JPH08191876A - 電気濾過法 - Google Patents

電気濾過法

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JPH08191876A
JPH08191876A JP6104268A JP10426894A JPH08191876A JP H08191876 A JPH08191876 A JP H08191876A JP 6104268 A JP6104268 A JP 6104268A JP 10426894 A JP10426894 A JP 10426894A JP H08191876 A JPH08191876 A JP H08191876A
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electrode
blood
electrodes
breathable
electric
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JP6104268A
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Yoshiaki Nagaura
善昭 長浦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】上下水道水、血液、海水及びその他の溶液中に
存在する微生物又は、アンモニア、ビリルビン、毒物等
を殺菌及び不活化又は酸化させ、また自動車エンジン等
より排出される窒素酸化物又は硫黄酸化物又は黒鉛等を
吸着して回収する方法を提供する。 【構成】濾過器具1内部に、通気性電極6又は端子付通
気性電極又は接続部分付電極の電極間距離が3mm又は
2mm又は1mm又は0.5mm又は0.3mm以下
で、電圧が3V又は2V又は1V又は0.5V以下の電
圧をかけている、電位傾度の電界強度の電極間の内部
を、HIVウイルス又は肝炎ウイルス等のウイルスを含
有している、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させ
て、電圧、電流の直接的な作用か又は電極間の電気分解
により発生する、塩素、活性酸素及びカルボキシル基等
の間接的な作用により、血液中等に存在するウイルス又
はアンモニアを不活化又は酸化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は、上下水道
水、血液、血漿、血清成分及びその他の溶液中に存在す
る細菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリルビ
ン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させるのに必要な
技術に関するものである。本発明は、自動車エンジン等
により排出される窒素酸化物又は硫黄酸化物又は黒煙等
を吸着して回収するのに必要な技術に関するものであ
る。
【0002】[従来の技術]従来、ウイルスを殺菌及び
不活化する方法としては、薬物及びワクチン等を使用し
て、ウイルスを殺菌及び不活化しているけれども、HI
Vウイルス及び、肝炎ウイルス及び発癌性ウイルス等の
ウイルスに対しては、今のところ、有効な治療方法が確
立していないのが現状である。
【0003】[発明が解決しようとする課題]上下水道
水、血液、血漿、血清成分及びその他の溶液中に存在す
る細菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリルビ
ン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させることを目的
とする。自動車エンジン等により排出される窒素酸化物
又は硫黄酸化物又は黒煙等を吸着して回収することを目
的とする。
【0004】[課題を解決するための手段]図1は本発
明の原理説明図で、図1は縦断面図で、図中、1はガラ
ス等の絶縁体で出来た濾過器具で、2は電極で、3は端
子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材で、
7は穴である。
【0005】[作用]血液中の重要な細胞である、赤血
球、白血球及び血小板等の細胞を、破壊しない範囲内の
電圧及び、電流を使用して、血液中に存在するフリー状
態のHIVウイルス又は人体の表面上に非共有結合して
いるHIVウイルスを不活化又は抑圧するか、又は、人
体の体外に体外循環させている血液を、遠心分離器を使
用して、赤血球、白血球及び血小板等の細胞と、血漿及
び血清成分中に移動させた後、通気性電極6を、1枚又
は複数枚使用して、HIVウイルスを電気的に不活化又
は除去して濾過する。
【0006】電流を溶液中に均一に流す手段として、導
電体の金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭
又はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た、球
形の粒子又は顆粒又は多孔質又は蜂ノ巣形状又はスポン
ジ形状をした物体又は炭素繊維を濾過材5として使用し
ている、濾過器具1の内部を、血液又は海水等の電解質
の溶液を通過させると、溶液の温度を上昇させることな
く、低電圧でも、多量の負極又は正極の電流を、血液又
は海水等の溶液中に均一に流すことが出来るので、溶液
中に存在する細菌、ウイルス等の微生物、又はアンモニ
ア、ビリルビン、毒物等を均一に殺菌及び不活化又は酸
化させることができる。
【0007】血液又は血液を分離した血漿、血清成分又
は海水等の電解質の溶液中に、電流を流す場合、通気性
導電体で出来た濾過材5を使用せずに、電解質の溶液中
に電流を流すと、溶液中に電流の流れる、極く細い通路
が出来てしまい、電流は溶液中の流れたいところだけを
流れる性質があるので、通気性導電体で出来た濾過材5
を使用しなければ、電解質の溶液中に均一に電流を流す
ことが出来ない問題点がある。
【0008】現在、血液中のアンモニア、ビリルビン及
び、毒物等を吸着させて除去する手段として、商品名が
ヘモフイルター又はヘモカラムという商品名の商品が治
療用に使用されている。このヘモフイルター又はヘモカ
ラムは活性炭を0.5ミリ程度の球型形状にした、活性
炭で出来た粒子の表面を生体に適合する生体適合性のヘ
パリンコート等を使用してコーティングした、活性炭で
出米た粒子を濾過材5として使用し、血液中のアンモニ
ア、ビリルビン及び毒物等を、活性炭で出来た濾過材5
に吸着させて除去している。
【0009】上記にて説明した、商品名がヘモフイルタ
ー又はヘモカラムという活性炭で出来た球型形状の濾過
材5を充填している濾過器具1の両端に、当考案を使用
して、端子3を設け、濾過器具1内部に充填している活
性炭で出来た球型形状の濾過材5と接触するように、図
1及び図2にて図示しているように、電極2又は通気性
電極6を設けて、活性炭で出来た球型形状の濾過材5
に、血液及び、生体に影響を与えない範囲内の、負極又
は正極の電流を流すことにより、活性炭の表面が帯電す
ることになり、電気的な酸化作用が発生するので、血液
中のアンモニアを硝酸に酸化させる作用が発生する。
【0010】正常細胞の表面上にHIVウイルス又は、
無数にHIVウイルスが非共有結合している感染細胞
を、図1及び図2にて図示している、濾過器具1内部を
通過させると、濾過器具1内部に充填している、活性炭
で出来た球型形状の濾過材5に、直流又は交流の電界を
かけると、濾過器具1内部に於いて、帯電している濾過
材5と感染細胞が、何度となく接触を繰り返すことによ
り、フリー状態のHIVウイルス又は細胞の表面上に非
共有結合しているHIVウイルスが電気的な影響で、H
IVウイルスのRNAが電気的に破壊される。
【0011】通気性導電体で出来た濾過材5として使用
する、球型形状又は多孔質又は蜂ノ巣形状又はスポンジ
形状をした濾過材5の表面を、ヘパリンコート等の生体
に適合する、生体適合性の樹脂又は絶縁体の樹脂を使用
して表面加工し、導電体で出来た濾過材5の、導電体と
しての導電性の性質を低下させた、導電体で出来た濾過
材5を使用することにより、導電体で出来た濾過材5の
帯電容量が増加する特性がある。
【0012】人体の血液を、人体の体外に導き出して、
体外循環させている血液を、三菱マテリアル(株)が製
造している、商品名が純金粘土、純銀粘土及び、純白金
粘土等を成型し、焼成して出来た数ミクロンから数10
ミクロン程度の穴が無数に存在する、素焼に類似の多孔
質の性質を有する純金、純銀及び純白金粘土等で出来た
素材に穴7を形成してできた、通気性電極6を使用する
と、通気性電極6に設けた穴7と素焼きに類似の多孔質
の性質を有する穴との相乗効果により、通気性電極6の
実行表面積が格段と広くなる。
【0013】平成5年11月26日と平成6年2月16
日に、長崎大学細菌学教室の宮本教授、片峰助教授、山
本太郎大学院生と日立化成(株)と当考案の出願者であ
る、長浦善昭との共同研究の実験結果により判明したこ
とは、実験回数が少ないので、正確ではないかもしれな
いけれども、電界の影響又はその他の影響で、HIVウ
イルスのRNAを破壊又は損傷させることにより、HI
Vウイルスの感染性は低下しないけれども、HIVウイ
ルスの増殖性を低下又は破壊することにより、HIVウ
イルスを不活化することが以下の実験結果で判明した。 1Vの場合、電極間の距離が0.3mmで、通電時間
が17分間で、HIVウイルスを約1/10以下に不活
