JPH11330039A - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置Info
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- JPH11330039A JPH11330039A JP33453998A JP33453998A JPH11330039A JP H11330039 A JPH11330039 A JP H11330039A JP 33453998 A JP33453998 A JP 33453998A JP 33453998 A JP33453998 A JP 33453998A JP H11330039 A JPH11330039 A JP H11330039A
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Abstract
ーマークの発生を防止することができる基板処理装置を
提供する。 【解決手段】 洗浄処理後の純水が付着した基板に対向
するように雰囲気遮断板を配置した状態で、基板に乾燥
用の処理ガスを供給しつつ基板を回転させて乾燥する基
板処理装置において、基板を短時間高速回転させた後に
基板の回転速度を低速回転に変更する。また、少なくと
も基板が低速回転している間、低速回転時に必要な量の
処理ガスを基板に供給する。これにより、高速回転時に
おいてウォーターマークが発生する前に大部分の純水が
基板から取り除かれ、その後の低速回転時では処理ガス
の供給により基板の表面への大気の巻き込みが防止され
てウォーターマークの発生が妨げられる。その結果、処
理ガスの消費量を低速回転時に必要な量に抑えつつウォ
ーターマークの発生を防止することができる。
Description
用の半導体基板、液晶表示器用のガラス基板、フォトマ
スク用のガラス基板等の微細パターン形成用の基板(以
下、「基板」という。)に処理(例えば、基板洗浄後の
乾燥処理)を施す基板処理装置に関する。
燥する方法として基板を回転させることにより基板に付
着した純水を除去するという方法がある。図10はこの
ような乾燥方法を採用する基板処理装置900の構成を
示す縦断面図である。
9は保持台901上にピンにて水平姿勢(基板9の主面
の法線が鉛直方向を向く姿勢)で保持され、この保持台
901は矢印901Rにて示すように鉛直方向を向く軸
を中心に回転する。保持台901が回転すると基板9は
水平姿勢のまま回転し、基板9に付着している純水が基
板9の周囲へと飛散する。これにより基板9から純水が
除去されて基板9の乾燥が行われる。なお、飛散した液
滴は基板9の側方周囲に設けられたカップ902に受け
止められて回収される。
の上側の主面に対向する位置に雰囲気遮断板903が設
けられる。雰囲気遮断板903にはガス供給管904が
接続されており、雰囲気遮断板903から基板9の上面
に向けて矢印904Fにて示すように処理ガス(窒素ガ
ス(N2)や窒素ガスとIPA(イソプロピルアルコー
ル)蒸気との混合ガス等)が供給される。このような構
成により、基板9が配置されるカップ902内部の雰囲
気をカップ902外の大気と隔離するとともに、基板9
の上面側の雰囲気を処理ガスの雰囲気に維持するように
している。
気に維持するのは、基板9の表面にウォーターマークが
発生するのを防止するためである。ウォーターマークと
は基板9上に付着している液滴が乾燥する際に基板9と
大気中の酸素(O2)とが反応して生じる模様である。
例えば、シリコン(Si)基板の場合では図11に示す
ように純水の液滴とシリコン基板との境界に大気中の酸
素が作用して生じる二酸化ケイ素(SiO2)の模様がウ
ォーターマークとなる。
に形成されている微細パターンの質が低下してしまった
り、パーティクルが発生してしまう。そこで、従来より
図10に示す構成により基板9上の雰囲気を無酸素の雰
囲気に維持している。
クは、純水より生じる模様に限定されるものではなく、
他の種類の液の乾燥の際に生じる模様も含む用語として
用いる。
板9を乾燥させる際には1500〜3000rpm程度の
高速で基板9を回転させている。このような高速で基板
9を回転させると基板9の周辺では大きく気流が乱れ、
基板9に処理ガスを供給してもカップ902と雰囲気遮
断板903との間の隙間からカップ902外の大気が図
10中矢印908Fにて示すようにカップ902内へと
巻き込まれてしまう。その結果、大気が基板9の上面へ
と進入して基板9の周囲の処理ガス雰囲気に酸素が混入
し、基板9にウォーターマークが発生しやすくなってし
まう。
量を増大させる(例えば、数百リットル/分の流量を数
千リットル/分に増大させる)ことでこの問題を解決す
る方法も考えられなくはないが、純度の高い窒素ガス等
を多量に消費することはコスト的に実現困難である。ま
た、近年、基板9の裏面(図10における下面)の洗浄
についてもその必要性が認められつつあるが、この場合
には乾燥において基板9の上下両面に処理ガスを供給す
る必要があり、さらに多量の処理ガスが必要となること
からなおさらその実現は不可能となる。
持する処理ガスの消費を抑えつつ、ウォーターマークの
発生を防止することができる基板処理装置を提供するこ
とを目的としている。
に付着した液を除去する基板処理装置であって、基板を
保持する保持台と、前記保持台を回転させることにより
保持される基板を回転させる回転駆動源と、前記保持台
に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲
気遮断板と、前記一の主面に向けてガスを供給するガス
供給手段と、前記保持台を回転させて基板に付着した液
を飛散させた後に前記保持台の回転速度が減少するよう
に前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、少なくと
も前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させ
た後において、前記ガスを基板に供給するように前記ガ
ス供給手段を制御するガス供給制御手段とを備える。
処理装置であって、前記回転制御手段が、基板に付着し
た液を飛散させる第1の回転速度から相対的に低速な第
2の回転速度に前記保持台の回転速度を変更する。
処理装置であって、前記回転制御手段が、前記保持台の
回転速度を連続的に減少させる。
去する基板処理装置であって、基板を保持する保持台
と、前記保持台を回転させることにより保持される基板
を回転させる回転駆動源と、前記保持台に保持される基
板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、前
記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、前
記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後
に前記保持台の回転を停止するように前記回転駆動源を
制御する回転制御手段と、少なくとも前記保持台を回転
させて基板に付着した液を飛散させた後において、前記
ガスを基板に供給するように前記ガス供給手段を制御す
るガス供給制御手段とを備える。
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記ガスが加熱
された窒素ガスと有機溶剤蒸気との混合ガスであって、
前記有機溶剤蒸気の濃度は、基板と同温度における飽和
蒸気圧での濃度を下回る濃度である。
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記保持台の回
転に合わせて前記雰囲気遮断板を回転させる手段をさら
に備える。
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記保持台から
保持される基板の他の主面に向けて前記ガスを供給する
手段をさらに備える。
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記ガス供給制
御手段が、前記保持台の回転速度に応じて基板に供給さ
れる前記ガスの流量を変更する。
はこの発明の第1の実施の形態である基板処理装置10
0の機械的構成を示す図であり、図2は基板処理装置1
00の制御系の構成を示すブロック図である。また、図
3は図2に示す制御系による基板処理装置100の動作
を示すタイムチャートである。
基板9を保持する保持台121、保持台121を回転さ
せる駆動源であるモータ131、保持台121の側方周
囲を取り囲むカップ104、保持台121の上方にて保
持台121と対向して配置される雰囲気遮断板151、
雰囲気遮断板151の中央より保持台121に保持され
る基板9に向けて純水を供給する純水供給部161、お
よび雰囲気遮断板151の中央より基板9に向けて加熱
された窒素ガスとIPA蒸気との混合ガスである処理ガ
スを供給するガス供給部171を有している。
00の動作を制御する制御部108にはモータ131の
