JPH11329299A - 陰極線管装置および偏向ヨ―ク - Google Patents

陰極線管装置および偏向ヨ―ク

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JPH11329299A
JPH11329299A JP11021612A JP2161299A JPH11329299A JP H11329299 A JPH11329299 A JP H11329299A JP 11021612 A JP11021612 A JP 11021612A JP 2161299 A JP2161299 A JP 2161299A JP H11329299 A JPH11329299 A JP H11329299A
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yoke
separator
screen
deflection
ray tube
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JP11021612A
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Yuichi Sano
雄一 佐野
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Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/72Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/82Mounting, supporting, spacing, or insulating electron-optical or ion-optical arrangements
    • H01J29/823Mounting, supporting, spacing, or insulating electron-optical or ion-optical arrangements around the neck of the tube
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/70Electron beam control outside the vessel
    • H01J2229/703Electron beam control outside the vessel by magnetic fields
    • H01J2229/7038Coil separators and formers

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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 角錐化されたファンネルのヨ一ク部に対し整
合がとれた偏向ヨーク、およびこの偏向ヨークを用いた
偏向電力および漏洩磁界を有効に低減した陰極線管装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 パネル部12、ネック部15に連接されるヨ
−ク部14を有し、パネル部の外面の曲率半径がスクリー
ン対角端での落差をもとに円近似するときスクリーン対
角端有効径の2倍以上の平坦度である陰極線管と、ヨー
ク部からネック部にかけて配置される偏向ヨーク30とか
らなる陰極線管装置において、ヨーク部がスクリーン17
の垂直、水平軸方向間で最大外径を有する非円形状をな
し、偏向ヨークのセパレータ34がスクリーンの垂直、水
平軸方向間で最大外径をとる非円形状であり、水平偏向
コイル31をその内面に、垂直偏向コイル32を外面にほぼ
沿うように配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管など
の陰極線管などに用いられる偏向ヨークおよびこの偏向
ヨークを用いた陰極線管装置に係わり、特に偏向電力お
よび漏洩磁界を有効に低減できる偏向ヨークおよび陰極
線管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管例えばカラー陰極線管は、内面
に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、このパネル
に連接された漏斗状のファンネルと、このファンネルに
連接された円筒状のネックからなるからなる真空外囲器
を有する。またネック部からファンネル部にかけて偏向
ヨークが装着されており、ファンネルはネック部との連
接部から偏向ヨークの装着される位置までの径小部、い