化することが出来た。 2Vの場合、電極間の距離が1.0mmで、通電時間
が10分間で約1/5以下に不活化することが出来た。
【0014】上記の実験結果から、HIVウイルスの不
活化と電界強度との関係には、相関関係が存在するとは
いえないこともないけれども、電界強度又はその他の要
因と時間との関係が存在することだけは、少なくとも判
明した。HIVウイルスの不活化と電界に関する報告書
は、平成5年度、厚生省エイズ治療方法及び予防班の報
告書に報告したので、平成6年6月頃、厚生省より報告
書が出版されるけれども、報告書の内容を当出願書類に
添付するので参照していただきたい。
【0015】人体の血液を体外循環させて、体外循環さ
せている血液を図4又は図8又は図16等にて図示して
いるような、濾過器具1内部を通過させることにより、
血液中に存在するアンモニアを電極の酸化反応で、極く
低い低電圧を使用して、アンモニアをNo、No,N
と段階的に電極の表面上に発生する、活性酸素の酸
化反応を使用して酸化させ、最終的にアンモニアを硝酸
に移行させることが九洲工業技術試験場の山田泰弘博士
との共同研究により判明した。又、電極材料として、炭
素を使用すると、カルボキシル基が、電極表面上に発生
した活性酸素の作用で出来ることも同時に発見した。
【0016】上記の現象を利用することにより、現在は
不治の病気とされている肝臓にてアンモニアを分解する
ことが出来なくなったときに起こる急性肝不全又は肝不
全の治療方法として、血液中に溶解しているアンモニア
を、電極の酸化反応を使用して酸化させ、毒性がアンモ
ニアの1/10から1/20以下の硝酸に変化させて、
人体の肝臓より排泄させるか又は人工透析を使用して、
人体の体内より硝酸を排泄することにより、急性肝不全
又は肝不全の治療方法として利用することができる。
【0017】海水中に多量の電流を流し、海水中の細
菌、ウイルス等の微生物を殺菌及び不活化した、海水中
に於いて、魚介類等を飼育及び養殖すると、魚病の発生
が皆無の状態に、魚病を抑圧することができる。
【0018】[実施例]以下、図2に関連して本発明の
実施例を説明する。図2は本例の実施例の電気濾過手段
を示す構造概要説明図で、図2は縦断面図で、図中、1
はガラス等の絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子
で、5は通気性導電体で出来た濾過材で、6は通気性電
極で、7は穴である。
【0019】図2にて図示しているのは、濾過器具1の
内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形
状をした、導電体で出来た濾過材5を充填して、上と下
に設けている、導電体で出来た通気性電極6と接触させ
て、導電体で出来た球型の形状をした濾過材5に負極又
は正極の電流を流し、通気性導電体で出来た濾過材5
に、負極又は正極の電流を流している濾過器具1の内部
に、人体の血液を体外に導き出して、全血の血液又は血
液を分離した血漿成分又は血清成分を、人工透析の手順
と同じく、濾過器具1の内部を体外循環させ、体外循環
している全血の血液又は血漿又は血清成分に、濾過器具
1内部に於いて、電圧及び電流をかけ、全血の血液又は
血漿成分又は血清成分中に存在するフリー状態のHIV
ウイルス及び、細胞表面上に非共有結合しているHIV
ウイルスを、電気的に反発させて、通気性導電体で出来
た濾過材5の内部を通過させないか又は電気的に吸着さ
せるか又は殺菌及び不活化している状態を示している。
【0020】急性肝不全及び肝不全の結果として起こ
る、血液中に溶解するアンモニアを、電界及び電流を使
用して酸化させるのにも、上記の方法及び手段を使用す
ることにより、血液中のアンモニアを硝酸に変化させる
ことができる。
【0021】以下、図3に関連して本発明の実施例を説
明する。図3は本例の実施例の電気濾過手段を示す構造
概要説明図で、図3は縦断面図で、図中、1はガラス等
の絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子で、6は通
気性電極で、7は穴で、8は絶縁体で出来ているオーリ
ング等である。
【0022】図3にて図示しているのは、人体の血液
を、人体の体外に導き出して、体外循環させている全血
の血液、又は血液を遠心分離器にかけて、赤血球、白血
球及び血小板等の細胞と、血漿及び血清成分に分離し、
血液中に存在していた、フリー状態のHIVウイルス
を、血漿及び血清成分中に移動させた後、HIVウイル
スを含有している血漿及び血清成分を、通気性電極6を
設けている濾過器具1内部を通過させて、電気的な特性
を持っているHIVウイルスを、通気性電極6の表面上
にて、電気的に不活化し、全血の血液又は血漿及び、血
清成分中に含有していたHIVウイルスを不活化又は除
去した後の全血の血液を人体に還流するか又は血漿及び
血清成分を、遠心分離器にて分離した、赤血球、白血球
及び血小板等の細胞と合流させて、人体に還流している
状態を示している。
【0023】以下、図4に関連して本発明の実施例を説
明する。図4は、本例の実施例の電気濾過手段を示す構
造概要説明図で、図4は縦断面図で、図中、1はガラス
等の絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子で、6は
通気性電極で、7は穴で、8は絶縁体で出来ているオー
リング等である。
【0024】図4にて図示しているのは、通気性電極6
を4枚、又はそれ以上の複数枚の通気性電極を設けてい
る濾過器具1を使用して、図3にて説明している場合と
同様に、HIVウイルス及びHIVウイルスに感染し
た、感染細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイ
ルスを、不活化又は除去した後、血液中のHIVウイル
スが不活化又は除去され、きれいになった、全血の血液
又は血漿成分を人体に還流している状態を示している。
【0025】以下、図5に関連して本発明の実施例を説
明する。図5は本例の実施例の電気濾過手段を示す構造
概要説明図で、図5は縦断面図で、図中1はガラス等の
絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子で、6は通気
性電極で、7は穴である。
【0026】図5にて図示しているのは、通気性電極6
を1枚設けている濾過器具1を使用して、図3及び図4
にて説明している場合と同様に、HIVウイルス及びH
IVウイルスに感染した感染細胞を不活化又は除去して
いる状態を示している。
【0027】以下、図6に関連して本発明の実施例を説
明する。図5は本例の実施例の電気濾過手段を示す構造
概要説明図で、図6は縦断面図で、図中1はガラス等の
絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子で、6は通気
性電極で、7は穴で、9は絶縁体で出来ているパッキン
グ等である。
【0028】図6にて図示しているのは、濾過器具1の
内部に、通気性電極6と対抗させて設けている、別の通
気性電極6との中間に、通気性電極6と同じ穴7を形成
している、同じ形状をした絶縁体で出来ているパッキン
グ9をサンドイッチ状に挟んだ、濾過器具1の内部を、
図3にて説明している場合と同様に、HIVウイルス及
びHIVウイルスに感染した、感染細胞の表面上に非共
有結合しているHIVウイルスを、不活化又は除去した
後、血液中のHIVウイルスが不活化又は除去され、き
れいになった血液を人体に還流している状態を示してい
る。
【0029】図6にて図示している構造の電極構造なら
ば、電極と電極との間隔を極く小さくすることが出来る
ので、電位傾度を容易に高くすることができることにな
り、生体に影響を与えることがない電圧である、例えば
1Vの電位差でも、電極間の距離を0.1mmにする
と、物体に与える電圧の単位としては、1cmを単位と
しているので、1cm÷0.1mm=100倍の電位傾
度となり、1Vの電位差でも、電極間の距離が0.1m
mの場合には、100Vの電圧の影響を与えることにな
る。
【0030】図7にて図示しているのは、図6にて図示
している電極構造の拡大図で、通気性電極6をサンドイ
ッチ状に挟んでいるパッキング9の厚さよりも、穴7の
長径が大きいので、電気力線は矢印の方向に発生する、
電気力線が矢印の方向に発生することにより、穴7の中
心部分は電気力線の影響が小さいので、通気性電極6及
びパッキング9に形成している穴7の長径を小さくした
方が効果的になる。
【0031】以下、図8に関連して本発明の実施例を説
明する。図8は、本例の実施例の電気濾過手段を示す構
造概要説明図で、図8は縦断面図で、図中、1はガラス
等の絶縁体で出来ている濾過器具で、3は端子で、6は
通気性電極で、7は穴で、10は非導電体の接着剤で、
11は非導電体で出来ている片面接着テープで、12は
非導電体で出来ている両面接着テープで、13は絶縁塗
装層である。
【0032】図8にて図示しているのが図6にて図示し
ているのと異なるのは、2枚又は複数枚の通気性電極6
を接合するのに接着剤10又は片面接着テープ11又は
両面接着テープ12又は絶縁塗装層を形成し、通気性電
極6と通気性電極6との間を絶縁することにより、通気
性電極6と通気性電極6との距離を、極限まで小さくす
ることが出来ることになり、極限まで電位傾度の高い、
通気性のある、積層電極6を示しているところが異な
る。
【0033】図9にて図示しているのは、図8にて図示
