JPH11322619A - ウイルスを不活化する方法 - Google Patents

ウイルスを不活化する方法

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JPH11322619A
JPH11322619A JP10172026A JP17202698A JPH11322619A JP H11322619 A JPH11322619 A JP H11322619A JP 10172026 A JP10172026 A JP 10172026A JP 17202698 A JP17202698 A JP 17202698A JP H11322619 A JPH11322619 A JP H11322619A
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blood
electrode
virus
inactivating
permeable
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JP10172026A
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Yoshiaki Nagaura
善昭 長浦
Kumiko Nagaura
久美子 長浦
Zenichiro Nagaura
善一郎 長浦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】上下水道水、血液成分、海水等の溶液中のウイ
ルス等の微生物又は、アンモニア、ビリルビン、毒物等
を殺菌、不活化又は酸化させる方法及び白血球等の細胞
を活性化してサイトカインを産生させる方法の提供。 【解決手段】体外循環させている血液を電気分解を起こ
さない範囲の電圧の電極の間を通過させて、血液中の病
原ウイルスを、電圧及び電流の作用により不活化して人
体に還流する。人体の血液又はリンパ液を体外循環さ
せ、電極の間を通過させて、白血球等の細胞の表面上に
あるイオンチャンネル又は細胞膜電位の変化又は細胞表
面にあるポンプ等を、電圧及び電流の作用により刺激し
て強制的に開放し、細胞を活性化してサイトカインであ
るインターキロン及びインターフェロンを、産出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HIVウイルス、肝炎
ウイルス等のウイルスを不活化するのに必要な技術に関
するものである。本発明は、人間の免疫力を調節する役
目の白血球等の細胞を、人為的に活性化又は抑圧させ
て、人間の免疫力を高めたり、低下させるのに必要な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウイルスを殺菌又は不活化する方
法としては、薬物又はワクチン等を使用して、ウイルス
を殺菌又は不活化しているけれども、HIVウイルス又
は、肝炎ウイルス又は発癌性ウイルス等のウイルスに対
しては、今のところ、有効な治療方法が確立していない
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上下水道水、血液、血
漿、血清成分又はその他の溶液中に存在する細菌、ウイ
ルス等の微生物又はアンモニア、ビリルビン、毒物等を
殺菌又は不活化又は酸化させることを目的とする。人間
の免疫力を調節する役目の白血球等の細胞を、人為的に
活性化又は抑圧させて、人間の免疫力を高めたり、低下
させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図で、図1は縦断面図で、図中、1は濾過器具で、2は
電極で、3は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出
来た濾過材又は誘電体で、7は穴である。
【0005】
【作用】血液中の重要な細胞である、赤血球、白血球又
は血小板等の細胞を、破壊しない範囲内の電圧又は、電
流を使用して、血液中に存在するフリー状態のHIVウ
イルス又は細胞の表面上に非共有結合しているHIVウ
イルスを不活化又は抑圧すろ、又人体の体外に体外循環
させている血液を、遠心分離器を使用して、赤血球、白
血球又は血小板等の細胞と、血漿又は血清成分に分離し
て、HIVウイルスを血漿又は血清成分中に移動させた
後、通気性電極6を、1枚又は複数枚使用して、血漿又
は血清成分中に移動させたHIVウイルスを電気的に不
活化する。
【0006】電流を溶液中に均一に流す手段として、導
電体の金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭
又はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た、球
形の粒子又は顆粒又は多孔質又は蜂ノ巣形状又はスポン
ジ形状をした物体又は炭素繊維を濾過材又は誘電体5と
して使用している、濾過器具1の内部を、血液又は海水
等の電解質の溶液を通過させると、溶液の温度を上昇さ
せることなく、低電圧でも、多量の負極又は正極の電流
を、血液又は海水等の溶液中に均一に流すことが出来る
ので、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生物、又
はアンモニア、ビリルビン、毒物等を均一に殺菌又は不
活化又は酸化させることができる。
【0007】血液又は血液を分離した血漿、血清成分又
は海水等の電解質の溶液中に、電流を流す場合、通気性
導電体で出来た濾過材又は誘電体5を使用せずに、電解
質の溶液中に電流を流すと、溶液中に電流の流れる、極
く細い通路が出来てしまい、電流は溶液中の流れたいと
ころだけを流れる性質があるので、通気性導電体で出来
た濾過材又は誘電体5を使用しなければ、電解質の溶液
中に均一に電流を流すことが出来ない問題点がある。
【0008】現在、血液中のアンモニア、ビリルビン又
は、毒物等を吸着させて除去する手段として、商品名が
ヘモフイルター又はヘモカラムという商品名の商品が治
療用に使用されている。このヘモフイルター又はヘモカ
ラムは活性炭を0.5ミリ程度の球型形状にした、活性
炭で出来た粒子の表面を生体に適合する生体適合性のヘ
パリンコート等を使用してコーティングした、活性炭で
出来た粒子を濾過材又は誘電体5として使用し、血液中
のアンモニア、ビリルビン又は毒物等を、活性炭で出来
た濾過材又は誘電体5に吸着させて除去している。
【0009】上記にて説明した、商品名がヘモフイルタ
ー又はヘモカラムという活性炭で出来た球型形状の濾過
材又は誘電体5を充填している濾過器具1の両端に、当
考案を使用して、端子3を設け、濾過器具1内部に充填
している活性炭で出来た球型形状の濾過材又は誘電体5
と接触するように、図1又は図2にて図示しているよう
に、電極2又は通気性電極6を設けて、活性炭で出来た
球型形状の濾過材又は誘電体5に、血液又は、生体に影
響を与えない範囲内の、負極又は正極の電流を流すこと
により、活性炭の表面が帯電することになり、電気的な
酸化作用が発生するので、血液中のアンモニアを硝酸に
酸化させる作用が発生する。
【0010】血液中に存在するフリー状態のHIVウイ
ルス、又は無数にHIVウイルスが非共有結合している
感染細胞を、図1又は図2にて図示している、濾過器具
1内部を通過させると、濾過器具1内部に充填してい
る、活性炭で出来た球型形状の濾過材又は誘電体5に、
直流又は交流の電界をかけると、濾過器具1内部に於い
て、帯電している感染細胞と、濾過材又は誘電体5が、
何度となく接触を繰り返すことにより、フリー状態のH
IVウイルス又は細胞の表面上に非共有結合しているH
IVウイルスが電気的な影響で、HIVウイルスのRN
A又は逆転写酵素又は蛋白質分解酵素又はHIVウイル
スの表面上にあるエンベロープ又はその他のHIVウイ
ルスの重要な部分が電気的に破壊される。
【0011】通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体5
として使用する、球型形状又は多孔質又は蜂ノ巣形状又
はスポンジ形状をした濾過材又は誘電体5の表面を、ヘ
パリンコート等の生体に適合する、生体適合性の樹脂又
は絶縁体の樹脂を使用して表面加工し、導電体で出来た
濾過材又は誘電体5の、導電体としての導電性の性質を
低下させた、導電体で出来た濾過材又は誘電体5を使用
することにより、導電体で出来た濾過材又は誘電体5の
帯電容量が増加する特性がある。
【0012】人体の血液を、人体の体外に導き出して、
体外循環させている血液を、三菱マテリアル(株)が製
造している、商品名が純金粘土、純銀粘土又は、純白金
粘土等を成型し、焼成して出来た数ミクロンから数10
ミクロン程度の穴が無数に存在する、素焼に類似の多孔
質の性質を有する純金、純銀又は純白金粘土等で出来た
素材に穴7を形成して出来た、通気性電極6を使用する
と、通気性電極6に設けた穴7と素焼に類似の多孔質の
性質を有する穴との相乗効果により、通気性電極6の実
行表面積が格段と広くなる。
【0013】HIVウイルスと電界又は電流に関して、
平成5年11月26日と平成6年2月16日に、長崎大
学細菌学教室の宮本教授、片峰助教授、山本太郎大学院
生と日立化成(株)と当考案の出願者である、長浦善昭
と実験を行った、共同研究の実験結果により判明したこ
とは、電界又は電流の影響か又は電極間の電気分解の影
響か又はその他の影響で、HIVウイルスのRNA又は
逆転写酵素又は蛋白質分解酵素又はHIVウイルスの表
面上にあるエンベロープ又はその他のHIVウイルスの
重要な部分が損傷又は破壊されることにより、HIVウ
イルスの増殖能力が阻害されて、不活化されることが、
以下の実験結果にて判明した。 1Vの場合、電極間の距離が0.3mmで、通電時間
が17分間で、HIVウイルスを約1/10以下に不活
化することが出来た。 2Vの場合、電極間の距離が1.0mmで、通電時間
が10分間で約1/5以下に不活化することが出来た。
【0014】上記の実験結果から、HIVウイルスの不
活化と電界強度との関係には、相関関係が存在するとは
いえないこともないけれども、電界強度又はその他の要
因と時間との関係が存在することだけは、少なくとも判
明した。HIVウイルスの不活化と電界に関する報告書
は、平成5年度、厚生省エイズ治療方法又は予防班の報
告書に報告したので、平成6年9月頃、詳しい内容は、
厚生省より報告書が出版されるけれども、報告書の概略
の内容を当出願書類に添付するので参照していただきた
い。
【0015】人体の血液を体外循環させて、体外循環さ
せている血液を図3、図4、図5、図6、図8、図1
1、図14、図15、図16、図17、図18、図1
9、図20、図21、図24、図33、図40、図4
7、図48又は図54等にて図示しているような、濾過
器具1内部を通過させることにより、血液中に存在する
アンモニアを電気分解又は電極の酸化反応で、極く低い
低電圧を使用して、アンモニアをNO、NO NO、と
段階的に電極の表面上に発生する、活性酸素の酸化作用
を使用して酸化させると、最終的にアンモニアが硝酸に
移行することを九州工業技術試験場の山田泰弘博士との
共同研究により発見した。又、電極材料として、炭素を
使用すると、カルボキシル基が電極表面上に発生した活
性酸素の作用で出来ることも同時に発見した。
【0016】上記のアンモニアの酸化作用の発見を利用
することにより、現在は不治の病気とされている、肝臓
にてアンモニアを分解することが出来なくなったときに
起こる、急性肝不全又は肝不全の治療方法として、血液
中に溶解しているアンモニアを、電極の酸化作用を使用
して酸化させ、毒性がアンモニアの1/10から1/2
0以下の硝酸に変化させて、人体の腎臓より排泄させる
か又は人工腎臓を使用して人工透析し、人体の体内より
排泄することができる硝酸に変化させることができる、
人工的な肝臓の働きをする人工肝臓の臓器を作ることが
出来ることになり、急性肝不全又は肝不全の治療方法と
して利用することができることになる。
【0017】海水中に多量の電流を流し、海水中の細
菌、ウイルス等の微生物を殺菌又は不活化した、海水中
に於いて、魚介類等を飼育又は養殖すると、魚病の発生
が皆無の状態に、魚病を抑圧することができる。
【0018】
【実施例】以下、図2に関連して本発明の実施例を説明
する。図2は本例の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図2は縦断面図で、図中、1
は濾過器具で、3は端子で、5は通気性導電体で出来た
濾過材又は誘電体で、6は通気性電極で、7は穴であ
る。
【0019】図2にて図示しているのは、濾過器具1の
内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形
状をした、導電体で出来た濾過材又は誘電体5を充填し
て、上と下に設けている通気性電極6と接触させて、導
電体で出来た球型の形状をした濾過材又は誘電体5に負
極又は正極の電流を流し、通気性導電体で出来た濾過材
又は誘電体5に、負極又は正極の電流を流している濾過
器具1の内部に、人体の血液を体外に導き出して、全血
の血液又は血液を分離した血漿又は血清成分を、人工透
析の手順と同じく、濾過器具1の内部を体外循環させ、
体外循環している全血の血液又は血漿又は血清成分に、
濾過器具1内部に於いて電圧又は電流をかけ、全血の血
液又は血漿又は血清成分中に存在するフリー状態のHI
Vウイルス又は、細胞の表面上に非共有結合しているH
IVウイルスを、電気的に反発させて、通気性導電体で
出来た濾過材又は誘電体5の内部を通過させないか又は
電気的に吸着させるか又は殺菌又は不活化している状態
を示している。
【0020】急性肝不全又は肝不全の結果として起こ
る、血液中に溶解するアンモニアを、電気分解又は電極
の酸化作用を使用して酸化させるのにも、上記の方法又
は手段を使用することにより、血液中のアンモニアを硝
酸に酸化させることができる。
【0021】以下、図3に関連して本発明の実施例を説
明する。図3は本例の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図3は縦断面図で、図中、
1は濾過器具で、3は端子で、6は通気性電極で、7は
穴で、8はオーリングで、9はパッキングである。
【0022】図3にて図示しているのは、人体の血液
を、人体の体外に導き出して、体外循環させている全血
の血液、又は血液を遠心分離器にかけて、赤血球、白血
球又は血小板等の細胞と、血漿又は血清成分に分離し、
血液中に存在していた、フリー状態のHIVウイルス
を、血漿又は血清成分中に移動させた後、HIVウイル
スを含有している血漿又は血清成分を、通気性電極6を
設けている濾過器具1内部を通過させて、電気的な特性
を持っているHIVウイルスを、通気性電極6の表面上
にて、電気的に不活化し、全血の血液又は血漿又は、血
清成分中に含有しているHIVウイルスを不活化又は除
去した後の全血の血液を人体に還流するか又は血漿又は
血清成分を、遠心分離器にて分離した、赤血球、白血球
又は血小板等の細胞と合流させて、人体に還流している
状態を示している。
【0023】以下、図4に関連して本発明の実施例を説
明する。図4は本例の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図4は縦断面図で、図中、
1は濾過器具で、3は端子で、6は通気性電極で、7は
穴で、8はオーリングで、9はパッキングである。
【0024】図4にて図示しているのは、通気性電極6
