JPH11324046A - 吐水装置保持具 - Google Patents

吐水装置保持具

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JPH11324046A
JPH11324046A JP10155199A JP15519998A JPH11324046A JP H11324046 A JPH11324046 A JP H11324046A JP 10155199 A JP10155199 A JP 10155199A JP 15519998 A JP15519998 A JP 15519998A JP H11324046 A JPH11324046 A JP H11324046A
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JP
Japan
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water
device holder
discharging device
water discharge
shower head
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Pending
Application number
JP10155199A
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English (en)
Inventor
Hironori Hatono
広典 鳩野
Shuho Miyahara
秀峰 宮原
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明において解決すべき課題は、大きな力
を必要とせず、自在にシャワーヘッド等の吐水装置を浴
室の所望の位置、所望の角度に移動でき、かつ散水時に
はその水圧によりシャワーヘッド等の吐水装置が不本意
に移動することがなくシャワー等の吐水を快適に使用で
きる吐水装置保持具を提供する。 【解決手段】 本発明は、吐水装置を保持する吐水装置
保持具において、吐水装置保持具が揺動可能な屈曲部を
有し、この屈曲部の屈曲を解除あるいは固定する固定機
構を有し、この固定機構を作動させる操作部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室、洗面所、台
所などの水利用施設に取り付けた、シャワーヘッド等の
吐水装置を保持し、揺動可能な屈曲部を有する吐水装置
保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャワーヘッドの支持具の一形態
として、実用新案登録番号第2500953号に記載の
ものがある。このシャワーヘッド保持具は複数のアーム
を保有し、アームの基端部を回転継ぎ手によって揺動可
能に取り付けたものである。回転継ぎ手部は凹部を有す
るソケット部と凹部に収納される球体、この球体をゴム
環を介してソケット部に抑え込むための孔あきキャップ
からなり、アームを屈曲可能としている。このシャワー
ヘッド保持具を用いることにより、シャワーヘッドを自
在に移動させることができ、浴室内の所望の位置に固定
して、両手が開放された状態でシャワーを使用すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、シャワーヘッドを移動させる場合に大きな
力を要しないようにあらかじめ回転継ぎ手部の押さえつ
けをゆるめに設定すると、シャワーヘッドから散水され
る時の水圧あるいはシャワーヘッド保持具の重量によ
り、シャワーヘッドが所望の固定位置から移動してしま
う恐れがある。また逆に散水時に固定位置から移動しな
いようあらかじめ回転継ぎ手の押さえつけをきつめに設
定すると、所望の位置へのシャワーヘッドの移動に大き
な力を要することとなり不便である。
【0004】さらにシャワーヘッドを浴室の所望の位置
に移動させても、散水のための水栓蛇口は浴室壁面の所
定の位置に設置してあるため、所望の水量、水温の散水
を得たい場合には、シャワーヘッドから離れて水栓の位
置まで移動しなければならない。シャワー使用後の止水
の場合もまた同様である。
【0005】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたシャワーヘッド保持具等の吐水装置保持具であ
り、大きな力を必要とせず、自在にシャワーヘッド等の
吐水装置を浴室の所望の位置、所望の角度に移動でき、
