JPH11325119A - トルク伝動装置 - Google Patents

トルク伝動装置

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JPH11325119A
JPH11325119A JP11033995A JP3399599A JPH11325119A JP H11325119 A JPH11325119 A JP H11325119A JP 11033995 A JP11033995 A JP 11033995A JP 3399599 A JP3399599 A JP 3399599A JP H11325119 A JPH11325119 A JP H11325119A
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torque
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Wolfgang Reik
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに相対回動可能な少なくとも2つの弾み
質量体を有し、これらの弾み質量体の少なくとも1つが
内燃機関と連結可能でありかつ別の弾み質量体がクラッ
チを介してトランスミッションと断ち接ぎ可能であるト
ルク伝動装置、特に自動車の駆動軸系にて内燃機関とト
ランスミッションとの間に設けられたトルク伝動装置を
改良すること。 【解決手段】 緩衝キャパシティーをそのつどの使用目
的に適合させかつ当該装置の寿命を延長するため並びに
使用分野を拡大するために、両方の弾み質量体の間に液
圧装置が設けられ、該液圧装置を介してモーメントが伝
達可能であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の特に内燃機
関とトランスミッションとの間の駆動軸系内に設けられ
たトルク伝動装置であって、少なくとも2つの互いに相
対回動可能な弾み質量体が配備されており、一方の弾み
質量体が内燃機関と連結可能であり、また他方の弾み質
量体がクラッチを介してトランスミッションと断ち接ぎ
可能である形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】前記形式のトルク伝動装置は例えばドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第3440927号明細書に
基づいて公知になっている。この公知の装置は、周方向
に作用するコイルばねのような蓄力器を有すると共に、
両弾み質量体間の緩衝作用を保証する軸方向に作用する
蓄力器も有している。このために、軸方向で、また周方
向で作用する蓄力器は、互いに制限された相対運動もし
くは相対回動を行なう量弾み質量体の円板状の構成部分
に支持されている。蓄力器の支持されている円板状構成
部分間のこの相対運動によって、周方向に作用する蓄力
器を緊縮乃至圧縮することと、軸方向に作用する蓄力器
を少なくとも一方の円板状構成部分に沿って摩擦させる
ことが保証される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
形式の装置を改良して装置の耐摩耗性ひいては耐用寿命
を高め、また装置の機能特に緩衝作用を改善し、殊にこ
の形式のトルク伝動装置の緩衝特性を特定のパラメータ
に関連して可変にし、ひいては、内燃機関の全回転数範
囲にわたって内燃機関とトランスミッションとの間で発
生する振動の最大限の減衰を可能にし、更には又、単純
な構成並びに低廉な製作を保証することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の構成手段は、両弾み質量体が、加圧された油圧媒体
によって動力を伝達させる油圧装置を介して互いに連結
されている点にある。
【0005】2つの弾み質量体の間に本発明のように油
圧装置を使用すれば、媒体圧を設定・調節することによ
って、かつ/又は、油圧装置により吐出される油圧媒体
容量を設定・調節することによって、例えばエンジン回
転数や、一方の弾み質量体から他方の弾み質量体へ伝達
される出力のような所定の運転パラメータに関連して特
定の特性経過を得ることが可能になる。更に又、油圧装
置から吐出される油圧媒体容量を確定することによっ
て、両弾み質量体間において、所定の運転条件に対して
規定された値に調整乃至制限できるスリップを得ること
が可能になる。油圧装置は、このように制限又は規定さ
れたスリップを経て、両弾み質量体間でハイドロスタチ
ックな緩衝器として働くことができる。
【0006】両弾み質量体間で働く油圧装置は流体クラ
ッチを含むか又は流体クラッチを形成することができ
る。その場合該クラッチがハイドロスタチックなクラッ
チであるのが有利である。トルク伝動装置を構成するに
当たって、両弾み質量体は、回転原理に基づいて作動す
る。特にギヤポンプのような容積型ポンプ(押しのけポ
ンプ)によって互いに連結されているのが有利である。
油圧媒体もしくは粘性媒体としては潤滑剤が特に適して
おり、大抵の適用例にとって有利なのは、グリースのよ
うなペースト状媒体を使用することである。しかもこの
場合のペースト状媒体は、その状態が、発生する全温度
範囲にわたって全く又はごく僅かしか変化せしめられ
ず、要するにペースト状媒体の粘稠性が少なくとも実質
的な変化を受けないような媒体である。このようなグリ
ース又はペースト状媒体は、内燃機関の停止後に、液状
になったグリースが最下位の個所に集まって不釣合を形
成するような不都合な事態を回避する。しかし別の適用
例では、発生する温度範囲にわたってできるだけ一様な
粘性を有する、オイルのような液状媒体を使用するのも
有利である。
【0007】トルク伝動装置の構成上及び機能上、特に
有利なのは、トルクが内燃機関からトランスミッション
へ伝達される場合に動力が、クランク軸から一方の弾み
質量体に達し、そこから油圧装置の入力部分、該油圧装
置の出力部分及び他方の弾み質量体を経て摩擦クラッチ
に達するようにする場合である。
【0008】トルク伝動装置の機能上及び製作上有利な
のは、両弾み質量体間で働く油圧装置が該油圧装置の回
転軸線を中心として全周にわたって遊星状に配置された
複数の歯車を有している場合である。これらの歯車は、
1つの駆動歯車と噛合い、しかも該駆動歯車は、遊星状
に配置された複数の歯車の半径方向内側に設けられてい
るのが有利である。
【0009】容積型ポンプの吐出経過において、歯車に
よって惹起される圧力パルス(これは歯ピッチに基づく
不均一な吐出に起因する)を減少させるために、遊星状
に配置された歯車は駆動歯車の全周にわたって次のよう
に配置される。すなわち、遊星状に配置された少なくと
も若干の歯車の歯と駆動歯車の歯との噛合いが互いにず
らされている。このことは、換言すれば、遊星状に配置
された少なくとも個々の歯車の歯が、駆動歯車の回転軸
心と遊星状に配置された歯車の回転軸心との仮想結合線
に関して同じ位置を有していないことを意味している。
このように配置することによって、遊星状に配置された
個々の歯車によって惹起される圧力パルスは互いにずら
されて発生するので、ポンプの総圧力は一層コンスタン
