JPH11327775A - ポインティングデバイス - Google Patents

ポインティングデバイス

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JPH11327775A
JPH11327775A JP10138396A JP13839698A JPH11327775A JP H11327775 A JPH11327775 A JP H11327775A JP 10138396 A JP10138396 A JP 10138396A JP 13839698 A JP13839698 A JP 13839698A JP H11327775 A JPH11327775 A JP H11327775A
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Atsushi Shibuya
淳 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸状部材のプッシュ・プル操作及び回転操作
のみでポインティング操作が行え、簡易かつ確実なポイ
ンティング操作が可能で、僅かなスペースのみで端末装
置に一体的に設置することができる。 【解決手段】 一端側が外部に突出した状態で端末装置
10のペンペン収納部15内に収納され、軸周り方向及
び軸長手方向に移動可能なスタイラスペン20と、表示
部11に接続され、スタイラスペン20の第一及び第二
凸部21,22と係合して当該スタイラスペン20の軸
周り及び軸長手方向の移動によりON/OFFされる上
下スイッチ31及び左右スイッチ32からなるスイッチ
ユニット30を備え、表示部11上のポインタが、スイ
ッチユニット30の上下スイッチ31のON/OFFに
より表示部11の上下方向に移動するとともに、左右ス
イッチ32のON/OFFにより表示部11の左右方向
に移動する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末装置の表示部
上に表示されるポインタを任意の位置に移動させるため
のポインティングデバイスに関し、特に、端末装置から
突出させた軸状部材の端部をプッシュ・プル操作及び回
転操作するのみでポインティング操作を行えるようにす
ることで、操作キーやスタイラスペンによる場合と比較
してより簡易かつ確実なポインティング操作を可能と
し、しかも、僅かなスペースのみで端末装置に一体的に
設置することができ、広い設置面積を必要とすることな
く端末装置の小型化を図ることができるポインティング
デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デスクトップ型やノート型のパ
ーソナルコンピュータに代表される情報処理装置におい
ては、表示部(ディスプレイ)上に表示されているポイ
ンタやカーソル(以下、単に「ポインタ」という)を任
意の位置に移動させて、必要な入力操作やアイコンのク
リック操作等を行うために、ポインタを移動させるポイ
ンティングデバイスが備えられている。ここで、通常オ
フィスの机上等に設置されて操作されるパーソナルコン
ピュータでは、装置本体に接続されたマウスと呼ばれる
ポインティングデバイスが使用され、マウスを机上面で
動かすことにより、ポインタを表示部の画面上において
上下方向及び左右方向に移動させるようになっている。
【0003】ところで、近年、情報処理装置の小型軽量
化の進展により、通常のパーソナルコンピュータよりさ
らに小型化された携帯型の情報処理端末装置、例えばP
DAや電子手帳と呼ばれる端末装置が開発,提供されて
いる。また、通信用の情報端末装置の分野でも、携帯電
話機やPHS,ページャ等の非常に小型化された端末装
置が提供されている。
【0004】このような小型化された携帯型の各種端末
装置においては、従来から種々の情報を表示,入力等す
るための液晶画面(LCD)からなる表示部が備えられ
ていたが、最近ではこのような端末装置における液晶画
面が高度化,大型化され、画面表示も単なるテキスト表
示から、パーソナルコンピュータと同様のグラフィック
表示が可能となってきている。そして、このような表示
画面の大型化,グラフィック化にともない、PDAや携
帯電話機等の小型の端末装置においても、ユーザーイン
ターフェースとしてグラフィカルユーザーインターフェ
ース(GUI)を採用できるようになってきている。
【0005】このため、PDAや携帯電話機のような小
型の端末装置においても、キーボードやボタンの操作に
よるポインタの移動だけでなく、表示部の画面中のアイ
コン等を自由に操作できるように、通常のパーソナルコ
ンピュータと同様のグラフィカルユーザーインターフェ
ースに対応したポインティングデバイスが要請されるに
至っている。
【0006】ところが、PDAや携帯電話機等の携帯型
の端末装置では、通常はオフィス等の机上で操作され
ず、外出先や屋外等で使用されることが多いため、通常
のパーソナルコンピュータに備えられているマウスのよ
うな机上操作を前提としたポインティングデバイスを採
用することはできなかった。また、このようなPDAや
携帯電話機では、端末装置の本体自体がきわめて小型化
されているため、ノート型のパーソナルコンピュータに
採用されているような、トラック・ボールやトラック・
パッド等、一定の設置面積を必要とするポインティング
デバイスを設けることも困難であった。
【0007】そこで、これまで、PDA等に代表される
小型化された端末装置においてグラフィカルユーザーイ
ンターフェースに対応したポインティング操作を実現す
るポインティングデバイスとして、スタイラスペンが採
用されている。図12は、ポインティングデバイスとし
てスタイラスペンを採用した従来の端末装置を示す概略
全体斜視図である。同図に示すように、従来は、PDA
等の小型の端末装置100のポインティングデバイスと
して、表示部111の表面に接触,押圧されてポインテ
ィング操作を行うスタイラスペン120を備えている。
