外周部の非チップ形成領域
1bに複数のチップサイズのバーイン用端子1cが形成
され、半導体チップ2のパッド2a(表面電極)とこれ
に対応するバーイン用端子1cとが、半導体チップ2に
隣接する切断領域であるスクラブ領域1dに形成された
複数の配線3により電気的に接続された構成となってい
る。
【0026】ここで、バーイン用端子1cは、図1に示
すように、バーインウェハ1の主面1aの外周部におい
て半導体チップ2が形成されない非チップ形成領域1b
に半導体チップ2とほぼ同じ大きさに形成されるもので
あり、1枚のバーインウェハ1上に形成されるバーイン
用端子1cの数は、製品の仕様によって異なるものの、
おおよそ6〜8個程度である。
【0027】つまり、バーイン用端子1cは、基本的に
は、例えば、電源(VCC)用端子1e、グランド(G
ND)用端子1f、信号(信号A)用第1端子1gまた
は信号(信号B)用第2端子1hなどであり、その他に
も、モード端子やリセット端子などを設けておくことが
好ましく、したがって、バーイン用端子1cの設置数
は、6〜8個程度となる。
【0028】これにより、例えば、半導体チップ2の1
辺の隣のスクラブ領域1dに形成される配線3の本数も
6〜8本程度となり、図2に示す配線3においては、そ
れぞれのバーイン用端子1cが各々に対応する半導体チ
ップ2のパッド2aごとに電源配線3a、グランド配線
3b、信号用第1配線3cまたは信号用第2配線3dに
よりそれぞれのパッド2aと結線されている。
【0029】したがって、バーインウェハ1において
は、これに形成された全ての半導体チップ2のパッド2
aとバーイン用端子1cとがスクラブ領域1dに形成さ
れた配線3によって電気的に接続されている。
【0030】また、本実施の形態のバーインウェハ1に
形成された半導体チップ2は、シングルチップマイクロ
コンピュータ(シングルチップマイコンともいう)であ
り、1個の半導体チップ2の集積回路上にシングルチッ
プマイコンとして必要なCPU(Central Processing U
nit)、プログラム用のメモリ(ROM(Read Only Memo
ry) )、データ用のメモリ(RAM(Random Access Me
mory) )、I/Oポートおよびクロック発振回路などを
内蔵したものである。
【0031】そこで、本実施の形態のバーインウェハ1
では、ウェハ状態での半導体チップ2の形成時に、その
内蔵ROMのメモリ領域に、バーイン検査を実行するた
めに必要な顧客仕様のプログラムであるバーイン実行命
令(以降、バーインプログラムという)を後で書き込め
るだけの空き領域を確保しておき、これにより、バーイ
ン検査前に前記内蔵ROMの前記空き領域に前記バーイ
ンプログラムを書き込むものである。
【0032】なお、本実施の形態では、前記内蔵ROM
が、EPROM(Erasable Programmable Read Only Me
mory) 、EEPROM(Electrically Erasable Progra
mmable Read Only Memory)またはFLASH−ROMな
どの書き換え可能なメモリの場合を説明する。
【0033】これにより、本実施の形態では、ウェハバ
ーインを行う前に、半導体チップ2が備えるメモリすな
わち前記内蔵ROMに対してのバーインプログラム(バ
ーイン実行命令)の書き込み・読み出しを含む半導体チ
ップ2の第1プローブ検査を行う。
【0034】ここで、前記第1プローブ検査とは、前記
内蔵ROMに対しての前記バーインプログラムの書き込
み・読み出し検査と、半導体チップ2のパッド2aに対
して図示しないプローブテスタのプローブ針を接触させ
て所定の電気的テストを行うプローブ検査とを合わせた
検査である。
【0035】また、バーインウェハ1のバーイン用端子
1cにモード端子を設けておき、さらに、半導体チップ
2の前記内蔵ROMにおいて、図10に示すようなテス
トモードを設定しておく。
【0036】つまり、バーイン検査の際には、前記モー
ド端子をバーイン検査用のテストモード(以降、バーイ
ンモードという)にする外部信号をバーイン用端子1c
の前記モード端子に入力する。ただし、図10に示すよ
うに、顧客仕様動作モードでは、テストモードおよびバ
ーインモードをアクセスできないように設定しておく。
これにより、このバーインモードは、モード端子が顧客
仕様にない組み合わせの場合にのみ遷移し、バーイン用
端子1cのモード端子から前記バーインモードをアクセ
スする外部信号が入力された場合に内蔵ROMのバーイ
ンプログラムを実行する。
【0037】また、バーインウェハ1のバーイン用端子
1cにリセット端子を設けておく。すなわち、このリセ
ット端子に所定の外部信号を入力することにより、バー
インウェハ1の全ての半導体チップ2に対して一斉に同
じ動作を開始させることができる。
【0038】これにより、前記外部信号が入力されて前
記バーインモードにより動作を開始した各半導体チップ
2は、自らの内蔵ROMによって前記バーインプログラ
ムを読み出し、半導体チップ2内のCPUに転送してバ
ーイン実行命令を実行する。この際、内蔵ROMの内容
は、通常のエージング(スクリーニング)に用いられる
外部ROMの内容と同じ内容にしておく。
【0039】その結果、半導体チップ2の演算部のスク