回転を制御するモータ制御部132、純水供給部161
による純水供給量を制御する純水供給制御部162、お
よびガス供給部171による処理ガスの供給量および処
理ガス中のIPA蒸気の濃度等を制御するガス供給制御
部172が設けられており、モータ制御部132、純水
供給制御部162およびガス供給制御部172はそれぞ
れモータ131、純水供給部161およびガス供給部1
71に接続されている。
ついて説明する。
けられており、基板9は3つのピン122と基板9の外
縁部とが係合することで水平姿勢にて保持される。保持
台121の下面中央には上下方向を向く回転軸123が
接続されており、回転軸123の下部の他端はモータ1
31の回転軸に接続されている。
ータ制御部132から制御信号を受けて回転すると、基
板9が水平姿勢の状態で保持台121とともに水平面内
にて回転する。すなわち、基板処理装置100では基板
9はほぼ中心を通る主面に垂直な軸を中心軸として回転
する。
囲気遮断板151は回転する基板9の上面を常に覆う程
度の大きさであり、雰囲気遮断板151は上部に接続さ
れた支持軸152に支持されるようにして固定配置され
る。
内部には内側チューブ161aおよび外側チューブ17
1aよりなる2重構造チューブが挿入されている。そし
て、2重構造チューブの端部は雰囲気遮断板151のほ
ぼ中央、すなわち基板9のほぼ回転中心の軸に沿って雰
囲気遮断板151の下面に露出している。
に接続されており、純水供給部161から供給される純
水が内側チューブ161aを介して基板9の上面のおよ
そ中央に供給される。純水が基板9に供給される際には
基板9が保持台121とともに回転し、供給された純水
が基板9の上面に沿って外周方向へと流れて基板9に対
する洗浄処理が行われる。なお、基板9の外縁部から飛
散する洗浄に使われた純水は基板9の周囲を覆うカップ
104に受け止められて回収される。
171に接続されており、外側チューブ171aと内側
チューブ161aとの間の空間に処理ガスが供給され
る。これにより、雰囲気遮断板151の下面のほぼ中央
から基板9の上面へと処理ガスを供給することができる
ようになっている。
板151の温度を測定するための熱電対が温度計154
として取り付けられている。温度計154により測定さ
れる温度は基板9の温度に等しいものとみなされて図2
に示すガス供給制御部172に伝達される。温度計15
4からの温度はガス供給制御部172において処理ガス
中のIPA蒸気の濃度制御に利用される。
置100では基板9に対して純水を供給することができ
るようになっており、後述する乾燥処理のみならず、基
板9の純水洗浄も行うことができる装置となっている。
なお、基板処理装置100にはさらに薬液を供給する等
の他の構成が設けられていてもよく、この場合には基板
処理装置100は薬液等による処理、洗浄処理、および
洗浄処理後の乾燥処理を行う装置となる。例えば、現像
液を供給して基板表面のフォトレジスト膜を現像するス
ピンデベロッパ、その他、酸やアルカリ等のように化学
的な影響を与える薬液を基板に供給したり、高圧に加圧
された液を基板に供給したり、ブラシで基板表面を摺接
したり、超音波振動する液を基板表面に供給する等の処
理を施す各種回転式基板処理装置等に図1に示す構成が
設けられた装置となっていてもよい。
後の乾燥処理における処理ガスの供給動作および基板9
の回転動作について説明する。
イムチャートである。図3中符号P1にて示す工程は洗
浄工程の一部を示し、符号P2にて示す工程は純水洗浄
後の乾燥工程を示している。なお、これらの動作は図2
に示した制御部108内のモータ制御部132、純水供
給制御部162およびガス供給制御部172により実行
される。
基板9に供給されるとともに、基板9が500rmp程度
の低速で回転される。これにより、基板9の上面のほぼ
中央(すなわち、回転中心)に供給された純水は基板9
の上面を外周方向へと流れ、基板9に対する洗浄が行わ
れる。
TM1)、純水の供給動作を停止するとともに基板9を
1500〜3000rpm程度の高速で2〜3秒回転す
る。これにより、基板9に付着している純水の大部分が
遠心力により振り飛ばされて素早く取り除かれる。な
お、この高速回転により大部分の純水が基板9から取り
除かれるが、基板9の表面に存在する微小なホールや基
板9の表面に形成されたステップ(段差)には依然、微
小な水滴が残存している状態となる。
1)にガス供給部171より基板9の上面に処理ガスが
100リットル/分程度で供給される。
(図3中に示す時刻TM1〜TM2)、基板9に付着し
ている純水は微小な水滴のみの状態となる。その後、基
板9の回転速度は100〜500rpm程度の低速に再び
戻され、この状態で基板9は20〜30秒回転される。
また、この間、ガス供給部171からは処理ガスが基板
9に供給され続ける。
刻TM3)、基板9に対する乾燥処理は終了し、基板9
の回転動作を停止するとともにガス供給動作も停止す
る。
る基板処理装置100の状態および基板9の乾燥の進行
の様子について説明する。
を高速に回転させる工程では、基板9に付着している純
水の大部分が基板9から飛散するようにして取り除かれ
る。このとき、基板9へは処理ガスが100リットル/
分の量で供給されているが、この供給量は基板9の上面
の雰囲気を処理ガスの雰囲気に維持するには十分な量と
はいえない量となっている。すなわち、基板9や保持台
121の高速な回転によりカップ104と雰囲気遮断板
151との間の隙間Gからカップ104や雰囲気遮断板
151の外部に存在する大気が基板9や保持台121の
回転に巻き込まれるようにしてカップ104内部へと進
入する。
には基板9の上面の雰囲気は十分な処理ガスの雰囲気に
は維持されないが、高速回転が行われる時間は2〜3秒
と短いために基板9と酸素とが純水を介して反応してし
まうことはなくウォーターマークが発生することはな
い。
えると、すなわち時刻TM2からは基板9の回転速度は
減少し、高速回転に対して相対的に低速な低速回転に変
更される。低速回転している基板9や保持台121は周
囲の気流を巻き込む作用が高速回転時と比べて低いた
め、100リットル/分の処理ガスを供給するだけでカ
ップ104外部の大気が基板9の上面に進入することを
防止することができる。これにより、基板9の上面の雰
囲気を処理ガスの雰囲気に十分に維持することができ
る。
を20〜30秒(時刻TM2〜TM3の間)継続するこ
とにより、基板9上の微小なホールやステップに残存し
ている微小な水滴が乾燥される。もちろん、水滴の周り
は酸素が存在しない処理ガスの雰囲気であるため、微小
な水滴が乾燥する際にウォーターマークが発生すること
はない。
の処理ガスの供給動作および基板9の回転動作の他の形
態を説明するためのタイムチャートである。なお、図4
中に示す時刻TM1ないしTM3は図3に示すものに対
応している。
動作と同様に、時刻TM1において洗浄処理が完了する
と基板9を1500〜3000rpmにて2〜3秒の間高
速に回転するが、このとき処理ガスの供給は行われな
い。そして、高速回転動作による基板9からの純水の飛
散後に基板9の回転を停止するとともに100リットル
/分の流量で処理ガスの供給を20〜30秒行う(時刻
TM2〜TM3)。
3秒という時間はウォーターマークが発生するために要
する時間に比べて短く、この間の基板9の上面の雰囲気
に酸素が含まれていても基板9にウォーターマークが発
生することはない。したがって、図4に示すように基板
9の高速回転中に処理ガスの供給を停止することは問題
とならない。すなわち、処理ガスの供給の開始は時刻T
M2以前(乾燥処理は時刻TM1から開始されるので実
質的には時刻TM1〜TM2)であればいつでもよく、
例えば、処理ガスの供給開始から2秒程度でガス供給の
量、温度、成分等が安定するのであるならば図3に示す
ように時刻TM1からガス供給動作を行えばよく、ガス
供給開始とほぼ同時に安定して処理ガスを供給すること
ができるのであるならば図4に示すように時刻TM2か
らガス供給動作を行うようにすればよい。言い換えるな
らば、少なくとも純水が高速回転により除去された後に
おいてガスの供給が行われるようになっていればよい。
除去が完了すると(時刻TM2)、図4に示す乾燥動作
では基板9の回転動作が停止する。乾燥動作における基
板9の回転は専ら純水を基板9から飛散させるために行
われる動作であり、基板9上のホールやステップに残存
する微小な水滴を除去するためには必ずしも基板9の回
転動作が必要ではないからである。また、基板9の回転
動作を停止することにより基板9や保持台121の回転
による周囲の気流の巻き込みが生じず、基板9の上面の
雰囲気を処理ガスの雰囲気に容易に維持することが可能
となる。
示す乾燥動作における基板9の回転動作および処理ガス
の供給動作をさらに効率的な動作にしたものとなってい
る。
ス中のIPA蒸気の濃度制御の方法について説明する。
ス供給制御部172を中心とする各構成の接続関係を示
す図である。ガス供給部171は、液状のIPAを蒸発
