JPH11321477A - ピラーガーニッシュ - Google Patents

ピラーガーニッシュ

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JPH11321477A
JPH11321477A JP10129256A JP12925698A JPH11321477A JP H11321477 A JPH11321477 A JP H11321477A JP 10129256 A JP10129256 A JP 10129256A JP 12925698 A JP12925698 A JP 12925698A JP H11321477 A JPH11321477 A JP H11321477A
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匡夫 田中
Yutaka Nagai
裕 永井
Chiharu Totani
千春 戸谷
Hiroyuki Tajima
博幸 田嶌
Fumitake Kobayashi
文武 小林
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
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  • Air Bags (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抜け止め金具の埋設板部に対応するベース部
の意匠面にヒケが発生し難いピラーガーニッシュを提供
すること。 【解決手段】 プラスチック材料で一体射出成形される
成形部32と、成形部32の意匠面側に被せる表皮部3
4とを備え、成形部32は、長尺のベース部36と、ベ
ース部36の一側に沿ってインテグラルヒンジ37結合
されたバッグ用扉部38とを備えたピラーガーニッシュ
28。ベース部36の裏面に抜止め金具42を部分埋設
させる金具用ボス48を備え、抜止め金具42は、軸部
42aの両端に互いに平行な埋設板部42b及び係合頭
部42cとを備えている。埋設板部42bとベース部3
6の意匠側面36aとの間に厚肉部35を有する。該厚
肉部35はヒケ防止用肉盗み33を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック材料
で一体射出成形されてなる成形部と、該成形部の意匠側
面に被せる表皮部とを備え、成形部は、長尺のベース部
と、該ベース部の一側に沿ってインテグラルヒンジ結合
されたバッグ用扉部とを備えたピラーガーニッシュに関
する。
【0002】また、ピラーとして、フロントピラーを例
にとり説明するが、リアピラーの場合にも、本発明は適
用できる。
【0003】
【背景技術】自動車における昨今の乗員保護の高まりの
要求から、乗員の頭部を保護するサイドエアバッグ装置
が種々提案されている(特開平9−240409・31
5253号)。そして、それらのサイドエアバッグ装置
の概略は下記の通りである。
【0004】サイドエアバッグ装置は、インフレータと
エアバッグとを備えている。インフレータは、通常、格
納スペースとの関係からシリンダ状であり、フロントピ
ラーの車内側(インナーパネル)のドアベルトライン近
傍に取り付ける。エアバッグは、インフレータを接続す
るその筒状のエア流入口と、展開形状が略平行四辺形の
保護カーテン部とを備えている。そして、エアバッグ
は、保護カーテン部を長尺に折り畳んで、それぞれ車体
(ボディ)を構成部材であるフロントピラーからルーフ
サイドレールに渡って取り付ける。
【0005】そして、ピラーガーニッシュとして、先に
本発明者らは、下記のような概略構成を有するものを提
案した(特願平9−129617号、出願時未公開)。
【0006】ピラーガーニッシュは、通常、プラスチッ
ク材料で一体成形される成形部と、成形部の意匠側面に
被せる表皮部とからなり、成形部は、長尺のベース部
と、該ベース部の一側に沿ってインテグラルヒンジ結合
されたバッグ用扉部とを備えて、更に、ベース部の裏面
の両端に、抜止め金具(係合ピン)による係合手段が形
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、抜
止め金具は、軸部の両端に互いに平行な埋設板部及び係
合頭部を備えている。そして、埋設板部とベース部の意
匠側面との間に、通常、厚肉部が形成される。ガーニッ
