JPH11321506A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置

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JPH11321506A
JPH11321506A JP10136856A JP13685698A JPH11321506A JP H11321506 A JPH11321506 A JP H11321506A JP 10136856 A JP10136856 A JP 10136856A JP 13685698 A JP13685698 A JP 13685698A JP H11321506 A JPH11321506 A JP H11321506A
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inflator
bag
airbag device
outer bag
gas
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ティアシームの切断の有無に基づく外バッグの
膨張の大小を確実に制御して、乗員保護性能のさらなる
向上を図ることのできる助手席用エアバッグ装置を提供
する。 【解決手段】内バッグ41は第2インフレータ室26か
ら噴出されるガスのみが供給されるように取付けられ、
外バッグ31は、第1及び第2インフレータ室25,2
6から噴出されるガスが供給され得るように取付けられ
ている。外バッグ31における各袋体32の折曲片35
と、内バッグ41における各袋体42の折曲片45a,
45bとがティアシーム51にて縫合され、両バッグ3
1,41が結合されている。インフレータ21の低出力
作動時には外バッグ31が小さく膨張し、高出力作動時
には内バッグ31の膨張力によってティアシーム51が
切断されて、外バッグ31は大きく膨張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて助手席の乗員を保護するための助手席用エアバッ
グ装置に係り、特に、乗員の着座位置等に応じてバッグ
を好適な大きさに膨張させることができる助手席用エア
バッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は、そのバッグ
の膨張する大きさが一定である。しかしながら、助手席
の乗員は、運転席の乗員と比べると、着座位置がエアバ
ッグ装置が装着されたインストルメントパネルに対して
近い位置であったり、同パネルから遠い位置であった
り、様々である。
【0003】したがって、これに対処するために、助手
席乗員がインストルメントパネルに近いところに着座し
た場合は、バッグが小さく膨張し、遠いところに着座し
た場合はバッグが大きく膨張するように、バッグの膨張
量を調節するのが望ましい。また、衝突時の衝撃の大き
さに応じて、バッグの膨張量を調節するのも好ましい。
【0004】このような対策を施した助手席用エアバッ
グ装置は、米国特許第4,186,941号に開示され
ている。ここに記載の助手席用エアバッグ装置では、イ
ンフレータとして発生ガス圧を変更調節できるようにし
た出力可変式のものを用いている。また、エアバッグ
は、単一の基布から構成されるとともに、その一部が折
曲重合され、その重合部がティアシーム(あらかじめ定
められた所定の張力で切断するように設定された糸)に
て縫合されている。従って、このエアバッグは、ティア
シームが切断される以前は小容量であり、切断後は大容
量になる。
【0005】こうした従来の助手席用エアバッグ装置に
おいては、前記インフレータが低出力で作動した場合、
エアバッグは前記縫合状態を維持しながら小さく膨張す
る。また、前記インフレータが高出力で作動した場合に
は、エアバッグの内圧が上昇し、その内圧によって前記
ティアシームが切断されて前記縫合状態が解除され、エ
アバッグは大容量になり、大きく膨張する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗員がエア
バッグにより保護されると、乗員から与えられる荷重に
よってエアバッグの内圧が上昇する。このため、前記従
来の助手席用エアバッグ装置においては、インフレータ
が低出力で作動しても、乗員荷重に基づくエアバッグの
内圧の上昇によって前記ティアシームが切断されて、エ
アバッグが大容量状態になるおそれがある。そして、こ
のようにエアバッグの容量が増加したにもかかわらず、
インフレータが低出力で作動して、ガス量が少ないた
め、エアバッグの内圧が大きく低下する。したがって、
エアバッグは乗員から与えられる荷重を充分に受けるこ
とができなくなり、エアバッグとしての機能を果たすこ
とができなくなるおそれがある。
【0007】このように、ティアシームの切断荷重は、
インフレータから発生されるガスの圧力だけでなく、乗
員からの荷重も考慮して設定する必要があるため、その
切断荷重の設定が難しく、エアバッグ装置として、安定
した保護性能を確保できなくなるおそれが多分にある。
すなわち、ティアシームは、乗員からエアバッグに与え
られる荷重を考慮すると、切断荷重の値を大きくする必
要があるが、極度に大きくすると、インフレータの高出
力時にティアシームが切断されないおそれがある。この
ため、インフレータの高出力時にはそのティアシームが
確実に切断され、低出力時には乗員から荷重を受けても
切断されないように、ティアシームの切断荷重を設定す
る必要があるが、乗員の体重や衝突加速度等、不安定要
因も多く、その切断荷重の値の選択はきわめて困難であ
る。
【0008】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、前記のような問題点を解決
して、乗員保護性能の向上を図ることのできる助手席用
エアバッグ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、車両
の助手席側インストルメントパネルに配設され、インフ
レータから発生されるガスによりバッグを膨張させるよ
うにした助手席用エアバッグ装置において、前記インフ
レータとして出力可変式のものを用い、前記バッグとし
て大容量の外バッグと、その外バッグ内に収容され、外
バッグよりも小容量の内バッグとを設け、前記両バッグ
