JPH1132396A - カーナビゲーション音響再生装置 - Google Patents

カーナビゲーション音響再生装置

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JPH1132396A
JPH1132396A JP18404697A JP18404697A JPH1132396A JP H1132396 A JPH1132396 A JP H1132396A JP 18404697 A JP18404697 A JP 18404697A JP 18404697 A JP18404697 A JP 18404697A JP H1132396 A JPH1132396 A JP H1132396A
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JP
Japan
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sound
audio
driver
car navigation
speaker
Prior art date
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Pending
Application number
JP18404697A
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English (en)
Inventor
Ikuichirou Kinoshita
郁一郎 木下
Masato Miyoshi
正人 三好
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオ音と音声指示が同時に提示されて
いる時に運転者位置におけるオーディオ音を抑制するカ
ーナビゲーション音響再生装置を提供する。 【解決手段】 オーディオ部31の出力する電気信号が
入力されて音響を放射する1個或いは複数個の第1のス
ピーカ11を有し、オーディオ部31の出力する電気信
号を処理する適応フィルタ21を有し、音声指示を生成
する電気信号が入力されて音響を放射する1個或いは複
数個の第2のスピーカ12を有するカーナビゲーション
音響再生装置において、適応フィルタ21は運転者近傍
における音響の内の第1のスピーカ11より放射される
音響の成分の逆位相信号を逐次に推定し、これを音声指
示を生成する電気信号に加算するカーナビゲーション音
響再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーナビゲーシ
ョン音響再生装置に関し、特に、運転手に対して目的地
に到る道順を音声により案内するカーナビゲーション音
響再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2を参照して不要音抑制の原理を説明
する。騒音の如き不要音を抑制除去する能動騒音制御技
術の開発がなされ、実用に供されている。図2を参照し
てこの不要音抑制除去技術の原理を説明するに、不要音
音源40から抑制除去の対象とされる不要音が放射され
ると、これと逆位相の音響を逆位相音生成回路41およ
びスピーカ42を介して同時に生成し、両音を合成して
不要音を相殺除去するものである。即ち、図2は制御点
43において不要音+n(t)が観測されたところを示
している。制御点43において不要音+n(t)が観測
されたとき、制御点43において−n(t)となる逆位
相の音響を発生させて両者を合成すれば不要音を相殺除
去することができる。この通りに不要音を相殺除去する
には、観測マイクロホン431による不要音+n(t)
の観測結果に基づいて逆位相音生成回路41により音響
信号−n(t)/hを生成し、これを不要音音源40に
供給する。ここで、h は音源-制御点間音響伝達特性を
示す。
【0003】上述した能動騒音制御技術の利用例として
能動騒音制御ヘッドホンを挙げることができる。このヘ
ッドホンを受聴者が装着した時、受聴者は周辺の外来音
がすべて除去された音響を受聴することになる。即ち、
ヘッドホンに供給される電気信号による音響以外の音響
は全て除去対象となっている。この場合、外来音の内に
は除去されることは好ましくない外来音が存在しても、
これをも含めて除去されるという問題が生じる。
【0004】以上のことから、不要音を相殺除去するに
際して、必要な音響成分を残したまま特定の音響成分の
みを選択的に抑制すること、および再生音の抑制範囲を
限定して他の受聴者に抑制の影響を及ぼさないことが要
請される。例えば、自動車の室内において、オーディオ
装置の再生音とカーナビゲーション装置の道順の指示音
声を併用する場合がこれに相当する。運転手について
は、道順の指示音声を残してオーディオ装置から放射さ
れる再生音を抑制することにより、指示音声を明瞭に受
聴させることが要請される。以上の要請を満足するに、
従来のカーナビゲーション装置は道順の音声指示をする
時にオーディオ装置の再生音の音量を低下せしめるか、
或いは遮断する構成を採用していた。これによると、オ
ーディオ装置の再生音の抑制範囲は自動車車室全体に亘
るところから、運転手以外の同乗者は道順の音声指示が
なされる度毎にオーディオ装置の再生音が遮断されて継
続して受聴することができないという問題が生ずる。同
乗者位置においてはオーディオ装置の再生音は抑制され
ないことが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、オーディ
オ装置とカーナビゲーション装置とを併用する場合にお
いて、カーナビゲーション装置による道順の音声指示中
にオーディオ装置から放射される再生音を運転者に対し
ては抑制しながら同乗者に対しては抑制しない上述の問