リーニングを行うことも可能になる。
【0040】次に、図1〜図8を用いて、図4に示すバ
ーイン装置の構成について説明する。
【0041】前記バーイン装置は、図1に示すバーイン
ウェハ1をバーイン検査する際に、複数のバーインウェ
ハ1を収容してバーイン検査するものであり、その構成
は、複数のバーインウェハ1を収容するとともに、複数
のバーインウェハ1を収容した際にそれぞれのバーイン
ウェハ1のバーイン用端子1cに電気的に接続する接続
端子4aおよびこの接続端子4aと電気的に接続された
外部信号用の入出力端子4bが設けられたウェハバーイ
ン治具4と、バーイン検査の際に、ウェハバーイン治具
4に収容されたバーインウェハ1のバーイン用端子1c
を介してそれぞれの半導体チップ2に前記バーイン検査
用のバーイン信号を送信する制御部5と、バーインウェ
ハ1を収容したウェハバーイン治具4が配置され、ウェ
ハバーイン治具4に収容されたバーインウェハ1の個々
の半導体チップ2の前記バーイン検査が行われるバーイ
ン炉6(検査部)とからなる。
【0042】なお、検査部であるバーイン炉6は、例え
ば、外部と雰囲気が遮断されたチャンバなどである。
【0043】ここで、図5に示すウェハバーイン治具4
の詳細構造について説明する。
【0044】前記ウェハバーイン治具4は、ベーク処理
で使用するウェハベーク用治具やウェハケースなどとほ
ぼ同様の形状で、かつその上部が開口した箱型のウェハ
収容治具であり、複数のバーインウェハ1をそれぞれ立
てかけて収容するものである。
【0045】ウェハバーイン治具4の構成は、バーイン
ウェハ1の搬入出用に上部が開口した箱型の治具本体部
4cと、治具本体部4cの内壁に設けられかつ収容した
バーインウェハ1を1枚ごとに区切るスペーサ4dと、
バーインウェハ1の治具本体部4cにおけるウェハ整列
方向と同じ方向を回転中心として回転自在に設けられか
つバーインウェハ1の底部両側に配置されて取り付けら
れた2本の棒状のねじ部材4eと、このねじ部材4eと
ねじ結合するとともに、バーインウェハ1上のバーイン
用端子1cの位置に応じて複数の接続端子4aが設けら
れたウェハ押し付け板4fと、治具本体部4cの内部に
組み込まれ、かつ入出力端子4bとウェハ押し付け板4
fの接続端子4aとを電気的に接続する治具配線4gと
からなる。
【0046】つまり、ウェハ押し付け板4fには、図7
に示すねじ孔4hが形成されており、このねじ孔4hに
おいてねじ部材4eとねじ結合している。
【0047】これにより、2本のねじ部材4eを所定の
回転方向に回転させることにより、図6(b) に示すよ
うに、このねじ部材4eとねじ結合されたウェハ押し付
け板4fをバーインウェハ1に近づく方向に移動させ、
その結果、図6(a)に示すように、各々の接続端子4
aをバーインウェハ1上のそれぞれのバーイン用端子1
cに押し付けて接触させる。
【0048】この際、バーインウェハ1は、治具本体部
4cの底部のスペーサ4dとウェハ押し付け板4fとに
よって挟持された状態になるとともに、治具本体部4c
に組み込まれた治具配線4gは、底部のスペーサ4dな
どを介してウェハ押し付け板4fの接続端子4aと入出
力端子4bとを電気的に接続する。
【0049】したがって、バーイン検査の際には、バー
イン検査用の外部信号(バーイン信号)を入出力端子4
bから治具配線4g、接続端子4a、バーイン用端子1
cおよび配線3を介して各半導体チップ2に送信する。
【0050】なお、図8は、ウェハバーイン治具4に複
数のバーインウェハ1を立てかけて収容した際のウェハ
バーイン治具4を上方から眺めた図である。
【0051】また、ウェハバーイン治具4は、ポリイミ
ド系などの耐熱性に優れた高分子材料によって形成され
ているものである。
【0052】次に、本実施の形態によるバーイン方法を
説明する。
【0053】本実施の形態では、前記バーイン方法を図
9に示す半導体チップ2の製造手順に含めて説明する。
【0054】まず、バーインウェハ1のベース基板に所
望の半導体集積回路を形成した複数の半導体チップ2を
形成し、かつ前記ベース基板の非チップ形成領域1bに
複数のバーイン用端子1cが形成され、半導体チップ2
のパッド2aとこれに対応するバーイン用端子1cと
が、半導体チップ2に隣接するスクラブ領域1d(切断
領域)に形成された複数の配線3により電気的に接続さ
れたバーインウェハ1を形成する(ステップS1)。
【0055】すなわち、図1〜図3に示すバーインウェ
ハ1を形成して準備する。
【0056】さらに、複数のバーインウェハ1を収容す
ることができ、かつ複数のバーインウェハ1を収容した
際にそれぞれのバーインウェハ1のバーイン用端子1c
に電気的に接続する接続端子4aおよびこの接続端子4
aと電気的に接続された外部信号用の入出力端子4bが
設けられたウェハバーイン治具4(図5参照)を準備す
る。
【0057】ここでは、このウェハバーイン治具4が設
置された図4に示すバーイン装置を準備する。
【0058】続いて、バーインウェハ1に形成された個
々の半導体チップ2に対して、各々の半導体チップ2が
備える内蔵のメモリに対してのバーイン実行命令(エー
ジング実行命令ともいう)の書き込みと読み出しとを含
む半導体チップ2の第1プローブ検査を行う(ステップ
