JPH11324853A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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JPH11324853A
JPH11324853A JP10133810A JP13381098A JPH11324853A JP H11324853 A JPH11324853 A JP H11324853A JP 10133810 A JP10133810 A JP 10133810A JP 13381098 A JP13381098 A JP 13381098A JP H11324853 A JPH11324853 A JP H11324853A
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JP
Japan
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pressure
fuel
low
common rail
pipe
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JP10133810A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuruhara
健二 鶴原
Koichi Oshima
宏一 尾島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、高圧供給ポンプの無圧送状態が
発生しても、急停車することなく所定の時間安全に車両
を走行でき、無圧送状態に対する安全対策が確保された
蓄圧式燃料噴射装置を得る。 【解決手段】 低圧供給ポンプ9で昇圧された燃料が低
圧燃料供給配管40を介して中圧供給ポンプ7Aに供給
され、中圧供給ポンプ7Aで昇圧された燃料が中圧燃料
供給配管37を介して高圧供給ポンプ7に供給される。
そして、低圧燃料戻り配管40に設けられた第1の圧力
制御弁82により、低圧燃料供給配管40内の燃料が最
低噴射圧力より低圧の第1の制御圧力に設定される。ま
た、バイパス配管42に設けられた第2の圧力制御弁8
3により、無圧送時の中圧燃料供給配管37内の圧力が
最低噴射圧力以上の第2の制御圧力に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディーゼ
ルエンジン等に使用されるコモンレール(蓄圧配管)を
有する蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の蓄圧式燃料噴射装置を示す
構成図である。図4において、エンジン(内燃機関)1
には、各気筒の燃焼室に対してインジェクタ2が配設さ
れ、インジェクタ2からエンジン1への燃料の噴射は、
噴射制御用電磁弁3のON−OFFにより制御される。
インジェクタ2は各気筒共通の高圧蓄圧配管であるコモ
ンレール4に接続されており、噴射制御用電磁弁3が開
いている間、コモンレール4内の燃料がインジェクタ2
よりエンジン1の各気筒に噴射される。高圧供給ポンプ
7は、プランジャ31がシリンダ30内に往復移動可能
に、かつ、摺動自在に装着されてなり、プランジャ31
の上端面とシリンダ30の内周面とによりポンプ室32
が構成されている。そして、カムフォロア35がエンジ
ンの回転に同期して回転するカムシャフトに固着されて
カム室34内に配設されている。また、プランジャ31
がプランジャスプリング33によりカムフォロア35に
当接するように付勢されている。また、吐出量制御弁1
1がポンプ室32と低圧燃料供給配管40とを連通する
通路に設けられ、開弁時にポンプ室32と低圧燃料供給
配管40とを連通するようになっている。
【0003】この高圧供給ポンプ7では、カムフォロア
35がカムシャフトによりエンジンの回転に同期して回
転し、プランジャ31がシリンダ30内を往復移動す
る。このプランジャ31の往復移動により、燃料タンク
8から低圧供給ポンプ9で吸い上げられて低圧燃料供給
配管40を介してポンプ室32に供給された燃料が昇圧
され、昇圧された燃料が高圧燃料供給配管5を経てコモ
ンレール4に送り込まれる。ここで、コモンレール4
は、高圧燃料供給配管5およびチェックバルブ6を経て
高圧供給ポンプ7に接続され、コモンレール4には連続
的に燃料噴射圧に相当する高い所定圧が蓄圧されるよう
になっている。また、圧力制御弁10が低圧燃料供給配
管40の低圧供給ポンプ9の下流側から分岐し、燃料タ
ンク8に至るように配管された低圧燃料戻り配管41の
経路中に配設されており、低圧供給ポンプ9により高圧
供給ポンプ7に供給される燃料の圧力が所定の圧力を越
えると、燃料が圧力制御弁10を介して燃料タンク8に
戻され、高圧供給ポンプ7に供給される燃料の圧力の過
度の上昇が抑制されるようになっている。
【0004】電子制御ユニット(ECU)12には、エ
ンジン回転数センサ13、負荷センサ14および気筒判
別センサ15より、回転数、負荷及び気筒の情報が入力
される。ECU12は、回転数および負荷の信号により
判断されるエンジン状態に応じて決定される最適の噴射
時期、噴射量(噴射時間)となるように、各気筒に対応
する噴射制御用電磁弁3に制御信号を出力する。同時
に、ECU12は、回転数や負荷に応じて噴射圧力が最
適値となるように、吐出量制御弁11に制御信号を出力
する。さらに、コモンレール圧を検出する圧力センサ1
6がコモンレール4に配設され、圧力センサ16の信号
が予め負荷や回転数に応じて設定した最適値となるよう
に吐出量が制御され(圧力の負帰還制御)、コモンレー
ル圧が精密に制御される。また、安全弁70がコモンレ
ール4の燃料戻り配管36に配設され、コモンレール圧
が過剰の圧力となると、燃料が安全弁70および燃料戻
り配管36を介して燃料タンク8に戻され、コモンレー
ル圧の過度の上昇が抑制されるようになっている。
【0005】ここで、プランジャ31の摺動不良や焼き