を4枚、又はそれ以上の複数枚の通気性電極を設けてい
る濾過器具1を使用して、図3にて説明している場合と
同様に、HIVウイルス又はHIVウイルスに感染し
た、感染細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイ
ルスを、不活化又は除去した後、血液中のHIVウイル
スが不活化又は除去され、きれいになった、全血の血液
又は血漿成分を人体に還流している状態を示している。
【0025】以下、図5に関連して本発明の実施例を説
明する。図5は本例の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図5は縦断面図で、図中、
1は濾過器具で、3は端子で、6は通気性電極で、7は
穴である。
【0026】図5にて図示しているのは、通気性電極6
を1枚設けている濾過器具1を使用して、図3又は図4
にて説明している場合と同様に、HIVウイルス又はH
IVウイルスに感染した感染細胞を不活化又は除去して
いる状態を示している。
【0027】以下、図6に関連して本発明の実施例を説
明する。図6は本例の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図6は縦断面図で、図中、
1は濾過器具で、3は端子で、6は通気性電極で、7は
穴で、9はパッキングである。
【0028】図6にて図示しているのは、濾過器具1の
内部に、通気性電極6と対向させて設けている、別の通
気性電極6との中間に、通気性電極6と同じ形状の穴7
を形成している、絶縁体で出来ているパッキング9をサ
ンドイッチ状に挟んだ、濾過器具1の内部を、図3にて
説明している場合と同様に、HIVウイルス又はHIV
ウイルスに感染した、感染細胞の表面上に非共有結合し
ているHIVウイルスを、不活化又は除去した後、血液
中のHIVウイルスが不活化又は除去され、きれいにな
った血液を人体に還流している状態を示している。
【0029】図6にて図示している構造の電極構造なら
ば、電極と電極との間隔を極く小さくすることが出来る
ので、電位傾度を容易に高くすることができることにな
り、生体に影響を与えることがない電圧である、例えば
1Vの電位差でも、電極間の距離を0.1mmにする
と、物体に与える電圧の単位としては、1cmを単位と
しているので、1cm÷0.1mm=100倍の電位傾
度となり、1Vの電位差でも、電極間の距離が0.1m
mの場合には、100Vの電圧の影響を与えることにな
る。
【0030】図7にて図示しているのは、図6にて図示
している電極構造の拡大図で、通気性電極6をサンドイ
ッチ状に挟んでいるパッキング9の厚さよりも、穴7の
長径が大きいので、電気力線は矢印の方向に発生する、
電気力線が矢印の方向に発生することにより、穴7の中
心部分は電気力線の影響が小さいので、通気性電極6又
はパッキング9に形成している穴7の長径を小さくした
方が効果的になる。
【0031】以下、図8に関連して本発明の実施例を説
明する。図8は本例の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図8は縦断面図で、図中、
1は濾過器具で、3は端子で、6は通気性電極で、7は
穴で、10は接着剤で、11は片面接着テープで、12
は両面接着テープで、13は絶縁塗装層で、30は積層
電極で、32は接着剤付パッキングである。
【0032】図8にて図示しているのが、図6にて図示
しているのと異なるのは、2枚又は複数枚の通気性電極
6を接合するのに接着剤10又は片面接着テープ11又
は両面接着テープ12又は絶縁塗装層13又は接着剤付
パッキング32等を使用するか又は形成して、通気性電
極6と通気性電極6との中間を絶縁することにより、通
気性電極6と通気性電極6との距離を、極限まで小さく
することが出来ることになり、極限まで電位傾度の高
い、通気性のある、積層電極30を示しているところが
異なる。
【0033】図9にて図示しているのは、図8にて図示
している電極構造の拡大図で、通気性電極6と通気性電
極6を接着剤10又は片面接着テープ11又は両面接着
テープ12又は絶縁塗装層13又は接着剤付パッキング
32等を使用して、通気性電極6を2枚又は複数枚積層
することにより、通気性電極6と通気性電極6との距離
を極限まで小さくすることが出来ることになり、図7に
て図示している場合と同じく、穴7の長径よりも、通気
性電極6と通気性電極6との距離が小さいので、電気力
線は矢印の方向に発生している状態を示している。
【0034】上記のことより、例えば、通気性電極6と
通気性電極6との距離が1mmの場合、生体の通常の細
胞に影響を与えることのない電圧は2V前後である。こ
の電極間の距離が1mmの場合で、全く同じ条件のもと
に、HIVウイルスに2Vの電圧をかけると、HIVウ
イルスの90%以上を不活化することが出来る。だけど
も、電極間の距離が10mmの場合で、電圧が2Vでは
ほとんどHIVウイルスを不活化することは出来ない。
HIVウイルスを完全に不活化する目的にて、電極間の
距離が10mmの状態のままで、2V以上の電圧をかけ
ると生体の正常細胞を破壊してしまうことになる。解決
方法として、電極間の距離を極限まで小さくして電位傾
度を高めることにより解決する。例えば、電極間の距離
を0.1mmとするならば、電極間の距離が10mmの
場合の2Vは、電極間の距離は1/100になるので、
電極間の距離が0.1mmの場合の2Vは、電極間の距
離が10mmの場合の200Vと電位傾度は同じとな
る。
【0035】例えば、電極間の距離を0.1mmにする
ならば、生体の正常細胞に影響を与えることもなく、又
電気分解を起こすことのない電圧である1V程度の電圧
をかけることにより、電極間の距離が10mmの場合の
100Vの電位傾度と同じになる。このような電極間の
距離が極く小さい、電位傾度の高い電極構造の内部を、
全血の血液を通過さぜても実際の電圧はIVなので、生
体の細胞である、赤血球、白血球又は血小板等の細胞を
破壊することもなく、又電気分解を起こすこともなく、
血液中に存在するフリー状態のHIVウイルス又は感染
細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイルスを、
電圧又は電流の影響を利用して、HIVウイルスだけを
選択的に不活化することが出来る。このことは長崎大学
細菌学教室の研究チームとの共同研究により証明ずみで
ある。一部、紙面の都合により、削除しているけれど
も、概略の報告書を添付しているので参照していただき
たい。
【0036】以下、図10に関連して本発明の実施例を
説明する。図10は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図10は縦断面図で、
図中、1は濾過器具で、2は電極で、3は端子で、4は
桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体で、
7は穴である。
【0037】図10にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の
形状をした、導電体で出来濾過過材又は誘電体5を充填
して、濾過器具1内部に設けている、対向する2つの電
極2と接触させて、導電体で出来た球型の形状をした濾
過材5に電流を流し、通気性導電体で出来た濾過材又は
誘電体5に、電流を流している濾過器具1の内部に自動
車エンジン等が排出する排気ガスを通過させ、排気ガス
中に含まれている窒素酸化物又は硫黄酸化物又は黒煙を
吸着して除去している状態を示している。
【0038】以下、図11に関連して本発明の実施例を
説明する。図11は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図11、図12又は図
13は縦断面図で、図中、1は濾過器具で、3は端子
で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘
電体で、6は通気性電極で、7は穴である。
【0039】図11にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、2枚の通気性電極6を対向させて設け、対向
させた通気性電極6内部に、導電体で出来た、直径が数
ミリ程度の球型の形状をした、導電体で出来た濾過材又
は誘電体5を充填して、対向する電極6と接触させて、
導電体で出来た球型の形状をした濾過材又は誘電体5に
電流を流し、通気性電極6と通気性導電体で出来た濾過
材又は誘電体5に、電流を流している濾過器具1の内部
に、矢印の方向から人体の血液を、人体の体外に導き出
して、体外循環させている全血の血液又は血液を分離し
た血漿成分を通過させて、全血の血液又は血漿成分中に
含有しているHIVウイルスを、電界又は電流の作用に
より不活化した後、人体に還流している状態を示してい
る。
【0040】図11にて図示しているような、濾過器具
1内部に、血液を通過させると、血液中に含有されてい
る、フリー状態のHIVウイルス又は細胞の表面上に非
共有結合しているHIVウイルスは、濾過器具1内部の
電位勾配の影響により不活化又は吸着される。
【0041】図12又は図13にて図示しているよう
に、濾過器具1内部に入れている、通気性導電体で出来
た濾過材又は誘電体5の電位勾配は、図示しているよう
に、濾過器具1内部の中心部分で、電圧は0で、中心部
分の電圧が0の部分から両端の端子3がある電極6の両
端に向かって、電位勾配は正極の方向に向かって、+
1、+2、+3、+4、+5と正極の通気性電極6に近
くなるほど、電圧が高くなる。又負極の方は負極の方向
に向かって、−1、−2、−3、−4、−5と負極の通
気性電極6に近くなるほど、電圧が高くなる。
【0042】以下、図14に関連して本発明の実施例を
説明する。図14は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図14は縦断面図で、
図中、1は濾過器具で、2は電極で、3は端子で、4は
桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体で、
7は穴である。
【0043】図14にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、通気性電極6を設け、通気性電極6と対向させ
て、2枚の電極2を対向させて設け、対向させた電極2
内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形
状をした、通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体5を
充填して、電極2と通気性導電体で出来た濾過材又は誘
電体5を接触させている、濾過器具1内部に、矢印の方
向から人体の血液を、人体の体外に導き出して、体外循
環させている全血の血液又は血液を分離した血漿成分を
通過させて、全血の血液又は血漿成分中に含有している
HIVウイルスを、電界又は電流の作用により不活化し
た後、人体に血液を還流している状態を示している。
【0044】以下、図15に関連して本発明の実施例を
説明する。図15は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図15は縦断面図で、
図中、1は濾過器具で、2は電極で、3は端子で、4は
桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体で、
7は穴である。
【0045】図15にて図示しているのは、図14にて
図示している場合と、以下の点が異なる。濾過器具1の
内部に、上と下に2枚の通気性電極6を対向させて設
け、対向させた通気性電極6の内部に、導電体で出来
た、直径が数ミリ程度の球型の形状をした、導電体で出
来た濾過材又は誘電体5を充填して、上と下に設けてい
る、2枚の通気性電極6と接触させて、導電体で出来た
球型の形状をした濾過材又は誘電体5に電流を流し、通
気性電極6と通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体5
に、電流を流している濾過器具1内部に、矢印の方向か
ら人体の血液を、人体の体外に導き出して、体外循環さ
せている全血の血液又は血液を分離した血漿成分を通過
させて、全血の血液又は血漿成分中に含有しているHI
Vウイルスを、電界又は電流の作用により不活化した
後、人体に血液を還流している状態を示している。
【0046】以下、図16に関連して本発明の実施例を
説明する。図16は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図16は縦断面図で、
図中、1は濾過器具で、2は電極で、3は端子で、4は
桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体で、
7は穴である。
【0047】図16にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、2枚の電極2を対向させて設け、対向させた
電極2の内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の
球型の形状をした、通気性導電体で出来た濾過材又は誘
電体5を充填して、対向する2つの電極2と接触させて
いる濾過器具1を、第1の電極又は第2の電極としてい
る濾過器具1又は第1の電極と第2の電極を1対とした
2つの電極を、複数個直列に積層した積層電極を設けて
いる、濾過器具1の内部に、矢印の方向から人体の血液
を、人体の体外に導き出して、体外循環させている全血
の血液又は血液を分離した血漿成分を通過させて、全血
の血液又は血漿成分中に含有しているHIVウイルス
を、電界又は電流の作用により不活化した後、人体に還
流している状態を示している。
【0048】以下、図17に関連して本発明の実施例を
説明する。図17は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図17は縦断面図で、
図中、1は濾過器具で、2は電極で、3は端子で、4は
桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体で、
7は穴である。
【0049】図17にて図示しているのは図16にて図
示している場合と、以下の点が異なる。濾過器具1の内
部に、上と下に通気性電極6を対向させて設け、対向さ
せた通気性電極6内部に、導電体で出来た濾過材又は誘
電体5を充填して、通気性電極6と接触させている濾過
器具1を、第1の電極又は第2の電極としている濾過器
具1又は第1の電極と第2の電極を1対とした2つの電
極を、複数個直列に積層した積層電極を設けている、濾
過器具1の内部に、矢印の方向から人体の血液を、人体
の体外に導き出して、体外循環させている全血の血液又
は血液を分離した血漿成分を通過させて、全血の血液又
は血漿成分中に含有しているHIVウイルスを、電界又
は電流の作用により不活化した後、人体に血液を還流し
ている状態を示している。
【0050】以下、図18に関連して本発明の実施例を
説明する。図18は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図18は立体図で、図
19、図20、図21又は図22は組立図で、図中、1
は濾過器具で、3は端子で、7は穴で、8はオーリング
で、9、16、17又は18はパッキングで、14又は
15は蓋で、、19はボルトで、20は接続部分であ