【0008】端末装置100には、装置本体側にキー操
作用のキーボード112が備えてあり、この装置本体の
上端側には、ヒンジを介して折畳み自在に取り付けられ
た表示部111が備えられている。表示部111は、種
々のテキスト表示やグラフィク表示が可能な液晶画面か
らなり、画面の表面はタッチ入力可能なタッチパネルを
構成している。これにより、スタイラスペン120の押
圧,接触によるポインティング入力ができるようになっ
ている。
【0009】ここで、スタイラスペン120は、表示部
111上のタッチパネルを軽くたたいたり、なぞったり
することにより入力操作が行えるようになっており、グ
ラフィカルユーザーインターフェースに対応したポイン
ティングデバイスとして使用できるようになっている。
なお、図12に示すように、スタイラスペン120は端
末装置100に設けたペン収納部115に収納可能とな
っており、通常は端末装置100のペン収納部115内
に格納され、ポインティングデバイスとして使用する場
合に、端末装置100から取り出して、表示部111の
タッチパネル上で操作するようになっている。
【0010】このような構成からなる従来の端末装置1
00では、表示部111のタッチパネル表面の任意の位
置にスタイラスペン120の先端を接触させることによ
って、ポインタの移動やアイコンのクリック等のポイン
ティング操作が行えるようになっている。
【0011】このようにスタイラスペンをポインティン
グデバイスとして採用した技術としては、これまで、例
えば特開平6−149464号公報記載の「スタイラス
における画面スクロール方法」や、特開平6−3247
82号の「ペン入力情報処理装置」,特開平8−292
830号の「位置指示器」、あるいは特開平9−204
273号の「液晶プロジェクタパネル」等、種々のもの
が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスタイラスペンによるポインティング操作において
は、使用者は、一方の手でスタイラスペンを持ちなが
ら、他方の手で端末装置の本体を保持した状態で行わな
ければないらない。このため、特に屋外や外出先等で、
立ったままの状態や充分な操作空間がない状況での操作
が要求される携帯型の端末装置においては、操作が煩雑
かつ不安定なものとなり、使い勝手が悪い上に、正確な
ポインティングも困難となるという問題が生じた。
【0013】しかも、スタイラスペンによるポインティ
ングでは、キーボードの入力操作中に画面上のポインタ
を再度移動したいような場合には、その都度スタイラス
ペンを取り出し、手を持ち替えて操作しなければならな
いため、迅速なポインティング操作が困難となるという
問題もあった。
【0014】このため、PDAや携帯電話機等の小型化
された携帯用の端末装置にあっては、従来のキー入力や
スタイラスペンよりも簡易かつ容易な操作性を有し、し
かも広範な設置スペースを必要としない、携帯型の端末
装置に特化した小型で操作性に優れたポインティングデ
バイスの開発が強く要請されていた。
【0015】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、端末装置
から突出させた軸状部材の端部をプッシュ・プル操作及
び回転操作するのみでポインティング操作を行えるよう
にすることで、操作キーやスタイラスペンによる場合と
比較してより簡易かつ確実なポインティング操作を可能
とし、しかも、僅かなスペースのみで端末装置側に一体
的に設置することが可能で、広い設置面積を必要とする
ことなく端末装置の小型化を図ることができる、特に携
帯型の小型の端末装置に好適なポインティングデバイス
の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のポインティングデバイスは、端
末装置の表示部に表示されたポインタを任意の位置に移
動させるポインティングデバイスであって、一端側が外
部に突出した状態で前記端末装置内に配設された、軸周
り方向及び軸長手方向に移動可能な軸状部材と、前記端
末装置の表示部に接続され、前記軸状部材の軸周り方向
の移動によりON/OFFされる上下スイッチ及び軸状
部材の軸長手方向の移動によりON/OFFされる左右
スイッチからなるスイッチユニットと、を備え、前記表
示部のポインタが、前記スイッチユニットの上下スイッ
チのON/OFFにより表示部の上下方向に移動すると
ともに、左右スイッチのON/OFFにより表示部の左
右方向に移動する構成としてある。
【0017】特に、請求項2では、前記スイッチユニッ
トの上下スイッチ及び左右スイッチを機械的スイッチに
より構成するとともに、前記軸状部材に、この機械的ス
イッチからなる上下スイッチ及び左右スイッチを押圧し
て当該スイッチのON/OFFを行う凸部を設けた構成
としてある。一方、請求項3では、前記スイッチユニッ
トの上下スイッチ及び左右スイッチを電極により構成す
るとともに、前記軸状部材に、この電極からなる上下ス
イッチ及び左右スイッチに接触して当該スイッチのON
/OFFを行う接点を設けた構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明のポインテ
ィングデバイスによれば、軸状部材のプッシュ・プル及
び回転動作を行うことによりスイッチユニットをON/
OFFしてポインティング操作を行えるので、これまで
のキー操作やスタイラスペンによるポインティングを比
べて、より簡易かつ正確で操作性のよいポインティング
が可能となる。
【0019】また、本発明のポインティングデバイス
は、軸状部材と、軸状部材によってON/OFFされる
スイッチユニットのみで構成されるため、端末装置側に
軸状部材が軸周り方向と軸長手方向に移動可能なスペー
スがあれば設置することができるので、僅かなスペース
のみで本発明のポインティングデバイスを実現すること
ができ、端末装置の小型軽量化に資することができる。
【0020】しかも、本発明では、軸状部材によりON