付きが発生したり、吐出量制御弁11の弁体がシート状
態で固着したり、あるいは電磁コイルや配線の断線によ
る吐出量制御弁11の弁体のシート不能が発生すると、
高圧供給ポンプ7の無圧送状態が生じる。この高圧供給
ポンプ7の無圧送状態になると、コモンレール4内の燃
料圧力が急激に低下し、エンジン1の運転可能な最低噴
射圧力(約12MPa)より低下すると車両は運転中に
急停車することになり、最悪は人命に関わる問題とな
る。従来の蓄圧式燃料噴射装置では、ECU12がコモ
ンレール4内の圧力低下の状況を圧力センサ16の信号
から判断し、運転者に警告を発することで、高圧供給ポ
ンプ7の無圧送状態の発生に対処するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄圧式燃料噴射
装置は以上のように、高圧供給ポンプ7の無圧送状態に
対する安全装置がなかった。つまり、ECU12がコモ
ンレール4内の圧力低下を圧力センサ16の信号から判
断し、運転者に警告を発生することで高圧供給ポンプ7
の無圧送状態の発生に対処しているので、運転者が該警
告を受けてから安全な場所を探しつつ車両を走行し続け
ると、コモンレール4内の燃料圧力が急激に低下して、
エンジン1の運転可能な最低噴射圧力(約12MPa)
より低下し、車両が急停車して事故を誘発させる恐れが
あるという課題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、高圧供給ポンプの無圧送状態が
発生しても、急停車することなく所定の時間安全に車両
を走行でき、無圧送状態に対する安全対策が確保された
蓄圧式燃料噴射装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蓄圧式燃
料噴射装置は、加圧燃料を蓄圧するコモンレールと、こ
のコモンレール内の燃料を内燃機関の各気筒に噴射する
インジェクタと、燃料が流入するポンプ室を有し、この
ポンプ室内の燃料を高圧燃料供給配管を介して上記コモ
ンレールに圧送し、該コモンレール内の燃料を加圧する
高圧供給ポンプと、燃料が流入するポンプ室を有し、こ
のポンプ室内の燃料を中圧燃料供給配管を介して上記高
圧供給ポンプのポンプ室に圧送する中圧供給ポンプと、
上記中圧供給ポンプのポンプ室と燃料タンクとを連通す
る低圧燃料供給配管の経路中に配設されて、該燃料タン
ク内の燃料を汲み上げて上記中圧供給ポンプのポンプ室
に供給する低圧供給ポンプと、上記高圧供給ポンプのポ
ンプ室と上記中圧燃料供給配管とを連通する通路に設け
られ、開弁時に該高圧供給ポンプのポンプ室と該中圧燃
料供給配管とを連通する吐出量制御弁と、上記吐出量制
御弁を開閉制御して上記コモンレール内の燃料圧力を所
定圧力に制御する電子制御ユニットと、上記低圧燃料供
給配管の上記低圧供給ポンプの下流側に設けられ、上記
中圧供給ポンプ側から上記低圧供給ポンプ側への燃料の
逆流を阻止する第1の逆止弁と、上記低圧燃料供給配管
の上記低圧供給ポンプの下流側で、かつ、上記第1の逆
止弁の上流側の部位から分岐して上記燃料タンクに至る
ように配管された低圧燃料戻り配管と、上記低圧燃料戻
り配管の経路中に配設され、上記低圧燃料供給配管内の
燃料の圧力を上記コモンレールの最低噴射圧力より低圧
の第1の制御圧力に設定する第1の圧力制御弁と、上記
中圧燃料供給配管と上記低圧燃料戻り配管の上記第1の
圧力制御弁の下流側とを連通するように配管されたバイ
パス配管と、上記バイパス配管の経路中に配設され、上
記中圧燃料供給配管内の燃料の圧力を上記コモンレール
の最低噴射圧力以上の高圧の第2の制御圧力に設定する
第2の圧力制御弁とを備えたものである。
【0009】また、燃料通路が上記バイパス配管の上記
第2の圧力制御弁の上流側と上記コモンレールとを連通
するように配管され、上記コモンレール側から上記バイ
パス配管側への燃料の逆流を阻止する第2の逆止弁が上
記燃料通路の経路中に配設されているものである。
【0010】また、加圧燃料を蓄圧するコモンレール
と、このコモンレール内の燃料を内燃機関の各気筒に噴
射するインジェクタと、燃料が流入するポンプ室を有
し、このポンプ室内の燃料を高圧燃料供給配管を介して
上記コモンレールに圧送し、該コモンレール内の燃料を
加圧する高圧供給ポンプと、上記高圧供給ポンプのポン
プ室と燃料タンクとを連通する低圧燃料供給配管の経路
中に配設されて、該燃料タンク内の燃料を汲み上げて上
記高圧供給ポンプのポンプ室に供給する低圧供給ポンプ
と、上記高圧供給ポンプのポンプ室と上記低圧燃料供給
配管とを連通する通路に設けられ、開弁時に該高圧供給
ポンプのポンプ室と該低圧燃料供給配管とを連通する吐
出量制御弁と、燃料が流入するポンプ室を有し、このポ
ンプ室内の燃料を中圧燃料供給配管を介して上記コモン
レールに圧送し、該コモンレール内の燃料を加圧する中
圧供給ポンプと、上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給
ポンプの下流側と上記中圧供給ポンプのポンプ室とを連
通するように配管された燃料配管と、上記燃料配管に設
けられ、上記中圧供給ポンプ側から上記低圧供給ポンプ
側への燃料の逆流を阻止する第1の逆止弁と、上記中圧
燃料供給配管の経路中に設けられ、上記コモンレール側
から上記中圧供給ポンプ側への燃料の逆流を阻止する第
2の逆止弁と、上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポ
ンプの下流側で、かつ、上記第1の逆止弁の上流側の部
位から分岐して上記燃料タンクに至るように配管された
低圧燃料戻り配管と、上記低圧燃料戻り配管の経路中に
配設され、上記低圧燃料供給配管内の燃料の圧力を上記
コモンレールの最低噴射圧力より低圧の第1の制御圧力
に設定する第1の圧力制御弁と、上記中圧燃料供給配管
の上記第2の逆止弁の上流側と上記低圧燃料戻り配管の
上記第1の圧力制御弁の下流側とを連通するように配管
された第1のバイパス配管と、上記第1のバイパス配管
の経路中に配設され、上記中圧燃料供給配管内の燃料の