している電極構造の拡大図で、通気性電極6と通気性電
極6を接着剤10又は片面接着テープ11又は両面接着
テープ12又は絶縁塗装層13等を使用して、通気性電
極6を2枚又は複数枚積層することにより、通気性電極
6と通気性電極6との距離を極限まで小さくすることが
出来ることになり、図7にて図示している場合と同じ
く、穴7の長径よりも、通気性電極6と通気性電極6と
の距離が小さいので、電気力線は矢印の方向に発生して
いる状態を示している。
【0034】上記のことより、例えば、通気性電極6と
通気性電極6との距離が1mmの場合、生体の通常の細
胞に影響を与えることのない電圧は2V前後である。こ
の電極間の距離が1mmの場合で、全く同じ条件のもと
に、HIVウイルスに2Vの電圧をかけると、HIVウ
イルスの90%以上を不活化することが出来る。だけど
も、電極間の距離が10mmの場合で、電圧が3Vでは
ほとんどHIVウイルスを不活化することは出来ない。
HIVウイルスを完全に不活化する目的にて、電極間の
距離が10mmの状態のままで、3V以上の電圧をかけ
ると生体の正常細胞を破壊してしまうことになる。解決
方法として、電極間の距離を極限まで小さくして電位傾
度を高めることにより解決する。例えば、電極間の距離
を0.1mmとするならば、電極間の距離が10mmの
場合の3Vは、電極間の距離が1/100になるので、
電極間の距離が0.1mmの場合の3V都電極間の距離
が10mmの場合の300Vと電位傾度は同じとなる。
【0035】例えば、電極間の距離を0.1mmにする
ならば、生体の正常細胞に影響を与えることもなく、又
電気分解を起こすことのない電圧である1V程度の電圧
をかけることにより、電極間の距離が10mmの場合の
100Vの電位傾度と同じになる。このような電極間の
距離が極く小さい、電位傾度の高い電極構造の内部を、
全血の血液を通過させても実際の電圧は1Vなので、生
体の細胞である、赤血球、白血球及び血小板等の細胞を
破壊する事もなく、又電気分解を起こすこともなく、血
液中に存在するフリー状態のHIVウイルス又は感染細
胞の表面上に非共有結合しているHIVウイルスを、電
圧の影響を利用して、選択的に不活化することが出来
る。このことは長崎大学細菌学教室の研究チームとの共
同研究により証明ずみである。
【0036】以下、図10に関連して本発明の実施例を
説明する。図10は、本例の実施例の電気濾過手段を示
す構造概要説明図で、図10は縦断面図で、図中、1は
ガラス等の絶縁体で出来ている濾過器具で、2は電極
で、3は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た
濾過材で、7は穴である。
【0037】図10にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の
形状をした、導電体で出来た濾過材5を充填して、濾過
器具1内部に設けている、対向する2つの電極2と接触
させて、導電体で出来た球型の形状をした濾過材5に電
流を流し、通気性導電体で出来た濾過材5に、電流を流
している濾過器具1の内部に自動車エンジン等が排出す
る排気ガスを通過させ、排気ガス中に含まれている窒素
酸化物又は硫黄酸化物又は黒煙を吸着して除去している
状態を示している。
【0038】以下、図11に関連して本発明の実施例を
説明する。図11は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概要説明図で、図11、図12及び図13は縦断面
図で、図中、1はガラス等の絶縁体で出来ている濾過器
具で、3は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来
た濾過材で、6は通気性電極で、7は穴である。
【0039】図11にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、通気性電極6を設け、通気性電極6と対向さ
せて、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形状
をした、導電体で出来た濾過材5を充填して、濾過器具
1内部に設けている、対向する電極2と接触させて、導
電体で出来た球型の形状をした濾過材5に電流を流し、
通気性電極6と通気性導電体で出来た濾過材5に、電流
を流している濾過器具1の内部に、通気性電極6の矢印
の方向から、人体の血液を、人体の体外に導き出して、
体外循環させている全血の血液又は血液を分離した血漿
成分を通過させて、全血の血液又は血漿成分中に含有し
ているHIVウイルスを、電界の作用により不活化した
後、人体に還流している状態を示している。
【0040】図11にて図示しているような、濾過器具
1内部に、血液を通過させると、血液中に含有されてい
る、フリー状態のHIVウイルス又は細胞の表面上に非
共有結合しているHIVウイルスは、濾過器具1内部の
電位勾配の影響により不活化又は吸着される。
【0041】図12及び図13にて図示しているよう
に、濾過器具1内部に入れている、通気性導電体で出来
た濾過材5の電位勾配は、図示しているように、濾過器
具1内部の中心部分で、電圧は0で、中心部分の電圧が
0の部分から両端の端子3がある電極6の両端に向かっ
て、電位勾配は正極の方向に向かって、+1、+2、+
3、+4、+5と正極の通気性電極6に近くなるほど、
電圧が高くなる。又負極の方は負極の方向に向かって、
−1、−2、−3、−4、−5と負極の通気性電極6に
近くなるほど、電圧が高くなる。
【0042】以下、図14に関連して本発明の実施例を
説明する。図14は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造説明図で、図14は縦断面図で、図中、1はガラス
等の絶縁体で出来ている濾過器具で、2は電極で、3は
端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材
で、7は穴である。
【0043】図14にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、通気性電極6を設け、通気性電極6と対向させ
て、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形状を
した、通気性導電体で出来た濾過材5を充填して、電極
2と接触させている、濾過器具1内部に、通気性電極6
の方向から、人体の血液を、人体の体外に導き出して、
体外循環させている全血の血液又は血液を分離した血漿
成分を通過させて、全血の血液又は血漿成分中に含有し
ているHIVウイルスを、電界の作用により不活化した
後、人体に血液を還流している状態を示している。
【0044】以下、図15に関連して、本発明の実施例
を説明する。図15は本例の実施例の電気濾過手段を示
す構造説明図で、図15は縦断面図で、図中、1はガラ
ス等の絶縁体で出来ている濾過器具で、2は電極で、3
は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過材
で、7は穴である。
【0045】図15にて図示しているのは、図14にて
図示している場合と、以下の点が異なる。濾過器具1の
内部に、通気性電極6を設け、通気性電極6と対向させ
て、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の形状を
した、導電体で出来た濾過材5を充填して、濾過器具1
内部に、上と下に設けている、通気性電極6と接触させ
て、導電体で出来た球型の形状をした濾過材5に電流を
流し、通気性電極6と通気性導電体で出来た濾過材5
に、電流を流している濾過器具1内部に、通気性電極6
の方向から、人体の血液を、人体の体外に導き出して、
体外循環させている全血の血液又は血液を分離した血漿
成分を通過させて、全血の血液又は血漿成分中に含有し
ているHIVウイルスを、電界の作用により不活化した
後、人体に血液を還流している状態を示している。
【0046】以下、図16に関連して本発明の実施例を
説明する。図16は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概要説明図で、図16は縦断面図で、図中、1はガ
ラス等の絶縁体で出来ている濾過器具で、2は電極で、
3は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過
材で、7は穴である。
【0047】図16にて図示しているのは、濾過器具1
の内部に、導電体で出来た、直径が数ミリ程度の球型の
形状をした、通気性導電体で出来た濾過材5を充填し
て、濾過器具1内部に設けている、対向する2つの電極
2と接触させて、通気性導電体で出来た濾過材5を第1
の電極及び第2の電極としている濾過器具1又は第1の
電極と第2の電極を1対とした2つの電極を、複数個直
列に積層した積層電極を設けている、濾過器具1の内部
に、通気性電極6の矢印の方向から、人体の血液を、人
体の体外に導き出して、体外循環させている全血の血液
又は血液を分離した血漿成分を通過させて、全血の血液
又は血漿成分中に含有しているHIVウイルスを、電界
及び電流の作用により不活化した後、人体に還流してい
る状態を示している。
【0048】以下、図17に関連して本発明の実施例を
説明する。図17は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概要説明図で、図17は縦断面図で、図中、1はガ