/OFFされるスイッチユニットを端末本体内に配設す
るようにしてあるので、従来、端末装置の外側に配設さ
れていたキーやスイッチ等の数を削減,省略することが
可能となる。これによって、操作キーが多数設置される
ことによって端末装置が大型化することもなくなり、デ
ザイン設計上も容易かつ自由な設計が行えるようにな
る。また、このように操作キー等が少なくなることか
ら、使用者にとっても操作性がさらに向上する。
【0021】なお、本発明は、携帯電話機やPHS,ペ
ージャ等のようにスタイラスペンを備えていない端末装
置に適用できることは勿論のこと、PDAや電池手帳の
ようにスタイラスペンや他のポインティング手段を有す
る端末装置に適用できることは言うまでもない。すなわ
ち、本発明のポインティングデバイスに加えて従来から
のスタイラスペンやキーボードを別途設けることも可能
であり、その場合には、スタイラスペンによるポインテ
ィングと並行して本発明によるポインティング操作が可
能となると同時に、スタイラスペンを取り出すことなく
格納状態においてもポインティング操作を行うことがで
きる。
【0022】また、請求項4では、前記軸状部材を前記
端末装置から着脱自在に構成してあり、特に、請求項5
では、前記軸状部材を、前記表示部の表面に接触して入
力操作を行うスタイラスペンにより構成してある。
【0023】このような構成によれば、軸状部材を端末
装置から着脱自在なスタイラスペンにより構成すること
によって、本発明のポインティングデバイスを従来から
のスタイラスペンと兼用させることができ、スタイラス
ペンによるポインティングと、軸状部材のプッシュ・プ
ル及び回転操作によるポインティングの双方を単一のデ
バイスにより実現することができる。これによって、端
末装置におけるポインティングデバイスの設置面積のさ
らなる省スペース化が可能となり、端末装置の小型化を
図ることができる。なお、ポインティングデバイスとし
て使用しない場合には、スタイラスペンを端末装置の本
体内に格納することにより、誤作動等を防止するととも
に、スタイラスペンの管理,保管等もきわめて容易とな
る。
【0024】さらに、請求項6では、前記軸状部材を、
前記端末装置の送受信用のアンテナにより構成してあ
る。
【0025】このような構成によれば、軸状部材を端末
装置のアンテナにより構成することで、ポインティング
デバイスとアンテナを兼用することができ、特に携帯電
話機やPHS等、携帯型の小型の通信端末装置におい
て、ポインティングデバイス及びアンテナの設置スペー
スを共用でき、端末装置全体における省スペース化,小
型軽量化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポインティングデ
バイスの実施形態について、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のポインティングデバイ
スの第一実施形態について図1〜図6を参照して説明す
る。図1は、本発明の第一実施形態に係るポインティン
グデバイスを備えた端末装置を示す概略全体斜視図であ
る。図2は、図1に示す本実施形態に係るポインティン
グデバイスの要部拡大斜視図である。
【0027】図3は、図1に示す本実施形態に係るポイ
ンティングデバイスの要部拡大断面図であり、(a)は
要部断面平面図、(b)は(a)に示すA−A線断面図
である。また、図4及び図5は、本実施形態に係るポイ
ンティングデバイスのスイッチユニットの機械的スイッ
チ構成を示す説明図であり、図4はスライドスイッチ、
図5はシーソースイッチの場合である。さらに、図6
は、本実施形態に係るポインティングデバイスにより移
動されるポインタの状態を示す端末装置の表示部の概略
正面図である。
【0028】同図に示すように、本発明のポインティン
グデバイスの第一実施形態では、PDAからなる小型の
端末装置10のポインティングデバイスとして、表示部
11の表面に接触,押圧されてポインティング操作を行
うスタイラスペン20を、本発明に係るポインティング
デバイスを構成する軸状部材として用い、端末装置10
の内部に備えたスイッチユニット30をON/OFFし
てポインティング操作を行うようにしてある。
【0029】具体的には、端末装置10には、装置本体
側にキー操作用のキーボード12が備えてあり、この装
置本体の上端側に折畳み自在に表示部11が取り付けら
れている。表示部11はタッチパネルを構成していお
り、スタイラスペン20の先端を押圧,接触させること
により、表示部11に表示されたポインタ11aを任意
の位置に移動させてポインティング入力ができるように
なっている。
【0030】ここで、本実施形態に係るスタイラスペン
20は、これまでの一般的なスタイラスペンと同様、表
示部11上のタッチパネルを軽くたたいたり、なぞった
りすることによりポインティングデバイスとして使用で
きるようになっている。また、このスタイラスペン20
は、図1に示すように、端末装置10に設けたペン収納
部15に収納可能な構成となっており、通常は端末装置
10のペン収納部15内に格納され、ポインティングデ
バイスとして使用する場合に、端末装置10から取り出
して、表示部11のタッチパネルの上で操作できるよう
になっている。
【0031】そして、このような構成からなる本実施形
態の端末装置10は、スタイラスペン20の通常のタッ
チ入力に加えて、ペン収納部15に収納したスタイラス
ペン20をプッシュ・プル及び回転動作することにより
表示部11上のポインタ11aを任意の位置に移動させ
ることができるポインティングデバイスを備えている。
【0032】すなわち、本実施形態のスタイラスペン2
0は、図1に示すように、先端側から端末装置10のペ
ン収納部15に収納されるようになっており、このペン
収納部15に収納された状態で、スタイラスペン20の
後端側が外部に突出した状態で端末装置内に配設される
ようになっている。そして、このペン収納部15に収納
された状態で、スタイラスペン20は、使用者が外部に