わゆるヨーク部を有する。パネル内面に形成された蛍光
体スクリーンは赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の蛍
光体層よりなる。またネック部には発光色に対応した複
数の電子ビームを放出する電子銃が配置されている。さ
らに電子銃と蛍光面の間のパネル内側に、フレームに固
定された色選別機能を有するシャドウマスクが配設さ
れ、電子銃から放出された電子ビームを整形し、特定の
色の蛍光体層にビームスポットを投影する。
【0003】この様なカラー陰極線管において、電子銃
を同一水平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出す
るインライン型とし、この電子銃から放出される一列配
置の3電子ビームを、偏向ヨークの水平偏向コイルから
発生する水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向コ
イルから発生する垂直偏向磁界をバレル形として、これ
らの磁界により偏向することで、格別の補正手段を要す
ることなく画面全体にわたり、一列配置の3電子ビーム
を集中するセルフコンバーゼンス・インライン型カラー
陰極線管が広く実用化されている。
【0004】この様なカラー陰極線管においては、偏向
ヨークが大きな電力消費源であり、陰極線管装置の消費
電力の低減に当たっては、この偏向ヨークの消費電力を
低減することが重要である。すなわち、スクリーン輝度
を上げるためには、最終的に電子ビームを加速する陰極
電圧を上げなければならない。また高解像度化にともな
い偏向周波数を上げなければならないが、これらも偏向
電力の増大を招く。
【0005】一般に偏向電力の低減には、陰極線管のネ
ック径を小さくし、偏向ヨークの装着されるヨーク部外
径を小さくして、偏向磁界の作用空間を小さくし、電子
ビームに対し偏向磁界が効率良く作用するようにすると
良い。しかし従来の陰極線管では、電子ビームが偏向ヨ
ークの装着されるヨーク部内面に接近して通過するた
め、ネック径やヨーク部外径をさらに小さくすると、最
大偏向角をとる蛍光体スクリーンの対角部に向かう電子
ビームがヨーク部内壁に衝突し、蛍光体スクリーン上に
電子ビームの衝突しない部分ができる。従って従来の陰
極線管では、ネック径やヨーク部外径を小さくして偏向
電力を低減させることは困難である。
【0006】この問題を解決する手段として、特公昭4
8−34349号公報には、蛍光体スクリーン上に矩形
状のラスターを描く場合、偏向ヨークの装着されるヨー
ク部内側における電子ビームの通過領域もほぼ矩形状に
なるとの考えから、図5(a)に示す陰極線管101に
ついて、B−B乃至F−F線での管軸に垂直な各断面を
(b)乃至(f)で示すように、偏向ヨークの装着され
るファンネルのヨーク部102をネック103側からパ
ネル104方向に円形から次第にほぼ矩形状に変化する
形状にしたものが示されている。
【0007】このように偏向ヨークの装着されるヨーク
部102を角錐状に形成すると、偏向ヨークの偏向コイ
ルを電子ビームに近づけて効率良く偏向し、偏向電力を
低減することができる。しかしこの様な陰極線管は、偏
向電力を効率的に低減するためにヨーク部の断面を矩形
に近づけるほど、大気圧荷重によりフラットなヨーク部
の水平軸近傍および垂直軸近傍に歪みが生じるため、真
空外囲器の大気圧強度を低下させ、安全性が損なわれ
る。また現在は外光の映り込みや画像の見やすさなどが
要求されており、パネルのフラット化が必須となってい
るが、陰極線管のパネル面をフラット化すると、外囲器
強度が劣化するため、従来用いられたヨーク部を角錐状
としたファンネルを用いても、安全上必要なバルブ強度
を確保できない。
【0008】これらを解決するため出願人は特願平9−
220345号において、パネル外面形状がスクリーン
対角有効寸法の2倍以上の平坦度をもつ陰極線管につい
て、ヨーク部形状とバルブ強度の関係を明確化した。し
かしながらこの陰極線管に使用される偏向ヨークの垂直
偏向コイルについての形状は不明確であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の様に近年、陰極
線管装置の偏向電力の低減が求められているが、これを
OA機器に要求される高周波化を満足させながら行うこ
とは極めて困難である。従来偏向電力を低減する構造と
して、偏向ヨークの装着されるヨーク部をネック側から
パネル方向に円形からほぼ矩形状に変化する角錐状に形
成した陰極線管が提案されている。さらに、従来は十分
なバルブ強度、特にスクリーン対角有効寸法の2倍以上
の外面曲率半径をもつフラットなパネルを用いた陰極線