の膨張部の一部を内バッグに縫いつけられたティアシー
ムを介して結合し、前記インフレータが低出力でガスを
噴出したときには両バッグの結合が維持された状態で外
バッグが膨張され、インフレータが高出力でガスを噴出
したときには、内バッグの膨張力によりティアシームが
切断されて、両バッグの結合が解除され、その状態で外
バッグが膨張されるように構成したことをその要旨とす
る。
【0010】(作用及び効果)したがって、インフレー
タが低出力でガスを発生したときには、ティアシームを
介して内バッグにより外バッグの膨張が拘束されて、そ
の外バッグは小さく膨張する。また、インフレータが高
出力でガスを噴出したときには、ティアシームが切断さ
れることにより、外バッグに対する拘束が解かれて、外
バッグが大きく膨張する。
【0011】このため、衝突時の衝撃の大小や、乗員の
着座位置に応じて、外バッグの大きさを調節でき、乗員
に対する保護性能を向上することができる。例えば、衝
突時の衝撃が小さい場合や、乗員が正規着座位置よりも
前方に位置する場合には、インフレータを低出力で作動
させることにより、外バッグを小さく膨張させることが
できる。逆に、衝突時の衝撃が大きい場合や、乗員が正
規着座位置にある場合には、外バッグを大きく膨張させ
ることができる。
【0012】しかも、ティアシームは内バッグに縫いつ
けられて、内バッグの膨脹力によって切断するため、乗
員からの荷重によって外バッグの内圧が上昇しても、そ
の内圧によってティアシームが切断してしまうことがな
い。したがって、外バッグは状況に応じた好適な大きさ
で乗員を安全に保護できるとともに、ティアシームの切
断荷重の値の設定に当たって、乗員から与えられる荷重
の影響を考慮する必要がなく、ティアシームの切断荷重
の設定を容易に行うことができる。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の助手席用エアバッグ装置において、前記インフレー
タは、二つのインフレータ室を有し、低出力作動時には
一方のインフレータ室のみからガスが発生し、高出力作
動時には両インフレータ室からガスが発生することをそ
の要旨とする。
【0014】(作用及び効果)したがって、インフレー
タの低出力及び高出力の切換を確実に行うことができ
る。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の助手席用エアバッグ装置において、外バッグは両イ
ンフレータ室に対応して配置され、内バッグは一方のイ
ンフレータ室に対応して配置されていることをその要旨
とする。
【0016】(作用及び効果)したがって、両バッグに
対するガスの供給切換を専用の切換手段を設けることな
く、簡単な構成で行うことができる。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の助手席用エアバッグ装置において、インフレータは
ほぼ円筒形をなすとともに、両インフレータ室がその軸
線方向に沿って並設され、外バッグがインフレータ全体
を包持するとともに、内バッグが一方のインフレータ室
の部分を包持することをその要旨とする。
【0018】(作用及び効果)前記と同様に、両バッグ
に対するガスの供給切換を専用の切換手段を設けること
なく、簡単な構成で行うことができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置におい
て、内バッグは、外バッグ内に対して開口する連通孔を
有することをその要旨とする。
【0020】(作用及び効果)したがって、外バッグに
は内バッグを膨張させたガスが供給される。このため、
インフレータから発生されたガスを有効に利用して、外
バッグを十分に膨張させることができる。
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の助手席用エアバッグ装置において、連通孔を、ティ
アシームの縫合部に設けたことをその要旨とする。 (作用及び効果)したがって、内バッグ内に供給された
ガスは、ティアシームが切断されることにより連通孔か
ら外バッグ内へ流出する。このため、外バッグが大きく
膨張される際は、それに先だって内バッグが膨張される
ことになり、ティアシームを確実に切断できるととも
に、外バッグの急速膨張を抑制して有効な保護性能を得
ることができる。
【0022】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置におい
て、両バッグを折曲し、それらの各折曲部同士をティア
シームにて縫合してなることをその要旨とする。
【0023】(作用及び効果)内バッグ内にガスが供給
されると、内バッグは折曲部を伸ばして膨張しようとす
る。このため、ティアシームに引き裂かれる力が加わ
る。したがって、インフレータの高出力作動時にティア
シームを確実に切断して外バッグを大きく膨張させるこ
とができる。
【0024】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の助手席用エアバッグ装置において、外バッグ及び内
バッグのほぼ頂部を前記折曲部としたことをその要旨と
する。
【0025】(作用及び効果)インフレータの低出力作
動時には内バッグの頂部により外バッグの頂部の突出が
抑制され、外バッグは乗員保護に適した形状となるよう
に膨張される。
【0026】請求項9に記載の発明では、請求項7に記
載の助手席用エアバッグ装置において、外バッグ及び内
バッグの前記インフレータへの取付部近傍を前記折曲部
とすることをその要旨とする。
【0027】(作用及び効果)したがって、外バッグの
折曲部が乗員に接触することを防止することができ、乗
員に対する外バッグの保護をソフトに行うことができ
る。
【0028】請求項10に記載の発明では、請求項1ま
たは請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置におい
て、外バッグと内バッグとの間にストラップを介在させ
たことをその要旨とする。
【0029】(作用及び効果)したがって、ストラップ
により外バッグを乗員保護に適した形状に規制すること
ができる。
【0030】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載の助手席用エアバッグ装置において、内バッグの