る。
【0051】図18にて図示しているのは、濾過器具1
内部に複数枚の通気性電極6と複数枚のオーリング8又
はパッキング9を交互に積層して、通気性電極6に設け
ている接続部分20と端子3とを接続するボルト19を
使用して固定し、濾過器具1の両側面に設けている蓋1
4又は蓋15を使用して密封する構造ならば、各接合部
分にパッキング16、17又は18を設けることによ
り、濾過器具1内部を完全に気密状態を保持することが
出来る、濾過器具1を作ることが出来る構造を図示して
いる。
【0052】図18にて図示している形状と同じよう
な、完全に気密状態を保持することが出来る構造の濾過
器具1を使用して、平成5年11月26日に、長崎大学
細菌学教室のHIVウイルスの研究チームの宮本教授、
片峰助教授、山本太郎大学院生と、日立化成(株)と、
当考案の出願者である、長浦善昭との共同研究の実験に
使用したときの濾過器具1の立体図である。実験結果に
関しては、電極間の距離が1mmで、交流の2Vで、滞
留時間が10分間の場合、80%程度のHIVウイルス
を不活化することが出来た。当出願書類に添付している
報告書にて説明している、タイプAの電極構造が図18
にて図示している濾過器具1とほぼ同じ構造である。
【0053】図21又は図22にて図示しているのが、
図19又は図20にて図示しているのと異なるのは、図
19又は図20は両側面に蓋14又は蓋15を設けてい
るけれども、図20にて国示しているのは、片側だけに
蓋14を設けている構造の濾過器具1を図示しているの
が異なる。濾過器具1を分解する場合は両側面に蓋14
又は15を設けているほうが便利である。さらに、図1
9又は図21にて図示しているパッキング9と、図20
又は図22にて図示しているパッキング9とは穴7の太
さ又は穴7の個数が異なる。図20又は図22にて図示
しているパッキング9の穴7の太さ又は穴7の個数は、
通気性電極6に設けている穴7の太さと、穴7の個数と
全く同じ形状である。
【0054】以下、図23に関連して本発明の実施例を
説明する。図23は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図23又は図28は立
体図で、図24、図25、図26、図27、図29、図
30、図31又は図32は組立図で、図中、1は濾過器
具で、6は通気性電極で、7は穴で、8はオーリング
で、9はパッキングで、21は端子付通気性電極で、2
2又は23は蓋で、24はボルトで、25はナットで、
26はボルトである。
【0055】図23にて図示しているのは、複数枚の、
配線用の端子付通気性電極21と、複数枚のオーリング
8又はパッキング9を交互に積層して、端子付通気性電
極21とオーリング8又はパッキング9を複数枚づつ交
互に積層した後、端子付通気性電極21の両側面に設け
ている蓋22又は蓋23を、ボルト24又はナット25
を使用して密封し、濾過器具1を形成することにより、
完全に気密状態を保持することが出来る、濾過器具1を
作ることが出来る構造を図示している。
【0056】図24、図25、図26、図27、図2
9、図30、図31又は図32にて図示しているのは、
図23又は図28の組立図で、図24、図25、図2
6、図27、図29、図30、図31又は図32が異な
る点は、端子付通気性電極21に形成している穴7の個
数が異なるだけで、図24、図25、図29又は図30
にて図示しているのは、穴7が1個だけで、図26、図
27、図31又は図32にて図示しているのは、穴7を
複数個形成しているところが異なる。さらに、図24、
図26、図29又は図31にて図示しているパッキング
9と、図25、図27、図30又は図32にて図示して
いるパッキング9とは穴7の太さ又は穴7の個数が異な
る、図27又は図32にて図示しているパッキング9の
穴7の太さ又は穴7の個数は、通気性電極6と端子付通
気性電極21に設けている穴7の太さと穴7の個数と全
く同じ形状である。
【0057】図23、図24、図25、図26又は図2
7にて図示している、端子付通気性電極21に一体形成
している端子3の形状は如何なる形状でもよいし、又図
28にて図示しているように、ボルト26を使用して、
通気性電極6に直接に接続してもよい。
【0058】図23又は図28にて図示している形状と
同じような、完全に気密状態を保持することが出来る構
造の濾過器具1を使用して、平成6年2月26日に、図
18にて説明している場合と同じく、長崎大学細菌学教
室のHIVウイルスの研究チームの宮本教授、片峰助教
授、山本太郎大学院生と、日立化成(株)と、当考案の
出願者である、長浦善昭との共同研究の実験に使用した
ときの濾過器具1の立体図である。実験結果に関して
は、電極間の距離が1.0mmで、交流の0.5Vで、
溶液の滞留時間が1分間の場合、20%程度のHIVウ
イルスを不活化することが出来た。
【0059】以下、図33に関連して本発明の実施例を
説明する。図33は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図33は立体図で、図
34は上面図で、図35は組立図で、図36は縦断面図
で、図37は立体断面図で、図38は縦断面図で、図3
9は立体断面図で、図中、1は濾過器具で、3は端子
で、6は通気性電極で、7は穴で、8はオーリングで、
9、16、17又は18はパッキングで、10は接着剤
で、11は片面接着テープで、12は両面接着テープ
で、13は絶縁塗装層で、30は積層電極で、31は温
度調節槽で、32は接着剤付パッキングで、33は接続
部分で、37はボルトである。
【0060】図33及び図34にて図示しているのは、
濾過器具1の外側に温度調節槽31を設けて、濾過器具
1内部の温度調節をするために、温度調節槽31内部
に、冷却水又は温水を循環させて、濾過器具1内部を温
度調節することが出来る構造を図示している。
【0061】図35にて図示しているのは、濾過器具1
の組立図で、図36は濾過器具1内部にて使用する積層
電極30の縦断面図で、図37は積層電極30の立体断
面図で、図38は積層電極30の縦断面図で、図39は
積層電極30の立体断面図である。
【0062】図36にて図示しているのは、複数枚の通
気性電極6を、通気性電極6と通気性電極6との中間
を、オーリング8又はパッキング9又は接着剤10又は
片面接着テープ11又は両面接着テープ12又は絶縁塗
装層13又は接着剤付パッキング32又はボルト37等
を使用して、数枚から数10枚又はそれ以上の枚数の通
気性電極6を積層して一対とした、積層電極30の構造
を図示している。
【0063】図36及び図37と図38及び図39が異
なるのは、図36及び図37にて図示している積層電極
30は、積層電極30内部を流れる溶液が、一直線状態
に、淀みなく、まっすぐに、積層電極30内部を流れる
のに対して、図38及び図39にて図示している積層電
極30は、通気性電極6を交互に積層しているので、積
層電極30内部を流れる溶液が、積層電極30内部を蛇
行しながら流れる点が異なる構造を図示している。
【0064】図36、図37、図38及び図39にて図
示しているように、通気性電極6を数枚から数10枚叉
はそれ以上の枚数を、オーリング8又はパッキング9又
は接着剤10又は両面接着テープ12又は接着剤付パッ
キング32又はボルト37等を使用して、積層電極30
を形成するならば、以下のような利点がある。 電極と電極との距離を正確にとることが出来る。 積層電極30内部を流れる溶液を、積層電極30内部
を一直線状態に、淀みなく、まっすぐに流すことも出来
るし、又通気性電極6を交互に積層して、積層電極30
内部を流れる溶液が、積層電極内部を蛇行しながら流れ
るようにすることも容易に出来る。 図35の組立図、図41の縦断面図及び図42の組立
図にて図示しているように、濾過器具1内部の電極とし
て、積層電極30を使用すると、濾過器具1の両側面の
蓋14及び蓋15又は片側面の蓋14に設けているパッ
キング17を、両側面叉は片側面より使用して、積層電
極30内部を、簡単に密封して、積層電極30内部の気
密状態を保持することが出来るので、積層電極30に形
成している、端子3及び端子3と接続する接続部分33
が、溶液の水漏れが原因で、積層電極30を形成してい
る、通気性電極6が上と下が短絡を起こすことがなくな
る。 図35及び図42の組立図にて図示しているように、
取扱いが簡単な、カートリッジ方式の積層電極30を使
用することにより、組立が容易になる。
【0065】以下、図40に関連して本発明の実施例を
説明する。図40は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図40は立体図で、図
41は縦断面図で、図42は組立図で、図43は縦断面
図で、図44は立体断面図で、図45は縦断面図で、図
46は立体断面図で、図中、1は濾過器具で、3は端子
で、6は通気性電極で、7は穴で、8はオーリングで、
9、16、17及び18はパッキングで、10は接着剤
で、11は片面接着テープで、12は両面接着テープ
で、13は絶縁塗装層で、30は積層電極で、31は温
度調節槽で、32は接着剤付パッキングで、33及び3
5は接続部分で、34は電極接続部品で、37はボルト
である。
【0066】図41、図42、図43、図44、図45
及び図46にて図示しているように、通気性電極6をオ
ーリング8又はパッキング9又は接着剤10又は両面接
着テープ12又は絶縁塗装層13又は接着剤付パッキン
グ32又はボルト37等を使用して、積層電極30を形
成した後、各々の通気性電極6を電極接続部品34を使
用して接続した積層電極30ならば、電極接続部品34
に端子3と接続する接続部分35を1個だけ設けるだけ
で、積層電極30と端子3を接続することが出来るの
で、図33にて図示している場合よりも、組立がより簡
単になる利点がある。その他の作用効果は、図33、図
34、図35、図36、図37、図38及び図39にて
説明している場合と同じである。
【0067】以下、図47に関連して本発明の実施例を
説明する。図47は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図47及び図48は立
体図で、図49は上面図で、図50は縦断面図で、図5
1、図52及び図53は組立図で、図中、1は濾過器具
で、9はパッキングで、27は接続部分付電極で、28
は接続部分で、29は蛇型パッキングで、31は温度調
節槽で、36は接合部品である。
【0068】図47にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、接続部分付電極27とパッキング9又はパッキ
ング9と蛇型パッキング29を複数枚、溶液の流れる縦
方向に対して平行に、接続部分付電極27とパッキング
9又はパッキング9と蛇型パッキング29を複数枚積層
した濾過器具1の構造を図示している。
【0069】図48にて図示しているのは、図47にて
図示している、濾過器具1の両側面に冷却槽を設けて、
接続部分付電極27の温度調節と温度調節槽31内部
に、冷却水または温水を循環させて、濾過器具1内部を
温度調節することが出来る構造を図示している。
【0070】図49にて図示しているのは、図48にて
図示している濾過器具1の上面図で、濾過器具1の両側
面に、温度調節槽31を形成している構造を図示してい
る。
【0071】図50にて図示しているのは、濾過器具1
を構成する構成部品である、接続部分付電極27とパッ
キング9と蛇型パッキング29を図示している。
【0072】図51にて図示しているのは、濾過器具1
を構成する構成部品である、接続部分付電極27と蛇型
パッキング29を使用している、濾過器具1の組立図を
図示している。
【0073】図52にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、接続部分付電極27と蛇型パッキング29とパ
ッキング9を複数枚、溶液の流れる縦方向に対して平行
に、接続部分付電極27と蛇型パッキング29とパッキ
ング9を複数枚積層した、濾過器具1内部に於いて、溶
液が接続部分付電極27と接触する接触面積を、蛇型パ
ッキング29を使用して拡大しているのを図示してい
る、濾過器具1の組立図である。
【0074】図53にて図示しているのは、接続部分付
電極27と、パッキング9だけを使用している、濾過器
具1の組立図を図示している。
【0075】図47にて図示しているような、接続部分
付電極27を縦方向に配置した、完全に気密状態を保持
することが出来る、濾過器具1を使用して、図18及
び、図23にて説明している場合と同じく、平成6年2
月26日に、長崎大学細菌学教室のHIVウイルスの研
究チームと共同にて行った実験結果によると、電極間の
距離が0.3mmで、交流の1Vで、溶液の滞留時間が
17分間の場合、90%程度のHIVウイルスを不活化
することが出来た。添付している報告書にある、タイプ
Bの電極は、図示している接合部分付電極27を2枚と
蛇型パッキング29とパッキング9を各1枚使用して構
成している電極構造で、図47にて図示している図面の
内容とは多少異なるけれども、基本的には報告書に説明
しているタイプBと同じ形状である。
【0076】以上述べた2種類の濾過器具1と接続部分
付電極27を縦方向に配置した濾過器具1の3種類の各
電極構造の濾過器具1を使用して、HIVウイルスと電
圧及び電流との関係を、長崎大学細菌学教室のHIVウ
イルスの研究チームと共同にて行った実験結果を要約す
ると、以下のようなことが判明した。 電極間の距離を、極限まで小さくして、電位傾度を高
めることにより、電解質の溶液中でも、電気分解を起こ
さない範囲内の電圧及び電流を使用して、HIVウイル
スを不活化することができる。 HIVウイルスは電位傾度に比例して不活化される。 HIVウイルスが不活化される理由は、HIVウイル
スのRNA又は逆転写酵素又は蛋白質分解酵素又はHI
Vウイルスの表面上にあるエンベロープ又はその他の重
要な部分が電圧及び電流の影響か又は、電気分解により
発生する塩素、活性酸素又はカルボキシル基等の影響に
より、破壊又は損傷を受けるので、HIVウイルスが不
活化される。 電位傾度が高ければ、1V程度でも、HIVウイルス
を不活化することが出来るので、体外循環させている血
液に損傷を与えることなく、血液中に電圧及び電流を流
すことにより、血液中のHIVウイルスを不活化するこ
とが出来る。 電圧が1.5V以上になると、HIVウイルスを不活
化する効果が低下するのは、電極表面上に気泡が発生し
て、成極作用が起こるために、電極の実効表面積が小さ
くなることにより、見かけ上の電圧は高いけれども、実
際の電圧は低下していろために、電圧が1.5V以上に
なると、HIVウイルスを不活化する効果が低下するこ
とになるので、電極間の距離をできるだけ小さくして、
1.5V程度の電圧でも、極力電位傾度を高くする必要
性が発生する。
【0077】以下、図54に関連して本発明の実施例を
説明する。図54は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図54及び図55は立
体図で、図56、図65、図66及び図67は上面図
で、図57、図58、図59、図60、図61図62、
図63及び図64は縦断面図で、図68は側面図で、図
中、1は濾過器具で、7は穴で、31は温度調節槽で、
38は円筒形状電極で、39は円柱形状電極で、40及
び41は蓋で、42、43、及び44はボルトで、45
及び46は端子で、47、48、49、50及び51は
