JPH11330106A - 洗浄装置およびそれを使用した洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置およびそれを使用した洗浄方法

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JPH11330106A
JPH11330106A JP15355798A JP15355798A JPH11330106A JP H11330106 A JPH11330106 A JP H11330106A JP 15355798 A JP15355798 A JP 15355798A JP 15355798 A JP15355798 A JP 15355798A JP H11330106 A JPH11330106 A JP H11330106A
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Japan
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tank
cleaning
pump
pure water
decompression
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JP15355798A
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Morio Toyooka
守郎 豊岡
Junichi Suzuki
順一 鈴木
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造、運転管理で洗浄液を循環再生使
用する。 【解決手段】 TCP・ICのキャリア1を洗浄する純
水22が貯留された水洗槽21と、水洗槽21から純水
22を汲み出すポンプ32と、ポンプ32からの純水2
2を貯留して蒸発させる蒸発タンク34と、蒸発タンク
34の蒸気27を貯留して凝縮させる復水タンク40
と、復水タンク40内の凝縮水28を減圧して汲み上げ
るエジェクタポンプ42と、汲み上げられた凝縮水を貯
留して水洗槽21に供給する減圧タンク52とを備えて
いる洗浄装置において、減圧タンク52とポンプ32の
吐出路33との間には蒸気強制排出路54が接続されて
いる。 【効果】 純水は蒸留で清浄化され水洗槽に戻されて循
環再使用される。蒸発タンクが減圧されることで沸点が
低下され、エネルギ効率が高められる。減圧タンクに純
水を供給して蒸気を排出しポンプ効率が低下するのを防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄技術に関し、
特に、洗浄液を再生して使用する技術に関し、例えば、
テープ・キャリア・パッケージを備えている半導体集積
回路装置(以下、TCP・ICという。)を洗浄処理す
るのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTCP・ICとして、図2に示さ
れているボール・グリッド・アレイパッケージ(以下、
BGAという。)構造に構成されているものがある。こ
のBGA構造を有するTCP・ICの製造工程におい
て、テープ・キャリアに半田ボールが半田付けされる際
に、フラックスが使用されるため、半田ボールの半田付
け後にはテープ・キャリアを洗浄する必要がある。この
場合には、リールから繰り出されたテープ・キャリアが
複数個のローラによって案内されて洗浄処理槽を通過さ
せられることにより、フラックスが荒い流されることに
なる。
【0003】なお、TCP・ICおよびBGA構造を有
するTCP・ICを述べてある例としては、株式会社工
業調査会1990年1月16日発行「TAB技術入門」
P303〜P305、がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラックス
を洗浄した後の洗浄液を廃棄処分することは環境保護の
観点から支障がある。このため、最近の洗浄装置におい
ては、洗浄液を循環使用するとともに、循環中に洗浄液
を清浄な状態に再生することにより、洗浄液の廃棄処分
を回避することが要求されている。
【0005】本発明の目的は、簡単な構造および運転管
理によって洗浄液を循環再生使用することができる洗浄
技術を提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】本願において開示される発明のうち代表的