シュの意匠形状と抜止め金具のフロントピラー対する取
付方向との関係からである。この厚肉部はベース部の意
匠側面にヒケを発生させ、該ヒケは表面に表皮部を形成
しても目立つことが分かった。
【0008】本発明は、上記にかんがみて、抜止め金具
の埋設板部に対応するベース部の意匠面にヒケが発生し
難いピラーガーニッシュを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意開発に努力をした結果、下記構
成のピラーガーニッシュに想到した。
【0010】プラスチック材料で一体成形される成形部
と、該成形部の意匠側面に被せる表皮部とを備え、前記
成形部は、長尺のベース部と、該ベース部の一側に沿っ
てインテグラルヒンジ結合されたバッグ用扉部とを備え
たピラーガーニッシュであって、ベース部の裏面に抜止
め金具を部分埋設させる金具用ボスを備え、抜止め金具
は、軸部の両端に互いに平行な埋設板部及び係合頭部と
を備え、埋設板部とベース部の意匠側面との間に厚肉部
を有するものにおいて、厚肉部にヒケ防止用肉盗みを具
備することを特徴とする。
【0011】このヒケ防止用肉盗みは、均一分散のピン
状穴集合体で形成することが望ましい。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明のピラーガーニッシュは、
抜止め金具の埋設板部とベース部の意匠側面との間に厚
肉部を有するものにおいて、厚肉部にヒケ防止用肉盗み
を具備する構成により、成形に際して、厚肉部にヒケが
発生しない。そして、該肉盗みは、表皮部を被せること
により隠れてガーニッシュの外観に問題が発生すること
はない。したがって、抜止め金具の取付方向とピラーガ
ーニッシュの意匠側面の形状との設計に際して、成形品
の意匠面側におけるヒケ発生を考慮する必要がない。よ
って、ピラーガーニッシュの設計の自由度が増大する。
【0013】また、ヒケ防止用肉盗みの形態を均一分散
のピン状穴集合体で形成することにより、均一なヒケ防
止がより容易となるとともに、表皮部を被せた場合、表
皮部が薄くても肉盗みの存在が顕在し難く、更には、エ
アバッグのインフレーション時に抜止め金具の埋設板部
を介して抜止め金具ボス部位に作用する応力が集中・異
方化し難く、結果的に抜止め金具の抜け荷重の安定性向
上に寄与する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のピラーガーニッシュの一
実施形態を図例に基づいて、説明をする。
【0015】図1はピラーガーニッシュ成形体の装着態
様側面図、図2は同じくピラーガーニッシュ成形体(成
形部)の背面概略斜視図、図3〜5は、それぞれ、図1
・2の3−3線、4−4線、5−5線の各部位における
本実施形態のガーニッシュ成形体の装着態様拡大断面図
である。なお、各図における、図符号「D」は、ドア体
を示す。
【0016】本実施形態を適用するサイドエアバッグ装
置12は、インフレータ14とエアバッグ16とを備え
ている。インフレータ14は、通常、格納スペースとの
関係からシリンダ状であり、フロントピラー18の車内
側(インナーパネル)のドアベルトラインBL近傍に取
り付ける。エアバッグ16は、インフレータ14を接続
するその筒状のエア流入口22と、展開形状が略平行四
辺形の保護カーテン部24とを備えている。そして、エ
アバッグ16は、保護カーテン部24を長尺に折り畳ん
で、それぞれ車体(ボディ)を構成部材であるフロント
ピラー18からルーフサイドレール26に渡って取り付
ける。そして、保護カーテン部24には、表裏結合部2
4aが複数箇所形成されている。エアバッグ16の展開
・膨出時、外力により保護カーテン部24が車幅方向に
逃げないようにするためである。
【0017】ここで、ピラーガーニッシュ28は、本実
施形態では、プラスチック材料で一体成形される成形部
32と、成形部の意匠側面に被せる表皮部34とからな
り、成形部32は、長尺のベース部36と、該ベース部
36の一側に沿ってインテグラルヒンジ37結合された
バッグ用扉部38とを備えて、更に、ベース部36の裏
面には取付手段を備えている。該取付手段は、ドアベル
トラインBL側からルーフサイドレール26側に向かっ
て、3種の異なるそれぞれ一体化された固着手段、即
ち、抜止め金具42、係止クリップ44及びボルト締結
座用ボス46からなるものである。ピラーガーニッシュ