ラス等の絶縁体で出来ている濾過器具で、2は電極で、
3は端子で、4は桟で、5は通気性導電体で出来た濾過
材で、7は穴である。
【0049】図17に図示しているのは図16にて図示
している場合と、以下の点が異なる。濾過器具1の内部
に、導電体で出来た濾過材5を充填して、通気性電極6
と接触させて、濾過器具1内部に、上と下に設けてい
る、通気性導電体で出来た濾過材5を第1の電極及び第
2の電極としている濾過器具1又は第1の電極と第2の
電極を1対とした2つの電極を、複数個直列に積層した
積層電極を設けている、濾過器具1の内部に、人体の血
液を、人体の体外に導き出して、体外循環させている全
血の血液又は血液を分離した血漿成分を通過させて、全
血の血液又は血漿成分中に含有しているHIVウイルス
を、電界及び電流の作用により不活化した後、人体に血
液を還流している状態を示している。
【0050】上記にて説明した、図3、図4、図5、図
6、図8、図11、図14、図15、図16及び図17
にて図示している電極構造の電極を使用しても、図2に
て説明しているように、急性肝不全及び肝不全の結果と
して起こる、血液中に溶解するアンモニアを、電界及び
電流の電界反応による酸化作用を使用して、血液中のア
ンモニアを硝酸に変化させることが出来る。
【0051】以下、図18に関連して本発明の実施例を
説明する。図18は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概要説明図で、図18は概略構造図で、図19及び
図20は概略分解図で、図中、1は濾過器具で、3は端
子で、7は穴で、8はオーリングで、9はパッキング
で、14及び15は濾過器具1の側面の蓋で、16及び
17は濾過器具1の両側面に設けてあるパッキングで、
18はネジ20の気密を保持するためのパッキングで、
19は端子3を固定するためのボルトで、20は通気性
電極6に設けているネジである。
【0052】図18にて図示しているのは、濾過器具1
内部に複数枚の通気性電極6と複数枚のオーリング8又
はパッキング9を交互に積層して、通気性電極6に設け
ているネジ20と端子3とを接続するボルト19を使用
して固定し、濾過器具1の両側面に設けている蓋14及
び蓋15を使用して密封する構造ならば、各接合部分に
パッキング16、17及び18を設けることにより、濾
過器具1内部を完全に気密状態を保持することが出来
る、濾過器具1を作ることが出来る。
【0053】図18にて図示しているのは、完全に気密
状態を保持することが出来る積層電極1で、平成5年1
1月26日に、長崎大学細菌学教室のHIVウイルスの
研究チームの宮本教授、片峰助教授、山本太郎大学院生
と、当考案の出願者である、長浦善昭との共同研究の実
験に使用したときの濾過器具1の概略構造図である。実
験結果に関しては、電極間の距離が1mmで、交流の2
Vで、滞留時間が10分間の場合、80%程度のHIV
ウイルスを不活化する事が出来た。等出願書類に添付し
ている報告書にて説明している、タイプAの電極が図1
8にて図示している積層電極とほぼ同じである。
【0054】図20にて図示しているのが、図19にて
図示しているのと異なるのは、図19は両側面に蓋14
及び蓋15を設けているけれども、図20にて図示して
いるのは、片側だけに蓋14を設けている構造の濾過器
具1を図示しているのが異なる。濾過器具1を分解する
場合は両側面に蓋14及び15を設けているほうが便利
である。
【0055】以下、図21に関連して本発明の実施例を
説明する。図21は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概略説明図で、図21及び図24は概略構造図で、
図22、図23、図25及び図26は概略分解図で、図
中、21は端子部分3を一体形成している通気性電極
で、22及び23は積層電極1の両側面に設けている蓋
で、24はボルトで、25はナットで、26はネジ等で
ある。
【0056】図21にて図示しているのは、複数枚の、
配線用の端子部分3を一体形成している通気性電極22
と、複数枚のオーリング8又はパッキング9を交互に積
層して、端子付通気性電極22とオーリング8又はパッ
キング9を複数枚積層した後、積層電極1の両側面に設
けている蓋22及び蓋23を、ボルト24及びナット2
5を使用して密封し、積層電極1を形成することによ
り、完全に気密状態を保持することが出来る、積層電極
1を作ることが出来る。
【0057】図22、図23、図25及び図26にて図
示しているのは、図21及び図24の概略分解図で、図
22、図23、図25及び図26が異なる点は、端子付
通気性電極22に形成している穴7の個数が異なるだけ
で、図22及び図25にて図示しているのは、穴7が1
個だけで、図23及び図26にて図示しているのは、穴
7を複数個形成しているところが異なる。
【0058】図21にて図示している、端子付通気性電
極22に一体形成している端子部分3の形状は如何なる
形状でもよいし、又図24に図示しているように、ネジ
等26を使用して、通気性電極6に直接に接続してもよ
い。
【0059】図21及び図24にて図示しているよう
な、気密状態を保持することが出来る積層電極1を使用
して、平成6年2月26日に、図18にて説明している
場合と同じく、長崎大学細菌学教室のHIVウイルスの
研究チームの宮本教授、片峰助教授、山本太郎大学院生
と、当考案の出願者である、長浦善昭との共同研究の実
験に使用したときの積層電極1の概略構造図である。実
験結果に関しては、電極間の距離が0.1mmで、交流
の0.5V で、溶液の滞留時間が1分間の場合、20
%程度のHIVウイルスを不活化することが出来た。
【0060】以下、図27に関連して本発明の実施例を
説明する。図27は本例の実施例の電気濾過手段を示す
構造概略説明図で、図27は概略構造図で、図28は縦
断面図、図29、図30及び図31は概略分解図で、図
中、1は濾過器具で、9はパッキングで、27は接続部
分付電極で、28は接続部分で、29は溶液を電極27
内部にて蛇行させるための蛇型パッキングである。
【0061】図27にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、接続部分付電極27とパッキング9又はパッキ
ング9と蛇行型パッキング29を複数枚、溶液の流れる
縦方向に対して平行に、接続部分付電極27とパッキン
グ9又はパッキング9と蛇型パッキング29を複数枚積
層した濾過器具1を示している。
【0062】図28にて図示しているのは、濾過器具1
を構成する構成部品である、接続部分付電極27とパッ
キング9と蛇型パッキング29を図示している。
【0063】図29にて図示しているのは、濾過器具1
を構成する構成部品である、接続部分付電極27と蛇型
パッキング29を使用している、概略分解図を図示して
いる。
【0064】図30にて図示しているのは、濾過器具1
内部に、接続部分付電極27と蛇型パッキング29とパ
ッキング9を複数枚、溶液の流れる縦方向に対して平行
に、接続部分付電極27と蛇型パッキング29とパッキ
ング9を複数枚積層した、濾過器具1内部に於いて、溶
液が接続部分付電極27と接触する接触面積を、蛇型パ
ッキング29を使用して拡大しているのを図示してい
る、濾過器具1の概略分解図である。
【0065】図31にて図示しているのは、接続部分付
電極27と、パッキング9だけを使用している、濾過器
具1の概略分解図を図示している。
【0066】図27に図示しているような、接続部分付
電極27を縦方向に配置した、完全に気密状態を保持す
ることが出来る、濾過器具1を使用して、図21及び、
図24にて説明している場合と同じく、平成6年2月2
6日に、長崎大学細菌学教室のHIVウイルスの研究チ
ームと共同にて行った実験結果によると、電極間の距離
が0.3mmで、交流のIVで、溶液の滞留時間が17
分間の場合、90%程度のHIVウイルスを不活化する
ことが出来た。添付している報告書にある、タイプBの
電極は図示している接合部分付電極27を2枚と蛇型パ
ッキング29とパッキング9を各1枚使用して構成して
いる電極構造にて構成している。図示している図面の内
容とは多少異なるけれども、基本的には同じ形状であ
る。
【0067】以上述べた2種類の積層電極1と接続部分
付電極27を縦方向に配置した濾過器具の3種類の各電
極構造の電極を使用して、HIVウイルスと電圧及び電
流との関係を、長崎大学細菌学教室のHIVウイルスの
研究チームと共同にて行った実験結果を要約すると、以
下のようなことが判明した。 電極間の距離を、極限まで小さくして、電位傾度を高
めることにより、電解質の溶液中でも、電気分解を起こ
さない範囲内の電圧及び電流を使用して、HIVウイル
スを不活化することができる。 HIVウイルスは電位傾度に比例して不活化される。 HIVウイルスが不活化される理由は、HIVウイル
スのRNAが電圧及び電流の影響又は、電気分解により
発生する塩素、活性酸素又はカルボキシル基等の影響に
より、破壊又は損傷を受けるので、HIVウイルスが不
活化される。 電位傾度が高ければ、1V程度でも、HIVウイルス
を不活化することが出来るので、体外循環させている血
液に損傷を与えることなく、血液中に電圧及び電流を流
すことにより、血液中のHIVウイルスを不活化するこ
とが出来る。
【0068】[発明の効果]通気性電極と絶縁体で出来
ているパッキング又は接着剤又は片面接着テープ又は両
面接着テープ又は絶縁塗装層等を使用して絶縁層を形成
した、サンドイッチ形状の、通気性のある、積層電極構
