JPH11323829A - 着底式ケーソン脚橋梁 - Google Patents

着底式ケーソン脚橋梁

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Publication number
JPH11323829A
JPH11323829A JP13716898A JP13716898A JPH11323829A JP H11323829 A JPH11323829 A JP H11323829A JP 13716898 A JP13716898 A JP 13716898A JP 13716898 A JP13716898 A JP 13716898A JP H11323829 A JPH11323829 A JP H11323829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caisson
bridge
ballast tank
water
ground
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13716898A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazusada Kihara
一禎 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP13716898A priority Critical patent/JPH11323829A/ja
Publication of JPH11323829A publication Critical patent/JPH11323829A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋梁において、低コストで環境への影響が少
ない工事を可能にするとともに地震の影響を低減するこ
と。 【解決手段】 橋桁2と、該橋桁を上部で支持するとと
もに底部1dを水中の支持地盤g1、g2、g3に着底さ
せる複数のケーソン脚1とを備え、前記ケーソン脚は、
その内部にバラストタンク部1cが形成され、該バラス
トタンク部には、その内部に水を注入排出して水量を調
整する水量調整手段5が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾や湖沼または
河川に架設される着底式ケーソン橋梁に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、港湾や河川に架設される橋梁の
従来の一般的構成を示したもので、この橋梁は、対向す
る岸壁g4−g4間に差し渡された橋桁102の重量を、
地盤g1を掘削して立設された複数の橋脚101で受沓
103を介して支持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の橋梁では、以下の課題が残されている。すなわち、 1)杭基礎等の堅固な基礎を建設するので、特に軟弱な
地盤の場合においては、工事費が高くなる。 2)水質の汚染や環境の破壊を招く恐れがある。 3)地震が発生した場合に橋脚を通じて直接その影響を
受ける。 などの課題があった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、低コストで環境への影響が少ない工事が可能とな
るとともに地震の影響が低減可能な着底式ケーソン脚橋
梁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
に係る着底式ケーソン脚橋梁では、橋桁と、該橋桁を上
部で支持するとともに底部を水中の支持地盤に着底させ
る複数のケーソン脚とを備え、前記ケーソン脚は、その
内部にバラストタンク部が形成され、該バラストタンク
部には、その内部に水を注入排出して水量を調整する水
量調整手段が接続されている技術が採用される。
【0006】この着底式ケーソン脚橋梁では、橋桁を上
部で支持するとともに底部を水中の支持地盤に着底させ
る複数のケーソン脚を備えているので、橋脚据え付け工
事が大幅に簡単になるとともに、水質汚染や環境破壊等
も非常に少なくなる。また、地震発生時においても、着
底したケーソン脚底部と支持地盤とが相対移動可能であ
るので、免震作用が生じて橋桁等の上部工への影響が大
幅に低減される。さらに、ケーソン脚の内部にバラスト
タンク部が形成され、該バラストタンク部には、その内
部に水を注入排出して水量を調整する水量調整手段が接
続されているので、水量調整手段によりバラストタンク
部内の水量を調整してケーソン脚の浮力を変化させ、支
持地盤との接地圧を調整することが可能となる。この結
果、ケーソン脚の接地圧と浮力によって橋桁重量が安定
的に支持される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る着底式ケーソ
ン脚橋梁の第1実施形態を図1から図5を参照しながら
説明する。
【0008】図1および図2に示すように、本実施形態
の橋梁は、海底または川底の地盤g1上に盛土g2をして
その上にマウンドg3を構築し、このマウンドg3上にケ
ーソン脚1の底部を着底させると共に、このケーソン脚
1に所定の浮力を持たせて、両岸壁g4−g4間に差し渡
された橋桁2を支持するように構成されている。この場
合、橋桁2は、長手方向に所定長さに分割されていて継
目部2aで連結され、この継目部2aをそれぞれ受沓3
を介してケーソン脚1で支持するようになっている。
【0009】図3に上記ケーソン脚1の構成を示す。図
示するように、ケーソン脚1は、鋼殻1aの外周面にコ
ンクリートを打設して所定厚さのコンクリート壁1bを
形成した鋼−コンクリートハイブリッド構造に構成され
ると共に、内部にはバラストタンクとしての空間である
バラストタンク部1cが形成されていて、給水管4を介
して図5に示すようにバラストポンプ(水量調整手段)
5と接続されている。またケーソン脚1の底部1dは、
地盤g1上に構築されたマウンドg3上に着底し、その上
部で受沓3を介して橋桁2を支持している。
【0010】第1実施形態に係るケーソン脚橋梁におい
て、岸壁g4−g4間に差し渡された橋桁2は、地盤g1
上に構築されたマウンドg3上に着底した複数のケーソ
ン脚1によって支持されているが、この場合、ケーソン
脚1のバラストタンク部1c内に注入するバラスト水量
を適正に調整して、ケーソン脚1に所定の浮力を持たせ
ると共に、マウンドg3表面との間に所定の接地圧を生
ぜしめ、この浮力と接地圧によって橋桁重量は安定的に
支持されている。
【0011】そして、ケーソン脚1に作用する波浪や潮
流は、ケーソン脚1とマウンドg3間の接地圧に伴って
生ずる水平抵抗力によって支持することができ、また地
盤g1に地震が発生した場合には、ケーソン脚1の底部
とマウンドg3の表面間に相対移動が生じて免震作用が
起こり、これによって地震力が減衰されて上部工への影
響が防止される。
【0012】また、図4および図5は、ケーソン脚1を
支持する地盤(支持地盤)g1(マウンドg3または盛土
g2を含む)が不同沈下して橋桁2の水平度が変化した
際の修正方法を示したものである。図4に示すように、
橋桁2とケーソン脚1上面間にジャッキ6を設置して橋
桁2の沈下した側をジャッキアップし、適正高さの受沓