28のフロントピラー18に対する取付作業性を良好と
し、また、エアバッグ作動時における、エアバッグの飛
び出しを迅速・円滑にする見地からバッグ用飛び出し口
の開口量を相対的に増大させるとともに、ピラーガーニ
ッシュ28のフロントピラー18からの離脱(部分離
脱)を確実に防止するためである。
【0018】ここで、上記ピラーガーニッシュの成形材
料とするプラスチック材料としては、通常のガーニッシ
ュに要求される形態保持性(剛性)を付与できるポリオ
レフィン系やポリスチレン系の熱可塑性エラストマー
(TPO)が望ましいが、ポリウレタン、不飽和ポリエ
ステル等の熱硬化性プラスチックであっても良い。ガー
ニッシュに要求される形態保持性を担保可能で、エアバ
ッグ飛び出しを阻害しない扉部ヒンジ特性を確保する見
地からは、剛性率の範囲は、曲げ弾性率(ASTM D790)
で400〜1000MPa、望ましくは、400〜60
0MPaである。
【0019】表皮部34を形成する加飾シートとして
は、特に限定されないが、車内の他の内装品と調和する
ものであれば、単層又は複層のファブリック、レザー、
印刷軟質シート等任意である。加飾シートの肉厚は、通
常、0.5〜5mmとする。
【0020】ベース部36の裏面に抜止め金具42を部
分埋設させる金具用ボス48を備え、抜止め金具42
は、軸部42aの両端に互いに平行な埋設板部42b及
び係合頭部42cとを備えている。また、埋設板部42
bと外側面とベース部36の表側意匠面との間には厚肉
部35を有する。
【0021】図例では、埋設板部42bの含有平面が対
応するベース部36の表側意匠面と交わって、当該厚肉
部が発生している。ここで、この埋設板部42bと、ベ
ース部36の表側意匠面の交差角度は、通常、5°〜3
0°である。角度が小さい場合は、ヒケが発生しがた
く、後述のヒケ防止用肉盗み33を形成する必要がな
い。
【0022】ヒケ防止用肉盗み33の態様は、図6・7
に示す如く、均一分散のピン状穴集合体33で形成する
ことが望ましい。薄い表皮部34を被せたときに、当該
ヒケ防止用肉盗みの存在が顕現しがたいためである。例
えば、ヒケ防止用肉盗みの態様が均一分散でない、例え
ば、ストライブ状であつてもよいが、表皮部34の外面
にストライブ状の模様が顕現し易く、更には、エアバッ
グのインフレーション時に抜止め金具42の埋設板部4
2bを介して抜止め金具用ボス48形成部位に応力集中
・異方化が発生し易く、結果的に抜止め金具42の抜け
荷重の安定性に欠けるおそれがある。
【0023】また、ピン状穴集合体33のピン状穴の形
態は、図例の丸穴形状に限られず、、多角形状でもよい
が、丸穴形状の方が、該部に荷重が作用したとき応力集
中が発生し難く望ましい。
【0024】上記ピン状穴集合体33の設計態様は、厚
肉部と他の一般部との肉厚差や、成形材料によっても異
なるが、例えば、穴径1〜3mm、穴ピッチ 1〜3mm、
そして、穴深さは、埋設板部との間に0.5〜2mmの底
部肉厚が形成されるものとする。当然、穴33aは、先
端先細りの抜き勾配(例えば3〜5°)を有する。
【0025】なお、本実施形態では、前述の如く、上記
抜止め用金具42の他に、他の二種の固定手段がガーニ
ツシュ本体32のベース部36の裏面に形成されてい
る。即ち、ルーフサイドレール26側に向かって、係止
クリップ44及びボルト締結座用ボス46が形成されて
いる。
【0026】係止クリップ44は、図2・4に示す如く
錨形であり、特に限定されないが、図例では、円錐台形
のクリップ用ボス45から突出して一体射出成形されて
いる。
【0027】ボルト締結座用ボス46も、図2・5に示
す如く、円錐台形でベース部36の裏面に一体射出成形
されている。具体的には、締結座用ボス46は、ねじ締
結力を得るために、成形後、金属製のフランジ50a付
のスリーブ50が打ち込まれて、ねじ締結力を金属/金
属接触で受け可能となっている。更に、ねじ頭(ボルト
頭)52aを、ピラーガーニッシュ28の意匠面から突
出させないために、締結座用ボス46の元部側はねじ頭
収納凹部54を備える。そして、ねじ締結後、ボルト頭
52aを隠蔽するために、ねじ頭収納凹部54を閉じ
る、意匠キャップ56が取付可能となっている。
【0028】上記ピラーガーニッシュ28の成形部32
の成形は、抜止め金具用ボス48を成形する部位におい
て、図7に示すような端面構造を備えた成形用金型Mを