パッキングで、52は溝53を設けたスリーブで、53
は溝で、54は穴7を設けたスリーブで、55はスリー
ブで、56は温度計で、57はスプリングで、58は接
合部分である。
【0078】図54にて図示しているのは、円筒形状電
極38の内部に、円筒形状電極38よりも直径が小さい
円柱形状電極39を挿入し、ボルト42を使用して固定
し、両側面より、化成品又は絶縁体で出来ている蓋40
及び41を、ボルト43及び44又は接合部分58を使
用し、密封して形成した、円筒形状をした濾過器具1の
構造を図示している。
【0079】図55にて図示しているのは、図54にて
図示している濾過器具1の外壁に温度調節槽31を設け
て、円筒形状電極38と円柱形状電極39を使用して形
成した電極の内部を温度調節するために、温度調節槽3
1の内部に冷却水又は温水を循環させて、濾過器具1内
部を通過している血液、血漿成分及びリンパ液の温度
を、常に一定の温度、例えば、37℃前後に保持してい
る状態を図示している。
【0080】図56にて図示しているのは、図55にて
図示している濾過器具1の上面図で、円筒形状電極38
の外壁に、温度調節槽31を形成している構造を図示し
ている。図60にて図示しているように、円筒形状電極
38の外壁に、温度調節槽31を設けていない場合もあ
る。
【0081】図57、図58、図59、図60、図6
1、図62、図63及び図64にて図示しているのは、
円筒形状電極38の内部に、円筒形状電極38よりも直
径が小さい、別の円柱形状電極39を、化成品又は絶縁
体で出来ている溝53を設けたスリーブ52又は穴7を
設けたスリーブ54又はスリーブ55を使用して、円柱
形状電極39を精度よく固定すると同時に、人体の血液
で、体外循環させている血液、血漿成分及びリンパ液等
の溶液を淀みなく通過させることが出来る円筒形状の構
造をした、濾過器具1の縦断面図を図示している。
【0082】図59及び図60にて図示しているのは、
円筒形状電極38の内部に、円筒形状電極38よりも直
径が小さい、別の円柱形状電極39を挿入し、両側面よ
り図63にて図示している、溝53を設けたスリーブ5
2を挿入して、円柱形状電極39を、円筒形状電極38
の中心部分に精度よく、円筒形状電極38の内部に固定
して、両側面より内ネジを形成している蓋40及び蓋4
1を使用し、密封している円筒形状の構造をした円筒形
状電極の、濾過器具1の縦断面図を図示している。
【0083】図61にて図示しているのは、円筒形状電
極38の内部に、円筒形状電極38よりも直径が小さ
い、別の円柱形状電極39を挿入し、両側面より図64
にて図示している、穴7を設けたスリーブ54を挿入し
て、円柱形状電極39を精度よく、円筒形状電極38の
内部に固定して、両側面より蓋40及び蓋41を使用
し、密封している円筒形状の構造をした、濾過器具1の
縦断面図を図示している。
【0084】図62にて図示しているのは、円筒形状電
極38の内部に、円筒形状電極38よりも直径が小さ
い、穴7を設けた別の円柱形状電極39を挿入し、両側
面より図66にて図示している、スリーブ55を挿入し
て、穴7を設けた円柱形状電極39を精度よく、円筒形
状電極38の内部に固定して、両側面より蓋40及び蓋
41を使用し、密封している円筒形状の構造をした、濾
過器具1の縦断面図を図示している。
【0085】図63にて図示しているのは、円筒形状電
極38の内部に、溝53を設けた別の円柱形状電極39
を挿入し、両側面より図66にて図示している、スリー
ブ55を挿入して、溝53を設けた円柱形状電極39を
精度よく、円筒形状電極38の内部に固定して両側面よ
り蓋40及び蓋41を使用し、密封しでいる円筒形状の
構造をした、濾過器具1の縦断面図を図示している。
【0086】図64にて図示しているのは、溝53を設
けた円筒形状電極38の内部に、別の円柱形状電極39
を挿入し、両側面より図65にで図示している、スリー
ブ53を挿入して、円柱形状電極39を精度よく、溝5
3を設けた円筒形状電極38の内部に固定して両側面よ
り蓋40及び蓋41を使用し、密封している円筒形状の
構造をした、濾過器具1の縦断面図を図示している。
【0087】図68にて図示しているのは、図65、図
66及び図67にて図示している溝53を設けたスリー
ブ52又は穴7を設けたスリーブ54又はスリーブ55
の縦断面図である。
【0088】図54及び図55にて図示している、円筒
形状電極38の内部に、円柱形状電極39を挿入して形
成した、円筒形状をした電極構造の濾過器具1ならば円
柱形状電極39の外周の全体を血液が通過するので、電
位傾度を高くするために電極間の距離を極限まで、例え
ば、円筒形状電極38と円柱形状電極39の電極間の間
隔とを0.3mm程度まで小さくしても、体外循環させ
ている血液に、必要以上の無理な圧力をかけなくても、
円柱形状電極39の外周全体の表面を血液が通過するこ
とになるので、濾過器具1内部をスムーズに、血液を通
過させることができる。
【0089】以下、図69に関連して本発明の実施例を
説明する。図69は本例の実施例のウイルスを不活化す
る手段を示す構造概要説明図で、図69及び図71は縦
断面図で、図70及び図72は立体図で、図中1は濾過
器具で、2は通気性金属電極で、4は桟で、5は濾過材
又は誘電体で、6は給電用陽極又は給電用陰極で、40
及び41は蓋である。
【0090】図69及び図70にて図示しているのは、
グラシカーボンなどで出来ている、濾過材又は誘電体5
を複数枚、直流電場内に置き、両端に設置した平板状又
はエキスバンドメッシュ状又はパーフォレーテインドブ
レード状等の多孔板体からなる給電用陽極6及び給電用
陰極6の間に直流電圧あるいは交流電圧を印加して前記
濾過材又は誘電体5を分極させ、該濾過材又は誘電体5
の一端及び他端にそれぞれ陽極及び陰極を形成させてい
る三次元電極を収容している濾過器具1内部に、赤血球
及び白血球などの細胞部分を含んでいる全血の血液又は
全血の血液を分離した血漿成分などを通過させて、細胞
の表面上に非共有結合しているHIVウイルス、肝炎ウ
イルス、成人白血病ウイルス又は溶液中に浮遊している
フリー状態のHIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血
病ウイルス又はその他のウイルスを不活化している状態
を図示している。
【0091】図71及び72にて図示しているのは、濾
過材又は誘電体5として活性炭、グラファイト、炭素繊
維等の炭素系材料を使用している場合、陽極から酸素ガ
スを発生させると、前記濾過材又は誘電体5が酸素ガス
により酸化され炭酸ガスとして溶解し易くなる。これを
防止するために前記濾過材又は誘電体5の陽分極する側
にチタン等の基材状に酸化イリウム、酸化ルテニウム、
白金等の白金族金属酸化物を被覆し通常不溶性金属電極
2として使用される多孔質材料を接触状態で、濾過材又
は誘電体5に密着させて設置して、酸素発生が主として
該多孔質の不溶性金属電極2の上で生ずるようにしてい
るのが、図69及び図70にて図示している場合と異な
る状態を図示している。
【0092】上記にて説明している図3、図4、図5、
図6、図7、図8、図11、図14、図15、図16、
図17、図18、図19、図20、図21、図24、図
33、図40、図47、図48、図54、図69及び図
71にて図示している電極構造の電極を使用しても図2
にて説明している場合と同じように、急性肝不全及び肝
不全の結果として起こる、血液中に溶解するアンモニア
を電気分解又は電極作用による酸化作用を使用して、血
液中のアンモニアを硝酸に酸化させることができる。
【0093】以下、図73に関連して本発明の実施例を
説明する。図73は立体図で、図74、図75、図7
6、図85及び図86は縦断面図で、図77及び図81
は組み立て図で、図78、図79、図80、図82、図
83及び図84は上面図で、図中、1は濾過器具で、5
9及び60は平板形状電極で、61は、パッキングで、
62は溝で、63は接続用部品で、69は細い通路部
分、70は63とは異なった形状の、ノズル形状の接続
用部品で、71はバイブレーターである。
【0094】図73、図74、図75、図76及び図7
7にて図示しているのは、東海カーボン(株)の商品名
である。グラシカーボンなどで出来ている、溝62を形
成している、溝付きの平板形状電極59及び60に、流
入口と流出口の真下の部分に溝62を形成して、一時的
に血液が詰まることなく全血の血液が淀みなく、血液に
無理な圧力をかけることなく、血液中の細胞を損傷する
ことなくスムーズに体外循環している状態を図示してい
る。さらに、AC又はDCのソレノイドを使用して、濾
過器具1を、例えば、1分間に、20回から80回程
度、とんとんとたたくか、又はバイブレーター71を使
用して、濾過器具1の内部を通過中の血液を、バイブレ
ーター71を使用して振動させて、拡散させ、全血の血
液が濾過器具1の内部を、一段とスムーズに通過するこ
とが出来るようにしている状態を図示している。
【0095】図75及び図76にて図示しているのは、
図74にて図示しているような、接続用部品63の形状
とは形状が異なる形状の、ノズル形状の接続用部品70
を使用して、平板形状電極59及び60を使用して形成
した構造の濾過器具1の内部の圧力を高めて、全血の血
液が濾過器具1の内部をスムーズに流れるように、血液
が流入する流入口と、血液が流出する流出口の直前の部
分に、血液が通過する内径を細かくするために、ノズル
形状の接続用部品70を使用して、細かい通路部分69
を形成して、濾過器具1の内部の圧力を高めて、血液が
淀みなく、スムーズに流れるようにしている状態を図示
している。
【0096】図78、図79及び図80にて図示してい
る、溝62を形成している、溝付き平板形状電極59及
び60とパッキング61を使用して、図73にて図示し
ているような電極構造の、濾過器具1を構成した場合、
長崎大学における実験結果からでも判るように、極力電
位傾度を高くするために、電極と電極の間隔は、全血の
血液を流すことが出来る、電極と電極の間隔の、限界で
ある間隔の、0.1mm、0.2mm又は0.3mm
の、電極間の間隔にて使用しなければ、血液中に存在す
るHIVウイルスなどを不活化することが出来ないの
で、平板形状電極59および60に溝62を形成して、
全血の血液が流入口の接続用部品63と流出口の接続用
部品63の真下の部分にて、一時的に、血液が詰まらな
いように、血液が溝62を経由してから、平板形状電極
59及び60の隙間を流れるようにして、血液が平板形
状電極59及び60の隙間をスムーズに流れるようにす
ることで、毎分200mlから800mlの血液を、ス
ムーズに体外循環させることが出来る、濾過器具1を使
用して、全血の血液を体外循環している状態を図示して
いる。
【0097】図81、図82、図83及び図84にて図
示しているのは、平板形状電極59及び60を円型形状
又は楕円形状の形状にしているところが、図73にて図
示している、平板形状電極59及び60と異なるところ
で、その他の構造は同じである。平板形状電極59及び
60を円型形状又は楕円形状にして、濾過器具1を形成
することで、図73にて図示しているような、四角形状
又は長方形状の平板形状電極59及び60を使用して形
成した濾過器具1よりも、血液が淀みなくスムーズに流
れる構造となる状態を図示している。
【0098】以下、図87に関連して本発明の実施例を
説明する。図87は立体図で、図88及び図89は縦断
面図で、図90は組立図で、図91、図92及び図93
は上面図で、図中、1は濾過器具で、61はパッキング
で、62は溝で、63は接続用部品で、64は平板電極
板で、65及び66はプラスチックで出来た成型品で、
70は63とは異なった形状の、ノズル形状の接続用部
品である。
【0099】図73にて図示しているのは、平板形状電
極59及び60に溝62を形成しているのに対して、図
87、図88、図89、図90、図91、図92及び図
93にて図示しているのは、プラスチックで出来た成型
品65に形成している流入口の接続用部品63と流出口
の接続用部品63の真下の部分に、溝62を形成した、
成型品65及び66と平板形状電極64を使用して形成
した構造の濾過器具1を使用して、全血の血液が一時的
に詰まることがなく、血液が淀みなく、血液に無理な圧
力をかけることがなく、血液中の細胞を損傷することが
なくスムースに体外循環している、濾過器具1を図示し
ているところが、図73にて図示している濾過器具1の
電極構造と異なる状態を図示している。
【0100】図89にて図示しているのは、濾過器具1
の内部の圧力を高めるために、図88にて図示している
濾過器具1にて使用している、接続用部品63とは形状
が異なる形状である、ノズル形状の接続用部品70を使
用して、図75及び図76にて図示しているように、濾
過器具1の内部の圧力を高めて、濾過器具1の内部を、
血液が淀みなく、スムーズに流れている状態を図示して
いる。
【0101】図84にて図示している構造の、濾過器具
1の電極構造であれば、平板形状電極64を収納するプ
ラスチックで出来た成型品65及び66を成型して、平
板形状電極64をプラスチックで出来た成型品65及び
66に収納することで、加工が難しいグラシカーボンな
どで出来ている平板電極板64を加工する必要性がなく
なり、グラシカーボンなどで出来ている平板形状の板
を、そのままの状態にて、平板形状電極板64として使
用することで、濾過器具1を形成することが出来る利点
がある。作用効果に関しては、図73にて図示している
電極構造の濾過器具1も、図87にて図示している電極
構造の濾過器具1ともに、同じ作用効果である状態を図
示している。
【0102】以下、図94に関連して本発明の実施例を
説明する。図94は組立図で、図95は縦断面図で、図
中、1は濾過器具で、59及び60は平板形状電極で、
61はパッキングで、67は63及び70とは形状が異
なる接続用部品で、70はノズル形状の接続用部品であ
る。
【0103】図94にて図示しているのは、円型形状又
は楕円形状をした平板形状電極59及び60とパッキン
グ61を使用して濾過器具1を構成している、組立図を
図示している。図73、図74及び図75にて図示して
いる、濾過器具1の構造と異なるところは、図73にて
図示している濾過器具1は、溝62を形成することで、
全血の血液がスムーズに流れるような構造にしていると
ころを、図94にて図示している構造の濾過器具1は、
図95にて図示しているような構造の接続用部品67を
使用して、平板形状電極59及び60の内部に隙間を作
り、血液がたまるたまりの部分を形成して、血液がスム
ーズに流れる構造にするか、又はノズル形状の接続用部
品70を使用して、濾過器具1の内部の圧力を高めて、
血液がスムーズに流れる構造の濾過器具1を形成してい
るところが異なる状態を図示している。
【0104】以下、図96に関連して本発明の実施例を
説明する。図96は立体図で、図97は組立図で、図9
8、図99、図100及び図104は縦断面図で、図1
01、図102、図103及び図105は上面図で、図
中、1は濾過器具で、59及び60は平板形状電極で、
61はパッキングで、62は溝で、63は接続用部品
で、68はT字形状接続用部品で、70はノズル形状の
接続用部品である。
【0105】図96にて図示しでいるのは、溝62を形
成した、溝付き平板形状電極59及び60が、極く薄い
グラシカーボンを使用して濾過器具1を形成した場合、
例えば、厚さが3mm位のときには、溝付き平板形状電
極59に、接続用部品63を接続するために取り付け