トになる。
【0010】ポンプの漏れ損失を減少し、ひいては、こ
の損失に基づいて両弾み質量体間で発生するスリップを
最小限に抑えるためには、遊星状に配置された歯車の少
なくとも一方の側面にパッキンプレートを設けておくの
が有利である。その場合、歯車から離反した方のパッキ
ンプレート側が、油圧装置もしくはポンプの吐出側と接
続することができる。比較的小さな圧力の場合でもギヤ
ポンプの申し分のないシールを保証するために、一方の
パッキンプレートの、歯車から離反した方の側に蓄力器
が作用しているのが有利である。歯車から離反した方の
パッキンプレート側をポンプの圧力によって、場合によ
っては蓄力器によって負荷することによって歯車は軸方
向で緊定され、これによって歯車の回動時には付加的
に、ポンプ内で生じる圧力に関連した摩擦減衰作用が生
じる。
【0011】遊星状に配置されたすべての歯車に対し
て、円環状の構成部材を形成する少なくとも1つの共通
のパッキンプレートを設けた場合にはトルク伝動装置の
特に有利で単純な構成が得られる。
【0012】トルク伝動装置の機能を改善するために、
遊星状に配置された複数の歯車は夫々軸に回転自在に支
承されている。遊星状に配置された複数の歯車を第1の
弾み質量体によって支持し、かつ駆動歯車を第2の弾み
質量体に設ける場合は、トルク伝動装置の構成上有利で
ある。
【0013】本発明の実施態様では油圧装置もしくはポ
ンプの吐出側と吸込み側との間に、トルク伝動装置によ
って伝達されるトルクに、ひいては又、両弾み質量体間
で発生するスリップに影響を及ぼす種々異なった弁もし
くは絞りを設けることが可能である。例えば油圧装置の
吐出側と吸込み側との間に少なくとも1つの絞り弁及び
逆止弁又はその何れかを設けることが可能である。
【0014】有利な実施態様では、一方の弾み質量体に
内蔵され通路を介して油圧装置の吐出側及び吸込み側と
連結された絞り弁が絞りとして使用される。トルク伝動
装置の構成を単純にするために、絞りのみならず逆止弁
も必要とする場合、逆止弁として同時に構成された少な
くとも1つの絞り弁を使用するのが有利である。また、
遊星状に配置された各歯車の吐出側と吸込み側との間に
夫々1つの絞り弁を設けておくのが有利である。
【0015】これらの弁の構成に応じて、例えばギヤポ
ンプのような油圧装置によって形成されたクラッチに、
種々異なった特性、特に種々異なったトルク特性もしく
は種々異なったスリップ特性を与えることが可能であ
る。これらの弁が内燃機関の回転数もしくは一方及び/
又は他方の弾み質量体の回転数もしくはトランスミッシ
ョン入力軸の回転数に関連して作動され、それによって
油圧装置の特性ひいては又、両弾み質量体間のスリップ
も前記の回転数に関連して変化しうるようにするのが特
に有利である。
【0016】また前記弁が、内燃機関とトランスミッシ
ョンとの間で生じる運転条件によって左右されるその他
のパラメータに関連して作動されるのが有利である。例
えば油圧装置の吐出側と吸込み側との間の絞り作用は、
吐出される媒体の温度に関連して可変であってもよい。
【0017】本発明の実施態様では油圧装置と少なくと
も一方の弾み質量体との間に、エラスティック(つまり
捩り弾性)の緩衝器によって形成されるトーションダン
パが設けられている。また両弾み質量体間には、例えば
遊びを伴った摩擦クラッチを形成する摩擦減衰装置を付
加的に設けることも可能である。前記の遊びを伴った摩
擦クラッチはいわゆる負荷摩擦装置から成るのが有利で
ある。
【0018】油圧装置と一方の弾み質量体との間に配置
された回転エラスティック(捩り弾性)の緩衝器が少な
くとも1つの入力部分と少なくとも1つの出力部分とを
有し、前記の入力部分と出力部分との間に、周方向に作
用する蓄力器が設けられている場合には、トルク伝動装
置の機能にとって特に有利な構成が得られる。
【0019】その場合油圧装置と捩り弾性の緩衝器が直
列に配置されているのが有利である。
【0020】また駆動歯車を捩り弾性の緩衝器の入力部
分又は出力部分によって支持するか、あるいは該入力部
分又は出力部分によって形成することによって、トルク
伝動装置の特に単純な構成が保証される。また捩り弾性
の緩衝器が、第1の弾み質量体から第2の弾み質量体へ
の動力伝達系路内で油圧装置と、クラッチを介してトラ
ンスミッション入力軸に連結可能な第2の弾み質量体と
の間に設けられているのが、トルク伝動装置の構成上有
利である。また、捩り弾性の緩衝器は油圧装置の半径方
向内側に配置され、しかも捩り弾性の緩衝器と油圧装置
が少なくともほぼ等しい軸方向高さに配置されているの
が有利である。
【0021】回転エラスティック(捩り弾性)の緩衝器
が、出力部分を成す互いに軸方向間隔をおいて設けられ
た2つのディスクを有し、両ディスク間には、前記捩り
弾性の緩衝器の入力部分を成すフランジが設けられてお
り、該フランジが油圧装置の駆動歯車を同時に形成して
いる場合には、トルク伝動装置の特に有利な構成が得ら
れる。その場合フランジが両側のディスクを超えて半径
方向に張出しており、かつ該フランジの外周には、油圧
装置もしくはポンプの、遊星状に配置された複数の歯車
のための駆動歯車が一体に成形されているのが有利であ
る。
【0022】一方の弾み質量体は、少なくとも部分的に
粘性媒体の充填された室を有し、該室内には、捩り弾性
の緩衝器及び油圧装置が、場合によっては又、両弾み質
量体間で働く摩擦減衰装置が受容されているのが有利で
ある。トルク伝動装置をこのように構成することによっ
て、互いに接しつつ相対運動を行なう装置構成部分の範
囲間で潤滑が行なわれ、これによって接触摩擦に基づく
摩耗が著しく低下され、ひいては耐用寿命並びに機能確
実性が著しく高められる。本発明によって特に、捩り弾
性の緩衝器の、周方向に作用するコイルばねの個々の巻
条と、捩り弾性の緩衝器の入力部分及び/又は出力部分
を形成する種々のディスク状構成部材における前記コイ
ルばねを受容する窓の半径方向外縁との間の摩擦も減少
させることが可能になる。粘性媒体用の室は実質的に、
一方の弾み質量体の構成部分によって形成された1つの
環状室から成るのが有利である。該環状室は、捩り弾性
の緩衝器を軸方向で囲む外周壁と、該外周壁から半径方
向内向きに延在して間に捩り弾性の緩衝器を受容する両
側の側壁とによって形成されている。内燃機関と連結可
能な第1の弾み質量体が前記環状室を有しているのが有
利である。その場合、該環状室の一方の側壁は、捩り弾
性の緩衝器と第2の弾み質量体との間で半径方向に延在
し、かつ前記側壁の半径方向内位範囲と前記第2の弾み
質量体との間にシール部材が設けられている。更に又、
第1の弾み質量体がリング状の軸方向付加部を有し、該
軸方向付加部は環状室の外周壁を形成し、かつ捩り弾性
の緩衝器と第2の弾み質量体との間で半径方向に延在す
る前記環状室の側壁は前記リング状の軸方向付加部に固
定されているのが、トルク伝動装置の構成上有利であ
る。
【0023】本発明のトルク伝動装置を一層単純に構成
するために、第1の弾み質量体の軸方向付加部の半径方
向内位に軸方向凹設部が設けられており、該軸方向凹設
部内には、遊星状に配置された複数の歯車が収容されて
回転自在に軸支されている。その場合、軸方向付加部に
