JPH11321858A - 部材融着方法 - Google Patents

部材融着方法

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JPH11321858A
JPH11321858A JP10135480A JP13548098A JPH11321858A JP H11321858 A JPH11321858 A JP H11321858A JP 10135480 A JP10135480 A JP 10135480A JP 13548098 A JP13548098 A JP 13548098A JP H11321858 A JPH11321858 A JP H11321858A
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lid
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packaging
nozzles
packaging container
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Dubandar Patrick
デュバンダー パトリック
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Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部材を十分な強度で包材に融着することがで
き、部材を包材に溶着するのに必要な時間を短くするこ
とができるようにする。 【解決手段】第1の材料から成る第1の部材、及び前記
第1の材料と相溶性のない第2の材料から成る第2の部
材の少なくとも一方を、複数のノズルを備えたバーナ7
1によって加熱し、第1の部材を第2の部材に押し付け
る。この場合、第1、第2の部材の少なくとも一方が局
部的に加熱されるので、極めて短い時間で第1、第2の
材料の少なくとも一方を溶融させることができる。ま
た、第1、第2の部材の少なくとも一方の表面に複数の
微小な火炎によって火炎処理が施され、火炎処理が施さ
れた部分に微小な凹凸が形成されるので、アンカー効果
を発生させることができる。したがって、十分な強度を
保持した状態で第1の部材を容易に第2の部材に融着す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材融着方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳、清涼飲料等の液体食品を収
容する包装容器においては、液体食品を繰り返し注出す
ることができるように、頂壁に部材としての開閉自在の
蓋(ふた)体を配設したものが提供されている。この場
合、該蓋体は、蓋体取付装置によって、例えば、ヒート
シール法により包装容器に取り付けられる。
【0003】前記ヒートシール法においては、包装容器
の蓋体取付部に熱風を吹き掛け、包装容器を形成する包
材の表面のフィルムを溶融させ、蓋体を包材に融着する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の蓋体取付装置においては、包装容器の蓋体取付部に
熱風を吹き掛け、包装容器を形成する包材の表面のフィ
ルムを溶融させるようにしているので、前記フィルムを
構成する樹脂と蓋体を構成する樹脂とが相溶性がない場
合、蓋体を十分な強度で包装容器に取り付けることがで
きない。
【0005】特に、蓋体がポリエチレン樹脂によって、
包材の表面のフィルムがポリエステル樹脂(PET)に
よってそれぞれ構成される場合、ポリエステル樹脂は耐
熱性が高いので溶融させるのに時間がかかる。したがっ
て、蓋体を包材に融着するのに必要な時間が長くなって
しまう。本発明は、前記従来の蓋体取付装置の問題点を
解決して、部材を十分な強度で包材に融着することがで
き、部材を包材に融着するのに必要な時間を短くするこ
とができる部材融着方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の部
材融着方法においては、第1の材料から成る第1の部
材、及び前記第1の材料と相溶性のない第2の材料から
成る第2の部材の少なくとも一方を、複数のノズルを備
えたバーナによって加熱し、第1の部材を第2の部材に
押し付ける。
【0007】本発明の他の部材融着方法においては、さ
らに、前記第1、第2の材料の一方はポリエステル樹脂
によって形成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