させる蒸発槽201、第1ないし第3の配管211〜2
13、第1ないし第4の温度センサ221〜224、第
1ないし第4の温度制御部231〜234、第1ないし
第4のヒータ241〜244、濃度検出センサ251、
第1および第2のマスフローコントローラ261、26
2、並びにオペレータからの入力を受け付ける入力部2
07を備える。なお、以下の説明では、第1ないし第4
の温度制御部231〜234は、第1ないし第4のTC
(Temperature Controller)231〜234と称し、第
1および第2のマスフローコントローラ261、262
は、第1および第2のMFC(Mass Flow Controller)
261、262と称することとする。また、基板処理装
置100の外部には、窒素供給源8が設置される。次
に、IPA蒸気の濃度制御に係る各部をより具体的に説
明する。
留している。この窒素ガスは、典型的な基板処理工程で
は、配管をウォームアップしたりする等様々な用途に用
いられるが、基板処理装置100では、主としてキャリ
アガスとして用いられる。また、この窒素供給源8は第
1の配管211の一方端と接続されており、外部から加
圧されることにより内部に貯留している窒素ガスを第1
の配管211に送出する。
から送り込まれた窒素ガスを2分岐する。2分岐された
一方の窒素ガスは第3の配管213(後述)によって導
かれる。他方の窒素ガスはそのまま第1の配管211に
よって導かれ、第1の配管211の他方端に接続されて
いる蒸発槽201(後述)に供給される。この第1の配
管211には第1のMFC261が介設される。第1の
MFC261は、後述するようなガス供給制御部172
の制御下で、内部のコントロールバルブ261aを制御
し、第1の配管211に導かれる窒素ガスの流量を所定
流量QMFC1に調節する。また、第1の配管211の他方
端近傍には、後述するような第1のTC231の制御下
で、第1の配管211内を導かれる窒素ガスを加熱する
第1のヒータ241が設置されている。
の他の処理液が予め貯留されており、さらに、後述する
ような第2のTC232の制御下で、液状IPAを加熱
する第2のヒータ242が設けられている。さらに、蒸
発槽201には、液状IPAの実際の温度を測定して、
その測定結果をTDET4として第2のTC232に出力す
る第4の温度センサ224が設けられている。第2のヒ
ータ242による加熱の結果、蒸発槽201内では液状
IPAが蒸発する。また、この蒸発槽201には、第1
の配管211を通じて窒素ガス(流量QMFC1)が供給さ
れる。その結果、蒸発槽201内では、IPAの蒸気と
窒素ガスとの混合ガスが濃度未調整の処理ガスとして生
成される。さらに、この蒸発槽201は、第2の配管2
12の一方端と接続されており、内部で生成した濃度未
調整の処理ガスを第2の配管212に送出する。この第
2の配管212に送出される処理ガスの流量は、IPA
の蒸気の流量をQIPAとすると、QMFC1+QIPAとなる。
一方端が第1の配管211と接続されており、2分岐さ
れた一方の窒素ガスを導く。この第3の配管213の他
方端は第2の配管212と接続される。この第3の配管
213には第2のMFC262が介設される。第2のM
FC262は、後述するようなガス供給制御部172の
制御下で、内部のコントロールバルブ262aを制御
し、第3の配管213に導かれる窒素ガスの流量を所定
流量QMFC2に調節する。また、第3の配管213の他方
端近傍には、後述するような第3のTC233の制御下
で、第3の配管213内を導かれる窒素ガスを加熱する
第3のヒータ243が設置されている。
遮断板151を貫通する外側チューブ171aに接続さ
れており、外側チューブ171aから吐出されるべき処
理ガスを導く。まず、この第2の配管212の一方端近
傍(蒸発槽201の近傍)には、蒸発槽201から送出
された直後の未調整の処理ガスが有する実際の温度を測
定して、その測定結果をTDET1として第1および第2の
TC231、232に出力する第1の温度センサ221
が設置される。このTDET1は、第1および第2のTC2
31、232が第1および第2のヒータ241、242
の温度を制御する時に用いられる。さらに、この第2の
配管212の一方端近傍には第3の配管213が接続さ
れる。この接続位置において蒸発槽201から送出され
た処理ガスは、第3の配管213によって導かれてくる
窒素ガスによって希釈され、希釈された処理ガスの流量
(以下、総流量と称す)は、QMFC1+QMFC2+QIPA=
Qtotalとなる。ところで、蒸発槽201から送出され
た直後の処理ガスは、飽和蒸気であり結露しやすいが、
第3の配管213を導かれてくる窒素ガスにより希釈さ
れることにより、処理ガスに含まれるIPA蒸気は結露
しにくくなる。なお、IPA蒸気の結露を防止するとい
う観点からは、第3の配管213は、可能な限り蒸発槽
201と近い箇所で第2の配管212と接続されること
が好ましい。
3の接続位置の近傍には、接続位置で希釈された処理ガ
スが有する実際の温度を測定し、その測定結果をTDET2
として第3のTC233に出力する第2の温度センサ2
22が設置される。このTDET2は、第3のTC233が
第3のヒータ243の温度を制御する時に用いられる。
また、第2の配管212の他方端近傍(雰囲気遮断板1
51側)には、希釈された処理ガス内に含まれるIPA
蒸気の実際の濃度を測定して、その測定結果をCDETと
してガス供給制御部172に出力する濃度検出センサ2
51が介設される。このCDETは、ガス供給制御部17
2が第1および第2のMFC261、262の流量を制
御する時に用いられる。この濃度検出センサ251は、
典型的には光学式または燃焼式のものが用いられる。ま
た、第2の配管212の他方端近傍には、後述するよう
な第4のTC234の制御下で、希釈された処理ガスを
加熱する第4のヒータ244と、第4のヒータ244に
より加熱された処理ガスが有する実際の温度を測定し
て、その測定結果をTDET3として第4のTC234に出
力する第3の温度センサ223とが設置される。このT
DET3は、第4のTC234が第4のヒータ244を制御
する時に用いられる。
た処理ガスは、最終的に雰囲気遮断板151から基板9
へと吐出され、上述の乾燥処理の際の濃度調整された処
理ガスとして用いられる。
する。ガス供給制御部172には、図6に示すように、
CPU301と、ROM302と、RAM303と、イ
ンターフェイス部304とが通信可能に接続される。C
PU301は、後述するようにして基板処理装置100
の動作を統括的に制御する。ROM302には、基板処
理装置100の動作のための制御プログラム321が格
納されている。RAM303は、CPU301の動作の
ための作業領域として用いられる。インターフェイス部
304は、ガス供給制御部172の外部の第1ないし第
4のTC231〜234、濃度検出センサ251、第1
および第2のMFC261、262並びに入力部207
と通信可能に接続される。入力部207はディスプレイ
やキーボード等を含んでおり、これによって、基板処理
装置100の制御の目標値となる目標パラメータがオペ
レータによって設定される。
およびガス供給制御部172による濃度制御等の動作を
以下に説明する。なお、以下の説明では、ガス供給制御
部172は、内部のCPU301がROM302内に予
め格納される制御プログラム321に従って、RAM3
03を作業領域として用いて動作することを予め指摘し
ておく。
ラム321に含まれており、上述の目標パラメータを設
定するための処理プログラム(いわゆる、レシピ)を起
動し、目標パラメータ設定のための画面を入力部207
のディスプレイに表示する。この表示に応答して、オペ
レータは入力部207のディスプレイ上に上述の画面が
表示されると、各種目標パラメータを設定しなければな
らないが、本実施の形態に特に必要とされるものは、外
側チューブ171a(外側チューブ171aと内側チュ
ーブ161aとの間の隙間、以下同様)から吐出される
処理ガスの総流量Qtotal、外側チューブ171aから
吐出される処理ガスの温度Tgasおよび処理ガス内に含
まれるIPA蒸気の濃度CIPAである。基板処理装置1
00は、基板9に供給する処理ガスの濃度および温度
を、3個の目標パラメータQtotal、TgasおよびCIPA
に基づいて調節することにより、基板9に対してオペレ
ータの希望通りの処理を実行する。CPU301は、オ
ペレータにより設定された3個の目標パラメータを、入
力部207よりインターフェイス部304を介して受け
取った後、RAM303に格納する。その後、基板処理
装置100による洗浄工程および乾燥工程が開始され
る。これらの処理の工程は既述の通りであるが、乾燥工
程における処理ガス中のIPA蒸気の濃度制御を中心に
以下説明する。
して、あるいは乾燥工程の最初の段階の予備的な工程と
してガス供給制御部172のCPU301は制御プログ
ラム321に従ってスタンバイ工程を実行する。まず、
CPU301は、制御プログラム321に予め設定され