圧力を上記コモンレールの最低噴射圧力以上の高圧の第
2の制御圧力に設定する第2の圧力制御弁と、上記中圧
燃料供給配管の上記第2の逆止弁の上流側と上記低圧燃
料戻り配管の上記第1の圧力制御弁の下流側とを連通す
るように配管された第2のバイパス配管と、上記第2の
バイパス配管の経路中に配設された常開式の電磁弁と、
上記吐出量制御弁を開閉制御して上記コモンレール内の
燃料圧力を所定圧力に制御するとともに、上記コモンレ
ール内の燃料圧力が最低噴射圧力より低下した時に上記
電磁弁を閉弁する電子制御ユニットとを備えたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る蓄
圧式燃料噴射装置を示す構成図であり、図において図4
に示した従来の蓄圧式燃料噴射装置と同一または相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0012】図1において、中圧供給ポンプ7Aは、高
圧供給ポンプ7と同様に構成されたもので、プランジャ
31Aがシリンダ30A内に往復移動可能に、かつ、摺
動自在に装着されてなり、プランジャ31Aの上端面と
シリンダ30Aの内周面とによりポンプ室32Aが構成
されている。そして、カムフォロア35Aがエンジンの
回転に同期して回転するカムシャフトに固着されてカム
室34A内に配設されている。また、プランジャ31A
がプランジャスプリング33Aによりカムフォロア35
Aに当接するように付勢されている。この中圧供給ポン
プ7Aのポンプ室32Aと高圧供給ポンプ7のポンプ室
32とが中圧燃料供給配管37により連通されている。
そして、吐出量制御弁11がポンプ室32と中圧燃料供
給配管37とを連通する通路に設けられ、開弁時にポン
プ室32と中圧供給ポンプ7Aのポンプ室32Aとを連
通するようになっている。また、低圧燃料供給配管40
が、燃料タンク8から中圧供給ポンプ7Aのポンプ室3
2Aに至るように配管され、低圧供給ポンプ9が低圧燃
料供給配管40の経路中に配設されている。さらに、第
1の逆止弁80が低圧燃料供給配管40の低圧供給ポン
プ9の下流側に配設されている。また、低圧燃料戻り配
管41が、低圧燃料供給配管40の低圧供給ポンプ9の
下流側で、かつ、第1の逆止弁80の上流側の部位から
分岐し、燃料タンク8に至るように配管され、第1の圧
力制御弁82が低圧燃料戻り配管41の経路中に配設さ
れている。さらにまた、バイパス配管42が、中圧燃料
供給配管37から分岐し、低圧燃料戻り配管41の第1
の圧力制御弁82の下流側に至るように配管され、第2
の圧力制御弁83がバイパス配管42の経路中に配設さ
れている。なお、他の構成は図4に示した従来の蓄圧式
燃料噴射装置と同様に構成されている。
【0013】ここで、第1の圧力制御弁82は、正常時
の低圧供給ポンプ9から中圧供給ポンプ7Aに供給され
る燃料の圧力を第1の制御圧力P1に設定するもので、
その第1の制御圧力P1は最低噴射圧力(約12MP
a)より低い圧力に設定されている。また、第2の圧力
制御弁83は、中圧供給ポンプ7Aから高圧供給ポンプ
7に供給される燃料の圧力を第2の制御圧力P2に設定
するもので、その第2の制御圧力P2は最低噴射圧力
(約12MPa)以上の圧力に設定されている。また、
第1の逆止弁80は中圧供給ポンプ7Aから低圧供給ポ
ンプ9への燃料の逆流を防止するものである。また、中
圧供給ポンプ7Aの吐出量は、高圧供給ポンプ7の最大
吐出量より多くなるように、カムリフト、プランジャ径
等が設定されている。そして、中圧供給ポンプ7Aと高
圧供給ポンプ7とは、吸入・吐出工程が互いに逆となる
ように、つまり高圧供給ポンプ7の吐出工程時は中圧供
給ポンプ7Aの吸入工程となり、高圧供給ポンプ7の吸
入工程時は中圧供給ポンプ7Aの吐出工程となるように
同期されている。
【0014】つぎに、この実施の形態1による蓄圧式燃
料噴射装置の動作について説明する。高圧供給ポンプ7
の正常時では、燃料タンク8の燃料が低圧供給ポンプ9
により低圧燃料供給配管40を介して中圧供給ポンプ7
Aのポンプ室32Aに供給される。そして、中圧供給ポ
ンプ7Aに供給された燃料はプランジャ31Aの上昇に
より昇圧される。この中圧供給ポンプ7Aの昇圧工程
(吐出工程)の間、低圧燃料供給配管40から中圧供給
ポンプ7Aへの燃料の供給は第1の逆止弁80により阻
止される。また、低圧燃料供給配管40内の燃料の圧力
が第1の制御圧力P1を越えると第1の圧力制御弁82
が開弁し、燃料が低圧燃料戻り配管41を介して燃料タ
ンク8に戻されるので、低圧燃料供給配管40内の燃料
の圧力が第1の制御圧力P1に維持(設定)される。そ
こで、中圧供給ポンプ7Aのポンプ室32Aには、第1
の制御圧力P1に設定された燃料が供給されることにな
る。中圧供給ポンプ7Aで昇圧された燃料は、中圧燃料
供給配管37を介して、吐出量制御弁11の開弁時に高
圧供給ポンプ7のポンプ室32に供給される。そして、
吐出量制御弁11が閉じられ、プランジャ31が上昇し
てポンプ室32内の燃料が昇圧され、昇圧された燃料が
チェックバルブ6および高圧燃料供給配管5を介してコ
モンレール4に供給される。この動作を繰り返し行い、
コモンレール4には連続的に燃料噴射圧に相当する高い
所定圧が蓄圧される。
【0015】ここで、プランジャ31の摺動不良や焼き
付きが発生すると、プランジャ31が昇降動作していな
いので、ポンプ室32内の圧力は吐出量制御弁11の開
弁により供給される中圧燃料供給配管37内の燃料の圧
力となる。そして、このポンプ室32内の圧力はチェッ
クバルブ6の作動圧力より低いので、チェックバルブ6
は作動せず、コモンレール4への高圧の燃料の供給がな
されない。即ち、高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発生
する。また、電磁コイルの断線・配線の断線等により吐
出量制御弁11の弁シート不能が発生すると、ポンプ室
32と中圧燃料供給配管37とが連通状態のままとな