なものの概要を説明すれば、次の通りである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、被洗浄物を洗
浄する洗浄液が貯留された洗浄槽と、この洗浄槽から前
記洗浄液を汲み出すポンプと、このポンプからの洗浄液
を貯留して蒸発させる蒸発タンクと、この蒸発タンクに
おいて蒸発された気体を貯留して凝縮させる復水タンク
と、この復水タンクに貯留された凝縮液を減圧して汲み
上げる減圧手段と、汲み上げられた液体を貯留して前記
洗浄槽に供給する減圧タンクとを備えている洗浄装置で
あって、前記減圧手段としてエジェクタポンプが使用さ
れており、前記減圧タンクには前記洗浄槽の洗浄液が供
給されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】前記した手段において、洗浄液は蒸発およ
び凝縮されることによって清浄化され、清浄化された洗
浄液が洗浄槽に戻されて循環再使用される。洗浄液の蒸
発に際して、蒸発タンクが減圧されることより、洗浄液
の沸点が低下されるため、洗浄液は低い温度にて蒸発さ
れることになる。したがって、エネルギ効率を高めるこ
とができ、洗浄装置のランニングコスト等を低減するこ
とができる。
【0010】エジェクタポンプによる減圧に際して、減
圧タンクに蒸気が混入すると、ポンプ効率が低下する。
しかし、減圧タンクに洗浄液を供給することにより、蒸
気を減圧タンクから強制的に排出することができるた
め、ポンプ効率が低下するのを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
洗浄装置を示す回路図である。図2は被洗浄物であるB
GA構造を有するTCP・ICを示しており、(a)は
一部省略平面図、(b)は正面断面図である。
【0012】本実施形態において、本発明に係る洗浄装
置は、BGA構造を有するTCP・ICを洗浄する洗浄
装置として構成されている。被洗浄物としてのBGA構
造を有するTCP・ICのテープ・キャリア(以下、キ
ャリアという。)1は図2に示されているように構成さ
れている。
【0013】キャリア1はキャリア本体であるテープ2
を備えている。テープ2は可撓性および絶縁性を有する
樹脂が使用されて一定幅のテープ形状に形成されてお
り、両長辺の端部にはパーフォレーション(スプロケッ
トホールとも称されている。)3がそれぞれ等間隔に配
置されて開設されている。テープ2の中心線上にはデバ
イスホール4が等間隔に配置されて正方形の孔形状に開
設されており、テープ2の第一主面におけるデバイスホ
ール4の周囲には複数本のインナリード5が放射状に配
線されている。各インナリード5の外側端部にはアウタ
リード6がそれぞれ一体的に連結されており、隣合うア
ウタリード6、6間のピッチは各インナリード5、5間
のピッチよりも拡大されている。
【0014】第一主面におけるデバイスホール4の外側
には保持枠8が接着材層7によって接着されている。保
持枠8は絶縁材料が使用されて正方形の枠形状に形成さ
れており、デバイスホール4に同心的に配置されて固着
されている。保持枠8にはスルーホール導体9が複数
個、正方形の環状に配置されて厚さ方向に貫通するよう
に開設されており、各スルーホール導体9は各アウタリ
ード6に電気的に接続されている。各スルーホール導体
9の上には各半田ボール10がそれぞれ半田付けされて
いる。半田ボール10の半田付け処理にはフラックスが
使用される。このため、半田付け処理が実施されると、
キャリア1は洗浄工程に供給されて洗浄処理を施される
ことになる。
【0015】テープ2の第二主面におけるデバイスホー
ル4の外側には補強枠12が接着材層11によって接着
されている。補強枠12は適度な可撓性および機械的強
度を有する材料が使用されて正方形の枠形状に形成され
ている。
【0016】デバイスホール4の内部には半導体素子を
含む集積回路が作り込まれた半導体ペレット(以下、ペ
レットという。)13が、インナリード5群と反対側か
ら収容されて、各インナリード5にバンプによって形成
された各接続端子14により機械的かつ電気的に接続さ
れている。保持枠8の内部には樹脂封止体15がポッテ
ィング法によって成形されており、この樹脂封止体15
によってインナリード5群および接続端子14群は樹脂
封止されている。以上のようにしてキャリア1のテープ
2における各デバイスホール4の位置にはTCP・IC
