JPH11329059A - プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ - Google Patents

プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ

Info

Publication number
JPH11329059A
JPH11329059A JP10129186A JP12918698A JPH11329059A JP H11329059 A JPH11329059 A JP H11329059A JP 10129186 A JP10129186 A JP 10129186A JP 12918698 A JP12918698 A JP 12918698A JP H11329059 A JPH11329059 A JP H11329059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive fine
particles
probe
fine particles
noble metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10129186A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kodera
嘉秋 小寺
Kazuo Ukai
和男 鵜飼
Kazuhiko Kamiyoshi
和彦 神吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10129186A priority Critical patent/JPH11329059A/ja
Publication of JPH11329059A publication Critical patent/JPH11329059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜の貴金属被覆層を有する耐久性に優れた
プローブ用導電性微粒子を提供する。 【解決手段】 平均粒子径が10〜1000μmの球状
高分子粒子の表面に貴金属被覆層が形成されてなるプロ
ーブ用導電性微粒子であって、前記貴金属被覆層の厚み
が、前記球状高分子粒子の半径の0.01〜0.4倍で
あるプローブ用導電性微粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブ用導電性
微粒子、その製造方法及びそれを用いてなる導電検査用
プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、導電検査用プローブに使用する
導電性微粒子として、金属粉、半田ボール等が用いられ
ている。しかしながら、金属粉は真球度に乏しく、ま
た、半田ボールは粒径分布が広く、空気酸化を受け易
い。このため、これら金属粉や半田ボールを導電検査用
プローブに使用した場合には、耐久性に乏しい。
【0003】また、最近では、導電検査用プローブとし
て、ニッケル製のプローブの端子に金メッキが施された
金属製の針が用いられている。しかしながら、上記構成
の導電検査用プローブは、弾力性に欠けるため耐久性に
乏しく、使用回数が限られることとなる。
【0004】特開平1−242782号公報には、有機
質又は無機質の芯材の表面に、無電解メッキ法による金
属が被覆された導電性微粒子が開示されている。しかし
ながら、無電解メッキ法を用いた場合には、形成される
金属被覆層が薄いため、導電性微粒子の電気容量が小さ
く、金属被覆層が破壊されやすい。このため、導電検査
用プローブに使用した場合、繰り返し圧縮における耐久
性に乏しく、使用回数が限られることとなる。
【0005】特開平8−225625号公報には、弾力
性微粒子に金属メッキによる被覆層が形成された導電性
微粒子が開示されており、この導電性微粒子は、繰り返
し圧縮使用したときの強度低下が少ない。このため、導
電検査用プローブに使用した場合、繰り返し圧縮におけ
る耐久性に優れる。しかしながら、この場合にも、形成
される金属被覆層は薄いため、導電性微粒子の電気容量
が小さくなり、金属被覆層が破壊されやすい。このた
め、導電検査用プローブに使用した場合、繰り返し導通
における耐久性に乏しく、使用回数が限られることとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、厚膜の貴金属被覆層を有する耐久性に優れたプロー
ブ用導電性微粒子、その製造方法及びそれを用いた導電
検査用プローブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブ用導電
性微粒子は、平均粒子径が10〜1000μmの球状高
分子粒子の表面に貴金属被覆層が形成されてなるプロー
ブ用導電性微粒子であって、上記貴金属被覆層の厚み
が、前記球状高分子粒子の半径の0.01〜0.4倍で
あることを特徴とするものである。以下に本発明を詳述
する。
【0008】本発明のプローブ用導電性微粒子は、平均
粒子径が10〜1000μmの球状高分子粒子の表面に
貴金属被覆層が形成されてなるプローブ用導電性微粒子
であって、上記貴金属被覆層の厚みが、前記球状高分子
粒子の半径の0.01〜0.4倍である。上記プローブ
用導電性微粒子を構成する上記球状高分子粒子は、平均
粒子径が10〜1000μmである。10μm未満であ
ると、電気メッキ時において粒子の凝集が起こりやす
く、1000μmを超えると、貴金属被覆層が厚くなり
すぎコスト高の原因となるため、上記範囲に限定され
る。より好ましくは、30〜100μmである。上記球
状高分子粒子の平均粒子径は、導電検査用プローブが触
針するパッド、プローブとパッドのピッチ間距離により
選択される。また、上記球状高分子粒子は、導電検査用
プローブの検査精度を高くするため粒子径分布は狭い方
が好ましいが、プローブ自体の撓みが存在するため、変
動係数は5%程度以内であればよい。
【0009】上記球状高分子粒子に使用される単量体と
しては特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロト
ン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸類;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ステアリル等のアクリル酸エステル類;メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸β−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシメチル等のメタク
リル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メ
チルスチレン、p−メトキシスチレン、t−ブチルスチ
レン、クロルスチレン等のスチレン系単量体;ブタジエ
ン、イソプレン等のジエン系単量体;エチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メチロール
アクリルアミド、ステアリン酸ビニル、アクリルアセテ
ート、アジピン酸ジアリル、イタコン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、アリルアルコール、塩化ビニリデン、
ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ヒドロキ
シアクリルアミド、2−ビニル−2−オキサゾリン、2
−イソプロペニル−2−オキサゾリン、ジメチルアミノ
エチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリ
ルグリシジルエーテル、モノメチルフマレート等を挙げ
ることができる。これらは単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。これらの種類、組み合わせ等は
特に限定されない。
【0010】更に、上記重合性単量体とともに任意の架
橋性化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフ
タレン、その誘導体等の芳香族ジビニル化合物;エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート等のジエチレン性又はトリエチレ
ン性不飽和カルボン酸エステル;N,N−ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルサルファイド、ジビ
ニルスルホン酸等のジビニル化合物及び3個以上のビニ
ル基を有する化合物を1種又は2種以上使用することが
できる。上記架橋性化合物の使用量は、該架橋性化合物
と上記重合性単量体との合計量に対し、0.005〜1
00重量%が好ましい。
【0011】上記球状高分子粒子を重合する方法として
は特に限定されず、例えば、懸濁重合、乳化重合等を挙
げることができる。
【0012】また、上記球状高分子粒子は、10%圧縮
時の圧縮弾性率K10値が100〜600kgf/mm2
であり、かつ、圧縮変形20%負荷後の変形回復率が1
0%以上であるのが好ましい。これは、導電検査用プロ
ーブとして用いたときの繰り返し圧縮後の強度低下を少
なくして耐久性を高めるため、弾力性が必要であるから
である。10%圧縮時の圧縮弾性率K10値が100kg
f/mm2 未満であると、弾力性が低くなりすぎ、60
0kgf/mm2 を超えると、弾力性が高くなりすぎ、
得られる導電性微粒子がプローブとして用いられた場合
に、好ましい弾力性が得られない場合がある。圧縮変形
20%負荷後の変形回復率が10%未満であると、プロ
ーブとして用いられた場合に、繰り返し圧縮使用したと
きの強度低下が大きくなり、弾力性に欠けるため耐久性
が乏しくなる。上記特性を有する球状高分子粒子を得る
ためには、架橋構造をもつ球状高分子粒子であることが
好ましい。
【0013】上記球状高分子粒子の表面には、貴金属被
覆層が形成されている。上記貴金属被覆層を構成する貴
金属は、得られる導電性微粒子の耐久性を高めるため、
空気酸化しにくいAu、Pt、Ag、Pdであることが
好ましい。
【0014】上記貴金属被覆層の厚みは、上記球状高分
子粒子の半径の0.01〜0.4倍である。0.01倍
未満であると、得られた導電性微粒子の電気容量が低く
なり、0.4倍を超えると、貴金属の被覆量が多くなり
コスト高となるため、上記範囲に限定される。上記球状
高分子粒子の平均粒径が10μmの場合は、上記貴金属
被覆層の厚みは1〜2μmのものが好ましい。また、上
記球状高分子粒子の平均粒径が1000μmの場合は、
上記貴金属被覆層の厚みは5〜10μmのものが好まし
い。
【0015】上記プローブ用導電性微粒子は、上記球状
高分子粒子にメッキを施して、貴金属被覆層を形成する
ことにより製造される。メッキを施す方法としては特に
限定されず、例えば、電気メッキ等が挙げられる。ただ
し、電気メッキを行う前に、貴金属被覆層の密着性を上
げるために、無電解メッキによりメッキ層を形成するこ
とが好ましい。
【0016】無電解メッキのみによって、貴金属をメッ
キして導電性微粒子を得た場合、導電性微粒子の電気抵
抗がプローブ用途として必要とされる1Ω以下であると
きはプローブ用導電性微粒子として使用可能であるが、
メッキ厚みが薄いため、電気容量が0.3A以下とな
り、0.3A以上の電流を流すと貴金属被覆層が破壊さ
れ、耐久性に乏しいものとなる。
【0017】また、電気メッキを行う場合は、高速回転
メッキ装置を用いて行うことにより、メッキによる被覆
層がより厚くなり、導電性微粒子の電気容量が1A以上
となって好ましい。上記高速回転メッキ装置を用いて電
気メッキを行う場合には、電気メッキ中の上記球状高分
子粒子どうしの凝集を防止するため、ダミー粒子を添加
することが好ましい。これにより、粒子どうしの凝集が
防止されて電気メッキが行われるため、貴金属被覆層が
より厚く、かつ、均一になり、得られた導電性微粒子の
電気容量が大きくなり、繰り返し導通における耐久性に
優れたものとなる。
【0018】ダミー粒子としては、上記球状高分子粒子
の平均粒径の3倍以上の粒径を有し、かつ、密度が3.
