JPH11325840A - メタル残膜判定方法およびメタル残膜判定装置 - Google Patents

メタル残膜判定方法およびメタル残膜判定装置

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JPH11325840A
JPH11325840A JP10136786A JP13678698A JPH11325840A JP H11325840 A JPH11325840 A JP H11325840A JP 10136786 A JP10136786 A JP 10136786A JP 13678698 A JP13678698 A JP 13678698A JP H11325840 A JPH11325840 A JP H11325840A
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JP
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reflectance
film
metal
maximum
wavelength
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JP10136786A
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English (en)
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Masahiro Horie
正浩 堀江
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/02Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B11/06Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness ; e.g. of sheet material
    • G01B11/0616Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness ; e.g. of sheet material of coating
    • G01B11/0625Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness ; e.g. of sheet material of coating with measurement of absorption or reflection

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタルの光学定数を用いることなく簡単な計
算で誘電体多層膜上のメタル残膜の有無を判定する。 【解決手段】 誘電体多層膜の最上層の膜厚を変化させ
た際の分光反射率の波長ごとの最大値をグラフMLmax
にて示される最大反射率として求めておく。誘電体多層
膜上にメタル残膜が存在する場合、メタル残膜の膜厚が
薄くなるにつれて分光反射率はグラフA50からグラフ
A5へと変化し、メタル残膜が存在しなくなるとグラフ
A0となることから、判定対象となる多層膜の分光反射
率がピークとなるピーク波長を指定波長域で求め、ピー
ク波長において判定対象の反射率が最大反射率を超える
場合には判定対象がメタル残膜を有し、ピーク波長にお
いて判定対象の反射率が最大反射率と一致するかそれよ
り小さい場合にはメタル残膜が残存しないと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的に透明な
誘電体多層膜上のメタル残膜の有無やメタル残膜の残存
の程度を判定する方法等に関するものであり、光学式膜
厚測定技術の分野に属する。
【0002】
【発明の背景】半導体基板(以下、「基板」という。)
の誘電体多層膜上に形成されたメタル層を化学的機械研
磨(以下、「CMP(Chemical Mechanical Polishin
g)」と略す。)により研磨する工程において、メタル層
をCMPで除去した上でメタル層の下の層である誘電体
膜(誘電体多層膜の最上層)の膜厚を測定して管理する
ことが行われる。例えば、ダマシン(Damascene)法によ
り基板上に配線パターンを形成する場合にこのような膜
厚管理が行われる。このとき、CMPによるメタル層の
研磨が十分でない場合には誘電体膜上にメタルの残膜が
残存してしまう。
【0003】一方、多層膜の各層の膜厚を測定するには
多層膜の膜構造を予め知る必要があるが、メタル残膜の
有無により膜構造が異なるのでCMP後の膜厚管理にお
いてはメタル残膜の有無を検出することが前提となる。
また、メタル残膜の存在を前提としてメタル残膜の残存
の程度を検出しようとする場合には、メタルの屈折率、
吸収係数といった膜厚測定に必要な光学定数を予め求め