管のバルブ強度と十分な偏向電力低減を両立させる真空
外囲器を得ることが出来なかった。これらを解決するた
め、特願平9−220345号において、ヨーク部形状
とバルブ強度の関係を明確化した。しかしながらこの陰
極線管に使用される偏向ヨークの垂直偏向コイルについ
ての形状は不明確であった。
【0010】本発明は、この課題を解決するためになさ
れたものであり、角錐化されたファンネルのヨ一ク部に
対し整合がとれた偏向ヨーク、およびこの偏向ヨークを
用いた偏向電力および漏洩磁界を有効に低減した陰極線
管装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、セパレータの管軸に垂直な少なくとも1つ
の断面の内外面形状を、スクリーンの垂直軸方向および
水平軸方向の間の角度で最大セパレータ外径をとる非円
形状とし、少なくとも垂直偏向コイルが非円形状セパレ
ータ外面にほぼ沿うように構成する。
【0012】すなわち、少なくとも略矩形状の蛍光体ス
クリーンを内面に有するパネル部、前記スクリーンに対
向して配置された電子ビームを放出する電子銃を内側に
有するネック部および前記ネック部のスクリーン側に連
接されるヨ−ク部を有し、前記パネル部の外面形状を前
記スクリーン中央に対する前記スクリーン対角端での管
軸方向の前記ネック部側への落差をもとに円近似すると
き、前記円近似のパネル部の外面形状の曲率半径が前記
スクリーン対角端有効径の2倍以上の平坦度である真空
外囲器を有する陰極線管と、前記ヨーク部から前記ネッ
ク部にかけて前記真空外囲器の外側に配置され前記電子
ビームを前記スクリーン上の水平、垂直方向に偏向する
ための水平偏向コイル、垂直偏向コイル、前記水平偏向
コイルと前記垂直偏向コイルが互いに接触しないよう間
に設けられているセパレータおよびこのセパレータの外
側に設けられる磁性体コア部を有する偏向ヨークとから
構成される陰極線管装置において、前記ヨーク部は、前
記ネック部の連接位置から少なくとも前記偏向ヨークの
前記スクリーン側端までとし、前記ヨーク部の管軸に垂
直な少なくとも1つの断面の外面形状が、前記管軸から
ヨーク部外面までの距離をヨーク部外径とするとき、前
記スクリーンの垂直軸方向および水平軸方向の間で最大
ヨーク部外径を有する非円形状をなし、前記セパレータ
は、前記管軸に垂直な少なくとも1つの断面の外面形状
が、前記管軸からセパレータ外面までの距離をセパレー
タ外径とするとき、前記スクリーンの垂直軸方向および
水平軸方向の間で最大セパレータ外径をとる非円形状で
あり、前記水平偏向コイルが前記セパレータの内面にほ
ぼ沿うように配置され、前記垂直偏向コイルが前記非円
形状セパレータの外面にほぼ沿うように配置されている
ことを特徴とする陰極線管装置を得るものである。
【0013】また、前記略矩形状の蛍光体スクリーンの
アスペクト比をM:Nとし、前記セパレータの垂直軸方
向のセパレータ外径をSS、水平軸方向の外径をLS、
最大外径をDSとするとき、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SS+L
S)/(2DS)≦0.90 となるように構成した。
【0014】また、磁性体コア部が略角錐形状の内面を
有するように構成した。
【0015】さらに、本発明は、陰極線管のヨーク部か
らネック部にかけて配置され、電子ビームを蛍光体スク
リーン上の水平、垂直方向に偏向するための水平偏向コ
イルおよび垂直偏向コイルと、この水平偏向コイルと垂
直偏向コイルが互いに接触しないよう間に設けられてい
るセパレータと、このセパレータの外側に設けられる磁
性体コア部とを有する偏向ヨークにおいて、前記セパレ
ータは、陰極線管の管軸に垂直な少なくとも1つの断面
の外面形状が、前記管軸からセパレータ外面までの距離
をセパレータ外径とするとき、前記スクリーンの垂直軸
方向および水平軸方向間で最大セパレータ外径をとる非
円形状であり、前記水平偏向コイルが前記セパレータの
内面にほぼ沿うように配置され、前記垂直偏向コイルが
前記非円形形状セパレータの外面にほぼ沿うように配置
されていることを特徴とする偏向ヨークを得るものであ
る。
【0016】また、この偏向ヨークを、前記矩形状の蛍
光体スクリーンのアスペクト比をM:Nとし、前記セパ
レータの垂直軸方向のセパレータ外径をSS、水平軸方
向の外径をLS、最大外径をDSとするとき、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SS+L
S)/(2DS)≦0.90 となるように構成した。
【0017】また、この偏向ヨークを、磁性体コア部が