0gr/cm3 以上、特に好ましくは、5.0gr/c
3以上の球状絶縁粒子を用いる。ダミー粒子の粒径が
上記球状高分子粒子の平均粒径の3倍未満であると、得
られた導電性微粒子とダミー粒子との分別がしにくくな
り、密度が3.0gr/cm3 未満であると、ニッケル
メッキ粒子どうしの凝集を防止することがしにくくな
る。
【0019】ダミー粒子の材質は、電気メッキ中にメッ
キされて肥大化することなく、再使用可能な絶縁体であ
ることが好ましく、形状は、導電性微粒子にキズをつけ
ず、又は、導電性微粒子を破壊することのない球状であ
るのが好ましい。ダミー粒子としては特に限定されず、
例えば、球状のセラミック粒子等が挙げられる。上記球
状のセラミック粒子としては、ジルコニア粒子、アルミ
ナ粒子、窒化珪素粒子等が好ましい。
【0020】上記プローブ用導電性微粒子を用いた上記
導電検査用プローブも本発明の一つである。また、上記
プローブ用導電性微粒子を、ボールグリッドアレー(B
GA)、フリップチップボンディング(FCB)等に用
いることができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0022】実施例1〜7 表1に示した球状高分子粒子のうちa〜cの各粒子を用
いて、通常の条件によりエッチングを行った。次に、上
記球状高分子粒子に触媒を吸着させた後、ニッケルとし
て上村工業社製のBELニッケルを用いて無電解ニッケ
ルメッキを行い、ニッケルでメッキされた粒子(以下、
ニッケルメッキ粒子という)を得た。次に、高速回転メ
ッキ装置(上村工業社製、フロースループレーターRP
−1特型)を使用し、Auメッキ液を用い、得られたニ
ッケルメッキ粒子にダミー粒子をそれぞれ添加して、所
定の電流密度で電気メッキを行い各導電性微粒子を得
た。
【0023】電気メッキ時の上記各ニッケルメッキ粒子
の表面積は100dm2 であり、高速回転メッキ装置の
周速は21Hzで、各実施例で同じ条件とした。ダミー
粒子の添加量は、見かけ容積で、上記各ニッケルメッキ
粒子の1/2とした。ニッケルメッキ粒子のメッキ厚
み、電気メッキ時の各電流密度、ダミー粒子の各材質と
平均粒径、各導電性微粒子のメッキ厚みはそれぞれ表2
に記載した。
【0024】評価方法 (1)導電性微粒子の凝集状態の評価 得られた各導電性微粒子について、粒子の凝集状態を光
学顕微鏡で観察し、以下の評価基準によって評価した。
その結果を表2に記載した。 ○ 導電性微粒子の凝集が観察されない。 △ 導電性微粒子の全体の0.1%未満に凝集が観察さ
れる。 × 導電性微粒子の全体の0.1%以上に凝集が観察さ
れる。 (2)導電性微粒子の損傷状態の評価 得られた各導電性微粒子について、粒子の損傷状態を走
査型電子顕微鏡で観察し、以下の評価基準によって評価
した。その結果を表2に記載した。 ○ 導電性微粒子の損傷が観察されない。 △ 導電性微粒子の全体の0.1%未満に損傷が観察さ
れる。 × 導電性微粒子の全体の0.1%以上に損傷が観察さ
れる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】比較例1〜4 ダミー粒子を用いないこと、又は、粒径2.0mm、長
さ5mmのステンレスのダミー粒子を用いたこと以外は
実施例1〜7と同様にして、各導電性微粒子を得た。得
られた各導電性微粒子について、粒子の凝集状態及び損
傷状態を、実施例1〜7と同様にして観察した。その結
果を表3に記載した。
【0028】
【表3】
【0029】実施例8〜14 表1に示した球状高分子粒子のうちa〜gの各粒子を用
いて、実施例1〜7と同様にして無電解ニッケルメッキ
を行い、ニッケルメッキ粒子を得た。これらの得られた
ニッケルメッキ粒子に、所定のメッキ液を用いて、実施
例1〜7と同様にして電気メッキを行い、各導電性微粒
子を得た。
【0030】ダミー粒子は所定の粒径のジルコニア粒子
(ZrO2 =6.0gr/cm3 )を用いた。ダミー粒
子の添加量は、実施例1〜7と同条件とした。ニッケル
メッキ粒子のメッキ厚み、電気メッキ時の各メッキ液と
各電流密度、ダミー粒子の各粒径、各導電性微粒子のメ
ッキ厚みをそれぞれ表4に記載した。
【0031】評価方法 (1)導電性微粒子のメッキの割れ状態評価 得られた各導電性微粒子について、微小圧縮試験機(島
津製作所社製、PCT−200型)を用いて、20%圧
縮50回繰り返し試験を行い、粒子のメッキ割れ状態を
光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察し、以下の評価基
準によって評価した。その結果を表4に記載した。 ○ 導電性微粒子のメッキ割れが観察されない。 △ 導電性微粒子の全体の10%未満にメッキ割れが観
察される。 × 導電性微粒子のメッキ全体の10%以上にメッキ割
れが観察される。 (2)導電性微粒子の破壊状態の評価 得られた各導電性微粒子について、微小圧縮試験機(島
津製作所社製、PCT−200型)を用いて、20%圧
