JPH11326346A - 光学プローブ、近接場走査型光顕微鏡及び光学装置 - Google Patents

光学プローブ、近接場走査型光顕微鏡及び光学装置

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JPH11326346A
JPH11326346A JP13393098A JP13393098A JPH11326346A JP H11326346 A JPH11326346 A JP H11326346A JP 13393098 A JP13393098 A JP 13393098A JP 13393098 A JP13393098 A JP 13393098A JP H11326346 A JPH11326346 A JP H11326346A
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JP13393098A
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Kazuyuki Ogura
和幸 小椋
Futoshi Ishida
太 石田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】安全に、そして正確に物体観察を行える近接場
走査型光顕微鏡、及び近接場光を発生させるか又は検出
することが要求される分野に広く利用でき、例えば光学
的記録媒体に正確かつ安全に、光の回折限界以下の分解
能で情報を書き込むか又は読み出すこと等に利用できる
光学装置を提供する。 【解決手段】 近接場走査型光顕微鏡及び光メモリ装置
(光学装置)に搭載でき、微小開口Pを介して近接場光
を発生させ又は近接場光を検出するための光学プローブ
6であって、近接場光発生又は検出のための微小開口P
が、互いに隣り合って配置された微小開口形成用の第1
〜第4部材61〜64の間に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微小開口を介して近
接場光を発生させ又は近接場光を検出するための光学プ
ローブ、かかる光学プローブを搭載した近接場走査型光
顕微鏡及び光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近接場光を発生させ又は近接場光を検出
するための微小開口を有する光学プローブは、近接場走
査型光顕微鏡の分野で利用されている。また、近接場光
を用いて情報の書き込み又は再生を行う光メモリ装置な
どへの利用も提案されている。近接場走査型光顕微鏡
は、観察物体に近接して光学プローブを配置し、近接場
光を用いて光の回折限界以下の分解能で物体を観察する
ものである。近接場走査型光顕微鏡には、物体をレーザ
光等で照明し、物体の近傍に発生した近接場光を該光学
プローブで検出し、その検出値に基づいて物体を観察す
るコレクションモード、該光学プローブから近接場光を
発生させ、その近接場光で物体を照射し、物体からの反
射光又は透過光を検出し、その検出値に基づいて物体を
観察するイルミネーションモード、該光学プローブから
近接場光を発生させ、その近接場光で物体を照射し、物
体の近傍に発生した近接場光を該光学プローブで検出
し、その検出値に基づいて物体を観察するイルミネーシ
ョンコレクションモードの3つのモードがある。
【0003】このような近接場走査型光顕微鏡において
は、該光学プローブの開口の大きさにより分解能が決定
されるため、該開口の大きさは非常に小さく形成されて
いる。また、近接場光の発生する領域は光の波長程度以
下の領域であり、観察する物体と光学プローブの間の距
離は数100ナノメートル以下とする必要がある。かか
る光学プローブは従来光ファイバを利用して形成されて
いることが多く、微小開口を得るために、光ファイバに
テーパ部(先端の尖った部分)が設けられ、そこに微小
開口が形成されて光ファイバプローブとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光ファイバプローブは、その先端径(微小開口の
径)を数ナノメートルから数10ナノメートル程度に小
さくしてあるため、何らかの原因で観察対象物体、光学
的記録媒体等に接触すると、先端が折れるなど光ファイ
バプローブが損傷する危険性が高い。また、前記テーパ
部分において再現性良く所定サイズの微小開口を形成す
ることは困難である。
【0005】そこで本発明は、近接場光を発生させ又は
近接場光を検出するための微小開口を有する光学プロー
ブであって、所定サイズの微小開口を精度よく提供で
き、また、観察対象物体、光学的記録媒体等に接触して
も損傷の危険性が低く、それだけ安全な光学プローブを
提供することを課題とする。また、本発明は、微小開口
サイズを容易に変更できる光学プローブを提供すること
を課題とする。
【0006】さらに本発明は、光学プローブが損傷を受
ける恐れが少なく、それだけ安全に、そして正確に物体
観察を行える近接場走査型光顕微鏡を提供することを課
題とする。さらに本発明は、近接場光を発生させること
が要求される分野に広く利用でき、その場合、所定の近
接場光を精度よく、また、光学プローブが損傷を受ける
恐れが少なく、それだけ安全に発生させることができ、
例えば光学的記録媒体に正確にかつ安全に、光の回折限
界以下の分解能で情報を書き込むこと等に利用できる光
学装置を提供することを課題とする。
【0007】さらに本発明は、近接場光を検出すること
が要求される分野に広く利用でき、その場合、所定の近
接場光を精度よく、また、光学プローブが損傷を受ける
恐れが少なく、それだけ安全に検出することができ、例
えば光学的記録媒体から、正確にかつ安全に、光の回折
限界以下の分解能で情報を読み出すこと等に利用できる
光学装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、次の光学プローブ、近接場走査型光顕微鏡及
び光学装置を提供する。 (1)光学プローブ 微小開口を介して近接場光を発生させ又は近接場光を検
出するための光学プローブであって、近接場光発生又は
検出のための該微小開口が、隣り合って配置された複数
の微小開口形成用部材の間に形成されていることを特徴
とする光学プローブ。
【0009】前記複数の微小開口形成用部材のうち少な
くとも一つは該微小開口サイズを調整できる方向に移動
可能に設けられていてもよい。本発明の光学プローブに
よると、近接場光発生又は検出のための微小開口は、隣
り合って配置された複数の微小開口形成用部材の間に形
成されているので、それら部材の配置及び(又は)大き
さ等を調整することで簡単に精度よく所定サイズの開口
にできる。また、それら部材は物体に近接配置される面
を平滑状に形成しておけるので、光学プローブが物体に
近接して配置され、何らかの原因で該物体に接触するこ