ておく必要がある。
【0004】この発明は、このような技術背景に鑑みて
なされたものであり、メタルの光学定数を求めておく必
要がなく、かつ簡単な計算で残膜の有無や残膜の残存の
程度を判定することができるメタル残膜判定方法等を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光学
的に透明な誘電体多層膜上のメタルの残膜の有無を判定
するメタル残膜判定方法であって、前記誘電体多層膜の
膜構造において最上層の膜厚を所定範囲内で変化させた
際の前記誘電体多層膜の分光反射率の波長ごとの最大値
を最大反射率として準備する工程と、判定対象である多
層膜の分光反射率を測定反射率として取得する工程と、
予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
長をピーク波長として求める工程と、前記ピーク波長に
おいて前記測定反射率が前記最大反射率より大きい場合
に前記判定対象が残膜を有すると判定する工程とを有す
る。
【0006】請求項2の発明は、光学的に透明な誘電体
多層膜上のメタルの残膜の残存の程度を判定するメタル
残膜判定方法であって、前記誘電体多層膜の膜構造にお
いて最上層の膜厚を所定範囲内で変化させた際の前記誘
電体多層膜の分光反射率の波長ごとの最大値を最大反射
率として準備する工程と、判定対象である多層膜の分光
反射率を測定反射率として取得する工程と、予め定めら
れた波長域で前記測定反射率が最大となる波長をピーク
波長として求める工程と、前記ピーク波長における前記
測定反射率と前記最大反射率との度合いから前記判定対
象に関する残膜の残存の程度を判定する工程とを有す
る。
【0007】請求項3の発明は、光学的に透明な誘電体
多層膜上のメタルの残膜の残存の程度を判定するメタル
残膜判定方法であって、前記誘電体多層膜の膜構造にお
いて最上層の膜厚を所定範囲内で変化させた際の前記誘
電体多層膜の分光反射率の波長ごとの最大値を最大反射
率として準備する工程と、判定対象である多層膜の分光
反射率を測定反射率として取得する工程と、予め定めら
れた波長域で前記測定反射率が最大となる波長をピーク
波長として求める工程と、前記メタルの分光反射率をメ
タル反射率として準備する工程と、前記ピーク波長にお
いて、前記測定反射率を前記メタル反射率で除算した結
果の対数を対象値として求め、前記最大反射率を前記メ
タル反射率で除算した結果の対数を基準値として求め、
前記基準値に対する前記対象値の割合を前記判定対象に
関する残膜の残存指標として求める工程とを有する。
【0008】請求項4の発明は、光学的に透明な誘電体
多層膜上のメタルの残膜の有無を判定するメタル残膜判
定装置であって、前記誘電体多層膜の膜構造において最
上層の膜厚を所定範囲内で変化させた際の前記誘電体多
層膜の分光反射率の波長ごとの最大値を最大反射率とし
て格納する手段と、判定対象である多層膜の分光反射率
を測定反射率として取得する手段と、予め定められた波
長域で前記測定反射率が最大となる波長をピーク波長と
して求める手段と、前記ピーク波長において前記測定反
射率が前記最大反射率より大きい場合に前記判定対象が
残膜を有すると判定する手段とを備える。
【0009】請求項5の発明は、光学的に透明な誘電体
多層膜上のメタルの残膜の残存の程度を判定するメタル
残膜判定装置であって、前記誘電体多層膜の膜構造にお
いて最上層の膜厚を所定範囲内で変化させた際の前記誘
電体多層膜の分光反射率の波長ごとの最大値を最大反射
率として格納する手段と、判定対象である多層膜の分光
反射率を測定反射率として取得する手段と、予め定めら
れた波長域で前記測定反射率が最大となる波長をピーク
波長として求める手段と、前記ピーク波長における前記
測定反射率と前記最大反射率との度合いから前記判定対
象に関する残膜の残存の程度を判定する手段とを備え
る。
【0010】請求項6の発明は、光学的に透明な誘電体
多層膜上のメタルの残膜の残存の程度を判定するメタル
残膜判定装置であって、前記誘電体多層膜の膜構造にお
いて最上層の膜厚を所定範囲内で変化させた際の前記誘
電体多層膜の分光反射率の波長ごとの最大値を最大反射
率として格納する手段と、判定対象である多層膜の分光
反射率を測定反射率として取得する手段と、予め定めら
れた波長域で前記測定反射率が最大となる波長をピーク
波長として求める手段と、前記メタルの分光反射率をメ
タル反射率として格納する手段と、前記ピーク波長にお
いて、前記測定反射率を前記メタル反射率で除算した結
果の対数を対象値として求め、前記最大反射率を前記メ
タル反射率で除算した結果の対数を基準値として求め、
前記基準値に対する前記対象値の割合を前記判定対象に
関する残膜の残存指標として求める手段とを備える。
【0011】なお、請求項1ないし6の発明では、誘電
体多層膜には単層膜が含まれ、ピーク波長は測定反射率
が単独で最大となる波長のみならず、測定反射率を基準