固定された側壁は、前記軸方向凹設部を軸方向で閉塞し
ているのが有利である。このために側壁は軸方向付加部
の端面に固定されている。
【0024】室内に充填された粘性媒体の流出を避ける
ためには、遊星状に配置された歯車の半径方向外位で、
軸方向付加部の端面と、該端面に固定された側壁との間
にシール部材例えばOリングを設けておくのが有利であ
る。
【0025】トルク伝動装置の構造を特にコンパクトに
するために、トルクが内燃機関からトランスミッション
へ伝達される場合、動力はクランク軸から第1の弾み質
量体に達し、そこから流体クラッチのような油圧装置の
入力部分、該油圧装置の出力部分、緩衝器及び第2の弾
み質量体を経てクラッチへ達するように構成するのが有
利である。
【0026】この場合、クラッチ例えば摩擦クラッチを
介してトランスミッション入力軸と連結可能な第2の弾
み質量体は、該第2弾み質量体と、該弾み質量体に対し
て相対回動不能・軸方向変位可能な加圧板との間に締付
けられるクラッチディスクのための摩擦面を有している
のが有利である。
【0027】内燃機関とトランスミッションとの間で発
生する振動を減衰するために、両弾み質量体間のスリッ
プは20乃至200回転、殊に有利には20乃至100
回転である。スリップの存在によって生じる損失を代替
可能な程度にするために、内燃機関の比較的高い回転数
時には前記スリップを最小に減少させるのが有利であ
る。この減少化は例えば1000〜2000回転の回転
数範囲ですでに始まる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施例を
詳説する。
【0029】回転衝撃を補償するために図1に示したト
ルク伝動装置1は、2つの弾み質量体3と4に分割され
た弾み車2を有している。弾み質量体3は内燃機関(図
示せず)のクランク軸5に複数本の固定ねじ6を介して
固定されている。弾み質量体4には切換え可能な摩擦ク
ラッチ7が固定されている。該摩擦クラッチ7の加圧板
8と弾み質量体4との間にはクラッチディスク9が設け
られており、該クラッチディスクはトランスミッション
(図示せず)の入力軸10に取付けられている。摩擦ク
ラッチ7の加圧板8は、クラッチカバー11に旋回可能
に支持されている皿ばね12によって弾み質量体4の方
向に負荷されている。摩擦クラッチ7の作動によって弾
み質量体4、ひいては又、弾み車2乃至内燃機関がトラ
ンスミッションの入力軸10に対して断ち接ぎされる。
弾み質量体3と4との間には油圧式の第1の緩衝器13
並びに該緩衝器と直列に配置された機械式の第2の緩衝
器14が設けられており、該油圧式及び機械式の緩衝器
は両弾み質量体3と4との相対回動を可能にする。
【0030】両弾み質量体3と4は互いに相対回動可能
に支承装置15を介して支承されている。該支承装置1
5は単列玉式の玉軸受16の形の転がり軸受を有してい
る。玉軸受16の外レース17は弾み質量体4の凹設部
18内に配置されており、また玉軸受16の内レース1
9は、弾み質量体3の中央に設けられていてクランク軸
5から離反する軸方向に延びて前記凹設部18内に侵入
する円筒状のピン20の外周に配置されている。
【0031】内レース19はプレス嵌めによってピン2
0の外周に取付けられておりかつ弾み質量体3のピン2
0の肩21と確保ディスク22との間に締め込まれてお
り、該安全ディスクはピン20の端面に固定されてい
る。
【0032】玉軸受16は弾み質量体4に対して軸方向
で確保されており、この場合玉軸受16は、断面L字形
の2つのリング23,24を間挿して、弾み質量体4の
肩25と、スペーサピン26を介して該弾み質量体と固
定的に結合されたディスク27との間に軸方向で締め込
まれている。
【0033】弾み質量体3は半径方向外側でリング状の
軸方向付加部28を有し、該軸方向付加部は、機械式の
緩衝器14を収容した室29を制限している。
【0034】該室29は実質的に環状室30によって形
成されている。環状室30は半径方向外側では前記の軸
方向付加部28によって、また両側面では前記軸方向付
加部から半径方向内向きに延びていて緩衝器14を介在
させる側壁31と32によって制限されている。側壁3
1は、ピン20から半径方向に延びる弾み質量体3の半
径方向フランジ33によって形成されている。また側壁
32は、実質的に非弾性の、つまり剛性のカバーによっ
て形成されており、該カバーは、緩衝器14と弾み質量
体4との間で半径方向内向きに延びており、かつ半径方
向外側では弾み質量体3の半径方向フランジ33に固定
されている。
【0035】油圧式の緩衝器13の機能を保証するため
に室29内には、粘性の緩衝・潤滑剤が設けられてお
り、これは例えばオイル、グリース又はペースト状媒剤
などから成っている。この場合、例えばシリコン油のよ
うな緩衝・潤滑剤のレベルは、使用例に応じて、又は必
要に応じて次のように確定される。すなわちトルク伝動
装置の回転時に、要するに遠心力の作用を受けて、両弾
み質量体3と4との間で作用する緩衝器14の蓄力器3
4としてのコイルばねの半径方向外位範囲又は該コイル
ばねの半径方向全範囲が粘性の緩衝・潤滑剤内に浸漬す
るようにする。
【0036】更に図2と相俟って図1から判るように、
半径方向で見て外位に在る油圧式の緩衝器13はリング
状の軸方向付加部28の全周にわたって均等に分配され
て遊星状に配置された複数の歯車35を有している。各
歯車35は軸方向凹設部36内に夫々配置されており、
該軸方向凹設部は、弾み質量体3のリング状の軸方向付
加部28の半径方向範囲に設けられている。遊星状に配
置された歯車35は夫々シリンダ状の軸方向凹設部36
内に軸37によって回転可能に軸支されている。該軸3
7は、歯車35を装着した大径の中央部分38並びに、
該中央部分38の両側で軸方向に延びるジャーナル状部
分39,40を有している。軸37を半径方向で保持す
るためにジャーナル状部分39,40は軸方向凹設部3
6の底部並びに側壁32の軸方向対向範囲に穿設された
軸方向孔41,42内に延在している。
【0037】側壁32はリベット継手43を介して半径
方向フランジ33と締結されている。図2から判るよう
に前記リベット継手43はトルク伝動装置の周方向で見
て歯車35の中間に設けられている。
【0038】遊星状に配置された歯車35は、これらの
歯車の半径方向内側に配置された共通の駆動歯車44と
噛合っている。歯車35の歯列35aと駆動歯車44の
歯列44aとの間の半径方向噛合い範囲で弾み質量体3
のリング状の軸方向付加部28内には、円環状の室45
を形成する穿設部が設けられている。また歯車35に対
面した側壁32の端面を起点とする穿設部が同様の形式
で該側壁32にも設けられており、該穿設部は円環状の
室46を形成している。両弾み質量体3と4との相対回
動時に、油圧式の緩衝器13つまりギヤポンプから吐出
される粘性の緩衝・潤滑剤は前記円環状の室45,46
の一方に圧入され、かつ他方の円環状の室46,45へ
吸い込まれる。歯車35の両側面にはパッキン円板4
7,48が設けられており、該パッキン円板は軸方向で
変位可能でありかつ歯車35に圧着される。このために
室45,46は、吐出すべき媒体を押しのける歯車35
と駆動歯車44の噛合う歯との連絡部を有している。図
