JPH11329977A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

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JPH11329977A
JPH11329977A JP10135609A JP13560998A JPH11329977A JP H11329977 A JPH11329977 A JP H11329977A JP 10135609 A JP10135609 A JP 10135609A JP 13560998 A JP13560998 A JP 13560998A JP H11329977 A JPH11329977 A JP H11329977A
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祥二 福井
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    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サセプタと真空処理容器の間に発生する不活
性ガスによるグロー放電を防止し、被処理基板の表面処
理を安定して行う。 【解決手段】 不活性ガス供給経路中のサセプタと真空
処理容器間に多孔質セラミックからなるブッシュを配置
し、被処理基板を搬送するための昇降ピンをガイドする
ガイドブッシュ11を、内側の昇降ピンを支持する絶縁
体ブッシュ11aと外側の多孔質セラミック11bの内
外2重構造として、不活性ガスのサセプタと真空処理容
器間の流路距離を長くとることによって不活性ガスのグ
ロー放電を防止するようにした。ガイドブッシュ11
を、絶縁体から成り中央部に昇降ピンを支持する穴を有
し、外部に不活性ガスの流路を形成する螺旋状溝を形成
した構成としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハや液晶
表示基板等の被処理基板にドライエッチング、CVD、
スパッタ、その他の表面処理を行う真空処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記真空処理装置として図1に示すよう
な構成のものが知られている。図1において、反応ガス
供給口4と真空ポンプ5を有する真空処理容器1に、被
処理基板2を保持するサセプタ3が配設され、サセプタ
3には高周波電源6が接続されている。真空処理容器1
は、不活性ガス導入口7と不活性ガス供給経路13と不
活性ガス排気手段8を有し、かつ被処理基板2を搬送さ
せるための昇降機構9、昇降ピン10、及び昇降ピン1
0を支持するガイドブッシュ11が配設されている。ガ
イドブッシュ11は、図5に詳細に示すように、中心部
にガイド穴が形成されるとともに、外周部に軸芯方向に
沿って断面円弧状の複数の切欠溝11dが形成されてい
る。
【0003】以上の構成の真空処理装置における動作を
説明すると、真空処理容器1は真空ポンプ5により真空
排気されつつ、反応ガス供給口4よりプラズマを発生さ
せるための反応ガスが真空容器1内に導入され、適当な
圧力で保持される。次いで、被処理基板2を処理温度に
温度調整するための伝熱媒体となる不活性ガスを不活性
ガス供給口7より導入する。伝熱媒体である不活性ガス
は不活性ガス供給経路13を通り、被処理基板2とサセ
プタ3の間の間隙12に導入され、サセプタ3に設けら
れた昇降ピン10用の穴とガイドブッシュ11に設けら
れた切欠溝11dを経て適度な圧力に保持されつつ不活
性ガス排気手段8により排気される。次いで、高周波電
源6からサセプタ3に高周波電力を印加することによ
り、真空処理容器1内にプラズマを励起させる。励起さ
れたプラズマにより被処理基板2に表面処理を行うこと
が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記構成ではガイドブッシュ11が図5に示すような形
状であるため、サセプタ3に印加する高周波電力を高出
力にした場合、不活性ガス供給経路13と間隙12とサ
セプタ3に設けられた昇降ピン10用の穴とガイドブッ
シュ11に設けられた溝11dにおいて、不活性ガスに
よるグロー放電が発生し易く、グロー放電により被処理
基板2にチャージアップダメージを与えるという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、サセ
プタと真空処理容器の間に発生する不活性ガスによるグ
ロー放電を防止し、被処理基板の表面処理を安定して行
うことができる真空処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の真空処理装置
は、被処理基板を収容する真空処理容器と、真空処理容
器への反応ガス供給手段と、真空処理容器の真空排気手