S2)。
【0059】なお、本実施の形態の前記第1プローブ検
査は、半導体チップ2のメモリ(内蔵ROM)に対して
のバーイン実行命令であるバーインプログラムの書き込
み検査と、このバーインプログラムの読み出し検査と、
図示しないプローブテスタによる電気的なプローブ検査
とであり、前記プローブ検査の際には、前記プローブテ
スタのプローブ針をバーインウェハ1における各々の半
導体チップ2のパッド2aに接触させて検査を行う。
【0060】したがって、前記第1プローブ検査によ
り、バーインウェハ1上の全ての半導体チップ2に対し
て、各々の半導体チップ2が備える内蔵のメモリに対し
てのバーインプログラムの書き込み検査と、このバーイ
ンプログラムの読み出し検査と、前記プローブテスタに
よる電気的なプローブ検査とを行う。
【0061】その後、バーイン装置のウェハバーイン治
具4に前記第1プローブ検査を終えた所定枚数のバーイ
ンウェハ1を1枚ずつ立てかけて収容していく。
【0062】その際、ウェハバーイン治具4のねじ部材
4eを回転させて、ウェハ押し付け板4fの接続端子4
aがバーインウェハ1のバーイン用端子1cに接触する
ようにウェハ押し付け板4fを移動させ、これにより、
バーインウェハ1のバーイン用端子1cとウェハ押し付
け板4fの接続端子4aとを電気的に接続する。
【0063】同様の方法によって、ウェハバーイン治具
4に収容した全てのバーインウェハ1に対して、各々の
バーイン用端子1cとウェハ押し付け板4fの接続端子
4aとの電気的な接続を図る。
【0064】続いて、検査部であるバーイン炉6にバー
インウェハ1収容済みのウェハバーイン治具4を搬入
し、このバーイン炉6内を所定の雰囲気にする。
【0065】その後、バーイン用端子1cを介してバー
イン信号を各半導体チップ2に送信してバーインウェハ
1によるウェハ状態で各半導体チップ2のバーイン検査
を行うウェハバーイン(ウェハB/I)を行う(ステッ
プS3)。
【0066】この際、ウェハバーイン治具4の外部から
前記バーイン信号を入出力端子4bと接続端子4aとを
介して半導体チップ2に送信してウェハバーインを行
う。
【0067】ここで、本実施の形態では、ウェハバーイ
ン(バーイン検査)を行う際に、各々の半導体チップ2
が有するモード端子をバーイン検査用のバーインモード
にする外部信号をバーイン用端子1cのうちの前記モー
ド端子に入力する。これにより、半導体チップ2の内蔵
ROMすなわち内蔵のメモリに書き込まれたバーインプ
ログラムを実行する。
【0068】また、半導体チップ2の内蔵のメモリに書
き込まれたバーインプログラムを実行する他の手段とし
て、バーインウェハ1のバーイン用端子1cにリセット
端子が設けられている際には、このリセット端子に所定
(バーインプログラムを実行する)の外部信号を入力す
ることにより、バーインウェハ1の全ての半導体チップ
2に対して一斉に同じ動作(ここでは、バーインプログ
ラムを実行させる)を開始させてもよい。
【0069】これにより、前記外部信号が入力されて前
記バーインモードにより動作を開始した各半導体チップ
2は、自らの内蔵のメモリ(内蔵ROM)によって前記
バーインプログラムを読み出し、半導体チップ2内のC
PUに転送してそれぞれにバーイン実行命令を実行す
る。
【0070】その結果、ステップS3によるウェハ状態
での各々の半導体チップ2のバーイン検査であるウェハ
バーインが行われる。
【0071】前記バーイン検査の終了後、ウェハバーイ
ン治具4からそれぞれのバーインウェハ1を取り出して
プローブテスタが設置された所定箇所にこのバーインウ
ェハ1を移送する。
【0072】その後、バーインウェハ1のそれぞれの半
導体チップ2のメモリ(内蔵ROM)の動作テストを含
む第2プローブ検査を行って(ステップS4)良品の半
導体チップ2を選別する。
【0073】なお、前記第2プローブ検査では、前記プ
ローブテスタを用いたプローブ検査とともに、各半導体
チップ2のバーインモードの動作部の検査も行う。ここ
で、前記バーインモードは、バーイン用端子1cのうち
のモード端子の設定を変更するだけで、前記動作部の検
査を行えるため、通常のロジックテストによって動作の
検査を行うことができる。
【0074】したがって、通常テストの他にバーインモ
ードの動作テストを行い、これにより、Passすれ
ば、正常にバーイン検査が行われた良品と判定(選別)
できる。
【0075】その後、バーインウェハ1をスクラブ領域
1dにおいて切断するダイシング(ステップS5)を行
う。
【0076】その際、図2に示すスクラブ領域1dに形
成された配線3のうち、ダイシングによって残留した隣
接する配線3同士がショートを起こさないように切断す
る(実際には、隣接する配線3同士がダイシング後にシ
ョートを起こさないように配線3をパターンレイアウト
しておく)。
【0077】これにより、個々の半導体チップ2に分離
するとともに、前記Passによる良品の半導体チップ
2を取得することができる。
【0078】さらに、前記良品の半導体チップ2の外観
検査を行い(ステップS6)、その後、この半導体チッ
プ2を所定のケースなどに収容して梱包する(ステップ
S7)。
【0079】梱包後、この半導体チップ2を製品として
出荷する。