示の実施例では前記連絡部は、パッキン円板47,48
内に設けた穿孔49,50(図3及び図4参照)によっ
て形成されている。これら穿孔49,50によって、両
弾み質量体3,4の相対回動の方向に応じて、歯車35
の反対側のパッキン円板47又は48へ圧力媒体が導か
れ、あるいは又、このパッキン円板側から吸い込まれ
る。この動作については後述の通りである。
【0039】図2から判るように、歯車35に所属した
穴49と50は、トルク伝動装置1の回転軸心と歯車3
5の回転軸心とを通って延びる仮想結合直線51に対し
て周方向で互いにずらされて、該仮想結合直線51の両
側に位置するように配設されている。図示の実施例では
穿孔49,50は1本の仮想結合直線51に対して対称
的に設けられている。
【0040】図3から判るようにパッキン円板47は円
環状の内位範囲52を有し、該内位範囲はその半径方向
で見て外周に複数のリング状又は円板状の半径方向ブラ
ケット53を有し、該半径方向ブラケットは、円環状の
内位範囲52の全周にわたって均等に分配されている。
前記半径方向ブラケット53は弾み質量体3のリング状
の軸方向付加部28の軸方向凹設部36内に受容されて
いる。円板状の半径方向ブラケット53の外径は軸方向
凹設部36の直径に適合されている。円板状の半径方向
ブラケット53の中央範囲には穿孔54が設けられてお
り、該穿孔内には軸37の中央部分38が差嵌められて
いる。
【0041】図4から判るようにパッキン円板48は連
絡用の穿孔50以外に別の穿孔55を有し、該穿孔には
やはり軸37の中央部分38が差嵌められる。またパッ
キン円板48は半径方向に延びる複数のスロット56を
有し、該スロットはパッキン円板48の内周縁を起点と
して半径方向外向きに室46の半径方向範囲内にまで延
びているので、該室46は半径方向のスロット56を介
して中央の環状室30と接続されている。更に又、穿孔
55相互間にはリベット継手43のリベットを通すため
の貫通孔43aが設けられている。
【0042】図1及び図2から判るように、フランジ状
に構成された駆動歯車44は、周方向で回転エラスティ
ックな内側の緩衝器14のための入力部分を同時に形成
している。また回転エラスティックな緩衝器14はディ
スク群つまり、駆動歯車44の両側に配置された2つの
ディスク27と57を有し、両ディスクはスペーサピン
26を介して軸方向間隔をおいて互いに相対回動不能に
結合されて弾み質量体4に枢着されている。ディスク2
7,57並びに駆動歯車44内には軸方向で整合した切
除部58,59並びに60が形成されており、該切除部
内には、コイルばねの形の、周方向に作用する蓄力器3
4が収容されている。
【0043】蓄力器34は駆動歯車44と両ディスク2
7,57との間の相対回動に抗して作用する。内位の緩
衝器14の作用範囲は、周方向に延びていて駆動歯車4
4内に形成されたスペーサピン26用の切除部44bの
長さによって規定されている。
【0044】また両弾み質量体3と4との間には、回転
エラスティックな緩衝器14に対して平行に働く摩擦装
置61が設けられている。該摩擦装置61は両弾み質量
体3と4との間の摩擦を減衰させる。摩擦円板61aは
スペーサピン26によって制限される。このために摩擦
円板61aは、スペーサピン26のリベットヘッドが軸
方向に係合する切欠き61bを有している。その場合、
切欠き61bとリベットヘッドとの間には周方向遊びが
存在しているのが有利である。
【0045】室29をシールし、これによって緩衝・潤
滑剤の流出を防止するために、軸方向付加部28の端面
と側壁32との間並びに該側壁32の中心孔62の周面
と、該中心孔62内に軸方向で係合する弾み質量体4の
軸方向付加部63との間にはシールリング64,64a
が設けられており、該シールリングは図1に示した例で
は対応溝内に装嵌されたOリングによって形成されてい
る。シールリング64は歯車35もしくは軸方向凹設部
36の半径方向外側に配置されている。また室29をシ
ールするために内レース19とピン20の外周面との間
にシールリング65が設けられており、かつ又、玉軸受
16のための凹設部18と、断面L字形のリング24と
の間の範囲にはシールリング66が配置されており、該
シールリングもやはり適当な溝内に装嵌されたOリング
から成っている。
【0046】断面L字形のリング23,24の半径方向
に延びる脚片部23a,24aは室29を外部に対して
シールするためにやはり役立つので、玉軸受16を通っ
て緩衝・潤滑剤が漏出することはない。
【0047】油圧式の緩衝器14つまりギヤポンプの機
能態様を次に説明する。
【0048】引張り運転時、すなわち内燃機関によって
クランク軸5とトルク伝動装置1とを介してトランスミ
ッションの入力軸10が駆動される場合、粘性の媒体
は、この場合歯車35及び駆動歯車44のための吸込み
室もしくは供給室として働く室46から引出されて前記
歯車を通って、この場合圧力室として働く室45内へ圧
入される。例えばギヤポンプの歯面間並びに吐出側と吸
込み側との間に存在する(製作誤差に起因するか又は意
図的に設計された)ギャップによる漏れ損失に基づい
て、室(圧力室)45から粘性の媒体は逃げるので、歯
車35は駆動歯車44によって軸37を中心として回動
せしめられ、これによって両弾み質量体3と4との間に
相対回動もしくはスリップが生じる。この制限されない
相対回動の速度は伝達モーメントに関連し、かつ該モー
メントに少なくともほぼ比例して伝達されるモーメント
に関連している。要するにこのことは、衝撃モーメント
が大であれば弾み質量体3と4との間のスリップ速度が
大になり、これによってこの衝撃が吸収もしくは緩衝さ
れることを意味している。漏れ損失に基づいて室46か
ら吸出される粘性媒体容量は環状室30から半径方向の
スロット56を円環状の室46内へ追流することができ
る。
【0049】引張り運転中の大きな漏れ損失を避けるた
めに半径方向では円環状の室45の内位で、また軸方向
ではパッキン円板47のための弾み質量体3の接触面と
前記の軸方向に変位可能なパッキン円板47との間に、
図示の実施例ではOリング67から成るパッキンが設け
られている。このOリング67を取付けるために弾み質
量体3に装嵌溝が形成されている。Oリング67の軸方
向変形によって軸方向の力がパッキン円板47に加えら
れるので、該パッキン円板は歯車35に圧着される。
【0050】円環状の室45内に生じる圧力によって、
軸方向に変位可能なパッキン円板47が歯車35に圧着
されるので、これらの歯車35は、パッキン円板47
と、軸方向で弾み質量体4に支持されるパッキン円板4
8との間に締め込まれる。また、両パッキン円板47と
48との間に半径方向で入り込んでいる駆動歯車44の
半径方向外位範囲も前記両パッキン円板47と48との
間に締め込まれる。歯車35及び駆動歯車44の軸方向
締め込み乃至軸方向緊定によって、その相対回動時に歯
車35及び駆動歯車44とパッキン円板47,48との
間には付加的な摩擦減衰が発生せしめられる。摩擦減衰
度は円環状の(圧力)室45内に支配する圧力に関連し
ている。
【0051】エンジンブレーキ運転時つまり自動車の駆
動輪からトランスミッション軸(10)とトルク伝動装