一部を折曲し、その折曲部とストラップとをティアシー
ムにて縫合したことをその要旨とする。
【0031】(作用及び効果)請求項10の効果に加
え、インフレータの低出力作動時にもストラップにより
外バッグを乗員保護に適した膨張形状を規制することが
できる。
【0032】請求項12に記載の発明では、請求項10
または11に記載の助手席用エアバッグ装置において、
ストラップの一端を外バッグの内壁面に結合し、他端を
内バッグの外壁面に結合してなることをその要旨とす
る。
【0033】(作用及び効果)請求項10または11の
効果に加え、外バッグ及び内バッグに対してストラップ
を容易に結合することができる。
【0034】請求項13に記載の発明では、請求項12
に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記ストラ
ップを二つ折りにした状態でストラップの両端部を前記
外バッグの内壁面に結合し、同ストラップの折曲部を前
記内バッグの外壁面に結合してなることをその要旨とす
る。
【0035】(作用及び効果)請求項12の作用効果に
加え、ストラップが2重構造となって強度が増し、外バ
ッグの膨張力でストラップが切れてしまうことを防止で
きる。しかも、もともと一枚のストラップであるため、
外バッグ及び内バッグに対する結合も容易である。
【0036】請求項14に記載の発明では、請求項1〜
13のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置に
おいて、外バッグ内には、インフレータから外バッグ内
に供給されるガスの流出方向を規制する規制手段を備え
ることをその要旨とする。
【0037】(作用及び効果)規制手段によって意図し
た方向へガスを流出させることができるようになり、外
バッグを乗員保護に適した膨張速度,膨張方向及び膨張
形状に制御することができる。
【0038】請求項15に記載の発明では、請求項14
に記載の助手席用エアバッグ装置において、規制手段
は、前記内バッグ内を第1,第2の2室に区画したこと
と、第1室は外バッグと連通する連通孔を備えるととも
に、同第1室には第1インフレータ室からのガスのみが
内部に供給されるように構成したことと、第2室のみに
前記第2インフレータ室からのガスが供給されるように
構成したこととよりなることをその要旨とする。
【0039】(作用及び効果)請求項14の効果を得る
ために、内バッグが規制手段を構成することになり、部
品点数の増加を防止することができるとともに、組付作
業も容易に行うことができる。
【0040】請求項16に記載の発明では、請求項1に
記載の助手席用エアバッグ装置において、前記可変出力
式インフレータは、低出力用及び高出力用のガス噴出口
が同一部分に配置され、外バッグ及び内バッグがガス噴
出口を覆うように取付けられ、内バッグは内バッグ内の
ガスを外バッグ内に供給するための連通孔を備えたこと
をその要旨とする。
【0041】(作用及び効果)内バッグがインフレータ
から外バッグ内に供給されるガスの流出方向を規制する
規制手段として機能するため、構成及び組付けが簡単に
なる。
【0042】請求項17に記載の発明では、請求項16
に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記外バッ
グの内壁面と前記内バッグの外壁面との間にストラップ
を分離不能に結合するとともに、前記内バッグの一部を
折曲し、その折曲部と前記ストラップとを前記ティアシ
ームにて縫製してなることをその要旨とする。
【0043】(作用及び効果)請求項16の作用効果に
加え、ストラップは外バッグ及び内バッグに分離不能に
結合した状態にあるため、同ストラップによりインフレ
ータの低出力作動時及び高出力作動時ともに外バッグの
膨張形状を制御することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明す
る。
【0045】図1に示すように、助手席用エアバッグ装
置11は、一面を開口した有底箱状をなすケース12
と、そのケース12内に収容され、略円筒状をなすイン
フレータ21と、インフレータ21から噴出されるガス
によって膨張する外バッグ31及びその外バッグ31内
に位置し、外バッグ31よりも小容量の内バッグ41と
を備えている。
【0046】前記ケース12の底壁部12aには4つの
貫通孔13が等間隔に透設されている。前記インフレー
タ21の周壁21aには、前記各貫通孔13と対応する
4つのスタッドボルト22が固着されている。このイン
フレータ21をケース12内へ収容する際には、前記各
スタッドボルト22がそれぞれ前記各貫通孔13に挿通
される。そして、ケース12の外方へ突出した各スタッ
ドボルト22にそれぞれナット23を螺着することによ
り、インフレータ21がケース12に固定される。
【0047】前記外バッグ31は、袋体32及びその開
口端に形成された取付部33を有し、取付部33には前
記スタッドボルト22に嵌められる4つの挿通孔34が
透設されている。内バッグ41も袋体42及び取付部4
3を有している。この取付部43は外バッグ31の取付
部33の半分ほどの車幅方向長さに形成され、そこには
2つの挿通孔44が透設されている。
【0048】一方、本実施形態において、インフレータ
21は2段階出力が可能な可変出力式インフレータであ
り、図2に示すように、インフレータ21の室内は隔壁
24によって第1インフレータ室25と、第2インフレ
ータ室26とに区画され、両インフレータ室25,26
がインフレータ21の軸線方向に沿って並設されてい
る。インフレータ21の周壁21aにおいて、前記各ス
タッドボルト22の反対側には、複数のガス噴出口27
が軸方向に等間隔で透設され、各インフレータ室25,
26内で発生したガスは、これらの各ガス噴出口27か
ら噴出される。
【0049】こうしたインフレータ21においては、前
記各インフレータ室25,26内にそれぞれ各別のガス
発生剤及び点火装置を備え、所定の制御条件のもとで各
点火装置を作動してガス発生剤を気化させ、これにより
ガスを発生する。
【0050】インフレータ21の高出力時には両インフ
レータ室25,26の点火装置が作動し、インフレータ
21の低出力時には第1インフレータ室25の点火装置
のみが作動する。したがって、インフレータ21の高出
力時には両インフレータ室25,26からガスが発生
