JPH11329527A - 防水保護カバー - Google Patents

防水保護カバー

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Publication number
JPH11329527A
JPH11329527A JP13233798A JP13233798A JPH11329527A JP H11329527 A JPH11329527 A JP H11329527A JP 13233798 A JP13233798 A JP 13233798A JP 13233798 A JP13233798 A JP 13233798A JP H11329527 A JPH11329527 A JP H11329527A
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JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
fixing
pads
pad
sealing material
Prior art date
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Application number
JP13233798A
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English (en)
Inventor
Koichi Shiyoumiyo
耕一 正明
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース部材の内部に充填したシール材が漏れ
ることを防止すると共に、電線の接続部の位置ずれを防
止する。 【解決手段】 電線17,18,19の接続部29がセ
ットされるシール材28の外側に、電線17,18,1
9を上下から挟み込んで固定する弾性体からなる固定パ
ッド45,46を設ける。固定パッド45,46はクリ
ップ49を係合させることにより、電線17,18,1
9の挟み込み状態を保持する。固定パッド45,46が
電線17,18,19に密着するため、シール材28が
漏れることがなくなり、電線17,18,19が定位置
に固定されるため、接続部29が位置ずれすることがな
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電線を接続
する接続部を収容して、接続部の水濡れや他の電線との
接触等から保護する防水保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、実開平6ー9064号公報に記
載された従来の防水保護カバーを示す。この防水保護カ
バー1は電線4及び5の挿通方向に沿って半割りとされ
た上ケース部材3aと下ケース部材3bとがヒンジ2に
よって連結されている。上ケース部材3a及び下ケース
部材3bは外壁部6a、6bをそれぞれ有していると共
に、それぞれの外壁部6a、6bの内側には、一対の隔
壁部7a、7bが設けられている。そして、それぞれの
外壁部6a、6及び隔壁部7a、7bによって囲まれた
部分が電線接続部収容室8a、8bとなっており、この
電線接続部収容室8a、8b内に絶縁性及び柔軟性を有
したシール材9が充填されている。
【0003】電線4及び5は接続部10によって接続さ
れ、この接続部10が下ケース部材3bの電線接続部収
容室8bに設置される。そして、上ケース部材3aを回
転させて下ケース部材3bに合わせてボックス状とする
ことにより、電線接続部収容室8a、8bが閉じられて
接続部10が内部に封入されて保護される。
【0004】符号11a及び11bは電線4、5の挿通
を行うため、上下ケース部材3a、3bの外壁部6a、
6b、隔壁部7a、7bに形成された電線挿通孔であ
り、符号12a、12bは電線接続部収容室8a、8b
の両側に設けられ電線接続部収容室8a、8bから漏れ
るシール剤9を受け止める溜め室である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防水保護カバー1では溜め室12a、12bに流入した
シール材9が電線4、5とケース部材3a、3bとの隙
間から外部に漏れる問題を有している。このシール材9
の漏れは電線4、5を数多く屈曲して自動車等に配索す
る場合に、電線4、5とケース部材3a、3bとの間に
隙間ができるためである。
【0006】又、電線を配索した場合の張力によって電
線4,5の接続部10がケース部材3a、3bの中で位
置ずれしてシール材9から外れるため、接続部10の保
護ができなくなる問題を有している。
【0007】そこで、本発明は、シール材の漏れを確実
に防止できると共に、電線の接続部が位置ずれすること
のない防水保護カバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電線の挿通方向に沿って半割り
とした上下ケース部材の合わせ状態で形成される電線接
続部収容室内に、柔軟な絶縁性のシール材が充填される
防水保護カバーであって、前記上下のケース部材の電線
接続部収容室の外側に、電線を挟み込んで固定する弾性