とがあっても、該光学プローブが損傷を受ける恐れは少
なく、それだけ安全である。
【0010】また、それら部材のうち少なくとも一つを
微小開口サイズを調整できる方向に移動可能に設けると
きは、その部材の移動により簡単容易に微小開口のサイ
ズを変更できる。本発明の光学プローブとして次のもの
を例示できる。 不透明な第1から第4の部材を含み、前記第1部材
と第3部材は微小間隙をおいて対向して隣り合っている
とともに前記第2及び第4部材も間隔をおいて対向して
隣り合っており、これら部材で囲まれ、前記第1部材と
第3部材の間に沿って延びるスリット形状の開口(例え
ば第1、第3部材の間に沿って細長いスリット状の開
口)が形成されており、該スリット形状の開口により前
記微小開口が提供されている光学プローブ。
【0011】この場合、互いに連続して隣り合っている
部材は一体的に形成されていてもよい。 上記の光学プローブにおいて、前記第1部材とこ
れに対向する第3部材とはそれらの互いに対向する端面
が、互いに反対方向に傾斜する斜面に形成されていて前
記スリット形状の開口の断面形状がV字形状になってお
り、それら斜面間の最小間隙部分に前記微小開口が形成
されている光学プローブ。
【0012】この場合、微小開口は第1部材と第3部材
の間に沿う距離の長い方向では面ではなくラインで区画
されたような恰好になり、この隣り合うライン部の直線
性と相互間隔は面とは違って容易に精度よく設定するこ
とができるので、それだけ所定サイズの微小開口を精度
よく得ることができる。また、このようなV字形状斜面
型の光学プローブの場合、前記第1部材と第3部材のう
ち少なくとも一方を板体部材として、該板体部材の物体
に向けられる面側に、受光素子或いは受光素子へ近接場
光を導くための光ファイバ等の導波路を設けることもで
きる。このようにして後述する光学装置の1例を提供す
ることができる。 前記物体に向けられる面に不透明膜が形成されてい
る透明な第1及び第3の部材と、不透明な第2及び第4
の部材を含み(構成1)、或いは前記物体に向けられる
面に不透明膜が形成されている透明な第1から第4の部
材を含み(構成2)、前記第1部材と第3部材は微小間
隙をおいて対向して隣り合っているとともに前記第2及
び第4部材も間隔をおいて対向して隣り合っており、こ
れら部材で囲まれ、前記第1部材と第3部材の間に沿っ
て延びるスリット形状の開口(例えば第1、第3部材の
間に沿って細長いスリット形状の開口)が形成されてお
り、前記構成1の場合は該スリット形状の開口のうち前
記第1、第3部材の面に形成された不透明膜の間に、ま
た前記構成2の場合は該スリット形状の開口のうち前記
各部材の面に形成された不透明膜で囲まれた部分で前記
微小開口が形成されている光学プローブ。
【0013】この光学プローブでは、薄い不透明膜によ
り、立体的というよりむしろ平面的な微小開口が形成さ
れているので、この微小開口に光を照射して近接場光を
発生させる場合や、逆に近接場光を該微小開口を介して
検出する場合において、前記構成1の場合は前記第1及
び第3部材の透明体を光が通過でき、前記構成2の場合
は、前記第1部材〜第4部材の透明体を光が通過でき、
それだけ光の損失が少なく済む利点がある。
【0014】前記第1部材〜第4部材の透明体としては
ガラスなどを例示できる。また、前記部材の面に形成さ
れる不透明膜としては金属膜などを例示でき、その膜厚
は不透明性を維持できる程度の厚さであればよい。ま
た、この薄膜形成方法としては、スパッタリング、真空
蒸着などを例示できる。 上記の光学プローブ構成と上記の光学プローブ
構成を組み合わせた光学プローブ。
【0015】上記からのいずれの光学プローブにお
いても、第1部材と第3部材の間隙を調整、設定するこ
とで、容易にサブミクロンオーダからナノメートルオー
ダの幅の微小開口を形成しておくことができる。 上記からのいずれかに記載の光学プローブにお
いて、前記第1部材及び第3部材のうち少なくとも一方
が他方に対し接近離脱移動可能に設置されており、さら
に、該移動可能の部材を接近離脱駆動する駆動装置が設
けられている光学プローブ。
【0016】この光学プローブでは駆動装置により部材
を移動させて第1部材と第3部材間の間隙を調整するこ
とで容易に所定幅の微小開口を得ることができ、また、
該開口幅を容易に変更することもできる。かかる駆動装
置として次のa及びbのものを例示できる。 a.一端部で前記移動可能の部材に接続されるとともに
他端部が定位置に設置された、圧電体を含む駆動体であ
り、該圧電体への印加電圧の調節(電圧印加しない場合
も含む)により前記微小開口の幅方向に所望量伸縮させ
ることができる駆動体。なお、電圧印加のための適当な
電圧印加装置を設けるとよい。
【0017】かかるの圧電体としては、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(Pb(Ti,Zr)O3 )、いわゆるPZTなどを例示で
きる。この圧電体は微小開口の幅方向に電圧を印加する
ものでも、微小開口の幅方向に直交する方向に電圧を印
加するものでもよい。圧電体の総体積が同じで各圧電体
に印加する電圧が同じとすれば、電圧印加方向と伸縮方
向が同一である方が、電圧印加方向と伸縮方向が異なっ
ている場合に比べて駆動体全体の伸縮量を大きくでき
る。このことから電圧印加方向と伸縮方向を同一にすれ
ば、方向が異なる場合に比べ低電圧で駆動できる。
【0018】b.一端部で前記移動可能の部材に接続さ
れるとともに他端部が定位置に設置された、熱膨張収縮
可能の感温体を含む駆動体であり、該感温体の温度調節
により前記微小開口の幅方向に所望量伸縮させることが
できる駆動体。なお、感温体の温度調節のために適当な
ヒータを設けるとよい。かかる駆動体としては、流体、
例えば水、水銀等の流体を伸縮自在の袋体に密閉したも
の、一定形状を保持できる感温性の固体、例えば銅、ア
ルミニウム等を挙げることができる。
【0019】なお、駆動装置がいずれのタイプのもので
あれ、その全部又は一部(例えば前記のa又はbの駆動
体)それ自身が前記移動可能の部材を兼ねていてもよ
い。 少なくとも3個の不透明な円板又は球体と光ファイ
バとを含み、前記円板又は球体を接触させて前記光ファ
イバ端面におけるコア端面に配置し、接触しあう前記円
板又は球体の間に形成される隙間を前記微小開口とした
光学プローブ。
【0020】この場合、3個の円板又は球体を用いる
と、略三角形状の微小開口が得られる。4個の円板又は
球体を用いると、略四角形状の微小開口が得られる。ま
た、より多くの円板又は球体を用いることで、複数の微
小開口を形成することもできる。いずれにしても微小開
口は、円板や球体の大きさを調整することで簡単に精度
よく所定サイズの開口にできる。
【0021】かかる円板又は球体の材質としては、金
(Au)などの金属などを例示できる。 (2)近接場走査型光顕微鏡 上記(1)で説明した光学プローブを搭載したことを特
