JPH11349986A - 非イオン界面活性剤および洗浄剤組成物 - Google Patents

非イオン界面活性剤および洗浄剤組成物

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JPH11349986A
JPH11349986A JP10158085A JP15808598A JPH11349986A JP H11349986 A JPH11349986 A JP H11349986A JP 10158085 A JP10158085 A JP 10158085A JP 15808598 A JP15808598 A JP 15808598A JP H11349986 A JPH11349986 A JP H11349986A
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JP
Japan
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mol
nonionic surfactant
alcohol alkoxylate
carbon atoms
olefin
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Application number
JP10158085A
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English (en)
Inventor
Toru Inaoka
亨 稲岡
Kenji Rakutani
健二 楽谷
Yukio Sumino
幸男 角野
Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な非イオン界面活性剤およびこの非イオ
ン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1およびR2はアルキル基であり、その合計炭
素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、Aは炭素
数2〜6のアルキレン基であり、aは1〜20の数であ
り、Pはプロピレン基であり、Bはブチレン基であり、
b、cおよびdはそれぞれエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドおよびブチレンオキシドの平均付加モル数で
あり、bは1〜30の数であり、cおよびdはそれぞれ
0または1以上の数であって、c+dは1〜30の数で
ある)で表される非イオン界面活性剤、およびこれを含
む洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な非イオン界面
活性剤およびこの非イオン界面活性剤を含有する洗浄剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、新規物質として、炭素数
8〜30のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコール
とを付加反応させて得られる高級第2級アルコールアル
コキシレートをさらにアルキレンオキシドと反応させて
得られる高級第2級アルコールアルコキシレート付加物
を創製し、さらにこの高級第2級アルコールアルコキシ
レート付加物が洗浄剤として優れた性能を有することを
見出し、先に特許出願した(特願平8−327365お
よび特願平8−327366)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記高級第
2級アルコールアルコキシレート付加物に代わる新規な
アルコールアルコキシレート付加物を創製して、新規な
非イオン界面活性剤を提供しようとするものである。
【0004】また、本発明は、この非イオン界面活性剤
を含有する洗浄剤組成物を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、更なる研
究の結果、上記の高級第2級アルコールアルコキシレー
トとアルキレンオキシドとを反応させる際に、特定の組
成を有するアルキレンオキシド混合物を用いて得られる
高級第2級アルコールアルコキシレート付加物は優れた
洗浄性能を有することを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1およびR2はアルキル基であ
り、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2
あり、Aは炭素数2〜6のアルキレン基であり、aは1
〜20の数であり、Pはプロピレン基であり、Bはブチ
レン基であり、b、cおよびdはそれぞれエチレンオキ
シド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドの平