体からなる上下の固定パッドを設けたことを特徴とす
る。
【0009】この発明では、上下の固定パッドが電線接
続部収容室の外側で、電線を上下から弾性的に挟み込ん
で固定するため、上下のケース部材の合わせ状態では、
電線と上下のケース部材との間に隙間ができない。この
ため、電線を屈曲して配索しても、電線接続部収容室内
のシール材が漏れることがなくなる。
【0010】又、固定パッドが電線を挟んで固定するた
め、張力によって電線が位置ずれすることがなく、電線
の接続部がシール材からずれることがない。このため、
電線の接続部を確実に保護することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記上下のケース部材に、前記上下の固定パッ
ドを電線に圧接する押え板部を設けたことを特徴とす
る。
【0012】この発明では、押え板部が上下の固定パッ
ドを電線に圧接するため、上下の固定パッドが電線に隙
間なく密着して電線を強固に固定することができる。従
って、電線接続部収容室からのシール材の漏れ及び電線
の位置ずれをさらに確実に防止することができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記上下の固定パッドの一方側に、他方
側に係合して固定パッドのずれを防止するクリップを設
けたことを特徴とする。
【0014】この発明では、一方の固定パッドに設けた
クリップが他方の固定パッドに係合することにより、固
定パッドの相対的なずれがなくなる。このため、固定パ
ッドによる電線の挟み状態を保持することができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3記載の発明で
あって、前記クリップを、前記固定パッドに挟まれる電
線の両側に設けたことを特徴とする。
【0016】この発明では、クリップを電線の両側に設
けるため、固定パッドは電線の両側で位置ずれが防止さ
れる。このため、固定パッドによる電線の挟み状態が安
定する。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の発明であって、前記上下の固定パッドの内、
一方の固定パッドがケース部材に固定されており、他方
の固定パッドが一方の固定パッドに後付けにより被せら
れることを特徴とする。
【0018】この発明では、一方の固定パッドがケース
部材に固定されているため、固定パッドがケース部材内
で移動することなく安定している。このため、電線の挟
み込み状態が安定する。又、ケース部材に固定された一
方の固定パッドに、他方の固定パッドを被せるだけで電
線を挟むことができるため、電線を挟むための操作が簡
単となる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の発明であって、前記上下のケース部材に、前
記電線接続部収容室からのシール材の漏れを受け入れる
溜め室を前記固定パッドの外側に設けたことを特徴とす
る。
【0020】この発明では、シール材の漏れを受け入れ
る溜め室を固定パッドの外側に設けるため、シール材が
固定パッドから外側に漏れてもケース部材の外側への漏
れがなくなる。このため、シール材の漏れをさらに確実
に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の一実施形態
を示し、図1は一実施形態の電線への操作を示す斜視
図、図2は展開状態の平面図、図3及び図4は図2のB
−B線及びC−C線における断面図、図5は固定パッド
の分解斜視図、図6は図1のA−A線断面図である。
【0022】この実施形態の防水保護カバー13は、図
2に示すように、ボックス形状を電線17、18、19
の挿通方向に沿って半割りした上下のケース部材15
a、15bと、これらのケース部材15a、15b内に
形成された電線接続部収容室16a、16bとを備えて
いる。
【0023】上ケース部材15a及び下ケース部材15
bは、底壁部14a、14b(図3及び図4参照)から
立ち上がる外壁部20a、20bを外周部分にそれぞれ
有している。上ケース部材15aの外壁部20aは、下
ケース部材16b側に位置する側壁部21aと、下ケー
ス部材16bと反対側に位置する側壁部22aと、電線
挿通方向と交差する方向でこれらの側壁部21a、22
aを連設する前壁部23a及び後壁部24aとから構成
されている。下ケース部材15bの外壁部20bも同様
であり、上ケース部材15a側に位置する側壁部21b
と、上ケース部材15aと反対側に位置する側壁部22
bと、電線挿通方向と交差する方向でこれらを連設する
前壁部23b及び後壁部24bとから構成されている。
【0024】上ケース部材15aの側壁部21a及び下
ケース部材15bの側壁部21bは、相互に連結されて
おり、この連結部分がケース部材15a、15bを相互
に回動可能とするヒンジ25となっている。
【0025】上ケース部材15aの内部には、第1の隔
壁部26a、27a及び第2の隔壁部41a、42bが
一体的に設けられている。これらの隔壁部26a、27
a、41a、42aは、前壁部23a及び後壁部24a
の間に位置し、且つ電線挿通方向と交差する方向に設け
