JPH11326522A - 放射能測定装置 - Google Patents

放射能測定装置

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JPH11326522A
JPH11326522A JP13043398A JP13043398A JPH11326522A JP H11326522 A JPH11326522 A JP H11326522A JP 13043398 A JP13043398 A JP 13043398A JP 13043398 A JP13043398 A JP 13043398A JP H11326522 A JPH11326522 A JP H11326522A
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radiation detector
detector
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小形化並びに簡略化を図ること。 【解決手段】放射性廃棄物が収納された筒状のドラム11
内部の放射能の測定、あるいはドラム11から放出される
放射線の測定を行なう放射能測定装置において、ドラム
11を定位置に支持し、かつ当該ドラム11をその軸線を中
心として回転させる回転支持台12と、ドラム11と所定の
間隔を有して配置され、放射線を検出するための放射線
検出器14と、放射線検出器14を、ドラム11の軸線方向に
沿って移動させる移動機構部13と、放射線検出器14から
の出力を処理して、ドラム11内部の放射能量を演算する
放射能測定手段15,16 とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力発電
所等の放射性物質を取り扱う施設において、放射性廃棄
物が収納されたドラム内部の放射能の測定、およびドラ
ム運搬のためドラムから放出される放射線の測定を行な
う放射能測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、原子力発電所、および関連研
究機関、放射性元素を取り扱う研究機関、大学、病院等
の施設においては、放射性廃棄物が収納されたドラム内
部の放射能の測定、およびドラム運搬のためドラムから
放出される放射線の測定を行なう放射能測定装置が多く
用いられている。
【0003】図9は、この種の従来の放射能測定装置の
構成例を示す概要図である。図9において、放射能測定
装置は、放射性廃棄物が収納された筒状のドラム11を
支持し、かつその軸線を中心として回転させる回転支持
台12と、回転支持台12をドラム11の軸線方向(上
下方向)に沿って移動させるドラム上下移動機構92
と、ドラム11と所定の間隔を有して配置され、放射線
を検出するための放射線検出器としてのGe検出器14
と、Ge検出器14からの出力を処理して、ドラム11
内部の放射能量を演算する放射能測定手段としてのマル
チチャネルアナライザ(以下、MCAと略称する)15
およびデータ処理装置16とから構成されている。
【0004】なお、91はGe検出器14を冷却するた
めの液体窒素用デュワー瓶である。すなわち、従来の放
射能測定装置は、重量物であるドラム(約500kg)
11を、回転支持台12を用いて回転させると共に、ド
ラム上下移動機構92にて上下方向に移動させながら、
Ge検出器14、MCA15、およびデータ処理装置1
6にて測定するようにしている。また、表面線量率等
は、別のセンサー(ICや半導体)にて検出するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の放射能測定装置においては、次のような課題
がある。すなわち、ドラム11としては、その内部に鉄
材等の比重の大きい物質が収納されることによって、重
量も最大2000kgと大きなものも測定対象となり、
またドラム11の外形が従来のように一定(JIS20
0Lドラム)ではなく、種々の大きさのものが対象とな
ることが予想されている。
【0006】以上のことから、ドラム11を上下・回転
動作させる上記のような構成の放射能測定装置では、ド
ラム上下移動機構92部分をかかる重量に耐えることの
できるものとする必要があり、その結果、装置が非常に
大きくまた複雑になることが予想される。
【0007】また、放射線検出器としてのGe検出器1
4も、現状の固定式のものでは、被測定体としてのドラ
ム11からの距離が異なってしまい、正確な放射能測定
が行なえないという課題がある。本発明の目的は、装置
の小形化並びに簡略化を図ることが可能な放射能測定装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、放射性廃棄物が収納された