均付加モル数であり、bは1〜30の数であり、cおよ
びdはそれぞれ0または1以上の数であって、c+dは
1〜30の数である)で表される非イオン界面活性剤で
あって、R1がメチル基である成分(A)30〜90モ
ル%とR2が炭素数2以上のアルキル基である成分
(B)70〜10モル%とからなることを特徴とする非
イオン界面活性剤である。
【0009】また、本発明は、上記非イオン界面活性剤
を含有する洗浄剤組成物である。
【0010】
【発明の実施の態様】本発明の非イオン界面活性剤は、
前記一般式(1)で表されるアルコールアルコキシレー
ト付加物であって、R1がメチル基である成分(A)3
0〜90モル%とR2が炭素数2以上のアルキル基であ
る成分(B)70〜10モル%とからなるものである。
なかでも、成分(A)40〜80モル%と成分(B)6
0〜20モル%とからなるものが好ましい。上記範囲内
の成分(A)と成分(B)とからなる非イオン界面活性
剤は、非イオン界面活性剤として、優れた性能を発揮す
る。
【0011】なお、一般式(1)において、bは1〜3
0、好ましくは3〜20の数である。bが30を超える
と非イオン界面活性剤の流動点が高くなって低温での取
り扱いが困難となる。cおよびdはそれぞれ0または1
以上の数であり、c+dは1〜30、好ましくは1〜1
0である。c+dが30を超えると非イオン界面活性剤
の洗浄力が低下する。なお、EO(CH2CH2O)、P
OおよびBOの配置位置については、後記するように、
特に制限はない。
【0012】本発明の非イオン界面活性剤は、炭素数8
〜30のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールと
を付加反応させて得られる高級第2級アルコールアルコ
キシレートをさらにエチレンオキシドとプロピレンオキ
シドおよびブチレンオキシドの少なくとも1つと反応さ
せて得られる。なお、以下の説明において、「プロピレ
ンオキシドおよびブチレンオキシドの少なくとも1つ」
を「アルキレンオキシド」という場合もある。
【0013】上記炭素数8〜30のオレフィンとは、2
重結合を1つ有する、炭素数8〜30、好ましくは10
〜20の脂肪族炭化水素であり、直鎖状でも、分岐して
いてもよい。2重結合の位置については特に制限はな
く、α位にあっても、インナー位にあってもよい。上記
炭素数8〜30のオレフィン(以下、単に「オレフィ
ン」という)の代表例としては、オクテン、デセン、ド
デセン、テトラデセン、ヘキサデセン、オクタデセン、
エイコセンなどを挙げることができる。これらは単独で
も2種以上混合して使用することもできる。
【0014】オレフィン原料としては、α位に二重結合
を有するエチレン性不飽和炭化水素(α−オレフィン)
を用いるのが一般的であるが、一般にα−オレフィンよ
りもインナーオレフィンのほうが熱力学的に安定である
ため、付加反応中にα−オレフィンのインナーオレフィ
ンへの異性化が起こる。また、この付加反応は未反応の
オレフィンなどを循環して行うのが一般的であるので、
オレフィン成分は、α−オレフィンとインナーオレフィ
ンとの混合物として、(ポリ)アルキレングリコールと
付加反応することになる。
【0015】上記(ポリ)アルキレングリコールとは、
一般式(3): HO(MO)mH ・・(3) (式中、Mは炭素数2〜6のアルキレン基であり、mは
1〜20の数である)で表されるものであり、その代表
例としては、モノエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(mは平均で20以下)、モノプロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール(mは平均で20以
下)、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどを挙げることができ
る。これらのうち、モノエチレングリコール、モノプロ
ピレングリコールなどのモノアルキレングリコールが好
適に用いられる。
【0016】上記のオレフィンと(ポリ)アルキレング
リコールとを付加反応させて対応する高級第2級アルコ
ールアルコキシレート(以下、単に「アルコールアルコ
キシレート」という)を製造する方法それ自体には特に
制限はなく、例えば特公昭61−51570号公報、特
開平3−148233号公報、特開平9−52856号
公報などに記載の方法によって製造することができる。
使用する触媒に関しても、強酸性イオン交換樹脂、結晶
性アルミノシリケート、ドデシルベンゼンスルホン酸な
どの公知の酸性触媒を用いることができる。
【0017】例えば、特開平9−52856号公報記載
の方法によれば、オレフィンと(ポリ)アルキレングリ
コールとを触媒として結晶性メタロシリケートを用い溶
媒の存在下または不存在下に50〜250℃、好ましく
は100〜200℃で付加反応させることによって得ら