段と、被処理基板を保持するサセプタと、真空処理容器
内でプラズマを発生させるための高周波電力を印加する
電源装置と、被処理基板を搬送するための昇降ピンと、
昇降ピンをガイドするガイドブッシュと、被処理基板を
処理温度に温度調整するために被処理基板とサセプタと
の間の間隙に伝熱媒体となる不活性ガスを供給する不活
性ガス供給経路と、不活性ガスの圧力を制御しつつ排気
する不活性ガス排気手段とを備えた真空処理装置におい
て、不活性ガス供給経路中のサセプタと真空処理容器間
に多孔質セラミックからなるブッシュを配置し、ガイド
ブッシュを、内周側の昇降ピンを支持する絶縁体ブッシ
ュと外周側の多孔質セラミックからなる内外2重構造と
し、またはガイドブッシュを、絶縁体から成り中央部に
昇降ピンを支持する穴を有し、外周に螺旋状溝からなる
不活性ガスの流路を形成した構成としたものである。
【0007】このような構成において、被処理基板を処
理する時には被処理基板とサセプタの間隙に不活性ガス
を流して被処理基板を処理温度に温度調整する。不活性
ガスは、不活性ガス供給経路を経てサセプタと被処理基
板の間の間隙に導入され、サセプタに設けられた昇降ピ
ン穴よりガイドブッシュを経て真空処理容器外へ適度な
圧力に保持されつつ排気される。この不活性ガスのサセ
プタと真空処理容器間の流路距離を多孔質セラミックや
螺旋状の溝にて長くとってコンダクタンスを設けること
によって不活性ガスのグロー放電が防止される。こうし
て異常放電を防止することにより、被処理基板へのダメ
ードを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空処理装置の一
実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0009】真空処理装置の全体構成は、図1を参照し
て説明した従来例と同一であり、反応ガス供給口4と真
空ポンプ5を有する真空処理容器1に、被処理基板2を
保持するサセプタ3が配設され、サセプタ3には高周波
電源6が接続されている。真空処理容器1は、不活性ガ
ス導入口7と不活性ガス排気手段8が設けられるととも
に、不活性ガス導入口7からサセプタ3と被処理基板2
裏面の間隙12に向けて不活性ガス供給経路13が形成
されている。また、被処理基板2を搬送させるための昇
降機構9が設けられ、セサプタ3には昇降機構9にて昇
降駆動される昇降ピン10が貫通されるとともにこの昇
降ピン10を支持するガイドブッシュ11が配設されて
いる。
【0010】ガイドブッシュ11は、図2に詳細に示す
ように、内周側の昇降ピン10を昇降自在に支持する穴
を有する絶縁体ブッシュ11aと、外周側の不活性ガス
の流路となる多孔質セラミック11bとの2重構造とさ
れている。
【0011】また、不活性ガス供給経路13中のサセプ
タ3と真空処理容器1間には、図3に示すような多孔質
セラミックからなるブッシュ14が配設されている。
【0012】以上の構成の真空処理装置における動作を
説明すると、真空処理容器1を真空ポンプ5により真空
排気しつつ、反応ガス供給口4よりプラズマを発生させ
るための反応ガスを真空処理容器1内に導入し、適当な
圧力に保持する。次いで、被処理基板2を処理温度に温
度調整するための伝熱媒体となる不活性ガスを不活性ガ
ス供給口7より導入する。伝熱媒体である不活性ガス
は、不活性ガス供給経路13中に配設された多孔質セラ
ミックからなるブッシュ14を通り、サセプタ3の中心
部から被処理基板2の裏面とサセプタ3の間隙12に導
入され、サセプタ3に設けられた昇降ピン10用の穴と
ガイドブッシュ11の多孔質セラミック11bを経て適
度な圧力に保持されつつ、不活性ガス排気手段8により
排気される。次いで、高周波電源6からサセプタ3に高
周波電力を印加することにより、真空処理容器1内にプ
ラズマを励起させる。その際、ガイドブッシュ11の外
周側に多孔質セラミック11bを設け、不活性ガス供給
経路13のサセプタ3と真空処理容器1間に多孔質セラ
ミックからなるブッシュ14が配設されていることによ
り、不活性ガスの流路の流路距離が長く、コンダクタン
スが大きくなることにより不活性ガスのグロー放電が防
止され、励起されたプラズマにより被処理基板2に安定
した表面処理を行うことが可能である。
【0013】次に、本発明の第2の実施形態について、
図4を参照して説明する。なお、本実施形態は上記第1
の実施形態とガイドブッシュ11以外の構成は同一であ
り、同一の構成要素については説明を省略し、相違点の
みを説明する。
【0014】本実施形態のガイドブッシュ11は絶縁体
から成り、図4に示すように、中央部に昇降ピン10を
昇降自在に支持する穴を有し、かつ外周に開口度6%程
度の螺旋状溝11cからなる不活性ガスの流路を形成し
て構成されている。本実施形態においても、ガイドブッ