16が実装された状態になっている。
【0017】本実施形態に係る洗浄装置20は洗浄槽と
しての水洗槽21を備えている。水洗槽21には洗浄液
としての純水22が貯留されており、純水22は循環さ
れて再使用されるようになっている。水洗槽21の底部
には超音波発振器23が設置されており、超音波発振器
23は超音波24を発振して洗浄効果を高めるようにな
っている。
【0018】水洗槽21の外側にはこれから洗浄しよう
とするキャリア1が巻かれた繰出リール(図示せず)が
水平に設置されており、繰出リールはキャリア1を連続
して繰り出して行くように構成されている。水洗槽21
の反対側には洗浄済のキャリア1を巻き取る巻取リール
(図示せず)が水平に設置されており、巻取リールは洗
浄済のキャリア1を連続して巻き取って行くように構成
されている。
【0019】水洗槽21の上方には一対の駆動ローラ2
5、25がそれぞれ配備されており、両駆動ローラ2
5、25は水洗槽21の上方において略同一水平線上に
並んだ位置に配設されている。駆動ローラ25は互いに
かつ繰出リールおよび巻取リールと同期回転することに
より、繰出リールからキャリア1を繰り出して巻取リー
ルに円滑に巻き取らせて行くように構成されている。水
洗槽21の純水22の中にはガイドローラ26が回転自
在に支持されており、キャリア1は両駆動ローラ25、
25およびガイドローラ26に巻き掛けられている。
【0020】水洗槽21には循環路30が配管されてい
る。循環路30は排水路31を備えており、排水路31
は水洗槽21に接続されて純水22を排水するようにな
っている。排水路31にはポンプ32が純水22を水洗
槽21から汲み出すように介設されており、ポンプ32
の吐出口に接続された吐出路33は蒸発タンク34に接
続されている。
【0021】蒸発タンク34はポンプ32からの純水2
2を貯留して蒸発させるように構成されている。すなわ
ち、蒸発タンク34は密閉室を構成するように形成され
ており、密閉室の底部には貯留した純水22を加熱する
ようにヒータ35が設置されている。ヒータ35によっ
て加熱された純水22は蒸発して蒸気27になり、蒸発
タンク34の密閉室の上部に溜まる。
【0022】また、蒸発タンク34にはボールタップ弁
36が装着されており、ボールタップ弁36は蒸発タン
ク34内の純水22の液面レベルを検出し蒸発タンク3
4への純水22の供給を停止するように構成されてい
る。すなわち、ボールタップ弁36は吐出路33に介設
された開閉バルブ37を備えており、開閉バルブ37は
蒸発タンク34の純水22の液面レベルを検出する検出
手段としてのボールタップ38によって開閉操作される
ようになっている。
【0023】蒸発タンク34には復水タンク40が連絡
路39によって接続されており、連絡路39は蒸発タン
ク34の内部に溜まった蒸気27を復水タンク40に導
入するようになっている。復水タンク40は蒸発タンク
34からの蒸気27を貯留して凝縮させるように構成さ
れている。すなわち、復水タンク40は密閉室を構成す
るように形成されており、密閉室の内部には充満した蒸
気27を冷却するように冷却管41が設置されている。
冷却管41によって冷却された蒸気27は凝縮して凝縮
水28になり、復水タンク40の密閉室の下部に溜ま
る。
【0024】復水タンク40には復水タンク40に貯留
された凝縮水28を減圧して汲み上げる減圧手段として
のエジェクタポンプ42が接続されている。エジェクタ
ポンプ42は吸引路43を備えており、吸引路43の一
端は復水タンク40の下端部に接続されている。吸引路
43の他端部は逆止弁44を介して減圧室46に挿入さ
れており、その挿入端部には負圧ノズル45が接続され
ている。減圧室46には吹出ノズル47が負圧ノズル4
5の吐出口に臨むように挿入されており、吹出ノズル4
7にはポンプ48の吐出路49が接続されている。ポン
プ48の吸込路50は減圧タンク52に接続されてお
り、エジェクタポンプ42の減圧室46と減圧タンク5
2との間には連通路51が接続されている。
【0025】減圧タンク52には循環路30の給水路5
3の一端部が接続されており、給水路53の他端部は水
洗槽21に臨まされている。また、減圧タンク52には
蒸気強制排出路54の一端部が接続されており、蒸気強
制排出路54の他端部はポンプ32の吐出路33に接続
されている。
【0026】次に、本発明の一実施形態である洗浄方法
を前記構成に係る洗浄装置を使用した場合について説明
する。