造ならば、電極間に距離を任意の距離に、極く小さくす
ることが出来ることになり、電位傾度を簡単に高くとる
ことが出来るので、生体に影響を与えない範囲内の電圧
を使用して、HIVウイルス、肝炎ウイルス又は発癌性
ウイルス等のウイルスを、不活化または除去することが
出来る。
【0069】例えば、HIVウイルスは、電気の単位で
ある1cmの電極間の距離の場合、交流の場合60V前
後の電圧にて不活化する事が出来る、けれども、生体の
細胞が、電圧に対して耐えることが出来る限界は、交流
でも、直流でも、3Vが限界である、結果として電極間
の距離を1cmの場合の60Vと電位傾度は同じなの
で、同じ効果が発生することになる。このことより、生
体の細胞が、電圧に対して耐えることが出来る限界が、
3V前後と決まっている以上、電極間の距離を極力、小
さくする必要性が発生する。当考案を使用することによ
り、電極間の距離を小さくしても、血液等の溶液を多量
に通過させることが出来ると同時に、電流が短絡するこ
ともなく、安全に血液等の溶液中に電圧をかけることが
出来る。
【0070】平成5年6月14日に、福岡県血液センタ
ーの白木洋研究部長と共同にて行った、実験結果による
と図18にて図示している積層電極を使用して、血液が
何Vまで、電圧及び電気分解によって発生する、塩素、
活性酸素及びカルボキシル基等の影響に対して、血液が
何Vまで耐えることが出来るかの実験を行った、実験結
果は、電極間の距離が0.5mmで交流又は直流とも
に、3.5V 程度が限界であることが判明した。3.
5V以上になると、最初に血小板が変性することが判明
した。
【0071】今回、長崎大学にて行った実験結果による
と、添付している報告書の表3に出ているように、HI
Vウイルスに電極間距離が0.3mmで、3Vの電圧を
かけた場合の120時間後の経過で、電界処理をしない
場合の数字は、HIVウイルスの数字が18,300
で、3Vの電圧を使用して電界処理をした場合のHIV
ウイルスの数字が、191に低下している。このような
革命的な効果が発生した理由は、電解質溶液中の塩分
が、電気分解により分解され、極く微量の塩素が、電極
表面上に発生したが為に、塩素の殺菌作用にて、革命的
にHIVウイルスが不活化されたのだと判断することが
出来る。
【0072】上記のことから、人体に影響を与えない範
囲内の、極く微量の塩素を、電極表面上にて発生させて
いる、電極内部を血液叉は血漿等の溶液を通過させて、
電極表面上にて血液等と接触させて、電極表面にて発生
している、極く微量の塩素又はその他の電気分解により
発生する、活性酸素又はカルボキシル基等を使用して、
血液等の溶液中に存在するHIVウイルス又は肝炎ウイ
ルス等を不活化することも出来る。塩素の毒性を使用し
て、HIVウイルス等のウイルスを不活化する場合に
は、電極の形状は、積層電極でも円型電極でも平行平板
電極でも、電極の形状は如何なる形状でもよい。ただ、
電極間の距離と電圧と電流だけの問題である。
【0073】HIVウイルス及び肝炎ウイルス等のウイ
ルスを不活化するのに、電圧及び電流を使用することに
より、電極の距離と電圧を調整することで、毒性の強い
塩素を、電圧及び電流を正確に調整することにより、電
極表面上に於いて発生する塩素の量を、極限まで、極く
微量の塩素の発生を、電圧及び電流を使用して調整する
ことが出来るので、人体に影響を与えない範囲内の、極
く微量の塩素を使用してHIVウイルス等のウイルスを
不活化することができる。この場合、使用する電流は直
流を使用してもよいけれども、交流を使用したほうが、
電極の整極作用が起こらないので、塩素の発生量を正確
に調整することが出来る。毒である塩素をもって、毒で
あるHIVウイルスを抑制又は不活化することが出来る
治療方法に利用することが出来る。
【0074】導電体で出来た球型形状又は多孔質又は蜂
ノ巣形状又はスポンジ形状をした、通気性導電体で出来
た濾過材を使用して、負極又は正極の電流を流すことに
より、血液又は血漿又は血清成分等電解質溶液中に、低
電圧でも、通気性電極又は電極の実効表面積を広くする
ことが出来るので、多量の電流を、溶液中に均一に流す
ことが出来ることになり、血液中又は血液を分離した血
漿又は血清成分中に存在するHIVウイルス等のウイル
スを均一に、不活化することが出来るので、人体の体内
よりHIVウイルスを完全に撲滅することは出来ないけ
れども、血液中のHIVウイルスを不活化して、血液中
のHIVウイルスの数値を低下させることにより、エイ
ズの発症を遅延させることが出来る、治療手段として効
果がある。
【0075】純金粘土、純銀粘土又は純白金粘土又は金
又は白金又は炭素又は活性炭又はチタン又はパラジウム
又はニッケル等で出来た、多孔質又は蜂ノ巣形状又はス
ポンジ形状をしている、導電体の物質に穴を形成して製
作した、通気性電極を使用することにより、通気性電極
に形成した穴と多孔質の穴との相乗効果で、電極の実効
表面積を広くすることが出来るので、電気分解を全く起
こさない範囲内の、低電圧の電圧を使用しても、フリー
状態のHIVウイルス又はHIVウイルスに感染してい
る感染細胞の表面上に非共有結合しているHIVウイル
スを、通気性電極の表面上にて、電気的に不活化又は除
去することが出来ることにより、人体の血液を、通気性
電極を経由して体外循環させると、血液中のHIVウイ
ルス又は感染細胞を不活化又は除去することが出来るの
で、エイズの発症を遅延させることが出来る、治療手段
としての効果がある。
【0076】積層電極を使用すると、電極間の距離を限
りなく、0に近づけても、血液等の溶液に、必要以上に
圧力をかけなくても治療に必要な流速がえられることに
なり、急性肝不全及び肝不全の結果として起こる、血液
中に溶解しているアンモニアを、電界及び電流の酸化作
用を使用して酸化させるのに、電解質の溶液である、血
液中に於いて電気分解を全く起こさない範囲内の、例え
ば、電極間の距離が0.3mm場合、0.5V程度の低
電圧の電圧でも、実際は電位傾度は、電気の単位であ
る、1cm当りにすると16,5Vと大変に高いので、
血液中のアンモニアを硝酸に酸化させる作用が大変に強
い効果が発生する。
【0077】報告書の内容 電界処理によるHIV−1不活化の検討 1宮本 勉、 1山本太郎、 1片峰 茂、 2長浦善
昭、 3植田豊一 1長崎大学医学部細菌学、2長浦研究所、3日立化成工
業(株)本社経営企画室
【0078】研究目的 HIV−1は抵抗性のきわめて弱いウイルスの一つであ
り、加熱などの物理的処理あるいは界面活性剤や種々の
消毒薬処理により容易に不活化されることが知られてい
る。ただ、血液をふくめた生物材料に混入したHIV−
1を、材料中の細胞や生理活性物質(血清蛋白など)の
機能を損なうことなく、不活化する方法は未だ確立され
ていない。このような方法ではなく、将来的にはHIV
−1感染症(ADIS)の新たな治療・発症予防法の開
発に道を拓くものと考えられる。われわれは、そのため
の方策の一つとして電界処理に注目し、そのHIV−1
感染性におよぼす効果について検討した。
【0079】材料と方法 1.電極。表1に示す2種類の電極を本用途のために試
作しもちいた。 2.HIV−1の電界処理。LAV/HIV−1感染C
EM細胞培養上清よりHIV−1ウイルスストックを調
整した。このウイルス液を電極中を定速で通過させ、こ
の間、0−3.0Vの範囲の種々の強度の電圧(交流、
60HZ)にて通電しウイルス液を回収した。また経時
的に電極内温度を測定した。 3.電極よりのウイルス回収率。電極へのウイルス吸着
の可能性を検討するため、電極より回収したウイルス液
中のgag蛋白(p24)量を測定し、ウイルスストッ
ク原液のそれと比較した。 4.HIV−1感染価。回収したウイルス液を感受性細
胞MT4に37℃1時間吸着させ、未吸着ウイルスをよ
く洗浄した後、培養した。培養開始後経時的に上清を採
取し、その中にp24量を測定し、ウイルス液の感染価
の指標とした。 5.細胞内侵入ウイルスの測定。回収したウイルス液を
感受性細胞CEMに37℃1時間吸着させ、ただちに
0.025%トリプシンで処理した後、細胞内p24量
を測定した。 6.p24測定。市販のEIAキット(HIVAG−
1、ダイナボット社)を用いた。あらかじめOD492
によるp24の標準曲線を得、これをもとにp24量を
算出した。
【0080】結果 1.まずタイプA電極(積層型)を用いて検討した(表
2)。ウイルス液の電極中通過速度1.1ml/mi
m、滞留時間10.6minの条件でおこなった。負荷
電圧1.0Vまでは電極内の温度(25℃)上昇は認め
られなかったが、1.5、2.0、2.5Vではそれぞ
れ28、34、44℃と上昇した。負荷電圧2.0V以
上で有意なHIV−1感染価の低下を認めた。電極より
のウイルス回収率と回収ウイルス液中のHIV−1は相
関せず、HIV−1感染価の低下は電極へのウイルス吸
着によるものではないと思われた。 2.つぎに、温度上昇の影響を除去するため、熱伝導性
に優れる表面金メッキ被覆銅を材質としたタイプB電極
(平行平板型)を用いて同様の検討をおこなった(表
3)。電極中通過速度0.13ml/mim、滞留時間
は17.5mimの条件で、電極を氷中に設置しておこ
なった。負荷電圧は3.0Vまで温度上昇は全く認めら
れなかった。0.5V より図出に感染価の低下が認め
られた。その程度は2.0Vまではほぼ同等であった
が、3.0Vでさらに急激な低下を認めた。3.0Vで
は若干のウイルスの電極への吸着も認められた。 3.電界の初期ウイルス感染過程におよぼす影響を知る