用いて成形をする。なお、抜止め金具42は、紙面と直
交する方向にスライドするスライドコア61で保持す
る。
【0029】固定型58と可動型60とを備え、固定型
58側から、肉盗み形成用のピン58aが多数本突出し
て形成されている。このときのピン58aの突出方向
は、金型の型開き方向と同じであり、抜止め金具48の
軸方向とは交差(図例では交差角度30°)している。
【0030】該成形用金型Mのキャビティ62にプラス
チック材料を加圧注入(射出)して、冷却固化ないしは
加熱硬化したなら、可動型60を移動させ、型開きを行
い、固定型58から成形体(成形部)32を離型する。
【0031】このとき、抜止め用ボス成形部46の抜止
め金具42の埋設板部42bの対向する固定形58のキ
ャビティ62面には肉盗み用ピン58aが均一分散して
形成されているため、厚肉部35に起因するヒケは発生
しがたい。
【0032】上記締結座用ボス46には、図5に示す如
く、成形後、フランジ50a付のスリーブ50を打ち込
む。
【0033】本実施形態の成形部32の意匠側面には、
表皮部34を被せてガーニッシュ28とする。加飾表皮
部34の存在により、ヒケ防止用肉盗み33は隠蔽され
て、外観上問題はなくなる。
【0034】こうして調製したガーニッシュ28は、下
記のようにして車体を構成するフロントピラー18に取
付ける。
【0035】ここで、フロントピラー18は、基本的
に、インナーパネル18aとアウタパネル18b、更に
はリーンフォース18cで形成されている。ピラー18
には、上記抜止め金具42、係止クリップ44及びボル
ト締結座用ボス46に対応させて、金具係止孔64、ク
リップ係止孔66、ナット座用孔68をそれぞれ備えて
いる。金具係止穴64は、図8に示すような下端側が広
幅挿入部64aとされた鍵穴状のものである。クリップ
係止穴66は、クリップが挿入可能でかつアンダーカッ
ト止め可能な丸穴である。更に、ナット座用孔68位置
のインナパネル18aの裏面にウエルドナット70が固
着されている。
【0036】予め、折り畳んだエアバッグ16を、車体
(サイドメンバ)を構成するフロントピラー18からル
ーフサイドレール26に沿って取付ける。具体的には、
エアバッグ16は折畳み後、エアバッグ16はその折り
畳み形状をストラップ72等で仮保持する(図9参
照)。そして、折り畳まれストラップ72で形状保持さ
れたエアバッグ16の上縁に沿って複数箇所で形成され
た取付代16aを介して、フロントピラー18及びルー
フサイドレール26の各インナパネルにねじ止めして取
付ける(図1参照)。
【0037】また、必要に応じて、フロントピラー18
及びルーフサイドレール26の、金具係止穴64、クリ
ップ係止穴66、ナット座用穴68を結ぶ線の上側、即
ち、エアバッグ取付側と反対側には、ワイヤハーネス7
4等を配線しておく。
【0038】この状態で、抜止め金具42の係止頭部4
2bを金具係止穴64の広幅挿入部64aに挿入後、ル
ーフサイドレール26側へピラーガーニッシュ28を引
張りながら、係止クリップ44をクリップ係止穴66に
押し込み、更に、ボルト締結座用ボス46をウェルドナ
ット70に対応させて、ボルト76をウエルドナット7
0にねじ込んで(ねじ締結して)、ピラーガーニッシュ
28をフロントピラー18に固定する。そして、取付を
完了する。このときボルト52のボルト頭部53は、ス
リーブ50と金属接触可能に下段座部53aを備えると
ともに、意匠キャップ56を係止可能に上段座部53b
を備えている。そして、ボルト締結後、意匠キャップ5
6を、そのバネ脚部56aを上段座部53bに係止させ
て、ねじ頭収納凹部54に取付ける。
【0039】最後に、フロントピラー18とピラーガー
ニッシュ28のバッグ用扉部38との隙間を塞ぐための
トリム部53を備えたドアウェザストリップ80をフロ
ントピラー18の板金フランジ部19に取付ける。
【0040】なお、ルーフサイドレール26に取り付け
たエアバッグ16は、天井ボード30の側縁部で被覆さ
れるようになっている。
【0041】こうして、ピラーガーニッシュ28は、折
り畳み状態の長尺のエアバッグ16を、フロントピラー
18のインナパネル18aとの間で収納する結果とな
る。そして、エアバッグ装置12の作動時、インフレー
タ14から流入するガスによりエアバッグ16が展開・
膨出する。このエアバッグ16の展開・膨出力により、