【0027】半田ボール10が半田付けされてフラック
スを洗い流すべきキャリア1は各駆動ローラ25および
ガイドローラ26に巻き掛けられて、図1に示されてい
るように、水洗槽21の純水22の中を通される。キャ
リア1が純水22を通過する間に、キャリア1に付着し
たフラックス等の汚染異物は純水22によって洗い流さ
れる。
【0028】フラックス等の汚染異物を洗い流すことに
より、純水22は次第に汚染されて行く。そこで、純水
22は循環路30によって循環されるとともに、循環中
に所謂減圧蒸留法によって清浄化されて再使用される。
以下、減圧蒸留法による循環再生使用について説明す
る。
【0029】水洗槽21の純水22はポンプ32によっ
て汲み上げられて蒸発タンク34に供給される。蒸発タ
ンク34に供給された純水22はヒータ35によって加
熱されることにより、蒸発して蒸気27になる。この
際、エジェクタポンプ42の作用によって蒸発タンク3
4の内部が減圧されていることにより、純水22の沸点
が低下されているため、純水22は低い温度において蒸
発することができる。したがって、蒸発に使用されるエ
ネルギは大幅に低減することができる。
【0030】蒸発タンク34の内部で生成された蒸気2
7は連絡路39を通じて復水タンク40に導入される。
復水タンク40に導入された蒸気27は冷却路41によ
って冷却されることにより凝縮して凝縮水28になる。
この凝縮水28は蒸留された液体であるため、きわめて
清浄な状態になっている。つまり、洗浄液22は蒸留に
よって清浄化されたことになる。
【0031】エジェクタポンプ42のポンプ48が運転
されると、減圧タンク52内の清浄な純水29が吹出ノ
ズル47から吹き出されることにより、負圧ノズル45
が負圧になるため、復水タンク40の凝縮水28が吸引
路43を通じて吸引される。吸引された凝縮水28は減
圧タンク52に吹き込まれて、清浄な純水29として減
圧タンク52に貯留される。減圧タンク52に貯留され
た清浄な純水29は給水路53を通じて水洗槽21に供
給される。
【0032】以上のようにして、循環路30を循環する
間に蒸留法によって清浄化された純水29が水洗槽21
に戻されるため、水洗槽21は常に清浄な純水によって
キャリア1を洗浄することができる。したがって、キャ
リア1に対する洗浄効果は高く維持することができる。
【0033】ところで、減圧タンク52の内部に蒸気2
7が侵入すると、ポンプ48が蒸気27を吸い込んでし
まうため、エジェクタポンプ42による減圧効果が低下
してしまう。減圧効果が低下すると、蒸発タンク34に
おける沸点が上昇するため、蒸気27の生成能力が低下
する。その結果、復水タンク40への蒸気27の供給量
が低下することにより、復水タンク40の凝縮水28の
液面レベルが低下するため、エジェクタポンプ42によ
る蒸気27の減圧タンク52への侵入が起き易くなって
しまう。つまり、減圧タンク52に蒸気27が侵入する
と、蒸気27の侵入が起き易くなる悪循環が惹起される
ことになる。
【0034】本実施形態においては、蒸発タンク34の
蒸気生成能力が低下すると、蒸気強制排出路54によっ
て水洗槽21の純水22が減圧タンク52に供給される
ため、減圧タンク52の蒸気27は強制的に排出される
ことになる。減圧タンク52の蒸気27が強制的に排出
されることにより、前述した悪循環は断ち切られるた
め、減圧蒸留による清浄な純水29の供給はいち早く確
保されることになる。
【0035】すなわち、蒸発タンク34における蒸気生
成能力の低下により蒸発タンク34内の純水22の液面
レベルが低下すると、ボールタップ38によって液面レ
ベルの低下が検出されて開閉バルブ37が閉じられる。
開閉バルブ37が閉じられると、ポンプ32によって汲
み上げられた水洗槽21の純水22は蒸気強制排出路5
4を通じて減圧タンク52に供給される状態になる。減
圧タンク52に供給された純水22は減圧タンク52内
の蒸気27を押し出す状態になるため、減圧タンク52
内の蒸気27は無くなる。
【0036】また、洗浄装置の運転再開時においては、
減圧タンク52の内部に空気や蒸気が発生し易い。この
状態で、エジェクタポンプ42が運転されると、前述し
た悪循環が起こる。
【0037】そこで、本実施形態においては、洗浄装置
の運転再開時においては、ボールタップ弁36の開閉バ
ルブ37を手動または自動操作によって所定の期間だけ
閉じることより、水洗槽21の純水22が減圧タンク5
2に蒸気強制排出路54を通じて供給される。この純水
