JPH11323377A - 金属加工油剤 - Google Patents

金属加工油剤

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JPH11323377A
JPH11323377A JP15807998A JP15807998A JPH11323377A JP H11323377 A JPH11323377 A JP H11323377A JP 15807998 A JP15807998 A JP 15807998A JP 15807998 A JP15807998 A JP 15807998A JP H11323377 A JPH11323377 A JP H11323377A
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JP
Japan
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alcohol alkoxylate
olefin
mol
reaction
secondary alcohol
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JP15807998A
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English (en)
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Toru Inaoka
亨 稲岡
Kenji Rakutani
健二 楽谷
Yukio Sumino
幸男 角野
Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気がなく、防錆性が良好であり、しかも潤
滑性に優れた金属加工油剤、好ましくは水溶性金属加工
油剤を提供する。 【解決手段】 炭素数8〜30のオレフィンと(ポリ)
アルキレングリコールとを付加反応させて得られる高級
第2級アルコールアルコキシレート(A)および/また
は該アルコールアルコキシレート(A)をさらに炭素数
2〜8のアルキレンオキシドと反応させて得られる高級
第2級アルコールアルコキシレート(B)を含有する金
属加工油剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属加工油剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属工業において、金属類を
加工する際、切削油、研削油、圧延油、プレス油などの
金属加工油剤の使用は不可欠である。とりわけ、水溶性
の金属加工油剤が好ましく用いられている。水溶性金属
加工油剤としては、高級脂肪酸、塩素化脂肪酸などのア
ルカリ金属塩、アミン塩などが用いられている。
【0003】しかし、従来の水溶性金属加工油剤は、臭
気が著しいため、作業環境を悪化させて作業性を低下さ
せるとともに、錆止め効果が低下し易いという欠点を有
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、臭気
がなく、防錆性が良好であり、しかも潤滑性に優れた金
属加工油剤、特に水溶性金属加工油剤を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オレフィ
ンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて
得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(A)
(以下、単に「アルコールアルコキシレート(A)」と
いう場合もある)、またはこのアルコールアルコキシレ
ート(A)をさらにアルキレンオキシドと反応させて得
られる高級第2級アルコールアルコキシレート(B)
(以下、単に「アルコールアルコキシレート(B)」と
いう場合もある)を含む油剤は臭気がなく、防錆性が良
好で、しかも潤滑性に優れていることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、炭素数8〜30のオ
レフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応
させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート
(A)および/または該アルコールアルコキシレート
(A)をさらに炭素数2〜8のアルキレンオキシドと反
応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレー
ト(B)を含有する金属加工油剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の出発原料である、炭素数
