JPH11326239A - 光学的検査装置 - Google Patents
光学的検査装置Info
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- JPH11326239A JPH11326239A JP10128978A JP12897898A JPH11326239A JP H11326239 A JPH11326239 A JP H11326239A JP 10128978 A JP10128978 A JP 10128978A JP 12897898 A JP12897898 A JP 12897898A JP H11326239 A JPH11326239 A JP H11326239A
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Abstract
あっても容易に孔部の有無を光学的に検査することがで
きる光学的検査装置を提供する。 【解決手段】 光源41から出射された照射光は、拡散
板51により拡散され、ステージ31の上に開口部を覆
うように置かれた被検査物11に、あらゆる方向から照
射される。もし、被検査物11に孔部がある場合には、
照射光は、その孔部を通過して、蛍光板61の入射面6
1Aに入射する。蛍光板61では、照射光の入射に伴い
蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。そして、その蛍
光は、蛍光板61の検出面61Bから出射して光検出器
71の受光面に入射し、光検出器71により検出され
る。すなわち、光検出器71による蛍光検出の有無に基
づいて、被検査物11における孔部の有無が検出され
る。
Description
孔部の有無を光学的に検査する光学的検査装置に関する
ものである。
膜などの薄膜においては、孔部の有無が品質に大きな影
響を与えることから、このような薄膜状の被検査物にお
ける孔部の有無を検査することは重要である。被検査物
における孔部の有無を検出する従来の光学的検査装置で
は、被検査物を挟んで光源と光検出器とを配し、光源か
ら出射された照射光のうち被検査物の孔部を通過した照
射光を光検出器により検出して、光検出器からの出力に
基づいて被検査物における孔部の有無を検査していた。
例えば、特開平5−281156号公報に開示された光
学的検査装置は、被検査物に対して照射光を走査しなが
ら照射し、この被検査物を通過した照射光を集光光学系
で集光して、その集光された照射光を光検出器で検出す
るものである。
来の光学的検査装置は、被検査物の膜厚程度以上の径を
有する孔部を容易に検出することができるものの、膜厚
以下の径を有する孔部を検出することは感度が悪いか又
は困難である。すなわち、被検査物の孔部の径が膜厚以
下であるときには、従来の光学的検査装置は、光源と光
検出器とを結ぶ直線が孔部を貫通する場合のみ、その孔
部を高感度に検出することができる。また、特開平5−
281156号公報に開示された光学的検査装置でも、
走査された照射光の光軸が孔部を貫通する場合のみ、そ
の孔部を高感度に検出することができる。一方、光源と
光検出器とを結ぶ直線または走査された照射光の光軸が
孔部を貫通しない場合には、その孔部を検出することは
感度が悪いか又は困難である。
その膜厚より小さい径の微小な孔部の存在さえも許され
ない場合がある。例えば、膜厚500μmである被検査
物において径20μm程度の孔部を検出することが要求
される場合がある。しかし、特開平5−281156号
公報に開示されたものを含め従来の光学的検査装置は、
このような微小な孔部を検出することができない。
れたものであり、被検査物の膜厚より孔部の径が小さい
場合であっても容易に孔部の有無を光学的に検査するこ
とができる光学的検査装置を提供することを目的とす
る。
装置は、被検査物における孔部を検出する光学的検査装
置であって、(1) 照射光を出射して被検査物に照射する
光源と、(2) 被検査物を挟んで光源とは反対側に配さ
れ、光源から出射された照射光のうち被検査物の孔部を
通過した照射光を入射面に入射し、その照射光の入射に
伴って蛍光を発生し、その蛍光を検出面から出射する蛍
光部材と、(3) 蛍光部材の検出面から出射した蛍光を検
出する光検出器と、を備えることを特徴する。
物に孔部がある場合には、光源から出射された照射光の
うち被検査物の孔部を通過した照射光は、被検査物の孔
部を通過して蛍光部材の入射面に入射する。蛍光部材で
は照射光の入射に伴って蛍光が発生し、その蛍光は、蛍
光部材の検出面から出射して光検出器に入射し、光検出