徴とする近接場走査型光顕微鏡。
【0022】この顕微鏡によると、本発明に係る光学プ
ローブを採用しているので、光学プローブが損傷を受け
る恐れが少なく、それだけ安全に、そして正確に物体観
察を行える。 (3)光学装置 a)上記(1)で説明した光学プローブを備えていると
ともにレーザ光源を備えており、該レーザ光源からのレ
ーザ光を該光学プローブの微小開口に照射して前記近接
場光を発生させることを特徴とする光学装置。
【0023】この光学装置は、近接場光を発生させるこ
とが要求される分野に広く利用でき、その場合、本発明
に係る光学プローブを採用しているので、所定の近接場
光を精度よく、また、該光学プローブが損傷を受ける恐
れが少なく、それだけ安全に発生させることができ、例
えば光学的記録媒体に正確にかつ安全に、光の回折限界
以下の分解能で情報を書き込むこと等に利用できる。ま
た、微小開口の大きさが可変であることから、書き込む
情報ビットの長さを所望の長さに設定することができ
る。
【0024】b)上記(1)で説明した光学プローブを
備えているとともに受光素子を備えており、該光学プロ
ーブの微小開口から到来する近接場光を該受光素子で検
出することを特徴とする光学装置。この光学装置は、近
接場光を検出することが要求される分野に広く利用で
き、その場合、本発明に係る光学プローブを採用してい
るので、所定の近接場光を精度よく、また、該光学プロ
ーブが損傷を受ける恐れが少なく、それだけ安全に検出
することができ、例えば光学的記録媒体から、正確にか
つ安全に、光の回折限界以下の分解能で情報を読み出す
こと等に利用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る光学プローブ
を備えた近接場走査型光顕微鏡の概略構成を示す図であ
る。なお、本例ではコレクションモードで試料を観察す
る。図1に示す近接場走査型光顕微鏡は、観察試料1を
載置するための試料台を兼ねる三角プリズム2を備えて
いる。三角プリズム2の下方にはビーム拡大器3、反射
鏡4、光源5が順次配置されている。また、上方には、
光学プローブ6、光ファイバ60、光検出器8、走査機
構9が設けられている。
【0026】光源5は、ここでは半導体レーザからな
り、レーザ光B1を反射鏡4に照射できる。反射鏡4は
光源5から射出されるレーザ光B1をビーム拡大器3に
導くことができる。ビーム拡大器3は、反射鏡4にて反
射されるレーザ光B1を三角プリズム2の試料1裏面に
おいて全反射するようなレーザ光B2に拡大することが
できる。光学プローブ6は、光検出器8及び光ファイバ
60を介して走査機構9に支持され、試料1表面に近接
して配置されている。
【0027】図2に図1に示す光学プローブ6の斜視図
を示す。図2(A)は光学プローブ6の微小開口Pが開
いている状態であり、図2(B)は図2(A)に示す光
学プローブ6の微小開口Pが閉じている状態である。図
2に示すように光学プローブ6は、微小開口形成用の第
1部材61、第2部材62、第3部材63及び第4部材
64を含んでおり、さらに固定部材65を含んでいる。
【0028】第1部材61、第2部材62及び第4部材
64は、本例では、それぞれSi(ケイ素)からなって
いる。第3部材63は後述する圧電体を含んでいる。第
1から第4部材61〜64はいずれも不透明な部材であ
る。第1部材61と第3部材63は微小間隙をおいて対
向して隣り合っているとともに第2部材62及び第4部
材64も間隔をおいて対向して隣り合っており、これら
部材で囲まれ、第1部材61と第3部材63の間に沿っ
て細長いスリット形状の開口が形成されており、該スリ
ット形状の開口により微小開口Pが提供されている。な
お、第1部材61、第2部材62、第4部材64は一体
的に形成されていてもよい。
【0029】なお、説明の都合上、図2において部材6
1と部材63間の開口幅方向をx方向、部材62と部材
64間の開口長さ方向をy方向、該x、yの両方向に直
交する方向をz方向とする。また、後述する図3におい
ても同様とする。第3部材63は第1部材61に対し接
近離脱移動可能に設置されている。固定部材65は第2
部材62及び第4部材64に接続されている。また、第
3部材63の一端は固定部材65に接続されている。こ
れにより第3部材63の一端を定位置に設置している。
第3部材63は、それ自身伸縮して第1部材61に対し
接近離脱できる。すなわち、部材63は圧電体を含む駆
動体であり、後述するように該圧電体への印加電圧の調
節(電圧印加しない場合も含む)により図中x方向に所
望量伸縮させることができる。
【0030】図3は駆動体63(第3部材)の圧電体へ
の電圧印加形態を示すものであり、図3(A)にその電
圧印加形態の1例の斜視図を示し、図3(B)に電圧印
加形態の他の例の斜視図を示す。図3(A)に示すよう
に駆動体63(第3部材)は圧電体631及びこの両面
に積層した電極層632からなっており、圧電体631
は、本例ではチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Ti,Zr)O3 、P
ZT)からなっている。
【0031】圧電体631は電極層632により図中z
方向に挟まれた構成になっている。電極層間には電圧印
加装置10から所定の電圧Vを印加できる。圧電体63
1は図中z方向に電圧を印加されることにより、図中x
方向に伸縮される。ここで、圧電体631において、圧
電定数をd31(m/V)、印加電圧をV(V)、x方向
の長さをL(m)、z方向の厚さをT(m)とした場
合、x方向の長さの変化量ΔL(m)は、次式(1)の
ような関係で表される。
【0032】△L=d31VL/T ・・・ (1) 例えば、圧電体631の圧電定数d31を−100×10
-12 m/V、長さLを10μm、厚さTを1μmに設定
しておき、印加電圧Vを1Vとした場合、式(1)より
△L=−1×10-9mとなり、圧電体631はx方向に
1nm縮むことになる。従って、圧電体631への印加
電圧を可変することで、図2(A)に示すように微小開
口部Pのx方向の開口幅をナノメートル単位で制御する
ことができる。また、圧電体631への印加電圧を調節
することで微小開口部Pを図2(B)に示すように閉じ
ることもできる。
【0033】図3(B)に示す駆動体63(第3部材)
も図3(A)と同様に圧電体631及び電極層632か
らなっており、圧電体631はPZTからなっている。
但し図3(B)に示す駆動体63(第3部材)では、圧
電体631及び電極層632をx方向に順次重ね並べて
これらを積層させた構成となっている。それぞれの圧電
体631を挟んでいる各電極層間には電圧印加装置10
から所定の電圧Vをそれぞれ印加できる。圧電体631
は図中x方向に電圧を印加されることにより、図中x方
向に伸縮される。
【0034】圧電体の総体積が同じで各圧電体に印加す