として測定反射率との差や割合が相対的に最大となる波
長として求められてもよい。
【0012】さらに、請求項3および6の発明では、ピ
ーク波長はメタル反射率を基準として測定反射率が最大
となる波長として求められてもよく、ピーク波長を求め
る工程または手段が残膜指標を求める工程または手段に
含まれていてもよい。
【0013】また、請求項1および4の発明における測
定反射率が最大反射率に一致している場合には一致して
いるとみなすことができる場合が含まれ、請求項2およ
び5の発明における度合いには測定反射率と最大反射率
との割合のみならず差も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】<1. 装置構成>図1は基板9
上に形成された多層膜におけるメタル残膜の有無および
メタル残膜の残存の程度を判定するメタル残膜判定装置
1の構成を示す図である。このメタル残膜判定装置1は
基板9からの反射光を受光する測定部10と測定部10
の受光結果に基づいてメタル残膜に関する判定処理を行
う処理部20とを有している。
【0015】測定部10は、基板9への照明光11Lを
出射するランプ等の光源11、光源11からの光を反射
するハーフミラー12、ハーフミラー12により反射さ
れた照明光11Lを基板9へと導く対物レンズ13、対
物レンズ13とともに基板9からの反射光15Lを所定
の受光位置へと導くレンズ14、および反射光15Lを
分光した上で受光して反射光15Lの波長ごとの強度を
電気的信号として出力する分光器15を有している。
【0016】なお、照明光11Lはハーフミラー12お
よび対物レンズ13を介して基板9に照射され、反射光
15Lは対物レンズ13、ハーフミラー12およびレン
ズ14を順に介して分光器15に導かれるようになって
いる。
【0017】処理部20は通常のコンピュータ・システ
ム(以下、「コンピュータ」という。)を利用した構成
となっており、測定部10からの信号を取り込む入力イ
ンターフェイス21、各種演算命令を実行するCPU2
2、CPU22等に判定処理を実行させる制御プログラ
ム23a等を記憶するメモリ23、記録媒体8から各種
データやプログラムを処理部20に取り込む読取部2
4、キーボード、マウス等のオペレータからの入力を受
け付ける入力部25、およびオペレータに各種情報を表
示するディスプレイ等の表示部26を適宜インターフェ
イスを介する等してバスライン20Bに接続するように
して有している。
【0018】以上のような構成によりこのメタル残膜判
定装置1では、測定部10にて基板9の波長ごとの反射
率である分光反射率を取得するようになっており、取得
された分光反射率を処理部20にて演算処理することで
基板9上に形成された多層膜におけるメタル残膜の有無
や残存の程度を判定する。
【0019】なお、測定部10の構成は基板9の分光反
射率を検出することができるのであるならどのような構
成であってもよく、処理部20もコンピュータを利用し
た構成でなく、専用の電気的回路により構築されていて
もよい。また、バスライン20Bには他に固定ディスク
等が適宜接続されていてもよい。さらに、記録媒体8は
磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の各種記
録媒体であってよく、種類は問わない。
【0020】<2. 残膜判定の原理>次に、メタル残
膜判定装置1において実行されるメタル残膜判定方法に
よりメタル残膜の有無等の判定を行うことができる原理
について説明する。
【0021】図2はシリコン基板(Si基板)である基
板9上に形成された多層膜の分光反射率を示す図であ
り、多層膜としては下層からアルミニウム膜(Al膜)、
窒化チタン膜(TiNx膜)、酸化膜(SiO2膜)が順に積層
されている。なお、Al膜は十分厚く不透明であるもの
とし、TiNx膜およびSiO2膜は光学的に透明な誘電体
多層膜を構成しているものとする。また、横軸は波長で
あり、縦軸はSi基板に対する相対的な反射率を示すも
のとする。以下の説明における他のグラフについても同
様であり、相対的な分光反射率を以下、単に「分光反射
率」という。
【0022】図2中、符号ML500にて示すグラフは
厚さ30nmのTiNx膜上に厚さ500nmのSiO2膜が形
成されている場合の分光反射率を示しており、符号ML
1000にて示すグラフは厚さ30nmのTiNx膜上に厚
さ1000nmのSiO2膜が形成されている場合の分光反
射率を示しており、符号ML1500にて示すグラフは
厚さ30nmのTiNx膜上に厚さ1500nmのSiO2膜が
形成されている場合の分光反射率を示している。
【0023】図3中、符号MLmaxにて示すグラフは図
2においてSiO2膜を500nmから1500nmまで連続
的に増加させた際に各波長において最大となる反射率
(以下、「最大反射率」という。)を示すグラフであ
る。すなわち、図2に示すグラフを連続的に変化させた
