JPH11325722A - 脱水乾燥装置 - Google Patents

脱水乾燥装置

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JPH11325722A
JPH11325722A JP12713198A JP12713198A JPH11325722A JP H11325722 A JPH11325722 A JP H11325722A JP 12713198 A JP12713198 A JP 12713198A JP 12713198 A JP12713198 A JP 12713198A JP H11325722 A JPH11325722 A JP H11325722A
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JP
Japan
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slurry
drum screen
adhesion layer
layer
drum
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JP12713198A
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English (en)
Inventor
剛 ▲吉▼田
Takeshi Yoshida
Yasushi Niwatsukino
恭 庭月野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スラリーから固形物を分離し乾燥
する装置に関するものであり、一定期間連続処理を可能
にすることを課題とするものである。 【解決手段】 小孔が開孔され投入されたスラリ−を遠
心脱水するドラムスクリ−ンと、ドラムスクリーンを回
転させる駆動部と、スラリーに含まれる水分を加熱して
蒸発させる加熱部とを備え、ドラムスクリーン底部には
加熱部の加熱によって収縮する乾燥収縮物の所定の径よ
りも大きい径の開口が設けられていることを特徴とする
ものである。従って、使用者の手を煩わせることなく、
また、機械的な装置を必要とせずに、乾燥物を取出すこ
とができ、連続処理が可能な装置とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリーを遠心脱
水するとともに加熱により乾燥し、固形分を乾燥収縮物
として排出できる脱水乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱水乾燥装置としては特
開平6−281325号に記載されているようなものが
知られている。この脱水乾燥装置は、周囲を覆う囲い
と、その囲いに収納された遠心分離用ドラムと、乾燥し
た固形物を掻き取る掻き取り装置と、掻き取られた乾燥
物を撹拌するミキシング用具と、遠心分離用ドラムの底
部を加熱する加熱部とから構成されている。
【0003】この遠心分離用ドラム内に乾燥すべき粒粉
体を含むスラリーが投入されると、遠心分離ドラムの回
転が開始され、スラリーは遠心分離用ドラムの内壁面上
を遠心力でほぼ円筒状に流動し、リング状の付着層が形
成される。スラリーに含まれた液体はスクリーンから遠
心分離用ドラム外に流出する。回転数を最大に上昇さ
せ、遠心分離による液体の流出が無視できる程度にまで
減少してきたら、遠心分離用ドラムの回転数を低速にお
として掻き取り装置を作動させる。掻き取り装置は半乾
きの固形物に挿入され、固形物を遠心分離用ドラムの内
壁から掻き取って除去し、遠心分離用ドラムの底板上に
落とし、第一乾燥段階を完了する。
【0004】続いて第二の乾燥段階は、遠心分離用ドラ
ムを正転または逆転し、掻き取り装置とミキシング用具
を連続的にまたは断続的に往復回転し、遠心分離用ドラ
ムの底板を掃くことで行われる。このような遠心分離用
ドラムの反転や、掻き取り装置及びミキシング用具の動
作は、いずれもが協同して遠心分離用ドラム内の固形物
の層を十分撹拌するように調整される。
【0005】ところで、遠心分離用ドラムの底部には加
熱部が設けられており、上記の攪拌のための各動作を実
行しながら、すべての固形物が反復して加熱部と接触さ
せられ、残存する液体を速やかに蒸発させる。このよう
にして十分に乾燥された固形物は、吸引による空気輸送
や機械的コンベヤー等の輸送手段により、遠心分離用ド
ラムから搬出されるようになっていた。
【0006】しかしながら、上記従来の脱水乾燥装置で
は、遠心脱水後、固形物を乾燥させるために加熱部に掻
き落とす必要があり、機械的な掻き取り装置が必要とな