突出している後端部を操作することによって、軸周り方
向及び軸長手方向に移動できるようになっている。
【0033】また、図1に示すように、スタイラスペン
20の後端側には、第一凸部21と第二凸部22の二つ
の凸部が形成してあり、この第一凸部21及び第二凸部
22の間によって凹部23が形成されるようになってい
る。そして、これら凸部21,22及び凹部23によっ
て、後述するように、機械的スイッチにより構成された
スイッチユニット30(31,32)がON/OFFさ
れるようになっている。
【0034】ここで、このようにスタイラスペン20に
第一及び第二凸部21,22を形成してある本実施形態
では、ペン収納部15の大きさを、スタイラスペン20
が軸周り方向及び軸長手方向に移動可能で、かつ、スタ
イラスペン20の挿抜の際に凸部21,22とスイッチ
ユニット30が干渉しないように十分な大きさに形成し
てある。
【0035】すなわち、図2に示すように、スタイラス
ペン20は、ペン収納部15への挿抜の際には、凸部2
1,22とスイッチユニット30が干渉しないように、
スイッチユニット30と反対の方向に後退させた状態で
挿抜される。一方、スタイラスペン20のプッシュ・プ
ル及び回転操作によってポインティングを行う場合に
は、凸部21,22をスイッチユニット30と係合させ
るために、スタイラスペン20をスイッチユニット30
に向かって前進させるようにする。これにより、スタイ
ラスペン20は、凸部21,22をスイッチユニット3
0に係脱自在に係合させることができるととともに、ペ
ン収納部15に挿抜可能に構成することができる。
【0036】なお、このようにスタイラスペン20を、
ペン収納部15内においてスイッチユニット30に向か
って進退可能に構成してある本実施形態では、スタイラ
スペン20のがたつきやペン収納部15からの脱落を確
実に防止できるように、スタイラスペン20の保持手段
を設けることが望ましい。例えば、図3(a)の二点鎖
線で示すように、スタイラスペン20を常にスイッチユ
ニット30側に付勢する板ばね15aなどの付勢手段を
設けたり、あるいは、特に図示しないが、ペン収納部1
5側にスタイラスペン20を脱落不能に保持するストッ
パ等を設けることが好ましい。
【0037】このようなスタイラスペン20によってO
N/OFFされる本実施形態のスイッチユニット30
は、図2に示すように、スタイラスペン20を収納する
端末装置10のペン収納部15内に配設され、スタイラ
スペン20に設けた凸部21,22が係合して接触可能
な位置に形成してある。
【0038】このスイッチユニット30は、端末装置1
0の表示部11に電気的に接続されており、スタイラス
ペン20の軸周り方向の移動によりON/OFFされる
上下スイッチ31及びスタイラスペン20の軸長手方向
の移動によりON/OFFされる左右スイッチ32の二
つのスイッチを備えている。これによって、スタイラス
ペン20の軸長手方向のプッシュ・プル動作及び軸周り
方向の回転動作によってスイッチユニット30がON/
OFFされるようになっている。
【0039】上下スイッチ31(31a,31b)は、
スタイラスペン20を回転した場合に動作するスイッチ
により構成してあり、左右スイッチ32は、スタイラス
ペン20が端末装置10の内部に押しこまれた場合や引
き抜かれた場合に動作するスイッチにより構成してあ
る。
【0040】具体的には、スイッチユニット30の上下
スイッチ31及び左右スイッチ32は、スタイラスペン
20の凸部21,22の押圧によって作動する機械的ス
イッチにより構成してある。まず、上下スイッチ31
は、図2及び図3に示すように、側面方向から見てコ字
形状をなすように配設された上下に対向する一対のスイ
ッチ31a,31bにより構成してあり、この両スイッ
チ31a,31bの間にスタイラスペン20の第一凸部
21が位置するようになっている。
【0041】これによって、一対のスイッチ31a,3
1bは、図3(b)に示すように、スタイラスペン20
が軸周り方向に回転することにより、それぞれ第一凸部
21によって上下方向に押圧されてON/OFFされる
ようになっている。なお、この一対のスイッチ31a,
31bは、第一凸部21の押圧によるON/OFFが繰
り返し行えるように、通常のキーボードにおけるキーと
同様に、常に第一凸部21側に付勢されるように構成
し、又はスイッチ31a,31b自体が常に第一凸部2
1側に戻る可撓性を有する構成とすることが好ましい。
【0042】一方、左右スイッチ32は、図2及び図3
に示すように、単一のスイッチが左右方向に押圧可動さ
れてON/OFFされる二極スイッチにより構成してあ
り、スタイラスペン20の第一凸部21と第二凸部22
の間、すなわち凹部23に位置するようになっている
(図3(a)参照)。
【0043】これによって、左右スイッチ32は、スタ
イラスペン20が挿入方向前後にプッシュ・プルされる
ことにより、二つの凸部21,22に押圧されて左右二
方向にON/OFFが切り替わるようになっている。こ
こで、この左右スイッチ32についても、第一凸部21
と第二凸部22の押圧によるON/OFFが繰り返し行
えるように、常に凹部23の中央位置側に戻るような付
勢手段を備えたり、左右スイッチ32自体が可撓性を有
する構成とすることが望ましい。
【0044】ここで、以上のように第一及び第二凸部2
1,22の押圧力によりON/OFFされるスイッチユ
ニット30を構成する機械的スイッチとしては、例えば
図4又は図5に示すようなスイッチ構成を採用すること
ができる。図4は、上下スイッチ31(又は左右スイッ
チ32)としてスライドスイッチを採用した場合であ
る。このスライドスイッチによれば、図4に示すよう
に、スタイラスペン20の回転(又はプッシュ・プル)
によってスライドスイッチ全体が上下方向(又は左右方
向)に移動し、スライドスイッチの裏面側に配設された
電気接点33a,33b,33c,33dの導通,切断
が行われ、これによってスイッチのON/OFFが行わ