る電圧を同じとすれば、図3(B)に示すように電圧印
加方向と伸縮方向が同一方向である方が、図3(A)に
示すように電圧印加方向と伸縮方向が異なっている場合
に比べて、駆動体全体の伸縮量を大きくできる。また、
このことから図3(A)に示すような駆動体に比べて、
図3(B)に示すような駆動体の方が低電圧で駆動でき
る。
【0035】なお、駆動体63(第3部材)について
は、図3(A)、(B)のいずれの電圧印加形態も採用
できるが、それに限定されるものではない。図1に示す
ように、光ファイバ60は一方で光検出器8に接続され
ており、他方で光学プローブ6の微小開口Pの周辺部分
(図2中第1部材61、第2部材62、第4部材64の
微小開口Pの周辺部分)に接続されている。これによ
り、光学プローブ6の微小開口Pから到来する近接場光
を光検出器8に導くことができる。
【0036】光検出器8は光ファイバ60を通過してく
る光を検出できる。走査機構9は光検出器8に接続され
ており、光検出器8、光ファイバ60及び光学プローブ
6を図2における互いに直交するx方向又はy方向に移
動させることができる。これにより光学プローブ6を試
料1の表面に対し図2におけるx方向又はy方向に走査
できる。
【0037】また、この近接場走査型光顕微鏡は、x−
yドライブ用回路DC、画面表示用回路IC、電圧制御
用回路VCを備えている。x−yドライブ用回路DCは
走査機構9に接続されており、走査機構9の駆動を制御
できる。また、回路DCは走査機構9の走査位置情報を
画面表示用回路ICに送ることができる。
【0038】画面表示用回路ICは光検出器8にて検出
された検出値及び走査機構9からの走査位置情報に基づ
いて画像信号を作成し、この画像信号を画像表示部11
に送ることができる。画像表示部11は回路ICからの
画像信号を画像情報として表示できる。また、電圧制御
用回路VCは電圧印加装置10の印加電圧を制御でき
る。
【0039】以上説明した近接場走査型光顕微鏡による
と、光源5からレーザ光B1が射出され、反射鏡4に反
射される。反射鏡4に反射されたレーザ光B1はビーム
拡大器3にてレーザ光B2に拡大され、三角プリズム2
に、試料1と接する面で全反射する角度で入射される。
これにより三角プリズム2上の試料1の面上に近接場光
が発生する。
【0040】光学プローブ6では、このとき、電圧制御
用回路VCからの指示信号により図3に示すように電圧
印加装置10から駆動体63(第3部材)に所定の電圧
が印加されており、図2及び図3中x方向に伸び、又は
収縮している。すなわち、光学プローブ6の微小開口部
Pのx方向の幅は所望の大きさにされている。試料1の
近傍で発生する近接場光は微小開口部Pを通過し、光フ
ァイバ60を介して光検出器8で検出され、その検出値
が画像表示用回路ICに送られる。
【0041】また、光学プローブ6はX−Yドライブ用
回路DCからの指示信号による走査機構9の動作により
光検出器8及び光ファイバ60を介して試料1の表面に
沿って走査され、試料1の表面各部における近接場光が
検出される。試料1の表面各部における検出値は光検出
器8から画像表示用回路ICに順次送られる。一方、X
−Yドライブ用回路DCからの走査位置情報も画像表示
用回路ICに出力される。
【0042】これら光検出器8から送られてきた検出値
及びX−Yドライブ用回路DCから出力されきた走査位
置情報は画像表示用回路ICにて画像信号にされ、この
画像信号が画像表示部11に送られる。画像表示部11
に送られてきた画像信号は、ここで画像情報として表示
される。かくして試料1を観察できる。本発明の光学プ
ローブ6によると、図2に示すように微小開口Pは、隣
り合って配置された微小開口形成用の第1から第4部材
61〜64の間に形成されているので、その開口サイズ
はそれら部材の配置及び(又は)大きさ等を調整するこ
とで簡単に精度よく所定サイズの開口にできる。また、
第1から第4部材61〜64は試料1に向けられる面側
を平滑に形成しておけるので、光学プローブ6が試料1
に近接して配置され、何らかの原因で試料1に接触する
ことがあっても、光学プローブ6が損傷を受ける恐れは
少なく、それだけ安全である。
【0043】また、駆動体63(第3部材)の伸縮によ
り第1部材61と第3部材63間の間隙を調整すること
で容易に所定幅の微小開口Pを得ることができ、また、
該開口幅を容易に変更することもできる。次に、図1及
び図2に示す光学プローブ6の変形例の光学プローブ6
aについて図4を参照しながら説明する。なお、この光
学プローブ6aは図1に示す近接場走査型光顕微鏡に光
学プローブ6に代えて搭載できる。
【0044】図4(A)に図1及び図2に示す光学プロ
ーブ6の変形例の光学プローブ6aの斜視図を示し、図
4(B)に図4(A)に示す第3部材63a及び駆動体
66の斜視図を示す。図4に示す光学プローブ6aで
は、図2の光学プローブ6において第3部材63に代え
て第3部材63a、駆動体66を設けてある。他の点は
図2の光学プローブ6と同様であり、同じ構成、作用を
有する部品には同じ参照符号を付してある。なお、図1
に示す近接場走査型光顕微鏡ではこの光学プローブ6a
を搭載できるように電圧印加装置10及び電圧制御用回
路VCを後述するヒータ663の温度調節可能なように
変更すればよい。また、第1部材61、第2部材62及
び第4部材64は図2の光学プローブ6における部材の
材料と同様のものを使用しており、第3部材63aもこ
れらと同様の材料を使用しており、いずれも不透明であ
る。
【0045】以下に図4に示す光学プローブ6aについ
て図2の光学プローブ6と異なる点を中心に説明する。
なお、説明の都合上、図4において第1部材61と第3
部材63a間の開口幅方向をx方向、第2部材62と第
4部材64間の開口長さ方向をy方向、x、y両方向に
直交する方向をz方向とする。
【0046】第1部材61と第3部材63aは微小間隙
をおいて対向して隣り合っているとともに第2部材62
及び第4部材64も間隔をおいて対向して隣り合ってお
り、これら部材で囲まれ、第1部材61と第3部材63
aの間に沿って細長いスリット形状の開口が形成されて
おり、該スリット形状の開口により微小開口P1が提供
されている。
【0047】また、第3部材63aは第1部材61に対
し接近離脱移動可能に設置されており、さらに、第3部
材63aを接近離脱駆動する駆動体66が設けられてい
る。駆動体66は、一端部で第3部材63aに接続され
ているとともに他端部が固定部材65に接続されてい
る。これにより駆動体66を定位置に設置している。図
4(B)示すように駆動体66は、感温体660、これ
を収容する箱体661及びヒータ662からなってい
る。感温体660は袋体663に液体Q(本例では、水
銀)を収容している。袋体663は液体Qの熱膨張収縮
により伸縮できる。
【0048】袋体663は一端部で箱体661の底部内