筒状のドラム内部の放射能の測定、あるいはドラムから
放出される放射線の測定を行なう放射能測定装置におい
て、ドラムを定位置に支持し、かつ当該ドラムをその軸
線を中心として回転させる回転支持台と、ドラムと所定
の間隔を有して配置され、放射線を検出するための放射
線検出器と、放射線検出器を、ドラムの軸線方向に沿っ
て移動させる移動機構部と、放射線検出器からの出力を
処理して、ドラム内部の放射能量を演算する放射能測定
手段とを備える。
【0009】従って、請求項1の発明の放射能測定装置
においては、被測定体としてのドラムは回転させるのみ
とし、軽量である放射線検出器をドラムの軸線方向に沿
って移動させながら測定を行なうことにより、機構部の
小型化が可能となり、装置の小形化、並びに簡略化を図
ることができる。
【0010】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の放射能測定装置において、放射線検出器とドラ
ムの被測定面との間の距離を測定する距離測定手段と、
距離測定手段からの出力に基づいて、放射線検出器によ
る放射線検出時に放射線検出器とドラムとの間の距離を
常に一定に保つように、放射線検出器の位置を補正制御
する検出器移動処理手段とを付加する。
【0011】従って、請求項2の発明の放射能測定装置
においては、放射線検出器とドラムの被測定面との間の
距離を距離測定手段にて測定し、放射線検出時に放射線
検出器とドラムの被測定面との間の距離を一定に保つよ
うに放射線検出器の位置を補正制御することにより、上
記請求項1の発明の場合と同様の作用を奏するのに加え
て、重量物であるドラムを正確にセンタリングしなくて
も、正確な放射能測定を行なうことができる。
【0012】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明の放射能測定装置において、放射線検出器とド
ラムの被測定面との間の距離を測定する距離測定手段を
付加し、距離測定手段からの出力に基づいて測定される
ドラムの歪みを、放射能測定手段における放射能量の演
算時の補正要素として取り込むようにする。
【0013】従って、請求項3の発明の放射能測定装置
においては、放射線検出器とドラムの被測定面との間の
距離を距離測定手段にて測定して、被測定体としてのド
ラムの歪みを測定し、放射能量の演算を行なう場合にそ
の演算時の補正要素として取り込むことにより、上記請
求項1の発明の場合と同様の作用を奏するのに加えて、
正確な放射能測定を行なうことができる。
【0014】一方、請求項4の発明では、上記請求項1
乃至請求項3のいずれか1項の発明の放射能測定装置に
おいて、移動機構部を、放射線検出器に取り付けられて
当該放射線検出器をドラムの軸線方向に沿って移動させ
る検出器移動機構部とする。
【0015】また、請求項5の発明では、上記請求項1
乃至請求項3のいずれか1項の発明の放射能測定装置に
おいて、移動機構部を、放射線検出器が取り付けられた
支柱をドラムの軸線方向に沿って移動させる支柱移動機
構部とする。
【0016】従って、請求項4および請求項5の発明の
放射能測定装置においては、検出器移動機構部あるいは
支柱移動機構部にて、放射線検出器自体あるいは放射線
検出器が取り付けられた支柱を移動させることにより、
放射線検出器をドラムの軸線方向にスキャンすることが
できる。
【0017】さらに、請求項6の発明では、上記請求項
1乃至請求項3のいずれか1項の発明の放射能測定装置
において、回転支持台を、互いに径の異なったリング状
の複数の支持部からなる多重リング状とする。
【0018】従って、請求項6の発明の放射能測定装置
においては、回転支持台を、リング状の複数の支持部か
らなる多重リング状とすることにより、上記請求項1乃
至請求項3の発明の場合と同様の作用を奏するのに加え
て、回転部分を被測定体としてのドラムに合わせること
が可能となり、被測定体としての種々の大きさのドラム
に対応することができる。
【0019】さらにまた、請求項7の発明では、上記請
求項6の発明の放射能測定装置において、多重リング状
の回転支持台の任意の支持部をドラムの大きさに合わせ
て選択使用し、当該選択使用される支持部以外の支持部
を待避させ、放射線検出器とドラムの被測定面との間の
距離を適正にするように放射線検出器を支柱移動機構部
にて移動させるようにする。
【0020】従って、請求項7の発明の放射能測定装置
においては、回転支持台を、リング状の複数の支持部か
らなる多重リング状とし、放射線検出器とドラムの被測
定面との間の距離が適正になるように放射線検出器を移
動させることにより、上記請求項6の発明の場合と同様
の作用を奏するのに加えて、より一層正確な放射能測定