第1の実施の形態における蓋体取付装置の概念図、図3
は本発明の第1の実施の形態におけるリングカムの平面
図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるリングカ
ムの展開図である。
【0009】図において、11は蓋体取付装置、12は
シャフト、13は該シャフト12を中心にして回転自在
に支持され、駆動手段としての図示されないモータを駆
動することによって矢印A方向に間欠的に回転させられ
る回転体としてのメインホイールである。本実施の形態
において、該メインホイール13は、図示されない間欠
送りギヤユニットによって、45〔°〕ずつ正確に回動
させることができるようになっている。
【0010】前記メインホイール13は八角形の形状を
有し、メインホイール13の周縁部における複数箇所に
パッケージホルダ14が配設される。該各パッケージホ
ルダ14は、それぞれ2個のブリック型の包装容器17
を保持することができるように、保持部15、16を備
える。そして、前記モータを駆動し、前記メインホイー
ル13を45〔°〕ずつ回動させることによって、各パ
ッケージホルダ14は第1位置S1〜第8位置S8に順
次移動させられる。
【0011】また、蓋体取付装置11に包装容器17を
送り、第1の部材としての図示されない蓋体が取り付け
られた後の包装容器17を排出するために、コンベヤ2
1が配設される。該コンベヤ21は、前記第1位置S1
及び第8位置S8において、前記メインホイール13に
沿って延び、矢印B方向に走行させられる。前記コンベ
ヤ21の走行方向における前記第1位置S1より手前
に、インフィードブレーキ31が配設され、該インフィ
ードブレーキ31より更に手前にホースブレーキ29が
配設される。前記コンベヤ21上を搬送されてきた包装
容器17は、まず、ホースブレーキ29によって制動さ
れ、続いて、インフィードブレーキ31によって制動さ
れて数量が制限され、かつ、互いに密接させられる。そ
して、該インフィードブレーキ31は、各包装容器17
を一定の間隔を置いて一つずつ第1位置S1に送る。
【0012】該第1位置S1には、前記パッケージホル
ダ14と対向させてインフィーダ32が配設される。該
インフィーダ32は、コンベヤ21上において、第1ス
トッパ85及び第2ストッパ88を備えた位置決め装置
によって位置決めが行われた一対の包装容器17を、前
記パッケージホルダ14に連続的にセットする。そのた
めに、前記第1ストッパ85及び第2ストッパ88は進
退自在に配設され、前記第1ストッパ85及び第2スト
ッパ88を前進させた状態において、コンベヤ21上の
各包装容器17を停止させることができる。なお、前記
第1ストッパ85は、通常、前進させた状態に置かれ
る。また、前記インフィーダ32は一対のプッシャ3
3、34を備え、該プッシャ33、34によって前記一
対の包装容器17はそれぞれ保持部15、16に押し込
められる。そして、前記プッシャ33、34は、エアシ
リンダ35、36を駆動することによって進退させら
れ、該エアシリンダ35、36は図示されない圧縮空気
回路を介して圧縮空気を給排することによって駆動され
る。
【0013】このようにして、第1の位置S1において
一対の包装容器17がパッケージホルダ14にセットさ
れると、前記メインホイール13は45〔°〕回動させ
られ、前記各パッケージホルダ14はそれぞれ次の位置
に移動する。したがって、前記包装容器17がセットさ
れたパッケージホルダ14は第2位置S2に置かれる。
該第2位置S2において、前記包装容器17の頂壁に対
して温風が吹き掛けられ、該温風によって、前記頂壁に
付着している水滴等が吹き飛ばされるとともに、前記包
装容器17の表面が予熱される。
【0014】続いて、前記メインホイール13は45
〔°〕回動させられ、前記包装容器17がセットされた
パッケージホルダ14は第3位置S3に置かれる。とこ
ろで、前記包装容器17は、第2の部材としてのウェブ
状の図示されない包材を、縦方向にシールして筒状に
し、続いて、横方向にシールし、シール部分で切断して
原型容器にし、該原型容器を成形することによって形成
される。
【0015】また、前記包材は、多層構造を有し、図示
されない紙基材、該紙基材の外側表面を被覆して包材の
最外層を構成するポリエチレン樹脂(PE)、ポリエス
テル樹脂等のフィルム、及び前記紙基材の内側表面を被
覆して包材の最内層を構成するポリエチレン樹脂、ポリ
エステル樹脂等のフィルムを備える。なお、必要に応じ
て前記紙基材と最内層との間に、ガスバリヤ性を有する
アルミ箔(はく)から成るガスバリヤ層等を配設するこ