し、低出力時には第1インフレータ室25のみからガス
が発生する。
【0051】前記内バッグ41は、その取付部43がイ
ンフレータ21の第2インフレータ室26側の部分を抱
持するように巻き掛けられ、前記挿通孔44が同室26
側の各スタッドボルト22に嵌められることによってイ
ンフレータ21に取付けられている。このため、内バッ
グ41内には、第2インフレータ室26内で発生したガ
スのみがガス噴出口27から供給されるようになってい
る。
【0052】前記外バッグ31は、内バッグ41を内部
に収容した状態で、前記取付部33がインフレータ21
全体を抱持するように巻き掛けられ、前記各挿通孔34
が前記各スタッドボルト22に嵌められることによって
インフレータ21に取付けられている。このため、外バ
ッグ31内には、前記第1インフレータ室25内で発生
したガスがガス噴出口27から直接供給される。
【0053】そして、前記内バッグ41及び外バッグ3
1の各取付部33,43は、前記各スタッドボルト22
に前記各ナット23を螺着することで、インフレータ2
1とケース12との間に挟着固定されている。
【0054】図2(a)(b)に示すように、外バッグ
31及び内バッグ41の各袋体32,42の略中央頂部
が折曲され、袋体32には一つの折曲片(折曲部)35
が形成され、袋体42には二つの折曲片45a,45b
が形成されている。そして、外バッグ31の折曲片35
が内バッグ41の各折曲片45a,45bの間に挟ま
れ、それらの各折曲部35,45a,45bの重なった
部分がティアシーム51にて縫合されている。このた
め、外バッグ31と内バッグ41とはティアシーム51
によって結合されている。また、内バッグ41において
前記ティアシーム51にて縫合された部分には、ティア
シーム51が切断されたときに外バッグ31内に開口す
る一対の連通孔46が透設されている。
【0055】本実施形態及び後述する各実施形態におい
て、前記ティアシーム51の切断荷重は、後記する内バ
ッグ41の膨張時に、所定値の内圧によって切断される
ように設定されている。
【0056】インフレータ21の低出力作動時において
は、前記第1イフレータ室25内でのみガスが発生し、
同室25側の各ガス噴出口27からガスが噴出される。
このため、図2に示すように、ガスは外バッグ31内の
みに供給され、内バッグ41内には供給されない。した
がって、前記ティアシーム51による外バッグ31と内
バッグ41との結合が維持された状態で外バッグ31は
膨張する。これにより、外バッグ31の膨張量が規制さ
れ、外バッグ31は全体として小さく膨張する。
【0057】また、上述したように、ティアシーム51
の切断荷重は内バッグ41の所定の内圧値によって切断
されるように設定されているため、この低出力作動時に
おいてティアシーム51が切断してしまうことはない。
すなわち、内バッグ41内にはガスがほとんど供給され
ないとともに、乗員が膨張状態の外バッグ31に接触し
ても、外バッグ31の内圧が内バッグ41の内圧よりも
高いために、ティアシーム51に対して切断方向への荷
重が作用することがなく、ティアシーム51による各折
曲片35,45a,45bの縫合状態が維持される。
【0058】しかも、こうしたインフレータ21の低出
力作動時においては、内バッグ41がストラップとして
機能して外バッグ31の膨張方向及び膨張形状が規制さ
れる。
【0059】インフレータ21の高出力作動時において
は、前記第1及び第2インフレータ室25,26内でガ
スが発生し、前記各ガス噴出口27からガスが噴出され
る。これにより、第1インフレータ室25から噴出され
るガスが外バッグ31内に供給され、第2インフレータ
室26から噴出されるガスが内バッグ41内に供給さ
れ、外バッグ31及び内バッグ41がともに膨張する。
このため、図2に示したティアシーム51には、前記内
バッグ41の各折曲片45a,45bが膨張しようとす
る力が働き、大きな張力が付与される。ティアシーム5
1はこうした張力によって切断される。また、ティアシ
ーム51の切断に伴い、内バッグ41の袋体42に設け
られた前記連通孔46から内バッグ41内のガスが外バ
ッグ31内へ流出する。
【0060】したがって、図3に示すように、外バッグ
31の袋体32と内バッグの袋体42とは分離した状態
で膨張する。すなわち、外バッグ31の折曲部35が伸
びた状態で膨張し、その分だけ前記低出力作動時よりも
大きく膨張する。
【0061】ところで、上記したインフレータ22の出
力や外バッグ31の膨張サイズの切換は、乗員の着座姿
勢や衝突の激しさを検知して行われる。その一例とし
て、図4に示すように、助手席用エアバッグ装置11
は、車両1のインストルメントパネル2において前記ケ
ース12の開口面が上方を向くように組み込まれてい
る。車両1のルーフ3の内側にはエリアセンサ4が配設
され、これにより乗員の着座位置が監視されている。
【0062】こうした車両1内において乗員が座席5に
着座して、その着座位置が前よりである場合には、その
着座状態が前記エリアセンサ(乗員検知センサ)4によ
って検出される。そして、この状態で車両1が衝突する
と、助手席用エアバッグ装置11のインフレータ21は
低出力で作動し、外バッグ31は同図に実線で示すよう
に小さく膨張する。したがって、このように乗員が座席
5の前寄りに着座している場合であっても、膨張途中の
外バッグ31が乗員に接触してしまうおそれが抑制さ
れ、外バッグ31が充分に膨張した後に乗員が保護され
る。
【0063】また、乗員が正規着座位置にあり、且つ車
両衝突時の衝撃が大きい場合には、同図4に2点鎖線で
示すように、外バッグ31は大きく膨張し、膨張後の外
バッグ31と乗員との距離が離れすぎることがない。し
かも、乗員を受承できる範囲が広くなるため、乗員保護
性能も向上することとなる。
【0064】なお、ここでは、エリアセンサ4を用いて
乗員の着座位置を検出するようにしているが、これに限
らず、例えば座席5に荷重センサ等を設け、座席5に対
する乗員の荷重分布から着座位置を検出するようにして
もよい。また、ケース12の開口面が上方を向くように
助手席用エアバッグ装置11をインストルメントパネル
2に組み込んでいるが、ケース12の開口面が乗員側を
向くように助手席用エアバッグ装置11を組み込むよう
にしてもよい。
【0065】以上詳述した第1実施形態によれば、以下