を行なうことができる。
【0021】一方、請求項8の発明では、上記請求項1
の発明の放射能測定装置において、ドラムを定位置に固
定設置し、放射線検出器、移動機構部、放射能測定手
段、および放射能測定手段による演算結果を当該放射能
測定手段と離間した測定管理手段へ無線にて送信する無
線手段を、回転支持台に設置する。
【0022】従って、請求項8の発明の放射能測定装置
においては、被測定体としてのドラムを動かさないで固
定とし、放射線検出器、移動機構部、放射能測定手段、
および無線手段からなる測定系一式を回転させながら測
定を行なうことにより、上記請求項1の発明の場合と同
様の作用を奏するのに加えて、被測定体としてのドラム
を動かさないで測定することが可能となり、測定結果を
無線によって離間した測定管理手段へ逐次送ることがで
きる。
【0023】また、請求項9の発明では、上記請求項1
の発明の放射能測定装置において、放射線検出器を、ド
ラムの両端面および当該両端面を結ぶ側面に移動させる
全面移動機構部を付加し、放射線検出器によるドラム全
面の測定結果を表面線量率に換算する機能を、放射能測
定手段に持たせる。
【0024】従って、請求項9の発明の放射能測定装置
においては、一つの放射線検出器でドラム全面を測定し
て、その測定結果を放射能測定手段にて表面線量率に換
算することにより、上記請求項1の発明の場合と同様の
作用を奏するのに加えて、被測定体としてのドラムの運
搬に必要なデータを取得することが可能となり、測定系
も簡略化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の放射能測定装置は、被測
定体としてのドラムは、固定設置とするか、少なくとも
回転させるのみとし、軽量である放射線検出器を被測定
体であるドラムの大きさに合わせて適切な位置に移動さ
せて、放射線検出器をドラムの軸線方向に沿って移動さ
せながら放射能測定を行なうことにより、装置を小形
化、簡便化するものである。
【0026】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態:請求項1に対応)図1は、本実施
の形態による放射能測定装置の基本的な構成例を示す概
要図であり、図9と同一要素には同一符号を付して示し
ている。
【0027】すなわち、本実施の形態の放射能測定装置
は、図1に示すように、放射性廃棄物が収納された被測
定体としての筒状のドラム11を定位置に支持し、かつ
このドラム11をその軸線を中心として回転させる回転
支持台12と、ドラム11と所定の間隔を有して配置さ
れ、かつ支柱13に取り付けられた放射線を検出するた
めの放射線検出器としてのGe検出器14と、Ge検出
器14からの出力を処理して、ドラム11内部の放射能
量を演算する放射能測定手段としてのMCA15および
データ処理装置16と、Ge検出器14を、ドラム11
の軸線方向(図示上下方向)に支柱13に沿って移動さ
せる図示しない移動機構部とから構成している。
【0028】ここで、Ge検出器14としては、例えば
冷却剤として液体窒素を使用しない電気式(小型のスタ
ーリング冷却器、冷媒を用い、JT効果で冷却する方式
等を用いる)、または電子(サーミスター)冷却器を用
いる。
【0029】次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、ドラム11内部の放射能
の測定を行なう際に、ドラム11を回転支持台12にて
回転させ、Ge検出器14を支柱13に沿って上下方向
に移動させながら測定し、その測定結果をMCA15お
よびデータ処理装置16で処理して、ドラム11内部の
放射能量を演算する。
【0030】この場合、被測定体としてのドラム11
は、回転支持台12にて回転させるのみとし、軽量であ
る放射線検出器としてのGe検出器14を、ドラム11
の軸線方向(上下方向)に支柱13に沿って移動させな
がら測定を行なうようにしていることにより、機構部を
小型化することが可能となり、装置全体の小形化、並び
に簡略化を図ることができる。
【0031】さらに、Ge検出器14として、冷却剤と
して液体窒素を使用しない電気式、または電子冷却器を
用いていることにより、放射線検出器としてのGe検出
器14を小型化・軽量化することができ、上下方向の移
動を容易に行なうことができる。
【0032】上述したように、本実施の形態の放射能測
定装置では、装置の小形化、並びに簡略化を図ることが
可能となる。 (第2の実施の形態:請求項2に対応)図2は、本実施
の形態による放射能測定装置の構成例を示す概要図であ
り、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0033】すなわち、本実施の形態の放射能測定装置