縮50回繰り返し試験を行い、粒子の破壊状態を光学顕
微鏡と走査型電子顕微鏡で観察し、以下の評価基準によ
って評価した。その結果を表4に記載した。 ○ 導電性微粒子の破壊が観察されない。 △ 導電性微粒子の全体の1%未満に破壊が観察され
る。 × 導電性微粒子のメッキ全体の1%以上に破壊が観察
される。
【0032】
【表4】
【0033】比較例5〜8 表1に示した球状高分子粒子のうち、架橋構造を有さな
いh〜kの各粒子を用いること以外は実施例8〜14と
同様にして、導電性微粒子を得た。得られた各導電性微
粒子について、メッキ割れ状態及び破壊状態を、実施例
8〜14と同様にして観察した。その結果を表5に記載
した。
【0034】
【表5】
【0035】実施例15〜19 表1に示した球状高分子粒子のうちa、b、又は、g粒
子を用いて、実施例1〜7と同様にして無電解ニッケル
メッキを行い、ニッケルメッキ粒子を得た。これらの得
られたニッケルメッキ粒子に、実施例1〜7と同様にし
て電気メッキを行い、各導電性微粒子を得た。ダミー粒
子は所定の粒径のジルコニアボール(ZrO2 =6.0
gr/cm3)を用いた。ダミー粒子の添加量は、実施
例1〜7と同条件とした。ニッケルメッキ粒子のメッキ
厚み、電気メッキ時の各メッキ液と各電流密度、ダミー
粒子の各粒径、各導電性微粒子のメッキ厚みはそれぞれ
表6に記載した。
【0036】得られた各導電性微粒子について、微小粒
子電気抵抗測定機(積水化学工業社製)を用いて、電気
抵抗値と電気容量値とを測定した。電気抵抗値は、12
1℃で相対湿度100%のプレッシャークッカーテスト
(以下、PCTテストという)の前後で測定した。電気
容量値は、微小圧縮試験機(島津製作所社製、PCT−
200型)を用いて、10%圧縮50回繰り返し試験の
前後で測定した。その結果を表6に記載した。
【0037】
【表6】
【0038】比較例9〜13 表1に示した球状高分子粒子のうち、a、b、g、又
は、l粒子を用いたこと、電気メッキ時のメッキ液とし
てNiメッキ液又は半田メッキ液を用いたこと、又は、
電気メッキに替えてAuによる置換メッキを行ったこと
以外は実施例15〜19と同様にして、各導電性微粒子
を得た。得られた各導電性微粒子について、電気抵抗値
と電気容量値とを、実施例15〜19と同様にして測定
した。その結果を表7に記載した。
【0039】
【表7】
【0040】表2に示したように、実施例1〜7の導電
性微粒子は、電気メッキ時にダミー粒子としてセラミッ
ク粒子を添加することにより、粒子の凝集が少なく、粒
子の損傷が少ないものであった。これらの得られた導電
性微粒子は、電気メッキ時における粒子の凝集が少ない
ため、貴金属被覆層が厚く形成され、また、粒子の損傷
が少ないため、均一な貴金属被覆層が形成され、耐久性
に優れたものであった。しかしながら、表3に示したよ
うに、比較例1〜4の導電性微粒子は、電気メッキ時に
おける粒子の凝集が多いため、貴金属被覆層が薄く形成
され、又は、損傷が多いため、不均一な貴金属被覆層が
形成され、耐久性に乏しいものであった。
【0041】表4に示したように、実施例8〜14の導
電性微粒子は、20%圧縮50回繰り返し試験後の粒子
のメッキ割れが少なく、粒子の破壊が少ないものであっ
た。従って、これらの得られた導電性微粒子は、繰り返
し圧縮における耐久性に優れたものであった。しかしな
がら、表5に示したように、比較例5〜8の導電性微粒
子は、上記メッキ割れが多く、又は、上記破壊が多いた
め、繰り返し圧縮後の耐久性に乏しいものであった。
【0042】表6に示したように、実施例15〜19の
導電性微粒子は、PCTテスト前後の電気抵抗値、及
び、10%圧縮50回繰り返し試験後の電気容量値の変
化の少ないものであった。従って、これらの得られた導
電性微粒子は、繰り返し導通における耐久性に優れたも
のであった。しかしながら、表7に示したように、比較
例9の導電性微粒子は、上記電気抵抗値の変化が多い。
また、比較例10〜13の導電性微粒子は、上記電気容
量値が小さい。従って、これらの得られた導電性微粒子
は、繰り返し導通における耐久性に乏しいものであっ
た。
【0043】
【発明の効果】本発明のプローブ用導電性微粒子は、上
述の構成からなるので、厚膜の貴金属被覆層を有し、耐
久性に優れ、導電検査用プローブ用の導電性微粒子とし
て好適である。本発明のプローブ用導電性微粒子の製造
方法は、上述の構成からなるので、厚く均一な貴金属被
覆層を形成することができ、得られたプローブ用導電性
微粒子は、耐久性に優れたものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が10〜1000μmの球状
    高分子粒子の表面に貴金属被覆層が形成されてなるプロ
    ーブ用導電性微粒子であって、前記貴金属被覆層の厚み
    が、前記球状高分子粒子の半径の0.01〜0.4倍で
    あることを特徴とするプローブ用導電性微粒子。