際に反射率が最大となる側の包絡線を示している。
【0024】次に、図2に示す分光反射率を取得した光
学的に透明な誘電体多層膜上にアルミニウム配線用の配
線層(以下、「Al配線層」という。)が形成された場
合の分光反射率と図3に示した最大反射率との関係につ
いて説明する。
【0025】図4はAl膜上に厚さ30nmのTiNx膜、
厚さ1000nmのSiO2膜、およびAl配線層を順に形
成した場合の分光反射率を示すグラフである。図4中、
符号A0にて示すグラフはAl配線層が存在しない場合
の分光反射率を示すグラフ(図2中のグラフML100
0に相当する。)であり、符号A5、A10およびA5
0のグラフはそれぞれAl配線層が厚さ5nm、10nmお
よび50nmの場合の分光反射率を示している。また、図
4ではAl配線層が存在しないものとしてSiO2膜の膜
厚を変化させた場合の最大反射率のグラフMLmaxも重
ねて表示している。
【0026】図4に示す例はAl配線層をCMPにより
除去していく途中の状態を示しており、Al配線層が除
去された時点で下層であるSiO2膜の凹部にAl配線が
形成されるようになっている。すなわち、Al配線層の
除去はSiO2膜の凸部(凹部に対して相対的に凸な部
分)において行われる処理である。
【0027】グラフA50ではAl配線層の厚さが十分
厚いためにAl配線層が光学的に不透明であり、ほぼア
ルミニウムの分光反射率を示している。そして、Al配
線層の厚さが薄くなるにつれてAl配線層は光を透過す
るようになり、下層の光学的に透明な誘電体多層膜を加
えた領域で光の干渉が生じて分光反射率のグラフは複雑
な干渉波形になる。なお、これらの干渉波形から残存す
るAl配線層であるメタル残膜の厚さを正確に求めるに
はメタルであるアルミニウムの光学定数(膜厚測定に必
要な屈折率、吸収係数)を求める必要があるが、この発
明はこのような光学定数を用いることなくメタル残膜の
有無等を判定することを目的としている。
【0028】図4ではAl配線層が完全に除去された状
態のグラフA0においてグラフがピーク(極大)となる
波長(厳密にはピークとなる波長近傍であり、以下、
「ピーク波長」という。)において最大反射率を示すグ
ラフMLmaxと接する。すなわち、Al配線層が十分厚い
状態からAl配線層が研磨されて薄くなるにつれて分光
反射率のグラフのピークは最大反射率のグラフMLmax
まで漸次下降する。また、Al配線層の下の層であるSi
2膜が多少削られたとしても光学的に透明な誘電体多
層膜の分光反射率のグラフのピークは最大反射率のグラ
フMLmaxと接する。
【0029】したがって、Al配線層の残膜が残存する
場合にはピークが存在する波長域(後述するメタル残膜
の有無等の判定の際に指定される波長域であり、以下、
「指定波長域」という。)においてピークを検出する
と、ピーク波長における反射率はピーク波長における最
大反射率を必ず上回ることとなる。また、Al配線層の
残膜が存在しない場合に指定波長域にてピークを検出す
るとピークの位置は最大反射率のグラフ上に存在するこ
ととなる。ただし、メタル残膜が残存する場合であって
もピーク波長以外の波長では反射率が最大反射率を下回
る場合がある。これは既述の通り光の干渉の影響による
ものである。
【0030】また、図4に示すようにピーク波長(波長
750nm近傍のピークを参照)は必ずしも一定ではな
い。したがって、ピーク波長はメタル残膜の厚さに応じ
て求め直すべき値であるといえる。このような現象はA
l配線層による光の吸収等により多層膜における光の干
渉に位相差が生じることに起因している。
【0031】なお、ピーク波長はAl配線層の厚さによ
り異なるがピーク波長では反射率が最大反射率を上回る
という光学的特徴は、一般にメタル残膜を最上層とし下
層が光学的に透明な誘電体多層膜(単層膜を含む)であ
る多層膜について当てはまる特徴である。すなわち、メ
タル残膜としてはアルミニウム以外に銅(Cu)、タング
ステン(W)、金(Au)等の配線層に用いられる金属材料
の膜であってもよく、光学的に透明な誘電体多層膜とし
ては、半導体や金属の酸化膜、窒化膜等であってもよ
い。
【0032】以上のことから、判定対象である多層膜に
対して指定波長域でピーク波長を求め、ピーク波長にお
ける判定対象の反射率が最大反射率と等しいかそれより
小さい場合にはメタル残膜が存在しないと判定すること
ができ、ピーク波長における判定対象の反射率が最大反
射率より大きい場合にはメタル残膜が残存していると判
定することができる。また、ピーク波長における判定対
象の反射率と最大反射率とを比較することにより、メタ
ル残膜の残存の程度を判定することもできる。この発明
はメタル層の除去過程における多層膜の反射率のこのよ
うな特徴を残膜判定の原理とするものであり、膜厚測定
に必要なメタルの光学定数を不要とし、かつ簡単な計算
でメタル残膜の有無や残存の程度を判定することを実現