れる。圧力は常圧、加圧のいずれでもよいが、通常、常
圧〜20kg/cm2の範囲から適宜選択される。上記
溶媒としては、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベ
ンゼン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエー
テル、スルホラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、デカン、パラフィンなどを用
いることができる。オレフィンに対する(ポリ)アルキ
レングリコールのモル比(オレフィン/(ポリ)アルキ
レングリコール)については、特に制限はなく適宜決定
することができるが、通常、0.05/1〜20/1で
あり、好ましくは0.1/1〜10/1である。触媒の
使用量は、通常、出発原料のオレフィンの0.1〜10
0重量%であり、好ましくは0.5〜50重量%であ
る。
【0018】反応後は触媒を分離した後、反応液をオレ
フィン相と(ポリ)アルキレングリコール相とに分離
し、オレフィン相を蒸留して未反応オレフィンを留出さ
せ、アルコールアルコキシレートを回収する。未反応オ
レフィンを分離したアルコールアルコキシレートはその
まま次の反応に用いてもよいが、通常、この回収アルコ
ールアルコキシレートを精留して使用するのがよい。精
留条件については、使用する出発原料などによって変わ
るので一概に特定できないが、少なくとも反応時に副生
するオレフィン重合体などの不純物を除去するようにす
るのがよい。
【0019】オレフィンと(ポリ)アルキレングリコー
ルとの付加反応は回分式反応、連続式反応など一般に用
いられている方法にしたがって行うことができる。回分
式反応器を用いる場合、反応終了後、反応液から触媒を
遠心分離またはろ過などの方法によって分離し、次いで
上記相分離の後、目的とするアルコールアルコキシレー
トを蒸留などによってオレフィン相から回収する。未反
応の原料は次の反応に利用することができる。連続式反
応器を用いる場合、流動層式、固定床式または撹拌槽式
のいずれでもよく、未反応の原料を適宜循環させながら
反応を進める。触媒の分離、アルコールアルコキシレー
トの回収などは回分式反応器を用いる場合と同様であ
る。
【0020】上記アルコールアルコキシレートは、下記
の一般式(2)で表される。
【0021】
【化3】
【0022】(式中の記号は前記のとおりである)。
【0023】なお、(ポリ)アルキレングリコールとし
て、2種以上の異なるものを用いる場合には、それに対
応して(AO)で表される基は異なったものとなる。
【0024】次に、一般式(2)のアルコールアルコキ
シレートをさらにエチレンオキシドおよびアルキレンオ
キシドと反応させて一般式(1)で表される高級第2級
アルコールアルコキシレート付加物(以下、単に「アル
コールアルコキシレート付加物」という)を得る。
【0025】アルコールアルコキシレートとエチレンオ
キシドおよびアルキレンオキシドとの反応は、触媒とし
てアルカリ触媒を用いることにより容易に行うことがで
きる。
【0026】上記アルカリ触媒としては、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウムなどを用いることができる。ア
ルカリ触媒の使用量は、アルコールアルコキシレートに
対し、通常、0.01〜2重量%であり、好ましくは
0.02〜0.5重量%である。このアルカリ触媒は、
粉末でも、顆粒状でも、さらには水溶液として添加して
もよい。
【0027】反応温度は、通常、50〜250℃であ
り、好ましくは100〜200℃である。反応圧力は常
圧でも加圧でもよく、通常、常圧〜20kg/cm2
範囲から適宜選択される。なお、反応は不活性ガス、例
えば窒素雰囲気中で行うのがよい。溶媒は使用しても、
しなくてもよいが、通常、溶媒を用いることなく反応を
行う。
【0028】アルコールアルコキシレートとエチレンオ
キシドおよびアルキレンオキシドとの反応は、アルコー
ルアルコキシレートの製造の場合と同様に、回分式反
応、連続式反応など一般に用いられている方法にしたが
って行うことができる。
【0029】上記のように一般式(2)のアルコールア
ルコキシレートとエチレンオキシドおよびアルキレンオ
キシドとを反応させて一般式(1)のアルコールアルコ
キシレート付加物を調製する方法の具体例を挙げると次
のとおりである。
【0030】(イ)一般式(2)のアルコールアルコキ
シレートをエチレンオキシドとアルキレンオキシドとの
混合物とランダムに反応させる。これにより、EO、P
OおよびBOがランダムに配置した(POまたはBO単
独の場合も含む;以下同じ)非イオン界面活性剤が得ら
れる。
【0031】(ロ)一般式(2)のアルコールアルコキ
シレートをエチレンオキシドと反応させた後、アルキレ