略角錐形状の内面を有するように構成した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0019】前述の特公昭48−34349号公報に基
づいて作成された従来の角型ヨーク部管では、水平偏向
感度のみが重要視されていたため、水平偏向コイルのみ
が略角錐形状に構成されており、一方、垂直偏向コイル
は通常管と同様に略円錐形状に構成されていた。また、
特願平9−220345号の発明では、図1を参照する
と、垂直偏向コイル32形状およびコイル両端面の渡り
部であるベンド部32a、32b形状については不明確
であった。
【0020】しかし、高解像度化および広角偏向化に対
応するためには、水平偏向コイル31のみならずベンド
部を含め垂直偏向コイル32も略角錐形状に構成しなけ
れば、現在重要視されている以下の問題を解決すること
が出来ない。
【0021】ここで、図1において偏向ヨーク30はサ
ドル−サドル型であり、合成樹脂製の筒状セパレータ3
4の内面に水平偏向コイル31が、外面に垂直偏向コイ
ル32が配置され、その外側を磁性体コア33が取り囲
んでいる。各コイル端面の渡り部31a、31b、32
a、32bを保持するために、セパレータ34の端面に
は鍔状部34a、34bが形成されている。
【0022】まず省エネルギーを目的とした偏向感度の
低減化である。陰極線管装置の消費電力を低減するため
には、主に高周波で偏向を行う水平偏向感度を低減する
ことが有効であるが、そのためには水平偏向コイル31
のみならず、垂直偏向コイル32も略角錐化し、偏向ヨ
ーク30の外側に配置される磁性体コア33も略角錐化
しないと十分な低減効果が発揮されないことがわかっ
た。また、現在は垂直偏向感度も水平偏向感度と同様に
低減することが特に広角偏向管においては必要となって
きたので、従来の角型ヨーク部管のように垂直コイル3
2を略円錐状とすることは好ましくない。
【0023】次に漏洩磁界であるが、偏向ヨーク30か
ら発生する磁界が陰極線管の周辺に漏洩するという、漏
洩磁界に対する規制が厳しくなってきている。一般的に
漏洩磁界を表す指標としてVLMFとELMFがある
が、前者は主に水平偏向コイルによるもので、後者は主
に垂直偏向コイルによるものである。その漏洩磁界は偏
向ヨークのスクリーン側ベンド部(渡り部)のコイル径
(管軸とコイルの距離)が大きく広がっていることが主
因であり、特に広角偏向管ではこれが顕著となってい
る。
【0024】ここで、水平偏向コイル31および垂直偏
向コイル32を略角錐形状とし、さらにスクリーン側ベ
ンド部31b、32bも十分に角錐化することにより、
偏向ヨーク30のスクリーン17側のコイル径を小さく
でき、さらに前記のように偏向感度の低減化による影響
も重なって、VLMFおよびELMFを十分に低減する
ことが可能となる。つまり従来の角型ヨーク部管に用い
られていた円錐形状垂直偏向コイルの偏向ヨークでは、
特にELMFを低減することはできない。また、その他
の発明にて提案されているようにセパレータ断面を楕円
形状とすると、水平軸径が最大径となり、垂直コイルの
ベンド部径を縮小できないため、ELMFを低減するこ
とは困難であった。
【0025】このように、以上の問題は偏向ヨーク30
の水平偏向コイル31のみならず、本発明のように垂直
偏向コイル32を、さらには磁性体コア33をも略角錐
化する構成とすることが最善の解決策である。このこと
により種々の実験による検討によって明らかにされた。
【0026】さらに、このように偏向コイルを構成する
ことにより、一般的な円錐状の偏向ヨークまたは従来の
水平偏向コイルのみ角錐状とした偏向ヨークと比較し、
コンパクトで軽量な偏向ヨークを提供することかでき
る。
【0027】次に、本発明の実施の形態の偏向ヨーク3
0の角錐形状について説明する。ここで、一般的な偏向
ヨークには水平偏向コイルと垂直偏向コイルが互いに接
触しないように間にプラスチック、樹脂等からなるセパ
レータ−が設けられている。前述のように種々の問題点
を解決するためには、垂直偏向コイル32およびそれに
応じて磁性体コア33を略角錐状に形成するが、そのた
めには前記セパレータ−34も略角錐状に構成し、さら
に水平偏向コイル31をセパレータ−34の内面に、垂
直偏向コイル32をセパレータ34の外面に沿うような
形状にそれぞれを構成しなければならない。つまり、偏
向ヨーク30のセパレータ−34の形状を規定すること
で偏向ヨーク30の形状を明確化することができる。
【0028】ここで、特願平9−220345号で開示
されたように、外囲器の矩形程度の指標値に対する偏向
電力の低減度合いを図6に示す。指標値が概ね0.86
より小さくなると急激に低減効果が現れ、円錐状ヨーク
部に対して約10〜30%の電力削減となる。逆に0.