かつ散水時にはその水圧によりシャワーヘッド等の吐水
装置が不本意に移動することがなくシャワー等の吐水を
快適に使用できる。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
課題を解決するためになされた本発明にかかる一態様で
は、吐水装置を保持する吐水装置保持具において、吐水
装置保持具が揺動可能な屈曲部を有し、この屈曲部が屈
曲自在な長尺可撓体を複数束ねてなり、またこの屈曲部
の両端あるいは片端に、長尺可撓体の端部における移動
を容認あるいは阻害するように固定機構が配置され、か
つこの固定機構作動のための操作部を吐水装置保持具の
任意の位置に設ける。
【0007】また本発明にかかる別の一態様では、吐水
装置保持具が揺動可能な屈曲部を有し、この屈曲部の固
定及び固定を解除する固定機構を有し、固定機構がくぼ
み状の受け皿部を有する一つ以上の軸受けと、固定のた
めに任意の角度あるいは規定の角度で前記受け皿部に接
触する突起部を備えた一つ以上の軸と、前記軸受けある
いは軸を保持し、牽引して軸受けと軸を接触、離脱させ
る、前記操作部に連通した一つ以上の牽引部とを有し、
屈曲部の一部がこの固定機構で構成され、かつ操作部が
吐水装置保持具の任意の位置に配置される。
【0008】シャワー等の使用者は操作部である操作ス
イッチをオンにすることにより、牽引部を介して、軸あ
るいは軸受けを移動させ、吐水装置保持具の固定機構を
作動させ、吐水装置を所望の位置、角度に調節して固定
させる。また操作スイッチをオフにして固定機構を解除
させ、シャワーヘッド等の吐水装置を所望の位置へ大き
な力を必要とせず容易に移動させる。これらの作用によ
り、シャワー等使用者は浴室内の自由な位置にて両手を
自由に使いながら吐水を所望の範囲へ散水できる。例え
ば、乳幼児、老人、身体障害者などの被介護者の身体の
洗浄の際に介護者は必要な位置にシャワーヘッド等の吐
水装置を移動させ、固定させ、自身は濡れることなく両
手を用いて洗浄作業が行える。この吐水装置保持具の固
定機構の一態様では、例えばディスクブレーキ機構があ
る。
【0009】またこの吐水装置保持具の固定機構の別の
一態様では、前記固定機構において、軸受けの受け皿部
表面に、複数の微細な突起あるいはくぼみを整然と形成
し、軸の突起部表面に、前記突起あるいはくぼみに対応
してかみ合う複数の微細なくぼみあるいは突起を形成す
る。これにより、固定強度の上昇が期待される。
【0010】またこの吐水装置保持具の固定機構の別の
一態様では、前記固定機構において、複数の軸受けと軸
が順番に配置され、それぞれの軸受けが、接触して固定
される軸の反対に位置する隣接の別の軸を、前記牽引部
に牽引されて移動できるように収容する収容部を備え
る。
【0011】例えば、軸とこれを収容する軸受けを一対
の構成物とみなし、これを連続的に複数並べ、可撓性管
内に設置し、全ての軸を牽引部で保持し、可撓性管に軸
受けを保持させた場合、操作スイッチをオフにしたとき
には、これは屈曲変形自在である。操作スイッチをオン
にしたときには、牽引部に誘導された軸は連続的に並ん
でいるうちの隣接の軸受けとそれぞれ任意の角度で接触
し、その位置で固定される。すなわち操作スイッチのオ
ン・オフにより可撓性管が容易に変形自在になり、また
自由な形状のまま固定保持される。
【0012】本発明にかかる更に別の一態様では、吐水
装置保持具が、屈曲部のほかに長尺の支持部を有し、こ
の支持部の内部に引き出し可能に収容される吐水装置を
保持する延長支持部を有する。これによりシャワー等の
使用者は随時延長支持部を支持部から引き出して使用
し、不使用時には、支持部内に格納してコンパクトに収
納できる。この延長支持部は、硬質素材でも良いし、可
撓な素材でもよい。可撓な素材の場合には、これを引き
出して手に持って使用するときは、シャワーヘッド等の
吐水装置を非常になめらかな動きにて利用できる。
【0013】本発明にかかる更に別の一態様では、散水
用湯水を通水する通水路が、前記吐水装置保持具に内設
される。これにより従来のようなシャワーホースが不要
になる。また吐水装置保持具を浴室の上部からつり下げ
るように設置し、通水路の吐水装置の散水口より上部に
設けることにより、従来のようにシャワーホースが人体
に触れる不快感、誤ってシャワーホースに脚をからませ
る危険などがない。
【0014】本発明にかかる更に別の一態様では、吐水
装置および/または吐水装置保持具に内設した散水用湯
水を通水する通水路の途中に、新たに散水用湯水を通水
する通水路となる可撓性管を接続する。これにより上述