側(固定部材65側の底部内側)661’に接着されて
おり、他端部で第3部材63aの外側面63a’に接着
されている。また、箱体661の外側にはヒータ662
が配置されている。ヒータ662は図示を省略した電圧
印加装置に接続されており、該電圧印加装置による通電
により発熱する。なお、ヒータ662の温度は図示を省
略した電圧制御用回路からの該電圧印加装置への指示信
号により調節される。
【0049】感温体660の温度調節により、内部の液
体Qが熱膨張収縮し、微小開口P1を図4中x方向に所
望量伸縮させることができる。例えば、液体Qが膨張す
ると第3部材は微小開口P1が閉じる図中x方向に移動
する。例えば、感温体660が20℃に加熱された場
合、図4(B)示すように20℃での感温体660のx
方向の長さL1を10μm、y方向の長さL2を10μ
m、z方向の長さT1を1μmとすると、液体Q(本例
では水銀)の20℃における体膨張率は0.181×1
-3であり、1℃の温度上昇あたりx方向に1.81n
m膨張する。
【0050】従って、感温体660の温度を調節するこ
とで、図4(A)に示す光学プローブ6aにより形成さ
れる微小開口部P1のx方向の開口幅をナノメートル単
位で制御することができる。図4(A)に示す光学プロ
ーブ6aでは、微小開口P1は、隣り合って配置された
第1から第4の微小開口形成用部材61、62、63
a、64の間に形成されているので、その開口サイズは
それら部材の配置及び(又は)大きさ等を調整すること
で簡単に精度よく所定サイズの開口にできる。
【0051】また、駆動体66により第3部材63aを
移動させて第1部材61と第3部材63a間の間隙を調
整することで容易に所定幅の微小開口P1を得ることが
でき、また、該開口幅を容易に変更することもできる。
また、図1及び図2に示す光学プローブ6と同様、図4
に示す光学プローブ6aが試料1に近接して配置され、
何らかの原因で試料1に接触することがあっても、光学
プローブ6が損傷を受ける恐れは少なく、それだけ安全
である。
【0052】図5は図1及び図2に示す光学プローブ6
の他の例の光学プローブ7を備えた近接場走査型光顕微
鏡の概略構成を示す図である。この近接場走査型光顕微
鏡では、図1に示す近接場走査型光顕微鏡において光フ
ァイバ60、光学プローブ6、電圧印加装置10及び電
圧制御用回路VCに代えて光学プローブ7を設けてあ
る。他の点は図1の光顕微鏡と同様であり、同じ構成、
作用を有する部品には同じ参照符号を付してある。
【0053】図5に示す近接場走査型光顕微鏡の構成、
動作は、電圧印加装置10の電圧制御用回路VCの構
成、動作を除けば図1の光顕微鏡と同じであるのでここ
ではその説明を省略し、以下に図5に示す光学プローブ
7について図6を参照しながら説明する。図6に図5に
示す光学プローブ7端部の斜視図を示す。
【0054】光学プローブ7は、図6に示すように、3
つの円板7aと光ファイバ70を含んでいる。円板7a
は不透明な材料(本例では金(Au))からなり、いず
れの円板7aも半径1μm、厚み0.5μmの微小円板
である。光ファイバ70はコア701及びクラッド70
2を有しており、後述する微小開口P2から到来する近
接場光を図5に示す光検出器8に導くことができる。
【0055】光学プローブ7は、各円板7aを接触させ
て光ファイバ70端面におけるコア701端面に配置接
着し、接触しあう円板7aの間に形成されている隙間を
微小開口P2としている。なお、円板7aに代えて球体
を採用してもよい。光学プローブ7によると、3個の円
板を用いているので、略三角形状(本例では一辺約1μ
m、面積約0.16μm2 )の微小開口P2が得られ
る。微小開口P2は円板7aの大きさを調整することで
簡単に精度よく所定サイズの開口にできる。また、例え
ば、円板7aを半径500nmにすれば、一辺約500
nmの略三角形の開口ができる。
【0056】なお、本例では3個の微小円板7aを用い
ているが、これを4個以上としてもよい。例えば、4個
の微小円板を用いれば、略四角形の開口ができる。さら
に多くの微小円板を用いて形成される開口数を2つ以上
としてもよい。図7に図5及び図6に示す光学プローブ
7の光ファイバ70端面におけるコア701端面に配置
されている微小円板を4個以上とした開口部分の斜視図
を示す。なお、光ファイバ70は図示を省略している。
【0057】図7に示すように大きさの揃った多くの微
小円板7aを平面状に敷き詰めることにより、大きさの
揃った略三角形の微小開口P3を揃ったピッチで製作す
ることができ、マルチ開口として機能させることもでき
る。また、微小円板7aの半径をナノメートルのオーダ
にすることにより、近接場光を発生させる開口として機
能させることも可能である。例えば、微小円板7aの半
径が50nmであれば、半径約50nmの略三角形の微
小開口が複数できる。
【0058】以上説明したように図1及び図5に示す近
接場走査型光顕微鏡のいずれにおいても、本発明に係る
光学プローブ6、6a、7を採用しているので、それら
の光学プローブが損傷を受ける恐れが少なく、それだけ
安全に、そして正確に物体観察を行える。図8は本発明
に係る光学プローブを備えた書き込み用の光メモリ装置
(光学装置の1例)の概略構成を示す斜視図である。こ
の光メモリ装置は記録媒体への情報の書き込みに用いら
れる。
【0059】図8に示す光メモリ装置は、光学プローブ
600及び圧電体ドライバ13を備えているとともにレ
ーザ光源50を備えており、ディスク状の光記録媒体D
を収納できる。光学プローブ600は光記録媒体Dに近
接して配置されており、光学プローブ600の上方には
光学レンズ51、レーザ光源50が順次設けられてい
る。光学レンズ51、レーザ光源50及び光学プローブ
600は図示を省略した駆動装置により一体となって光
記録媒体D表面に沿って媒体半径方向に移動できる。ま
た、光記録媒体Dは図示を省略した回転駆動装置により
回転駆動される。
【0060】図9(A)に図8に示す光学プローブ60
0の斜視図を示し、図9(B)に光学プローブ600の
概略断面図を示す。この光学プローブ600は図4に示
す光学プローブ6aの変形例である。光学プローブ60
0では、図4の光学プローブ6aにおいて第1部材6
1、第3部材63a、駆動体66に代えて第1部材61
b、第3部材63b及び駆動体63’を設けてある。他
の点は図4の光学プローブ6aと同様であり、同じ構
成、作用を有する部品には同じ参照符号を付してある。
なお、第2部材62及び第4部材64は図2及び図4の
光学プローブにおける部材の材料と同様のものを使用し
ており、第1部材61b及び第3部材63bもこれらと
同様の材料を使用している。また、駆動体63’につい
ては図2の光学プローブ6に用いた圧電体タイプの駆動
体63(第3部材)と同様のものを使用している。
【0061】なお、説明の都合上、図9において第1部