するものである。
【0033】<3. 残膜判定の動作>図5はメタル残
膜判定装置1の動作を示す流れ図である。メタル残膜判
定装置1はメタル残膜の有無の判定に加えてメタル残膜
の残存の程度を残膜指標として表示するようになってい
る。さらに、メタル残膜が除去されていると判定した場
合には残膜除去後の多層膜(誘電体多層膜)の最上層の
膜厚を求めるようになっている。このようなメタル残膜
判定装置1の動作は図1に示すメモリ23に記憶されて
いる制御プログラム23aに従ってCPU22が命令を
実行することにより実現される動作である。すなわち、
CPU22およびメモリ23を中心として、以下の説明
中の演算処理を実行する手段が構成されている。
【0034】なお、以下の説明ではシリコンの基板9上
にSiO2膜およびAl配線層が順に形成された多層膜に
対してAl配線層をCMPにより研磨除去する際のメタ
ル残膜の判定動作を例に採り上げる。
【0035】図5に示すように、まずAl配線層以外の
部分についての膜構造、各膜の光学定数、Al配線層の
下の誘電体層において想定される膜厚範囲、および他の
誘電体層の膜厚が入力部25から入力される(ステップ
S11)。これらのデータは最大反射率の算出や残膜判
定後の膜厚測定に利用されるものである。また、判定対
象の分光反射率のピークを含むと想定される波長域も予
め指定波長域として入力される(ステップS11)。入
力された各種データ23bはメモリ23に記憶され、C
PU22が取り扱うことができるデータとなる。
【0036】次に、Al配線層を形成するメタル、すな
わちアルミニウムの分光反射率Rmetal(λ)が入力部2
5から入力、あるいは固定ディスク等から読み込まれて
メモリ23上に記憶される(ステップS12)。メタル
の分光反射率としては予め実測されたもの、論理計算さ
れたもの、あるいは資料記載のものが用いられる。メタ
ルの分光反射率(以下、「メタル反射率」という。)は
残膜指標を求める際の基準として利用されるものであ
り、基準を他のものとする場合には必ずしも必要とされ
るデータではない。
【0037】ステップS11およびS12による準備作
業が完了すると、指定波長域においてメタル層が存在し
ない誘電体多層膜に対し、最上層の膜厚を想定される膜
厚範囲内にて変化させた際の誘電体多層膜の分光反射率
の波長ごとの最大値を最大反射率Rmax(λ)として理論
的に求める(ステップS13)。
【0038】図6はSi基板上に厚さ700nmのSiO2
膜が形成された場合の相対的な分光反射率(図2と同
様、Si基板の分光反射率に対する相対的な分光反射
率)を例示するグラフである。Si基板上にてSiO2
の膜厚を変化させた場合、ピークが横軸方向に移動する
がピークにおける反射率は1.0のままであるので、こ
の膜構造の場合における最大反射率は図7に示すように
横軸方向に延びる直線となる。
【0039】なお、このような最大反射率Rmax(λ)は
演算処理により求めるのではなくテーブルとして所定の
記憶手段に準備しておくようにしてもよい。
【0040】次に、測定部10において判定対象である
多層膜を有する基板9の分光反射率Rmeas(λ)が取得さ
れ、入力インターフェイス21を介して処理部20に入
力される(ステップS14)。図8はメタル反射率Rme
tal(λ)、最大反射率Rmax(λ)および測定された分光反
射率(以下、「測定反射率」という。)Rmeas(λ)を同
一の座標軸を用いて示すものである。すなわち、メタル
残膜が十分に厚い場合には基板9の分光反射率はメタル
反射率Rmetal(λ)と同様の状態で取得され、メタル残
膜が完全に除去されている場合には測定反射率Rmeas
(λ)のピークが最大反射率Rmax(λ)と接する状態で取
得される。したがって、図8に示す測定反射率Rmeas
(λ)はメタル残膜が薄膜として残存している状態を示し
ているといえる。
【0041】そこで、測定反射率Rmeas(λ)のピークに
おける反射率が最大反射率Rmax(λ)と比較してメタル
反射率Rmetal(λ)からどれだけ離れているかを残膜指
標として求める処理が次に行われる。
【0042】まず、指定波長域(ただし、指定波長域と
して600〜800nmが指定されているものとする。)
にて数1にて示す演算を行ってE(λ)を求め、E(λ)の
最小値EminおよびEminとなるときの波長λminを求め
る(ステップS15)。
【0043】
【数1】
【0044】数1では、測定反射率Rmeas(λ)をメタル
反射率Rmetal(λ)で除算した結果の自然対数を求めた
上で、符号を逆転させる演算処理を行うようにしてい
る。したがって、波長λminではメタル反射率に対する
測定反射率の割合が最大となる。すなわち、波長λmin
はメタル反射率Rmetal(λ)に対して測定反射率Rmeas
(λ)の割合が最大(正確には最大の極大値、以下同
様。)となるピーク波長を表している。図9は指定波長
域におけるE(λ)を示すグラフである。