86以上であれば低減効果は10%以下に過ぎなくな
る。
【0029】その矩形程度の指標値とは、ヨーク部14
の管軸に垂直な断面において管軸から外囲器16のヨー
ク部14外面までの距離をヨーク部外径とするとき、垂
直軸方向のヨーク部外径をSA、水平軸方向のヨーク部
外径をLA、最大ヨーク部外径をDAとすると、 (SA+LA)/(2DA) で表したものである。
【0030】ここで、外囲器16のヨーク部14断面の
非円形形状を、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SA+L
A)/(2DA)≦0.86 となるように構成することにより、低偏向電力、高耐気
圧の外囲器が得られる。
【0031】また、陰極線管のスクリーン17上で画面
全体にわたり電子ビーム22を集中させるためには、水
平偏向コイル31の巻線分布を水平軸近傍にかたよった
分布としなければならない。つまり、図4に示す斜線部
分のような領域を水平偏向コイル31の分布範囲として
想定する必要がある。偏向系シミュレーションおよび試
作品による詳細な検討を行った結果、この斜線部分の領
域は水平軸(H軸)上で5.5mm程度、垂直軸(V
軸)上で2.5mm程度、対角軸(D軸)上で3mm程
度となることがわかった。従って、図4に示すように外
囲器の角形ヨーク部14の矩形程度の指標値が0.86
(=(28.5+34.3)/(2×36.7))であ
るとき、偏向ヨーク30の水平偏向コイル31のコイル
線績を考慮すると、セパレータ−34外面ではヨーク部
14より大きい0.89(=(33.6+42.9)/
(2×43.2))となるため、矩形程度の指標値とし
ては概略0.90以下とすればよい。
【0032】以上をまとめると、セパレータの管軸に垂
直な少なくとも1つの断面の外面形状を、管軸からセパ
レータ外面までの距離をセパレータ外径とするとき、ス
クリーンの垂直軸方向および水平軸方向の間で最大セパ
レータ外径をとる非円形状とし、垂直偏向コイルを非円
形状セパレータの外面にほぼ沿うように構成する。ま
た、前記非円形状セパレータの垂直軸方向のセパレータ
外径をSS、水平軸方向のセパレータ外径をLS、最大
セパレータ外径をDSとするとき、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SS+L
S)/(2DS)≦0.90 となるように偏向ヨークを構成する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2および図3は本発明の一実施例
の陰極線管装置を示したものである。内面に蛍光体スク
リーン17が形成されたアスペクト比(スクリーンの水
平軸と垂直軸の長さの比)がM:Nの略矩形状のパネル
部12と、このパネル部12に連接された漏斗状のファ
ンネル部13と、このファンネル部13に連接された円
筒状のネック部15とからなる真空外囲器16を有す
る。
【0034】そのネック部15からファンネル部13に
かけて非円形状のコア部33を有する偏向ヨーク30が
装着されている。ファンネル部13はネック部15との
連接部24から偏向ヨーク30の装着される位置までの
径小部、いわゆるヨーク部14を有する。このヨーク部
14は非円形状に形成されている。パネル部12の内面
に形成された蛍光体スクリーン17は赤、緑、青にそれ
ぞれ発光する複数の蛍光体層よりなる。またネック部1
5には蛍光体層の発光色に対応した3電子ビーム22を
放出する電子銃18が配置されている。
【0035】さらに電子銃18と蛍光体スクリーン17
の間のパネル部12の内側に、フレームに固定された色
選別機能を有するシャドウマスク19が配設され、電子
銃18から放射された電子ビーム22を整形し、特定の
色の蛍光体層にビームスポットを投影する。
【0036】このカラー陰極線管において、電子銃18
は従来と同じ3電子ビームを放出するインライン型と
し、この電子銃18から放出される一列配置の3電子ビ
ームを、非円形状のコア部33を有する偏向ヨーク30
の発生する水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向
磁界をバレル形として、これら水平、垂直偏向磁界によ
り偏向することで、格別の補正手段を要することなく画