8〜30のオレフィンとは、2重結合を1つ有する、炭
素数8〜30、好ましくは10〜20の脂肪族炭化水素
であり、直鎖状でも、分岐していてもよい。2重結合の
位置については特に制限はなく、α位にあっても、イン
ナー位にあってもよい。上記炭素数8〜30のオレフィ
ン(以下、単に「オレフィン」という場合もある)の代
表例としては、オクテン、デセン、ドデセン、テトラデ
セン、ヘキサデセン、オクタデセン、エイコセンなどを
挙げることができる。これらは単独でも2種以上混合し
て使用することもできる。
【0008】出発原料としては、α位に二重結合を有す
るエチレン性不飽和炭化水素(α−オレフィン)を用い
るのが一般的であるが、一般にα−オレフィンよりもイ
ンナーオレフィンのほうが熱力学的に安定であるため、
付加反応中にα−オレフィンのインナーオレフィンへの
異性化が起こる。また、この付加反応は未反応のオレフ
ィンなどを循環して行うのが一般的であるので、オレフ
ィン成分は、α−オレフィンとインナーオレフィンとの
混合物として、(ポリ)アルキレングリコールと付加反
応することになる。
【0009】他の出発原料である(ポリ)アルキレング
リコールとは、一般式(1): HO(MO)mH ・・(1) (式中、Mは炭素数2〜6のアルキレン基であり、mは
1〜20の数である)で表されるものであり、その代表
例としては、モノエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(mは平均で20以下)、モノプロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール(mは平均で20以
下)、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどを挙げることができ
る。これらのうち、モノエチレングリコール、モノプロ
ピレングリコールなどのモノアルキレングリコールが好
適に用いられる。
【0010】本発明の金属加工油剤のアルコールアルコ
キシレート(A)は、上記のオレフィンと(ポリ)アル
キレングリコールとを付加反応させて得られるものであ
る。このオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールと
を付加反応させて対応するアルコールアルコキシレート
(A)を製造すること自体は公知であり、例えば特公昭
61−51570号公報、特開平3−148233号公
報、特開平9−52856号公報に記載の方法によって
製造することができる。本発明のアルコールアルコキシ
レート(A)は、その製造法によって限定されるもので
はなく、いずれの方法によって得られるものも用いるこ
とができる。触媒に関していえば、強酸性イオン交換樹
脂、結晶性アルミノシリケート、ドデシルベンゼンスル
ホン酸などの酸性触媒を用いることができる。
【0011】例えば、特開平9−52856号公報記載
の方法によれば、オレフィンと(ポリ)アルキレングリ
コールとを触媒として結晶性メタロシリケートを用い溶
媒の存在下または不存在下に50〜250℃、好ましく
は100〜200℃で付加反応させることによって得ら
れる。圧力は常圧、加圧のいずれでもよいが、通常、常
圧〜20kg/cm2の範囲から適宜選択される。上記
溶媒としては、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベ
ンゼン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエー
テル、スルホラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、デカン、パラフィンなどを用
いることができる。オレフィンに対する(ポリ)アルキ
レングリコールのモル比(オレフィン/(ポリ)アルキ
レングリコール)については、特に制限はなく適宜決定
することができるが、通常、0.05/1〜20/1で
あり、好ましくは0.1/1〜10/1である。触媒の
使用量は、通常、出発原料のオレフィンの0.1〜10
0重量%であり、好ましくは0.5〜50重量%であ
る。
【0012】反応後は触媒を分離した後、反応液をオレ
フィン相と(ポリ)アルキレングリコール相とに分離
し、オレフィン相を蒸留して未反応オレフィンを留出さ
せ、アルコールアルコキシレート(A)を回収する。未
反応オレフィンを分離したアルコールアルコキシレート
(A)はそのまま金属加工油剤として用いてもよいが、
通常、この回収アルコールアルコキシレート(A)を精
留して使用するのがよい。精留条件については、使用す
る出発原料などによって変わるので一概に特定できない
が、少なくとも反応時に副生するオレフィン重合体など
の不純物を除去するようにするのがよい。