3aを挿着することによって容易に橋桁2の水平度を修
正することができる。
【0013】また、図5に示すように、バラストポンプ
5を駆動してケーソン脚1内のバラストタンク部1c内
のバラスト水の水量を調整して浮力を変化させ、これに
よってケーソン脚1の橋桁支持高さを調整して橋桁2の
水平度を修正することができる。
【0014】本実施形態のケーソン脚橋梁では、橋桁2
を上部で支持するとともに底部を水中の地盤g1に着底
させる複数のケーソン脚1を備えているので、橋脚据え
付け工事が大幅に簡単になるとともに、水質汚染や環境
破壊等も非常に少なくなる。また、地震発生時において
も、着底したケーソン脚1底部と地盤g1とが相対移動
可能であるので、免震作用が生じて橋桁2等の上部工へ
の影響が大幅に低減される。
【0015】さらに、ケーソン脚1の内部にバラストタ
ンク部1cが形成され、該バラストタンク部1cには、
その内部にバラスト水を注入排出して水量を調整するバ
ラストポンプ5が接続されているので、該バラストポン
プ5によりバラストタンク部1c内の水量を調整してケ
ーソン脚1の浮力を変化させ、地盤g1との接地圧を調
整することが可能となる。この結果、ケーソン脚1の接
地圧と浮力によって橋桁重量が安定的に支持される。
【0016】次に、本発明に係るケーソン脚橋梁の第2
実施形態について、図6の(a)(側面図)および図6
の(b)(平面図)を参照して説明する。
【0017】第2実施形態のケーソン脚橋梁は、本発明
をアーチ橋に適用したもので、図6(a)(b)に示す
ように、岸壁g4−g4間に差し渡された橋桁12aをケ
ーブル12cを介してアーチ梁12bで吊り下げて成る
上部工12重量を、その底部を地盤g1上に着底させた
ケーソン脚11で支持すると共に、アーチ橋両端端を地
盤g1に立設された保留壁13を介して係止した構成で
ある。なお、本実施形態におけるケーソン脚11は、第
1実施形態と同様、鋼−コンクリートハイブリッド構造
に構成されて、内部にバラストタンク部が形成され、同
様の機能、作用および効果を有している。
【0018】本実施形態では、ケーソン脚11に作用す
る波浪、潮流等の外力は、ケーソン脚11底面と地盤g
1間の水平抵抗力及び保留壁13によって支持すること
ができ、また地震が起こった場合には、第1実施形態と
同様、ケーソン脚11底部と地盤g1間が相対移動して
免震作用が起こり、これによって上部工への影響が防止
される。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る着底式ケーソン脚橋梁によ
れば、橋桁と、該橋桁を上部で支持するとともに底部を
水中の支持地盤に着底させる複数のケーソン脚とを備
え、前記ケーソン脚は、その内部にバラストタンク部が
形成され、該バラストタンク部には、その内部に水を注
入排出して水量を調整する水量調整手段が接続されてい
るので、橋脚据え付け工事が大幅に簡単になるととも
に、水質汚染や環境破壊等も非常に少なくなり、また、
地震発生時においても、着底したケーソン脚底部と支持
地盤とが相対移動して橋桁等の上部工への影響が大幅に
低減される。さらに、水量調整手段によりバラストタン
ク部内の水量を調整してケーソン脚の浮力を変化させ、
支持地盤との接地圧を調整することが可能となり、ケー
ソン脚の接地圧と浮力によって橋桁重量を安定的に支持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第1実施形態
を示す側面図である。
【図2】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第1実施形態
を示す平面図である。
【図3】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第1実施形態
におけるケーソン脚を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第1実施形態
における水平度の調整を説明するための側面図である。
【図5】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第1実施形態
におけるケーソン脚の浮力の調整を説明するための側面
図である。
【図6】 本発明に係るケーソン脚橋梁の第2実施形態
であってアーチ橋に適用したものを示す側面図および平
面図である。
【図7】 本発明に係る橋梁の従来例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーソン脚 1c バラストタンク部 1d 底部 2 橋桁 3 受沓 5 バラストポンプ(水量調整手段) g1 地盤 g2 盛土 g3 マウンド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁と、該橋桁を上部で支持するととも
    に底部を水中の支持地盤に着底させる複数のケーソン脚
    とを備え、 前記ケーソン脚は、その内部にバラストタンク部が形成
    され、 該バラストタンク部には、その内部に水を注入排出して
    水量を調整する水量調整手段が接続されていることを特
    徴とする着底式ケーソン脚橋梁。
JP13716898A 1998-05-19 1998-05-19 着底式ケーソン脚橋梁 Withdrawn JPH11323829A (ja)

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JP13716898A JPH11323829A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 着底式ケーソン脚橋梁

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JP13716898A JPH11323829A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 着底式ケーソン脚橋梁

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JPH11323829A true JPH11323829A (ja) 1999-11-26

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JP13716898A Withdrawn JPH11323829A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 着底式ケーソン脚橋梁

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU206572U1 (ru) * 2021-04-13 2021-09-16 Олег Анатольевич Хижавский Надстройка устоя железнодорожного моста из труб из полиэтилена низкого давления

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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