シュ11の外周側に螺旋状溝11cからなる不活性ガス
の流路を形成しているので流路距離が長く、コンダクタ
ンスが大きくなることにより不活性ガスのグロー放電を
防止でき、励起されたプラズマにより被処理基板2に安
定した表面処理を行うことが可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明の真空処理装置によれば、以上の
ように不活性ガス供給経路中のサセプタと真空処理容器
間に多孔質セラミックからなるブッシュを配置し、ガイ
ドブッシュを、内周側の昇降ピンを支持する絶縁体ブッ
シュと外周側の多孔質セラミックからなる内外2重構造
とし、またはガイドブッシュを、絶縁体から成り中央部
に昇降ピンを支持する穴を有し、外周に螺旋状溝からな
る不活性ガスの流路を形成した構成としたので、不活性
ガスのサセプタと真空処理容器間の流路距離を多孔質セ
ラミックや螺旋状の溝にて長くとってコンダクタンスを
設けたことによって不活性ガスのグロー放電を防止で
き、異常放電による被処理基板へのダメージを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象の真空処理装置の全体構成を示す
縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるガイドブッシ
ュの構成を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図
である。
【図3】同実施形態における多孔質セラミックからなる
ブッシュの正面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるガイドブッシ
ュの構成を示し、(a)は側面図、(b)は正面図であ
る。
【図5】従来例のガイドブッシュを示し、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1 真空処理容器 2 被処理基板 3 サセプタ 4 反応ガス供給口 5 真空ポンプ 6 高周波電源 7 不活性ガス導入口 8 不活性ガス排気手段 10 昇降ピン 11 ガイドブッシュ 11a 絶縁体ブッシュ 11b 多孔質セラミック 11c 螺旋状溝 12 間隙 13 不活性ガス供給経路 14 多孔質セラミックからなるブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/3065 H05H 1/46 M H05H 1/46 H01L 21/302 B (72)発明者 松田 出 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を収容する真空処理容器と、
    真空処理容器への反応ガス供給手段と、真空処理容器の
    真空排気手段と、被処理基板を保持するサセプタと、真
    空処理容器内でプラズマを発生させるための高周波電力
    を印加する電源装置と、被処理基板を搬送するための昇
    降ピンと、昇降ピンをガイドするガイドブッシュと、被
    処理基板を処理温度に温度調整するために被処理基板と
    サセプタとの間の間隙に伝熱媒体となる不活性ガスを供
    給する不活性ガス供給経路と、不活性ガスの圧力を制御
    しつつ排気する不活性ガス排気手段とを備えた真空処理
    装置において、不活性ガス供給経路中のサセプタと真空
    処理容器間に多孔質セラミックからなるブッシュを配置
    し、ガイドブッシュを、内周側の昇降ピンを支持する絶
    縁体ブッシュと外周側の多孔質セラミックからなる内外
    2重構造としたことを特徴とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板を収容する真空処理容器と、
    真空処理容器への反応ガス供給手段と、真空処理容器の
    真空排気手段と、被処理基板を保持するサセプタと、真
    空処理容器内でプラズマを発生させるための高周波電力
    を印加する電源装置と、被処理基板を搬送するための昇
    降ピンと、昇降ピンをガイドするガイドブッシュと、被
    処理基板を処理温度に温度調整するために被処理基板と
    サセプタとの間の間隙に伝熱媒体となる不活性ガスを供
    給する不活性ガス供給経路と、不活性ガスの圧力を制御
    しつつ排気する不活性ガス排気手段とを備えた真空処理
    装置において、不活性ガス供給経路中のサセプタと真空
    処理容器間に多孔質セラミックからなるブッシュを配置
    し、ガイドブッシュを、絶縁体から成り中央部に昇降ピ
    ンを支持する穴を有し、外周に螺旋状溝からなる不活性
    ガスの流路を形成した構成としたことを特徴とする真空
    処理装置。
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