ている一定の温度T0を、インターフェイス部304を
介して、第1ないし第3のTC231〜233に通知す
る。この一定温度T0は、蒸発槽201内に貯留されて
いる液状のIPAの飽和蒸気圧に関連して、適当な温度
に選ばれる(例えば、66℃程度)。つまり、一定温度
T0が相対的に低い値であるとこの飽和蒸気圧も低くな
り、乾燥工程において蒸発槽201内で生成されるIP
A蒸気の流量を確保しにくくなる。その結果、オペレー
タにより設定される処理ガスの総流量Qtotalおよびそ
れに含まれるIPA蒸気の濃度CIPAが確保しにくくな
るという問題点が発生する。そのため、一定温度T
0は、好ましくは、このような問題点が発生しないよう
な適当な温度に選ばれる。なお、本実施の形態は説明の
簡素化の観点から、制御プログラム321にこの一定温
度T0が予め設定されているとして説明するが、この一
定温度T0はオペレータにより入力部207を通じて設
定されるように基板処理装置100を構成してもよい。
CPU301により通知された一定温度T0を内部に保
持するとともに、第1ないし第3のヒータ241〜24
3の加熱温度を一定温度T0に調節する。これによっ
て、第1のヒータ241は第1の配管211を一定温度
T0で加熱し始め、第2のヒータ242は蒸発槽201
内の液状IPAを一定温度T0で加熱し始め、第3のヒ
ータ243は第3の配管213を一定温度T0で加熱し
始める。このような加熱は乾燥工程の間中ずっと行われ
る。
1に予め設定されている微小流量Q0(例えば、10[l/
min])の窒素ガスが、第3の配管213および第2の配
管212内に導かれる。この微小流量Q0の窒素ガス
は、第3のヒータ243によって加熱されるので、第2
の配管212は加熱される。これによって、乾燥工程で
IPA蒸気を含む処理ガスが第2の配管212内を導か
れてもIPA蒸気が結露しにくくなる。なお、このスタ
ンバイ工程ではIPA蒸気が必要とされないので、微小
流量の窒素ガスは第1の配管211に導かれない。
バイ工程が継続している間に並行して保持台121側で
は基板9を高速に回転して基板9に付着している純水が
取り除かれる(図4に示す時刻TM1〜TM2)。な
お、スタンバイ工程は乾燥処理に先立って行われる洗浄
処理の工程中に行われてもよい。また、基板9を1枚ず
つ連続して処理する場合にはスタンバイ工程は装置の立
ち上げ時にのみ行われてもよい。
速回転が2〜3秒行われると、以下に説明するIPA蒸
気の濃度が調整された処理ガスが基板9に吐出される
(図4に示す時刻TM2〜TM3)。処理ガス内に含ま
れるIPAは基板9表面上に残溜する純水の液滴と置換
された後、蒸発する。その結果、表面に液滴を残すこと
なく基板9は十分に乾燥する。このようにして、基板処
理装置100では乾燥工程が行われる。
について詳説する。
RAM303(作業領域)には、予め総流量Qtotal、
温度Tgasおよび濃度CIPAが格納されている。ガス供給
制御部172のCPU301は、乾燥工程に必要な処理
ガスを生成する場合、まず最初に処理ガス内に含まれる
IPA蒸気の濃度を初期設定するために、第1の配管2
11に導かれる窒素ガスの流量QMFC1、および第3の配
管213に導かれる窒素ガスの流量QMFC2を制御プログ
ラム321に従って決定する。そのため、CPU301
は、現在RAM303に格納されている総流量Qtotal
と濃度CIPAとをかけ算して、今回基板9に供給する処
理ガス内に含まれていなければならないIPA蒸気の流
量QIPAを求める。例えば、オペレータが前述したレシ
ピに従って、Qtotalを100[l/min]と、また濃度C
IPAを5%と設定したと仮定する。この仮定に従えば、
流量QIPAは5[l/min]となる。
に示したガス供給部171の補助を受けて行われてもよ
い。図5に示すようにガス供給制御部172には温度計
154により測定された雰囲気遮断板151の温度が入
力される。雰囲気遮断板151と基板9とは互いに近接
しているため、基板9の温度TWと雰囲気遮断板151
の温度との間には大きな差異はない。そこで、このガス
供給制御部172が後述するテーブル322(図7)を
参照して温度計からの温度においてIPA蒸気が飽和蒸
気圧となる濃度(以下、「飽和濃度」という。)を求め
てディスプレイに表示する。ここで、例えば温度25℃
の場合のIPA蒸気の飽和濃度は5.85%であるた
め、オペレータは5.85%を下回る値である5%を入
力する。これにより、IPA蒸気の濃度5%の処理ガス
が基板9に吐出されても、IPA蒸気が基板9の表面で
結露することを防止することができる。その結果、適正
な乾燥処理を行うことができる。
内の液状IPAは一定温度T0(本実施の形態では、6
6℃になるように加熱されている。IPA蒸気の飽和蒸
気圧は、温度に対して一義的な値を有している。今、こ
の一定温度T0下における飽和蒸気圧となるIPA蒸気
の飽和濃度をX0%とする。また、IPA蒸気の飽和濃
度は、今回必要なIPAの流量QIPAと、蒸発槽201
内から送出された処理ガスの流量(QMFC1+QIPA)と
の比で表せるので数1が成立し、QMFC1は数2により求
まる。
知の物理量であり、本実施の形態では、制御プログラム
321は、図6に示すように、温度T0に対する飽和濃
度X0の値が予め記載されたテーブル322(図7参
照)を予め含んでいる。今、このテーブル322に記載
されているように(図7参照)、飽和濃度X0は、温度
T0=66℃では50%であると仮定する。なお、ここ
で、この飽和濃度X0は正しい値ではなく、説明の簡素
化の観点から、このような値を仮定していることを注釈
しておく。この仮定に従えば、上式数2より、QMFC1は
5[l/min]となる。
ス(流量QMFC1+QIPA)は、第2の配管212および
第3の配管213の接続位置において、第3の配管21
3により導かれる窒素ガス(流量QMFC2)により希釈さ
れる。故に、最終的に基板9に供給される処理ガスの総
流量Qtotalは数3で表されるため、QMFC2は数4より
求まる。
MFC2は90[l/min]となる。
上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態では
5[l/min])を、インターフェイス部304を介して第
1のMFC261に通知し、また流量QMFC2(本実施の
形態では90[l/min])をインターフェイス部304を
介して第2のMFC262に通知する。第1および第2
のMFC261、262は、通知された流量QMFC1およ
びQMFC2に従って、第1および第3の配管211、21
3内で流量QMFC1およびQMFC2が得られるように内部の
コントロールバルブ261a、262aを開く。
て常温の窒素ガスを送出する。窒素供給源8から送出さ
れた窒素ガスは、直後に2分岐されて、第1および第3
の配管211、213によって導かれる。まず、第1の
配管211内を導かれる窒素ガスは、第1のMFC26
1によって流量QMFC1に制御され、さらに第1のヒータ
241により一定温度T0になるように加熱された後
に、蒸発槽201に導入される。蒸発槽201内には、
前述したようにIPA蒸気が発生している。IPA蒸気
を生成している蒸発槽201内に窒素ガス(キャリアガ
ス)が導入されると、処理ガスつまりIPA蒸気と窒素
ガスとの混合ガスが生成される。この生成された処理ガ
スは、蒸発槽201から第2の配管212に送出され
る。一方、第3の配管213内を導かれる窒素ガスは、
第2のMFC262によって流量QMFC2に制御され、さ
らに第3のヒータ243により一定温度T0になるよう
に加熱された後に、第2の配管212に導入される。
ガスは、第3の配管213内を導かれてくる窒素ガスに
よって、第2の配管212と第3の配管213との接続
位置で希釈され、その結果、希釈された処理ガスの流量
は、(QMFC1+QMFC2+QIPA)=Qtotalとなり、ま
た、希釈された処理ガス内のIPA蒸気の濃度は、上述
からも明らかなように、QIPA/(QMFC1+QMFC2+Q
IPA)=CIPAとなる。この希釈された処理ガスは、第2
の配管212内を導かれていき、やがて、第4のヒータ
244により温度Tgasに昇温された後に、外側チュー
ブ171aから基板9に供給される。その結果、基板処
理装置100内では、上述した乾燥工程が実行される。
以上の説明からも明らかなように、基板9に供給される
処理ガスの温度はTgasであり、処理ガス内に含まれる
IPA蒸気の濃度はCIPAであり、処理ガスの総流量は
Qtotalである。これらはオペレータにより設定された
目標パラメータそのものである。このように、基板処理
装置100では、処理ガス内のIPA蒸気の濃度は、総
流量に対する第1および第3の配管211、213の流
量の比率により決まり、従来のように蒸発槽内の液状I
PAの温度では決まらない。このように、基板処理装置
100は、熱容量が大きい液状IPAの蒸発条件を変更