の延長支持部の場合と同じ効果を得ることができる。
【0015】前記吐水装置保持具においては、シャワー
使用中には、吐水装置から散水される水の圧力と、吐水
装置保持具、可撓性管、吐水装置およびこれらの中に含
まれる水による重力が作用する。従って吐水装置保持具
はこれらの力のベクトル和よりやや大きい固定強度を保
有し、この力を大きく越える力がかかる場合には固定機
構が解除されるように設定される。これにより、シャワ
ー使用中にその水圧などで吐水装置が位置を変えること
がなく、さらに万一シャワー使用者が誤って転倒し、吐
水装置保持具に寄り掛かるなどして、これに大きな力が
かかった場合においては、吐水装置保持具が破損した
り、シャワー使用者が怪我をしたりするようなことがな
い。
【0016】さらに上述のようなさまざまな態様を示す
吐水装置保持具において、その任意の位置、あるいはそ
れに保持された吐水装置に、吐水・止水切り替え機構、
散水形態調節機構、流量調節機構、水温調節機構などを
設けてもよい。これによりシャワー等の使用者は吐水・
止水切り替え、散水形態調節、流量調節、水温調節を手
元にて操作することにより、体の移動をともなうことな
く快適にシャワー等を使用できる。散水形態によっては
シャワーヘッド等の吐水装置を通常の水栓と同じように
使用できるため、吐水装置を有する吐水装置保持具一つ
で全ての水栓の機能を果たすことができる。
【0017】また吐水装置の吐水形態によっては、例え
ばミスト状では、浴室空間の所望の位置を選択的に加温
できたり、人体付近のみミストサウナ状態を作り出すこ
とができる。また緩やかな流線の吐水形態では、所望の
位置、角度に吐水装置を設置することにより、洗眼やお
しり洗浄も容易となる。あるいは高圧高流速吐水形態で
は、人体の所望の位置に吐水が当たるよう吐水装置を固
定して、マッサージ洗浄を行うこともできる。
【0018】また吐水装置および/または吐水装置保持
具に、鏡、化粧用品、洗浄用品等を設置する取り付け
部、あるいは鏡、化粧用品、洗浄用品を取り付けてもよ
い。例えば鏡を吐水装置に取り付ければ、吐水装置保持
具を自在に移動させ、シャワー等の使用者が所望の位置
にて化粧落とし、髭そり等を鏡を見つつ行うことができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】
【実施例】図1から図4に実施例1を示す。図1は、本
発明に係る吐水装置保持具としてのシャワーヘッド保持
具の側面図であり、シャワーヘッド保持具10は浴室壁
面18に固定された本体11、アーム部12、アーム部
12に収納され引き出し可能な子アーム部13、シャワ
ーヘッド保持部14と、吐水装置としてのシャワーヘッ
ド15および可撓性管のシャワーホース16からなる。
【0021】本体11は湯温調節機構11aを備える。
アーム部12は本体に接続し固定機構としてのブレーキ
機構を有する屈曲部12aと、これに接続するパイプ状
の第1アーム12bの片端に設置されたブレーキ機構を
有する屈曲部12c、およびこれに接続するパイプ状の
第2アーム12dを有する。子アーム部13の先端は、
シャワーヘッド保持部14と接続し、ブレーキ機構を有
する屈曲部13aを有する。シャワーヘッド保持部14
は操作部としてのブレーキスイッチ14aを有する。シ
ャワーヘッド15は吐水・止水機構および流量調節機構
からなる湯量調節装置15aを有する。
【0022】図2は屈曲部12cの断面図である。屈曲
部12cは、パイプ状の12bと12dを連結し、これ
らはディスクブレーキ12caで固定されている。ディ
スクブレーキ12caはワイヤー17aによって図1に
示すブレーキスイッチ14aに連結されている。
【0023】図3はシャワーヘッド保持部14の断面図
である。シャワーヘッド保持部14は、ブレーキスイッ
チ14aとワイヤー17cに連結するピン14bとバネ
14cを有する。
【0024】図4はアーム部の一部12dと子アーム部
13の縦断面図である。アーム部12d内部には、屈曲
部から連通するワイヤー17aとこれに連結する棒状体
17bが配設され、子アーム部13内部には、棒状体1
7bを固定するカム17dと、これを牽引し、図1に示
すブレーキスイッチ14aに連結するワイヤー17cが
配設される。
【0025】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
10の作用を次に述べる。シャワー使用者はブレーキス
イッチ14aをオフにすることによりアーム部を大きな
力を必要とせず自在に動かして支持具の可動範囲内で所