面全体にわたり一列配置の3電子ビーム22を集中させ
る。
【0037】特にこの陰極線管装置においては、上記偏
向ヨーク30が装着される外囲器16のヨーク部14が
略角錐状に構成されている。ここに装着される偏向ヨー
ク30は漏洩磁界の少ないサドルーサドル型であり、略
角錐状の内面をもつ筒状の合成樹脂フレームのセパレー
タ34で水平偏向コイル31、垂直偏向コイル32およ
びコア部33を固定している。すなわち、セパレータ3
4内面に水平偏向コイル31、外面に垂直偏向コイル3
2が配置され、この垂直偏向コイル32の外側に略角錐
状の内面を有する磁性体コア部33が装着されている。
【0038】また外囲器の管軸(Z軸)を含む断面での
外面形状はファンネル部13からネック部15にかけ
て、ファンネル部13で外方に凸、ヨーク部14で凹の
略S字曲線をしており、ファンネル部13のスクリーン
17側のヨーク部14の境界23は同曲線の変曲点とな
っている。
【0039】偏向ヨーク30はそのパネル部12側の端
縁21がこの変曲点の近傍に位置するように装着され、
実質上のヨーク部14は少なくともネック部15との連
接部24から端縁21までとなる。
【0040】偏向ヨーク30の水平偏向コイル31の内
面形状は管軸に垂直な断面でみた場合、スクリーン17
の対角軸方向に最大径をもつ外囲器16のヨーク部14
に対応した略矩形状(非円形状)である。この水平偏向
コイル31の外側には略矩形状のセパレータ34が設け
られている。このセパレータ34はその外側に略矩形状
に成形された垂直偏向コイル32が、さらにこの垂直偏
向コイル32の外側に略矩形状の磁性体コア部33がそ
れぞれが無駄なく沿うように装着される形状となるよう
に構成している。
【0041】図3は本発明の偏向ヨークの垂直偏向コイ
ルのスクリーン側端25で管軸に垂直な断面よりみた場
合のヨーク部14の外面形状、水平偏向コイル31の分
布想定範囲(斜線部)、セパレータ34の形状を示した
ものである。この場合、スクリ一ンのアスペクト比M:
N=4:3である。
【0042】ここで、ヨーク部14の外面形状は、DA
=38.3mm、LA=35.0mm、SA=28.4
mmより、 (LA+SA)/(2DA)=0.83 であり、セパレータ−34の外面形状は、DS=45.
4mm、LS=43.6mm.SS=34.1mmよ
り、 (LS+SS)/(2DS)=0.86 としており、従来の円錐状のヨーク部を持つ陰極線管装
置に対して水平偏向電力を約20%、垂直偏向電力を1
7%、VLMFを50%、ELMFを22%、偏向ヨー
クの温度上昇ΔTを7℃ほど低減することができた。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は偏向ヨーク
のセパレーター形状によって、従来の陰極線管装置に対
し数段優れた偏向特性で高周波偏向の要求を満たす陰極
線管装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における陰極線管装置の上半
分の断面略図である。
【図2】本発明の一実施例における陰極線管装置の要部
切欠斜視図である。
【図3】本発明の一実施例のヨーク部と偏向ヨークの寸
法、形状を説明する断面略図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するヨーク部と偏向
ヨークの寸法、形状を説明する断面略図である。
【図5】従来の陰極線管のヨーク部を説明するもので、
(a)は側面図、(b)乃至(f)はB−B乃至F−F
線に沿う断面図である。
【図6】ヨーク部形状と偏向電力の関係を示す曲線図で
ある。
【符号の説明】
12:パネル部 13:ファンネル部 14:ヨーク部 15:ネック部 16:真空外囲器 17:蛍光体スクリーン 30:偏向ヨーク 31:水平偏向コイル 32:垂直偏向コイル 33:磁性体コア部 34:セパレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも略矩形状の蛍光体スクリーン
    を内面に有するパネル部、前記スクリーンに対向して配
    置された電子ビームを放出する電子銃を内側に有するネ
    ック部および前記ネック部のスクリーン側に連接される
    ヨ−ク部を有し、前記パネル部の外面形状を前記スクリ