ともできる。また、前記ポリエステル樹脂としては、ア
モルファスポリエステル樹脂(APET)を使用するこ
とができる。
【0016】そして、前記包装容器17の頂壁における
蓋体取付部、例えば、コーナ部分に蓋体が取り付けられ
る。該蓋体は、樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリ
エステル樹脂等によって一体成形され、ほぼ「U」字型
の形状を有する本体、ヒンジを中心にして揺動自在に支
持されたプルタブ、及び前記ヒンジを中心にして揺動自
在に支持され、かつ、前記プルタブの回転に連動して回
転させられる開封フラップを有する。
【0017】したがって、前記プルタブを引き上げて回
転させると、プルタブの回転に連動して開封フラップが
回転させられ、包装容器17の包材が破断されて注出口
が開口させられる。そのために、前記包材における蓋体
に対応する部分に、蓋体の形状にほぼ対応させて破断領
域が設定され、該破断領域が開封フラップの回転に伴っ
て押し下げられると、破断領域が破断され、注出口が開
口させられる。
【0018】そして、前記蓋体を包装容器17に取り付
けるために、各パッケージホルダ14の上方に図示され
ないピッキング装置が配設され、該ピッキング装置は、
メインホイール13が回転するのに伴ってパッケージホ
ルダ14と共に回動させられ、第3位置S3において一
対の蓋体を把持する。また、第3位置S3には、前記ピ
ッキング装置に蓋体を供給するためのキャップフィーダ
41が配設される。
【0019】該キャップフィーダ41は一対のレール4
3、44を備え、キャップラダー45、46から剥
(は)ぎ取られた蓋体は、各レール43、44の一端に
供給され、レール43、44上を振動及び風圧によって
搬送されるようになっている。そして、レール43、4
4の他端に各蓋体が到達すると、前記ピッキング装置
は、図示されないキャップホルダによって、一対の蓋体
を真空吸引により把持する。なお、この間、包装容器1
7は、前記ピッキング装置の下方において、前記パッケ
ージホルダ14によって保持された状態に置かれる。
【0020】続いて、前記メインホイール13は45
〔°〕回動させられ、前記包装容器17がセットされた
パッケージホルダ14は第4位置S4に置かれる。ま
た、前記ピッキング装置も、蓋体を把持した状態で第4
位置S4に置かれる。そして、該第4位置S4におい
て、前記各蓋体の裏面は、前記キャップホルダの下方に
配設された図示されないバーナユニットによって下方か
ら加熱され、溶融させられる。
【0021】次に、前記メインホイール13は45
〔°〕回動させられ、前記包装容器17がセットされた
パッケージホルダ14は第5位置S5に置かれる。ま
た、前記ピッキング装置も、蓋体を把持した状態で第5
位置S5に置かれる。そして、該第5位置S5におい
て、前記ピッキング装置が下方に移動させられ、各蓋体
を対応する包装容器17に押し付ける。このとき、前記
蓋体の裏面が溶融させられているので、前記包装容器1
7の表面のフィルムが溶融させられる。
【0022】続いて、前記メインホイール13は45
〔°〕ずつ回動させられて、前記包装容器17がセット
されたパッケージホルダ14は第6位置S6を経て第7
位置S7に置かれる。この間、前記ピッキング装置も、
蓋体を包装容器17に押し付けた状態で第7位置S7に
移動する。その結果、前記蓋体の裏面と包装容器17の
表面とが融着させられる。
【0023】このようにして、蓋体が包装容器17に取
り付けられると、第8位置S8において、前記保持部1
5、16によってそれぞれ保持された包装容器17は図
示されないアウトフィーダによって保持部15、16か
らコンベヤ21上に押し出される。その後、包装容器1
7はコンベヤ21によって搬送されて次の工程に送られ
る。
【0024】ところで、前記ピッキング装置は、前記第
3位置S3において蓋体を把持し、前記第5位置S5に
おいて下方に移動させられ、第7位置S7に到達するま
での間、蓋体を包装容器17に押し付ける。その後、前
記ピッキング装置は、第8位置S8において上方に移動
させられる。そのために、前記メインホイール13の上
方に、かつ、円周方向に、いわゆる端面カムとしての構
造を有するリングカム50が配設され、該リングカム5
0の下面に設定されたカム面に沿って図示されないカム
フォロアが矢印C方向に移動するようになっている。前
記リングカム50は、図4に示されるように、第1位置
S1から第4位置S4までの間は幅が狭く、第5位置S
5から第7位置S7までの間は幅が広くされる。また、
第4位置S4から第5位置S5までの間に傾斜部K1が