置1とを介してトルクが内燃機関に伝達される場合には
粘性媒体が、この場合歯車35及び駆動歯車44のため
の吸込み室乃至供給室として働く円環状の室45から取
出され、かつ前記歯車によって、今度は圧力室として働
く円環状の室46内に圧入される。すでに述べた漏れ損
失に基づいて、かつ又、パッキン円板48の半径方向の
スロット56によって室46と環状室30との間に形成
される通路に基づいて室46から粘性媒体が押し出され
る。この漏れ損失もしくはギヤポンプ(13)の所定の
吐出量に基づいて複数の歯車35は駆動歯車44によっ
て回動せしめられ、これによって両弾み質量体3と4と
の間には矢張りスリップが生じ、このスリップは、両弾
み質量体3と4との間に生じるモーメントに関連してい
る。
【0052】意図的に設計され絞りのように作用する半
径方向のスロット56によって所望のようにスリップを
規定することが可能である。このスロット56に基づい
て、エンジンブレーキ運転時の方向での両弾み質量体3
と4とのスリップは引張り運転時の方向でのスリップよ
りも大である。
【0053】更にエンジンブレーキ運転時の方向でトル
ク伝動装置1が作動する場合には粘性媒体がギヤポンプ
(13)によって室45から吸出される。それというの
は、場合によって存在する漏れは無視するとして前記室
45は、粘性媒体のための貯え室として働く環状室30
と連通していないからである。エンジンブレーキ方向で
のある所定の運転時間を経た後ギヤポンプ(13)はフ
リーホイール状に作用する。それというのは、エンジン
ブレーキ方向でのある所定の運転時間を経るとギヤポン
プ(13)にはもはや室45から粘性媒体が供給されな
いからである。この運転期のあいだ室45内には負圧が
生じるが、この負圧はせいぜい1バールにすぎない。
【0054】エンジンブレーキ運転期中に室46内に圧
力が存在する限り、パッキン円板48は歯車35及び駆
動歯車44に対して軸方向に負荷されるので、歯車35
及び駆動歯車44は両パッキン円板47と48との間に
軸方向で緊定される。この緊定によって、歯車35及び
駆動歯車44の回転時に、これらの歯車35,44と両
パッキン円板47,48との間には摩擦減衰が生じる。
しかしエンジンブレーキ運転時に生じる摩擦減衰は引張
り運転時よりも小である。それというのは、(圧力)室
46内に形成される圧力が、引張り運転期中に室45内
に形成される圧力よりも小であるからである。
【0055】エンジンブレーキ運転時には、ギヤポンプ
(13)の緩衝作用に並列した、パッキン円板47,4
8と歯車35,44との摩擦減衰作用を最小限に抑える
のが、多くの使用例にとって有利である。これは、側壁
32に対してパッキン円板48を軸方向で固定すること
によって保証される。この軸方向固定は、パッキン円板
48の穿孔55(図2参照)を軸37のジャーナル状部
分40の外径に適合させて、パッキン円板48を軸37
の中央部分38と側壁32との間に軸方向で緊定するこ
とによって、あるいは軸37の中央部分38に軸方向で
支持することによって行なうことができる。これによっ
て、室46内に圧力が発生した際に軸37を介してパッ
キン円板48を半径方向フランジ33に支持し、これに
よって歯車35及び駆動歯車44を両パッキン円板47
と48との間に締め込まないようにすることが可能にな
る。
【0056】ギヤポンプ(13)と直列に接続された回
転エラスティックな緩衝器14の蓄力器34は、両弾み
質量体3と4との間に生じるモーメントに相応して、し
かもスペーサピン26と、周方向に延びる駆動歯車44
の切除部44bとの間に存在する回動遊びがなくなるま
で、圧縮される。次いで半径方向内位の回転エラスティ
ックな緩衝器14はロックされ、かつ半径方向外位のギ
ヤポンプ(油圧式緩衝器13)だけが作用状態を維持す
る。
【0057】特に図1に示した断面図から判るようにト
ルク伝動装置1の構成によって保証されることは、摩擦
クラッチ7の作動時に、このために必要な軸方向力が支
承装置15によって吸収されるので、ギヤポンプ(1
3)が不都合な影響を受けることがないことである。こ
のことはとりもなおさず、ギヤポンプ(13)が摩擦ク
ラッチ(7)の作動には無関係であり、換言すればギヤ
ポンプの特性が摩擦クラッチ7の作動力の影響を受けな
いということを意味している。
【0058】図5に部分的に示したトルク伝動装置10
1では、引張り運転時に圧力室として働く室145と吸
込み室146との間に圧力制限弁170が配置されてい
る。該圧力制限弁170は軸方向孔171と閉鎖体とし
てのプラスチック製の球172と閉鎖ばねとしてのコイ
ルばね173とから成っており、前記軸方向孔171
は、周方向で見て歯車35(図2参照)相互間の範囲で
リング状の軸方向付加部128内に形成されている。コ
イルばね173は、軸方向孔171によって形成された
円錐座174に対して球172を負荷する。軸方向孔1
71は一方では半径方向通路175を介して圧力室14
5と接続され、また他方では、パッキン円板148内に
形成された半径方向スロット176を介して吸込み室1
46と接続されている。コイルばね173のプレロード
をそれ相応に設計することによって、圧力制限弁170
の開弁圧を所期のように規定することが可能である。圧
力制限弁170が、両弾み質量体3と4の間に生じる所
定のモーメントに相当する所定圧で開弁すると直ちに、
両弾み質量体3と4の間に比較的大きなスリップが生じ
る。それというのは粘性媒体が圧力室145から半径方
向通路175と圧力制限弁170と半径方向スロット1
76とを介して吸込み室146内へ逃げることができる
からである。要するに圧力制限弁170を用いれば内燃
機関の出力系内における不都合な衝撃トルクを緩衝又は
減衰させることが可能になる訳である。
【0059】図1〜図4に示したトルク伝動装置におい
ても、全周にわたって均等に分配された複数の圧力制限
弁170を設けることができるのは勿論である。
【0060】図6に部分的に示した本発明の別の実施態
様のトルク伝動装置201では、遠心力に関連した絞り
弁270が設けられている。該絞り弁270は、半径方
向に延びる受容凹設部271内に収容された弁体として
の円筒ころ272から成っている。該円筒ころ272は
遠心力の作用を受けて半径方向外向きに運動することに
よって絞りポート277を閉じ、該絞りポートは半径方
向通路275を介して、引張り運転時に圧力室を形成す
る室245と接続している。また受容凹設部271は、
パッキン円板248内に形成された半径方向スロット2
76を介して、引張り運転時に吸込み室として働く室2
46と接続している。圧力室245内に充分に高い圧力
が生じると該圧力室245から粘性媒体は半径方向通路
275と絞り弁270と半径方向スロット276を経て
吸込み室246内へギヤポンプ213によって吐出され
る。吐出された粘性媒体容量によって、両弾み質量体3
と4との間に生じるスリップもしくは両弾み質量体3と
4との間の相対的な回動速度が決定される。この媒体容
量は、両弾み質量体3と4との間に生じるモーメント並
びに円筒ころ272に作用する遠心力に関連している。
円筒ころ272の重量は、アイドリング回転数を上回る
内燃機関の所定回転数範囲において、かつ通常の運転状