ンオキシドを反応させる。これにより、EOのブロック
単位とPOおよびBOがランダムまたはブロックに配置
した単位とからなる非イオン界面活性剤が得られる。
【0032】(ハ)一般式(2)のアルコールアルコキ
シレートをアルキレンオキシドと反応させた後、エチレ
ンオキシドと反応させる。これにより、POおよびBO
がランダムまたはブロックに配置した単位とEOのブロ
ック単位とからなる非イオン界面活性剤が得られる。
【0033】(ニ)一般式(2)のアルコールアルコキ
シレートとアルキレンオキシドの一部と反応させた後、
エチレンオキシドを反応させ、さらに残りのアルキレン
オキシドを反応させる。これにより、POおよびBOが
ランダムまたはブロックに配置した単位とEOのブロッ
ク単位とPOおよびBOがランダムまたはブロックに配
置した単位とからなる非イオン界面活性剤が得られる。
【0034】本発明の非イオン界面活性剤は、上記
(イ)〜(ニ)に記載のEO、POおよびBOの配置に
限定されるものではなく、その使用目的および用途など
に応じて、反応方法を適宜変更して得られる、各種のE
O、POおよびBOの配置を有する非イオン界面活性剤
をすべて包含するものである。
【0035】本発明の非イオン界面活性剤のなかでも、
上記(ロ)の方法によって得られるEOのブロック単位
とPOおよびBOがランダムまたはブロックに配置した
単位とからなる非イオン界面活性剤が好適に用いられ
る。
【0036】本発明の非イオン界面活性剤、すなわち一
般式(1)で表されるアルコールアルコキシレート付加
物であって、R1がメチル基であるアルコールアルコキ
シレート付加物(成分(A))30〜90モル%とR1
が炭素数2以上のアルキル基であるアルコールアルコキ
シレート付加物(成分(B))70〜10モル%、好ま
しくは成分(A)40〜80モル%と成分(B)60〜
20モル%からなる非イオン界面活性剤は、一般式
(2)で表されるアルコールアルコキシレートであっ
て、R1がメチル基である成分30〜90モル%とR2
炭素数2以上のアルキル基である成分70〜10モル
%、好ましくはR1がメチル基である成分40〜80モ
ル%とR2が炭素数2以上のアルキル基である成分60
〜20モル%とからなるアルコールアルコキシレートを
調製し、これと前記のようにアルキレンオキシドと反応
させればよい。
【0037】そして、上記のような一般式(2)のアル
コールアルコキシレートを調製するには、例えば、出発
原料のオレフィンとして1−ドデセンを用いる場合、こ
の1−ドデセンを酸または塩基触媒の存在下に加熱処理
して1−ドデセンの一部をインナードデセンに変換し、
得られる1−ドデセンとインナードデセンとの混合物
(例えば、25:75(モル%))を用いて付加反応を
行えばよい。そのほか、α−オレフィンを原料として用
い、未反応のインナーオレフィンを回収・循環し、α−
オレフィンとインナーオレフィンとの混合物として反応
させてもよい。
【0038】上記反応後の反応混合物は、そのまま、使
用することができる。なお、このアルコールアルコキシ
レート付加物中のアルカリ触媒を酢酸などにより中和し
て使用してもよい。
【0039】本発明の洗浄剤組成物は、上記非イオン界
面活性剤を有効量、通常、3〜60重量%の濃度で含有
するものである。本発明の非イオン界面活性剤は他の公
知の界面活性剤、例えば第1級アルコールアルコキシレ
ート、第2級アルコールアルコキシレート、アニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、アルカノールアミンな
どと併用することができる。
【0040】第1級アルコールアルコキシレートとして
は、例えば炭素数8〜20の第1級アルコールにエチレ
ンオキシド、またはエチレンオキシドとプロピレンオキ
シドとを平均で5〜30モル付加させた高級第1級アル
コールアルコキシレートを挙げることができる。これら
は単独でも、2種以上組み合わせて使用することもでき
る。
【0041】高級第2級アルコールアルコキシレートと
しては、例えば炭素数8〜20の第2級アルコールにエ
チレンオキシド、またはエチレンオキシドとプロピレン
オキシドとを平均で3〜20モル付加させたもの、炭素
数8〜30のオレフィンにアルキレングリコールを付加
した後、さらにエチレンオキシド、またはエチレンオキ
シドとプロピレンオキシドとを3〜20モル付加させた
アルコキシレートなどを挙げることができる。これらは
単独でも、2種以上組み合わせて使用することもでき
る。
【0042】アニオン界面活性剤としては、例えば炭素
数10〜18のアルキル硫酸塩、炭素数10〜18のア
ルカンスルホン酸塩、炭素数10〜18のオレフィンス
ルホン酸塩、アルキル基の炭素数が10〜18のアルキ
ルベンゼンスルホン酸、およびアルキル基またはアルケ
ニル基の炭素数が10〜18のアルキル(またはアルケ
ニル)ポリエトキシ硫酸塩(エチレンオキシドの平均付