は、図2に示すように、距離測定手段としての距離検出
器13および距離測定データ処理装置22と、検出器移
動処理手段としての検出器移動処理部23および検出器
移動機構部24とを、図1に付加した構成としている。
【0034】ここで、距離検出器13は、Ge検出器1
4とドラム11の被測定面との間の距離を測定する。ま
た、この距離検出器13としては、例えば超音波距離
計、レーザー距離計、ダイヤルゲージ等の距離計を用い
ることができる。
【0035】距離測定データ処理装置22は、距離検出
器13からの出力を処理する。検出器移動処理部23
は、距離測定データ処理装置22からの処理結果に基づ
いて、Ge検出器14による放射線検出時にGe検出器
14とドラム11との間の距離を常に一定に保つよう
に、Ge検出器14の位置を補正制御するための制御信
号を生成する。
【0036】検出器移動機構部24は、検出器移動処理
部23からの制御信号にしたがって、Ge検出器14を
移動させる。次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、ドラム11内部の放射能
の測定を行なう際に、Ge検出器14とドラム11の被
測定面との間の距離を測定し、放射線検出時にGe検出
器14とドラム11の被測定面との間の距離を一定に保
つようにGe検出器14の位置を補正制御していること
により、Ge検出器14とドラム11とは常に一定の位
置を保つことが可能となり、かかる状態で放射能測定を
行なうことにより、重量物であるドラム11を正確にセ
ンタリングしなくても、放射能測定をより正確に行なう
ことができる。
【0037】上述したように、本実施の形態の放射能測
定装置では、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果
が得られるのに加えて、重量物であるドラム11を正確
にセンタリングしなくても、正確な放射能測定を行なう
ことが可能となる。
【0038】(第3の実施の形態:請求項3に対応)す
なわち、本実施の形態の放射能測定装置は、前記第2の
実施の形態の場合と同様に、距離測定手段としての距離
検出器13および距離測定データ処理装置22を図1に
付加し、距離測定データ処理装置22からの出力に基づ
いて測定されるドラム11の歪みを、前記データ処理装
置16における放射能量の演算時の補正要素として取り
込む構成としている。
【0039】次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、ドラム11内部の放射能
の測定を行なう際に、Ge検出器14とドラム11の被
測定面との間の距離を測定して、被測定体としてのドラ
ム11の歪みを測定し、放射能量の演算を行なう場合に
その演算時の補正要素として取り込むようにしているこ
とにより、内在する放射能演算時にその結果を反映し
て、正確に放射能量を求めることができる。
【0040】上述したように、本実施の形態の放射能測
定装置では、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果
が得られるのに加えて、正確な放射能測定を行なうこと
が可能となる。
【0041】(第4の実施の形態:請求項4、請求項5
に対応)図3は、本実施の形態による放射能測定装置に
おける移動機構部の構成例を示す要部概要図であり、図
1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0042】すなわち、本実施の形態の移動機構部は、
一つは、図3(a)に示すように、前記Ge検出器14
に取り付けて、当該Ge検出器14を、ドラム11の軸
線方向(図示上下方向)に支柱13に沿って移動させる
検出器移動機構部31として構成している。
【0043】あるいは、もう一つは、図3(b)に示す
ように、前記Ge検出器14が取り付けられた支柱13
に取り付けて、当該支柱13を、ドラム11の軸線方向
(図示上下方向)に沿って移動させる支柱移動機構部3
2として構成する。
【0044】次に、以上のように構成した本実施の形態
の移動機構部を備えた放射能測定装置においては、検出
器移動機構部31、あるいは支柱移動機構部32にて、
Ge検出器14自体あるいはGe検出器14が取り付け
られた支柱13を移動させるようにしていることによ
り、Ge検出器14をドラム11の側面に沿って軸線方
向にスキャンすることができる。
【0045】上述したように、本実施の形態の移動機構
部を備えた放射能測定装置では、前記第1の実施の形態
の場合と同様の効果が得られるのに加えて、Ge検出器
14をドラム11の側面に沿って軸線方向にスキャンす
ることが可能となる。
【0046】(第5の実施の形態:請求項6に対応)図