【0080】本実施の形態のバーイン方法および装置な
らびに半導体チップの製造方法によれば、以下のような
作用効果が得られる。
【0081】すなわち、バーインウェハ1に半導体チッ
プ2のパッド2aと電気的に接続されたチップサイズの
バーイン用端子1cが形成されたことにより、半導体チ
ップ2のバーイン検査を行う際に、高精度な位置決めを
行わずにバーインウェハ1のバーイン用端子1cとウェ
ハバーイン治具4の接続端子4aとを接触させて半導体
チップ2のバーイン検査を行うことができる。
【0082】したがって、バーイン検査の際にバーイン
ウェハ1を収容するウェハバーイン治具4を複雑な構造
とすることなく、簡単な構造にすることができ、これに
より、安価な治具とすることができる。
【0083】さらに、半導体チップ2のパッド2aとバ
ーイン用端子1cとを電気的に接続する配線3をバーイ
ンウェハ1のスクラブ領域1d(切断領域)に設けたこ
とにより、バーインウェハ1上の半導体チップ2を形成
するチップ領域の面積の増加を防ぐことができる。
【0084】その結果、半導体チップ2の配列を変える
必要がないため、ウェハバーイン治具4の構造を簡単に
することができる。
【0085】これらにより、安価な設備を用いてウェハ
バーインを行うことができ、その結果、コストを抑えて
KGDを取得することができる。
【0086】さらに、バーイン検査を行う際には、バー
インウェハ1のバーイン用端子1cとウェハバーイン治
具4の接続端子4aとを接触させてウェハバーインを行
うため、バーイン検査においては半導体チップ2のパッ
ド2aにコンタクトを行わなくて済む。
【0087】これにより、半導体チップ2のパッド2a
の傷を低減することができ、その結果、この半導体チッ
プ2によるKGD製品の品質の向上を図ることができ
る。
【0088】また、ウェハバーイン治具4を簡単な構造
のものとすることができ、かつ、このウェハバーイン治
具4とバーインウェハ1とを用いてウェハ状態でバーイ
ン検査を行うことにより、チップバーイン時に行ってい
たチップ治具詰め・治具脱工程を省略することができ
る。
【0089】これにより、バーイン検査のスループット
を向上できる。
【0090】したがって、KGDを取得する際のスルー
プットの向上を図ることができ、その結果、選別工程の
処理におけるスループットも向上できる。
【0091】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0092】例えば、前記実施の形態では、ウェハバー
イン治具4において、バーインウェハ1を支持する際
に、ウェハ押し付け板4fによってスペーサ4dとの間
で押さえ付けることにより、接続端子4aとバーイン用
端子1cとを電気的に接触させて支持する方法を説明し
たが、バーインウェハ1の支持方法としては、図11ま
たは図12に示す他の実施の形態のように、コンタクト
ピン4iによって支持してもよい。
【0093】つまり、図11に示す支持方法は、ウェハ
バーイン治具4に設けられたコンタクトピン4iと支持
ピン4jとによってバーインウェハ1を挟持するもので
あり、その際に、コンタクトピン4iとバーイン用端子
1c(図1参照)とを電気的に接続させるものである。
【0094】一方、図12に示す支持方法は、ウェハバ
ーイン治具4に設けられたコンタクトピン4iとスペー
サ4dとによってバーインウェハ1を挟持するものであ
り、図11の場合と同様に、コンタクトピン4iと前記
バーイン用端子1cとを電気的に接続させるものであ
る。
【0095】なお、図11および図12に示す両支持方
法においても、バーインウェハ1を上方からコンタクト
ピン4iと支持ピン4jとの間に(図11の場合)、ま
たは、コンタクトピン4iとスペーサ4dとの間に(図
12の場合)差し込んで挟持するものであり、これによ
り、バーインウェハ1のウェハバーイン治具4への収容
作業を軽減することができる。
【0096】また、ウェハバーイン治具4は、図13の
他の実施の形態に示すように、治具本体部4cに発振回
路4kを設け、この発振回路4kと外部の電源4lとを
接続したウェハバーイン治具4であってもよい。
【0097】これにより、VCC(電源)とGNDとし
か供給されないバーイン炉6(図4参照)の場合であっ
ても、発振回路4kによりバーイン信号を接続端子4a
を介してバーイン用端子1cに入力することにより、ウ
ェハバーインを行うことができる。
【0098】また、バーインウェハ1上の配線3の引回
しを、図14の他の実施の形態に示すように、横方向
(例えば、半導体チップ2のオリエンテーションフラッ
トと平行な方向、もしくは、オリエンテーションフラッ
トと直角を成す縦方向でもよい)の各半導体チップ2の
共通端子ごとにそれぞれのパッド2aを結線することに
より、横方向のスクラブ領域1dにスペースを形成でき
るため、このスペースにテストエレメントグループ7を
形成することができる。
【0099】その結果、テストエレメントグループ7を
比較的大きな面積で充分に確保できるとともに、半導体
チップ2と結線される配線3を所定の一方向に統一する
ことができる。
【0100】したがって、ショートを起こさせずに配線
3のカットをし易くすることができる。
【0101】その結果、スクラブ領域1dの配線3の引