目的で、タイプB電極より回収したウイルスを1時間吸
着させた後の細胞内p24量を測定した。コントロール
として60℃、10あるいは60mim処理したウイル
スをもちいた。未処理ウイルス(p24)の2.4%が
細胞内より検出されたが、60℃60min処理ウイル
スでは0.01%と劇的に低下した。一方、電界処理ウ
イルスでは1.0Vで有意の低下が認められるものの、
他の条件では低下の程度は小さく、感染価の程度とは相
関しないように思われた。
【0081】考察 HIV−1ウイルス液を電界を通過させることによりウ
イルス液中のHIV−1感染価が低下した。電極による
ウイルス吸着によるものではなく、電界がウイルスその
ものに作用して感染性を失わせている可能性がつよい。
タイプA電極をもちいた実験では負荷電圧を上げると電
極内温度も上昇するため、温度の影響も考慮に入れるべ
きであるが、タイプB電極では温度上昇なしにウイルス
が不活化された。また、成績を細かく分析すると、電界
強度(V/cm)と電極中滞留時間がウイルス不活化の
因子として重要であることが示唆される。今回の結果は
電界処理が一定のHIV−1不活化効果を有することを
示すものと思われる。東京歯科大の山本博士のグループ
とわれわれは異なるシステム(対向電極)を用いて電界
によるHIV−1不活化効果を見い出しており(私
信)、今回の結果を支持する。電解によるHIV−1不
活化のメカニズムの解明は今後の研究課題であるが、我
々の結果は電界がウイルスの細胞への吸着、侵入に関わ
る機序以外のところにも作用点を有する可能性を示唆し
ており興味深い。また、高電界強度にともなってもたら
される電気分解の作用も考慮にいれる必要がある。今回
の結果の最大の問題点は、得られなかったHIV−1不
活化の程度が他の不活化処理(加熱など)に比し小さ
く、完全ではなかったことである。今後HIV−1完全
不活化のための電界処理条件の設定とより効率の良い電
極の開発をあわせておこなう予定である。
【0082】
【0083】
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図で、図1は縦断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図2は縦断面図である。
【図3】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図3は縦断面図である。
【図4】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図4は縦断面図である。
【図5】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図5は縦断面図である。
【図6】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図6は縦断面図である。
【図7】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図7は縦断面図である。
【図8】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概要
説明図で、図8は縦断面図である。
【図9】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構追概要
説明図で、図9は縦断面図である。
【図10】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図10は縦断面図である。
【図11】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図11は縦断面図である。
【図12】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図12は縦断面図である。
【図13】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図13は縦断面図である。
【図14】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図14は縦断面図である。
【図15】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図15は縦断面図である。
【図16】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図16は縦断面図である。
【図17】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図17は縦断面図である。
【図18】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図18は概略構造図である。
【図19】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図19は概略分解図である。
【図20】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図20は概略分解図である。
【図21】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図21は概略構造図である。
【図22】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図22は概略分解図である。
【図23】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図23は概略分解図である。
【図24】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図24は概略構造図である。
【図25】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図25は概略分解図である。
【図26】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図26は概略分解図である。
【図27】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図27は概略構造図である。
【図28】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図28は縦断面図である。
【図29】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図29は概略分解図である。
【図30】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図30は概略分解図である。
【図31】本発明の実施例の電気濾過手段を示す構造概
要説明図で、図31は概略分解図である。
【符号の説明】
1.ガラス等の絶縁体で出来た濾過器具(略して、濾過
器具又は積層電極とする) 2.金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭又
はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た電極
(略して、電極とする) 3.端子又は端子部分 4.プラスチック等で出来た桟(略して、桟とする) 5.通気性導電体で出来た濾過材 6.金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭又
はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た通気性
のある電極(略して、通気性電極とする) 7.穴 8.絶縁体で出来ているオーリング等(略して、オーリ
ングとする) 9.絶縁体で出来ているパッキング等(略して、パッキ
ングとする) 10.非導電体で出来ている接着剤面(略して、接着剤
又は接着剤面とする) 11.非導電体で出来ている片面接着テープ(略して、
片面接着テープとする) 12.非導電体で出来ている両面接看テープ(略して、
両面接着テープとする) 13.絶縁体の塗料を塗布した塗装層(略して、絶縁塗
装層とする) 14及び15.濾過器具1の両側面の蓋(略して、蓋と
する) 16及び17.濾過器具1の両側面に設けているパッキ
ング(略して、パッキングとする) 18.ネジ20の気密性を保持するためのパッキング
(略して、パッキングとする) 19.端子3を固定するためのボルト(略して、ボルト
とする) 20.通気性電極6に設けているネジ(略して、ネジと
する) 21.端子部分3を一体形成している通気性電極(略し
て、端子付通気性電極とする) 22及び23.積層電極1の両側面に設けている蓋(略
して、蓋とする) 24.ボルト 25.ナット 26.ネジ等 27.接続部分28を設けている電極(略して、接続部
分付電極とする) 28.接続部分 29.溶液を電極27内部にて蛇行させるための、蛇型
パッキング(略して、蛇型パッキング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/46 53/50 53/81 53/56 C02F 1/46 Z 1/72 Z B01D 53/34 124 Z 129 Z

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾過器具(1)内部に、通気性電極(6)