  2. 【請求項2】 球状高分子粒子は、10%圧縮時の圧縮
    弾性率K10値が100〜600kgf/mm2 であり、
    かつ、圧縮変形20%負荷後の変形回復率が10%以上
    であることを特徴とする請求項1記載のプローブ用導電
    性微粒子。
  3. 【請求項3】 貴金属被覆層を構成する貴金属は、A
    u、Pt、Ag又はPdであることを特徴とする請求項
    1又は2記載のプローブ用導電性微粒子。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のプローブ用導
    電性微粒子の製造方法であって、電気メッキにより貴金
    属被覆層を形成することを特徴とするプローブ用導電性
    微粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 高速回転電気メッキ装置を用い、球状高
    分子粒子に前記球状高分子粒子の3倍以上の粒径を有
    し、かつ、密度が3.0gr/cm3 以上の球状絶縁粒
    子を、ダミー粒子として添加し、電気メッキを行うこと
    を特徴とする請求項4記載のプローブ用導電性微粒子の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載のプローブ用導
    電性微粒子を用いてなることを特徴とする導電検査用プ
    ローブ。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載のプローブ用導電性
    微粒子の製造方法により製造されたプローブ用導電性微
    粒子を用いてなることを特徴とする導電検査用プロー
    ブ。
JP10129186A 1998-05-12 1998-05-12 プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ Pending JPH11329059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10129186A JPH11329059A (ja) 1998-05-12 1998-05-12 プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10129186A JPH11329059A (ja) 1998-05-12 1998-05-12 プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11329059A true JPH11329059A (ja) 1999-11-30

Family

ID=15003278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10129186A Pending JPH11329059A (ja) 1998-05-12 1998-05-12 プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11329059A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322591A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Sekisui Chem Co Ltd 微粒子のめっき方法及び導電性微粒子及び接続構造体
KR100650284B1 (ko) 2005-02-22 2006-11-27 제일모직주식회사 도전성능이 우수한 고분자 수지 미립자, 전도성 미립자 및이를 포함한 이방 전도성 접속재료
KR100722152B1 (ko) 2005-07-20 2007-05-28 제일모직주식회사 이방 전도 접속용 단분산성 고분자 수지 미립자 및 전도성미립자
US7226660B2 (en) 2000-08-04 2007-06-05 Sekisui Chemical Co., Ltd. Conductive fine particles, method for plating fine particles, and substrate structural body
JP2007311057A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Nissan Motor Co Ltd 電池用電極
JP2008521963A (ja) * 2004-12-16 2008-06-26 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 高分子樹脂微粒子、導電性微粒子及びこれを含んだ異方導電性接続材料