られており、内側の第1の隔壁部26a、27aと側壁
部21a、22aとによって囲まれることによって上ケ
ース部材15aの電線接続部収容室16aが形成され
る。第2の隔壁部41a、42aは第1の隔壁部26
a、27aの外側に設けられており、この第2の隔壁部
41a、42aと第1の隔壁部26a、27aと側壁部
21a、22aとによって囲まれた部分が固定パッド収
容室43a、44aとなっている。従って、固定パッド
収容室43a、44aは電線接続部収容室16aの前後
の外側に設けられている。さらに、固定パッド収容室4
3a、44aの前後の外側には、第2の隔壁部41a、
前壁部23a、側壁部21a及び22aに囲まれた溜め
室30aと、第2の隔壁部42a、後壁部27a、側壁
部21a及び22aに囲まれた溜め室31aとが形成さ
れている。
【0026】下ケース部材15bにおいても同様であ
り、内側に第1の隔壁部26b、27が、外側に第2の
隔壁部41b、42bが設けられると共に、第1の隔壁
部26b、27b及び側壁部21b、22bによって囲
まれることによって下ケース部材15bの電線接続部収
容室16bが形成されている。又、第1の隔壁部26
b、27と第2の隔壁部41b、42bと側壁部21
b、22bとによって囲まれた固定パッド収容室43
b、44bが電線接続部収容室16bの前後の外側に形
成されている。さらに、第2の隔壁部41b、前壁部2
3b、側壁部21b及び22bに囲まれた溜め室30b
と、第2の隔壁部42b、後壁部27b、側壁部21b
及び22bに囲まれた溜め室31bとが固定パッド収容
室43,44bの前後の外側に形成されている。
【0027】それぞれの電線接続部収容室16a、16
bには、シール材28がそれぞれ充填される。シール材
28は、例えば、ブチルゴム、シリコンゴム等の柔軟な
絶縁性樹脂が使用される。このシール材28を電線接続
部収容室16a、16bに充填することにより、電線接
続部収容室に収容された電線の接続部29を絶縁状態で
防水することができる。
【0028】電線接続部収容室16a、16bの外側に
設けられている固定パッド収容室43a、44a、43
b、44b内には、図5に示す上下の固定パッド45,
46が収容される。上下の固定パッド45、46はいず
れもゴムなどの弾性体によって略矩形板状に成形されて
おり、それ自体で弾性を有している。
【0029】上下の固定パッド45,46の内、下固定
パッド45は図4に示すように、下ケース部材15bの
固定パッド収容室43b、44bに配置される。この下
固定パッド45は図4に示すように、底壁部14b上面
から固定パッド収容室43b、44b内に一体的に形成
された押え板部47に一体的に形成されるか、押え板部
47上に接着或いは溶着されることにより、押え板部4
7に固定されている。これにより下固定パッド45は、
下ケース部材15bに固定された状態となっているもの
である。
【0030】これに対し、上固定パッド46は下固定パ
ッド45に後付けで被せられることにより下固定パッド
45に組み付けられる。そして、この組み付け状態で上
下のケース部材15a、15bを合わせることにより、
上固定パッド46が上ケース部材15aの固定パッド収
容室43a、44aに収容される。
【0031】このような上下の固定パッド45,46
は、上固定パッド46を下固定パッド45に組み付ける
ことにより、電線接続部収容室16a、16bの外側で
電線17,18,19を上下から弾性的に挟み込み、こ
の挟み込みによって電線17,18,19を固定するも
のである。従って、上下のケース部材15a,15bの
合わせ状態では、固定パッド45,46が電線接続部収
容室16a、16bの外側で電線17,18,19に密
着して隙間ができることがない。このため、電線接続部
収容室16a、16b内のシール材28が外側に漏れる
ことがなくなる。しかも、固定パッド45,46は、電
線17,18,19を挟んで固定するため、電線配索時
等の張力によっても電線17,18,19が位置ずれす
ることがなく、電線17,18,19の接続部29がシ
ール材28からずれることがなく、電線の接続部29を
確実に保護することができる。
【0032】又、上述したように、この実施形態では、
下固定パッド45が下ケース部材15bに固定されてい
るため、組み付けた状態の固定パッド45,46がケー
ス部材内で移動することなく安定している。これにより
電線17,18,19の挟み込み状態が安定する。又、
下固定パッド45に上固定パッド46を被せるだけで電
線17,18,19を挟むことができるため、電線1
7,18,19を挟み込むための操作が簡単となる。
【0033】以上の電線17,18,19の挟み込みを
行うため、下固定パッド45には左右一対のクリップ4
9が上方に突設する一方、上固定パッド46にはクリッ
プ49が貫通して係合する左右一対の係合孔50が形成
されている。クリップ49は矢尻状となっており、上固
定パッド46を下固定パッド45に被せることにより、
係合孔50を貫通して抜け止め状態で係合する。このよ
うにクリップ49が係合することにより、上下の固定パ
ッド45,46が強固に結合して位置ずれすることがな
くなる。このため固定パッド45,46が電線17,1