回しを図14に示すようにすることにより、配線3のダ
イシング後のショートの発生を起こりにくくすることが
できる。
【0102】なお、配線3のダイシング後のショートを
発生しにくくするには、1つのスクラブ領域1dに形成
する配線3の本数を少なくして(例えば、4〜5本程
度)、ダイシング巾に収まる程度の領域に配線3を形成
することであるが、配線3の本数が多い場合は、半導体
チップ2を形成するチップ領域の一部を配線3の領域に
割当て、さらに、この領域を利用して高密度に複数の配
線3を形成し、ダイシング時に、この領域全てを切断し
てしまう方法も考えられる。
【0103】その結果、配線3の本数が多い場合におい
ても、半導体チップ2に接続された配線3間のショート
を防ぐことができる。
【0104】また、図1に示すバーインウェハ1におい
て、バーイン用端子1cの数を複数個(例えば、5個以
上)形成できる場合は、半導体チップ2の内蔵のメモリ
(内蔵ROM)を使用せずに外部信号からバーインプロ
グラムの読み込みを行ってもよい。
【0105】これにより、半導体チップ2の前記内蔵R
OMにバーインプログラムを書き込む処理を省略するこ
とができ、その結果、バーイン検査に関わる工数を低減
できる。
【0106】また、前記実施の形態では、半導体チップ
2に形成された内蔵ROMが、EPROMやEEPRO
Mなどの書き換え可能なメモリの場合を説明したが、前
記内蔵ROMが書き換え不可能なメモリの場合、半導体
チップ2の製造手順は、図15に示す他の実施の形態の
手順となる。
【0107】ここで、半導体チップ2に形成された内蔵
ROMが書き換え不可能なメモリの場合の半導体チップ
2の製造手順を、図15に示す手順に基づいて説明す
る。
【0108】まず、メモリである第1ROMにバーイン
実行命令を予め前工程の段階で書き込んだ複数の半導体
チップ2が形成されるとともに非チップ形成領域1bに
複数のチップサイズのバーイン用端子1cが形成され、
半導体チップ2のパッド2aとこれに対応するバーイン
用端子1cとが、半導体チップ2に隣接するスクラブ領
域1dに形成された複数の配線3により電気的に接続さ
れたバーインウェハ1を形成して準備する(ステップS
8)。
【0109】その後、半導体チップ2が備える他のメモ
リである第2ROM(客先仕様の内蔵ROM)に対して
のバーイン実行命令の書き込み検査と読み出し検査とを
行い、さらに、図示しないプローブテスタを用いて半導
体チップ2の第3プローブ検査を行う(ステップS
9)。
【0110】続いて、それぞれのバーインウェハ1をウ
ェハバーイン治具4に収容し、これにより、バーイン用
端子1cを介してバーイン信号を各半導体チップ2に送
信してバーインウェハ1によるウェハ状態で各半導体チ
ップ2のバーイン検査を行うウェハバーイン(ウェハB
/I)を実行する(ステップS10)。
【0111】さらに、前記バーイン検査終了後、半導体
チップ2を電気的にプローブ検査する第4プローブ検査
を行い(ステップS11)、その結果、良品の半導体チ
ップ2を選別する。
【0112】その後、バーインウェハ1をスクラブ領域
1dにおいて切断するダイシング(ステップS12)を
行う。
【0113】これにより、個々の半導体チップ2に分離
するとともに、良品の半導体チップ2を取得することが
できる。
【0114】さらに、前記良品の半導体チップ2の外観
検査を行い(ステップS13)、その後、この半導体チ
ップ2を所定のケースなどに収容して梱包する(ステッ
プS14)。
【0115】梱包後、この半導体チップ2を製品として
出荷する。
【0116】また、前記実施の形態で説明した図9に示
す半導体チップ2の製造手順のうち、ウェハバーイン
(ステップS3のウェハB/I)の前にステップS4に
示す第2プローブ検査と全く同様の第2プローブ検査を
行う手順のものを図16の他の実施の形態の手順に示
す。
【0117】つまり、図16に示す製造手順は、図9に
示した手順によるバーインウェハ1を形成して準備した
(ステップS15)後、第1プローブ検査を行う(ステ
ップS16)。
【0118】その後、図9の手順による第2プローブ検
査(ステップS4)と同様の第2プローブ検査を行う
(ステップS17)。
【0119】続いて、前記第2プローブ検査後、図9の
手順と同様のウェハバーイン(ウェハB/I)を実行す
る(ステップS18)。
【0120】前記ウェハバーイン後は、図9に示す手順
と同じ手順によって、第2プローブ検査(ステップS1
9)、ダイシング(ステップS20)、外観検査(ステ
ップS21)、梱包(ステップS22)を順次行う。
【0121】これにより、ウェハバーイン(ステップS
18)の前後の工程において、前記第2プローブ検査
(ステップS17とステップS19)を行うことによ
り、ウェハバーインによるバーイン効果(スクリーニン
グ効果)を確認することができる。
【0122】また、前記実施の形態においては、バーイ
ンウェハ1上の全ての半導体チップ2に対してバーイン
プログラムを書き込む場合を説明したが、必ずしもバー
インウェハ1上の全ての半導体チップ2に書き込まなく
ても良く、バーインウェハ1上の少なくとも1つの半導
体チップ2にのみ書き込んで、ウェハバーインの際に
は、この半導体チップ2から他の書き込まれていない半