のような効果を得ることができる。 (1)インフレータ21が低出力でガスを発生したとき
には、ティアシーム51を介して内バッグ41により外
バッグ31の膨張が拘束されて、その外バッグ31は小
さく膨張する。また、インフレータ21が高出力でガス
を噴出したときには、ティアシーム51が切断されるこ
とにより、外バッグ31に対する拘束が解かれて、外バ
ッグ31が大きく膨張する。
【0066】このため、衝突時の衝撃の大小(衝撃の激
しさ)や、乗員の着座位置に応じて、外バッグ31の大
きさ及びそのバッグ容量に応じたバッグ内圧を調節で
き、乗員に対する保護性能を向上することができる。
【0067】しかも、ティアシーム51は内バッグ41
の膨張力によってのみ切断される。このため、乗員から
の荷重によって外バッグ31の内圧が上昇しても、その
内圧によってティアシーム51が切断してしまうことが
ない。したがって、ティアシーム51の切断荷重を設定
する際には、内バッグ41の膨張時の内圧のみを考慮す
ればよい。その結果、ティアシーム51を用いたことに
よる動作の信頼性を確保することができ、乗員保護性能
をさらに向上することができるとともに、ティアシーム
51の切断荷重の設定を容易に行うことができる。
【0068】(2)インフレータ21の低出力作動時に
は第1インフレータ室25のみからガスが発生し、高出
力作動時には両インフレータ室25,26からガスが発
生するため、インフレータ21の低出力及び高出力の切
換を確実に行うことができ、両バッグ31,41の膨張
動作を確実に行うことができる。しかも、外バッグ31
は両インフレータ室25,26に対応して配置され、内
バッグ41は第2インフレータ室26に対応して配置さ
れている。加えて、インフレータ21はほぼ円筒形をな
すとともに、両インフレータ室25,26がその軸線方
向に沿って並設され、外バッグ31がインフレータ21
全体を包持するとともに、内バッグ41が第2インフレ
ータ室26のみの部分を包持している。このため、両バ
ッグ31,41に対するガスの供給切換を専用の切換手
段を設けることなく、簡単な構成で行うことができる。
【0069】(3)インフレータ21の低出力作動時に
おいては、外バッグ31と対応する第1インフレータ室
25からのみガスが発生するため、外バッグ31は確実
に小さく膨張する。このため、仮に乗員が正規着座位置
よりも前方に着座している場合であっても、膨張途中の
外バッグ31に乗員が接触してしまうおそれを好適に抑
制することができる。
【0070】(4)内バッグ41は、外バッグ31内に
対して開口する連通孔46を有するため、外バッグ31
には内バッグ41を膨張させたガスが供給される。この
ため、インフレータ21から発生されたガスを有効に利
用して、外バッグ31を十分に膨張させることができ
る。さらに、連通孔46は、ティアシーム51の縫合部
に設けられているため、内バッグ41内に供給されたガ
スは、ティアシーム51が切断されることにより連通孔
から外バッグ31内へ流出する。このため、外バッグ3
1が大きく膨張される際は、それに先だって内バッグ4
1が膨張されることになり、ティアシーム51を確実に
切断できるとともに、外バッグ31の急速膨張を抑制し
て有効な保護性能を得ることができる。
【0071】(5)各バッグ31,41を折曲し、それ
らの各折曲片35,45a,45b同士をティアシーム
51にて縫合しているため、インフレータ21の高出力
作動時に、内バッグ41内にガスが供給されると、内バ
ッグ41は折曲片45a,45bを伸ばして膨張しよう
とする。このため、ティアシーム51に引き裂かれる力
が加わり、ティアシーム51を確実に切断して外バッグ
31を大きく膨張させることができる。
【0072】(6)外バッグ31及び内バッグ41の略
頂部を前記折曲片35,45a,45bとしているた
め、インフレータ21の低出力作動時には内バッグ41
の頂部により外バッグ31の頂部の突出が抑制され、外
バッグ31は乗員側が凹んだ形状に膨張し、乗員保護に
適した形状となる。
【0073】(7)インフレータ21の低出力作動時に
おいて、内バッグ41がストラップとして機能して外バ
ッグ31の膨張形状が規制されるため、外バッグ31は
乗員側が凹んだ形状に膨張する。したがって、乗員を有
効に保護できる。
【0074】なお、この第1実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図5に示すように、各バッグ31,41におけるイ
ンフレータ21への取付部33,43の近傍を折曲し、
それら折曲部同士をティアシーム51にて縫合するよう
にする。このようにすれば、外バッグ31の折曲部が乗
員に接触することを防止することができ、乗員をソフト
に保護することができる。
【0075】・ 前記第1実施形態では、内バッグ41
におけるティアシーム51の縫合箇所に連通孔51が透
設されているが、これを他の部分に設ける。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図6及び図7に従って説明する。なお、以降の各実
施形態において、既述の実施形態と同一又は近似する構
成については、図面に同一の符号を付けて、それらの詳
細な説明を省略する。
【0076】さて、本第2実施形態においては、図6に
示すように、外バッグ31の袋体32の内壁面における
略中央頂部に、二つ折りされた一枚の基布からなるスト
ラップ52の両端部52a,52bが例えば縫合等によ
って分離不能に結合されている。また、内バッグ41の
袋体42の略中央頂部には、前記第1実施形態と同様
に、二つの折曲片45a,45bが形成されている。そ
して、袋体42の外壁面において各折曲片45a,45
b間には、前記ストラップ52が挟み込まれ、その折曲
頂部52cが袋体42に分離不能に縫合されている。ま
た、ストラップ52の折曲部と各折曲片45a,45b
とはティアシーム51によって縫合され、これにより外
バッグ31と内バッグ41とが結合されている。
【0077】インフレータ21の低出力作動時において
は、前記第1実施形態と同様に前記第1インフレータ室
25内でのみガスが発生し、外バッグ31のみが膨張す
る。このため、前記ティアシーム51による外バッグ3
1と内バッグ41との連結が維持された状態で外バッグ
31は膨張する。これにより、内バッグ41と前記スト
ラップ52によって外バッグ31の膨張方向及び膨張形