器により検出される。すなわち、光検出器による蛍光検
出の有無に基づいて、被検査物における孔部の有無が検
出される。
光源は、発光点が線状に存在する線光源または発光点が
面状に存在する面光源であるのが好適であり、また、発
光素子が線状または面状に配されたものであるのも好適
である。これらの場合には、光源から出射された照射光
は被測定物の広い範囲に亘って照射されるので、被測定
物の広い範囲における孔部の有無が検出される。
源から出射された照射光を拡散して被検査物に照射する
拡散板を更に備えることを特徴とする。この場合には、
被検査物の孔部が斜めである場合であっても、拡散板に
より拡散された照射光は孔部を通過するので、その孔部
の有無が検出される。
蛍光部材の入射面以外の面に照射光を透過させない遮光
部材が設けられていることを特徴とする。この場合に
は、外光が蛍光部材に入射してノイズ光が発生すること
はない。また、本発明に係る光学的検査装置では、蛍光
部材の検出面以外の面に蛍光を反射させる反射部材が設
けられていることを特徴とする。この場合には、蛍光部
材で発生した蛍光は効率よく光検出器に入射する。
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
について説明する。図1は、第1の実施形態に係る光学
的検査装置の構成図である。本実施形態に係る光学的検
査装置は、遮光ケース21の内部に、ステージ31、光
源41、拡散板51、蛍光板61および光検出器71を
備えて構成される。図1(a)は、この光学的検査装置
の断面図であり、図1(b)は、蛍光板61および光検
出器71の平面図である。
入らないようにするためのものである。ステージ31
は、遮光ケース21の内部を2つに区切るように設けら
れ、周囲が遮光ケース21の内壁に接しており、中央領
域に開口部が設けられている。被検査物11は、ステー
ジ31上に開口部を覆うように置かれる。また、ステー
ジ31上に置かれた被検査物11の縁部にはマスク91
が設けられている。このマスク91は、ステージ31と
被検査物11との隙間からノイズ光が通過しないように
する為のものである。
てステージ31の開口部の下方に設けられている。光源
41から出射される照射光は、蛍光板61中に含まれる
蛍光物質を励起し得る波長の光である。光源41は、例
えば蛍光灯や半導体発光素子(半導体レーザ光源、発光
ダイオード、等)であり、また、複数の半導体発光素子
が線状または面状に配列されたものであってもよい。特
に、光源41は、ステージ31の開口部と略同じ形状に
発光点が連続的または離散的に面状に存在する面光源で
あるのが好適である。
ってステージ31の開口部の下方かつ光源41の上方に
設けられている。拡散板51は、光源41から出射され
た照射光を拡散して、その拡散された照射光をあらゆる
方向から被検査物11に向けて照射するものである。
ってステージ31の開口部の上方に被検査物11を覆う
ように設けられている。蛍光板61は、例えば蛍光物質
を含有するアクリルやビニール等の樹脂板であり、被検
査物11が孔部を有するときに、その孔部を通過した照
射光を入射し、その照射光の入射に伴って蛍光物質が励
起されて蛍光を発生する。
が、図示するように箱形のものとしてステージ31およ
び被検査物11とともに暗室を構成してもよい。蛍光板
61を箱形に構成する場合、平板を接着する際に透明な
接着剤等を用いることにより、被検査物11の孔部を通
過してあらゆる方向に進む照射光を蛍光板61に入射さ
せて、これに伴って発生する蛍光を検出することができ
るので、蛍光検出効率すなわち孔部検出効率が高くな
る。
射する蛍光板61の入射面61A以外の面に、照射光を
透過させない遮光部材が設けられているのが好適であ
る。蛍光板61を箱形に構成する場合には、蛍光板61
の入射面61Aは箱の内壁面であり、遮光部材は箱の外
壁面に設けられる。このようにすることにより、外光が
蛍光板61の入射面61Aに入射してノイズとなる蛍光
が発生しないので、蛍光検出感度すなわち孔部検出感度
が高くなる。また、蛍光板61に入射した照射光が遮光
部材で反射されて再び蛍光板61内を進む場合には、蛍
光板61内の蛍光物質が励起される割合が高くなるの
で、この点でも蛍光検出感度すなわち孔部検出感度が高
くなる。
板61の検出面61B以外の面に、蛍光を反射させる反
射部材が設けられているのが好適である。このようにす
ることにより、蛍光板61に照射光が入射して発生した
蛍光は、反射部材により反射されて蛍光板61の外部に
漏れる割合が少なくなるので、効率よく光検出器71に
より検出されて孔部検出効率が高くなる。