る。また、遠心分離ドラム底板に掻き落とされ、山積み
状態になった固形物を加熱部に接触させるために機械的
なミキシング用具などの撹拌機構が必要となり、コスト
アップになるという課題があるものであった。
【0007】また、遠心分離するために高速で遠心分離
ドラムを回転させるため、スクリーン部に微細な固形物
が目詰まりし易いという問題があった。そして掻き取り
装置だけで目詰まりを解消することは難しく、目詰まり
を防止するためのメンテナンスが従来の脱水乾燥装置で
は不可欠のものであった。そして、このようなメンテナ
ンスをなくして目詰まりを解消しようとするとコストア
ップになるという課題があった。
【0008】さらに、乾燥した固形物は不均一な粒状で
生成されているため、上記のような空気輸送や機械的な
輸送手段で取出す必要があり、コストアップになるとい
う課題があった。
【0009】そこで、この課題を改善したものとして、
本発明に先立って本発明者らは次のような脱水乾燥装置
を提案した。以下、この脱水乾燥装置を用いた厨芥処理
装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図6
は従来の脱水乾燥装置の全体構成図、図7は従来の脱水
乾燥装置における乾燥後の乾燥物の状態図である。図6
において、1は脱水乾燥装置本体であり、2は小孔が開
孔されたドラムスクリーンで、円筒形に形成されてお
り、投入されたスラリーを遠心脱水するものである。こ
の脱水乾燥装置に導入されるスラリーは、厨芥を厨芥処
理装置に設けられたディスポーザー等の粉砕機で粉砕し
た厨芥粉砕物である。ただ、これは厨芥粉砕物に限られ
るものではなく、固形分を含む液状物であれば足りる。
3はドラムスクリーン2を回転駆動させる駆動部であ
る。4はスラリーを遠心脱水した後の半乾きの固形物か
らなる付着層であり、ドラムスクリーン2の遠心力で略
均一の厚さでドラムスクリーン2内壁面に付着してい
る。100は脱水検知手段であり、遠心脱水が進み付着
層4が形成されたことを検知するものである。5は付着
層4を乾燥させるための熱源としての加熱部であり、6
はファン等の送風手段であって、加熱部5で発生した熱
をドラムスクリーン2内の付着層4に供給するためのも
のである。7は付着層4が乾燥した後の乾燥固形物を取
出すのに必要な空間を設けた取出し部であり、少なくと
もドラムスクリーン2の高さ以上の高さを有した空間と
なっている。8はスラリーをドラムスクリーン2内に導
入する導入部であり、ドラムスクリーン2の上方からス
ラリーを導入できるようになっている。9は駆動部3と
調節手段10の制御を行う制御部である。そして、調節
手段10はスラリーの流入量を調節するものである。1
01はスラリーの流入量を検知する満杯検知手段であ
り、流入量が所定量になるとこれを検知し、制御部9に
信号を送るものである。
【0010】そこで、この脱水乾燥装置の一連の動作の
説明をする。スラリーが導入部8を介してドラムスクリ
ーン2内に投入されると、スラリーの流入量を満杯検知
手段101が検知し、その検出信号を制御部9に送る。
制御部9は調節手段10を制御して、スラリーの量が所
定量を越えないように調整する。スラリーの量が所定量
以下でないと、ドラムスクリーン2内に適当な厚さの付
着層4ができないからである。
【0011】駆動部3の駆動が開始されると、流入した
スラリーはドラムスクリーン2の回転により遠心力を受
け、ドラムスクリーン2内壁面にほぼ円筒状の層をなす
ように流動し、付着層4を形成する。この遠心力の作用
でスラリーに含まれる液体はドラムスクリーン2の側部
に開孔された多数の小孔よりドラムスクリーン2外に排
出される。この小孔の径としては、スラリーの固形成分
が通過しない程度の大きさであるが、液体成分は通過す
る大きさが選択されている。
【0012】ところで、ドラムスクリーン2を回転させ
る回転数は、スラリーに含まれる固形物がドラムスクリ
ーン2内壁面に略均一な付着層4を形成できる所定の回
転数以上の回転数でなければならない。ただ、あまり回
転数が高いと逆に遠心力が強くなりすぎ付着層4が外部
に放出されるようになるため、上限となる回転数以下の
回転数でなければならない。すなわちドラムスクリーン
2の回転数には上限と下限が存在する。
【0013】ドラムスクリーン2は、このような上限と
下限の間の所定の回転数で、多数の小孔から排出される
液体が無視できる程度の流量になるまで回転される。こ
のようになったのを脱水検知手段100が検知したとき
には、ドラムスクリーン2内壁面には厚さと高さが略均
一な円筒状の付着層4が形成されることになる。脱水検