状が規制されながら、外バッグ31の膨張量が規制さ
れ、外バッグ31は主に幅方向へ膨張するとともに、全
体として小さく膨張する。
【0078】インフレータ21の高出力作動時において
も、前記第1実施形態と同様に、前記第1及び第2イン
フレータ室25,26内でガスが発生し、外バッグ31
及び内バッグ41がともに膨張する。このため、図6に
示したティアシーム51には、前記内バッグ41の各折
曲片45a,45bが膨張しようとする力が働き、大き
な張力が付与される。この張力は内バッグ41の内圧上
昇とともに高まり、それに伴ってティアシーム51は切
断される。また、このとき、内バッグ41の袋体42に
設けられた前記連通孔46から内バッグ41内のガスが
外バッグ31内へ流出する。
【0079】したがって、図7に示すように、外バッグ
31は大きく膨張する。しかも、外バッグ31と内バッ
グ41との間にはストラップ52が結合されているた
め、こうしたインフレータ21の高出力作動時において
も、前記該ストラップ52によって外バッグ31の膨張
方向及び膨張形状が規制され、乗員保護に有効である。
【0080】したがって、以上詳述した第2実施形態に
よれば、前記第1実施形態における(1)〜(7)の効
果に加え、以下のような特徴的な効果を得ることができ
る。 (1)外バッグ31と内バッグ41との間にストラップ
52が分離不能に設けられているため、インフレータ2
1の低出力作動時はもとより、高出力作動時においても
該ストラップ52によって外バッグ31の膨張方向及び
膨張形状が規制される。したがって、外バッグ31を乗
員保護に適した形状に膨張させることができる。
【0081】(2)ストラップ52が2重構造となって
いるためその強度が増し、外バッグ31及び内バッグ4
1の膨張力でストラップが切れてしまうおそれを好適に
抑制することができる。しかも、ストラップ52はもと
もと一枚の基布から構成されているため、外バッグ31
及び内バッグ41に対して同ストラップ52を容易に結
合することができる。
【0082】なお、この第2実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図8に示すように、ストラップ52を2つ折りにせ
ず、その各端部52a,52bをそれぞれ外バッグ31
の袋体32の内壁面及び内バッグ41の袋体42の外壁
面に結合する。このようにすれば、ストラップ52を各
バッグ31,41に対して容易に取付けることができる
ようになる。
【0083】・ 前記第1実施形態と同様に、内バッグ
41に透設された連通孔46の位置を変更する。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図9に従って説明する。
【0084】さて、本第3実施形態においては、内バッ
グ41の取付部43が前記外バッグ31の取付部33と
ほぼ同じ長さで形成され、インフレータ21全体に巻き
掛けられている。内バッグ41の袋体42は、前記イン
フレータ21の隔壁24と対応する位置において、同イ
ンフレータ21の軸方向と直交する方向に縫合されてい
る。このため、内バッグ41は両インフレータ室25,
26にそれぞれ対応して2室に区画されている。ここ
で、この2室のうち、前記第1インフレータ室25から
のガスが供給される側を第1膨張室47とし、前記第2
インフレータ室26からのガスが供給される側を第2膨
張室48とする。第2膨張室48は上述した各実施形態
の内バッグ41と同様に機能し、第1膨張室47は第1
インフレータ室25からのガスの噴出方向を規制する規
制手段として機能する。
【0085】そして、袋体42における第1膨張室47
には、外バッグ31内に開口する連通孔49が透設され
ている。このため、第1膨張室47内に供給されたガス
は、この連通孔49を通して外バッグ31内に供給され
る。したがって、この連通孔49の透設位置によってガ
スの噴出方向が決定されることとなる。
【0086】一方、袋体42の第2膨張室48側におい
ては、その頂部の一部が内側に折り込まれ、そこに前記
二つ折りされたストラップ52が挿入されている。そし
て、その折り込まれた部分の底部とストラップ52の前
記折曲頂部52cとは縫合により分離不能に結合される
とともに、同折り込まれた部分とストラップ52とがテ
ィアシーム51によって縫合されている。また、ストラ
ップ52の両端部52a,52bは、上述した第2実施
形態と同様に外バッグ31に結合されている。
【0087】本実施形態におけるインフレータ21の低
出力作動時には、内バッグ41の第1膨張部47内に前
記第1インフレータ室25からのガスが供給され、前記
連通孔49を通して外バッグ31内にガスが供給され
る。そして、外バッグ31は上述した第2実施形態と同
様の膨張状態となる。
【0088】ところで、図9(a)に矢印で示すよう
に、ガスの流出方向は連通孔49によって規制される。
このため、連通孔49の透設箇所を変更することで、意
図した方向へガスを流出させることができるようにな
る。
【0089】一方、インフレータ21の高出力作動時に
おいては、図9(b)に示すように、前記第2実施形態
と同様に前記ティアシーム51が切断され、外バッグ3
1は大きく膨張する。このとき、ストラップ52は両バ
ッグ31,41間の介装状態を維持する。
【0090】したがって、以上詳述した第3実施形態に
よれば、前記第1実施形態における(1)〜(7)の効
果及び前記第2実施形態における(1)の効果に加え、
以下のような特徴的な効果を得ることができる。
【0091】(1)連通孔49の透設位置を所望の位置
に設定することにより外バッグ31内へ供給されるガス
の流出方向を制御することができる。したがって、外バ
ッグ31の膨張速度、膨張方向及び膨張形状を乗員保護
に適した形態に制御することができる。
【0092】(2)ガスの流出方向を規制する規制手段
として内バッグ41の一部を用いているため、規制手段
として新たな部材を追加する必要がない。したがって、
部品点数の増加を防止できるとともに、インフレータ2
1への取付けも容易に行うことができる。
【0093】なお、この第3実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記第3実施形態では、ストラップ52を介して外
バッグ31と内バッグ41とを連結しているが、このス