態では絞りポート277を閉じ、従って両弾み質量体3
と4との間にスリップを生ぜしめず、もしくは該スリッ
プを最小限度に抑え、しかも油圧式緩衝器もしくは油圧
式クラッチにおける漏れに起因する程度の最小限度に抑
えるように選ばれる。例えばアイドリング回転数を下回
るか又はこれに近い低回転数範囲では、圧力室245内
の圧力上昇が比較的僅かであれば絞り弁は開くことがで
きる。
【0061】ギヤポンプ213もしくは油圧式緩衝器又
は油圧クラッチの使用条件や所望の特性に応じて、遠心
力に関連した絞り弁270の特性もしくは特性曲線は、
弁体としての円筒ころ272に作用する蓄力器の影響を
受ける。従って例えば図6に略示したように、円筒ころ
272を半径方向外向きに絞りポート277に圧着し
て、トルク伝動装置が回転しない場合にも絞りポート2
77を閉じている、例えばばねのような蓄圧器278を
設けておくことも可能である。圧力室245内に充分高
い過圧が存在する場合に始めて絞り弁270は蓄圧器2
78の力に抗して、また場合によっては円筒ころ272
に作用する遠心力に抗して開くことができる。
【0062】また図示を省いた実施態様によれば、弁体
としての円筒ころ272を半径方向内向きに負荷する蓄
力器を設けることも可能であり、この場合、トルク伝動
装置の回転時に円筒ころ272に作用する遠心力は、絞
りポート277を閉じるためには該蓄力器の力を克服し
なければならない。
【0063】図6に示した絞り弁270は、図5の圧力
制限弁のように周方向で見て歯車35(図1)の相互間
に配置される。圧力制限弁170と遠心式の絞り弁27
0を併用することは、多くの使用例にとって有利であ
る。
【0064】図7に示した弁370も本発明のトルク伝
動装置で使用され、やはり遠心力に関連しており、かつ
蓄力器378を介して半径方向内向きに負荷される弁体
372を有している。蓄力器378及び弁体372は弾
み質量体3の半径方向孔371内に収容されている。該
半径方向孔371は半径方向で外方に対してねじ379
によって閉塞されており、該ねじに蓄力器378が当て
つけられている。このねじ379を介して蓄力器378
のプレロードが設定される。前記半径方向孔371から
2つの通路375と376が分岐し、かつ、図1の室4
5,46に相当する室345,346と連通している。
弁体372は、前記の両通路375,376を連通させ
る孔372aを有している。該孔372aの配設及び蓄
力器378の設計は次の通りである。内燃機関の低回転
数範囲、例えばアイドリング回転数を下回る回転数範囲
では前記孔372aは通路375,376に対して半径
方向でずらされているので、両通路375と376との
間には連通は生じないようになっている。従って粘性媒
体は通路375,376を介してギヤポンプ313の吐
出側から吸込み側に達することもない。中位の回転数範
囲では孔372aは通路375及び376と重なるの
で、粘性媒体は弁370を介して循環することができ
る。回転数が増すにつれて、弁体372に作用する遠心
力は大になり、従って蓄力器378も一層緊縮され、こ
れに伴って孔372aが通路375,376に対して半
径方向外向きに移動し、これによって高回転数範囲では
両通路375,376との連通が中断される。従って内
燃機関の回転数が比較的高くなると粘性媒体はもはや弁
370を介して循環することはない。
【0065】図7に示した弁370の特性乃至特性曲線
は、蓄力器378及び孔372aの形状をそれ相応に構
成することによって、その都度の使用例に適合すること
ができる。蓄力器378は一次特性曲線を有していない
のが有利である。
【0066】図7に示した弁370の弁体372は、図
示を省いた変化態様によれば、前記通路375,376
を連通させる複数の孔を有していてもよい。この場合前
記複数の孔を弁体372に設ける配設形式は次の通りで
ある。内燃機関の底回転数範囲では両通路375と37
6間は連通しており、中回転数範囲ではこの連通は中断
されており、かつ比較的高い回転数範囲では、弁体37
2において半径方向内位に設けた孔によって両通路37
5,376間が再連通するようになっている。
【0067】図1に示した実施例のトルク伝動装置では
クラッチディスク9は剛性円板として構成されている。
しかし大抵の適用例ではトーションダンパを有するクラ
ッチディスクを使用するのが有利である。その場合該ク
ラッチディスクのトーションダンパは多段式に構成さ
れ、しかも少なくとも1つの段はアイドリング範囲のた
めに、また少なくとも1つの段は負荷範囲のために設け
られる。しかし多くの適用例ではクラッチディスクが、
アイドリング範囲のために設計された、ただ1つのトー
ションダンパを有しているのが有利な場合もある。また
クラッチディスクのトーションダンパが少なくとも1つ
の摩擦装置を含んでいてもよい。その場合摩擦装置は、
順次に作用する複数の摩擦段を有し、該摩擦段はいわゆ
る負荷摩擦装置又は引き延ばし摩擦装置を形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトルク伝動装置の断面図。
【図2】図1の矢印Iの方向に見た一部破断して示した
部分図。
【図3】トルク伝動装置の2つの弾み質量体間に設けら
れているギヤポンプのためのシールプレートの1実施態
様図。
【図4】両弾み質量体間に設けられているギヤポンプの
ための異なった実施態様によるシールプレートを示す
図。
【図5】図1及び図2に示したトルク伝動装置で使用で
きる絞り弁の詳細断面図。
【図6】図1及び図2に示したトルク伝動装置でやはり
使用できる遠心力応動式弁の詳細断面図。
【図7】図1及び図2に示したトルク伝動装置でやはり
使用できる遠心力応動式弁の異なった実施態様の詳細断
面図。
【符号の説明】
1 トルク伝動装置、 2 弾み車、 3,4 弾み質
量体、 5 クランク軸、 6 固定ねじ、 7 摩擦
クラッチ、 8 加圧板、 9 クラッチディスク、
10 入力軸、 11 クラッチカバー、 12 皿ば
ね、 13 油圧式の第1の緩衝器、 14 機械式の
第2の緩衝器、 15 支承装置、 16 玉軸受、
17 外レース、 18 凹設部、 19 内レース、
20ピン、 21 肩、 22 確保ディスク、 2
3,24 断面L字形のリング、 23a,24a 脚
片部、 25 肩、 26 スペーサピン、 27 デ
ィスク、 28 軸方向付加部、 29 室、 30
環状室、 31,32側壁、 33 半径方向フラン
ジ、 34 蓄力器としてのコイルばね、 35歯車、
35a 歯列、 36 シリンダ状の軸方向凹設部、
37 軸、38 中央部分、 39,40 ジャーナ
ル状部分、 41,42 軸方向孔、43 リベット継
手、 43a 貫通孔、 44 駆動歯車、 44a
歯列、 44b 切除部、 45,46 円環状の室、
47,48 パッキン円板、 49,50 穿孔、
51 仮想結合直線、 52 円環状の内位範囲、53
半径方向ブラケット、 54,55 穿孔、 56
スロット、 57ディスク、 58,59,60 切除
部、 61 摩擦装置、 61a 摩擦円板、 61b
切欠き、 62 中心孔、 63 軸方向付加部、
64,64a,65,66 シールリング、 67 O
リング、 101 トルク伝動装置、 128 リング