JP2016211046A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 日立化成株式会社 導電粒子、及び導電粒子を用いた半導体パッケージ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7226660B2 (en) 2000-08-04 2007-06-05 Sekisui Chemical Co., Ltd. Conductive fine particles, method for plating fine particles, and substrate structural body
JP2002322591A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Sekisui Chem Co Ltd 微粒子のめっき方法及び導電性微粒子及び接続構造体
JP2008521963A (ja) * 2004-12-16 2008-06-26 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 高分子樹脂微粒子、導電性微粒子及びこれを含んだ異方導電性接続材料
KR100650284B1 (ko) 2005-02-22 2006-11-27 제일모직주식회사 도전성능이 우수한 고분자 수지 미립자, 전도성 미립자 및이를 포함한 이방 전도성 접속재료
KR100722152B1 (ko) 2005-07-20 2007-05-28 제일모직주식회사 이방 전도 접속용 단분산성 고분자 수지 미립자 및 전도성미립자
JP2007311057A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Nissan Motor Co Ltd 電池用電極
JP2016211046A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 日立化成株式会社 導電粒子、及び導電粒子を用いた半導体パッケージ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI356424B (en) Polymer particles and conductive particles having
CN112694062B (zh) 一种基于tsv的晶圆级mems气体传感器阵列、制备方法及应用
JP5216165B1 (ja) 導電性粒子、導電材料及び接続構造体
TWI598891B (zh) Substrate particles, conductive particles, conductive materials, and connection structures
JPH11329059A (ja) プローブ用導電性微粒子、その製造方法及び導電検査用プローブ
TWI620206B (zh) Substrate particles, conductive particles, conductive materials, and connection structures
TWI780137B (zh) 導電性粒子、導電材料及連接構造體
JP2007033431A (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ素子の製造方法
JP7372895B2 (ja) 基材粒子、導電性粒子、導電材料及び接続構造体
KR102624796B1 (ko) 도전성 입자, 도전 재료, 및 접속 구조체
JP5498907B2 (ja) 樹脂粒子およびこれを用いた絶縁化導電性粒子並びに異方性導電材料
JP7497134B2 (ja) 導通検査装置用部材及び導通検査装置
JP6912346B2 (ja) 導電性粒子、導通検査装置用部材及び導通検査装置
JP3424356B2 (ja) 酸素センサ素子及びその製造方法
JP6002026B2 (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP6637391B2 (ja) 導電性粒子、導電材料及び接続構造体
JP3694249B2 (ja) 微粒子のめっき方法及び導電性微粒子及び接続構造体
JP6014438B2 (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP2012185918A (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP2012221952A (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP6397552B2 (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP5998018B2 (ja) 導電性微粒子及びそれを用いた異方性導電材料
JP2020113545A (ja) 導電性粒子、導電材料及び接続構造体
JP2005325383A (ja) 導電性微粒子の製造方法、導電性微粒子、及び異方性導電材料
WO2023145664A1 (ja) 導電性粒子、導電材料及び接続構造体