【0013】オレフィンと(ポリ)アルキレングリコー
ルとの付加反応は回分式反応、連続式反応など一般に用
いられている方法にしたがって行うことができる。回分
式反応器を用いる場合、反応終了後、反応液から触媒を
遠心分離またはろ過などの方法によって分離し、次いで
上記相分離の後、目的とするアルコールアルコキシレー
ト(A)を蒸留などによってオレフィン相から回収す
る。未反応の原料は次の反応に利用することができる。
連続式反応器を用いる場合、流動層式、固定床式または
撹拌槽式のいずれでもよく、未反応の原料を適宜循環さ
せながら反応を進める。触媒の分離、製品アルコールア
ルコキシレート(A)の回収などは回分式反応器を用い
る場合と同様である。
【0014】本発明のアルコールアルコキシレート
(A)は、下記の一般式(2):
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1およびR2はアルキル基であ
り、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2
あり、Mおよびmは一般式(1)の定義と同意義であ
る)で荒すことができる。なお、(ポリ)アルキレング
リコールとして、2種以上の異なるものを用いる場合に
は、それに対応して(MO)で表される基は異なったも
のとなる。
【0017】上記アルコールアルコキシレート(A)の
なかでも、一般式(2)において、R1がメチル基であ
るアルコールアルコキシレート(A1)30〜90モル
%とR1が炭素数2以上のアルキル基であるアルコール
アルコキシレート(A2)70〜10モル%からなるも
のが好適に用いられる。特に、アルコールアルコキシレ
ート(A1)40〜80モル%とアルコールアルコキシ
レート(A2)60〜20モル%とからなるものが好適
に用いられる。
【0018】上記のような組成を有するアルコールアル
コキシレート(A)を調製するには、例えば、出発原料
のオレフィンとして1−ドデセンを用いる場合、この1
−ドデセンを酸または塩基触媒の存在下に加熱処理して
1−ドデセンの一部をインナードデセンに変換し、得ら
れる1−ドデセンとインナードデセンとの混合物(例え
ば、25:75(モル%))を用いて付加反応を行えば
よい。そのほか、α−オレフィンを原料として用い、未
反応のインナーオレフィンを回収・循環し、α−オレフ
ィンとインナーオレフィンとの混合物として反応させて
もよい。
【0019】次に、本発明の金属加工油剤としてのアル
コールアルコキシレート(B)について説明する。この
アルコールアルコキシレート(B)は、アルコールアル
コキシレート(A)をさらに炭素数2〜8のアルキレン
オキシドと付加反応させて得られるものである。
【0020】上記炭素数2〜8のアルキレンオキシド
(以下、単に「アルキレンオキシド」という場合もあ
る)の代表例としては、エチレンオキシド、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドなどを
挙げることができる。これらは単独でも2種以上混合し
て使用することもできる。
【0021】アルコールアルコキシレート(A)とアル
キレンオキシドとの付加反応は、触媒としてアルカリ触
媒を用いることにより容易に行うことができる。アルコ
ールアルコキシレート(A)に対するアルキレンオキシ
ドのモル比(アルキレンオキシド/アルコールアルコキ
シレート(A))については、特に制限はなく適宜決定
することができるが、通常、1/1〜30/1であり、
好ましくは4/1〜20/1である。
【0022】上記アルカリ触媒としては、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウムなどを用いることができる。ア
ルカリ触媒の使用量は、アルコールアルコキシレート
(A)に対し、通常、0.01〜2重量%であり、好ま
しくは0.02〜0.5重量%である。このアルカリ触
媒は、粉末でも、顆粒状でも、さらには水溶液として添
加してもよい。
【0023】反応温度は、通常、50〜250℃であ
り、好ましくは100〜200℃である。反応圧力は常
圧でも加圧でもよく、通常、常圧〜20kg/cm2
範囲から適宜選択される。なお、反応は不活性ガス、例
えば窒素雰囲気中で行うのがよい。溶媒は使用しても、
しなくてもよいが、通常、溶媒を用いることなく付加反
応を行う。
【0024】アルコールアルコキシレート(A)とアル
キレンオキシドとの付加反応は、アルコールアルコキシ
レート(A)の製造の場合と同様に、回分式反応、連続
式反応など一般に用いられている方法にしたがって行う
ことができる。
【0025】アルコールアルコキシレート(B)は下記
一般式(3)によって表すことができる。
【0026】
【化2】
【0027】式中、R1、R2、Mおよびmは一般式