状の軸方向付加部、 145 圧力室、 146 吸込
み室、 148 パッキン円板、 170 圧力制限
弁、 171 軸方向孔、 172 球、 173 コ
イルばね、 174 円錐座、 175 半径方向通
路、 176 半径方向スロット、 201 トルク伝
動装置、 213 ギヤポンプ、 228 リング状の
軸方向付加部、 245 圧力室、 246 吸込み
室、 248 パッキン円板、 270 絞り弁、 2
71 受容凹設部、272 円筒ころ、 275 半径
方向通路、 276 半径方向スロット、277 絞り
ポート、 278 蓄力器としてのばね、 313 ギ
ヤポンプ、328 リング状の軸方向付加部、 34
5,346 室、 370 弁、371 半径方向孔、
372 弁体、 372a 孔、 375,376
通路、 378 蓄力器、 379 ねじ

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの互いに相対回動可能な
    弾み質量体が配備されており、一方の弾み質量体が内燃
    機関と連結可能であり、また他方の弾み質量体がクラッ
    チを介してトランスミッションと断ち接ぎ可能である形
    式の、特に車両の内燃機関とトランスミッションとの間
    の駆動軸系内に設けられたトルク伝動装置において、ト
    ルクが内燃機関から一方の弾み質量体へ流れ、この一方
    の弾み質量体から、加圧された油圧媒体によって動力を
    伝達させる油圧装置を経て他方の弾み質量体へ流れ、か
    つこの他方の弾み質量体から、断ち接ぎ可能なクラッチ
    を介してトランスミッションへ流れるようになってお
    り、しかも両方の弾み質量体間には、相対回動を制限す
    るストッパが存在していないことを特徴とする、トルク
    伝動装置。
  2. 【請求項2】 両弾み質量体間に流体式のクラッチが設
    けられている、請求項1記載のトルク伝動装置。
  3. 【請求項3】 クラッチがハイドロスタチックなクラッ
    チである、請求項1又は2記載のトルク伝動装置。
  4. 【請求項4】 両弾み質量体が、回転原理に基づいて作
    動する容積型ポンプによって互いに連結されている、請
    求項1から3までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  5. 【請求項5】 両弾み質量体間にギヤポンプが設けられ
    ている、請求項1から4までの何れか1項記載のトルク
    伝動装置。
  6. 【請求項6】 油圧装置がスリップ制限範囲を経てハイ
    ドロスタチックな緩衝装置として働く、請求項1から5
    までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  7. 【請求項7】 油圧媒体として、グリース又はペースト
    のようなペースト状媒体が使用されている、請求項1か
    ら6までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  8. 【請求項8】 トルクが内燃機関からトランスミッショ
    ンへ伝達される場合に動力が、クランク軸から一方の弾
    み質量体に達し、そこから油圧装置の入力部分、該油圧
    装置の出力部分及び他方の弾み質量体を経て摩擦クラッ
    チに達する、請求項1から7までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  9. 【請求項9】 油圧装置が、該油圧装置の回転軸線を中
    心として全周にわたって遊星状に配置された複数の歯車
    を有している、請求項1から8までの何れか1項記載の
    トルク伝動装置。
  10. 【請求項10】 油圧装置が、遊星状に配置された複数
    の歯車と噛合う1つの駆動歯車を有している、請求項1
    から9までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  11. 【請求項11】 駆動歯車が、遊星状に配置された複数
    の歯車の半径方向内側に設けられている、請求項10記
    載のトルク伝動装置。
  12. 【請求項12】 遊星状に配置された複数の歯車の少な
    くとも一方の側面にパッキンプレートが設けられてい
    る、請求項9から11までの何れか1項記載のトルク伝
    動装置。
  13. 【請求項13】 歯車から離反した方のパッキンプレー
    ト側が油圧装置の吐出側と接続されている、請求項9か
    ら12までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  14. 【請求項14】 一方のパッキンプレートの、歯車から
    離反した方の側に蓄力器が作用している、請求項12又
    は13記載のトルク伝動装置。
  15. 【請求項15】 個々の歯車のパッキンプレートが互い
    に結合されておりかつ1つの円環状の構成部材を形成し
    ている、請求項12から14までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  16. 【請求項16】 複数の歯車が夫々軸に回転自在に支承
    されている、請求項9から15までの何れか1項記載の
    トルク伝動装置。
  17. 【請求項17】 複数の歯車が第1の弾み質量体によっ
    て支持され、かつ駆動歯車が第2の弾み質量体に設けら
    れている、請求項9から16までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  18. 【請求項18】 油圧装置の吐出側と吸込み側との間に
    絞りが設けられている、請求項1から17までの何れか
    1項記載のトルク伝動装置。
  19. 【請求項19】 油圧装置の吐出側と吸込み側との間に
    逆止弁が設けられている、請求項1から18までの何れ
    か1項記載のトルク伝動装置。
  20. 【請求項20】 絞りが絞り弁によって形成されてい
    る、請求項18記載のトルク伝動装置。
  21. 【請求項21】 絞り弁が同時に逆止弁として構成され
    ている、請求項18から20までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  22. 【請求項22】 各歯車の吐出側と吸込み側との間に絞
    りが設けられている、請求項18から21までの何れか
    1項記載のトルク伝動装置。
  23. 【請求項23】 絞りによって惹起される絞り作用が、
    所定の運転条件に関連して可変である、請求項18から
    22までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  24. 【請求項24】 絞り作用が、一方及び他方の弾み質量
    体又はそのいずれかの回転数に関連して可変である、請
    求項23記載のトルク伝動装置。
  25. 【請求項25】 絞り作用が、油圧装置によって吐出さ
    れ又は押しのけられる媒体の温度に関連して可変であ