知手段100としては、この付着層4が形成されたこと
を超音波等の手段で実測して検知する超音波センサ等を
利用するのが好ましいが、実測による検知に代えて、制
御部9とタイマ等からこれを構成し、調節手段10が調
節したスラリーの量に対応したドラムスクリーン2の回
転時間を制御部9によって演算し(あるいは予めメモリ
しておいた回転時間テーブルから1つの回転時間を選び
出し)、タイマ等でこの時間を計ることで簡単に脱水検
知手段100を構成することもできる。
【0014】脱水検知手段100によって脱水が終了し
たことが検知されると、制御部9は、ドラムスクリーン
2の回転数を低い回転数にまでおとし、加熱部5と送風
手段6を動作させる。加熱部5は所定の温度にまでドラ
ムスクリーン2や付着層4の温度を上昇させ、その状態
で温度を維持するものであり、送風手段6は加熱部5の
熱をドラムスクリーン2と付着層4に供給し、付着層4
を乾燥させるものである。
【0015】ところで、この加熱による乾燥開始後、付
着層4に含まれる水分は蒸発を始め、付着層4は収縮
し、スラリーにもよるが概ね1%から10%程度その径
が縮小する。ここで、ドラムスクリーン2の内壁面は水
との接触角が大きな材料で形成されているため、乾燥す
ると付着層4はドラムスクリーン2の内壁面より容易に
離脱する。所定の時間が経過して付着層4に含まれる水
分量がさらに減少し所定量以下になると、加熱部5,送
風手段6は動作を停止させられる。ここで、スラリーが
厨芥粉砕物の場合は安全をみて付着層4の含水率を10
%以下にすることが望ましい。所定時間経過後、付着層
4は図7に示すような縮径した円筒状の乾燥収縮物とな
り、取出し部7の方向に引き上げれば容易に取出すこと
ができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の脱
水乾燥装置では、縮径した円筒状の乾燥物を取り出すた
めには、1つ1つドラムスクリーンの回転を止めて取り
出さざるをえず、どうしても構造上連続処理ができない
で不便だという問題があった。
【0017】そこで本発明は、スラリーの乾燥処理が連
続的に行え、自動化ができる脱水乾燥装置を提供するこ
とを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の脱水乾燥装置
は、側面部に小孔が開孔されるとともに底部に開口が設
けられ、投入されたスラリーを遠心力で前記側面部の内
壁面に付着させて水分を遠心脱水するドラムスクリーン
と、前記ドラムスクリーンを回転させる駆動部と、前記
遠心力によって形成された付着層を加熱して水分を蒸発
させる加熱部を備え、前記開口の内径は前記付着層が乾
燥して収縮したときの乾燥収縮物の外径より大きく且つ
前記ドラムスクリーンの内径よりも小さく形成され、前
記乾燥収縮物は前記開口から収縮によって排出されるこ
とを特徴とする。
【0019】これにより、スラリーの乾燥処理が連続的
に行え、自動化が可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、側面部に小孔が開孔されるとともに底部に開口が設
けられ、投入されたスラリーを遠心力で前記側面部の内
壁面に付着させて水分を遠心脱水するドラムスクリーン
と、前記ドラムスクリーンを回転させる駆動部と、前記
遠心力によって形成された付着層を加熱して水分を蒸発
させる加熱部を備え、前記開口の内径は前記付着層が乾
燥して収縮したときの乾燥収縮物の外径より大きく且つ
前記ドラムスクリーンの内径よりも小さく形成され、前
記乾燥収縮物は前記開口から収縮によって排出されるこ
とを特徴とする脱水乾燥装置であるから、スラリーは遠
心脱水と加熱によって乾燥収縮され、この乾燥収縮物の
径より小さく形成されている底部開口から重力によって
落下し、ドラムスクリーンの回転を止めなくても外に排
出することができ、連続処理が可能となる。
【0021】請求項2に記載の発明は、前記スラリーを
前記ドラムスクリーンの前記内壁面に導く導入部が設け
られていることを特徴とする請求項1記載の脱水乾燥装
置であるから、ドラムスクリーン内へスラリーが流入す
るときに、スラリーは遠心力により直ちにドラムスクリ
ーン内壁面に付着し、ドラムスクリーン底部の開口部か
ら導入したスラリーが直接漏洩することはない。
【0022】請求項3に記載の発明は、前記導入部が、
前記開口上に設けられた円錐状ガイド板であることを特
徴とする請求項2記載の脱水乾燥装置であるから、開口
の上に設けられた円錐状ガイド板によって、導入された
スラリーはドラムスクリーン内壁面方向に誘導され、遠
心力により直ちにドラムスクリーン内壁面に付着し、ド