【0045】なお、この動作例ではメタル反射率Rmeta
l(λ)を基準として測定反射率Rmeas(λ)が最大となる
ピーク波長を求めているが、図4を用いた判定原理の説
明と同様に測定反射率Rmeas(λ)のみからピーク波長を
求めるようにしてもよい。このように、ピーク波長を求
める処理は上記数1の演算処理と独立に行われてもよ
い。
【0046】ところで、メタル残膜が薄くなるにつれて
測定反射率Rmeas(λ)のピークはメタル反射率Rmetal
(λ)のグラフから最大反射率Rmax(λ)のグラフへと漸
次移行することを考慮すると、測定反射率Rmeas(λ)の
ピークにおける反射率は光の干渉の影響を受けていない
反射率といえる。また、一般に基準となる波長が大きく
変動しないならば反射率の自然対数に(−1)を乗算し
たものは膜厚にほぼ比例し、数1にて求められるEmin
は十分に厚いある膜厚と基板9上のメタル残膜の膜厚と
の差に比例する値に相当するものとして把握できる。
【0047】図9に示す例ではEminはおよそ0.6と
なり、ピーク波長λminはおよそ640となる。
【0048】次に、数2にて示す演算を行ってEmaxを
求める(ステップS16)。
【0049】
【数2】
【0050】数2では、ピーク波長λminにおける最大
反射率Rmax(λ)をメタル反射率Rmetal(λ)で除算した
結果の自然対数を求めた上で、符号を反転させる演算処
理を行う。したがって、数2により求められるEmaxは
十分に厚いある膜厚とメタル残膜が存在しない膜厚0と
の差(すなわち、十分に厚いある膜厚)に比例する値に
相当するものとして把握することができる。
【0051】図8に示す例では、Rmetal(640)がお
よそ2.6であることから数2による演算結果は0.9
56となる。
【0052】次に、数3に示す演算を行って正規化した
残膜指標Emetalが求められる(ステップS17)。
【0053】
【数3】
【0054】数3では最大反射率Rmax(λmin)から求め
られるEmaxを基準として測定反射率Rmeas(λmin)から
求められるEminの割合を残膜指標Emetalとしている。
既述のように、Eminは十分に厚いある膜厚と残膜の膜
厚との差を間接的に表しており、Emaxは十分に厚いあ
る膜厚を間接的に表していることから、Emaxに対する
Eminの割合を求めることにより残膜指標Emetalは残膜
の除去の程度を表す指標となる。したがって、残膜指標
Emetalが100以上であれば残膜の除去が完了してお
り、残膜指標Emetalが0であれば残膜が十分に残存し
ているといえる。なお、数3にて除算が行われているこ
とから、実際には数1および数2における(−1)を乗
じる演算は不要である。
【0055】図8に示す例では0.6を0.956で除
算して100を乗じることにより残膜指標Emetalが6
2.7(%)として求められる。この残膜指標Emetal
は表示部26に表示され、オペレータに知らされる(ス
テップS18)。
【0056】残膜指標Emetalが求められると残膜指標
Emetalが所定のしきい値(例えば、95)と比較され
る(ステップS19)。そして、残膜指標Emetalがし
きい値を超えている場合には残膜の除去が完了している
とみなされ(すなわち、測定反射率Rmeas(λmin)と最
大反射率Rmax(λmin)とが一致しているとみなされ
る。)、残膜指標Emetalがしきい値を下回る場合には
残膜の除去が未完であるとみなされる。
【0057】残膜除去が完了しているとみなされると、
下層のSiO2膜が削られて薄くなっている可能性がある
ので、ステップS11にて準備された膜構造、膜の光学
定数、膜厚範囲等に基づいて、測定反射率Rmeas(λ)か
ら残膜除去後のSiO2膜の膜厚が論理的に演算処理にて
求められる(ステップS20)。
【0058】以上のように、メタル残膜判定装置1では
メタルの屈折率、吸収率といった膜厚測定に必要な光学
定数を予め求めることなくメタル残膜の有無や残存の程
度を判定することができる。また、残膜の残存の程度を
残膜指標として求めることにより、エッチングやポリシ
ングのエンドポイントの検出に用いることもできる。
【0059】<4. 変形例>以上、この発明に係るメ
タル残膜判定装置1の構成および動作について説明して
きたが、この発明は上記実施の形態に限定されるもので
はなく様々な変形が可能である。
【0060】例えば、上記実施の形態では、Al配線を
形成するためのCMP処理を具体例として採り上げ、指
定波長域として600〜800nmの波長域を用いている
が、銅のメタル残膜の有無の判定等を行う場合には指定
波長域として400〜600nmの波長域を利用するよう
にした方がよい。
【0061】また、上記実施の形態では、分光器15に
おいて波長に対する反射率を連続的に求めているが、連
続スペクトルデータを用いるのではなく離散的な分光反
射率を用いてピーク波長およびピークにおける反射率を