    る、請求項23又は24記載のトルク伝動装置。
  26. 【請求項26】 油圧装置と少なくとも一方の弾み質量
    体との間に回転エラスティックな緩衝器が設けられてい
    る、請求項1から25までの何れか1項記載のトルク伝
    動装置。
  27. 【請求項27】 両弾み質量体間に摩擦減衰装置が設け
    られている、請求項1から26までの何れか1項記載の
    トルク伝動装置。
  28. 【請求項28】 回転エラスティックな緩衝器が入力部
    分と出力部分とを有し、該入力部分と出力部分との間
    に、周方向に作用する蓄力器が設けられている、請求項
    26又は27記載のトルク伝動装置。
  29. 【請求項29】 油圧装置と回転エラスティックな緩衝
    器が直列に配置されている、請求項26から28までの
    何れか1項記載のトルク伝動装置。
  30. 【請求項30】 駆動歯車が回転エラスティックな緩衝
    器の入力部分又は出力部分によって支持される、請求項
    10から29までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  31. 【請求項31】 回転エラスティックな緩衝器が、第1
    の弾み質量体から第2の弾み質量体への動力伝達経路内
    で、油圧装置と第2の弾み質量体との間に設けられてい
    る、請求項26から30までの何れか1項記載のトルク
    伝動装置。
  32. 【請求項32】 回転エラスティックな緩衝器が、油圧
    装置の半径方向内側に設けられている、請求項26から
    31までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  33. 【請求項33】 回転エラスティックな緩衝器と油圧装
    置が少なくともほぼ等しい軸方向高さに配置されてい
    る、請求項26から32までの何れか1項記載のトルク
    伝動装置。
  34. 【請求項34】 駆動歯車が 回転エラスティックな緩
    衝器の入力部分と一体に構成されている、請求項10か
    ら33までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  35. 【請求項35】 回転エラスティックな緩衝器が、出力
    部分を成す互いに軸方向間隔をおいて設けられた2つの
    ディスクを有し、両ディスク間には、前記の回転エラス
    ティックな緩衝器の出力部分を成すフランジが設けられ
    ている、請求項26から34までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  36. 【請求項36】 フランジが、両側のディスクを超えて
    半径方向に張出しており、かつ該フランジの外周には、
    油圧装置の遊星状に配置された複数の歯車のための駆動
    歯車が一体に成形されている、請求項35記載のトルク
    伝達装置。
  37. 【請求項37】 方の弾み質量体が、少なくとも部分的
    に粘性媒体の充填された室を有しており、該室内には、
    回転エラスティックな緩衝器及び油圧装置が受容されて
    いる、請求項1から36までの何れか1項記載のトルク
    伝動装置。
  38. 【請求項38】 室が実質的に、一方の弾み質量体の構
    成部分によって形成された1つの環状室から成る、請求
    項37記載のトルク伝達装置。
  39. 【請求項39】 環状室が、回転エラスティックな緩衝
    器を軸方向で囲む外周壁と、該外周壁から半径方向内向
    きに延在して間に回転エラスティックな緩衝器を受容す
    る両側の側壁とによって形成されている、請求項37又
    は38記載のトルク伝動装置。
  40. 【請求項40】 第1の弾み質量体が環状室を有してい
    る、請求項37から39までの何れか1項記載のトルク
    伝動装置。
  41. 【請求項41】 環状室の一方の側壁が、回転エラステ
    ィックな緩衝器と第2の弾み質量体との間で半径方向に
    延在し、かつ前記側壁の半径方向内位範囲と前記第2の
    弾み質量体との間にシール部材が設けられている、請求
    項37から40までの何れか1項記載のトルク伝動装
    置。
  42. 【請求項42】 第1の弾み質量体がリング状の軸方向
    付加部を有し、該軸方向付加部が環状室の外周壁を形成
    し、かつ回転エラスティックな緩衝器と第2の弾み質量
    体との間で半径方向に延在する前記環状室の側壁が前記
    リング状の軸方向付加部に固定されいる、請求項37か
    ら41までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  43. 【請求項43】 第1の弾み質量体の軸方向付加部の半
    径方向内位に軸方向凹設部が設けられており、該軸方向
    凹設部内には、遊星状に配置された複数の歯車が収容さ
    れている、請求項9から42までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  44. 【請求項44】 軸方向付加部に固定された側壁が、遊
    星状の歯車を収容するための軸方向凹設部を軸方向で閉
    塞している、請求項9から43までの何れか1項記載の
    トルク伝動装置。
  45. 【請求項45】 側壁が軸方向付加部の端面に固定され
    ている、請求項42から44までの何れか1項記載のト
    ルク伝動装置。
  46. 【請求項46】 遊星状に配置された歯車の半径方向外
    位で、軸方向付加部の端面と、該端面に固定された側壁
    との間にシール部材が設けられている、請求項42から
    45までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  47. 【請求項47】 室が部分的にしか充填されていない、
    請求項37から46までの何れか1項記載のトルク伝動
    装置。
  48. 【請求項48】 トルクが内燃機関からトランスミッシ
    ョンへ伝達される場合に動力がクランク軸から第1の弾
    み質量体に達し、そこから流体クラッチのような油圧装
    置の入力部分、該油圧装置の出力部分、緩衝器及び第2
    の弾み質量体を経てクラッチへ達する、請求項1から4
    7までの何れか1項記載のトルク伝動装置。
  49. 【請求項49】 摩擦クラッチのようなクラッチを介し
    てトランスミッション入力軸と連結可能な第2の弾み質
    量体が、該第2弾み質量体と、該弾み質量体に対して相
    対回動不能・軸方向変位可能な加圧板戸の間に締付けら
    れるクラッチディスクのための摩擦面を有している、請
    求項1から48までの何れか1項記載のトルク伝動装
    置。
  50. 【請求項50】 両弾み質量体間のスリップが20〜2
    00回転である、請求項1から49までの何れか1項記
    載のトルク伝動装置。
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