することなく処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御でき
るので、迅速にオペレータの希望通りにIPA蒸気の濃
度を制御することができる。
のようにして生成され、外側チューブ171aから基板
9に対して供給される。さらに、基板処理装置100は
処理ガスを生成している間中ずっと、基板9に供給され
る処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度と、第1ない
し第4のヒータ241〜244の加熱温度とを、以下の
ようにして制御している。
する。前述したように、第2の配管212上には、濃度
検出センサ251が設けられている。この濃度検出セン
サ251は、基板9に対して供給される処理ガス内に含
まれるIPA蒸気の濃度を常時測定しており、その測定
結果をCDETとしてガス供給制御部172に出力する。
ガス供給制御部172のCPU301(図6参照)は、
インターフェイス部304を介してCDETを受け取る。
また、ガス供給制御部172のRAM303には、オペ
レータにより設定された今回必要なIPA蒸気の濃度で
あるCIPA(目標値)が保持されている。CPU301
は、目標値であるCIPAと実際の濃度CDETとの間の偏差
に基づいて、好ましくはPID(Proportional-plus-in
tegral-plus-derivative)動作を実行して、第1のMF
C261の流量を微調整する。このように、第1のMF
C261の流量は、濃度検出センサ251の測定結果C
DETに基づいてフィードバック制御される。ここで、第
1のMFC261の流量QMFC1を微調整し、第2のMF
C262の流量QMFC2を微調整しない場合、基板9に供
給される処理ガスの総流量Qtotalは変化する。しかし
ながら、第1のMFC261の調整量は微小であるた
め、第2のMFC262の流量QMFC2を微調整して、常
時一定の総流量Qtotalを得る必要性は少ない。ただ
し、一定の総流量Qtotalを得ることができるように、
第2のMFC262の流量QMFC2も微調整してもよい。
蒸気の現在の濃度を直接測定し、その測定結果に基づい
て少なくとも第1のMFC261の流量QMFC1を微調整
するためにフィードバック制御している。これによっ
て、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して
施すことができる。
いて説明する。前述したように、第2の配管212上に
は、第1の温度センサ221が設けられている。この第
1の温度センサ221は、蒸発槽201から送出された
直後の処理ガスが有する実際の温度を常時測定してお
り、その測定結果をTDET1として第1のTC231に出
力する。第1のTC231には、CPU301によって
通知された一定温度T0が保持されている。第1のTC
231は、一定温度T0と実際の温度TDET1との間の偏
差に基づいて、好ましくはPID動作を実行して、第1
のヒータ241の加熱温度を微調整するためのフィード
バック制御を実行する。このように、第1の配管211
を導かれる窒素ガスは、蒸発槽201から送出される処
理ガスの温度が一定温度T0になるように加熱されるた
め、処理ガスの温度によって決まるIPA蒸気の濃度も
また、オペレータの希望通りに一定濃度に制御できるよ
うになる。そのため、基板処理装置100では、従来の
ような蒸発槽201に窒素ガスが導入されることによる
IPA蒸気の濃度変化が起こりにくくなる。これによっ
て、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して
施すことができる。
いて説明する。上述した第1の温度センサ221は、T
DET1を第2のTC232にも出力する。第2のTC23
2にも、前述したように一定温度T0が保持されてい
る。第2のTC232もまた、第1のTC231と同様
に、好ましくはPID動作を実行して、第2のヒータ2
42の加熱温度を微調整するためのフィードバック制御
を実行する。このように、蒸発槽201に貯留されてい
る液状のIPAは、蒸発槽201から送出される処理ガ
スの温度が一定温度T0になるように加熱されるため、
処理ガスの温度によって決まるIPA蒸気の濃度もま
た、オペレータの希望通りに一定温度に制御できるよう
になる。これによって、オペレータの希望通りの乾燥処
理を基板9に対して施すことができる。
いて説明する。前述したように、第2の配管212に
は、第2の温度センサ222が設けられている。この第
2の温度センサ222は、希釈された処理ガス(流量Q
total)の実際の温度を常時測定しており、その測定結
果をTDET2として第3のTC233に出力する。第3の
TC233にも、前述したように一定温度T0が保持さ
れている。第3のTC233は、一定温度T0と実際の
温度TDET2との間の偏差に基づいて、好ましくは上述の
PID動作を実行して、第3のヒータ243の加熱温度
を微調整するためのフィードバック制御を実行する。こ
のように、第3の配管213を導かれる窒素ガスは、希
釈された処理ガスの温度が一定温度T0になるように加
熱されるため、希釈された処理ガスの温度低下を招かな
い。そのため、希釈された処理ガスの温度によって決ま
るIPA蒸気の濃度は、オペレータの希望通りに一定濃
度に制御できるようになる。これによって、オペレータ
の希望通りの乾燥処理を基板9に対して施すことができ
る。
は蒸発槽201内に貯留されている液状IPAの温度に
基づいて処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御するので
はなく、第2の配管212を導かれる処理ガス自体の濃
度を測定し、この測定結果に基づいて、第1の配管21
1内を導かれる窒素ガスの流量を少なくとも微調整して
処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御している。そのた
め、基板処理装置100は基板9に対してオペレータの
希望通りの乾燥処理を施すことができる。また、IPA
蒸気の濃度制御において、液状IPAの温度および第1
の配管211を導かれる窒素ガスは、蒸発槽201から
送出された直後の処理ガスが有する温度に基づいて一定
温度T0にフィードバック制御されている。これによっ
て、蒸発槽201内の液状IPAの温度は窒素ガスが蒸
発槽201内に導入されても変化しにくく、つまり処理
ガス内のIPA蒸気はオペレータの希望通りの濃度を常
に有しているため、基板処理装置100は基板9に対し
てオペレータの希望通りの乾燥処理を施すことができ
る。
いて説明する。前述したように、第2の配管212上に
は、第3の温度センサ223が設けられている。この第
3の温度センサ223は、希釈された処理ガス(流量Q
total)の実際の温度を常時測定しており、その測定結
果をTDET3として第4のTC234に出力する。第4の
TC234には、前述したように基板9に対して供給す
る処理ガスの温度Tgasが保持されている。第4のTC
234は、所定温度Tgasと実際の温度TDET4との間の
偏差に基づいて、好ましくは上述のPID動作を実行し
て、第4のヒータ244の加熱温度を微調整するための
フィードバック制御を実行する。このように、第4のヒ
ータ244は、外側チューブ171aの吐出口の直前に
おいて、基板9に供給される処理ガスが有する実際の温
度に基づいてフィードバック制御される。そのため、処
理ガスの温度は常にオペレータが希望する温度Tgasに
保たれる。上述した乾燥工程においては、処理ガス内の
IPA蒸気の濃度だけでなく、処理ガスの温度もまた基
板9の乾燥時間に関わってくる。つまり、供給される処
理ガスの温度によって、基板9自体の温度が上昇し、基
板9に形成された細かな溝等に入り込んだ液滴を蒸発さ
せることが可能となる。これによって、オペレータの期
待通りの乾燥処理を基板9に対してより好適に施すこと
ができる。
板9の温度TWよりも吐出される処理ガスの温度Tgasの
方が温度が高いので、乾燥処理中に基板9の温度は上昇
するが低下することはない。したがって、乾燥処理の開
始時の基板9の温度における処理ガスのIPA蒸気の飽
和濃度よりも低い濃度が設定されると、乾燥処理の途上
においても常にIPA蒸気の濃度は飽和濃度を下回るよ
うに保たれる。
な基板処理工程に移行する場合において、基板処理装置
100は処理ガスの総流量を一定に保ちつつ、処理ガス
内のIPA蒸気の濃度を変更するためには、以下の動作
を実行する。まず最初に、オペレータは、前述したレシ
ピに従って、新しい3個の目標パラメータQtotal、T
gasおよびCIPAを設定する。次に、基板処理装置100
はスタンバイ工程を実行し、洗浄工程後の乾燥工程に移
行する。乾燥工程に移行した時点では、基板処理装置1
00のRAM303(作業領域)には、総流量
Qtotal、温度Tgasおよび濃度CIPAが格納されてい
る。前述したように、基板処理装置100は、まず最初
に流量QMFC1および流量QMFC2を初期設定する。そのた