り、プランジャ31によるポンプ室32内の燃料の昇圧
が行われず、コモンレール4への燃料の供給がなされな
い。即ち、高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発生する。
このような高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発生する
と、コモンレール4への高圧の燃料の供給が行われず、
コモンレール4内の圧力低下をもたらすことになる。
【0016】この実施の形態1では、このような無圧送
状態は発生すると、ECU12が圧力センサ16の検出
信号からコモンレール4内の圧力の低下を検知して異常
と判断し、運転者に警告を発する。同時に、中圧供給ポ
ンプ7Aの吐出量が高圧供給ポンプ7の最大吐出量以上
に設定されているので、中圧供給ポンプ7Aのプランジ
ャ31Aが上昇して燃料の昇圧が行われ、昇圧された燃
料が中圧燃料供給配管37を介してポンプ室32に送り
込まれる。この中圧供給ポンプ7Aの作動により、ポン
プ室32および中圧燃料供給配管37内の燃料の圧力が
第2の制御圧力P2を越えると第2の圧力制御弁83が
開弁して、燃料がバイパス配管42を介して燃料タンク
8に戻されるので、中圧燃料供給配管37内の燃料の圧
力が第2の制御圧力P2に設定される。この第2の制御
圧力P2はチェックバルブ6の作動圧力より高圧である
ので、第2の制御圧力P2に設定された燃料が高圧燃料
供給配管5を介してコモンレール4内に流入し、コモン
レール4内の圧力が上昇する。そこで、コモンレール4
内の圧力が最低噴射圧力より高圧に維持され、車両の急
停車が防止される。
【0017】このように、この実施の形態1によれば、
低圧供給ポンプで昇圧された燃料を低圧燃料供給配管4
0を介して中圧供給ポンプのポンプ室32Aに供給し、
中圧供給ポンプ7Aで昇圧された燃料を中圧燃料供給配
管37を介して高圧供給ポンプ7のポンプ室32に供給
するようにし、さらに中圧燃料供給配管37と低圧燃料
戻り配管41とを連通するバイパス配管42の経路中に
第2の圧力制御弁82を設けて、高圧供給ポンプ7の無
圧送状態時に中圧燃料供給配管37の燃料圧力を最低噴
射圧力以上の圧力に設定できるようにしているので、高
圧供給ポンプ7の無圧送状態に起因するコモンレール4
内の圧力低下が抑制される。従って、高圧供給ポンプ7
の無圧送状態が発生しても、コモンレール4内の圧力が
急激に低下して車両が急停車するような事故を未然に防
止し、急停車することなく所定の時間安全に車両を走行
できる。そこで、運転者は、ECU12による異常発生
の警告を受けた後、車両を安全な場所まで安全に走行さ
せることができ、無圧送状態の発生に伴う事故を安全に
回避することができる。
【0018】なお、上記実施の形態1では、高圧供給ポ
ンプ7の無圧送状態について説明しているが、高圧供給
ポンプ7と中圧供給ポンプ7Aとを直列に接続している
場合には、焼き付き等の不良は中圧供給ポンプ7Aに先
立って高圧供給ポンプ7から発生することから、高圧供
給ポンプ7の無圧送状態の発生に対する安全対策が施さ
れていれば、実用上問題はない。また、上記実施の形態
1では、中圧供給ポンプ7Aと高圧供給ポンプ7とが、
吸入・吐出工程が互いに逆となるように、つまり高圧供
給ポンプ7の吐出工程時は中圧供給ポンプ7Aの吸入工
程となり、高圧供給ポンプ7の吸入工程時は中圧供給ポ
ンプ7Aの吐出工程となるように同期されているものと
しているが、中圧供給ポンプ7Aの吐出量に余裕があれ
ば、これに限るものではない。
【0019】実施の形態2.この実施の形態2では、図
2に示されるように、燃料通路44がコモンレール4と
バイパス配管42の第2の圧力制御弁83の上流側とを
連通するように配管され、第2の逆止弁85が燃料通路
44の経路中に配設され、コモンレール4からバイパス
配管42への燃料の逆流を阻止している。なお、他の構
成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0020】つぎに、この実施の形態2による蓄圧式燃
料噴射装置の動作について説明する。高圧供給ポンプ7
の正常時では、上記実施の形態1と同様に、第1の制御
圧力P1に設定された燃料が低圧供給ポンプ9から中圧
供給ポンプ7Aに供給され、中圧供給ポンプ7Aで昇圧
された燃料が高圧供給ポンプ7に供給され、高圧供給ポ
ンプ7で昇圧された燃料がチェックバルブ6および高圧
燃料供給配管5を介してコモンレール4に供給される。
その結果、コモンレール4には連続的に燃料噴射圧に相
当する高い所定圧が蓄圧されるようになっている。この
時、コモンレール4からバイパス配管42への燃料の逆
流は第2の逆止弁85により防止されている。
【0021】また、プランジャ31の摺動不良や焼き付
きが発生したり、電磁コイルの断線・配線の断線等によ
り吐出量制御弁11の弁シート不能が発生して、高圧供
給ポンプ7の無圧送状態が発生した場合には、上記実施
の形態1と同様に、第2の圧力制御弁83により第2の
制御圧力P2に設定された燃料がチェックバルブ6およ
び高圧燃料供給配管5を介してコモンレール4に供給さ
れる。その結果、高圧供給ポンプ7の無圧送状態に起因
するコモンレール4内の圧力低下が抑えられ、コモンレ
ール4内の圧力が最低噴射圧力より高圧に維持される。
【0022】さらに、吐出量制御弁11の弁体がシート
状態で固着した場合には、燃料が中圧供給ポンプ7Aか
ら高圧供給ポンプ7に供給されず、高圧供給ポンプ7の
無圧送状態が発生する。この無圧送状態においても、コ
モンレール4への高圧の燃料の供給がなされず、コモン
レール4内の圧力低下が発生する。
【0023】このモードの無圧送状態が発生すると、燃
料が中圧供給ポンプ7Aから高圧供給ポンプ7に供給さ
れないので、中圧燃料供給配管37内の燃料の圧力が上
昇し、第2の制御圧力P2となり、第2の圧力制御弁8
3が開弁する。そして、中圧燃料供給配管37内の燃料
がバイパス配管42を介して燃料タンク8に戻され、中