加モル数:2〜7)を挙げることができる。なお、上記
塩とは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、アルカノールアミン塩などを意味する。これ
らは単独でも、2種以上組み合わせて使用することもで
きる。
【0043】カチオン界面活性剤としては、例えば第4
級アンモニウム塩、イミダゾリウム塩など、更に具体的
には、モノアルキル(C6〜C24)トリメチルアンモニ
ウム塩などを挙げることができる。これらは単独でも、
2種以上組み合わせて使用することもできる。
【0044】また、アルカノールアミンとしては、例え
ばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノ
ールアミン、トリプロパノールアミンなどのアルカノー
ルアミン、およびこれらアルカノールアミンの脂肪酸ア
ミドを挙げることができる。これらは単独でも、2種以
上組み合わせて使用することもできる。
【0045】本発明の洗浄剤組成物には、その用途や目
的に応じて、洗浄剤組成物に一般的に用いられている各
種の添加剤を配合することができる。これら添加剤の代
表例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
脂肪酸アルカノールアミドなどの増泡剤、低級アルコー
ル、多価アルコール、ポリエチレングリコール、低級ア
リールスルホン酸塩などのハイドロトロープ剤、エチレ
ンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、クエ
ン酸およびそれらの金属塩などの金属イオン封鎖剤、安
息香酸などの防かび剤、色素、香料、アルカリ剤、つや
出し剤、漂白剤、酵素などを挙げることができる。
【0046】本発明の非イオン界面活性剤は、工業用の
洗浄剤、また家庭用の衣料洗浄剤、台所用の洗浄剤、シ
ャンプーなどの活性成分として、さらには乳化剤、懸濁
剤などとして使用することができる。また、本発明の洗
浄剤組成物は、工業用ないしは家庭用の洗浄剤として使
用することができる。これらは、粉末状、ペースト状、
液体状などの形態で使用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の非イオン界面活性剤の主たる効
果を列挙すると次のとおりである。
【0048】(イ)原料として用いる一般式(2)のア
ルコールアルコキシレートは、高級第2級アルコールを
実質的に含まないため、本発明の非イオン界面活性剤は
エチレンオキシドおよびアルキレンオキシドの付加モル
分布が狭く、また臭気も少なく、さらに低刺激性のもの
である。
【0049】(ロ)本発明の非イオン界面活性剤は流動
点が低く、低温でも低粘度であって、ハンドリング性に
優れている。
【0050】(ハ)本発明の非イオン界面活性剤は浸透
力に優れ、しかもすすぎ時の泡切れがよい。
【0051】(ニ)本発明の非イオン界面活性剤を用い
ることにより、広範囲の水溶液濃度で非ゲル性透明溶液
が得られる。
【0052】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0053】実施例1 (アルコールアルコキシレートの調製)1−ドデセン
を、PQ社製BEA型ゼオライト(商品名:VALFO
R CP811 BL−25)5重量%にて、150℃
で10時間液相で反応させて1−ドデセン25モル%お
よびインナードデセン75モル%からなるドデセン異性
体混合物を得た。
【0054】このドデセン異性体混合物810g、モノ
エチレングリコール900gおよびBEA型ゼオライト
(商品名:VALFOR CP 811BL−25、P
Q社製)100gを撹拌機および還流冷却器を備えた3
000mlのガラス製反応器に仕込み、窒素雰囲気下、
150℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を室
温まで冷却し、相分離した上層のドデセン相を分離し、
蒸留した。未反応のドデセンを留出させた後、減圧度2
mmHgで129〜131℃の沸点範囲で第2級ドデカ
ノールモノエトキシレート(アルコールアルコキシレー
ト)155gを得た。
【0055】この第2級ドデカノールエトキシレート
は、前記一般式(2)において、R1がメチル基である
エトキシレート(成分(A))の割合は71モル%であ
り、残りはR1がエチル基以上のエトキシレート(成分
(B))であった。なお、この割合はNMR分析によっ
て求めた。
【0056】(非イオン界面活性剤の調製)上記のアル
コールアルコキシレート230g(1.0モル)および
水酸化ナトリウム0.5gをステンレス鋼製オートクレ
ーブに仕込んだ。窒素置換後、150℃に昇温し、エチ
レンオキシド324g(7.4モル)を3時間で導入
し、その後、さらに1時間、150℃に保持した。次い
で、プロピレンオキシド290g(5.0モル)を3.