る、ネジ山の加工が難しいので、プラスチック又は金属
又はその他の材料で成形した、図104及び図105に
て図示しているような、T字接続用部品68を使用し
て、濾過器具1を構成しているところが、図73にて図
示している、濾過器具1とは異なる状態を図示してい
る。又図73にて図示している、濾過器具1の形状は長
方形状の、溝付き平板形状電極59及び60を使用し
て、濾過器具1を構成している状態を図示しているけれ
ども、図96にて図示している濾過器具1は、全血の血
液が淀みなく流れる形状である、菱形の形状をした、溝
付がついていない、平板形状電極59及び60を使用し
て、濾過器具1を構成している状態を図示している。
【0106】以下、図106に関連して本発明の実施例
を説明する。図106及び図108は縦断面図で、図1
07は上面図で、図中、1は濾過器具で、3は端子で、
24はボルトで、59及び60は平板形状電極で、61
はパッキングで、63は接続用部品で、68はT字形状
接続用部品で、72はスペーサーで、73はフランジで
ある。
【0107】図106にて図示しているのは、厚さが、
約4、5mmの、毒性が、全くないと考えられている、
グラシカーボン(東海カーボンの商品名)で出来てい
る、直径が、約28cmの、円型形状の平板形状電極5
9及び60を使用して、濾過器具1を形成するのに、図
108にて図示している、ステンレスなどの金属、又は
その他の材料で出来ている、フランジ73と、テフロン
で出来ている、厚さが、0、2mmのスペーサー72
と、シリコンで出来ている、厚さが、0、3mmのパッ
キング61と、接続用部品63と、T字形状接続用部品
68とパッキング61と、プラスチックなどの絶縁材料
で出来ている、ボルト24を使用して、全血の血液が流
入する流入口と、血液が、流出する流出口を、平板形状
電極59の、側壁に、直角に、形成した構造の濾過器具
1を図示している。
【0108】図73、図74及び図106にて図示して
いる、長方形状及び円型形状の、平板形状電極59及び
60を使用して、濾過器具1を形成している、平板形状
電極59及び60の材質である、グラシカーボンは、大
変に脆い材質であるので、図106にて図示しているよ
うに、フランジ73を使用して、組み立てる構造の濾過
器具1の構造にしなければ、平板形状電極59及び60
を破損させることなく、濾過器具1を組み立てることが
出来にくい。又フランジ73を使用して、濾過器具1を
組み立てる場合、濾過器具1の形状としては、丸型形状
の、濾過器具1の形状が、最も、組み立てるのに、容易
な構造である。又、丸型形状の、濾過器具1の形状が、
最も、流速をとりやすい構造でもある。
【0109】図106にて図示している、濾過器具1を
使用して、平成9年7月14日に、北海道大学、免疫科
学研究所、血清学部門の、生田和良教授と、本考案者
の、長浦善昭とが、共同にて行なった、実験結果は、下
記の通りである。実験は、図106にて図示している、
濾過器具1を、縦方向に立てた状態にて、濾過器具1を
形成している、左右の、平板形状電極59及び60の、
電極間の、間隔が、0.2mmの電極間に、0.5Vと
1.0Vの、交流電圧を印加している、極く狭い電極間
に、HIVを培養している培養液を、下の方向から、上
の方向にかけて、1回だけ、濾過器具1内部を、通過さ
せて行なった実験の結果である。 臨床分離株(017)とは、欧米型のHIVで、実験室
株(LAI)とはタイ国型のHIVである。実験結果と
しては、欧米型の、臨床分離株(017)の場合で、
0.5Vで、1/3に低下している、又IVで1/10
に低下している。又タイ国型の、実験室株(LAI)の
場合は、0.5Vと1.0Vともに、1/2に低下して
いる。上記の結果では、HIVを不活化する効果が低い
ようにみえるかもしれないが、濾過器具1の内部を培養
液を1回だけ、通過させただけの、実験結果なので、効
果があるのか、又は効果がないのかの、判断は、判断の
しかたである。
【0110】下記にで、示している実験結果は、平成9
年8月28日に、図73及び図74にて図示している、
電極間の距離が、0.2mmで、32cm×20cm
の、長方形状の濾過器具1と、図106にて図示してい
る、直径が28cmの、円型形状の、濾過器具1の、2
種類の、濾過器具1を使用して、米国のPURDUE大
学の、細菌学教室の、Dr.David A.Sand
ersと、本考案者の長浦善昭と、Dr.Stephe
n R.Ashの3者が共同にて行なった、実験結果で
ある。実験に使用したウイルスは、Moloney m
urine leukemia virus(MML
U)というウイルスで、ネズミの白血病ウイルスであ
る。
【0111】まず、上記の実験結果から判断出来ること
は、図73及び図74にて図示している、長方形状の、
濾過器具1の実験を、分析すると、1.0V、1.5
V、2.3V及び3Vの、全てに於いて、感染細胞が、
損傷又は死滅しているので、実験としては感染細胞を全
て死滅させている。感染細胞が、死滅した原因は、電圧
が1V以上になると、平行平板電極59及び60の、電
極表面上にて発生する、活性酸素又は水素ガスの毒性に
て、感染細胞が、死滅したのではないかと考えられる。
【0112】図106にて図示している、円型形状の、
濾過器具1を使用した、実験結果から判断出来ること
は、1.0Vと1.5Vでは、MMLVに感染している
感染細胞が、100%死滅している。この原因も、図7
3及び図74の、長方形状の、濾過器具1を使用した、
実験結果と同じく、活性酸素又は水素ガスによる影響で
あると考えられる。2.3Vの場合、感染細胞が、10
0%生存している、この原因は、電極内部に於いて、電
極反応により、多量のガスが、発生したために、成極反
応が起こり、電流が流れなくなった結果、電解反応が起
こらなくなり、活性酸素又は水素ガスが発生しないため
に、感染細胞が、100%生存しているのか、又はその
他のことが、原因なのか、現時点では、判断が出来な
い。
【0113】上記の実験結果を、さらに、詳しく、分析
すると、0.5Vの電圧であれば、感染細胞は、100
%生存していながら、しかも、細胞表面上のウイルス
の、減少率は、コントロールが1.40であるから、電
圧を0.5V印加することで0.40に低下しているの
で、ウイルスの減少率は、70%程度減少していること
になる、この実験結果から判断出来ることは0.5V未
満であれば、血液細胞である、赤血球、白血球、血小板
などの血液細胞を、損傷又は死滅させることなく、血液
中の、フリー状態のウイルス、及び感染細胞の表面上
に、存在するHIV、HCV、HTL−1などの、MM
LVと極く近い関係の、レトロウイルスを、不活化する
ことが出来ることを示している。さらに、今後の実験結
果しだいでは、電極間の距離が、0.2mmの場合の条
件で、0.5V以上から1.0V以下の範囲内の、電圧
で、もっと、効果的に、ウイルスを不活化することが出
来る、効果的な、電圧の条件が判明すると考えられる。
上記の実験結果は、全血の血液を体外循環させ、体外循
環させている、血液中に存在する、ウイルスを電気的
に、減少させる治療手段として、利用することが出来る
ことを示している。
【0114】北海道大学にて、行なった実験は、フリー
状態のHIVだけを培養した、ウイルスの培養液を使用
した実験で、PURDUE大学にて行なった実験は、細
胞の表面上に、MMLVという、ウイルスが感染してい
る、感染細胞を使用して、実験を行なっている。MML
VはHIV、HTLV−1、HTLV−2及びHCV
に、大変に良く似ているウイルスの性質を持っているの
で、MMLVに対する効果は、HIV、HTLV−1、
HTLV−2及びHCVに対する効果と、同じ効果であ
ると、考えてよいというのが、学会の常識である。
【0115】人間の血液を体外循環させて、体外循環さ
せている、全血の血液を、図106にて図示している、
電極間の、距離が0.2mmで、直径が28cmの、平
板形状電極59及び60に、0.5Vの交流電圧を印加
している、大変に、電位傾度の高い、濾過器具1の内部
を通過させて、細胞の表面上に感染している、HIV、
HCV、HTLV−1及びHTLV−2などが、感染し
ている、感染細胞を、濾過器具1の内部を通過させて、
細胞を殺すことなく、細胞の表面上の、ウイルスだけを
殺すことが出来る。治療手段として、使用することが出
来ることを、上記の実験結果は示している。
【0116】電極間の距離が、0.2mmの場合の、
0.5Vとは電位傾度としては、大変に高い電圧であ
る、国際的な、電気の単位として、計算すれば、電気の
単位はcmが単位なので、0.2mmの場合の、0.5
Vとは、実際、電気の単位として、ウイルス及び細胞に
かかっている電圧は、25Vの電圧をかけていることに
なる。
【0117】図106にて図示している、電極間の距離
が、0.2mmで、電極の直径が28cmの場合の、濾
過器具1でも、全血の血液を体外循環させる場合の、米
国の厚生省である、EDAが許可している、FDAの許
可基準内の圧力である。200mHgの圧力をかけれ
ば、全血の血液でも、1分間に、120mlの血液を、
体外循環させることが出来るので、図106にて図示し
ている、濾過器具1でも、十分に、図106にて図示し
ている、濾過器具1でも、十分に、実用化することが、
出来るということが判明した。尚、電極間の距離が、
0.3の場合に、同じ条件の電極でも、200mHgの
圧力をかけると、1分間に、250mHlの、全血の血
液を通過させることが出来る。
【0118】
【発明の効果】細胞に電圧、電流をかけると、細胞の表
面上にあるイオンチャンネル又は膜電位の変化又は細胞
表面にあるポンプを刺激して、細胞表面を瞬間的に開放
することが出来る、細胞のイオンチャネル又は膜電位の
変化又は細胞表面にあるポンプを、電圧、電流の刺激を
使用して開放することにより、細胞の外部にある溶液
と、細胞の内部にある溶液が行ったり来たりする、例え
ば、細胞の外部にあるNaイオンが細胞内部に流入し、
細胞内部のKイオンが細胞の外に流出することになり、
細胞が活性化されると、細胞は細胞外部にサトカインで
ある、インターロイキン及びインターフェロンを産出及
び放出する。結果として、人体の防護物質である、イン
ターロイキン及びインターフェロンが体内に於いて合成
されることになる。
【0119】HTVウイルス、肝炎ウイルス及びその他
のウイルスに対するインターロイキン及びインターフェ
ロンの作用機序は未だ十分解明されていないが、標的細
胞上のレセプターにインターロイキン及びインターフェ
ロンが結合し、その情報を受け取った細胞が抗ウイルス
状態となってウイルスの増殖を阻害することにより、H
IVウイルス、肝炎ウイルス及びその他のウイルス性疾
患の発病を抑制することになる。
【0120】通気性電極と絶縁体で出来ているオーリン
グ又はパッキング又は接着剤又は片面接着テープ又は両
面接着テープ又は絶縁塗装層又は接着剤付パッキング等
を使用して絶縁層を形成した、サンドイッチ形状の、通
気性のある、積層電極の構造を使用している濾過器具な
らば、電極間の距離を任意の距離に、極く小さくするこ
とが出来ることになり、電位傾度を簡単に高くとること
が出来るので、生体に影響を与えない範囲内の電圧を使
用して、HIVウイルス、肝炎ウイルス又は発癌性ウイ
ルス等のウイルスを、不活化することが出来る。
【0121】例えば、HIVウイルスは、電気の単位で
ある1cmの電極間の距離の場合、交流の場合60V前
後の電圧にて不活化することが出来る、けれども、生体
の細胞が、電圧に対して耐えることが出来る限界は、交
流でも、直流でも、3Vが限界である、結果として電極
間の距離を1cmの場合の60Vと、電極間の距離が
0.5mmの場合の3Vの電位傾度は同じなので、電極
間の距離を0.5mmにして3Vの電圧をかけるなら
ば、電極間の距離が1cmの場合の60Vと同じ効果が
発生することになる。このことより、生体の細胞が、電
圧に対して耐えることが出来る限界が、3V前後と決ま
っている以上、電極間の距離を極力、小さくする必要性
が発生する。当考案を使用することにより、電極間の距
離を小さくしても、血液等の溶液を多量に通過させるこ
とが出来ると同時に、電流が短絡することもなく、安全
に血液等の溶液中に電圧をかけることが出来る。ただ
し、高電圧パルスを使用するならば、もっと高い電圧を
血液にかけることが出来るので、高電圧パルスの方が効
果的ともいえないこともない。
【0122】平成5年6月14日に、福岡県血液センタ
ーの白木洋研究部長と共同にて行った、実験結果による
と図18にて図示している濾過器具と同じ形状の濾過器
具を使用して、血液が何Vまで、電圧、電流及び電気分
解によって発生する、塩素、活性酸素及びカルボキシル
基等の影響に対して、耐えることが出来るかの実験を行
った。実験結果は、電極間の距離が0.5mmで交流又
は直流ともに、3.5V程度が限界であることが判明し
た。3.5V以上になると、最初に血小板が変性するこ
とが判明した。ただし、高電圧パルスを、瞬間的にかけ
る場合には、3.5Vよりも、もっと高い電圧をかける
ことが出来る。
【0123】今回、長崎大学にて行った実験結果による
と、添付している報告書の表3に出ているように、HI
Vウイルスに電極間の距離が0.3mmで、3Vの電圧
をかけた場合の120時間後の経過で、電界処理をしな
い場合の数字は、HIVウイルスの数字が18,300
で、3Vの電圧を使用して電界処理をした場合のHIV
ウイルスの数字が、191に低下している。このような
革命的な効果が発生した理由は、電解質溶液中の水分又
は塩分が、電気分解により分解され、極く微量の活性酸
素又は塩素が、電極表面上に発生したが為に、活性酸素
の酸化作用又は塩素の殺菌作用にて、革命的にHIVウ
イルスが不活化されたのだと判断することが出来る。
【0124】上記のことから、人体に影響を与えない範
囲内の、極く微量の活性酸素又は塩素を、電極表面上に
て発生させている、電極内部を血液又は血漿等の溶液を
通過させて、電極表面上にて血液等と接触させて、電極
表面上にて発生している、極く微量の活性酸素又は塩素
又はその他の電気分解により発生するカルボキシル基等
を使用して、血液等の溶液中に存在するHIVウイルス
又は肝炎ウイルス等を不活化することも出来る。電圧又
は電流の作用又は活性酸素又は塩素の毒性を使用して、
HIVウイルス等のウイルスを不活化する場合には、電
極の形状は、積層電極でも円型電極でも丸型電極でも平
行平板電極でも、電極の形状は如何なる形状でもよい。
ただ、電極間の距離と電圧と電流と電極の実効表面積だ
けの問題である。
【0125】HIVウイルス及び肝炎ウイルス等のウイ
ルスを不活化するのに、電圧及び電流を使用することに
より、電極の距離と電圧を調整することで、毒性の強い
活性酸素又は塩素を、電圧及び電流を正確に調整するこ
とにより、電極表面上に於いて発生する活性酸素又は塩
素の量を、極限まで、極く微量の活性酸素又は塩素の発
生を、電圧及び電流を使用して調整することが出来るの
で、人体に影響を与えない範囲内の、極く微量の活性酸
素又は塩素を使用してHIVウイルス等のウイルスを不
活化することができる。この場合、使用する電流は直流
を使用してもよいけれども、交流を使用したほうが、電
極の成極作用が起こらないので、塩素の発生量を正確に
調整することが出来る。毒である塩素をもって、毒であ
るHIVウイルスを抑制又は不活化することが出来る治
療方法に利用することが出来る。
【0126】導電体で出来た球型形状又は多孔質又は蜂
ノ巣形状又はスポンジ形状をした、通気性導電体で出来
た濾過材又は誘電体を分極させて、負極又は正極に0.