    ーン中央に対する前記スクリーン対角端での管軸方向の
    前記ネック部側への落差をもとに円近似するとき、前記
    円近似のパネル部の外面形状の曲率半径が前記スクリー
    ン対角端有効径の2倍以上の平坦度である真空外囲器を
    有する陰極線管と、前記ヨーク部から前記ネック部にか
    けて前記真空外囲器の外側に配置され前記電子ビームを
    前記スクリーン上の水平、垂直方向に偏向するための水
    平偏向コイル、垂直偏向コイル、前記水平偏向コイルと
    前記垂直偏向コイルが互いに接触しないよう間に設けら
    れているセパレータおよびこのセパレータの外側に設け
    られる磁性体コア部を有する偏向ヨークとから構成され
    る陰極線管装置において、 前記ヨーク部は、前記ネック部の連接位置から少なくと
    も前記偏向ヨークの前記スクリーン側端までとし、前記
    ヨーク部の管軸に垂直な少なくとも1つの断面の外面形
    状が、前記管軸からヨーク部外面までの距離をヨーク部
    外径とするとき、前記スクリーンの垂直軸方向および水
    平軸方向の間で最大ヨーク部外径を有する非円形状をな
    し、 前記セパレータは、前記管軸に垂直な少なくとも1つの
    断面の外面形状が前記管軸からセパレータ外面までの距
    離をセパレータ外径とするとき、前記スクリーンの垂直
    軸方向および水平軸方向の間で最大セパレータ外径をと
    る非円形状であり、前記水平偏向コイルが前記セパレー
    タの内面にほぼ沿うように配置され、前記垂直偏向コイ
    ルが前記非円形状セパレータの外面にほぼ沿うように配
    置されていることを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 前記略矩形状の蛍光体スクリーンのアス
    ペクト比をM:Nとし、前記セパレータの垂直軸方向の
    セパレータ外径をSS、水平軸方向の外径をLS、最大
    外径をDSとするとき、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SS+L
    S)/(2DS)≦0.90 であることを特徴とする請求項1記載の陰極線管装置。
  3. 【請求項3】 磁性体コア部が略角錐形状の内面を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管装置。
  4. 【請求項4】 陰極線管のヨーク部からネック部にかけ
    て配置され、電子ビームを蛍光体スクリーン上の水平、
    垂直方向に偏向するための水平偏向コイルおよび垂直偏
    向コイルと、この水平偏向コイルと垂直偏向コイルが互
    いに接触しないよう間に設けられているセパレータと、
    このセパレータの外側に設けられる磁性体コア部とを有
    する偏向ヨークにおいて、 前記セパレータは、陰極線管の管軸に垂直な少なくとも
    1つの断面の外面形状が、前記管軸からセパレータ外面
    までの距離をセパレータ外径とするとき、前記スクリー
    ンの垂直軸方向および水平軸方向間で最大セパレータ外
    径をとる非円形状であり、前記水平偏向コイルが前記セ
    パレータの内面にほぼ沿うように配置され、前記垂直偏
    向コイルが前記非円形形状セパレータの外面にほぼ沿う
    ように配置されていることを特徴とする偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 前記矩形状の蛍光体スクリーンのアスペ
    クト比をM:Nとし、前記セパレータの垂直軸方向のセ
    パレータ外径をSS、水平軸方向の外径をLS、最大の
    外径をDSとするとき、 (M+N)/{2(M2 +N2 1/2 }<(SS+L
    S)/(2DS)≦0.90 であることを特徴とする請求項4記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 磁性体コア部が略角錐形状の内面を有す
    ることを特徴とする請求項4記載の偏向ヨーク。
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