8,19を強固に挟み込むことができる。
【0034】この実施形態において、一対のクリップ4
9及び係合孔50は図1に示すように、電線17,1
8,19の両側に位置するように設けられている。この
ように電線17,18,19の両側でクリップ49と係
合孔50とが係合することにより、電線17,18,1
9の両側で固定パッド45,46の位置ずれを防止した
状態となるため、固定パッド45,46による電線1
7,18,19の挟み状態が安定する。
【0035】さらに、上ケース部材15aの固定パッド
収容室43a、44a内には、押え板部48が一体的に
形成されている。この押え板部48及び下ケース部材1
5bの押え板部47は上下のケース部材15a、15b
を合わせたときに、固定パッド45,46を上下から押
圧して固定パッド45,46を弾性的に圧縮できるよう
な高さとなっている。このような押え板部47,48を
設けることにより、固定パッド45.46を電線17,
18,19に圧接するため、上下の固定パッド45,4
6が電線17,18,19に隙間なく密着して電線1
7,18,19を強固に固定することができる。
【0036】溜め室30a、31a及び31b、32b
は、電線接続部収容室16a、16b内のシール材28
が漏れた場合に、シール材28を受け入れるものであ
る。この溜め室30a、31a及び31b、32bを固
定パッド収容室43a、44a、43b、44bの前後
の外側に設けてあり、電線接続部収容室16a、16b
内のシール材28が固定パッド45、46から外側に漏
れた場合であっても、溜め室30a、31a及び31
b、32bがシール材28を受け入れるため、ケース部
材15a、15bの外側への漏れることがなくなる。こ
のため、シール材28の漏れをさらに確実に防止するこ
とができる。
【0037】この実施形態では、電線17が基線、電線
18、19が電線17から分岐するように接続される付
属線となっており、接続部29はこれらの電線17、1
8、19からの芯線を相互に接続する。これらの電線1
7、18、19を防水保護カバー13に取り付けるた
め、電線挿通孔32a、32bが上下のケース部材15
a、15bの対応部位に形成されている。
【0038】半割り状態のケース部材15a、15b
は、ヒンジ25を中心に回動させることによって合わせ
られる。そして、ケース部材15a、15bを合わせる
ことにより、防水保護カバー13はボックス状態とな
る。このボックス状態を保持するため、ケース部材15
a、15bの側壁部22a、22bには、相互に係合す
るロック部材37a、37bが設けられている。
【0039】次に、この実施形態の組み立てを説明す
る。接続部29によって電線17、18、19を接続し
た後、接続部29を下ケース部材15bの電線接続部収
容室16bにセットすると共に、各電線17,1819
を下ケース部材15bの電線挿通孔32bに落とし込
む。その後、図1に示すように、上固定パッド46を下
固定パッド45に被せてクリップ49を係合孔50に係
合させて上下の固定パッド45,46を組み付ける。こ
の組み付けによって上下の固定パッド45,46は電線
17,18,19を挟み込むため、電線17,18,1
9が位置ずれすることなく固定される。その後、上ケー
ス部材15aをケース部材15bに合わせて閉じ、ロッ
ク部材37a、37bを相互に係合させて組み立てを終
了する。
【0040】この組み立て状態では、押え板部47,4
8が固定パッド45,46を上下から押圧する。図6
(b)は固定パッド45,46がない場合の状態を示
し、上下のケース部材15a、15bの大の隔壁部27
a、27bと電線18,19との間に大きな隙間Sがで
きるのに対し、この実施形態である図6(a)では、押
え板部47,48が固定パッド45,46を上下から押
圧するため、電線17,18,19に弾性的に密着する
ことができ、電線17,18,19と固定パッド45,
46との間の隙間を最小限とすることができる。しか
も、固定パッド45,46は電線接続部収容室16a、
16bの外側で電線17,18,19に密着するため、
電線接続部収容室16a、16b内のシール材28が電
線17,18,19と固定パッド45,46の間から漏
れることがなくなる。このため、電線17,18,19
を屈曲して配索しても、シール材28がケース部材15
a、15bの外側に漏れることがなくなる。しかも、固
定パッド45,46が電線17,18,19を挟んで固
定するため、張力が作用しても電線17,18,19が
位置ずれすることがなく、電線の接続部29がシール材
28からずれることがない。このため、電線の接続部2
9を確実に保護することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、上下の固定パッドが電線接続部収容室の外側
で、電線を上下から弾性的に挟み込んで密着するため、
電線を屈曲して配索しても、電線接続部収容室内のシー
ル材が漏れることがないと共に、張力が電線に作用して
も電線が位置ずれすることがなく、電線の接続部がシー
ル材からずれることがない。このため、電線の接続部を
確実に保護することができる。
【0042】請求項2の発明によれば、押え板部が上下