め、CPU301は、総流量Qtotalと濃度CIPAとをか
け算して流量QIPAを求める。例えば、オペレータが、
今回、レシピに従って、Qtotalを100[l/min]と、ま
た基板9の測定温度におけるIPA飽和濃度が10%を
超えるものであると仮定し、濃度CIPAを10%と設定
したとすると、流量QIPAは10[l/min]となる。
T0(飽和濃度X0%)になるように加熱されている。こ
の時、QMFC1は、数2より10[l/min]となる。また、
QMFC2は、数4より80[l/min]となる。基板処理装置
100の第1のMFC261および第2のMFC262
は、上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態
では10[l/min])および流量QMFC2(本実施の形態で
は80[l/min])が得られるように内部のコントロール
バルブ261a、262aを開く。
槽201内に導入する窒素ガスの流量および第3の配管
213を導かれる窒素ガスの流量を変更することによ
り、処理ガスの総流量を一定に保ちつつ、処理ガス内の
IPA蒸気の濃度を変更することができる。このよう
に、基板処理装置100では熱容量の大きな液状IPA
(蒸発槽201内に貯留)の温度を変更する必要がな
い。そのため、基板処理装置100によれば次の基板処
理工程に短時間で容易に移行できる。
な基板処理工程に移行する場合において、基板処理装置
100は処理ガス内のIPA蒸気の濃度を一定に保ちつ
つ処理ガスの総流量を変更するためには、以下の動作を
実行する。まず最初に、オペレータは前述したレシピに
従って、新しい3個の目標パラメータQtotal、Tgasお
よびCIPAを設定する。次に、基板処理装置100はス
タンバイ工程を実行し、洗浄工程後の乾燥工程に移行す
る。この移行時、基板処理装置100のRAM303
(作業領域)には、総流量Qtotal、温度Tgasおよび濃
度CIPAが格納されている。前述したように、基板処理
装置100は、まず最初に、流量QMFC1および流量Q
MFC2を初期設定する。そのため、CPU301は、総流
量Qtotalと濃度CIPAとをかけ算して流量QIPAを求め
る。例えば、オペレータが、今回、レシピに従ってQ
totalを200[l/min]と設定し、濃度CIPAを10%と
設定したと仮定する。この仮定に従えば、流量QIPAは
20[l/min]となる。
T0(飽和濃度X0)になるように加熱されている。この
時、QMFC1は、数2より20[l/min]となる。また、Q
MFC2は、数4より160[l/min]となる。基板処理装置
100の第1のMFC261および第2のMFC262
は、上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態
では20[l/min])および流量QMFC2(本実施の形態で
は160[l/min])が得られるように内部のコントロー
ルバルブ261a、262aを開く。
槽201内に導入する窒素ガスの流量および第3の配管
213を導かれる窒素ガスの流量を変更することによ
り、処理ガス内のIPA蒸気の濃度を一定に保ちつつ処
理ガスの総流量を変更することができる。
量の大きな液状IPA(蒸発槽201内に貯留)の温度
を変更する必要がない。そのため、基板処理装置100
によれば、次の基板処理工程に短時間で容易に移行でき
る。
第1の温度センサ221がその検出結果TDET1を第1お
よび第2のTC231、232に出力するようにし、第
1および第2のTC231、232はTDET1に基づい
て、第1および第2のヒータ241、242の加熱温度
をフィードバック制御していた。しかしながら、基板処
理装置100は第1および第2のヒータ241、242
の加熱温度をフィードバック制御するために、第1の温
度センサ221に代えて濃度検出センサを用いてもよ
い。この濃度検出センサは、蒸発槽201から送出され
た処理ガス内に含まれるIPAの実際の濃度を測定す
る。前述したように、蒸発槽201から送出された直後
の処理ガスは飽和蒸気であるため、IPA蒸気の濃度を
測定できれば、処理ガスの温度は一義的に求められる。
したがって、第1および第2のTC231、232は、
この濃度検出センサの測定結果に基づいて、第1および
第2のヒータ241、242の加熱温度をフィードバッ
ク制御することもできる。
度検出センサ251がその測定結果CDETをガス供給制
御部172に出力するようにし、ガス供給制御部172
はCDETに基づいて、少なくとも第1のMFC261の
流量をフィードバック制御するようにしていた。しかし
ながら、ガス供給制御部172は少なくとも第1のMF
C261の流量をフィードバック制御するために、濃度
検出センサ251の検出結果CDETではなく、第1の温
度センサ221または第2の温度センサ222の測定結
果TDET1またはTDET2を用いてもよい。上述したよう
に、第1の温度センサ221および第2の温度センサ2
22は、一定温度(上述の実施の形態ではT0)に制御
された処理ガスの温度を測定する。上述からも明らかな
通り、一定温度(T0)を測定できれば、第2の配管2
12を導かれる処理ガス内に含まれるIPAの濃度は一
義的に求められる。したがって、ガス供給制御部172
は、この第1の温度センサ221または第2の温度セン
サ222の測定結果に基づいて、少なくとも第1のMF
C261の流量QMFC1をフィードバック制御することも
できる。
3の温度センサ223がその測定結果TDET3を第4のT
C234に出力するようにし、第4のTC234はT
DET3に基づいて、第4のヒータ244の加熱温度をフィ
ードバック制御していた。しかしながら、基板処理装置
100はこのようなフィードバック制御のために、第3
の温度センサ223の測定結果TDET3に代えて、第2の
温度センサ222の測定結果TDET2を用いてもよい。こ
のように測定結果TDET2を用いることができるのは、第
2の温度センサ222および第3の温度センサ223は
両方とも、第2の配管212内を導かれかつ希釈された
処理ガスの温度を求めているからである。
に関して具体的に説明した。しかしながら、半導体デバ
イス等の各製造工程では、IPA蒸気だけでなく有機溶
剤蒸気や水蒸気等もまた処理蒸気として用いられる。こ
れら処理蒸気もまたキャリアガスと混合された上で用い
られる場合が多く、処理蒸気の濃度もまた正確に制御さ
れる必要がある。基板処理装置100はこれらの処理蒸
気に関しても適用することができる。
171では窒素供給源8から外側チューブ171aの吐
出口へと流れるガスの様々な物理的要素を測定し、この
測定値を処理ガスにおけるIPA蒸気の濃度を制御する
ための濃度制御パラメータとして利用することができ
る。また、IPA蒸気の濃度の制御を行うに際しても様
々な箇所を流れるガスの物理的要素を制御対象として採
用することができる。
3の配管213との接続位置から吐出口へと流れるガス
中のIPA蒸気の濃度の測定値は直接的に濃度制御パラ
メータとして利用することができる。
3を流れるガスの流量が既知の場合には、既述のように
第2の配管212のうち蒸発槽201と第3の配管21
3との接続位置との間におけるガス中のIPA蒸気の濃
度の測定値からも処理ガス中のIPA蒸気の濃度を求め
ることができるので、濃度制御パラメータとして利用す
ることができる。
度、第1の配管211を流れるガスの温度、蒸発槽20
1から第2の配管212へと導かれた直後のガスの温度
も、蒸発槽201から流出するガス中のIPA蒸気の濃
度に密接に関係することから、濃度制御パラメータとし
て利用することができる。
的要素のうちの少なくとも1つを濃度制御パラメータと
して取得し、取得された濃度制御パラメータに基づいて
処理ガス中のIPA蒸気の濃度を制御することができ
る。
御するための制御対象としては、第1の配管211内の
ガスの流量または第3の配管213内のガスの流量を調
整することにより、これらの配管内の流量の比を制御す
ることで濃度調整が可能である。
のガスの温度、蒸発槽201中の液状IPAの温度等が
同じ温度T0に制御されると説明したが、これらの温度
は個別に設定されてもよい。このとき、蒸発槽201中
から流れ出すガス中のIPA蒸気は飽和状態でない場合
も考えられ、上記説明のような簡単な計算により流量等
を求めることはできないが、フィードバック制御を適宜
行うことにより処理ガス中のIPA蒸気の濃度を適切に
維持することができる。
蒸発槽201中の液状IPAの温度を変化させる場合に
おいて、これらの温度を変化させると蒸発槽201から
流れ出るガス中のIPA蒸気の濃度が変化し、これによ
り、処理ガス中のIPA蒸気の濃度を変化させることが
できるので、第1の配管211中のガスの温度や蒸発槽
201中の液状IPAの温度も制御対象として利用する
ことができる。
も1つを制御対象として制御することにより処理ガス中
のIPA蒸気の濃度を制御することができる。
濃度がオペレータにより設定されると説明したが、IP