4は、本実施の形態による放射能測定装置における回転
支持台の構成例を示す要部概要図である。
【0047】すなわち、本実施の形態の回転支持台は、
図4に示すように、互いに径の異なったリング状の複数
(本例では4つ)の支持部41a〜41dからなる多重
リング状として構成している。
【0048】次に、以上のように構成した本実施の形態
の多重リング状回転支持台41を備えた放射能測定装置
においては、回転支持台を、リング状の複数の支持部4
1a〜41dからなる多重リング状回転支持台41とす
るようにしていることにより、前記第1乃至第3の実施
の形態の場合と同様の効果が得られるのに加えて、回転
部分を被測定体としてのドラムA〜Dに合わせる、すな
わちドラムA〜Dに合わせた回転支持台で回転させるこ
とが可能となり、被測定体としての種々の大きさのドラ
ムA〜Dに対応することができる。
【0049】上述したように、本実施の形態の多重リン
グ状回転支持台41を備えた放射能測定装置では、前記
第1乃至第3の実施の形態の場合と同様の効果が得られ
るのに加えて、被測定体としての種々の大きさのドラム
A〜Dに対応することが可能となる。
【0050】(第6の実施の形態:請求項7に対応)図
5は、本実施の形態による放射能測定装置の構成例を示
す要部概要図であり、図4と同一要素には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0051】すなわち、本実施の形態の放射能測定装置
は、図4に示すように、前記多重リング状回転支持台4
1の任意の支持部(本例では支持部41b)をドラム1
1(B)の大きさに合わせて選択使用し、この選択使用
される支持部41b以外の支持部(本例では支持部41
a,41c,41d)を待避させ、前記Ge検出器14
とドラム11(B)の被測定面との間の距離を適正にす
るように、Ge検出器14を支柱移動機構部51にて移
動させる構成としている。
【0052】次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、回転支持台を、リング状
の複数の支持部41a〜41dからなる多重リング状回
転支持台41とし、Ge検出器14とドラム11(B)
の被測定面との間の距離が適正になるように、Ge検出
器14を支柱移動機構部51にて移動させるようにして
いることにより、より一層正確な放射能測定を行なうこ
とができる。
【0053】すなわち、多重リング回転支持台41で、
Ge検出器14とドラム11(B)との間の距離を適切
に保つため、図5に示すように使用しない支持部41
a,41c,41dを待避させ、支柱移動機構部51に
てGe検出器14を適切な位置に移動する。これによ
り、より一層正確な放射能測定をすることができる。
【0054】なお、Ge検出器14を取り付けているア
ームを伸縮させて、適正な位置に移動させることもでき
る。上述したように、本実施の形態の移動機構部を備え
た放射能測定装置では、前記第5の実施の形態の場合と
同様の効果が得られるのに加えて、より一層正確な放射
能測定を行なうことが可能となる。
【0055】(第7の実施の形態:請求項8に対応)図
6は、本実施の形態による放射能測定装置の構成例を示
す概要図であり、図1と同一要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0056】すなわち、本実施の形態の放射能測定装置
は、図6に示すように、被測定体としてのドラム11を
定位置に固定設置し、前記Ge検出器14、移動機構
部、放射能測定手段としてのMCA15およびデータ処
理装置16、および放射能測定手段による演算結果をこ
の放射能測定手段と離間した測定管理装置63へ無線に
て送信する無線機61を、検出器系回転支持台62に設
置する構成としている。
【0057】次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、被測定体としてのドラム
11を動かさないで固定とし、Ge検出器14、移動機
構部、MCA15、データ処理装置16、および無線機
61からなる測定系一式を検出器系回転支持台62に載
置して、ドラム11の周囲を回転させながら放射能測定
を行なうようにしていることにより、被測定体としての
ドラム11を動かさないで測定することが可能となり、
測定結果を無線によって測定系と離間した測定管理装置
63へ逐次送ることができる。
【0058】なお、MCA15としてボードタイプのも
のを用い、計算機もノート型とすることにより、軽量化
を図ることができる。上述したように、本実施の形態の
放射能測定装置では、前記第1の実施の形態の場合と同
様の効果が得られるのに加えて、被測定体としてのドラ
ム11を動かさないで測定することができ、測定結果を