れるようになる。
【0045】一方、図5は、上下スイッチ31(又は左
右スイッチ32)としてシーソースイッチを採用した場
合である。このシーソースイッチによれば、図5に示す
ように、スタイラスペン20の回転(又はプッシュ・プ
ル)によってシーソースイッチが中心部を支点として上
下(又は左右)のいずれかに傾斜し、これによってスイ
ッチ裏面側の電気接点34a,34b,34c,34
d,34eの導通,切断が行われて、スイッチがON/
OFFされるようになる。なお、このシーソースイッチ
の場合、図5に示すように、上下スイッチ31a,31
bは斜面を備えた山形状とし、スタイラスペン20の凸
部21によるスイッチの傾斜が円滑に行われるようにす
ることが好ましい。
【0046】そして、このようにスタイラスペン20に
よってON/OFFされるスイッチユニット30によ
り、図6も示す表示部11のポインタ11aが、上下ス
イッチ31のON/OFFによって表示部11の上下方
向に移動するとともに、左右スイッチ32のON/OF
Fによって、ポインタ11aは、表示部11の左右方向
に移動するように回路構成してある。ここで、このスイ
ッチユニット30(31,32)と表示部11のポイン
タ11aの回路構成としては、一般にパーソナルコンピ
ュータのポインティングデバイスとして採用されている
上下左右の方向キーやマウスのトッラクボールの信号接
続と同様の構成を採用している。
【0047】なお、スイッチユニット31,32として
は、単なるON/OFF信号だけでなく、スタイラスペ
ン20の押圧によるスイッチへの圧力を検出することに
よってポインタ11aの移動量を可変するようにするこ
ともできる。すなわち、スイッチユニット31,32を
圧電スイッチ等により構成することで、スタイラスペン
20の回転角度を小さく(又はプッシュ・プルの移動距
離を小さく)して、スイッチの押圧力が小さい場合には
ポインタをゆっくりと移動させ、スタイラスペン20の
回転角度を大きく(又はプッシュ・プルの移動距離を大
きく)して、スイッチの押圧力が大きい場合にはポイン
タを速く移動させることもできる。
【0048】同様に、スイッチの押圧時間によってポイ
ンタ11aの移動量を可変させることもできる。すなわ
ち、スイッチを押圧してすぐの場合にはポインタ11a
がゆっくりと移動し、長い時間押圧した場合は、ポイン
タ11aを速く移動させることも可能である。
【0049】次に、このような構成からなる本実施形態
のポインティングデバイスの動作について説明する。ま
ず、本実施形態においても、端末装置10の表示部11
はタッチ入力可能なタッチパネルとなっているので、表
示部11に表示されたグラフィックを使用したユーザー
インターフェースを、キーボード12でのキーの押下又
はスタイラスペン20でタッチパネルにより入力を行
う。ここで、表示部11上のアイコンを選択する場合
は、スタイラスペン20でアイコンをクリックするか、
キーボード12の操作によりアイコンを選択することが
できる。
【0050】そして、本発明に係るスタイラスペン20
のプッシュ・プル及び回転操作によってポインティング
を行う場合には、まず、端末装置10のペン収納部15
内にスタイラスペン20を収納し、凸部21,22(凹
部23)をスイッチユニット30に係合させる。このと
き、スタイラスペン20は、ペン収納部15内のスイッ
チユニット30と反対側に位置させることにより、凸部
21,22とスイッチユニット30が干渉することなく
自由に挿抜することができる。
【0051】ペン収納部15に挿入したスタイラスペン
20は、スイッチユニット30側に前進させることで、
凸部21,22とスイッチユニット30の各スイッチ3
1,32を係合させることができる。このとき、図2及
び図3に示すように、第一凸部21が上下スイッチ31
a,31bの間に係合し、第一凸部21と第二凸部22
の間、すなわち凹部23に左右スイッチ32が係合する
ように位置合わせする。なお、ペン収納部15に挿入し
たスタイラスペン20は、上述した板ばね15a等の保
持手段を備えることによって、ペン収納部15から脱落
することなくスイッチユニット30に係合させることが
できる。
【0052】この状態で、端末装置10から突出してい
るスタイラスペン20の後端部を回転及びプッシュ・プ
ル操作することにより、表示部11のポインタ11aを
画面上の上下左右方向に任意に移動させることができ
る。例えば、図3(b)において、スタイラスペン20
を時計方向に回転させると、スイッチユニット31の下
側のスイッチ31bが第一凸部21に押圧されてスイッ
チが入る。これにより、図6に示す表示部11上のポイ
ンタ11aは画面上方向に移動する。
【0053】また、図3(b)において、スタイラスペ
ン20を半時計回りに回転させると、スイッチユニット
31の上側のスイッチ31aが第一凸部21に押圧され
てスイッチがはいる。これにより、図6に示す表示部1
1上のポインタ11aは画面下側に移動する。
【0054】一方、図3(a)において、スタイラスペ
ン20を端末装置10から引き出す方向(図面右方向)
に移動させると、左右スイッチ32が第一凸部21によ
って右方向に押圧されてスイッチが入る。これにより、
図6に示す表示部11上のポインタ11aは右方向に移
動する。
【0055】同様に、スタイラスペン20を端末装置1
0bに押し入れる方向(図面左方向)に移動させると、
左右スイッチ32が第二凸部22によって左方向に押圧
されてスイッチが入る。これにより、図6に示す表示部
11上のポインタ11aは左に移動することになる。な
お、スイッチユニット32は二極スイッチにより構成し
てあるので、凸部21,22に押圧されることにより、
左右二方向にスイッチが切り替わるようになっている。
【0056】以上説明したように、本実施形態に係るポ
インティングデバイスによれば、スタイラスペン20に
より構成した軸状部材のプッシュ・プル及び回転動作を
行うことによってポインティング操作を行えるので、こ