望の位置にシャワーヘッド15を移動させ、その位置で
ブレーキスイッチ14aをオンにして固定する。次いで
湯量調節装置15aを操作することにより湯水をシャワ
ーヘッド15から散水せしめる。
【0026】シャワー使用者はブレーキスイッチ14a
を押すことにより、ピン14bを押し下げて、ワイヤー
17cを牽引し、カム17dを棒状体17bから離脱さ
せ、子アーム部13とアーム部12の固定を解除し、子
アーム部13を伸縮自在に動かす。さらにブレーキスイ
ッチ14aを押し込むことにより、棒状体17bとカム
17dがかみ合い、牽引し、ディスクブレーキ12ca
をパイプ12dから離脱させる。これにより屈曲部のブ
レーキ機構が解除され、アーム部を大きな力を必要とせ
ず自在に動かして支持具の可動範囲内で所望の位置にシ
ャワーヘッド15を移動させ、その位置でブレーキスイ
ッチ14aをオンにして固定する。
【0027】屈曲部12a、12c、13aのブレーキ
機構は、例えばブレーキスイッチ14aから連通された
ワイヤーにより牽引されて稼働するディスクブレーキ機
構である。このブレーキ機構の固定強度は、シャワーヘ
ッドから散水される湯水によって散水方向と逆方向にシ
ャワーヘッドにかかる圧力、およびシャワーヘッド保持
具と装置内の湯水の重量を支えるに十分な摩擦強度であ
り、例えば人体が誤って倒れ込みシャワー装置に接触し
た場合などの大きな圧力がかかった場合にはブレーキが
滑ってシャワーヘッド保持具が動く程度の摩擦強度であ
る。これによってシャワー使用者が誤って怪我をした
り、シャワーヘッド保持具が破損することが無い。
【0028】シャワーの途中において、シャワーヘッド
15の位置を変更させることや、シャワーヘッド保持部
14からシャワーヘッド15を取り外して使用すること
は自由である。シャワーヘッド保持具は、不使用時には
子アーム13を格納したり、アーム12を折り畳んだり
してコンパクトに収納できる。
【0029】なお、本実施例でのアームの数、屈曲部の
個数はこれに限るものではない。また本体の設置場所あ
るいはアームの根本の取り付け位置は浴室壁に限らず、
天井や床、洗い場に設けたカウンター、浴槽のエプロン
などでも良い。本体とアームが外観上分離して設置され
ても良い。また浴室に限らず洗面化粧台、キッチンに設
置しても良い。
【0030】図5は、本発明の実施例2に係るシャワー
ヘッド保持具の側面図であり、シャワーヘッド保持具2
0は浴室カウンター23に設置され、屈曲部21とシャ
ワーヘッド22からなる。シャワーヘッド22は後述の
ワイヤーを介して屈曲部21の固定およびその解除を行
うためのスイッチ22a、および吐水・止水機構および
流量調節機構からなる湯量調節装置22dを有する。
【0031】図6は、屈曲部21の断面図である。屈曲
部21は、柔軟な可撓性管21aとこれに内接される複
数のワイヤー21bからなる。ワイヤー21b はカウ
ンター23との接続部で片端が固定されている。可撓性
管21aの内部が通水路21cである。
【0032】図7は、屈曲部21の固定及びその解除を
行う操作スイッチ22aの縦断面図である。操作スイッ
チ22aは、通水路21cの外周にワイヤー21bを挟
み込んで固定するための円管状の支持部22acと、円
錐台状のリング22abを有し、可撓管21aに連結し
ねじ部を有する支持部22adとこのねじ部を介して上
下にスライドするスライドスイッチ22aaを有する。
【0033】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
20の作用を次に述べる。シャワー使用者は、スライド
スイッチ22aaを回転させ、オフにすることにより、
自在に動かしてシャワーヘッド保持具20の可動範囲内
で所望の位置にシャワーヘッド22を移動させる。次い
でスライドスイッチ22aaを逆に回転させてスライド
させつつリング22abを押し、リング22abが支持
部22acに接近して、その間にあるワイヤー21bを
挟み込むことにより、固定スイッチをオンにして固定さ
せる。
【0034】ワイヤー21bはスイッチがオフの時は片
端が固定されておらず、可撓性管21aの長手方向に対
して自由である。スイッチがオンの場合にワイヤー21
bはスイッチ22a部においてシャワーヘッド22に固
定され、すなわちワイヤー21bの両端が固定された状
態となり、複数のワイヤー同士の干渉作用により曲げの
自由も無くなるため、その結果シャワーヘッド保持具2
0が固定される。なお、このシャワーヘッド保持具の設
置場所が浴室カウンターに限らないのは第1の実施例と
同様である。