形成され、該傾斜部K1において徐々に幅が広くされ
る。そして、第8位置S8から第1位置S1までの間に
傾斜部K2が形成され、該傾斜部K2において徐々に幅
が狭くされる。
【0025】また、前記カムフォロアが円滑に前記傾斜
部K1、K2に入り、かつ、傾斜部K1、K2から出る
ことができるように、前記傾斜部K1、K2の前後にそ
れぞれ調整用カム51〜54が配設される。そして、前
記第3位置S3及び第4位置S4において、一時的にピ
ッキング装置を下方に移動させるために、図示されない
補助用のカムが上下方向に移動自在に配設される。
【0026】次に、第4位置S4に配設されたバーナユ
ニットについて説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態におけるバーナユニットの配設状態を示す図、図5
は本発明の第1の実施の形態におけるバーナユニットの
要部正面図、図6は本発明の第1の実施の形態における
バーナユニットの要部側面図、図7は本発明の第1の実
施の形態におけるバーナユニットの要部平面図、図8は
本発明の第1の実施の形態におけるピッキング装置の概
略図である。
【0027】図において、14はパッケージホルダ、1
7は包装容器、50はリングカム、55はピッキング装
置である。該ピッキング装置55は、メインホイール1
3(図2)のフレームFに対して進退自在に支持された
プレート56、及び該プレート56から垂下させられた
一対のキャップホルダ57を有し、該キャップホルダ5
7によって、図示されない蓋体を真空吸引により把持す
ることができるようになっている。
【0028】また、前記プレート56から下方に延びる
ガイドポスト61がフレームFに対して進退自在に支持
され、かつ、スプリング62によってプレート56が上
方に向けて付勢される。そして、該プレート56の上面
には、前記リングカム50のカム面と接触させてカムフ
ォロア63が回転自在に支持され、補助用のカム64の
カム面と接触させて補助用のカムフォロア65が回転自
在に支持される。さらに、前記カム64は、カム移動手
段としての駆動装置66のエアシリンダ67と連結さ
れ、該エアシリンダ67によって上下方向に移動させら
れる。
【0029】そして、前記各キャップホルダ57の下方
にはバーナユニット72が配設され、該バーナユニット
72は、プレート73、及び前記各キャップホルダ57
の吸引面S11と対向させて前記プレート73に固定さ
れた一対のバーナ71を備える。ところで、前記包材の
最外層を構成するフィルムが第2の材料としてのポリエ
チレン樹脂から成り、前記蓋体が第1の材料としてのポ
リエステル樹脂から成る場合、ポリエチレン樹脂とポリ
エステル樹脂とは相溶性がないだけでなく、ポリエステ
ル樹脂は耐熱性が高いので溶融させるのに時間がかか
る。
【0030】そこで、前記各バーナユニット72は、複
数のノズル74から成るノズル群を備え、各ノズル74
の先端に形成された図示されない開口から水素/酸素ガ
ス混合物を噴射することによって、複数の微小な火炎を
形成することができるようになっている。そして、前記
ノズル群のうちの一つのノズル74に隣接させて図示さ
れないイグナイタが配設され、該イグナイタによって各
ノズル74が点火される。前記各ノズル74は、蓋体の
外形に合わせて配列され、かつ、径が細く長いパイプに
よって形成されるので、蓋体の裏面の周縁部だけを溶融
させることができる。
【0031】しかも、蓋体の裏面の周縁部が局部的に加
熱されるので、極めて短い時間でポリエステル樹脂を溶
融させることができる。したがって、蓋体を包材に融着
するのに必要な時間を短くすることができる。また、蓋
体の裏面に前記複数の微小な火炎によって火炎処理が施
され、火炎処理が施された部分に微小な凹凸が形成され
るので、アンカー効果を発生させることができる。した
がって、蓋体を十分な強度で、かつ、容易に包材に融着
することができる。
【0032】ところで、各ノズル74は、図7に示され
るように、それぞれ一定の間隔を置いて、ほぼ「U」字
型のパターンで配列されているので、前記イグナイタに
よって一度にすべてのノズル74を点火することができ
ない。この場合、イグナイタを作動させると、イグナイ
タに隣接するノズル74だけが点火され、残りのノズル
74は点火されない。そこで、図5に示されるように、
イグナイタに隣接するノズル74が点火された後、ノズ
ル群の上方に遮蔽(へい)板75が配設されるようにな
っている。この場合、点火されないノズル74から噴射
された水素/酸素ガス混合物は、上昇しようとするが、
遮蔽板75によって遮蔽され、その際に生じる空気流に
よる相乗作用で偏向させられて横方向に広がる。したが