無線によって離間した測定管理装置63へ逐次送ること
が可能となる。
【0059】(第8の実施の形態:請求項9に対応)図
7は、本実施の形態による放射能測定装置の構成例を示
す概要図であり、図1と同一要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0060】すなわち、本実施の形態の放射能測定装置
は、図7に示すように、図1における支柱13を省略
し、これに代えて、前記Ge検出器14を、ドラム11
の両端面(上面、底面)、およびこの両端面を結ぶ側面
に移動させるように配置された全面移動機構部であるコ
字形の全面測定用支柱71を付加し、さらにGe検出器
14によるドラム全面の測定結果を表面線量率に換算す
る機能を、前記データ処理装置16に持たせた構成とし
ている。
【0061】次に、以上のように構成した本実施の形態
の放射能測定装置においては、一つのGe検出器14で
ドラム11全面を測定して、その測定結果をデータ処理
装置16にて表面線量率に換算するようにしていること
により、被測定体としてのドラム11移動に際して測定
される表面線量率も同時に測定して、ドラム11の運搬
に必要なデータを取得することが可能となり、測定系も
簡略化することができる。
【0062】図8は、ドラム11の底面を測定する場合
の機構の一例を示す要部概要図である。図8において、
Ge検出器14は、支柱13に設置された検出器移動ガ
イド88を経て、検出器設置伸縮アーム85に受け渡さ
れ、アーム支持柱86に沿って上昇し、所定の位置にセ
ットされる。
【0063】また、ドラム11は、基盤87上に支持台
84にて支持された突き上げ機構83および突き上げ棒
81で上昇した多重リング回転支持台41上にセットさ
れており、回転用モータ82にて回転され、同時に検出
器設置伸縮アーム85が動いて、ドラム11の底面全面
を測定することができる。
【0064】さらに、ドラム11の全面の測定データ
は、データ処理装置16にて表面線量率に換算すること
ができる。上述したように、本実施の形態の放射能測定
装置では、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果が
得られるのに加えて、被測定体としてのドラム11の運
搬に必要なデータを取得することができ、測定系も簡略
化することが可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射能測
定装置によれば、ドラム移動時に測定するドラム内在放
射能および表面線量率測定において、重量物であるドラ
ムは移動させるのではなく回転させるのみとし、軽量で
ある放射線検出器を被測定体としてのドラムの大きさに
合わせて適切な位置に移動させて、放射線検出器をドラ
ムの軸線方向に沿って移動させながら放射能測定を行な
うようにしているので、装置の小形化、並びに簡略化を
図ることが可能となる。
【0066】また、本発明の放射能測定装置によれば、
一つの放射線検出器でドラム全面を測定して、その測定
結果を表面線量率に換算するようにしているので、被測
定体としてのドラムの運搬に必要なデータを取得するこ
とができ、測定系も簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射能測定装置の第1の実施の形
態を示す概要図。
【図2】本発明による放射能測定装置の第2および第3
の実施の形態を示す概要図。
【図3】本発明による放射能測定装置の第4の実施の形
態を示す概要図。
【図4】本発明による放射能測定装置の第5の実施の形
態を示す概要図。
【図5】本発明による放射能測定装置の第6の実施の形
態を示す概要図。
【図6】本発明による放射能測定装置の第7の実施の形
態を示す概要図。
【図7】本発明による放射能測定装置の第8の実施の形
態を示す概要図。
【図8】本発明による放射能測定装置の第8の実施の形
態を示す概要図。
【図9】従来の放射能測定装置の構成例を示す概要図。
【符号の説明】
11…ドラム、 A〜D…ドラム、 12…回転支持台、 13…支柱、 14…Ge検出器、 15…MCA、 16…データ処理装置、 21…距離検出器、 22…距離測定データ処理装置、 23…検出器移動処理部、 24…検出器移動機構部、 31…検出器移動機構部、 32…支柱移動機構部、 41…多重リング回転支持台、 41a〜41d…支持部、 51…支柱移動機構部、 61…無線機、 62…検出器系回転支持台、 63…測定管理装置、 71…全面測定用支柱、 81…突き上げ棒、 82…回転用モータ、 83…突き上げ機構、 84…支持台、 85…検出器設置伸縮アーム、 86…アーム支持柱、 87…基盤、 88…検出器移動ガイド、 91…液体窒素用デュワー瓶、 92…ドラム上下移動機構。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性廃棄物が収納された筒状のドラム