【0035】図8は、本発明の実施例3に係るシャワー
ヘッド保持具側面図であり、シャワーヘッド保持具30
は浴室壁33に設置された屈曲部31とシャワーヘッド
32からなる。シャワーヘッド32は後述の機構を介し
て屈曲部31の固定およびその解除を行うためのスイッ
チ32a、および吐水・止水機構および流量調節機構か
らなる湯量調節装置32bを持つ。
【0036】図9は、屈曲部31の縦断面図の一部であ
る。屈曲部31は、柔軟な可撓性管31aの内部に柔軟
な外皮31bに覆われた骨格構造を持ち、可撓性管31
aと外皮31bの間に通水路31cを持つ。骨格構造は
先端に球体突起31gを持ち、複数の牽引部であるワイ
ヤー31fで連結された複数の軸31d、および軸31
dの球体部とほぼ同じ半径を持つ半球状のくぼみ31h
を持ち、外皮31bに固定された、軸31dを格納する
複数の軸受け31eからなる。これらは、屈曲部31を
連通している。
【0037】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
30の作用を次に述べる。シャワー使用者は、操作スイ
ッチ32aをオフにすることにより、自在に動かしてシ
ャワーヘッド保持具30の可動範囲内で所望の位置にシ
ャワーヘッド32を移動させる。次いでスイッチ32a
をオンにして固定させる。操作スイッチのオフの場合に
は、軸31dの球状突起と軸受け31eの半球状くぼみ
31hが接触しておらず、屈曲部31は柔軟である。ス
イッチがオンの場合には、軸31dはワイヤー31fに
牽引されて、これを格納している軸受け31eをスライ
ドしつつ移動し、隣接する別の軸受け31e′の半球状
くぼみ31hに任意の角度で接触し、摩擦により固定保
持される。
【0038】なお、本実施例での球状突起31g、半球
状くぼみ31hの接触固定の原動力は摩擦であるが、こ
れに限るものではなく、例えば球状突起の表面に微細な
突起を多数整然と形成し、また半球状くぼみの表面にこ
の突起に対応する複数の微細なくぼみを多数整然と形成
し、球状突起と半球状くぼみが任意の角度で接触すると
き、これらの微細な突起とくぼみ同士がかみ合うことに
より、固定保持されても良い。また、このシャワーヘッ
ド保持具の設置場所が浴室壁に限らないのは第1実施例
と同様である。
【0039】図10は、本発明の実施例4に係るシャワ
ーヘッド保持具の側面図であり、シャワー保持具40は
浴室壁面46に固定された本体41、内部に通水路を持
つ第1アーム部42、第2アーム部43と、シャワーヘ
ッド44からなる。本体41は湯温調節機構41aを備
える。第1アーム部42は本体に接続しブレーキ機構を
有する屈曲部42aと、これに接続するパイプ42b、
42bの片端に設置されたブレーキ機構を有する屈曲部
42c、およびこれに接続するパイプ42dを有する。
第2アーム部43は後述する機構によりスイッチ43a
を介して棒状固定および柔軟変形の切り替えができる。
シャワーヘッド44は吐水・止水機構および流量調節機
構からなる湯量調節装置44aを有する。
【0040】図11は、第2アーム部43の縦断面図の
一部である。第2アーム部43は、柔軟な可撓管である通
水路43bを有し、その外周には複数の円管状の軸受け
43cを複数の柔軟なゴムリング46fをはさんで配し
ている。軸受け43cには牽引部であるワイヤー43e
で連結された、断面が円弧状の軸43dが各々格納され
る。なお、ワイヤー43eは、屈曲部42a、42cの
ブレーキ構造へ連結している。
【0041】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
40の作用を次に述べる。シャワー使用者はブレーキス
イッチ43aをオフにすることにより、アーム部を大き
な力を必要とせず自在に動かしてシャワーヘッド保持具
40の可動範囲内で所望の位置にシャワーヘッド44を
移動させる。このとき第2アーム部43は柔軟な可撓性
管として働く。このためシャワーヘッド44の細かい動
きが可能である。
【0042】シャワーヘッド44を所望の位置で固定さ
せるには、第2アーム部43を予め棒状に延ばしてお
き、スイッチ43aをオンにする。このとき第2アーム
部43の軸43dがワイヤー43eに牽引されてこれを
格納している軸受け43cをスライドしつつ移動し、隣
接する別の軸受け43c′とかみ合い、第2アーム部4
3が棒状にて固定される。またディスクブレーキ機構を
持つ屈曲部42a、42cも同時に働き固定される。
【0043】この実施例では、可撓性管である通水路が
散水口に対して上方に設置されているため、通常のシャ