って、イグナイタに隣接する一つのノズル74に点火す
るだけで、残りのすべてのノズル74に点火することが
できる。
【0033】ところで、前記各ノズル74の先端に形成
された火炎によって、蓋体の裏面の周縁部を加熱するよ
うになっているが、蓋体の裏面の周縁部が設定された時
間以上加熱されると、蓋体の裏面の周縁部だけを正確に
加熱し、溶融させることができなくなり、誤って蓋体の
ヒンジを加熱し、ヒンジを変形させてしまうことがあ
る。
【0034】そこで、前記リングカム50とは別にカム
64を配設し、前記エアシリンダ67を作動させ、カム
64のカム面に沿ってカムフォロア65を回転従動させ
ることによって、設定された時間、及び設定された量だ
けキャップホルダ57を下方に移動させ、バーナ71に
よる加熱を行うことができるようになっている。この場
合、キャップホルダ57とバーナ71との間の距離を調
整することによって、バーナ71による加熱量を調整す
ることができる。また、前記カム64の寸法及び形状を
変更することによって、バーナ71による加熱量を調整
することもできる。
【0035】したがって、蓋体の裏面の周縁部を設定さ
れた時間だけ加熱することができるので、蓋体の裏面の
周縁部だけを正確に加熱し、溶融させることができる。
その結果、誤って蓋体のヒンジを加熱することがなく、
ヒンジを変形させることがなくなる。また、バーナ71
による加熱量を調整するために、キャップホルダ57と
バーナ71との間に遮蔽部材等を配設したり除去したり
する必要がないので、作業を簡素化することができるだ
けでなく、全体の処理時間を短くすることができる。し
かも、例えば、超音波発生装置を使用する必要がないの
で、蓋体取付装置11のコストを低くすることができ
る。
【0036】そして、前記バーナユニット72を径方向
において進退させ、前進位置と後退位置とを採ることが
できるようにレール81が配設され、該レール81を両
側から挟んで、二対の車輪82が前記プレート73の下
面に配設される。さらに、前記バーナユニット72を前
進位置に置いてバーナ71による加熱を行い、加熱が終
了すると、前記バーナユニット72をレール81に沿っ
て後退させて後退位置に置くことができる。したがっ
て、加熱が終了し、前記ピッキング装置55を下方に移
動させるときに、該ピッキング装置55とバーナ71と
が干渉するのを防止することができる。
【0037】なお、本実施の形態においては、前記包材
の最外層を構成するフィルムがポリエチレン樹脂から成
り、前記蓋体がポリエステル樹脂から成る場合について
説明したが、前記包材の最外層を構成するフィルムがポ
リエステル樹脂から成り、前記蓋体がポリエチレン樹脂
から成る場合に適用することもできる。その場合、バー
ナユニット72によって包装容器17の前記蓋体取付部
が加熱され、溶融させられる。また、前記ポリエステル
樹脂としてアモルファスポリエステル樹脂を使用した場
合、該アモルファスポリエステル樹脂は、融点がなく柔
軟な性質を有するので、通常の方法で加熱しても十分な
熱を与えることができず、見かけ上融着しても疑似的に
融着していることが多く、扱いが困難である。ところ
が、本発明においては、バーナ71によって瞬時に高温
に加熱することができるので、蓋体を確実に包装容器1
7に取り付けることができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。図9は本発明の第2の実施の形態にお
けるバーナユニットの配設状態を示す図である。
【0039】図において、172はバーナユニットであ
り、該バーナユニット172には、上向きにバーナ71
が、下向きにバーナ98がそれぞれ配設され、前記バー
ナ71によって第1の部材としての図示されない蓋体の
裏面が、前記バーナ98によって包装容器17の蓋体取
付部が加熱され、溶融させられる。この場合、前記包装
容器17の第2の部材としての図示されない包材の最外
層を構成する第2の材料としてのフィルムがポリエチレ
ン樹脂から成り、前記蓋体が第1の材料としてのポリエ
ステル樹脂から成る。
【0040】また、包材の最外層を構成するフィルムを
ポリエステル樹脂によって、前記蓋体をポリエチレン樹
脂によって形成することもできる。さらに、本実施の形
態においては、包材の最外層を構成するフィルム及び蓋
体がいずれも加熱されるので、包材の最外層を構成する
フィルム及び蓋体をいずれもポリエステル樹脂によって
形成することもできる。
【0041】次に、蓋体をあらかじめ包材に取り付ける
ようにした本発明の第3の実施の形態について説明す
る。図10は本発明の第3の実施の形態における蓋体の