材61bと第3部材63b間の開口幅方向をx方向、第
2部材62と第4部材64間の開口長さ方向をy方向、
x、y両方向に直交する方向をz方向とする。以下に図
8及び図9に示す光学プローブ600について図4の光
学プローブ6aと異なる点を中心に説明する。
【0062】図9(A)に示すように、光学プローブ6
00では、第1部材61bと第3部材63bは微小間隙
をおいて対向して隣り合っているとともに第2部材62
及び第4部材64も間隔をおいて対向して隣り合ってお
り、これら部材で囲まれ、第1部材61bと第3部材6
3bの間に沿って細長いスリット形状の開口が形成され
ており、該スリット形状の開口により微小開口P4が提
供されている。
【0063】また、第3部材63bは第1部材61bに
対し接近離脱移動可能に設置されており、さらに、第1
部材63bを接近離脱駆動する駆動体63’が設けられ
ている。駆動体63’は、一端部で第1部材63bに接
続されているとともに他端部が固定部材65に接続され
ている。これにより駆動体63’を定位置に設置でき
る。
【0064】駆動体63’は、図3の駆動体63と同様
の圧電体を含んでおり、該圧電体への印加電圧の調節
(電圧印加しない場合も含む)により所望量伸縮させる
ことができる。また、この光学プローブ600では、図
9(B)に示すように、第1部材61bとこれに対向す
る第3部材63bとはそれらの互いに対向する端面S
が、互いに反対方向に傾斜する斜面に形成されていてス
リット形状の開口の断面形状がV字形状になっており、
それら斜面間の最小間隙部分に微小開口P4が形成され
ている。
【0065】図8に示すレーザ光源50は半導体レーザ
からなっている。光学レンズ51はレーザ光源50から
射出されるビーム状のレーザ光Bを開口P4に集光でき
る。これにより、光学プローブ600はレーザ光源50
からのレーザ光Bを光学プローブ600の微小開口P4
に照射して近接場光を発生させることができる。なお、
微小開口P4に導入されるレーザ光Bが損失少なく微小
開口P4に到達させるために、例えば、開口数NAが
0.5の光学レンズ51を用いる場合、第1部材61b
及び第3部材63bの端面Sのレーザ光軸に対する角度
θ(図9(B)参照)は30度以上が望ましい。
【0066】圧電体ドライバ13は図1に示す電圧印加
装置10と同様のはたらきを有している。すなわち、駆
動体63’に所定の電圧を印加できる。また、図8に示
す光メモリ装置は制御部CONTを備えており、圧電体
ドライバ13及び光源50に接続されている。制御部C
ONTは図1に示す電圧制御用回路VCと同様のはたら
きを含んでおり、圧電体ドライバ13の印加電圧を制御
する。これにより、駆動体63’における圧電体の伸縮
量を制御できる。また、制御部CONTは光記録媒体D
に記録するための記録情報に基づいて光源50を制御で
きる。
【0067】以上説明した光メモリ装置によると、光記
録媒体Dへの情報の記録にあたり、レーザ光源50及び
光学プローブ600は図示を省略した駆動装置により所
定位置に配置される。また、光学プローブ600の駆動
体63’は制御部CONTからの指示信号に基づいて駆
動体ドライバ13により制御され、微小開口P4の図9
中x方向の幅は所望量にされる。
【0068】レーザ光Bは光源50から光学レンズ51
を介して光学プローブ600の微小開口P4に入射さ
れ、微小開口Pから発生するレーザ光による熱或いはフ
ォトンのエネルギにより、光記録媒体D上に記録ビット
D1を書き込む。なお、ここで用いる光記録媒体Dは、
相変化型光記録材料からなる記録媒体、光磁気記録材料
からなる記録媒体などの他、フォトクロミック材料(有
機系光メモリ材料)からなる記録媒体であってもよい。
【0069】また、この光メモリ装置では、微小径光の
発生も可能であり、この光学プローブ600を1Tbi
t/inch2 級の超高密度記録媒体に用いることもで
きる。また、光学プローブ600の微小開口P4の図9
中x方向の幅を変えられるので、記録ビットD1の円周
方向の長さを変えることができる。これにより、同一デ
ータが連続するときには何度も同じデータを書き込む必
要はなく、一度に長めの記録ビットを書き込むことも可
能となる。
【0070】光学プローブ600によると、図9(A)
に示すように、圧電体ドライバ13により駆動体63’
の伸縮を調節し、第3部材63bを移動させて第1部材
61bと第3部材63b間の間隙を調整することで容易
に所定幅の微小開口P4を得ることができ、また、微小
開口P4の図中x方向の開口幅をナノメートル単位で容
易に変更することもできる。
【0071】また、図8及び図9に示す光学プローブ6
00が光記録媒体Dに近接して配置され、何らかの原因
で光記録媒体Dに接触することがあっても、光学プロー
ブ600が損傷を受ける恐れは少なく、それだけ安全で
ある。また、第1部材61bと第3部材63bのスリッ
ト形状の開口の断面形状がV字形状になっているので、
微小開口P4は第1部材61bと第3部材63bの間に
沿う図中y方向では面ではなくラインで区画されたよう
な恰好になり、この隣り合うライン部の直線性と相互間
隔は面とは違って容易に精度よく設定することができる
ので、それだけ所定サイズの微小開口P4を精度よく得
ることができる。
【0072】図10(A)に図8及び図9に示す光学プ
ローブ600の変形例の光学プローブ601の斜視図を
示し、図10(B)に光学プローブ601の概略断面図
を示す。なお、この光学プローブ601は図8に示す光
メモリ装置に光学プローブ600に代えて搭載できる。
図10に示す光学プローブ601では、図8及び図9に
示す光学プローブ600において第1部材61b、第3
部材63bに代えて透明な第1部材61c、第3部材6
3cを設けてある。他の点は図9の光学プローブ600
と同様であり、同じ構成、作用を有する部品には同じ参
照符号を付してある。なお、第2部材62及び第4部材
64は図2及び図4の光学プローブにおける部材の材料
と同様の不透明なものを使用している。
【0073】なお、説明の都合上、図10において第1
部材61cと第3部材63c間の開口幅方向をx方向、
第2部材62と第4部材64間の開口長さ方向をy方
向、x、y両方向に直交する方向をz方向とする。以下
に図10に示す光学プローブ601について図9の光学
プローブ600と異なる点を中心に説明する。
【0074】第1部材61cは本体の透明体610c及
び薄膜611cからなっている。透明体610cは、本
例ではガラスであり、薄膜611cは本例では金属膜で
ある。薄膜611cの厚さは不透明性を維持できる厚さ
である。この薄膜は、スパッタリング、真空蒸着などで
形成されている。第3部材63cは本体の透明体630
c及び不透明薄膜631cからなっており、透明体63
0c及び薄膜631cは、それぞれ第1部材61cの透
明体610c及び薄膜611cと同じ材料からなってい
る。