導体チップ2に対してバーイン信号を送信してウェハバ
ーインを行うようにしてもよい。
【0123】ただし、書き込まれた半導体チップ2が良
品の半導体チップ2であるとは限らないため、バーイン
プログラムは、バーインウェハ1上の全ての半導体チッ
プ2に書き込むことが望ましい。
【0124】また、前記実施の形態および前記他の実施
の形態においては、KGD(良品の半導体チップ2)と
して取得したベアチップをケースなどに収容して出荷す
る場合について説明したが、前記KGDの出荷形態とし
ては、種々のものが考えられる。
【0125】その変形例として、良品の半導体チップ2
を半田バンブを介してチップ搭載基板に搭載し、この半
導体チップ2を搭載したチップ搭載基板の形態で出荷し
てもよい。
【0126】すなわち、例えば、図9に示す手順におい
て、ステップS4の第2プローブ検査を終了した後、各
半導体チップ2の全てのパッド2aに半田バンプを搭載
し、その後、ダイシングを行って、良品の半導体チップ
2を得る。
【0127】続いて、前記良品の半導体チップ2を前記
半田バンプを介して半導体チップ2とほぼ同じサイズの
チップ搭載基板に搭載し、さらに、前記チップ搭載基板
と半導体チップ2の周囲を樹脂コーティングして出荷す
るものである。
【0128】また、KGDの出荷形態のその他の変形例
としては、ウェハバーインを行ったバーインウェハ1を
ダイシングせずにそのままウェハ状態で出荷するもので
あってもよい。
【0129】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0130】(1).バーインウェハに半導体チップと
電気的に接続されたバーイン用端子が形成されたことに
より、半導体チップのバーイン検査を行う際に、高精度
な位置決めを行わずにバーインウェハのバーイン用端子
とウェハバーイン治具の接続端子とを接触させて検査を
行うことができる。したがって、バーイン検査の際にバ
ーインウェハを収容するウェハバーイン治具を複雑な構
造とすることなく、簡単な構造にすることができ、これ
により、安価な治具とすることができる。
【0131】(2).半導体チップとバーイン用端子と
を電気的に接続する配線をバーインウェハの切断領域に
設けたことにより、チップ領域の面積の増加を防げる。
その結果、半導体チップの配列を変える必要がないた
め、ウェハバーイン治具の構造を簡単にできる。
【0132】(3).前記(1),(2)により、安価な
設備を用いてウェハバーインを行うことができ、その結
果、コストを抑えてKGDを取得することができる。
【0133】(4).バーイン検査を行う際には、バー
インウェハのバーイン用端子とウェハバーイン治具の接
続端子とを接触させて検査を行うため、半導体チップの
表面電極にコンタクトを行わずに済む。これにより、半
導体チップの表面電極の傷を低減することができ、その
結果、KGD製品の品質の向上を図ることができる。
【0134】(5).ウェハバーイン治具を簡単な構造
にでき、かつこの治具を用いてウェハ状態でバーイン検
査を行うことができるため、チップ治具詰め・治具脱工
程を省略することができる。これにより、バーイン検査
のスループットを向上でき、したがって、KGDを取得
する際のスループットの向上を図ることができる。その
結果、選別工程の処理におけるスループットも向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーイン方法によってバーイン検査が
行われるバーインウェハの構造の実施の形態の一例を示
す平面図である。
【図2】図1に示すバーインウェハのA部の構造を示す
拡大部分平面図である。
【図3】図2に示すバーインウェハにおける半導体チッ
プのB部の構造を示す拡大部分平面図である。
【図4】本発明のバーイン装置の構造の実施の形態の一
例を示す構成概念図である。
【図5】図4に示すバーイン装置に設けられたウェハバ
ーイン治具の構造の一例を示す斜視図である。
【図6】(a),(b) は図5に示すウェハバーイン治具
によるバーインウェハの固定状態の一例を示す図であ
り、(a) は図5のC部の部分拡大図、(b) は拡大部
分断面図である。
【図7】図5に示すウェハバーイン治具に設けられたウ
ェハ押し付け板の構造の一例を示す拡大部分斜視図であ
る。
【図8】図5に示すウェハバーイン治具にバーインウェ
ハを収容した状態の構造の一例を示す平面図である。
【図9】本発明の半導体チップの製造方法における製造
手順の一例を示すプロセス図である。
【図10】図1に示すバーインウェハの半導体チップに
設定された動作モードとテストモードの一例を示すモー
ド設定図である。
【図11】本発明の他の実施の形態であるバーイン装置
に設けられたウェハバーイン治具によるバーインウェハ
の固定状態を示す部分断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態であるバーイン装置
に設けられたウェハバーイン治具によるバーインウェハ
の固定状態を示す部分断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態であるバーイン装置
に設けられたウェハバーイン治具の構造を示す斜視図で
ある。
【図14】図1に示すバーインウェハに対する変形例の