圧燃料供給配管37内の燃料の圧力が第2の制御圧力P
2に維持される。そして、無圧力状態に起因してコモン
レール4内の圧力が低下し、最低噴射圧力より低圧にな
ると、第2の制御圧力P2に維持された中圧燃料供給配
管37内の燃料が第2の逆止弁85を介してコモンレー
ル4内に流入する。その結果、コモンレール4内の圧力
が最低噴射圧力より高圧に維持される。
【0024】このように、この実施の形態2によれば、
プランジャ31の摺動不良や焼き付き、電磁コイルの断
線・配線の断線等による吐出量制御弁11の弁シート不
能による高圧供給ポンプ7の無圧送状態に加えて、吐出
量制御弁11の弁体がシート状態で固着することによる
高圧供給ポンプ7の無圧送状態に対しても、コモンレー
ル4内の圧力を最低噴射圧力より高圧に維持できるよう
になり、無圧送状態に対する安全対策が一層確保され
る。
【0025】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係る蓄圧式燃料噴射装置を示す構成図である。図
3において、低圧燃料供給配管40が、燃料タンク8か
ら高圧供給ポンプ7のポンプ室32に至るように配管さ
れ、低圧供給ポンプ9が低圧燃料供給配管40の経路中
に配設されている。また、燃料配管45が低圧燃料供給
配管40の低圧供給ポンプ9の下流側と中圧供給ポンプ
7Aのポンプ室32Aとを連通するように配管され、第
1の逆止弁80が燃料配管45の経路中に配設されてい
る。この中圧供給ポンプ7Aは、中圧燃料供給配管37
を介してコモンレール4に燃料を圧送できるようになっ
ており、第2の逆止弁85が中圧燃料供給配管37の経
路中に設けられている。また、低圧燃料戻り配管41
が、低圧燃料供給配管40の低圧供給ポンプ9の下流側
で、かつ、第1の逆止弁80の上流側の部位から分岐
し、燃料タンク8に至るように配管され、第1の圧力制
御弁82が低圧燃料戻り配管41の経路中に配設されて
いる。また、第1のバイパス配管46が、中圧燃料供給
配管37の第2の逆止弁85の上流側から分岐し、低圧
燃料戻り配管41の第1の圧力制御弁82の下流側に至
るように配管され、第2の圧力制御弁83が第1のバイ
パス配管46の経路中に配設されている。さらにまた、
第2のバイパス配管47が、中圧燃料供給配管37の第
2の逆止弁85の上流側から分岐し、低圧燃料戻り配管
41の第1の圧力制御弁82の下流側に至るように配管
され、常開式の電磁弁86が第2のバイパス配管47の
経路中に配設されている。なお、他の構成は上記実施の
形態1と同様に構成されている。
【0026】ここで、第1の圧力制御弁82は、正常時
の低圧供給ポンプ9から高圧供給ポンプ7および中圧供
給ポンプ7Aに供給される燃料の圧力を第1の制御圧力
1に設定するもので、その第1の制御圧力P1は最低噴
射圧力(約12MPa)より低い圧力に設定されてい
る。また、第2の圧力制御弁83は、無圧送時に作動し
て中圧供給ポンプ7Aからコモンレール4に供給される
燃料の圧力を第2の制御圧力P2に設定するもので、そ
の第2の制御圧力P2は最低噴射圧力(約12MPa)
以上の圧力に設定されている。また、第1の逆止弁80
は中圧供給ポンプ7Aから低圧供給ポンプ9への燃料の
逆流を防止するものであり、第2の逆止弁85はコモン
レール4から中圧供給ポンプ7Aへの燃料の逆流を防止
するものである。さらに、電磁弁86は、常時開弁して
おり、コモンレール4内の圧力が最低噴射圧力より低圧
となったときにECU12により閉弁するように開閉制
御される。また、中圧供給ポンプ7Aの吐出量は、エン
ジン1の運転可能な最低噴射量以上に設定されている。
【0027】つぎに、この実施の形態3による蓄圧式燃
料噴射装置の動作について説明する。高圧供給ポンプ7
の正常時では、燃料タンク8の燃料が低圧供給ポンプ9
により低圧燃料供給配管40を介して高圧供給ポンプ7
のポンプ室32に供給され、その一部が燃料配管45を
介して中圧供給ポンプ7Aのポンプ室32Aに供給され
る。また、低圧燃料供給配管40内の燃料の圧力が第1
の制御圧力P1を越えると第1の圧力制御弁82が開弁
し、燃料が低圧燃料戻り配管41を介して燃料タンク8
に戻されるので、低圧燃料供給配管40内の燃料の圧力
が第1の制御圧力P1に維持(設定)される。そこで、
高圧供給ポンプ7および中圧供給ポンプ7Aのポンプ室
32、32Aには、第1の制御圧力P1に設定された燃
料が供給されることになる。中圧供給ポンプ7Aで昇圧
された燃料は、電磁弁86が開弁されているので、第2
のバイパス配管47を介して燃料タンク8に戻される。
一方、高圧供給ポンプ7の燃料は、チェックバルブ6お
よび高圧燃料供給配管5を介してコモンレール4に供給
される。この動作を繰り返し行い、コモンレール4には
連続的に燃料噴射圧に相当する高い所定圧が蓄圧され
る。そして、コモンレール4から中圧供給ポンプ7Aへ
の燃料の逆流が第2の逆止弁85により阻止されてい
る。
【0028】ここで、プランジャ31の摺動不良や焼き
付きが発生すると、プランジャ31が昇降動作していな
いので、ポンプ室32内の圧力は吐出量制御弁11の開
弁により供給される低圧燃料供給配管40内の燃料の圧
力となる。そして、このポンプ室32内の圧力はチェッ
クバルブ6の作動圧力より低いので、チェックバルブ6
は作動せず、コモンレール4への高圧の燃料の供給がな
されない。即ち、高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発生
する。また、電磁コイルの断線・配線の断線等により吐
出量制御弁11の弁シート不能が発生すると、ポンプ室
32と低圧燃料供給配管40とが連通状態のままとな
り、プランジャ31によるポンプ室32内の燃料の昇圧
が行われず、コモンレール4への燃料の供給がなされな
い。即ち、高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発生する。
さらに、吐出量制御弁11の弁体がシート状態で固着し
た場合には、燃料が低圧供給ポンプ9から高圧供給ポン