の供給によって、減圧タンク52は純水22が充満した
状態になるため、エジェクタポンプ42に蒸気や空気等
の気体が純水22と共に吸引されることはなく、洗浄装
置の運転再開時に減圧効果の低下が発生する現象は未然
に回避することができる。
【0038】前記実施形態によれば次の効果が得られ
る。
【0039】 純水を蒸発および凝縮によって清浄化
し、清浄化された純水を水洗槽に戻さして循環再使用す
ることにより、純水を常に清浄に維持することができる
ため、純水による洗浄効果を常に一定に維持することが
できる。
【0040】 純水の蒸発に際して、エジェクタポン
プによって蒸発タンクを減圧することにより、純水の沸
点を低下させることができるため、純水を低い温度にて
蒸発させることができ、エネルギ効率を高めて洗浄装置
のランニングコスト等を低減することができる。
【0041】 減圧タンクに純水を供給することによ
り、蒸気や空気等の気体を減圧タンクから強制的に排出
することができるため、ポンプ効率が低下するのを防止
することができ、減圧タンクへの蒸気侵入の悪循環を断
ち切ることができる。
【0042】 洗浄装置の運転再開時において、水洗
槽の純水を減圧タンクに蒸気強制排出路を通じて供給す
ることにより、減圧タンクが純水によって充満した状態
にすることができるため、エジェクタポンプに蒸気や空
気等の気体が純水と共に吸引される現象を防止すること
ができ、洗浄装置の運転再開時に減圧効果の低下が発生
する現象は未然に回避することができる。
【0043】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】例えば、蒸気強制排出路は純水を汲み出す
ポンプの吐出口に接続するに限らず、専用のポンプに接
続してもよい。
【0045】蒸気強制排出路からの減圧タンクへの純水
の供給は、蒸発タンクの液面レベルの検出によって制御
するに限らず、減圧タンクの圧力の低下の検出によって
制御するように構成してもよい。
【0046】洗浄液は純水に限らず、アルコール等の液
体であってもよい。
【0047】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるTCP
・ICのキャリアの洗浄技術に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、プリント配
線基板や半導体ウエハ等の洗浄技術全般に適用すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0049】洗浄液を蒸発および凝縮によって清浄化
し、清浄化された洗浄液を洗浄槽に戻して循環再使用す
る際に、エジェクタポンプによって減圧して沸点を低下
させて低い温度にて蒸発させることにより、エネルギ効
率を高めることができるため、洗浄装置のランニングコ
スト等を低減することができる。
【0050】エジェクタポンプによる減圧に際して、減
圧タンクに洗浄液を供給することにより、蒸気を減圧タ
ンクから強制的に排出することができるため、ポンプ効
率が低下するのを防止することができ、常に一定の清浄
な洗浄液を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である洗浄装置を示す回路
図である。
【図2】被洗浄物であるBGA構造を有するTCP・I
Cを示しており、(a)は一部省略平面図、(b)は正
面断面図である。
【符号の説明】
1…TCP・ICのテープ・キャリア(被洗浄物)、2
…テープ、3…パーフォレーション、4…デバイスホー
ル、5…インナリード、6…アウタリード、7…接着材
層、8…保持枠、9…スルーホール導体、10…半田ボ
ール、11…接着材層、12…補強枠、13…半導体ペ
レット、14…接続端子、15…樹脂封止体、16…T
CP・IC、20…洗浄装置、21…水洗槽(洗浄
槽)、22…純水(洗浄液)、23…超音波発振器、2
4…超音波、25…駆動ローラ、26…ガイドローラ、
27…蒸気、28…凝縮水、29…清浄な純水、30…
循環路、31…排水路、32…ポンプ、33…吐出路、
34…蒸発タンク、35…ヒータ、36…ボールタップ
弁、37…開閉バルブ、38…ボールタップ、39…連
絡路、40…復水タンク、41…冷却管、42…エジェ
クタポンプ、43…吸引路、44…逆止弁、45…負圧
ノズル、46…減圧室、47…吹出ノズル、48…ポン
プ、49…吐出路、50…吸込路、51…連通路、52