ラムスクリーン底部の開口から導入したスラリーが直接
漏れることがない。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
脱水乾燥装置の全体構成図である。図3は本発明の実施
の形態1における厨芥粉砕物の粒度分布図、図4は本発
明の実施の形態1における接触角の説明図、図5は本発
明の実施の形態1における乾燥後の乾燥物の状態図であ
る。
【0024】図1において、1は脱水乾燥装置本体であ
り、2は投入されたスラリーを遠心脱水することができ
る円筒容器状のドラムスクリーンで、その円筒状の側面
部には多数の小孔が開孔され、底部には後記するような
乾燥収縮物が落下できる大きさの開口が設けられてい
る。ところで、小孔の大きさはスラリーの成分で変化す
るが、固形成分がほとんど通過しない程度の大きさであ
ればよく、例えば図3に示すようにスラリーが厨芥粉砕
物の場合は、小孔の直径が1mm程度であれば厨芥粉砕
物の約80%以上が捕獲可能となる。なお、図3におい
て乾燥重量百分率とは乾燥重量で約20%の厨芥粉砕物
が通過する割合を示すものである。また、ドラムスクリ
ーン2の内壁面は、水との接触角が大きな材料で形成も
しくはコーティングされているものが適当で、とくにフ
ッ素コーティングのように接触角が100度以上のもの
が好ましい。この接触角というのは、図4に示すよう
に、水平な固体上に液滴を置いて静止したとき液滴と固
体平面がなす角度のことである。一般に固体が水をはじ
く性質、すなわち「撥水性」は、この接触角の大きさで
評価されるから、撥水性の高い材料を用いればよい。
【0025】3はドラムスクリーン2を回転駆動するモ
ータ等の駆動部である。ドラムスクリーン2は脱水乾燥
装置本体1に軸受けで回転可能に取り付けられ、側方に
設けられた駆動部3によってベルト駆動されるものであ
る。ベルト駆動のほか、チェーンやギアで駆動するので
もよい。ドラムスクリーン2を回転子に取付けたもので
外部のステータに通電して駆動するのでもよい。4はス
ラリーに含まれた固形物がドラムスクリーン2の回転に
よる遠心力でドラムスクリーン2の内壁面に付着した付
着層であり、ほぼ均一の厚さでドラムスクリーン2に付
着して円筒状となっている。100は脱水検知手段であ
り、付着層4が形成されたことを検知するものである。
脱水検知手段100としては、脱水した状態に対応した
駆動部3の電流値変化によってこれを検知するものでも
よく、超音波等によって距離を測り直接付着層4の厚み
を実測する超音波センサ等であってもよいし、制御部9
にタイマを設け、時間的に検知するものでもよい。
【0026】5は付着層4を乾燥させるための熱源とし
ての加熱部であり、加熱手段としてはバーナー、ニクロ
ム線によるヒータ、または高周波を発生させるマグネト
ロン、または、電気的に誘起された渦電流を用いてドラ
ムスクリーン2を加熱するようなもの等、いろいろのも
のが使用できる。6は送風手段であり加熱部5で発生し
た熱をドラムスクリーン2及び付着層4に供給するため
のものである。8はスラリーをドラムスクリーン2内に
導入する導入部であり、導入部8の導入口はドラムスク
リーン2の内壁面に向けて設けてあり、スラリーをドラ
ムスクリーン2の内壁面の方向に導くことができるよう
になっている。9は駆動部3や調節手段10の制御を行
う制御部である。この調節手段10はスラリーの流入を
調節するものであり、チューブポンプ,モノポンプ等の
固形物を含有したスラリーを送るのに適したポンプか、
さらには、電磁弁やソレノイド等のスラリーの流入を停
止できるものでもよい。
【0027】101はスラリーの流入量を検知する満杯
検知手段であり、流入量が所定量に達したことを検知す
ると、制御部9に信号を送るものである。満杯検知手段
101は、超音波センサ等を使用したものでもよいし、
スラリー流入量が駆動部3の負荷になるから駆動部3の
電流値変化によってこれを検知するもの、あるいは調節
手段10の運転時間を検知するもの等でもよい。
【0028】11はドラムスクリーン2の底部に開けら
れた開口であり、付着層4が脱水乾燥された後、加熱部
5によってさらに水分が蒸発され所定の含水率にまで乾
燥がすすんだとき、収縮した乾燥収縮物の外径よりも大
きな径となる内径を有する開口である。そして、この開
口はドラムスクリーン2の内壁面の内径よりは小さな径
になるように形成されている。この開口11の径は脱水
乾燥装置で乾燥しようとするスラリーによって異なり、
その性状を検討して前もって選択される。なお、開口径
を可変にすることもできる。12は排出口であり、スラ
リーを遠心脱水する際の水分と乾燥時のドラムスクリー