は、蛍光板61の面上に形成された多層膜であってもよ
い。また、遮光部材および反射部材それぞれは、必ずし
も別個のものではない。例えば、アルミニウム等のコー
ティング膜や蒸着膜あるいは板状部材は、照射光を透過
させない遮光部材としても、また、蛍光を反射させる反
射部材としても用いられる。このように遮光部材と反射
部材とを兼ねる場合には、これらは蛍光板61の入射面
61Aおよび検出面61Bを除く他の面に設けられる。
Bから出射された蛍光を検出するものであり、例えば、
光電子増倍管や半導体受光素子(フォトダイオード等)
が用いられる。光検出器71として光電子増倍管が用い
られる場合には、高感度であるので好適である。また、
光検出器71として特にサイドオン光電子増倍管が用い
られる場合には、受光面積が広く量子効率が高いことか
ら更に高感度であるので好適である。
受光面と比較して大きい場合には、蛍光板60の検出面
61Bの大きさを光検出器71の受光面の大きさに合わ
せる。このとき、2枚の長方形の蛍光板を接着剤を用い
て貼り合わせるのではなく、1枚の蛍光板から切り出す
等して図1(b)に示すような蛍光板61の形状とす
る。このようにすることにより、蛍光が接着剤により吸
収されることはなく、検出効率の低下が回避される。
ように作用する。光源41から出射された照射光は、拡
散板51により拡散され、ステージ31の上に開口部を
覆うように置かれた被検査物11に、あらゆる方向から
照射される。もし、被検査物11に孔部がある場合に
は、照射光は、その孔部を通過して、蛍光板61の入射
面61Aに入射する。蛍光板61では、照射光の入射に
伴い蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。そして、そ
の蛍光は、蛍光板61の検出面61Bから出射して光検
出器71の受光面に入射し、光検出器71により検出さ
れる。すなわち、光検出器71による蛍光検出の有無に
基づいて、被検査物11における孔部の有無が検出され
る。
装置では、被検査物11の孔部を通過した照射光を直接
に検出するのではなく、その照射光が蛍光板61に入射
して発生した蛍光を検出することとしたので、被検査物
11の膜厚より孔部の径が小さい場合であっても容易に
孔部の有無を検出することができる。また、本実施形態
に係る光学的検査装置は、大きな光学系が不要であり、
設計および光学的調整が容易であり、装置全体として小
型で安価なものとなる。また、拡散板51を用いたこと
により、被検査物11の膜厚より孔部の径が小さく且つ
その孔部が斜めである場合であっても、容易に孔部の有
無を検出することができる。
1、蛍光板61および光検出器71が遮光ケース21内
に容れられているので、外光が蛍光板61に入射してノ
イズ光が発生することはない。さらに蛍光板61の入射
面61A以外の面に遮光部材が設けられている場合に
は、この点でも、外光が蛍光板61に入射してノイズ光
が発生することはない。蛍光板61の検出面61B以外
の面に反射部材が設けられている場合には、蛍光板61
で発生した蛍光は効率よく光検出器71の受光面に入射
する。したがって、被検査物11における孔部の有無を
高感度に検出することができる。
について説明する。図2は、第2の実施形態に係る光学
的検査装置の構成図である。本実施形態に係る光学的検
査装置は、遮光ケース22の内部に、ステージ32、光
源42、蛍光板62、光検出器72およびローラ82を
備えて構成される。本実施形態に係る光学的検査装置
は、例えば磁気テープ等の一方向に長いテープ状の被検
査物12を該一方向に移動させながら連続的に検査する
ものである。図2(a)は、テープ状の被検査物12の
面に垂直であって被検査物12の移動方向に平行な面で
の光学的検査装置の断面図であり、図2(b)は、被検
査物12の移動方向に垂直な面での光学的検査装置の断
面図である。
入らないようにするためのものであり、テープ状の被検
査物12を入口22Aから取り込み、出口22Bから取
り出す。遮光ケース22の入口22Aおよび出口22B
それぞれは、外光が入りにくい構造とされている。ステ
ージ32は、遮光ケース22の内部を2つに区切るよう
に設けられ、周囲が遮光ケース22の内壁に接してお
り、中央領域に開口部が設けられている。ローラ82
は、遮光ケース22の入口22Aから入った被検査物1
2を移動させ、その被検査物12をステージ32上の開
口部を覆うように通過させて遮光ケース22の出口22
Bから出す。ローラ82も外光が内部に入るのを防ぐ働
きをしている。また、ステージ32上の被検査物12の
縁部にはマスク92が設けられている。このマスク92