A蒸気の濃度設定は自動で行うこともできる。すなわ
ち、温度計154により測定された基板9の温度(また
は、基板9の温度に相当する温度)TWにおけるIPA
の飽和濃度をテーブル322を参照しながらガス供給制
御部172が求め、求められた飽和濃度を下回る濃度が
CDETとして自動的に決定されてもよい。
化に応じて、CDETが自動的に変更されてもよい。この
基板処理装置100では濃度CDETをフィードバック制
御により制御しているので、処理中に基板9の温度TW
が上昇した場合に、これに合わせて濃度CDETを変更す
ることも可能である。
的に基板9の表面におけるIPAの結露を防止する濃度
制御を行うこともできる。
ある基板処理装置100について説明してきたが、この
基板処理装置100では高速回転にて基板9に付着して
いる純水を飛散させた後に基板9の回転速度を低速回転
に減少させ(あるいは停止させ)、かつ、少なくとも低
速回転時に処理ガスを基板9に供給するようにしている
ので、ウォーターマークの発生を防止しつつ処理ガスの
供給量を低速回転時(あるいは停止時)に必要な量のみ
に制限することができる。これにより、基板9の製造コ
ストを抑えつつ良好な品質の基板9の製造が可能とな
る。
切に制御することができるので、基板9の表面において
IPA蒸気が結露することを防止することができ、適切
な乾燥処理を行うことができる。
明の第2の実施の形態である基板処理装置100aの機
械的構成を示す縦断面図である。なお、制御系の構成は
図2に示す構成とほぼ同様であり、ガス供給部171お
よびガス供給制御部172の構成もそれぞれ図5および
図6に示す構成とほぼ同様である。
である基板処理装置100と比較して、基板9の下面
(裏面)に対しても純水やガスを供給することができる
ようにされている点、雰囲気遮断板151を回転するこ
とができるようにされている点、および温度計154が
カップ104内の温度を測定するという点を除いて第1
の実施の形態と同様である。以下の説明ではこれらの相
違点について簡単に説明するものとし、第1の実施の形
態と同様の構成については同様の符号を用いて説明す
る。
に対しても純水や処理ガスを供給することができるよう
に、第1の実施の形態の雰囲気遮断板151における構
造と同様に、保持台121のおよそ中央に2重構造チュ
ーブの端部が露出するようにされている。そして、この
2重構造チューブの内側チューブ161aは純水供給部
161に接続され、外側チューブ171aはガス供給部
171に接続される。
ら露出させるために、モータ131として中空のモータ
を利用し、モータ131を支持する支持台133、モー
タ131、回転軸123および保持台121を順に貫通
するように2重構造チューブが配置される。なお、2重
構造チューブは回転軸123内部にて軸受1231によ
り支持され、外側チューブ171aは軸受1231に容
易に支持されるように多少硬質の材料にて形成されてい
る。また、2重構造チューブと保持台121や回転軸1
23との間の隙間にラビリンス1232を形成して軸受
1231を進入物から保護している。ラビリンス123
2はVシールやパッキン等であってももちろんよい。
板151も基板9の回転に合わせて同方向に回転するこ
とができるようにされている。したがって、基板9の下
面側と上面側の構成とは同様のものとなっている。すな
わち、雰囲気遮断板151は回転軸153において中空
のモータ131aを介して支持軸152に接続されてお
り、2重構造チューブが支持軸152、モータ131
a、回転軸153および雰囲気遮断板151を貫通する
ようにして配置されている。また、2重構造チューブは
回転軸153内部の軸受1511により支持されてお
り、雰囲気遮断板151や回転軸153と2重構造チュ
ーブとの間の隙間にはラビリンス1512が設けられて
いる。そして、内側チューブ161aは純水供給部16
1に接続されており、外側チューブ171aはガス供給
部171に接続されている。
持台121側とにおいて別個に純水供給部161および
ガス供給部171を示しているが、雰囲気遮断板151
側の2重構造チューブと保持台121側の2重構造チュ
ーブとが同一の純水供給部161やガス供給部171に
接続されていてもよい。
示す第1の実施の形態における制御系とほぼ同様となっ
ている。すなわち、モータ制御部132が保持台121
側のモータ131および雰囲気遮断板151側のモータ
131aを制御するようになっており、純水供給制御部
162およびガス供給制御部172が保持台121側お
よび雰囲気遮断板151側の純水供給部161やガス供
給部171を制御するようになっている。また、回転台
121下方には温度計154が配置されており、カップ
104内の雰囲気の温度を測定する。温度計154で測
定された温度は基板9の温度とみなされて第1の実施の
形態と同様にガス供給制御部172において利用され
る。
て図9を用いて説明する。なお、基板処理装置100a
の動作は第1に実施の形態と同様、図3や図4に示した
動作であってもよく、以下に説明する動作は一例にすぎ
ない。また、図9に示す回転動作は保持台121および
雰囲気遮断板151に共通のものであり、処理ガス供給
動作および純水供給動作についても基板9の上下両面に
対して共通のものである。さらに、図9中に示す符号も
図3や図4と同様のものを用いている。
工程では、基板9の上面および下面に純水を供給しなが
ら基板9を回転させて基板9の上下両面に洗浄処理が施
される。洗浄処理が完了すると(時刻TM1)、純水供
給動作を停止するとともに基板9を1500〜3000
rpmで2〜3秒回転させる。これにより、基板9の上面
および下面に付着している純水がカップ104へと飛散
し、基板9に付着している純水の大部分が取り除かれ
る。このとき、基板9の上面および下面への処理ガスの
供給は、図9中太実線にて示すように停止していてもよ
く、太破線にて示すように500リットル/分程度で行
われていてもよい。なお、時刻TM1〜TM2までの工
程は図3や図4に示した工程とほぼ同様である。
分の取り除きが完了すると(時刻TM2)、基板9の回
転を500rpm程度に減少させ、その後20〜30秒を
費やして基板9の回転速度を徐々に連続的に減少させる
(時刻TM2〜TM3)。また、基板9の回転速度の減
少に合わせて基板9の上面および下面に供給される処理
ガスの供給量も500リットル/分から100リットル
/分程度まで徐々に減少させる。
には雰囲気遮断板151とカップ104との隙間Gから
の大気の流入を防止するために処理ガスを基板9に供給
する必要がある。この供給量はおおよそ基板9の回転速
度に比例した量が必要となる。そこで、この動作例では
基板9の回転速度の減少にともなって処理ガスの供給量
も減少させるようにしている。
完了すると(時刻TM3)、符号P2にて示す乾燥工程
が完了する。
理ガスのIPA蒸気の濃度も第1の実施の形態と同様に
フィードバック制御されており、処理ガスの流量が連続
的に変化してもIPA蒸気の濃度は所定の濃度CDETに
調整される。これにより、基板9の表面でのIPAの結
露が防止される。
置100aの構成および動作について説明してきたが、
この基板処理装置100aでは基板9の上面のみならず
下面にも純水および処理ガスを供給することができるの
で、基板9の下面の状態を清浄に維持することができ
る。特に、近年の高密度化された半導体装置の製造にお
いては基板9の下面の状態も清浄に維持するように求め
られており、この基板処理装置100aはこのような要
求に応える構成となっている。
断板151も基板9の回転に合わせて回転させるので、
基板9の上面における気流の乱れを抑えることができ、
隙間Gからの大気の流入をより効果的に抑えることがで
きる。
に応じて処理ガスの供給量を調整するので、基板9の回
転に対して過不足のない処理ガスの供給が実現されるよ
うになっている。
板処理装置について説明してきたが、この発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能で
ある。
基板9を保持するようになっているが、基板9を保持台
121上に固定できるのであればどのような形態であっ
てもよく、吸着チャックにより基板9が固定されるよう
になっていてもよい。また、保持される基板9の姿勢も
水平姿勢に限定されるものではない。
モータに限定されるのではなく、保持台121を回転さ
せる動力を生じるのであればどのような形態であっても
よい。
雰囲気遮断板151や保持台121から供給されるよう
になっているが、基板9の上面や下面に処理ガスを供給
することができるのであればどのような形態であっても
よい。例えば、基板9の上方に細い管を渡して基板9の
上面にガスを噴出するようにしてもよいし、保持台12
1に開口を形成してこの開口を介して基板9の下面にガ
スを供給するようにしてもよい。
PA蒸気を混合した処理ガスを用いているが、窒素ガス
単独であってもく、他の有機溶剤の蒸気を含むガスでも
よく、あるいは、窒素ガスとは別のガスを使用してもよ