の固定パッドを電線に圧接するため、上下の固定パッド
が電線に隙間なく密着し、電線接続部収容室からのシー
ル材の漏れ及び電線の位置ずれをさらに確実に防止する
ことができる。
【0043】請求項3の発明によれば、一方の固定パッ
ドに設けたクリップが他方の固定パッドに係合すること
により、固定パッドの相対的なずれがなくなるため、固
定パッドによる電線の挟み状態を保持することができ
る。
【0044】請求項4の発明によれば、クリップを電線
の両側に設けるため、電線の両側で固定パッドの位置ず
れを防止でき、固定パッドによる電線の挟み状態が安定
する。
【0045】請求項5の発明によれば、一方の固定パッ
ドがケース部材に固定されているため、固定パッドがケ
ース部材内で移動することなく、電線の挟み込み状態が
安定すると共に、電線を挟むための操作が簡単となる。
【0046】請求項6の発明によれば、シール材を受け
入れる溜め室を固定パッドの外側に設けるため、シール
材が固定パッドから外側に漏れてもケース部材の外側へ
の漏れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水保護カバーの一実施形態における
電線の取り付けを示す斜視図である。
【図2】一実施形態の展開状態の平面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【図5】固定パッドの分解状態の斜視図である。
【図6】図1のA−A線の断面であり、(a)は一実施
形態の断面図、(b)は固定パッドを設けない場合の断
面図である。
【図7】従来の防水保護カバーの展開状態の平面図であ
る。
【符号の説明】
13 防水保護カバー 15a 上ケース部材 15b 下ケース部材 16a 16b 電線接続部収容室 17 18 19 電線 28 シール材 29 電線の接続部 30a 30b 31a 31b 溜め室 45 46 固定パッド 47 48 押え板部 49 クリップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の挿通方向に沿って半割りとした上
    下ケース部材の合わせ状態で形成される電線接続部収容
    室内に、柔軟な絶縁性のシール材が充填される防水保護
    カバーであって、 前記上下のケース部材の電線接続部収容室の外側に、電
    線を挟み込んで固定する弾性体からなる上下の固定パッ
    ドを設けたことを特徴とする防水保護カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記上下
    のケース部材に、前記上下の固定パッドを電線に圧接す
    る押え板部を設けたことを特徴とする防水保護カバー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発明であって、前
    記上下の固定パッドの一方側に、他方側に係合して固定
    パッドのずれを防止するクリップを設けたことを特徴と
    する防水保護カバー。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、前記クリ
    ップを、前記固定パッドに挟まれる電線の両側に設けた
    ことを特徴とする防水保護カバー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の発明で
    あって、前記上下の固定パッドの内、一方の固定パッド
    がケース部材に固定されており、他方の固定パッドが一
    方の固定パッドに後付けにより被せられることを特徴と
    する防水保護カバー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の発明で
    あって、前記上下のケース部材に、前記電線接続部収容
    室からのシール材の漏れを受け入れる溜め室を前記固定
    パッドの外側に設けたことを特徴とする防水保護カバ
    ー。
JP13233798A 1998-05-14 1998-05-14 防水保護カバー Pending JPH11329527A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1101748A1 (en) 1999-11-19 2001-05-23 Central Glass Company, Limited Article with antifogging film and process for producing same
JP2006338882A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Systec:Kk 絶縁カバー付電線コネクタ
CN107221766A (zh) * 2017-07-14 2017-09-29 广东粤创电力科技有限公司 防水导线连通装置及导线系统
CN113178837A (zh) * 2021-04-07 2021-07-27 杭州中策科技有限公司 一种线缆安装用快速连接固定接头

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