トラップを廃止するとともに、内バッグ41の頂部を突
出させて、図10に示すように、例えば上述した第1実
施形態と同じ態様で内バッグ41の突出部と外バッグ3
1とをティアシーム51によって連結するようにする。
【0094】・ 前記第3実施形態では、内バッグ41
を2室に分割したうちの1室を規制手段として構成して
いるが、この規制手段を内バッグ41と別体のバッグで
構成する。
【0095】・ 前記各実施形態と同様に、内バッグ4
1に透設された連通孔46の位置を変更する。 (第4実施形態)次に、本発明を具体化した第4実施形
態を図11に従って説明する。
【0096】さて、本第4実施形態においては、インフ
レータ21として、内部にガスが封入されるとともに2
つの点火装置を備え、同点火装置の作動個数で2段階出
力を可能とする周知のガス封入式インフレータを用いて
いる。図11に示すように、このインフレータ21は、
一端部のみにガス噴出口27が透設されている。
【0097】一方、内バッグ41は、上述した第3実施
形態における内バッグ41と同様に、その取付部43が
前記外バッグ31の取付部33とほぼ同じ長さで形成さ
れ、インフレータ21全体に巻き掛けられている。そし
て、袋体42において、前記ガス噴出口27と対向する
位置には、外バッグ31内に開口する連通孔49が透設
されている。また、同袋体42の一部は、前記第3実施
形態と同じ態様でストラップ52を介してティアシーム
51によって外バッグ31に連結され、その部分に連通
孔46が透設されている。
【0098】本実施形態におけるインフレータ21の低
出力作動時には、インフレータ21内にて1つの点火装
置が作動して前記ガス噴出口27から低圧力のガスが噴
出される。図11(a)に矢印で示すように、該ガスは
一旦内バッグ41内に供給されるものの、前記連通孔4
9を通して外バッグ31内に供給される。このとき、内
バッグ41内のガス圧が低いため、前記ティアシーム5
1による外バッグ31と内バッグ41との連結状態が維
持されたまま外バッグ31は膨張し、前記第3実施形態
の膨張状態とほぼ同等の膨張状態となる。また、前記第
3実施形態と同様に、ガスの流出方向は連通孔49によ
って規制される。
【0099】一方、インフレータ21の高出力作動時に
おいては、インフレータ21内の点火装置が2つとも作
動し、前記ガス噴出口27から高圧力のガスが噴出され
る。このため、図11(b)に示すように、内バッグ4
1の内圧が大きく上昇し、前記ティアシーム51が切断
されて、外バッグ31は大きく膨張する。
【0100】したがって、以上詳述した第4実施形態に
よれば、以下のような効果を得ることができる。 (1)連通孔49の透設位置を所望の位置に設定するこ
とにより外バッグ31内へ供給されるガスの流出方向を
制御することができる。したがって、外バッグ31の膨
張速度、膨張方向及び膨張形状を制御することができ、
乗員保護性能をより向上させることができる。
【0101】(2)外バッグ31及び内バッグ41に対
してストラップ52が分離不能に結合されているため、
同ストラップ52によって、インフレータ21の低出力
作動時及び高出力作動時ともに外バッグ31の膨張形状
を制御することができる。
【0102】なお、この第4実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図12に示すように、内バッグ41の略中央部にお
いて、インフレータ21の軸方向と直交する方向に、前
記ティアシーム51と同様な強度のティアシーム53を
縫合し、同バッグ41を2室化する。なお、このティア
シーム53の切断荷重は、インフレータ21の高出力作
動時に切断するように設定する。このようにすれば、イ
ンフレータ21の低出力作動時において、ストラップ5
2と内バッグ41とを縫合するティアシーム51が切断
してしまうおそれをより確実に防止することができる。
したがって、ティアシームとしての信頼性をより向上さ
せることができ、外バッグ31の膨張の大小切換を確実
に行うことができる。
【0103】・ ストラップ52を省略して、上述した
第1実施形態と同様に、外バッグ31と内バッグ41と
を直接ティアシーム51にて連結するようにする。 ・ 前記各実施形態と同様に、内バッグ41に透設され
た連通孔46の一を変更する。
【0104】この発明に近似した技術的思想は以下のと
おりである。 (1) 請求項1〜17のいずれか1項に記載の助手席
用エアバッグ装置において、ティアシームの代わりに別
の結合手段を設けた助手席用エアバッグ装置。
【0105】(2) 上記(1)において、結合手段が
接着剤である助手席用エアバッグ装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の助手席用エアバッグ装置を示す
分解斜視図。
【図2】(a)同じく低出力時の正断面図、(b)同じ
く低出力時の側断面図。
【図3】(a)同じく高出力時の正断面図、(b)同じ
く高出力時の側断面図。
【図4】同じく助手席用エアバッグ装置を車両内に配置
した構成の側断面図。
【図5】同実施形態の別の形態を示す低出力時の側断面
図。
【図6】(a)第2実施形態の助手席用エアバッグ装置
の低出力時の正断面図、(b)同じく低出力時の側断面
図。
【図7】(a)同じく高出力時の正断面図、(b)同じ
く高出力時の側断面図。
【図8】(a)同実施形態の別の形態を示す低出力時の
側断面図、(b)同じく高出力時の側断面図。
【図9】(a)第3実施形態の助手席用エアバッグ装置
の低出力時の正断面図、(b)同じく高出力時の正断面
図。
【図10】同実施形態の別の形態を示す低出力時の正断
面図。
【図11】(a)第4実施形態の助手席用エアバッグ装
置の低出力時の正断面図、(b)同じく高出力時の正断
面図。
【図12】同実施形態の別の形態を示す低出力時の正断
面図。
【符号の説明】
2…インストルメントパネル、11…助手席用エアバッ
グ装置、21…(可変出力式)インフレータ、25…第
インフレータ室、26…第2インフレータ室、27…ガ
ス噴出口、31…外バッグ、33…取付部、35…折曲
片(折曲部)、41…内バッグ、43…取付部、45
a,45b…折曲片(折曲部)、46…連通孔、47…
第1膨張室(ガスの流出方向を規制する規制手段)、4
8…第2膨張室(ガスの流出方向を規制する規制手
段)、49…連通孔、51…ティアシーム、52…スト
