JPH11321413A - 乗員検知用アンテナ付きシート - Google Patents

乗員検知用アンテナ付きシート

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JPH11321413A
JPH11321413A JP10150681A JP15068198A JPH11321413A JP H11321413 A JPH11321413 A JP H11321413A JP 10150681 A JP10150681 A JP 10150681A JP 15068198 A JP15068198 A JP 15068198A JP H11321413 A JPH11321413 A JP H11321413A
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seat
antenna
wadding
trim cover
wadding material
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Eiji Toba
英二 鳥羽
Shigeru Endo
繁 遠藤
Kazumasa Isonaga
一誠 礒永
Tsutomu Fukui
努 福井
Nobuhiro Oshiroda
信洋 小代田
Takashi Ino
隆 伊能
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TS Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面状アンテナの取付けについて取付位置の高
い精度、シートの座部表面までの近い距離、当該アンテ
ナを組み付けないものと同等の着座感の各条件を共に満
たす。 【解決手段】 トリムカバー22の表皮材22aと積層
されるワディング材の厚み内から面状アンテナ1の面積
に相当する部分のワディング材21aを別部材に分けて
形成し、その別部材のワディング材21aに重ね合わせ
て面状アンテナ1を備え、且つ、当該別部材のワディン
グ材21aをシートパッド20の所定位置に取り付け、
シートパッド20をトリムカバー22で被ってトリムカ
バー22のワディング材と別部材のワディング材21a
とを組み合せると共に、面状アンテナ1をトリムカバー
22のワディング材と別部材のワディング材21aとの
層間に備え付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の乗員の着座
を検知する乗員検知用の面状アンテナを内部に備える乗
員検知用アンテナ付きシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8で示すように面状アンテナ1をシー
トバック2の座部面に備えると共に、加圧センサー3を
シートクッション4の座部面に備え、これらから人間が
着座した時に発生する静電容量を感知することにより乗
員の有無並びに乗員が大人か,子供か等を判別し、エア
ーバックの展開,不展開を制御するシステム機構を装備
する乗員検知用アンテナ付きシートを構成することが企
画されている。
【0003】この乗員検知用アンテナ付きシートにおい
ては、面状アンテナの取付けに関して取付位置の精度が
高いことが要求され、また、アンテナ出力の関係からシ
ートの座部表面までの距離を近付け、更に、当該アンテ
ナを組み付けないものと同等の着座感が得られることが
要求される。
【0004】従来、この種の電気乃至は電子機器を備え
るシートとしてはシートヒータを挙げることができる。
そのシートヒータはヒータ本体をシートパッドに直接貼
り付けるか、トリムカバーを形成するワディング材の内
面側に取り付けるか、トリムカバーの表皮材と積層形成
されるワディング材を二層に分けて層間に介装させるこ
とによりトリムカバーと一体に形成するかのいずれかに
よって備え付けられている。
【0005】そのシートヒータの取付構造を面状アンテ
ナの取付けに適用する場合、シートパッドに直接貼り付
けることによると、取付位置の精度並びに当該アンテナ
を組み付けないものと同等の着座感については満足でき
るが、シートの座部表面までの距離については満足でき
ない。
【0006】また、ワディング材の内面側に取り付ける
ことによると、厚いワディング材の場合には着座感は満
足できるが、取付位置の精度並びにシートの座部表面ま
での距離については満足できない。一方、薄いワディン
グ材の場合にはシートの座部表面までの距離は満足でき
るが、取付位置の精度並びに着座感については満足でき
ない。
【0007】更に、トリムカバーを形成するワディング
材の層間に介装することによると、シートの座部表面ま
での距離並びに着座感については満足できるが、取付位
置の精度については満足できない。このため、上述した
シートヒータの取付構造ではいずれによっても、面状ア
ンテナの取付けに要求される条件の全てを同時に満たす
ことはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、面状アンテ
ナの取付けについて取付位置の精度、シートの座部表面
までの距離、当該アンテナを組み付けないものと同等の
着座感のいずれも共に満たせられる乗員検知用アンテナ
付きシートを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は面状アンテナの取付けにつ
いて取付位置の精度、着座感を満たせられると共に、シ
ートの座部表面までの距離をより近付けられる乗員検知
用アンテナ付きシートを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
乗員検知用アンテナ付きシートにおいては、トリムカバ
ーの表皮材と積層されるワディング材の厚み内から面状
アンテナの面積に相当する部分のワディング材を別部材
に分けて形成し、その別部材のワディング材に重ね合わ
せて面状アンテナを備え、且つ、当該別部材のワディン
グ材をシートパッドの所定位置に取り付け、更に、シー
トパッドをトリムカバーで被ってトリムカバーのワディ