【0075】駆動体63’に電圧をかけ図中x方向に伸
縮させることで、開口P4の大きさを変化させることが
できる。図9の光学プローブ600と同様、圧電体(P
ZT)はナノメートル単位で制御でき、これを用いるこ
とにより、開口P4の図中x方向の幅をナノメートル単
位で制御することができる。開口P4へのレーザ光Bの
導入は、図10(B)に示すように、ビーム状のレーザ
光Bを光学レンズ51で開口P4に集光することにより
行う。透明部材610c、630cが光学的に透明な部
材であるため、入射レーザ光はほとんど損失なく開口P
4に到達することができる。しかしながら、散乱などに
より多少は損失があるため、透明部材610c、630
cの図中z方向の厚さは、なるべく小さくした方が望ま
しい。また、こうした場合、開口P4が閉じたときの第
1部材61cと第3部材63cの接合面積を小さくで
き、加工精度の点で有利である。
【0076】光学プローブ601を採用する場合も、所
定の近接場光を精度よく、また、光学プローブ601が
損傷を受ける恐れが少なく、それだけ安全に発生させる
ことができ、光記録媒体Dに正確に、安全に、高精度に
情報を書き込むことができる。図11に本発明に係る光
学プローブを備えた再生用の光メモリ装置の(光学装置
の1例)の斜視図を示す。この光メモリ装置は記録媒体
からの情報の再生に用いられる。
【0077】図11に示す光メモリ装置では、図8に示
す光メモリ装置においてさらに光検出器14(受光素子
の1例)を設けてある。他の点は図8の光メモリ装置と
同様であり、同じ構成、作用を有する部品には同じ参照
符号を付してある。以下に図11に示す光メモリ装置に
ついて図8の光メモリ装置と異なる点を中心に説明す
る。
【0078】光検出器14は光学レンズ15を含んでお
り、光源50から情報を記録した光記録媒体Dに照射さ
れ、該媒体Dから反射される光を光学レンズ15を介し
て検出できる。図11に示す光メモリ装置によると、光
記録媒体Dからの情報の読み出しを行うにあたり、光源
50からレーザ光Bが微小開口P4を介して光記録媒体
D上の記録ビットD1に照射され、記録ビットD1から
の反射光などが光検出器14で検出される。
【0079】なお、図11に示す光メモリ装置は図8の
光メモリ装置のような情報の書き込み機能を有していて
もよい。図12に光学プローブのさらに他の変形例の概
略側面図を示す。なお、この光学プローブ602は例え
ば図11に示す再生用の光メモリ装置に光学プローブ6
00に代えて搭載できる。
【0080】図12に光学プローブ602では、図9の
光学プローブ600において第1部材61b、第3部材
63b及び駆動体63’に代えて板状の第1部材61
d、板状の第3部材63d及び駆動体63”を設けてあ
る。他の点は図9の光学プローブ600と同様である。
なお、図12においては第2部材62、第4部材64及
び固定部材65は図示を省略してある。駆動体63”に
ついては図2の光学プローブ6に用いた駆動体63(第
3部材)と同様のものを使用している。
【0081】以下に図12に示す光学プローブ602に
ついて図9の光学プローブ600と異なる点を中心に説
明する。光学プローブ602では、第1部材61dと第
3部材63dの間に沿って細長いスリット形状の開口が
形成されており、該スリット形状の開口により微小開口
P4が提供されている。また、第3部材63dは第1部
材61dに対し接近離脱移動可能に設置されており、さ
らに、第3部材63dを接近離脱駆動する駆動体63”
が設けられている。
【0082】駆動体63”は圧電体を含んでおり、該圧
電体への印加電圧の調節(電圧印加しない場合も含む)
により所望量伸縮させることができる。また、この光学
プローブ602では、図12に示すように、第1部材6
1d及び第3部材63dは斜めに配置されており、第1
部材61dとこれに対向する第3部材63dとはそれら
の互いに対向する端面Sが、互いに反対方向に傾斜する
斜面となっていてスリット形状の開口の断面形状がV字
形状になっており、それら斜面間の最小間隙部分に微小
開口P4が形成されている。
【0083】また、図12に示すように、開口P4を形
成する第1部材61dの下面に、光ファイバからなる導
波路610dが設けられている。なお、光ファイバの導
波路610dは第1部材61dに代えて又はそれととも
に第3部材63dに設けられていてもよい。図12に示
す光学プローブ602によると、図11に示すような圧
電体ドライバ13により駆動体63”の伸縮を調節する
ことで、微小開口部P4の開口幅をナノメートル単位で
制御することができ、図9の光学プローブ600と同様
の効果を奏することができる。
【0084】さらに、光学プローブ602を備えた光メ
モリ装置によると、第1部材61dに光ファイバの導波
路610dが設けられているので、光記録媒体Dからの
情報の読み出しを行うにあたり、微小開口P4を介して
レーザ光Bを照射された記録ビットD1からの反射光な
どは、導波路610dを介して検出器14に導くことが
できる。
【0085】以上説明した光学プローブ600、60
1、602のいずれにおいても、第1部材と第3部材の
間隙を調整、設定することで、容易にサブミクロンオー
ダからナノメートルオーダの幅の微小開口を形成するこ
とができる。また、光学プローブ600〜602のいず
れも、光メモリ装置の情報の書き込み及び読み出しいず
れにも使用できる。
【0086】また、図11に示す光メモリ装置では、本
発明の光学プローブ600、602を採用できるので、
所定の近接場光を精度よく、また、それらの光学プロー
ブが損傷を受ける恐れが少なく、それだけ安全に発生さ
せることができ、光記録媒体Dから、正確に、安全に、
高精度に、情報を読み出すことができる。なお、光学プ
ローブ600〜602は、ここでは図8及び図11に示
す光メモリ装置に採用しているが、図1に示す近接場走
査型光顕微鏡にも使用できる。また、図2、図4及び図
6の光プローブ6、6a、7は、ここでは図1及び図5
に示す近接場走査型光顕微鏡に採用しているが、図8及
び図11に示す光メモリ装置にも使用できる。
【0087】
【発明の効果】本発明によると、近接場光を発生させ又
は近接場光を検出するための微小開口を有する光学プロ
ーブであって、所定サイズの微小開口を精度よく提供で
き、また、観察対象物体、光学的記録媒体等に接触して
も損傷の危険性が低く、それだけ安全な光学プローブを
提供することができる。
【0088】また、本発明によると、微小開口サイズを
容易に変更できる光学プローブを提供することができ
る。さらに本発明によると、光学プローブが損傷を受け
る恐れが少なく、それだけ安全に、そして正確に物体観
察を行える近接場走査型光顕微鏡を提供することができ
る。
【0089】さらに本発明によると、近接場光を発生さ
せることが要求される分野に広く利用でき、その場合、
所定の近接場光を精度よく、また、光学プローブが損傷