0時間で導入し、その後、さらに1時間、150℃の保
持した。反応物を冷却して、非イオン界面活性剤を得
た。この非イオン界面活性剤の水酸基価は66.5mg
KOH/gであり、流動点は−20℃であった。
【0057】なお、成分(A)の割合は71モル%であ
り、成分(B)の割合は29モル%であった。
【0058】(性能評価) 1.浸透力 ウール:JIS K−3362−1955に準拠し、2
5℃で日本毛織20オンスローラー片90mm×10m
mを用いて、活性剤濃度0.1重量%で測定した。
【0059】2.洗浄力 JIS K−3362を参考にし、かき混ぜ式洗浄力試
験機(Terg−O−tometer)を用い、下記条
件でテストした。
【0060】汚染布:大きさ5cm×5cm 汚染物質(重量%):オレイン酸28.3、トリオレイ
ン15.6、コレステロールオレエート12.2、流動
パラフィン2.5、スクワレン2.5、コレステロール
1.6、ゼラチン7.0、赤黄色土29.8、カーボン
ブラック0.5 使用水:上水 温度:25℃ 洗浄時間:洗浄5分間/すすぎ5分間 浴比:3枚/1pot(1リットル) 活性剤濃度:0.03重量% (洗浄力評価方法)反射率計を用いて、汚染前の原布、
汚染布および洗浄後の洗浄布の反射率を各試験布1枚に
つき3ヶ所測定し、その平均値から下記式により洗浄力
(%)を算出した。
【0061】洗浄力(%)=(Rw−Rs)/(Ro−
Rs)(×100) ここで、Rwは洗浄後の洗浄布の反射率、Rsは汚染布
の反射率、Roは汚染前の原布の反射率を表す。
【0062】(結果)結果は次のとおりであった。
【0063】浸透力(sec):5(ウール)、9(木
綿) 洗浄力(%):70 実施例2 (非イオン界面活性剤)実施例1で得られたと同じアル
コールアルコキシレート230g(1.0モル)および
水酸化ナトリウム0.5gをステンレス鋼製オートクレ
ーブに仕込んだ。窒素置換後、150℃に昇温し、エチ
レンオキシド264g(6.0モル)を3時間で導入
し、その後、さらに1時間、150℃に保持した。次い
で、プロピレンオキシド145g(2.5モル)を3.
0時間で導入し、その後、さらに1時間、150℃の保
持した。反応物を冷却して、非イオン界面活性剤を得
た。この非イオン界面活性剤の水酸基価は87.8mg
KOH/gであり、流動点は−20℃であった。
【0064】なお、成分(A)の割合は71モル%であ
り、成分(B)の割合は29モル%であった。
【0065】(性能評価)実施例1と同様にして測定し
た。
【0066】(結果)結果は次のとおりであった。
【0067】 浸透力(sec):9(ウール)、15(木綿) 洗浄力(%):62
フロントページの続き (72)発明者 恩田 義幸 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1およびR2はアルキル基であり、その合計炭
    素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、Aは炭素
    数2〜6のアルキレン基であり、aは1〜20の数であ
    り、Pはプロピレン基であり、Bはブチレン基であり、
    b、cおよびdはそれぞれエチレンオキシド、プロピレ
    ンオキシドおよびブチレンオキシドの平均付加モル数で
    あり、bは1〜30の数であり、cおよびdはそれぞれ
    0または1以上の数であって、c+dは1〜30の数で
    ある)で表される非イオン界面活性剤であって、R1
    メチル基である成分(A)30〜90モル%とR2が炭
    素数2以上のアルキル基である成分(B)70〜10モ
    ル%とからなることを特徴とする非イオン界面活性剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の非イオン界面活性剤を含有す
    る洗浄剤組成物。
JP10158085A 1998-06-05 1998-06-05 非イオン界面活性剤および洗浄剤組成物 Withdrawn JPH11349986A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019196424A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 日本化薬株式会社 インクセット及びインクジェット記録方法

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JP2019196424A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 日本化薬株式会社 インクセット及びインクジェット記録方法

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