…減圧タンク、53…給水路、54…蒸気強制排出路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を洗浄する洗浄液が貯留された
    洗浄槽と、この洗浄槽から前記洗浄液を汲み出すポンプ
    と、このポンプからの洗浄液を貯留して蒸発させる蒸発
    タンクと、この蒸発タンクにおいて蒸発された蒸気を貯
    留して凝縮させる復水タンクと、この復水タンクに貯留
    された凝縮液を減圧して汲み上げる減圧手段と、汲み上
    げられた液体を貯留して前記洗浄槽に供給する減圧タン
    クとを備えている洗浄装置であって、 前記減圧手段としてエジェクタポンプが使用されてお
    り、前記減圧タンクには前記洗浄槽の洗浄液が供給され
    るように構成されていることを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液が前記減圧タンクに前記ポン
    プによって供給されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄液が前記減圧タンクに専用のポ
    ンプによって供給されるように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄液が純水であることを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記被洗浄物がテープ・キャリア・パッ
    ケージを形成するためのテープ・キャリアであることを
    特徴とする請求項1、2、3または4に記載の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載された洗浄装置を使
    用した洗浄方法において、 前記減圧手段の減圧開始時に前記洗浄槽の洗浄液が前記
    減圧タンクに供給されることを特徴とする洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項1に記載された洗浄装置を使
    用した洗浄方法において、 前記減圧タンクの内圧が低下した時に前記洗浄槽の洗浄
    液が前記減圧タンクに供給されることを特徴とする洗浄
    方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項1に記載された洗浄装置を使
    用した洗浄方法において、 前記蒸発タンクの液面レベルが低下した時に前記洗浄槽
    の洗浄液が前記減圧タンクに供給されることを特徴とす
    る洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記洗浄液が前記減圧タンクに前記ポン
    プによって供給されるように構成されており、前記蒸発
    タンクの液面レベルが低下した時に前記ポンプの前記蒸
    発タンクへの洗浄液の供給が停止されることにより、前
    記洗浄槽の洗浄液が前記減圧タンクに供給されることを
    特徴とする請求項8に記載の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 前記液面レベルを検出し前記蒸発タン
    クへの洗浄液の供給を停止する手段として、ボールタッ
    プ弁が使用されることを特徴とする請求項9に記載の洗
    浄方法。
JP15355798A 1998-05-18 1998-05-18 洗浄装置およびそれを使用した洗浄方法 Pending JPH11330106A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001040115A1 (en) * 1999-11-30 2001-06-07 Agne Rubertsson A method for cleaning objects by means of a heated liquid and a plant for the accomplishment of said method
KR20020006369A (ko) * 2000-07-12 2002-01-19 김광교 약액 회수 시스템 및 회수 방법
CN114545741A (zh) * 2022-02-18 2022-05-27 广东科视光学技术股份有限公司 一种pcb板曝光设备

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