プ7に供給されず、高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発
生する。このような高圧供給ポンプ7の無圧送状態が発
生すると、コモンレール4への高圧の燃料の供給が行わ
れず、コモンレール4内の圧力低下をもたらすことにな
る。
【0029】このような無圧送状態は発生すると、コモ
ンレール4内の圧力が低下し、ECU12が圧力センサ
16の検出信号からコモンレール4内の圧力の低下を検
知して異常と判断し、運転者に警告を発すると同時に、
電磁弁86を閉弁する。この電磁弁86の閉弁により第
2のバイパス配管47が遮断されるので、中圧供給ポン
プ7Aの作動により、中圧燃料供給配管37内の燃料の
圧力が上昇する。そして、中圧燃料供給配管37内の燃
料の圧力が第2の制御圧力P2を越えると第2の圧力制
御弁83が開弁して、燃料が第1のバイパス配管46を
介して燃料タンク8に戻されるので、中圧燃料供給配管
37内の燃料の圧力が第2の制御圧力P2に設定され
る。この高圧供給ポンプ7の無圧送状態によりコモンレ
ール4内の圧力が低下し、最低噴射圧力より低圧となる
と、第2の逆止弁85が開弁し、第2の制御圧力P2
設定された燃料が中圧燃料供給配管37を介してコモン
レール4内に流入し、コモンレール4内の圧力が上昇す
る。そこで、コモンレール4内の圧力が最低噴射圧力よ
り高圧に維持され、車両の急停車が防止される。
【0030】このように、この実施の形態3において
も、上記実施の形態2と同様に、プランジャ31の摺動
不良や焼き付き、電磁コイルの断線・配線の断線等によ
る吐出量制御弁11の弁シート不能による高圧供給ポン
プ7の無圧送状態に加えて、吐出量制御弁11の弁体が
シート状態で固着することによる高圧供給ポンプ7の無
圧送状態に対しても、コモンレール4内の圧力を最低噴
射圧力より高圧に維持できるようになる。従って、高圧
供給ポンプ7の無圧送状態が発生しても、コモンレール
4内の圧力が急激に低下して車両が急停車するような事
故を未然に防止し、急停車することなく所定の時間安全
に車両を走行できる。そこで、運転者は、ECU12に
よる異常発生の警告を受けた後、車両を安全な場所まで
安全に走行させることができ、無圧送状態の発生に伴う
事故を安全に回避することができる。つまり、無圧送状
態に対する安全対策が一層確保される。
【0031】また、上記実施の形態1では、中圧供給ポ
ンプ7Aの吐出量が、高圧供給ポンプ7の最大吐出量よ
り多くなるように設定されている。この場合、プランジ
ャのリフト量を大きくするか、プランジャ径を大きく設
定することになる。そして、プランジャのリフト量を大
きくした場合には、プランジャの昇降速度が速くなって
しまい、あるいはプランジャ径を大きくした場合には、
接触面積が大きくなってしまい、焼き付き不良を発生し
やすくなる。これに対し、この実施の形態3では、中圧
供給ポンプ7Aは、吐出量がエンジン1の運転可能な最
低噴射量以上に設定されているので、焼き付き不良が発
生しにくくなり、高圧供給ポンプ7の無圧送状態に対す
る安全対策が一層確保されることになる。また、ポンプ
の容量の低減が図られ、中圧供給ポンプ7Aの小型化が
可能となる。
【0032】また、エンジン1の始動時には、コモンレ
ール4内の圧力は上昇されていない。そして、ECU1
2が圧力センサ16の検出信号からコモンレール4内の
低圧状態を検知し、電磁弁86を閉弁するようにしても
よい。この電磁弁86の閉弁により第2のバイパス配管
47が遮断されるので、中圧供給ポンプ7Aの作動によ
り、中圧燃料供給配管37内の燃料の圧力が上昇する。
そして、中圧燃料供給配管37内の燃料の圧力が第2の
制御圧力P2を越えると第2の圧力制御弁83が開弁し
て、燃料が第1のバイパス配管46を介して燃料タンク
8に戻されるので、中圧燃料供給配管37内の燃料の圧
力が第2の制御圧力P2に設定される。そして、コモン
レール4内の圧力が最低噴射圧力まで昇圧されていない
ので、第2の逆止弁85が開弁し、第2の制御圧力P2
に設定された燃料が中圧燃料供給配管37を介してコモ
ンレール4内に流入し、コモンレール4内の圧力を速や
かに最低噴射圧力以上に立ち上げることができる。
【0033】なお、上記各実施の形態では、中圧供給ポ
ンプ7Aをピストン式のポンプを用いるものとしている
が、中圧供給ポンプ7Aはピストン式に限らず、トロコ
イド式やギヤ式のポンプを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】この発明によれば、加圧燃料を蓄圧するコ
モンレールと、このコモンレール内の燃料を内燃機関の
各気筒に噴射するインジェクタと、燃料が流入するポン
プ室を有し、このポンプ室内の燃料を高圧燃料供給配管
を介して上記コモンレールに圧送し、該コモンレール内
の燃料を加圧する高圧供給ポンプと、燃料が流入するポ
ンプ室を有し、このポンプ室内の燃料を中圧燃料供給配
管を介して上記高圧供給ポンプのポンプ室に圧送する中
圧供給ポンプと、上記中圧供給ポンプのポンプ室と燃料
タンクとを連通する低圧燃料供給配管の経路中に配設さ
れて、該燃料タンク内の燃料を汲み上げて上記中圧供給
ポンプのポンプ室に供給する低圧供給ポンプと、上記高
圧供給ポンプのポンプ室と上記中圧燃料供給配管とを連
通する通路に設けられ、開弁時に該高圧供給ポンプのポ
ンプ室と該中圧燃料供給配管とを連通する吐出量制御弁
と、上記吐出量制御弁を開閉制御して上記コモンレール
内の燃料圧力を所定圧力に制御する電子制御ユニット
と、上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流
側に設けられ、上記中圧供給ポンプ側から上記低圧供給
ポンプ側への燃料の逆流を阻止する第1の逆止弁と、上
記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流側で、
かつ、上記第1の逆止弁の上流側の部位から分岐して上
記燃料タンクに至るように配管された低圧燃料戻り配管