れまでのキー操作やスタイラスペンのみによるポインテ
ィングを比べて、より容易かつ正確なポインティング操
作を実現することができる。
【0057】また、本実施形態のポインティングデバイ
スは、スタイラスペン20と、このスタイラスペン20
によってON/OFFされるスイッチユニット30のみ
で構成してあるので、端末装置10のペン収納部15内
にスタイラスペン20が軸周り方向と軸長手方向に移動
可能なスペースがあれば設定可能であり、僅かなスペー
スのみでポインティングデバイスを実現できるので、端
末装置10の小型軽量化に資することができる。
【0058】しかも、本実施形態によれば、軸状部材に
よりON/OFFされるスイッチユニット30を端末本
体内に配設してあるので、端末装置10の外側に配置す
るキーやスイッチの数を削減することも可能となる。こ
れによって、操作キーが多数設置されることによって端
末装置が大型化することも抑制でき、デザインの設計も
容易かつ自由に行うことができる。また、使用者にとっ
ても、操作キーが少なくなることは、操作性がさらに向
上することとなる。なお、本実施形態において、ポイン
ティングデバイスとして使用しない場合には、スタイラ
スペン20を端末装置10のペン収納部15に収納して
おくことにより誤作動等も防ぐことができる。
【0059】特に、本実施形態では、ポインティングデ
バイスとしての軸状部材を端末装置10から着脱自在な
スタイラスペン20により構成してあるので、従来から
のスタイラスペン20によるポインティングと、本発明
のプッシュ・プル及び回転操作によるポインティングの
双方を単一のデバイスにより実現することができると同
時に、スタイラスペン20を取り出すことなく格納状態
でもポインティング操作を行うことができ、しかも、設
置面積の省スペース化が可能となって、端末装置の小型
化を図ることができる。
【0060】なお、本実施形態では、PDAや電池手帳
のようにスタイラスペンを有する端末装置に適用するよ
うにしてあるが、これを携帯電話機やPHS,ページャ
等のようにスタイラスペンを備えていない端末装置に適
用できることもできる。その場合には、後述する第三実
施形態でも示すように、スタイラスペンの代わりに専用
の軸状部材を設けるか、あるいは、アンテナ等、端末装
置に備えられている既存の部品を軸状部材として兼用す
ることにより構成する。
【0061】[第二実施形態]次に、本発明のポインテ
ィングデバイスの第二の実施形態について図7〜図9を
参照して説明する。図7は、本発明の第二実施形態に係
るポインティングデバイスを備えた端末装置を示す概略
全体斜視図である。図8は、図7に示す本実施形態に係
るポインティングデバイスの要部拡大斜視図である。さ
らに、図9は、図7に示す本実施形態に係るポインティ
ングデバイスの要部拡大断面図であり、(a)は要部断
面平面図、(b)は(a)に示すB−B線断面図、
(c)は(a)に示すC−C線断面図である。
【0062】これらの図に示す本実施形態のポインティ
ングデバイスは、上述した第一実施形態の変更実施形態
であり、第一実施形態における機械的なスイッチユニッ
ト30に代えて、スタイラスペン20に電気的接点を組
み込み、この接点によって導通切断制御される電気的な
スイッチユニット40を採用したものである。従って、
その他の構成部分は第一実施形態と同様となっており、
図中同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0063】すなわち、本実施形態に係るスイッチユニ
ット40は、図8及び図9に示すように、上下電極41
及び左右電極42の二つの電極により構成してある。一
方、スタイラスペン20には、図7に示すように、上下
電極41及び左右電極42にそれぞれ接触してスイッチ
のON/OFFを行う第一接点24及び第二接点25の
二つの接点が形成してある。
【0064】具体的には、図8及び図9に示すように、
スタイラスペン20には導通性のある二つの接点(第一
接点24,第二接点25)が形成してある。第一接点2
4は、スタイラスペン20の内部で接続された導通部材
が、スタイラスペン20の軸長手方向に沿って伸びるよ
うにして、スタイラスペン20の外周にほぼ180度間
隔をもって露出している。第二接点25は、スタイラス
ペン20の軸周り方向に沿って接続された環状の導通部
材が、スタイラスペン20の外周に沿って露出してい
る。
【0065】一方、この接点21,22を形成したスタ
イラスペン20が収納されるペン収納部15は、本実施
形態では、スタイラスペン20が軸周りに回転可能な筒
状に形成してあり、この筒状のペン収納部15の内壁に
は、スタイラスペン20の接点24,25に接触する上
下電極41及び左右電極42が形成してある。
【0066】上下電極41は、スタイラスペン20の第
一接点24に接触してスタイラスペン20の回転を感知
する電極となっており、図9(b)に示すように、ペン
収納部15の内壁に90度間隔で、四つの離間した電極
41a,41b,41c,41dが形成してある。そし
て、スタイラスペン20を軸周り方向に回転させること
によって、第一接点24により電極41aと41dが、
又は電極41bと41cが、それぞれ導通される、スタ
イラスペン20の回転を感知するようになっている。
【0067】左右電極42は、スタイラスペン20の第
二接点25に接触してスタイラスペン20のプッシュ・
プルを感知する電極となっており、図9(a)及び
(c)に示すように、ペン収納部15の内壁の長手方向
前後二箇所に、それぞれ互いに離間した電極42aと4
2b、及び電極42cと42dが形成してある。そし
て、スタイラスペン20を軸長手方向にプッシュ・プル
することによって、第二接点25により電極42aと4
2bが、又は電極42cと42dが、それぞれ導通さ
れ、スタイラスペン20のプッシュ・プルを感知するよ
うになっている。
【0068】そして、以上の上下電極41及び左右電極
42の導通によって、上述の第一実施形態の場合と同様