は、ステージ32と被検査物12との隙間からノイズ光
が通過しないようにする為のものである。
てステージ32の開口部の下方に設けられている。光源
42から出射される照射光は、蛍光板62中に含まれる
蛍光物質を励起し得る波長の光である。光源42は、例
えば蛍光灯や半導体発光素子であり、また、複数の半導
体発光素子が線状または面状に配列されたものであって
もよい。また、ステージ32の開口部と光源42との間
に拡散板を設けてもよい。
であって移動するので、ステージ32に設けられた開口
部の形状は、被検査物12の幅方向に長いスリット状で
よい。この場合、光源42は、ステージ32の開口部の
形状に合わせて、発光点が連続的または離散的に線状に
存在する線光源であるのが好適である。
ってステージ32の開口部の上方にある被検査物12の
部分を覆うように設けられている。蛍光板62は、例え
ば蛍光物質を含有するアクリルやビニール等の樹脂板で
あり、ステージ32の開口部の上の被検査物12の部分
が孔部を有するときに、その孔部を通過した照射光を入
射し、その照射光の入射に伴って蛍光物質が励起されて
蛍光を発生する。
同様に、被検査物12の孔部を通過した照射光が入射す
る蛍光板62の入射面以外の面に、照射光を透過させな
い遮光部材が設けられているのが好適であり、また、蛍
光が光検出器72へ出射する蛍光板62の検出面以外の
面に、蛍光を反射させる反射部材が設けられているのが
好適である。
出射された蛍光を検出するものであり、例えば、光電子
増倍管や半導体受光素子が用いられる。光検出器72
は、この図では遮光ケース22の外部にあるが、遮光ケ
ース22の内部に設けられてもよい。
ように作用する。テープ状の被検査物12は、ローラ8
2により駆動されて、入口22Aから遮光ケース22内
に入り、ステージ32の開口部の上を通過し、出口22
Bから遮光ケース22外に出る。光源42から出射され
た照射光は、ステージ32の開口部の上の被検査物12
の部分に照射される。もし、照射光が照射されている被
検査物12の部分に孔部がある場合には、照射光は、そ
の孔部を通過して、蛍光板62の入射面に入射する。蛍
光板62では、照射光の入射に伴い蛍光物質が励起され
て蛍光が発生する。そして、その蛍光は、蛍光板62の
検出面から出射して光検出器72の受光面に入射し、光
検出器72により検出される。すなわち、光検出器72
による蛍光検出の有無に基づいて、照射光が照射されて
いる被検査物12の部分における孔部の有無が検出され
る。
装置でも、被検査物12の孔部を通過した照射光を直接
に検出するのではなく、その照射光が蛍光板62に入射
して発生した蛍光を検出することとしたので、被検査物
12の膜厚より孔部の径が小さい場合であっても容易に
孔部の有無を検出することができる。また、本実施形態
に係る光学的検査装置も、大きな光学系が不要であり、
設計および光学的調整が容易であり、装置全体として小
型で安価なものとなる。また、拡散板を用いることによ
り、被検査物12の膜厚より孔部の径が小さく且つその
孔部が斜めである場合であっても、容易に孔部の有無を
検出することができる。
部分、光源42および蛍光板62が遮光ケース22内に
容れられているので、外光が蛍光板62に入射してノイ
ズ光が発生することはない。さらに蛍光板62の入射面
以外の面に遮光部材が設けられている場合には、この点
でも、外光が蛍光板62に入射してノイズ光が発生する
ことはない。蛍光板62の検出面以外の面に反射部材が
設けられている場合には、蛍光板62で発生した蛍光は
効率よく光検出器72の受光面に入射する。したがっ
て、被検査物12における孔部の有無を高感度に検出す
ることができる。
では、テープ状の被検査物12を長手方向に移動させな
がら検査するので、その被検査物12の長手方向に亘っ
て孔部の有無を検出することができ、被検査物12の長
手方向の孔部の存在位置も検出することができる。
について説明する。図3は、第3の実施形態に係る光学
的検査装置の構成図である。本実施形態に係る光学的検
査装置は、光源43、拡散板53、蛍光棒63および光
検出器73を備えて構成される。本実施形態における被
検査物13は、金属タンクや缶などの容器、または、容
器の壁面の塗膜もしくは蒸着膜などである。
して照射光を照射し得るように被検査物13の周囲に設
けられている。光源43から出射される照射光は、蛍光
棒63中に含まれる蛍光物質を励起し得る波長の光であ
る。光源43は、例えば蛍光灯や半導体発光素子であ
り、また、複数の半導体発光素子が線状または面状に配
列されたものであってもよい。拡散板53は、被検査物
13と光源43との間に設けられている。拡散板53