と、上記低圧燃料戻り配管の経路中に配設され、上記低
圧燃料供給配管内の燃料の圧力を上記コモンレールの最
低噴射圧力より低圧の第1の制御圧力に設定する第1の
圧力制御弁と、上記中圧燃料供給配管と上記低圧燃料戻
り配管の上記第1の圧力制御弁の下流側とを連通するよ
うに配管されたバイパス配管と、上記バイパス配管の経
路中に配設され、上記中圧燃料供給配管内の燃料の圧力
を上記コモンレールの最低噴射圧力以上の高圧の第2の
制御圧力に設定する第2の圧力制御弁とを備えたので、
プランジャの摺動不良や焼き付き、さらには電磁コイル
の断線や配線の断線による吐出量制御弁のシート不良に
よる高圧供給ポンプの無圧送状態が発生しても、コモン
レール内の圧力が最低噴射圧力以上に維持され、無圧送
状態に起因して走行車両が急停車してしまうことを未然
に防止でき、無圧送状態に対する安全対策が確保された
蓄圧式燃料噴射装置が得られる。
【0036】また、燃料通路が上記バイパス配管の上記
第2の圧力制御弁の上流側と上記コモンレールとを連通
するように配管され、上記コモンレール側から上記バイ
パス配管側への燃料の逆流を阻止する第2の逆止弁が上
記燃料通路の経路中に配設されているので、プランジャ
の摺動不良や焼き付き、さらには電磁コイルの断線や配
線の断線による吐出量制御弁のシート不良による高圧供
給ポンプの無圧送状態に加えて、吐出量制御弁の弁体が
シート状態で固着することによる高圧供給ポンプの無圧
送状態に対しても、コモンレール内の圧力を最低噴射圧
力以上に維持でき、無圧送状態に対する安全対策がより
確保される。
【0037】また、加圧燃料を蓄圧するコモンレール
と、このコモンレール内の燃料を内燃機関の各気筒に噴
射するインジェクタと、燃料が流入するポンプ室を有
し、このポンプ室内の燃料を高圧燃料供給配管を介して
上記コモンレールに圧送し、該コモンレール内の燃料を
加圧する高圧供給ポンプと、上記高圧供給ポンプのポン
プ室と燃料タンクとを連通する低圧燃料供給配管の経路
中に配設されて、該燃料タンク内の燃料を汲み上げて上
記高圧供給ポンプのポンプ室に供給する低圧供給ポンプ
と、上記高圧供給ポンプのポンプ室と上記低圧燃料供給
配管とを連通する通路に設けられ、開弁時に該高圧供給
ポンプのポンプ室と該低圧燃料供給配管とを連通する吐
出量制御弁と、燃料が流入するポンプ室を有し、このポ
ンプ室内の燃料を中圧燃料供給配管を介して上記コモン
レールに圧送し、該コモンレール内の燃料を加圧する中
圧供給ポンプと、上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給
ポンプの下流側と上記中圧供給ポンプのポンプ室とを連
通するように配管された燃料配管と、上記燃料配管に設
けられ、上記中圧供給ポンプ側から上記低圧供給ポンプ
側への燃料の逆流を阻止する第1の逆止弁と、上記中圧
燃料供給配管の経路中に設けられ、上記コモンレール側
から上記中圧供給ポンプ側への燃料の逆流を阻止する第
2の逆止弁と、上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポ
ンプの下流側で、かつ、上記第1の逆止弁の上流側の部
位から分岐して上記燃料タンクに至るように配管された
低圧燃料戻り配管と、上記低圧燃料戻り配管の経路中に
配設され、上記低圧燃料供給配管内の燃料の圧力を上記
コモンレールの最低噴射圧力より低圧の第1の制御圧力
に設定する第1の圧力制御弁と、上記中圧燃料供給配管
の上記第2の逆止弁の上流側と上記低圧燃料戻り配管の
上記第1の圧力制御弁の下流側とを連通するように配管
された第1のバイパス配管と、上記第1のバイパス配管
の経路中に配設され、上記中圧燃料供給配管内の燃料の
圧力を上記コモンレールの最低噴射圧力以上の高圧の第
2の制御圧力に設定する第2の圧力制御弁と、上記中圧
燃料供給配管の上記第2の逆止弁の上流側と上記低圧燃
料戻り配管の上記第1の圧力制御弁の下流側とを連通す
るように配管された第2のバイパス配管と、上記第2の
バイパス配管の経路中に配設された常開式の電磁弁と、
上記吐出量制御弁を開閉制御して上記コモンレール内の
燃料圧力を所定圧力に制御するとともに、上記コモンレ
ール内の燃料圧力が最低噴射圧力より低下した時に上記
電磁弁を閉弁する電子制御ユニットとを備えたので、プ
ランジャの摺動不良や焼き付き、電磁コイルの断線や配
線の断線による吐出量制御弁のシート不良、さらには吐
出量制御弁の弁体がシート状態で固着することにより高
圧供給ポンプの無圧送状態が発生しても、コモンレール
内の圧力が最低噴射圧力以上に維持され、無圧送状態に
起因して走行車両が急停車してしまうことを未然に防止
でき、無圧送状態に対する安全対策が確保されるととも
に、内燃機関の始動時の噴射圧力を速やかに立ち上げる
ことができる蓄圧式燃料噴射装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る蓄圧式燃料噴
射装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る蓄圧式燃料噴
射装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る蓄圧式燃料噴
射装置を示す構成図である。
【図4】 従来の蓄圧式燃料噴射装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)、2 インジェクタ、4 コ
モンレール、5 高圧燃料供給配管、7 高圧供給ポン
プ、7A 中圧供給ポンプ、8 燃料タンク、9 低圧
供給ポンプ、11 吐出量制御弁、12 電子制御ユニ
ット、32、32A ポンプ室、37 中圧燃料供給配
管、40 低圧燃料供給配管、41 低圧燃料戻り配
管、42 バイパス配管、44 燃料通路、45 燃料
配管、46第1のバイパス配管、47 第2のバイパス
配管、80 第1の逆止弁、82第1の圧力制御弁、8
3 第2の圧力制御弁、85 第2の逆止弁、86 電