ラップ52a,52b…端部。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の助手席側インストルメントパネル
    に配設され、インフレータから発生されるガスによりバ
    ッグを膨張させるようにした助手席用エアバッグ装置に
    おいて、 前記インフレータとして出力可変式のものを用い、 前記バッグとして大容量の外バッグと、その外バッグ内
    に収容され、外バッグよりも小容量の内バッグとを設
    け、 前記両バッグの膨張部の一部を内バッグに縫いつけられ
    たティアシームを介して結合し、 前記インフレータが低出力でガスを噴出したときには両
    バッグの結合が維持された状態で外バッグが膨張され、 インフレータが高出力でガスを噴出したときには、内バ
    ッグの膨張力によりティアシームが切断されて、両バッ
    グの結合が解除され、その状態で外バッグが膨張される
    ように構成した助手席用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 前記インフレータは、二つのインフレータ室を有し、低
    出力作動時には一方のインフレータ室のみからガスが発
    生し、高出力作動時には両インフレータ室からガスが発
    生する助手席用エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 外バッグは両インフレータ室に対応して配置され、内バ
    ッグは一方のインフレータ室に対応して配置されている
    助手席用エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 インフレータはほぼ円筒形をなすとともに、両インフレ
    ータ室がその軸線方向に沿って並設され、外バッグがイ
    ンフレータ全体を包持するとともに、内バッグが一方の
    インフレータ室の部分を包持する助手席用エアバッグ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の助
    手席用エアバッグ装置において、 内バッグは、外バッグ内に対して開口する連通孔を有す
    る助手席用エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 連通孔を、ティアシームの縫合部に設けた助手席用エア
    バッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の助
    手席用エアバッグ装置において、 両バッグを折曲し、それらの各折曲部同士をティアシー
    ムにて縫合してなる助手席用エアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 外バッグ及び内バッグのほぼ頂部を前記折曲部とした助
    手席用エアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の助手席用エアバッグ装
    置において、 外バッグ及び内バッグの前記インフレータへの取付部近
    傍を前記折曲部とする助手席用エアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2に記載の助手
    席用エアバッグ装置において、 外バッグと内バッグとの間にストラップを介在させた助
    手席用エアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の助手席用エアバッ
    グ装置において、 内バッグの一部を折曲し、その折曲部とストラップとを
    ティアシームにて縫合した助手席用エアバッグ装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の助手席
    用エアバッグ装置において、 ストラップの一端を外バッグの内壁面に結合し、他端を
    内バッグの外壁面に結合してなる助手席用エアバッグ装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の助手席用エアバッ
    グ装置において、 前記ストラップを二つ折りにした状態でストラップの両
    端部を前記外バッグの内壁面に結合し、同ストラップの
    折曲部を前記内バッグの外壁面に結合してなる助手席用
    エアバッグ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    の助手席用エアバッグ装置において、 外バッグ内には、インフレータから外バッグ内に供給さ
    れるガスの流出方向を規制する規制手段を備える助手席
    用エアバッグ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の助手席用エアバッ
    グ装置において、 規制手段は、 前記内バッグ内を第1,第2の2室に区画したことと、 第1室は外バッグと連通する連通孔を備えるとともに、
    同第1室には第1インフレータ室からのガスのみが内部
    に供給されるように構成したことと、 第2室のみに前記第2インフレータ室からのガスが供給
    されるように構成したこととよりなる助手席用エアバッ
    グ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の助手席用エアバッグ
    装置において、 前記可変出力式インフレータは、低出力用及び高出力用
    のガス噴出口が同一部分に配置され、 外バッグ及び内バッグがガス噴出口を覆うように取付け
    られ、 内バッグは内バッグ内のガスを外バッグ内に供給するた
    めの連通孔を備えた助手席用エアバッグ装置。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の助手席用エアバッ
    グ装置において、 前記外バッグの内壁面と前記内バッグの外壁面との間に
    ストラップを分離不能に結合するとともに、前記内バッ
    グの一部を折曲し、その折曲部と前記ストラップとを前
    記ティアシームにて縫製してなる助手席用エアバッグ装
    置。
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