く、乾燥に適したものであればどのようなものでもよ
い。
有機溶剤の蒸気の飽和濃度をテーブル322を参照して
求めると説明したが、テーブル322には温度に対する
飽和蒸気圧が記憶されていてもよい。例えば、有機溶剤
としてIPAを使用し、基板9の温度が20℃の場合、
IPAの飽和濃度は、20℃における飽和蒸気圧が3
2.4mmHgであるから、32.4mmHg÷760mmHg
=4.26%、と算出される。これにより、オペレータ
は例えば、4.26%未満の濃度である3%をCDETと
して入力することで基板表面でのIPA蒸気の結露が防
止される。
態に限定されるものではなく、ガスの供給の場合と同様
に様々な変形が可能であり、2重構造チューブを利用せ
ずにガスとは個別に基板9に純水が供給されるようにな
っていてもよい。さらに、純水による洗浄処理は基板処
理装置において行われるのではなく、洗浄後の基板9が
基板処理装置に搬入されるようになっていてもよい。
板9の乾燥処理について説明したが、純水に限定され
ず、純水以外の洗浄液による洗浄後の乾燥処理であって
もよい。さらに、洗浄後の乾燥処理に限定されるもので
もなく、他の処理後の乾燥処理であってもよい。
は上記実施の形態ではおおよそ高速回転から低速回転へ
と減少させるようにしているが、処理内容によっては徐
々に減少させるようにしてもよい。例えば、図9におい
て、時刻TM1から時刻TM3に向けて回転速度を連続
的に減少させてもよい。また、実施の形態において示し
た回転速度やガス供給量は一例であってこのような値に
限定されるものではない。
対して乾燥を行う様子について説明したが、半導体基板
の乾燥に限定されるものではなく、例えば、液晶表示器
製造用もしくはフォトマスク製造用のガラス基板の処理
工程における乾燥処理を行う装置であってもよい。
を用いて雰囲気遮断板151の温度またはカップ104
内の雰囲気の温度を測定し、測定された温度が基板9の
温度であるとみなしているが、雰囲気遮断板151や保
持台121に開口を設けて、この開口から基板9の温度
を放射温度計を用いて測定してもよい。さらには、洗浄
処理に用いられる純水の温度や基板処理装置近傍の大気
の温度を乾燥処理前の基板9の温度に相当する温度とし
て利用してもよい。すなわち、基板9の温度測定は直接
的であっても間接的であってもよい。
初の段階において基板9の温度が常温であるものとして
説明したが、スタンバイ工程において吐出されるガスを
用いて基板9の温度を常温以上に温めておくようにして
もよい。
度(正確には、基板9の温度に相当する温度)を測定す
るようにしているが、基板9の温度が一定の温度以下で
あることが保証されている場合には、この温度における
飽和蒸気圧以下の蒸気圧にてIPA蒸気を処理ガスに含
ませることで、基板9の表面におけるIPA蒸気の結露
を防止することができる。
台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に保持
台の回転速度を減少させるとともに基板へのガスの供給
を行うので、基板の回転による大気の巻き込みを防止す
るために供給されるガスの量を抑えることができる。こ
れにより、ガスの消費を抑えつつウォーターマークの発
生を防止することができる。
した液を飛散させた後に保持台の回転速度を第1の回転
速度から第2の回転速度へと減少させ、請求項4記載の
発明では基板に付着した液を飛散させた後に保持台の回
転を停止させるので、基板に供給すべきガスの量が保持
台の回転速度に応じた量で足りることとなる。
気の結露を防止しつつ基板の乾燥を迅速に行うことがで
きる。
気遮断板との間に発生する気流の乱れを防止して大気の
巻き込みをさらに抑えることができ、請求項7記載の発
明では基板の他の主面に対しても乾燥処理を施すことが
できる。
れるガスの流量を保持台の回転速度に応じて変更するこ
とができるので、さらに過不足のないガスの供給を実現
することができる。
置の縦断面図である。
ク図である。
トである。
ートである。
る。
ーブルである。
置の縦断面図である。
ムチャートである。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 基板に付着した液を除去する基板処理装
置であって、 基板を保持する保持台と、 前記保持台を回転させることにより保持される基板を回
転させる回転駆動源と、 前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置
される雰囲気遮断板と、 前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、 前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた
後に前記保持台の回転速度が減少するように前記回転駆
動源を制御する回転制御手段と、 少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を
飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するよう
に前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段と、を
備えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置であっ
て、 前記回転制御手段が、基板に付着した液を飛散させる第
1の回転速度から相対的に低速な第2の回転速度に前記
保持台の回転速度を変更することを特徴とする基板処理
装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の基板処理装置であっ
て、 前記回転制御手段が、前記保持台の回転速度を連続的に
減少させることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項4】 基板に付着した液を除去する基板処理装
置であって、 基板を保持する保持台と、 前記保持台を回転させることにより保持される基板を回
転させる回転駆動源と、 前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置
される雰囲気遮断板と、 前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、 前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた
後に前記保持台の回転を停止するように前記回転駆動源
を制御する回転制御手段と、 少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を
飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するよう
に前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段と、を
備えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の基
板処理装置であって、 前記ガスが加熱された窒素ガスと有機溶剤蒸気との混合
ガスであって、前記有機溶剤蒸気の濃度は、基板と同温
度における飽和蒸気圧での濃度を下回る濃度であること
を特徴とする基板処理装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の基
板処理装置であって、 前記保持台の回転に合わせて前記雰囲気遮断板を回転さ
せる手段、をさらに備えることを特徴とする基板処理装
置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の基
板処理装置であって、 前記保持台から保持される基板の他の主面に向けて前記
ガスを供給する手段、をさらに備えることを特徴とする
基板処理装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の基
板処理装置であって、 前記ガス供給制御手段が、前記保持台の回転速度に応じ
て基板に供給される前記ガスの流量を変更することを特
徴とする基板処理装置。
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Publications (2)
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JPH11330039A true JPH11330039A (ja) | 1999-11-30 |
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-
1998
- 1998-11-25 JP JP33453998A patent/JP3745140B2/ja not_active Expired - Fee Related
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