磁弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧燃料を蓄圧するコモンレールと、 このコモンレール内の燃料を内燃機関の各気筒に噴射す
    るインジェクタと、 燃料が流入するポンプ室を有し、このポンプ室内の燃料
    を高圧燃料供給配管を介して上記コモンレールに圧送
    し、該コモンレール内の燃料を加圧する高圧供給ポンプ
    と、 燃料が流入するポンプ室を有し、このポンプ室内の燃料
    を中圧燃料供給配管を介して上記高圧供給ポンプのポン
    プ室に圧送する中圧供給ポンプと、 上記中圧供給ポンプのポンプ室と燃料タンクとを連通す
    る低圧燃料供給配管の経路中に配設されて、該燃料タン
    ク内の燃料を汲み上げて上記中圧供給ポンプのポンプ室
    に供給する低圧供給ポンプと、 上記高圧供給ポンプのポンプ室と上記中圧燃料供給配管
    とを連通する通路に設けられ、開弁時に該高圧供給ポン
    プのポンプ室と該中圧燃料供給配管とを連通する吐出量
    制御弁と、 上記吐出量制御弁を開閉制御して上記コモンレール内の
    燃料圧力を所定圧力に制御する電子制御ユニットと、 上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流側に
    設けられ、上記中圧供給ポンプ側から上記低圧供給ポン
    プ側への燃料の逆流を阻止する第1の逆止弁と、 上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流側
    で、かつ、上記第1の逆止弁の上流側の部位から分岐し
    て上記燃料タンクに至るように配管された低圧燃料戻り
    配管と、 上記低圧燃料戻り配管の経路中に配設され、上記低圧燃
    料供給配管内の燃料の圧力を上記コモンレールの最低噴
    射圧力より低圧の第1の制御圧力に設定する第1の圧力
    制御弁と、 上記中圧燃料供給配管と上記低圧燃料戻り配管の上記第
    1の圧力制御弁の下流側とを連通するように配管された
    バイパス配管と、 上記バイパス配管の経路中に配設され、上記中圧燃料供
    給配管内の燃料の圧力を上記コモンレールの最低噴射圧
    力以上の高圧の第2の制御圧力に設定する第2の圧力制
    御弁とを備えたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 燃料通路が上記バイパス配管の上記第2
    の圧力制御弁の上流側と上記コモンレールとを連通する
    ように配管され、上記コモンレール側から上記バイパス
    配管側への燃料の逆流を阻止する第2の逆止弁が上記燃
    料通路の経路中に配設されていることを特徴とする請求
    項1記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 加圧燃料を蓄圧するコモンレールと、 このコモンレール内の燃料を内燃機関の各気筒に噴射す
    るインジェクタと、 燃料が流入するポンプ室を有し、このポンプ室内の燃料
    を高圧燃料供給配管を介して上記コモンレールに圧送
    し、該コモンレール内の燃料を加圧する高圧供給ポンプ
    と、 上記高圧供給ポンプのポンプ室と燃料タンクとを連通す
    る低圧燃料供給配管の経路中に配設されて、該燃料タン
    ク内の燃料を汲み上げて上記高圧供給ポンプのポンプ室
    に供給する低圧供給ポンプと、 上記高圧供給ポンプのポンプ室と上記低圧燃料供給配管
    とを連通する通路に設けられ、開弁時に該高圧供給ポン
    プのポンプ室と該低圧燃料供給配管とを連通する吐出量
    制御弁と、 燃料が流入するポンプ室を有し、このポンプ室内の燃料
    を中圧燃料供給配管を介して上記コモンレールに圧送
    し、該コモンレール内の燃料を加圧する中圧供給ポンプ
    と、 上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流側と
    上記中圧供給ポンプのポンプ室とを連通するように配管
    された燃料配管と、 上記燃料配管に設けられ、上記中圧供給ポンプ側から上
    記低圧供給ポンプ側への燃料の逆流を阻止する第1の逆
    止弁と、 上記中圧燃料供給配管の経路中に設けられ、上記コモン
    レール側から上記中圧供給ポンプ側への燃料の逆流を阻
    止する第2の逆止弁と、 上記低圧燃料供給配管の上記低圧供給ポンプの下流側
    で、かつ、上記第1の逆止弁の上流側の部位から分岐し
    て上記燃料タンクに至るように配管された低圧燃料戻り
    配管と、 上記低圧燃料戻り配管の経路中に配設され、上記低圧燃
    料供給配管内の燃料の圧力を上記コモンレールの最低噴
    射圧力より低圧の第1の制御圧力に設定する第1の圧力
    制御弁と、 上記中圧燃料供給配管の上記第2の逆止弁の上流側と上
    記低圧燃料戻り配管の上記第1の圧力制御弁の下流側と
    を連通するように配管された第1のバイパス配管と、 上記第1のバイパス配管の経路中に配設され、上記中圧
    燃料供給配管内の燃料の圧力を上記コモンレールの最低
    噴射圧力以上の高圧の第2の制御圧力に設定する第2の
    圧力制御弁と、 上記中圧燃料供給配管の上記第2の逆止弁の上流側と上
    記低圧燃料戻り配管の上記第1の圧力制御弁の下流側と
    を連通するように配管された第2のバイパス配管と、 上記第2のバイパス配管の経路中に配設された常開式の
    電磁弁と、 上記吐出量制御弁を開閉制御して上記コモンレール内の
    燃料圧力を所定圧力に制御するとともに、上記コモンレ
    ール内の燃料圧力が最低噴射圧力より低下した時に上記
    電磁弁を閉弁する電子制御ユニットとを備えたことを特
    徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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