バーインウェハの構造を示す拡大部分平面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態である半導体チップ
の製造方法における製造手順を示すプロセス図である。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体チップ
の製造方法における製造手順を示すプロセス図である。
【符号の説明】
1 バーインウェハ 1a 主面 1b 非チップ形成領域 1c バーイン用端子 1d スクラブ領域(切断領域) 1e 電源用端子 1f グランド用端子 1g 信号用第1端子 1h 信号用第2端子 2 半導体チップ 2a パッド(表面電極) 3 配線 3a 電源配線 3b グランド配線 3c 信号用第1配線 3d 信号用第2配線 4 ウェハバーイン治具 4a 接続端子 4b 入出力端子 4c 治具本体部 4d スペーサ 4e ねじ部材 4f ウェハ押し付け板 4g 治具配線 4h ねじ孔 4i コンタクトピン 4j 支持ピン 4k 発振回路 4l 電源 5 制御部 6 バーイン炉(検査部) 7 テストエレメントグループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 謙治 北海道亀田郡七飯町字中島145番地 日立 北海セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 岩井 建 北海道亀田郡七飯町字中島145番地 日立 北海セミコンダクタ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体チップが形成されるととも
    に非チップ形成領域に複数のチップサイズのバーイン用
    端子が形成され、前記半導体チップの表面電極とこれに
    対応する前記バーイン用端子とが、前記半導体チップに
    隣接する切断領域に形成された複数の配線により電気的
    に接続されたバーインウェハを準備する工程と、 前記半導体チップが備えるメモリに対してのバーイン実
    行命令の書き込み・読み出しを含む前記半導体チップの
    第1プローブ検査を行う工程と、 前記バーイン用端子を介してバーイン信号を各半導体チ
    ップに送信して前記バーインウェハによるウェハ状態で
    各半導体チップのバーイン検査を行う工程と、 前記バーイン検査終了後、前記半導体チップの前記メモ
    リの動作テストを含む前記半導体チップの第2プローブ
    検査を行って良品の前記半導体チップを選別する工程と
    を有することを特徴とするバーイン方法。
  2. 【請求項2】 メモリにバーイン実行命令を予め書き込
    んだ複数の半導体チップが形成されるとともに非チップ
    形成領域に複数のチップサイズのバーイン用端子が形成
    され、前記半導体チップの表面電極とこれに対応する前
    記バーイン用端子とが、前記半導体チップに隣接する切
    断領域に形成された複数の配線により電気的に接続され
    たバーインウェハを準備する工程と、 前記半導体チップが備える他のメモリに対してのバーイ
    ン実行命令の書き込み・読み出しを含む前記半導体チッ
    プの第3プローブ検査を行う工程と、 前記バーイン用端子を介してバーイン信号を各半導体チ
    ップに送信して前記バーインウェハによるウェハ状態で
    各半導体チップのバーイン検査を行う工程と、 前記バーイン検査終了後、前記半導体チップをプローブ
    検査する第4プローブ検査を行って良品の前記半導体チ
    ップを選別する工程とを有することを特徴とするバーイ
    ン方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のバーイン方法で
    あって、前記バーイン検査を行う際に、前記半導体チッ
    プのモードをバーイン検査用のテストモードにする外部
    信号を前記バーイン用端子を介して前記半導体チップに
    送信して前記バーイン検査を行うことを特徴とするバー
    イン方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のバーイン方
    法であって、複数の前記バーインウェハを収容しかつ複
    数の前記バーインウェハを収容した際にそれぞれの前記
    バーインウェハの前記バーイン用端子に電気的に接続す
    る接続端子およびこの接続端子と電気的に接続された外
    部信号用の入出力端子が設けられたウェハバーイン治具
    を準備し、前記バーイン検査を行う際に、前記ウェハバ
    ーイン治具に前記バーインウェハを収容して外部から前
    記バーイン信号を前記入出力端子と前記接続端子とを介
    して前記半導体チップに送信して前記バーイン検査を行
    うことを特徴とするバーイン方法。
  5. 【請求項5】 複数の半導体チップと主面の非チップ形
    成領域に複数のチップサイズのバーイン用端子とが形成
    されかつ前記半導体チップの表面電極と前記バーイン用
    端子とが電気的に接続されたバーインウェハを収容し、
    複数の前記バーインウェハを収容した際にそれぞれの前