取付状態を示す図、図11は本発明の第3の実施の形態
における蓋体が取り付けられた包装容器を示す図であ
る。なお、この場合、包材111の最内層129に蓋体
113を融着する例について説明する。
【0042】図において、111は第2の部材としての
包材、112は包材111に形成された穴、113は筒
状部114及びフランジ部116から成る第1の部材と
しての蓋体、131は包装容器である。前記蓋体113
は、筒状部114を前記穴112に通し、フランジ部1
16と包材111における穴112の周縁領域AR1と
を融着することによって、包装容器131に取り付けら
れる。
【0043】前記包材111は、外側から内側にかけ
て、最外層124、紙基材125、接着材層126、バ
リヤ層127、接着材層128及び最内層129から成
る。そして、本実施の形態においては、前記蓋体113
は第1の材料としてのポリエチレン樹脂から成り、前記
最内層129は第2の材料としてのポリエステル樹脂の
フィルムから成る。
【0044】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、部材融着方法においては、第1の材料から成る第
1の部材、及び前記第1の材料と相溶性のない第2の材
料から成る第2の部材の少なくとも一方を、複数のノズ
ルを備えたバーナによって加熱し、第1の部材を第2の
部材に押し付ける。
【0046】この場合、第1、第2の部材の少なくとも
一方が局部的に加熱されるので、極めて短い時間で第
1、第2の材料の少なくとも一方を溶融させることがで
きる。したがって、第1の部材を第2の部材に融着する
のに必要な時間を短くすることができる。また、第1、
第2の部材の少なくとも一方の表面に複数の微小な火炎
によって火炎処理が施され、火炎処理が施された部分に
微小な凹凸が形成されるので、アンカー効果を発生させ
ることができる。したがって、第1の部材を十分な強度
で、かつ、容易に第2の部材に融着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるバーナユニ
ットの配設状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における蓋体取付装
置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるリングカム
の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるリングカム
の展開図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるバーナユニ
ットの要部正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるバーナユニ
ットの要部側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるバーナユニ
ットの要部平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるピッキング
装置の概略図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるバーナユニ
ットの配設状態を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における蓋体の取
付状態を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における蓋体が取
り付けられた包装容器を示す図である。
【符号の説明】
71、98 バーナ 74 ノズル 111 包材 113 蓋体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1の材料から成る第1の部材、
    及び前記第1の材料と相溶性のない第2の材料から成る
    第2の部材の少なくとも一方を、複数のノズルを備えた
    バーナによって加熱し、(b)第1の部材を第2の部材
    に押し付けることを特徴とする部材融着方法。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の材料の一方はポリエス
    テル樹脂によって形成される請求項1に記載の部材融着
    方法。
JP10135480A 1998-05-18 1998-05-18 部材融着方法 Pending JPH11321858A (ja)

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