    内部の放射能の測定、あるいは前記ドラムから放出され
    る放射線の測定を行なう放射能測定装置において、 前記ドラムを定位置に支持し、かつ当該ドラムをその軸
    線を中心として回転させる回転支持台と、 前記ドラムと所定の間隔を有して配置され、放射線を検
    出するための放射線検出器と、 前記放射線検出器を、前記ドラムの軸線方向に沿って移
    動させる移動機構部と、 前記放射線検出器からの出力を処理して、前記ドラム内
    部の放射能量を演算する放射能測定手段と、 を備えて成ることを特徴とする放射能測定装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の放射能測定装置に
    おいて、 前記放射線検出器とドラムの被測定面との間の距離を測
    定する距離測定手段と、 前記距離測定手段からの出力に基づいて、前記放射線検
    出器による放射線検出時に前記放射線検出器とドラムの
    被測定面との間の距離を常に一定に保つように、前記放
    射線検出器の位置を補正制御する検出器移動処理手段
    と、 を付加して成ることを特徴とする放射能測定装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の放射能測定装置に
    おいて、 前記放射線検出器とドラムの被測定面との間の距離を測
    定する距離測定手段を付加し、 前記距離測定手段からの出力に基づいて測定される前記
    ドラムの歪みを、前記放射能測定手段における放射能量
    の演算時の補正要素として取り込むようにしたことを特
    徴とする放射能測定装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の放射能測定装置において、 前記移動機構部は、放射線検出器に取り付けられて当該
    放射線検出器をドラムの軸線方向に沿って移動させる検
    出器移動機構部としたことを特徴とする放射能測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の放射能測定装置において、 前記移動機構部は、放射線検出器が取り付けられた支柱
    をドラムの軸線方向に沿って移動させる支柱移動機構部
    としたことを特徴とする放射能測定装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の放射能測定装置において、 前記回転支持台は、互いに径の異なったリング状の複数
    の支持部からなる多重リング状としたことを特徴とする
    放射能測定装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載の放射能測定装置に
    おいて、 前記多重リング状の回転支持台の任意の支持部を前記ド
    ラムの大きさに合わせて選択使用し、当該選択使用され
    る支持部以外の支持部を待避させ、前記放射線検出器と
    ドラムの被測定面との間の距離を適正にするように前記
    放射線検出器を支柱移動機構部にて移動させるようにし
    たことを特徴とする放射能測定装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1に記載の放射能測定装置に
    おいて、 前記ドラムを定位置に固定設置し、 前記放射線検出器、前記移動機構部、前記放射能測定手
    段、および前記放射能測定手段による演算結果を当該放
    射能測定手段と離間した測定管理手段へ無線にて送信す
    る無線手段を、前記回転支持台に設置したことを特徴と
    する放射能測定装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1に記載の放射能測定装置に
    おいて、 前記放射線検出器を、前記ドラムの両端面および当該両
    端面を結ぶ側面に移動させる全面移動機構部を付加し、 前記放射線検出器によるドラム全面の測定結果を表面線
    量率に換算する機能を、前記放射能測定手段に持たせた
    ことを特徴とする放射能測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100800398B1 (ko) 2006-04-18 2008-02-01 일진방사선 엔지니어링 (주) 무선 방사선 측정 장치 및 그 방법
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