は、光源43から出射された照射光を拡散して、その拡
散された照射光をあらゆる方向から被検査物13の外壁
全体に向けて照射するものである。
内部に挿入されている。蛍光棒63は、例えば蛍光物質
を含有するアクリルやビニール等の樹脂棒であり、被検
査物13が孔部を有するときに、その孔部を通過した照
射光を入射し、その照射光の入射に伴って蛍光物質が励
起されて蛍光を発生する。
の検出面以外の面に、蛍光を反射させる反射部材が設け
られているのが好適である。このようにすることによ
り、蛍光棒63に照射光が入射して発生した蛍光は、反
射部材により反射されて蛍光棒63の外部に漏れる割合
が少なくなるので、効率よく光検出器73により検出さ
れて孔部検出効率が高くなる。
出射された蛍光を検出するものであり、例えば、光電子
増倍管や半導体受光素子が用いられる。図示するように
蛍光棒63の検出面および光検出器73は被検査物13
の開口部付近またはその外部に設けられるので、被検査
物13の内部に外光が入らないように被検査物13の開
口部にはパッキン93が設けられている。
ように作用する。光源43から出射された照射光は、拡
散板53により拡散され、被検査物13の外壁全体に、
あらゆる方向から照射される。もし、被検査物13に孔
部がある場合には、照射光は、その孔部を通過して、蛍
光棒63の入射面に入射する。蛍光棒63では、照射光
の入射に伴い蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。そ
して、その蛍光は、蛍光棒63の検出面から出射して光
検出器73の受光面に入射し、光検出器73により検出
される。すなわち、光検出器73による蛍光検出の有無
に基づいて、被検査物13における孔部の有無が検出さ
れる。
装置でも、被検査物13の孔部を通過した照射光を直接
に検出するのではなく、その照射光が蛍光棒63に入射
して発生した蛍光を検出することとしたので、被検査物
13の膜厚より孔部の径が小さい場合であっても容易に
孔部の有無を検出することができる。また、本実施形態
に係る光学的検査装置は、大きな光学系が不要であり、
設計および光学的調整が容易であり、装置全体として小
型で安価なものとなる。また、拡散板53を用いたこと
により、被検査物13の膜厚より孔部の径が小さく且つ
その孔部が斜めである場合であっても、容易に孔部の有
無を検出することができる。
について説明する。図4は、第4の実施形態に係る光学
的検査装置の構成図である。本実施形態に係る光学的検
査装置は、光源44、蛍光板64および光検出器74を
備えて構成される。本実施形態における被検査物14
は、第3の実施形態の場合と同様に、金属タンクや缶な
どの容器、または、容器の壁面の塗膜もしくは蒸着膜な
どである。
して照射光を照射し得るように被検査物14の内部に設
けられている。光源44から出射される照射光は、蛍光
板64中に含まれる蛍光物質を励起し得る波長の光であ
る。光源44は、例えば蛍光灯や半導体発光素子であ
り、また、複数の半導体発光素子が線状または面状に配
列されたものであってもよい。図示するように光源44
は被検査物14の開口部から挿入されるので、被検査物
14の内部に外光が入らないように、被検査物14の開
口部にはパッキン94が設けられている。被検査物14
の内部であって光源44の周囲に拡散板を設けてもよ
い。
ように配されている。蛍光板64は、例えば蛍光物質を
含有するアクリルやビニール等の樹脂板であり、被検査
物14が孔部を有するときに、その孔部を通過した照射
光を入射し、その照射光の入射に伴って蛍光物質が励起
されて蛍光を発生する。
同様に、被検査物14の孔部を通過した照射光が入射す
る蛍光板64の入射面以外の面すなわち外壁面に、照射
光を透過させない遮光部材が設けられているのが好適で
あり、また、蛍光が光検出器74へ出射する蛍光板64
の検出面以外の面に、蛍光を反射させる反射部材が設け
られているのが好適である。
出射された蛍光を検出するものであり、例えば、光電子
増倍管や半導体受光素子が用いられる。
ように作用する。光源44から出射された照射光は、被
検査物14の内壁全体に照射される。もし、被検査物1
4に孔部がある場合には、照射光は、その孔部を通過し
て、蛍光板64の入射面に入射する。蛍光板64では、
照射光の入射に伴い蛍光物質が励起されて蛍光が発生す
る。そして、その蛍光は、蛍光板64の検出面から出射
して光検出器74の受光面に入射し、光検出器74によ
り検出される。すなわち、光検出器74による蛍光検出
の有無に基づいて、被検査物14における孔部の有無が
検出される。
装置でも、被検査物14の孔部を通過した照射光を直接