ワーホースのように散水口の下方にある場合の不都合、
例えば、シャワーホースが人体に触れる不快感、誤って
シャワーホースに脚を引っかける危険等がない。なお、
このシャワー装置の設置場所が浴室壁に限らないのは第
1実施例と同様である。
【0044】図12は、本発明の実施例5に係るシャワ
ーヘッド保持具の側面図の一部であり、省略されている
アームの根本部分は第4実施例と同等のものである。こ
のシャワーヘッド保持具50は内部に通水路を有するア
ーム部51、ブレーキスイッチ52aを有しアーム部5
1に格納可能で内部に通水路を有する子アーム部52
と、子アーム部52を介して設置されるシャワーヘッド
53からなる。シャワーヘッド53には吐水・止水機構
および流量調節機構からなる湯量調節装置53a、下部
吐水口53bおよびシャワー散水口53cおよびシャワ
ーと下部吐水口との吐水切り替え機構53dを有する。
また本実施例では別に柔軟なシャワーホース54aを持
つシャワーヘッド54を備え、下部吐水口53bとワン
タッチで接続可能である。
【0045】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
50の作用を次に述べる。シャワー使用者はブレーキス
イッチ52aをオフにすることにより、アーム部を大き
な力を必要とせず自在に動かしてシャワーヘッド保持具
の可動範囲内で所望の位置にシャワーヘッド53を移動
させ、その位置でブレーキスイッチ52aをオンにして
固定する。次いで湯量調節装置53aを操作することに
より湯水をシャワー散水口53cから散水せしめる。ま
たシャワーと下部吐水口との吐水切り替え機構53dに
より下部吐水口53bに吐水を切り替え、通常水栓と同
じように使用することもできる。さらにシャワーヘッド
の細かい操作が必要なときには、下部吐水口53bにシ
ャワーヘッド54を接続して使用する。
【0046】図13は、本発明の実施例6に係るシャワ
ーヘッド保持具の側面図の一部であり、省略されている
アームの根本部分は第4実施例と同等のものである。シ
ャワーヘッド保持具60は内部に通水路を持ちブレーキ
スイッチ61aを持つアーム部61と、アーム部61に
格納可能で内部に通水路を持つ柔軟な可撓性管からなる
シャワーホース62aと、シャワーホース62aを介し
て設置されるシャワーヘッド62からなる。シャワーヘ
ッド62には吐水・止水機構および流量調節機構からな
る湯量調節装置62bが設置される。
【0047】以上の構成からなるシャワーヘッド保持具
60の作用を次に述べる。シャワー使用者はブレーキス
イッチ61aをオフにすることにより、アーム部を大き
な力を必要とせず自在に動かしてシャワーヘッド保持具
60の可動範囲内で所望の位置にシャワーヘッド62を
移動させ、その位置でブレーキスイッチ61aをオンに
して固定する。次いで湯量調節装置62bを操作するこ
とにより湯水をシャワーヘッド62から散水せしめる。
さらにシャワーヘッド62の細かい操作が必要なときに
は、アーム部61からシャワーホース62aを引き出し
て自由に使うことができる。またアーム部61への収納
も自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るシャワーヘッド保持具の側面
図。
【図2】実施例1に係る屈曲部の断面図。
【図3】実施例1に係るシャワーヘッド保持部の断面
図。
【図4】実施例1に係るアーム部の一部と子アーム部の
縦断面図。
【図5】実施例2に係るシャワーヘッド保持具の側面
図。
【図6】実施例2に係るシャワーヘッド保持具の断面
図。
【図7】実施例2に係る屈曲部の固定及び解除を行う操
作スイッチの縦断面図。
【図8】実施例3に係るシャワーヘッド保持具の側面
図。
【図9】実施例3に係るシャワーヘッド保持具の一部の
縦断面図。
【図10】実施例4に係るシャワーヘッド保持具の側面
図。
【図11】実施例4に係るシャワーヘッド保持具のアー
ム部の一部の縦断面図。
【図12】実施例5に係るシャワーヘッド保持具の一部
の側面図。
【図13】実施例6に係るシャワーヘッド保持具の一部
の側面図。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60…シャワーヘッド
保持具(吐水装置保持具) 11…本体 12…アーム部 12a、12c…屈曲部 12ca…ディスクブレーキ(固定機構) 13…子アーム部 14…シャワーヘッド保持部 14a…ブレーキスイッチ(操作部) 15…シャワーヘッド(吐水装置) 16…シャワーホース(可撓性管)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水装置を保持する吐水装置保持具にお