7V(VS.SCE)から1.2V(VS.SCE)ま
での電圧をかけることで、血液又は血漿又は血清成分等
の電解質溶液中に、低電圧でも、通気性電極又は電極の
実効表面積を広くすることが出来るので、多量の電流
を、溶液中に均一に流すことが出来ることになり、血液
中の細胞表面上に非共有結合しているHIVウイルスは
血液中又は血液を分離した血漿又は血清成分中に存在す
るHIVウイルス等のウイルスを均一に、不活化するこ
とが出来るので、人体の体内よりHIVウイルスを完全
に撲滅することは出来ないけれども、血液中のHIVウ
イルスを不活化して、血液中のHIVウイルスの数値を
低下させることにより、エイズの発症を遅延させること
が出来る、治療手段として効果がある。
【0127】純金粘土、純銀粘土又は純白金粘土又は金
又は白金又は炭素又は活性炭又はチタン又はパラジウム
又はニッケル等で出来た、多孔質又は蜂ノ巣形状又はス
ポンジ形状をしている、導電体の物質に穴を形成して製
作した、通気性電極又は濾過材又は誘電体を使用するこ
とにより、通気性電極又は濾過材又は誘電体に形成した
穴と多孔質の穴との相乗効果で、電極の実効表面積を広
くすることが出来るので、電気分解を全く起こさない範
囲内の、0.7V(VS.SCE)から1.2V(V
S.SCE)までの低電圧の電圧を使用しても、フリー
状態のHIVウイルス又はHIVウイルスに感染してい
る感染細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイル
スを、通気性電極又は濾過材又は誘電体の表面上にて、
電気的に不活化又は除去することが出来ることになり、
人体の血液を、分極させている陽極又は陰極の積層電極
を経由して体外循環させると、血液中のHIVウイルス
又は感染細胞を不活化又は除去することが出来るので、
エイズの発症を遅延させることが出来る、治療手段とし
ての効果がある。
【0128】分極させている陽極又は陰極の積層電極を
使用すると、電極間の距離を限りなく、0に近づけて
も、血液等の溶液に、必要以上に圧力をかけなくても治
療に必要な流速がえられることになり、ウイルスの不活
化以外にも、急性肝不全及び肝不全の結果として起こ
る、血液中に溶解しているアンモニアを、電気分解又は
電極の酸化作用を使用して酸化させるのに、電解質の溶
液である、血液中に於いて電気分解を全く起こさない範
囲内の、例えば、電極間の距離が0.3mmの場合、
0.5V程度の低電圧の電圧でも、実際の電位傾度は、
電気の単位である、1cm当りにすると16.5Vと大
変に高いので、血液中のアンモニアを硝酸に酸化させる
作用が発生する。さらに、積層電極を使用することによ
り、溶液と接触する電極の実効表面積が格段と広くなる
ので、一段と効果がある。
【0129】報告害の内容 電界処理によるHIV−1不活化の検討 1宮本 勉、 1山本太郎、 1片峰 茂、 2長浦善
昭、 3植田豊一 1長崎大学医学部細菌学、2長浦研究所、3日立化成工
業(株)本社経営企画室
【0130】研究目的 HIV−1は抵抗性のきわめて弱いウイルスの一つであ
り、加熱などの物理的処理あるいは界面活性剤や種々の
消毒薬処理により容易に不活化されることが知られてい
る。ただ、血液をふくめた生物材料に混入したHIV−
1を、材料中の細胞や生理活性物質(血清蛋白など)の
機能を損なうことなく、不活化する方法は未だ確立され
ていない。このような方法ではなく、将来的にはHIV
−1感染症(AIDS)の新たな治療・発症予防法の開
発に道を拓くものと考えられる。我々は、そのための方
策の一つとして電界処理に注目し、そのHIV−1感染
性におよぼす効果について検討した。
【0131】材料と方法 1.電極。表1に示す2種類の電極を本用途のために試
作し用いた。 2.HIV−1の電界処理。LAV/HIV−1感染C
EM細胞培養上清よりHJV−1ウイルスストックを調
整した。このウイルス液を定速で電極中を通過させ、こ
の間、0−3.0Vの範囲の種々の強度の電圧(交流、
60HZ)にて通電しウイルス液を回収した。また経時
的に電極内温度を測定した。 3.電極よりのウイルス回収率。電極へのウイルス吸着
の可能性を検討するため、電極より回収したウイルス液
中のgag蛋白(p24)量を測定し、ウイルスストッ
ク原液のそれと比較した。 4.HIV−1感染価。回収したウイルス液を感受性細
胞MT4に37℃1時間吸着させ、未吸着ウイルスをよ
く洗浄した後、培養した。培養開始後経時的に上清を採
取し、その中にp24量を測定し、ウイルス液の感染価
の指標とした。 5.細胞内侵入ウイルスの測定。回収したウイルス液を
感受性細胞CEMに37℃1時間吸着させ、ただちに
0.025%トリプシンで処理した後、細胞内p24量
を測定した。 6.p24測定。市販のEIAキット(HIVAG−
1、ダイナボット社)を用いた。あらかじめOD492
によるp24の標準曲線を得、これをもとにp24量を
算出した。
【0132】結果 1.まずタイプA電極(積層型)を用いて検討した(表
2)。ウイルス液の電極中通過速度1.1ml/mi
n、滞留時間10.6minの条件でおこなった。負荷
電圧1.0Vまでは電極内の温度(25℃)上昇は認め
られなかったが、1.5、2.0、2.5Vではそれぞ
れ28、34、44℃と上昇した。負荷電圧2.0V以
上で有意なHIV−1感染価の低下を認めた。電極より
のウイルス回収率と回収ウイルス液中のHIV−1は相
関せず、HIV−1感染価の低下は電極へのウイルス吸
着によるものではないと思われた。 2.つぎに、温度上昇の影響を除去するため、熱伝導性
に優れる表面金メッキ被覆銅を材質としたタイプB電極
(平行平板型)を用いて同様の検討をおこなった(表
3)。電極中通過速度0.13ml/min,滞留時間
は17.5minの条件で、電極を氷中に設置しておこ
なった。負荷電圧は3.0Vまで温度上昇は全く認めら
れなかった。0.5Vより既に感染価の低下が認められ
た。その程度は2.5Vまではほぼ同等であったが、
3.0Vでさらに急激な低下を認めた。3.0Vでは若
干のウイルスの電極への吸着も認められた。 3.電界の初期ウイルス感染過程におよぼす影響を知る
目的で、タイプB電極より回収したウイルスを1時間吸
着させた後の細胞内p24量を測定した。コントロール
として60℃、10あるいは60min処理したウイル
スをもちいた。未処理ウイルス(p24)の2.4%が
細胞内より検出されたが、60℃60min処理ウイル
スでは0.01%と劇的に低下した。一方、電界処理ウ
イルスでは1.0Vで有意の低下が認められるものの、
他の条件では低下の程度は小さく、感染価の程度とは相
関しないように思われた。
【0133】考察 HIV−1ウイルス液を電界を通過させることにより液
中の感染価が低下した。電極によるウイルス吸着による
ものではなく、電界がウイルスそのものに作用して感染
性を失わせている可能性がつよい。タイプA電極をもち
いた実験では負荷電圧を上げると電極内温度も上昇する
ため、温度の影響も考慮に入れるべきであるが、タイプ
B電極では温度上昇なしにウイルスが不活化された。ま
た、成績を細かく分析すると、電界強度(V/cm)と
電極中滞留時間がウイルス不活化の因子として重要であ
ることが示唆される。今回の結果は電界処理が一定のH
IV−1不活化効果を有することを示すものと思われ
る。東京医科利歯科大の山本博士のグループとわれわれ
は異なるシステム(対向電極)を用いて電界によるHI
V−1不活化効果を見い出しており(私信)、今回の結
果を支持する。電解によるHIV−1不活化のメカニズ
ムの解明は今後の研究課題であるが、我々の結果は電界
がウイルスの細胞への吸着、侵入に関わる機序以外のと
ころにも作用点を有する可能性を示唆しており興味深
い。また、高電界強度にともなってもたらされる電気分
解の作用も考慮に入れる必要がある。今回の結果の最大
の問題点は、得られたHIV−1不活化の程度が他の不
活化処理(加熱など)に比し小さく、完全ではなかった
ことである。今後HIV−1完全不活化のための電界処
理条件の設定とより効率の良い電極の開発をあわせてお
こなう予定である。
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】上記の長崎大学医学部細菌学教室との共同
研究にて判明したことは、電極表面の電位差が、0.5
Vから1.0Vにて、かなりの効果があることが判明し
た。このことは印可電位を陽極電位が実質的な酸素発生
を伴わない+0.2V〜+1.2V(VS.SCE)、
陰極電位が実質的に水素発生を伴わない0V〜1.0V
(VS.SCE)の範囲内にて有効であるとの理論値と
合致する。このことから電極を制作する条件として、陽
極及び陰極の実行表面積をできるだけ広くとることが出
来る構造の電極である電極、例えば、平行平板形状電極
を対向させて、平板形状電極に、0.7Vから1.2V
(VS.SCE)の印加電位をかけている電極を使用し
て、HIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血病ウイル
ス及び発癌性ウイルスを不活化するのが、最も効果的で
あることが判明した。
【0138】
【0139】上記の長崎大学医学部細菌学教室との共同
研究にて判明したことは、電極表面の電位差が、0.5
Vから1.0Vにて、かなりの効果があることが判明し
た。このことは印可電位を陽極が実質的な酸素発生を伴
わない+0.2V〜+1.2V(VS.SCE)、陰極
電位が実質的に水素発生を伴わない0V〜1.0V(V
S.SCV)の範囲内にて有効であるとの理論値と合致
する。このことから電極を製作する条件として、陽極及
び陰極の実行表面積をできるだけ広くとることが出来る
構造の電極である電極、例えば、平行平板形状電極を対
抗させて、平板形状電極に、0.7Vから1.2V(V
S.SCE)の印加電位をかけている電極を使用して、
HIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血病ウイルス及
び発癌性ウイルスを不活化するのが、最も効果的である
ことが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図で、図1は縦断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図2は縦断面図である。
【図3】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図3は縦断面図である。
【図4】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図4は縦断面図である。
【図5】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図5は縦断面図である。
【図6】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図6は縦断面図である。
【図7】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図7は縦断面図である。
【図8】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図8は縦断面図である。
【図9】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段を
示す構造概要説明図で、図9は縦断面図である。
【図10】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図10は縦断面図である。
【図11】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図11は縦断面図である。
【図12】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図12は縦断面図である。
【図13】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図13は縦断面図である。
【図14】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図14は縦断面図である。
【図15】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図15は縦断面図である。
【図16】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図16は縦断面図である。
【図17】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図17は縦断面図である。
【図18】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図18は立体図である。
【図19】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図19は組立図である。
【図20】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図20は組立図である。
【図21】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図21は組立図である。
【図22】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図22は組立図である。
【図23】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図23は立体図である。
【図24】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図24は組立図である。
【図25】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図25は組立図である。
【図26】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図26は組立図である。
【図27】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図27は組立図である。
【図28】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図28は立体図である。
【図29】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図29は組立図である。
【図30】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図30は組立図である。
【図31】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図31は組立図である。
【図32】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図32は組立図である。
【図33】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図33は立体図である。
【図34】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図34は上面図である。
【図35】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図35は組立図である。
【図36】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図36は縦断面図である。
【図37】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図37は立体断面図である。
【図38】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図38は縦断面図である。
【図39】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図39は立体断面図である。
【図40】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図40は立体図である。
【図41】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図41は縦断面図である。
【図42】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図42は組立図である。
【図43】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図43は縦断面図である。
【図44】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図44は立体断面図である。
【図45】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図45は縦断面図である。
【図46】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図46は立体断面図である。
【図47】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図47は立体図である。
【図48】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図48は立体図である。
【図49】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図49は上面図である。
【図50】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図50は縦断面図である。
【図51】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図51は組立図である。
【図52】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図52は組立図である。
【図53】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図53は組立図である。
【図54】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図54は立体図である。
【図55】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図55は立体図である。
【図56】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図56は上面図である。
【図57】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図57は縦断面図である。
【図58】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図58は縦断面図である。
【図59】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図59は縦断面図である。
【図60】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図60は縦断面図である。
【図61】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図61は縦断面図である。
【図62】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図62は縦断面図である。
【図63】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図63は縦断面図である。
【図64】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図64は縦断面図である。
【図65】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図65は上面図である。
【図66】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図66は上面図である。
【図67】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図67は上面図である。
【図68】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図68は側面図である。
【図69】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図69は縦断面図である。
【図70】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図70は立体図である。
【図71】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図71は縦断面図である。
【図72】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図72は立体図である。
【図73】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図73は立体図である。
【図74】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図74は縦断面図である。
【図75】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図75は縦断面図である。
【図76】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図76は縦断面図である。
【図77】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図77は組立図である。
【図78】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図78は上面図である。
【図79】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図79は上面図である。
【図80】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図80は上面図である。
【図81】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図81は組立図である。
【図82】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図82は上面図である。
【図83】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図83は上面図である。
【図84】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図84は上面図である。
【図85】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図85は縦断面図である。
【図86】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図86は縦断面図である。
【図87】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図87は立体図である。