ング材と別部材のワディング材とを組み合せると共に、
面状アンテナをトリムカバーのワディング材と別部材の
ワディング材との層間に備え付けることにより構成され
ている。
【0011】本発明の請求項2に係る乗員検知用アンテ
ナ付きシートにおいては、面状アンテナの面積に相当す
る部分のワディング材を相対的に厚く分けて形成し、そ
の別部材のワディング材をトリムカバーの相対的に薄い
ワディング層と組み合せて、面状アンテナをトリムカバ
ーのワディング材と別部材のワディング材との層間に備
え付けることにより構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、図1で示す実施の形態としては図8で示すものと
同様に面状アンテナをシートバックの座部面に備えると
共に、加圧センサーをシートクッションの座部面に備
え、人間が着座した時に発生する静電容量を感知するこ
とにより、乗員の有無、乗員が大人か,子供か等を判別
し、エアーバックの展開,不展開を制御するシステム機
構を構成するべく、面状アンテナ1をシートバック2に
備え付けるものが示されている。
【0013】面状アンテナ1は、図2で示すように静電
容量感知用のアンテナ本体10をアンテナ基布11と一
体化したもので、座面上部,座面下部並びに車体側部側
の土手用1a〜1cに分けて形成されている。また、そ
の面状アンテナ1はアンテナ本体10のターミナル12
より導出するハーネス13,カプラー14を付属部品と
して備えることにより構成されている。この面状アンテ
ナ1はアンテナ本体10を座部面に取付け配置し、ター
ミナル12よりハーネス13を座部面に設けた収容空間
に組み付けることによりシートバック2のシートパッド
20に装備される。
【0014】その面状アンテナ1はトリムカバーを形成
するウレタンスラブ等のワディング材の層間に備えるべ
く、図3で示すように面状アンテナ1を備える面積に相
当するワディング材21a〜21cがトリムカバー22
の表皮材22aと積層されるワディング材の厚み内から
別部材に分けて備えられている。このワディング材21
a〜21cはシートパッド20に取り付けられるもの
で、個別に形成された面状アンテナ1の座面上部,座面
下部並びに車体側部側の土手用1a〜1cを接着固定可
能な面積に形成されている。
【0015】そのワディング材21a〜21cは、トリ
ムカバー22の表皮材22aと積層される通常厚み12
mm程度のワディング材から相当部分を略均等厚みに二
分するものであってもよい。好ましくは、トリムカバー
22の表皮材22aと積層される側の相当部分23bの
厚みよりも厚く形成するとよい。
【0016】図示実施の形態では面状アンテナ1の厚み
分を除いて、表皮材との積層側は面状アンテナ1の座部
表面までの距離を近付けるべく3mm厚み程度に、面状
アンテナ1を貼り合わせるワディング材21a〜21c
は形態を保持可能な8mm厚み程度に形成されている。
この厚み設定は上述した面状アンテナ1を備える面積相
当部分のもので、一般面のワディング材は通常通り12
mm厚み程度であり、各ワディング材21a〜21cに
対応する部分は一般面の面積内を凹状に窪ませ成形する
ことにより薄いワディング層22bとして形成すればよ
い。
【0017】その面状アンテナ1(1a〜1c)を装備
するシートパッド20には、図4,図5で示すように収
容空間20a〜20cが座部面より段下げさせて設けら
れている。この収容空間20a〜20cは、面状アンテ
ナ1のターミナル12よりハーネス13を組付け可能な
形状に合わせて形成すればよい。
【0018】例えば、座面上部,座面下部用の面状アン
テナ1a,1bに対しては縦長な凹状のものを土手部と
の臨界部寄りの座部面に設け、また、土手側の面状アン
テナ1cに対しては方形のフラットなものをトリムカバ
ーの吊込み溝20dに亘って設けるようにできる。その
収容空間20a〜20cには、ハーネス13を含むカプ
ラー14をシートパッド2の背面側に引き出す通し穴2
0eが内底面に設けられている。
【0019】その収容空間20a〜20cを付属部品の
組付状態で覆うべく、図3で示すようにウレタンスラブ
等で形成されたワディング材23a〜23cが備えられ
ている。このワディング材23a〜23cは、収容空間
20a〜20cを覆ってシートパッド20の座部面に取
り付けることにより空間部位を保形できるよう形成され
ている。そのワディング材23a〜23cは、上述した
ワディング材21a〜21cと同様にトリムカバー22
の表皮材22aと積層されるワディング材の厚み内から
付属部品の収容空間20a〜20cを覆う別部材に分け
て形成されている。
【0020】その各部から面状アンテナ1(1a〜1
c)をシートパッド20に取り付けるには、図6で示す
ようにアンテナ本体10はアンテナ基布11でワディン
グ材21a〜21cの表側に接着固定するようにでき
る。また、ワディング材21a〜21cはシートパッド
20の座部面に貼り合わせて取り付けることができる。
これにより、面状アンテナ1(1a〜1c)はシートバ
ック2乃至はシートパッド20の座面部において高い精
度に位置合わせさせて簡単に備え付けられる。
【0021】その面状アンテナ1(1a〜1c)のハー
ネス13は、図1で示すようにターミナル12から曲げ
込んでシートパッド20の座部面と土手面との臨界部に
設けた収容空間20a(座部面上部側のみ図示)組み付
け、カプラーは収容空間の内底面に設けた通し穴よりシ
ートパッド20の背面側に引き出すことにより外部配線
と接続すればよい。このターミナル12からハーネス1
3の組付け後、アンテナ本体10の曲込み部分を挾み込
んで収容空間20aを覆うワディング材23aをワディ
ング材21aと隣接させてシートパッド20の座部面に
貼り合わせることにより該空間部位を保形する。
【0022】そのシートパッド20には図7で示すよう
なトリムカバー22を被せると、このトリムカバー22
は薄いワディング層22bを含む一般面のワディング材
を表皮材22aの内側に一体に積層形成したものでなる
から、図1で示すように面状アンテナ1を層間に介在さ
せて薄いワデイング層22bとワディング材21aとが