ン2内の水蒸気をここから排出するものである。
【0029】次に、本実施の形態1の脱水乾燥装置の一
連の動作の説明をする。スラリーは導入部8によってド
ラムスクリーン2の内壁面上に導かれる。流入したスラ
リーはドラムスクリーン2が回転することにより遠心力
を受け、開口11から直接下方(重力方向)には落下せ
ず、ドラムスクリーン2側面部上で流動して、円筒状の
付着層4となる。ここで、流入するスラリーの量は所定
量以下にするのが好ましい。これより多すぎると回転す
るドラムスクリーン2上からスラリーが外部に放出され
るようなことが起こるからである。そこで、スラリーの
流入量が所定量に達したのを満杯検知手段101が検知
すると、その検知信号を制御部9に送り、制御部9が調
節手段10を制御してスラリーの量を所定量に保ってい
る。なお、スラリーとしては、粉砕機が粉砕した厨芥粉
砕物のようなものが本脱水乾燥装置による乾燥処理を効
果的に行うことができ、もっとも適当である。
【0030】駆動部3が駆動を開始すると、流入したス
ラリーはドラムスクリーン2上で遠心力を受け、内壁面
上を流動し、ほぼ円筒状の付着層4となる。この遠心力
の影響によりスラリーに含まれる液体はドラムスクリー
ン2に側面部に多数開孔された小孔よりドラムスクリー
ン2外に排出され、排出口12を経由し、脱水乾燥装置
1外に排出される。
【0031】ところで、ドラムスクリーン2を回転させ
る回転数N(rpm)は、スラリーに含まれる固形物が
ドラムスクリーン2内壁面に略均一な付着層4を形成す
ることが可能になる所定の回転数以上の回転数でなけれ
ばならない。しかし、あまり回転数が高いと遠心力が強
くなりすぎ付着層4の一部が外部に放出されるようにな
るため、少なくとも上限となる回転数以下の回転数でな
ければならない。すなわちドラムスクリーン2の回転数
N(rpm)には上限と下限が存在する。この回転数N
(rpm)は、ドラムスクリーン2の半径をr(m)と
したとき、rの関数になるものであって200/r1/2
<N<1200/r1/2を満たすような範囲の回転数で
ある。200/r1/2以下では付着層4がうまくできな
いし、1200/r1/2以上だと、排水に混入して小孔
を通過する固形成分が増加するようになるので適当でな
い。
【0032】ドラムスクリーン2は、このような所定の
回転数で、多数の小孔から排出される液体が無視できる
程度の流量になるまで回転される。脱水検知手段100
が付着層4の脱水がほぼ終了したのを検知したとき、ド
ラムスクリーン2内壁面には厚さと高さが略均一な円筒
状の付着層4が形成されている。ところで、脱水検知手
段100はこの付着層4が形成されたことを超音波セン
サ等の手段で厚さ,高さを実測して検知するのが好まし
いが、実測による検知に代えて、調節手段10が調節し
たスラリーの量に対応したドラムスクリーン2の回転時
間を制御部9によって演算し(あるいは予めメモリして
おいた回転時間テーブルから1つの回転時間を選び出
し)、タイマでこの時間を計ることで、制御部9とタイ
マ等で簡単に脱水検知手段100を構成することもでき
る。
【0033】脱水検知手段100によって脱水が検知さ
れると、制御部9は、ドラムスクリーン2の回転数を低
い回転数にまで低下させ、加熱部5と送風手段6を動作
させる。加熱部5は付着層4やドラムスクリーン2を所
定の温度まで上昇し、その温度を維持するものであり、
送風手段6は加熱部5の熱をドラムスクリーン2や付着
層4に供給して、この付着層4を乾燥させるものであ
る。
【0034】この加熱部5による加熱で乾燥を開始する
と、付着層4に含まれる水分は蒸発を始め、付着層4が
径を収縮し始める。ここで、ドラムスクリーン2の内壁
面は水との接触角が大きな材料で形成あるいはコーティ
ングされているため、付着層4はドラムスクリーン2の
内面より容易に離脱することができる。所定の時間が経
過して付着層4に含まれた水分量が減少し所定量以下に
なると、加熱部5,送風手段6は動作を停止させられ
る。ここで、スラリーが厨芥粉砕物の場合は安全をみて
付着層4の含水率を10%以下にすることが望ましい。
所定の時間が経過したとき、付着層4は図5に示すよう
な縮径した円筒状の乾燥収縮物となり、開口11から落
下し、ドラムスクリーン2から容易に取出すことができ
る。取出した乾燥収縮物はいったん集積タンク(図示し
ない)に溜めた後、廃棄処分すればよい。
【0035】(実施の形態2)つぎに、本実施の形態2
について図2に基づいて詳細に説明する。図2は本発明
の実施の形態2における脱水乾燥装置の全体構成図であ
る。図1と同一の符号を付したものは、本実施の形態1
と基本的に同一の作用を奏するから、詳細な説明は実施