【図88】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図88は縦断面図である。
【図89】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図89は縦断面図である。
【図90】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図90は組立図である。
【図91】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図91は上面図である。
【図92】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図92は上面図である。
【図93】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図93は上面図である。
【図94】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図94は組立図である。
【図95】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図95は縦断面図である。
【図96】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図96は立体図である。
【図97】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図97は組立図である。
【図98】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図98は縦断面図である。
【図99】本発明の実施例のウイルスを不活化する手段
を示す構造概要説明図で、図99は縦断面図である。
【図100】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図100は縦断面図であ
る。
【図101】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図101は上面図である。
【図102】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図102は上面図である。
【図103】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図103は上面図である。
【図104】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図104は縦断面図であ
る。
【図105】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図105は上面図である。
【図106】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図106は縦断面図であ
る。
【図107】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図107は上面図である。
【図108】本発明の実施例のウイルスを不活化する手
段を示す構造概要説明図で、図108は縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1.ガラス又はプラスチック又はグラシカーボン等の絶
縁体で出来た濾過器具(略して、濾過器具とする) 2.不溶性金属材料である金又は白金又は炭素又はグラ
ファイト又は活性炭又はチタン又はパラジウム又はニッ
ケル等で出来た通気性電極(略して、不溶性金属電極又
は電極とする) 3.端子 4.電気絶縁材料のプラスチック等で出来た桟(略し
て、桟とする) 5.通気性導電体で出来た瀘過材又は誘電体(略して、
通気性導電体で出来た濾過材又は濾過材又は誘電体とす
る) 6.金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭又
はチタン又はパラジウム又はニッケル又はアルミニウム
等で出来た通気性のある電極(略して、通気性電極又は
給電用陽極又は給電用陰極とする) 7.穴 8.絶縁体で出来ているオーリング等(略して、オーリ
ングとする) 9.絶縁体で出来ているパッキング等(略して、パッキ
ングとする) 10.非導電体で出来ている接着剤(略して、接着剤と
する) 11.非導電体で出来ている片面接着テープ(略して、
片面接着テープとする) 12.非導電体で出来ている両面接着テープ(略して、
両面接着テープとする) 13.絶縁体の塗料を塗布した塗装層(略して、絶縁塗
装層とする) 14及び15.濾過器具1の両側面の蓋(略して、蓋と
する) 16及び17.濾過器具1の両側面に設けているパッキ
ング(略して、パッキングとする) 18.ネジ20の気密性を保持するためのパッキング
(略して、パッキングとする) 19.端子3を固定するためのボルト(略して、ボルト
とする) 20.通気性電極6に設けている接続部分(略して、接
続部分とする) 21.端子3を一体形成している通気性電極(略して、
端子付通気性電極とする) 22及び23.濾過器具1の両側面に設けている蓋(略
して、蓋とする) 24.表面を絶縁処理したボルト又はポリカーボネイト
などで出来ている、絶縁体で出来たボルト(略して、ボ
ルトとする) 25.表面を絶縁処理したナット又はポリカーボネイト
などで出来ている、絶縁体で出来たナット(略して、ナ
ットとする) 26.ボルト 27.接続部分28を設けている電極(略して、接続部
分付電極とする) 28.接続部分 29.溶液を接続部分付電極27内部にて蛇行させるた
めの蛇型パッキング(略して、蛇型パッキングとする) 30.積層電極 31.温度調節槽 32.両面に接着剤を塗布したパッキング(略して、接
着剤付パッキングとする) 33.積層電極30と端子3を接続するための接続部分
(略して、接続部分とする) 34.各々の通気性電極6を一対にするための電極接続
部品(略して、電極接続部品とする) 35.電極接続部品に設けた接続部分(略して、接続部
分とする) 36.溶液を分岐及び合流させる接合部品(略して、接
合部品とする) 37.表面を絶縁処理したボルトとナット又は絶縁体で
出来たボルトとナット(略して、ボルトとする) 38.円筒形状をした電極(略して、円筒形状電極とす
る) 39.円筒形状電極38よりも直径が小さい円柱形状又
は円筒形状をした電極(略して、円柱形状電極とする) 40及び41.濾過器具1を形成するための、表面を絶
縁処理した蓋又は絶縁体で出来た蓋(略して、蓋とす
る) 42.43及び44.表面を絶縁処理したボルト又は絶
縁体で出来たボルト(略して、ボルトとする) 45及び46.端子を兼ねた固定用のボルト(略して、
端子とする) 47、48、49、50及び51.絶縁体で出来ている
パッキング又はオーリング等(略して、パッキングとす
る) 52.溝53を設けた絶縁体で出来ているスリーブ(略
して、溝53を設けたスリーブとする) 53.溝 54.穴7を設けた絶縁体で出来ているスリーブ(略し
て、穴7を設けたスリーブとする) 55.絶縁体で出来ているスリーブ(略して、スリーブ
とする) 56.温度計 57.導電性のスプリング(略して、スプリングとす
る) 58.接合部分 59及び60.溝付き平板形状電極(略して、平板形状
電極とする) 61.パッキング 62.溝 63.接続用部品 64.平板電極板 65及び66.プラスチック又はステンレスなどの金属
で出来た成型品(略して、成型品とする) 67.63とは形状が異なった接続用部品 68.T字型接続用部品 69.血液の圧力を高めて流れをよくするために、血液
が流入する流入口と、血液が流出する流出口の直前に形
成している、内径を小さくしている細い通路部分(略し
て、細い通路部分とする) 70.63及び67とは形状が異なった、ノズル形状の
接続用部品(略して、ノズル形状の接続用部品とする) 71.AC又はDCソレノイド又はバイブレーター(略
して、バイブレーターとする) 72 テフロンなどの絶縁体出来ているスペーサー(略
して、スペーサーとする) 73.ステンレスなどの金属で出来ているフランジ(略
して、フランジとする)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 13/00 C12N 13/00 // C12N 7/04 7/04

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過器具(1)内部に、通気性電極
    (6)又は端子付通気性電極(21)又は接続部分付き
    電極(27)を設けて、通気性電極(6)又は端子付通
    気性電極(21)又は接続部分付電極(27)又は平板
    形状電極(59)及び平板形状電極(60)の電極間の
    距離が3mm又は2mm又は1mm又は0.5mm又は
    0.3mm又は0.1mm又は0.05mm以下で、使
    用する電圧、電流が高電圧パルス又は直流又は交流の性
    質を有する、数万V又は数千V又は数百V又は数10V
    又は数V又は3V又は2V又は1V又は0.5V又は
    0.25V以下の電圧をかけている、電位傾度の高い電
    極間の内部を、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させ
    て、電圧、電流の直接的な影響か又は電気分解により発
    生する塩素等の間接的な影響で、溶液中に存在するHI
    VウイルスのRNA又は逆転写酵素又は蛋白質分解酵素
    又はHIVウイルスの表面上にあるエンベロープ又はそ
    の他のHIVウイルスの重要な部分を損傷又は破壊する
    ことにより、HIVウイルスを不活化する。又はアンモ
    ニアを電気分解又は電極の酸化作用により、硝酸に酸化
    させることを特徴とするウイルスを不活化する方法。
  2. 【請求項2】 人体の血液を体外循環させ、体外循環さ
    せている血液を、電気分解を起こさない範囲内の電圧又
    は電気分解を起こす電圧以上の電圧をかけている、電極
    と電極の間を通過させて、血液中又は血漿成分中等に存
    在するHIVウイルス、肝炎ウイルス等のウイルスを、
    電圧及び電流の作用を使用しで不活化した後、人体に還
    流する請求項(1)記載のウイルスを不活化する方法。
  3. 【請求項3】 円筒形状電極(38)の内部に、円筒形
    状電極(38)よりも直径が小さい、別の円柱形状電極
    (39)を挿入し、両側面より溝(53)を設けたスリ
    ーブ(52)又は穴(7)を設けたスリーブ(54)又
    はスリーブ(55)を使用して、円柱形状電極(39)
    を精密に固定し、両側面より内ネジを形成している蓋
    (40)及び蓋(41)を使用して密封した濾過器具
    (1)内部に、人体の血液又は血漿成分又はリンパ液等
    の溶液を通過させて、体外循環させ、血液中等に存在す
    るウイルスを不活化する。又はアンモニアを酸化させる
    請求項(1)又は(2)記載のウイルスを不活性化する
    方法。
  4. 【請求項4】 グラシカーボンなどの素材で出来てい
    る、2枚の平板形状をした、平板形状電極(59)と平
    板形状電極(60)とパッキング(61)を使用して構
    成した、濾過器具(1)の内部を、全血の血液が通過す
    るのに、血液が無理な圧力を受けることがないように、
    血液が流入する流入口と、血液が流出する流出口に設け
    ている、接続用部品(63)の真下の場所に、溝(6
    2)を平板形状電極(59)と平板形状電極(60)の
    内側に形成して、全血の血液が、最初に、溝(62)の
    内部を流れた後、2枚の平板形状をした、平板形状電極
    (59)と平板形状電極(60)とパッキング(61)
    を使用して構成した、電極と電極の隙間、例えば、電極
    と電極の間隔が、0.2mmの電極間を流れるようにし
    た、濾過器具(1)を形成し、全血の血液が、淀みな
    く、十分な流速がとれるようにした構造の、濾過器具
    (1)を使用して、濾過器具(1)の内部を、全血の血
    液を通過させて、血液中に存在している、HIVウイル
    ス、HIVウイルスなどのウイルスを電圧及び電流を使
    用して電気的に不活化する請求項(1)、(2)又は
    (3)記載のウイルスを不活性化する方法。
  5. 【請求項5】 濾過器具(1)内部に、端子(3)との
    接続用の接続部分(20)を設けている複数枚の通気性
    電極(6)と複数枚のオーリング(8)又はパッキング
    (9)を交互に積層して、通気性電極(6)に設けてい
    る接続部分(20)に、端子(3)をボルト(19)に
    て通気性電極(6)に接続して固定し、濾過器具(1)
    の両側面に設けている蓋(14)又は蓋(15)又は片
    側面だけに設けている蓋(14)を使用して、濾過器具
    (1)内部を完全に密封状態にした濾過器具(1)内部
    に、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させて、血液中
    等に存在するウイルスを不活化する。又はアンモニアを
    酸化させる請求項(1)、(2)(3)又は(4)記載
    のウイルスを不活化する方法。
  6. 【請求項6】 複数枚の通気性電極(6)と、複数枚の
    オーリング(8)又はパッキング(9)を交互に積層し
    て使用するか又は接着剤(10)又は片面接着テープ
    (11)又は両面接着テープ(12)又は絶縁塗装層
    (13)又は接着剤付パッキング(32)等を使用する
    か又は形成して、通気性電極(6)の表面上に絶縁層を
    形成した後、両側面に設けている蓋(22)又は蓋(2
    3)とボルト(24)又はナット(25)を使用して、
    濾過器具(1)内部を完全に密封状態にした濾過器具
    (1)内部に、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させ
    て、血液中等に存在するウイルスを不活化する。又はア
    ンモニアを酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)又は(5)記載のウイルスを不活化する方法。
  7. 【請求項7】 複数枚の、通気性電極(6)に配線用の
    端子(3)を一体形成している端子付通気性電極(2
    1)と、複数枚のオーリング(8)又はパッキング
    (9)を交互に積層して使用するか又は接着剤(10)
    又は片面接着テープ(11)又は両面接着テープ(1
    2)又は絶縁塗装屑(13)又は接着剤付パッキング
    (32)等を使用するか又は形成して、端子付通気性電
    極(21)と端子付通気性電極(21)の中間に絶縁層
    を形成した後、両側面に設けた蓋(22)又は蓋(2
    3)とボルト(24)又はナット(25)を使用して、
    濾過器具(1)内部を完全に密封状態にした濾過器具
    (1)内部に、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させ
    て、血液中等に存在するウイルスを不活化する。又はア
    ンモニアを酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)又は(6)記載のウイルスを不活化する
    方法。
  8. 【請求項8】複数枚の通気性電極(6)を、通気性電極
    (6)と通気性電極(6)との中間を、接着剤(10)
    又は片面接着テープ(11)又は両面接着テープ(1
    2)又は絶縁塗装層(13)又は接着剤付パッキング
    (32)等を使用するか又はオーリング(8)又はパッ
    キング(9)とボルト(37)を使用して、複数枚の通
    気性電極を数枚から数10枚又はそれ以上の枚数を積層
    して一対とした、交換可能なカセット方式の積層電極
    (30)を、濾過器具(1)内部に入れて、両側面の蓋
    (14)又は蓋(15)又は片側面の蓋(14)に設け
    てあるパッキング(17)を両側面又は片側面より使用
    して、積層電極(30)の両側面を密封し、積層電極
    (30)内部の気密状態を保持する。さらに、パッキン
    グ(16)を使用して、積層電極(30)に設けている
    端子(3)又は端子(3)と接続する接続部分(33)
    の気密を保持している、濾過器具(1)の内部に人体の
    血液又は血漿等の溶液を通過させて、血液中等に存在す
    るウイルスを不活化する。又はアンモニアを酸化させる
    請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)又は(7)記載のウイルスを不活化する方法。
  9. 【請求項9】オーリング(8)又はパッキング(9)又
    は接着剤(10)又は片面接着テープ(11)又は両面
    接着テープ(12)又は絶縁塗装層(13)又は接着剤
    付パッキング(32)又はボルト(37)等を使用し
    て、積層電極(30)を形成する場合、通気性電極
    (6)に設けている穴(7)の位置を、それぞれ合わせ
    て、穴(7)を一直線状態に合致させて、積層電極(3
    0)内部を流れる溶液が、積層電極(30)内部を、淀
    みなくまっすぐに、一直線状態に流れるように、通気性
    電極(6)を複数枚積層した、積層電極(30)を濾過
    器具(1)内部にて使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)又は(8)記
    載のウイルスを不活化する方法。
  10. 【請求項10】オーリング(8)又はパッキング(9)
    又は接着剤(10)又は片面接着テープ(11)又は両
    面接着テープ(12)又は絶縁塗装層(13)又は接着
    剤付パッキング(32)又はボルト(37)等を使用し
    て、積層電極(30)を形成する場合、通気性電極
    (6)に設けている穴(7)の位置を、それぞれ交互に
    設けて通気性電極(6)を積層し、積層電極(30)内
    部を流れる溶液が、積層電極(30)内部に於いて蛇行
    して流れるように、通気性電極(6)を複数枚積層し
    た、積層電極(30)を濾過器具(1)内部にて使用す
    る請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)、(7)、(8)又は(9)記載のウイルスを不
    活化する方法。
  11. 【請求項11】濾過器具(1)内部に、溶液が流れる縦
    方向に対して平行に、2枚の接続部分付電極(27)と
    1枚のパッキング(9)又は1枚の蛇型パッキング(2
    9)又は複数枚の接続部分付電極(27)と複数枚のパ
    ッキング(9)又は複数枚の蛇型パッキング(29)を
    交互に積層した濾過器具(1)内部に、人体の血液又は
    血漿等の溶液を通過させて、血液中等に存在するウイル
    スを不活化する。又アンモニアを酸化させる請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)又は(10)記載のウイルスを
    不活化する方法。
  12. 【請求項12】濾過器具(1)内部に、溶液が流れる縦
    方向に対して平行に、複数枚の接続部分付電極(27)
    と複数枚のパッキング(9)を、交互に積層した濾過器
    具(1)内部にて使用する、接続部分付電極(27)内
    部の溶液が流れる距離を長くするための、蛇型パッキン
    グ(29)を、接続部分付電極(27)内部に於いて使
    用する請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)又
    は(11)記載のウイルスを不活化する方法。
  13. 【請求項13】ABS樹脂又はナイロン樹脂又はその他
    の樹脂等の化成品を使用して円筒形状電極(38)又は
    円柱形状電極(39)の素材を成型し、化成品を成型し
    て出来た素材の表面上に、金又は白金又はその他の金属
    を電気メッキ、無電界メッキ等を使用して表面処理加工
    して出来た、円筒形状電極(38)又は円柱形状電極
    (39)を使用して、電極である濾過器具(1)を形成
    する請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)
    又は(12)記載のウイルスを不活化する方法。
  14. 【請求項14】濾過器具(1)に端子(3)を設け、濾
    過器具(1)の内部に、通気性導電体で出来た濾過材又
    は誘電体(5)を充填して、通気性導電体で出来た濾過
    材又は誘電体(5)に負極又は正極の電流を流し、通気
    性導電体で出来た濾過材又は誘電体(5)に負極又は正
    極の電流を流している濾過器具(1)の内部に、上下水
    道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液を通過
    させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生物又
    はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌又は不活化又
    は酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
    (11)、(12)又は(13)記載のウイルスを不活
    化する方法。
  15. 【請求項15】濾過器具(1)内部に電極(2)を対向
    させて設け、対向させた電極(2)と、電極(2)との
    間に通気性導電体で出来た濾過材(5)を充填して、対
    向させた電極(2)と通気性導電体で出来た濾過材又は
    誘電体(5)を接触させ、通気性導電体で出来た濾過材
    又は誘電体(5)に負極又は正極の電流を流している、
    濾過器具(1)の内部に上下水道水、海水、血液、血
    漿、血清又はその他の溶液を通過させて、溶液中に存在
    する細菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリル
    ビン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させる請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)又は(14)記載のウイルスを不活化す
    る方法
  16. 【請求項16】濾過器具(1)内部に通気性電極(6)
    を対向させて設け、対向させた通気性電極(6)と通気
    性電極(6)との間に、通気性導電体で出来た濾過材又
    は誘電体(5)を充填して、対向させた通気性電極
    (6)と通気性導電体で出来た濾過材(5)を接触さ
    せ、通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体(5)に負
    極又は正極の電流を流している、濾過器具(1)の内部
    に上下水道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶
    液を通過させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の
    微生物又はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌又は