に検出するのではなく、その照射光が蛍光板64に入射
して発生した蛍光を検出することとしたので、被検査物
14の膜厚より孔部の径が小さい場合であっても容易に
孔部の有無を検出することができる。また、本実施形態
に係る光学的検査装置は、大きな光学系が不要であり、
設計および光学的調整が容易であり、装置全体として小
型で安価なものとなる。また、拡散板を用いることによ
り、被検査物14の膜厚より孔部の径が小さく且つその
孔部が斜めである場合であっても、容易に孔部の有無を
検出することができる。
よれば、もし被検査物に孔部がある場合には、光源から
出射された照射光のうち被検査物の孔部を通過した照射
光は、被検査物の孔部を通過して蛍光部材の入射面に入
射する。蛍光部材では照射光の入射に伴って蛍光が発生
し、その蛍光は、蛍光部材の検出面から出射して光検出
器に入射し、光検出器により検出される。すなわち、光
検出器による蛍光検出の有無に基づいて、被検査物にお
ける孔部の有無が検出される。
物の孔部を通過した照射光を直接に検出するのではな
く、その照射光が蛍光部材に入射して発生した蛍光を検
出することとしたので、被検査物の膜厚より孔部の径が
小さい場合であっても容易に孔部の有無を検出すること
ができる。また、大きな光学系が不要であり、設計およ
び光学的調整が容易であり、装置全体として小型で安価
なものとなる。
光源または発光点が面状に存在する面光源である場合、
または、発光素子が線状または面状に配されたものであ
る場合には、光源から出射された照射光は被測定物の広
い範囲に亘って照射されるので、被測定物の広い範囲に
おける孔部の有無が検出される。
源から出射された照射光を拡散して被検査物に照射する
拡散板を更に備える場合には、被検査物の膜厚より孔部
の径が小さく且つその孔部が斜めである場合であって
も、拡散板により拡散された照射光は孔部を通過するの
で、容易に孔部の有無を検出することができる。
を透過させない遮光部材が設けられている場合には、外
光が蛍光部材に入射してノイズ光が発生することはな
い。また、蛍光部材の検出面以外の面に蛍光を反射させ
る反射部材が設けられている場合には、蛍光部材で発生
した蛍光は効率よく光検出器に入射する。したがって、
被検査物における孔部の有無を高感度に検出することが
できる。
である。
である。
である。
である。
1,32…ステージ、41〜44…光源、51,53…
拡散板、61,62…蛍光板、63…蛍光棒、64…蛍
光板、71〜74…光検出器、82…ローラ、91,9
2…マスク、93,94…パッキン。
Claims (6)
- 【請求項1】 被検査物における孔部を検出する光学的
検査装置であって、 照射光を出射して前記被検査物に照射する光源と、 前記被検査物を挟んで前記光源とは反対側に配され、前
記光源から出射された照射光のうち前記被検査物の孔部
を通過した照射光を入射面に入射し、その照射光の入射
に伴って蛍光を発生し、その蛍光を検出面から出射する
蛍光部材と、 前記蛍光部材の前記検出面から出射した蛍光を検出する
光検出器と、 を備えることを特徴とする光学的検査装置。 - 【請求項2】 前記光源は、発光点が線状に存在する線
光源または発光点が面状に存在する面光源であることを
特徴とする請求項1記載の光学的検査装置。 - 【請求項3】 前記光源は、発光素子が線状または面状
に配されたものであることを特徴とする請求項1記載の
光学的検査装置。 - 【請求項4】 前記光源から出射された照射光を拡散し
て前記被検査物に照射する拡散板を更に備えることを特
徴とする請求項1記載の光学的検査装置。 - 【請求項5】 前記蛍光部材の前記入射面以外の面に前
記照射光を透過させない遮光部材が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の光学的検査装置。 - 【請求項6】 前記蛍光部材の前記検出面以外の面に前
記蛍光を反射させる反射部材が設けられていることを特
徴とする請求項1記載の光学的検査装置。
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Applications Claiming Priority (2)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-05-12 JP JP12897898A patent/JP4213252B2/ja not_active Expired - Lifetime
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