    又は端子付通気性電極(21)又は接続部分付き電極
    (27)を設けて通気性電極(6)又は端子付通気性電
    極(21)又は接続部分付電極(27)の電極間の距離
    が3mm又は2mm又は1mm又は0.5mm以下で、
    電圧が3V又は2V又は1V又は0.5V以下の電圧を
    かけている、電位傾度の、電界強度の電極間の内部を、
    HIVウイルス又は肝炎ウイルスを含有している人体の
    血液又は血漿等の溶液を通過させて、電圧、電流の直接
    的な作用か叉は電極間の電気分解により発生する、塩
    素、活性酸素及びカルボキシル基等の間接的な作用によ
    り、血液中等に存在するウイルス又はアンモニアを不活
    化又は酸化させることを特徴とする電気濾過方法。
  2. 【請求項2】濾過器具(1)内部に、端子部分(3)と
    の接合用のネジ(20)を設けている複数枚の通気性電
    極(6)と複数枚のオーリング(8)又はパッキング
    (9)を交互に積層して、通気性電極(6)に設けてい
    る接合用のネジ(20)に、端子部分(3)をボルト
    (19)にて通気性電極(6)に接続して固定し、濾過
    器具(1)の両側面に設けている蓋(14)及び蓋(1
    5)又は側面だけに設けている蓋(14)を使用して、
    濾過器具(1)内部を完全に密封状態にした濾過器具
    (1)内部に、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させ
    て、血液中等に存在するウイルス又はアンモニアを不活
    化又は酸化させる請求項(1)記載の電気濾過方法。
  3. 【請求項3】複数枚の通気性電極(6)と、複数枚のオ
    ーリング(8)又はパッキング(9)を交互に積層して
    使用するか又は接着剤面(10)又は片面接着テープ
    (11)又は両面接着テープ(12)又は絶縁塗装層
    (13)等を使用するか又は形成して、通気性電極
    (6)の表面上に絶縁層を形成した後、両側面に設けた
    蓋(23)及び蓋(24)を使用して積層電極(1)内
    部に、人体の血液又は血漿等の溶液を通過させて、血液
    中等に存在するウイルス又はアンモニアを不活化又は酸
    化させる請求項(1)及び(2)記載の電気濾過方法。
  4. 【請求項4】複数枚の、通気性電極(6)に配線用の端
    子部分(3)を一体形成している端子付通気性電極(2
    1)と、複数枚のオーリング(8)又はパッキング
    (9)を交互に積層して使用するか又は接着剤面(1
    0)又は片面接着テープ(11)又は両面接着テープ
    (12)又は絶縁塗装層(13)等を使用するか又は形
    成して、端子付通気性電極(21)の表面上に絶縁層を
    形成した後、両側面に設けた蓋(23)及び蓋(24)
    を使用して積層電極(1)内部を完全に密封状態にした
    積層電極(1)内部に、人体の血液又は血漿等の溶液を
    通過させて、血液中に存在するウイルス又はアンモニア
    を不活化又は酸化させる請求項(1)、(2)及び
    (3)記載の電気濾過方法。
  5. 【請求項5】濾過器具(1)内部に、溶液が流れる縦方
    向に対して平行に、2枚の接続部分付電極(27)と1
    校のパッキング(9)又は1枚の蛇型パッキング又は複
    数枚の接続部分付電極(27)と複数枚のパッキング
    (9)を交互に積層した濾過器具(1)内部に、人体の
    血液又は血漿等の溶液を通過させて、血液中等に存在す
    るウイルス又はアンモニアを不活化又は酸化させる請求
    項(1)、(2)、(3)及び(4)記載の電気濾過方
    法。
  6. 【請求項6】濾過器具(1)内部に、溶液が流れる縦方
    向に対して平行に、複数枚の接続部分付電極(27)と
    複数枚のパッキング(9)を、交互に積層した濾過器具
    (1)内部に使用する、接続部分付電極(27)内部の
    溶液が流れる距離を長くするための、蛇型パッキング
    (29)を、接続部分付電極(27)内部に於いて、使
    用する請求項(1)、(2)、(3)、(4)及び
    (5)記載の電気濾過方法。
  7. 【請求項7】端子(3)を設けている通気性導電体で出
    来た濾過材(5)に負極又は正極の電流を流して、上下
    水道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液中に
    存在する細菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビ
    リルビン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させる請求
    項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)
    記載の電気濾過方法。
  8. 【請求項8】濾過器具(1)に端子(3)を設け、濾過
    器具(1)の内部に、通気性導電体で出来た濾過材
    (5)を充填して、通気性導電体で出来た濾過材(5)
    に負極又は正極の電流を流し、通気性導電体で出来た濾
    過材(5)に負極又は正極の電流を流している濾過器具
    (1)の内部に上下水道水、海水、血液、血漿、血清又
    はその他の溶液を通過させて、溶液中に存在する細菌、
    ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリルビン、毒物
    等を殺菌及び不活化又は酸化させる請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7)記
    載の電気濾過方法。
  9. 【請求項9】濾過器具(1)に電極(2)を対向させて
    設け、対向させた電極(2)と電極(2)との間に通気
    性導電体で出来た濾過材(5)を充填して、対向させた
    電極(2)と通気性導電体で出来た濾過材(5)を接触
    させ、通気性導電体で出来た濾過材(5)に負極又は正
    極の電流を流している、濾過器具(1)の内部に上下水
    道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液を通過
    させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生物又
    はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌及び不活化又
    は酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)及び(8)記載の電気濾過方
    法。
  10. 【請求項10】濾過器具(1)に通気性電極(6)を対
    向させて設け、対向させた通気性電極(6)と通気性電
    極(6)との間に、通気性導電体で出来た濾過材(5)
    を充填して、対向させた通気性電極(6)と通気性導電
    体で出来た濾過材(5)を接触させ、通気性導電体で出
    来た濾過材(5)に負極又は正極の電流を流している、
    濾過器具(1)の内部に上下水道水、海水、血液、血
    漿、血清又はその他の溶液を通過させて、溶液中に存在
    する細菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリル
    ビン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させる請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)及び(9)記載の電気濾過方法。
  11. 【請求項11】濾過器具(1)に通気性電極(6)を1
    枚又は複数枚設けている、濾過器具(1)の内部に、上
    下水道水、海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液を
    通過させて、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生
    物又はアンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌及び不活
    化又は酸化させる請求項(1)、(2)、(3)、
    (4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)及び
    (10)記載の電気濾過方法。
  12. 【請求項12】濾過器具(1)の内部に、通気性電極
    (6)と対向させて設けている、別の通気性電極(6)
    との中間に、パッキング(9)をサンドィッチ状に挟
    み、通気性電極(6)とパッキング(9)を交互に複数
    枚づつ積層した濾過器具(1)の内部に、上下水道水、
    海水、血液、血漿、血清又はその他の溶液を通過させ
    て、溶液中に存在する細菌、ウイルス等の微生物又はア
    ンモニア、ビリルビン、毒物等を殺菌及び不活化又は酸
    化させる請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)及
    び(11)記載の電気濾過方法。