(2)の定義と同意義であり、Nは炭素数2〜8のアル
キル基であり、nはアルキレンオキシドの平均付加モル
数を示し、1〜30の数である。
【0028】上記付加反応の際に、出発原料であるアル
コールアルコキシレート(A)中の(A1)と(A2)
との割合に変化はないので、上記アルコールアルコキシ
レート(B)のなかでも、一般式(3)において、R1
がメチル基であるアルコールアルコキシレート(B1)
30〜90モル%とR1が炭素数2以上のアルキル基で
あるアルコールアルコキシレート(B2)70〜10モ
ル%とからなるものが好適に用いられる。特に、アルコ
ールアルコキシレート(B1)40〜80モル%とアル
コールアルコキシレート(B2)60〜20モル%とか
らなるものが好適に用いられる。
【0029】上記付加反応後の反応混合物は、そのま
ま、金属加工油剤として使用することができる。なお、
このアルコールアルコキシレート(B)中のアルカリ触
媒を酢酸などにより中和して使用してもよい。
【0030】本発明の金属加工油剤は、上記のアルコー
ルアルコキシレート(A)またはアルコールアルコキシ
レート(B)、もしくはアルコールアルコキシレート
(A)およびアルコールアルコキシレート(B)の混合
物を含有する。アルコールアルコキシレート(A)とア
ルコールアルコキシレート(B)とを組み合せ使用する
場合、その割合については使用目的に応じて最適範囲に
適宜決定することができる。
【0031】本発明の金属加工油剤のなかでも、アルコ
ールアルコキシレート(A1)30〜90モル%とアル
コールアルコキシレート(A2)70〜10モル%、特
にアルコールアルコキシレート(A1)40〜80モル
%とアルコールアルコキシレート(A2)60〜20モ
ル%とからなるアルコールアルコキシレート(A)、お
よび/またはアルコールアルコキシレート(B1)30
〜90モル%とアルキル基であるアルコールアルコキシ
レート(B2)70〜10モル%、特にアルコールアル
コキシレート(B1)40〜80モル%とアルコールア
ルコキシレート(B2)60〜20モル%とからなるア
ルコールアルコキシレート(B)を含有する金属加工油
剤が防錆性などに優れていることから好適に用いられ
る。
【0032】この金属加工油剤中へのアルコールアルコ
キシレート(A)および/またはアルコールアルコキシ
レート(B)の配合量については、それぞれ有効量を用
いればよく、例えば、金属加工油剤の3〜60重量%で
ある。
【0033】本発明の金属加工油剤は、特に水溶性金属
加工油剤として好適に使用することができる。なお、水
溶性金属加工油剤の場合、一般式(2)においてmが2
以下のアルコールアルコキシレート(A)は水に不溶な
いし難溶性であるが、これにアルキレンオキシドを付加
して得られるアルコールアルコキシレート(B)は水溶
性であるので、水に不溶ないしは難溶性のアルコールア
ルコキシレート(A)の場合には、必要に応じて、これ
にアルキレンオキシドを付加させたアルコールアルコキ
シレート(B)として用いればよい。水溶性金属加工油
剤において、水溶液中のアルコールアルコキシレート
(A)および/またはアルコールアルコキシレート
(B)の濃度については、有効量であればよく、油剤の
使用目的などを考慮して最適範囲に適宜決定することが
できる。本発明の水溶性金属加工油剤は、切削油、研削
油、圧延油、プレス油などとして好適に用いられる。
【0034】本発明の金属加工油剤は、その性能を損な
わない範囲内で、他の界面活性剤などのほかに、一般の
金属加工油剤に通常用いられている防錆剤、酸化防止
剤、極圧添加剤、油性向上剤などを含有していてもよ
い。なお、水に不溶ないし難溶性のアルコールアルコキ
シレート(A)の場合には、必要に応じて、メタノール
などの低級アルコール類やトルエン、キシレンなどの石
油系溶剤などに溶解して使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明の金属加工油剤は、臭気もなく、
防錆性が良好であり、しかも潤滑性に優れている。ま
た、本発明の金属加工油剤は水性金属加工油剤として好
適に用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0037】実施例1 (アルコールアルコキシレート(A)の調製)1−ドデ
センを、PQ社製BEA型ゼオライト(商品名:VAL
FOR CP811 BL−25)5重量%にて、15
0℃で10時間液相で反応させて1−ドデセン25モル
%およびインナードデセン75モル%からなるドデセン
異性体混合物を得た。
【0038】このドデセン異性体混合物810g、モノ
エチレングリコール900gおよびBEA型ゼオライト
(商品名:VALFOR CP 811BL−25、P
Q社製)100gを撹拌機および還流冷却器を備えた3