を受ける恐れが少なく、それだけ安全に発生させること
ができ、例えば光学的記録媒体に正確にかつ安全に、光
の回折限界以下の分解能で情報を書き込むこと等に利用
できる光学装置を提供することができる。
【0090】さらに本発明によると、近接場光を検出す
ることが要求される分野に広く利用でき、その場合、所
定の近接場光を精度よく、また、光学プローブが損傷を
受ける恐れが少なく、それだけ安全に検出することがで
き、例えば光学的記録媒体から、正確にかつ安全に、光
の回折限界以下の分解能で情報を読み出すこと等に利用
できる光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学プローブを備えた近接場走査
型光顕微鏡の概略構成を示す図である。
【図2】図(A)は図1に示す光学プローブの微小開口
が開いている状態の斜視図であり、図(B)は図(A)
に示す光学プローブの微小開口が閉じている状態の斜視
図である。
【図3】駆動体(第3部材)の圧電体への電圧印加形態
を示すものであり、図(A)はその電圧印加形態の1例
の斜視図であり、図(B)は電圧印加形態の他の例の斜
視図である。
【図4】図(A)は図1及び図2に示す光学プローブの
変形例の斜視図であり、図(B)は図(A)に示す第3
部材及び駆動体の斜視図である。
【図5】光学プローブの他の例を備えた近接場走査型光
顕微鏡の概略構成を示す図である。
【図6】図5に示す光学プローブ端部の斜視図である。
【図7】図5及び図6に示す光学プローブの光ファイバ
端面におけるコア端面に配置されている微小円板を4個
以上とした開口部分の斜視図である。
【図8】本発明に係る光学プローブを備えた書き込み用
の光メモリ装置(光学装置の1例)の概略構成を示す斜
視図である。
【図9】図(A)は図8に示す光学プローブの斜視図で
あり、図(B)は同光学プローブの概略断面図である。
【図10】図(A)は図8及び図9に示す光学プローブ
の変形例の斜視図であり、図(B)は同光学プローブの
概略断面図である。
【図11】本発明に係る光学プローブを備えた再生用の
光メモリ装置の(光学装置の1例)の斜視図である。
【図12】光学プローブのさらに他の変形例の概略側面
図である。
【符号の説明】
1 観察試料 2 三角プリズム 3 ビーム拡大器 4 反射鏡 5 光源 50 レーザ光源 51 光学レンズ 6、6a 光学プローブ 60 光ファイバ 61、61b、61c、61d 微小開口形成用の第1
部材 600、601、602 光学プローブ 610c 透明体 611c 薄膜 610d 光ファイバの導波路 62 微小開口形成用の第2部材 63 駆動体(微小開口形成用の第3部材) 63’、63” 駆動体 63a、63b、63c、63d 微小開口形成用の第
3部材 63a’ 第3部材63aの外側面 630c 透明体 631c 薄膜 631 圧電体 632 電極層 64 微小開口形成用の第4部材 65 固定部材 66 駆動体 660 感温体 661 箱体 661’ 箱体661の底部内側 662 ヒータ 663 袋体 7 光学プローブ 7a 円板 70 光ファイバ 701 コア 702 クラッド 8 光検出器 9 走査機構 10 電圧印加装置 11 画像表示部 13 圧電体ドライバ 14 光検出器 15 光学レンズ B1、B2 レーザ光 B レーザ光 CONT 制御部 D 光記録媒体 D1 記録ビット DC x−yドライブ用回路 IC 画面表示用回路 VC 電圧制御用回路 P、P1、P2、P3、P4 微小開口 Q 液体 S 第1部材61b、61d及び第3部材63b、63
dの端面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小開口を介して近接場光を発生させ又は
    近接場光を検出するための光学プローブであって、近接
    場光発生又は検出のための該微小開口が、互いに隣り合
    って配置された複数の微小開口形成用部材の間に形成さ
    れていることを特徴とする光学プローブ。
  2. 【請求項2】前記複数の微小開口形成用部材のうち少な
    くとも一つは該微小開口サイズを調整できる方向に移動
    可能に設けられている請求項1記載の光学プローブ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光学プローブを搭載
    したことを特徴とする近接場走査型光顕微鏡。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の光学プローブを備え
    ているとともにレーザ光源を備えており、該レーザ光源
    からのレーザ光を該光学プローブの微小開口に照射して
    前記近接場光を発生させることを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の光学プローブを備え
    ているとともに受光素子を備えており、該光学プローブ
    の微小開口から到来する近接場光を該受光素子で検出す
    ることを特徴とする光学装置。
JP13393098A 1998-05-15 1998-05-15 光学プローブ、近接場走査型光顕微鏡及び光学装置 Withdrawn JPH11326346A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162333A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Jasco Corp 近接場プローブ及びその製造方法、並びに、該近接場プロープを用いた近接場顕微鏡
JP2007139466A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Tokyo Institute Of Technology 近接場光顕微鏡、近接場光イメージング方法、近接場光イメージング装置、近接場光イメージング法をコンピュータに実行させるプログラム、記録媒体および高密度記録情報メディア読み取り装置
US8189057B2 (en) 2005-10-25 2012-05-29 Csr Technology Inc. Camera exposure optimization techniques that take camera and scene motion into account

Cited By (3)

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JP2002162333A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Jasco Corp 近接場プローブ及びその製造方法、並びに、該近接場プロープを用いた近接場顕微鏡
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