に、表示部11上のポインタ11aが画面上下方向及び
左右方向に移動するようになっている。すなわち、例え
ば、図9(b)において、スタイラスペン20を時計方
向に回転させると、上下電極41のうち、電極41aと
41dが第一接点24を介して導通され、スイッチが入
る。これにより、表示部11上のポインタ11aは画面
上方向に移動する。
【0069】また、図9(b)において、スタイラスペ
ン20を半時計回りに回転させると、上下電極41のう
ち、電極41bと41cが第一接点24を介して導通さ
れてスイッチがはいる。これにより、表示部11上のポ
インタ11aは画面下側に移動する。
【0070】一方、図9(a)において、スタイラスペ
ン20を端末装置10から引き出す方向(図面右方向)
に移動させると、左右電極42のうち、電極42cと4
2dが第二接点25によって導通されてスイッチが入
る。これにより、表示部11上のポインタ11aが右方
向に移動する。
【0071】同様に、スタイラスペン20を端末装置1
0bに押し入れる方向(図面左方向)に移動させると、
左右電極42のうち、電極42aと42bが第二接点2
5によって導通されてスイッチが入る。これにより、表
示部11上のポインタ11aは左に移動することにな
る。
【0072】なお、このように電極41,42に接触す
る接点24,25を備えたスタイラスペン20について
も、上述した第一実施形態の場合と同様、スタイラスペ
ン20をペン収納部15側に脱落不能に保持しつつ、繰
り返しプッシュ・プル操作が行えるようにするために、
付勢手段や脱落不能なストッパ手段を備えることが好ま
しい。例えば、特に図示はしないが、スタイラスペン2
0を常に第二接点25が電極42a(42b)と42c
(42d)の間に位置するように付勢する付勢手段を備
え、また、ペン収納部15に挿入されたスタイラスペン
20が外に脱落しないようなストッパを設けることが好
ましい。
【0073】このように本実施形態のポインティングデ
バイスによれば、上述した第一実施形態の場合と同様の
効果を奏することができる。しかも、本実施形態では、
スタイラスペン20の電気的接点を組み込み、スイッチ
ユニットに電気的な接点を使用することでスイッチ制御
を行なっているので、機械的なスイッチが不要となり、
ポインティングデバイスの実装面積をさらに小さくする
ことができるという効果もある。
【0074】[第三実施形態]さらに、本発明のポイン
ティングデバイスの第三実施形態について図10及び図
11を参照して説明する。図10は、本発明の第三実施
形態に係るポインティングデバイスを備えた端末装置を
示す要部断面概略正面図である。また、図11は、図1
0に示す本実施形態に係るポインティングデバイスによ
り移動されるポインタの状態を示す端末装置の表示部の
概略正面図である。
【0075】これらの図に示すように、本実施形態で
は、本発明のポインティングデバイスを適用する端末装
置10として、上述した第一及び第二実施形態における
PDAではなく、携帯電話機の場合としたものであり、
本ポインティングデバイスを構成する軸状部材として、
スタイラスペンを用いずに専用のつまみを採用してい
る。携帯電話機等のような小型の通信用端末装置では、
PDAとは異なり、もともとスタイラスペンは備えられ
ていない。従って、本実施形態では、ポインティングデ
バイスを構成する軸状部材として、専用のつまみを採用
したものである。
【0076】具体的には、携帯電話機からなる端末装置
10には、外部から回転及びプッシュ・プル操作が可能
なつまみ60を備えている。つまみ60の装置先端側に
は軸部61が一体的に形成してある。また、端末装置1
0の内部には、つまみ60の軸部61と係合して連動す
るスイッチユニット50が設けてある。
【0077】スイッチユニット50は、第一実施形態
(又は第二実施形態)に示したスイッチユニットと同様
の構成からなる上下スイッチ51及び左右スイッチ52
を備えている。すなわち、上下スイッチ51は、つまみ
60の回転方向を感知するスイッチにより構成され、ま
た、左右スイッチ52は、つまみ60の左右方向のプッ
シュ・プルを感知するスイッチにより構成してある。
【0078】なお、本実施形態におけるつまみ60は、
プッシュ・プル及び回転操作を繰り返し行えるように、
端末装置1内の軸部61に、コイルばね(図示せず)を
巻装するようにしてある。
【0079】このような構成からなる本実施形態のポイ
ンティングデバイスの動作について説明する。本実施形
態のポインティングデバイスは、図10及び図11に示
すように、つまみ60をプッシュ・プル及び回転操作す
ることにより、第一及び第二実施形態の場合とほぼ同様
に、表示部11の画面のスクロールや画面中のポインタ
を移動することが可能である。
【0080】すなわち、つまみ60を右に回転させる
と、図11に示す表示画面が上方にスクロールし、左に
回転させた場合には画面が下方にスクロールする。同様
に、つまみ60を外方向(図面右方向)に引くと、表示
画面は右にスクロールし、装置側方向(図面左方向)に
押し込んだときには、画面が左にスクロールすることに
なる。
【0081】以上説明しように、本実施形態に係るポイ
ンティングデバイスによっても、上述した第一及び第二
実施形態と同様の効果を奏することができる。しかも、
本実施形態では、携帯電話機やPHS,ページャ等、ス
タイラスペンを使用しない小型の通信端末装置にも適用
することができ、表示部11にタッチパネルを採用する
ことなくポインティングデバイスを構成することができ
るので、製造コストが抑えられるという効果もある。し
かも、タッチパネルを使用せずにポインタの移動が行え
るので、タッチパネル周辺回路の消費電流を抑えること
もできるので、特に装置電源を電池パック等に依存する
通信端末装置においては、省電効果も高く好適である。
【0082】なお、上述した実施形態では、本発明のポ
インティングデバイスを構成する軸状部材として、専用
のつまみ60を使用しているが、携帯電話やPHSの場