題を解消したカーナビゲーション音響再生装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】オーディオ部31の出力
する電気信号が入力されて音響を放射する1個或いは複
数個の第1のスピーカ11を有し、オーディオ部31の
出力する電気信号を処理する適応フィルタを有し、音声
指示を生成する電気信号が入力されて音響を放射する1
個或いは複数個の第2のスピーカ12を有するカーナビ
ゲーション音響再生装置において、適応フィルタは運転
者近傍における音響の内の第1のスピーカ11より放射
される音響の成分の逆位相信号を逐次に推定し、これを
音声指示を生成する電気信号に加算するカーナビゲーシ
ョン音響再生装置を構成した。
【0007】先のカーナビゲーション音響再生装置にお
いて、音声指示の有無に対応して逆位相信号を断続制御
する断続部23を具備するカーナビゲーション音響再生
装置を構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】オーディオ音響と道順の音声指示
とが同時に発せられた時にオーディオ音響を抑制するに
際して、この発明は運転者近傍における音響信号の内の
オーディオ音響に由来する成分の逆位相信号を逐次に推
定する適応フィルタを具備する。そして、逆位相信号を
入力して音響を発生するスピーカを運転手近傍に設置す
る。また、道順の音声指示の有無に対応して逆位相信号
を断続する断続部を具備している。
【0009】
【実施例】この発明の実施例を図1を参照して説明す
る。図1においては、抑制対象とされる不要音は1系統
1チャネルのオーディオ音であり、不要音音源としては
オーディオ用スピーカが1個使用されている。11はオ
ーディオ用スピーカ、12は運転者近傍スピーカ、13
はマイクロホン、14は逆フィルタ、15は減算部、1
6は遅延部、21は適応フィルタ、22は減算部、23
は断続部、24は加算部、25は遅延部、26は可変フ
ィルタ、31はオーディオ部、32はカーナビゲーショ
ン部を示す。これらの内、マイクロホン13、逆フィル
タ14、減算部15、遅延部16、適応フィルタ21、
減算部22、遅延部25、可変フィルタ26がオーディ
オ音の逆位相音を推定する逆位相音推定部を構成してい
る。図1においては、オーディオ用スピーカ11は1個
使用されているがこれを複数個とすることができる。
【0010】以上のカーナビゲーション音響再生装置に
おいて、実線矢印により示される音響信号の流れについ
て説明する。オーディオ部31から生成される音響信号
はオーディオ用スピーカ11、可変フィルタ26、およ
び遅延部25に入力される。また、遅延部25に入力さ
れた音響信号は適応フィルタ21に入力される。ここ
で、オーディオ用スピーカ11はオーディオ音を発生放
射する一方、可変フィルタ26に入力された音響信号は
適応フィルタ21において推定されたフィルタ係数によ
る畳み込み演算が施されて断続部23に出力される。断
続部23を通過した音響信号は加算部24に供給され、
カーナビゲーション部32から出力される音声指示用音
響信号と加算される。加算により得られた音響信号を逆
フィルタ14および遅延部16に出力する。逆フィルタ
14の出力を音声指示用の運転者近傍スピーカ12に供
給する。逆フィルタ14は、運転者近傍スピーカ12に
入力される音響信号に作用する係数を運転者近傍スピー
カ12からマイクロホン13までの音響伝達特性の逆特
性に設定する。減算部15はマイクロホン13で観測収
録した音響信号から遅延部16を介して供給される出力
を減算出力する。遅延部16はマイクロホン13で収録
された音響信号と加算部24から供給される出力との間
の同期をとる。依って、減算部15からの出力としてマ
イクロホン13におけるオーディオ用スピーカ11から
のオーディオ音が推定される。減算部22は減算部15
の出力から適応フィルタ21の出力を減算して適応フィ
ルタ21を動作する誤差信号を生成する。即ち、減算部
15の出力が参照信号となり、適応フィルタ21で音響
信号に作用する係数としてオーディオ用スピーカ11か
らマイクロホン13までの音響伝達特性の正負反転した
値が推定される。ここで、遅延部25の遅延時間を遅延
部16の遅延時間に等しくする。従って、適応フィルタ
21の出力としてマイクロホン13の位置においてオー
ディオ用スピーカ11からのオーディオ音との逆位相音
が推定される。従って、マイクロホン13の位置におい
てオーディオ音は抑制されて音声指示が残留する。
【0011】マイクロホン13を運転手近傍位置に設置
すれば、運転手にオーディオ音の抑制効果を与えること
ができる。また、運転者近傍スピーカ12から放射され
るオーディオ音抑圧のための出力は弱くても済むため、
同乗者に対してオーディオ音の抑制効果はほとんど及ば
ない。これは、他の乗員に対して音声指示時にオーディ
オ音を抑制しないという要請を満足する。
【0012】以上のカーナビゲーション音響再生装置に
おいて、運転者近傍スピーカ12、マイクロホン13、
逆フィルタ14、減算部15、遅延部16、適応フィル
タ21、減算部22、断続部23、加算部24、遅延部
25、可変フィルタ26を2組構成することができる。
そして、オーディオ部31とカーナビゲーション部32
から出力する音響信号入力を共通にして適応フィルタ2
1の動作は各々独立にする。また、マイクロホン13は
運転者の各耳の近傍に設置する。これにより、運転者各
耳におけるオーディオ音の抑制効果は向上する。即ち、
マイクロホン13を運転者に近接設置する程抑制効果が
著しくなる上に、オーディオ音抑制のための逆位相音出
力を更に弱くすることができる。従って、オーディオ音
抑制による影響を同乗者に対して最小限に抑えられる。
更に、断続部23は音声指示が発せられる場合、可変フ
ィルタ26を通過して得られたオーディオ音との逆位相