組み合わさる。それと同様に ワディング材23aもト
リムカバー22の薄いワデイング層と組み合わさること
により、トリムカバー22のワディング材としては一般
面を含む全体を均等厚みに保つことができる。
【0023】このように構成する乗員検知用アンテナ付
きシートでは、上述したように面状アンテナ1を別部材
のワディング材21aでシートパッド20に高精度に位
置決め装備できるのに加えて、少なくとも通常厚みのワ
ディング材を二層21a,22bに分けた層間に介在さ
せることにより面状アンテナ1の取付位置を座部表面に
近付けることができる。また、座面部は一般面を含む全
体を均等厚みに保つワディング材によるトリムカバー2
2で形成されるから、当該アンテナを組み付けないもの
と同等の着座感が得られる。
【0024】殊に、ワディング材としては表皮材22a
との積層側22bを薄く、シートパッド20に取り付け
る別部材のワディング材23aを厚く形成したものを組
み合わせることから、面状アンテナ1の取付位置を座部
表面により近付けられる。また、この場合であっても、
座面部は一般面を含む全体を均等厚みに保つワディング
材によるトリムカバー22で形成できるため、上述した
と同様に当該アンテナを組み付けないものと同等の着座
感が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る乗
員検知用アンテナ付きシート依れば、面状アンテナを別
部材のワディング材でシートパッドに取り付けることに
より高精度に位置決め装備でき、また、その面状アンテ
ナを通常厚みのワディング材から二層に分けた層間に介
在させるため、面状アンテナの取付位置を座部表面に近
付けでき、更に、座面部は一般面を含む全体を均等厚み
に保つワディング材によるトリムカバーで形成できるる
から、当該アンテナを組み付けないものと同等の着座感
が得られる。
【0026】本発明の請求項2に係る乗員検知用アンテ
ナ付きシート依れば、トリムカバーを形成するワディン
グ材として表皮材との積層側を薄く、シートパッドに対
する接着固定側を厚く形成したものを組み合わせること
から、面状アンテナの取付位置を座部表面により近付け
られ、面状アンテナの取付位置精度並びに着座感も十分
満足のできるものに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る乗員検知用アンテナ
付きシートを示す部分断面図である。
【図2】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
る面状アンテナを示す斜視図である。
【図3】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
るワディング材を示す斜視図である。
【図4】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
るシートパッドを右側から示す斜視図である。
【図5】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
るシートパッドを左側から示す斜視図である。
【図6】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
る面状アンテナを備えたシートパッドを示す斜視図であ
る。
【図7】図1の乗員検知用アンテナ付きシートを構成す
るトリムカバーを示す斜視図である。
【図8】図1の乗員検知用アンテナ付きシートの基本形
態をシート全体で示す説明図である。
【符号の説明】
1 面状アンテナ 20 シートパッド 21a〜21c 別部材のワディング材 22 トリムカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 繁 栃木県塩谷郡高根沢町大字太田118−1 テイ・エス テック株式会社技術センター 内 (72)発明者 礒永 一誠 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福井 努 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 小代田 信洋 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 伊能 隆 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員検知用の面状アンテナをシートパッ
    ドの座面部に備え、そのシートパッドを表皮材,ワディ
    ング材から積層形成されるトリムカバーで被包する乗員
    検知用アンテナ付きシートにおいて、 上記トリムカバーの表皮材と積層されるワディング材の
    厚み内から面状アンテナの面積に相当する部分のワディ
    ング材を別部材に分けて形成し、その別部材のワディン
    グ材に重ね合わせて面状アンテナを備え、且つ、当該別
    部材のワディング材をシートパッドの所定位置に取り付
    け、更に、シートパッドをトリムカバーで被ってトリム
    カバーのワディング材と別部材のワディング材とを組み
    合せると共に、面状アンテナをトリムカバーのワディン
    グ材と別部材のワディング材との層間に備え付けたこと
    を特徴とする乗員検知用アンテナ付きシート。
  2. 【請求項2】 上記面状アンテナの面積に相当する部分
    のワディング材を相対的に厚く分けて形成し、その別部
    材のワディング材をトリムカバーの相対的に薄いワディ
    ング層と組み合せて、面状アンテナをトリムカバーのワ
    ディング材と別部材のワディング材との層間に備え付け
    たことを特徴とする請求項1に記載の乗員検知用アンテ
    ナ付きシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014231258A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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