合はアンテナ16(図10及び図11参照)や他の部品
等を利用することも可能である。すなわち、本発明のポ
インティングデバイスを構成する軸状部材を、端末装置
の送受信用のアンテナにより構成することも可能であ
る。軸状部材を端末装置のアンテナにより構成すること
で、ポインティングデバイスとアンテナを兼用すること
ができ、特に携帯電話機やPHS等、携帯型の小型の通
信端末装置において、ポインティングデバイスの、設置
面積の省スペース化を図ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明のポインティ
ングデバイスによれば、端末装置から突出させた軸状部
材の端部をプッシュ・プル操作及び回転操作するのみで
ポインティング操作を行えるようにすることで、操作キ
ーやスタイラスペンによる場合と比較してより簡易かつ
確実なポインティング操作ができ、しかも、僅かなスペ
ースのみで端末装置側に一体的に設置することができ、
広い設置面積を必要とすることなく端末装置の小型化を
図ることもでき、特に携帯型の小型の端末装置に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るポインティングデ
バイスを備えた端末装置を示す概略全体斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の第一実施形態に係るポイン
ティングデバイスの要部拡大斜視図である。
【図3】図1に示す本発明の第一実施形態に係るポイン
ティングデバイスの要部拡大断面図であり、(a)は要
部断面平面図、(b)は(a)に示すA−A線断面図で
ある。
【図4】本発明の第一実施形態に係るポインティングデ
バイスのスイッチユニットの機械的スイッチ構成を示す
説明図であり、スライドスイッチの場合を示している。
【図5】本発明の第一実施形態に係るポインティングデ
バイスのスイッチユニットの機械的スイッチ構成を示す
説明図であり、シーソースイッチの場合を示している。
【図6】本発明の第一実施形態に係るポインティングデ
バイスにより移動されるポインタの状態を示す端末装置
の表示部の概略正面図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係るポインティングデ
バイスを備えた端末装置を示す概略全体斜視図である。
【図8】図7に示す本発明の第二実施形態に係るポイン
ティングデバイスの要部拡大斜視図である。
【図9】図7に示す本発明の第二実施形態に係るポイン
ティングデバイスの要部拡大断面図であり、(a)は要
部断面平面図、(b)は(a)に示すB−B線断面図、
(c)は(a)に示すC−C線断面図である。
【図10】本発明の第三実施形態に係るポインティング
デバイスを備えた端末装置を示す要部断面概略正面図で
ある。
【図11】図10に示す本発明の第三実施形態に係るポ
インティングデバイスにより移動されるポインタの状態
を示す端末装置の表示部の概略正面図である。
【図12】ポインティングデバイスとしてスタイラスペ
ンを採用した従来の端末装置を示す概略全体斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 端末装置 11 表示部 11a ポインタ 12 キーボード 20 スタイラスペン 21 第一凸部 22 第二凸部 23 凹部 24 第一接点 25 第二接点 30 スイッチユニット 31 上下スイッチ 32 左右スイッチ 40 スイッチユニット 41 上下電極 42 左右電極 50 スイッチユニット 51 上下スイッチ 52 左右スイッチ 60 つまみ 61 軸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置の表示部に表示されたポインタ
    を任意の位置に移動させるポインティングデバイスであ
    って、 一端側が外部に突出した状態で前記端末装置内に配設さ
    れた、軸周り方向及び軸長手方向に移動可能な軸状部材
    と、 前記端末装置の表示部に接続され、前記軸状部材の軸周
    り方向の移動によりON/OFFされる上下スイッチ及
    び軸状部材の軸長手方向の移動によりON/OFFされ
    る左右スイッチからなるスイッチユニットと、を備え、 前記表示部のポインタが、前記スイッチユニットの上下
    スイッチのON/OFFにより表示部の上下方向に移動
    するとともに、左右スイッチのON/OFFにより表示
    部の左右方向に移動することを特徴としたポインティン
    グデバイス。
  2. 【請求項2】 前記スイッチユニットの上下スイッチ及
    び左右スイッチを機械的スイッチにより構成するととも
    に、 前記軸状部材に、この機械的スイッチからなる上下スイ
    ッチ及び左右スイッチを押圧して当該スイッチのON/
    OFFを行う凸部を設けた請求項1記載のポインティン
    グデバイス。
  3. 【請求項3】 前記スイッチユニットの上下スイッチ及
    び左右スイッチを電極により構成するとともに、 前記軸状部材に、この電極からなる上下スイッチ及び左
    右スイッチに接触して当該スイッチのON/OFFを行
    う接点を設けた請求項1記載のポインティングデバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 前記軸状部材を前記端末装置から着脱自
    在に構成した請求項1,2又は3のいずれか一項記載の
    ポインティングデバイス。
  5. 【請求項5】 前記軸状部材を、前記表示部の表面に接
    触して入力操作を行うスタイラスペンにより構成した請
    求項4記載のポインティングデバイス。
  6. 【請求項6】 前記軸状部材を、前記端末装置の送受信
    用のアンテナにより構成した請求項1,2又は3記載の
    ポインティングデバイス。
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