000mlのガラス製反応器に仕込み、窒素雰囲気下、
150℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を室
温まで冷却し、相分離した上層のドデセン相を分離し、
蒸留した。未反応のドデセンを留出させた後、減圧度2
mmHgで129〜131℃の沸点範囲で第2級ドデカ
ノールモノエトキシレート(アルコールアルコキシレー
ト(A))155gを得た。
【0039】この第2級ドデカノールエトキシレート
は、前記一般式(2)において、R1がメチル基である
エトキシレート(A1)の割合は71モル%であり、残
りはR1がエチル基以上のエトキシレート(A2)であ
った。なお、この割合はNMR分析によって求めた。
【0040】(アルコールアルコキシレート(B)の調
製)上記第2級ドデカノールエトキシレート155g
(0.67モル)および水酸化ナトリウム0.2gをス
テンレス製オートクレーブに仕込み、窒素置換後、15
0℃に昇温し、酸化エチレン217g(4.93モル)
を3時間で導入し、その後さらに1時間、150℃で保
持した後、冷却し、内部ガスをパージした後、反応生成
物としてポリエトキシレート(アルコールアルコキシレ
ート(B))を得た。このポリエトキシレートにおけ
る、酸化エチレンの付加モル数は7.3モルであった
(前記一般式(3)において、n=7.3)。
【0041】(性能試験)上記アルコールアルコキシレ
ート(B)の2重量%水溶液を調製し、金属加工油剤の
性能評価用サンプルとした。臭気は認められなかった。
【0042】摩擦試験 曽田式振り子摩擦試験機を用いて測定した結果、摩擦係
数は0.15であった。
【0043】防錆性 サンプル水溶液に食塩を100ppm添加し、鉄片を浸
漬し、6時間後の状態を観察したところ、鉄片に錆の発
生はなかった。
【0044】実施例2 (アルコールアルコキシレート(A)の調製)ドデセン
(実施例1と同様にして得た、1−ドデセン25モル%
とインナードデセン75モル%とからなる混合物)81
0g、トリエチレングリコール1000gおよびBEA
型ゼオライト(商品名:VALFOR CP 811B
L−25、PQ社製)100gを撹拌機および還流冷却
器を備えた3000mlのガラス製反応器に仕込み、窒
素雰囲気下、150℃で3時間反応させた。反応終了
後、反応液を室温まで冷却し、相分離した上層のドデセ
ン相を分離し、蒸留した。未反応のドデセンを留出させ
た後、減圧度2mmHgで205〜210℃の沸点範囲
で第2級ドデカノールトリエトキシレート(アルコール
アルコキシレート(A))135gを得た。
【0045】この第2級ドデカノールエトキシレート
は、H−NMRにて分析したところ、前記一般式(2)
において、R1がメチル基であるエトキシレート(A
1)の割合は65モル%であり、残りはR1がエチル基
以上のエトキシレート(A2)であった。
【0046】(性能試験)上記アルコールアルコキシレ
ート(A)の2重量%水溶液を調製し、金属加工油剤の
性能評価用サンプルとした。臭気は認められなかった。
【0047】摩擦係数 曽田式振り子摩擦試験機を用いて測定した結果、摩擦係
数は0.17であった。
【0048】防錆性 サンプル水溶液に食塩を100ppm添加し、鉄片を浸
漬し、6時間後の状態を観察したところ、鉄片に錆の発
生はなかった。
【0049】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:20 (72)発明者 恩田 義幸 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数8〜30のオレフィンと(ポリ)
    アルキレングリコールとを付加反応させて得られる高級
    第2級アルコールアルコキシレート(A)および/また
    は該アルコールアルコキシレート(A)をさらに炭素数
    2〜8のアルキレンオキシドと反応させて得られる高級
    第2級アルコールアルコキシレート(B)を含有する金
    属加工油剤。
JP15807998A 1998-03-17 1998-06-05 金属加工油剤 Pending JPH11323377A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15807998A JPH11323377A (ja) 1998-03-17 1998-06-05 金属加工油剤

Applications Claiming Priority (3)

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JP6629998 1998-03-17
JP10-66299 1998-03-17
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