    記バーインウェハの前記バーイン用端子に電気的に接続
    する接続端子およびこの接続端子と電気的に接続された
    外部信号用の入出力端子が設けられたウェハバーイン治
    具と、 バーイン検査の際に、前記ウェハバーイン治具に収容さ
    れた前記バーインウェハの前記バーイン用端子を介して
    それぞれの前記半導体チップに前記バーイン検査用のバ
    ーイン信号を送信する制御部と、 前記バーインウェハを収容した前記ウェハバーイン治具
    が配置され、前記ウェハバーイン治具に収容された前記
    バーインウェハの個々の前記半導体チップの前記バーイ
    ン検査が行われる検査部とを有することを特徴とするバ
    ーイン装置。
  6. 【請求項6】 複数の半導体チップが形成されるととも
    に非チップ形成領域に複数のチップサイズのバーイン用
    端子が形成され、前記半導体チップの表面電極とこれに
    対応する前記バーイン用端子とが、前記半導体チップに
    隣接する切断領域に形成された複数の配線により電気的
    に接続されたバーインウェハを準備する工程と、 前記半導体チップが備えるメモリに対してのバーイン実
    行命令の書き込み・読み出しを含む前記半導体チップの
    第1プローブ検査を行う工程と、 前記バーイン用端子を介してバーイン信号を各半導体チ
    ップに送信して前記バーインウェハによるウェハ状態で
    各半導体チップのバーイン検査を行う工程と、 前記バーイン検査終了後、前記半導体チップの前記メモ
    リの動作テストを含む前記半導体チップの第2プローブ
    検査を行って良品の前記半導体チップを選別する工程
    と、 選別後、前記バーインウェハを前記切断領域において切
    断して個々の前記半導体チップに分離して良品の前記半
    導体チップを取得する工程とを有することを特徴とする
    半導体チップの製造方法。
  7. 【請求項7】 メモリにバーイン実行命令を予め書き込
    んだ複数の半導体チップが形成されるとともに非チップ
    形成領域に複数のチップサイズのバーイン用端子が形成
    され、前記半導体チップの表面電極とこれに対応する前
    記バーイン用端子とが、前記半導体チップに隣接する切
    断領域に形成された複数の配線により電気的に接続され
    たバーインウェハを準備する工程と、 前記半導体チップが備える他のメモリに対してのバーイ
    ン実行命令の書き込み・読み出しを含む前記半導体チッ
    プの第3プローブ検査を行う工程と、 前記バーイン用端子を介してバーイン信号を各半導体チ
    ップに送信して前記バーインウェハによるウェハ状態で
    各半導体チップのバーイン検査を行う工程と、 前記バーイン検査終了後、前記半導体チップをプローブ
    検査する第4プローブ検査を行って良品の前記半導体チ
    ップを選別する工程と、 選別後、前記バーインウェハを前記切断領域において切
    断して個々の前記半導体チップに分離して良品の前記半
    導体チップを取得する工程とを有することを特徴とする
    半導体チップの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体チップの
    製造方法であって、複数の前記バーインウェハを収容し
    かつ複数の前記バーインウェハを収容した際にそれぞれ
    の前記バーインウェハの前記バーイン用端子に電気的に
    接続する接続端子およびこの接続端子と電気的に接続さ
    れた外部信号用の入出力端子が設けられたウェハバーイ
    ン治具を準備し、前記バーイン検査を行う際に、前記ウ
    ェハバーイン治具に前記バーインウェハを収容して外部
    から前記バーイン信号を前記入出力端子と前記接続端子
    とを介して前記半導体チップに送信して前記バーイン検
    査を行うことを特徴とする半導体チップの製造方法。
JP13894798A 1998-05-20 1998-05-20 バーイン方法および装置ならびに半導体チップの製造方法 Pending JPH11330177A (ja)

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JP13894798A JPH11330177A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 バーイン方法および装置ならびに半導体チップの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108346593A (zh) * 2018-03-28 2018-07-31 中国科学院西安光学精密机械研究所 可实现集束晶圆级老化的芯片、晶圆及相应的处理方法

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CN108346593A (zh) * 2018-03-28 2018-07-31 中国科学院西安光学精密机械研究所 可实现集束晶圆级老化的芯片、晶圆及相应的处理方法

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