おおよそ求めるようにしてもよい。例えば、分光器15
に代えて複数の色フィルタを利用して離散的な波長に対
する分光反射率を取得するようになっていてもよい。
【0062】また、上記実施の形態では、メタル反射率
Rmetal(λ)に対する測定反射率Rmeas(λ)の割合が最
大となる波長や、測定反射率Rmeas(λ)が最大となる波
長をピーク波長に用いているが、ピーク波長を求める基
準は最大反射率Rmax(λ)であってもよい。すなわち、
最大反射率Rmax(λ)と測定反射率Rmeas(λ)との差や
割合が最大となる波長をピーク波長として用いてもよ
い。このように測定反射率Rmeas(λ)が相対的に最大と
なる波長をピーク波長として利用することができる。
【0063】また、上記実施の形態ではメタル反射率R
metal(λ)を基準として残膜指標Emetalを求めるように
しているが、残膜指標Emetalを求めるための基準も最
大反射率Rmax(λ)であってもよい。例えば、ピーク波
長λpにおける最大反射率Rmax(λp)と測定反射率Rmea
s(λp)との比を残膜指標Emetalとしてもよい。この場
合、残膜指標Emetalが1となったときに、あるいは1
に近い所定の範囲内の値となったときに残膜が存在しな
いと判定することができる。また、ピーク波長λpにお
ける測定反射率Rmeas(λp)と最大反射率Rmax(λp)と
の差を残膜指標Emetalとして用い、残膜指標Emetalが
0に近い所定のしきい値以下になったときに残膜が存在
しないと判定するようにしてもよい。
【0064】このように、測定反射率Rmeas(λp)と最
大反射率Rmax(λp)との度合いを求めることができるの
であるならばどのような方法であっても残膜の残存の程
度を判定することができる。また、メタル反射率Rmeta
l(λ)を基準に用いない場合にはメタルに関する光学的
なデータは一切不要となる。なお、メタル残膜の有無の
みを判定するのであるならば、ピーク波長λpにおける
測定反射率Rmeas(λp)と最大反射率Rmax(λp)との大
小関係のみを判定すれば足りる。
【0065】
【発明の効果】請求項1および4に記載の発明では、測
定反射率から求められるピーク波長において、誘電体多
層膜の分光反射率の波長ごとの最大値である最大反射率
と測定反射率との大小関係を判断することにより残膜の
有無を判定することができるので、メタルの光学定数を
求める必要がなく、かつ簡単な計算で残膜の有無を判定
することができる。
【0066】また、請求項2および5に記載の発明で
は、最大反射率と測定反射率との度合いから残膜の残存
の程度を判定することができるので、メタルの光学定数
を求める必要がなく、かつ簡単な計算で残膜の残存の程
度を判定することができる。
【0067】また、請求項3および6に記載の発明で
は、メタル反射率を基準として最大反射率および測定反
射率から残膜の残存の程度に応じた残膜指標を求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るメタル残膜判定装置の構成を示
す図である。
【図2】誘電体多層膜の最上層の膜厚を変化させた際の
分光反射率の変化の例を示すグラフである。
【図3】図2に係る誘電体多層膜における最大反射率を
示すグラフである。
【図4】図2に係る誘電体多層膜上のAl配線層の膜厚
を変化させた際の分光反射率の変化を示すグラフであ
る。
【図5】メタル残膜判定装置の動作の流れを示す流れ図
である。
【図6】Si基板上のSiO2膜の分光反射率の例を示す
グラフである。
【図7】Si基板上のSiO2膜の最大反射率の例を示す
グラフである。
【図8】アルミニウムの分光反射率、SiO2膜の最大反
射率および判定対象の分光反射率を例示するグラフであ
る。
【図9】図8に示す測定反射率をメタル反射率にて除算
して自然対数をとり、さらに(−1)を乗算した結果を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 メタル残膜判定装置 10 測定部 20 処理部 22 CPU 23 メモリ Emetal 残膜指標 Rmax 最大反射率 Rmeas 測定反射率 Rmetal メタル反射率 S11〜S20 ステップ λmin ピーク波長

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の有無を判定するメタル残膜判定方法であって、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として準備する工程
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する工程と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める工程と、 前記ピーク波長において前記測定反射率が前記最大反射