    いて、吐水装置保持具が揺動可能な屈曲部を有し、この
    屈曲部の固定及び固定を解除する固定機構を有し、この
    固定機構を作動させる操作部を有することを特徴とする
    吐水装置保持具。
  2. 【請求項2】 前記吐水装置保持具において、屈曲部が
    屈曲自在な長尺可撓体を複数束ねてなり、固定機構が屈
    曲部の両端あるいは片端に、長尺可撓体の端部における
    移動を容認あるいは阻害するよう配置され、かつ操作部
    が前記吐水装置保持具の任意の位置に配置されることを
    特徴とする請求項1に記載の吐水装置保持具。
  3. 【請求項3】 前記吐水装置保持具において、固定機構
    が、くぼみ状の受け皿部を有する一つ以上の軸受けと、
    固定のために任意の角度あるいは規定の角度で前記受け
    皿部に接触する突起部を備えた一つ以上の軸と、前記軸
    受けあるいは軸を保持し、牽引して軸受けと軸を接触、
    離脱させる、前記操作部に連通した一つ以上の牽引部と
    を有し、屈曲部の一部がこの固定機構で構成され、かつ
    前記操作部が前記吐水装置保持具の任意の位置に配置さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置保持
    具。
  4. 【請求項4】 前記固定機構において、軸受けの受け皿
    部表面が、複数の微細な突起あるいはくぼみを有し、軸
    の突起部表面が、前記突起あるいはくぼみに対応してか
    み合う複数の微細なくぼみあるいは突起を有することを
    特徴とする請求項3に記載の吐水装置保持具。
  5. 【請求項5】 前記固定機構において、複数の軸受けと
    軸が順番に配置され、それぞれの軸受けが、接触して固
    定される軸の反対に位置する隣接の別の軸を収容する収
    容部を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の
    吐水装置保持具。
  6. 【請求項6】 前記吐水装置保持具が、長尺の支持部を
    有し、この支持部の内部に引き出し可能に収容される吐
    水装置を保持する延長支持部を有することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の吐水装置保持具。
  7. 【請求項7】 前記吐水装置保持具に、散水用湯水を通
    水する通水路を内設したことを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の吐水装置保持具。
  8. 【請求項8】 前記吐水装置保持具において、吐水装置
    および/または吐水装置保持具に内設した散水用湯水を
    通水する通水路の途中に、新たに散水用湯水を通水する
    通水路となる可撓性管を接続したことを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の吐水装置保持具。
  9. 【請求項9】 前記吐水装置保持具において、固定機構
    の固定強度が、吐水使用時に吐水装置保持具にかかる散
    水圧力の反作用力および重力よりやや大きい強度であ
    り、この力を大きく越える力がかかる場合には固定機構
    が解除されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    かに記載の吐水装置保持具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004107945A1 (en) * 2003-06-09 2004-12-16 Clevacorp Pty Ltd Articulated wash means
AU2004244671B2 (en) * 2003-06-09 2009-01-29 Clevacorp Pty Ltd Articulated wash means
JP2009155842A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd シャワーハンガー装置
CN109395904A (zh) * 2018-11-12 2019-03-01 五邑大学 一种随动向心顶喷式花洒

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