    不活化又は酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    又は(15)記載のウイルスを不活化する方法。
  17. 【請求項17】濾過器具(1)内部に通気性電極(6)
    を1枚又は複数枚設けている、濾過器具(1)の内部
    に、上下水道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の
    溶液を通過させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等
    の微生物又はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌又
    は不活化又は酸化させる請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)又は(16)記載のウイルスを不活
    化する方法。
  18. 【請求項18】人体の血液、血漿成分又はリンパ液を、
    体外に導き出して、体外循環させ、体外循環させている
    血液を、電気分解を起こす電圧以上の電圧をかげてい
    る、電極と電極の間を通過させ、電気分解により発生し
    た塩素等の毒性を中和させる目的にて、電極と電極の間
    を通過した血液、血漿成分又はリンパ液等の溶液中に、
    塩素等の毒性を中和させる中和剤、例えば、ハイポ等を
    使用して、血液、血漿成分又はリンパ液等の溶液中に発
    生した塩素等の毒性を中和させる請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)又は(17)記載
    のウイルスを不活化する方法。
  19. 【請求項19】濾過器具(1)内部に、通気性電極
    (6)と対向させて設けている、別の通気性電極(6)
    とを、オーリング(8)又はパッキング(9)とボルト
    (37)を使用して積層するか、又は接着剤(10)又
    は片面接着テープ(11)又は両面接着テープ(12)
    又は絶縁塗装層(13)又は接着剤付パッキング(3
    2)等を使用して、通気性電極(6)と通気性電極
    (6)との中間に絶縁層を形成して積層した、2枚又は
    複数枚の通気性電極(6)を積層して出来た、一対の積
    層電極(30)を設けた濾過器具(1)の内部に、上下
    水道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液を通
    過させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生物
    又はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌又は不活化
    又は酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)又は(18)記載のウイ
    ルスを不活化する方法。
  20. 【請求項20】濾過器具(1)内部に通気性電極(6)
    を対向させて設け、対向させた通気性電極(6)と通気
    性電極(6)との間に、通気性導電体で出来た濾過材又
    は誘電体(5)を充填して、対向させた通気性電極
    (6)と通気性導電体で出来た濾過材又は誘電体(5)
    を接触させ、通気性導電体で出来た濾過過材(5)に負
    極又は正極の電流を流している、濾過器具(1)の内部
    に、自動車エンジン等が排出する排気ガスを通過させ、
    排気ガス中に含まれている、窒素酸化物又は硫黄酸化物
    又は黒煙を吸着して除去する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)又
    は(19)記載のウイルスを不活化する方法。
  21. 【請求項21】 人体の血液を血管より又はリンパ液を
    リンパ管より、人体の体外に導き出して体外循環させ、
    体外循環させている血液又は血漿成分又はリンパ液を、
    電気分解を起こさない範囲内の電圧又は電気分解を起こ
    す電圧以上の電圧をかげている、電極と電極の間を通過
    させて、白血球等の細胞の表面上にあるイオンチヤネル
    又は細胞膜電位の変化又は細胞表面にあるポンプを、電
    圧又は電流の作用により刺激して強制的に開放するか又
    は閉鎖し、細胞を活性化又は抑制してサイトカインであ
    る、インターロイキン又はインターフェロンを産出又は
    放出させるか又は放出を停止させる請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)又は(20)記載のウイルスを不活化す
    る方法。
  22. 【請求項22】 通気性導電体で出来た濾過材(5)と
    して、グラシカーボン又は金又は白金又は炭素又はグラ
    ファイト又は活性炭又はチタン又はパラジウム又はニッ
    ケル等で出来た、球型の粒子又は顆粒を使用する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)又は(21)記載
    のウイルスを不活化する方法。
  23. 【請求項23】 通気性導電体で出来た濾過材(5)と
    して、グラシカーボン又は金又は白金又は炭素又はグラ
    ファイト又は活性炭又はチタン又はパラジウム又はニッ
    ケル等で出来た、多孔質又は蜂ノ巣形状又はスポンジ形
    状をした導電体の物体を使用する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)又は(22)記載
    のウイルスを不活化する方法。
  24. 【請求項24】 通気性導電体で出来た濾過材又は誘電
    体(5)として、炭素繊維を使用する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)、(22)又は
    (23)記載のウイルスを不活化する方法。
  25. 【請求項25】 通気性導電体で出来た濾過材又は誘電
    体(5)として使用する、球型形状又は多孔質又は蜂ノ
    巣形状又はスポンジ形状をした濾過材(5)の表面を、
    生体適合性の樹脂又は絶縁体の樹脂を使用して表面加工
    し、導電体で出来た濾過材又は誘導体(5)の、導電体
    としての導電性の性質を低下させた、導電体で出来た濾
    過材(5)を使用する請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、
    (20)、(21)、(22)、(23)又は(24)
    記載のウイルスを不活化する方法。
  26. 【請求項26】 純金粘土、純銀粘土又は純白金粘土等
    を成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形
    成して出来た、通気性電極(6)を、1枚又は複数枚設
    けている濾過器具(1)を使用して、血液中等に存在す
    るHIVウイルスを電気的に不活化する。又はアンモニ
    アを酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、
    (20)、(21)、(22)、(23)、(24)又
    は(25)記載のウイルスを不活化する方法。
  27. 【請求項27】 純金粘土、純銀粘土又は純白金粘土等
    を成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形
    成してできた、通気性電極(6)を、1枚又は複数枚設
    けている濾過器具(1)を使用して、細胞の表面上に非
    共有結合している感染細胞の表面上に存在するHIVウ
    イルスを、電気的に不活化する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)、
    (19)、(20)、(21)、(22)、(23)、
    (24)、(25)又は(26)記載のウイルスを不活
    化する方法。
  28. 【請求項28】 純金粘土、純銀粘土又は純白金粘土等
    を成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形
    成して出来た、通気性電極(6)を、電気的な特性を持
    っている濾紙として使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)、
    (19)、(20)、(21)、(22)、(23)、
    (24)、(25)、(26)又は(27)記載のウイ
    ルスを不活化する方法。
  29. 【請求項29】 人間の免疫のもとである、抗体の産出
    を調節する役目の白血球に電圧、電流をかけて、電界の
    作用により、抗体の産出を調節する役目の白血球の働き
    を調節し、人為的に自由に、電界を使用して白血球を抑
    制又は活性化する請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、
    (20)、(21)、(22)、(23)、(24)、
    (25)、(26)、(27)又は(28)記載のウイ
    ルスを不活化する方法。
  30. 【請求項30】 通気性電極(6)として、金又は白金
    又は炭素又はグラファイト又は活性炭又はチタン又はパ
    ラジウム又はニッケル又はアルミニウム等で出来た、多
    孔質又は蜂ノ巣形状又はスポンジ形状をした、導電体の
    物体を使用する請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、
    (20)、(21)、(22)、(23)、(24)、
    (25)、(26)、(27)、(28)又は(29)
    記載のウイルスを不活化する方法。
  31. 【請求項31】 通気性電極(6)又は円筒状電極(3
    8)又は円柱形状電極(39)として、非導電性の合成
    樹脂又は金属又は非鉄金属を成型した後、ニッケル及び
    白金等を使用して、電気メッキ又は電界メッキ又は蒸着
    させてできた導電体の物体を使用する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)、(22)、(2
    3)、(24)、(25)、(26)、(27)、(2
    8)、(29)又は(30)記載のウイルスを不活化す
    る方法。
  32. 【請求項32】 濾過器具(1)の外側を二重構造にし
    て、濾過器具(1)の外壁部分に温度調節槽(31)を
    設けて、温度調節槽(31)内部に、冷却水又は温水を
    循環させて、濾過器具(1)内部を冷却する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)、(21)、(2
    2)、(23)、(24)、(25)、(26)、(2
    7)、(28)、(29)、(30)又は(31)記載
    のウイルスを不活化する方法。
  33. 【請求項33】 数枚から数10枚又はそれ以上の枚数
    の通気性電極(6)を、オーリング(8)又はパッキン
    グ(9)又は接着剤(10)又は片面接着テープ(1
    1)又は両面接着テープ(12)又は絶縁塗装層(1
    3)又は接着剤付パッキング(32)又はボルト(3
    7)等を使用して積層した、積層電極(30)を濾過器
    具(1)内部にて使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)、
    (19)、(20)、(21)、(22)、(23)、
    (24)、(25)、(26)、(27)、(28)、
    (29)、(30)、(31)又は(32)記載のウイ
    ルスを不活化する方法。
  34. 【請求項34】 人間の血液を体外循環させ、体外循環
    させている血液中に電圧、電流をかけて、電界の作用に
    より、抗体の産出を低下させ、人間の免疫力を低下させ
    ている状態にて、他人又は動物の臓器移殖を行い、電界
    の作用により拒絶反応を低下させて、他人又は動物の臓
    器を円滑に移殖定着させる請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)、
    (19)、(20)、(21)、(22)、(23)、
    (24)、(25)、(26)、(27)、(28)、
    (29)、(30)、(31)、(32)、又は(3
    3)記載のウイルスを不活化する方法。
  35. 【請求項35】 使用する電圧、電流が高電圧パルス又
    は低電圧パルス又は任意のパルス波形又はバイボーラパ
    ルス又は直流を重畳した交流又は直流又はその他の交
    流、直流の性質を有する電圧、電流を使用する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)、(21)、(2
    2)、(23)、(24)、(25)、(26)、(2
    7)、(29)、(30)、(31)、(32)、(3
    3)又は(34)記載のウイルスを不活化する方法。
  36. 【請求項36】 多孔質又は球型形状又はスポンジ形状
    の濾過材又は誘電体(5)を複数枚直流電場内に置き、
    両端に設置した平板状又はエキスパンドメッシュ状のパ
    ーフォレーテインドブレード状の多孔板体からなる給電
    用陽極(6)及び給電用陰極(6)の間に、直流電圧あ
    るいは交流電圧を印可して、前記濾過材又は誘電体
    (5)を分極させ、該濾過材又は誘電体(5)の一端及
    び他端にそれぞれ陽極及び陰極を形成させている三次元
    電極を収容している濾過器具(1)内部に、赤血球及び
    白血球などの細胞部分を含んでいる全血の血液又は全血
    の血液を分離した血漿成分などを通過させて、細胞表面
    上に非共有結合しているHIVウイルス、肝炎ウイル
    ス、成人白血病ウイルス又は溶液中に遊離しているフリ
    ー状態のHIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血病ウ
    イルス又はその他のウイルスを不活化する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)、(21)、(2
    2)、(23)、(24)、(25)、(26)、(2
    7)、(28)、(29)、(30)、(31)、(3
    2)、(33)、(34)又は(35)記載のウイルス
    を不活化する方法。
  37. 【請求項37】 多孔質又はスポンジ形状の濾過材又は
    グラシカーボンで出来た、誘電体(5)に形成する穴径
    を、全血の血液が通過することが出来る穴径である、た
    とえば、穴径が100ミクロンから1000ミクロン位
    までの穴径を形成している濾過材又は誘電体(5)を設
    けている濾過器具(1)を使用して、人体の血液を外部
    に取り出して循環させ、体外循環させている血液を濾過
    材又は誘電体(5)を設けている濾過器具(1)の内部
    を通過させ、血液中の細胞部分に影響を与えることな
    く、細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイルス
    又は血液中に存在するフリー状態のHIVウイルス又は
    その他のウイルスを不活化した後、再度、人体に還流す
    る請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
    1)、(12)、(13)、(14)、(15)、(1
    6)、(17)、(18)、(19)、(20)、(2
    1)、(22)、(23)、(24)、(25)、(2
    6)、(27)、(28)、(29)、(30)、(3
    1)、(32)、(33)、(34)、(35)又は
    (36)記載のウイルスを不活化する方法。
  38. 【請求項38】 濾過器具(1)の内部に設けている給
    電用陰極(6)又は給電用陽極(6)を形成している方
    向から、体外循環させている全血の血液又は血液を分離
    した血漿成分を通過させて、細胞の表面上に非共有結合
    しているHIVウイルス又は肝炎ウイルス又は成人白血
    病ウイルス又は血液中に存在するフリー状態のHIVウ
    イルス又は肝炎ウイルス又は成人白血病ウイルス又はそ
    の他のウイルスを不活化したあと、全血の血液を再度、
    人体に還流する請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
    (10)、(11)、(12)、(13)、(14)、
    (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、
    (20)、(21)、(22)、(23)、(24)、
    (25)、(26)、(27)、(28)、(29)、
    (30)、(31)、(32)、(33)、(34)、
    (35)、(36)又は(37)記載のウイルスを不活
    化する方法。
  39. 【請求項39】 多孔質又はスポンジ形状の濾過材又は
    誘電体(5)の陽極部分に、不溶性金属材料で出来てい
    る通気性金属電極(2)を貼り付けるか又は密着させて
    いる濾過材又は誘電体(5)を設けている濾過器具
    (1)の内部を、全血の血液又は血液を分離した血漿成
    分を通過させて、細胞の表面上に非共有結合しでいるH
    IVウイルス又は肝炎ウイルス又は成人白血病ウイルス
    又は血液中に存在するフリー状態のHTVウイルス又は
    肝炎ウイルス又は成人白血病ウイルス又はその他のウイ
    ルスを不活化したあと、全血の血液を再度、人体に還流
    する請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
    1)、(12)、(13)、(14)、(15)、(1
    6)、(17)、(18)、(19)、(20)、(2
    1)、(22)、(23)、(24)、(25)、(2
    6)、(27)、(28)、(29)、(30)、(3
    1)、(32)、(33)、(34)、(35)、(3
    6)、(37)又は(38)記載のウイルスを不活化す
    る方法。
  40. 【請求項40】 印可電位を陽極電位が実質的な酸素発
    生を伴わない+0.2V〜+1.2V(VS.SC
    E)、陰極電位が実質的に水素発生を伴わない0V〜−
    1.0V(VS.SCE)の範囲内の電圧を印可してい
    る濾過材又は誘電体(5)を設けている濾過器具(1)
    内部に、全血の血液又は血液を分離した血漿成分を通過
    させて、血液中の細胞部分に影響を与えることなく、細
    胞の表面上に非共有結合しているHIVウイルス又は肝
    炎ウイルス又は成人白血病ウイルス又は血液中に存在す
    るフリー状態のHIVウイルス又は肝炎ウイルス又は成
    人白血病ウイルス又はその他のウイルスを不活化したあ
    と、全血の血液を再度、人体に還流する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)、(22)、(2
    3)、(24)、(25)、(26)、(27)、(2
    8)、(29)、(30)、(31)、(32)、(3
    3)、(34)、(35)、(36)、(37)、(3
    8)又は(39)記載のウイルスを不活化する方法。
  41. 【請求項41】 給電用陽極(6)と複数枚の濾過材又
    は誘電体(5)と給電用陰極(6)との間に、通気性の
    電気絶縁材料などで出来た桟(4)などを短絡防止のた
    めの電気絶縁性のスペーサーとして使用し、複数枚の電
    極間の距離を極力小さくした濾過器具(1)の内部に、
    全血の血液又は血液を分離した血漿成分を通過させて、
    血液中の細胞部分に影響を与えることなく、細胞の表面
    上に非共有結合しているHIVウイルス又は肝炎ウイル
    ス又は成人白血病ウイルス又は血液中に存在するフリー
    状態のHIVウイルス又は肝炎ウイルス又は成人白血病
    ウイルス又はその他のウイルスを不活化したあと、全血
    の血液を、再度、人体に還流する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)、(22)、(2
    3)、(24)、(25)、(26)、(27)、(2
    8)、(29)、(30)、(31)、(32)、(3
    3)、(34)、(35)、(36)、(37)、(3
    8)、(39)又は(40)記載のウイルスを不活化す
    る方法。
  42. 【請求項42】 正の直流電流を与える給電用陽極
    (6)の材質としては炭素材(例えば、活性炭、炭、コ
    ークス)、グラファイト材(例えば、グラシカーボン、
    炭素繊維、カーボンクロス、炭素複合材)、又は白金、
    パナジウムやニッケルを担持させた材料から形成される
    給電用陽極(6)に対し、負の直流電圧を与える給電用
    陰極(6)は、例えばグラシカーボン、白金、グラファ
    イト、炭素材、あるいは白金族金属をコーティングした
    金属材料などを使用して形成した給電用陰極(6)と複
    数枚の濾過材誘電体(5)を設けた濾過器具(1)内部
    に全血の血液又は血液を分離した血漿成分を通過させ
    て、血液中の細胞部分に影響を与えることなく、細胞の
    表面上に非共有結合しているHIVウイルス又は肝炎ウ
    イルス又は成人白血病ウイルス又は血液中に存在するフ
    リー状態のHIVウイルス又は肝炎ウイルス又は成人白
    血病ウイルス又はその他のウイルスを不活化したあと、
    全血の血液を再度、人体に還流する請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
    3)、(14)、(15)、(16)、(17)、(1
    8)、(19)、(20)、(21)、(22)、(2
    3)、(24)、(25)、(26)、(27)、(2
    8)、(29)、(30)、(31)、(32)、(3
    3)、(34)、(35)、(36)、(37)、(3
    8)、(39)、(40)又は(41)記載のウイルス
    を不活化する方法。
  43. 【請求項43】 安全な血液製剤を製造するために、血
    液を分離した血漿成分を、電圧をかけている電極と電極
    との間を通過させ、血漿成分中に存在するHIVウイル
    ス、肝炎ウイルス、発癌性ウイルス及びその他のウイル
    スを不活化して、安全な血液製剤を製造することを目的
    とする請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
    (11)、(12)、(13)、(14)、(15)、
    (16)、(17)、(18)、(19)、(20)、
    (21)、(22)、(23)、(24)、(25)、
    (26)、(27)、(28)、(29)、(30)、
    (31)、(32)、(33)、(34)、(35)、
    (36)、(37)、(38)、(39)、(40)、
    (41)又は(42)記載のウイルスを不活化する方
    法。
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