の形態1の説明に譲って省略する。
【0036】図2において13は導入されたスラリーを
ドラムスクリーン2側面方向に誘導する円錐状ガイド板
である。円錐状ガイド板13は高さの低い円錐状をして
おり、開口11の上方を覆うような位置に設置されてい
る。そして導入部8から流入したスラリーは円錐状ガイ
ド板13の上面で方向を変え、ドラムスクリーン2の側
面部の内壁面に向かうことになる。従って、内壁面でス
ラリーは直ちに遠心力を受け壁面上に付着し、底部の開
口11から直接ドラムスクリーン2外に放出されること
はない。
【0037】以上のように構成された本実施の形態2の
厨芥処理装置は、開口11の上を覆った円錐状ガイド板
13によってスラリーはドラムスクリーン2内壁面方向
に誘導され、直接ドラムスクリーン底部の開口からスラ
リーが漏れることを確実に防ぐことができる。その他の
効果については、実施の形態1の説明に譲って省略をす
る。
【0038】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明の脱水乾
燥装置は、使用者の手を煩わせることなく、また、機械
的な装置を必要とせずに、スラリー乾燥収縮物を取出す
ことができ、スラリーの乾燥処理を連続的に行うことが
できる。そして処理を人手によらず連続して行えるので
自動化が可能になる。
【0039】また、スラリーのドラムスクリーン内への
導入部をドラムスクリーン側面部に向けたから、スラリ
ーがドラムスクリーン内へ流入するときに、ドラムスク
リーン底部の開口から直接スラリーが漏洩するのを防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における脱水乾燥装置の
全体構成図
【図2】本発明の実施の形態2における脱水乾燥装置の
全体構成図
【図3】本発明の実施の形態1における厨芥粉砕物の粒
度分布図
【図4】本発明の実施の形態1における接触角の説明図
【図5】本発明の実施の形態1における乾燥後の乾燥物
の状態図
【図6】従来の脱水乾燥装置の全体構成図
【図7】従来の脱水乾燥装置における乾燥後の乾燥物の
状態図
【符号の説明】
1 脱水乾燥装置本体 2 ドラムスクリーン 3 駆動部 4 付着層 5 加熱部 6 送風手段 7 取出し部 8 導入部 9 制御部 10 調節手段 11 開口 12 排出口 13 円錐状ガイド板 100 脱水検知手段 101 満杯検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面部に小孔が開孔されるとともに底部に
    開口が設けられ、投入されたスラリーを遠心力で前記側
    面部の内壁面に付着させて水分を遠心脱水するドラムス
    クリーンと、前記ドラムスクリーンを回転させる駆動部
    と、前記遠心力によって形成された付着層を加熱して水
    分を蒸発させる加熱部を備え、前記開口の内径は前記付
    着層が乾燥して収縮したときの乾燥収縮物の外径より大
    きく且つ前記ドラムスクリーンの内径よりも小さく形成
    され、前記乾燥収縮物は前記開口から収縮によって排出
    されることを特徴とする脱水乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記スラリーを前記ドラムスクリーンの前
    記内壁面に導く導入部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の脱水乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記導入部が、前記開口上に設けられた円
    錐状ガイド板であることを特徴とする請求項2記載の脱
    水乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8037618B2 (en) * 2006-09-20 2011-10-18 Econ Maschinenbau Und Steuerungstechnik Gmbh Device for draining and drying solids, in particular plastics granulated under water
CN107782117A (zh) * 2017-12-05 2018-03-09 江西太升实业有限公司 一种旋转分离式粉末干燥炉
KR101865506B1 (ko) * 2017-08-18 2018-06-07 김정일 건조기

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