  13. 【請求項13】濾過器具(1)の内部に、通気性電極
    (6)と対向させて設けている、別の通気性電極(6)
    とを接着剤(10)又は片面接着テープ(11)又は両
    面接着テープ(12)又は絶縁塗装層(13)等を使用
    して、通気性電極(6)と通気性電極(6)との間に絶
    縁層を形成した、2枚又は複数枚の通気性電極(6)を
    積層した、一対の通気性電極(6)を設けた濾過器具
    (1)の内部を、上下水道水、海水、血液、血漿、血清
    又はその他の溶液を通過させて、溶液中に存在する細
    菌、ウイルス等の微生物又はアンモニア、ビリルビン、
    毒物等を殺菌及び不活化又は酸化させる請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
    (8)、(9)、(10)、(11)及び(12)記載
    の電気濾過方法。
  14. 【請求項14】濾過器具(1)に通気性電極(6)を対
    向させて設け、対向させた通気性電極(6)と通気性電
    極(6)との間に、通気性導電体で出来た濾過材(5)
    を充填して、対向させた通気性電極(6)と通気性導電
    体で出来た濾過材(5)を接触させ、通気性導電体で出
    来た濾過材(5)に負極又は正極の電流を流している、
    濾過器具(1)の内部に、自動車エンジン等が排出する
    排気ガスを通過させ、排気ガス中に含まれている、窒素
    酸化物又は硫黄酸化物又は黒煙を吸着して除去する請求
    項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)及び(13)記載の電気濾過方法。
  15. 【請求項15】濾過器具(1)に通気性電極(6)を対
    向させて設け、対向させた通気性電極(6)と通気性電
    極(6)との間に、通気性導電体で出来た濾過材(5)
    を充填して、対向させた通気性電極(6)と通気性導電
    体で出来た濾過材(5)を接触させ、通気性導電体で出
    来た濾過材(5)に電流を流している、濾過器具(1)
    の内部に、自動車エンジン等が排出する排気ガスを通過
    させ、排気ガス中に含まれている、窒素酸化物又は硫黄
    酸化物又は黒煙を吸着して除去する請求項(1)、
    (2)、 (3)、 (4)、 (5)、 (6、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)及び(14)記載の電気濾過方法。
  16. 【請求項16】通気性導電体で出来た濾過材(5)とし
    て、金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭又
    はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た、球型
    の粒子又は顆粒を使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)及び(15)記載の電気濾過方法。
  17. 【請求項17】通気性導電体で出来た濾過材(5)とし
    て、金又は白金又は炭素又はグラファイト又は活性炭又
    はチタン又はパラジウム又はニッケル等で出来た、多孔
    質又は蜂ノ巣型形状又はスポンジ型状をした導電体の物
    体を使用する請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、 (9)、(1
    0)、(11)、(12)、(13)、(14)、(1
    5)及び(16)記載の電気濾過方法。
  18. 【請求項18】通気性導電体で出来た濾過材(5)とし
    て、炭素繊維を使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)及び(17)記載の電気
    濾過方法。
  19. 【請求項19】通気性導電体で出来た濾過材(5)とし
    て使用する、球型形状又は多孔質又は蜂ノ巣形状又はス
    ポンジ形状をした濾過材(5)の表面を生体適合性の樹
    脂又は絶縁体の樹脂を使用して表面加工し、導電体で出
    来た濾過材(5)の、導電体としての導伝性の性質を低
    下させた、導電体で出来た濾過材(5)を使用する請求
    項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)及び(18)記載の電気濾過方法。
  20. 【請求項20】純金粘土、純銀粘土及び純白金粘土等を
    成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形成
    して出来た、通気性電極(6)を、1枚又は複数枚設け
    ている濾過器具(1)を使用して、血液中のHIVウイ
    ルスを電気的に不活化又は血液中のアンモニアを酸化さ
    せ請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
    (6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
    1)、(12)、(13)、(14)、(15)、(1
    6)、(17)、(18)、(19)及び(20)記載
    の電気濾過方法。
  21. 【請求項21】純金粘土、純銀粘土及び純白金粘土等を
    成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形成
    してできた、通気性電極(6)を、1枚又は複数枚設け
    ている濾過器具(1)を使用して、細胞の表面上に非共
    有結合している感染細胞を、電気的に不活化する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)及び(20)記載の電気濾過
    法。
  22. 【請求項22】純金粘土、純銀粘土及び純白金粘土等を
    成型し、焼成して出来た多孔質の素材に穴(7)を形成
    して出来た、通気性電極(6)を、電気的な特性を持っ
    ている濾紙として使用する請求項(1)、(2)、
    (3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
    (9)、(10)、(11)、(12)、(13)、
    (14)、(15)、(16)、(17)、(18)、
    (19)、(20)及び(21)記載の電気濾過方法。
  23. 【請求項23】通気性電極(6)として、純金粘土、純
    銀粘土及び純白金粘土等を成型して焼成した、多孔質の
    穴を多数形成している素材で出来ている、金、銀及び白
    金等に穴(7)を形成して出来た通気性電極(6)を使
    用する請求項(1)、(2)、(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
    (11)、(12)、(13)、(14)、(15)、
    (16)、(17)、(18)、(19)、(20)、
    (21)及び(22)記載の電気濾過方法。
  24. 【請求項24】通気性電極(6)として、金又は白金又
    は炭素又はグラファイト又は活性炭又はチタン又はパラ
    ジウム又はニッケル等で出来た、多孔質又は蜂ノ巣形状
    又はスポンジ形状をした、導電体の物体を使用する請求
    項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)、(21)、(2
    2)及び(23)記載の電気濾過方法。
  25. 【請求項25】通気性電極(6)として、非導電性又は
    導電性の合成樹脂又は金属又は非鉄金属を成型した後、
    金及び白金等を使用して、電気メッキ又は電界メッキ又
    は蒸着させてできた導電体の物体を使用する請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
    (7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
    2)、(13)、(14)、(15)、(16)、(1
    7)、(18)、(19)、(20)、(21)、(2
    2)、(23)及び(24)記載の電気濾過方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8556085B2 (en) 2010-11-08 2013-10-15 Stuart Bogle Anti-viral device
CN106241963A (zh) * 2015-06-09 2016-12-21 松下知识产权经营株式会社 液体处理方法、对象物处理方法、液体处理装置及等离子体处理液
RU2808311C1 (ru) * 2023-02-10 2023-11-28 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Сибирский государственный университет науки и технологий имени академика М.Ф. Решетнева" (СибГУ им. М.Ф. Решетнева) Способ очистки сточной воды

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