成形部32の扉部が開こうとする。このとき、成形部3
2の曲げ剛性は、相対的に高いため、インテグラルヒン
ジ部37も曲げ抵抗も相対的に大きい。このため、エア
バッグ16の展開・膨出力がピラーガーニッシュ28の
裏面に作用し、係止クリップ44の係止脚部44aのフ
ロントピラー18に対する係止が解除されて、ピラーガ
ーニッシュ28の中央部が両端が固定されたまま浮き上
がり、同時に、バッグ用扉部38も強制回動されて開
き、迅速・円滑にエアバッグは飛び出してカーテン状に
展開・膨出する。このとき、ガーニッシュ28のルーフ
サイドレール26側は、ねじ固定されて動かないため、
ベルトラインBL側の金具係止穴64の小幅係止部64
b側へ移動して、抜止め金具42の係止頭部42bが金
具係止穴64から外れることはない。したがって、ピラ
ーガーニッシュ28は、扉部の強制回動により形成され
るエアバッグ16の飛び出し口の開口量は、バッグ用扉
部38だけが開らく場合より大きくなり、エアバッグ1
6がより円滑に展開・膨出する。
【0042】こととき、抜止め金具42の埋設板部42
bを介して抜止め金具ボス部48形成部位に応力が発生
するが、ヒケ防止用肉盗み33は均一分散されたピン状
穴集合体で形成されているため、応力集中・異方化が発
生し難く、抜止め金具42の抜け荷重の安定性向上に寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるピラーガーニッシュ
成形体の装着態様側面図
【図2】同じく背面概略斜視図
【図3】図1・2の3−3線部位拡大断面図
【図4】図1・2の4−4線部位拡大断面図
【図5】図1・2の5−5線部位拡大断面図
【図6】ヒケ防止用肉盗みの一形態であるピン状穴集合
体の意匠側面における配置図
【図7】本発明の成形部における抜止め金具用ボス部位
における金型端面図
【図8】フロントピラーに形成する抜止め金具係止孔の
平面図
【図9】折り畳み後のエアバッグの形状保持の一態様を
示す断面図
【符号の説明】
12 サイドエアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ 18 フロントピラー 26 ルーフサイドレール 28 ピラーガーニッシュ成形体 32 成形部(ガーニッシュ成形体) 33 ヒケ防止用肉盗み 34 加飾表皮部 36 ベース部36 37 インテグラルヒンジ 40 取付手段 42 抜止め金具 46 ボルト締結座用ボス 50 スリーブ 52 ボルト BL ベルトライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:30 (72)発明者 戸谷 千春 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 田嶌 博幸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小林 文武 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材料で一体射出成形されて
    なる成形部と、該成形部の意匠側面に被せる表皮部とを
    備え、 前記成形部は、長尺のベース部と、該ベース部の一側に
    沿ってインテグラルヒンジ結合されたバッグ用扉部とを
    備えたピラーガーニッシュであって、 前記ベース部の裏面に抜止め金具を部分埋設させる金具
    用ボスを備え、抜止め金具は、軸部の両端に互いに平行
    な埋設板部及び係合頭部とを備え、 前記埋設板部とベース部の意匠側面との間に厚肉部を有
    するものにおいて、 該厚肉部にヒケ防止用肉盗みを具備することを特徴とす
    るピラーガーニッシュ。
  2. 【請求項2】 前記ヒケ防止用肉盗みが、均一分散のピ
    ン状穴集合体で形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のピラーガーニッシュ。
JP12925698A 1998-05-12 1998-05-12 ピラーガーニッシュ Expired - Lifetime JP3528596B2 (ja)

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Cited By (4)

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