信号の通過を許す。一方、音声指示がない場合は、逆位
相信号を遮断する。この場合、運転者近傍スピーカ12
から音響が発生しないので、運転者位置においてオーデ
ィオ音の抑制は行われない。
【0013】以上の通り、この発明のカーナビゲーショ
ン音響再生装置においては、第1のスピーカおよび第2
のスピーカを使用し、スピーカ11によりオーディオ音
を再生し、スピーカ12により音声指示を再生してい
る。そして、運転者位置Pにおけるオーディオ音による
成分の逆位相信号を逐次に推定する適応フィルタ21を
具備する。スピーカ12は適応フィルタ21により推定
されたフィルタ係数を畳み込み演算したオーディオ音を
示す信号と音声指示をする信号を入力して音響を発生す
る。この場合、スピーカ12は運転者位置Pに近接させ
ると好適である。
【0014】適応フィルタ21を動作する誤差信号とし
て、運転者位置P近傍においてマイクロホン13により
収録された電気信号からスピーカ12とマイクロホン1
3との間における伝達特性を補正したスピーカ12への
入力信号と当該適応フィルタ21の出力電気信号が減算
された信号を使用する。ここで、運転者位置P近傍にお
いて収録された電気信号からスピーカ12とマイクロホ
ン13との間における伝達特性を補正したスピーカ12
への入力信号の差信号は運転者位置P近傍におけるスピ
ーカ11に由来する成分に相当する。従って、適応フィ
ルタ21の出力として運転者位置P近傍のおけるスピー
カ11に由来する成分、即ちオーディオ音による寄与分
が推定される。従って、適応フィルタ21により推定さ
れるフィルタ係数はスピーカ11−運転者位置P近傍間
の音響伝達特性の正負交換した値となる。適応フィルタ
21の適応動作は逐次的であるので、スピーカ11−運
転者位置P間音響伝達特性が変動してもオーディオ音は
抑制される。しかし、音声指示は抑制されず残留する。
また、スピーカ12は運転者位置Pに接近して設置する
と、抑制に必要な逆位相信号による出力は弱くても済
む。従って、抑制による音場への影響は運転者位置P近
傍に限定されて、同乗者に対して抑制の影響は殆ど及ば
ない。
【0015】断続部23は、音声指示の有無に対応して
スピーカ12に対する逆位相信号の供給を断続制御す
る。音声指示中はスピーカ12に対して逆位相信号を通
過させる。一方、音声指示がない場合は逆位相信号を遮
断する。この場合、スピーカ12からオーディオ音を相
殺する音響は放射されないので運転者位置においてオー
ディオ音は抑制されない。
【0016】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明のカーナ
ビゲーション音響再生装置は、運転者位置近傍における
オーディオ音に由来する成分の逆位相信号を逐次に推定
する。これにより、運転者位置近傍においてオーディオ
音に由来する成分を抑制するので、運転者に音声指示を
明瞭に受聴させることができる。
【0017】そして、音声指示とオーディオ音に由来す
る成分の逆位相信号を生成する音響を発生するスピーカ
を運転者位置に近接させて設置すれば、その出力が弱く
ても済む。従って、オーディオ音抑制による音場への影
響を運転者近傍以外において最小限に抑えることができ
る。また、音声指示の有無に対応してオーディオ音に由
来する成分の逆位相信号を断続制御することにより、運
転者位置近傍におけるオーディオ音の抑制を音声指示中
のみに限定することができる。依って、同乗者は抑圧の
作動および中止に妨害されることなくオーディオ音を連
続して受聴することができる上に、運転者は音声指示が
ない場合にオーディオ音を受聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】不要音抑制除去技術の原理を説明する図。
【符号の説明】
11 オーディオ用スピーカ 12 運転者近傍スピーカ 13 マイクロホン 14 逆フィルタ 15 減算部 16 遅延部 21 適応フィルタ 22 減算部 23 断続部 24 加算部 25 遅延部 26 可変フィルタ 31 オーディオ部 32 カーナビゲーション部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ部の出力する電気信号が入力
    されて音響を放射する1個或いは複数個の第1のスピー
    カを有し、オーディオ部の出力する電気信号を処理する
    適応フィルタを有し、音声指示を生成する電気信号が入
    力されて音響を放射する1個或いは複数個の第2のスピ
    ーカを有するカーナビゲーション音響再生装置におい
    て、 適応フィルタは運転者近傍における音響の内の第1のス
    ピーカより放射される音響の成分の逆位相信号を逐次に
    推定し、これを音声指示を生成する電気信号に加算する
    ことを特徴とするカーナビゲーション音響再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されるカーナビゲーショ
    ン音響再生装置において、 音声指示の有無に対応して逆位相信号を断続制御する断
    続部を具備することを特徴とするカーナビゲーション音
    響再生装置。
JP18404697A 1997-07-09 1997-07-09 カーナビゲーション音響再生装置 Pending JPH1132396A (ja)

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Cited By (4)

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Effective date: 20040217

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