    率より大きい場合に前記判定対象が残膜を有すると判定
    する工程と、を有することを特徴とするメタル残膜判定
    方法。
  2. 【請求項2】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の残存の程度を判定するメタル残膜判定方法であ
    って、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として準備する工程
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する工程と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める工程と、 前記ピーク波長における前記測定反射率と前記最大反射
    率との度合いから前記判定対象に関する残膜の残存の程
    度を判定する工程と、を有することを特徴とするメタル
    残膜判定方法。
  3. 【請求項3】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の残存の程度を判定するメタル残膜判定方法であ
    って、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として準備する工程
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する工程と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める工程と、 前記メタルの分光反射率をメタル反射率として準備する
    工程と、 前記ピーク波長において、前記測定反射率を前記メタル
    反射率で除算した結果の対数を対象値として求め、前記
    最大反射率を前記メタル反射率で除算した結果の対数を
    基準値として求め、前記基準値に対する前記対象値の割
    合を前記判定対象に関する残膜の残存指標として求める
    工程と、を有することを特徴とするメタル残膜判定方
    法。
  4. 【請求項4】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の有無を判定するメタル残膜判定装置であって、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として格納する手段
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する手段と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める手段と、 前記ピーク波長において前記測定反射率が前記最大反射
    率より大きい場合に前記判定対象が残膜を有すると判定
    する手段と、を備えることを特徴とするメタル残膜判定
    装置。
  5. 【請求項5】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の残存の程度を判定するメタル残膜判定装置であ
    って、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として格納する手段
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する手段と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める手段と、 前記ピーク波長における前記測定反射率と前記最大反射
    率との度合いから前記判定対象に関する残膜の残存の程
    度を判定する手段と、を備えることを特徴とするメタル
    残膜判定装置。
  6. 【請求項6】 光学的に透明な誘電体多層膜上のメタル
    の残膜の残存の程度を判定するメタル残膜判定装置であ
    って、 前記誘電体多層膜の膜構造において最上層の膜厚を所定
    範囲内で変化させた際の前記誘電体多層膜の分光反射率
    の波長ごとの最大値を最大反射率として格納する手段
    と、 判定対象である多層膜の分光反射率を測定反射率として
    取得する手段と、 予め定められた波長域で前記測定反射率が最大となる波
    長をピーク波長として求める手段と、 前記メタルの分光反射率をメタル反射率として格納する
    手段と、 前記ピーク波長において、前記測定反射率を前記メタル
    反射率で除算した結果の対数を対象値として求め、前記
    最大反射率を前記メタル反射率で除算した結果の対数を
    基準値として求め、前記基準値に対する前記対象値の割
    合を前記判定対象に関する残膜の残存指標として求める
    手段と、を備えることを特徴とするメタル残膜判定装
    置。
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